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高校卒業式
上伊那の公立高校で卒業式のシーズンを迎えている。伊那市の伊那弥生ヶ丘高校では3日にあり、在校生や保護者などに祝福される中、卒業生244人が新たな一歩を踏み出した。
一ノ澤澄夫校長は「弥生で過ごした3年間はかつてない激動の日々だったと思う。一生の間では幾たびとなく課題と直面することもあるが、日々を学び、柔軟に対応してほしい。未来へ羽ばたいてほしい」と祝福した。
卒業生代表は「3年間を振り返るとさまざまな思い出がよみがえるが、何を思い出すにしても仲間の存在がある。真の友として心を通わせた仲間だからこそ、心の底からありがとうといえる。社会には不正、虚偽などもあふれているが、ここで学んだことを胸に、虚偽や不正のない新生活を送っていきたい」と答辞した。
式が終了すると、卒業生に花束や色紙を渡そうとする在校生が玄関前に集まり、それぞれ別れを惜しんだ。 -
市議会3月定例会開会
駒ケ根市議会は2日、3月定例会を開会し06年度一般会計予算案など34議案を上程、提案理由の説明後、各常任委員会に付託した。中原正純市長は提案理由説明に先立って行った06年度施政方針演説で「明るい未来を築くために自治体としての基盤の強化と力量を高めていく努力が求められている。自主・自立のまちを市民とともにつくっていきたい」として、創造のまちづくりに向けての市民の参加と協働を促した。
中原市長は国の予算と地方財政計画について述べ、市の06年度予算の概略を説明した上で主な取り組みについて項目ごとに発表。市民と行政のあり方など協働のシステムの構築については、新たに市民会議を起こし「協働のまちづくりの行動指針」を策定するなど条例制定に向けて検討していく竏秩A子育てへの取り組みでは、新たに「地域子育て事業交付金」を設け、地域ぐるみで子育てを支えるまちづくりを支援する竏窒ニした。産業振興では、豊かな自然を新たな視点で見つめ直し、05年3月に策定した「もてなしのまちづくり計画」を具現化するなど観光振興に務め、工業への取り組みでは、企業の育成のための支援を行うとともに企業誘致にも引き続き積極的に取り組む竏窒ネどとする施政方針を示した。
会期と日程は次の通り。
▽2日=本会議(開会、提案説明、質疑)▽14日=本会議(一般質問)▽15日=本会議(一般質問)▽16日=委員会(総務文教)▽17日=委員会(総務文教、建設経済)▽20日=委員会(建設経済、厚生)▽22日=委員会(厚生)▽24日=本会議(採決、閉会) -
かっぱ館で文化作品展
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は市内公民館の文化団体やサークルの会員らによる作品を一堂に集めた文化作品展を24日まで開いている。赤穂・中沢・東伊那の各公民館の教室などで活動する72人が日本画、洋画、水彩画、水墨画、刺しゅう、書道、草木染めなど92作品を出品して展示。いずれも見事な出来栄えで、訪れた人たちは「素晴らしいね」などと感心しながら作品をじっくりと鑑賞していた=写真。
問い合わせは同館(TEL81・4767)へ。 -
ジュニアマイスター特別表彰
一定以上の数と水準の資格を取得した生徒に与えられる全国工業高等学校長協会のジュニアマイスター特別表彰に、駒ケ根工業高校(本間秀明校長)情報技術科3年生の竹内馨君=駒ケ根市町二区=と北平宗隆君=駒ケ根市上赤須=の2人が同校で初めてとなる認定を受けた。2日、本間校長が全校生徒の前で2人にメダルを伝達した=写真。今年度の認定者は県内で5人という超難関の突破にも2人は落ち着いた表情で「将来のための勉強と思って資格取得に努力してきた。特別表彰のことは今まで知らなかったが感無量」などと話した。共に大学の工業関係の学部に進学が決まっている2人は将来の希望について、ソフトウエア開発やIT関連の仕事に就きたい竏窒ニ話している。
特別表彰は、取得した各種の資格に応じて与えられるポイントの合計が60点以上の「ジュニアマイスターゴールド」で、かつ難度の高い一定の資格を取得した生徒のうち特に優秀な候補者が認定される。竹内君は3年間で108ポイント(26資格)北平君は80ポイント(13資格)を得ている。 -
箕輪町の農家5家族が家族経営協定調印
農業を魅力ある職場にするため家族間で農業経営について協定を交わす「家族経営協定」の締結者調印式が2日、箕輪町役場であった。町内の農家で新規3家族、更新2家族の計5家族が協定を結んだ。町の協定締結者は今回の新規を加え11家族になった。
家族経営協定は、家族皆の農業経営参画、女性農業者の地位確立、後継者の自立支援、法人経営確立の支援をねらう。若者や女性にとって魅力ある職場にするため就業条件や経営管理、円滑な世代交代、生活面のルールなどを家族で話し合い、文書化して協定を結ぶ。
5家族は、立ち合い人のもと、「二人で仲良く農業を終末まで」「豊かな生活に向けての経営計画」など、それぞれに名前をつけ作成した協定書にサインした。
締結者を代表して唐沢誠さん(大出)は、「家庭の中に協定を持ち込み、家族を縛ることはどうかと考えていたが、文書にすると明確になり、日程、問題点、課題、長期計画などが見え発展できる。全農家が締結すれば町の農業もさらに発展すると思う。本日を契機に一層の努力をお誓いしたい」とあいさつした。 -
箕輪町赤十字奉仕団任命式
箕輪町赤十字奉仕団の06年度任命式が1日夜、町文化センターであった。15集落分団の正副分団長が日赤箕輪町分区の平沢豊満分区長(箕輪町長)から任命を受け、奉仕団員の責務や団活動の研修をした。
平沢分区長は、一人ひとりに委嘱書を手渡し、「地域の安全、安心の一役を担ってもらう。仕事や家庭の主婦の役割があるが、地域のため、町のために奉仕団の一員としてご活躍いただきたい。大変ご苦労な奉仕活動だがよろしくお願いしたい」と訓示した。
奉仕団活動は、赤十字社員増強、災害救護活動として負傷者の応急手当や炊き出し、義援金の募集、救護訓練への参加、献血推進、町内の社会福祉施設での清掃奉仕など。
役員は次の皆さん。
【本部役員】 ▽委員長=小林節子(松島)▽副委員長=村田裕子(木下)白鳥寿美子(福与)▽委員=小林美和子(沢)橋爪美保子(富田)倉田ゆき子(南小河内)
【区域代表者】 ▽第1分団=小林美和子▽第2分団=橋爪美保子▽第3分団=浦野志津子▽第4分団=村田裕子▽第5分団=白鳥寿美子▽第6分団=倉田ゆき子 -
箕輪中部小学校安全みまもり隊
会長 東城興一さん箕輪中部小学校安全みまもり隊(会員123人)は05年3月、子どもの安全を守ろうと、地域の中・高年者を中心とした有志で発足し、まもなく1年を迎える。
青色のジャンパーに帽子、腕章、写真入りネームを着け、毎日下校時間に学区内を巡回し児童と一緒に歩く。“地域のおじさん、おばさん”として、児童とすっかり顔なじみになった。
隊発足のきっかけは、学校長からの協力願いだった。社会環境の悪化で子どもたちの安全を心配し、04年12月、地域講師として授業に参加した東城会長らに話があった。
全国で子どもが誘拐される事件があったころで、「はやってしまったら収拾がつかない。箕輪で起きたら困る。子どもたちの安全の一助になり、犯罪防止に効果があれば」と、05年2月下旬に10人ほどで準備会を立ち上げ、学校長の話からわずか3カ月後、会員51人でスタートした。
当時、箕輪西小で保護者と地域住民が、箕輪北小学校区内の大出山口地区で山口元気会が巡回をしていたが、地域住民で学校区を網羅する組織を立ち上げた最初の隊だった。
「子どもの足に合わせて回ることで、一応安全だよね。隊の組織があれば不審者も入りにくい」
隊は当番制で、1日25人くらいが巡回し、さらに都合のつく人が自主的に通学路に立ったり、歩いたりする。定期的に「安全みまもり隊だより」も出す。
「大変だけど、子どもたちを守る目的を持ってるからね。歩くことは自分の健康のためにもいい」。普段着で学校まで歩くと「暇そうだね」と言われるが、ユニフォームを着ていると「ご苦労さん」と言われるので、活動もしやすいという。
ユニフォームを見ると児童が元気にあいさつして近寄ってくる。「子どもたちの顔も覚えたし、名前を覚えた子もいる。1年生の女の子は特に人懐こくて、すぐ走ってきて手をつなぐ」。児童は、「今日はどっちに行ってくれるの?」と一緒に歩いて帰ってくれる方向を聞いたり、安心して話しかけてくる。
中部小PTAが、腕章を各家庭に配布し、できるだけ巡回に協力する体制をとったことで、学校から遠いところでは隊がいる通学路の途中まで親が迎えに来るようにもなった。「いい状況になってきた。我が子オンリーから地域で守ろうという意識が強くなってきた」という。
箕輪町は下校時間に、防災無線で一斉に注意を呼びかける。伊那警察署や町防犯協会もパトロールし、地域ぐるみで守る体制が整ってきている。3月末には、5小学校区ごとのパトロール隊が意見交換と情報共有のため連絡協議会を設置する。
「箕輪は進んでるよね。あの手、この手でやってもらうと違ってくる。協議会ができれば一層安全度が高くなる」と期待を寄せる。
「本当は、みまもり隊がなくて学校に行けるようでないといけない。一人で歩いていても安全でないといけない」。隊の活動が必要ない世の中が理想だが、今は、「もっと木目細かな活動ができるようにしていかないと。どうせやるならね」と活動の一層の充実を考え、温かい眼差しで地域の子どもたちを見守っている。 -
SO開催1年を記念した交流会
スペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会開催から1年が経過したことを記念して2日、SO日本の細川佳代子理事長や参加選手などが伊那市西箕輪の伊那養護学校を訪れた=写真。
SOの魅力や感動に再び触れてもらおう竏窒ニ、SO日本・長野は、1月縲・月に県内各地でメモリアルイベントを展開しており、交流もその一環。この日訪れたのはバスケットボールやボーリングの選手3人で、自分たちの手でSOの様子も撮影した。知的障害者9人による撮影クルーの取り組みは、ドキュメンタリーとして映画化されている。
細川理事長は「たくさんの人たちに楽しいフロアホッケーを知ってもらいたい。スポーツを通して健康で元気になってもらえるよう、長野県中に普及させたい」と語った。
高等部の学生たちとフロアホッケーで交流。参加した生徒の約半分は、昨年12月ころからフロアホッケーを練習しているが、初めて体験する生徒も多く、スティックの扱い方からゴールの仕方までを学びながら交流を楽しんだ。 -
上松町商工会が研修旅行
木曽郡上松町商工会(林貞治会長)は2日、研修旅行で伊那市を訪れた。会員39人が参加し、伊那食品工業やみはらしファーム、伊那中央病院、登内時計博物館を回った。
研修旅行は年1回、会員の親ぼくを深める機会として設けている。昨年は「愛・地球博」に出かけたが、今回は2月に伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが開通したことから、伊那市を選んだ。
訪問先の一つ、伊那食では塚越寛会長らが歓迎。「経営は、言葉を変えればファンづくりである」と48年間、売り上げ・収益を伸ばしている経営の考え方や、社員を大事にするという会社の特徴などを聞き、かんてんぱぱホールや北丘工場を見学した。
研修旅行といえども、会員は観光パンフレットを持参。訪問先で配りながら来町を呼びかけた。
林会長は「伊那地域への『上松町』PRが十分にできていない。木曽側も一体となり、伊那との交流を深めていきたい」と話した。 -
新伊那市の人事異動内示
伊那市・高遠町・長谷村の合併に伴う3月31日付の新伊那市の人事異動の内示が2日あった。3市町村の異なる職名を統一。新市へのスムーズな移行を考慮し、最小限の異動にとどめた。5月中旬ごろ、新市長が決まってから、管理職を中心に第2次異動を予定している。
人事異動は部長級15人、課長級61人、課長補佐級53人、係長級157人、主査級194人、主任級137人、主事級等197人、職員35人、消防81人の計930人。
本庁は754人(本年度比8人増)、高遠町総合支所は105人(34人減)、長谷総合支所63人(15人減)。現伊那市から高遠町へ7人、長谷へ8人を、町村から44人を本庁へ配置する。
組織は総務、市民生活、産業振興など6部、政策推進、税務、社会福祉、農林振興、建設、学校教育など36課を設ける。課は、まちづくり対策室や子育て支援課を新設。生涯学習とスポーツを分けたほか、選挙管理委員会事務局兼監査・公平委員会事務局の行政委員会を1つにまとめた。 -
乗用車にはねられ頭蓋骨骨折で重傷
2日午前0時30分ころ、伊那市坂下区入舟町の県道・南箕輪沢渡線を運転中の同市御園の大学生・小川明穂さん(21)の普通乗用車が、横断歩行中の南箕輪村沢尻の会社員・杉江陽一さん(37)をはねた。この事故で杉江さんが頭蓋骨骨折などの重傷で市内の病院に搬送された。
事故は同県道を宮田方面から南箕輪方面へ向けて運転していた小川さんが、左から右に道路を横断していた杉江さんをはねたもの。現場は信号機のある4差路交差点で、横断歩道が設置されていた。
伊那署では事故の原因について捜査を進めている。 -
長年尽力4人・1団体を表彰
05年度伊那市子ども会育成会連絡協議会(畑房男会長)が1日夜、市役所であり、長年に渡り青少年健全育成に尽力してきた4人の個人と1団体に同協議会表彰を授与した。
表彰された4人1団体は伊那市荒井区をはじめ、地域の青少年の育成に取り組んできた市嘱託職員・伊藤元郎さん(72)=荒井区上荒井=。「美篶小ランナーズクラブ」を発足し、10年間に渡り子どもたちにランニングを指導する会社員・白鳥博文さん(45)=美篶上川手=。陸上やミニバス(西駒チーム)の監督コーチとして、地元西箕輪の子どもたちの指導育成に貢献する自営業・有賀答志文さん(56)=西箕輪吹上=。同じく西駒チームのコーチとして地域の青少年スポーツ活動を指導し、上戸育成会推進員兼理事の農業・鈴木光市さん(51)=西箕輪上戸=。児童たちの防災意識を高めるために1981年に発足し、防火啓発を中心に活動を展開する「荒井区少年少女消防クラブ」。
席上で畑会長は「今後も私たちの活動を支えてもらいたい。たくましく心豊かな子どもに成長するようお願いします」と表彰者へ感謝。代表して有賀さんが「家族の協力があったからこそ頂けた表彰。家に持ち返り家族に感謝し、今後も自分の身が許す限り活動を続けたい」とあいさつした。 -
個性豊か、メッセージ温かく
伊那公民館の絵手紙教室は1日から、同館1階ロビーで、一年間の学習成果を並べる「修了展」を開いている。味わいのある線と心温まるメッセージに人々の関心が集まっている。31日まで。
伊那市内の60代主婦を中心とした生徒11人が、一人5縲・0点の合計約100を出品。くり、ざくろ、りんごなど季節の到来を喜ぶものから、ダンスシューズを描き「幾つになっても身も心も踊っていたい」と心情を表現したものまでのさまざまな個性が並ぶ。
同教室は昨年5月縲恂{年2月の計10回の講座を実施。筆の使い方などの基礎から、花や果物を題材とした実践練習を日本絵手紙協会公認講師の倉科照子さん(同市西町)から学んできた。年末の講座では年賀状に挑戦し、一人40枚ほどの絵手紙を描いて送ったという。
初日は生徒らで作品を飾り付け。それぞれの力作を批評し合い、一年間の思い出にも浸った。生徒の山岸弘子さん(64)=伊那市小澤=は「漠然と見ていた花にしても目を止めるようになり、心も豊かになった気分」と振り返っていた。 -
Aコープ宮田店が増床へ
上伊那農協が宮田村で営業しているAコープ宮田店は既存の店舗面積を1・7倍ほど増床し、7月着工、11月初旬のオープンを目指している。同農協管内では伊那中央店などに次いで最大規模の売場面積。地元農産物の直売コーナーを充実させるなど、地産地消の推進も図る。
店舗面積は現在の165坪から285坪に拡大。惣菜や生鮮も含めあらゆる品目を充実する。また、パック済みで仕入れていた精肉は、同店内で加工販売する予定で、より多彩な商品展開を行う。
なかでも村内の登録農家から持ち込まれる直売コーナーを強化。現在の2倍近い26坪に売場面積を広げ、「顔の見える安全安心な農産物」を求める消費者ニーズに対応する。
「その土地の生産物を販売するのは農協の使命でもある。積極的に地元のものをアピールしていきたい」と同店は説明している。
現在の登録農家は338人。定期的に出品しているのは200人ほどだが、主要な農産物がほぼ全て網羅されているという。
同店の担当者によると、もともとAコープ宮田店は直売主体の商品構成で、発足当初は地元産が5割近くを占めていたという。
現在の店舗は1996年から営業を始め、年間売り上げは4億5千万円ほど。10年ぶりの大幅な改装、増床にかかる事業費は1億1千万円と見込む。
今後は8日午後6時半から農協宮田支所で住民説明会を開く。店舗休業は10月から1カ月間ほど予定するが、テントなどを使って一部商品の販売は継続する考え。 -
高速バス停を移転
宮田村のAコープ宮田店の増床などに伴い、隣接する高速バスの宮田バス停が5月中にも村役場北西の国道沿いに移設する。同店の駐車場に無断で車を停めて高速バスを利用していた人も多いとみられるが、増床により駐車スペースが減少することから、対応が迫られていた。
Aコープ宮田店は買い物客用に74台分の駐車場を用意。しかし、自宅から乗ってきた車を同駐車場に止めて、高速バスを利用するケースが多々あった。
「本当は無断でよくないが、農協の厚意で止めさせてもらう状態が現実としてあった」と村産業課。しかし、今年11月完成めどの同店の増床では駐車可能台数が65台分に減少する見込みで、農協側は高速バス目的の利用を遠慮してほしいと申し出ていた。
村は名古屋方面の下り線バス停が路上駐車でたびたび交通渋滞を引き起こしていたことも考慮に入れて、移転を計画。
同店と運行主体の伊那バス、県などと協議し、役場前交差点北側の旧路線バス停に移すと決めた。村費などを使って、東京方面の上り線にあった風雨をしのぐ屋根を移設し、下り線にも新たに屋根を設置する。
新しいバス停は現在の場所から数百メートル北側。村は高速バス利用者に役場駐車場を使ってもらう予定でいる。 -
6年1組「青空劇団」が卒業公演に向けて稽古に熱
4年生の時から演劇に取り組んできた宮田村の宮田小学校6年1組「青空劇団」が9日、念願叶って村民会館大ホールで卒業公演を開く。「最高の舞台にしたい」と、本番に向けて稽古に熱が入っている。
演じるのは宮沢賢治の作品をモチーフにした「6年1組とどんぐりと山猫」。全員で舞台道具などをつくり、演出や衣装なども自分たちで考えて決めた。 2日も2時間ほどかけて稽古。せりふまわしや動きなどをチェックした。
4年生の社会科の授業で演じて以来、劇の魅力にはまった子どもたち。昨年には村内の各保育園をまわる・スツアー公演・スも実現させて成功を収めた。
青空劇団にとって、村民会館の大ホールは夢の舞台。最後の最後で実現したが「多くの人に見てもらいたい」と、クラス全体がひとつになって張りきっている。
当日は午後6時半開場で、同7時開演。 -
農協と村の理事者らが懇談
上伊那農協と宮田村の理事者懇談会は1日、同農協宮田支所で開いた。発足した村営農組合の機能充実に向けてより連携を密にして、移管事務の円滑な移行なども確認した。
農協側からは征矢福二組合長や村選出の理事ら、村は清水靖夫村長と小林修助役、担当課長らが出席した。
営農組合発足による農地保有化合理化事業の適用により、農地流動化の事務所管が村から農協に移るが、農協側は円滑に移行できるよう村側に協力を要請。村には継続して強い指導体制を発揮してほしいとも求めた。
村側も「今後も農協と行政が一枚岩で村の農政を進めていくことが大切」と認識を示した。
本年度1月末現在の宮田支所の事業実績も報告。さらにAコープ宮田店の増床計画も説明し、理解を求めた。
村の平沢正典産業建設課長は「女性の力など、農業にやりがいを持って取り組んでいる人も多い。ぜひ、支援するためにもAコープ店内の直売スペースをもっと広げてもらえたら」と要望。
農協も「増床後の新しい店舗の特徴として直売を充実させたたい」と答えた。 -
南ア北部遭対協臨時総会
南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会は1日、臨時総会を長谷村の仙流荘で開き、伊那市・高遠町・長谷村の合併に伴う会則の改正と、05年度後期表彰をした。
会則の改正で、役員は会長を長谷村長から伊那市長に、副会長を高遠町長と伊那市長から伊那市長谷総合支所長に変更する。事務局はこれまでの長谷村役場と同じ伊那市長谷総合支所に置く。
本年度勇退した救助隊前副隊長の宮下三千彦さん(60)=溝口=に感謝状を贈った。宮下さんは1964(昭和39)年に入隊し、42年間にわたって山岳遭難救助活動に従事。遭難防止対策、若手の育成などにも尽力した。
宮下さんは「団結して活躍してもらうことを願っている」と述べた。 -
田島建設が消防長官表彰
中川村片桐の田島建設(桃沢傳社長)はこのほど、「地域の防災力の向上に寄与した」として、日本消防会館で消防長長官表彰を受賞。2日、曽我村長に喜びの報告をした。
同社は地元業者として、昼間の有事の際、消火、被災者の救助など団活動に積極的に支援し、近隣の団長や副団長、分団長など団幹部を多数輩出し、地域の防災力を高めた。
役場には桃沢社長と社員で中川村消防団の松村等団長が訪れ、「長年の活動が認められた」と喜び「今後も一層、地域防災に協力していきたい」と話していた。
また「村は昼間人口が少ない。事業所と協定し、有事の際の機能別消防団制度を導入したらどうか」と提案。曽我村長らは「早急に検討したい」と答えていた。 -
箕輪町長岡で住宅火災
2日午前9時42分ころ、箕輪町長岡の会社員永井玉雄さん(57)宅から出火、木造平屋建て住宅(床面積約140平方メートル)を半焼し10時10分に鎮火した。人畜被害はない。
箕輪消防署によると火元は台所のガスコンロ付近。近くの住民が煙を見て通報した。永井さん宅は妻と二人暮らしで、出火当時は二人とも勤めに出ていて不在だった。
今回の火災で06年の町内の建物火災は3件目。 -
白梅ようやくほころぶ
「梅1輪いちりんほどのあたたかさ(嵐雪)」-。如月も下旬、小梅の産地、中川村葛北の梅林では、ようやく白梅が2、3つとほころび始めた。
百花に先んじて、高い香気を放って咲く花は、凛として気高い。 -
赤穂東小隣接地開発問題決着へ
駒ケ根市の赤穂東小学校正門前の土地への3階建てマンション建設計画に端を発した土地開発と市道認定問題は、28日夜、東小で開かれた地元住民らに対する説明会で市教育委員会の中原稲雄教育長が「正門前道路の市道認定を取り消すべきとの考えに至った」として道路を学校用地に戻す方針を明らかにしたことにより、一応決着する見通しとなった。
中原教育長は市道認定取り消しに至った経緯について「1年以上もの開発の凍結は学校、PTA、地域住民、そして地権者のいずれにとってもプラスにならない。2月8日には業者から開発計画を取り下げたいと文書で申し出があったこともあり、この際できるだけ早い時期に学校用地に戻したいと考えて3月市議会に市道認定廃止を提案することにした」と説明した。参加者は一連の市の説明に疑問があるとしてあくまで追求する姿勢を見せたが「これ以上の議論は時間の無駄」とする意見もあり「今後はまず地元住民への説明を」と市に強く要望した上で認定廃止の措置を受け入れる形となった。
赤穂東小学校の正門前の土地は約4500平方メートル。04年1月、地主の意向により売却されることになり、開発を請け負った伊那市の建設業者が3階建てのマンション2棟を建てる計画で同年3月に着工するばかりとなっていた。マンションには誰が入居するのか分からず、高さ10メートルもの壁面が道路際ぎりぎりに迫ることなど、児童の安全や景観の面で問題があると考えた市は通常の住宅用地としての開発も視野に入れ、急きょ学校用地だった正門前の道路を市道にする案を地主の承諾を得た上で3月市議会に提出し、承認された。これを受けて駒ケ根市内の建設業者が新たに2階建て住宅を建てる代替開発案を計画して学校とPTAに提示したが、一部住民は地元に対する説明がない竏窒ネどと反発。さらに、学校用地を市道にしたのは裏に建設業者に便宜を図るなどの癒着があったのでは竏窒ネど市に対する疑念の声が上がっていた。市は住民の理解が得られるまで開発は凍結すると説明していた。 -
スペシャルオリンピックス細川理事長が訪問
スペシャルオリンピックス(SO)日本の細川佳代子理事長ら3人は1日、駒ケ根市役所を訪れ、市に対して「長野での世界大会1周年を記念したイベントが各地で開催される。これを機にあらためて障害者への理解を深めてほしい」と活動への協力を要請した。原寛恒助役は「1年前の感動は印象深い。ホストファミリーがアスリート(選手)との交流を通じて障害者の明るさ、たくましさに勇気づけられた。今後、交流と支援に力を入れていきたい」と述べた。
細川理事長は「SOは2年ごとに開かれる夏、冬の世界大会だけと思っている人が多いが、私たちの活動は毎週のように続いている。先進国の中で日本ほど障害者への理解が乏しい国はない。障害者がスポーツを通じて社会参加することに皆がもっと関心を持ってほしい」として市に対し、ボランティア募集の広報や活動場所の確保などの支援を求めた。
細川理事長らは2日に伊那養護学校で行われるフロアホッケー体験会などに参加する。 -
新伊那市議選まで2カ月 - 高遠は激戦
伊那市・高遠町・長谷村の合併に伴う新伊那市議会議員選挙(4月23日告示、30日投開票)まで2カ月を切った。議員定数は26で、初回に限り、各市町村を単位とした選挙区が設けられている。高遠町と長谷村の動きを探ってみた。(文中の名前は五十音順)
定数5の高遠町は現職町議(14人)のうち6人が出馬を表明し、選挙戦は確実になりそうだ。
出馬を表明している現職はいずれも無所属で西高遠の飯島進(52)、伊東實(70)、春日嗣彦(51)、原浩(68)、下山田の野々田高芳(69)、共産党で西高遠の関森照敏(65)の各氏。
西高遠は現職5人全員が出馬を表明しており、混戦を極めそうな一方で、新市発足により停滞も懸念されている周辺部の三義、長藤、藤沢地区では新市議に大きな期待が寄せられているが依然として沈黙が続いている。年齢を理由に後進に道を譲りたいとしている現職もいるが、新人の擁立に苦戦しているようだ。「昨春の町議選のときこそ、新市に向けて(新人の)擁立をするべきだったのでは」と指摘する声もある。
唯一、前林賢一氏(69)=無所属・小原、が引退を決意している。
定数3の長谷村は周囲の動向を探っている現職が多く、現在のところ出馬を正式に表明しているのは宮下金典氏(55)=共産党・溝口、のみ。
「若い人が出るようなら押しのけるわけにはいかない」としながらも「長谷地域の方向性を示す大事な時となる」とし、出馬に前向きな姿勢をみせる現職もいて、3月議会終了後に動きが活発化しそう。
いずれも無所属の窪田清彦(66)=黒河内、中山達得(73)=非持、吉田由季子(38)=同、の3氏が引退を決めていて、年齢などを理由に退く考えの現職も数人いる。 -
リサイクル着物の店「からころ」代表 橋倉一江さん
たんすに眠ったままの着物をもう一度、よみがえらせたい竏秩Bそんな思いで、昨年7月、伊那市西春近にリサイクル着物の店「からころ」を構えた。店内には、留袖、訪問着、つけさげ、小紋、紬に加え、着物をほどいて作った洋服やベスト、バック、アクセサリー、かんざしなどがそろう。染みやほつれがあるものの、手芸などに活用できる布も豊富。
「亡くなった母の着物でバックを作って、きょうだいで分けたい」「嫁入り道具で持ってきた羽織をお父さんのベストに仕立てたい」などリフォームの要望にも応じる。
蚕を飼い、絹糸をつむいで織った当時の着物が手ごろな価格で買えるとあって、茶道、華道、手芸をする女性が多く訪れる。「『リサイクル』というと、隠しておきたいものだが、時代の流れからか、こんないいものを安く買えた」と口コミで広がり、南信地区を中心に、東京などからも利用者が足を運ぶ。一人で数枚を買い求めるケースもあり、着物を着る楽しさが増しているようだ。中には「羽織・はかまを着たい」とやって来る若い男の子、琴を習っているとブラジルから来た女性も。
「着物は日本の文化。気楽に着てほしい」と願う。着物は高いイメージだが、ここでは普段着800円から用意。「洋服の上に、はおることから始めてみては」と提案する。
また、定期的に着付教室や着物のリフォーム教室を開いている。リフォーム教室には20縲・0代の女性が通い、眠ったままの着物を生かし、新たな形に作り上げる。
全国には、着物姿を参加条件にした飲み会もあるそうで「そういう企画ができればおもしろい」と話す。
市内で30年間ほど食堂を営んでいたが、02年に夫を亡くし、年齢的にも体力が続かないと閉店を決めた。10年ほど前から、着物をなんとか再利用できないかと考え、集めていたこともあって、自然な流れで店を始めた。
「着物はあっても着ないから」「引っ越すから」と持ち込まれる着物。「何千枚もあるのに、同じ柄が一つもない。着物には洋服にない、柄や刺しゅう、色合いがある」と良さを語る。
隣接する蔵の店「唐古呂堂」には、骨とう品などがある。
もともと美容師で、店が軌道に乗ったら、老人ホームに出向いてボランティアできたらと考えている。
(湯沢康江) -
KOA 1日付で組織変更・人事異動
KOA(本社伊那市、向山孝一社長)は、1日付の組織変更と人事異動を発表した。
組織変更は、新製品の開発や事業化促進、基盤技術力を強化するもので、ものづくりIV(イニシアティブ)に「LTCC(低温焼成セラミックス多層基板)事業化センター」「基盤技術事業化センター」を新設した。
人事異動は次の通り(カッコ内は旧職)。
▽取締役ものづくりIV担当兼技創りセンターGM(ゼネラルマネージャー)兼LTCC事業化センターGM(取締役ものづくりIV担当兼技創りセンターGM)林琢夫▽ものづくりIV・基盤技術事業化センターGM(事業構造改革IV・テクニカルソリューションセンターGM)横手公博▽業務監査センターGM(上海代表所代表)谷橋三千蔵 -
社会保険職員を装った不審電話に注意
長野社会保険事務局伊那事務所は、社会保険職員を装った不審な電話があった事例を受け、住民に注意を促している。
県内で2月下旬、年金受給者に対し「社会保険庁の職員を名乗る男から『年金の過払いがあるため返してほしい』『年金の過払いで、5万6千円を口座に振り込んでほしい』などの電話があった」と数件の問い合わせが寄せられた。被害は確認されていない。
社会保険庁、社会保険事務局、社会保険事務所は、電話で年金過払いで口座に振り込んでほしいということはないとする。また、職員が訪問する際は身分証明書を持っている。
不審と思われる電話は、その場で対応せず、相手の氏名、所属、連絡先を確かめ、社会保険事務所(TEL76・2301)へ連絡する。 -
ながたの湯入場者170万人達成
箕輪町長田の日帰り温泉施設「みのわ温泉ながたの湯」は1日、入場者170万人を達成した。98年12月14日のオープン以来2351日目(7年3カ月)で、170万人目とその前後者に記念品を贈った。
みのわ振興公社の平沢豊満社長(箕輪町長)は、「本当にたくさんの方、広範囲の方に利用いただいている。温泉に入り健康で明るい生活を送って頂いていることをうれしく思う。皆様を温かく迎え、快適なお湯にしていきたい」とあいさつした。
170万人目は週2、3回利用している辰野町の飯島哲郎さん(65)。「まさか自分がなると思わなかった。ながたの湯は、お湯も設備もいい。近いし、入った後はすべすべする」と話していた。
169万9999人目は常連で塩尻市の小池三男さん。170万1人目は2、3カ月に1回訪れるという岡谷市の金井ゆり子さん。
170万人目には、ながた荘ペア食事券、ながたの湯回数券1冊、170万人目証明書、前後者には、ながた荘ペア食事券、ながたの湯利用券6枚をプレゼントした。
みのわ温泉はナトリウム炭酸水素塩温泉。“美人美肌の湯”として親しまれ、1日平均723人が利用している。 -
防火ポスターで火災予防呼びかけ
南箕輪村消防団は1日から7日までの「春の火災予防週間」に合わせ、防火コンクールに応募のあったポスターを村役場ロビーに展示し火の用心を呼びかけている。
伊那防火管理協会主催の防火コンクールで、南箕輪小学校4年生がポスターの部に14点、作文の部に5点応募した。
ポスターは、統一標語「あなたです 火のあるくらしの 見はり役」を目立つように入れ、たき火、火のついたたばこなどを描いている。予防週間の7日まで飾る予定。
村消防団は週間中、村民の防火意識を高めてもらうため午前7時と午後8時の1日2回サイレンを鳴らすほか、ポンプ車など消防車両による広報、危険カ所の査察をする。
防火水槽や消火栓など消防水利の確保、道路点検、消防車両やポンプの点検・整理など消防用設備の管理もする。 -
箕輪町交通安全協会総会
箕輪町交通安全協会(小林交石会長)の第49回総会が28日、松島コミュニティセンターであった。06年度事業計画、予算案を承認した。
05年の町の交通事故状況や事業を報告。交通事故発生件数、傷者数ともに減少し、死亡事故は0件だった。
06年度事業計画は、保育園交通安全クラブの指導育成、小・中学校や高齢者の交通安全教室、交通少年団活動、交通指導所開設や人波作戦など街頭活動、交通安全施設の点検・整備、広報活動など。
感謝状、表彰状の贈呈は、感謝状68人、伊那警察署長・伊那交通安全協会長連名表彰の功労者5人、箕輪町長・箕輪町交通安全協会長連名表彰は無事故・無違反歴20年39人、30年26人、40年60人、50年4人の計129人。
受賞者代表の農業・牧田俊郎さん(82)は、「初心に戻り交通安全のルール、マナーを守り、身を守るため防衛運転に徹し、ますます意識を持ち、今後も無事故で安全な運転をしていきたい」と謝辞を述べた。
伊那交通安全協会長連名表彰の功労者は桑沢かほるさん(沢分会代議員)柴山正子さん(同)原祐二さん(ヤング・安協会員)藤沢達也さん(同)杉崎正巳さん(松島副会長)。
新役員は次の皆さん。
▽副会長=唐沢利夫(沢)▽女性部長=川上典子(松島)▽女性副部長=市川美知代(松島)▽監事=北原宣明(木下)浦野忠男(松島)