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伊那少年剣道クラブで大会
保育園児から中学生までが所属する伊那少年剣道クラブのクラブ内大会が12日伊那東小学校で開かれました。 大会は保育園、小学生の学年別、中学生に分かれて開かれ32人が参加しました。 クラブ内大会は1年間のまとめとして毎年開かれていて38回目となります。 小学5、6年生の部と中学の部は総当りでの対戦後、上位4人がトーナメントで順位を競いました。 5、6年生の部決勝では5年生の黒河内上生君が勝ちました。 黒河内君は5月に長野市で開かれる大会に上伊那選抜チームの一員として出場することが決まっています。 新6年生が出場する大会で県内外から90チームが参加します。 中学生の部の決勝は中学3年で2段の北澤一樹君と2年で初段の池上象是君の対戦となり池上君が勝利しました。 指導にあたっている飯島浩さんは「送り迎えをしてくれている保護者や会場を貸してくれている学校、対戦相手などへの感謝の気持ちを忘れず剣道に精進してもらいたい。」と話していました。
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新宿のタカトオコヒガンザクラ開花
伊那市の友好提携都市新宿区に去年12月に植樹したタカトオコヒガンザクラが開花しました。 伊那市によりますと桜は、今月4日に開花したということです。 去年12月に新宿駅東南口広場のリニューアルを記念して伊那市がタカトオコヒガンザクラ2本を寄贈したものです。 開花した桜の近くにある新宿観光案内所では高遠の桜のポスターやチラシが貼られている他、映像が流れています。 桜守の西村一樹さんは、「桜は来週中には見ごろを迎えそうだ」と話しています。
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ファーマーズの集い 功績者を表彰
上伊那8市町村の農業委員が集まるファーマーズの集いが2月27日JA上伊那本所で開かれ、農業の発展に功績のあった3人と3団体が表彰されました。 上伊那農業委員会協議会の堺澤豊会長から、表彰状が手渡されました。 伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、伊那市手良の酒井敏明さん、 美篶の春日満男さん、 箕輪町長岡の柴節子さん 南箕輪村の農事組合法人まっくんファームの3人と1団体です。 美篶地区の会長を務め荒廃農地の解消に取り組んだ春日さんは、「地域の農業の活性化を願って活動してきた。これからも体力の続く限り尽力していきたい」と受賞者を代表して謝辞を述べました。 集いでは、上伊那農業高校畜産班が鹿肉を使った加工品開発について発表しました。 会場には農業委員や関係者およそ200人が訪れ、高校生の取り組みに耳を傾けました。
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古い布を使った作品の販売会
着物などの古い布を使った作品の展示販売会が伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、洋服やバッグなどおよそ1000点が展示販売されています。 出展しているのは、伊那市や塩尻、諏訪などに住む主婦17人です。 作品の展示販売会は14日まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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藤澤古實に学ぶ会 発足
昭和42年に亡くなった箕輪町出身の歌人で彫刻家の藤澤古實をもう一度見直そうと、学ぶ会が12日、発足しました。 藤澤古實は箕輪町三日町出身の歌人で彫刻家です。 50代の頃箕輪中学校に勤務していた関係で町内に多くの教え子がいます。 また、箕輪町の歌や上伊那の小中学校の校歌なども作詞しています。 12日は、箕輪町文化センターで藤澤古實に学ぶ会の発足総会が開かれ、関心のある人や教え子など50人が参加しました。 平成14年までは、短歌や彫刻の作品展、読書会などが箕輪町で行われていましたが、その後、活動が途絶えていました。 没後50年を機に会を発足することを決めました。 今年の1月から有志で準備を進め、事業計画などを協議し「藤澤古實短歌賞」を設け作品の募集を行ってきました。 12日は、41人113作品の応募があった短歌の入選者に表彰状などが贈られました。 会長の井澤通治さんは「郷土が生んだ藤澤古實の短歌や彫刻を根付かせていきたい」と話していました。 今後、2か月に1度、勉強会などを開いていく計画です。
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70代男性が200万円をだまし取られる
今月10日に上伊那郡内の70代の男性が200万円をだまし取られる特殊詐欺被害が発生しました。 伊那警察署の発表によりますと今月10日、被害者宅に息子を装う男から電話があり「証券を買ったがその証券に不正があった。公になると刑事罰の対象になり仕事も辞めなければならない。弁護士を頼むのに350万円必要だが貯金があるので200万円でよい。今回の情報が漏れるとまずいので銀行では親戚に不幸があったので金が必要になったと言ってほしい。」などと言われたということです。 男性は東京に向かうよう指示され弁護士の助手を名乗る男に現金200万円を手渡しその後息子に電話をかけて被害に気づいたものです。 伊那署ではこのような電話を受けたときは一旦切って自分から息子へ連絡をして確認したり警察に相談するよう呼びかけています。
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町観光協会フォトコンテスト展示
箕輪町観光協会主催のフォトコンテスト入賞作品の展示が箕輪町役場玄関ホールで行われています。 玄関ホールには、コンテストの入賞作品14点が展示されています。 最優秀賞の推薦には、箕輪町の小平充宏さんの作品「桜の福与城址」が選ばれています。 コンテストは「箕輪町の魅力を伝える写真」がテーマで、46人から158点の応募がありました。 展示は16日まで町役場玄関ホールで行われます。 17日~27日はイオン箕輪店、27日から4月7日まではながたの湯で展示されます。
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東日本大震災から6年 犠牲者の冥福祈る
東日本大震災から11日で丸6年となります。 地震発生時刻の午後2時46分にはサイレンが鳴らされ、犠牲者の冥福を祈りました。 「早いような遅いような、なんとも言えない気持ちですね・・・」 福島県浪江町から伊那市に避難した佐藤潤子さんです。 震災前、夫の忠司さんを介護しながら暮らしていましたが、浪江町全域に避難指示が出され、娘夫婦の住んでいた伊那に避難してきました。 2014年には忠司さんが亡くなりました。 墓がある場所は帰還困難区域に指定され、遺骨を納めることができません。 「主人の親が線量の高い場所に埋まってるんですよね。私が元気なうちに主人と一緒のところにしてあげたいなという気持ちはあるんですけど・・・。線量が低くなったら一緒のところに納骨してあげたいなと思っています」 佐藤さんが住んでいた浪江町苅宿地区は3月31日で避難指示が解除となりますが、伊那で生きていく事を決めました。 「2人して一生懸命になって働いて建てた家を壊さなきゃならないのはさみしいんだけど、そのままにしてもおけないしね。ふんぎりをつけなきゃならないなと思って」
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震災から6年 脱原発訴え パレード・映画上映
東日本大震災での福島第一原発の事故は、復興の大きな妨げとなっています。 11日は、脱原発を訴えるイベントが各地で行われました。 さよなら原発上伊那の会は、伊那市の市街地でパレードを行いました。 パレードには110人ほどが参加し、いなっせから伊那北駅までを行進しました。 上伊那の有志で作るさよなら原発上伊那の会は、毎週金曜日にいなっせ北側で集会を開いています。 山本真吾会長は、「一人でも仲間を増やし、原発の恐ろしさや自然エネルギーを活用することの尊さを広めていきたい」と話していました。 集会では、7つの団体と個人がそれぞれの思いを発表し、脱原発を訴えました。
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ルビコン会長 登内英夫さんの葬儀しめやかに
2月7日に99歳で亡くなった元県議会議長で、ルビコン㈱会長の登内英夫さんの告別式が、11日に箕輪町でとり行われました。 箕輪町の伊那プリンスホテルで一般会葬と社葬が行われました。 午前10時から午後2時半まで行われた一般会葬には、地域住民のほか企業や政界の関係者など約2千人が訪れたという事です。 訪れた人たちは献花をして手を合わせ登内さんの冥福を祈っていました。 登内さんは、伊那市西箕輪に本社を置くコンデンサーメーカー、ルビコンを創設しました。1967年から8期連続県議会議員をつとめ、県議会議長などを歴任しました。 宮下一郎衆議院議員は「親子2代に渡って大きな御恩を頂いた。経済界、政治の世界でもまさに師と仰ぐべき方だった」、長野県議会の向山公人議長は「去年の秋に誕生祝いをやろうと話した時はお元気な姿だったので大変さみしいが、登内さんの遺志を地域の発展のためにつくしていかなければいけないと感じた」、白鳥孝伊那市長は「手をあわせるといろいとな思い出が頭をよぎった。登内さんには大変お世話になりました」と話していました。 午後3時から行われた社葬には、商工会議所や県議会、企業の関係者のほか、役員OB、友人、親族など200人が参列したという事です。
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芸術文化団体一堂に 総合フェスティバル
芸術・文化団体が一堂に集まり、成果を披露する「長野県芸術文化総合フェスティバル」が11日から、伊那市の伊那文化会館で始まりました。 2階の小ホールホワイエでは華道教育会による作品展が、1階の美術展示ホールでは、書道協会と水墨画協会による作品展が行われています。 大ホールでは、音楽団体など、2日間で13団体が日頃の練習の成果を披露します。この日は、木村流大正琴などが演奏を披露しました。 長野県芸術文化総合フェスティバルは、12日まで伊那文化会館で開かれています。
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井月没後130年の節目 墓前で足跡偲ぶ
漂泊の俳人井上井月の命日で没後130年にあたる10日、井上井月顕彰会会員がその足跡を偲び墓参りをしました。 伊那市美篶末広にある井月の墓に会員7人が集まりました。 井月は幕末に伊那谷に現れ約30年にわたり俳句を作りながら放浪生活を送りました。 明治20年1887年に亡くなり当時井月を慕っていた人たちがこの場所に墓を建てました。 顕彰会はその生き様や残した句を伝えようと発足した団体で映画の制作や俳句大会などを開いています。 今年は没後130年の節目にあたり墓参りでは足跡を偲びそれぞれがゆかりの品を墓前に供えていました。 井上井月顕彰会では年内中に井月が残した俳句を集めた最新の全集を出版する計画でその足跡を後世に伝えていくとしています。
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公衆衛生専門学校 18人が巣立ち
伊那市の長野県公衆衛生専門学校の卒業式が行われ、3年間の課程を修了した18人が学び舎を巣立ちました。 この日は、保護者や在校生が見守る中、卒業生が入場しました。 式では、大塚俊英校長から、学生ひとりひとりに卒業証書が手渡されました。 今年卒業を迎えたのは、3年間の過程を修了した18人です。 卒業生の中には、昔から資格を取りたいと考えていたものの、子どもが生まれてタイミングを逃したという主婦の姿も見られました。 大塚校長は「先生や患者から信頼される歯科衛生士になれるよう頑張ってください。」と激励していました。 卒業生代表の関恭子さんは「これまで一緒にやってきた仲間と離れ離れになるが、それぞれの職場で切磋琢磨して、みなさんの健康を支えられるような歯科衛生士になれるように頑張りたい」と話していました。 今年度卒業する18人は、5日に国家試験を受験していて、28日に合格発表が行われることになっています。 卒業生は、2人が県内の病院に、16人が県内の歯科医院に就職が内定しているということです。
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東春近小の児童がしいたけの菌のコマ打ち
伊那市の東春近小学校の4年生は10日、地域の人と一緒にしいたけなどの菌のコマ打ちを体験しました。 これは、地域にある老松場(ろうしょうば)の丘古墳公園を活用して様々な体験をしてもらおうと、公園の整備委員会が開いたものです。 この日は、4年生56人が、しいたけ・ひらたけ・なめたけのコマ打ちを体験しました。 しいたけは来年の春に、ヒラタケとなめ茸は今年の秋に収穫するということです。
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伊那ICで強盗想定し訓練
料金所での強盗事件を想定した訓練が10日、南箕輪村の伊那インターチェンジで行われました。 訓練は、中央自動車道を降り、料金所で金を奪った犯人が市街地に逃走するという想定で行われました。 犯人役の警察官は車を降りて金を要求し、トランクごと金を奪うとそのまま逃走しました。 料金所で対応した職員は、犯人の特徴や、車の色などを無線で伝えていました。 警察官が到着すると、職員が防犯カメラの録画映像を確認し、犯行時刻や犯人の服装、車の車種などを伝えていました。 対応した職員は「何かあった時にどんな対応をするのか、これまで確認したことがなかった。実際に体験してみると、事前に確認をしておくことの重要性を感じた」と話していました。 伊那警察署の山崎仁生活安全課長は「人の記憶は曖昧です。段差のある料金所のブースでは、正確な身長もわからないので、目安となるシールを付けるなど、万が一に備えて対応をお願いします」と呼びかけていました。 訓練は、中央道を管理するNEXCO中日本と料金所を管理する中日本エクストール名古屋が定期的に行っているものです。 NEXCO中日本が管理する東海・北陸エリアでは、平成22年に愛知県で起きた強盗事件以降、発生していないということです。
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今年度松くい虫被害 上伊那北部で増加
松枯れを引き起こす松くい虫の被害は、今年度、上伊那北部地域で増えています。 10日は、上伊那地方松くい虫防除対策協議会が、伊那市の伊那合同庁舎で開かれ、去年12月末現在の被害状況が報告されました。 被害量は、前年度の同じ時期に比べて、上伊那全体ではおよそ200立方メートル増えています。 特に北部地域で被害量が増えていて、伊那市では前年度の同じ時期に比べておよそ500立方メートル多い2,627立方メートル、箕輪町ではおよそ100立方メートル多い、552立方メートルとなっています。 南箕輪村は65立方メートル少ない391立方メートルとなっています。 上伊那地方事務所林務課では、「これまでに引き続き、各市町村と連携をとって被害拡大対策に取り組んでいきたい」と話していました。 協議会では、来年度も今年度同様、予防や駆除、森林整備を行っていくほか、広域的な防除対策を検討・実施していくことが報告されました。
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南箕輪村長選挙立候補届出手続説明会
任期満了に伴い4月4日告示、9日投開票の日程で行われる南箕輪村長選挙の立候補届出手続の説明会が、10日に開かれ、現職の1派のみが出席しました。 説明会には、すでに出馬を表明している現職の唐木一直さんの一派が出席し、手続きや選挙活動の注意点などについて説明を受けました。 現在、出馬を表明しているのは、南殿で無所属現職三期目の唐木さん68歳のみで、平成21年、平成25年の選挙では無投票で再選しています。 今後は、立候補届出書類の事前審査が27日月曜日に行われます。 南箕輪村長選挙は、4月4日に告示、9日に投開票となっています。
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「伊那西小近くに建設も選択肢の一つ」
伊那市の白鳥孝市長は休園中の伊那西部保育園について、地域住民のがんばりによるとしたうえで「伊那西小学校近くへの建設も選択肢の一つ」との考えを示しました。 これは10日開かれた市議会一般質問で議員の質問に答えたものです。 伊那西部保育園は園児数が定員の半数に満たず休園が5年続いたことから今議会で廃園とする議案を提出する予定でした。 しかし地域住民や議会から存続を求める要望があり廃園とする議案の提出を見送りました。 白鳥市長は地域のみなさんのがんばりによるとしたうえで「伊那西小学校近くへの建設も選択肢の一つ」との考えを示しました。 また定員の半数で休園となり5年続けば廃園するとの基準について 「保育園のあり方として地域の特殊性や保育園の運営方法については検討していくことは可能」との考えを改めて示しました。
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この春小学校を卒業 避難生活の6年間に感謝
小学1年生の時に東日本大震災で福島県から伊那市高遠町に移住した男子児童がこの春、小学校卒業の節目を迎えます。 10日、伊那市高遠町の高遠北小学校で卒業式の練習が行われました。 卒業生は7人でそのなかの1人、半澤祈抱君は福島県会津若松市で暮らしていました。 6年前震災にあいその後、高遠町で家族とともに避難生活を始めました。
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南信工科短期大学校 春の学校説明会
南箕輪村の南信工科短期大学校は、高校生などを対象にした学校説明会を、9日開きました。 説明会には、高校生や保護者など11組17人が参加しました。 参加者は、校舎内を回って、担当者から説明を受けていました。 南信工科短大は、ものづくりに関する専門知識と技術を身に着けられる学校として、去年4月に開校しました。 春休みに入った高校生を対象に関心を持ってもらおうと、今回、説明会を開きました。 高校2年の男子生徒は、「進学したいと考えて説明会に参加した。最新の設備がそろっていると感じました」と話していました。 なお、南信工科短大では、6月から9月まで3回のオープンキャンパスを予定しています。
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長谷高齢者体操自主グループ発足
伊那市が長谷で行ってきた高齢者向けの筋トレ教室が終了したことを受け、受講者たちが自主的に運動に取り組むグループが、9日発足しました。 伊那市長谷の気の里ヘルスセンター栃の木に18人が集まり、筋トレやストレッチなどをして体を動かしました。 伊那市は、各地区を巡回して、高齢者筋トレ教室を開いていますが、長谷の教室は、去年12月から始まり、3月6日に終了となりました。 受講者から継続して活動を続けたいとの声が上がり、自主グループを立ち上げることになり、今日が初の活動日となりました。 参加者の年齢は65歳から80歳で長谷を中心に高遠町や竜西からの参加もあります。 栃の木健康クラブと名付けられたこのグループは、毎週木曜日、午前9時30分から伊那市長谷の気の里ヘルスセンター栃の木で活動しています。 会では、興味があれば気軽に来てほしいと参加を呼び掛けています。 なお伊那市内には、こうした高齢者の自主グループは46グループあり、長谷地区では初となります。
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井月さんの命日前に美篶小で歌披露
今年は漂泊の俳人として知られる井上井月の没後130年です。3月10日の命日を前に、伊那市美篶小学校で、音楽教諭が作曲した「井月さんの歌」が、9日初めて披露されました。 9日は、音楽集会が開かれ、全校児童413人が、「井月さんの歌」を歌いました。 井月さんの歌は、美篶小学校の音楽教諭・一ノ瀬 武志さんが作詞・作曲しました。 今年1月に完成し、クラスごとに練習を重ねてきました。 全校で歌うのはこの日が初めてとなります。 井月の容姿や、生き方などが歌い上げられています。 初披露にあたり、井月顕彰会理事で、美篶小学校となりの資料館副館長として子どもたちともかかわりの深い矢島信之さんも来賓として招かれました。 この日は井月についての読み聞かせもありました。 井上井月は、江戸時代から明治時代にかけて伊那谷を放浪した俳人です。 30年近く伊那谷を放浪し美篶で亡くなったといわれていて、墓もあることから、没後130年となる今年、地元の子供たちに井月について知ってもらおうと曲が作られました。 作曲・作詞した一ノ瀬教諭は、「井月を自分たちの地域ゆかりの人として親しんでもらい、歌い継いでもらえたらうれしい」と話していました。
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福島からの果樹農家・佐藤さん6年目の春へ
東日本大震災からまもなく6年となります。福島から伊那市に自主避難した果樹農家・佐藤浩信さんも、伊那で6年目の春を迎えようとしています。 佐藤さんは、9日、西箕輪の畑で三男の孝樹(こうき)さんとともに、桃の剪定作業を行っていました。 剪定は、果樹栽培の肝ともいえる作業です。 福島第一原発事故直後に、移住先の伊那で植えた桃は6年目を迎えようとしています。 福島から持ってきて植えた黄金桃という品種の桃は50本ありましたが、このほど、すべて切りました。 病気に弱いことと、ほかの品種の桃と時期が重なり、出荷しきれないことから、ゼロからほかの品種に植え替えることを決断しました。 避難してきた当時、植える桃の出荷時期にまで、考えが至らなかったと振り返ります。 佐藤さんは、原発事故があるまでは、高級百貨店で販売する果物を扱ってきました。しかし、風評被害で取引は激減しました。あれから6年。試行錯誤の毎日が続いています。 佐藤さん一家が、伊那で管理する果樹園は、現在3.2ヘクタールほどになります。 福島とのつながりを保ったまま伊那で何ができるのか、佐藤さんはもがき続けています。
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東京海上日動 上伊那福祉協会に車椅子寄贈
損害保険を取り扱う東京海上日動火災保険株式会社は、上伊那福祉協会に9日、車いすを寄贈しました。 この日は、東京海上日動火災保険株式会社長野支店の吉川雅也支店長と伊那支社の波多江崇史支社長が上伊那福祉協会を訪れ、車いす1台を贈りました。 東京海上日動は、県内に1つの支店と6つの支社があります。 社会貢献活動として21年前から各地の福祉施設に車いすを贈っています。 車いすの購入費用には、社員およそ150人の募金も充てられています。 上伊那福祉協会の平澤豊満会長は「利用しやすい素晴らしいものをいただいた。ありがとうございます。」と感謝していました。 吉川支店長は「わずかな気持ちだが今後も継続して役に立てるよう頑張りたい」と話していました。 車いすは、駒ヶ根市の特別養護老人ホーム千寿園で使うということです。
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大萱の市営・県営団地 来年度から解体へ
伊那市の白鳥孝市長は、老朽化している西箕輪大萱の市営・県営団地について、準備ができた棟から来年度より解体を始めることを、今日報告しました。 これは、9日に市役所で開かれた市議会一般質問の中で議員の質問に答えたものです。 大萱の市営・県営団地は、昭和38年から42年にかけて建設され、50年以上が経過し老朽化が進んでいます。 市営・県営合わせて208戸あり、入居しているのは93戸で115戸が空き室となっています。 白鳥市長は「県営については、県と立て替えの協議を進める中でまだ具体的な位置や規模は決まっていないが、将来を見据え、来年度から計画的に解体を進めていきたい」と話しました。 団地は最大4戸が1棟に入っていて1棟の中の全室が空いた棟から解体を始めたいとしています。
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県水墨画協会 南信地区会員展示会
長野県水墨画協会の南信地区会員による展示会が、9日木曜日から、伊那市の伊那文化会館で始まります。 6日は、役員およそ10人が9日から始まる展示会に向けて準備をしました。 山水画や花鳥画など、86人の会員が1人1点展示しています。 作品には賞が付けられていて、最高賞の優秀賞10点のうち伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、箕輪町の井内俊子さんの作品と、有賀妙子さんの作品が選ばれています。 武井寿々子南信支部長は、「ここ2、3年で人物や抽象画などの現代要素を取り入れた作品が増えてきた。多種多様な作品を見てほしい」と多くの来場を呼び掛けています。 展示会は、9日から12日の日程で行われる県芸術文化総合フェスティバルの一環で開かれるものです。
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伊那市 新たな産業用地取得を検討へ
伊那市の白鳥孝市長は産業用地として六道原工業団地や小黒原産業適地に新たな用地確保を検討したいとの考えを示しました。 これは8日開かれた市議会3月定例会の中で議員の質問に対し答えたものです。 伊那市は2014年に伊那市開発公社から産業用地として、およそ16万㎡の土地を買い取りました。 残っている土地は3区画で6万4千㎡ですが、これらについて現在引き合いが来ているということです。 白鳥市長は「企業のニーズにスピード感を持って対応するには常に5万㎡を確保していることが必要だ」と話し、新たな用地確保を検討したい考えを示しました。 場所については、「国道153号バイパスの沿線となる六道原工業団地や、9月に完成する小黒スマートインターチェンジ近くの小黒原産業適地付近を検討したい」と話しました。 伊那市は、3月定例会に土地購入基金案や、公有財産管理活用事業特別会計案を提出しています。
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針に感謝を込めて 針供養
裁縫の仕事に携わった人たちがその道具の縫い針に感謝する針供養が8日、伊那市の常円寺で行われました。 常円寺境内にある針塚にはこれまでに供養された針が納められています。 針供養は上伊那和裁連盟と日本和裁士会上伊那地区が昭和40年から行っているものでおよそ20人が出席しました。 献燈献花に続いて参加者が折れた縫い針をこんにゃくに刺し、供養していました。 針供養はかつて事始めの2月8日に針仕事の上達を願い行われ150人ほどが集まっていたということです。 常円寺の角田泰隆住職は「縫い針は金属であり命も心もないが針に対し畏敬の念と謙虚な思いを持つことが大切です。」と話していました。 福澤幸子会長は「昔は針1本で子どもを学校に通わせ、生計をたてていました。この供養は続けていかなければなりません。」と話していました。
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森林税間伐 来年度は433ha要望
みんなで支える森林づくり上伊那地域会議は、来年度の里山の間伐面積を今年度の2倍となる433ヘクタールとする要望をしました。 これは8日伊那合同庁舎で開かれた会議で報告されました。 来年度上伊那の間伐面積の要望は今年度の232ヘクタールのおよそ2倍となる433ヘクタールとなっています。 間伐について来年度からは、これまで5ヘクタール以上の面積が必要でしたが、1ヘクタールからも補助をしていく計画が示されました。 報告によりますと、今年度の上伊那の民有林の間伐見込み面積は232ヘクタールで、県内2500ヘクタールの計画のうち上伊那が占める割合は9・3%でした。 委員からは「次の世代へ繋げる造林分野にも森林税を活用するべきだ」「森林整備が進んでいる事を多くの人にわかるような仕組みが必要だ」などの意見が出されていました。
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公立高校後期選抜試験 県内一斉に
公立高校の一般入試にあたる後期選抜試験が8日に行われ、県内ではおよそ1万2千人が試験に臨みました。 上伊那では全日制、定時制、多部・単位制合わせて8校で試験が行われました。 このうち伊那市の伊那弥生ケ丘高校では、午前8時前から受験生が会場に向かっていました。 上伊那の公立高校8校には、1,019人が志願しています。 伊那弥生ケ丘高校では240人の募集に対し255人が志願し倍率は1.06倍となっています。 県教育委員会によりますと、試験は予定通り終了したということで上伊那の高校でもトラブルなどはなかったということです。 9日は、辰野高校、高遠高校、箕輪進修高校、赤穂高校の定時制で面接試験が行われる予定です。 後期選抜試験の合格発表は17日(金)となっています。