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第18回長野県芸術文化総合フェスティバル
水墨画展始まる第18回長野県芸術文化総合フェスティバル伊那会場の水墨画展が1日、伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで始まった。展示は5日まで。4、5日は邦楽、ダンス、バレエ、舞踊のステージが大ホールである。
水墨画展は長野県水墨画協会主催。長野会場のみで開いていた展示を長野と伊那の2会場で開き2年目。伊那会場は中・南信の作品101点を展示している。8号から100号までの額装、軸装で、役員特別出品もある。
出品者は県展出品レベル以上で、山や渓谷、寺、花、ヨットハーバーなどを墨の濃淡で美しく描き、色をつけた墨彩画も並ぶ。各地の指導者の個性、画風を見ることができ、出品規定がないため「自由に冒険している絵」もあるなど、さまざまな水墨画の世界を楽しめる。
協会長代行の下平瑞雲さんは、「昨年よりはるかにレベルが上がり、大きな作品を描くようになっている。水墨画は人格そのもの。人間性が筆先を伝わって画面に出る。人間性を高めることで結果としていい絵が描ける」と話している。
4、5日のステージは、4日午前10時縲恂M楽、午後1時縲怎_ンス・バレエ、5日午前10時縲恂M楽・舞踊、午後1時縲恤送xの予定。入場料は一般千円、小中学生・高校生500円(全日程・全催し共通券)。水墨画展のみは無料。 -
真心こめた竹製の杖と、まごの手、どうぞ
宮田村町3区の湯澤一人さん(70)は手作りした竹製の杖(つえ)や、まごの手を村に寄贈。老人福祉センターなどで希望者に配っており、好評を得ている。
若いころに大工修行の経験もある湯澤さん。退職後に趣味で木工や竹細工を始めた。「何かお役に立てれば」と、昨年には村の福祉交流施設に手製の火ばちなども贈っている。
杖やまごの手は数十本用意したが、使い勝手なども考慮に入れた優れた出来映え。村住民福祉課は「このように協力してくれるのは本当にありがたい」と喜ぶ。
杖もまごの手も数に限りがあるが、リハビリ教室や高齢者の訪問時などにも希望者に配る予定。湯澤さんは「喜んでくれりゃ、それだけうれしい」と話している。 -
6年3組が議場見学で、鋭い質問も
「村民会館を建設する時に議会ではどんな話し合いをしたんですか?」‐。宮田村宮田小学校6年3組は1日、役場内にある村議会の議場を見学した。議員さながらの鋭い質問を議会事務局にぶつける光景も。議会の役割と村政運営の仕組みについて理解を深めた。
めったに入れない議場に子どもたちは興味津々。議長席や理事者席、議員席に座る許可を得ると、さっそくイスの感触を味わった。
ある男子児童は「村長さんのイスは、どうして他の座席と違うんですか?」と質問。
矢田典和議会事務局長は、議員も真っ青のストレートな質問に少し戸惑いながらも「村長は選挙で選ばれた特別な人。他の職員は役場に勤めている人なので区別してあります」と答えた。
6年3組は村民会館が建設された背景を題材に、自分たちの生活と政治のつながりを学習。議会がどのような役割を果たしているのか理解を深めようと、議場を訪れた。
ある女子は村民会館建設時の議会が担った役割について質問。矢田局長は「特別委員会を設けて村民会館の建設に関するあらゆる事柄を検討し、本会議で建設を認める議決をしました」と説明した。
村民の暮らしを豊かにするために話し合う議会の役割。矢田局長は「だからこそ村民の代表である12人の議員は、無責任な発言はできない。自分の発言や行動に責任を持って村のことを決めなければならないのです」と付け加えた。 -
ミニデイでひな人形づくり
宮田村の社会福祉協議会が各地区で開くミニデイサービスは、3日の桃の節句を前に、粘土を使ったひな人形づくりに励んでいる。
1日は町2区のミニデイがあり、8人の高齢者が童心に返って人形を工作した。
紙粘土に絵の具を混ぜて着物をつくる。マジックで顔の表情を描き、ひな壇飾りも工夫を凝らして完成した。
「昔はこんなに良い粘土じゃなかったけど、遊んだもんだ」とみんな大喜び。かわいらしい人形の出来映えにも満足していた。
ミニデイでは、手先の運動として、年に3、4回ほど工作を取りいれている。 -
伊那市環境審議会・環境保護条例を一本化
伊那市環境審議会が28日、市役所であり、高遠町・長谷村との合併に伴う環境条例の改正案や組織のあり方、市長への具申などについて意見を交わした。
伊那市環境条例、高遠町いきいき環境保全条例、長谷村自然環境保全条例を一本化した新たな環境保全条例案を示した。伊那市環境審議会は本年度で終了、新市発足後の新たな審議会の設置は6月以降を予定することを報告。3月31日に専決する。
3市町村合同で新しく作成したごみの分別方法などを記したパンフレットと、これを基に作ったビデオも紹介。パンフレットは、ごみの分別早見表の項目をこれまでより2倍に増やし、よりわかりやすくするなど内容を充実させた。ビデオは各地区でのごみ処理の説明会で活用する予定。「ごみ処理の有料化によって減量していたが、再び増え始めている。分別の徹底を図って、ごみの減量に役立ててもらいたい」とした。
市民が取り組みやすい分別、リサイクルを進め、ごみを限りなくゼロに近づける方策の検討など5項目を盛った環境行政の推進改善案を確認。新市発足までに市長に具申する。 -
手良で宅幼老所「福○家(ふくわうち)」4月にオープン
第2の我が家をつくっていきたい竏窒ニ、伊那市手良野口に4月、「宅幼老所福○家(ふくわうち)」がオープンする。子どもからお年寄りまでが集う昔ながらの空間で、それぞれが主体的に日常生活を送る。利用者らと畑づくりも進めていく予定。信州大学農学部教授の協力を得て、園芸セラピーを通した認知症ケアなども模索していく。
代表の桐山みどりさんは介護福祉士。市街地に近いデイケア施設に勤務していた時、遠隔地から通う高齢者にかかる送迎の負担を知った。また「地域に戻り、自分の力で何かできることをしたい」という思いもあり、地域のお年寄りが地元で心地よく過ごせ、一人にならない居場所となるような宅幼老所を立ち上げたいと考えた。
施設は手良野口の民家を利用。送迎サービスや生活援助などに加え、自主事業として緊急時の宿泊、子どもの一時預かり、訪問・食事サービスなどをしていく。要望にはできる限りこたえていきたいとしている。
利用するお年寄り、子ども、障害者だけでなく、地域の人が誰でも気軽に集う場にしたいとしている。
桐山さんは「誰もが日常生活を普通に過ごすことを通して生きる喜びを実感できるようにしたい。人と人のつながりを大切にしたい」と話していた。
11日に説明会、27日縲・月1日は見学会と試し会をする。
問い合わせは宅幼老所福○家(TEL76・2140)へ。 -
箕輪ダム渇水に伴う節水の申し入れ
上伊那5市町村へ水道水などを供給する箕輪ダムが過去最低の貯水率になったこと受けて28日、ダムを管理する県伊那建設事務所の松下泰見所長が上伊那広域用水企業団の企業長・小坂樫男伊那市長に節水の申し入れをした=写真。
過去最低の貯水率47・8%を記録したのは2月15日。企業団も各市町村の自主水源を増やすなどの対策をとり、昨年と比べて箕輪ダムからの1日当たり取水量を約15%減らしている。2月はまとまった量の雪や雨が降ったため、28日現在で貯水率は57%まで回復した。
しかし、水位はダムに十分な水が確保される「常時満水位」より6メートルも低い。例年であれば農業用水の取水が増える5月ころにダムは常位満水位まで回復するが、降雪量の少ない今年は難しい状況。農業用水と上水道も供給ルートは一緒のため、十分な水が確保できていない状況で農業用水の利用が増えれば上水道が不足することも想定される。
小坂市長は、広域連合長会などの場を通して自主水源の利用や節水の呼びかけを関係市町村に要請していく意向を示した。 -
有害自販機
昨年11月28日の飯島町の有害自販機問題の発生時点では、数年前にも同様な問題で撤去までに1年数カ月要したとかで、関係者は一様に長い戦いを覚悟したが:設置から84日間で完全撤去という意外なほどの短期間で解決した▼要因に地主と地域が一体になり、全町で撤去運動を展開、地裁の土地明け渡し仮処分命令を得た事が挙げられるが、同町の場合、言葉は適切でないが、幸運な例かもしれない▼噂では撤去された自販機は近隣の他市町村に移動したとか。県内でも問題が長期化している例は多く、不在地主が設置したり、賃貸料が地主の生計の一部になっているケースなどは対応が難しいとか。要は同町の教訓を生かし、設置させない広域的な取り組みが一番肝心だ(大口記者)
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九条の会中川」発足
平和を希求し、憲法九条を激動する世界に輝かそうと、村民有志による「九条の会中川」が28日夜、賛同者120人中50人が出席し発足した。
片桐区民会館で開いた開いた発足式で、呼び掛け人代表の荒井●さんが「本土では平和を謳歌しているが、沖縄では米軍基地が島の45%を占めている」とし「日本国憲法第九条を守るために活動しよう」と会の趣旨に触れてあいさつ。
会では名称を「九条の会中川」とし、目的に「憲法第九条を守るために立場の違いを超えて活動する」-を掲げ、構成は賛同する全ての個人、財政は募金で運営する-など「申し合わせ事項」を確認した。
この後、宮下与兵衛さん(辰野高校教諭)が「平和憲法はどう変えられようとしているのか、日本を戦争を,する,国にしないために」と題して記念講演した。
この中で、宮下さんは、昨年10月自民党が示した新憲法草案に触れながら「憲法は権力に対して戦う民衆の武器。自衛隊の発足から海外派遣、有事法制など、アメリカの要請で、戦争のできる体制を進めてきた」と指摘「自衛隊を軍隊とし、アメリカの戦争に参戦できる集団的自衛権を認めるように改憲するのでは」と危機感を募らせ、憲法擁護を訴えた。
同会は昨年6月、日本婦人の会中川支部が憲法を学ぶ中で、憲法九条を守るために、「九条の会」を発足しようと「世界に輝け日本国憲法」をスローガンに賛同者を募り、9日現在120人になった。昨年末、「憲法九条を守ろう」などと書かれた立看板5基を制作、国道沿いなどに設置した。 -
市議会3月定例会日程
駒ケ根市議会は3月定例会を3月2日縲・4日の日程で開く。議案は「中沢財産区管理会管理委員の選任について」など人事案件5、「市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」など条例案件13、「06年度一般会計予算」など予算案件13、「財産の処分について」など事件案件3。
日程は次の通り。
▽2日=本会議(開会、提案説明、質疑)▽14日=本会議(一般質問)▽15日=本会議(一般質問)▽16日=委員会(総務文教)▽17日=委員会(総務文教、建設経済)▽20日=委員会(建設経済、厚生)▽22日=委員会(厚生)▽24日=本会議(採決、閉会) -
中沢の子どもを守る会
中沢小学校が中心となり、住民が協力して地域の子どもたちを犯罪などから守ろうと05年12月に組織された「中沢の子どもを守る会」は27日夜、第2回会議を中沢小学校で開いた。区長会、高齢者クラブ、商工会、PTA、警察などの代表者ら約20人が出席し、3月まで水曜日に全校一斉集団下校を試験的に実施すること、登校の班編成を変更することなどの学校からの提案や、各所属団体で通学路パトロールなどの実施に向けた具体的な話し合いを始めることなどを確認した=写真。
学校側は、児童が通学中に1人になる区域と時間を一人一人調べて詳細に示した通学路安全マップや、通学の実情に即した新たな集団登下校の班編成などについて説明した。
参加者の意見は、地域の皆で子どもたちを見守る必要がある竏窒ニいう点では一致したものの「曜日ごとのパトロール班編成など、もっと具体的な計画を立てるべき」とする意見が出た一方で「あまり無理すると長続きしないのでは」などとする考えが示されたが、各委員の所属団体に意見を持ち帰って検討し、次回以降の会議に結果を持ち寄って審議することを申し合わせた。
空席だった会長には中沢区長会長の木下眞さんが選出された。 -
東伊那で落語会
駒ケ根市の東伊那公民館と同区社会福祉協議会は28日、第3回新春東伊那寄席「昔昔亭健太郎独演会」を東伊那公民館で開いた。会場は連れ立って訪れたお年寄りや東伊那小学校の児童ら約200人で埋まった。舞台に現れた昔昔亭健太郎さんは「たぬきの札」「家具見舞い」の古典落語2席を披露=写真。幕間には落語のネタの解説や子どもたちとのゲームなども交え、客席の爆笑を誘っていた。
昔昔亭健太郎さんは駒ケ根市北割一区出身。04年から毎年この時期に独演会を開いている。 -
赤穂南小インフルエンザで学級閉鎖
駒ケ根市の赤穂南小学校(白鳥彰政校長)はインフルエンザなどによる欠席児童が増えたため、2年1組を27日から3月1日までの3日間学級閉鎖する。同学級の29人中、インフルエンザで10人、かぜなどで6人の欠席者が出たことから学級閉鎖を決めた。同小ではほかに12人の児童がインフルエンザで欠席している。
市内の同小以外の小中学校では27日までにインフルエンザで欠席している児童・生徒は2人だけと少ないが、駒ケ根市教育委員会は家庭での手洗いやうがいなどを徹底して、感染を防ぐよう呼び掛けている。 -
宮田駅前に居酒屋「純酒楽」が開店
宮田村のJR宮田駅前に3月1日、居酒屋純酒楽(じゅんしゅらく)が開店する。和モダンの瀟洒な店内ながら、一品料理やつまみは全て680円が上限と低価格。店長こだわりの緑茶やジャスミン茶の焼酎など、ドリンク類も多彩だ。
東京や横浜の和食料理店で修行を積んだ経験を持つ店長の酒井修さん。自慢の料理をリーズナブルに提供する。
ドリンクも日本酒、焼酎から、飲めない人のソフトドリンクまで豊富。宮田村特産のとうふの豆乳を使ったカクテルなども用意する。
お茶の焼酎は店長こだわりの一品で、上伊那周辺ではめったに味わえない珍品だ。
店内はテーブル、こあがり、座席、カウンターがあり43席。小人数から宴会まで多様に対応する。
開店は午後6時で日曜が定休日。オープン当日は午後7時の開店となる。
問い合わせなどは同店84・1070まで。 -
警察に届け出ず 生徒の持ち出し6日後に判明
宮田村の宮田中学校(新津吉明校長)で昨年12月、毒劇物法で劇物に指定される4点の薬品が複数の生徒によって校外へ持ち出されていたことが分かった。6日後に生徒の保護者が警察に通報するまで、校長は事実関係を知らず、結果的に警察への届けがなかった。生徒の好奇心で悪用はなかったが「安全管理と報告体制を見直し、再発防止に努める」と同校長は話している。
持ち出されたのは、10%に希釈した塩酸500ミリリットル、硫酸銅、水酸化カリウム各250グラム、硫酸490ミリリットルの劇物4点。12月20日午後、薬品室からなくなっていた。
理科の担当教諭が紛失に気付いて探したが、校長に報告せず、劇物指定の薬品が紛失や盗難にあった場合に法律で義務付けられている警察や保健所への通報をしなかった。
事実関係が判明したのは同26日になってから。自宅に不審な薬品があることに気づいた一人の生徒の保護者が村の駐在所へ通報したことから分かった。
同校によると、普段は薬品庫に劇物は保管されているが、その日は理科の実験のために薬品室の台の上に置かれていた。4点の薬品を使った実験で興味を持った複数の生徒が、「同じ実験をしたくなった」と好奇心で持ち出した。
理科室に隣接する薬品室、薬品庫は通常利用時以外は施錠してあるが新津校長は「当日は変則日課で校内が色々な雑務に追われ、管理がおろそかになってしまった」と説明。連絡体制の不備についても「認識が甘い点もあった」としている。 -
【記者室】園児の名前
毎年この時期になると本紙で保育園などの卒園児の写真を掲載している。園児の名前を眺めていると命名の傾向が分かって興味深い。多く使われている字は男女を問わず「優」。そのほか、女では「美」「愛」が、男では「駿」「航」「太」が多い▼パッと読めず、首をひねる名も多いが、人とは違う個性的な名を付けてやりたい竏窒ニ考える親心の表れだろう。どの名を見ても両親の愛情が垣間見えてほほえましい▼幼児を狙った犯罪が増えているが、それぞれの名前に込められた愛情を考えれば常人にはとてもできることではない。写真を撮りに行くと走り寄って来て話し掛けたり、カメラをいたずらしたりする子どもたち。無邪気な彼らの幸せを祈らずにはいられない。(白鳥記者)
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伊南行政組合議会
伊南行政組合議会は28日、06年第1回定例会を開き、06年度一般会計予算案、06年度昭和伊南総合病院事業会計予算案など議案9件を原案通り可決して閉会した。
06年度一般会計予算は総額17億8580万円で、前年度当初比1億1790万円(7・1%)増。歳出では消防本部・北消防署建設事業費として1億6640万円を計上した。同事業は総額6億3540万円の予算で06年度から08年度にかけて実施する計画。
昭和伊南総合病院事業会計予算は事業収益として61億6170万円(前年比3100万円、0・5%増)事業費用として62億6610万円(同9540万円、1・5%増)をそれぞれ見込んだ。 -
地すべりで1戸が自主避難
宮田村町3区で地すべりが発生した。土砂の流出など実被害は出ていないが、家屋への影響が懸念される1世帯が28日夕方までに自主避難。村は近くの村道を通行止めにして警戒している。
現場は駒が原と呼ばれる段丘の下。、高さ3メートル、幅8メートルほどのコンクリートで固めてある斜面が押し出される状態になっている。
関係者によると、現場は今から30年ほど前に民間業者が斜面を削って宅地造成。今回以外にも、家屋には影響がなかったが、小規模な地すべりが発生している。現場に隣接する段丘下には住宅が4戸ある。 -
本場中国の餃子つくって隣近所が交流
宮田村中越区2班は26日、水餃子づくりに挑戦した。中国黒龍江省から6年前に同班に嫁いできた橋倉貴久江さんが講師。本場の味にふれながら、13世帯の隣近所がさらに絆を深めた。
以前から「橋倉さんに教わりたい」と声があり、生活班(久保田津多江班長)の呼びかけでようやく実現。子どもから大人まで24人が参加した。
橋倉さんの慣れた手つきに参加者は感心しきり。それにならって、皮をのばしたり、具を入れて包んだり、みんなで挑戦した。
餃子の他に肉まんも調理。出来たてのアツアツをさっそく食べて、にぎやかにふれあっていた。
ある男性は「中国では餃子が主食と聞いていたが、本当に食べごたえがある。今後も機会を持って、色々なことを教わりたい」と話していた。 -
地産地消に結ぶ遊休農地の利活用シンポジウム
「食と農を考える集いin上伊那」が28日、伊那市の上伊那農業協同組合本所であった。農業者など約100人が集まり、遊休農地の活用事例などから地産地消を通した農業振興を学んだ。上伊那農業改良普及センターなど主催。
世代間交流や横のつながりが希薄になる中、楽しみながら村おこしをしよう竏窒ニ集落全体が参加する「桜柿羊(おうしょう)の里農事組合」(松本市)を作り上げた飯沼頼久代表が、ユニークなアイディアを駆使した遊休農地の利活用、農業学校への取り組みなどを紹介した。
飯沼さんは「日本の食料自給率が4割となる一方で、地球温暖化の影響などで限りなく食料が不足する可能性があり、子どもたちに食料の尊さを伝えていく必要がある」と語り、生命の重みにじかに触れる農業学校が親子に及ぼす影響の大きさを訴えた。
遊休農地で収穫した農産物を使った料理の試食会や地元農業者によるパネルディスカッションもあり、参加者それぞれが自分たちの地域にあった地域振興策を模索した。 -
かんてんぱぱで西春近中央保育所の園児が太鼓演奏
太鼓のお礼に演奏を竏窒ニ28日、伊那市の西春近中央保育所(池上三枝子所長)の園児が伊那食品工業(塚越寛社長)を訪れた=写真。手作りの法被をまとった5人の年長園児は、本物の太鼓の響きを全身で感じながら演奏を楽しんだ。
同保育所は昨年、伊那食品工業から提供してもらった廃材で手作り太鼓を作成。年少から年長までが太鼓演奏に挑戦し、敬老会でその腕前を披露した。
園児らの取り組みを知った伊那食品工業は「本物の太鼓の感触を子どもたちに知ってもらおう」と、和太鼓2台を寄贈。演奏会はそのお返しとして企画した。
保育士の太鼓サークル「美舞打」のメンバーも演奏会に参加。自分の体よりも大きい太鼓に向かい、精いっぱいばちを振り上げる園児たちを見た観客からは笑顔がこぼれた。 -
お世話になった伊藤さん夫婦招き感謝
伊那市の東春近小学校4年生を対象とした「りんご学習」のまとめの会が28日、同小学校であった。一年間の学習に携わった東春近田原のりんご農家・伊藤一路さん(78)と妻の豊子さん(74)に感謝するため、児童たちはりんごを使ったケーキやゼリーなどで2人をもてなした。
4年生(2クラス、54人)は昨年の4月から11月にかけて、伊藤さん夫婦の農園で摘果や収穫作業を3度実施した。本年度は10月の雨と、その後の陽気ですくすくと成長した実は大きくたわわ。児童たちは作業の過程を体験しながら、農家の苦労を実感した。
リンゴケーキなどの料理には伊藤さん夫婦の農園で取れたりんご(品種・ふじ)を使用。児童たちは2人に喜んでもらえるよう、給食の調理師などから作り方を学び、事前に調理。でき上がりを食べた一路さんは「皆さんの気持ちが伝わってきておいしい」と満足顔だった。
食事会では児童たちがりんご作りの苦労などについて質問し、水利が悪いなかでの旱害や、雪が降るなかでの枝の剪定(せんてい)などの大変さも知った。
2クラスは伊藤さん夫婦に歌声もプレゼント。2人は「りんごの体験学習を生かして勉強も頑張り、生き物を大切にするいいお兄さん、お姉さんになって」とエールを贈った。 -
南箕輪村06年度当初予算案・一般会計9・3%減額
「安全・安心、子育てに優しい村づくり」予算南箕輪村は28日、06年度当初予算案を発表した。一般会計は40億6千万円で、前年度当初の骨格予算比6・7%、2億9千万円の減、唐木一直村長就任後の5月の肉付け予算比では9・3%、4億1671万円の減となった。唐木村長は、「ハードからソフトへの事業転換を図り、『安全で安心して暮らせる子育てに優しい村づくり』を目指す予算」と説明。福祉医療費助成対象を小学校3年生まで引き上げるほか、保育園事業や子育て支援ハウス(すくすくはうす)の充実を図るなど子育て支援に重点配分した。
歳入は、全体の46・4%と構成比の高い村税が18億8577万円(前年度肉付け予算比4・2%増)。そのうち村民税は、景気回復や税制改正などにより8435万円(12・1%)増額の見込み。地方交付税は8億2千万円(18・0%)減額とした。財産収入は8040万円で、06年度中の田畑、大泉の教員住宅跡地売却、伊那インター前駐車場貸付で1322万円(19・7%)の増額を見込む。
歳出は、人件費が10億4764万8千円で5582万円(5・1%)の減額、扶助費は3155万円(13・2%)の増、公債費は4160万円(7・2%)の減。人件費、扶助費、公債費を合わせた義務的経費の総額は18億5501万円で、6586万円(3・4%)の減額になっている。普通建設事業費は2億6787万円で3億1128万円(53・7%)の減額とし、2年連続で50%以上の減額となる。
小・中学校の耐震改修工事、老朽化している南原保育園改築工事のため各5千万円、大芝温泉改修工事のため500万円をそれぞれ基金に積み立てる。基金総額は06年度末で18億3101万2千円の予定。
行政改革で、行政財産目的外使用など新たな財源確保、福祉医療費給付金事業給食代支給の廃止、駅伝大会スタッフ報償費の減額、各種負担金廃止などにより総額1295万7千円の効果を見込む。
特別会計を含めた総額は80億191万6千円で前年度肉付け予算比4・3%(3億6186万9千円)の減。 -
06年度当初予算案
南箕輪村の主な事業南箕輪村は28日、06年度予算発表に合わせて新年度の主要事業を発表した。主な事業は次の通り。
【子育て・医療・健康・教育などの子育てに優しい生活環境対策事業】総額1億3205万円
▽村単独事業・福祉医療費の拡充で小学校1縲・年生までの医療費無料化(801万円)▽沢尻区児童公園整備の助成(200万円)▽在宅知的障害者等自立生活体験事業(86万円)▽知的障害者グループホームの生活援助(205万円)▽子育て支援ハウス「すくすくはうす」の充実(211万円)▽長児間保育時間延長や運動プログラム通年実施など保育園事業の充実(171万円)▽ヘルスアップ事業(23万円)▽2歳児発達検査相談の充実・乳幼児健診通訳事業(8万円)▽地域包括支援センター事業関連(176万円)▽森林セラピーの充実(143万円)▽南部小学童クラブ室の増築など学童クラブの充実(797万円)▽学校改築基金、福祉基金への積立(各5千万円)▽身体障害者介助員の増員など(387万円)
【防犯・緊急・防災・食品などの安全で安心できる住環境対策事業】総額673万円
▽自治会活動保険事業(73万円)▽自動体外式除細動器(AED)整備(60万円)▽防犯組織充実や防犯灯新設、青色回転灯整備など防犯対策事業(93万円)▽カーブミラーなどの交通安全対策工事(346万円)▽避難所案内板作成委託事業(72万円)▽野菜生産環境負荷軽減機械導入事業補助金(30万円)
【情報・産業・観光などの活性化】総額875万円
▽ケーブルテレビ専用チャンネルシステム構築委託業務(600万円)▽村キャラクター「まっくん」着ぐるみ製作(60万円)▽フォトグランプリ事業(13万円)▽水稲直播機導入事業補助金(153万円)▽高速バス広告掲載委託など(52万円)
【主なハード事業】総額2億6787万円
▽田畑の村道109号線改良工事▽村道2230号線(広域農道)歩道設置▽村道6号線改良工事▽村計画事業、地区計画事業▽サインシステム設置▽研修センター改修▽南箕輪・南部小学校関連事業▽南部保育園改修▽大芝の湯関連事業▽公共下水道事業の推進 -
保育園児が地震体験車で揺れを体験
箕輪町の松島保育園で27日、地震体験車に乗って園児が地震の揺れを体験した。
地震が起きた場合、どの程度揺れるのか体験することで地震の恐ろしさを知り、万一に備えてもらおうと、箕輪消防署が県の地震体験車で希望のあった保育園を巡回する。
体験車は兵庫県南部地震など実際に国内で発生したマグニチュード7・0から7・9までの8種類の揺れが体験できる仕組みで、1分から2分弱の間に縦揺れ、横揺れ、静止などを繰り返す。
園児は頭巾をかぶり、順番に車に乗った。揺れることが分かっているため、「怖くない」と少しはしゃいでいたが、急に揺れ出すとびっくりした表情になったり、慌てて手すりを強くにぎる園児もいた。
町内は、3月2日までの4日間で8園を回る。 -
箕輪町福祉有償運送運営協議会設置
箕輪町は28日、福祉有償運送運営協議会(黒河内将裕会長)を開き、福祉輸送サービスの指針を決定した。運送主体団体の申請を受ける体制が整い、今後は団体の申請を協議する。
福祉有償運送は、公共交通機関の利用が困難な要介護者や身体障害者ら移動制約者を対象に、安価な利用料でボランティア的にする自動車での送迎サービス。04年度から、国のガイドラインにより運送主体団体は道路運送法第80条の許可が必要で、本年3月までに許可を取得しなければならない。
町はこれまでに福祉輸送サービス事業検討委員会を開いて事業の実施要領を決定している。今回、新たに協議会を設置し、長野県の指針に基づき作成した申請、受付、判断基準、運行、監督の5つの町の指針案を協議し、決定した。
協議会は長野運輸局、民生委員、町社会福祉協議会、移動困難者、地域住民、ボランティア団体、タクシー事業者ら各代表11人で構成。
今後は、運送主体団体が3月中に許可取得できるよう、団体が提出する申請書類を協議、推薦書を発行する。 -
村歌舞伎一代を成功させる会飯島分会が設立
後藤監督の地元として強力にバックアップ)
後藤俊夫監督(66)=飯島町=が農村歌舞伎を題材に取り組む長編劇映画「村歌舞伎一代(仮称)」の制作・上映を成功させる会の飯島分会設立代表者会が27日夜、文化館であり、会規約や役員を決め、会を立ち上げた。設立総会は4月11日午後7時30分から文化館で開く。今後の制作日程は、3月11日子役オーデション、3月末主役決定、4月末-5月初旬に制作発表、撮影開始は夏ごろの予定。
代表者会には町理事者、各種団体長、個人ら12人が出席。高坂町長は「町に居住し、文化芸術活動に取り組む後藤監督が、長年温めていた農村歌舞伎をテーマにした劇映画が成功するように、飯島分会を設立し、町を挙げて強力に支援しよう」と趣旨に触れてあいさつ。
後藤監督は「シナリオと実景撮りがほぼ終了、3月11日は子役のオーデション、現在118人の応募がある。3月末には主役を決定、有名で人気のある俳優を選びたい。4月末-5月初旬に制作発表、撮影は夏ごろから始まる」と経過と今後の日程を説明し「映画を通して、地域の伝統芸能のすばらしさを理解してもらうとともに、伊那谷を大いにPRしたい」と抱負を述べた。
伊那谷の自然と文化、人の心をフィルムを通じて全国に発信し、地域の芸術文化の振興を図る-を目的に、情報提供や制作資金づくり、地元ロケ、宣伝に協力する-などを盛り込んだ規約を決めた。
会長に高坂町長、同副に野村町議会議長、坂井町商工会長、松下寿雄さんを決めた。
今後は広範な住民や団体、事業所に呼び掛け、会員と寄付を募る。 -
夜のお話会
中川村の中川図書館で24日夜、夜のお話会があった。15人が参加し、ギター演奏や自作の童話、詩に耳を傾け、コーヒーの入れ方などためになる話も聞いた。
森本素子さんのギター演奏「フェルナンド・ソル」でオープニング。松村満久さんが自作の「ひとひら童話」の中から「秋葉参り」「やきばた」を披露。朴訥な語り口で、民話の世界に誘った。
また、須田貢正さんは故郷の千葉県房総半島の方言でつづった自作の詩「山のおばあちゃん」を朗読した。
最後に、大竹淳さんが「コーヒーのはなし」。コーヒー豆の種類や選び方、香りが生きるおいしい入れ方、飲み方など、コーヒー全般について話した。
このあと、大竹さんがドリップを使って丁寧に入れたコーヒーを味わい、入れ方の違いを実感した。 -
野菜販売の収益金で石楠花苑にシルバーカーを寄付
飯島町の飯島中学校3年3組(吉沢俊教諭、40人)は24日、野菜販売の収益金で地域福祉センター石楠花苑にシルバーカー1台を寄贈した。
同クラスは3年間「清龍の時間(総合的学習の時間)」を利用し、菜園活動を展開。ジャガイモやサツマイモをはじめ、20種類余の野菜を育て、学校玄関前の無人販売所や文化祭で販売し、収益金を得た。
30人余の利用者を前に、菜園係長の城取大地君は、菜園活動の取り組みを紹介し「私たちが収穫した野菜を先生方をはじめ、地域の人々に買っていただいた。そこで得た収益金を役立てようと、シルバーカーを寄贈します。有効に使って」と呼び掛けた。
デイサービスの利用者は「私たちはシルバーカーがないと、自由に歩くこともできない」と感謝の言葉を述べた。
この後、交流会。生徒たちは利用者と唱歌「花」「もみじ」などを歌ったり、「坊主めくり」で盛り上がり、最後に生徒らは4部合唱で「河口」を響かせた。
おやつを一緒に食べた後、窓拭きや利用者の帰りの手伝いなどのボランティアもした。
同クラスは近日中に特養越百園にも収益金の一部を寄付する予定。 -
新町発足50周年を祝い、水中花火、新作花火も
飯島町商工会館で29日夜、第21回信州いいじま桜まつり実行委員会(坂井武司実行委員長)があり、祭りの日程、内容、委員会組織、予算などを決めた=写真。千人塚公園桜まつり(22日)のメーンイベント水中花火は新町50周年を祝い、今年は実施、全国新作花火大会で優勝した堀内煙火の花火師、柴田武晴さんの「夜桜ふぶき」も披露される。駐車場も30-40分増設する。 開花予測は与田切公園が8日、千人塚公園が16日ころ。
新町50年周年記念と銘打った今年度の桜まつり期間は8日縲・3日。このうち、与田切公園桜まつりは15日午前10時縲恁゚後3時(雨天中止)。フリーマーケットや琴の演奏、野点、木工教室、昔の遊び、飲食コーナーなど。
与田切公園桜まつりは22日午後1時-午後9時まで(小雨決行)。マレットゴルフ大会、水中花火。演芸はしない。駐車場は280台収容。
予算は町と商工会補助がそれぞれ前年比20万円減額し、収入合計は169万円に、支出は花火が20万円減額、演芸費ゼロ、演出費や装飾費なども切り詰めた。
協議では「昨年は花火見物に来た人のうち、駐車場が無く、百台が途中から帰されたが、伊那北小学校から町のマイクロバスで対応できないか」「来年以降の花火は」などの質問が出された。