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平和の火リレー
広島平和公園に燃え続ける反核「平和の火」を手に、県と県内102市町村に平和行政を要請する第18回反核平和の火リレーは19日、中川村役場に到着、曽我村長や村職労の歓迎を受けた。自治体職労や社民党、社青同などでつくる県平和友好祭実行委員会主催。<br> 松川町から引き継いだ火は国道153号を沿道の人々に、スローガン「走りつづけよう、ヒロシマ・ナガサキ・オキナワの心を」をアピールしながら北上、飯島町、駒ケ根市、宮田村、長谷村、高遠町を経て伊那市役所に。20日は伊那市から辰野町まで走る。上伊那の走者は約百人を見こむ。<br> 松川町走者から、引き継いだ火を先頭に、勢いよく走りこんできた一行10数人を迎えた中川村の歓迎式で、実行委員会代表は平和行政や平和教育の推進、平和憲法擁護などを盛り込んだ要請書を手渡した。<br> 曽我村長は「暴力による解決は絶対的に悪いという考えが風化する中で、核や戦争は絶対悪いと声を上げる行動は尊い」と、激励し、新しい走者、吉川裕之さんにトーチの火を移した。<br>##
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洗浄技術セミナー
箕輪町商工会はこのほど、製造業における洗浄技術の現状や課題などを学ぶ洗浄技術セミナーを町文化センターで開いた=写真。町商工会工業部会員をはじめ上伊那の25企業から42人が参加した。<br> 講師はセイコーエプソン地球環境推進部の伊藤周二さん。洗浄技術は今後、塩素系有機溶剤は使用量が減少し、水系中性洗浄剤、炭化水素系溶剤が増える-と話した。<br> 金属小物部品の洗浄技術としてセイコーエプソンが導入している炭化水素系溶剤の洗浄方法を紹介。部品の残留油分が少なく品質的に優れたシステムであること、ランニングコストが従来のトリクロロエタン洗浄装置の溶剤コストを下回ること-などを説明した。<br> 今後の企業対応については、▽選択肢がいくつかある洗浄方法の選定は品質・環境・コスト・配達で考える▽各種法律内容、動向、取引先の要求内容と自社の実態を性格に把握する-などとアドバイスした。<br>
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第60回「上伊那神社大会」
第60回「上伊那神社大会」が12日、伊那市西町の県伊那文化会館小ホールであった。60回の記念の節目を祝い、今回は「信濃雅楽会」(穂高町)を招待。集まった会員約400人は、雅楽の神々しい音を聞きながら、今後に向け気持ちを一つにした。県神社庁上伊那支部、県神社総代会上伊那支会の主催。<br> 三浦平八同上伊那支部長は「戦後の食べるものも十分でない時代から、将来に向け一生懸命活動してきた」と60年を振り返り、「今後も神が宿る自然の恩恵をいつくしむことを生活の基本としていきたい」とあいさつした。<br> 席上では、清掃奉仕などの活動を続けてきた個人・団体や、神社役員総代25年以上奉務者らを表彰した。
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上伊那電気主任技術者協会通常総会
上伊那電気主任技術者協会(会員61人)の通常総会が12日、伊那市美篶の信州伊那セミナーハウスであった。会長に壬生電気管理事務所(宮田村)の壬生善夫さんを選任したほか、04年度事業報告、05年度事業計画などの4議案を承認した。<br> 壬生会長は席上で、同会が20年余にわたり活動してきた「エネルギー利用技術研究会」の特集が、今年、全国誌「省エネルギー」の6月号に掲載されたことにふれ、「たいへんありがたい光栄な場面を得られたと感じる。この記事は活動の集大成的な一面をもっていて、会員にとってもよい記念誌になった」と喜んだ。<br> 席上では、04年度の協会設立25周年の記念功労者4人を表彰した。<br>
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電気工事協力会上伊那地区会が昇柱訓練
長野県電気工事協力会飯田支部上伊那地区会(代田祐一地区長)は13、14日、安全でより良い電柱工事の施工ができるように大芝高原内の電柱で昇柱訓練実施講習をした。<br> 施工のため受講が義務付られている年1回の講習。協力会の全37社の199人が参加した。<br> 中部電力の協力、指導を受け、昇柱訓練のほか安全ビデオを見たり、机上危険予知訓練もした。<br> 昇柱訓練は、1人が2回電柱に昇る。服装、胴綱、電柱のろう電などを点検して、今回は15メートル近くある電柱の約半分の高さ7メートルまで昇り、中部電力の職員や安全協力会安全委員が安全チェック表の項目に沿って作業をチェックした。参加者は、高所で安全に作業ができるよう熱心に訓練していた。<br>
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旧井澤住宅でサンドブラスト教室作品展
伊那市を中心としたメンバーでつくる、サンドブラスト教室「うらら会」の作品展は18日まで、市内西町の酒屋旧井澤家住宅で開いている=写真。色とりどりのグラスや花入れ、ランプなど約50点を出展。「素晴らしい。夏にピッタリ」と、来場客もガラスの涼しげな見た目に、心をいやしている。期間中は入館料無料。<br> サンドブラストは砂をエアコンプレッサーで作った圧搾(あっさく)空気で、色を溶着したガラスの表面に吹き付けて彫刻する技法。講師の春宮千春さんのほか、生徒10人の、草木や、女性の横顔を浮き彫りした作品が並ぶ。<br> 春宮さん(57)=市内荒井=は「アンティークな日本家屋の会場と作品の雰囲気が合っていてよい。ランプの光りや、自然光で図柄が浮き出た感じを楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。<br> 午前9時から午後4時50分(最終日は午後4時)まで。
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判決・高齢者を相手に詐欺を働く
箕輪町内の高齢者女性から126万円を騙し取った罪に問われていた、住所不定の無職・松澤貫志被告(47)に対し、地裁伊那支部は14日、懲役2年8月、未決勾留日数中60日算入(求刑懲役3年)を言い渡した。<br> 起訴状によると、松澤被告は、昨年の12月21日ころから今年の1月13日までの間、前後3回にわたり、箕輪町内の女性(当時72歳及び73歳)方において、同人に対し、「おれに任せてくれれば会社に内緒で安く床下調湿剤を入れてやる」などと、工事をする意思・能力もないのに嘘をいって、現金合計126万円を騙し取った。<br> さらに、同被告は昨年の12月28日から今年の2月7日までの間、箕輪町、伊那市、辰野町の高齢者3人に対しても、家屋の消毒工事、耐震補強工事や、神棚購入代金として、現金合計102万5千円を騙し取った。<br> また、同被告は無免許で、3月7日午前9時07分ころ、県南安曇郡豊科町南穂高の中央自動車道長野線下り豊科インターチェンジ付近の道路で、普通乗用自動車を運転した。
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経営者協会上伊那支部 伊那商工会議所など
ブロードバンド活用研究会を開催情報化時代に相応しく地元企業がITを積極的に活用するための研修会が15日、伊那商工会議所であった。自社のネット販売の実情を詳しく紹介した仙醸の丸山慎一企画主任、IT化の基礎知識を分かりやすく話したコンピューターシステム会社キャリコの小林正信社長の講演に30人の参加者はメモを取るなどして熱心に聞き入っていた。=写真<br> 県経営者協会上伊那支部、伊那商工会議所など4者の共催。伊那市も後援した。
丸山氏は「父の日」の贈答需要で2200万円を売上げた仙醸のネット通販の実例を紹介し、「ブランド力の弱い会社は贈答用にポイントを絞るなどの販売戦略が必要。他社の商品とセットにするなど商品の差異化を図ることがネット販売でも重要」などと話した。
小林氏は「ITとは端的に言えばパソコンとインターネットと携帯電話のことで、これを使えば大型コンピューター以上の性能を引き出せる時代が来ている」とした上で、「消費者サイドだけでなく企業・商店側もインターネットを活用すれば、思っている以上の経営革新を、手軽に・安く進めることができる」と話した。
ブロードバンド活用研究会は、高速大容量の情報通信網整備促進を目的に経営者協会上伊那支部の研究会として始まったが、地域のネット利用の幅を広げることが通信網整備にとっても得策として、05年度から新規にネット展開を考える企業・商店などを対象にした「活用研修会」を開催することにした。
ほかに、無線LANシステムによる高速大容量通信の実験やウィンドウズとはまったく異なる発想で安価で使いやすいと評判のOS、リナックスの講習会なども予定している。 -
伊那友の会夏の料理講習会
お盆などで人が集まる機会の多い夏のもてなし料理を学び役立ててもらおう窶狽ニ14日、伊那友の会は、日影の「伊那友の家」で夏料理講習会を開いた。若い主婦から年配者まで、各年齢層の女性、約60人が参加し、涼しさを感じさせるちらしずしやスタミナをつけるささみの揚げ物など、全6品目の作り方を学んだ。<br> 「友の会」は、料理や育児など、家庭の知識を掲載する情報誌「婦人之友」の読者らがつくる全国組織で、現在会員49人で組織する伊那友の会は、上伊那の拠点として活動している。「自分たちの学んだものを、ほかの人にも役立ててもらおう」と料理講習会や家計簿勉強会などを開催し、ゆたかな生活づくりを後押ししている。<br> 代表の大場道子さんは「できあいのものを買うことが多くなってきているが、手作り料理を通して家庭づくりにもつなげてほしい」と話していた。<br>
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第2回
押し寄せるIT化の波
-ネット利用で地方の経営はどう変わる?【下】伊那毎日新聞創刊50周年記念企画の1つ、上伊那「経済時事対談」。第2回のテーマは、インターネット時代に地方企業はどう対応していくべきか。大手企業の情報システム担当者・コンピューターシステム業者・積極的にネット利用を進める地元企業担当者の3人に語り合っていただいた。その連載第2回目
【出席者】
●遠藤和夫さん(55)KOA株式会社経営管理イニシアティブ情報システムセンターゼネラルマネージャー/長野県経営者協会上伊那支部情報委員会
●丸山慎一さん(38)株式会社仙醸企画主任
●小林正信さん(43)有限会社キャリコ社長 -
太極拳教室メンバー6人が全国大会に出場
伊那市狐島の三沢カルチャーセンター内の太極拳教室のメンバー6人が、15日から東京体育館(東京)で開かれる、第22回全日本武術太極拳選手権大会に県代表として出場する。<br> メンバーは伊那市の三沢清美さん、矢田雅子さん、樫平竜一郎さん、島尻輝彦さん、駒ヶ根市の石田素子さん、宮田村の三沢美代子さん。いづれのメンバーも、男女別の個人種目に出場し、石田さんと矢田さんのペアは、組手の「推手」に出る。<br> 大会は、自分で型を構成する「自選」(表演時間=3窶・分)と、型の順番と動作が決められている「規定」(同=5窶・分)の2つに分かれ、型の美しさを競う。<br> 同教室代表の三沢清美さんは「中国の先生から、直系の正しい太極拳を教わり練習を積み重ねているので、大会ではレベルの高い表演を目指し高得点を期待したい」と豊富を語る。<br> 教室では、初心者をはじめとする受講希望者を随時募集する。問い合わせは、三沢カルチャーセンター(TEL76・2260)へ。
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05年度技術者セミナー
技術向上や安全対策を学び、今年度の取り組みで生かしてもらおう窶狽ニ13日、伊那建設事務所などが主催する05年度技術者セミナーが伊那文化会館で開かれた。上伊那の土木部関係技術者や市町村職員など、約300人が集まり、安全対策や粗雑工事への対応などの講習を受けた。
今年は、先ごろ性質の有害性が問題となり、今月1日に厚生労働省が「石綿障害予防規則」を制定したアスベストの講習もあった。70年代縲・0年代に輸入・多用されたアスベストは今後、老朽化に伴う解体作業時に注意して取り扱う必要がある。そこでこの日は、解体作業の手順や管理体制などを確認。
また、7、8月は熱中症による死亡災害が増加することなどから、事業者や労働者が予防の基礎的知識を持ち、対策を講じる必要があるという話もあった。 -
上伊那針灸マッサージ師会が南箕輪老人ホームを慰問
上伊那針灸マッサージ師会は12日、南箕輪養護老人ホーム南箕輪老人ホームを訪問し、お年寄りらに健康になってもらいたいとボランティアで利用者や職員をマッサージした。<br> 何十年も続くボランティアで、会は上伊那郡内の福祉施設などを訪問している。南箕輪老人ホームには年1回訪れており、この日は辰野町、箕輪町、南箕輪村の会員8人とボランティア1人が訪問した。<br> 施設利用者と職員の希望者がマッサージを受け、全身を丁寧にほぐしてもらい、「楽になった」「気持ちよかった」と喜んでいた。会員は午前中いっぱいマッサージをし、「喜んでもらえてうれしい」と話していた。<br>
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上伊那郡町村会長に宮下市蔵長谷村長
上伊那郡町村会は12日、役員改選を行い、新会長に宮下市蔵長谷村長を、新副会長に矢ヶ崎克彦辰野町長を選出した。
前会長は先日辞任直後に逝去した矢田義太郎前宮田村長。5月9日会長に選出されたばかりだった。
郡町村会は、国政・県政に対する町村長の意見取りまとめなどを任としてきたが、広域市町村合併に進展に伴い県内に町村の存在しない地域も生まれることを背景に、県の町村会が06年度から直接各町村長と連絡をとる運営方針に転じたことから、その任の必要性が乏しくなり、05年度末に解散することが決まっている。 -
「おーい、山へ行こうよ」
KOA森林塾10周年記念出版KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)が主催するKOA森林塾が10周年を迎え、10年をふり返る記念書籍「おーい、山へ行こうよ」を出版。企画・KOA森林塾、編者・宮下武久、発行・伊那毎日新聞社。
KOA森林塾は、他に類例のない電子部品メーカーが主催する山造り教室として諸方面から注目され、開塾10年のうちに多士済済が塾生として修業。卒業生の中には、そのまま伊那谷などでの山仕事に就いたり、各地で山造りの催しを開催するなど活躍する人が多い。
本書は4章仕立て。1章は、同塾事務局が発行する「森林塾通信」に寄せられた塾生のエッセイをまとめたもの。どんな人物が、何をめざしてこの塾の門を叩いたかが興味深い。
2章は、KOA森林塾の看板講師の1人である島崎洋路元信州大学教授と、同塾に関わった山荘ミルクの向山美絵子さん、森林をテーマにした執筆活動を行う浜田久美子さん窶狽フ3人の鼎談。
3章は、卒業生が現在考え・活動していることの報告。KOA森林塾が日本の林業を取り巻く状況に何を投げかけたか、を卒業生が語る。
4章は、同塾のもう1人の看板講師、長谷村在住の林業家・保科孫恵さんが進めてきた長谷村での山造りのレポートである。
「10年をふり返る目的で編みましたが、時系列で10年の出来事を記述したものではないのいで、どこから読んでいただいてもかまいません」と、編者の宮下武久氏は述べている。
A5判 324頁 定価1800円+税。問い合わせは伊那毎日新聞社まで -
天竜川で友釣り50年
南箕輪村 有賀章治さん(57)「俺はしんにょうのつく方のメイジンだよ」
伊那市内の天竜川で笑いながら話す。スポーティなフィッシングスーツに身を固めた姿は、一見10歳ほど若く見える。真っ黒に陽に焼けた顔が印象的だ。<br> 南箕輪村生まれ。小学校低学年の頃から、隣りに住んでいた「本物の名人」に連れられ、アユの友釣りを始めた。以来約50年。南箕輪村から伊那市中央区の大橋付近までをホームグラウンドにして、毎年アユを追いつづけてきた。今では近隣のアユ釣師のリーダー役だ。<br> 7月1日解禁、秋口までのシーズンで、約20縲・0日位は川に来る。「なんだ仕事してないのかと言われちゃうよ」と笑うが、本業は船舶用のターボチャージャーを造るみのわ精工の社長。多忙な毎日の中で時間を工面して土日のアユ釣りの時間を確保しているのだという。<br> 友釣りは、周りに針を配した「おとり」のアユを、岩陰や淵にそっと送り込み、「おとり」に体をぶつけてくるアユを引っ掛ける。水中にテリトリー(縄張り)を持ち、それを侵犯する他のアユを追い出す窶狽ニいうアユの習性を利用した、世界でも他に類例を見ない釣りだ。<br> 「親(おとりのこと)をテリトリーに入れる時の駆け引き。掛かった時の強い引き。この爽快感は1回やれば止められないよ。人を流れに引き込むほどの強い引きをする淡水魚はアユだけだと思うな」<br> 今までの最大の釣果は1日100匹以上。<br> 1970年頃に、諏訪湖からアオコが大量に流れ出し、天竜川の川底がヘドロで埋められた時期があった。「もう天竜のアユはおしまいだ」と感じ、岐阜県にまで釣り場を求めて出かけたこともあったという。<br> 「でも、やっぱりホームグラウンドは天竜川なんだよ。あの頃に比べれば雲泥の差ほど川は綺麗になった。でも、俺が始めた頃の綺麗さから比べればまだまださぁ」<br> 川の汚れは釣り人の減少として如実に現れているという。特に、若い世代でアユ釣りを始める人が極端に少なくなっている。<br> 「川が綺麗だと、釣りをする人が増え、その家族が川に集まる。それで、ますます川を綺麗にしようという気運が広がると思うんだよ」。そういう循環がこれから始まっていけばと願っている。<br> 釣り好きが昂じて、釣りの道具作りにもはまっている。腰につけたタモ(魚をすくう網)は、取っ手の部分を鹿の角で作ったお気に入りの逸品。掛けたアユを入れ、流れに浮かべる「曳舟」という道具も自分で作った。釣り仲間にも色々とプレゼントしている。<br> 「休みといえば、夏場は川に出っ放し。冬場は日がな一日道具作り。女房は、随分前に呆れ返って、もう何も言ってくれないよ」<br> 水面からはね返った光が、キラキラと笑顔を照らした。<br> -
9面記事・闘犬の雄叫
夏が来た。近くのせせらぎの近くをホタルが舞っている。幻想的な光を放ちながら天空を泳ぐ蛍を見ていると、子供の頃その蛍を追っかけて小川へ転げ落ちた思い出がよみがえる。そして少し大きくなり物心が付き、いわゆる大人になり・ス変心・スが芽生え、職場の女の子を誘って川べりを蛍と一緒になって歩いたことも…。
梅雨の時期と一緒に蛍もやってくるし、懐かしい思い出もまたやってくる。めでたし、めでたし!
『恋にこがれて鳴くせみよりも、鳴かぬホタルが身をこがす』夏も真っ盛り、せみの声が聞こえてくる。ホタルもセミもこの前も書いたが生涯の大部分を土の中で過ごし、明るい地表へ出てきてわずか3縲・日で死んで逝く…。そのわずかの日々を精一杯鳴き続け、光り続け、燃えて燃えて燃え尽きるのだと思う。この燃え尽きるということが大事なことで人間、何時どこで燃え尽きるかが問題なのだ。中途半端な燃え方ならば燃えない方がいい。そうかと言って燃えなくては感動も興奮もなにもない。仕事に燃え、恋に燃え、燃え尽きて死んでゆきたいものと誰しもが考えているんだろうと思う。
昨日は医者と一緒に一日を過ごした。ロータリークラブの用事で二人で丸子という所まで車で往復したので車の中でいろいろ話した。内科医の権威で年は74歳。つやつやとした顔で、若々しい。私の主治医というか、カゼかなと思うと飛び込んで行く開業医の先生である。その先生と話の流れの中で意気統合したことは、男は幾つになっても子供っぽいし寂しがり屋のいくじなしだということだ。女は強い、生きる勢いがあるとも。
そして燃えて尽きたいという話になって、後何年の命なのか、何年生きたいのか、自分自身の目標は何なのか、やりたいことがあるのか棚卸しをしようと言うことになった。あまり欲の皮を突っ張ってもだめ、そうかといって欲がなければ生きる価値がない。自分の能力のちょっと上あたりを目指すのだという。目標が決まったら一目散に突っ走る、女房、子供の批判もあろう、しかしだ80までの時間だ、持ち時間が少ないのだから多少の障害は覚悟しろ、真剣にならざるを得ない、すれば回りの者も理解してくれるものだという。
医者の世界と小生の生きる世界とはまるっきり違うが、同じ人間なんだという気持ちが伝わってきた。勉強になった一日であった。 -
伊那消防組合構成市町村議会議員ソフトボール大会
伊那消防組合は13日、同組合を構成する市町村の議会議員や理事者の親ぼくを深めることを目的としたソフトボール大会を開いた。
伊那市営球場と県営球場を使って6つの市町村チームと理事者チーム一つが、トーナメント形式で対戦。全9試合が行われた結果、高遠町が優勝。準優勝が辰野町、3位が伊那市となり、試合を通して参加者たちは親ぼくを深めた。 -
第2回
押し寄せるIT化の波
-ネット利用で地方の経営はどう変わる?【上】伊那毎日新聞創刊50周年記念企画の1つ、上伊那「経済時事対談」。第2回のテーマは、インターネット時代に地方企業はどう対応していくべきか。大手企業の情報システム担当者・コンピューターシステム業者・積極的にネット利用を進める地元企業担当者の3人に語り合っていただいた。
【出席者】
●遠藤和夫さん(55)KOA株式会社経営管理イニシアティブ情報システムセンターゼネラルマネージャー/長野県経営者協会上伊那支部情報委員会
●丸山慎一さん(38)株式会社仙醸企画主任
●小林正信さん(43)
有限会社キャリコ社長 -
ポカミス防止セミナー
上伊那産業振興会が主催する製造業の品質管理に関わる講習会=「ポカミス防止と見える化セミナー」の第1回が12日、伊那市西箕輪の伊那技術形成センターであった。当初20人の定員だったが、60人もの応募が殺到し、開催数を2回にして開かれた。
「顧客クレーム0」が多くの製造業企業の目標になっているが、現実的には、どんなレベルの作業員が生産ラインに入っても100%良品が造り続けられる工程を、管理監督者や技術スタッフが用意することが問われている。
セミナーでは中部産業連盟主席コンサルタントの中山賢一さんが、ポカミスを交通違反になぞらえつつ、最大の要因は「目学」(=自分だけの浅い知識と経験による勝手な判断)とずるさだと指摘。ポカミス防止のためには(1)作業条件の明確な提示(2)手順・方法をマニュアル化することによる作業の標準化(3)適度の緊張感を持続させるための管理監督窶狽ハじて、作業工程全体を基準化することが重要などと話した。
管理監督の徹底のために作業の進展状況を一目瞭然で掌握できる工程全体の「見える化」が必要だ窶狽ニも。
単純作業による大量生産の工程でも、製造機械組立などの「一個造り」の工程でも、ポカミスを防止することは現在、重要な課題となっている。特に、組立などの作業工程においては、ポカミス防止のために作業員の熟練工化に力点を置く主張と、作業監督者による作業工程のマニュアル化と管理徹底に力点を置く主張とがあり(中山氏は後者の立場)、その方法が模索中でもある。こうした中、伊那谷の企業でもポカミス防止には強い関心が寄せられており、参加者はメモなどとりながら熱心に講演に聞き入っていた。<br> -
箕輪少年野球連盟主催箕輪大会
箕輪少年野球連盟主催の05年度箕輪大会は10日、番場原第1、2球場であった。上伊那郡下の16チームが出場し、2ブロックに分かれて優勝を競い合った。<br> 郡下の各チームが集まり交流を深める大会は、春季、秋季、箕輪大会、辰野大会の年4回。今大会は05年度の2回目。<br> 各チームは、日ごろの厳しい練習の成果を発揮。ベンチや家族の応援を受けながら、熱闘を繰り広げた。<br> 結果は次の通り。<br>◇Aブロック (1)箕輪中部ヤンキース(2)南小ドラゴンズ(3)西友クラブ、ヤングホープス<br>◇Bブロック (1)伊那ドリームズ(2)箕輪ジャイアンツ(3)辰野ヤンガース、箕輪彗星クラブ<br>
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県が水防法改定説明会
県土木部は7日、飯田市の飯田消費生活センターで水防法などの改定に関する説明会を開いた。天竜川と木曽川の流域の建設事務所と各市町村から実務担当者、約70人が参加した。
04年に全国的に台風被害が続出したことを受け、国会が水防法などを改定、5月から公布された。特に04年の災害では、従来実効的な対策が十分でなかった中小の河川での被害が大きかったため、改定法では、主要には県が管理する中小河川などで避難に有効な情報を集約・伝達することや、それを受けた市町村が迅速に避難などの対策を立てることが重視されている。
説明会では、県土木部の村山幸男企画員が(1)大河川の洪水予報などの充実(2)浸水想定区域の調査・設定対象を中小河川にまで拡大しハザードマップを作成(3)災害時の指示伝達系統の整備やハザードマップの周知徹底をはじめ警戒避難体制の充実(4)水防団の退職報償金制度の創設などによる水災防止体制の強化-などのポイントを話した。
当面は国や圏の支援のもとに、各市町村ごとに浸水想定区域の調査とハザードマップ(災害時避難地図)の作成を進めることになる。
04年の経験にもとづいて国・県・市町村が真剣に取り組むべき課題だが、説明の途中から居眠りを始める参加者の姿が目立った。 -
上伊那消防ポンプ操法
上伊那消防ポンプ操法・ラッパ吹奏大会が10日、伊那市役所駐車場であった。団員906人が参集。上伊那10市町村の代表チームが出場し、日ごろの練習成果を発揮した。
ポンプ操法は、消防署員が審査員を務め、規律とタイムの速さを審査した。水槽から火点(標的)まで延長55メートル。団員はきびきびとした動作でホース3本をつなぎ、指揮者の指示に従って放水した。
各種目の優勝チームは24日、千曲市で開かれる県大会へ出場する。
入賞は次の通り。
▽ポンプ車操法の部(1)南箕輪村(2)辰野町(3)宮田村(4)箕輪町(5)伊那市▽小型ポンプ操法の部(1)宮田村(2)伊那市(3)辰野町(4)中川村(5)南箕輪村▽ラッパ吹奏の部(1)辰野町(2)箕輪町(3)駒ケ根市(4)伊那市(5)中川村 -
環の農業者セミナー開講
持続可能な農業や食の安全を担うエコファーマーを目指す地域農業者に、環境負荷の少ない農業技術を学んでもらおう窶狽ニ12日、上伊那農業改良普及センターは、上伊那の農業者を対象にした「環(わ)の農業者セミナー」を開講した。新規就農者から農林水産省の有機JASを取得した人まで、さまざまな農業経験者約30人が参加した。
初顔合わせとなるこの日は、自己紹介の後、長野県農業改良協会の竹内洋夫事務局長がエコ農業やエコライフについて講演。竹内さんは「現実のとギャップが大きいのがこの世界だが、エコファーマーであることに誇りを持ち、自然を調和する農業の実現を目指してほしい」と話し、効率を求めた結果、環境汚染や地力の減退などの弊害が生じてきたことを指摘。エコ農業を進めるためには、自然の力や資源の循環を生かしつつ、極力農薬の予防散布をしないことなどに務める必要があることを提言した。
セミナーは、3月まで定期的に行われ、品目別講習も行われる。 -
赤穂、8回に同点、勝ち越し本塁打で初戦勝利
【県営飯田球場】<br>赤穂<br>000000030-3<br>100001000-2<br>上田<br><br> 赤穂は初回、6回に得点を許し、2点を追う展開。4回以降毎回ランナーを得点圏に出すものの、後続がなく、7安打で無得点。主戦・熊谷が打たせて取る投球で絶えしのぐ。<br> 赤穂打線は8回、継投した上田・大久保を攻める。先頭の宮下が四球で出塁し、二死二塁から丸山(剛)が、内角のカーブを「(配球を読んで)思いっきり打った」右翼席への2点本塁打で同点。息をつかせず、岩見が二死から、内角の直球をバックスクリーンに飛び込む本塁打を放ち、形勢逆転。岩見は後談で「高校生活で1番の当たり」とし、2人の公式戦、初本塁打で勝負を決めた。<br> その後、8、9回を主戦熊谷から継投した丸山が、危なげないピッチングで上田打線を抑えた。<br> ◆真野義英監督<br> 中盤までは嫌な展開で、熊谷を中心に本当によく辛抱して守った。2本のホームランにはビックリしたが、赤穂は打力のあるチームではないので、守ってリズムをつかみながら次の試合も勝ちたい。<br>
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伊那北、初戦突破ならず
【長野オリンピックスタジアム】
伊那北
00010100-2
00111134X-11
蓼科
伊那北は初回、2回とランナーを三塁まで進める好機を得点につなげれず、3回、蓼科に1点を先制される。4回に同点に追いつき、その裏、守備を安定させるため、高めに浮く玉を狙われていた主戦・山口を、制球力のある2年の森に継投するが失策。ランナーが溜まると初球の甘い玉を狙われ、6回まで毎回、追加点を奪われ、主導権をつかめないまま試合が進む。
7回にも3点取られ、右翼の守備に入っていた主戦・山口をマウンドに戻すが、8回、満塁本塁打をゆるし、コールドで惨敗した。
◆久保村智監督
初戦の試合でチーム全体が堅くなっていたことは事実。練習で取り組んできたバントなど、一つひとつが試合で決めていけば、自分たちの形に出来たが、ペースをつかめなかった。選手はよくやった。試合の結果は残念だが、2年中心のチームを引っ張ってくれた3年生を労いたい。 -
上伊那家庭婦人バレーボール第16回かがやけ大会
上伊那家庭婦人バレーボール連盟主催の第16回かがやけ大会は10日、南箕輪村の村民体育館と南箕輪中学校体育館であった。熱戦を繰り広げ、辰野町のリュシオールが優勝した。<br> 連盟には17チームが登録。上伊那の1位を決める今大会には13チームが出場した。2会場でトーナメント方式で競技。ギャラリーからは子どもたちの応援もあり、ネット際の攻防を繰り返し白熱したゲーム展開となった。<br> 結果は次の通り。<br> (1)リュシオール(辰野町)(2)どんぐり(飯島町)(3)コスモス(伊那市)空木(駒ヶ根市)<br>
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夏の高校野球開幕 上伊那勢4校が初戦突破
甲子園出場をかけた第87回全国高校野球選手権長野県大会が開幕し、上伊那勢は2日目の10日から登場。伊那弥生ケ丘は長野南に快勝したが、伊那北は蓼科に8回コールド負けを喫した。11日は、駒ケ根工業、赤穂、高遠がともに初戦を突破した。
◆10日
【松本市野球場】
長野南
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62000015X窶・4
弥 生
弥生打線は初回から猛威を奮う。3四球に長短打を絡め、先発出川を攻めたて一挙6点を先制。序盤から主導権を握り、試合を優位に進めて快勝。優勝候補の一角、創造学園が待ち構える2回戦に向けて、大事な初戦をコールド勝ちで飾った。
○…初回、弥生打線は一死から安打と2つの四球で満塁とすると、主将の丸田が中前に落ちる適時打で1点を先制。「あの場面では、どんな形でも安打で先に点がほしかった。あの1点は大きい」とする監督の期待に応えた。続く池上は右越え二塁打で2点を追加。勢いずいた打線は、さらに3点を加え、打者一巡する快進撃をみせた。
2、7回にも加点し、5点をリードして迎えた8回、一死二、三塁から中西が自身も生きるスクイズで1点を追加。その後満塁として、1番高重が右翼席へ運び、花々と試合を締めくくった。
○…先発右横手の主戦小田切はカーブやスライダーなどの変化球を織り交ぜ、緩急を生かして長南打線をほんろう。5回まで投げ、被安打3の無失点に抑える好投をみせた。
しかし継投の橋本が6回、一死から満塁とされると、そこから3点を奪われて早々と降板。公式戦初登板となる2年生の原がマウンドを引継ぎ、なんとか危機を乗り切った。
原は続く7回に1点を許すも、徐々に本来の調子を取り戻し、堂々としたピッチングを披露した。
○…原登監督は、橋本、原の継投策に対し「3、4点取られるのは覚悟していたから気にはしていない」と平然とした口調で述べ、「原が公式戦では初めてにも関わらず、本来の投球ができていたことがなによりの収穫」と若い力の出来映えに喜んだ。
2回戦の強豪・創造学園戦については「一泡ふかせたい」とし、「気持ちで負けることはない。選手たちが普段通りにプレーできれば勝てる」と意欲をむき出しにした。
◆11日
【諏訪湖スタジアム】
中 条
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2702X窶・1
駒ケ根工
駒工は初回から敵失にも乗じて先制すると、2回以降も毎回ランナーを出す猛攻をみせて中条を寄せ付けずに圧勝した。
○…駒工は初回、四死球で一死一、二塁に、4番主将の宮内が右翼手の頭を大きく越える適時二塁打で2点を先制。主軸の期待通りのバッティングでリズムをつかむと、続く2回は打者一巡の猛攻をみせる。
一死一塁から鳥海、松・ス、久保村、大澤の4連打に敵失も絡み、4点を追加。さらに、宮下、小椋の長短打などでこの回一挙7点を奪い中条を突き放した。
○…先発小椋は初回を2者連続三振と持ち味の直球を生かして簡単に抑えたが、「考えて投げすぎた」2回以降は制球が定まらず、投球に苦しんだ。四死球や失策から一時は満塁のピンチを迎えるも、バックに助けられ、危機を乗り切る。5回まで無失点で終わらせたが、次への課題を残した。
○…山岸智昭監督は打線について「初回に宮内が打ったことで勢いずいた。中軸が打ってくれないと形ができないし、先制点の安打は大きい。選手たちも今日はよく打った」とするも、「小椋がきっちりとした投球ができなかった。守備もエラーが絡んでピンチを迎えた。集中力が欠けたことを次までに修繕したい」と顔を強張らせた。
【長野オリンピックスタジアム】
高 遠
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10000窶・
屋代南 -
信大外国人留学生、地域支援者との交流会
南箕輪村の信州大学農学部で11日、外国人留学生と、その支援者との交流会が開かれた。行政や学校関係者、団体など、地域の人80人と、アジアを中心とした留学生約20人が参加し、自国の話題をしながら交流を深めた。
現在農学部の留学生は59人。国費留学生以外にも、財団などから奨学金を受けている私費留学生も多い。また、慣れないこの地で生活する留学生にとって、地域支援者の助けは精神的にも大きな支えとなっているという。
農学部は、地域支援者と留学生の関係を深めるための交流会を毎年開いている。
留学生は自己紹介の後、自国の話や日本でのエピソードを披露。90・ス以上がイスラム教徒だというバングラディッシュ出身のマハムド・エムディ・アリフさんが「日本で食事をする時は、おいしそうなものでも豚肉が入っていれば食べられないのでがっかりする」と話すと、会場から笑いがおきた。
その後、留学生らが手作りしたお国料理などを並べて懇親会が開かれた。地域からは、伊那市そば打ち名人の会が留学生にそばを振舞った。 -
県が中小企業新事業活動促進法を説明
上伊那地方事務所商工雇用課は6日、県伊那合同庁舎で中小企業新事業活動促進法説明会を開いた。上伊那の企業などから約50人が参加、中小企業の経営革新の意義と、それに対する国・県の支援策の概要などを聞いた。
従来から中小企業の経営革新に関しては(1)中小企業経営革新支援法(2)中小企業の創造的事業活動の促進に関する臨時措置法(3)新事業創出促進法-の3法があり、支援策などが定められていたが、このほどこれらが統合されて中小企業新事業活動促進法が制定された。
新法では特に、新たに事業を起こす「創業」、企業活動の合理的発展を目指す「経営革新」、他業種などとの新たな企業コラボレーションの道を開く「新連携」-などに重点をおいて様々な支援策が盛り込まれていると政府は説明している。
説明会では、県商工部ビジネス誘発課の伊藤正智氏が、「経営革新」に焦点をあてて解説。経営革新計画を作成し承認を受けることは、「支援が受けられる」ということだけでなく、自社の現状と課題を見極め、計画的かつ積極的に事業活動の取り組む良い機会になると話した。
また、県中小企業振興公社の新事業支援チームの大口昭次氏が他業種の企業などとの新しい連携が新たなビジネスチャンスを産むと考えられると説明した。