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大わらじ3基を補修
第34回伊那まつりのオープニングパレードで担ぐ大わらじの補修が20日、旧青果市場で始まった。伊那市高齢者クラブ連合会伊那地域の役員約20人が交代で補修に当たる。
わらじは長さ6メートルが1基、2メートルが2基。傷みは少なく、わらじを乗せる台座の紅白ひもの巻き直したり、たわらをすえ直した。当初、3日間の作業日程を組んだが、2日間で終了する見込み。
久保田泰男会長(79)は「紅白ひもを巻き変えると、見違える。いよいよまつりが近づいてきたという感じ」と話した。
小わらじ1基は20日、市役所の市民ロビーで開いている伊那まつりのグッズ展に展示する。
「伊那まつり」のオープニングパレードは5日午後4時半から。市職員が担ぐ予定で、春日公園下交差点縲怦ノ那北駅前交差点を練り歩く。 -
歩行者用の殿島橋の橋脚が落下
梅雨前線の影響で、通行止めになっていた伊那市の殿島橋(歩行者専用)の橋脚が20日、一部落下した。
殿島橋は天竜川にかかる橋で、61(昭和36)年に建設。東春近と西春近を結ぶ延長約220メートルで、幅員6メートル。91(平成3)年、上流に春近大橋を架け、歩行者専用として使っていた。
近くに住む女性(74)は「橋げたまで水が来ていて、びっくりした。いくら古いとはいえ、壊れるなんて」と話した。
県は7月上旬から、老朽化に伴い、殿島橋の架け替えについて検討するワークショップを開いたばかりだった。
殿島橋は春富中学校生徒らが通学するほか、橋上イベント「春近どんぴちゃ祭り」にも使っていた。 -
上伊那の交通情報(20日午後4時半現在)
伊那市役所に20日朝、道路の通行止めなどの交通情報の問い合わせが相次いだ。
中央道や農道が通行止めで、国道153号線などにう回。出勤時間を中心に、渋滞した。
市役所には午前6時縲・時、出勤時間に合わせてか、通行止めの個所を確認する電話がひっきりなしにかかった。
伊那市は、市ホームページで「伊那市緊急災害情報」を提供している。20日朝、約7千件のアクセスがあった。
上伊那関係分の交通情報は次の通り。
【通行止め】
◇中央道▽駒ケ根インターチェンジ縲怏ェ谷ジャンクション
◇国道▽361号線(権兵衛トンネル)▽153号線(辰野宮所、うとお峠、箕輪バイパス)
◇県道▽中山松倉線▽伊那北殿線(ニシザワ双葉店縲怎}ルタ工業付近)▽殿島橋▽車屋大久保線
◇市町村道▽稲持大松河原線▽西部1号線(諏訪形付近)▽吹上大泉新田河原線(いずみ橋縲恍・R稔さん宅)▽棚沢川南線【片側通行】
◇国道▽361号線(高遠駅前)
◇県道▽下諏訪辰野線▽諏訪辰野線(有賀峠)▽伊那辰野線
◇市町村道▽野底手良線(野底公民館縲恂枕L箕輪線交差点)
【JR飯田線運休】
◇伊那新町縲怏ェ谷間
【高速バス運休】
◇飯田・駒ケ根・高遠縲恊V宿◇飯田縲怏。浜◇飯田縲恍キ野
中央道通行の無料措置
諏訪IC縲怏ェ谷IC
中央道諏訪インターチェンジ(IC)縲恍キ野自動車道岡谷ICの区間で20日午前11時から、通行料金の無料措置がとられている。期間は当分の間。
諏訪湖の水位が上昇し、諏訪湖周辺が冠水したことで、国道20号の諏訪市の上諏訪駅前付近が全面通行止めとなった。そのため、中央道、長野自動車道をう回する車両に対して通行料金の無料措置をとった。
対象車両は諏訪IC縲怏ェ谷IC間の通行で、当該区間を越えた場合は適用にならない。
問い合わせは、国交省関東地方整備局長野国道事務所(TEL026・264・7001)へ。 -
伊那消防組合議会
伊那市など4市町村でつくる伊那消防組合議会の臨時会が18日、伊那市役所であり、議長に小林信氏=同市議会員=を選任。そのほか、消防ポンプ自動車の取得など5議案を原案通り可決、承認した
06年度一般会計第1回補正予算は206万円を追加し、歳入歳出予算の総額は、それぞれ12億115万。組合構成市町村議員のソフトボール大会中止に伴う予算の減額や、救急救命士の薬剤投与講習などにかかわる負担金の増額などの内容とした。
監査委員の辞職に伴い、井上富男氏=アルプス中央信用金庫常務理事総務部長=を選任。任期は4年。
箕輪消防署に消防ポンプ自動車1台を更新。価格は2698万円で、12月に配備予定。 -
「おいしいが量は多め」
中川村の中川西小学校で18日、1年生(17人)の保護者を対象に、給食試食会を開いた。児童と同じ物を食べ、給食の内容や量、味付けを舌で感じ、食べている時の様子を観察した。
この日の献立はご飯、ビビンバ、中華スープ、笹かまチーズ、牛乳、プラム。
児童らはきびきびと、給食室からご飯や牛乳を運び、お母さんたちに手伝ってもらいながら、手早く配膳した。
配膳し終わったところで、当番の児童が「手を合わせて、ご一緒にいただます」とあいさつ、一斉に食べ始めた。
保護者らは「おいしい、味付けもちょうどいい」「おいしいが、1年生にはちょっと量が多いのでは」などの感想を述べていた。 -
国道152号線 崩落が車を直撃
18日午後8時10分、伊那市高遠町片倉の国道152号線で、土砂崩落が発生したとの通報が高遠総合支所にあった。この災害で通行中の軽自動車1台が土砂に押し流されたが、運転手の男性(28)=同市=にけがはなかった。
現場は杖突峠から同市へ2キロの地点。崩落は茅野市方面へ向かって左側の斜面で、長さ100メートル、幅20メートルが崩れ、道路幅員7メートルを埋めた。
国道は全面通行止めとなり、19日午後12時35分、交通規制を解除した。 -
上伊那教育会講演会で働かない若者支援について考える
06年度上伊那教育会講演会が15日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であり、フリーター問題の専門家として数々の著書を出版している長須正明さんが「日常生活から考えるキャリア・デザイン縲恂「来を担う若者を地域・社会で育てる支援のあり方縲怐vについて講演した=写真。県教職員組合上伊那支部、上伊那PTA連合会主催。
長須さんは、若者が働かない理由で最も多いのが「病気、けが」であることを示し「精神的な病気などで働きたくても働けないのが実情。メディアが伝える『働けるけど働かない』という若者は一部」と語った。また、こうした精神的な問題を抱える若者には「就労」という形で地域とのつながりを持たせていくことが社会の役割と指摘。
現代は何らかのハンディキャップを持つ者が生きにくさを感じることも多いが、どんな状況でもそれぞれができることはあり、日常のさまざまな活動を「仕事」や「生きること」としてとらえなおすことがキャリア教育であるとした。 -
【郷土史研究家 田中清文さん】
『駒ケ根の貞治仏』『郷土の石工竏樗・・・Z』『高遠石工石匠列伝』など著書は6冊にもなる。現在は『邪馬台国への旅路』と『伊那谷の石工I』『同II』の続編を構想中。
「書きたいことは頭の中にたくさん詰まっているが、ここのところ古道の研究に忙しくてね。なかなか手がつかずにいるところなんですよ」
◇ ◇
「郷土史の研究に携わるようになったのは小学生時代の土器拾いがルーツ」という。
小学校4年生の時、国語の教科書に上野原遺跡で子どもたちが石器や土器を拾う話があって興味を引かれた。同級生が「うちの畑からも土器が出た」と言うので見に行くと見事な文様の土器を見せられた。
「縄文中期の物でしょうね。素晴らしい文様に魅せられた」
それからというもの、あちこちで土器を探し出してはせっせと博物館に持って行き、学芸員らに見てもらった。
「横穴を掘って行くいわゆる『たぬき掘り』だけど、どんどん続いて出てくるから面白くてね。郷土研究会とはそのころからの縁です」
20歳代のころ農業構造改善事業による工事が各地で行われ、土器などが次々に発見されるようになると「田中に聞けば分かるだろう」と多くの緊急発掘調査に駆り出された。
◇ ◇
卑弥呼の墓と邪馬台国についても深く興味を持ち、足掛け8年間九州に通って調べた結果、邪馬台国は考えられているほどスケールの小さな国ではなく、博多湾沿岸から卑弥呼の宮殿があったと思われる現在の都城市にかけての広大な地域である竏窒ニする「九州縦貫広域説」を打ち出した。
「机上の研究者は地図だけを見て考えるから判断を誤る。現地に足を運んでみなければ分からないこともあるんですよ」
一昨年からは郷土研究会で三州街道、古東山道と令制東山道、春日街道などの研究に取り組んできた。現地調査がほぼ終わり、研究成果をまとめて「私たちが探索した伊那谷の古道」として9月縲・0月に駒ケ根市立博物館で展示することにしている。
「道というのは大切なもの。古道を調べていくことによって当時の暮らしの様子までが分かる。本当ならもっともっと時間をかけて調べたい。道とはいかなるものか竏秩B現代と比較して追及できれば最高ですね」
「光前寺や大御食神社には研究課題が詰まっている。まだまだこれから調べることがたくさんあります。研究は本当に面白くてやめられないですね」
(白鳥文男) -
宮田村も豪雨被害で浄水場に土砂流入
18日から19日の梅雨前線による豪雨は、宮田村にも甚大な影響を及ぼした。村内各所で水があふれ、5つの小河川が氾濫(はんらん)して土砂が流出。新田区の上の宮浄水場、天竜川漁協の養魚場に被害が出た。北割区では1人が自主避難。土石流警戒の体制も続き、消防団、村職員らが徹夜で監視した。中越区下河原では9・5ヘクタールが冠水し、水田が水没。幸い家屋、人的被害はないが、住民は眠れぬ夜を過ごした。
唐松沢の増水により19日午前5時ころ、村内約3割の水をまかなう上の宮浄水場は大量の石や泥で埋まった。
同日午後3時過ぎには現場で鉄砲水が発生。当時10人ほどが復旧作業にあたっていたが、危うく難を逃れた。
他の水源に切り替えて住民生活への支障はないが、広域水道に増量供給を要請。水が引くまでは復旧は難しいと担当者は話した。
伊那市境の中越区下河原は、天竜川に流れ込む堂沢川が逆流し、同日午前7時頃には一帯が完全に水没。
関係者は「この状態では稲はダメだろう」、様子を見にきた女性は「こんな状態になるなんて」と絶句した。
大久保区前河原でも0・2ヘクタールの水田が冠水した。
長坂沢、真米沢、全昌寺沢と3つの河川で土砂が流出した北割区は、18日夜から区集落センターに対策本部を設置。土石流の危険が高い源ケ洞沢の警戒にもあたった。
避難勧告が出た場合に備えて、同日午後8時40分過ぎに各班長を召集。早めの準備を徹底した。
長坂沢の氾濫が激しくなったのは19日午前7時半頃。人家の前の道路が完全に泥の川となった。
「それまでも水は流れていたが、ゴォーゴォーと音がして、急に泥水になった」と集落センターに自主避難した男性は話した。
桐ノ木沢から流出した土砂は、天竜川漁協のマス養魚場を直撃。18日午後7時頃には施設入口付近の通路が冠水。養殖池にも泥や石が入り、復旧作業は19日午後も続いた。
マスは9月からの採卵に向け、体力をつけている時期。「これだけ濁りが入ったら、被害は出るだろう」と職員は腕を組んだ。
宮田村は18日午後7時に警戒対策本部を設置し、係長以上を召集。午後11時に班体制を組み、消防団とともに夜通し警戒した。 -
駒ケ根市上赤須で道路冠水
大雨で天竜川の水位が警戒水位の2メートル40センチを超えたため、駒ケ根市は19日午前1時、災害対策本部を設置した。午後になって雨は上がったものの、引き続き土砂災害の恐れがあるとして市民に警戒を呼び掛けている。
大雨の影響で19日午前6時25分ごろ、駒ケ根市赤穂上赤須の天竜川吉瀬橋下流約50メートル地点で水が堤防を越えてあふれ出し、右岸の市道I竏・96号線が約50メートルにわたって冠水した=写真。深さは約50センチで、ガードレール上端がかろうじて水面からのぞく程度。市は緊急措置として道路を通行止めにしている。
吉瀬橋下流の蟹沢地区の3世帯7人は1軒の家に集まり、警戒のため訪れた市職員と消防団員らとともに水位の変化や堤防の様子を見守っている。
下平の丸塚公園一帯も全体が冠水した。 -
駒ケ根市幼児幼年教育研究会
駒ケ根市内の幼稚園、保育園、小学校、教育委員会の担当者らでつくる幼児幼年教育研究会は18日、赤穂公民館で06年度研究会を開いた。会員約60人が参加し、赤穂南小学校教頭の塩野入幸隆さんの講演「南小における教育相談について」と聞いたほか、6グループに分かれて意見交換をした。
支援が必要な新入学児童を自律学級でなく通常学級に入れたい竏窒ニいう保護者の意向を受けてどんな話し合いをしてきたかについて塩野入さんは「自律学級に対する偏見などもあるが、学校側の意見の押し付けでなく、保護者と長い期間にわたって辛抱強く話し合うことが、子どもにとって一番良い環境を用意できる道ではないか」と静かに訴えた=写真。参加者は時折メモを取りながら熱心に発表に聞き入っていた。 -
浴衣が当たるクイズ抽選
駒ケ根市の夏祭り「KOMA夏!&ゆかたまつり」のイベントで8日に銀座通りで行われた「浴衣が当たるクイズ」(ゆかたまつり実行委員会主催)の当選者を選ぶ抽選会が19日、商工会館で行われた。応募総数202通のうち正解だった200通の中から、エコーシティー駒ケ岳の社員など報道関係者が当選者5人を選び出した=写真。当選者には浴衣1着がそれぞれ贈られる。当選者の発表は22日に開かれる「KOMA夏!&ゆかたまつり」の特設ステージで午後8時45分に行われる。
クイズの問題は「スピード太郎の肩にある星(☆)マークは右肩? 左肩?」だった。正解は「右肩」竏秩B -
北小河内中村地区で土石流災害
箕輪町北小河内中村地区で19日午前3時30分ころ、土石流が発生し、竹の腰グラウンドから中村の集落を通る町道を大木や土砂が号音を響かせて流れ落ち、土砂は県道伊那辰野線と東西線の交差点まで到達して町道をふさいだ。
18日午後11時35分ころ出水。19日未明に再び出水し、箕輪消防署員、町消防団員、町役場職員が出動。住民の安否確認をしていたところ、水が川のように流れ、続いて土砂が流れ出した。
消防団員2人が打撲程度のけが、78歳と44歳の住民が気分が悪くなり、4人とも病院に収容された。
町は発生と同時に、中村地区の住民に北小河内公民館または南箕輪公民館へ避難指示。地区内の女性は、「こんなの初めて。すごい音がして怖かった」と話し、家族と避難所に向かった。80世帯300人が避難。午前5時50分に全員の避難が完了した。
東西線交差点から集落入り口までの町道11号は、重機やチェーンソーで流木や土砂を片付けたが、住宅から公園までは手のつけようがない状態。被害状況はまとまっていない。 -
前沢川の土砂災害
伊那市西春近の前沢川では、土石流が発生し、川周辺にある柳沢集落に、土砂が流れ込んだ。
土砂災害の発生を予期した市は、事前に自主避難を要請。柳沢公民館への避難を誘導したが、午後3時20分に土砂災害が発生したことを受け、6戸に避難勧告を発令し、西春近南小学校への避難を促した。
床上・床下被害があった人家が数戸あり、土砂が流入した農地が冠水。給水ポンプの故障による一部断水があり、給水ポンプを出動させた。
また、前沢川の上を通っている中央道のぼり線には、前沢川上流の土砂や倒木が流入。通行止めとなり、中央道を通ろうとしていた車が一般道へ降りたため、国道153号は上下線とも大渋滞となった。
そのほかにも、猪沢川の氾濫により一帯の水田が冠水した。 -
北小河内避難所の様子
土石流災害に見舞われた北小河内では、宮下、中村などから約12世帯37人が北小河内公民館へ避難。最も被害が大きかった中村集落は、区で全戸避難を促した。
土石流が流れた道沿いに住んでいた50代の男性は「うちの前を自動車が流れ、床上浸水する家や傾く家もあった。ここ何十年もこんなことは無かった。集落全体が避難するのも初めて」と土石流の様子を語った。
また、別の30代女性は「土石流の被害はなかったが、家の横の用水路があふれそうだった。小さい子もいるので避難してきた」と話していた。
中村集落の根橋政幸区会議員は「道がうまく通れない分、それぞれに別れて避難した。寝たきりの人は手分けして連れ出すなど、比較的スムーズに避難できた」と、今回の避難を振り返った。 -
南箕輪村内の6地域が避難
南箕輪村は18日午後7時15分、災害警戒本部を設置し、19日朝までに4地域に避難指示、2地域に非難勧告を発令した。天竜川北殿水位観測所では19日午前6時、水位が8・10メートルに達したが、堤防決壊などの災害はなかった。
村は18日、災害警戒本部設置と同時に、北殿区と南殿区のJR線と天竜川の間の地域に避難準備勧告を発令。午後8時15分、避難勧告に切り替え、両地区の対象区民が避難を始めた。田畑、神子柴の下段地域は午後11時40分に避難勧告。11時50分に4地域に避難指示を出した。区民は各公民館に避難し、毛布にくるまって仮眠した。
19日午前6時40分、村は災害警戒本部を災害対策本部に切り替え、久保、塩ノ井のJR線と天竜川の間の地域に避難勧告した。
各避難所には毛布ほか米、キュウリ、パンなどを村が配布。日赤奉仕団が炊き出しでおにぎりを準備した。
19日午後3時、北殿・南殿・田畑・神子柴の避難支持を避難勧告に切り替え、久保、塩ノ井の避難勧告は解除した。3時現在の避難者は174世帯440人。村内では、神子柴下段地域の企業3社で浸水の被害があった。 -
大芝高原マップ改訂版
観光客らに配布南箕輪村開発公社は、大芝高原のガイドマップ「信州大芝高原マップ」の改訂版を作り、公園を訪れる観光客らに配っている。
マップは数年前からあるが、多目的広場の整備や公園内のトイレ設置などに伴い、改訂版を作った。
大芝高原全体がわかる手書きのマップで、施設などを紹介。公園内で見ることのできるササユリ、ツルリンドウなどの花、シジュウカラやコガラなどの鳥の絵、中央アルプス、南アルプス、経ヶ岳、八ヶ岳も書いてある。
改訂版は、新デザインの村キャラクター「まっくん」、経ヶ岳の標高、フォレスト大芝、公園内のトイレ、多目的広場、権兵衛トンネルを新たに書き加えた。
大芝荘、大芝の湯、味工房、公園管理事務所で、施設の問い合わせがあったときに渡している。 -
大雨、各地で深刻な被害
15日から降り続いた記録的な大雨は19日、上伊那各地で土砂災害や床上・床下浸水をもたらした。避難勧告や避難指示が相次ぎ、多くの住民が眠れない一夜を過ごした。
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天竜川決壊の恐れ 避難場所で不安な時
天竜川堤防の決壊に備え、同河川沿岸の地域住民が避難した。伊那市は小中学校の体育館など14個所へ避難所を設置し、合計1884人が身を寄せ合った。
自主避難などの発令で住民らは飲料水や貯金通帳、印鑑などを小さなバックへ詰め、近くの小中学校などへ避難。伊那北小には避難の人が溢れ、市民体育館、県勤労者福祉センター体育館へ分散した。
硬い床の上に寝床をつくるが、時折屋根を激しく叩く雨音にそわそわと眠れない様子。家が浸水していたら竏窒ニ、一夜明けても降り続く雨に、市民らの表情は暗かった。
天竜川から約5メートルの近くの所に住む、久保田勇子さん(64)=中央区北町=は「30年間ここにいるがこんなに水位が増えたのは初めて」と驚きの表情。「家の中にいても水の音がいつもより大きく聞こえて怖かった」と話した。 -
立候補届出手続き説明会に12派
中川村選挙管理委員会は19日、8月23日の任期満了に伴う中川村議会議員選挙の立候補届出手続き説明会を役場で開いた。定数10に対し、中組から新たに新人(63、無所属)=自営業=が加わり、12派(現職8、新人4)が出席した。
定数16から10に大幅削減されて初めての選挙、告示の8月1日まで12日を残すのみとなったが、態度を明確にしていない現職もあり、新人擁立を模索している地区もあることからまだ流動的。
立候補予定者の地区別では、片桐地区では南田島が3人(現職2、新人1)、中央、田島を合わせると5人(現職4、新人1)と集中し、最大の激戦区となりそうだ。現在、隣接の針ケ平を加えると400近い、大票田を抱える横前地区では、新人擁立を模索しているが、関係者の話ではかなり厳しい。また、片桐と大草(南向)地区では、有権者数は80数人片桐地区が多いが、立候補予定者は大草地区が7人、片桐地区5人となっている。
党派別では共産党は現有3議席を1減で、2議席死守する構え。女性候補は現職2人。 従来の地域代表の新旧交替のほか、村内全域で得票を図る新人、現職など定数を2人程度上回る少数激戦が必至と見られている。
7月19日現在の有権者数は4393人(男2107、女2287)。
立候補予定者は次のみなさん(19日現在、現職、新人順)
◇現職(議席順)・前原茂之氏(63、無所属2期目、沖町)、松村隆一氏(57、無所属2期目、南田島)、竹沢久美子氏(58、共産2期目、美里)、桃沢時江氏(60、共産3期目、田島)、松下昌嵩氏(61、無所属1期目、中央)、大原孝芳氏(53、無所属1期目、三共)、村田豊氏(65、無所属1期目、南田島)、原勝一氏(63、無所属1期目、柏原)◇新人(五十音順)・斉藤登氏(57無所属、美里)=農業=、高橋昭夫氏(61無所属、柏原)=農業=、山崎啓造氏(61無所属、南田島)=会社役員=、湯沢賢一氏(63無所属、中組)=自営業=。 -
田畑の冠水や町道の通行止め
飯島町の梅雨前線豪雨の被害状況は、天竜川の増水による田畑の冠水や町道の通行止め、住民の自主避難などがあった。
被害状況は、住居関係は床下浸水1棟。通行止めは芝原垣外線(田切南割地区)、中川連絡線(本郷第3耕地)のほか、飯島飯田線の日影坂で倒木、日曽利地区では土砂崩れもあった。
天竜川の増水による田畑の冠水は飯沼橋南2ヘクタールのほか、板島地区でも冠水した。
自主避難は飯島鳥居原地区、本郷地区で4世帯14人が鳥居原集会所などに避難した。
学校関係では飯島中学校が休校、飯島小学校と七久保小学校が午後休校にした。 -
水田の冠水が41ヘクタール余
梅雨前線豪雨による中川村の被害状況は、天竜川の増水による水田の冠水が41ヘクタール余に及び、3集落で住民が避難するなど甚大な被害をもたらした。
被害状況は床下浸水6戸。天竜川増水による水田の冠水は4カ所で合わせて41ヘクタール余(小和田22・4ヘクタール、渡場15・03ヘクタール、飯沼2・55ヘクタール、南田島1・05ヘクタール)。
村道関係では路肩崩落、土砂崩れが5カ所、農林業関係では畦畔崩落2カ所、農業施設3カ所、山林の崩落3カ所あり、林道にも路肩崩落などの被害があった。
このほかの下水道施設や揚水施設も冠水した。また、中川橋は橋脚危険のため通行止め、天竜橋も道路閉鎖により通行止めになっている。
避難は自主、勧告を含め26世帯52人(桑原8世帯17人、渡場12世帯21人、小和田6世帯14人)で、各集落の集会所や社会体育館に避難した。 -
月見草、宵闇に明るく
飯島町本郷第3の町道や水路沿いで、夕べとなれば、月見草(オオマツヨイグサ)が咲き乱れ、辺りを明るくしている=写真。
近くの会社員、塩沢正治さんが、20年前、中学生の調査で町内では3カ所にしか自生していないことを知り、種を採取し、苗を育て、町路や水路沿いに植え、繁殖させた。今では、数百株に増え、見事に群生している。
花は午後7時過ぎから最初はゆっくりと、最後にはパッと開く。
塩沢さんは「子どものころ、ホタル狩りに行くと、月見草が明るくなるほど咲いていた」と話していた。 -
駒ケ根高原マラソン事務所開き
9月24日に行われる第24回中央アルプス駒ケ根高原マラソン大会の実行委員会(廣田喜宥委員長)は18日、事務局を駒ケ根市役所2階の一角に開いた=写真。今後事務職員が常駐し、2カ月後の大会に向けて準備を進めていく。
24日現在の出場申込者は約800人で、例年より多目という。担当者は「招待選手の弘山晴美さんの知名度の高さも一因ではないか」と分析している。
大会は駒ケ根高原の林間に設定された3キロ、6キロ、15キロのコースで男女年代別に行われる。参加料は3千円、3キロのみ出場可の小学生は500円。申し込みは8月18日まで。問い合わせは大会事務局(TEL83・2111)へ。 -
県看護大オープンキャンパス
駒ケ根市の県看護大(深山智代学長)は17日、入学希望者らに対し、大学について説明する「オープンキャンパス」を行った。県内外から高校生や保護者など、ほぼ例年並みの約330人が同大キャンパスを訪れ、教職員の説明を聞いたり、学内の施設を見学したりした。
深山学長は「小さい大学ならではのアットホームな雰囲気を感じてもらいたい。限られた時間ではあるが、何なりと質問して本学についての十分な情報を得てほしい」と呼び掛けた=写真。参加者らは教育内容、入試の概要や学生生活、就職状況などについて担当の教職員からそれぞれ説明を受けた後、小グループに分かれて学内を見学した。参加者らは「新しくてきれいな建物だね」「合格したいね」などと話し合っていた。 -
駒ケ根市国保運営協議会
駒ケ根市国民健康保険運営協議会(堀千代美会長)は18日、06年度第1回の会議を市役所南庁舎で開いた。委員ら約20人が出席し、05年度決算見込みと06年度予算などについて市担当者から説明を受けた。
05年度決算見込みは歳入24億2530万円に対し歳出24億2160万円で370万円の黒字。国保事業基金は2600万円を取り崩した結果、年度末残高は2億320万円となった。06年度予算は歳入・歳出とも23億6090万円で前年比4・35%増。
堀会長はあいさつで「景気の動向などに対応して国保の運営をしていかねばならないことに重い責任を感じる。一方、市の国保税収納率は県下19市の中で4位。関係者の努力の成果だ」と述べた。
構成団体の異動により、新たに委員となった県社会保険事務局伊那事務所総合相談室長の山田功さんに委嘱状が伝達された=写真。任期は07年6月30日まで。 -
梅雨前線の被害、各地で
停滞する梅雨前線による大雨の影響で18日、上伊那各地で被害が発生し、一部では04年10月の台風23号を上回る総雨量を記録した。
伊那市高遠町西高遠では、事業所の東南で土砂が崩落。午後4時に現地対策本部を設置、午後4時10分には災害警戒本部を伊那市役所に設置した。2世帯に避難勧告、1世帯2事業所に避難準備勧告した。また、振動による土砂崩れを防止するため、崖下の市道を全面通行止め、崖上の国道約50メートルを片側通行止めとした。
飯島町鳥伊原地区でも日曽利橋下流の1世帯が自主避難。
天竜川北殿水位観測所が出動水位に達した南箕輪村は、午後4時半に消防団が出動態勢をひき、警戒のための巡視を行った。
箕輪町は、長岡辰巳北で土手が幅5メートル、長さ10メートルにわたって崩れた。土手上の民家、住民に被害はない。
JR飯田線宮田駅では、線路が冠水。消防団が出動し、宮田小学校グラウンドに排水した。
15日午前6時から18日午後4時までの降水量は宮田高原で300ミリを超え、伊那市東春近、高遠町で200ミリを超えた。長野地方気象台は、18日夜から19日明け方にかけては1時間に30ミリから40ミリの激しい雨が降ると予想しており、19日午後6時までの降水量は多いところで180ミリになると見込んでいる。
記録的な雨の影響で、上伊那では過去数年で最も地盤が崩れやすくなっており、長野地方気象台は厳戒な警戒を呼びかけている。 -
二極化する集落営農組織の立ち上げ(1)
個人4ヘクタール、団体20ヘクタール以上の農業者を「担い手」として、これまでの助成措置を担い手のみに限定して講じていこうとする国の新しい「経営所得安定化対策」の07年度導入を前に、担い手となる「集落営農組織」発足に向けた協議が各地で進んでいる。伊那市の場合、各地区ごとで農家、市町村、上伊那農業協同組合(JA上伊那)などが組織づくりを進めている。地域事情はそれぞれ異なり、一元的な組織ではその後の運営が立ち行かない。そこで「地域の合意形成」を最優先課題として協議を進めてきた。迅速に合意形成を図り組織発足にこぎつけた地域がある反面、地理的条件や地域事情がしがらみとなり、協議が難航する地区も出てきている。
本年1月から各地で担い手育成説明会などをしてきた伊那市では、9地区それぞれで担い手組織発足の準備を進めている。発足形式が地区ごと異なるが、水田面積の占める割合の多い富県、東春近、美篶地区などでは、比較的迅速に協議が進んでいる。最も早く任意組織を発足した富県地区は、7月中に地区内5集落で任意組織を発足させ、その後に課せられている法人化の計画は地区単位で検討していく。同様に集落単位での発足を目指す東春近も、7月から8月上旬には最初の組織が発足する予定。美篶地区は、任意組織は地区で1つとし、実際の業務は地縁的つながりを重視した集落単位で行っていく。地区の基本合意は95%得て、今後は加入申請の手続きを進める。
もともと一人当たり水田面積の小さい上伊那の場合、個人で経営規模4ヘクタールを満たす担い手となれる農家はわずかしかいない。そのため、小規模経営の水田農家がこれまで通り助成を受けていくためには、任意組織として担い手になる必要がある。そうした認識のもと、水田地域での合意形成は比較的迅速に進んでいるようだ。 -
箕輪町まちづくり住民提案事業
審査結果を町長に報告箕輪町は、新規のまちづくり住民提案事業で、町民が自主的、主体的に取り組むまちづくり活動を助成する。住民提案事業審査委員会の丸山亮委員長、関嘉重副委員長は18日、住民から応募のあった事業10件すべてを採択する審査結果を平沢豊満町長に報告した。今後、「一部事業で補助金額の精査が必要」とする審査委員会の報告を尊重し、町長が精査し、交付決定する。
住民提案事業の対象は、まちづくりに熱意やアイデアを持つ住民が自主的に実施する事業。助成金額は最高10万円。5月25日から6月16日までの募集で10件の応募があり、いずれも補助金10万円を申請した。
審査委員会は委員7人で構成。2回開き、公益性、独創性、発展性、実現性、自立性を基準に点数化し補助金交付事業の採択、点数の高い順に推薦順位を決めた。
丸山委員長は、「住民の積極的なアプローチを評価した」とし、町長は、「十分なお金ではないと思うが、町の活性化につながるための取り組み。精査し、結果まで審査委員会にみてもらいたいと思う」と話した。
審査結果は次の通り(推薦順、かっこ内は団体名)。
▽地域活性化「観光農園」づくり事業(これからの農業林業を考えるEグループ)▽知的発達障害者自立支援事業(SOみのわ)▽もみじカップ第1回箕輪もみ児小学校かけっこ大会(ちいむもみじ)▽メタセコイヤの木でコカリナを作り演奏しよう(メタセコイヤの森の会)▽ひまわり畑「憩いの場」運営事業(ひまわり畑)▽有機農業研究・普及事業(箕輪町有機農業研究会)▽みのわダム周辺環境美化事業(みのわダム郷里を愛する会)▽みのわ御棒サ!里曳きタイムレース(箕輪まちづくり同友会)▽和やか。ふれあい「おそば作り」事業(漆戸共有財産管理組合おそば会▽星が輝く光のページェントIN花街道(西部花街道をつくる会上古田支部) -
美和ダム放流開始
伊那市長谷の美和ダムが18日午後3時から、洪水調節に活用する空容量を確保するため、毎秒35立方メートルの放流を始めた。19日午前7時ごろには毎秒300立方メートルまで増やす予定。関係者は「河川には近づかないように」と警戒を呼び掛けている。
洪水調節に備えて制限水位808メートルを維持するため、昨年5月に完成した堆砂対策の洪水バイパストンネルから放流を開始=写真。完成後の実質的運用は初めて。現在は試験運用期間のため、放流に不具合が出た時は主ゲートから流すこともあるという。