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マツ枯れの原因はやはり松くい虫 宮田村へも侵入確認
マツ枯れが急激に拡大している宮田村で、県の調査の結果、松くい虫が同村内へも侵入していることが8日までに明らかになった。天竜川に近い村の東側だけでなく、広域農道から1キロも離れていない太田切川沿いの丘陵地帯でも確認。村は被害木を伐倒処理するほか、関係機関と連携して対応を図っていく考えだ。
村が1月末に実施した調査では中越区、大久保区、大田切区の各2カ所、計66本のマツ枯れを確認。
その6カ所のマツをそれぞれ検体調査したところ、全てで松くい虫の発生が確認された。
松くい虫は天竜川に沿って北上する形で範囲を拡大。今までは駒ヶ根市が北限とされていたが、今年になって伊那市でも確認されている。
両市に挟まれた宮田村も侵入が懸念されていたが、今回天竜川沿いだけでなく、広域農道に近い村の西部地区で発見されたことで、関係者はさらに危機感を強めている。
現在までに広域農道沿線の南割区、北割区の松林ではマツ枯れがみられないが、村は県や近隣市町村と連携して、早急に被害対策の検討を進める。 -
シルバー人材会員が障子張り
講習とボランティアで一石二鳥駒ヶ根広域シルバー人材センター宮田地区の会員が8日、障子張りの講習を受けた。古くなった公共施設の障子を張り替えようと、ボランティアも兼ねて実施。全会員の半数近い33人が参加して、熱心に作業した。
同センターにとって、障子張りは大切な業務のひとつ。多くの会員に習熟してもらう目的もあったが、あわせて地域の役に立ちたいと、村の福祉施設で古くなった障子を使って講習した。
駒ヶ根市の平澤徹さんが指導。多くの会員は家庭でも経験したことがあり、慣れた手つきで作業していた。
同センター宮田事業所長の後藤元紀さんは「高齢者世帯が増えており、障子張りも大変になる。技術を覚えて、少しでも地域のお役に立てたら」と話していた。 -
西光寺で涅槃会
箕輪町沢の真言宗西光寺で8日、釈迦(しゃか)がなくなった日の法要、涅槃会(ねはんえ)があった。沢保育園の園児が法要に参加して手を合わせた。
西光寺は毎年、2月15日の釈迦入滅の日の法要を3月8日にしている。
涅槃図を飾った本堂で、総代、仏教会の会員らとともに3歳以上の園児約130人も静かに座り、法話を聞き、涅槃図を眺めた。
竹花祐栄住職は、「子どもは仏様と思っている。それは心が大変きれいだから。お釈迦様は『仲良く致しましょう。平和になりましょう』とおっしゃった。きれいな心を忘れず、皆が仲良くすれば戦争もなく平和になる」と話し、園児は大きな声で「はい」と返事をし、甘茶と供物のやしょうまをいただいた。
やしょうまは、寺の地区役員が前日から、沢保育園、長田保育園、総代らに配るため350袋分を準備した。 -
第3回彩展
彩洋画研究会による第3回「彩展」が8日、伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで始まった。会員一人ひとりの個性が光る油絵作品に来場者が関心を寄せている。
研究会は、伊那市のペアーレ伊那の油絵教室で週1回、新世紀美術協会員の池上恵さんの指導で学ぶ生徒を中心に23人でつくる。小さい作品はペアーレの展示会に出品するが、大きな作品を展示する機会を-と始まった。
会員は新しく始めた人から県展や中央の展覧会に出品する人までさまざまだが、自分の描きたいものを決め、それぞれが自宅や教室で描き、池上さんのアドバイスを受けて仕上げたという。
1人2点を目安に出品し、50号を中心に小さいものは6号、大きなものは100号まである。風景や人物、静物画など個性豊かな作品が並んでいる。池上さんも「河畔公園」(130号)を賛助出品している。
午前10時縲恁゚後5時(最終日午後4時)。入場無料。 -
あそびの講習
箕輪町ボランティア連絡協議会は4日、「あそびの講習」をいきいきセンターサンライズで開いた。35人がおおいに笑い、脳を活性化する指体操などで楽しく遊んだ。
講師は、文部科学大臣認定レクリエーション・コーディネーターの勝野佐江子さん(塩尻市)。
「笑うこと」が脳を刺激し、免疫力を高めたり、認知症予防やストレス解消、細胞や血管を若々しくするなどさまざまな効用があることを説明。「忙しい毎日では笑いを忘れストレスばかりがたまる。心に潤いを取り戻すには笑顔が最適。笑って、笑顔あふれる生活を心がけよう」とアドバイスした。
参加者は、「むすんでひらいて」を歌い歌詞とは反対の手の動きをする、右手をパーにして前に出し左手はグーにして胸につける体操を左右交互にやるなどのあそびに挑戦。簡単そうでいて手の動きを間違えたり、グーとパーが混ざってしまい、笑いが笑いを呼んで皆大きく口を開けて笑い楽しんでいた。 -
折り鶴絵画 最終段階へ
高遠町の伊那市・長谷村との合併に伴う閉町や町政施行131周年などの記念事業の一つ、折り鶴絵画「一人一人の願いをのせて」で、町民に製作を呼びかけた折り鶴が集まり7日夜、町女性団体連絡協議会(北原朗子会長)のメンバーら約30人が原画への張り付けを始めた。
高遠高校の美術クラブが手掛けた原画は、タカトオコヒガンザクラが満開の城址公園、街並み、遠望には仙丈ケ岳を描き、町を包み込むように鮮やかな虹がかかっている。「原画を生かし、立体感を出す」(町担当)ため、手前に描いた城址公園の桜と虹に折り鶴を張って表現する。金色の折り鶴で町章も表す。
さらに、折り鶴で千羽鶴も製作する予定だったが、町観光協会がNHKの大河ドラマ化実現に向けて署名活動を展開している高遠藩主・保科正之の肖像画を折り鶴で作ることになった。
作業は次回でほぼ完成する予定。作品は、3月25日の式典と記念コンサートの会場に飾り、その後は町内の公共施設に展示する。 -
シンポジウムで学習成果を披露
伊那小学校5学年(4クラス、133人)は6日、市駅前ビルいなっせで、各クラスの総合活動の成果を地域に発信するシンポジウム「子どもの手足からみた伊那谷パート2」を開いた=写真。集まった保護者ら約100人を前に、児童らは昨年から続く活動内容を劇や口頭などで伝えた。
智組は木製の手作りカヌー浮かべて調べた美和湖(長谷村)の水質や、小黒川の土石流の被害調査などの結果について発表。カヌーを通して、自然の不思議にふれてきた児童たちは「分からないことがいっぱい増えたが、もっと調べたい」と絶えることのない探求心をみせていた。
そのほか仁組は手作り楽器コンサートを開いて学んだこと、勇組は美和ダム湖畔の桜の世話、学組は高尾公園(伊那市)の整備について発表した。
智組の活動を2年間支えてきた美和ダム管理支所の矢澤聖一支所長は「話を聞きながらメモを取るようになったり、人前でも堂々と発表できるようになった」と児童たちの成長を喜んだ。 -
邦楽・紙芝居の舞台に夢中
南箕輪中部保育園(原訓子園長)で8日、上伊那出身者などでつくる2グループが合同出演し、邦楽演奏と紙芝居披露をした。約170人の園児たちは、目の前で繰り広げられるステージを夢中になって楽しんだ。
出演は筝や尺八の和楽器演奏グループ「まいまい」と、大型紙芝居の読み聞かせグループ「でんでん虫」。8年ほど前から共に活動するようになり、そのステージは紙芝居に音楽を添えているのが特徴。同保育園で披露するのは初めて。
「かさじぞう」「ジャックと豆の木」の2本の紙芝居披露は、物音や動作に合わせて、筝や三味線で効果音を付けるなど、さまざまな工夫。園児たちは縦90センチ、横120センチの大きな紙芝居に目を輝かせ、時折流れてくる邦楽の音色に耳を澄ませた。
和楽器のセッションは季節の日本音楽など5曲を披露。園児たちも知っているアニメソングの演奏は、子どもたちの歌声と手拍子が園内に響き渡った。 -
上伊那の景観 美しいまま残すには…
県上伊那地方事務所や市町村関係者でつくる上伊那地域景観推進会議は8日、県伊那文化会館で上伊那地域景観フォーラムを開いた。本年は「権兵衛トンネルの開通を契機に地域景観をみつめる」をテーマに関係者など約200人が集まり、伊那谷の景観づくりに関心を深めた。
昭和40年代から安心・安全な酒作りのために環境保全米を使う宮島酒店の宮島敏企画部長、風景を構成的に作り出す技術を教える信州大学農学部の伊藤精晤教授、住民と共に環境について取り組む木曽広域連合の坂巻隆彦地域振興課長ら3人が「美しい景観を目指して」と題して討論した。
美しい地域景観を目目指し残すため、何に取り組めばよいのかとのコーディネーターの質問に、それぞれが地域住民をキーワードに提案。伊藤教授は「自分たちの住む地域の景観にどうのような特徴があるかを住民が自覚し、守り育てることが未来につながる」と述べた。
宮島企画部長は幼いころから皆が環境に対して意識を高めることが重要とし「景観が一つの財産なんだという価値観を学校でも学んでほしい」と主張。坂巻地域振興課長は住民をサポートする行政として、景観を損ねる広告看板について「住民が文句を言えるような取り組みとして、規制することも必要となる」とした。
フォーラムのなかで「日本の景観を考える」と題して講演したエッセイストの池内紀さんは「生まれ育った場所の風景は誰もが思い出せるもの。子どもたちの記憶にもよいものとなるよう、大人の責任は大きい」と述べていた。
環境に関する自主的な活動をするボランティア・環境サポーターの3グループがそれぞれの活動発表もした。 -
針供養
上伊那和裁連盟(竹入良子会長)による「針供養式」が8日、伊那市の常円寺であった。日本和裁士会上伊那地区(橋爪エイ子地区長)と合同で、約50人の和裁士が参列した。
針供養は豆腐、こんにゃくなど、柔らかいものに針を刺して日々の労をねぎらうと共に、折れたり曲がったりした針を供養する伝統行事。関東は2月8日、関西では12月8日が多いが、会員が高齢化する同連盟は、参列者の健康などに配慮して5年前から暖かくなる3月8日にしている。 竹入会長は「私たち和裁士は針がなくては一目も縫うことができない。曲がったり折れたりした針に感謝し、今日一日は針を休め、明日からまた精進したい」とあいさつ。参列者は、着物のたもとに差した針をこんにゃくに刺しながら焼香をした。
供養の済んだ針は、境内にある針塚に納められる。 -
天竜川漁協総会
天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)の06年度総会が6日、伊那市の伊那公民館であった。05年度事業を報告し、06年度事業計画を承認した。
養殖事業は、特設漁場の設置により収益増につながった鮎(あゆ)を昨年より120キロ多い5500キロ放流し、成績向上を目指す。アマゴ、イワナ、ジャンボマスといった渓流魚は、よく釣れる特別漁場の設置を検討していく。
近年需要が減少しているニジマス発眼卵の生産販売を最重要事業として取り組み、信州サーモンやシナノユキマスなどの淡水魚の生産も検討していく。
06年度の解禁日は次の通り。
◇友釣り=7月1日(三峰川水系高遠ダムより上流は7月8日)、◇投網▼1次解禁=8月17日夜間全河川一斉解禁▼二次解禁=9月10日終日全河川一斉解禁
◇コロガシ釣り=9月10日全河川一斉解禁 -
公衆衛生専門学校伊那校卒業式
伊那市の県公衆衛生専門学校伊那校(校長・渡辺庸子伊那保健所長)で8日、05年度卒業式があった。社会への一歩を踏み出す卒業生18人が、さまざまな思い出を胸に卒業証書を受け取った。
渡辺校長は「日々進歩する歯科医療の技術を2年間で習得することは大変だったと思う。それぞれの分野で専門性が求められており、学校で学んだことを基礎に探求の姿勢を持ち、成長していってほしい」と激励した。
卒業生代表の山下晶子さんは「今まで以上にさまざまな状況に遭遇すると思うが、学校での思い出を胸に目標とする歯科衛生士に近づきたい」と語った。
卒業生18人の半数は上伊那の出身。全ての卒業生が県内で就職することが内定しており、それぞれの地元に帰るケースが大半だという。
国家試験の合格発表は25日。 -
新チームのレベルアップへ
上伊那ミニバスケットボール新人交歓大会(上伊那バスケットボール協会主催)が5日、箕輪町の藤が丘体育館と町民体育館であった。6年生が引退した後の新チームの資質向上を図り、上伊那のレベルアップにつなげる、第1回大会。男子9、女子18チームが参加し、1チーム2試合ずつ戦い、チーム力を確めた。
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イギリスの語り部が来伊
イギリスの語り部ジェフ・ダグラス・ミードさんらを招いた国際交流イベント「インターナショナル・ストーリーテリング」が4日、伊那市の富県ふるさと館であった。地域住民ら約60人が集まり、外国の民話などに聞き入った。上伊那地方事務所主催。
イベントは、国際交流員ジョアン・ゴーリーさんが異文化に関心を持ってもらおうと、国籍や年齢に関係なく集える「語り」を企画した。ヨーロッパを中心に活動するダグラスさんが来日、2縲・月にかけて日本各地を回っている。知人がいたことから伊那市を訪れた。
語りは5話。ダグラスさんらの英語を段落ごとに切り、通訳が日本語にして伝えた。
イギリスの「スワッファムの物売り」は、夜に何度も見る夢の言葉を信じたことで、金貨を手に入れ、幸せな一生を送った男の話。いすに座ったダグラスさんは立ち上がったり、手振りを交えながら語り、観客を引きつけた。
そのほか、歌や詩などを通じて英語を学ぶ子どもたちの歌「星めぐりの歌」などもあった。 -
駒ケ根市北割一区出身
昔昔亭(せきせきてい)健太郎=本名箭内(やない)広光さん(34)入門した春風亭柳昇師匠の死去に伴い、03年に昔昔亭桃太郎一門に移籍。寄席のほかテレビや映画にも出演するなど活躍中。現在二ツ目。真打ちを目指して修行の日々だ。
「小学生の時に誕生日会の余興で友達と漫才やったことがあるくらいで、普段から人を笑わせることを意識している子どもじゃなかったですね。落語にも別に縁はなかった。人前でしゃべるのは好きだったし、目立ちたがりではあったけれど、お笑いの世界を目指していたわけじゃない。本当は物書きになりたかったんです。気がついてみればこうなっていた竏窒ニいう感じですね」
大学卒業後、東京で放送作家になろうと2年間サラリーマンをしながら専門学校に通って勉強したが、志かなわず…。「ふと思いついたんですよ。落語だ! 自分で脚本を書いて、自分で演出して監督ができるじゃないか。これこそ求めていたものだ竏窒チてね」
さて誰に入門したらよかろう竏窒ニ考え「古典一本槍じゃないし、何となく自分のスタイルに合っていると思った」ことから春風亭柳昇師匠に狙いを定め、新宿末広亭の楽屋口で待ち伏せた。現れた師匠の前に飛び出して「弟子入りさせてください」といきなり直談判に及んだところ「あ、そう。じゃあおいで」とあっさり言われて拍子抜けした。翌日、喜び勇んで師匠宅を訪ねたところ…。「あんた誰? ふーん、そんなこと言ったっけ」とけげんな顔をされた。「完全に忘れてるんですよ。まったく落語家ってのはあきれた人種だと思いましたね」
ともあれ入門を許され、修行が始まったが、俗世間とは違う上下関係の厳しさや独特のしきたりに戸惑うことも多かった。「考えが古いというか封建的というか、世間離れした変な人が多いんですよ。何となく分かるでしょ?」
翌年、初めて高座への出演を果たした。「浅草演芸ホールで『じゅげむ』をやりました。でも風邪ひいちゃってね、鼻水垂らしながらの話で、もう最悪の出来でした」
4年後、二ツ目に昇進。だが生活は決して楽ではない。寄席の給金は1回たったの千円足らず。しかも出演は毎日あるわけではなく、せいぜい1週間に1回だ。「ほかの仕事だって月に3回程度。真打ちになれば少し楽になるとは思うけど、昇進するには入門から15年くらいかかるから、まだあと数年ある。この世界って実力というよりけっこう年功序列なんですよ。でもやめたいと思ったことはない」
今は主に古典を話しているが、自身で考えた新作をこつこつと書きためている。「これだ竏窒ニいう自信作はまだ書けていない。でもいつかはね、人生の悲しみを楽しみに変えるような話を書きたい。昔サラリーマンだったころ立ち寄った寄席で自分が落語に癒されたように、聞く人の心の洗濯になるような…。普通に働く普通の人たちのささやかな楽しみになるような温かい話をね」
(白鳥文男) -
駒工ものづくり教育振興会発足
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は生徒へのものづくり教育をさらに充実させようと「駒工ものづくり教育振興会」を発足させた。6日夜、役員ら約10人が同校に集まり、発会式と05年度総会を開いた。初代会長に現同窓会長の三浦靖幸さんを選出したほか、ヒューマノイド(人間型)ロボット部品一式(23万円)の購入などを盛った事業計画・予算案を承認した。
三浦会長は「赤穂高校との統合問題ではひとまず駒工単独での存続が決まった。しかし必ずや次の改革案が出てくるし、現状のままでは存続は難しい。今のうちから魅力ある学校づくりに取り組んでいく必要がある」と述べ、発足した会の使命の重さを強調した。
同会は、昨年展開された赤穂高校との統合反対運動の中で地元企業から資金や技術面での協力の申し出が多数寄せられたことから、将来の学校存続のためにも、その受け皿としての組織が必要との判断から発足に至った。収入は会員企業からの会費や賛助金、寄付金のほか、市の補助金などを充てる。
同会事務局は、駒ケ根市内の製造企業でつくるテクノネット駒ケ根などを通じて地元企業に会員となるよう参加を呼び掛けるとともに、新年度開始を待って06年度の事業計画・予算案に着手し、6縲・月に総会を開きたいとしている。 -
中沢小3年生がやまびこ園にマイク寄贈
駒ケ根市の中沢小学校3年生(原茂教諭・19人)は6日、中沢本曽倉のデイサービスセンター竜東やまびこ園(吉沢みはる園長)を慰問に訪れ、ふれあい広場のバザーで得た収益金で購入したマイク2本を園に寄贈した。児童を代表して関屋和泉さんは「ふれあい広場で手作りクッキーを売ったお金で買いました。どうぞ使ってください」と利用者代表に笑顔で手渡した=写真。同園のマイクは慰問や交流会のほか、利用者のカラオケなどに頻繁に使用されているが故障などで次々に使えなくなり、使用可能な物が1本だけになってしまったことから、同小の問い合わせに対し、吉沢園長が希望した。マイクは早速箱から取り出され、児童らの出し物に使われた。
児童らは全員で『ひな祭り』や『メダカの学校』などの歌を歌ったほか、紙芝居や手品などを披露して利用者を喜ばせた。
同クラスの訪問は今年度7回目。 -
東伊那小6年生を送る会
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)で7日、6年生を送る会が開かれた。在校生が学年ごとに趣向を凝らした出し物を披露して、もうすぐ卒業する6年生を楽しませた。
ひな壇に座った6年生に向けて児童らはそれぞれ歌や踊り、楽器の演奏などを披露し「今までいろいろ教えてくれたり面倒を見てくれてありがとうございました。中学へ行っても頑張ってください」などと感謝のメッセージを贈った。1年生は『初めの一歩』を元気に歌い、紙皿を使った手作りの壁掛けを6年生一人一人にプレゼントした。5年生は「東伊那小クイズ」を出題した。「学校のサクラの木は何本あるでしょう」「1年間の授業日数は?」などの難問に6年生は四苦八苦。「1問もできなかった人は卒業しないでもう1年一緒に勉強しましょう」と言われて大笑いしていた。
楽しませてもらったお返しに竏窒ニ6年生は児童と先生全員に手紙を渡し、アコーディオンやリコーダーによる合奏で組曲『惑星』の『木星』を演奏したり、楽しい劇を演じたり竏秩B残り少ない小学校の思い出にと、在校生とともに楽しいひとときを過ごした。
同小をはじめ市内各小学校の卒業式は22日に一斉に行われる。 -
ゴミの削減目標を達成する状況で推移 新たな行動計画で継続して減量化を
宮田村が2002年度に策定した環境基本計画で、5年間で目標にしていた村内排出ゴミの10%削減が達成される状況で推移していることが分かった。6日の村環境審議会で報告。新年度から実施する「ゴミ処理減量行動計画」についても話し合い、家庭、事業所、村が引き続き減量化に努めることを確認した。
01年度に2622トンだった排出量だが、昨年度は2328トン。10%減を超える状況で、本年度も1月末現在で前年とほぼ同じか下回る状況で推移。03年度からのゴミの有料化が大きく影響していると思われる。
「ゴミ処理行動計画」は、新年度から2010年度までの住民、事業所、行政それぞれの取り組みを示すもの。10年度の家庭系ゴミの1人1日排出量を523グラム、資源化率を38・5%に設定した。
この数字は現状でも達成しているが、村は「上伊那広域の計画にあわせたもので、より一層の減量化を推進したい」と説明。行動計画にそってゴミが発生しないための取り組み、再使用、再資源化の徹底を継続すると話した。
審議会では「計画をどのように落とし込んで、実行するかが大切」、「(過剰包装を防ぐ取り組みなど)関係団体にも知恵をしぼって頂きながら、実行に移していけば」などの意見が挙がった。 -
少林寺拳法教室の子どもたちがキノコの菌打ちに挑戦
駒ヶ根市スポーツ少年団、宮田村公民館の両少林寺拳法教室の子どもたちが5日、シイタケの菌打ちに挑戦。原木栽培の一端にふれた。昨年夏に続いて2回目で、育ったシイタケも全員で試食。原体験を通じて、天の恵みの尊さも見つめ直した。
教室の指導者で、太田切川沿いでキノコを栽培している水上平八郎さんが全面的に協力。子どもたちをキノコ園に迎え入れた。
成形された菌をホダ木に押し込む作業を体験。飲み込みも早く、黙々と取り組んだ。
昼食には同じく指導者の山本武さんが、北海道奥尻島で育った母親直伝のスープを振る舞った。
昨夏子どもたちが菌打ちしたシイタケのほか、ジャガイモ、ニンジンなどふんだんに盛り込み、塩とコショウで味付け。素朴な味に全員が舌鼓を打ち、心も体も温かになった。
「美味しいものを食べて、素直に美味しいと感じれる心。森や水、土にふれながら、大切なものを見直す機会になればうれしい」と水上さんは話していた。
少林寺拳法教室では新たな受講者を募集している。問い合わせは佐々木さん83・9815まで。 -
生ゴミ処理機の購入補助減額へ
宮田村は新年度から、一般家庭などで使う生ゴミ処理機、堆肥化容器の購入補助金を上限2万円(購入金額の50%)から1万円に減額する方針を固めた。6日の村環境審議会に説明。「普及が進んだ」とみての判断だが、2010年度まで補助制度は継続したい考えも示した。
容器は1995年度から、処理機については98年度から制度化。3月7日現在までに、総計で処理機404台、容器74台を補助してきた。
ゴミの有料化が実施された03年度には120台の申請があったが、昨年度は27台。村生活環境係は「関心がある家庭への普及はある程度進んだのでは」とみている。
上伊那地方では、多くの自治体が生ゴミ処理機の補助金を減額、または全廃する動きが広まっている。 -
窃盗被疑者追送検
駒ケ根署は、伊那市などの会社の更衣室から現金などを盗んだ疑いで05年5月に逮捕した伊那市西春近の飲食店従業員平澤葵容疑者(24)の余罪20件の容疑が固まったとして、7日までに同容疑者の書類を地検伊那支部に追送致した。
調べによると同容疑者は04年6月から05年4月にかけて伊那市、箕輪町、南箕輪村の会社の更衣室から5回にわたって現金18万7千円や預金通帳、クレジットカードなど105点を盗んだほか、キャッシュカードなどを使って現金255万円を引き出したり、クレジットカードを使って化粧品やバッグなど60点(時価約27万円相当)を駒ケ根市などの大型店からだまし取った窃盗と詐欺の疑い。 -
【記者室】パラリンピック開幕間近
五輪の興奮もようやく落ち着いてきたが、10日からは同じトリノでパラリンピックが始まる。上伊那からも2選手がアイススレッジホッケーに出場するので注目だ。その一人、駒ケ根市の竹内俊文さんは「目標は金メダル」と断言する▼勝負は時の運。相手もあることだし必ずしも実力通りの結果とはならないが、すべて分かった上であえて言うのは決意の強さゆえだろう。五輪の一部選手が「楽しみたい」と出掛けていって「楽しめなかった」と帰って来るのとは雲泥の差だ▼フィギュアスケートのある選手は「出られるなら次(の五輪)は国の代表として誇りを持ってやりたい」とコメントしたそうだ。では今回はどんな気持ちで出場したのか…。聞いてみたいものだ。(白鳥記者)
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サンデー就農相談会
上伊那農業改良普及センターは12日、上伊那で就農を希望する人を対象とした「サンデー就農相談会」を伊那市の上伊那農業協同組合本所で開く。
農家弟子、Uターン者、新規参入者など、上伊那で就農を考えている人を対象とした相談会で、農業関係の機関、団体など、あらゆる方面から、就農前の準備・計画、技術習得のための研修制度、融資制度などさまざまなアドバイスを受けることができる。
県下でも初めての取り組みで、定年退職後の就農を考える人や、現在は別の職に就いている若者なども気軽に相談できるよう、休日に開催することとなった。
午前9時縲恁゚後4時。相談希望者は事前申し込みが必要。
問い合わせ・申し込みは上伊那農業改良普及センター(TEL76・6842)へ。 -
産直サミット全県から参加者を募る
「産直」は農業問題を打開できるのではないか竏窒ニの思いに端を発する「第1回長野県産直サミット」が25、26日、南箕輪村の信州大学農学部などで開かれる。行政、大学、団体などが連携して企画。全県から参加者を募集し、消費者まで巻き込んだ新しい農業のあり方を模索していく。
安全で低価格な農産物を提供できる「産直」は、安全で安価な農産物を求める消費者と、これまで収入源が限られていた零細農家を結んだり、従来は規格外となってきた農産物の販路を確保するなどさまざまな可能性を秘めている。
25日は農業改良普及センターの峯村きぬ子所長の基調講演があり、県農政部長、信大農学部教授、地元産直市場の経営者などが集うパネルディスカッションも開かれる。夜は南箕輪村の大芝荘で交流会があり、希望者は宿泊もできる。
26日は直売で年間1千万円以上を売り上げている生産者や独自の直販ルートを確立している水稲農家、農産物加工の草分け的活動を展開している経営者などが、事例報告を行う。
定員は250人。パネルディスカッション(資料代千円)、交流会(5千円)、宿泊(5千円)・昼食(1日500円)を希望する人は、それぞれ費用を負担する。
参加希望者は上伊那農業改良普及センター内、産直・直販サミット実行委員会(TEL76・6841)へ。 -
箕輪町議会議員定数
18から3減の15 賛成多数で可決箕輪町議会は7日、3月定例会本会議で、議員定数を現在の18から3減の15とする議員定数を定める条例改正案の議員提案を賛成多数で可決した。条例は06年4月1日施行。07年4月の次回選挙から適用する。
議会自らが議会運営の効率化・合理化を図る必要がある-として05年6月に議員定数研究特別委員会(松崎久司委員長)を設置。8回の委員会を開き、住民アンケートや各種団体長、区長との懇談、議会全員協議会の意見などを参考に2月、議員定数を18から15とすることが適当-と議長に報告している。
議案の討論は、賛成の立場が4人、反対の立場が3人。起立による採決は賛成11人、反対5人だった。
議員定数は79年の選挙から22、03年の選挙から18で現在に至る。
議員定数の条例案可決に伴い、議会活動検討特別委員会の設置を決議した。議会常任委員会構成と議会活性化を研究・検討する。 -
箕輪町議会3月定例会開会
箕輪町議会3月定例会は7日開会し、05年度一般会計など補正予算案、特別職の報酬など条例案、06年度一般会計予算案など32議案と請願・陳情を提出した。町における人に関する「障害」表記を「障がい」に改める条例一部改正などを即決、人事案件に同意し、残りの議案は各常任委員会に付託した。
町特別職の報酬などに関する条例制定案は、審議会の答申を尊重し、報酬額の減額幅を2%縮小して町長23%、助役と教育長13%、町議会議員3%の削減としている。
05年度一般会計補正予算案は、歳入歳出総額から各1億5687万9千円を減額し、総額を87億4329万5千円とする。
06年度一般会計予算案は、総額74億7100万円(前年度当初比5・4%、4億2700万円減額)を計上した。
人事案件は、固定資産評価審査委員会委員に有賀尚治さん(64)=沢=を選任、教育委員会委員に平出紘一さん(63)=北小河内=の再任に同意した。
請願・陳情は次の通り。
◇請願=▽住民を戦争に巻き込む「国民保護計画」を策定せず、「無防備地域宣言」を行うよう求める請願
◇陳情=▽出資法の上限金利の引き下げ等「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」及び「貸金業の規制等に関する法律」の改正を求める陳情書▽「公共サービスの安易な民間開放は行わず、充実を求める意見書」提出に関する陳情 -
防火ポスター作品展で火災予防啓発
箕輪消防署は「春の火災予防週間」に合わせ、防火コンクールに応募のあった小学生のポスター作品を町文化センターに展示し、火の用心を呼びかけている。13日まで。
伊那防火管理協会主催の防火コンクールで、箕輪南小学校5年生15人がポスターの部に応募。優秀賞に田中美咲さん、登内麻奈さんの作品が選ばれた。
統一標語「あなたです 火のあるくらしの 見はり役」を書いたポスターは、たき火、たばこのポイ捨て、アイロン、ガスコンロの火をつけたまま電話や来客応対している様子を描くなど、それぞれ工夫を凝らしている。
町内06年の火災発生件数は8件。内訳は建物火災3件、土手火災や枯れ草火災など5件。05年は1年間で15件だったが、本年は2カ月余ですでに昨年の半数を超え、火災が多く発生している。箕輪消防署は、「慣れや確認をおろそかにすることが火災の原因になる。空気が乾燥しているので、火の取扱いには十分注意してほしい」と呼びかけている。 -
「萱野高原の桜を育てる会」設立
箕輪町の萱野高原を桜の山として新たな名所にしよう-と町の呼び掛けで、桜を守り育てる「萱野高原の桜を育てる会」が発足した。6日夜、町産業会館で設立総会を開き規約などを承認し、ボランティア活動を主体に夢に向かって取り組もうと決意を新たにした。
05年に町発足50周年記念「さくらの萱野高原づくり」事業として始まり、4月と11月にオオヤマザクラを合計350本植樹した。桜が見ごろになるまでには息の長い育成活動が必要となるため、住民有志を募って会を立ち上げた。
会員は萱野高原活性化委員、町議、一般町民ら93人。会長に平沢豊満町長、副会長に毛利儀男三日町生産森林組合長、中村昭吾福与生産森林組合長を選出。会長は、「桜を一人前に育てるには愛情とずくも必要になる。全員のお力がないとできない。皆で夢を実現するため頑張りましょう」とあいさつした。
06年度は、本年度植樹した桜の育樹が中心で春と秋に作業を予定。4月23日の萱野高原開きに参加してもらい、350本の桜を見てもらうことも呼びかけた。会員は今後も募集する。 -
やさしい家庭菜園講座
箕輪町公民館は4日、やさしい家庭菜園講座を松島コミュニティセンターで開いた。野菜作りに関心のある町民約70人がトマト、ナス、ピーマンなどの作り方を熱心に学んだ。
講師は、JA上伊那営農部野菜課の松崎道武係長。キュウリ、カボチャ、トウモロコシ、スイカなど野菜作りのための土作り、施肥、播種、収穫までの一連の作業をポイントを示しながら話した。
おいしい野菜を作るため苗の購入は、心葉がしっかりしている、節間が徒長していないなど良い苗を見極める、最近は適期の半月以上も前から苗が店頭に並ぶため小さい苗などは一回り大きい鉢に植え替えて仕上げの育苗をするなどとアドバイス。農薬をなるべく使わないために石灰をまいて耕す、苗は日照不足や通風不足になる密植を避けて適当な間隔に植えることなども話した。