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つつじ祭り 家族連れでにぎわう
伊那市の鳩吹公園で14日、第14回つつじ祭りがあった。満開には早かったが、多くの家族連れなどでにぎわった。
「つつじの里」といわれる公園には、サツキ、リュウキュウ、キリシマツツジなど11種類、3万本余が植えられ、長い期間楽しむことができる。見ごろは今月下旬。
会場では、シイタケの駒打ち体験、丸太切りやルーレットなどのゲーム、熱気球の試乗など多彩な催し物が繰り広げられ、親子が一緒になってのんびりと過ごす姿が目立った。
手打ちそばや白毛もちのサービスは人だかりができるほどの人気。
ステージでの大正琴や太鼓演奏のほか、おやき・ローメン、緑化木などの販売もあった。
式典で、小坂市長や伊那西部保育園児らが公園内にイワヤマツツジ1本を記念植樹した。 -
アースデイピクニック
地球のことを考え、行動する「アースデイ」(4月22日)にちなみ、伊那市西春近の伊那スキーリゾートで14日、「アースデイピクニックINA2006」(実行委員会主催)があった。
「多文化共生社会の実現」と「大自然豊かな伊那谷・新伊那市のまちづくり」をテーマに、住民・企業・行政が一緒になって考える機会にしようと伊那谷で初めて開いた。
外国籍児童の就学支援基金「SANTAプロジェクト」の支援ライブには、地元をはじめ、県内外の音楽グループが出演。アルプホルンを皮切りに、ブルース、ジャズ、ロックなど幅広いジャンルの音楽が披露され、イベントを盛り上げた。
また、廃食油をバイオディーゼル燃料(BDF)に再生するNPO法人「伊那谷菜の花楽舎」など地域の活動団体の紹介、おもちゃや衣服などをそろえたフリーマーケットもあった。
事務局を務めるクローバーコミュニケーション信州の伊藤貴司さんは「学校に行けない外国籍の子どもがいる。ライブを通し、支援活動を知ってもらえたら」と話した。
来年以降も続けていくという。 -
町三区で職員の地区担当制活用して花壇整備
宮田村町三区は14日、村職員の地区担当制を活用して昨年11月に続いて地区内の花壇整備を行った。住民と職員が、ともに汗して作業。手をたずさえ・ス協働・スの意識を高めた。
宮田中学校近くに設けた花壇では、昨年の作業で植えたパンジーが満開。もっときれいにしようと、サツキの苗木45本を新たに植えた。
地区担当制は協働のむらづくりを推進しようと、村が職員を各地区に配置。導入から2年が経過したが、なかなか接点を見出せずにいるのが現状だ。
町三区では昨年の作業に続き、今年は区の役員会にも地区担当者が出席。
男性職員は「何をどうしたら良いのか分からないのが本音。しかし、顔をあわせる機会を増やすことで、徐々にだが動き始めていると思う」と説明。
増田忠直区長も「ちょっとのキッカケが、職員の皆さんから知恵や手を借りることにつながるはず」と話す。
この日も、協力して作業。職員と住民の枠も越えて、地域のために汗を流していた。 -
ママさんバレー上伊那予選
第37回全国ママさんバレーボール大会上伊那地区予選は14日、飯島町体育館で開いた。6市町村の7チームがトーナメント戦で争った結果、飯島町のどんぐりが2年連続で優勝。県大会(6月11日、安曇野市)出場を決めた。
どんぐりは1回戦マザーズ(伊那市)、2回戦のかやの(箕輪町)、決勝のコスモス(伊那市)といずれもストレート勝ち。完勝で連覇を飾った。
上伊那のレベルは高く、地区代表の全国出場は4回を誇る。どんぐりも昨年2回戦敗退の県大会で雪辱を図る。
上位結果は次の通り。
(1)どんぐり(飯島町)(2)コスモス(伊那市)(3)かやの(箕輪町)空木(駒ヶ根) -
村駅伝、宮田中陸上部Aが好記録で優勝
第6回宮田村駅伝大会(村走ろう会主催)は14日、中越区の屋内運動場を発着点とする周回コースで開いた。14チームが出場。1周3キロと1・5キロに分かれ、5人がタスキをつないだが、3キロは宮田中学校陸上部A、1・5キロは小学生チームの大原走ろう会が優勝した。
宮田中陸上部からは9チームが出場したが、3年生で構成したAチームは、1区の上田が2位に25秒差をつける力走でトップに。
2区の古河原、5区の谷川も区間賞で、追いすがる社会人チームに4分近い大差をつけてゴールした。
タイムも昨年の優勝記録を1分20秒ほど縮める51分51秒と好時計だった。
1・5キロは大原走ろう会の1チームのみだったが、子どもたちが新緑の村内を元気に快走した。
結果は次の通り。
▼3キロ(1)宮田中陸上部A(上田、古河原、大下、小出、谷川)(2)タカノ陸上部(宮下、石川、井上、折山、鈴木)(3)宮田RC亀B(宮脇、小林、品、下平、小林)(4)宮田RC亀A(5)宮田中陸上部C(6)同陸上部D(7)同陸上部B(8)同陸上部F(9)同陸上部I(10)同陸上部H(11)かんてんぱぱ(12)宮田中陸上部G(13)同陸上部E
▼1・5キロ(1)大原走ろう会(小島、宮下、尾上、木下、有賀)
【区間賞】▽1区=上田成剛(宮田中A)▽2区=古河原達哉(同)▽3区=熊沢昭(宮田RC亀A)▽4区=村沢和樹(宮田中C)▽5区=谷川大輔(宮田中A) -
2町内が住民主導で防災訓練
駒ヶ根市町四区の2町内95世帯は14日朝、自主防災訓練を初めて実施。行政頼みではなく「自分たちの命は自分たちで守ろう」と、、安否確認を中心に家族、そして隣近所の助け合いを徹底した。242人の住民のうち半数以上が参加。住民一人ひとりが・ス自立・スして防災意識を高めていこうと立ちあがった。
住民有志が集まり地域の問題を考える「2町内語らいの会」は、形だけの防災組織や訓練を憂慮。
緊急時に実際にどのように行動したら良いのか、住民レベルの体制を町内自治組合に投げかけた。
1年余りの検討を経て、当時の自治組合長だった北原明さんが代表、現組合長の大木島勝宜さんが副代表となり、住民主導の自主防災組織を発足。この日の初訓練を迎えた。
午前8時に、まずは11ある隣組ごとに集合。点呼して全員が集まったのを確認してから、全体の避難場所に移動した。
体が不自由な高齢者や乳幼児も、家族や地域が連携しながら避難。再度全体の安否を確認して、約1時間で訓練は終了した。
集合時間など情報の徹底に不手際も一部あったが、語らいの会代表の小池悟さんは「そのような問題点を訓練で浮かびあがらせながら、最善の体制をつくりあげていければ」と説明。
北原さん、大木島さんは「隣近所の付きあいも希薄になりつつある昨今。地域のつながりをもう一度見直すきっかけにもしていきたい」と話した。 -
伊那市合併で新体制に 少年補導委員55人を委嘱
3市町村合併に伴い新体制になった伊那市少年補導センター少年補導委員の委嘱式が9日夜、市役所であった。委員は旧伊那市50人、同高遠町3人、同長谷村2人の計55人。会長には美篶の丸田旭雄さんに決まった。
あいさつに立った市教育委員会の北原明教育長は「小学校では地域で児童の安全を守るボランティア活動が広がっている。補導委員の活動も貴重な地域の力となる。少年たちも温かい声を掛けられるのを待っている」と話した。
丸田会長は「事件や交通事故がなければ警察は要らないと思う。しかし、警察や司法があるから悪いことはできないということが秩序を守っている。青少年が警察等にお世話になる前に、早期にキャッチして適切な指導で育成していきたい」と意気込みを語った。
少年補導委員は街頭補導活動などで不良行為少年を発見し、非行に移行する恐れのある少年に対して注意、助言、指導などをして未然に防ぐ。学校の夏休み期間や毎週などに実施する巡視活動は年間約90日となっている。 -
高遠町商工会通常総代会
伊那市の高遠町商工会の第46回通常総代会が12日、町福祉センターであった=写真。06年度事業計画や一般会計収支予算などの7議案を可決。3年に一度の任期満了による役員改選で、会長に森本光洋を再任した。
本年は▽経営改善普及事業の充実▽会員福祉共済・商工貯蓄共済などの推進▽新規創業・経営革新支援事業の推進▽商工会緊急改革プランの推進竏窒d点方針とした。
一般会計収支予算は約2365万円で、前年度と比べて約23万5千円少ない。
あいさつに立った森本会長は高遠町、長谷村、西春近商工会と合併について「不便が出てくるなど心配はあるが、残務整理をするのではなく、前向きに取り組んでいかねば。今後も地域の事業所の成長と発展に全力を尽し、文化、伝統の担い手を果すべく頑張りたい」と述べた。
3商工会は、07年度4月1日の合併を目指し、月一回の協議会を開いている。本年12月ころには合併の方向づけを決定するという。 -
アユ稚魚5500キロ放流 天竜漁業前年比120キロ増
天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)は15日竏・月8日までの期間、アユの稚魚5500キロ、63万匹を、天竜川や三峰川、横川川などへ29回に分けて放流する。昨年のアユ釣り延べ人口が前年に比べて15パーセント増の約2万人に増えたため、本年は120キロ多く流す予定だ。
稚魚は体長約9センチ、体重約8グラム。人工産の県内産2100キロ、岐阜産1200キロ、天然の琵琶湖産2200キロの計5500キロ。湖産は人工産に比べ、おとりアユの追いが強いため、昨年から全体の45パーセントほどの割合で放している。
15日は、伊那市狐島の天竜川沿いの2カ所で、アユの稚魚を約75キロずつの計150キロを放流。組合員が川辺から優しく流し入れると、稚魚は元気よく泳いでいた。
友釣り解禁日は例年通りの7月1日。組合員によると、今年は雪解け水が多く水温が上がらないため成長が不安らしい。順調に育てば解禁には、20センチ、100グラムサイズのアユが釣れるという。 -
西小、片桐区有林で植樹作業
中川村の中川西小学校5、6年生約60人は14日、中川村片桐田島の片桐区有林で、ヒノキの植樹をした。
同校に備品などを寄付している片桐区(大場英明区長)に何かお手伝いができないものかと、西小が申し入れた。区役員ら約20人と児童は協力し合い、約1ヘクタールに、ヒノキの3年生苗千本を植え付けた。
現場は斜面で、切り株もあり、足元に注意しながら、区役員が直径30センチ、深さ20センチほどの植え穴を掘り、児童らが2人ひと組になって、苗を真っ直ぐ立て、周りの土を寄せ、植えた後はしっかり根元を踏みつけるなどの一連の作業を手際よく進めた。
作業に先立ち、大場区長は「ヒノキは用材として最高の木。利用できるまでに60-70年掛かる。70年後、みなさんの孫に胸を張って、,自分たちが植えた,と言えるように、しっかり植えて」と呼び掛けた。
児童らは60-70年後、見事に成長したヒノキの美林を夢見ながら、作業に精を出した。 -
放火の疑い?! 伊那市の量販店で商品焼く
13日午後0時55分ころ、伊那市内の量販店で店内南側の建築・金物売り場にあった、ビニールで梱包されたメッシュパネル取り付けホルダーなど数点が焼ける火事があり、警備員が火を消した。
伊那署の調べによると、同店の委託警備員が店内を巡視していたところ、同売り場で商品などが燃えているのを発見し、消火器で消火した。
同署では放火の疑いもあるとして捜査を進めている。 -
南箕輪村沢尻の倉庫燃える 猫の尿と石灰が反応して発火
13日午前4時05分ころ、南箕輪村沢尻の無職・酒井政仲さん(75)方の住宅別棟の倉庫11・58平方メートルを全焼し、住宅一部を焼く火災があり、同4時35分に鎮火した。
伊那消防署によると出火原因は、猫のトイレに脱臭のために入れていた石灰が、尿と反応して発火したもの。この事故で倉庫で飼っていた猫4匹が死亡した。
伊那署では放火の疑いは少ないという。 -
村職員と住民が協力して役場などを花いっぱいに
宮田村職員労働組合と住民有志が13日、手をとりあって村役場周辺や出先機関などに花のプランターを設置した。昨年に続いて行ったもの。役場職員と村民の・ス壁・スを取り除きたいと、一緒に心地良い汗を流した。
組合費で青と赤のサルビアの苗約500本を購入。あいにくの雨となったが、プランターに1本づつ丁寧に植えていった。
約40人の職員とその家族が参加し、10人ほどの住民が協力。子どもたちも手伝い、にぎやかに作業した。
同組合は昨年、住民が数多く利用する村の機関に花を飾ってきれいにしようと計画。趣旨に賛同した住民有志も加わり、新たなボランティアの形が始まった。
「役場の仕事は、今まで村民の皆さんとじかに接して協力することが少なかったように思う。続けていくことが大切なはず」と男性職員。
住民有志の酒井美智子さん=中越区=も「村が自立を進めていくためには、職員も村民も垣根を低くしていくことが必要。このような輪をもっと広げられたら」と話した。 -
地域の力で子どもを育む
新年度も学校週5日制対応講座がスタート宮田村教育委員会が学校週5日制に対応しようと開いている講座が、今年度も新たなメンバー、メニューを盛り込んで始まった。新講座の「みんなで楽しくキンボール」も人気。休日に子どもたちが集まり、元気に走り回ったり、歓声をあげている。
キンボール講座には小中学生25人と、その保護者も登録。毎月第1土曜日に村体育館に集まり、ゲームを楽しむ。
大きなボールを落とさないよう、追いかけるキンボール。誰もが楽しめるニュースポーツとして近年注目を浴びている。
同村内でも公民館が6年前から各種講座などで行い、底辺拡大も進む。指導する上條雅典さんは「細かいルール抜きにして楽しめる。気軽にスポーツに親しんでいければ」と話した。
週5日制対応講座は、キンボール含め手芸や将棋、お茶など全10講座を用意。
得意分野を持った住民有志が講師を務めるのが特徴で、地域の力で子どもたちの休日を支えている。 -
信濃さくらそう会総会、講演会
信濃さくらそう会は13日、同会南信支部(小林省吾会長)がサクラソウの展示会を開いている駒ケ根市文化センターで06年度総会を開いた。約60人が出席し、記念講演としてサクラソウ研究の第一人者として知られる植物・園芸研究家で日本さくらそう会の代表世話人鳥居恒夫さんを招いてサクラソウについての話に聞き入った。
鳥居さんは「私が若いころは、サクラソウはいずれ自然消滅してしまうだろう竏窒ニいわれていたのに今では多くの人に愛されるようになって感慨無量だ。なぜ生き残ったか? 良いものは絶対になくならないからだ。今後も、今までになかった新しいサクラソウが出てきて将来もずっと残っていくだろう」と話した=写真。
講演後、会員らは伊那市のかんてんぱぱ山野草園を訪れ、季節の花々を鑑賞した。
サクラソウ展示会は文化センター内の博物館ロビーで14日まで開催中。午前9時30分縲恁゚後6時30分。入場無料。 -
駒ケ根市長杯争奪市民マレット大会
第21回駒ケ根市長杯争奪市民マレットゴルフ大会が13日、同市東伊那のふるさとの丘マレットゴルフ場で開かれた。朝からのあいにくの雨となったが、参加者らは慣れたものでさほど気にもしていない様子。それぞれかっぱを着込んで元気に各ホールを回っていた=写真。
開会式で中原正純市長は「日ごろの練習の成果を発揮し、優勝を目指して精いっぱい頑張って」と激励した。
上位は次の皆さん。
▼総合優勝=吉沢春次114▼男子(1)村井敏男114(2)小出旭115(3)村上久幸119▼女子(1)白石文江116(2)下平一恵120(3)山口ひで子121▼混合(8)山本竜雄120(9)下平治男120(10)佐々木敏雄120▼ホールインワン=吉沢春次、下平一恵、山岸治三、小口洋子、小松佳人、久保田梅人、吉川大吉、倉田憲義、滝沢恒男、村井敏男、宮沢朝男、北村積善 -
元オリンピック選手陸上講習会
駒ケ根市教育委員会と同市スポーツ少年団陸上団は13日、陸上男子100メートルの元日本記録保持者で、ソウル、バルセロナ、長野の各オリンピックに出場した経験を持つ青戸慎司さん(中京大職員)を講師に招いての小・中学生対象陸上競技講習会を赤穂小学校で開いた。雨でグラウンドが使えず、体育館での開催となったが、市内と中川村から約100人が参加して速さの秘訣を学んだ。
青戸さんは「速く歩けなければ速く走ることはできない」として効率的な歩き方を指導。「ひじの角度は90度。手に卵を持ったイメージで腕は前後に真っすぐ振って」「足の着地はかかとから」などと丁寧に教えた=写真。参加者らは青戸さんの動きを真似ようと懸命に練習を繰り返すがなかなか思うようにできず、友達同士で顔を見合わせて苦笑いしていた。
青戸さんは「小学生のころからオリンピックに出たいと思って夢を持って努力してきた。皆さんもできるようになるまで頑張って練習してください」と笑顔で呼び掛けた。 -
「母の日」の贈り物作り
南箕輪村公民館と図書館主催の「母の日の贈り物作り」が13日、村民センターであった。小学生ら約40人が、お母さんへのありがとうの気持ちを込めて、メッセージカード立てとカードを熱心に作った。
贈り物は、柔らかいワイヤーで作るメッセージカード立て。花束の形のメッセージカードを添える。
カード立ては花、アヒル、ハート、イルカ、ト音記号など好きな形にワイヤーを成形する。細かい形の部分はワイヤーを曲げるのに力がいるため小さい子どもは少し苦労していたが、あきらめずに一生懸命作った。
カードは、ピンクと赤色の紙をカーネーションのようにギザギザに切り、花束のようにカードにはる。かわいい花になるように真剣なまなざしで丁寧に切り込みを入れカードを作り上げると、「いつもいつもありがとう」「いつもしごとがんばってくれてありがとう」など、お母さんへのメッセージを書いた。
母の日にちなんだパネルシアター「だれのせんたくもの」もあった。 -
西駒山草会展示会
伊那市中心の山野草愛好家でつくる西駒山草会(11人、網野幸治代表)の第5回山野草展が13日、南箕輪村南原の南原公民館で始まった。珍しい斑入り植物やアツモリソウなどが並び、山野草ファンが次々と訪れ興味深く見入っている。
主に斑入り植物で約450点を会員が持ち寄った。ヤマシャクヤク、ヤブレガサ、レンゲショウマ、ルイヨウボタン、ハッカクレンなど品種は約50種類あり、会員が全国を歩いて集めた貴重な植物も多い。
アツモリソウは、今年は開花が遅く出品数は予定より少ないが1鉢に30本も咲いているものもあり、来場者が関心を寄せている。
会員は、「年々来場者が増え、多くの人に見てもらい喜んでもらえると育てる張り合いになる。マニアがよだれをたらしそうな珍品ぞろい。これだけ一堂にそろうことはないのでぜひ見に来てほしい」と話している。
展示は14日まで。午前7時縲恁゚後4時。会員が育てた山野草も販売している。 -
美空ひばり歌の里
「前向き観音」の森のつつじまつり箕輪町三日町の資料館「美空ひばり歌の里」(小沢さとし館長)の自然公園がツツジの見ごろを迎えた。園内に「前向き観音」を建立したのを記念し6月4日まで、「前向き観音の森のつつじまつり」をしている。
約6千平方メートルの園には、ファンの寄付金で購入した約2千本のツツジがあり、今年は土手に新たに100本植樹した。約20種類のツツジは赤、ピンク、オレンジ、白、紫など色鮮やか。ファンが「桃源郷」と名付けたほど、ツツジに覆われた公園の眺めは見事で、今はチューリップや芝桜が共に楽しめる。
眼下に見下ろす町や遠くの山々など景色もたん能でき、週末には観光バスが訪れにぎわっている。今後はジャーマンアイリス、サツキなどが次々と咲く。
「前向き観音」は、前向きなひばりさんの生き方を残したい-というファンの要望で今年4月、園内に建立し観音堂も造った。台座を含めた観音像の高さは、ひばりさんの身長に合わせ約150センチ。館長は「訪れる人が景色を楽しみながら、ひばりさんのように前向きな気持ちになってもらえれば」という。
まつり期間中は、掲載紙を持参すると2人まで入館無料(コーヒー付)、割引券プレゼントがある。 -
箕輪町商工会総代会
箕輪町商工会通常総代会は12日、町産業会館であり、06年度事業計画案、予算案を承認した。任期満了に伴う役員改選は、会長に小林紀玄さん=マツシマ、副会長に桑沢文雄さん=ひらのや=を再任、副会長に黒田重行さん=プラトーン=を新任した。
町商工会は県下6番目の規模だが組織率は中の下。小林会長は、「会の必要性を理解してもらい信頼される会を作っていく。会員拡大、組織基盤の確立に全力で取り組む」とし、町からのTMO補助金拡大を受けて空き店舗が増えている中心市街地活性化のための夢のある新しい商店街の創成、昨年度取り組んだイルミネーションを生かしたまちづくりの拡大・充実、工業立町に向けた雇用拡大などを挙げた。
事業計画は、創業支援指導、経営に関する講演会・講習会、各種工業展・商談会・物産展への出展による取引拡大、エコアクション21認証登録の支援、TMO活動事業推進、観光振興事業など。
一般会計収支予算額は1億1302万7223円。前年度と比べ84万2732円増額。 -
箕輪町の名所の絵手紙を切手に
箕輪町松島の箕輪郵便局窓口に、町内の山岸温江さんが作った写真付き切手が額入りで飾られている。趣味の絵手紙を切手にしたもので、箕輪町の観光名所などを描いた作品が関心を集めている。
昨年、箕輪町が町制50周年だったことと自身の還暦を記念し、昨年末から今年にかけて郵便局の写真付き切手作成サービスを利用して作った。
10種類のうち4種類の絵柄は、みのわ祭りで練り歩く木下のみこし、紅葉したもみじ湖、赤そばの里、ながたの湯。町内の名所や、山岸さん自身もよく出かける場所を選び、このほかはクマガイソウなど山野草を描いた。
「マイ切手を作ってみた。出来るまでは不安だったけど、出来上がりに満足」と山岸さん。作った50円と80円の切手は知人あての手紙などに利用。「赤そばを見に行ったけど、山岸さんの町だったんだね」と返事が届くなど、交流が広がっているという。
山岸さんは絵手紙を始めて6年目。日本絵手紙協会長の小池邦夫さんの通信教育で学んでおり、「年中行事の絵手紙」(小池邦夫・小池恭子著)、「毎日かきたい絵手紙入門」(小池恭子著)に作品が掲載されている。 -
きょうまで 山野草大展示会
上伊那の山野草愛好者でつくる「信州伊那山野草会」(飯島隼人会長、35人)は13、14日、伊那スキーリゾートで第15回大展示会を開いている。県内の山野草を中心に200種、430点余が並び、初日から多くの人でにぎわった。
展示会は「南信随一」といわれ、会員が丹精込めたアツモリソウ、サンカヨウ、シラネアオイなどがそろう。なかなか手に入らないという白色の花が咲くゴゼンタチバナ、キヌガサソウもある。
会場の一角では、会員が株分けなどして増やしたヤマシャクナゲやトガクシショウマなど約50種を販売。市価より安いとあって人気を集めた。
また、身近な植物を描いた細密画作家野村陽子さんの作品展示(原画を含め34点)や、地元農産物販売などもある。
14日は午前8時縲恁゚後5時。入場無料。 -
林家木久蔵さんが来伊
テレビの長寿番組「笑点」でおなじみの落語家林家木久蔵さんが11日夜、伊那中央病院を訪れた。患者らを前に「笑点」の裏話などを披露し、会場を笑いの渦に巻き込んだ。
看護職員でつくる「山脈(やまなみ)会」(山口あつ子会長)が「看護週間」(7縲・3日)に合わせ、笑いで病気回復につなげてもらおうと企画した。
木久蔵さんは笑点のテーマに合わせ、黄色の着物姿で登場。「笑いは病気に木久蔵(効くぞう)」と早速、笑いを取った。笑点メンバー桂歌丸さんの夫婦仲を「『おーい』と言うのがふじこ夫人、『はーい』と答えるのが歌丸師匠」と話したり、「向かいの空き地に囲いができた」「へえー」と師匠林家正蔵さんのものまねを交えたりとテンポよく進んだ。
また、着物をまくり上げ、軽快なリズムに乗って、弟子の林家きく麿さんと一緒に「いやーんばかーんダンス」を踊り、会場を沸かせた。
病院内の講堂には200席を用意したほか、講堂まで来ることができない患者のために院内放送のテレビで流した。 -
中央アルプス濃ケ池の植生変動調査へ
伊那市長谷を対象に、山岳地域の環境保全と地域資源を利用したまちづくりの調査研究に当たる「南アルプス研究会」(坂井昌平会長)は本年度、中央アルプス濃ケ池の学術調査に取り組む。植生や気候変動を調べ、12月以降に結果をまとめる。
会員で信州大学農学部森林環境研究室の中掘謙二代表は温暖化で高山帯がなくなると懸念される中、気温の変化による高山植物の生育、ライチョウなど動物の生息区域を調べることで、地球温暖化に伴う森林帯の変化を予測するデータになるという。
調査は8月、濃ケ池の底を掘り、たい積物から年代測定や花粉分析をして植生を見る。
濃ケ池の標高は2、600メートル。標高2、300メートルまでが針葉樹林、2、300縲・、600メートルが落葉広葉樹林、2、600メートル以上はハイマツが生える高山帯。温暖期といわれた6千年前は、現在よりも気温が2度ほど高く、森林帯も現在と異なっていたのではないかといわれる。
調査には信大の学生が加わる。
南アにはたい積物のある場所がなく、同じような森林帯を持つ中アで調査する。
会は、そのほかの事業として▽自然公園法第37条認定団体指定に向けた環境省への働きかけ▽仙丈避難小屋での環境教育▽中尾歌舞伎をチロルへ送ろう会への支援竏窒ネどを13日の定期総会で決めた。 -
西箕輪中学校教諭 宮下健治さん(36)
03年4月、在外教育施設の派遣教員として、妻と1歳の長女を連れて、東アフリカの中心都市にあるナイロビ日本人学校へ赴任した。
「体験することは一番の学びだと思っている。肌で感じることが学習の近道。だから自分は外の世界へ出掛けた」
中学校には外国籍の生徒が増えていた。外国人への接し方に困惑し、自分の理解の限界を実感。海外旅行の経験も少ない「ちっぽけ」な自分を見つめ直すため、文部科学省などの試験を受け、ナイロビで3年間の教員生活を送った。 -
伊那市体育協会総会で本年度事業計画など承認
伊那市体育協会の役員総会が12日夜、伊那公民館であり、06年度は合気道部が新たに加盟し、全30団体の60人が出席して、各団体の本年度事業計画などを承認した。
会長の小坂樫男市長はあいさつで「スポーツのまちというなかで、施設などは他市に負けない充実がなされている。各団体が市民の健康の輪を広げ、市民みんながスポーツに取り組める努力を」と呼びかけた。
市体育協会の発展などに尽くしたとして、89年度から16年間にわたり、協会理事長を務めた所沢千秀さん(82)を表彰した。
ソフトテニス部理事と同時に理事長に就任し、市体育協会の充実・発展に尽力。また、終戦後に伊那公園にテニスコート(2面)が設置されてから、ソフトテニスの普及・発展に長年尽した功績をたたえた。
所沢さんは「スポーツ都市としていくつかの大会を伊那市に招くことができているのも各部のみなさんの尽力のたまもの。私自身、愉快に楽しく、体育の振興のために微力だが尽くすことができた」と述べた。 -
高尾神社で例祭とミュージックフェスタ
ツツジが見ごろを迎えている伊那市山寺の高尾公園で13日、高尾神社の例祭とミュージックフェスタがあった。伊那小学校児童の手作り楽器による演奏や太鼓演奏などがあり、訪れた人たちを楽しませた。
1933年から続く例祭は今年、74回目を迎えた。昔は5月11日に行われていたが、ちょうど高尾公園のツツジが見ごろになる時期ということもあり、11日に一番近い土日に開くようになった。
神事では、代表的な神前神楽「浦安の舞」を伊那小学校の女子児童が披露。扇と鈴の舞で、祝いと喜びを表現した。
ミュージックフェスタは、地元音楽バンドなど7組が、太鼓演奏などを披露。例年は大人の演奏を中心としたステージだったが、今年は地元の伊那小学校で手作り楽器に取り組んだクラスがあり、子どもたちにも参加してもらうことにした。
高尾公園のツツジは
約500本。樹齢70年近いものもあり、手狭となった場所の植え替え作業などもしてきた。今は赤、紫色などのヤマツツジが見ごろ。今後はサツキなどが咲き始めるという。 -
北田耕治・北野勝彦陶芸二人展 16日までベル伊那
「北田耕治・北野勝彦陶芸二人展」は16日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
県内小川村で築窯の北田氏と岡山県美作で作陶活動の北野氏の新作などが並ぶ展示販売会。とっくりやぐいのみなどの酒器や花器、日用食器など合計約400点が並ぶ。
北田氏は主に焼きしめ、黄瀬戸を中心に出品。地元で見られるクリの木、ヤマブドウ、北アルプスのカラマツ風景などをモチーフに、優しい絵柄が描いている。
北野氏は備前を焼く陶芸家の中でも少ないといわれる、白備前を中心に展示。土と焼き方に独自の工夫をこらした作品は、柔らかみ、温かみを伝えている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
昭和病院で「看護の日」イベント
近代看護の基礎を築いたナイチンゲールの誕生日にちなんで国際看護師協会が定めた「看護の日」の12日、駒ケ根市の昭和伊南総合病院1階ロビーで看護の日のイベントが開かれた。同病院の看護師らでつくる「あけぼの会」(藤井秀康会長、210人)主催。動脈硬化、血圧、酸素飽和度の無料測定サービスや健康相談、AED(自動体外式除細動器)の使用方法の説明などのほか、妊婦のつらさを理解するための器具を使っての疑似体験が行われた=写真。
腹部に約7キロの重りが入っている妊婦体験用器具を装着した男性は「座ったり、寝た状態から立ち上がるのがとても大変だし、腹部が重くて上を向いて寝ていられない。妊婦のつらさが初めて分かった」と苦笑しながら話していた。