-
天竜川と小渋ダム周辺で河川清掃
中川村は小渋ダム周辺と天竜川河畔で12日、100人余が参加し、河川美化清掃をした。
天竜川河畔では沿川14地区の住民、魚協、建設業者ら50人余が参加、飯島町境の飯沼橋から渡場まで、5班に分かれ、天竜川に沿って歩き、可燃ごみや不燃ごみ、粗大ごみを拾い集めた。また、帰化植物のアレチウリも抜き取った。
小渋ダム周辺では、村観光協会会員や村議、商工会、天竜川ダム管理事務所職員ら50人余が参加し、県道の側溝や遂道、ダム湖周辺に投げ捨てられた空き缶やペットボトルなどを拾い集めた。
1時間30分の作業で、空き缶やペットボトルを中心に90袋余のごみのほか、テレビなどの粗大ごみも拾った。 -
めいきん生協、ブルーベリーやアスパラの収獲体験
名古屋勤労市民生協(めいきん生協)の会員約30家族が8、9日、宮田村でブルーベリーやアスパラの収獲体験を楽しんだ。都会では味わうことの難しい・ス大地の恵み・スを肌で実感。歓声をあげた。
村内農家7戸が受け入れ。各家族はそれぞれのほ場に分かれて体験した。
前にも来村してアスパラを収獲したことがある瀬戸市の佐野元さんは、一家6人で再び参加。
「あのアスパラの味の良さが忘れられなくて。ブルーベリーは初めてだけど、色々な種類があって本当に美味しい」と、子どもたちも大喜びでもぎ取っていた。
宮田村内では7年ほど前からブルーベリーを本格的に栽培。現在は20戸ほどが生産しているが、一般希望者の収獲体験も8月まで受け入れている。
問い合わせは村営農組合事務局の農協グリーンセンター84・1201まで。 -
うぶ声講座
出産を控えた若い夫婦らが、親になる準備を学ぶ宮田村のうぶ声講座。定期的に開いているが、本年度4月から始まった講座が、計4回の内容を終えて閉講した。
最終回は戸枝順子助産師=駒ケ根市=が、出産時の対処について指導。
「母親が苦しい時は、お腹の中の赤ちゃんも苦しい。ちゃんと呼吸して酸素を送ってやることが大切」と、陣痛の深さによって呼吸の強弱をつけるラマーズ法を教えた。
今回の講座の参加者も半数ほどは初産。近く新たな講座も始まる予定で、村住民福祉課保健福祉係85・4128は参加を呼びかけている。 -
祇園祭本番控え、長持ち保存会が練習に熱
宮田村津島神社の祇園祭本祭に奉納し、みやだ夏まつりにも出演する「宮田長持ち保存会」(花井茂治会長)は16日の本番を前に、練習を積んでいる。
祇園祭は宵祭りの「あばれ神輿(みこし)」が有名だが、翌日の本祭も盛り上げようと、19年前に町2区の有志が長持ち行列を初めて行った。
今年は本祭と同日に2年に1度の夏まつりもあり、仕事が終わった夜に集まり練習を続けている。
11日夜も宮田小学校校庭に約20人が集合。独特の長持ち唄にあわせ、勇壮に隊列を組んだ。
また、行列とともに練り歩く花笠踊りには、県看護大学=駒ケ根市=の学生が今年も協力する。 -
AET迎え、児童が英語に親しむ
宮田村宮田小学校は11日、英語指導助手(AET)のイアン・ジェームズ・フリーマンさん=赤穂高校勤務=を迎えて、5年生など10学級で英語の授業を行った。
イアンさんは月に1回ほど来校し、各学級を巡回して授業。1学級で年に2時間程度教わる。
ゲーム感覚で、英会話に親しむなど趣向を凝らした内容。5年生もイアンさんとふれあいながら、英語の世界を楽しんでいた。 -
新サンマ早くも入荷
宮田村の生鮮スーパー「こいち」に11日、新サンマが入荷。秋の味覚をひと足早く味わおうと、品定めする買い物客の姿がみられた。
一昨日に北海道根室沖で水揚げされた初物で、同店では480円と例年並の初値で店頭に並んだ。
前林善一社長は「今の時期は刺身にするのが一番美味しい」と話していた。
現在は刺し網漁だが、8月のお盆前後の最盛期には価格も下がり、庶民も口にできそうだ。 -
桜守が千人塚公園で桜育成活動
)
飯島町の信州飯島桜守約10人は9日、千人塚公園で、城ケ池周辺の桜を中心に、桜の育成活動をした。
参加者は電動草刈機や草刈りがま、せん定はさみを持って集まり、木の周辺の草刈りのほか、地衣類の除去や根元から出たひこばえの整理、てんぐす病の枝の伐採などに精を出した。
この日は雨により中止の判断をしたが、すでに桜守が集まったため、参加者だけで作業をした。 -
バイクの女性ブロック塀に衝突して重傷
11日午前8時20分ごろ、伊那市西町の県道南箕輪沢渡線で、同市西春近の無職河野かず子さん(72)が運転する原動付自転車がブロック塀などに衝突。この事故で河野さんは、肋骨を折る重傷を負った。
伊那市駅方面から宮田村方面へ進行中、右カーブを曲がろうとしたところ、道路左側のブロック塀と立木にぶつかり転倒したもの。伊那署は原因を捜査している。 -
女児が大型貨物車と衝突して重傷
11日午後3時10分ごろ、南箕輪村南殿の国道153号で、伊那市手良野口の会社員竹内勲さん(60)運転の大型貨物車と、同村の会社員坂井俊彦さんの長女・歩佳ちゃん(6)=小学1年=が衝突。歩佳ちゃんが頭蓋骨を折る重傷を負った。
伊那署の調べでは、伊那市方面から箕輪町方面へ進行中の竹内さん運転の車と、同市方面に向かって左側の歩道から道路に出た歩佳ちゃんが衝突した。 -
信大で外国人留学生との交流会
信州大学農学部で学ぶ外国人留学生と地元関係者との交流を図る交流会が10日、信州大学農学部であった。約35人の留学生と市町村関係者、各地区ロータリークラブのメンバーなどが参加。留学生のお国自慢料理などを楽しみながら交流を深めた。
信州大学農学部外国人留学生支援の会(会長・唐澤豊学部長)の事業の一環。異国の生活への不安解消してもらおうと留学生の家族も共に参加した。
参加した留学生は壇上に上がり、一人ひとり自己紹介をした=写真。中国からの留学生、姚トン(ヤオトン)さんは「ここでの友人との日々は大切な財産。各国から信大へと留学生が集まっているが、日々の生活の忙しさからお互いのことをあまりしならい。この場を通じて互いに交流を深めたい」と語った。
その後、伊那市そば打ち名人の会のメンバーが打った日本そばとバングラディッシュの留学生が作ったお国料理を交えた懇親会もあり、さらなる親ぼくを深めた。
本年度、同学部で学ぶ留学生は54人。出身はアジアを中心とする13カ国だが、約半数は中国からとなっている。母国に戻り就職する者が多かったが、昨年は約半数が日本で就職。県内に残った留学生も多かった。 -
なごみ家で流しそうめん
宮田村町二区の福祉交流施設「なごみ家」で10日、恒例の流しそうめんが振る舞われ、訪れた利用者らが「夏の味」に舌鼓を打った。昼時の強い日差しが照りつける芝生の庭に集まった約20人の利用者らはそれぞれ薬味を入れたおわんを持ち、流れてくる白いそうめんをはしでさっとすくっては「冷たい」「おいしいね」などと笑顔で話しながら次々と口に運んでいた=写真。
流しそうめんはなごみ家がオープンした3年前から、夏の行事として毎年欠かさず行われてきた。そうめんの流れる仕掛けは昨年まで竹で作っていたというが、今年は金属製の材料を使って半円形に加工した。担当者によると「竹だとどうしても直線コースになっちゃうでしょ。せっかくの機会だから、みんなで丸く輪になって食べたかった」という。 -
伊南バイパス建設促進期成同盟会総会
駒ケ根市と飯島町の関係者らでつくる国道153号線伊南バイパス建設促進期成同盟会は11日、06年度総会を駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開いた。約60人が出席し、引き続き国・県に対し伊南バイパスの建設促進を要望していくなどの06年度事業計画案と予算案などを承認した。2年の任期満了に伴う正副会長の改選では中原正純市長が会長に、高坂宗昭飯島町長が副会長に再選された。
中原会長は「建設は順調に進んでいる。今後も結束してなお一層の働き掛けをしていこう」と呼びかけた=写真。
伊南バイパスは9・2キロの全区間のうち、駒ケ根市の2・9キロが供用済み。市道中通線から南1・3キロの区間は現在工事が進行中で07年度供用開始予定。飯島町では本郷地区の用地買収がほぼ終了し、今年度中の着工を目指す。 -
日独スポ少交流派遣で剣道団員2人ドイツへ
スポーツを通じた日独の相互交流を目的とする第33回日独スポーツ少年団同時交流事業(日本体育協会日本スポーツ少年団など主催)でドイツへの派遣が決まった駒ケ根市スポーツ少年団剣道団の松崎睦美さん(17)=北割二、米山由希子さん(17)=町二=(共に赤穂高校3年)が11日、小町谷良一団長とともに市役所の教育長室を訪れ、中原稲雄教育長に出発のあいさつをした。中原教育長は「ドイツの子どもたちがどんな生活をしているかよく見てきてほしい。楽しい土産話を期待している」と激励した。2人は「来年の受験が少し気がかりだが、せっかくの機会なのでしっかり勉強してきたい」と笑顔で話した=写真。
2人は19日の結団式(東京都)に臨み、20日に成田を出発。ドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州の一般家庭にホームステイしてドイツスポ少の交流行事などに参加する。8月11日に帰国予定。
交流事業は日独のスポ少団員それぞれ125人ずつを同時期に派遣・交換する同時交流形式で毎年行われている。派遣資格は17縲・2歳のスポ少シニアリーダー認定者で、各都道府県スポ少の推薦が必要。 -
南箕輪小6年
大芝高原音頭で使う竹取り作業南箕輪村の大芝高原まつりに参加する南箕輪小学校の6年生は、大芝高原音頭のNewヴァージョンで使う竹の鳴り物作りに取り組んでいる。1、2組は10日、竹を提供した有賀春二さん(74)=田畑=の竹林で、竹取り作業に精を出した。
昨年から村を知ろうと活動してきた6年生は、総合的な学習の時間に話し合い、村の役に立つことをしたい、地域の活性化のため村の行事に参加したい-と、大芝高原まつりに大芝高原音頭Newヴァージョンの踊りとフリーマーケットで参加することを決めた。
大芝高原音頭Newヴァージョンは、竹の鳴り物を手に持って踊るため、児童60人が有賀さんの竹林を訪れた。有賀さんが切り出しておいた竹を、節を残して30センチくらいの長さに切る作業で、児童はのこぎりで切る人、竹を持って支える人と役割分担し、炎天下の中、汗をかきながら作業に取り組んだ。
今後、村の講習会に参加した児童を先生に、竹の中に小豆などを入れ、装飾して鳴り物を完成させる。 -
「ながたの足湯」遊歩道にラベンダー
箕輪町長田の日帰り温泉施設ながたの湯東側にある「ながたの足湯」遊歩道のラベンダーが、紫色の花を咲かせ、さわやかな香りが辺りに漂っている。
遊歩道も心いやされる空間にしたい-と、みのわ振興公社が今春、長田の気候に合う品種ラベンダーブルーを約100株植えた。株はまだ小さいが、花穂が風に揺れ、愛らしい姿を見せている。
公社は、「3年後には株が大きく成長しラベンダーの垣根ができるだろう」と楽しみにしている。
足湯は12日から、ながた荘近くで栽培したラベンダーを摘み取り、袋に入れて湯に浮かべる。ラベンダーの香りの湯が楽しめる。 -
箕輪町子育て支援ネットワーク協議会設置
箕輪町は、子育てで表面化する不安や悩みに対しよりよいアドバイスや問題解決を図る「子育て支援ネットワーク協議会」を設置し10日夜、代表者会議の初会合を町役場で開いた。
協議会は代表者会議、実務者会議、個別支援会議で構成。子育てにかかわる機関や関係者が強固な横の連携でネットワークを構築し、対応することで、問題を多面的、専門的に捉え最良の解決策を探る。今後、町の子育て支援のシンクタンクとして、さまざまな職種、立場の人が情報を共有し、意見を活用し反映させていく。
児童福祉法などの改正で、市町村に09年度までに要保護児童対策地域協議会の設置努力が義務づけらている。町の場合は、今回の子育て支援ネットワークがそれにあたる。
代表者会議は、医師会、歯科医師会、小中学校長、保育園長会、小中・保育園の各保護者会、区長会、民生児童委員、人権擁護委員、児童相談所、警部交番、福祉事務所、保健所などの代表で構成。会合では、ネットワークの組織や進め方の説明、児童相談所から子どもを取り巻く現状の報告などがあった。
平沢町長は、「箕輪の子どもの実態をつかみ、出来る限りの支援をしていきたい。ネットワークで知恵を出し合い、本当にすばらしい子育てができるようお力添えいただきたい」とあいさつした。 -
みのわ祭り踊り講習会
箕輪町の2006みのわ祭りの踊り講習会が10日夜、町民体育館であった。企業や市民団体ら40人余が、ワクワクダンシングIIの振付を熱心に練習して覚えた。
講習は、祭り実行委員会踊り部会の副部会長でエアロジャズクラブ指導者の木下順子さんと、町内各ダンスサークルのインストラクターが指導。ワクワクダンシングを踊りやすくアレンジしたワクワクダンシングIIを練習。参加者は、インストラクターの踊りをまねしながら振りを覚え、曲に合わせて軽快に踊っていた。
踊り講習会は18日にも町民体育館である。午後7時半からワクワクダンシング講習、午後8時半から箕輪天竜音頭・民謡流し講習会。自由に参加できる。
祭り当日、ワクワクダンシングは午後3時縲・時半。箕輪天竜音頭・民謡流しは午後4時50分縲・時。踊り参加は各26団体で、ダンスサークル、小学校、区、交通安全協会、福祉施設、企業などが参加登録している。 -
児童、生徒が演奏会成功支える
宮田村を拠点に国内外の若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の定期演奏会が8日あったが、宮田小、中学校の子どもたちが司会進行したり、裏方で手伝うなど、会の成功を支えた。
「子どもたちに本物の音楽を」と4回目を迎えた定演。昼の部は村内外の小中学生千人を無料招待したが、地元の宮田小、中学校は吹奏楽部などが中心になり、会場の受付窓口を担うなど運営を支援した。
宮田中吹奏楽部の塩沢直緒部長(3年)と、宮田小6年の小田切瞳さんが演奏会の司会を担当。
曲の合間にはバイオリンの竹中勇人さんと会話形式で進行し、クラシックの楽しさを会場に伝えていた。 -
天竜川護岸の利活用を考える会
ウォークミーティングで護岸を知る箕輪町の住民有志による「天竜川護岸の利活用を考える会」(小池茂治会長)は8日、天竜川の護岸を自分の足で歩いて味わうウォークミーティングを開いた。25人が参加し、現状を確認しながら堤防道路を歩いた。
考える会は6月末、町内の天竜川堤防道路を町民皆が憩える親水護岸の道に整備しようと有志が立ち上げた。ウォークミーティングが第2回。
天竜川に架かる新箕輪橋から東西橋までの6キロ強の堤防道路を南から北に向かって歩いた。参加者は、天竜川が市街地の身近なところを流れていることを再発見。ポケットパークやベンチを置くなど、認可が下りた場合に整備できそうな場所があることなども確認した。
第3回会議は13日、町文化センターで開く。会の名称を決定し、ウォークミーティングのまとめ、今後の活動などを協議する。 -
戦傷病没者追悼式
飯島町社会福祉協議会(堀越幸夫会長)は11日、戦傷病没者追悼式を文化館で開き、遺族や来賓ら約150人が参列し、明治以降の戦争犠牲者380余柱の御霊安かれと祈り、恒久平和の誓いを新たにした。
ステージ中央の祭壇には「御霊」の柱が安置され、色とりどりの花で飾られ、供物が供えられた。
堀越社協会長は「国難に殉じ、妻子やふるさとを偲びつつ、国内外で散華された英霊のみなさんのことは永遠に忘れることはできない、痛恨の極み。飯島町は新町発足50周年を機に、心新たに健康で幸せを実感できるまちづくり、ともに生きる福祉のまちづくりにまい進したい」と式辞を述べた。
黙とうに続き、高坂町長は「今日の繁栄と平和は英霊のみなさんの尊い犠牲により築かれたことを忘れず、町民の智恵と汗を結集し、誇りと自覚を胸に、自立し、持続可能のまちづくりを進めたい」と誓った。
また、飯島町遺族会長の坂井武司会長は「昭和19年11月、父は厳寒の千島の海に沈み、家族に限りない悲しみと別離をもたらした。遺族の1人として、英霊が静かに安らかに眠り、この平和が長く続くことを願う」と追悼の言葉を述べた。
この後、出席者全員が追悼の思いを込めて、白菊の花を捧げ、厳粛のうちに式を閉じた -
御座松キャンプ場でモミジの育樹作業
飯島町の植栽ボランティアの会(中村満夫会長)は9日、約20人が参加し、御座松キャンプ場で、昨年と今年5月に植栽したモミジ約100本の周りの草刈りや施肥、つる切り作業をした=写真。
電動草刈機やかまを持って集合した参加者は、1-1・5メートルに生育したモミジに絡まったフジヅルを切ったり、身の丈ほどに伸びたヨミギやカヤを刈り取り、ニセアカシアなどの雑木も伐採し、モミジの日当りを確保した。
また、モミジの根元には施肥も行ない、順調の生育を願った。
植栽地は川沿いの砂地で、もともとある雑木やフジヅルが茂り、モミジの成長を阻害しているため、育樹作業を計画した。
) -
村誌を読み学ぶ会に約30人
中川村教育委員会の「村誌を読み学ぶ会」が10日夜、文化センターで開講した。
村誌刊行の完結を機に、村誌を通じて、村の歴史、文化を学ぶ中で、村の良さを再発見し、活力ある元気な村づくりに生かそうと企画した。
初回は約30人が参加、村誌編集委員長の松村隆さんから「村誌全般・村の歴史全体について」の話を聞き、中巻の中から「原始」を読み合わせ、編さん室学芸員の伊藤修さんの解説に耳を傾けた。
この中で、松村さんは「中川村では旧石器時代の石器が4遺跡で発見された。旧石器時代の人がこの地にいた可能性がある」と述べ、受講生の興味をそそった。また、保元・平治の乱で活躍した片桐氏について「南信の源氏の分かれが片桐小八郎景重で大島に住み、その子、為安は鎌倉幕府により、片桐郷を安堵された」と中央とのつながりにも触れた。 -
記者室戦争と平和
7月になると8月15日の終戦記念日を意識してか、平和行事が増える。上伊那網の目平和行進に続き中旬には平和の火リレーも上伊那を縦断する。昨日飯島町では戦傷病没者追悼式も厳粛に行なわれた。この時期平和と戦争について考える機会が多い▼先日、先の大戦に従軍した人の話を聞く機会があった。終戦を満州で迎え、命がけの逃避行の中で、1人置き去りにされ、ソ連兵の襲撃を受けたが、死線を越えて帰還した。敗残の兵たちは、満人部落では銃で威し、食糧を強奪して飢えをしのいだという▼「国家のためといいながら、結局自分の命をつなぐために盗む、感覚が麻ひし善悪の区別がつかなくなった。人間が人間の心を失う事が戦争だ」とも。体験者でなければ言えない重い言葉だ(大口記者)
-
「みすず子育て広場」 親子でダチョウや馬とふれあう
伊那市の美篶公民館の事業「みすず子育て広場」の本年3回目の企画が10日、同市西箕輪のはびろ農業公園・みはらしファームであった。地元を中心に市内から未就園児とその母親23組、計約50人が集まり、公園内で飼育されている馬やダチョウとふれあった。
母親の仲間づくりなどを目的とした恒例事業で、本年は5月縲・月まで、月一回の計11回を企画。ピクニック、クリスマス会、イチゴ狩りなどで親子、他家族と親ぼくを深める。
参加者は馬の柵まで近づいて、ニンジンを与えるなどして接近した。多くの幼児は、えさに寄ってくる動物の大きさに驚き、表情が硬直。なかには・ス食べられちゃう・スほどの距離で、じっくりと観察する子もいた。
美篶下川手の羽田栄子さん(30)は3男光希君(2つ)と参加。「初めて馬を見てれ嬉しそうだった。くぎ付けになって、えさをあげていて楽しんでいた」と目を細めていた。
次回は8月4日午前10時から、榛原河川敷公園(東春近)で水遊びをする。参加費、持ち物などの問い合わせは、美篶公民館(TEL72・2360)へ。 -
伊那ソースかつどん会のメージキャラ名決まる
広域的観光PRのために発足した「伊那ソースかつどん会」のイメージキャラクター名が「かつ丸君」に決定した。11日の会見で明かにした平沢保夫会長は「・ス丸・スには会員一丸となって売っていこうという意味がある。皆で頑張っていきたい」と意気込みを述べた。
5月末の設立総会でキャラクターを発表し、6月初旬まで、加盟全18店舗で名前を募集。全158通の内、小林さゆりさん=同市西町=、木下直樹さん=同美篶=の2人から応募の名が理事会で選ばれた。
「トンカツをイメージする中での語路の良さ。会名とダブらない名前。キャラクターのふっくらとまろやかなイメージに合った」(平沢会長)との選考で決定。応募最多表は「かっちゃん」で、そのほか「どん太くん」「とんとんくん」「カッツーン」などもあった。
今後はイメージキャラクターを用いた会員証を製作し、全会員に配布。のぼり旗や法被(はっぴ)などに描かれる考えもある。
採用者2人には加盟店で使える3千円分の食事券が贈られる。 -
夏期食品一斉取締り
伊那保健所は10日から、食品の衛生管理徹底を図ることを目的とした夏期食品一斉取り
締まりを行っている。初日は、伊那市のアピタ伊那店で各食料品コーナーや店内の食品販売店を検査=写真。衛生管理の徹底を指導した。
食中毒の発生しやすいこの時期に合わせ、弁当屋、仕出屋、旅館、スーパーマーケットなどを対象として例年行っている県下一斉取り締まりで、上伊那では8月9日までに40カ所以上の営業所で立ち入り検査を行う。
確認内容は食品の衛生的な取り扱い方法、食品の適性表示など。昨年度はO竏・57やカンピロバクターなどの発生が目立ったため、今年は食中毒予防に向けた取り組みを重点的に点検している。また、5月から始まったポジティブリスト制度の周知徹底のための働きかけとともに、輸入農産物の残留農薬検査も実施していく。 -
せせらぎサイエンスで新山小学校4年生が水生生物の生息状況から水質環境を調べる
水生生物の観察を通して河川の水質状況を知り、郷土の河川に親しもう竏窒ニ11日、伊那市新山小学校の4年生12人が、学校近くの新山川で水生生物調査をした。児童らは川底を網ですくい上げ、見たことのない多様な生物に歓声をあげた。
県などが県内各地で行っている「せせらぎサイエンス事業」の一環。昨年は県内58河川101拠点でさまざまな団体が観察を行った。
上伊那は例年、小学生対象にこうした取り組みを企画しており、今年は総合学習で河川について学んでいる新山小4年生から依頼を受け、同校で開くことを決めた。
児童らは、川底の水生生物を収集して、きれいな川に生息するものから汚い川に生息するものまで、4段階に分類。それぞれが何匹いたのかを調べた。
結果、最もきれいな川に生息するとされるヘビトンボ、カワゲラ類などを確認。ヘビトンボは、この日発見した生物の中で最も多く確認した。一方、汚い川に生息するとされる生物はほとんど発見されなかった。
総合学習の中で、ゴミ拾いや生き物収集などをしてきた4年生は今後、調査結果をまとめたり、河川へのぽい捨て防止を呼びかける看板設置などに取り組んでいく。 -
宮田駅周辺で美化活動
祇園祭を前に、村の玄関口であるJR宮田駅をきれいにしようと、宮田村ボランティア連絡協議会(仁科智弘会長)は9日朝、宮田駅構内と周辺の草刈や清掃など美化活動をした。
約20人が参加、雑草を抜いたり、草刈りかまで伸びた草を刈ったほか、トイレ内外の掃除に取り組んだ。
同協議会は「宮田村の環境を美しくする活動」として、毎年、村内の施設の美化活動に取り組んでいる。 -
ファミリークッキング
南箕輪村食生活改善推進協議会と村役場住民福祉課主催のファミリークッキングが8日、村保健センターであった。小学生の女の子たちがお母さんと一緒に楽しく調理した。
献立は野菜たっぷりのハンバーグ煮込み、ちくわサラダ、ヨーグルトのやわらかケーキの3品。メーンは、子どもが好きで、一緒にこねたり丸めたりできるハンバーグを、ピーマン、ナス、トマト、オクラなどたくさんの野菜と煮込む。
小学1年生から5年生までの児童と保護者13組21人が参加。エプロン、三角きん姿で調理に取りかかった。子どもたちは包丁で手を切らないように慎重に野菜を切ったり、ケーキ用のヨーグルトをバットに平らになるよう丁寧に伸ばしたりと、一所懸命に調理。料理が完成すると、皆でおいしく試食した。 -
【壮年ソフト最年長選手 田中勝美さん(81)】
大正14年生まれ。駒ケ根市の壮年ソフトボールリーグの登録選手中最年長だ。
「年が一回りも違う若い人たちに交じってソフトをするのは楽しいよ。キャッチボールやバッティング練習だけでも十分楽しいが、試合はもっと楽しいね。守備はセカンドだ。時々ライナーが飛んで来るとね、バシッと取る。そうするとみんながファインプレーだ、と言って褒めてくれるから余計張り合いがあるよ」
ソフトだけでなく、マレットゴルフ、ゲートボールもしょっちゅう楽しむほか、時折弓も引く。
「腰も脚も、体のどこも痛い所はない。肩も凝らないよ。元気の秘訣? そうだな、常に体のことを意識して健康づくりに心掛けていることかな」
朝、起き際に寝床で腹筋と背筋の運動。日中は畑仕事や庭木の手入れに精を出す。合間にはたっぷりと柔軟体操。疲れを癒す風呂の中では体中の関節をぐるぐると回してほぐす竏秩B
「常にじっとしていないこと。酷使するようだが、体を動かし続けることが大切なんだ」
◇ ◇
飯田の農家に12人きょうだいの4番目として生まれた。17歳で父を失い、家の仕事すべてが両肩に重くのしかかってきた。兄たちはすでに兵隊に取られて遠い戦地で戦っていたが、折りしも太平洋戦争末期。自身も繰り上げで召集を受けた。しかし3カ月で終戦。無事帰郷はしたが、家族が食べるのもやっとという苦しい生活の中で、進学する弟たちの学費を捻出するため、死に物狂いで働いた。農繁期は野良仕事。冬場は近くの現場で石や土を運ぶ重労働に明け暮れた。
「あのころは本当に苦しかった。だが今にして思えばあれで体が鍛えられたんだ。人間、ちょっと無理するくらいの方がいいのかもしれない」
強い気性の一方、慎重な性分でもあり、物事にはじっくりと取り組む。
「例えば庭木の手入れに使う脚立は3本脚の物だ。4本脚より安定しているからね。登るのは何度も何度もゆすって絶対に倒れないことを確かめてから。それと重い物を持つ時だ。腰を落とし、腹にぐっと引き寄せて体全体で持つ竏秩B何でも甘く見ちゃいかん」
「野球は昔から好きだったが、若いころは働くばかりでそれどころじゃなかった。だから今懸命にやるのかもしれないな。何しろ健康に勝る宝はない。何はなくとも健康が一番だよ」
(白鳥文男)