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地球のステージ
今年創立40周年を迎えた駒ケ根青年会議所(加藤道生理事長)は記念事業の一環として30日夜、国際救援活動で活躍する桑山紀彦さんのコンサート「地球のステージ」を駒ケ根市文化会館で開いた。小学生をはじめとする市民約200人が集まり、世界平和を訴える桑山さんの演奏と映像に見入った。大スクリーンには世界各地の子どもたちの生きざまなどの映像が次々に映し出され、桑山さんは歌と演奏で平和への思いとメッセージを語りかけた=写真。
精神科医師でもある桑山さんは世界49カ国で医療救援活動に携わってきた。地球のステージの公演は通算千回を超えている。 -
駒ケ根市災害対策職員を派遣
大きな被害をもたらした7月豪雨災害の復興要員支援を各市町村に要請した上伊那広域連合の求めに応じて駒ケ根市はまちづくり推進部の技術系職員延べ6人を1カ月間派遣することを決めた。1日、関係職員らに対し、中原正純市長が市役所で辞令を交付した=写真。中原市長は「市職員としての誇りを持って災害復旧に全力を尽くしてほしい。経験、知識、能力を生かし、誠心誠意頑張って活躍することを期待する」と激励した。
派遣期間はそれぞれ1縲・週間。上伊那広域連合土木振興課の指揮下で被災地の調査、設計、事業費確定などの業務に当たる。職員を派遣するのは1日現在、上伊那で駒ケ根だけ。
派遣される職員は次の皆さん。
宮下佳和、北村篤(以上区画整理課)田中政志、原孝之、櫻井拓雄、佐藤貴博(以上建設課)
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駒ケ根市は1日、1日付の職員人事移動を発令した。
異動は次の通り(カッコ内は旧職)。
▽商工観光課長(商工観光課長兼企業立地推進室長)竹村弘▽商工観光課企業立地推進室長(子ども課学校教育係長)中村敏郎▽子ども課学校教育係長(県上伊那広域水道用水企業団庶務係長兼経理係長)小島紀生 -
駒ケ根警察署防災訓練
防災の日の1日、駒ケ根警察署(山本修作署長)は大地震の発生を想定した防災訓練を行った。
午前7時に全署員に対して署長が非常召集命令を発令。連絡を受けた署員らは出動服に身を固め、次々に署に駆けつけて服装や携行品の検査を受けた。
災害による停電を想定した交通信号機の復旧訓練が署の近くの交差点で行われた。署員らは非常用のエンジン式発電機を信号機の制御盤に接続して信号機を作動させる一連の手順などを確認した=写真。
署内での火災発生を想定した避難や初期消火などの訓練も併せて行われた。 -
災害時に避難所などの危険度を判定
伊那市役所で1日、県建築士会上伊那支部と伊那市の「災害時における応急危険度判定等の協力に関する協定」の調印式があった。地震や風水害など災害時に、本部施設や避難所などが安全かどうか危険度を判定する。
協定書では、市からの要請により、上伊那支部の応急危険度判定士が現地へ出向き、災害発生後8時間以内に建物の危険度を判定。危険だった場合、他避難所への移動などの手段をとる。協力のための経費は市が負担。有効期間は07年3月までだが、改廃の申し出がない場合は継続する。
調印後、松沢考資支部長=辰野町=は「お世話になっている地域への社会貢献」と話した。
小坂市長は「早期に判定することは極めて有利。市民生活が安定できるよう、専門家の協力を得ることは喜ばしい」と述べた。
県建築士会の調印は県内2カ所目。上伊那支部の判定士は100人余で、今後、上伊那の他市町村とも調印を交わす予定。市町村ごとに班分けし、担当個所も振り分けている。災害時、メンバーが対応できないときは、近隣市町村や飯伊・諏訪に応援要請する。判定士は04年の新潟県中越地震の際、民間住宅を中心に判定業務に当たった経験がある。 -
伊那地域の新たな交通ネットワーク構築へ
伊那市は秋ごろ、伊那地域の新たな交通ネットワーク構築のための検討委員会を立ち上げる。新市発足に伴う旧市町村の循環バス路線や、権兵衛トンネルを利用した広域的な交通ネットワークを検討する。
検討では、国土交通省の「公共交通活性化総合プログラム」を導入。地域の公共交通に課題があるものの、利用者のサービス維持や質の向上など地域のみで解決困難な事案について、具体的な方策を練るもの。
市内の交通手段は、合併前のまま引き継いでいるが、合併協議では「旧市町村間を結ぶ循環バスは合併後、速やかに運行できるよう関係機関と調整する」となっている。バス利用は地区や時間帯によって多少するが、交通弱者の増加で交通対策が必要な状況にある。
対象地域は伊那市とその周辺で、権兵衛トンネルの開通によって木曽も含む。
庁内プロジェクトを設け、交通状況や課題を把握。西春近地区社会福祉協議会が高齢者の交通手段の確保で取り組んでいる無償ボランティア移送サービスの実践の検証も含めながら、総合的に交通対策を考える。
検討委員会では、地域にあった交通体系のあり方、使いやすい移動手段、地域の観光資源を生かす公共交通を模索する。
委員は国交省と相談して選出するが、市や長野運輸支局などの行政機関、バス・タクシーの交通事業者、高齢者クラブ代表など利用者で構成する予定。
本年度中に方向をまとめ、必要に応じて07年度の試行運転を検討する。 -
三宅村立小学校の児童が国少で高遠体験
東京都の三宅村立小学校5年生10人が30日、伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家を訪れ、高遠北小学校の児童14人と交流した。
江戸時代に起きた「絵島生島事件」で、罪に問われた絵島と生島はそれぞれ、高遠町と三宅島に流された。そのことをきっかけに、高遠町町と三宅村は1970年に友好盟約を締結。互いのイベントに町村の代表者が参加するなど交流を深めている。三宅小の児童の「高遠体験」もその一環。昨年は高遠城下まつりに合わせて来訪し、今年もその予定だったが、豪雨災害の影響で延期された。
両校の児童は、隣同士の席に座り、こけしの絵付けに挑戦。最初は互いにはにかむ様子も あったが、次第に打ち解け、さまざまな会話を楽しんでいた。 -
信大農学部砂防緑化研究室が被災地で防災的機能の高い森林造成を伝授
南箕輪村の信州大学農学部砂防緑化工学研究室は1日、7月の豪雨で土石流災害が発生した辰野町赤羽の被災地跡で進める、防災的機能が高い森林造成を用いた災害復旧工事を一般公開した。行政関係者や一般市民など約60人集まり、天然木が持つ防災的機能を育てるための手法などを学んだ。
山寺喜成特任教授は「自然の中で種から発芽した天然木などは、下に伸びる“直根”が発達するため、土壌保持機能が高いが、人工的に植栽した木は、短い水平根しか育たない」とし、深く根付かない水平根の土壌保持機能の低さを指摘。被災跡地復旧には直根が発達する造成が必要であることを示した。
直根を人工的に育てる方法として自身が開発した「保育ポット」を用いた手法を紹介。土と肥料などを混ぜた小鉢状のポットには直径約3センチの貫通穴があり、そこに種をまくと苗木の直根を確実に発達させることができるようになっており、こうした苗木を植栽することで、自然に近い防災的機能を実現できることを示した。 -
「農事組合法人みのわ営農」(仮称)設立発起人会第2回会議
箕輪町の「農事組合法人みのわ営農」(仮称)設立発起人会は30日夜、第2回会議を町役場で開いた。役員会で検討した法人化計画や出資金の金額などを示し、10月の集落懇談会開催を確認した。
全町一円を対象とした法人設立を目指し5月下旬、設立発起人会(会員50人、柴正人代表)を立ち上げた。12月に設立総会を開く予定で、7人で構成する役員会で細部検討を進めている。
「農事組合法人みのわ営農」(仮称)は、水稲を中心とした基幹作業(耕起、代かき、田植え、収穫)を請け負う法人で、経理を一元化する。出資金は1口が水田面積1アール100円で、200口を上限とすることなどを説明した。
加入を勧める農家に(1)米を出荷している(2)水田耕作できなくなった(3)協業組織や営農組合に水田作業を全て、または一部委託されている(4)オペレーターとして参画したい-農家を挙げた。
今後は農家組合長会、ライスセンター運営委員会、コンバイン協業組合長会などの会議を重ね、10月に第3回会議を開く。集落懇談会は10月17、18、19日の3日間に15会場で開催。資料と加入申込書を配り、10月末までに加入申し込みを取りまとめる予定。 -
4月からみはらしぶどう生産組合長に就任
伊那市西箕輪
林正隆さん(66)野菜は毎年考えて、いろんな作り方をしなければならないけど、ブドウは1年目にやったことを応用して、続けていくことができる。それに果物ってなんか、夢があるでしょ竏秩B
開園して5年目となる「みはらしぶどう園」。3年目から徐々に実がつき始め、4年目となった昨年は、これまでにない実りがあった。「今年は長かった梅雨の影響が心配だったけど、夏場の好天で持ち返した。ここは標高が高く、昼夜の寒暖差が大きいから糖度の高い果物ができる。まだ始めたばかりだから、ブドウの先進地に比べて来場者が少ないのは残念だけど」ともらす。
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退職後はゆっくりしようと考えていたが、古くからの友人に声を掛けられたことや、自宅近所でできることもあり、ぶどう園に参加することを決めた。それまで、手伝い程度に農業をすることはあったが、出荷までする本格的な農業は初めてだった。木を育てる1、2年目はそれほど手間もかからなかったが、実がなりはじめた3年目、ブドウづくりの大変さを思い知った。
6月から7月にかけ、作業は本格化する。木の剪(せん)定から始め、房作りのための摘果、種なしにするためのジベレリン処理、袋がけ、消毒竏窒ニ続く。ピオーネ、シナノスマイルなどの大粒種は、60粒を36粒ほどまで摘果し、粒が大きくなるように促すが、実が成長してしまうと摘果のはさみが入らなくなるため、作業は短期間に集中する。連日、ブドウを見上げ、腕を上げたままで作業を続けなければならないため、次第に体が悲鳴を上げ始める。また、暑さ寒さも我慢しなければならない。それまでの会社勤めと違うことばかりだった。その一方で、無事に果実が成長する姿を見続けることへの喜びも覚えた。「自分の場合、ほかに何かしているわけでもないから、ぶどう園のおかげでいつも必ず一つは楽しみがあるのはいい。こんなに手がかかるとは思わなかったけど」と苦笑いする。
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生産者のほとんどは、ぶどう園の開園と同時にブドウ作りを始めた人ばかり。専門家の技術指導を受けたり、土壌改良をするなどして試行錯誤を続けているが、味には絶対的な自信を持てるまでになった。「最初は小粒で甘味もあまり出ていなかったが、木も安定し、酸味と甘味のバランスも良くなった。これからまだまだ良くなっていくよ」と自信を見せる。だからこそ、より多くの人に来てもらいたいという思いも強い。
「より多くの人に楽しんでもらえるよう、品種を増やすことも考えている。若い人は大粒が好きだけど、お年寄りは小粒が好きな傾向にあるから、そういうことも考慮して。市内でも、ここにぶどう園があることを知らない人もいる。すぐに広めるのは無理でも、美味しいブドウをつくり続けて、徐々に知っていってもらえばと思ってるよ」 -
伊那市の矢沢保信さんに県献血推進協議会長表彰
県献血推進協議会長表彰の伝達表彰が30日、伊那市の高遠町総合支所であり、旧同町献血推進委員会の元会長、矢沢保信さん(68)=東高遠・写真=が伊東義人同支所長から賞状などを受け取った=写真。
矢沢さんは89年から17年間、同町の会長として献血活動に貢献。在任中は2月の「だるま市」の献血を定着化させるなど、地域推進活動に積極的に取り組んだ。自身も献血に協力し、50回以上の実績を持っている。
伝達表彰は7月19日、駒ヶ根市で予定していた上伊那郡市献血推進大会が豪雨災害で中止となり、この日の高遠町総合支所の朝礼で賞状などを授与。功績に対し、職員からは大きな拍手がわいていた。
伊東同支所長は「地域の献血推進のための活動に心から感謝を」と労いの言葉。矢沢さんは「この喜びは皆さま方の協力があったからこそ」とあいさつした。 -
サッカーで国体、クラブユース東西対抗戦に出場
北信越国体サッカー競技で県少年男子選抜を本国体出場へ導いた、南箕輪中3年の永井鷹也君(14)が31日、国体の結果と個人として、日本クラブユース東西対抗戦(メニコンカップ)へ出場することを唐木一直村長へ報告した=写真。
永井君は松本市を拠点とする中学生サッカークラブ「FC・CEDAC(セダック)」に所属するDF。日本クラブユース選手権U‐15大会(8月中旬・福島県)でチームをベスト16へけん引、国体選抜では代表決定戦で得点するなどの活躍を見せた。
メニコンカップは同選手権の出場全32クラブの中から選手を選出。ほとんどがJユースチームに所属、ベスト4進出の実績の中、永井君も選考委員会の目に止まるプレーで出場権を獲得した。同カップは12回目で、歴代出場選手の中には日本代表などで活躍する選手名もある。
永井君は小学2年生の時、南箕輪FCでサッカーを始め、自分の力を試そうとFCセダックへ。身長179センチの恵まれた体格を生かした守備は堅実、ヘディングの強さ、ロングキックの精度、積極的な攻撃参加などにも定評がある。
表敬訪問で唐木村長は「永井君は南箕輪の宝。将来、この地からJリーガーが誕生することを期待する」と熱いエール。永井君はメニコンカップについて「せっかくもらったチャンスなので、しっかり頑張ってきたい」とし、中学卒業後はJユースクラブへ所属し、「早くプロになりたい」と意気込みを語った。 -
伊那市・7月豪雨災害対応の反省事項を報告
「防災の日」に合わせて伊那市は1日、市役所で、7月豪雨災害検討会を開いた=写真。災害対応の社会福祉、建設など各課の部課長ら計約60人が参加。それぞれの課などから反省事項の報告があり、検討課題を確認し合った。
避難誘導、避難所での生活、災害現場から対策本部への情報伝達の混乱などについて、反省事項が集中。あいさつに立った白鳥孝収入役は「現場の生の声を聞いて、次に生かせる反省会にしたい」と呼び掛けた。
避難などの問題点として、「避難所が川の氾濫がある危険地域だった」「避難所に職員がいなかった」などの市民の声があったと報告。「障害者で避難できなかった市民がいた」との反省には、要援護者マップの作成と各自主防災会などでの情報の共有化がいるとした。
「避難勧告」「避難指示」といった用語の意味や危険度合いを、一部の職員らが理解できておらず、周知の必要性も提起。避難所職員が何をしてよいのか分かっていない竏窒ネどの対策で、職員研修が必要とした。
避難所、災害現場と対策本部を行き来した職員は、現地に対策本部を設置し、部長級の職員を充てることを提案。「住民の不満、要求をすぐに伝え、分かち合うことが、住民感情を和らげることになる」と「現場主義」の重要性を強調した。 -
宮田村の防災訓練1800人参加、地域連携、住民主体で
宮田村は防災の日の1日早朝、約1800人が参加して村内全域で東海地震想定の防災訓練を実施した。各地区は自主防災組織の見直し強化を進めており、消防団のみに頼らず、地域が連携して避難、消化、救護などの訓練を展開。災害時の対応を住民一人ひとりが再確認した。
南割区の訓練には164人が参加。集落センターへ避難し、自主防の情報収集班、避難誘導班が人員の報告などをした。
防災倉庫に常備した折りたたみリアカー、担架の使い方講習を初めて実施。負傷者搬出などに使えるようにと、参加者全員で理解を深めた。
消火器の取り扱い、消火栓による放水訓練も行ったが、消防団員から手ほどきを受けて住民が実際に体験した。
宮田村の各区は近年、自主防災組織の強化に着手。「災害が発生しても、必ずしも消防団がその場にいるわけではない」(村生活環境係)ことから、防災訓練も住民が自主的に動くことに重点を置き始めている。
南割区でも隣近所の連携、独居高齢者の安否確認など独自の取り組みを計画。
同区長の保科幸雄さんは「7月の集中豪雨でも、被災地では地域が団結して対応した。我々も足元から見直していきたい」と話した。 -
老人福祉センターで利用者が避難訓練
宮田村老人福祉センターで1日、地震発生予知を想定して、利用者が避難する訓練を初めて行った。職員の指示、誘導に従って迅速に行動した。
村役場の訓練にあわせて実施。老人福祉センターでは今まで職員のみの参加だったが、指示や誘導を徹底し、さらには意識を高めてもらおうと、利用者が初めて加わった。
幼児もいたが、慌てず騒がず1分ほどで所定の場所へ避難。村住民福祉課の春日清課長は「地震はいつ発生するか分からない。日常的に訓練しながら備えてほしい」と呼びかけた。 -
大人気リトミック教室新たにスタート
楽しみながらリズム感を養う乳幼児親子対象の宮田村公民館リトミック教室が大好評で1日、新たに2クラスに分かれて開講した。計49組の参加があり、年末まで9回開く。
同教室は音楽指導者でつくる宮田ミュージックサークルの瀧澤智恵子さん=大原区=、赤羽みゆきさん=南割区=、下沢恵美さん=中川村=を講師に迎え、今年2月に開講した。
気軽に体を動かせるうえに、交流も深められるとあって口コミで評判に。予定の12回を終えて8月に一旦閉講したが、同公民館は寄せられる要望にこたえてリニューアルして再開した。
参加希望者が多いことから、今回は2歳以下の「ちびーず」と2歳以上の「ちゃいるず」に分けて実施。
初回のこの日も、ピアノのリズムにあわせて手足、そして体全体を動かした。
手拍子打ったり、手をつないでステップ踏んだり。すぐにみんな仲良しになり会話も弾んでいた。 -
駒ケ根市・伊南行政組合の職員共済組合が豪雨災害義援金寄付
駒ケ根市職員共済組合と、伊南行政組合職員共済組合は31日、7月豪雨災害の被災者に対する義援金を寄付した=写真。金額はそれぞれ約17万円、10万円。寄付金を受け取った中原正純市長は「職員の皆さんの温かい気持ちに感謝する。日赤を通じて被災者に届け、有効に活用したい」と礼を述べた。
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中川新聞店が災害復旧費に寄付
南箕輪村田畑の中川新聞店は29日、南箕輪村に災害復旧費として5万円を寄付した。中川博夫社長が村役場を訪れ、「村の災害復旧費の一部にあててほしい」と唐木一直村長に手渡した。
中川新聞店は村と伊那市、箕輪町の一部に新聞を配達しているが、7月の豪雨災害で被害を受けた客もいる。8月26日の大芝高原祭りで近隣市町村への義援金募集があったことなどから、寄付を決めた。災害時には、開設した避難所に避難者への情報提供になれば-と新聞の差し入れもした。 -
ボーイスカウトのビーバースカウト、卒業を前に最後のゴミ広い
ボーイスカウト伊那第1団(中村洋団委員長)のビーバースカウトが27日、9月からカブスカウトに進級する2人の団員の卒業を前に、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム周辺でゴミ広いをした。団員や保護者など13人が集り、種類を分別しながらごみ拾いに励んだ=写真。
ビーバースカウトは保育園・幼稚園の年長から小学2年生の9月までを対象とする部門。今年は、4人の団員が共に活動してきたが、現在2年生の2人は9月に次の部門に進級する。そのため、全員で取り組む最後の奉仕活動として、ボーイスカウトの野営場が近くにあり、普段からお世話になっている「みはらしファーム」周辺のごみ拾いをした。
団員らは目を凝らし、隅々のごみまで探し出し、分別の方法なども学んだ。
その後、みはらしファームでお別れパーティーもし、友達との最後の交流を楽しんだ。 -
箕輪郵便局員がごみ拾いボランティア
箕輪町の箕輪郵便局は28日、「地域に愛される郵便局づくり」の環境活動で、天竜公園の河川敷でごみ拾いに励んだ。
ごみ拾い活動は6月と8月の年2回、就業時間後に局員がボランティアで実施している。以前は郵便局周辺だったが、昨年から主にセンターパーク松島と天竜公園でやっている。
河川敷には局員10人が集まり、十沢橋から下流の天竜公園沿いの堤防で、可燃ごみを拾う人、不燃ごみを拾う人に分かれて作業。花火の燃えかすが多く、そのほかたばこの吸殻、ビニールシートの切れ端などがあった。局員は「公園内はきれいだが、堤防はごみが多い」「結構ごみが捨てられている」と話し、小さいごみも丁寧に拾っていた。
6月にはセンターパーク松島でごみ拾いをした。 -
「リトルバーズ-イラク・戦火の家族たち」上映会
中川村教育委員会は26日夜、綿井陽健第1回監督作品「リトルバーズ-イラク・戦火の家族たち」の上映会と綿井監督の記念講演があった。
約200人が来場、03年3月の米軍のイラク空爆以来、ニュース番組でイラクからの中継レポートを続けたビデオジャーナリスト綿井健陽さんが1年半の取材映像を基に製作した映画「リトルバーズ、-イラク戦火の家族たち」を鑑賞した。
記念講演会では、今年3月、再び、バクダットに訪れた綿井監督は、映画で登場した家族に、2年振りに再会。その時の様子を映像を交えながら紹介した。この中で「バクダッドは誘拐や殺人が横行し、外国人が外を歩ける状態でなかった。アリ・サクバン家の奥さんは外出できない状態が続き、子どもたちも学校に行く以外は家の中に閉じこもっていた。アリさんの弟は車から銃を乱射され、亡くなった。米軍の非人道兵器クラスター爆弾で右目を負傷した少女、ハディールは右目に爆弾の破片が入ったまま。おじさんも家の前で殺害された。いつ、どこで、だれが殺されるか分らない」と話し、戦争の悲惨さ、不条理さを訴えた。 -
昔の人の暮らし方で3日間過ごす
飯島町教育委員会の第2回飯島陣屋通学塾(第1陣)が小学3年から中学1年までの20人が参加し、27日縲・9日まで行なわれ、陣屋の特性を生かし、火打石で火を起こすなど昔の人の暮らしに近い、不便さにこだわった。
子どもの生活習慣の形成と異年齢の子どもたちの交流を通して、人間関係の構築を図ることがねらい。
27日、陣屋に集合した子どもたちは早速、3日間使用するはしやコップを竹で作り、火打石で火を起こし、かまどでご飯を炊き、みそ汁を煮、囲炉裏で魚を焼くなど、班ごとに役割分担し、夕食の用意をした。
夜はろうそくの明かりで寺子屋。島崎藤村の「雀のお宿」の朗読をした。
翌朝は午前5時起床、朝食準備、陣屋内の掃除、ラジオ体操を済ませてから、朝食。みんなそろって、集団登校した。
帰塾後はうどんを打ち、ニワトリのすき焼きで夕食を取った。
子どもたちは「かまどで炊いたご飯はおいしかった」と笑顔。 -
ムルフン村視察を報告会
JICAの草の根技術協力事業でパキスタン・ムルフン村からリンゴ研修生を04年8月-05年7月まで1年間受け入れた飯島町の果樹農家や国際協力会(橋場みどり会長)有志5人は「リンゴ栽培の後押しをしよう」と、自費で2日縲・3日まで、ムルフン村に訪れ、現地視察と技術指導をし、このほど帰国した。28日、役場で高坂町長に現地のリンゴ栽培の様子を報告した。
参加者は橋場会長や受入農家の佐々木登さん、北原かづ子さんら5人。役場には橋場会長と佐々木さんが訪れ「雨季で飛行機が飛ばず、イスラマバードからムルフン村まで約900キロを2日掛りで移動した。村ではカリームさんら3人をはじめ、村を挙げて大歓迎、ヒツジをつぶしてご馳走してくれた。飯島町から送ったリンゴの穂木は継ぎ木が成功、苗木も順調に生育していた」と報告。
また、現地のリンゴについては「15年間、植え放し、せん定も摘果をしないので品質が悪い。研修生には1年間、摘果とせん定の技術指導をしてきたが、量主体から良品少量栽培を理解してもらうことが大変なのでは」と話していた。
橋場会長は「サッカーボールを贈るなど学校交流もしてきた。今後、子どもたちの相互交流が実現できれば」と期待した。 -
小町屋駅周辺整備住民説明会
駒ケ根市のJR小町屋駅前広場など駅周辺の整備事業が9月にも着工されるのを前に駒ケ根市は30日夜、小町屋区の住民を対象にした説明会を市役所で開いた。住民ら約20人が出席し、市の担当者の説明を聞いた=写真。出席した住民は周辺道路の通行止め区間や工事期間などについて質問していた。
計画によると、市が管理する同駅東側の空き地約2千平方メートルを新たに小町屋駅前広場として整備する。今年から来年にかけ、JRが現在線路の西側に設置されているプラットホームを撤去して東側に新たに設置し直すのに伴い、市はホームへのアクセスのための階段や車いす用のスロープなどを設置するほか、駅前広場には車の出入りのためのロータリーをはじめ、駐車場、バス停、自転車置き場、トイレ、電話ボックスなどを設置する計画。高校生などの歩行者が多い市道宮の北線も併せて道路両側の歩道を拡幅するなどの整備を行う。
総事業費は概算で約6千万円を見込んでいる。市は07年度中に工事を完了させ、08年度当初には供用を開始したい考え。 -
4号源泉掘削工事安全祈願祭
駒ケ根高原の旅館などに温泉を配湯する駒ケ根高原温泉開発(社長・中原正純駒ケ根市長)の4号源泉の掘削工事が9月上旬にも始まる。31日、工事の安全と温泉の湧出を願う祈願祭が同市赤穂の古城公園近くの工事現場で行われた。観光関係者、工事関係者など約20人が出席し、玉ぐしをささげるなどの神事を行った。中原正純市長はあいさつで「まさに神頼み。何としても多くの湯量を確保してほしい」と期待を述べた。
調査と工事を請け負う地熱(東京都、浜田眞之社長)は06年4月縲・月にかけて電磁波を利用した地下温泉源探査を行った結果、温泉湧出の可能性がある場所を特定。7月から造成にかかり、8月下旬までに高さ約35メートルのロータリー掘削機を組み立てるなどの準備を整えた=写真。計画では地下1200メートルまで掘削を進める。観光関係者は、年内に何とか温泉を掘り当て、来年夏の観光シーズン前までに配湯にこぎつけてほしいと話している。 -
水泳参観、中川西小
中川村の中川西小学校は25日、各学年ごと水泳参観を行い、夏休み中の練習の成果を披露した=写真。
このうち、2年生はは低学年プールで、並んでバタ足、水に顔をつける、だるま浮、なカエルさん、水中じゅんけんなど水慣らしや、壁面をキックし、背伸びバタ足、クロールなどを精いっぱいの泳ぎを見せた。
プールサイドでは保護者がずらりと並び、「すっかりに水に慣れて、楽しそう」などと話しながら、わが子の力泳を見守っていた。 -
宮田村建設、水道両組合が地域貢献ボランティア
宮田村建設業組合(黒河内勇雄組合長)と同水道組合(平沢成巳組合長)はこのほど、村内の下水道施設や広域農道で環境整備の奉仕活動を行った。合同で行うのは3年目。「地域のために」と約20人の参加者が汗を流した。
中越区の下水道施設「アクアランド」では、場内の生い茂った雑草を草刈り。北割区の広域農道では、重機も使って側溝に堆積した土砂を取り除いた。
炎天下の下、約2時間。作業終了後は懇親も深め、今後も自立のむらづくりに協力していこうと確認しあった。 -
福祉大生2人が役場でインターンシップ
自立の村で地方自治をじかに学習仕事に対する意識を学生のうちから養うインターンシップ制度を活用して、日本福祉大学(愛知県美浜町)福祉経営学部3年の男子学生2人が31日から、宮田村役場で就業体験している。2週間の日程で地方自治の現場にじかにふれ、自立に取り組む村政も学ぶ。
来村したのは伊藤晋也さん、北川英樹さんの2人。さっそく村の担当者から村の現況などについての講義を受けた。
期間中、駒ケ岳の自然保護パトロールに同行したり、水道施設作業、災害訓練準備なども手伝う。
インターンシップは学生の就業体験を卒業に必要な単位の一部として認める制度。
同大学と友好関係にある宮田村は2002年度から学生を受け入れ、幅広い仕事内容を少しでも多く体験してもらおうと、カリキュラムを組んでいる。 -
祇園祭、夏まつり写真コンテスト審査会
宮田村津島神社祇園祭、みやだ夏まつりの写真コンテスト審査会は31日、村商工会館で開いた。主催者の村商工会などが推薦、特選など各賞を選考。入賞者は3日付けの本紙で発表する。
今回は昨年より11点多い77点の応募があった。7月の祇園祭、夏まつりの風景を、さまざまな角度から撮影した多彩な作品が集まった。
神社石段から投げ落とす「あばれ神輿」や商店街を練り歩く踊りの輪など、臨場感あふれる力作の数々。審査員を悩ませていた。
優秀作品は観光ポスターなどに使われる。 -
高齢者叙勲・旭日単光章授章
箕輪町南小河内
田沢藤治さん(88)箕輪町南小河内の田沢藤治さん(88)が、88歳の人に贈られる高齢者叙勲で旭日単光章(自治功労)を授章した。「大変な章をいただき、ただただうれしく、感謝に堪えない」と喜びをかみしめている。
田沢さんは63年4月、地域住民に推されて箕輪町議会議員に初当選。連続3期12年務め、土木常任委員長、総務常任委員長などを歴任した。
合併間もない町の町民融和と地域格差の是正に心血を注ぎ、上水道事業の拡張工事の着工、町内5小学校の増改築、道路改良事業、道路舗装事業などの生活基盤の整備、中央自動車道の地元整備対策、町民体育館建設、9保育所の新改築など、多大な貢献をした。
地元では、県営箕輪ダム建設事業推進のため地元対策委員長を務め、先見的な考えのもと地域を先導し、民意をまとめて多くの補償を取り付け、地域の発展に尽くした。農業集落排水による下水道事業の導入は、早くから熱心に調査・研究し、地元南小河内が町内で最初に下水道施設整備に着手するなど功績を残した。
「一番印象に残るのは下水道。この完成のときにはよく区民の皆さんが協力してくださったと思った」と振り返る。東箕輪地区のダム交通安全対策委員長を務めたときは、箕輪東小学校の児童が安全に登下校できるよう対策。「1回も事故がなく本当に感謝している」という。この功績が認められ86年、長野県警察本部長表彰(交通安全功労)を受けた。
44年に勲7等瑞宝章(軍事功労)、90年に町功労者として町長表彰(自治功労)も受賞している。
「日光によくあたって土に親しむ」ことが長生きの秘けつという田沢さん。水田と果樹園に農作業に出かけ、毎朝田の水を見に行くことを楽しみにしている。「家で作った野菜が何より好き」と、野菜も育てている。
伝達した平沢豊満町長は、「叙勲をスタートに、お元気でがんばっていただきたい」と話した。
箕輪町内では近年、高齢者叙勲の授章者はなかった。 -
高遠町地域協議会 消防署移転を了承
老朽化などに伴い、伊那消防組合高遠消防署を移転新築する。本年度中に建設用地を取得し、07年度に建設、08年度に開署したい考え。30日、第2回高遠町地域協議会で建設の候補地を示し、了承された。
消防署は建設から27年が経過、老朽化に加え、管理室など手狭になっている。さらに合併で、出動エリアが高遠、長谷、手良・美篶・富県の一部に広がり、交通面から速やかに出動できる場所が必要となった。
建設の候補地は、小原の国道152号線沿い(私有地)。冬場に車庫前が凍結しないなどの条件から選んだ。
敷地面積は2800平方メートルと現消防署の約7倍。鉄骨2階建てで、延べ床面積770平方メートル。事務室、会議室、災害時に現場の対策本部を置くことができる講堂、訓練施設、駐車場などを設ける。上伊那で初めてとなる、車両に付着した血液などを洗い流す救急衛生車庫を設置したいとした。
地域協で、委員から消防署員の負担、エリア内の出動にかかる時間、現消防署の後利用などに質問があった。
署員の体制は当面、現行通り(署長を含む20人)で、勤務体制は伊那消防署と同じ。消防署から遠い長谷の浦地区まで20キロ、所要時間は20分程度という。
委員から異議はなく、今後、地元説明に入る。
伊東地域自治区長は「市長に報告し、早急に用地を取得して完成するように努力したい」と述べた。