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雨乞いの行事 鹿頭踊り奉納
箕輪南宮神社に古くから伝わる雨乞いの行事、鹿頭踊りの奉納が17日に行われました。
鹿頭行列が神社に到着した事を役人頭が伝えると、鹿の頭の形をした鹿頭をかぶった子供達が境内に輪を作り、太鼓の音に合わせて3回まわり、踊りを奉納しました。
鹿頭踊りの奉納は、約450年前、雨乞いが叶ったことのお礼に鹿の頭を奉納したのが始まりとされています。
旧箕輪郷の天竜川をはさんで東の福与・福島、西の大泉・大泉新田・大萱・富田の東西が1年交代で行っていて、今年は西の地区が担当しました。
箕輪南宮神社総代会では、地域の伝統行事に誇りを持ち、伝えていきたいとしています。 -
伊那市美篶青島 千社参り
千枚の札を市内各地の神社などに貼って歩き地区の安全を祈る、伊那市美篶青島の千社参りが17日に行われました。
朝8時、青島の住民は、手に千社札を持って組ごとに集まり、伊那市内の神社へむかいました。
青島の千社参りは、いつから始まったものか定かではありませんが、江戸時代、三峰川の氾濫で田んぼが流されるなど災害に悩まされた住民が地域の安全を祈り行ったのが始まりとされています。
この日は、住民が手分けして、千枚の札を神社や道祖神、庚申塔などにひとつひとつ貼っていき、最後に手を合わせていました。
青島の千社参りは、2009年に伊那市の無形民俗文化財に指定され、毎年7月20日の土用の入り前後に行われています。 -
高校野球 伊那北高校3回戦敗退
第93回全国高校野球長野大会。16日に行われた上伊那勢の試合結果をお伝えします。
長野県営野球場で行われた伊那北高校対長野日大高校の試合は、2対10、7回コールドで長野日大高校が勝ちました。
17日は、上伊那農業高校対松商学園高校の試合が予定されています。 -
富県小で富小オリンピック
伊那市の富県小学校で児童会の夏祭り「富小オリンピック」が14日行われ、児童がゲームを楽しみました。
全校でジャンケンゲームをしたり、児童会が考えた6つのゲームに挑戦しました。
富小オリンピックは、1年生から6年生まで学年の枠を超えて仲良くなろうと計画されました。
あいさつカルタゲームでは、教室に隠されたカルタの絵を探しました。
探したカルタの枚数が得点になるため、制限時間の中で多く絵を見つけようと、教室内を探していました。
ゴミの○×ゲームでは、ごみの分別や掃除の仕方などについて問題が出されました。
児童は教室中央の紐を境に○と×に分かれて問題に答えていました。
児童はゲームの部屋を次々と移動して楽しんでいました。 -
夏休み子ども定期券利用開始
伊那市内の路線バスと路線タクシーが期間限定で乗り放題となる、小中学生対象の夏休み子ども定期券の利用が16日から始まりました。
夏休み子ども定期券は、公共交通の利用を促進しようと、伊那市地域公共交通協議会が販売しています。
小学生券は500円、中学生券は千円です。
16日から8月21日まで、市内のバスとタクシーの全17路線が乗り放題になります。
定期券は市役所や伊那バスターミナルなどで購入することができます。
また、路線バスと路線タクシーに乗車した小学校入学前の子どもには、「キッズパスポート」をプレゼントします。
パスポートのデザインは8種類あり、バスやタクシーから降りる際に希望者に渡すということです。 -
伊那地域 2日連続で猛暑日
16日の伊那地域は、最高気温35.3度を記録し、2日連続で猛暑日となりました。
この日は南箕輪村の大芝村民プールがオープンし、涼を求めて多くの人が訪れていました。
この日の伊那地域は、最高気温35.3度を記録し、猛暑日となりました。
この暑さで伊那消防署管内では、熱中症とみられる患者の搬送が16日午後4時現在で1件あったということです。
長野地方気象台では、この暑さは18日頃まで続き、それ以降は平年並みに戻ると予想していて、こまめに水分や塩分を摂る、日射を避けるなど熱中症対策を呼びかけています。 -
芝平山の絵図 虫干しで1年ぶりお目見え
伊那市高遠町に古くから伝わる「芝平山の絵図」の虫干し作業が16日に行われました。
この日は、芝平山の絵図を保有する高遠町長藤地区の6部落の代表などおよそ10人が見守る中、絵図の入った箱が1年ぶりに開封されました。
「芝平山の絵図」は宝永3年、1708年に、伊那市と諏訪市堺にある御堂垣外山の地権争いを治めるために、現在の裁判所にあたる江戸の評定所が作り、両地域に渡したとされています。
虫干しは6部落が持ち回りで担当していて、今年は栗田地区が担当しました。
箱から出された絵図が広げられると、現在の場所と位置関係を確認していました。
また、絵図の裏側にはお互いの領地を荒らさないよう注意書きが書かれています。
近所から絵図を見に来たある男性は「初めて実物を見たが、とても立派なもの。江戸時代から大事に保管されているというのはすごい」と話していました。
栗田地区の伊東修総代は「江戸時代のものが今もなお残っているのはすごいこと。これからも大切に保管していきたい」と話していました。 -
郷土研究会が保科家ゆかりの寺を清掃
伊那市高遠町の高遠郷土研究会は16日、保科正之ゆかりの寺、樹林寺の清掃作業をしました。
この日は、会員およそ40人が参加して境内の草取りや仏閣の掃除をしました。
樹林寺は、慶長6年、1601年に、保科正之の義理の父、保科正光によって建てられた寺で、現在住職はいません。
そのため、研究会では保科正之ゆかりの寺を残していこうと、毎年樹林寺の清掃作業をしています。
また研究会では、その歴史を後世に語り継ごうと、およそ30年前に石碑を建て、保科正之の功績を偲んでいます。
北原俊和会長は「この寺が保科正之公のゆかりの地であるということを後世に伝える手伝いが少しでもできればうれしい」と話していました。 -
みのわ手筒会が園児招き公開練習
7月30日に箕輪町で行われる「商工会納涼元気まつり」に合わせて手筒花火などを披露する「みのわ手筒会」は15日夜、保育園児を招いて公開練習を行いました。
昨夜は、松島保育園の園児などが会場に招かれ花火を楽しんでいました。
みのわ手筒会は、地域を元気にしようと、住民有志が10年前に結成しました。
今年は、みのわ祭りが中止になったため、30日の「商工会納涼元気まつり」に合わせて花火を披露します。
当日花火は、午後8時から箕輪中学校グラウンドで行われます。 -
下川手住民が交通安全学ぶ
伊那市美篶下川手のお年寄りが14日、交通安全について学びました。
下川手の社会福祉協議会と交通安全協会が開いた出前講座で、地域のお年寄りおよそ30人が参加しました。
長野県は今年、交通死亡事故が多発していて、伊那警察署管内では13日までに5人が死亡しています。
これを受け、交通事故をなくそうと出前講座が開かれ、美篶駐在所の宮下義史さんが話をしました。
宮下さんは、交通事故で死亡した人の半数以上が高齢者のため、道路の横断や自動車の運転に注意するよう呼びかけました。
注意点として、一時停止の交差点では必ず止まること、自動車 に乗ったらシートベルトを締めることなどを挙げていました。 -
ボランティア・地域活動応援センターに登録する市内の住民13人が被災地に出発
伊那市社会福祉協議会の「ボランティア・地域活動応援センター」に登録する市内の住民13人が、今朝、東日本大震災の被災地岩手県山田町に向け出発しました。
15日5時半に、出発式が福祉まちづくりセンターで行われ、家族や社協の職員などおよそ30人が見送りました。
被災地に派遣されるのは、一般公募で集まった10代から60代までの13人です。
派遣先の岩手県山田町は、太平洋に面した町で、沿岸部では津波による壊滅的な被害を受けました。
現在も、復興が進まず手つかずのままの場所もあり、派遣されるボランティアは、がれきの撤去作業などを行うということです。
伊那市社会福祉協議会の小池孝行会長は「暑い中の作業となるので、自分の体に無理のないよう、復興の力となるよう頑張ってほしい」と激励しました。
作業は、16日、17日の2日間を予定しています。 -
最高気温35.3度 今年初めて35度を越える猛暑日
伊那地域の15日の最高気温は35.3度と、今年初めて35度を越える猛暑日となりました。
15日の伊那地域は、太平洋高気圧に覆われた影響で朝から強い日差しとなり、最高気温は平年より7.6度高い35.3度を記録しました。
これは、現在の場所で統計調査を開始した1993年平成5年以降3番目に高い気温です。
長野地方気象台では、▽こまめに水分や塩分を補給する▽カーテンで日差しを遮る▽冷房を適切に利用し、室温に留意するなど、熱中症に対して十分な対策をとるよう、呼び掛けています。
JA上伊那では、農作物の管理に注意するよう呼びかけています。
水稲では、高温障害を避けるため、出穂期における水の管理に注意するよう指導しています。
野菜などについては、干ばつ対策として、潅水や遮光資材を活用し、気温の低下に努めるとともに害虫の予防防除に努めるよう呼びかけています。
伊那地域は、7月8日から15日まで8日連続で最高気温30度以上の日が続いています。 -
伊那市中心市街地再生協議会 タウンステーションを設置
伊那市の商店主や住民などでつくる伊那市中心市街地再生協議会は、いなっせ前の空き店舗に街の拠点施設となるタウンステーションを設置します。
これは、14日開かれた協議会の下部組織、中心市街地再生プラン実行委員会の会議で報告されたものです。
実行委員会は、県の伊那市中心市街地再生事業に基づいて組織されたものです。
タウンステーションが設置されるのは、いなっせ前のおよそ100平方メートルの空き店舗です。
タウンステーションは、商店主同士の交流や、観光客に対する情報発信の場にしていきたいとしています。
オープンは8月上旬を予定し、月曜から金曜まで常時スタッフ2人を配置するということです。
また、実行委員会では、親しみやすい組織となるよう会の名称を「伊那まちの再生やるじゃん会」としました。
会では、今後も活力と賑わいのある街づくりに向け取り組んでいくということです。 -
東ティモール首相が直筆の手紙
東ティモールの学生訪日団が高遠中学校を訪れ交流したことなどに対する東ティモール首相直筆のお礼の手紙が13日届けられました。
13日は、北原巌男東ティモール特命全権大使の妻の、芳子さんが、高遠中学校を訪れ、生徒に手紙を手渡しました。
東ティモールの学生訪日団は、高遠町出身の北原大使の縁で6月に高遠中学校を訪れ交流を深めました。
その際3年生の生徒が、東ティモールのグスマン首相あてに、交流の様子や、学校のことまた東日本大震災で大きな被害が出たことなどを手紙に書き訪日団に渡しました。
手紙は、その返事としてグスマン首相が3年生1人1人に直筆で書いたものです。
手紙には、「高遠に行ってみたい。」「日本の復興を信じています。」などと首相のサイン入りで書かれています。
高遠中学校では、今後も手紙のやりとりなど交流を深めていきたいと話しています。 -
第2回夏期食中毒注意報発令
長野県は14日、第2回夏期食中毒注意報を全県に発令しました。
期間は16日までの3日間です。
気温、湿度とも高く食中毒が発生しやすい状況だとして、手洗い、食材の冷凍・冷蔵保存、十分な加熱を呼び掛けています。 -
ヒナを待つけなげなセキレイの親鳥
暗闇の中親鳥を求めて鳴くセキレイのヒナたち。今月3日に卵からかえったばかりです。
このヒナが住んでいる巣は、トラックの中にあります。しかもそのトラックは、毎日動いています。 -
県内に初「高温注意情報」発表
長野地方気象台は、熱中症への注意を呼びかける高温注意情報を、14日、初めて発表しました。
高温注意報は、節電への呼びかけなどが行われる中で、熱中症への注意を呼びかけようと、気象庁が13日から始めたものです。
県内で、35度を超える予報がでた場合、注意情報が出るということで、14日、県内に始めて注意報が発表されました。
14日の伊那市の最高気温は、34度で、今年最高を記録しました。
また、7日連続の真夏日となりました。
伊那消防署によりますと、7日は、1人の熱中症患者を搬送しました。
6月29日以降、管内で9件の熱中症患者が発生しているということです。
傾向としては、75歳以上の高齢者と、10代の若者に熱中症が多いということです。
また、屋外、屋内での発症は、半々だということです。
伊那消防署では、「熱中症になると、頭痛、吐き気、体がだるいなどの症状が出て、最悪の場合は死にいたることもある。まずは、睡眠・食事をしっかりとり、体調を整える、水分・塩分を十分に補給するなどの対応をしてほしい」と話しています。
また、伊那消防署では、気温32度以上、湿度70%以上が、熱中症になりやすい条件だとして、少しでも体調がおかしいと感じたら、早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。 -
竜西保育園 園庭のせせらぎ水路で水遊び
伊那市の竜西保育園の園児は、園庭をながれるせせらぎで、水遊びを楽しんでいます。
竜西保育園の近くには、艶三郎(つやさぶろう)の井(い)と呼ばれる、この地域一体を古くからうるおしてきた水路があります。
竜西保育園では、毎日この水を園内にあるせせらぎに引き込み、園児立ちが水遊びを楽しんでいます。
せせらぎには、水路から流れてきた水生生物などもいます。
竜西保育園では、毎週水曜日には、庭を開放しているという事で、親子連れが、せせらぎを楽しんでいるということです。 -
長谷中学生 職場体験事前講習会
28日から、職場体験を予定している伊那市の長谷中学校では、14日、社会人を招いての講演会が開かれました。
14日には職場体験を控えた2年生15人を対象に講演会が開かれました。
KOA(株)顧問で、伊那市キャリア教育推進委員の浦野 正敏さんが講師を務めました。
これは、中学生に将来の職業について関心を持ってもらおうと伊那市が今年度から市内の中学校で始めました。
浦野さんは、「職場体験に行ったらまずは、会社の人の目をみて大きな声を出して挨拶をしてください。社会に出ても、挨拶は一番大切です」と話しました。
そのほか会社では、ほとんどの場合、チームで仕事をすることから、約束を守ること、コミュニケーションを取ることが大切と話していました。
伊那市では、講演会を通して、職場体験の価値などを感じて欲しいとしています。
長谷中学校の職場体験は、28日から2日間、伊那市の企業などで行われます。 -
箕輪町で実践紙芝居講座
県の元気づくり支援金を受けて、箕輪町の読育ボランティアネットワークと町図書館が行う実践的な読み聞かせ講座が、14日から始まりました。
この日は、読み聞かせなどのボランティア活動を行っている人など20人ほどが参加しました。
これは、読書による教育・読育を進めようと取り組んでいる読育ボランティアネットワークと町図書館が、県の元気づくり支援金から20万円の補助を受け、今年度から始めたものです。
講座は、12月まで予定されていて、内容の異なる6講座が用意されています。
この日は紙芝居の演じ方についての講座が開かれ、伊那市の子どもの本専門店「コマ書店」店長の小林 豊子さんが講師を務めました。
小林さんは、「紙芝居は、世界で日本にしかない文化。観客とコミュニケーションを取りながら、紙芝居の世界を作り上げて」とアドバイスしていました。
参加者が、早速、紙芝居を読む場面も見られました。
箕輪町図書館では、「講座を通して、参加者の技術を高め、保育園などの要望に答えられるボランティアを養成していきたい」と話していました。 -
外国人の不安解消へ 原発講演会
NPO法人 伊那国際交流協会は多くの外国籍住民が震災や原発事故に対して不安を持っていることから、13日夜、伊那市の創造館で、講演会を開きました。
13日夜は、伊那国際交流協会の会員や、一般など20人ほどが参加しました。
伊那国際交流協会によると、東日本大震災後、原発事故の影響についてなどの問い合わせが数多くあったということです。
本国の家族から日本にいると危険なので帰国するようにと家族からいわれる外国籍住民もいるということで、協会では、不安を解消してもらおうと今回講演会を開きました。
講師を担当したのは、協会の会員で、チェルノブイリ原発事故への救援を25年間にわたり続けている伊那市富県の小牧崇さんです。
小牧さんは、「放射能は、風や雨によって運ばれる」と話しました。
チェルノブイリ事故で放射能に汚染された地域と日本地図を重ね合わせ、もし、浜岡原発で事故が起きたら、関東一体が汚染地域になる可能性があることを示しました。
また、チェルノブイリでは、車などが汚染地域から地域外に出るときは、水で洗浄されていた事を示し、日本の対応の遅れを指摘していました。
会場では、中国語とポルトガル語で、外国籍住民に対して通訳も行われていました。
国際交流協会では、講演会を通して、正しい知識を身につけ、少しでも安心してもらいたいと話していました。 -
King of King杯 大会実行委が義援金
伊那市の市民体育館で開かれたソフトバレーボールの大会、第7回キング・オブ・キング杯の大会実行委員会が10日、東日本大震災の義援金を送りました。
大会長の浜崎由紀子さんが、伊那市に義援金を託しました。
義援金は大会参加費の一部、3万円です。
大会には、県内外から92チームが参加し、熱戦を繰り広げました。 -
高校野球 上伊那勢の試合結果
第93回全国高校野球長野大会。13日に行われた上伊那勢の試合結果をお伝えします。
長野県営野球場で行われた伊那北高校対小諸高校の試合は、4対1で伊那北高校が勝ちました。
諏訪湖スタジアムで行われた、辰野高校対松商学園高校の試合は7対0、7回コールドで松商学園高校が勝ちました。
14日は、上伊那農業高校対東御清翔高校、駒ヶ根工業高校対更級農業高校の試合が予定されています。 -
伊那市観光協会伊那支部 10年ぶりにポスターのデザインを一新
伊那市観光協会伊那支部は、旧伊那市の桜をPRしようと、10年ぶりにポスターのデザインを一新します。
ポスターに選ばれたのは、アドコマーシャル株式会社の作品です。
ポスターは、春日城址公園の桜を写したものです。
作品は、高遠の桜を見た後に旧伊那地区の桜も楽しんでもらいたいというテーマにもっともあっていることなどが評価されました。
ポスターは、来年2月上旬を目標におよそ200枚作成し、市内の観光施設やJRの駅などに掲示するということです。
なお、11日開かれた総会では、11月3日にJR東海、JR東日本と共同企画によるウォーキングイベントを今年も実施することや、米の道権兵衛峠を歩こうが廃止になったことから、峠を活用した新たな事業を検討することが確認されました。
また、11月に姫路で開催されるB竏・グランプリに今年初めて正会員として参加するローメンをどのように支援するか、伊那北駅の100周年も大きな観光の目玉の一つといった意見もありました。
伊那観光協会の向山公人伊那支部長は、「震災の影響もあり、経済的にも影響を受ける中、信州の涼しい風を受け、癒しの時間をすごしてもらうのも観光のあり方のひとつ。地域の良さを再認識して、取り組みを進めてもらいたい」と話していました。 -
元信州大学教授、山寺喜成さん貝付沢視察
平成18年7月豪雨災害から15日でちょうど5年になります。
貝付沢の氾濫で、土砂が民家や農地に流れ込むなどの被害がでた伊那市西春近諏訪形では13日、地域住民と専門家による現地の視察が行われました。
現地を訪れたのは、元信州大学教授で緑化工学専門の山寺喜成さんです。より詳しい調査をするため、山寺さんの研究チームから地質と水に関する専門家も同行しました。
案内したのは、貝付沢で植樹をするなど災害に強い山づくりをしようと活動している諏訪形区を災害から守る委員会のメンバーです。
山寺さんは、貝付沢は大雨などの災害に弱く非常に危険だと話します。
「風化している厚い土層の上の木は土層を固定していない。大雨が降るとそれが崩れやすい」
貝付沢周辺の土は花崗岩が崩れてできたもので、砂のようにサラサラしていて、水を含むと一気に流れおちる可能性があるという事です。
土砂の深さを計る土壌検査棒を差し込むと3.8mまで簡単に沈みました。
平成18年豪雨災害から5年が経過し、上伊那の災害に強い山づくりについて山寺さんは次のように話しています。
「私の目から見るとほとんど進んでいない。災害をもう忘れ去っている。緑があれば復旧したと思っている。弱い緑を作って満足してはだめ」
山寺さんは、今後も継続して貝付沢の調査を進め、災害に強い山づくりに何が必要か科学的に示していくという事です。
また委員会では、垂直方向に太い根をはる木を育てる「保育ブロック工法」を山寺さんから教わり、活動に活かしていく計画です -
自治体職員が放射線に関する知識深める
県や市町村職員が放射線に対する知識を深める連絡会議が13日、伊那市役所で開かれました。
連絡会議は、環境や、教育、上下水道などを担当する職員に放射線測定などへの対応について、理解してもらおうと県などが開いたものです。
会議では、財団法人放射線計測協会の中村力さんが様々な測定器を示しながら、放射線の基礎知識について説明していました。
参加者からの、空気中の放射線量の数値に問題がなければ芝生や土壌も安心できると考えてよいかという質問には、安心とはいえない、芝生や土壌もきちんと計るべきと答えていました。
また測定器は様々な機種が市販されているが、国家基準は保たれているのかとの質問には、必ずしも保たれているとは、言えないと答えていました。
県では、放射線問題は、過去に経験がなく、手探りの状況。
行政機関が連携して対応する必要があるとしています。 -
被災した大槌町社協に補助
南箕輪村は東日本大震災の被災地支援として岩手県大槌町の社会福祉協議会に200万円を補助することを決めました。
13日は南箕輪村議会臨時会が役場で開かれ、大槌町社協への補助金200万円などを追加する補正予算案が可決されました。
東日本大震災の被災地では、全国町村会を通じて各自治体に職員の長期派遣を求めています。
南箕輪村でも保健師を派遣するなどしていましたが、長期の職員派遣は厳しいとしています。
そんななか、震災後、村社協が大槌町社協の支援にあたっていたことから、財政面で力になろうと、予算化しました。
今回の補正では、1か月25万円の計算で8月から、来年3月までの8ケ月分、200万円を、補助します。
また村では来年4月から7月までの4か月分100万円も来年度予算として計上することにしています。 -
トレイルビルダーの挑戦
トレイルビルダー。それは山の斜面を整備しマウンテンバイクのコースをつくる人を言います。
名取将さん35歳。
諏訪郡富士見町出身の名取さんは伊那市長谷の鹿嶺高原を訪れた際、コースをつくるには、最適な山だと感じ行政や地域住民の理解のもと、4年前から整備を始めました。 -
第93回全国高校野球長野大会 12日の結果
第93回全国高校野球長野大会。12日行われた上伊那勢の試合結果をお伝えします。
伊那弥生ヶ丘高校は、7対11で松本工業高校に敗れました。
13日は、辰野高校対松商学園高校、伊那北高校対小諸高校の試合が予定されています。 -
南大東島の子どもたちが今年も伊那に
伊那市と市民レベルの交流を続けている沖縄県南大東島の子どもたちが、今年も伊那にやってきます。
8月20日には、伊那文化会館で南大東島コンサートが開かれます。
9日、伊那市のいなっせでコンサートの実行委員会が開かれ、ポスターやチケットが委員に配られました。
青パパイヤがとりもつ縁で始まったコンサートは、2005年、平成17年に初めて開かれ、それ以来1年おきに開催されていて、今回で4回目となります。
今年は、おなじみの大東太鼓碧会とボロジノ娘に加え、北大東島から北曙会、久米島の登武那覇太鼓の子どもたちも出演し、本場のエイサーも披露される予定です。
伊那に来るのは、大人も含め60人で、8月18日から22日まで滞在します。
そのうち2日間は、ホームステイをする予定で、実行委員会では、受け入れ可能な市民の協力を呼びかけています。
コンサートは、前売り大人1,500円、子ども700円で、産直市場グリーンファームや伊那文化会館などでチケットを購入できます。
実行委員長の小林史麿さんは、「このコンサートの持つ意義は、大きい。英知を集結して、成功させたい」と話しています。