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ミッドナイトにぎわう
伊那市の中心商店街で15日夜、恒例の「ふるさと歩行者天国」(ミッドナイト)があった。「伊那まつり」(5日)中止を受けて企画した「盆踊り・ダンシングひろば」のほか、ゲームや屋台横丁などを展開、地域住民や帰省客などでにぎわった。
歩行者天国は、県道南箕輪・沢渡線の駅前再開発ビル「いなっせ」竏谷R伊那北駅前の延長1・6キロ。
踊りには小中学生を含む16連から350人余が参加。「伊那まつり」で踊ることができなかった分、伊那節やダンシング・オン・ザ・ロードなどの曲に乗り、汗を流した。曲が終わると、路上に寝転がる人も。
そのほか、輪投げや金魚すくいなどが各所であり、子どもたちに人気だった。
また、商店街では歩道に衣類や雑貨などの商品を並べ、訪れた人たちに売り込んでいた。 -
木曽節公演
伊那市の通り町商店街振興組合(竹田一麿理事長)は15日夜、「ふるさと歩行者天国」のイベントの一つとして木曽節公演を企画した。木曽踊保存会から5人が来伊。木曽節を披露し、イベントを盛り上げた。
2月、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通を記念し、伊那節と木曽節の交流の場を持った。竹田理事長は「祝いの席で、木曽節の踊りも出てくるほど。伊那の住民にとってなじみ深いもの」という。
会員は、セントラルパークのステージ上で「木曽のな、中乗さん…」と生唄(うた)に合わせて木曽節を披露。
来場者に向け、手足の動きなどポイントを指導する場面もあった。参加の呼びかけに、伊那の踊りグループのほか、来場者が踊りの輪に加わった。
伊那節と木曽節の公演は、権兵衛トンネル開通の式典以来。開通前はまったく交流がなかったそうだが、開通を機に一緒にやりたいという話が持ち上がった。
木曽踊保存会の田沢博会長(75)=木曽町=は「互いのイベントなど機会をとらえて交流していきたい。踊りを通し、衰退していくまちの発展につながれば」と期待を込めた。また「伊那節の歌だけでも教わっていきたい」と話した。
木曽踊保存会は1縲・6日夜、木曽町の広小路である「木曽踊り」で、観光客らを対象に、踊りの指導に当たっている。 -
体と心で寄り添って
村内で現場実習の福祉大生宮田村内で社会福祉実習を行っている日本福祉大学の学生4人だが、2週間のプログラムも後半に入った。現場体験を通じて、利用者とのコミュニケーションの大切さを肌身に感じて学んでいる。
社会福祉学科4年の伊藤尚輝さん。宅幼老所・わが家の実習では、常に利用者と隣り合うように座った。
利用者が自由でいながら、温かく見守る目は決して絶やさない。笑顔広がるわが家の雰囲気に「ここで実習して、本当にコミュニケーションって大切なんだなって感じました」と実感をこめる。
利用者一人ひとりのニーズに対応する宅幼老所など小規模施設の良さ。「基本はふれあいにあると思う。僕もそれを実践していきたい」と話す。
保健福祉学科3年で宮田村南割区出身の浦野寛子さん。村の福祉交流施設・なごみ家の実習では、子どもから高齢者、そして障害者と誰もが自由に集まって交流していることに驚いたという。
大学の講義や、実習を既に受けた友人から聞かされた話。福祉の理想と現実のギャップを強く感じた。
しかし、ふるさとで実習して「やっぱり現場はコミュニケーション、接し方で大きく変わる。宮田って理想の形が案外できていると思う」。
残りわずかな実習期間。学生たちの学びは、地域にとっても新たな力になっていく。 -
先輩の門出祝って
後輩の宮田中生徒が成人式に協力宮田村の成人式は15日に宮田中学校で開いたが、新成人の後輩にあたる同中生徒たちが式やその準備に協力。先輩の門出を陰ながら支えた。
式を主催する村教育委員会は11日に会場を設営したが、バスケットボール部や吹奏楽部などの生徒たちが進んで協力した。
塩沢直緒部長以下、31人の吹奏楽部員は当日の成人式でも、アトラクションとして校歌や村のイメージソングなど3曲を披露。
後輩たちの心温まる演奏に新成人も感激の様子。演奏後は大きな拍手で感謝していた。 -
八十二銀行市駅前支店で木目込みまり展
趣味で木目込みまり製作を楽しむ南箕輪村南殿の唐木妙子さん(57)と登内みのるさん(54)の作品展が9月1日まで、伊那市の八十二銀行伊那市駅前支店(いなっせ2階)ロビーで開かれている。彩り豊かで、デザインにこだわり、一つ一つ時間をかけたという力作約30点を並べる。
2人はいとこで、2年前に知人の指導で一緒に木目込みまりを作り始め、これまでに合わせておよそ150個を製作。個展は2回目、地域の文化祭などにも出品している。「一個一個デザインを考えて作るから飽きることはないし、とても楽しい。作り出すと夢中になりますよ」と魅力を話す。
球形の発泡スチロールに、構図通りに切れ込みを入れ、ちりめんをデザインに合わせて埋め込んでいく。大きさは直径12・5センチ、15センチ、20センチの3種で、構図や配色をすべて自分たちで考案する。
季節に合わせた花々などをデザインしているほか、飼い犬を表現したものもある。作品はケースに入れて和風の空間を演出するなど、飾り付けを工夫することでさまざまな空間を作り上げる。「きれいだと思うし、目の保養になれば」と呼びかけている。 -
飲酒運転しないで!
交通少年団が新成人に呼びかけ箕輪町内の小学5、6年生有志で組織する町交通少年団は15日、成人式があった町文化センターで、新成人に「飲酒運転をしないでください」と呼びかけた。
毎年恒例の活動。団員20人が参加した。式を終え、立食パーティーに向かう新成人に、「飲酒運転一発取り消し」のシールを張ったカラビナを手渡し、交通マナーの遵守を呼びかけた。新成人は「ありがとう」と笑顔で受け取っていた。 -
南箕輪の木造アパートで火事
15日午後0時50分ころ、南箕輪村南原の木造2階建てアパート・サンハイツの1階、102号室に住む会社員の耳塚健兒さん(42)方から出火=写真。同号室、2階202号室をほぼ全焼、2階203号室を一部焼き、同1時37分に鎮火した。
アパートは各階6室の合計12室(各部屋床面積約48平方メートル、間取り1K)。出火時、住居者全員が外出中だったため、けが人は出なかった。
伊那署は原因を調査中。室内からの出火のため、放火の疑いは少ないという。 -
タイヤ盗んだ疑いで ブラジル人2人逮捕
伊那署は14日までに窃盗の疑いで、いずれもブラジル国籍の伊那市美篶の工員ゲセル・ジャイル容疑者(36)、同市上新田の工員ラモス・ウイリアン・マサト・ゴンサルベス容疑者(22)の2人を逮捕した。
容疑者らは共謀し、7月21日午前0時ころ、市内アパートの軒下に置いてあった、ホイール付タイヤ4本(時価合計5万円相当)を盗んだ疑い。 -
平和のつどい平和音楽映画祭
終戦記念日に合わせて15日、平和音楽映画祭が伊那市役所であった。約150人が集り、黒木和雄監督の平和映画「紙芝居悦子の青春」を鑑賞。平和への思いを深めた。平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会主催。
第20回伊那市民平和のつどいの一環。伊那まつりが中止となった今年は、灯ろう流しもできなかったため、音楽映画祭の会場前に灯ろうを展示した。
今年の作品は、今年4月に75歳で亡くなった黒木監督の遺作。終戦間近の日本を生きた女性を主人公に、戦争の不条理を訴えており、平和への願いを世界へと発信していってもらおうと、全国に先駆けた上映を決めた。
建石繁明運営委員長は「戦争は嫌だ、戦争はいけないということを一人ひとりが声を出して世界に発信していくことが平和運動の原点。ここへ映画を見にきた一人ひとりが声を発信していってほしい」と呼びかけた。 -
【記者室】プールの管理体制大丈夫?
埼玉県のプールで女児が死亡した事故で、底に沈んでいた吸水口のふたを事故発生直前に手にしたにもかかわらず「何のふたか分からなかった」ために対応の遅れを招いたとしてアルバイト監視員が非難されているが、責任は何も教えなかった管理者にあるのは明らかだ▼筆者も学生のころ監視員のアルバイトをしたことがある。その時も仕事を始めるに当たって排水口などの危険個所の説明はおろか、人工呼吸や心肺蘇生(そせい)法などの救命措置についての教育も一切なかった▼当時は何とも思わなかったが、今あらためて考えてみると実にいい加減で無責任極まる管理体制だ。プールのシーズンはまだまだ続く。関係者は一層気を引き締めて管理に当たってほしい。(白鳥記者)
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飯島町成人式
飯島町は15日、06年度成人式を町文化館で開いた。166人が新成人として人生の節目を祝った。式典で代表の鈴木和幸さんは「今まで見守ってくれた先生や両親に感謝する。成人となったこれからは、社会人として今まで以上に良い町づくりに貢献したい」と決意を述べた。高坂宗昭町長は「これからは一人前の大人であり、法律的にも社会の一員。世界に目を向けてそれぞれの人生を築き上げていってほしい」と激励した。新成人らからは記念品として飯島、七久保、東部の3保育園に遊具などが贈呈された。
式典後には「生まれてから今日までの歩み」として実行委員会が編集した思い出の写真の数々が上映されたほか、景品が当たる○×クイズなどが行われ、出席者は大きな歓声を上げてアトラクションを楽しんでいた。 -
駒ケ根市商店街が盆イベント
駒ケ根市の日の出町、広小路、銀座、本町、仲町の各商店街は合同で14、15日の両日、お盆のイベントを銀座商店街の各所と日の出町ミニパークで開いた。ゲームコーナーでは巨大ピンボールやサイコロゲーム、ダーツ、金魚すくい、輪投げなどが行われ、訪れた子どもたちが次々に挑戦して大きな歓声を上げていた。ストリートライブでは邦楽バンド「SO竏鱈AB」(ソーラボ)や赤穂高校器楽部、玉屋音楽教室、宮澤喜美夫さん、フルートアンサンブルなどが出演して演奏を披露=写真。イベントに訪れた多くの人たちが足を止めて聴き入り、見事な演奏に大きな拍手を送っていた。
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ながたの湯
入場者180万人達成箕輪町長田の日帰り温泉施設「みのわ温泉ながたの湯」は15日、入場者180万人を達成した。98年12月14日のオープン以来2496日目で、180万人目とその前後者に記念品を贈った。
みのわ振興公社の平沢豊満社長(箕輪町長)は、「多くの方に利用いただき大変うれしい。ながたの湯に入ると夏バテしないし、体の調子がよくなる。これからも利用してほしい」とあいさつした。
180万人目は3日に1回利用しているという箕輪町松島の農業遠藤鏘一さん(67)。この日は、家族や親戚と訪れた。「1千万人目を当て込んでたんだけどね」と冗談を言いながら、「こういう賞は初めて。うれしい。今年は宝くじが当たりそう。ここのお湯は最高で、来るたびに心が安らぐ」と話していた。
179万9999人目は、南箕輪村久保の会社員五味和久さん(40)。180万1人目は、箕輪町大出の会社員小口正芳さん(48)だった。
180万人目には、ながた荘ペア宿泊券とアレンジ花、前後者には、ながたの湯お買い物券(3千円分)とアレンジ花をプレゼントした。
みのわ温泉はナトリウム炭酸水素塩温泉。“美人美肌の湯”として親しまれ、1日平均721人が利用している。 -
駒ケ根市内各地で盆踊り
お盆中の14日夜、駒ケ根市内のそれぞれの地区では各区分館主催の盆踊り大会がにぎやかに催された。
北割二区の盆踊り大会は宮澤印刷の駐車場内にやぐらやテントが設置された特設会場で開かれ、集まった区民らが遅くまで踊りや花火などを楽しんだ。やぐらの上で行われた小学生対象のじゃんけん大会では、子どもたちが5人ずつ小平邦一分館長と勝負=写真。勝った子どもたちは景品をもらって大喜びだった。
会場では焼きそば、かき氷、スイカ、トウモロコシのほか、ビールやジュースなどが無料で振る舞われ、訪れた親子連れが何度もお代わりを繰り返していた。 -
駒ケ根市成人式
駒ケ根市の成人式が15日、市文化会館で開かれた。新たに成人となった426人(男性200、女性226)が人生の節目を祝った。新成人代表の藤田康幸さんは「悲惨な災害や事件が起きる時代だが、成人として義務と責任を自覚し、しっかりと地に足をつけて歩いていこう」と謝辞を述べた。中原正純市長は「人生を築く上で成人は大きな節目。志を抱き、若さ、勇気、情熱をもって創造的に生きてほしい。夢と希望をかなえるために全力を尽くせ」と力強く激励した。
式典後には中学校の恩師らによるビデオメッセージが上映され、新成人は久しぶりに見る懐かしい顔と語りに歓声を上げていた。
アトラクションとして、式に先立ち駒ケ根太鼓が、式典後に市民吹奏楽団がそれぞれ演奏を披露。新成人は素晴らしい演奏に大きな拍手を送っていた。 -
箕輪町成人式
06年度の箕輪町成人式は15日、町文化センターであった。新成人211人が出席し、懐かしい友や恩師との再会を喜び、大人として自覚を胸に新たな人生のスタートをきった。
新成人の有志で組織する成人式実行委員会による式で、対象の新成人は333人(男性152人、女性181人)。みのわ太鼓の祝太鼓演奏で開幕した。
実行委員長の荻原大樹さんは、「成人式を迎え、今度は私達が地域や町を守っていく立場になったと実感している。この先は、想像以上に厳しく大きな壁にぶつかると思うが、仲間達と共にどんなときも夢を持ち、逃げることなく壁を乗り越えていけると思う。この日を境に、少しずつ自分たちの足で立ち、今度はだれかを守ることができる強さと優しさをもった大人として活躍していくことを誓う」とあいさつした。
新成人を代表して唐沢なぎささん、有賀大輔さんが意見発表した。
平沢豊満町長は、「成人として出発する今、自分自身の将来を真剣に考え、積極的かつ建設的な姿勢で悔いのない人生を送ってほしい。公平、公正な実行力を持ち、国内はもとより世界で活躍する日本人になることを期待する」と祝福。恩師7人が祝いのことばを送った。
式終了後は記念撮影と立食パーティーがあった。 -
山寺区で初の盆おどり大会
伊那市山寺区の盆おどり大会が14日夜、伊那北地域活性化センター「きたっせ」であった。子どもから年配者までが集い、にぎやかに繰り広げた。
昨年まで春の運動会だったが、参加者の減少で、盆おどりに切り替えた。
午後7時、駐車場の中心にやぐらを組み、ちょうちんに明かりをともした。スピーカーから伊那節や勘太郎月夜唄などの曲が流れ、徐々に踊り手の輪が広がった。浴衣姿の女性や法被姿の男性に交じり、子どもたちが見よう見まねで踊る姿も。
山下とよ子さん(83)は「盆おどりがあると踊りたくなちゃう」と話し、輪に加わっていた。
区内7町内会が野菜販売、金魚すくい、カブトムシなどの店を出し、地元商工会による流しそうめん、カラオケ大会、子どもを対象とした輪投げ大会もあり、区関係者は「予想以上のにぎわい」と喜んだ。 -
青島で納涼祭
伊那市美篶の青島公民館東側の遊園地で14日夕、恒例の納涼祭があった。地元の村おこしの会メンバーらによる12の出店が並び、夕涼みがてら地域住民や帰省者でにぎわいを見せた。
敷地内に、飲食ができる座席が用意され、訪れた家族連れなどはかき氷、もつ煮、わたあめなどを買い、ビールを飲んだり、焼きそばを食べたりした。
人気だったのは、訪れた人全員が対象となる福引き。当たったしょうゆや油、キッチンペーパーなど日用品を持ち帰った。
納涼祭は、低迷した盆踊りに変わり、91年から出店中心となった。帰省した人と顔を合わせる機会にもなっている。
地元小学生も納涼祭のために書いた花火などの絵を飾った。 -
伊那市成人式 新成人としての新たな決意
伊那市成人式は県伊那文化会館であった。対象者の男子436人、女子429人、合計865人のうち、6割以上の555人が参加。信州伊那太鼓の「祝太鼓」演奏、「伊那市の歌」斉唱、式典後は談話会「トーキングタイム」もあった。
小坂樫男市長は「温かく、時には厳しく育ててくれた多くの人の愛情を忘れず。他人とは違う可能性を信じ、掛け替えのない人生を歩んで」と式辞。新市の町づくりについて「若い創造力、実行力を生かして」と期待した。
新成人代表の岡谷市の保育士、北原千織さん=山寺区水神町出身=は「私たちと一緒に新しい出発をした新市の存在を心強く思う。新成人としての新たな決意、晴れやかな気持ちを忘れず、自分を磨きながら一歩一歩を歩んでいきたい」と謝辞した。 -
地域の担い手自覚新た 5市町村で成人式
伊那市、駒ヶ根市、箕輪町、飯島町、宮田村で15日、それぞれ成人式があった。新成人らは大人としての自覚を新たにした。首長らは地域づくりの担い手としての期待を寄せた。
友人との久しぶりの再会に記念撮影をしたり、携帯電話番号、メールアドレスなどを交換したと、思い出話や近況報告などの立ち話に花を咲かせていた。スーツ、ドレス、浴衣、Tシャツ・ジーパンなど、思い思いの服装で出席。男女とも、黒色などの落ち着いた色合いの衣装が目立った。 -
上農果樹班、日本学校農業クラブ北信越ブロック大会出場
県内の12農業高校が出場した長野県農業クラブ連盟主催プロジェクト発表会・意見発表会の県大会食料区分で最優秀賞を受賞した南箕輪村の上伊那農業高校果樹班が17日から、富山県である北信越ブロック大会に出場する。北信越への出場は2年ぶり。代表の宮本悠里さん(17)は「理解するのも大変で休みも返上でやってきた。県代表として自分たちの成果を存分に発表してきたい」と語った。
果樹班は、ナシ栽培で問題となる凍霜害に負けない受粉方法を研究。現在は、凍霜害を防ぐためのファンを用いる農家もあるが、兼業農家が多い上伊那では、高額なファンを取り付ける農家は少ない。そこで果樹班は、凍霜害が発生した場合でも結実する方法を過去6年にわたり模索。本年4月からは、凍霜害被害が発生した場合、被害に遭わなかった花を確実に受粉させる方法として花粉を混ぜた溶液散布による受粉を研究してきた。
溶液受粉は従来の綿棒による人口受粉より気象条件などを選ばず、実際に自分たちの育てているナシで実験をしたところ、一定の効果があった。
研究当初は、凍霜害に遭った花を受粉なしで結実できるジベレリン散布を用いる研究を進めていたが、農薬取締法の関係でジベレリン散布で結実したナシが販売できないことが分かり、研究を切り替えた。
北信越大会で最優秀賞を受賞すると、全国大会へと進む。 -
横町商店街盆踊り大会
高遠町公民館高遠分館が主催する盆踊り大会が15、16日、高遠町の横町商店街などであった。浴衣をきた親子連れなどが集まり、盆踊りや出店を楽しんだ。
途絶えていた盆踊り大会を復活させたのは4年前。昔は、商店街近くの満光寺で「えんま祭り」が同時に行われ、盆踊り大会もにぎわっていたが、ここ10年はえんま祭りも行われていなかった。
そこで今年は、10年ぶりにえんま祭りを復活。盆踊りとえんま祭りの両方を楽しめるよう寺近くの横町商店街へ盆踊り会場を移動した。満光寺前には昔のように、野菜販売、フリーマーケットなどの縁日も並んだ。
祭りには子どもたちも多く集まり、無料のかき氷を片手にヨーヨー釣りや縁日を楽しんでいた=写真。 -
町1区盆踊り大会
宮田村町1区の盆踊り大会は14日夜、村役場駐車場で開いた。公民館分館(東野昌裕分館長)の主催で200人ほどが参加。輪になって踊り、住民同士がふれあいを深めた。
村内で活動するエアロビクスチーム「ドリームエンジェルス」の園児や女子が、楽しいダンスを披露して開演。
区内有志の踊りサークルメンバーが指導して盆踊りは始まり、多くの住民も踊りの輪に加わった。
新宮田音頭に木曽節とおなじみの曲から、盆踊りには珍しいフォークダンスの「マイム、マイム」まで多彩。夕闇から夜が深まっていくにつれ熱気も高まっていった。
大会は9回目と伝統は浅いが、育成会、PTAなど地域が一つになって協力。
ヤキソバや綿菓子、飲み物などを提供する屋台も設けたほか、子ども花火大会もあり、世代を超えて多くの住民が盆の夜を満喫した。 -
宅幼老所わが家で、涼感満点流しソーメン
宮田村町1区の宅幼老所・わが家(大石ひとみ代表)はこのほど、暑い夏を元気に乗りきってほしいと、流しソーメンを行った。涼感満点の食事に利用者は笑顔。モリモリ美味しく食べた。
屋内に流すための竹を手づくりで組み上げ、準備も万端。水とともに勢い良く、ソーメンを流した。
と思ったら、ソバやミニトマト、はたまたチクワまで。
「何でも流してみるか」と豪快に笑うスタッフを尻目に、利用者のおじいちゃん、おばあちゃんは冷静にソーメンにハシを伸ばした。
「美味しいね」と大満足。激流を下るように次々と流れてくる食材に驚きながらも、みんな笑顔が広がっていた。 -
長谷市野瀬で入野谷夏祭り
伊那市長谷で14日夜、市野瀬入野谷夏祭りがあり、地域住民や帰省客らが大勢集まり、多彩なイベントを楽しんだ。
7月の豪雨の影響で伊那まつりや地元の入野谷祭りなど例年の行政主導による夏祭りが中止になったことから「地域の活性化や明日への活力を見出そう」と、旧伊那里地域の中尾、市野瀬、杉島、浦の4地区で企画。区、農業、商工業、住民団体など各種団体の代表者で実行委員会(実行委員長・小椋勝司市野瀬区長)を組織した。
会場には飲食などの出店が並び、住民団体による太鼓演奏、手持ちやナイアガラといった花火大会、中学生以上30人が参加して、1分間に何杯食べられるかを競った「そうめん早食い大会」などのイベントを繰り広げた。
スイカ割り大会では、目隠しをした子どもたちが、「右右、もう少し左」との周囲の声を頼りに、スイカを目掛けて棒を振り下ろした。的中すると大きな歓声があがり、その場で味わった。
地元に残る「ざんざ節」をはじめ、新市発足、権兵衛トンネル開通から「伊那節」と「木曾節」を取り入れた盆踊りを区民全員で踊った。 -
長谷中尾で区民運動会
伊那市長谷中尾の区民運動会が15日、中尾座グラウンドであった。子どもからお年寄りまで大勢が参加し、さまざまな競技に挑んでそう快な汗を流した。長谷公民館中尾分館(西村周司分館長)主催。
区民の親ぼくと地域活性化を目的に、20年以上続く、帰省者が多いお盆の恒例。二人三脚や満水リレー、むかで競争など全15プログラムがあり、3常会で競った。
むかで競争は、男3人、女2人の5人で一組になり、全員の足を片足ずつひもで縛ってスタート。「イチ、ニ、イチ、ニ…」との掛け声で息を合わせてゴールを駆け抜けた。なかには、何度も転倒してしまうチームもあり、会場の笑いを誘う場面もあった。
パン食い競争は、男女別。ひもにつるしたパンは揺れに揺れ、選手たちは悪戦苦闘。口を大きく開けて必死に食い付いていた。どの競技も声援が飛び交い、区民が一体となって楽しんだ。
中尾分館では「地域がさびれないように、長年続く行事は継続してやっていけるように頑張り、活性化に結びつけたい」と話す。 -
村公民館「こども森林教室」開催
南箕輪村公民館の「こども森林教室」が12日、大芝高原であり、小学生や保護者ら15人が「みんなの森」を散策して森林について学んだ。
子どもたちは、講師の森林インストラクターの平林和彦さんから木々の特徴などについて教わりながら魅力を探り、森林保護の重要性や貴重な財産としての認識を深めた。
木々や木の実についての解説を聞いた子どもたちは「これは何の実ですか」と積極的に質問し、興味を示していた。また、間伐して日光を浴びせる必要性といったより良い森林を保つための説明も受けて、関心を高めていた。
昨年度始めた月1回の「いろいろ物作り体験会」の今月の企画。体験会は、行事の飾りものや季節に合った遊び道具などさまざまなモノ作り体験を通して、子どもたちが日本の伝統文化などに理解を深めている。 -
お盆のにぎわい
盆休みに入り、飯島町の与田切公園は、近隣の家族づれや県外からのキャンパーで賑わっている。
赤松林に展開するキャンプサイトは隙間なく、色とりどりのテントの花が咲き、バーベキューコーナーでは、肉の焼ける香ばしいにおいが立ちこめ、子どもたちの食欲を刺激、「おいしいね」「いくらでも食べられる」と笑顔が広がる。
超軟水でおいしい水と折り紙付きの「越百の水」の水場では、水を汲む人、飲む人で列ができた。 -
ふきはら大学、心の豊かさと笑いについて学ぶ
箕輪町公民館の生涯学習講座「ふきはら大学」が11日、箕輪町文化センターであった。約15人が参加し、伊那市の西箕輪公民館長・城取茂美さんから、心の豊かさや笑いのある人生について学んだ=写真。
城取さんは、戦後の人々の生き様や西箕輪公民館で昨年からはじめた小学生の通学合宿などを話題に講演。
戦後まもなくの生活は苦しく、先の生活もままならない状況にあったが、人々を励ます素晴らしい歌もたくさん生まれ、支え合いながら生き抜いてきたことを説明。「貧しくても良き時代だった」として、その“良さ”は、これからの社会にも引き継いでいく必要があることを語った。
また、小学生が親元を離れ、公民館から通学する「通学合宿」は、子どもたちが自信を持てるようになるだけでなく、親にとっても子離れの一歩になっていることを示した。 -
かま塾でフナ・金魚つかみ
地域の子どもを地域で育てようと活動する南箕輪村神子柴の「かま塾」は12日、区内の田んぼでフナ・金魚つかみを楽しんだ。小学生が泥まみれになりながら、夢中になってフナなどを捕まえた。
フナと金魚は、神子柴区の有志でつくる「たのしくやるかい」が育てている。金魚は区の夏祭りの金魚すくい、フナは敬老会に甘露煮にしてふるまうためで、4月にいけすから田んぼに放した。
金魚は毎年、夏祭りで余るほどの数が育つが、今年は少なく、子どもたちは泥の中に光る赤い色を目を凝らして探した。「捕まえるのは簡単」「片手で捕れるよ」と、顔にも泥を飛ばしながら、一人10匹以上を素手や軍手をして器用に捕まえていた。