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大規模地震災害想定の防災訓練
伊那市、箕輪町、南箕輪村で大規模な地震災害を想定した防災訓練が4日行われました。 伊那市では、手良小学校を主会場に行われました。 地域、小学校、保育園が合同で訓練を行い災害時の初動対応を確認しました。 訓練は、震度6弱の地震が発生した想定で行われ、午前9時に手良地区の住民が小学校の体育館に避難し、常会ごと避難状況を報告していました。 この後、上伊那医師会による、けが人の処置の優先順位を判断するトリアージの実演が行われました。 グラウンドでは、災害時に使用する車両や人命救助のための資材の展示が行われた他、体験コーナーが設けられました。 参加者は、訓練用の消火器を使って放水したり、火災時の煙を体験していました。 また、ライトの設営では、実際に組み立てていました。 主会場となった手良小学校には、およそ500人が集まり子どもたちや地区住民が防災に関する知識を深めていました。
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アウトドアアクティビティ体験 芝フェス初開催
南箕輪村の大芝高原一帯でアウトドアアクティビティを体験するイベント「芝フェス」が3日初めて行われました。 芝フェスでは、ヨガやマウンテンバイク、スラックラインなど7つの体験コーナーが設けられました。 芝フェスは、大芝高原や村の自然を活用したアクティビティを楽しんでもらい、利用促進につなげようと南箕輪村や村商工会などで作る実行委員会が初めて企画しました。 高原内にあるみんなの森では、森林セラピーロード認定10周年を記念して森林による癒しを体験するイベントが行われました。 村によると、セラピーロードは一日におよそ200人が利用していて、地域の人たちに浸透しているということです。 訪れた人たちは植物を観察したり、立ち止まって森の音に耳を澄ませていました。 また、大泉所ダムではカヌー体験が行われました。 初めてカヌーに乗る人も多く、参加者は一生懸命パドルを漕いでいました。 実行委員会によりますと、芝フェスには県内からおよそ150人が参加したということです。
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リニア開通を見据え伊那市の未来を考えるシンポジウム
リニア中央新幹線の開通を見据え、伊那市の未来を考える「伊那商工会議所将来ビジョンシンポジウム」が3日、伊那市の伊那商工会館で開かれました。 シンポジウムでは行政や市内企業の経営者5人によるパネルディスカッションが行われ、「リニア時代に向けて伊那市で攻めるべきもの、守るべきもの」をテーマに意見を交わしました。 攻めるべきものについて、白鳥孝伊那市長は「中間駅は人が利用しなければ1時間に1本が2時間、3時間に1本と減ってしまう。そうならないために、農業、工業、サービス業を組み合わせ産業構造を深く高くしていく事が今必要だ」と話していました。 伊那ケーブルテレビジョンの向山賢悟社長は「伊那市には誘客につながる魅力あるコンテンツがある。観光情報や生活情報、就職情報など、伊那市のことがすべてわかる情報発信サイトがあると武器になるのではないか」と話していました。 伊那商工会議所は、2027年のリニア中央新幹線開通を見据え、産業力の強化や地域資源を生かした魅力づくりに取り組む平成26年度~28年度の3年間の将来ビジョンを策定しました。 これまでに、朝マルシェなど市街地でのイベントや入笠山を中心とした観光コースの調査研究などに取り組んでいて、シンポジウムはそのまとめとして開かれました。 会場には地元企業や一般などおよそ150人が訪れました。
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井上井月の木刀 井月さんまつりで展示
3日から始まった第4回千両千両井月さんまつりに合わせて、伊那市のいなっせでは、井月の持ち物であった可能性が非常に高いとされる木刀が展示されています。 こちらが、井月のものとされる木刀です。8月25日に見つかりました。 長さは約60センチで、カシの木に漆を塗ったものとみられています。レンコンの形を模していて、2つの節があり、カタツムリが彫刻されています。 この木刀を発見した井上井月顕彰会理事で宮田村在住の細田伊佐夫さんです。 8月25日、宮田村の旧家、正木屋酒店の蔵座敷でこの木刀をみつけました。 細田さんによりますと、落款を作れる技術をもっていた井月自身がこの木刀を彫ったのではないかという事です。 武器を持たない主義の井月は仏教的な意味を持つ蓮の根、レンコンを模り、家を背負ってゆっくりと歩くカタツムリを自分に例えたのではないかという事です この木刀は、井月さんまつりの関連イベントとしていなっせ2階展示ギャラリーで開かれている展示会「井月さんの部屋」で4日まで展示されています。 会場には、伊那市の書家池上信子さんが書いた井月の書や、細田さんが井月の句を染物で表現した作品が展示されています。 井月さんまつりは4日までで、4日は午前10時30分から第25回信州伊那井月俳句大会が開かれるほか、午後1時から、駒ヶ根市出身の俳人、伊藤伊那男さんの講演会が開かれます。
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向山竹脩さん 「井月の句心を書で描く」
3日からの井月さんまつりに合わせて、伊那市山寺の書家、向山竹脩さんは、「井月の句心を書で描く」と題した展示会を、きたっせで開いています。 会場には、向山さんの作品24点が展示されています。 書道歴40年以上の向山さんは、井月が残した句の中から心に響いたものを選んで書いています。 句をよく読み井月に思いをはせ、その意味を表すように、絵を描くように書いているという事です。 山寺区文化祭の展示会も同じ会場で開かれていて、区民から寄せられた手芸作品や写真なども展示されています。 山寺区文化祭の展示会は4日までです。 向山さんの作品は5日(月)からロビーに移し、向山さんが開く書道教室の生徒の作品とともに11日(日)まで展示されます。
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松尾修さん著書「高遠旅石工たちの幕末」出版
伊那市の元建設部長で、現在岐阜県の大垣市役所に勤めている松尾修さんは、高遠石工の歴史を探るミステリータッチの小説を出版しました。 4日、著者の松尾さんが伊那市高遠町の高遠さくらホテルで記者会見を開き、本の概要を説明しました。 タイトルは「高遠旅石工たちの幕末」です。 八ヶ岳山麓に実在する、頭は人間で体が蛇の形をした石仏を、建設会社に勤務する若手技術者が見つけ、製作の謎を解きながら高遠石工の存在とその功績を知っていくというミステリータッチの小説です。 松尾さんは、全国各地で活躍した旅石工にスポットをあてたという事です。 高遠石工の研究者や伊那市の関係者でつくる出版委員会では「高遠石工をひとつの観光資源として全国に発信していきたい」と話していました。 高遠旅石工たちの幕末は初版千部で1冊1,700円です。 伊那市内のニシザワ書店の他、高遠さくらホテルなど伊那市観光㈱の施設で購入できます。
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農業担い手、新規就農 合同セミナー
農業の担い手となる集落営農組織や新規就農者を対象にした合同セミナーが8月26日伊那市のJA上伊那本所で開かれました セミナーは、地域の活性化や儲かる農業を目指し、上伊那地域の農業の今後のあり方や進め方について考える機会にしようと開かれ、130人ほどが参加しました。 セミナーでは、伊那市の野菜農家松本竜司さんが「伊那市で就農した脱サラ農家の8年半」と題して話をしました。 松本さんは、石川県出身で信州大学農学部卒業後、北海道で農業改良普及員として働いていました。 38歳の時に野菜を育て、多くの人に自分の作ったものを食べてもらいたいとの思いが強くなり妻の実家のある伊那に移住し就農しました。 松本さんは「上伊那は気候が穏やかで、多種多彩な野菜が生産できる。 関東や関西など消費地にも近く、農業する条件がそろっていたので移住する事を決めた」と話していました。 また、8年間を振り返り「農業は一人でするには限界がある。 周りの信用や協力を得られるよう、地域との繋がりが大切だと実感した」と話していました。 JA上伊那によりますと、管内での新規就農者数は、年間およそ20人ほどだという事です。
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東京の大学生が鹿肉餃子づくり体験
インターンシップで伊那市の新山を訪れている東京の跡見学園女子大学の学生5人は、南箕輪村の上伊那農業高校を2日訪れ、鹿肉を使った餃子づくりを体験しました。 2日は、大学生5人と上伊那農業高校の畜産班の生徒8人が一緒に餃子をつくりました。 大学生は、鹿のロース肉を小さく切り分け機械を使いひき肉にしていました。 インターンシップで伊那市の新山を訪れているのは、観光について総合的に学ぶ跡見学園女子大学の観光コミュニティ学部の2年生です。 今回は、新山で行われている移住促進や情報発信の取り組みを体験すると共に、学生の視点から気づいた改善点など発表する事になっています。 今日もその一環で、新山で捕獲されたニホンジカの肉を使い、商品開発をしている上伊那農業高校で餃子づくりをしました。 2日作った餃子は、3日に新山の集落センターで開かれるインターンシップの報告会で地域の人たちに振る舞われる事になっています。
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高遠高校の兜陵祭 4日に一般公開
高遠高校の文化祭、第56回兜陵祭の前夜祭が2日行われました。 兜陵祭はあすが校内祭で4日に一般公開されます。 今年のテーマは「一祭合祭みんなで創る文化祭」となっていて今日は前夜祭が行われました。 前夜祭では校内のカップルが紹介されるコーナーなどがあり生徒たちは盛り上がりを見せていました。 兜陵祭では初企画として中庭にステージをつくり、福祉、合唱、書道の各コースの発表やタレントのなるみさんが出演するラジオの公開録音も予定されています。 一般公開は4日日曜日の午前9時半から午後2時半までで地域の人たちに足を運んでもらおうと苗木の販売や子どもたちへの風船のプレゼントも企画しています。
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災害映像共有システムの運用始まる
上伊那広域消防本部はリアルタイムで災害現場の映像を消防本部で見ることができる災害映像共有システムの運用を2日から始めました。 このシステムは災害現場の状況をスマートフォンで撮影し、その映像を消防本部で確認できます。
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箕輪町新成人「町が好き」 85%
箕輪町が8月15日に行われた成人式で新成人を対象に行ったアンケートで、箕輪町が好きとの回答が85%、住み続けたい・帰ってきたいと回答したのは52%でした。 アンケートは、8月15日に行われた箕輪町の成人式に参加した185人のうち66人から回答を得ました。 それによると、箕輪町が好きとの回答は85%でした。 箕輪町に住み続けたい・帰ってきたいですかとの問いに「はい」と回答したのは52%、「いいえ」が12%、「どちらでもない」が36%でした。 「はい」の理由としては、「家族がいる」「友人がいる」「自然が豊か」などとなっています。 「いいえ」の理由としては、●地元を出たい●働く場がない●都会へ出て挑戦したいなどとなっています。 町からどのような情報発信を望むかとの問いには、●就職情報 ●観光イベント情報●飲食店情報●子育て情報などと回答しています。 箕輪町では、アンケートの結果を参考に、若者が地元に戻ってくるような政策につなげていきたいとしています。
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オリジナルツアー企画・観光素材を募集
上伊那地域おもてなし向上プロジェクトでは、広く一般から、上伊那地域を旅するツアー企画・観光素材を募集しています。 募集するのは、飯田線を活用するツアー、ジオパーク・パワースポット・妖怪伝説など独自の視点で上伊那地域を巡るこだわりのツアー、身近でありながら見過ごしがちな観光素材です。 中高年世代の女性、小学生のいる家族など、旅行客のターゲットをきめ、ツアーコースを企画します。 審査基準は、新たな視点から上伊那地域の魅力を紹介する独自の視点があるか、実現可能かなどです。 採用されたツアーコースは、来年度の大型観光キャンペーンの信州ディスティネーションキャンペーンで旅行会社に商品として提案されます。 企画を募集している上伊那地域おもてなし向上プロジェクトは、市町村、商工団体、観光関連団体などで組織していて、事務局は上伊那地方事務商工観光課です。 オリジナルツアー企画は、9月30日まで募集しています。 募集案内、応募用紙は、上伊那地方事務所商工観光課のホームページから入手できます。
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茨城の鯉淵学園学生が伊那で農業研修
伊那市と新規就農協力の協定を提携している茨城県の鯉淵学園農業栄養専門学校の学生が、市内の農事組合法人や農場で農業体験研修を行っています。 伊那市での鯉淵学園の学生の受け入れは去年から行われていて今年で2年目です。 今年は、1年生26人2年生2人の合わせて28人が訪れ、昨日から、野菜班と畜産班に分かれて研修を行っています。 畜産班は手良中坪にある農協直産㈱手良農場を訪れ、牛の牛舎の清掃や餌やり、ブラッシングなどを行いました。 手良農場では、和牛のオスとホルスタインのメスを掛け合わせた肉用牛を166頭飼育しています。 学生たちは、普段、ホルスタインの世話をしているということです。 協定は、高齢化や後継者不足などの農業の問題を伊那地域が抱える中で、鯉淵学園の学生の就農先の一つとして伊那地域を提案するものです。 鯉淵学園によりますと、学生の9割の実家は非農家で、昨年度は、男女それぞれ1人が、伊那地域で就農したということです。
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防災の日 各地で防災訓練
9月1日は、防災の日。上伊那でも各地で防災訓練が行われました。 このうち、箕輪町の松島保育園では地震が発生したとの想定で訓練が行われました。 午前9時15分になるとサイレンが鳴らされ、園内放送で園児に机の下に隠れるよう呼びかけがありました。 年少のクラスでは、頭を抱えて、机の下にもぐっていました。 地震が収まった後は、防災頭巾をかぶって園庭に避難しました。 防災頭巾は、座布団の中に入っていて、いつでも取り出せるようになっています。 準備が済んだ子どもから外に逃げました。未満児は、台車に乗ったり、保育士に抱きかかえられて避難しました。 サイレンに驚いて泣き出してしまう園児もいました。 園庭に全園児230人ほどが集まると、各クラスの担任が園長に人数を報告していました。 松島保育園では、火災や不審者を想定し月に1回の避難訓練を行っています。 地震の訓練は今年度初めてで、年度内にあと2回行うということです。
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小坂洋一さん・中村雄三さん ふたり展
ステンレス工芸作家の小坂洋一さんと、焦がし絵作家の中村雄三さんの作品展示会が、 南箕輪村のコーヒー&ギャラリーなごみの樹で開かれています。 ギャラリーには、小坂さんのステンレス工芸作品13点と、中村さんの焦がし絵作品25点が並んでいます。 2人は県工芸美術協会の会員で、一緒に作品展をやろうと声をかけあい今回初めて展示会を開きました。 この日は会場を訪れた人たちに小坂さんが作品を紹介していました。 こちらは、幼い時の記憶を元に作った作品です。 母親にバリカンで髪の毛を刈られているのが、小学生時代の小坂さんです。 当時の小坂さん宅の様子を表現していてユーモアを感じる作品です。 中村さんは、ベニヤ板に電気ごてで模様や絵柄をつけて作品を作る焦がし絵作家です。 著名人や観光名所の風景など、細かな部分まで再現されています。 小坂洋一さん・中村雄三さんの作品展は、30日(金)まで、南箕輪村のコーヒー&ギャラリーなごみの樹で開かれています。
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南箕輪村 地域おこし協力隊来年度増員予定
南箕輪村は、観光や移住定住に関する地域おこし協力隊を、来年度から2人採用する考えです。 1日に開会した村議会9月定例会で、唐木一直村長が報告しました。 現在、南箕輪村では2人の地域おこし協力隊が今年度から活動をしています。 大芝高原の味工房を拠点としていて、村のPRやイベントの協力などを行っています。 地方創生の取り組みの中で、イベントの開催や大芝高原を中心とした観光面の発信に力を入れたい考えで、新たに2人を募集します。 唐木村長は「観光振興で新たなイベントの企画や婚活イベントも行っていく。他市町村に比べて若干遅れていると感じている移住定住分野も担ってもらいたい」と話しました。 地域おこし協力隊の募集については、9月議会の一般会計補正予算案に200万円計上されています。 採用は、来年4月1日を予定しています。
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伊那小学校PTAバザー賑わう
売り上げを学習環境の整備に役立てるための伊那小学校恒例のバザーが27日に行われ多くの人で賑わいました。 伊那小学校とPTAが毎年行っているバザーで、体育館を会場に行われました。 家庭から集めた日用品や衣類、子どものおもちゃなどを市価より安く販売します。 売り上げは学校の学習環境の整備のために使われ、一昨年と去年は2年かけてステージ発表用のスポットライトを2台購入したという事です。 約2時間の販売時間で、後半になると売れ残りがないようタイムセールで価格がさらに引き下げられます。 訪れた人たちは値段交渉しながら目当ての品を購入していました。 伊那小学校では、地域と学校の連携を深め、総合学習など子ども達の活動を知ってもらうきっかけにしていきたいと話していました。
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井月さんまつりに向け 伊藤さんPR
伊那市出身で伊那の勘太郎の人物像や江戸時代の文化などを研究する伊藤春奈さんは28日、伊那市内で記者会見を開き9月にいなっせで開かれる千両千両井月さんまつりをPRをしました。 伊那市出身の伊藤さんは伊那北高校を卒業し、東京都で雑誌の編集者やライターとして活動しています。 幕末の文化や風俗を調べる中で、子供の頃に聞いた「勘太郎月月夜唄」がきっかけとなり、「勘太郎」や、その時代の伊那について研究するようになりました。 千両千両井月さんまつりは9月3日と4日にいなっせで行われ、伊藤さんが出演するシンポジウム「井月と伊那の勘太郎」は3日の午後1時半から開かれます。
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富県保育園園児 地域の自然を探検
伊那市の富県保育園の園児は31日地域住民と散歩をして地域の自然に触れました。 ○富県保育園の年長園児18人が地域住民と貝沼地区を散歩しました。 これは、貝沼の自然環境を守る会が地域の子供たちに地元の自然に触れてもらおうと行ったものです。 保育園を出発して2時間ほどかけて歩き、途中、神社や里山、田んぼ等をまわりました。 貝沼の里山では、目を閉じて耳をすまし、山の中から聞こえる色々な音を聞き分けていました。 園児たちは、セミや、ハト、風の音がしたと話していました。 里山を抜けて、田んぼに到着すると、会のメンバーは「一本の稲穂には100から150粒のお米が実っている。 お茶碗をいっぱいにするには、10本の稲穂が必要です」と子供たちに教えていました。 貝沼の自然環境を守る会では、子供たちに地域の自然を少しでも身近に感じてもらえればと話していました。
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箕輪町政策研究会「チーム 箕輪チャレンジ」キックオフ
箕輪町の職員で作る、政策研究会「チーム 箕輪チャレンジ」のキックオフミーティングが31日箕輪町役場で開かれました。 初回となる31日のミーティングでは、アドバイザーを務める松本市のNPO法人 SCOPの北村大治さんが、政策形成の進め方について話をしました。 北村さんは「問題解決までの工程を見据え、誰のための政策か納得いくまで繰り返し考える事が必要です」と話していました。 研究会は第5次振興計画の「重点プロジェクト」の実現に向け、具体的な工程や担当等を示した計画を立案する為に発足しました。 テーマ毎プロジェクトチームを作り、公募した職員と担当部署の職員が調査や政策研究を行います。 北村さんは、ここ10年の国の交付金について「政策能力のある自治体に、配分される傾向にある」と話し、「地域を維持、持続するためには、職員一人一人が政策を立案、実施、評価する力を身に付けていく事が大切だ」と話していました。 キックオフミーティングでは、今年のテーマの「自然エネルギー」、「ブランド力向上」、「若者のまちづくり」の3つのプロジェクトチームに分かれ、今後の進め方や、目指す方向性について話をしました。 今年度は、11月に中間報告、来年2月に研究成果の発表を行い、まとめたものは、町長に政策提案することになっています。
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今年の米「平年並み」
関東農政局は、今年の米の作柄概況を発表しました。 それによりますと長野県の南信は、平年並みとなっています。 川下り米の産地、伊那市美篶青島の水田では、稲が黄色く色づきはじめ、実りの秋を感じさせています。 発表によりますと、長野県の今年の米の8月15日現在の作柄は、生育期間を通じて概ね天候に恵まれたことから東信、南信、中信、北信とも平年並みと見込まれています。 15日現在の穂の数、もみ数、登熟などのすべての項目で平年並みとなっています。 全国的には、やや良が9つの道と県、残る37の都府県で平年並みと見込まれています。 上伊那地域の稲刈りは、9月10日頃からと見られます。
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地域おこし協力隊員が伊那で交流
都市部から移住して県内の市町村で活動する地域おこし協力隊の交流会が30日と31日の2日間伊那市などで行われました。 31日は交流会に参加している45人が4つのグループに分かれ、各フィールドで現地視察や意見交換をしました。 伊那市東春近のゲストハウス赤石商店。 箕輪町出身の埋橋幸希さんが、空き家だった祖母の家を改築し、今年3月に開業しました。 ここには、6人の協力隊員が訪れました。 案内人は、中心市街地の活性化やまちなか居住に取り組んでいる伊那市の協力隊員齋藤俊介さん。 主体的にみんなですごせる場所としての「学びのまちプロジェクト」をこの場所でスタートさせました。 赤石商店の埋橋さんが、開業に至る経緯を語ります。 自分にとって楽しいまちとは何か。全員でディスカッションしたあと、中心商店街へと向かいます。 通り町で店舗や談話室を見学し、それぞれが自分の地域で何ができるのかを考えました。 地域おこし協力隊は、人口減少が進む地域に都市住民を新たな担い手として受け入れ、地域活性化の支援などに従事してもらう総務省の制度で、県内では59の市町村で241人が活動しています。
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あさみちゆきさん 伊那市で井の頭公園再現ライブ
伊那市観光大使で、東京都を拠点に活動している歌手、あさみちゆきさんは、伊那市でのコンサート開催10周年を記念した無料ライブを、信州INAセミナーハウスで27日に開きました。 あさみさんは現在38歳です。高校卒業後、歌手を目指し山口県から上京し、井の頭公園でライブを始めました。 エントランスホールの中央にはいつも使っているビールケースが置かれ、井の頭公園でのライブが再現されました。 あさみさんのファンが中心となり伊那市でのコンサートが2007年から毎年行われていて、今年で10周年となります。 この日は、10月に開催される10回目のコンサートを前に地域の人たちに感謝の気持ちを伝えようと無料ライブを開きました。 あさみちゆきさんの伊那市での10回目のコンサートは10月15日午後2時から伊那文化会館大ホールで行われます。チケットは全席指定で4千円となっています。
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東ティモール大使が事前合宿候補地 伊那市を視察
伊那市を2020年の東京オリンピック事前合宿の候補地にあげている東ティモールの特命全権大使らが、市内のスポーツ施設を30日、視察しました。 30日は、アレイショ特命全権大使や、伊那市ふるさと大使で日本東ティモール協会会長の北原巖男さんらが伊那市を訪れました。 はじめに伊那市民体育館を訪れ、市の職員が設備や利用状況などを説明していました。 アレイショ大使は、「事前合宿にはとても素晴らしい所だ」と話していました。 30日は他に、陸上競技場やますみヶ丘クロスカントリーコースなどを視察しました。 伊那市と東ティモールは、元東ティモール特命全権大使を務めた伊那市高遠町出身の北原さんが縁で民間レベルの交流が行われています。 今年開催されたリオデジャネイロオリンピックに、東ティモールからは、陸上とマウンテンバイクの競技に3人が出場したということです。 伊那市では、今年6月定例市議会で白鳥孝市長が誘致したい考えを示しています。 同行した北原秀樹教育長も期待を寄せています。 アレイショ大使は、視察結果を国へ報告し、最終的に国が事前合宿地を決めることになっています。
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大型の台風10号接近 上伊那には被害なし
大型で非常に強い台風10号は、30日夕方に東北に上陸しました。 伊那地域でも農作物などへの被害が心配されましたが午後4時現在、伊那市、箕輪町、南箕輪村で大きな被害はありません。 この日の伊那地域は朝からまとまった雨が降り、1時間の降水量は最大で10ミリを観測しました。 農作物などへの被害が心配されましたが、午後4時現在、伊那市・箕輪町・南箕輪村、JA上伊那で大きな被害は確認されていません。 また、JR飯田線、伊那バスともに交通の乱れはありません。 午後には青空が広がり、日差しが戻ってきました。 長野地方気象台によりますと、31日以降は晴れの日が続き、気温も30日より10度以上高くなる見込みで、体調管理に気をつけるよう呼びかけています。
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7月有効求人倍率1.38倍
上伊那の7月の月間有効求人倍率は、6月を0.12ポイント上回る1.38倍でした。 新規求人数は1,630人、新規求職者数は592人で、7月の月間有効求人倍率は1.38倍でした。 今年3月以来、4か月ぶりに1.3倍台になりました。 上伊那の主力の製造業では新規求人数が300人となっていて、派遣以外の正社員やパート、契約社員を求める「直接雇用」の動きが見えるということです。 雇用情勢については「着実に改善が進んでいる」として判断を据え置きました。 来年春卒業予定の新規高卒者の求人の状況は、求人数が456人、求職者が410人と、それぞれ去年の7月を上回っています。 求人数に占める製造業の割合は去年より16.2%増の66%で、後継者・若手技術者を育てようという動きが高まっていると見られています。
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広域連合長 署員の自殺について改めて考え示す
上伊那広域連合の白鳥孝連合長は、平成26年に起きた消防署員の自殺について、「上司の不適切な指導が自殺の直接的原因の認定にはなっていない」との考えを改めて示しました。 30日に開かれた上伊那広域連合8月定例議会の一般質問で、飯島光豊議員の質問に答えました。 平成26年に、当時39歳だった高遠消防署の男性署員が自殺したことについて、認識の変化があれば改めて問うとした上で「上司の不適切な指導が直接的に署員の自殺に関わっているのではないか」と白鳥連合長に問いました。 白鳥連合長は「これまでの認識は変わらず、複合的な要因が自殺に繋がったと認識している」と述べました。 これに対し飯島議員は「複合的な要因は、“何が原因か分からないで済ませようとしている”のでは」と追及しました。 白鳥連合長は「業務以外のことも原因のひとつとしてあったかもしれないため、上司の指導が直接的要因とは断定はできない」と答えました。 消防署員の自殺については、今年3月に、地方公務員災害補償基金長野県支部で、公務上の災害と認定されています。
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箕輪町 Uターン応援サイト開設
箕輪町は、県外などに進学している学生のUターンを支援するための就職応援サイトを開設しました。 箕輪町Uターン応援サイトは、町のHPの専用リンクから閲覧することができます。 町内の企業の紹介や企業説明会の日程のほか、実際にUターン就職をした人へのインタビュー内容が掲載されています。 東京の大学などに進学した学生に箕輪町で就職してもらおうと、成人式が行われた8月15日に合わせてサイトを開設しました。 スマートフォンでも閲覧することができます。 箕輪町では「就職活動をする中で1つの選択肢として町の企業への就職も考えてもらいたい」としています。 今後は、掲載する企業を増やすほか、イベント情報等も随時載せていく予定です。
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そばを映像でPR 制作大詰め
伊那市は、信州そば発祥の地伊那をPRしようと、シティプロモーション映像の制作を進めていて今大詰めを迎えています。 伊那市は昨年度、イーナ・ムービーズのプロジェクト名のもと市内外に向けて人々の生活や自然環境などを映像で配信するシティプロモーションを行いました。 今年度は「そば」をテーマに「信州そば発祥の地伊那」のブランドイメージの定着を図ろうと7月から撮影を行っています。 スタッフは、昨年度に引き続き伊那市芸術文化大使で人物デザイナーの柘植伊佐夫さんが監督・総合演出を務めています。 30日は、長谷の秋葉街道から撮影がスタートし、行者が旅をするシーンの撮影が行われました。 また熱田神社では、消火栓から放水し、雨が激しく降っている様子を撮影していました。 昼前には、高遠町の高遠閣で芝平そばの会の女性たちがそば打ちをするシーンが撮影されました。 映像は、15秒・30秒・2分程度のものを制作する計画で、10月から首都圏の電車や中京圏のテレビCMで放送する予定です。 前回制作した動画の再生回数は24万回以上にのぼっているということで、伊那市では「秋に行うそばイベントの周知などにも活用していきたい」としています。
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パノラマライナー 利用者191人
伊那市が今年度から運行を始めた長谷の仙流荘と木曽町の木曽福島駅を結ぶバス「パノラマライナー」について白鳥孝市長は、「将来的には伊那と木曽地域を結ぶ公共交通としても期待できる」との考えを示しました。 29日、市役所で開かれた定例記者会見で、白鳥市長が運行実績について報告しました。 7月は週末に、8月は16日まで毎日運行し、合計23日間で191人が利用しました。 バスは、木曽福島駅から伊那市駅を経由して仙流荘までを往復するもので、1日平均乗車人数は8.3人でした。 利用者のうち3割は、登山者以外の利用となっています。 白鳥市長は初年度の実績について、「当初の予測よりも多くの利用があった。来年度以降は未定だが、実績をみてもニーズはあると思う」と話しました。 運行にかかった費用は89万7千円で、そのうち市の赤字負担分は60万円となっています。 市では、結果を分析し今後の可能性について検証していくとしています。