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長谷中生徒が地震観測点見学
伊那市長谷の長谷中学校で地震に関する授業と学校近くにある地震観測点の見学が行われました。 1日に長谷中学校の全校生徒36人が授業を受け、地震観測点を見学しました。 講師を務めたのは、茨城県つくば市で地震の観測や研究を行う防災科学技術研究所の主任研究員松原誠さんです。 地震観測点は、地震が起こった時に揺れの大きさなどを観測し、専門機関にデータを送る設備が設置された場所で、全国におよそ3,000か所あります。 伊那市内では下新田や高遠町などに8か所あります。 松原さんは「ここで地震を観測すると、0.5秒でデータが送られ、緊急地震速報などに使われています。」と説明していました。 生徒は初めて見る設備を興味深そうに見学していました。 松原さんは、「身近にある設備のことを知って、地震について勉強してもらいたい。」と話していました。
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コーラスフェス3団体が出演
那市内などの合唱団が出演するコーラスフェスティバルが3日、伊那市のいなっせで開かれました。 3日は、小学校の合唱団地元コーラスグループ、信州大学OBでつくるグループが出演しました。 コーラスフェスティバルは合唱の普及につなげようとNPO法人クラッシクワールドが開いていて今年で4回目です。
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戦争体験を後世に 手記朗読会
箕輪町郷土博物館は戦争の体験を後世に伝えようと、「戦争体験手記朗読会」を3日、開きました。 3日は、町内などから25人が参加し、箕輪町内などから旧満州に渡った富貴原郷開拓団に渡った4人の手記を聞きました。 富貴原郷開拓団は、当時の中箕輪村役場を拠点に東箕輪村や箕輪村、現在の伊那市の伊那町、西春近村など10町村で結成し昭和17年から終戦まで300人が満州に渡りました。 箕輪町郷土博物館では開館40周年を記念し2013年に冊子「富貴原郷開拓団の記憶」を作成しました。 3日は、町内の朗読ボランティアサークル「せせらぎ会」が子どもの頃家族と満州へ渡った体験や開拓団の花嫁として満州へ渡った手記を読み上げました。 訪れた人たちは目を閉じて、朗読に耳を傾けていました。 箕輪町郷土博物館では「今後も戦争に関する企画を行い、後世に伝えていきたい」と話していました。
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大泉まんどの会 大麦選別
南箕輪村の大泉まんどの会は、収穫した大麦とゴミを分ける選別作業を3日行いました。 3日はまんどの会のメンバーおよそ15人が脱穀した大麦を唐箕でモミとゴミに分けました。 会では、お盆の伝統行事「振りまんど」を後世に伝えていこうと、4年前から大麦を栽培しています。 ふりまんどは、束ねた麦わらに火をつけ勢いよく振り回し、先祖の霊を迎えたり、もてなしたりする盆の伝統行事です。 まんどに使うのは麦わらで、副産物として獲れた大麦は、焼酎にして販売したり、会員が自宅で麦茶にしています。 唐箕をかけた大麦は、水の中にいれ浮いた空のモミを取り除き、水洗いしてすくい取っていました。 作業には区内の中学生2人もいっしょに作業を行いました。 まんど作りは8月6日に行い、8月13日と15日に振りまんどを行う予定です。
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伊那西高校文化祭 第32回西高祭
伊那市の伊那西高校の文化祭第32回西校祭が2日から始まりました。 今年のテーマは「Sparkle!~フレッシュに駆けぬける甘ずっぱい夏」で、今を自分たちらしく輝き、駆け抜けていきたいという思いが込められています。 校内では、各クラスやクラブによる出店や展示が行われています。 3年1組は、ありがとう伊那西と題し、校舎のジオラマを制作しました。 5月から制作をはじめ、発砲スチロールを使って校舎を再現しました。 1年1組は、お祭りをテーマにした展示を行っています。 ヨーヨー釣りや輪投げなどがあり、まつりの雰囲気を楽しむことができます。
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JA伊那支所夏祭り 大流しそうめん
JA上伊那伊那支所の夏祭りが2日行われ、訪れた人たちが長さ40mの流しそうめんを楽しみました。 伊那支所の駐車場には長さ40mの流しそうめん台が設置されました。 そうめんは今回の流しそうめんのために作った特注で、上伊那産の小麦ハナマンテンも使われています。 JA伊那支所の夏まつりは、地域の人たちに農協を身近に感じてもらおうと開かれていて、今年で3回目です。 訪れた人たちは、そうめんを上手にすくって味わっていました。
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参院選 期日前投票 10代も
参院選は6月23日から期日前投票が始まりました。 選挙年齢が18歳に引き下げられる中、伊那市では、10代で投票した人はきのうまでの9日間で64人となっています。 伊那市役所では23日から期日前投票が行われています。 2日は朝から市民が投票に訪れ、中には10代の姿も見られました。 10代の投票者数は7月1日までで、伊那市が64人、箕輪町が29人、南箕輪村が7月2日正午現在で14人となっています。 全体の1日までの投票者数は、伊那市が3,614人、箕輪町が1,421人、南箕輪村が696人となっています。 前回の同じ時期は伊那市が2,140人、箕輪町が932人、南箕輪村が410人でそれぞれ増加していて、市選管では今回の参院選の関心の高さがうかがえるとしています。 また、2日から伊那市保健センターでの期日前投票が始まりました。 18歳に引き下げられたことを受け、高校生が立ち寄りやすいようにと、伊那北高校や上農高校から近い保健センターに今回初めて設置されました。 高遠町総合福祉センターやますそと長谷総合支所での期日前投票は6日からとなっています。 期日前投票は午前8時半から午後8時までです。
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お年寄り招き音楽会
伊那市の伊那東小学校の児童は1日、生協総合ケアセンターいなの利用者を学校に招き歌や演奏を披露しました。 1日は総合ケアセンターいなの利用者およそ50人が学校を訪れ児童の歌や演奏を楽しみました。 伊那東小の児童はお年寄りとの触れ合いを通して思いやりの心を育もうと季節の行事ごとに交流を深めています。 また普段から車イス講習を受けるなどお年寄りとの関わり方について学んでいるということです。 今回はこれまで練習してきた歌や演奏を披露しようと初めて利用者を学校に招きました。 学校を訪れたお年寄りは児童の演奏を楽しそうに鑑賞していました。 総合ケアセンターいなの関係者は「利用者の皆さんは子どもたちといると手足を動かしたり笑顔をみせてくれたりします。きめ細かい心遣いをしてくれるのでありがたいです。」と話していました。
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5月の月間有効求人倍率は1.24倍
上伊那の5月の月間有効求人倍率は、4月を0.03ポイント下回る1.24倍でした。 5月の新規求人数は1,467人、新規求職者数は769人で、求人倍率は4月を0.03ポイント下回る1.24倍でした。 求人倍率が下がったことについてハローワーク伊那では、4月からの求職者がま だ就職できずに残っていることが要因だと分析しています。 5月の求人倍率は全国が1.36倍、長野県は1.43倍となっていてます。 ハローワーク伊那では雇用情勢について、着実に改善が進んでいると、前月の判断を据え置きました。
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様々な業種の展示販売会「夢縁日」 西春近で3日まで
手作り雑貨で起業を目指す人や、飲食店、製造業など様々な業種の展示販売会「夢縁日フェスティバル」が伊那市西春近で、3日まで開かれています。 会場には、手作り雑貨や飲食、エステなど、約80のブースが並んでいます。 このイベントは、松本市に支部がある中小企業の異業種交流会、守成クラブに所属する有志が、企業のPRにつなげようと毎年この時期に開いていて、今年で3年目です。 普段趣味で雑貨を手作りしている人や個人的に美容関係の活動をしている人たちの起業のきっかけにしてもらう狙いもあります。 会場には、手作りした商品や美容の体験コーナーなどが設けられました。 夢縁日フェスティバルは、3日まで、伊那市西春近の住まいDEPOショールームで開かれています。
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駒ヶ根工業高校コマレンジャー同好会が小学生と紙飛行機作る
地域への奉仕活動の一環で駒ヶ根工業高校の生徒が2日、箕輪町の箕輪中部小学校を訪れ、子ども達に紙飛行機の作り方を指導しました。 箕輪中部小学校を訪れたのは駒ヶ根工業高校の文化系クラブ「コマレンジャー同好会」の生徒6人です。 地域に出向き、環境や防犯に関する啓発活動や、ものづくりの魅力を伝える活動を行っていて箕輪町で活動するのは今回が初めてです。 A4サイズの紙に印刷された図の通りに切り取って翼を作り、割りばしを胴体にする紙飛行機の作り方を指導しました。 この日は箕輪中部小学校の授業参観の日で2年生94人が保護者と一緒に体験しました。 紙飛行機は1時間ほどで完成しました。 子ども達はどこまで飛ぶか友達と比べながら何度も飛ばして楽しんでいました。
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路線価21年連続下落
相続税や贈与税を算定する基準となる路線価が1日に公開されました。 伊那税務署管内の最高路線価は21年連続で下落しました。 関東信越国税局によりますと、伊那税務署管内の最高路線価は伊那市荒井のいなっせ前で1平方メートルあたり4万3千円で去年に比べて4.4%下落しました。 管内の最高路線価の下落は、平成8年から21年連続となっています。 路線価は、道路に面する宅地の1平方メートルあたりの標準的な価格です。 相続税や贈与税の算定基準となるもので、毎年7月に国税庁が公開しています。 なお、県内全体では10ある税務署の最高路線価のうち、長野・上田・佐久は横ばいで、それ以外の7地域では下落したということです。
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南箕輪村で不審者目撃情報
南箕輪村北殿で、自転車から降りた男が下半身を露出するという不審者の目撃情報があったことが1日にわかりました。 不審者が目撃されたのは、北殿の塩ノ井の信号付近の線路沿いの道路です。 南箕輪小学校によりますと、6月29日の午後3時40分頃、下校途中の児童が 自転車から降りた男が下半身を露出しているのを目撃したということです。 児童はすぐに逃げ出して無事だったということです。 村内の小中学校では、不審者を目撃した際は大声で助けを呼んだり、防犯ベルや笛を鳴らすなどの対応をとるよう注意を呼びかけています。
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村地域おこし協力隊がイベント告知ポスター作成
南箕輪村で4月に任命された地域おこし協力隊が大芝高原のイベントを知らせるポスターを作りました。 1日に地域おこし協力隊の楠好延さんと内山祐輔さんが大芝高原内の森の交流施設にポスターを貼りました。 ポスターには、7月に行われる七夕灯ろうまつりや田んぼ体験など、大芝高原内のイベント日程が手書きで書かれています。 ポスターの他、立て看板も作り、イベントをPRします。 ポスターは大芝高原内の各施設と役場に貼られ、立て看板は、高原入口などに設置されるということです。 南箕輪村の地域おこし協力隊では、今後イベントでの物販や商品開発などを行っていくということです。
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登山届の義務化始まる
長野県登山安全条例に基づき1日から登山届義務化が始まりました。 伊那市長谷の南アルプス林道バス仙流荘バス停では登山者が登山届を記入し専用ポストに入れていました。 登山届義務化は県が指定した遭難の恐れが高い登山道を通って山に入る場合に事故を減らそうと条例を制定し実施するものです。 上伊那地域の指定登山道に入る登山口は仙丈ヶ岳などの北沢峠登山口、戸台河原登山口、経ヶ岳の仲仙寺登山口大泉所ダム登山口、宝剣岳などの桂小場登山口、千畳敷駅登山口など16か所です。 県によりますと去年の遭難事故発生件数は中央アルプスが21件で 3人が死亡、南アルプス北部地区は2件で1人が死亡しているということです。 登山届の提出はインターネットの 登山届提出システム「山と自然ネットワーク」からも可能となっています。 またコンビニエンスストアのマルチコピー機で登山届を入手することもできるようになっていて県では登山者の利便性向上にも努めていくとしています。
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地域ぐるみで10年後を見据えた人材育成
10年後を見据えた人材育成の取り組み、伊那谷人材育成ラボが1日伊那市の伊那中学校で行われました。 伊那谷人材育成ラボは産学官が協働して地域の人材育成を図ろうと行われたもので学校や企業、行政からおよそ20人が集まりました。 この取り組みは経済団体や教育機関、上伊那広域連合などで構成し地域の未来について考える活動を行っている郷土愛プロジェクトの取り組みとして行われたものです。 人材育成ラボでは、学校、企業ともに人を育てる場所であり、互いに学びあうことが地域の力になるとしています。 今日は企業から伊那中を訪れた社員が授業や掃除の様子を見学しました。 ほかには学活の時間に社員が話をしました。 学校の様子を見学した社員は「今やっている勉強が社会に出てから知識の肥やしになります。知識を得て成長することで個人そして地域全体が成長します。」と話していました。 伊那谷人材育成ラボではこの取り組みを地域を担う人材育成のモデルにしていきたいとしていて次回は企業の現場の視察を計画しています。
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真夏日 最高気温32.1度
1日の伊那地域は最高気温32.1度で真夏日となりました。 そんななか伊那市の西箕輪保育園ではプール開きが行われました。 プール開きが行われた西箕輪保育園では園児が初泳ぎを楽しんでいました。 伊那地域の日中の最高気温は平年を5.9度上回る32.1度で今年最高を記録しました。
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選挙の意義や1票の大切を理解
選挙の意義や1票の大切さを理解してもらう18歳選挙の啓発が1日、伊那市高遠町の高遠高校で行われました。 これは7月10日投開票の参院選から選挙年齢が18歳以上に引き下げられることを受け開かれたものです。 まず伊那市選挙管理委員会の春日州一さんが「大事な1票を棄権することなく行使してください。」と投票を呼びかけました。 また上伊那地方事務所の土屋晴香さんが選挙権を持つ意味などについて話をしました。 土屋さんは「18歳、19歳の皆さんは自ら考え判断する能力を持っています。政治への関心や参加意識の高まりに期待しています。」と話していました。 参院選の選挙は7月11日までに18歳になる人が対象で伊那市内ではおよそ1500人があらたに有権者となります。
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伊那市富県の吉澤祐愛さんが高齢者叙勲受章
伊那市議会議員を3期務め、長年市の発展に貢献したとして、富県の吉澤祐愛さんに高齢者叙勲が贈られました。 27日に吉澤さんが市役所を訪れ、白鳥孝市長から高齢者叙勲の伝達を受けました。 高齢者叙勲は、条件を満たしていながら春と秋の叙勲で勲章を授与されていない人に対し、88歳の米寿を迎えた時に贈られる叙勲です。 吉澤さんは、昭和54年から3期12年の間市議会議員を務めました。 建設常任委員会の委員として、昭和58年9月の台風の災害復旧に尽力した他、環状南線や平成大橋、伊那浄水管理センターの建設に尽力しました。 4月10日に88歳の誕生日を迎えたことから、今回叙勲が贈られました。 吉沢さんは「図らずも叙勲をいただいて光栄。大変感激している。」と話していました。
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ブルーベリーの収穫が最盛期
伊那市高遠町勝間の住民有志でつくる農業生産組合さんベリーの畑では、ブルーベリーの収穫が最盛期を迎えています。 30日は、組合員8人がブルーベリーの収穫作業に追われていました。 生産組合さんベリーでは、6品種を育てていて、現在、ブルージェイとスパータンという品種が収穫のピークとなっています。 ブルージェイは、粒が丸く甘みが強いのが特徴です。 スパータンは、平たい形で少し酸味があり程よい甘さです。 組合員によりますと、2品種とも生のまま食べるのが一番美味しく、5粒程手にとり一気に味わうのがオススメだということです。 今年は、春に暖かい日が続き、さらにここ最近雨が続いたため実の成長が早く、収穫も例年より2週間程早い6月20日から始まりました。 全体的に青く熟した実を一粒ずつ摘み取っていきます。 さんベリーが育てたブルーベリーは、JAや直売所に出荷されます。 7月1日から東京都の老舗フルーツ専門店「新宿高野」では、3年目のブルーベリーフェアが始まることになっていて、さんベリーが育てたものも店頭に並びます。 新宿高野のブルーベリーフェアは、7月15日までです。
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花ちりめん俳画塾 作品展
伊那市高遠町の画家、鈴木岬さんが講師を務める俳画の教室「花いちりん俳画塾」の作品展が、信州高遠美術館で開かれています。 会場には、鈴木さんと生徒の作品41点が並んでいます。 俳画は、日本画の部類に入る顔彩と木炭で描く絵で、優しくやわらかい色合いになります。 教室には、上伊那の60代から92歳までの40人が通っていて、月に1回1人ずつ鈴木さんから指導を受けています。 花や風景など、季節を感じる題材を決めて、配色を工夫しながら作品を仕上げているということです。 花いちりん俳画塾の作品展は、7月24日まで、信州高遠美術館で開かれています。
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「7月豪雨災害を振り返る」関係者が語る
10年前の平成18年7月豪雨について振り返り、その教訓を今後に活かしていこうと、伊那ケーブルテレビが制作する番組の中で今日関係者が意見を交わしました。 30日は、伊那ケーブルテレビのスタジオで、番組収録が行われ、国土交通省天竜川上流河川事務所の宮下良広副所長と、伊那市の池田建設㈱の北原良一専務、信州大学名誉教授の北澤秋司さんが、当時を振り返りました。 平成18年7月豪雨は、10年前の7月15日から21日にかけての梅雨前線による大雨で、天竜川では箕輪町松島の堤防が決壊したり土砂災害が相次いで起きました。 番組は、10年目の節目に18年豪雨を振り返り、その教訓を伝えていこうと制作しています。 収録の中で宮下副所長は、当時の国交省の取り組みについて、池田建設の北原専務は、箕輪町松島で天竜川が決壊した際に応急対応にあたった当時のことを振り返りました。 北澤名誉教授は、土石流を引き起こす要因について、耕作放棄地が影響していると話し、今後も土石流が発生する危険性を指摘し、自然林への転換を提言しました。 伊那ケーブルテレビ制作のこの番組「平成18年7月豪雨災害から10年」は、7月2日午後2時から、ご覧のチャンネルで放送します。
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「水害はどこで起きるのか」信大出前講座
出水期に合わせ、「水害はどこで起きるのか」と題した信大出前講座が、30日、伊那市のいなっせで開かれました。 講演を行ったのは、地形学を専門としている信州大学教育学部の廣内 大助教授です。 廣内教授は、伊那市内の地形図を用いて、どこに水害が起きやすいか説明しました。 廣内教授は、「ハザードマップは市民に公開されていて、どこが危険か確認することができる。その土地を良く知り、危険な地域には家を建てないことが大切だ。」と話していました。 信大出前講座は、まほらいな市民大学の一環で開かれ110人ほどが話に耳を傾けました。
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南宮神社で半年間の穢れ祓う大祓祭
半年間の穢れを払う大祓(おおはらえ)祭が、30日、箕輪町の箕輪南宮神社で行われました。 大祓祭では、参加した総代が、紙を人の形にかたどった「人形(ひとがた)」を炊き上げて穢れを払いました。 人形には、名前と数え年を書きます。 人形で自分の体を撫でて穢れを払い、三回息を吹きかけて、体の中の穢れも移すということです。 昔は、この人形を川に流していたということですが、いつのころからか、お炊き上げするようになりました。 神社のある木下区民全員が氏子だということで常会の代表が総代となり神社を守っています。 箕輪南宮神社の大祓祭は、いつから行われているか定かではありませんが、数百年続くのではないかということです。 唐沢 克忠(よしただ)宮司は、「7月の鹿頭行列を行う雨乞いの大祭を前に、神事に携わる皆さんにしっかりお祓いをしていただいた」と話していました。
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西駒登山前に トイレ学習
7月に西駒登山を予定している伊那市の西箕輪中学校で、西駒山荘で使用する「袋式トイレ」の説明会が29日開かれました。 29日は2年生62人が、西駒山荘管理人の宮下拓也さんからトイレの使用方法について説明を受けました。 袋式トイレは山の環境を守るために使われるもので、山荘の営業終了後にヘリで降ろし処分します。 平成9年に南アルプスの北岳の水場でし尿が原因と思われる大腸菌が検出されたという報道があったことから、西駒山荘では平成13年から袋式のトイレを使って処理を行っています。 宮下さんは「袋式は嫌なイメージがあるかもしれないが、我慢をすると体調にも大きく関わるので安心して使って有意義な登山にしてください」と話しました。 西箕輪中学校では、来月の28日と29日に登山を予定していて、28日に西駒山荘に宿泊する予定です。
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土砂災害想定 災害対策本部訓練
出水期を迎え伊那市は、大規模な洪水や土砂災害を想定した訓練を29日、市役所で行いました。 訓練には市や自衛隊、警察など100人が参加しました。 訓練は、平成18年7月豪雨災害と同様の規模を想定し、災害情報を職員らが共有しながら対策をとる「ロールプレイング方式」で実施しました。 まず、災害バイク隊の6人が高遠町や長谷の被害状況を把握する為出動しました。 また、庁舎では職員25人が、堤防の決壊に備え、土嚢300個を作りました。 災害の状況をまとめ、重要度を判定する災害対策本部情報連絡室では、入ってきた情報をホワイトボードや地図に書き入れたり、土砂災害などによる避難勧告の対応を確認していました。 伊那市では今回の訓練を今後に生かしていきたいとしています。
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南アと中アに山の図書館 開設へ
伊那市は、8月11日の山の日制定の関連イベントとして南アルプスの北沢峠こもれび山荘と中央アルプスの西駒山荘に山の図書館を開設します。 山の図書館にはそれぞれ50冊の本が置かれる事になっていて、本を貸し出す伊那図書館では準備が行われています。 山の図書館には、小説やガイドブック、随筆などのジャンルの本が用意され管理するためのシールが貼られます。 29日は職員2人が貸し出す本の確認をしていました。 伊那市では、8月11日が「山の日」として国民の祝日に制定された事を受け、山に親しむ機会を設けようと、9月までに11のイベントを開催します。 山の図書館もその一環として行われるもので、自然の中で本に親しんでもらおうと計画されました。 北沢峠こもれび山荘では来月25日から、西駒山荘では8月10日から設置されます。 伊那図書館では、来年度以降も入れ替えなどを行い、本の充実を図っていくとしています。
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伊那保育園の園児がネコバスで遠足
伊那市の伊那保育園の園児が29日に「ネコバス」の愛称で親しまれるボンネットバスに乗り、遠足を楽しみました。 この日は伊那保育園の園児21人が手作りの切符を持ってバスに乗り込み、伊那市新山のトンボの楽園にハッチョウトンボを見に行きました。 このバスは、伊那市坂下の小松良光さんが所有しているもので、「ネコバス」の愛称で親しまれているボンネットバスです。 ネコバスは昭和34年から43年まで乗合自動車として使われていました。 役目を終えた後20年以上山の中に野ざらしになっていたものを小松さんが平成元年に買い取り、1年半かけて復元したものです。 小松さんによりますと、現在ボンネットバスはおよそ120台残っていて、このバスはナンバー登録されている中で2番目に古く、ネコバスの原型をとどめているわずか2台のうちの1台だということです。 今回のバス遠足は、新山出身の小松さんがハッチョウトンボを子どもに見せてあげたいと保育園に呼びかけ企画されました。 トンボの楽園に到着すると、園児は地元住民の説明を聞きながら、ハッチョウトンボの観察を楽しんでいました。 伊那保育園では、今後も小松さんと相談してネコバスを使ったイベントを計画していきたいとしています。
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中央病院で看介護研修会
上伊那の医療・介護施設に勤める看護師・介護士を対象とした技術研修会が29日、伊那中央病院で開かれました。 この日は、22人が参加し食事介助とフットケアをテーマにした研修を受けました。 講師は、各分野の専門知識を持った中央病院のスタッフが務めました。 講習会はメディカルシミュレーションセンターで開かれ、鼻からのチューブの入れ方や、スプーンを使った食事介助の方法、足の爪の切り方を学びました。 伊那中央病院では、地域医療の向上を目的に、定期的に外部に向けた研修会を開いています。 担当者は、「それぞれの施設で困っている内容を一つでも多く解消してもらいたい。」と話していました。
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伊那バス労働組合が駅前で利用呼びかけ
伊那市の伊那バスの社員で作る伊那バス労働組合は、公共バスの利用促進を呼びかけるキャンペーンを27日に行いました。 この日は組合員およそ20人が伊那市や駒ヶ根市など5か所に分かれキャンペーンを行いました。 このうち伊那市駅前では、4人の組合員が通勤・通学中の人たちに高速バスの時刻表などが入ったクリアファイルを配り利用を呼びかけました。 伊那バス労働組合では、毎年この時期に公共交通利用キャンペーンを行っています。 このキャンペーンは日本私鉄労働組合総連合会に加盟する組合が全国で展開しているものです。 伊那バス労働組合では、「年々バスの利用者が減り、路線も減少傾向にあるので、啓発活動を続けて利用促進につなげていきたい。」としています。