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作家・小林俊行さん デビュー作の本を伊那市に寄贈
伊那市山寺の小林俊行さんは、作家としてのデビュー作「或る定年退職者の華麗なるアルバイト」を、13日伊那市に寄贈しました。 この日は、小林さんが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に本を手渡しました。 寄贈した本は、小林さんの作家としてのデビュー作品「或る定年退職者の華麗なるアルバイト」です。 ある土木技術者が、定年退職後に第2の人生の変化を求めて銀行から大金を盗むため完全犯罪を計画するというストーリーです。 小林さんは、諏訪市内の総合建設会社で土木業専門技術者として41年間務め、後半20年程は役員として経営にも携わりました。 本には小林さんが主人公として登場します。 部下を教育する上で本を読むことを勧めるうちに、自分でも小説を書くようになったということです。 伊那市には5冊寄贈し、伊那図書館や公民館図書館などに置かれる予定です。 小林さんが執筆した小説「或る定年退職者の華麗なるアルバイト」は、来年1月から全国200の書店で1冊1,500円で販売されます。
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い~なちゃんカード年末年始にポイント加算
商店主らでつくる伊那市コミュニティーカード協同組合は、創立20周年を記念して通常よりも多くポイントが加算されるイベントを行います。 13日は、伊那市の伊那商工会館で、イベントの概要を説明しました。 伊那市コミュニティーカード協同組合は平成8年から商店街などで買い物をするとポイントが貯まるい~なちゃんカードを発行しています。 加盟店での支払い108円につき1ポイントが貯まり、カードに入金しておけば現金がなくても支払いができます。 組合創立20周年を記念して15日から18日までポイント5倍セールを行います。 また来年1月2日から8日まではポイント2倍セールを行い、貯まったポイントで東京ディズニーランドのチケットなどが当たる抽選会を予定しています。 組合では、この機会に買い物をしてポイントを貯めてもらいたいと話していました。 い~なちゃんカードの加盟店は13日現在93件で会員数はおよそ8100人です。 今回は20周年を記念して、加盟店に置くのぼり旗も製作しました。 組合では、今後新規加盟店を増やし、若い人たちにもい~なちゃんカードを持ってもらえるよう力を入れていきたいとしています。
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休園中の伊那西部保育園 廃園の方針
伊那市は、平成24年度から園児数の減少で休園となっている伊那西部保育園を今年度末で廃園にする方針を13日明らかにしました。 これは13日開かれた伊那市議会社会委員会協議会で報告されたものです。 伊那市では、定員の半数30人を下回り健全育成や効率的な保育運営が困難だとして、伊那西部保育園を平成24年度から休園としています。 伊那市によりますと、休園後の入園希望者は平成25年度は0で、26年度と27年度は、それぞれ1人でした。 平成28年度と29年度は希望者はいませんでした。 平成22年に策定された伊那市保育園整備計画では、定員の半数以下である場合は当面休園とし、5年間入園希望者が半数以上にならなければ廃園にするとしています。 伊那市によりますと伊那西部保育園区の小沢、横山、平沢、ますみヶ丘、中の原の0歳から5歳までの子どもは現在およそ30人だということですが、ほとんどの子ども達が竜西や竜南保育園に通っています。 議員からは「見通しが立たなければやむをえない」といった意見が出されました。 伊那市では、廃止に関する条例案を来年の3月定例議会に提出することにしています。
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伊那市公共交通会議 来年度運行計画を承認
伊那市地域公共交通会議が12日伊那市役所で開かれ、循環バスやデマンドタクシーの来年度の運行計画が承認されました。 循環バス2路線とデマンドタクシー1路線の新たな運行経路が示され、承認されました。循環バスは「新山・桜井・貝沼線」と「三義・長谷循環バス」が、デマンドタクシーは「伊那西部地区お手軽乗合タクシー」が、一部分変更されます。 この日はこの他、今年度のこれまでの公共交通利用状況が報告されました。 10月末現在、バス・デマンドタクシーの総利用者数は、5万8,266人となっています。 今年度末までの利用者数を9万5,026人と予測していて、昨年度より2,466人、新伊那市になって今の交通体系になった平成22年度より、2万6,253人少なくなっています。 利用者が減っていることついて伊那市では、公共交通を主に利用する学生の人口減少が大きな要因と見ていて「高齢社会が進む中山間地では路線の維持がまず第一。地域ごとに関心を持ってもらえるような環境づくりをしていきたい」と話しています。
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子育てを考える集い
NPO法人山の遊び舎はらぺこは、ドキュメンタリー映像作家を招いて映画の上映と講演会を11日に伊那市内で開きました。 上映した映画は、伊勢真一監督の「風のかたち」です。 小児がん患者のために奮闘する医師と小児がんの子どもたちの10年を記録した映画です。 山の遊び舎はらぺこでは、子育てや子どもを取り巻く環境について考える場にしようと毎年子育てを考える集いを開いています。 会場には、保護者や地域住民、医療従事者など200人が訪れ、映画を鑑賞し、伊勢監督の話に耳を傾けました。 伊勢監督は、「10年間をかけて映画の素材を撮ったというよりかかわりを深めていった。子どもたちが語る夢が現実になるのを自分の目で見たことで、小児がんは治るんだと納得できた。」と話していました。 映画を見終わったある保護者は、「大人も子どももお互い支え合って生きているということをあらためて感じた。」と話していました。
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下水道料値上げ 市議会経済建設委で採択
伊那市議会・経済建設委員会が12日、市役所で開かれ、下水道料金を値上げする条例改正案が賛成多数で採択されました。 賛成5、反対1の「賛成多数」により条例改正案は採択されました。 伊那市では、来年4月1日付けで下水道料金を全体で6%値上げしたい方針です。 一般的な家庭で水を20立方メートル使った場合、3,550円だった料金は3,700円に値上がりする計算になります。 下水道料金については、市民有志が値上げに反対する署名を集めていて、12日現在1,177人分となっています。 委員会には下水道料金の値上げストップを求める請願も提出されましたが、賛成1、反対5で不採択となりました。 また委員会ではこのほか、伊那市長谷の鹿嶺高原にある山荘「雷鳥荘」について、個人の支払いだった宿泊料金を、部屋ごとの支払いとする条例改正案も出され、審議の結果採択されています。 宿泊料金は人数に関係なく1泊1部屋1万2,000円となります。 この日採択された議案については、16日の市議会で報告され、採決されることになっています。
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井月句集「Jours d'errance」 フランスで出版
江戸末期から明治にかけて伊那谷を放浪した、漂泊の俳人井上井月の句集が、この度フランスで出版されました。 フランス語版の句集は「Jouls(ジュール) d´errance(デランス)」というタイトルで、日本語訳は「漂泊の日々」です。 著者は日本人のフランス文学翻訳家の故・見目(けんもく)誠さんとフランス人の画家で俳句作家のパトリック・ブランシュさんです。 表紙には、ブランシュさんが描いた井月の顔が使われています。 中には井月の俳句、109句が解説付きで紹介されています。 12日は井上井月顕彰会顧問の宮下宣裕ろ)さんが記者会見を開き、フランスでの出版について説明しました。 今回のフランスでの出版は、映画「ほかいびと 伊那の井月」のフランス語訳を依頼した見目(けんもく)さんとブランシュさんが井月のファンだったことがきっかけです。 井月の1500近い句をすべてフランス語訳したいと意気込んでいた見目さんは2013年に事故で亡くなってしまいましたが、その遺志を継いで、ブランシュさんが句集を完成させたということです。 直訳するとただの解説文になってしまうため、訳したものをブランシュさんがフランス語版の5・7・5にして、フランスでの作品価値を高めているということです。 宮下さんは「井月のようにすべてを捨てて放浪するというのは並大抵のことではない。今の時代の中でもそんな生活を取り戻していく必要があるのでは、というひとつのメッセージがこの本に込められているのかもしれない」と話していました。 句集「Jouls d'errance」は、1冊17ユーロ、日本円でおよそ2000円でインターネットを中心に現地で販売されているということです。 日本でもインターネットでの購入は可能だということです。
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新宿区にタカトオコヒガンザクラを植樹
伊那市の友好提携都市東京都新宿区でタカトオコヒガンザクラの植樹式が10日に行われました。 タカトオコヒガンザクラは11月に新宿駅の東南口前に2本植えられました。 植樹は、新宿駅東南口広場のリニューアルに合わせて行われたものです。 10日は市や新宿区の関係者など合わせて100人が出席しタカトオコヒガンザクラの樹銘板の除幕式が行われました。 式の中で白鳥孝市長は「素晴らしい花をこの東南口に咲かせてくれるはず」と話し、吉住健一区長は「日本一美しい桜、タカトオコヒガンザクラを寄贈していただいた」と感謝を述べました。 広場のリニューアルに合わせ新宿観光案内所もオープンし、伊那市の観光パンフレットが置かれています。 伊那市と新宿区は新宿御苑一帯が旧高遠藩主内藤家の下屋敷だった縁で友好都市提携を結んでいて今年で10周年を迎えました。 式に参加した桜守によりますと高遠より2週間ほど早い来年3月20日頃開花すると予想しています。
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木下新保育園候補地 今月区に報告
箕輪町の白鳥政徳町長は、木下北保育園と木下南保育園を統合した新たな保育園の建設候補地について、今月中に地元の木下区に報告する考えを示しました。 これは12日開かれた町議会12月定例会の中で、議員の質問に答えたものです。 木下区は新たな保育園の候補地を北城地区にする意見書を7月に提出しています。 白鳥町長は、「区の候補地を優先に考えているが、農業振興地域の除外など課題も多い」と答え、「区の示した候補地が難しい場合は、別の場所を提案したい」と話していました。 木下区に対しては、今月中に建設候補地について報告するとしています。 また、新しい図書館の建設については、「あきらめたわけではない」と建設に向け意欲をしめしましが、時期については「ここ1~2年では難しい」と答えました。 その理由については保育園の整備が優先課題とし、新たな図書館の建設については、「沢と木下の保育園整備後に判断したい」と話していました。
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第56回長野県溶接技術コンクール
第56回長野県溶接技術コンクールが10日南箕輪村の南信工科短大で開かれました。 コンクールは、制限時間内に鉄の板2枚を溶接して1枚にするもので、見た目の美しさや強度などを競います。 手作業で行う部門と機械を使う部門があり、県内の技術者38人が出場しました。 伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは伊那市の中村鉄工所と箕輪町の赤羽鉄工から4人が参加しました。 コンクールは、溶接技術の向上につなげようと、長野県と一般社団法人長野県溶接協会が毎年開いているものです。 審査結果は来年3月に発表されることになっていて、各部門の最優秀賞受賞者は来年10月に神奈川県で開かれる全国大会に出場します。
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弥勒そば祭り
地元産のそば粉を使った弥勒そば祭りが11日伊那市高遠町の弥勒多目的集会施設で行われました。 昼時には会場に地域住民が訪れ、打ち立てのそばを味わっていました。 そばを打っているのは地元住民有志でつくる弥勒そばの会のメンバーおよそ20人です。 弥勒そばの会では、20年ほど前から遊休農地を利用してそばを育てていて、地域の人たちに味わってもらおうと毎年祭りを行っています。 そば祭りには毎年350人ほどが訪れていて、会では持ち帰り用も含め700食ほどを打ったということです。
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VC長野 連勝を3に伸ばす
日本バレーボールリーグの2部リーグVチャレンジリーグⅠ、VC長野トライデンツの試合結果です。 VC長野は11日、大同特殊鋼レッドスターと対戦し、セットカウント3対1で勝利しました。 また10日は、警視庁フォートファイターズと対戦し、セットカウント3対1で勝っています。 連勝を3に伸ばしたVC長野は、次回、来年1月14日にホームの伊那市民体育館で富士通カワサキレッドスピリッツと対戦します。
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沢保育園 安全祈願祭・起工式
老朽化に伴い建て替えられる箕輪町の沢保育園の安全祈願祭と起工式が11日行われました。 11日は保育園の関係者や建設業者などおよそ60人が参加し工事の安全を祈願しました。 新しい沢保育園は、現在の園舎の南側に建設されます。 施設の老朽化や、未満児保育の需要が増えていることから園舎が建て替えられます。 建物は木造平屋建てで、延べ床面積はおよそ1,900平方メートルです。 太陽光発電設備が設置されるほか、すべての保育室に床暖房が導入されます。 定員は現在の140人から170人になります。 総工事費は8億5千万円です。 白鳥政徳町長は、「安全で安心できる保育園になっていってほしい」と話していました。 新しい沢保育園は来年11月に完成予定で、現在の園舎は引っ越し後に園庭として整備されます。
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ニシザワ読書感想文表彰式
株式会社ニシザワが毎年小中学生を対象に募集している読書感想文の表彰式が11日伊那市創造館で行われました。 今年は、小学生から498点、中学生から884点、合わせて1,382点の応募がありました。 小学生低学年の部では、伊那東小3年の村上創くん、高学年の部では、西春近南小6年の春日美礼さんの作品が最優秀賞に選ばれました。 中学生の部では、春富中2年の竹松和徳くんの作品が最優秀賞に選ばれました。 表彰式では、優秀賞に選ばれた小学生と中学生にも賞状と図書カードが手渡されました。 荒木康雄社長は、「本を読んで心の幅を広げ、生きるはげみにしてほしい」とあいさつ。 松田泰俊伊那市教育委員長は、「読書は心を映す鏡。皆さんの感想文からもたくさんのことを教えられた」と講評しました。 読書感想文は、13日の長野日報に掲載されます。
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月乃星綬さん パステルアート展
駒ヶ根市在住のパステルアート作家、月乃星綬さんの作品展が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、30年以上前のものから近作までおよそ60点が並んでいます。 月乃さんは京都府出身のパステルアート作家で、今年の6月から駒ヶ根市に住んでいます。 パステルアートは、粉状の染料を指で塗る画法です。 展示してある作品は、妖精を主人公に20年以上前からストーリーが繋がっているということです。 富士山を作品の中に入れることも多く、「色合いやグラデーションを楽しんでもらいたい」と話していました。 月乃星綬さんのパステルアート展は、12日(月)まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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伊那中央病院「信州型総合医育成プログラム」に認定
伊那中央病院は、高齢化が進む地域に対応できる医師を育てる長野県の「信州型総合医養成プログラム」に認定されました。 総合医は特定の臓器や疾患に限定せず全身を幅広く診療できる医師のことです。 長野県では、医師不足が依然深刻で、高齢化が進んでいることから、総合医の養成に取り組む医療機関を認定しています。 来年度開始分は、伊那中央病院を含む県内16病院が認定されました。 認定された病院では、県の奨学金制度の利用者や初期臨床研修医などに対してプログラム受講者を募り、来年4月から研修を始めます。
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南アルプスジオパーク 再認定
10月から11月にかけて行われた南アルプスジオパークの再認定審査の結果が9日発表され、南アルプスジオパークは「再認定」されました。 日本ジオパーク委員会では審査結果について、「自治会を中心とした非常に熱心な取り組みがあり、地域活動をけん引するリーダーが生まれている。また教育活動が実践され、非常に高度な解説がされている」としています。 日本ジオパーク委員会では、4年に一度、ジオパークを活用した取り組みや見どころの保全が行われているか再認定審査をしています。 南アルプスジオパークは、平成20年12月に日本ジオパークに認定されていて、今回、2回目の再認定となりました。
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「航空宇宙特区」に伊那市・箕輪町が追加指定
これから発展が期待される航空宇宙産業の育成に向けて、国が特区を指定する「アジアNO.1航空宇宙産業クラスター形成特区」に、新たに伊那市と箕輪町が追加指定されました。 特区となった自治体内の指定企業が優遇措置を受けられます。 特区の参加企業に指定された、伊那市福島の精密部品製造業株式会社テク・ミサワです。 今年から航空事業に参入し、飛行機の主翼に使われる部品を製造しています。 飛行機の部品の製造には、1000分の1ミリの非常に高い精度が必要だということです。 航空宇宙産業クラスター形成特区は、航空宇宙産業の育成を目指し国が設けたものです。 これまで県内では飯田地域の5市町村が指定されていましたが、県は区域拡大を目的に9月に追加指定の申請を行っていました。 今回、伊那市、箕輪町など上伊那、諏訪地域の10市町、23社が新たに指定されました。 伊那ケーブルテレビ放送エリア内の参加企業は伊那市では、㈱テク・ミサワ、㈱ハイデックス、箕輪町ではシキボウ(株)、有限会社伸和工作の4社です。 企業は航空宇宙関連の設備投資をする際に税金の優遇措置などが受けられます。 長野県は、「特区の拡大を通じて、県内の技術の高度化や生産拡大を加速させていきたい」としています。
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萱野高原で元旦に向け準備
箕輪町福与の住民有志で作る萱野高原で初日の出を見る会は10日、元旦に向け準備を行いました。 10日は会のメンバー6人が、しめ飾りを作ったりたき火の台を設置するなどの準備をしていました。 長さ10メートルほどの縄で、夫婦神社の鳥居につけるしめ飾りを作りました。 萱野高原で初日の出を見る会は、15年ほど前から元旦に日の出を見るイベントを開催していて、毎年60人ほどが参加します。 来年は、1月1日の午前6時半に集合し、セレモニーを行ったあと初日の出を見るということです。 手づくりの甘酒が提供されるほか、餅を焼いて食べるということです。
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い~な雑穀フェスタで料理教室
様々なレシピを知ってもらう事で雑穀の普及につなげようと、伊那市長谷で10日「い~な雑穀フェスタ・料理教室」が開かれました。 アマランサスを良く熱したフライパンでポップさせます。タルトの上に温野菜をのせて食べる「ベジデコケーキ」のトッピングになります。 料理教室は、伊那地域アマランサス研究会や伊那市などでつくる、い~な雑穀ネットワークが、毎年この時期に行っている「雑穀フェスタ」の一環で開かれました。 この日は市内を中心に32人が参加し、雑穀クリエーターの梶川愛さんのレシピを学びました。教室では、アマランサスをトッピングするベジデコケーキのほかに、もちきびともちあわ入りの冬野菜スープ、粉状にしたしこくびえと米粉でつくるガレットの3品を作りました。 梶川さんは、炒めたり、茹でたり、粉状にするなどして食感に変化がつくようレシピを工夫したという事です。 い~な雑穀ネットワークでは、栄養価の高い雑穀のより良い取り入れ方を知ってもらい普及に繋げていきたいとしています。
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そろばんコンクール 小中学生が計算の速さ、正確さ競う
日本珠算連盟が主催するそろばんコンクールが伊那市の伊那商工会館で10日に開かれ、子どもたちが計算の速さと正確さを競いました。 伊那市、箕輪町、南箕輪村にある8つのそろばん教室に通う小学2年生から中学1年生までの72人が参加しました。 かけ算、わり算、みとり暗算、みとり算の4種目で、制限時間内にどれだけ多くの問題を正確に解いたかで合計点を競います。 これまでそろばんを使わない暗算コンクールを毎年7月に行っていましたが、参加者の減少により去年は開催できませんでした。 今年はそろばんを使って解答するコンクールに変更したところ初心者でも参加しやすくなり、例年より20人近く増えたという事です。 採点の結果、最高得点者の「そろばん伊那一」は伊那東小学校3年の藤原拓海君に決まりました。 日本珠算連盟伊那支部によりますと、脳の活性化を目的にそろばんを始めるシルバー世代も増えているという事で「楽しさを多くの人に知ってもらい普及に努めたい」と話していました。
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信大公開講座 地域の新しい産業創出を考える
地域の人材育成を目的に信州大学が行っている公開講座が10日、伊那市のいなっせで開かれ環境を活かした新しい産業の創出について受講生がディスカッションしました。 「地域戦略プロフェッショナルゼミ」と題して平成26年から行われている公開講座です。 今回のテーマは、伊那市の中心市街地の環境を活かした新しい産業の創出です。 参加者からは「空き店舗や使っていない2階部分を活用して学習スペースを作ったらどうか」「京都にあるような川床をつくって水を切り口に豊かな自然をアピールしたらどうか」などの意見が出ていました。 講座は「環境共生の未来学」について学ぶもので来年3月までの全15回となっています。
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日本酒「やまむろ」 新酒完成で奉納
伊那市高遠町の地酒「やまむろ」の新酒が8日に出来上がり、関係者が鉾持神社の酒の神様に奉納しました。 「やまむろ」は、高遠町の酒販店などでつくる「高遠旨い酒研究会」が作っている日本酒です。 農事法人山室が作った酒米「ひとごこち」を使い、高遠の酒蔵「仙醸」で仕上げた、純高遠産の地酒です。 この日は、関係者12人が鉾持神社に祀られた酒の神様に「やまむろ」を奉納しました。 今年は、秋の長雨で酒米の出来が心配されましたが、大きな影響もなく良いものが出来上がったということです。 神事ではお神酒として「やまむろ」が配られました。 北原義克会長は「本当に美味しいと自信を持って言えるものが完成した。純高遠産の日本酒を楽しんでもらいたい」と話していました。 日本酒「やまむろ」は、1瓶1300円で、高遠町内の酒販店7店舗で11日から販売されることになっています。 【販売店】◆叶屋酒店 ◆旭屋酒店 ◆高田酒店 ◆酒舗にんべん ◆桜井酒店 ◆十一屋商店 ◆萬寿屋商店
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特産品に手紙を添えて町をPR
箕輪町のリンゴや長いもなどの特産品に、小学生が地域を紹介した手紙などを添えた「ふるさと便」の発送作業が9日、JA上伊那箕輪果実選果場で行われました。 「ふるさと便」は、地域の特産品を、子ども達のメッセージとともに県内外に発信してもらおうと、箕輪町観光協会が行っているもので、今年で30年目になります。 この日は観光協会の職員がメッセージの箱詰め作業にあたりました。 注文数は毎年増えていて、今年は、リンゴ5キロ入りが118箱、10キロ入りが73箱、長いも5キロ入りが117箱の注文があったということです。 注文のほとんどが町内の人で、県外にいる家族や友人にお歳暮として送っている人が多いということです。 町観光協会では「子ども達のメッセージとともに、箕輪の味を楽しんでもらいたい」と話していました。
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死亡事故多発で安全運転街頭啓発
交通死亡事故の多発により、長野県交通安全運動推進上伊那地方部は9日、伊那市役所前で街頭啓発を行いました。 この日は、伊那交通安全協会のメンバーや伊那警察署の署員などが、道行くドライバーに夜間の早めの点灯や減速など、安全運転を呼びかけました。 長野県は、上伊那地域での交通死亡事故が11月の1か月間で3件発生していることから、今月7日に「交通死亡事故多発警報」を発令しました。 死亡事故の発生件数は10件となり、今年5年ぶりに二桁になりました。 伊那警察署では「暗くなるのが早い時期。早めの点灯や見えにくい場所では減速するなど十分注意して運転して欲しい」と安全運転を呼びかけています。
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木下の山車飾り 展示に向けて作業急ピッチ
来年1月14日・15日に行われる箕輪町木下の南宮神社の初祭りに向けて、山車飾りの製作作業が急ピッチで行われています。 山車飾りの製作を行っているのは、木下山車飾り保存会のメンバーです。 保存会では毎年神社の初祭りに合わせて5つの舞台に山車飾りを展示していて、現在作業は終盤に差し掛かっています。 舞台ごとにテーマが決まっていて、会のメンバーが資料を見ながら製作を進めています。 川中島の合戦で一騎打ちをした武田信玄と上杉謙信、巌流島で戦ったとされる宮本武蔵と佐々木小次郎など、これまでの作品を参考に趣向を凝らした山車が製作されています。 木下の山車飾りは、明治27年頃、高遠から養子に入った青年が、高遠の山車のようなものを木下でもやろうと提案したのが始まりと言われています。 戦後の存続危機などを乗り越え、これまで地域の伝統行事として保存会が継承しています。 遠藤武揚会長は「地域で継承されてきた伝統。どんな作品が展示されているか楽しみに来る人も多いので、期限に間に合うように頑張りたい」と話していました。 17日には初祭りに先駆けてJR飯田線の木下駅前で山車が展示されます。 山車飾り作りは、来年1月14日の初祭り直前まで保存会のメンバーが行う予定です。
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日本モウルド工業㈱に大萱産業適地売却
伊那市が所有する伊那市西箕輪の大萱産業適地を愛知県の製造業、日本モウルド工業株式会社に売却することが9日分かりました。 売却されるのは伊那市西箕輪の大萱産業用地約6,200平方メートルです。 売却先は愛知県で鶏卵容器や青果物容器、工業用緩衝材の製造を行う日本モウルド工業株式会社で売却価格は8,900万円です。 すでに仮契約は済ませていて9日、市議会に売却による収入を追加の補正予算案として提出しました。 平成30年には建設工事に着手し地元の雇用も考えているということです。
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ICTでカンボジアの生徒と交流
伊那市の新山小学校の児童がカンボジアの日本語学校の生徒とスカイプを使って9日交流しました。 スカイプを使って交流したのは、新山小学校唯一の5年生、竹村花さんです。 竹村さんは日本語のほか今回の交流に備えて勉強してきた英語で授業や行事、給食のことなど新山小学校での学校生活を紹介していました。 交流したのはカンボジアで日本語学校に通う15歳の生徒たちです。 この交流は情報通信技術ICTを活用し小規模校の活力ある教育を進める事業の一環で行われたものです。 ICT推進事業の関係者とカンボジアの日本語学校の校長が知り合いだったことから実現しました。 これまで上伊那地域の学校同士での交流はありましたが外国の学校とは初めてです。 新山小学校ではICTを活用した学習を進めることで人との交流の幅を広げていきたいとしています。
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たべりこ横領事件で役員処分
箕輪町の第三セクター・みのわ振興公社が運営する飲食店「にこりこキッチンたべりこ」の元店長が売り上げを横領した事件について、役員を務める町の理事者などが減給などの処分を受けます。 箕輪町の発表によりますと、社長を務める白鳥政徳町長は、町長の給料月額の1/10減額を1か月、西村比呂志副社長兼支配人は給料の1/10減額を1か月、副社長の白鳥一利副町長は、けん責処分となっています。 元店長は、今年7月7日から9日にかけて、たべりこの金庫からおよそ44万円を盗んだ疑いで、10月に逮捕されています。
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子育て支援の協議結果まとまる
伊那市子ども・子育て審議会が1日伊那市役所で開かれ、子育て支援センター、保育園運営体制、病児保育の3つの部会の協議結果が報告されました。 審議会は、子育て支援について考えようと伊那市が開いたもので委員14人が出席しました。 会合ではこれまで部会ごとに協議してきた意見のまとめが報告されました。 子育て支援センター部会は、誰でも気軽に利用できるように使用料は無料にするほか、子育て世代への情報発信として様々なネットワークの活用など工夫が必要だとしています。 保育園運営体制部会は保育園は保護者や地域住民にとってなくてはならない存在であるため閉園は避けたいという思いは尊重されるべきだとしています。 病児保育部会は利用料金や対象、実施日など広域的な運用を検討し上伊那で統一した方がよいとしています。 これら各部会がまとめた意見は市長に提出され今後の子育て支援事業に生かしていくということです。