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宮田村壮年連盟総会
宮田村壮年連盟は30日夜、05年度通常総会をJA上伊那宮田支所で開いた。約40人が出席し、05年度事業・決算報告と06年度事業計画・予算案を承認したほか、選考委員会が選出した新役員を了承した=写真。
06年度の主な事業として組織活動の充実と強化、農業振興への取り組みなどを挙げ、むらづくりに貢献するための取り組みとして、みやだ夏祭りやワイン祭りなどのイベントに積極的に参加していくことにしている。
役員は次の皆さん。
▽委員長=小林正信(南割)▽副委員長=酒井淳(大田切)飯島一徳(南割)▽青年部長=清水重宏(南割)▽副青年部長=本田宏行(町) -
新伊那市 新たな船出
伊那市・高遠町・長谷村が31日に合併し、新伊那市が発足した。上伊那で唯一の合併。伊那市役所で開市式(市役所開庁式)、高遠町総合支所と長谷総合支所で開所式をそれぞれ開き、新たな船出に気を引き締めた。
開市式には本庁職員、高遠町と長谷の課長以上ら約400人が出席。
市役所正面玄関で、市長職務執行者を務める伊東義人氏(前高遠町長)ら13人が「新伊那市誕生」のくす玉を開き、門出を祝った。
伊東職務執行者は「望んでいた新しいまちが誕生した。それぞれの特色を生かし、個性が光るまちづくりの実現に向けたい」と述べ「奉仕者として、市民のための行政をやることを忘れずにやっていきたい」と職員に呼びかけた。
高遠町、長谷の両総合支所の開所式は職員や前理事者らが出席。それぞれ庁舎の館名板を除幕し、地域自治区事務所の看板を掲げた。また、高遠町はだるまに目入れ、長谷はくすだま開きをして歴史の幕開けに決意を新たにした。
伊東職務執行者は「住民の声が届く行政で地域振興につなげていくことが重要。3地域がそれぞれの特色を生かし、個性あるまちづくりを推進するとともに、住民のニーズに応えられるよう市民のための行政を目指して良い合併となるように尽力いただきたい」と述べた。
職員数は930人。本庁754人、高遠町総合支所105人、長谷総合支所63人。
組織は総務、市民生活、産業振興など6部、まちづくり対策室、子育て支援課、税務、社会福祉、農林振興、建設など36課を設けている。
初日、伊東職務執行者は06年度の一般会計予算をはじめ、規則141件、条例制定220件を専決処分したほか、部長級以上や教育委員などに辞令交付した。
窓口業務に混乱はなかった。
新市の人口は7万4千人で、県内で7番目に多い。面積は668平方キロメートル。 -
新伊那市長選・市議選日程決まる
伊那市の暫定選挙管理委員会が31日、市役所であった。新市発足に伴う市長選・市議選は23日告示、30日投開票の日程で行うことを決めた。
市長選・市議選は、公職選挙法で合併後、50日以内となっている。1月に3市町村選管の打ち合わせ会議で「高遠町の観桜期は選挙運動に支障が出る」「5月の大型連休は投票率低下の可能性がある」などの点を考慮し、日程を申し合わせていた。
不在者投票は市町村単位に1カ所ずつ設置し、当日の投票所は、旧市町村のときと変わりない71カ所。
また、ポスターの掲示場は当面、現行の461カ所とする。
3月2日現在の選挙人名簿登録者は5万7171人。
市長選・市議選の日程は次の通り。
▽6日=立候補届け出手続き等説明会▽17・18日=立候補届け出書類、選挙公報事前審査▽23日=告示▽24縲・9日=不在者投票▽30日=投開票 -
崇嶺会が刻字展
伊那市を中心に、文字を刻む刻字に取り組んでいる「崇嶺会」(清水翠径会長、21人)の第26回刻字展が31日から、伊那市生涯学習センター2階展示ギャラリーで始まった。新伊那市誕生記念と位置づけ、会員の力作約60点を展示した。2日まで。
刻字は書道分野の一つ。文字を浮かび上がらせたのが「陽刻」、文字を沈めたのが「陰刻」と呼ばれる。書を紙に書き、刻んだ文字に金粉をはりつけて完成させるまでの工程を1人でこなす。
作品展は年1回、会員の作品を披露する場。本年のテーマに、えと「戌(いぬ)」を選んだほか、「雪月花」「鶴亀」などが並んだ。
「戌」は、人によって書体が一つひとつ異なり、中には犬の絵を組み合わせたり、1枚の中にいくつか書体の違う「戌」をまとめたりした作品もあった。
会員は「飾ることができる書道は魅力」と話している。
開館は午前9時縲恁゚後5時半(最終日4時)。 -
伊那市内の郵便局 写真付き切手発売へ
伊那郵便局(藤原良明局長)などは31日から、伊那市・高遠町・長谷村の合併による新伊那市誕生を記念した写真付き切手(シール式)の予約をはじめた。
写真付き切手は「みはらしファームと南アルプス」「春の桜雲橋」「夕日に映える仙丈ケ岳」など、80円切手10枚入りを1300円(送料500円込み)で通信販売。限定千部。
伊那郵便局が新市のPRになれば竏窒ニ、市内の郵便局に呼びかけて企画し、市から写真の提供を受けて実現した。
予約受付、申込方法は、新市内郵便局の窓口にて。 -
旧井澤家で「古文書・絵図展示会」
伊那市・高遠町・長谷村の合併による新市誕生を記念した展示「古文書・絵図展示会」が31日、同市西町の旧井澤家住宅ではじまった=写真。先人たちが現代に残した過去の記録が飾られている。の伊那部宿を考える会、伊那市古文書研究会共催。4月6日まで。
3市町村に関わる古文書や絵図などの写しのほか、それぞれを同研究会会員が解読した解読文など約100点を出品。伊那部宿絵図、天竜川歴史絵図、権兵衛峠開削文書などがある。
約300年前、諏訪領と高遠領の間で起きた山争そいを治めるために作られた「芝平山絵図」や飯田領と高遠領の境界裁許絵図、長谷地区の山の入会権に関連する文書など、昔の争論について語っている資料が目立つ。
伊那市古文書研究会の久保村覚人会長(68)=伊那市荒井区=は「初公開のものが多く、それぞれの図面や古文書にはすべて、解読文が入っている。多くの人にじっくり見てほしい」と来場を呼びかけている。
午前9時縲恁゚後5時。期間中は入場無料。 -
新生伊那市出身作家美術展 はら美術
新伊那市誕生を記念した展示会「新生伊那市出身作家美術展」は10日まで、伊那市坂下区旭町の「はら美術」で開いている=写真。日本画、洋画のほか彫刻、人形といった工芸などで有名な地元作家の作品が一堂に並んでいる。
伊那市・高遠町・長谷村による新市・ス誕生・スと、3市町村から・ス誕生・スした画家を引っかけた、店主の原義美さん(64)のこだわりの展示即売会。物故から中央画壇で現在活躍中の26人が、一人2縲・点の計約100点を出品している。
旧高遠町から中央アルプスを望んだり、南アルプスの仙丈ケ岳を描いたりと、新市の美しい自然を絵にした風景画が中心。山中一正(旧伊那市)の「宝剣夜話」、竹内徹(同町)の「高遠の桜と中央アルプス」などの作品がある。
原さんは「それぞれの個性や会派も違う作家の作品が集まる展示。せっかく合併したのでお祝いの意味を込めて開きました」と来場を呼びかけている。
5日は定休日。午前11時縲恁゚後6時。 -
華やかなひととき演出 ふれあいの里に志扇流訪問
箕輪町木下一の宮の「ケアセンターふれあいの里」(林睦之センター長)で29日、新日本舞踊のボランティア訪問があった。利用者ら約50人は、目の前で次々と繰り広げられる優雅な踊りに顔をほころばせた。
踊りを披露したのは志扇流(家元・志扇寿光さん)の伊那市、同町在住の社中ら6人で、そのうち小学校の春休みを利用して児童2人も参加。扇子や三味線、笠などを手に、演歌の曲に合わせて9演目を披露した。
伊那小学校5年の牧田はるかちゃんは「おじいちゃん、おばあちゃんに楽しいと思ってもらえるように踊った」と熱演した。
利用者らは舞踊を鑑賞し終えると「すばらしかった」「うれしい」「最高!!」と、それぞれ笑顔。アンコールを要望するほど満足していた。
林センター長は「ボランティアさんの好意に利用者の皆さんも気持ちが和んでいる。日ごろの練習の成果をまた、ぜひ披露しに来てほしい」と感謝した。
ふれあいの里は昨年10月に開所。利用者数はデイサービス、ショートステイ、グループホームに計約50人。ここ3カ月は月に2回ほど、ボランティアによる踊りや筝の演奏をして利用者を楽しませている。4月にはハーモニカの演奏会もあるという。 -
歴史シンポジウムまとめ 「伊那の歴史・地域性と先人の知恵」発行
伊那市教育委員会は2002縲・4年に市内で開いた歴史シンポジウムの講演をまとめた本「伊那の歴史・地域性と先人の知恵」を発行した。同市のシンポジウム講演集は3冊目となる。
9人の研究者の基調講演、質疑討論などの展開を収録した。図や表、写真などを使い、理解しやすいように工夫。テーマは原始時代から現代までと幅広く、過去の先人の知恵を学びたい人のためのテキストになるようにした。
シンポジウムのテーマは02年「高遠藩領と天領」、03年「天竜川の水運」、04年「伊那市の生い立ちと先人の知恵」。04年には信州大学人文学部の笹本正治教授が中世の伊那谷と題して、織田信長による信濃侵攻と高遠城落城などについて説いている。
A5判、280ページ。1500円(税込み)。購入に関する問い合わせは、伊那市教育委員会(TEL0265・78・4111、内線2722)へ。 -
ノルウェーから高校交換留学生 オーエン・スティアン君来伊
高校生交換留学生の国際機関「エイ・エフ・エス日本協会」の派遣留学生受け入れプログラムで来日しているノルウェー国籍のオーエン・スティアン君(17)が29日、ホストファミリーと一緒に伊那市役所を訪問した。オーエン君は小坂樫男市長(当時)に滞在期間中の抱負を日本語で語った。
日本の言葉、文化、テレビアニメに興味があるオーエン君は同協会長野南信支部を通じて、ホストファミリーの小学校教諭・橋本明典さん(49)=同市美篶前原=宅へ10カ月余り滞在。期間中は橋本さんの長女・結さん(16)が通う赤穂高校(駒ヶ根市)で勉学に励む。
インターネットなどで日本語を独学で学んだというオーエン君の流ちょうなしゃべりに小坂市長も驚きの表情。漢字やカタカナの読み書き、日本語の冗談も話せるとあって「大したもの」とほめた。
オーエン君は日本の高校で「日本語で会話するのが楽しみ」と入学式が待ち遠しい様子。「将来は日本の大学へも行きたいので、絶対戻ってくる」と展望を語った。 -
上伊那郡西天竜土地改良区総代会
上伊那郡西天竜土地改良区(有賀正理事長)の第141回通常総代会が31日、西天竜土地改良区事務所であった。事業費の繰上償還や06年度一般会計予算案など24議案を全て承認した。
06年度は、組合員の負担軽減のため、県営ため池等整備事業借入金で約4103万1372円、基幹水利施設補修事業で2014万3千円を繰上償還する。支線水路改修の非補助土地改良事業は、理事会専決処分に一任し繰上償還する。
06年度一般会計予算の総額は約4億124万円。支出は、単独事業で中部・南部・北部地区の水路改修2500万円、南箕輪村の北殿から南殿の雨水対策計画による新農業水利システム事業1400万円など。
総代会正副議長の選任は、議長に日野源七さん、副議長に原英雄さん。任期は4月1日から1年間。 -
【記者室】まつぶさワイン
箕輪町の特産品「まつぶさワイン」。醸造待ちだった05年産ができ、試飲会があった。昨年はマツブサの収穫量が少なく、出来たワインは402本。そのうちの貴重な3本の試飲で、「すっきりした味」に仕上がっていた▼まつぶさ会の会員情報によると、金曜夜のテレビドラマ「チャングムの誓い」で、宮廷薬膳料理の食材にマツブサが出てくる。「体にいいってことだよ」という。成分分析ではアントシアニンを100グラム中280ミリグラムと多く含む結果が出ている▼栽培が難しいマツブサ。町長は、量より質で希少価値があるものとして育てて-と期待を寄せる。05年産は予約で売り切れだが、町内小売店では1年寝かせた04年産を販売中。関心のある人はお試しを。(村上記者)
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宗良親王の歌碑を建立
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中川村の沖町地区住民らでつくる歌碑建立実行委員会(小沢昭夫委員長)は24日、大草城址公園の多目的広場に宗良親王の歌碑を建立した。除幕は8日に行う。
歌は李花集の中から大草城に縁の深い歌を選び、碑の表には「宗良親王御歌 我を世に ありやと問えば 信濃なる いなとこたへよ 嶺の松風」と刻み、裏面には宗良親王の紹介と、大草城との関わり、碑の由来など記した。
碑は高さ2・3メートル(台石を含む)、幅3・1メートルの御影石。1901年(明治34年)宮中御歌、歌題「宗良親王」に立ち合った人の孫、亀割糸子さんが揮ごうした。
「大草城の歴史と公園をつなぐものを後世に残そう」と、沖町地区有志が実行委員会を組織、浄財を募った。松沢三郎さんや塩沢護さんが多額の寄付を寄せたほか、50人余が協力した。
歌碑に合わせ、公園の沿革を記した副碑も建立した。
除幕式は8日午後2時から、地域の小学生が除幕する。
【宗良親王】後醍醐天皇の第8子で南北朝時代、南朝方の征東将軍として、各地を転戦。1343年大河原(大鹿村)に入り、以来30年余、大草城主、香坂高宗の庇護により、任務を遂行、信濃宮、大草の宮と呼ばれた。詠歌に優れ、歌聖として名高く、名歌を残した。 -
年度末式と退職職員送別会
飯島町は30日夜、文化館で全職員が出席し「05年度末式と退職職員送別会」を開いた。
はじめに自治功労表彰を行い、4人に町長の自治功労表彰が、5人に全国町村会長表彰が伝達されたほか、解散により今年度最後となる上伊那町村会長表彰が15人に贈られた。
高坂町長は「永年、町職員として尽力していただき、栄えある賞を受賞した」と祝福し「05年度は自立を選択し、第1歩を踏み出した大きな節目の年だった。厳しい財政状況の中、計画通り事業が進展できたのは、職員の協力、精いっぱいの労苦のたまもの」と労い「新年度に向け、気持ちを新たに精進を」と年度末の訓示をした。
引き続き、高坂町長は退職する7人の職員ひとり一人の職歴や功績に触れながら、送別の言葉を贈った。退職職員らは長年の協力、支援に感謝し、別れの言葉とした。
受賞者は次のみなさん(敬称略)
▽町長表彰=三石博、高坂浩、滝本英司、平栗正行▽全国町村会長表彰=折山誠、大久保富平、宮下務、下平広、小河内幸子 -
商工会が聴導犬協会の施設移転で要望書
宮田村商工会は31日、日本聴導犬協会が村民会館隣接地に本部施設を移転建設する計画に関して、清水靖夫村長に要望書を提出した。前林善一会長は「移転を反対するものではない」として、地域と共存していくために村から同協会へ働きかけるよう求めた。
村内に本部がある聴導犬協会の村民会館隣接地への移転については、一部の村民から意見が出ているが、商工会理事会でも議論。 移転地が7月に開く祇園祭の花火打ち上げ場所に近いなどが主な理由で、要望書には今後の協力関係などを記載した。
また、環境や地域住民に対する配慮なども盛り込んだが「末永く、地域と共存していくためであり、事情を汲み取ってほしい」と、村、協会双方に理解を求めた。
同協会は村のあっ旋を受けて、村開発公社が所有する村民会館隣接地を購入、一部賃貸し、来年に施設を新築する。 -
制服やカバンなど学用品をリサイクル
宮田村の宮田中学校PTA父親母親委員会は31日、卒業生らの不要になった制服やカバンなどを新入生や下級生に有効に使ってもらおうと、リサイクルを行った。十分使えるものばかりで、保護者は「とてもありがたい」と喜んでいた。
受け渡し会場の同校会議室には、運動着や辞書などまで多彩な学用品が勢揃い。多くの保護者や在校生らが訪れ、欲しいものを自由に持ち帰った。
ある母親は「制服や体操着は毎日使うため洗い替えも必要。成長も早いので、大助かり」と、熱心に・ス品定め・スしていた。
リサイクルは5年目。同委員会の米田留美子会長は「使えるものばかりで、捨ててしまってはもったいない。良い伝統として続いていけば」と話した。 -
商工会事務局長に桑原前地事所商工雇用課長、労務対策課長を新設
宮田村商工会は30日、4月1日付の人事異動を内示した。岡本建児氏(65)が定年で事務局長を退き、3月末まで上伊那地方事務所商工雇用課長を務めた桑原正道氏(60)を後任に迎える。外国人企業研修生受け入れ事業の拡大方針を受け、岡本氏は新設の労務対策課長に就く。
受け入れ事業は2001年度に始まり、中国・大連市の意欲ある若者を面接で選考。同商工会に加盟する9社が参画し、現在は49人が各企業で技術研修を積んでいる。
既に7人が3年間の課程を修了して帰国しているが、習得した語学や技術で各分野で活躍。企業にとってもメリットが高いとして、同商工会は本年度も拡大に取り組む方針。6月には新たに1社が参加を予定している。
岡本氏は研修生受け入れに関する各種業務のほか、事務局長らをサポートする。
桑原氏は県職員として主に商工畑を歩み、3月末で退職。出身は長野市。 -
龍水呉服第66回春・正絹染呉服まつり
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の龍水呉服は2日まで、第66回春・正絹染呉服まつりを伊那市狐島のJA南信会館で開いている=写真。
作家ごとに5ブースが設置されており、それぞれが約50から60点をそろえている。草木染め、ぬれ描き蝋羯彩友禅を合わせた手法など、各作家それぞれの個性が生きた作品があり、若い世代から年配者まで、それぞれの嗜好にあった1点を見つけることができる。今年は花を基調とした女性らしい柔らかい作風が特徴の「きもの咲」が新たに加わった。
また、絹を贅沢に使ったニットや糸、染色から全てオリジナルで仕上げている洋服などのコーナーも例年人気が高く、リピーターが訪れるという。
担当者は「県下最大規模を目指しており、3日間でこれだけの規模は南信でも珍しいと思う。一度会場で見ていただければニーズにあったものがあると思うのでぜひご家族で出かけてほしい」と話していた。 -
JA上伊那稲作部会が米の消費拡大を目的としたイベント開催
上伊那農業協同組合(JA上伊那)稲作部会(北條久志部会長)の米の消費拡大を目的とした「うまい米・うまいお酒春祭り」が29日、伊那市狐島の本所であった。生産者や消費者など、約170人が集まり、地元産米や、上伊那6酒造会社がつくる地酒を比べながら、味の違いを楽しんだ。
米の消費が低迷する中、消費者だけでなく生産者の米消費も減少している。また、米を使う日本酒の消費量も減少しており、地元消費者の傾向としても地元の酒米を使う地酒以外を購入することが多いため、生産者自らの米消費を見直し、消費者に地酒の良さを見直してもらおう竏窒ニ初めて企画した。
地元の酒生産者は「地元美山錦を使った純米酒。嗜好(しこう)の違い、体調の違いなどによって味の感じ方も違ってくるので、飲み比べてみてほしい」などとアピールした。
参加者は、地元生産者の作ったコシヒカリ、アキタコマチコシヒカリの無洗米の食べ比べたり、五平もちやチャーハン、おはぎなどの試食をしながら、地酒の味を確かめていた。 -
保育所サービス充実に向け、伊那東保育所で改修終了
未満児保育や時間外保育へのニーズの高まりを受けて市は、4月から保育園サービスを拡充する。
従来は午前7時半縲恁゚後7時に対応する時間外保育を実施している園が上の原1園しかなかったが、伊那東、美篶西部、竜西でも対応時間を延長。それ以外の保育所も、朝の受け入れ時間が午前7時半からとなる(夕方は午後6時まで)。
未満児保育は、より多くのニーズに対応できるよう伊那東保育園を改修。これにより同園は、現在より10人ほど多く、未満児の受け入れができるようになった。また、未満児保育の対象年齢は0歳から3歳までと幅が広く、成長の度合いも異なってくるため、0、1歳と2、3歳というようにある程度年齢分けした保育体制もとっていく。
急な用事ができた場合などに利用できる未就園児の一時預かりは、私立の伊那保育園でしか実施していなかったが、今後は公立でも対応できる園を設置していく予定でいる。 -
半期に一度の「決算大バザール」 ベルシャイン伊那で4日まで
半期に一度の洋画などの展示即売会「決算大バザール」は4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
中央画壇で活躍する現役作家を中心に約40人が、一人2縲・点の計約80点を出品。特別価格の8万円縲・00万円で販売している。
伊那市出身の野溝嘉彦の「伊那谷の春」(20号)や辰野町出身の大森祥吾の「春の常念岳」(6号)などの地元作家作品のほか、島根清の「紅葉の奥入瀬」(M15号)、雨宮英夫の「峠のそば店」(6号)などが並ぶ。
織田広喜の少女像を中心に描いた5点、吉村美令由のアヤメやツバキなどの花の絵5点もある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那スキーリゾート今季営業終了
伊那市西春近の伊那スキーリゾートは31日、今季の営業を終了した。寒波の影響などによって、暖冬に悩まされた昨季より5日早くオープンし、営業日数104日間で、例年並みの約8万人が楽しんだ。
スキー場によると、利用者は全体の7割近くが東海地方からの家族連れ。冷え込みが続いたオープンから1月中旬までは昨季より1・4倍の人でにぎわい、1月8日には今季最多の約2600人を記録した。
また、ナイターには2月の権兵衛トンネル開通後は、ナイター営業のスキー場がない木曽谷から多くのスキーヤーらが訪れた。
最終日は約200人が今季最後の滑走を満喫。駒ヶ根市から母親と来ていた阿部厳ちゃん(8)は「すごく楽しかった。次の冬が待ち遠しい」と話していた。 -
駒ケ根で住宅全焼
29日午後8時45分ごろ、駒ケ根市赤穂町四区の無職張山利雄さん(82)方から出火。木造モルタル2階建て住宅約36平方メートルを全焼して午後9時28分に鎮火した。出火当時家にいた張山さんと知人は逃げてけがはなかった。出火の原因について駒ケ根署は、台所付近の燃え方が激しいことからてんぷらの火の不始末の可能性もあるとみて調べている。
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加藤さんがビーズの新作
宮田村福祉作業所でビーズアクセサリーの製作に励む加藤昌利さん=町1区=が、新作を発表。数種類の動物マスコットを携帯ストラップにしたもので、愛らしいデザインが好評だ。
ピアスやネックレスなどオリジナル作品を次々と発表する加藤さん。各種イベントや口コミで人気が広がり、製作依頼も舞い込んでくる。
動物マスコットも、購入者の要望に応じてアレンジも可能。問い合わせは宮田村福祉作業所85・5808まで。 -
NTN上伊那製作所
県の信州ものづくり産業投資応援条例の助成金認定受ける箕輪町中曽根の南原工業団地にあるNTN上伊那製作所(小岩井功社長)が、県の信州ものづくり産業投資応援条例に基づく助成金の認定を受けた。30日、県庁で田中知事が認定通知書を小岩井社長に交付した。
「信州ものづくり産業投資応援条例」は05年4月1日から08年3月31日までの3年間限定。製造業などの企業が県内で工場などを新増設する場合に助成金を交付する「環境配慮型企業投資応援助成金」の認定を受けた。今回が11件目、上伊那では5件目。
NTN上伊那製作所は、NTN(本社・大阪府)の子会社として05年12月26日設立。営業内容は各種ベアリング(軸受け)の部分品の製造・販売、金属材料及び金属製品の熱処理加工で、06年1月6日から操業している。
5月に新工場建設に着工予定で、現在の工場と合わせ2棟の建物延べ床面積は1万9300平方メートル、敷地総面積は3万8961平方メートルになる予定。投資額は約70億円(3年間)。生産規模は08年度計画で63億円。
地球環境に配慮した最新設備を導入。環境規格(ISO14001、エコアクション21)早期取得を目指す。
従業員は40人。新規採用は地元採用で06年度25人、07年度15人の計40人。08年度末の従業員数は120人の予定。
企業誘致を促進する箕輪町の「工場等設置事業補助金」の交付も受ける予定で、平沢豊満町長は「町として久々に大きな企業の参入ですばらしい話。雇用拡大の受け皿になる。大変期待している」としている。 -
05年度南箕輪村むらづくり大賞に「B・F・F・W フライ オン ウイング」
南箕輪村の05年度むらづくり賞で、大賞に災害時バイクボランティアの「B・F・F・W フライ オン ウイング」が決まった。むらづくり賞は、自然環境部門は「信州大芝高原マレットゴルフ親交会」、社会環境部門は「県婦人推進協議会南箕輪支会」が受賞した。
むらづくり賞は、近年活発化する住民自らが行うむらづくりの活動のうち優秀なものを表彰し、ほかの団体などの活動を促進するねらい。04年度から始まり、産業振興、教育・文化・スポーツ、自然環境、社会環境の4部門ある。本年度は自然環境部門に1団体、社会環境部門に3団体が登録した。
27日、村役場であった選考会で受賞団体を決定した。選考委員はむらづくり委員会会長、同会長代理、区長会長、公民館長、村助役の5人。参加登録した事業の達成度、地域への貢献度、構成員の参加度、活動の自発性などの観点から審査した。
表彰式は4月17日午後7時半から、村役場講堂である。
受賞団体の活動内容は次の通り。
【B・F・F・W フライ オン ウイング】(64人、知野貞美代表) 災害時にバイクの持つ高い機動性を使い、物資の運搬、情報伝達活動などに実働できる人材育成を目指す。災害に対処できるよう模擬訓練を実施。講習、講演などに参加
【信州大芝高原マレットゴルフ親交会】(137人、北原忠義代表) 「緑の基金」を創設し、大芝高原の自然を守り樹木を傷めないことなどを会員に周知。4月縲・1月の8回、趣旨に賛同する会員が浄財を出し合う
【県婦人推進協議会南箕輪支会】(15人、高木タカ子会長) ボランティア中心の活動で多くの人とふれあい女性の資質向上を目指す。信大農学部留学生との交流、デイサービスの手伝い、「さくら会」で機能回復訓練の手助け、大芝高原まつりや社協まつりに参加 -
県伊那文化会館4月から指定管理者制度移行
新料金などサービス向上4月から指定管理者制度が導入される県伊那文化会館は、県の選定の結果、設立から会館運営をしている長野県文化振興事業団が指定管理者に選定され、06年度以降も引き続き会館運営をする。新料金制度などで「県民サービス向上と効率的運営を目指す」という。
事業団は、標語に「みんなで参加し育てる伊那文化会館」を掲げ▽快適空間とホスピタリティの提供▽県民の芸術機会の拡大と創作交流の支援▽「経営管理意識」で業務の運営▽職員の専門性の向上-を挙げる。会館のミッションは「県民の文化の振興と福祉の増進」。実現に向け、引き続き施設管理、自主事業、貸し館事業に取り組む。
指定管理者の選定では、南信地域で盛んな地芝居を招いた農村歌舞伎祭、館付属のジュニアオーケストラや劇団の育成、上伊那地域だけでなく下伊那・木曽地域とのつながりも重視した具体的な事業提案、閑散期割引など新料金制度、託児サービスといったサービス向上策の提案などが評価された。
4月からの新利用料金は次の通り。
◇会館利用料金割引(免除)の拡大 ▽大・小ホール=利用日の前40日を過ぎてホール利用がない場合にリハーサルとして、定める額の70%相当額(1時間単位)で利用できる▽大・小ホール=閑散期(4月)の利用料は定める額の80%相当額▽小ホール=平日に美術展示ホールと同時に使用し展覧会をする場合に美術展示ホールに準じた利用料、利用時間区分を適用▽プラネタリウム=団体割引人数を現行30人以上から10人以上にする
◇利用料減免制度の改正 ▽ホールなどは学校等・社会福祉団体は現行40%減免を50%減免▽減免対象外だった備品や冷房設備など付属設備は芸術文化団体40%減免、学校等・社会福祉団体は50%減免 -
駒ケ根警察署長
山本修作さん(56)松本市の農家に生まれ、厳しい両親の元で育った。東京での学生時代、当時盛んだった学生闘争を目の当たりにし「ゲバ棒持って物を破壊してみても世の中を良くすることはできない。人を幸せにするためには安全の確保がまず大切だ。それには竏秩vと警察官の道を選んだ。
上田署を振り出しに主に刑事畑を歩み、犯罪捜査に活躍。警察学校の教官や外務省出向による2年間のベルギー生活などを経て初めて署長に就任した。
子どもの安全・安心の確保、犯罪抑止、高齢者の交通事故防止の3つを重点として挙げる。「駒ケ根は地形的に守りやすい所。駒ケ岳を越えて逃げる犯人もいないだろうからね(笑)」
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「警察官の仕事は苦しいことばかりです。治安維持には一刻の休みもないですから」毎日、もう嫌竏窒ニ思うが、その苦しみの中にこそやりがいもあると感じている。「署員にもそういう生き方をしてもらいたいし、その上で市民や行政とともに知恵を出し合ってやっていきたい」
趣味でミツバチを飼っていた。「面白いんですよ。キイロスズメバチが襲ってくると巣の前で見張っている警察ハチが巣箱中に危険を知らせる。そうすると巣の中の全部のハチが出てきてスズメバチに一斉に飛びかかる。1対1ではスズメバチが強いに決まっているが、集団でかかればやっつけられるんです。駒ケ根署の60人ばかりの署員がいくら頑張っても管内すべての安全を守ることは不可能だから、できれば警察と地域もそうありたいですね」 -
駒ケ根市高齢者クラブと中沢区高齢者クラブ統合か
駒ケ根市高齢者クラブ連合会の池上重雄理事長は30日、同市の中沢区高齢者クラブ(木下幸安会長)から統合の申し出があったことを明らかにした。池上理事長は駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた05年度最終の理事・監事会の席上で、出席した理事ら約20人に対して経過を説明し「統合することになった場合には皆に快く受け入れてもらいたい」と今後の理解と協力を求めた=写真。池上理事長は中沢高クからの加入者を約300人と見込んでいる。
市高ク連の現在の会員数は1979人。今年度、前年度並みの国・県助成金を受けるためには会員2千人以上が必要で、要件を満たすために会員の増強を図っていた市高ク連にとっても渡りに船の提案だが、正式な決定は4月以降になるものとみられる。 -
上穂開発協議会総会
駒ケ根市の北割一、同二、中割、南割、上穂町福岡の竜西6区の正副区長市議会議員、農業委員らでつくる上穂開発協議会は29日、06年度総会を市役所で開いた=写真。委員48人のうち約40人が出席し、各区の正副区長らで組織する理事の互選によって選出された正副会長らの役員人事を了承したほか、06年度事業計画・予算案を承認した。06年度の事業として治山治水の促進や環境保全対策、交通安全対策、道路の改良と災害防止に関する活動などを行っていく。
役員は次の皆さん。
▽会長=福島紀六(北割一区長)▽副会長=小林治男(北割二区長)▽会計=中村雅典(中割区長)▽監事=吉澤智束(南割区農業委員)竹内稔(福岡区農業委員)