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福祉避難所の設営 ゲームで訓練
伊那市と災害時に要支援者の受け入れに関する協定を結んでいる団体や市職員は、6日、福祉避難所の開設・運営についてゲームを使って学びました。
この日は、伊那市役所で研修会が開かれ25の施設や団体から70人が参加しました。
講師は兵庫県立大学大学院の阪本真由美准教授が務めました。
参加者は、5~6人で1チームをつくり、福祉避難所の開設・運営に当たるという想定です。障害者や外国籍の人など様々な人が避難してきます。また、トイレが使えないなどのトラブルが発生しその都度対応を迫られます。
参加者は部屋割りや、行政への応援要請など対応を考えていました。
参加したのは、伊那市と災害時における要支援者の受け入れに関する協定を結んでいる団体や施設、社協、市の職員などです。
伊那市では、平成18年7月豪雨の際に、避難所を運営しましたが、寝たきりの人が避難してきてもケアが受けられなかったり、腎臓病の人が食べられる食事がなく帰宅したなどの状況がありました。
災害に備えて、どのような準備や対応をすればよいか学ぶ機会にしようと今回初めて福祉避難所の設営・運営のための研修会を開きました。
伊那市によると、福祉避難所の設営の研修は全国でもまだ取り組んでいる自治体はあまりないということです。
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第4回ぽかぽかアート展
上伊那・飯田地域の11の障がい者施設の利用者が制作した手芸や絵画などの作品が並ぶ「第4回ぽかぽかアート展」が、伊那市の伊那文化会館で6日から始まりました。
会場には、手芸や絵画、書道などの作品およそ200点が並んでいます。
伊那市からは、ゆめわーくと伊那ゆいま~るの利用者の作品が並んでいます。
展示会は、個性豊かに自由に表現した作品を多くの人に見てもらおうと開かれたもので、今年で4回目です。
会場では他に、9月に開かれた第21回長野県障がい者文化芸術祭で最優秀賞と優秀賞に選ばれた作品も展示されています。
箕輪町の清水末子さんは、書道部門で最優秀賞に選ばれました。
淡々とした素朴な線で表現されていて、気品を漂わせていると評価されました。
第4回ぽかぽアート展は、9日(日)まで、伊那文化会館で開かれています。
8日・9日は、利用者が作った布製品や絵葉書などの販売が行われます。 -
「村創生総合戦略」の検証結果を答申
南箕輪村のむらづくり委員会は、村創生総合戦略の検証について5日、唐木一直村長に答申しました。
5日は、むらづくり委員会の宮原 袈裟夫会長と千 菊夫副会長が村役場を訪れ、答申書を唐木村長に手渡しました。
むらづくり委員会は今年8月から4回にわたり委員会を開き、村創生総合戦略について検証してきました。
35の項目について数値目標が達成できているかどうかを検証し、「順調」は25、「おおむね順調」は7、「努力を要する」は3と判断しました。
努力を要するとしたのは、●大芝高原の利用者数、●登下校見守りボランティアの実施回数、●防災に関する出前講座の開催数で、それぞれ目標値に達しなかったとしています。
宮原会長は、「総論としては順調に達成されているが、去年も指摘し改善されていない点があるのでさらなる努力をお願いしたい」と話しました。
唐木村長は、「指摘を参考にして、良い方向を見出していきたい」と話していました。
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下小沢あかりの会が懇親会
伊那市下小沢の高齢者で作る下小沢あかりの会は、すいとんを作って楽しむ会を、6日、小沢地域交流センターで開き親睦を深めました。
センターの調理室では、大きな鍋ですいとんを作っていました。
他にも参加者が協力しながら巻きずしを作っていました。
下小沢あかりの会では、毎年、春とこの季節に、料理を作って味わう親睦会を開いています。
料理は、その年によって変わり、今年はすいとんを作ることにしました。
手際よく料理が完成し、参加者が味わっていました。
下小沢あかりの会では、この親睦会のほか、地区の伝統行事や、花壇の整備・年1回の旅行などで交流を深めているということです。
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八十二高遠支店に感謝状
特殊詐欺被害を未然に防いだとして、伊那市高遠町の八十二銀行高遠支店に5日、伊那警察署から感謝状が贈られました。
この日は、伊那警察署の駒村公孝署長が八十二銀行高遠支店を訪れ、日戸淳支店長に感謝状を手渡しました。
11月15日、伊那市に住む70代の女性が高遠支店を訪れ、「100万円を振り込みたい」と窓口に申し出ました。
対応した職員の平澤綾さんが話を聞いたところ、女性は「息子が不倫をして示談金を支払うことになったので振り込まなければいけない」と、すぐにでもお金を振り込みたい様子だったということです。
平澤さんは、金額が大きいことや女性の様子から特殊詐欺を疑い、課長の上島敏実さんと女性を説得しました。
上島課長は直接犯人と電話をし、怪しい点がいくつかあると女性に話しましたが、女性は詐欺だと気づかなかったということです。
その後、駆け付けた警察官が説得を続けたところ、女性は詐欺に気づいたということです。
伊那署では「少しでも怪しいと思ったら詐欺を疑い、家族や知人にまず相談してほしい」と話していました。
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買い物弱者支援ネットワーク会議
高齢者などの買い物弱者を支援する地域づくりを考えるネットワーク会議が、4日伊那市防災コミュニティセンターで開かれました。
始めに、東京都で活動するNPO法人全国移動ネットワークサービス・河崎 民子さんが講演しました。
河崎さんは、全国各地の移送サービスや買い物支援の事例を紹介しました。
山口県の防府市では、月2回、介護予防教室をスーパーで行っていて、閉じこもりがちな高齢者を教室や買い物に誘い出す役割を担っていることを紹介していました。
講演の後には、新産業技術を使った宅配事業などテーマに分かれて分科会も開かれました。
会議には、様々な立場から買い物弱者支援について考える人たち90人ほどが参加しました。
主催した伊那市社会福祉協議会では、平成27年度から、高齢者に聞き取りを行っていて、これまでの調査から不便なのは買い物だけではない可能性があるとして、今回は交通の問題をテーマにしました。
伊那市社協では、それぞれの地域の実情に合った支援ができるよう地域づくりを進めていきたいとしています。
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上農3年生 大芝パンフ制作へ
南箕輪村の上伊那農業高校の3年生は、大芝高原をPRするパンフレットやプレゼンテーション用の資料を制作します。
5日は農業情報処理の授業を選択している3年生23人が大芝荘や味工房などを取材しました。
生徒達は7つのグループに分かれ、施設のアピールポイントや売れている野菜、お勧めのサービスを取材したり、写真を撮っていました。
大芝荘では、職員からイルミネーションなどのイベントを企画する事で県外からの集客につなげているなどと説明を受けていました。
上伊那農業高校では情報処理を学ぶ中で、大芝高原について情報発信しようと今回初めてパンフレットなどの制作に取り組みます。
パンフレットやプレゼン資料は来年1月16日までにまとめ、23日に大芝高原の職員を対象にした発表会を開く予定です。
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宮脇さん90歳記念個展 開催
伊那市下新田の宮脇智明さんの90歳の卒寿を記念した個展が南箕輪村南原のコーヒー&ギャラリーなごみの樹で開かれています。
昭和3年生まれの宮脇さんは今月12日に誕生日を迎え満90歳となります。
個展はこれを記念して開かれていて、これまで制作してきた木彫や絵画、絵手紙など70点あまりが展示されています。
60代の時に医者の勧めで木彫を始め、その後、絵画や絵手紙へと趣味を広げていきました。
日課は、朝5時に起床し朝食までの間、木を彫ったり、絵を描いたりしていると言う事です。
宮脇さんの卒寿記念展は28日まで南箕輪村南原のなごみの樹で開かれています。
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せんべいで詐欺被害防止へ
特殊詐欺被害防止に一役かおうと、伊那市に本店があるアルプス中央信用金庫は、14日の年金支給日に被害防止を呼び掛けるせんべいを配布します。
年金受給者を対象に窓口で配布するその名も「振り込みませんべい」です。
特殊詐欺被害防止に関心をもってもらおうと、被害防止のメッセージがせんべいに印刷されていて1800個を作りました。
アルプス中央信用金庫では、年金支給日にこれまで、菓子や粗品をプレゼントしていましたが、今回は、伊那警察署とタイアップして初めて配布します
アルプス中央信用金庫では、これまでも特殊詐欺被害を防止するための取り組みを行っています。
すべての支店のATMの画面に、振り込め詐欺防止を呼び掛けるメッセージが出るようになっています。
また、携帯電話の通話や操作をしたりしてATMを使用すると
店内で警告音が鳴るシステムも導入しています。
今年は、南箕輪支店と赤穂東支店で、詐欺被害を未然に防いだとして警察から感謝状が贈られています。
振り込みませんべいは、14日と17日の2日間すべての支店の窓口で配布されることになっています。
伊那警察署管内では今年1月から昨日までに5件1525万円の特殊詐欺被害が発生しています。
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信大のりんごジュース販売
南箕輪村の信州大学農学部の学生が実習で栽培したりんごを使ったジュースが完成し、5日から販売が始まりました。
りんごジュースは、植物資源科学コース・動物資源生命科学コースの2年生が実習の一環で栽培した「ふじ」を使って毎年作られています。
学生たちが摘花などの手入れから収穫までの作業を行いました。
今年は、夏の暑さで日焼けしたり台風の影響で落下や傷がつくなどの被害があったということです。
糖度が高く中身が完熟したものを学生が選別しジュースにしたということです。
信大農学部では「災難を乗り越えた貴重なりんごジュースが出来たので多くの人たちに味わってもらいたい」と話していました。
りんごジュースは、1リットル入りが450円、250ミリリットル入りが200円で、信大農学部の生産品販売所で購入することができます。
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みはらしいちご 収穫始まる
伊那市西箕輪のみはらしいちご園では、地元の直売所や洋菓子店に出荷するいちごの収穫作業が始まりました。
収穫作業は1日から始まりました。
みはらしいちご園を運営する羽広いちご生産組合の井踏岩夫組合長のハウスでは、まだ数は少ないものの、赤くて大きいいちごが実っています。
この時期はクリスマス用のケーキなどで需要が多くなります。
今年は秋頃暖かい日が多かったため、例年より少し早く実が大きくなったということです。
みはらしいちご園ではいちご狩りをすることができ、今シーズンは来年1月2日からの営業を予定しています。
観光客や地元住民にも人気で、去年は1月から5か月間の営業で、およそ7万人が訪れたということです。
すでに開園初日の予約が入り始めていて、それまでに間に合うようハウス内では準備が進められています。
井踏組合長は「実際にみはらしいちご園に来てもらって、生のいちごの美味しさを感じてもらいたい」と話していました。
みはらしいちご園のいちご狩りは来年1月2日にスタートで、毎年12月中旬頃には年始の予約がいっぱいになってしまうということです。
また、みはらしファームでは元旦に20周年企画も予定しているということです。 -
伸和コントロールズ 無事帰還に感謝
先月11日に国際宇宙ステーションの宇宙実験サンプルを乗せたカプセルが地球に帰還しました。
カプセルに部品が使われた伸和コントロールズ株式会社は、無事の帰還に感謝し、3日に伊那市高遠町の弘妙寺にお礼参りをしました。
この日は幸島宏邦社長らおよそ10人がお礼参りで弘妙寺を訪れました。
伸和コントロールズの部品が使用されたカプセルの乗った国際宇宙ステーションの物資補給機「こうのとり」7号が9月に打ち上げられました。
ステーションの宇宙実験サンプルを格納したカプセルは、先月11日に太平洋の南鳥島近海に着水しました。
着水する際、機体の姿勢を制御するための窒素ガスを噴射するものとパラシュートを開く前のエアバック作動のバルブが伸和コントロールズのものです。
開発責任者の松田幸士さんは「大気圏に突入して、ようやくうちのバルブが起動して、ミッションが成功してとてもうれしい気持ちでした」と話していました。
打ち上げ前に、無事に帰ってくることを、弘妙寺に祈願していたことから、今回お礼参りをしました。
幸島宏邦社長は「ホッとしたというのが一番。うちの部品は目に見える場所にはなく黒子としてだったが、役に立つことができてうれしい」と話していました。
伸和コントロールズでは、今後も航空宇宙事業に取り組んでいきたいとしています。 -
功労表彰の2人が受賞報告
伊那市山寺の小牧文敏さんと阿部凱人さんは、社会体育の分野で功労があったとして、長野県教育関係功労者表彰を、このほど受賞しました。
4日は2人が伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞を報告しました。
伊那市山寺の小牧文敏さん(80)は、伊那北高校で甲子園に2度出場した経験を活かし、KOAソフトボール部の監督を経て県のソフトボール協会理事長や副会長を歴任し、現在は顧問を務めています。
ソフトボールの普及や発展に功績があったとして表彰されました。
小牧さんは「本当にうれしく思います。みなさんのおかげで受賞することができました」と話していました。
伊那市山寺の阿部凱人さん(77)は、伊那北高校卓球部で松商学園を破り県大会で優勝するなどの経験を活かし、県卓球連盟の副理事長や上伊那卓球連盟の理事長などを歴任し、現在は会長を務めています。
卓球を通じて社会体育の振興に寄与したとして表彰されました。
阿部さんは「周りのみんなの支えがなければここまで続けてこられなかった。本当に感謝しています」と話していました。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内では他に、伊那市富県の北澤喜宏さんが学校教育功労を、伊那市境の前沢慈名さんが学校保健功労を受賞しています。 -
初心者歓迎 女子児童ソフト教室
初心者でも気軽にソフトボールを体験してもらおうと、女子小学生対象の教室が2日から伊那市の伊那公園屋内運動場で始まりました。
市内の女子小学生でつくる、アルプスい~なちゃんソフトボールクラブのメンバーと、初心者9人が参加し2月までの冬の期間ソフトボールの基礎練習を行います。
初回のこの日は、キャッチボールを中心に行い、初めての子ども達は、ボールの投げ方を教わりました。
練習では「投げる方向に足を向けるようにしましょう」と説明を受けていました。
あるスタッフは「9年後に伊那市で開かれる国体のソフトボール競技に向けて、少しでも選手が増えればうれしい」と話していました。
教室は年末年始を除く来年2月までの日曜日に開かれ、当日参加もできるということです。
【詳しくは】伊那市教育委員会スポーツ振興課78-4111 -
南部小学校しめ飾りづくり
南箕輪村の南部小学校の全校児童は4日、正月用のしめ飾りを地域住民や保護者と一緒につくりました。
この日は、学校でボランティア活動を行う「ふくろうの会」のメンバー30人が学校を訪れ、児童たちにしめ飾りの作り方を教えました。
南部小学校では20年以上前から毎年、正月用のしめ飾りづくりを全校で行っています。
使ったワラは、5年生が米作りで育てたもので、地区ごと教室に分かれて親子で作りました。
しめ飾りは、各家庭の玄関に飾るということです。
南部小学校では「保護者も積極的に参加することで世代を超えて作り方を覚えられる。地域の人と触れ合いながら伝統文化の継承を大切にしていきたい」と話していました。 -
中国人留学生と餃子づくり
南箕輪村の信州大学農学部に留学している中国からの留学生と餃子を作って交流するパーティーが4日、伊那市の西箕輪公民館で開かれました。
この日は、中国からの留学生、金根さんと謝騁昊さんの2人を迎えて15人が餃子作りをしました。
主催した伊那日中友好協会は、日本と中国になじみ深い料理「餃子」を通して両国の交流を深めようと、伊那餃子会の協力のもと去年から行っています。
地元産の野菜を使った具を、皮で包んで焼いたり茹でたりしました。
作りながら、お互いの食文化の違いなどを話していました。
伊那日中友好協会では「文化の違いや共通点を、食を通して知ることができた。これからも交流の輪を広げていきたい」と話していました。 -
上伊那が舞台の映画 来年9月上映へ
伊那市出身のタレント成美さんらでつくる信州フィルムパートナーズは、上伊那8市町村を舞台にしたふるさとシネマの上映を、来年9月に行います。
3日は、映画についての記者会見が開かれ、成美さんの他監督・脚本を手掛ける岡本英郎さんが概要を説明しました。
映画のタイトルは「霊犬戦士ハヤタロー」で、駒ヶ根市の光前寺をはじめ高遠城址公園やもみじ湖、大芝高原など上伊那8市町村で撮影を行います。
主人公は、JA上伊那の伝説保存課に勤めることになった女性です。その女性の周りで、700年前に霊犬早太郎が封印した妖怪が甦るというものです。
岡本さんは、ゴジラやモスラ、ウルトラマンなどのデザイナーとして活躍していて、特撮ものを得意としています。
キャストは現在調整中で、エキストラについては今月中に一般オーディションを行います。
成美さんら信州フィルムパートナーズは、地元の企業などから資金調達などを行っていて協力を呼び掛けています。
その他、地元で活躍する歌手の湯澤かよこさんとふかせひとひろさんが手がけた歌を、地元の子ども達でつくる「早太郎合唱団」が歌います。
撮影は一部始まっていますが、来年4月から本格的に行います。
上映は9月を予定していて、全国各地で上映するという事です。 -
箕輪町議会と南箕輪村議会が開会
箕輪町議会と南箕輪村議会の12月定例会が3日開会しました。
箕輪町議会には4億7,900万円を追加する一般会計補正予算案など9議案が提出されました。
箕輪町議会は10日と11日に一般質問、17日に委員長報告と
採決が行われます。
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障害者の手づくり製品を販売
上伊那の障がい福祉事業所で作られた製品の販売会が3日から伊那市の伊那合同庁舎で始まりました。
会場には障がい福祉事業所の利用者が手づくりした布製品や木工品などが並び訪れた人たちが買い求めていました。
販売会は3日から始まった障害者週間に合わせて開かれているもので上伊那の12の事業所が参加しています。
障害者週間は国民がその活動に理解を深めるとともに障害者に積極的に社会参加をしてもらおうと定められたものです。
販売会を開いた伊那保健福祉事務所では「事業所の製品を多くの人たちに知ってもらい収益の向上につなげたい」と話していました。
障がい福祉事業所による手作り製品の販売会は7日まで正午から午後1時の間、伊那合同庁舎で開かれています。
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年末交通安全運動はじまる
31日までの年末交通安全運動に合わせて、伊那警察署などは開始式を3日、伊那市役所で行いました。
3日は、雨のため庁舎内で出発式のみを行いました。
子どもと高齢者の交通事故防止を運動の基本に、夕暮れ時と夜間の交通事故防止と飲酒運転の根絶を重点としています。
伊那署管内では、人身事故は去年の同じ時期に比べて58件少ない238件、死者は同数の5人となっています。
伊那市では、人身事故、けが人ともに減少していますが、死者は3人と2人多くなっています。
この死亡事故では、若者や中高年が亡くなっています。
年末交通安全運動は31日月曜日まで行われます。 -
天神山古墳からの出土品を市に寄贈
119年前に発見された伊那市美篶笠原の天神山古墳の出土品が、創造館に3日に寄贈されました。
3日は、長年出土品を管理してきた吉祥寺の前住職坂田徹恩さんと櫻井準笠原区長が創造館を訪れ、出土品を寄贈しました。
寄贈されたのは、119年前の明治32年に見つかったものです。
金環と呼ばれる金箔が施されていた耳飾りや勾玉、鉄の刀、古墳時代から平安時代まで生産されていた須恵器と呼ばれる土器など、分かっているだけで24点です。
天神山古墳があるのは、笠原の信号機から南東に400メートル進んだ場所です。
明治32年に、笠原村の住民が巨大な1枚岩を石垣にしようとこの場所を掘ったところ、それが石棺の蓋だったため、中にある人骨や出土品を発見することとなりました。
昭和27年には、当時の美篶村が村史の作成のため再発掘し、新たに勾玉などがでてきました。
これまで、古墳の近くにある吉祥寺が誰でも見学できるようにガラスケースに入れて管理していましたが、より多くの人に見てもらおうと所有者である区と相談し、寄贈されることになりました。
創造館の濵慎一学芸員は、98年前に撮影された写真と見比べ「出土品が当時と同じ状態で残っているのは大変珍しい。土器の形から6世紀後半から7世紀始めのものの可能性が高い」と話していました。
創造館では、来年2月にこれらの出土品を展示した特別展を開く予定です。
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元アメフト選手らが子ども達を指導
アメリカンフットボールの国内リーグの元選手らによるフラッグフットボール講座が2日、南箕輪村民体育館で開かれました。
講座には、村内を中心に小中学生およそ40人が参加しました。
指導に当たったのは、日本代表選手を含むアメフトの元選手13人です。
高学年のグループでは、4チームに分かれて試合が行われ、選手らと一緒に子ども達が作戦を立てながらプレーしていました。
アメフトの選手はタックルなどで頭部に衝撃を受けることが多く、脳疾患との関係が研究されています。
今回、元選手らが自然や子ども達と触れ合うことにより、脳がどのように変化するかを国の調査の一環で調べます。
フラッグフットボールの普及に力を入れていて、大芝高原などがあり自然豊かなことから、今回南箕輪村が実験の会場として選ばれました。
元日本代表の飾磨宗和さんは「自然の中を歩いたり、初めて会った選手たちと大勢の子ども達に指導をしたり、脳にとても良い影響があるのではないかと思う」と話していました。
南箕輪村では「会場として使ってもらえることもうれしいし、子ども達にとっても良い経験になる」と話していました。 -
迫力の響き「ニッポンドド御祭」
国内外の太鼓グループが一堂に集まり、3年ごとに1度開催される祭り「ニッポンドド御祭」が2日、伊那市の伊那文化会館で行われました。
県内を中心に、東京や神奈川、茨城など1都10県と、海外ではニュージーランドから、およそ400人の太鼓の打ち手が伊那市に集まりました。
60近くの太鼓グループが参加するこの祭りは、団体の垣根を越えて、合同で演奏を披露するのも魅力のひとつです。
関東合同の発表では、およそ100人がステージにあがり、「ドッコイ、ドッコイ」という掛け声に合わせて太鼓を打ち鳴らしていました。
会場にはおよそ1,400人が集まり、迫力ある演奏に聞き入っていました。 -
伊那マジッククラブ 恒例のショー
南信地域の奇術愛好家でつくる伊那マジッククラブのマジックショーが、25日、伊那市の伊那公民館で開かれました。
マジックショーは、会員の1年間の練習の成果を披露する場として毎年この時期に開かれていて、今年で45回を数えます。
25日は、会員14人それぞれが得意としている手品を披露しました。
筒から傘や杖を次々と出すものや水と砂を使ったものなど様々です。
このうち山口まゆみさんの「異次元の世界へようこそ」では、箱に入った女性と外にいた女性が一瞬にして入れ替わり、会場からは驚きの声があがっていました。
伊那マジッククラブでは、月に2回練習をしていて、「大きなステージで披露できることを励みに、会員一丸となって続けていきたい」と話していました。 -
箕輪中学校古田人形部 40周年
箕輪町の箕輪中学校の古田人形部は今年発足40周年を迎えました。
40周年を記念した古田人形芝居定期公演が町文化センターで1日、行われました。
箕輪中学校古田人形部は、昭和54年にクラブ活動として始まりました。
現在の古田人形芝居保存会のメンバーの多くは、このクラブの経験者です。
現在は、部として活動していて3年生8人、2年生1人、1年生9人の合わせて18人が所属しています。
定期公演では、目の見えない娘と武士の切ない恋物語を描いた「生写朝顔話 宿屋の段」を披露しました。
途中、琴を弾くシーンでは、生徒が三味線に合わせて娘の手を器用に操り動かしていました。
会場には、満員となる480人が訪れ人形浄瑠璃に見入っていました。
古田人形芝居保存会の柴登巳夫会長は、「今年を新たなスタートの年にし、箕輪中学校古田人形部の今後の活動に期待したい」と話していました。
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ザザムシ漁が解禁
伊那市の天竜川では、伊那谷の冬の風物詩ザザムシ漁が1日、解禁となりました。
伊那市の殿島橋下流でザザムシ漁をしているのは伊那市中央の中村昭彦さんです。
35年近くザザムシ漁を行っていて、その昔親せきの漁を手伝ったのがきっかけで始めたということです。
解禁日の初日の1日は、午前10時頃からザザムシがいる浅瀬で漁をしていました。
くわで石を掘り返し足を使って石の裏側についているザザムシを四手網と呼ばれる網に流し入れます。
10分ほどするとザザムシと呼ばれるトビケラやヘビトンボの幼虫が捕れていました。
冬場のタンパク源として食べられてきた伝統食で、醤油と砂糖、みりんで煮込み佃煮にして食べます。
これから水温が下がってくると脂がのってさらに美味しくなるということです。
中村さんは、捕ったザザムシを佃煮にして家族や友人などと味わうということです。
漁には虫踏み許可証が必要となります。
ザザムシ漁は来年2月末まで上伊那の天竜川で行われます。
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高遠町歴史博物館に有賀新館長
伊那市高遠町の高遠町歴史博物館の新しい館長に、伊那市出身で名古屋市立大学で学部長などを務めた有賀克明さんが就任しました。
1日は市役所で辞令交付式が行われ、笠原千俊教育長から有賀さんに人事通知書が手渡されました。
有賀さんは伊那市手良出身で、現在は南箕輪村在住の70歳です。
名古屋市立大学人文社会学部で教授や学部長などを務めました。
笠原教育長は「さらに人々に親しまれる博物館となるよう期待しています」と訓示しました。
有賀さんの任期は来年11月30日までの1年間です。
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伊那ポリス安全・安心フェスタ
伊那警察署は、1日から始まる年末の交通安全運動や特別警戒に合わせた啓発イベントを、南箕輪村民センターで1日行いました。
伊那ポリス安全・安心フェスタは、楽しみながら交通安全や犯罪防止を住民に呼びかけようと伊那署が初めて行ったものです。
フェスタでは、伊那警察署のイメージキャラクターがお披露目されました。
管内4市町村出身の伊那署の職員5人組という設定で、チーム名は「伊那安全安心守り隊」通称「I♥MAT」です。
伊那市出身の三峰桜、箕輪町出身の剣紅葉、辰野町出身の蛍原未明、南箕輪村出身の笠松姉妹の5人となっています。
今後は、パネルを伊那署の玄関や街頭啓発の際に掲示するほか、防犯グッズやチラシなどにイラストが使われるということです。
また1日は、伊那市出身の歌手湯澤かよこさんが特別伊那警察署長に、キャラクターをデザインした漫画家の雨宮理真さんが特別警察署員に任命されました。
伊那署の署員の詞に湯澤さんが曲をつけた伊那警察署のイメージソング「勇気の花束」を初披露しました。
演奏は、署員でつくるバンド「伊那署ローメンズ」です。
駒村公孝署長は「これからも安心安全なまちづくりへのご協力をお願いします」と訪れた人たちに呼びかけていました。
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伊那まちまるごと子どもカフェ
子どもの居場所づくりに取り組んでいる上伊那地域子ども応援プラットフォームは、伊那まち丸ごと子どもカフェを1日、伊那市の中心商店街で行いました。
メインの会場となったシマダヤでは、子ども食堂が開かれ、昼時には親子連れでにぎわっていました。
メニューはカレーとサラダで、食材は地元の企業やフードバンク、福祉団体などから寄せられたものです。
およそ300人分を提供しました。
伊那まち丸ごと子どもカフェは、上伊那地域に子どもの居場所づくりを進めていく気運を高めようと伊那地域子ども応援プラットフォームがはじめて開いたものです。
イベントでは子ども食堂の他、段ボールで町を作って遊べるブースや街歩きなども行われました。
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クマから身を守る方法学ぶ
クマから自分の身を守る方法などを学ぶ学習会が28日、伊那市の伊那西小学校で開かれました。
学習会ではクマのヌイグルミが登場しました。
児童たちはクマに襲われたときどのように身を守ればよいかを学びました。
学習会は学校近くに熊が出没することがある伊那西小学校が児童にその対応を身につけてもらおうと開かれたものです。
また同じく学校近くで昨年度、目撃情報があった高遠北小学校の児童もICT機器を使って学習会に参加しました。
講師を務めたのは信州大学農学部の瀧井暁子助教とゼミの学生です。
学習会ではクマのフンが用意され講師を務めた学生は「観察すると何を食べているかが分かります。」と話していました。
またクマの毛皮のほか頭の骨が並べられ児童たちが興味深げに触れていました。
瀧井助教は「クマに出会ってしまったときは、物を投げたり、大声で叫んだりせず、ゆっくり離れてください。」とアドバイスしていました。
また襲われてしまったときは「うつぶせになり首やお腹を守ってください。」と話していました。
伊那西小学校では2年に1度クマに関する学習会を開き児童の
安全意識を高めています。