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五色百人一首大会
100枚の百人一首を20枚ずつ色分けした五色百人一首の長野県南信大会が7日、伊那市西箕輪の仲仙寺で開かれました。 大会には南信地域の小学1年生から6年生まで、55人が参加しました。 五色百人一首は、100枚の百人一首が20枚ずつ色分けされています。 試合は色ごとに行われるため、覚える枚数も少なくてよく、少ない時間で行うことができ、授業などで取り入れやすくなっています。 大会は県内の教員有志でつくるTOSS五色百人一首協会長野県南信支部が開きました。 7日は総当たり戦の予選と、決勝トーナメントが行われました。 児童らは、授業などでの練習の成果を発揮していました。 大会の結果、伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、青札の部で西春近北小学校2年の佐久間佳乃さんが、黄札の部で手良小学校3年の三澤優真くんが1位となりました。
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南箕輪でほかほかセミナー
NPO法人南箕輪わくわくクラブのほかほかセミナーが7日南箕輪村の大芝の湯内にあるふれあいプラザで行われました。 セミナーには村内外から6人が参加し、温泉歩行浴プールの中で体を動かしました。 講師はわくわくクラブ指導者の松崎由紀子さんです。 ほかほかセミナーは、冬場の体力作り講座としてNPO法人南箕輪わくわくクラブが行っています。 これまでは「温泉ウォーキング」として開催していましたが、今年からヨガなども取り入れ、講座名も一新しました。 今日は、ビート版を使って、ふとももや胸の筋肉をつける運動を行いました。 松崎さんは、「水の中だと浮力で体への負担が少なく、水の負荷で運動の効果が大きい。楽しみながら体力をつけられる」と話していました。 講座は全5回で、28日(土)にはヨガやボールをつかったエクササイズが行われます。
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富県小と新山小の児童がネイチャーゲーム
伊那市の富県小学校と新山小学校の児童は、冬の自然に親しむネイチャーゲームで7日交流しました。 7日は新山小学校の校庭で、富県小の児童8人と新山小の児童1人が交流しました。 動物の特徴が書かれたカードを見て、何の動物か当てるゲームをしました。 これは、富県青少年育成会が、冬の自然に親しみ、交流してもらおうと開いているもので、今年で4年目です。 書かれている動物は4種類で、児童は4つのグループに別れて答えを考えていました。 富県青少年育成会では、「冬場は家にこもりがちだが、外で遊ぶきっかけになってほしい」と話していました。
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伊那小学校の総合学習を全国の教員が見学
総合学習を中核とした教育に取り組んでいる伊那市の伊那小学校で7日、公開学習指導研究会が開かれました。 伊那小学校では、昭和53年に1、2年生が、昭和54年からは全学級が総合学習に取り組んでいます。 研究会は、実際の授業の様子を見ることで教育の在り方について考えてもらおうと毎年開かれていて、今年で36回目です。 全国各地からおよそ500人の教員らが訪れ、教室や体育館などで行われた授業を見学しました。 6年敬組は、4年生の頃から取り組んできた草木染めのまとめを行いました。 自分たちで育てた「藍」を使って染液をつくり、巾着袋やハンカチなどを青色に染めていました。 5年春組は、4年生の頃から音楽劇に取り組んでいます。 あすオペレッタのフェスティバルに参加するということで、子どもたちは繰り返し練習をしていました。 研究会には大学生も訪れ、取組の様子をカメラで撮影したり、メモを取ったりしていました。
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薪利用の促進を 伊那でシンポジウム
薪利用の現状を科学的に考え、森林を守りながら利用促進に繋げていこうと、7日、「薪利用シンポジウム」が伊那市役所で開かれました。 シンポジウムは、薪ストーブの輸入販売などを行っている伊那市高遠町のディーエルディーと伊那市が開いたものです。 会場には、およそ170人が訪れました。 シンポジウムでは、有識者による講演とパネルディスカッションが行われました。 このうち、東京大学大学院の寺田徹助教は、「伊那市では乾燥重量で3,400トンの薪が1年間に使われている。同様のエネルギーの電力が得られる発電所を建設するとすればメガソーラー級になる」などと話していました。 他に、信州大学山岳科学研究所の安江恒さんは、「伐採に適した時期は存在しないのでいつ切ってもよい。広葉樹の薪は針葉樹のものに比べ乾燥が遅い」などと、実験結果を発表しました。 ディーエルディーの三ツ井陽一郎社長は「伊那市は薪やペレットの普及率が全国でも高い地域だが、先進国に比べればまだまだ低い。普及率をあげ低炭素地域づくりを進めていきたい」と話していました。
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伊那西高校松本芽依さん 国体スピードスケート2位
伊那西高校1年の松本芽依さんは、1月29日から群馬県で開かれた国体スケート大会でスピードスケート1,000メートルに出場し、準優勝しました。 6日は、松本さんが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に大会の報告をしました。 伊那市狐島に住む松本さんは、東部中学校出身で現在は伊那西高校の1年生です。 1日の国体スケート大会決勝でスピードスケート1,000メートルに出場し、1分26秒28のタイムで準優勝しました。 決勝では8人が滑り、松本さんは序盤3番目を走り中盤から先頭になりましたが、ラストで山梨県の選手に追い上げられ2位だったということです。 松本さんは、去年全国中学校スケート大会の1,000メートルで優勝し、スケートに対する思いがより強くなったことが今回の記録に繋がったと話していました。 大会では他の競技にも出場し、1,500メートルで5位、リレーで3位に入賞しました。 松本さんは、7日から軽井沢町で開かれるジャパンカップスピードスケート競技会に出場します。
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福島南相馬 菜の花プロジェクト
福島第一原発事故による農地の放射能汚染を菜の花で浄化する南相馬市の菜の花プロジェクトで、第1号となる菜種油ができ販売が始まっています。 おととし、2013年の秋にまいた菜種は、去年6月に収穫され、10ヘクタールから7トンの菜種がとれました。 その菜種をしぼったのがこのなたねオイル油菜(ゆな)ちゃんです。 菜の花には放射性セシウムを吸着する性質があり、チェルノブイリ原発事故があったウクライナ地方でも栽培されています。 プロジェクトに参加しているチェルノブイリ救援中部理事長で南箕輪村の原富男さんも購入を呼び掛けています。 小さいビンが1,000円、大きなビンが2,500円です。 福島県南相馬市は、東日本大震災の原発事故により農地が放射能に汚染されました。 「原発に負けずに農業を続けたい」 有機農家やチェルノブイリ原発事故後に菜種による除染をしてきた救援中部、東北大学などが南相馬農地再生協議会を組織し、菜の花プロジェクトを立ち上げました。 ここに地元相馬農業高校も加わり、絞った菜種油を油菜ちゃんと命名、デザインも考えました。 菜種による農地の除染は、年3パーセントと長い時間が必要ですが、菜種を栽培した土地は、他の野菜を育てても2年間セシウムを吸着しないことがわかっていて、南相馬の農業再生の大きな力となりそうです。 東日本大震災からもうすぐ4年。 なたねオイル油菜ちゃんには、被災地の農業再生にかける思いが詰まっています。
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南箕輪村長給料 引き上げ答申
南箕輪村の特別職報酬等審議会は、来年度の村長給料を条例で定めた額に引き上げるよう6日答申しました。 審議会の小森博人会長が唐木一直村長に答申書を手渡しました。 小森会長は、「人口が1万5,000人を超え、今後の村のかじ取りは、量的、質的に一層重要性を増すと思われる。 平成27年度は、条例で定めた額にすることが望ましい。」と述べました。 平成15年の条例改正で引き下げられた南箕輪村の村長の給料は、月額71万9,000円で、平成16年4月からは、さらに2パーセントから10パーセントの減額をしてきました。 今回答申通り、条例で定めた額に引き上げられると、副村長は、61万1,000円です。 なお議会議員の報酬は、現行どおり据え置きとしていて、20万1,000円、議長が29万5,000円です。 唐木村長は、答申を尊重したいと述べました。
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歌手米倉颯音さん市長を訪問
伊那市富県出身で、高遠高校から音楽大学に進みプロ歌手となった米倉颯音(よねくらはやと)さんが5日市役所を訪れ白鳥孝市長に地元でのリサイタル開催を報告しました。 イタリア歌曲を披露した米倉さん。2010年に歌手デビューし、去年2月頃から地元伊那地域での活動を本格化させています。 平成のささきいさおのキャッチコピーで、クラシックから演歌、ポップスまで幅広いジャンルをこなします。 作詞も手掛ける米倉さんは、去年8月にリリースした伊那慕情で地元の風景を歌いこみました。 米倉さんは、3月28日にいなっせでスプリングリサイタルを開きます。 クラシックや日本歌曲、演歌、歌謡曲を披露する予定で、多くの人に聞きに来てほしいと来場をよびかけています。 白鳥市長は、「ぜひ活躍してください」と米倉さんを激励していました。
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伊那華の肉餃子 発売
皮・豚肉・キャベツ・キノコなどすべて上伊那産の食材を使った餃子「伊那華の肉餃子」が6日南箕輪村のJA上伊那ファーマーズあじ~なで発売されました。 皮は、上伊那産の小麦ハナマンテンが使われていて、もちもちした食感が味わえます。 具の豚肉、キャベツ、たまねぎ、ねぎ、しめじ、きくらげ、ニンニクすべて上伊那産です。 さらに、製品に火を通さず、生のまま冷凍していて、肉のうまみや野菜、きのこの歯ごたえを引き出しました。 JA上伊那の伊那華シリーズは、今回の伊那華の肉餃子で19作目となりました。 価格は、12個入りで340円。 上伊那のAコープ店や直売所で購入できます。 また、12日には、JA本所1階のすずしろで1日限定ランチとして、焼肉と餃子定食が500円で提供されます。 JAでは、「上伊那産にこだわった自信作。全国展開も考えたい。」と意気込んでいます。
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授業でのタブレット端末の活用について教職員が研修会
小中学校の授業でのタブレット端末の活用について学ぶための研修会が5日、伊那市内で開かれ、教職員が学校での活用事例を発表しました。 これは、小中学校の教員や有識者などでつくる上伊那地方視聴覚教育協議会が開いたものです。 小中学校への導入が始まったタブレット端末の活用方法を学ぼうと、去年8月から、「iPadの授業への活かし方」をテーマにマルチメディア研修会を開いていて、今回で3回目になります。 事例発表で、西箕輪中学校の丸山尚志教諭は特別支援学級での活用について発表しました。 文章を書く事が苦手だった男子生徒は、タブレット端末を使う事により進んで日記などの文章を書くようになったということです。 丸山教諭は、タブレット端末を使う事で、線を引いたり文章を書く事に緊張を感じず取り組む事ができるようになり、身構えず自由な表現ができるようになったと思うと話していました。 今年度、伊那市では、市全体で小中学校用のタブレット端末240台を、箕輪町では中学校に140台を導入しました。 南箕輪村は、現在、導入計画はないということです。 視聴覚教育協議会では、まだ授業でうまく活用できない教員もいるので、情報交換を積極的に行っていきたいとしています。
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箕輪町指定避難所の申し合わせ調印
災害時に、地区ごとに開設される指定避難所に避難できない区民が避難隣接区に避難できるように、箕輪町と、関係区が5日、申し合わせ書に調印しました。 5日は、箕輪町役場で、白鳥 政徳町長と、関係する三日町区と富田区、そこに隣接する松島区、木下区、中曽根区の区長が出席し、申し合わせ書に調印しました。 三日町区は、区内が天竜川により分断されていて、橋が損壊するなどの災害が発生した場合、竜西の住民は、竜東にある指定避難所に避難することは困難です。 三日町の住民は、申し合わせにより、松島区と、木下区が受け入れを行います。 また、富田区の指定避難所となっている富田公民館は、土砂災害警戒区域となっています。 申し合わせにより、富田の住民は中曽根区が受け入れます。 箕輪町は去年10月に指定避難所24か所を設置していて、三日町と富田の住民からは、避難場所について、心配する声が上がっていました。 災害発生時は、近くにあるどの避難所に住民や旅行者などだれが避難してもよいということが基本ですが、申し合わせとして形に残してほしいとの声を受けて、今回、申し合わせ書の調印が行われました。 白鳥町長は、「区を越えての申し合わせは、お互いさまの精神を反映したもの。地域防災を皆さんで考えていただきありがたい」とあいさつしました。 なお、長野県によると、こうした申し合わせは県内でも例がないということです。
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高校入試前期選抜 志願者数
長野県教育委員会は、平成27年度の公立高校前期選抜の入学志願者数を5日発表しました。 上伊那では、上伊那農業高校園芸科学科の倍率が最も高く、2.55倍となっています。 高校入試前期選抜は10日、合格発表は18日となっています。
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バレンタインデー前にケーキ教室
14日のバレンタインデーを前に、パティシエからチョコレートケーキの作り方を学ぶ教室が、5日、伊那市のいなっせで開かれました。 この日は生地から焼いて、チェリーをデコレーションしたチョコレートケーキを作りました。 講師は、市内のケーキ店フランセ板屋のパティシエ・黒河内康さんが務めました。 黒河内さんがプロの技でケーキを仕上げ、参加者がそれにならってデコレーションに挑戦しました。 この教室は、伊那市総合型地域スポーツクラブが開いたもので、昼の部と夜の部の2回に分けて開かれました。昼の部には11人が参加しました。 4年前から開かれているこの教室は、バレンタインデーを前に、気軽にケーキ作りを楽しんでもらおうというもので、リピーターも多い人気の教室だということです。 教室では味見用と持ち帰り用を作り、ケーキが出来上がると早速味見をしていました。 一人だけ男性の参加者もいて、持ち帰ったケーキは、同僚と一緒に食べたいと話していました。 黒河内さんは、「手間を惜しまなければ、ケーキ作りは自宅でも案外簡単にできます」とアドバイスしていました。 伊那市総合型地域スポーツクラブでは、市内の店の協力を得て行う料理教室などを今後も開いていくということです。
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南ア世界自然遺産「可能性認められない」
伊那市を含む関係10市町村が、世界自然遺産登録を目指してきた南アルプスですが、環境省は、4日、「世界遺産としての可能性は認められなかった」との結論を発表しました。 環境省がきのう公表した自然遺産登録候補地の調査検討業務報告書によると、候補地となっていた5地域のうち、「阿寒・屈斜路・摩周」「日高山脈」「南アルプス」については、「世界遺産としての可能性は認められなかった」と結論づけました。 理由としては、「生物多様性保全、景観の美しさ、環境の機能、地学を含めた重要な特性や価値を持っているが、専門家でない人々にとって、印象的で、理解しやすく、明白なものでなくてはならず、これらの地域は、この点が異なっている」としています。 伊那市を含む長野、山梨、静岡の関係10市町村でつくる南アルプス世界自然遺産登録推進協議会が、南アルプスの登録に向け、2007年から活動してきました。 報告書の公表を受けて、白鳥孝伊那市長は次のように話しています。 伊那市では、「世界遺産の可能性がゼロになったと思っていない。南アを活用した地域振興策や、環境保護などの取り組みが今後も変わることはない」としています。 10市町村の推進協議会の総会は毎年、5月頃開かれていて、その場で、今後の方向性について話し合うものとみられます。
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インフル 上伊那2週連続県内最多
上伊那の1週間のインフルエンザ患者数は、1医療機関あたり61.15人となり、前の週の81.75人と比べ、20人余り減少しましたが依然として県内11地区で最も多い数字となっています。 県の発表によりますと、先月26日から今月1日までの1医療機関あたりのインフルエンザ患者数は、61.15人となっています。 これは、県内11地区で最も多い数字となっています。 伊那保健福祉事務所では、前の週と比べ患者数は減少したものの、依然として警報レベルだとして、引き続き感染予防に心がけるよう注意を呼び掛けています。
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伊那ダイヤモンドツインズ 2年ぶり全国出場
伊那市と南箕輪村の小学生が所属するミニバスケットボールチーム、伊那ダイヤモンドツインズの女子チームは県大会で優勝し3月に東京で開かれる全国大会に出場します。 伊那ダイヤモンドツインズは、先月31日と今月1日に長野市で開かれた県大会で優勝し全国大会への切符を手にしました。 県大会の決勝リーグでは、予選を突破した、伊那市や長野市、松本市のチームと対戦し、伊那ダイヤモンドツインズは3戦全勝で、2年ぶり2回目の優勝を果たしました。 選手たちは、県大会が終わった翌日の2日から、全国大会に向け練習を始めました。 今年のチームは6年生が一人しかおらず、身長も150センチを超えるのが4人と小柄なチームです。指導する松永義夫さんは、週6日の練習で、スピードと技術、スタミナ面の強化を図ってきました。 各県の代表が出場する全国ミニバスケットボール大会は、3月28日から東京の国立代々木体育館で開かれる事になっています。
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「地域を知る一端に」祖父の日記など矢島さん公開へ
伊那市美篶青島の矢島信之さんは、地域の歴史を知る一端になればと、祖父の日記や、大正から昭和にかけての葬式の香典帳などの資料の整理を行い、公開する予定です。 自宅の一室に並ぶのは、明治20年代に書かれた祖父の日記や、叔父叔母の学校の修了証書、葬式の香典帳などおよそ30点です。 矢島さんは、妻の美代子さんの一周忌を迎えるのを前に、昔の帳簿などの整理を始めました。 その中で、祖父の日記などを読み返しているうちに、当時の暮らしや地域の様子などが伺える事から、これをまとめ、多くの人に見てもらいたいと考えるようになったという事です。 こちらは、終戦の年の昭和20年4月に行われた、祖父の葬式の記録です 最後のページに小麦・一斗と書かれています。 矢島さんによると、物が無い時代、親戚からこの小麦が届くと、葬儀の料理が作れると家族一同よろこんだという事です。 矢島さんは、これらの資料を年代別にまとめ、徐々に自宅で 公開していきたいとしています。
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春を告げる酒 立春朝搾り
4日は立春。暦の上では春となりました。 伊那市の造り酒屋 宮島酒店では、春を迎える酒「立春朝搾り」の出荷作業が早朝から行われました。 この酒は、立春の朝に搾った生原酒をその日のうちに、消費者に届けようと始められ今年で15年目になります。 宮島酒店では、日付が変わった4日の未明から酒を搾り瓶詰作業が行われました。 午前4時過ぎからは、信濃錦を取り扱っている東京や中南信の酒販店関係者が、酒が入った瓶に、平成27年乙未(きのとひつじ)二月四日と印刷されたラベルを貼っていました。
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村内3地区内でゾーン30 交通安全対策
南箕輪村は、神子柴、沢尻、南原地区内の、信大や南部小を含むエリアを、自動車の速度を30キロに制限する、ゾーン30とし、交通安全に取り組む計画です。 これは1月28日南箕輪村の大芝荘で開かれた、信州大学農学部との連携協議会で説明されたものです。 協議会には、信州大学農学部の中村宗一郎学部長や、南箕輪村の唐木一直村長らおよそ25人が出席しました。 協議会では、村が信大や地域住民から要望が出た、交通安全対策について議論が行われました。 これは、神子柴、沢尻、南原地区内の、信大や南部小に隣接する通学路などを含むエリアを、ゾーン30とするものです。 ゾーン30は、決められたエリア内を通る道路を全て30キロ規制とするもので、村ではこれまでに対象3地区で説明会を開いたということです。 3地区の区長からは、交通安全対策としてゾーン30の趣旨には賛成するが、エリアが狭いという意見が出されたということです。 協議会では、信州大学側から、部分的にでも早急に対応して欲しいと意見が出されました。 唐木一直村長は、賛成しているところは早急に対応していきたい考えを示しました。
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東春近小4年のりんご学習 感謝の会
伊那市の東春近小学校の4年生は、りんごの栽培体験学習でお世話になった、伊藤一路さん、豊子さん夫妻を招き、4日、感謝の会を開きました。 東春近小学校では、平成6年から毎年4年生が伊藤さんの、りんご畑で体験学習を行っています。 今年度も、摘花から収穫作業まで、4回の学習を行ってきました。 この日は、1年間体験で学んだことをまとめ、グループごと発表しました。 児童らは、「出荷できるりんごをつくるには、花を摘んだり、せっかく実になったりんごを摘んだり、苦労がある事がわかりました。」と発表していました。 他に、栽培したりんごを使って児童が作った、リンゴゼリーと炭酸を入れたフルーツポンチを全員で味わいました。 感謝の会では、歌も披露されました。 伊藤さんは、「今年のりんご作りは天候も良く、大きな被害が出なかった。秋に発生した2つの台風で、子どもたちのりんごが落ないか心配した」と話していました。 東春近小学校では、今後もりんごの栽培体験を通して、農家の苦労を学んでいきたいとしています。
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新人の寺平氏 出馬表明
新人で箕輪町松島の元町議会議員、寺平秀行さんは4月12日投開票の県議選上伊那郡区に立候補することを3日表明しました。 箕輪町で開かれた記者会見で寺平さんは「伊那谷再起動を掲げ出馬させていただきたいと思います。具体的には地域のバトンをしっかり引き継ぎ守り再構築する。これが私に課せられた使命であると思います。」と話し定数2の県議選上伊那郡区に無所属で立候補することを表明しました。 寺平さんは現在40歳。 前の伊那青年会議所理事長で平成15年から2期8年箕輪町議会議員を務めました。 前回の県議選に立候補し今回が2度目となります。 立候補にあたり、航空宇宙産業への参入などによる産業の創造や買い物難民の解消、医師不足の解消に向けた医療システムの構築、農産物のブランド化などをあげています。 県議選上伊那郡区はこれまでに現職で自民党の垣内基良さん。 同じく現職で共産党の小林伸陽さん。新人で前の辰野町長の矢ヶ崎克彦さんが出馬を表明しています。
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県議選告示まで2か月
任期満了にともなう県議会議員選挙の告示まで2か月となりました。 これまでに出馬を表明している立候補予定者を選挙区別に表明順で紹介します。 定数2の伊那市区にはこれまでに現職1人新人1人の、合わせて2人が出馬を表明しています。 現職4期目で西町の向山公人さん。72歳。議会会派の県政ながの会長です。 無所属新人で東春近の酒井茂さん。62歳。前の伊那市副市長です。
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寒ざらしそばの実 引き上げ
寒ざらしそばの普及を目指す高遠そば組合は、1月20日に伊那市長谷の粟沢川に浸していた「寒ざらしそば」の実を、3日、川から引き上げました。 この日は、高遠町の蕎麦店などでつくる高遠そば組合のメンバー5人が、1月20日から2週間川に浸したそばの実を引き上げました。 そばの実は全て伊那市長谷入野谷産で、今年はおよそ90キロが穫れたということです。 組合によりますと、そばの実を冬の冷たい水や風にさらすことで風味や保存性を高める効果があり、アクが抜け甘みが増すということです。 組合では去年9月に、300食限定で試験的に提供しました。 今年は去年の倍の600食を提供する予定です。 引き上げた蕎麦の実は、今日から10日間天日干しにして乾燥させ、殻をむいてから蕎麦屋に持ち込むということです。 寒ざらしそばは、6月から7月にかけて、伊那市高遠町の蕎麦店、壱刻・華留運・ますやの3軒で味わうことができます。 組合では、信州の三大蕎麦の名産地の1つとされる入野谷産のブランド化を目指して、積極的に蕎麦の栽培や活用をしていきたいということです。
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恩徳寺で大護摩祈祷と福豆まき
3日は、節分です。 各地で節分にちなんだ行事が行われました。 このうち南箕輪村の恩徳寺では大護摩祈祷と福豆まきが行われました。 毎年恒例の節分会は午前6時から午後5時まで、おおむね1時間毎8回行われます。 厄除けや家内安全、商売繁盛などを祈念する大護摩祈祷の、最も人が集まる午前中の時間帯には本堂に入りきれないほどでした。 本堂では護摩がたかれ、参拝者は、手持ちバッグなどを差し出し燃え上がる炎にかざしてご利益を求めていました。 祈祷の後、恒例の福豆まきが行われました。 恩徳寺では、「鬼でも改心すれば仏になれる」とした成田山の教えにより「福は内」しか言わないのが習わしだということです。 升を持った年男と年女達が福豆や銀杏などをまくと集まった人たちは福を招き入れようと一斉に拾い集めていました。 訪れたある人は「家族が健康で過ごせる1年になってほしい」と話していました。
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“霜月まつり”テーマのフォーラム 15日開催
信州大学と日本ケーブルテレビ連盟信越支部長野県協議会は地域に残る伝統文化を見直そうと15日に飯田市で霜月まつりをテーマにした連携フォーラムを開催します。 霜月まつりは南信州の遠山郷と呼ばれる飯田市南信濃と上村地区に伝わる湯立ての神事で毎年12月に行われています。 国の重要無形民俗文化財に指定されていて去年は地区内9つの神社で行われました。 800年の伝統があり生命力の落ちる厳しい冬を乗り切るために、はじまったとされています。 また霜月まつりは「神様にお湯を差し上げる祭り」とも言われていて宮崎駿のアニメ映画「千と千尋の神隠し」のアイデアになったということです。 祭りのハイライトとなる「湯切り」では、面をかぶった地域住民が素手で熱湯をはじきとばします。 この熱湯にかかると病気にならないといわれていて見物人の盛り上がりは最高潮に達します。 信州大学副学長で日本の歴史に詳しくフォーラムでは司会を務める笹本正治さんは霜月まつりについて「冬の寒さで枯れた魂を復活させる神霊の恩頼(みたまのふゆ)の祭り」と話します。 信州大学と県内のケーブルテレビ局でつくる長野県協議会は地域貢献や情報発信を連携して実施することなどを目的に平成24年に協定を結びました。 フォーラム開催もその一環で飯田市美術館学芸員や宮司、祭り関係者6人が祭りの魅力や課題などについて意見を交わします。 フォーラムは入場無料で15日日曜日、飯田市の松尾公民館で午後2時から開かれます。
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第6回一水十日会展
伊那谷在住の一水会展の出品者でつくる「一水十日会」のメンバーの展示会が1日から伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、一水十日会のメンバー11人の作品44点が並んでいます。 一水十日会は、伊那谷在住の画家11人が「西洋絵画の伝統である写実の本道を守り、技術を磨こう」と結成しました。 展示している作品は、100号から6号までで、県内で描写した風景画が多いということです。 会では、訪れた際には感想や意見を伝えてもらえると励みになると話しています。 今回会場にはチャリティー作品コーナーが設けられ、売上の一部を御嶽山の噴火があった王滝村や、県北部地震で被害のあった白馬村に寄付する予定だということです。 第6回一水十日会展は、11日(水)まで伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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ふるさと森林づくりで2団体が受賞
伊那市長谷の溝口里山創り隊と、伊那市西春近の諏訪形区を災害から守る委員会は、森林づくりに貢献した個人や団体に贈られる、長野県のふるさと森林づくり賞を受賞しました。 2日は、溝口里山創り隊の芳賀二三雄代表と、伊那市西春近の諏訪形区を災害から守る委員会の酒井久委員長らが、市役所を訪れ、白鳥孝伊那市長に受賞を報告しました。 平成26年度、ふるさと森林づくり賞では、4部門で合計22の個人や団体が表彰されました。 このうち、溝口里山創り隊は、森林づくり推進の部で長野県緑の基金理事長賞を受賞しました。 溝口里山創り隊は、平成22年度に発足し、溝口地区の荒廃した森林の整備や、地域の里山を後世に引き継ごうと、地域住民で森林づくり教室などを開いていて、その取り組みが評価されました。
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安否確認 新たに3事業所が締結
伊那市は地域の高齢者宅の安否確認などを行う、地域見守りネットワーク事業として2日、新たに3事業所と協定を締結しました。 この日は、3事業所の代表者が伊那市役所を訪れ、白鳥孝伊那市長と協定書を取り交わしました。 新たに協定を締結したのは、高齢者に弁当の宅配を行う、西春近の宅配クック123上伊那店。 山寺で弁当の宅配を行う、ワタミタクショク株式会社。 高遠町で商品の宅配を行う、セブンイレブン高遠小原店の3事業所です。 地域見守りネットワーク事業は平成24年度から始まり、これまでに、市内50の事業所と協定を締結しています。 見守り事業は、事業者が配達や集金などの業務の中で安否確認をするものです。 高齢者世帯などで、新聞がポストにたまっていたり、洗濯物が数日間干したままになっているなど、何らかの異変に気付いた場合、市に連絡したり、消防に通報します。 伊那市によりますと、これまでに、13件の通報があり、このうち、3件は死亡が確認され、2件は入院に至ったということです。 白鳥市長は、「地域の安全を守るため、みなさんの協力が不可欠」と感謝していました。
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第10回伊那谷伝統文化公演 人形浄瑠璃
第10回伊那谷伝統文化公演が1日、伊那市のいなっせで行われ、箕輪町の古田人形芝居保存会などが人形浄瑠璃を披露しました。 伊那谷伝統文化公演は、地域の伝統文化に親しんでもらい伝統を残していこうと、NPO法人伊那芸術文化協会が主催したもので、今回で10回目です。 今年は人形浄瑠璃に焦点を当て、箕輪町の古田人形芝居保存会と飯田市の黒田人形浄瑠璃保存会が演目を披露しました。 古田人形芝居保存会が上演した演目は「生写朝顔話宿屋の段」です。 目が見えない主人公深雪が、琴を弾きながら思いを寄せる駒沢次郎左衛門を探して訪ね歩くという話です。 古田人形は、江戸時代に風除け祈願で人形を操ったのが起源とされ、その後淡路島から来た人形使い市村久蔵によって本格的に始まったとされています。 会員は、15歳から80歳までの20人で、中には親子で演じている人もいるということです。 会場にはおよそ250人が訪れ、人形浄瑠璃に見入っていました。