-
上伊那誌自然編の改訂増補版を刊行へ
上伊那教育会は、地域の歴史や自然についてまとめた上伊那誌自然編の改訂増補版を、新たに刊行します。
上伊那誌自然編は、各市町村と上伊那教育会が調査・研究を行い、昭和37年に刊行しました。
50年がたち、時間の経過により新しい事実が判明したり、現状とそぐわない内容がでてきたため、10月に開かれた教育会の総会で改訂増補版の刊行を決めました。
改訂増補版は、これまでのものより一回り大きいA4サイズでおよそ1,000ページを予定しています。
上伊那教育会では、平成29年度の刊行を目指していて、現在は地質や気象、動植物に詳しいおよそ60人を編纂・刊行委員に委嘱し、具体的な調査・研究を進めています。
9日は、刊行のPRを兼ねた講演会が伊那市の創造館で開かれました。
地質学を専門とする飯田市在住の理学博士松島信幸さんは「およそ40年前の宅地造成の際に伊那市西町で小黒川断層が見つかった。現在目にすることはできないが、こうした調査を進める必要がある」などと話しました。 -
5人のパパが絵本んお読み聞かせ
伊那市の男性5人でつくるパパ,S絵本プロジェクト伊那によるイベントが9日、南箕輪村の村民センターで開かれました。
パパ,S絵本プロジェクト伊那は、医師、小学校教諭、幼稚園の先生、市の職員、本屋とそれぞれ別の仕事をしている5人組グループで、休みの日に読み聞かせを行っています。
2004年に結成し、現在は県内外で活動しています。
9日は、サンタクロースとトナカイに扮したメンバーが絵本10冊を読んだ他、歌を歌いました。
訪れた母親は「ユーモアがあってお腹の底から笑えた。子どもも集中して聞いていたので来てよかった」と話していました。
会場には、親子連れおよそ100人が訪れ、休日のひと時を楽しんでいました。 -
信大生が野沢菜漬けを学ぶ
南箕輪村の信州大学農学部の学生が9日、村内の農家の女性から野沢菜の漬け方を教わりました。
漬け方を教わったのは信大農学部の地域交流サークル「かーみやん」のメンバー6人です。
かーみやんと村の農家女性でつくる南箕輪村輪の会は農業を通して交流をしています。
その中で、学生から野沢菜漬けを教えてもらいたいと要望があり3年前からメンバーに漬け方を教えてもらっています。
輪の会の畑で8日、収穫した野沢菜27キロを使い、細かく刻んで漬ける切漬けと、そのまま漬ける長漬けの2種類の漬け方を教わりました。
学生たちは塩加減や葉の並べ方などメンバーから手ほどきを受け作業をしていました。
野沢菜漬け以外にも大根や白菜の漬け方なども教わりました。
9日漬けた野沢菜漬けはお正月頃に食べごろになるということです。 -
積雪で子ども達が雪遊び
8日の伊那地域は、今年初めて平地にも雪が積もりました。
南箕輪村の大芝公園では、雪遊びをする子ども達の姿が見られました。
長野地方気象台によりますと、9日の夜から10日の朝にかけて冬型の気圧配置が強まるため、県内全域で雪の降るところが多くなりそうだということです。 -
間伐材の有効活用を 南箕輪村で講習会
里山や森林整備で出た間伐材を運び出し有効に活用してもらおうと、南箕輪村は大芝高原で2日、講習会を開きました。
講習会には、南箕輪村を中心に上伊那各地から、およそ30人が参加しました。
このうち、木材の搬出に使うポータブルウインチの講習では、村の職員が丸太を、30メートル離れた場所から近くに引き寄せる手順を説明しました。
その後、参加者がウインチを使い、丸太を引き寄せていました。
村の職員は、「支点となる滑車は、ウインチより高い場所に取り付けると良い」など、使い方のコツなどをアドバイスしていました。
村では今年度、県の地域発元気づくり支援気を活用し、およそ80万円で、木材を運び出すためのポータブルウインチ1台と、まき割り機2台を購入しました。
村では、これらの機械を村民に有料で貸し出し、村民や森林整備を行う団体と連携し、里山整備を効果的に行う計画です。 -
保育園児が平和教育
12月8日の開戦記念日にあわせ、旧陸軍伊那飛行場の跡地に建っている上の原保育園で7日、年長児を対象にした平和学習会が開かれました。
講師は、近くに住む伊那飛行場研究の第一人者久保田誼さんです。
上の原保育園では、伊那飛行場跡地に建設されていることもあり、子どもの時から戦争を考えるきっかけにしてもらおうと、昨年度から年長園児を対象にしたこの平和学習会を開いています。
久保田さんは、小さな子ども用に親しみやすい画面構成で話をしました。
「戦争の時には、ここに飛行機の練習場があったんだよ」と久保田さんが話すと、子どもたちからは「え縲怐vといった驚きの声があがっていました。
学習会は、1時間近くありましたが、子どもたちは、集中力を切らさず話に耳を傾けていました。
板山ひとし園長は、「難しい話だが、やるのとやらないとでは全く違う。こんな場所にも戦争の跡が残っていることを少しでも知ってもらいたい」と話していました。
上の原保育園では、保育士を対象に伊那飛行場の学習会も開いていて、板山園長は、これからもずっと続けて平和の大切さを子どもたちと一緒に学んでいきたいとしています。 -
手良歌会が歌集「山あぢさゐ」を出版
伊那市手良の短歌の愛好家で作る手良歌会の歌集「山あぢさゐ」が出版されました。
8日は手良憩いの家で歌会が開かれ、手良歌会の会員など16人が参加しました。
公民館教室、手良歌会は5年に一度歌集を出版していて、今回で4回目の発行です。
歌集には、講師の宮脇瑞穂さんによる短歌「初夏の通り雨に手良の里 山あぢさゐは色を増したり」のほか、会員の作品などおよそ400首が掲載されています。
手良歌会代表の向山文昭さんは、「歌を続けていくことで、それぞれの生活の変化を残していくことが大事」と話していました。
歌集は180部出版され、希望者に1,000円で販売されます。 -
イチゴの収穫始まる
雪が舞う寒い一日となった8日、南箕輪村大芝のビニールハウスの中では、イチゴの収穫作業が行われていました。
例年気温が下がり、甘みが増す11月下旬から12月上旬に、イチゴの収穫作業が始まります。
大芝水耕生産組合のハウス内では、組合長の武村淳一さんが作業をしていました。
大芝水耕生産組合で栽培しているイチゴは「章姫」と呼ばれる品種で、甘みが強く、粒が大きいのが特徴です。
今年は夏に暑い日が多かったため、花芽の落ちる時期が遅く、収穫期も例年に比べて1週間ほど遅れましたが、出来は良いということです。
武村組合長は「収穫時期の遅れはあったが、おいしいイチゴに仕上がってきた。寒くなるとジワジワ甘味が増してくるのでこらからさらに期待できる」と話していました。
大芝水耕生産組合では、直売所や学校給食、飲食店の他に個人にもイチゴを販売していて、この日は収穫が始まったと聞いた常連客がイチゴを買いに訪れていました。
訪れた女性は「美味しくて毎年買いに来ている。この時期にイチゴを食べないと冬が始まった気がしない」と話していました。
イチゴの収穫作業は、これからクリスマスの時期に向けて徐々に忙しさが増していくということで、クリスマス前には1日に700から800パックの出荷を予定しているということです。 -
荒井区住民がしめ縄作りを楽しむ会
伊那市の荒井区公民館によるしめ縄作りを楽しむ会が8日いなっせの荒井区事務所で開かれました。
8日は荒井区の住民などおよそ40人が参加しました。
しめ縄作りを楽しむ会は、手作りのしめ縄で新年を迎えてもらおうと荒井区公民館が毎年開いているものです。
参加者は、家族で協力するなどしてしめ縄をつくっていました。
形が出来上がると、押し切りという道具を使って藁の長さを切り揃えました。
押し切りは農家で家畜のえさとなる藁を細かく切るのに使われる道具です。
切り口がまっすぐになるため、はさみを使うよりもきれいに揃えられるということです。
ある参加者は、「しめ縄を買うのは簡単だが、伝統を受け継いでいくのは大切だと思った。上手に作れるようになるまで毎年通いたい」と話していました。 -
読書感想文 小中学生18人を表彰
上伊那の小中学生を対象にした読書感想文のコンクール、ニシザワ文芸コンクールの表彰式が8日、伊那市の創造館で行われました。
この日は受賞した18人の小中学生に、(株)ニシザワの荒木康雄社長から賞状が手渡されました。
最優秀賞には、小学生低学年の部に箕輪東小2年の福澤怜久くん、高学年の部に赤穂小6年の林和花さん、中学生の部に東部中1年の古畑花音さんが選ばれました。
コンクールは、伊那市で本屋として創業した(株)ニシザワが、地域の小中学生に本から様々なことを学んでもらいたいと毎年開いているもので、今年で9回目になります。
今年は上伊那郡内の小中学校27校から、過去最高の1430点の応募がありました。
荒木社長は「本をたくさん読んで、いろんなことを学び、文章にすることで自分の気づきを持ってもらいたい」と話していました。 -
伊那小2年森組にアルパカがやってきた
児童が自発的に課題学習に取り組む総合的学習の時間。
伊那市の伊那小学校では、いくつかのクラスが動物を飼っています。
そんな伊那小学校に、珍しい動物が仲間入りしました。
茶色いモコモコの毛、ツンと立った耳、この動物は・・・アルパカです。
アルパカは、南アメリカ大陸原産でラクダ科の動物です。
4日は、栃木県内の牧場から2頭のアルパカが伊那小学校に来ました。
名前は「タビ」と「いふ」です。
アルパカを飼うことになったのは、2年森組。
森組では、総合的学習の時間にこれまでサワガニなど小さな生き物を飼っていましたが、もっと大きな動物を飼ってみたいという思いから、全員で話し合いアルパカを飼うことになりました。
4日は、タビといふの入学式が行われました。
森組では、飼育環境や与える餌などを事前に学んでいて「餌の量を同じにする」「ビニールを食べさせないように気を付ける」など、児童全員で12の約束を誓いました。
本多俊夫校長は「命を預かることは難しいこと。1人ひとりが真剣に取り組んで下さい」と話し、タビといふの入学を許可しました。
小学校でのアルパカの飼育は、全国で3例目ということです。 -
係長級昇任試験の概要示す
伊那市が初めて実施する係長級への昇任試験の概略が7日市議会に示されました。
市議会一般質問で、議員の質問に市側が答えました。
伊那市が初めて行う係長級への昇任試験は、職員のやる気や質的な向上、組織の活性化を目的に導入されるもので、来年度からの人事異動に反映されます。
示された概要によりますと、主査を5年以上経験していること、25年以上務めていること、50歳以上であることのいずれかの要件を満たしていることが条件で、対象者は、200人いるということです。
試験は、筆記中心の一次試験が1月下旬、面接中心の2次試験が2月上旬のスケジュールです。
これまでは、管理職や理事者が経験年数などで昇任を決めていました。
白鳥孝市長は、「研鑽の結果を人事に反映させることで、適材適所の人材配置をさらに進めることができる」と答弁しました。
伊那市によりますと、県内19市の中では、一部の市でこうした昇任試験制度を取り入れているということで、今後は、課長補佐級への昇任にも採用したい考えです。 -
二十四節気~大雪~ 伊那リ銀世界
7日は二十四節気の1つ大雪です。
標高千メートルにある伊那市の伊那スキーリゾートのゲレンデには、人工雪が積もり銀世界が広がっています。
二十四節気の1つ大雪は、雪が激しく降り始める頃とされています。
伊那スキーリゾートでは、昨夜から今朝にかけ今季初めての雪まきが行われました。
雪まきは、毎年気温がマイナス2度以下になるのを待って行われます。
昨夜は、マイナス5度まで冷え込んだということで、関係者は良質な雪ができたと胸をなでおろしていました。
伊那スキーリゾートの昨シーズンの利用者数は、前のシーズンより2割多い4万5,700人でした。
今シーズンは、タイヤチューブのコースや、スノーボードのアトラクションが新設されます。
オープンは22日を予定していて、初日には豚汁やケーキが振舞われるということです。 -
アマランサスなど取り組みの成果報告
上伊那農商工連携等推進会議が7日、伊那合同庁舎で開かれ、アマランサスを活用した新商品の開発など、取り組みの成果を報告しました。
会議は、農商工の連携を深めることで新商品の開発や生産性能の向上につなげることを目的に開かれています。
7日は、組織内の3つの支援チームがそれぞれ開発に携わった新商品の試食と活動状況を報告しました。
このうち雑穀アマランサスを活用した新商品開発等支援チームは、9月にアマランサス入りラーメンを開発し販売した他、健康配慮型の新商品の開発、ポップ加工の効率化などに取り組みました。
試食会では、メンバーがそれぞれの商品を味わっていました。
推進会議では、今後新たな支援対象を探して地域生産物の消費拡大と地域ブランド化につなげたいとしています。 -
ふるさとCM大賞NAGANO 西箕輪中知事賞
長野朝日放送が主催するCMコンテスト「ふるさとCM大賞NAGANO」で、西箕輪中学校が制作した伊那市のCMが2位にあたる知事賞に選ばれました。
西箕輪中学校のCMは、総合学習でCM制作コースを選んだ3年生12人が制作しました。
今年5月から取り掛かり、およそ4か月かけてつくりました。
コンテストは、市町村が地元の魅力をPRするもので、伊那市の作品として応募した西箕輪中の作品は、見事知事賞を受賞しました。
CMのタイトルは「ウマウマ動画」馬刺しの魅力をPRするものです。
構成から撮影までを全て生徒が行いました。
今年の、コンテストには県内から91作品の応募がありました。
伊那市のCMが知事賞に選ばれたのは今回が初めてということです。
西箕輪中生徒が制作したCMは、長野朝日放送で来年50回放送されることになっています。 -
南箕輪村営農センター 園児にりんごプレゼント
南箕輪村営農センターは、地域でとれたりんご「サンふじ」を7日、村内の5つの保育園にプレゼントしました。
このうち中部保育園には営農センターの宮下勝美会長ら関係者およそ10人が訪れ、園児1人ひとりにりんごを手渡しました。
りんごのプレゼントは、消費拡大と地産地消を目的に平成17年から行っています。
サンふじは、太陽が沢山あたるよう袋をかけず栽培するため、甘味が増すいうことです。
村と営農センターでは、サンふじの栽培に力を入れていて、りんごを栽培した田中實さんは園児の笑顔に喜んでいました。
園児らは、もらったりんごを大切に抱えて友達と見せ合っていました。
営農センターでは、村内5つの保育園に全部で780個のりんごを贈った他、小中学校にもあわせて800個プレゼントするということです。 -
箕輪南小学校 しめ縄作りで地域と交流
箕輪町の箕輪南小学校の児童は、6日、地域のお年寄りとしめ縄を作って交流しました。
箕輪南小学校では、毎年この時期、地域の人と交流しながら伝統的な生活の知恵を学ぼうと交流会を開いています。
この日は、5、6年生の児童31人が、地域のお年寄りからしめ縄の作り方を教わりました。
お年寄りは、足でしっかり押さえるようになどとアドバイスをしながら子供たちに作り方を指導していました。
3本のタレと呼ばれる部分が完成すると、横縄に通し、最後に飾りをつけて完成です。
この日作ったしめ縄はそれぞれ持ち帰り、家に飾るということです。 -
企業などを対象に障害者雇用促進セミナー
障害者の雇用を推進しようと、上伊那地方事務所は、6日、企業などを対象にしたセミナーを開きました。
セミナーには、上伊那の企業や市町村など40団体が出席しました。
県は今年4月、上伊那地方事務所を含む県内4か所に「障害者職域拡大アドバイザー」を設置し雇用の促進を行っていて、セミナーもその一環で初めて開かれました。
この日は、南箕輪村田畑で和菓子を製造している(株)ダンヅカが、障害者雇用の事例を発表しました。
従業員22人のダンヅカは、2人の障害者を雇用しています。
ダンヅカ専務の有賀英之さんは「短所の裏返しは長所になる。障害者の性格をしっかり理解しているので問題なくやっていける」と話していした。
伊那養護学校を卒業しダンヅカに就職して14年になる守屋章さんは、「自分の稼いだお金で買った自転車で通勤できていることがうれしいが、車の免許を持っていないので、雨の日や冬の間は通勤が大変」と話していました。
今年6月1日現在、労働者の総数に占める障害者の割合を示す障害者雇用率は、長野県が1.83%、上伊那は1.62%となっています。 -
障害者福祉施設で製作した製品の販売会
9日までの障害者週間に合わせ、上伊那地域の障害者福祉施設で製作した製品の販売会が伊那市の伊那合同庁舎で開かれています。
3日は伊那市の障害者社会就労センターゆめわーくなどが、織物や食べ物を販売しました。
販売会は、障害者福祉施設の製品を多くの人に知ってもらい、工賃アップにつなげようと伊那保健福祉事務所が行っているもので、今年で6回目です。
販売会は年々定着し、平成19年の1回目の売り上げはおよそ5万円でしたが、5回目となった去年はおよそ11万円と2倍以上になりました。
伊那保健福祉事務所では、「工賃は伸びてきているところもあるが、小規模な施設ではいまだ厳しい状況。障害者が当たり前に暮らせるような社会づくりに理解をしてほしい」と話していました。
販売会は、7日まで伊那市の伊那合同庁舎で開かれていて、上伊那にある10の施設が日替わりで販売します。 -
子どもの体に触れて育てるワークショップ
伊那市のNPO法人山の遊び舎はらぺこによる第5回子育てを考える集いが1日西春近のくぬぎの杜ホールでひらかれました。
ワークショップには、50組ほどの親子が参加しました。
野外保育所を運営するNPO法人山の遊び舎はらぺこは、毎年子育てに関する講演会やワークショップを開いていて、今年で5回目です。
ワークショップでは、東京都在住の整体師山上亮さんが、子どもの体に触れて育てる子育て法について指導しました。
子どもが甲高い声で騒いでいるときは、目や神経の緊張が原因の時があるとして、「頭の上の部分に手を当てると緊張が緩む」など、触れ方を指導していました。
ある参加者は、「触れることで子どもとのコミュニケーションができよかった。家でも実践したい」と話していました。 -
白鳥市長「TPP参加は反対」
伊那市の白鳥孝市長は、環太平洋パートナーシップ協定・TPPについて、参加に反対との自身の考えを明らかにしました。
これは、6日開かれた伊那市議会12月定例会の一般質問で、議員の質問に答えたものです。
白鳥市長は、「衆院選の争点ともなっているが、充分な議論がされていないのが問題。慎重に検討、議論し、国民の合意を得る事が必要」とした上で、「個人的にはTPPへの参加は反対。国益に反するところが多い」との考えを明らかにしました。
白鳥市長は、「農業出荷額が1/4になるとの試算も出ている。工業にはメリットがあるともいわれているが、資本力の弱い地方の中小企業では淘汰が進むのではないか。医療分野でも、市場原理が医療に持ちこまれると崩壊につながるとの声もある。地方がどうなるかを第一にTPPを考えなければならない」と述べました。 -
伊那市農家民泊説明会
伊那市は、地域振興・観光振興を図ろうと、修学旅行で訪れる子ども達を農家で受け入れる農家民泊を推進していきます。
6日は、市役所で、農家民泊の説明会が開かれ、30人ほどが出席しました。
近年では、修学旅行で農業体験・農家への宿泊ができる農家民泊が人気となっています。
伊那市でも、地域の農業や自然を活かした観光振興・地域振興につなげようと、今回初めて、説明会を開きました。
伊那市の農家民泊は「安心・安全・ほんもの体験」をキャッチフレーズに、都会の子どもたちに農家の生活や農作業を体験してもらいます。
取り組みの特徴は、全ての受け入れ農家に一定の基準をクリアした簡易宿所として登録してもらうことです。
また、行政が窓口となったスムーズな受け入れ体制を目指すとしています。
伊那市では、学校単位で受け入れる場合は、20から30程度の農家の参加が必要だとして、多くに参加を呼びかけていきたいとしていて、平成26年度からの受け入れ開始を目指します。 -
第17回書晋展
伊那市在住の書家による作品展、第17回書晋展が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれています。
会場には、書晋会の会員15人の作品、90点が展示されています。
伊那市に住む書家でつくる書晋会は、書道を通して地域の芸術文化の振興をはかろうと活動していて毎年この時期に作品展を開いています。
会場には、漢字、かな、てん刻など多彩な書が並んでいます。
こちらの作品は、漢字一文字を作品にする「一字書」と呼ばれるもので、「輝」の文字が、縦横、およそ3mの和紙に書かれています。
書晋会会長の泉石心さんは、「いろいろな流派の書を一度に見られる作品展。バラエティーに富んだ作品を楽しんでもらいたい」と話していました。
第17回書晋展は、9日(日)まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれています。 -
北園高校保護者とそば打ちで交流
東京の北園高校の保護者らが2日、伊那市西春近を訪れ、そば打ち体験をしました。
北園高校は、伊那市西春近自治協議会と森林の里親促進事業の協定を結んでいます。
協定では北園高校の生徒が西春近の区有林などを整備することになっています。
そば打ち体験は生徒が活動している西春近について保護者など関係者に知ってもらおうと企画されました。
2日はおよそ30人が参加し、地元の住民に教わりながら、そばを打っていました。
森林の里親促進事業の協定は去年5月に結ばれ、今年春には、生徒およそ300人が桜の木を植える活動を行っています。
訪れた保護者は、「自然豊かな伊那市で活動できることは、学生にとって貴重な体験。
地元の人たちもあたたかく、いい所だと思った。」と話していました。 -
古田人形芝居 定期公演
箕輪町の伝統芸能「古田人形芝居」の定期公演が1日、箕輪町文化センターで行われました。
定期公演は、上古田に伝わる人形芝居を多くの人に見てもらおうと毎年12月に開かれています。
住民有志でつくる古田人形芝居保存会が今回披露したのは「御所桜堀川夜討縲恤ル慶上使の段縲怐vです。
物語は、平安時代末期の僧兵武蔵坊弁慶が、主人のために自らの娘を手にかけなければならないという話です。
豪傑無比の弁慶が、大粒の涙をこぼしながら娘の首をもって帰るシーンでは、お捻りが飛んでいました。
公演では他に、箕輪西小学校の古田人形クラブと箕輪中学校の古田人形部による人形芝居も披露されました。 -
伊那フィル第25回定演
伊那フィルハーモニー交響楽団の第25回定期演奏会が、2日、伊那文化会館で開かれました。
演奏会には、伊那谷を中心とするメンバー50人と、エキストラ30人の、合わせて80人が出演しました。
チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」と、 ショスタコーヴィチの交響曲第5番「革命」の2曲を演奏しました。
再来年春に、伊那フィルは、バレエ教室と共演する予定で、それに向けて、今回初めてバレエ組曲に挑戦しました。
団員は、今年6月から、月に3回程度の練習を重ねてきたということです。
演奏会には、およそ900人が訪れ、演奏に耳を傾けていました。
この演奏会の模様は、12月30日からご覧のチャンネルで放送します。 -
伊那市内 橋梁800点検補修へ
伊那市の白鳥孝市長は、中央道の笹子トンネルの事故を受け、市内にあるおよそ800の橋梁の点検と補修を行いたい考えを示しました。
これは、5日、市役所で開かれた、伊那市議会12月定例会一般質問の中で、議員の質問に答えたものです。
白鳥市長は、2日に起きた中央自動車道の笹子トンネルの事故を例に挙げ「道路が寸断されると、経済、物流、観光に打撃を与える。
伊那谷は天竜川もあり、地域を結ぶのに橋は重要な役割を果たしている」とし、「市内にある800の橋梁について、優先順位を決め検査、補修を行っていきたい」と話していました。
また、点検や補修について、「伊那市だけで行うのではなく、自治体の枠を超え、大きな枠組みで行う必要がある」と答えていました。
伊那市では来年度、橋梁の長寿命化修繕計画の策定を行う事にしています。 -
衆院選 期日前投票始まる
4日に公示され、16日に投票と開票が行われる、衆議院議員総選挙の期日前投票が今日から始まりました。
伊那市役所1階市民ホールに設けられた投票所には朝から多くの人が訪れ、票を投じていた。
伊那市の選挙人名簿登録者数は3日現在で5万6411人、内訳は男性2万7350人、女性2万9061人です。前回、平成21年の衆院選で期日前投票をした人は1万1138人で全体の24・58%でした。
箕輪町の登録者数は2万85人で男性9938人、女性1万147人です。前回の期日前投票者数は人3495人で全体の21・5%でした。
南箕輪村の登録者数は1万142人で男性5648人、女性5764人で、期日前投票者数は1,807人で全体の20・55%でした。
期日前投票は市役所のほか各役場で15日まで、また高遠町総合福祉センターと長谷総合支所では12日から投票が可能となり、時間は午前8時半から午後8時までです。
箕輪町選挙管理委員会では、準備していた投票所入場券に誤解を招く表現があったとして、入場券のすり直しをしています。
町選管では、「入場券が無くても、本人確認ができる物があれば、期日前投票が行えます」と投票を呼び掛けています。 -
「伊那町めぐりの歌」体験ツアー
大正時代に作られた「伊那町めぐりの歌」の歌詞に出てくる場所を訪ねる体験ツアーが5日行われました。
ツアーはCDの発売にあわせ伊那まちの再生やるじゃん会が行ったものです。
総合学習で中心商店街の活性化に取り組んでいる伊那小学校5年正組の児童が参加しました。
伊那町めぐりの歌は、伊那小を出発し市内をめぐり歩く内容です。
ツアーでは通り町や伊那部宿、春日神社など歌詞に出てくる場所を歩きました。
やるじゃん会は、児童によるガイドなども考えていきたいとしています。 -
鈴木福君の像お披露目
伊那市の子ども大使に任命されている子役タレント、鈴木福君の等身大の像が伊那市のタウンステーションにお目見えしました。
4日は、福君の像のお披露目式が行われ白鳥孝伊那市長や伊那市に住む福君の曽祖母、近くの伊那保育園の園児などが参加しました。
9月から10月に東京都で著名人の等身大の像をベンチに座らせるイベントがあり終了後に福君から伊那市に寄贈されました。
ベンチは上伊那林産協同組合が地元産のスギなどを使って製作しました。
白鳥市長は「通り町の活性化に一役かってくれる」と期待していました。
園児たちは福君の像に触ったり記念撮影をしたりしていました。
福君の像は来年1月までタウンステーション伊那まちで展示されることになっています。
それ以降は、図書館など市内の公共施設に置かれることになっています。