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上伊那教育会が少年の塔 慰霊祭
上伊那から満蒙開拓青少年義勇軍として満州へ渡り命を落とした青少年の慰霊祭が24日伊那市の伊那公園にある少年の塔の前で行われました。 多くの義勇軍が上伊那から送り出された理由について上伊那教育会専務理事の矢澤静二さんは当時の上伊那教育会の内紛が背景にあると話しています。 義勇軍は太平洋戦争中、満州開拓のため国策として募られた16歳から19歳の男子です。 上伊那教育会が中心となり奨励し上伊那からはおよそ800人が海を渡りました。 敗戦後ソ連の捕虜になるなど91人が命を落としたということです。 満蒙開拓団について研究している矢澤さんによりますと昭和15年には上伊那で180人の募集がありましたが希望したのは22人に留まったということです。 その頃、上伊那教育会は生徒を満州に送り出すことに消極的な会長と積極的な副会長の対立が激しくなり両者が更迭される上伊那教育会事件が起きたと話します。 矢澤さんはこの事件を知る人はほとんどいないとしたうえで2人の更迭後、教育会はこの事件による名誉回復のために義勇軍の人数を増加させたと話しています。 矢澤さんの調べによりますと昭和17年には81人の募集に129人が集まったということで、教育会の内紛が義勇軍増加の一因だと話しています。 少年の塔は鍬を持ち遠い大陸から望郷の念にふける少年の像で上伊那教育会や満蒙開拓青少年義勇軍遺族会などが昭和36年に建立したものです。 慰霊祭は上伊那教育会が毎年行っているものでおよそ30人が出席しました。
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全国学力テストの結果公表すべき
箕輪町の白鳥政徳町長は文部科学省が行っている全国学力テストの学校別結果について個人的考えとしたうえで公表すべきとの考えを24日示しました。 24日箕輪町役場で開かれた記者会見で白鳥町長は「結果は学校内でとどめず傾向を知る上で個人的には公表すべきだ」と述べました。 町ではこれまで結果について公表していませんでしたが、来年以降公表できないか検討するよう、町教育長に指示したということです。 また白鳥町長は現在町で行っている「一味違う子ども育成事業」の英語あそびについて抜本的に見直すとの考えを示しました。 英語あそびは保育園に講師を招き英語を学ぶものですが、その成果の論証が必要だとしています。 町では今後、英語あそびによりコミュニケーション能力がついているのか、テストを導入したほうか良いかなどそのあり方について検証していくとしています。
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病児・病後時保育実施で子育て支援
伊那市は子育て支援として病気療養中の子どもを預かる病児、病後児保育を箕輪町と駒ヶ根市の施設で24日から始めました。 病児、病後児保育は箕輪町の上伊那医療生協にある「いちごハウス」と駒ヶ根市の、まえやま内科胃腸科クリニックの「すずらん病児保育室」で行われます。 いちごハウスは1歳から小学校6年生まで、すずらん病児保育室は1歳から小学校3年生までとなっています。 料金はいちごハウスが1人1日3,000円、すずらん病児保育室は1人1日1,000円となっていて西箕輪診療所の病後児保育は継続していくということです。
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箕輪出身 征矢選手 松本興行をPR
箕輪町出身のプロレスラー征矢学選手が所属するプロレス団体「WRESTLE-1(レッスル-ワン)」は11月13日に松本市の信州スカイパークで興行を行います。 今回、上伊那の人達にも松本で開かれる興行に足を運んでもらおうと征矢選手が大会をPRしました。 征矢選手は「箕輪町出身の自分が試合を盛り上げるので、是非会場に足を運んでください」と話していました。 征矢選手は箕輪町出身のプロレスラーで、現在31歳です。 テレビなどでも活躍する武藤敬司選手が代表を務めるプロレス団体「WRESTLE-1(レッスル-ワン)」に所属しています。 松本での興行は11月13日日曜日・午後5時から、松本市の信州スカイパークで開催されます。 チケットは4000円から販売されています。
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大東太鼓&島唄コンサート
5回目となる沖縄県南大東島の太鼓や島唄のコンサートが22日、伊那市のいなっせで開かれました。 10年前の1回目のコンサートに出演した少年少女たちが大人になった姿を見せていました。 コンサートは、大東太鼓碧会の迫力あるパフォーマンスで始まりました。 南大東島は沖縄本島の約400キロ東に位置する島です。 青パパイヤが縁で始まり伊那市と民間レベルで交流を続けていて今年で11年目です。 コンサートは、平成17年からこれまで4回開かれていて、今回は、大東太鼓碧会のメンバーや民謡歌手グループボロジノ娘など23人が伊那市を訪れました。 ボロジノ娘はオリジナル曲などを披露しました。 中には10年前のコンサート当時中学生や高校生だったメンバーもいて成長した姿をステージで見せていました。 また、プロ歌手内里美香さんは、2人の子どもと一緒にステージに立ちました。 会場を訪れたおよそ300人は手拍子をして参加し、コンサートを盛り上げていました。 アンコールでは、出演したメンバー全員がステージに立ち、会場からは惜しみない拍手が送られていました。 コンサートの模様は来年1月に放送します。
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生誕120年 探偵作家 大下宇陀児展
箕輪町出身の探偵小説家、大下宇陀児(うだる)の生誕120年を記念した特別展が町郷土博物館で開かれています。 会場には、宇陀児(うだる)の直筆の原稿や写真、作品が掲載された雑誌など161点が展示されています。 大下宇陀児は、明治29年、箕輪町木下に生まれました。 九州帝国大学卒業後、商工省臨時窒素研究所に勤務していましたが、在職中に書いた小説「金口(きんぐち)の巻煙草」が雑誌に掲載され、探偵作家としてデビューしました。 宇陀児は69歳まで生き、370以上の小説を残しました。 江戸川乱歩と親交があり、乱歩に次ぎ、日本探偵作家クラブの2代目会長を務めました。 また、箕輪中部小学校の校歌も作詞しました。 23日は展示解説が行われ、学芸員の柴(しば)秀(ひで)毅(き)さんが宇陀児の作風やエピソードなどを紹介しました。 会場には、宇陀児の作品が読めるコーナーもあります。 生誕120年探偵作家大下宇陀児展は11月13日まで、箕輪町郷土博物館で開かれています。 11月3日には宇陀児のミステリークイズ、12日には未公開資料の特別見学が予定されています。
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JA上伊那年金友の会 第19回生きがい教室
JA上伊那年金友の会の生きがい教室が、20日伊那市の伊那文化会館で開かれました。 生きがい教室では、地区毎の会員による発表が行われました。 このうち、伊那地区は西箕輪ハーモニカ教室のメンバーが演奏しました。 JA上伊那年金友の会は、およそ2万3千人の会員がいます。 生きがい教室は、会員同士の親睦を深めてもらおうと毎年開かれていて、今回で19回目です。 会場を訪れた人たちは、手拍子をしたり口ずさんだりして楽しんでいました。 会員の発表の後は、タレントでレポーターの彦摩呂さんによる講演も行われました。
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手話言語条例施行を受け県民手話講座
手話が広く日常生活で利用される社会を目指し、長野県手話言語条例が今年3月に施行されました。 これをうけ、県民手話講座が22日、伊那市福祉まちづくりセンターで開かれました。 講座では、自己紹介や簡単な日常会話など、手話を使った聴覚障がい者とのコミュニケーション方法を学びました。 講師は上伊那聴覚障害者協会の田中みえさんが務めました。 講座には上伊那を中心に9人が参加し、2人一組になって日常で使う手話に挑戦していました。 長野県手話言語条例は、だれもが手話に親しみ、手話が日常生活で利用される社会を目指そうと今年3月に施行されました。 これを受け、長野県は県内10地域で手話の入門講座を開いています。 上伊那には、日常的に手話を使って会話をしている人が60人ほどいるということです。 田中さんは、「手話は聴覚障がい者の言語であることを多くの人に知ってもらい、手話への理解を深めてほしい」と話していました。 28日、11月29日、12月4日にも同じ内容の講座が開かれる予定で、県では参加を受け付けています。 なお、県レベルでの手話言語条例の制定は長野県が4番目です。
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5週連続そばイベント第2弾 信州伊那新そばまつり
「信州そば発祥の地伊那」をPRする5週連続秋の新そばイベントの第2弾、「信州伊那新そばまつり」が22日伊那市西箕輪のみはらしファームで行われました。 まつりでは、かけそば、せいろそば、行者そばが1人前500円で提供されました。 お昼時には訪れた人たちが長い列を作り、注文していました。 伊那市産のそば粉を使い、信州伊那そば打ち名人の会が打ちました。 このまつりは、信州そば発祥の地伊那をPRしようとみはらしファームが行っているもので、今年で5回目です。 また、そば粉を違う形で味わってもらおうと、ファーム内の体験交流施設では今年初めてそばガレット作りが行われました。 そば粉を使った生地を焼き、中に野菜や肉を包み込んでいました。 体験した人たちは自分たちが作ったガレットを早速味わっていました。 みはらしファームの州伊那新そばまつりはあすも行われることになっていて、そばは2日間でおよそ4000食が提供されます。
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定時制・通信制高校の生徒が生活体験を発表
定時制・通信制高校に通う生徒が生活の中で感じた事を発表する生活体験発表大会の県大会が、箕輪町文化センターで、22日に開かれました。 箕輪進修高校定時制4年の有賀光さんは、「私の挑戦」と題して体験談を発表しました。 有賀さんは人見知りの性格を克服するためスーパーのレジ打ちのアルバイトを始めました。積極的にお客さんに話しかける事を心掛けたところ、そこでの触れ合いにやりがいを感じたという事です。 将来は保育士になる事を目標にしていて「前向きにあきらめなければ夢は叶う事を子ども達に伝えたい」と話していました。 この日は、地区大会から選ばれた県内の10校から10人の生徒が発表しました。 この大会は働きながら学ぶ青少年を支援している定時制通信制教育振興会が開いているものです。 大会の結果、最優秀賞には諏訪実業高校定時制2年の関佳歩さんが選ばれ、来月東京で開かれる全国大会に出場する事になっています。
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「富玉会」が箕輪町富田で玉ねぎの苗植え
箕輪町富田で玉ねぎを栽培している「富玉会」は、地域の子ども達と一緒に玉ねぎの苗植えを22日に行いました。 会長の向山勝一さんが子ども達に玉ねぎの苗の植え方を指導しました。 富玉会は休耕田で玉ねぎを育てる事で遊休荒廃農地の解消に取り組んでいる住民有志のグループです。 会の活動は今年で7年目で、毎年地元の子ども達と苗植えと収穫を行っています。 玉ねぎは来年6月末に収穫しカレーを作って味わう予定です。
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VC長野トライデンツ シーズン開幕前に決意表明会
南箕輪村を拠点に活動しているバレーボールチーム、VC長野トライデンツは、チャレンジリーグⅠ昇格決定後初めて迎えるシーズン開幕を前に21日、伊那市内で決意表明会を開きました。 VC長野トライデンツの笹川星哉監督や選手らが決意を発表しました。 選手らは「リーグ戦で良い成績を残せるよう練習から覚悟を決めて臨みたい」「地域の皆さんの期待に答えられるような試合をしたい」と目標や抱負を話しました。 会場には県バレーボール協会の関係者やスポンサーなど約60人が駆け付け選手らにエールを送っていました。 南箕輪村を拠点に活動するVC長野トライデンツは2008年に発足しました。今年2月にチャレンジリーグⅡで初優勝し、国内リーグ2部にあたるチャレンジリーグⅠへの昇格を決めました。 チャレンジリーグⅠは来月5日に開幕し、VC長野は初日、茨城県の霞ケ浦文化体育館で「つくばユナイテッドSun GAIA」と対戦します。 2017年1月14日・15日には初めて伊那市民体育館でのホームゲームも予定されています。
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高校入試志願者数 第一回予定調査
長野県教育委員会は、来年度の高校入試志願者を対象に行った1回目の予定数調査をまとめ、21日に発表しました。 伊那弥生ヶ丘は、去年の募集人員240人を119人上回る359人が志願を予定しています。 来年度の各校の募集人員は今月26日に公表される予定です。 第2回予定数調査は、来年1月上旬に公表されます。
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シニア大学講座 「終活のすすめ」
人生の終わりに向け、自分の人生を総括する「終活」について考える講座が21日、伊那市の創造館で開かれました。 「終活のすすめ」をテーマとしたこの講座は、シニア大学の授業の一環で開かれたもので、学生およそ90人が参加しました。 伊那市で葬儀場を経営する(有)フジサワ造花の唐木陽平営業部長が講演しました。 「終活」とは、人生の終わりに向けて自分自身で葬儀などの準備をしたりすること、またこれまでの人生を振り返り、余生をより良いものにしようというもので、2009年に週刊誌に掲載されて広がった造語です。 唐木さんは「自分の人生で1番楽しかったこと・悲しかったことなどを思い出してください」と話し、参加者が発表していました。 唐木さんは「これまでの人生を振り返ることが終活のきっかけになります。家族や友人と人生について振り返ってみてください」と呼びかけていました。 ある参加者は「まだピンと来ないが、いろんなことを振り返り取り組む必要性を感じた」と話していました。
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23日に春富中吹奏楽部ラストコンサート
伊那市の春富中学校吹奏楽部のラストコンサートが23日に伊那文化会館大ホールで開かれます。 コンサートを間近に控え部員らは熱のこもった練習を行っています。 ラストコンサートは3年生にとっては最後のステージで3年間の集大成となります。 当日はマーチングを取り入れたものやポップスなど16曲を披露します。 吹奏楽部は57人で活動していて今月開かれたマーチングコンテスト東海大会で優秀賞を受賞しています。 吹奏楽部の金子正洋顧問は「活動を締めくくる3年生、引き継ぐ1・2年生とともに精一杯の準備を進めてきたので楽しんでもらいたい。」と話していました。 酒井憂亜部長は「去年に引き続き今年はさらにレベルアップした楽しめる、感動できるステージを用意しました。みなさんの心に響く演奏をしたいです。」と話していました。 春富中学校吹奏楽部のラストコンサートは23日日曜日午後1時半から伊那文化会館大ホールで開かれます。
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伊那愛石会 水石展 22日・23日に開催
天竜川水系で集めた石を展示する伊那愛石会の水石展が22日、23日の2日間伊那市の坂下公会堂で開かれます。 会場には会員18人の作品34点が並べられています。 伊那愛石会は天竜川水系で集めた石を毎年展示していて今回で56回目となります。 会員による審査の結果 伊那ケーブルテレビジョン賞には飯島尚美さんの水溜石が選ばれました。 伊那愛石会の水石展は22日と23日の2日間伊那市の坂下公会堂で開かれます。
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青パパイヤが縁の交流11年目に
伊那市で22日太鼓や島唄のコンサートを開く沖縄県南大東島の訪問団が21日伊那市に到着しました。 青パパイヤが縁で始まった南大東島と伊那市の交流は11年目に入りました。 20日、島を出発した訪問団は21日午後4時 伊那市に到着しました。 訪れたのは大東太鼓碧会のメンバーと島唄のグループ、ボロジノ娘など23人です。 訪問団が初めて伊那市でコンサートを開いたのは平成17年でこれまでに4回開かれています。 中には11年ぶりという人もいて当時は小中学生だったメンバーが大人になって再び伊那を訪れました。 南大東島と伊那の交流は青パパイヤの縁で始まりました。 南大東島出身で伊那で働いていた平安山正治さんが島に戻り育てた青パパイヤを伊那で販売するようになったことがきっかけでした。 その後両地域はコンサートのほか小学生同士の交流を行い親交を温めてきました。 青パパイヤを販売している産直市場グリーンファームの会長の小林史麿さんがコンサートの実行委員長を務めます 訪問団の川満廣司さんをはじめボロジノ娘や内里美香さんらは早速22日のステージに向け立ち位置などを確認していました。 大東太鼓と島唄コンサートは22日いなっせで開かれる予定でコンサート実行委員会によりますとチケットはすでに完売しているということです。 伊那ケーブルテレビではコンサートの模様を来年1月に放送します。
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秋の味覚 マツタケ味わう
マツタケ料理を提供している伊那市高遠町の竹松旅館では、地元産のマツタケが大量に入荷し、 訪れた人たちが秋の味覚を楽しんでいます。 マツタケの寿司に、刺し身、土瓶蒸しにご飯。 竹松旅館では、マツタケづくしのコースを提供しています。 今年は、9月の中旬頃からマツタケが出始めたということですが、数が揃わず苦労しました。 今月に入り高遠や長谷で採れた質の良いマツタケが入荷しはじめ、コース料理の提供がはじまっています。 20日の昼は、会食で部屋がふさがるほどの賑わいで、マツタケづくしの料理を味わっていました。 さしみからすき焼き、天ぷらなどとマツタケ三昧の料理が味わえるということで地元をはじめ県内外からも予約が入っています。 昼は3500円、夜は、6000円からコース料理を味わえるということです 竹松旅館では、11月のはじめ頃まで、マツタケ料理を提供するということです。
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伊那弥生ヶ丘高校 秋晴れの下強歩大会
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校の伝統行事、強歩大会が20日学校を発着に行われました。 午前9時20分に男子が、午前9時30分に女子がスタートしました。 伊那弥生ヶ丘高校の強歩大会は、学校の伝統行事として昭和44年に始まり、今年で47回目です。 学校のグラウンドをスタートし、西箕輪や小沢を通るコースで、男子は30.1キロ、女子は22.7キロを走りました。
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箕輪町地域包括ケアシステム推進協議会「協議体」設置へ
箕輪町地域包括ケアシステム推進協議会が18日箕輪町役場で開かれ、来年4月から町主体で行う介護予防などの取り組みを進める「協議体」を地区ごとに設置する方針が示されました。 地域包括ケアシステムは、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自分らしく安心して暮らせるよう、医療・介護・介護予防・生活支援・住まいに関する支援を包括的に行うシステムの構築を推進するものです。 会議で示された最終案によりますと、これまで国が主体となって行ってきた通所型・訪問型の介護予防・日常生活支援サービスは、来年4月から町主体のサービスに移行します。 これに伴い、町では、課題や必要な取り組みをどのように地域で展開していくか組織づくりや役割分担などを検討する「協議体」をすべての区に設置することを目標としています。 協議体は地区社協やセーフコミュニティ―などの団体で組織し、ごみ出しや買い物といった住民主体型の事業を担います。 箕輪町では富田区と中原区をモデル地区に指定し勉強会やアンケート調査を実施してきました。 また、区ごとに地域ケア会議を実施したり生活・介護支援サポーターの養成を行うなど、事業移行に向けた取り組みを進めています。 次回の会議は年明けに開かれる予定で、各区や団体の事業に向けた取り組みの進捗状況が報告される予定です。
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家畜伝染病の発生に備えて 防疫演習
鳥インフルエンザなどの特定家畜伝染病の発生に備えた防疫演習が20日、伊那市の伊那合同庁舎で行われました。 演習は、渡り鳥の時期が本格的に始まる前に、鳥インフルエンザなどの家畜伝染病が発生した場合に備えようと上伊那地方事務所などが行ったものです。 今回初めて、上伊那と諏訪の地方事務所が合同で行い、この日は市町村関係者などおよそ80人が参加しました。 演習では、防疫服の着脱訓練が行われました。 防疫服を2枚着用し、ウイルスの感染を防ぐためガムテープで足元や袖を留めます。 防疫服の着脱訓練は、上伊那で行うのは3年ぶりです。 参加者はお互いに服装を確認しながら着用していました。 上伊那では今年2月1日現在、卵を産むための鶏を中心に95戸でおよそ20万羽が飼育されています。 万が一鳥インフルエンザが発生した場合、確認から24時間以内に殺処分を、72時間以内に埋めることが求められています。 上伊那地方事務所では「ウイルスの感染が確認された場合、とにかく初動対応が重要になる。万が一の時に迅速に対応できるよう備えていかなければならない」と話していました。
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イナリサーチ共同研究成果 ネイチャー掲載
医薬品の開発支援などを行っている伊那市西箕輪の㈱イナリサーチは、信州大学などの共同研究チームに参加し、ⅰPS細胞を用いたサルの心筋梗塞治療を成功させました。 この成果は、ロンドン時間の10月10日に、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」に掲載されました。 電子版ネイチャーには、研究の中心となった信州大学の柴祐司准教授の他、イナリサーチの従業員の名前も共著として記されています。 信州大学などのチームが成功させたのは、免疫拒絶反応が起きにくい特殊なサルの細胞から作ったⅰPS細胞を心筋細胞に変化させ、心筋梗塞を起こしたサルに移植するというもので、これによりサルの心臓機能の回復が確認されました。 イナリサーチは、この研究で必要な免疫拒絶反応が起きにくい特殊なサルのほか、専用の試験施設や機器、豊富な経験を持つ技術者を研究チームに提供しました。 研究に用いられたサルは、信州大学だけでなく京都大学や理化学研究所でもその有用性が評価されていて、今後様々な再生医療の研究で需要が見込まれています。 今回の研究成果は、心筋梗塞で後遺症を抱える患者にとって画期的な治療法で、数年後にも実用化される可能性があるということです。
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南箕輪村 VC長野とスポンサー契約
南箕輪村は、村を拠点に活動するバレーボールチーム「VC長野トライデンツ」とスポンサー契約を結びました。 契約は7月から来年3月まで、契約金は162万円です。 19日は、来月の開幕を前に笹川星哉監督と選手3人が役場を訪れ、スポンサー名の入った今シーズンのユニホームのお披露目がしました。 南箕輪村のロゴは、左の袖の部分に縦5センチ、横14センチの大きさで入っています。 VC長野は、村を拠点に活動するバレーボールのクラブチームで発足9年目です。 今シーズンは、国内リーグ2部にあたるVチャレンジリーグ・Ⅰに参戦します。 村では、VC長野の活躍が村の元気の発信につながるとして、できる限りのバックアップをしたいと、今回スポンサー契約を締結しました。 19日は、今シーズンから加入するイスラエル代表のアレキサンダー・オソキン選手も同席しました。 オソキン選手はチーム初となる外国人選手で、初めてのプロ契約選手です。 イスラエル国内チームからVC長野に移籍しました。 身長は2メートル5センチで、最高到達点は3メートル50センチです。 2012年からは代表チームのキャプテンを務めています。 今シーズンに向けての抱負について、「全て試合で勝てるよう全力を出して戦いたい」と話していました。 笹川監督はオソキン選手について「高さとパワーを兼ね備えた選手でVリーグトップクラスで通用する。 試合ばかりでなく練習でもプロとして他の選手の見本になっている」と話していました。 VチャレンジリーグⅠは、11月5日に開幕します。
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南箕輪村ちょこっと農業塾 都心で初開催
南箕輪村が国の地方創生事業を活用し、都会に住む人を対象に農業の担い手を掘り起こす「ちょこっと農業塾」が、18日、東京都内で開かれました。 会場には、定員の30人を上回る51人が集まりました。 ちょこっと農業塾は、食と農業に興味のある人や都会と田舎の2拠点居住を考えている人などを対象にしたビギナー向けの農業講座で、国の補助金を活用して初めて開かれたものです。 東京と名古屋で5回の講座と、南箕輪村で2回の体験ツアーをそれぞれ開きます。 18日は、農事組合法人まっくんファーム代表理事組合長の堀美津男さん、上伊那農業高校環境班、役場で働きながら米作りを行っている山﨑一さんの3組が、それぞれの立場から農業について発表しました。 堀さんは、「南箕輪村の環境は米作りに適している」と話しました。 上農高校環境班の4人は、有機肥料と化学肥料で育てた米の違いなど、研究成果を発表しました。 山﨑さんは、兼業農家をやっていて思うことを話しました。 会場では、有機肥料と減農薬で栽培した村の特別栽培米「風の村米だより」で作ったおにぎりが配られました。 関係者らは、「冷めてもおいしいごはんです」と説明していました。 次回は、24日に名古屋市で同様の講座が開かれます。 南箕輪村での体験講座の初回は来月20日を予定していて、野沢菜の収穫や漬け込みなどが計画されています。
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爆破予告メールで警戒 不審物報告なし
「19日に県内市町村内の全施設を爆破する」との内容のメールが2日に長野県に届いた問題で爆破予告日の19日上伊那でも県の職員などが施設の見回りなど行いました。 午後6時現在、不審物の発見などの報告は無いという事です 上伊那地方事務所では17日から午前と午後の2回、管轄する建物の見回りを行っています。 見回りでは、戸締りがきちんと行われているか、敷地内に不審物が無いか確認していました。 長野県によりますと、今月2日未明に「10月19日に県内市町村内の全施設を爆破する」といった内容のメールが2通県宛に届いたという事です。 県ではメールが届いたことを受け、施設管理者と市町村に対して建物の点検や連絡体制の再確認をするよう注意喚起を行い、県警本部に対応について相談してきました。 県内では今年、佐久市や長野市に爆破予告のメールが届いています。 午後6時現在、長野県には不審物に関わる報告は無いという事です。
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長藤郵便局で強盗対応訓練
強盗犯の侵入を想定した訓練が19日、伊那市高遠町の長藤郵便局で行われました。 訓練は、警察官扮する犯人が刃物を持って押し入り窓口の局員を人質にとって金を要求する、との想定で行われました。 犯人は窓口を乗り越え局員を人質に取り、金を要求しました。 金を奪い取った犯人が玄関から逃げ出すと、局員は後を追い、車のナンバーや車種などを確認していました。 しばらくして警察官がやってくると、当時の状況や犯人の特徴などを警察官に伝えていました。 長藤郵便局の奥田光一局長は「わかっていても、いざやってみるとできない部分がある。日頃から訓練をする必要がある」と話していました。 このあと会場を変えて講評が行われ、記憶している犯人像と実際の犯人役の警察官の特徴を確認していました。 伊那警察署の山崎仁生活安全課長は「人の記憶はあてにならない。確かな情報を伝えるために、役割分担をして覚えるなど工夫をしてほしい」と呼びかけていました。 伊那警察署によりますと、伊那署管内で金融機関を狙った強盗事件は2010年以降発生していないということです。 また県内全域でも、今年は1件も発生していないということです。
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伊那西高校強歩大会
伊那市の伊那西高校で18日強歩大会が行われ、生徒は秋晴れの下を駆け抜けました。 午前9時45分に全校生徒479人が一斉にグラウンドをスタートし西春近の小屋敷公民館を折り返すおよそ15キロを走りました。 天候に恵まれた今日、生徒たちは自分のペースでゴールを目指していました。
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古田人形10年ぶりに新しい演目
箕輪町の古田人形芝居保存会は10年ぶりに新しい演目に取り組んでいます。 来月6日に飯田市で行われる公演でお披露目します。 保存会は、毎週月曜日の夜、上古田公民館で稽古をしています。 新しい演目は「壺坂観音霊験記沢市内の段」で保存会では7つ目の演目となります。 盲目の夫沢市と目が見えるように観音様に祈り続ける妻お里の、夫婦愛を描いた作品です。 今年の春、町の交付金を活用して新しい演目に使う3体の人形を購入しました。 人形を使った稽古は、今年の4月から行われていて、昨夜はメンバーたちが人形の動きを確認しながら操っていました。 沢市を操るメンバーは、「沢市は目が見えないので動作が難しい」と話していました。 指導には、小学生時代から古田人形を操っている40代の2人があたっています。 新しい演目は11月6日に飯田市で行われる伊那人形芝居公演でお披露目されます。 地元では12月3日の定期公演で上演することになっています。 古田人形芝居は、風よけや豊作を祈る神への奉納として箕輪町上古田地区を中心に行われたと伝えられていて、町の無形民俗文化財に指定されています。
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西駒山荘ヘリで荷下げ
伊那市観光㈱が運営する山小屋、中央アルプスの西駒山荘の今シーズンの営業が終了し荷下げが18日、行われました。 西駒山荘は中央アルプス将其頭山直下の標高2730mにあります。 荷下げはヘリコプターを使って行われ、山荘から鳩吹公園の間を6往復し営業中に出たゴミや発電機などを下しました。 今シーズンは、7月9日から 10月10日までの3か月間営業し利用者数は1100人で、2年連続1000人を超えました。 西駒山荘は冬の間、避難小屋として建物の一部を開放しておくということです。
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「長谷の縁側」の一環 中学生・園児・お年寄りが落花生収穫
伊那市長谷の長谷中学校の生徒と長谷保育園の園児、地域の高齢者が18日、中学校の畑で落花生を収穫して交流しました。 この日は、5月に長谷中の2年生が種を蒔いて育てた落花生を、中学生や園児、地域のお年寄りが収穫しました。 長谷中学校では、校内の和室を地域住民が交流する「長谷の縁側」として開放しています。 収穫は、この縁側のイベントの一環で行われました。 長谷中学校の和室は、伊那市社協の「まちの縁側」の1つに選ばれています。 6月の縁側開始以降、月に1回地域のお年寄りを招いて、パンジーの苗植えや野沢菜の種まきで交流してきました。 今回は、より幅広い世代間交流に繋がればと、初めて保育園児を招きました。 収穫したのは、普通のサイズとジャンボサイズの落花生で、園児は大きいのを見つけては摘み取っていました。 収穫した後は、縁側に移動し、全員で茹でた落花生を食べました。 長谷中学校では「高齢者が多い地域で自宅にこもりがちの人も多いので、縁側も高齢者が外に出て交流するきっかけに1つになるよう続けていきたい」と話していました。 長谷中学校では今後、来年3月を目途に和室の安全面や水回りの整備を進め、常時開放できる縁側を目指すということです。