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第6回全日本エルデストソフトボール大会第2日
50歳以上の女性が参加する「第6回全日本エルデストソフトボール大会」の第2日は13日、伊那市内の市営球場など3会場で3回戦8試合と準々決勝4試合の計12試合があった。地元勢で3回戦へ進んだ「伊那サンフラワーズOG」は「ぐんま2002」(群馬県)と対戦し4竏・3で負けた。
2点差を追う伊那サンフラワーズOGは3回、相手四球と失策に犠打を絡め1死二、三塁とすると、平林が中前打を放ち1点を返す。その後、盗塁と内野安打で満塁とし、適時打と暴投で2点を加えて逆転する。しかし、4縲・回に11失点すると最終回、敵策から三進した島田を藤沢がスクイズで返すだけに終わった。
【富士塚スポーツ公園グラウンド】
▽3回戦
ぐんま2002(群馬県)
110326=13
003001=4
伊那サンフラワーズOG
【ぐんま2002竏宙ノ那サンフラワーズOG】6回、藤沢のスクイズで島田が生還するも大差は縮まらず -
伊那青年会議所40周年記念公開例会で住民主役のまちづくり、協働のまちづくりについて考える
伊那青年会議所は12日夜、40周年記念事業公開例会を伊那市の生涯学習センターで開いた。「地域の未来は自分たちの手で創る」をテーマに、基調講演やパネルディスカッションを展開。約200人が集まり、住民主役のまちづくりや住民と行政との協働について考えた。
伊那青年会議所では過去3年にわたり、経営を通じたまちづくりについて考えてきたが、地域を良くしていくには住民の主体性が重要ではないかとの思いから、今回このテーマを選んだ。
基調講演では、岩手県滝沢村の前村長・柳村純一氏が、滝沢村における改革とその後の変化について講演=写真。
以前の滝沢村役場は、組織の使命が明確化されない中、無駄な残業、組織の壁、なんとなく仕事をやるといった状況にあったが、柳村氏は「行政は経営、住民は顧客」というポリシーに基づく役場内部の改革に着手。情報公開制度、行政経営理念制度、管理職員投票制度などを導入し、住民との協働でも、職員も率先して各地域の作業に参加させるなど、職員、住民とも「自分たちのことは自分たちでやる」と認識して取り組んでいくことの重要性を指摘。また、組織の改革を考えていくうえでは、肩書き、年齢などにこだわらず、自由に議論し合える環境を作り、まずは実行に移すことが重要であることを示した。
柳村さんは「“住民のための組織”という認識を同じにする中で、今やるべきこと、やれることを率先してやれるようになってきた。組織は明確に使命を共有すれば変わっていく」と語った。 -
かんてんぱぱホールで陶と織展
自然素材でつくる陶と織の作品展「陶と織展縲恟H色に囲まれてII」が21日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。天然の素材が持つ温かな風合いの湯のみや皿、スカーフや着物など約400点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
秋色をテーマとした陶と織の作品を一堂に集めた作品展で3年目。陶芸の湯沢千春さん(駒ケ根市)、草木染めの大熊純子さん(飯田市)に加え、今年は蚕糸から紡ぐ着物などを手がける米山妙子さん(飯島町)も作品を出展している。
それぞれが使用している土、釉薬、染料などはすべて天然の素材を原料としたものを使用。女性ならではのこまやかな手仕事で素材の柔らかさ、温かな色彩を十分に引き出した作品も多い。
湯沢さんは「すべて手づくりの仕事。触れてみて分かる味わいもあるので、ぜひ作品を手にとって楽しんでほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
かんてんぱぱホールで小松華功作陶展
辰野町出身の作陶家・小松華功さん(57)=京都市=による「京都蕗窯 作陶展」が18日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。日常食器から懐石・割烹食器まで約120点が、訪れた人の目を楽しませている。
小松さんは京都で修行を積み、現在は京都広河原の工房を拠点として作陶活動を続けている。京都、東京、大阪、名古屋などの都市圏を中心として個展を開催してきたが、昨年、地元の辰野町で個展を開催。今回上伊那で2度目の個展を開くこととなった。
今回は地元である辰野や伊那の土で作った作品も並んでいるほか、京都迎賓館庭園に設置されている直径1メートル40センチもある大皿「桜絵大皿」の兄弟皿も展示している。
小松さんは「作品に共感し、見てくれる人がいるのが最も嬉しい。ぜひ多くの方に見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。また、20日から22日には辰野町のたつのパークセンターふれあいでも作品展を開く。時間は午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
第59回伊那総合物産展示会&商工祭
伊那商工会議所と伊那市が主催する第59回伊那総合物産展示会&商工祭が13日、伊那商工会館で始まった。地元の技術をはじめ、農産物、観光資源などを発信。多彩なイベントで、多くの家族連れなどでにぎわった。14日まで。
テーマは「伊那・リソース(地域資源)」。製造業、飲食店など93企業・団体が出展し「産業技術・住環境」「デジタル情報通信」「食文化・イベント」など各エリアを設定。各企業が工業製品を並べたほか、デジタル情報通信体感、雑穀アマランサスによる地域おこしの取り組みの紹介、バザー、「い縲怩ネちゃんカード」大感謝祭などを展開。ものづくりに興味を持ってもらおうと親子で体験できるロボット工作教室も初めて組んだ。
伊那名物ローメンの早食い大会は人気で、子どもから大人までが大口を開けて食べ、盛り上がった。
14日は午前10時縲恁゚後4時。市内の東部中学校から10チームが出場するロボットコンテスト(1時縲・、消防車展示などがある。 -
「Beauty」の完成記念イベント
伊那市教育委員会は11月4日、中尾歌舞伎(市無形文化財指定)の秋季公演と合わせ、伊那市出身の後藤俊夫監督がメガホンを取った長編劇映画「Beauty竏窒、つくしいもの」の完成記念イベントを企画した。
映画は、農村歌舞伎が題材で、上伊那の各所で撮影した。長谷の中尾歌舞伎保存会も協力。映画の完成を機に、地芝居のことを知ってもらおうと文化伝承施設「中尾座」でイベントをする。
公開対談、中尾歌舞伎公演など3部構成で、正午に開場。
公開対談「地芝居の魅力と継承」は午後1時10分からで、後藤監督、中尾歌舞伎保存会の西村篝会長、市教育委員会の松田泰俊委員長の3人が、映画で伝えたいこと、保存会活動、伝統芸能の素晴らしさなどを語る。
午後2時から中尾歌舞伎公演。演題は「義経千本桜 鮨(すし)屋の段」。
終了後、まわり舞台や奈落底など舞台裏見学会、大見得講習会、役者との記念撮影会(当日受け付け、抽選で5組)がある。
問い合わせはビューティー製作・上映を成功させる会長谷支部事務局の市教委長谷教育振興課(TEL98・2009)へ。 -
伊那市でエルデストの全日本ソフトボール大会開幕
50歳以上の女性が参加する「第6回全日本エルデストソフトボール大会」は12日、伊那市の市営球場や県営伊那球場など6球場で開幕し、1回戦6試合と2回戦16試合の計22試合があった。地元2チームの「イナ昴」は、「GMコスモ」(千葉県)と対戦し1竏・8で負けた。2回戦から登場した初出場の「伊那サンフラワーズOG」は、「青森ねぶた」(青森県)を7竏・で破った。
「イナ昴」は23安打を浴び、18失点で大敗。3回、堀の中前打と犠打で好機をつくり右ゴロで1点を返すに終わった。「伊那サンフラワーズOG」は1縲・回、長単計7安打で毎回得点。終盤1点差まで追いつかれるも最終回に2点を加えて勝利した。
第2日の13日は、3回戦8試合と準々決勝4試合があり、「伊那サンフラワーズOG」は「ぐんま2002」(群馬県)と対戦(富士塚スポーツ公園運動場、午前11時)する。
【伊那市営球場】▽1回戦
GMコスモ(千葉県)
2400318=18
0010000=1
イナ昴
【手良総合グラウンド】▽2回戦
伊那サンフラワーズOG
1211002=7
0000040=4
青森ねぶた(青森県)
【伊那サンフラワーズOG竏註ツ森ねぶた】ホームを目指して力走する藤沢。この後、相手捕手の落球の間に7点目を奪う -
「信州ゆかりの作家展」 ベル伊那で
「信州ゆかりの作家展縲恂Yれてはならない作家たち縲怐vは16日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。宮田村出身の物故作家、平沢喜之助の油彩などを中心に洋画、彫刻など約40点を展示販売している=写真。
平沢喜之助の作品は油彩やパステル画の約20点を出品。代表作である「道化」や「裸婦」のほか、「白山錦愁」などの風景画も会場に並ぶ。
そのほか、辰野町出身の中川紀元の「信州風景」や飯田市の須山計一の「秋果」、文化勲章作家で小諸市で生まれた小山敬三の作品などを出品。彫刻は松本市の細川宗英のブロンズ像「裸婦」や諏訪市の宮坂房衛の彫金「驚きと不思議」などもある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
第31回ジャパン・ピアノコンクール
中級2Bクラス全国1位
伊那東小6年・六波羅理子さん第31回ジャパン・ピアノコンクールの全国大会(8日、東京都江戸川区タワーホール舟堀)で、伊那東小学校6年の六波羅理子さん(11)=伊那市上の原=が、中級2Bクラスで1位に輝いた。「1位になれるとは思っていなくてびっくりした。すごくうれしい」と喜びを噛み締めている。
松本市での地区予選で最優秀賞になり全国大会に進んだ。課題曲はクレメンティ「ソナチネOp36-No.5第1楽章」。同クラスは72人が出場した。
昨年に続き2度目の全国大会。本番は「優しい曲なので優しい感じに、人がいい気持ちになれるように意識して弾いた。緊張がなくて、いつも通りに間違いなく弾けた」と振り返る。「1位をもらったことで、審査員の方がいい演奏だと思ってくれたと思うので、これからも、この人のピアノを聴きたいと思ってもらえるようになりたい」という。
ピアノを始めたのは4歳。南箕輪村の望月音楽教室(主宰・望月玲子さん)に通う。
今年はジャパン・ピアノコンクールと県ピアノコンクールの開催時期が重なり、課題曲4曲を8月から2カ月間で仕上げるという厳しいスケジュール。満足のいく練習はできなかったというが、「光の音を出せるように」という先生の教えを意識し、1日平均2、3時間の練習を重ねた。
全国大会の副賞として、各クラスの上位3人が出場する入賞者コンサートが来年3月に予定されている。「入賞して呼ばれたコンサートなので楽しみです」と笑顔で話した。 -
第58回南信医学会
第58回南信医学会(神山公秀会長)が13日、伊那市狐島のJA上伊那本所であった。会員発表のほか、県衛生部の渡辺庸子部長(=写真)による特別講演があり、南信地区医療の諸問題を中心として長野県医療の現状と将来について考えた。
同学会は南信地区にある5つの医師会で構成し、毎年各地区の持ち回りで開催している。上伊那医師会が担当となった今年は、医師不足が深刻となっている地域医療問題について理解を深めるため、県衛生部の渡辺部長による特別講演を企画。約60人が集まった。
渡辺部長は、現在の医師不足は急に浮上した問題ではなく、前々から内在していたことを説明。従来は町部の中核病院には一定の医師が確保されていたため、大きな問題にはなってこなかったが、現在はこうした病院でも医師確保が難しくなってきており、地域医療が崩壊しつつあることを示した。
また、深刻な問題となっている産科医の不足については、上伊那では診療所で分娩を扱っている病院が一つもないことから、「(病院と病院が連携する)「病病連携」を考えていかなかればならない状態」と指摘。また、院内助産院や助産師外来については「基本的に産科医がいなければ設置できず、産科医が一人しかいない状況で設置するのも難しい」と語り、医師と助産師の思いが合致したところから取り組みを促進していく考えであることを示した。 -
高校生とともに自転車盗の街頭啓発
「街頭犯罪等抑止総合対策月間」活動の一環として伊那署は10日朝、上伊那遊技場組合と協力し、JR伊那市駅前で自転車盗への注意を促すための街頭啓発活動をした。関係者や伊那弥生ヶ丘高校の生徒12人が参加し、自転車の防犯施錠(ワイヤーロック)100個や啓発チラシを通学中の高校生に配った。
防犯施錠は、自転車盗の被害が多い竏窒ニし、県遊技業協同組合から県下9地区の遊技場組合を通じて寄贈のあった一部。寄贈は県内全体で3600個あり、伊那署には上伊那遊技場組合を通じて250個が送られた。
同署によると、同署管内の自転車盗発生件数(9月末現在)は前年同期比と同じ91件で、以前として減らない状況。特に高校生の被害が中心で、盗まれる自転車の多くは未施錠だという。また、侵入窃盗の空巣が前年と比べて16件増の50件発生しているとして、注意を呼びかけている。
県警察署では同月間と全国地域安全運動(11縲・0日)に合わせ、県下の各警察で寄贈のあった防犯施錠を配っている。伊那署では、残りの150個を11、12、25日の3日間、伊那市や箕輪町の大型店前で伊那防犯協会連合会や伊那エンジェルス隊が配布。12、25の両日は県下一斉となる。
10日朝、JR伊那市駅前で自転車の防犯施錠を配布する高校生たち -
行者そば祭り 14日内の萱で
伊那市荒井区は14日、内の萱スポーツ公園で「第21回行者そば祭り」を開く。伊那市そば打ち名人会による手打ちそばや、五平もち、豚汁を販売。リンゴ、そばおやきなどの郷土土産品コーナーなどを設け、盛大に開催する。
行者そばは1300年前、駒ケ岳へ修行に向かった行者が内の萱で手厚い持て成しを受け、そのお礼にと「一握りのそばの種」を置いていった竏窒ニの言い伝えがはじまり。里人はこれを「行者そば」と名づけて守り育ててきたという。
祭りは午前10時縲恁゚後2時30分。雨天決行。 -
東春近の高齢者と園児が交流
伊那市の東春近公民館の高齢者学級メンバーと、東春近中央保育園の年長園児との交流会が10日、同園であった。ミニ運動会を企画し、子どもたちがお年よりの手を取りながらフォークダンスを踊ったり、玉入れやリレー競走を楽しんだりした。
触れ合いを目的としたイベントで、高齢者学級の年間講座の一つ。同学級では、地区内にある中央、南部の両園との交流会をそれぞれ年2回ずつのペースで昨年から始めた。中央保とは今年2回目で、お年より22人と園児38人が参加した。
ミニ運動会では、お年よりと園児を4グループに分け、2人一組になって新聞紙の上に乗せた紙の玉を運ぶ早さを争うリレーを満喫。子どもたちは、高齢者とともに元気よく園庭を駆け回っていた。
公民館関係者は「核家族化が進み、現代の子どもたちは高齢者との触れ合いが減ってきている。公民館にとっても保育園にとってもよい機会となった」と話した。参加したお年よりたちは元気を分けてもらったのか終始、笑顔だった。 -
伊那市でエルデストの全日本ソフトボール大会開会
50歳以上の女性が参加する「第6回全日本エルデストソフトボール大会」(日本ソフトボール協会主催、伊那毎日新聞社など後援)が12竏・4日、伊那市を会場に初めてある。11日、県勤労者福祉センター体育館で開会式があり、集まった各都道府県代表の38チーム、約500人の選手らが健闘を誓い合った。
開会式で、県ソフトボール協会会長の小坂樫男市長が「多くのみなさんが生涯スポーツであるソフトボールを愛し、健康のために楽しむことは素晴らしい。それぞれが伊那市で、よい思い出がつくれるよう期待する」と歓迎のあいさつ。
「リリーズ松本レッド」の三沢一子主将(57)が「年齢に関係なくはつらつとソフトボールができることに感謝し、精いっぱい楽しくプレーする」と力強く宣誓した。
大会は期間中、伊那市営球場や県営伊那球場など市内6会場でトーナメントを展開。参加する県内4チームのうち地元からは「伊那サンフラワーズOG」「イナ昴」の2チームが出場する。サンフラワーズは「青森ねぶた」(青森県)、イナ昴は「GMコスモ」(千葉県)とそれぞれ初戦で顔を合わせる。
力強く選手宣誓する「リリーズ松本レッド」の三沢主将 -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委、建設候補地から除外する用地を検討
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する用地選定委員会が11日、伊那市役所であった。3班に分かれ、前回視察した16の調査対象地の中で建設候補地から除外すべき用地を検討。今回の意見を踏まえ、次回から建設候補地を数カ所に絞り込んでいく。
この日事務局は、前回視察した16の調査対象地の面積規模や周辺環境、住宅群までの距離などを比較検討できる資料を掲示。それを前回までに同委員会で決定した建設に適しているかを判断する評価基準に照らし合わせ、現時点ですでに候補地とならない立地条件にある用地を班ごとに検討。
結果、昨年の7月豪雨で大きな被害を受けた藤沢川上流や活断層が近い与地などは、防災面、交通面への配慮から除外すべきとする意見が出たほか、近隣住宅数が多い現施設隣接地なども除外を求める声があった。また、市役所近くの三峰川、天竜川合流点付近についても、建設面積が確保できないという理由から建設困難と判断する班が多かった。 -
伊那小6年 途絶えた舞の復活へ
伊那市荒井区内の萱にある、駒ケ岳神社里宮で20年前まで毎年踊られていた伝統の舞「子供神楽(かぐら)」が14日に復活する。取り組んでいるのは伊那小学校6年毅組(和田卓也教諭、30人)。同神社の近くで開く、地元のイベント「行者そば祭り」に合わせ、子どもたちが途絶えた舞を神社で披露する。
活動を手助けしてきた、市文化財審議委員の久保村覚人さん(80)=荒井区=によると、明治の始めごろから子どもたちが開山の安全や五穀豊穣(ほうじょう)、繭の豊作を祈って踊られてきた「子供神楽」は、少子化により1987年を最後に途絶えていたという。
総合活動で4年生の時、市内で獅子舞を舞った毅組は、内の萱の舞いの存在を知り、地元の思いに触れようと全戸で聞き取り調査をし、「復活させよう」と活動を始めた。舞いに詳しい地元の唐木好春さん(77)、室岡智明さん(73)らを学校に招き、踊り方や太鼓、笛の演奏方法を学んできた。
久保村さんは「子どもたちは地元の人たちの思いに触れ、100年以上続く伝統の舞を復活させたいと思ったはず。伊那小の児童らの手で、これからも伝承していってほしい」と期待する。 -
「伊那市の教育を考える懇談会」(2)
伊那市の教育について、各分野で活躍する人たちが意見を述べ合う「第2回伊那市の教育を考える懇談会」が12日夕、市役所であった。会社経営者や元中学校PTAら委嘱された6人の委員が、学校や地域が子どもたちの自立心を養うため、どう取り組んでいかねばならないかを話し合った=写真。
市の教育課題や教育の特色づくりなどに対し、委員から提言をもらうための懇談会。8月下旬の初回で委員から出された教育課題の中から、「自立心を持つ人間に育てるためには」をテーマとし、委員6人が意見を交し合った。
大人が提供する自立心を育てるためのイベントに対し、前高遠中学校PTA会長の北原アンドレア委員は、「主役となる子どもが興味を持てる企画でなければならない」と発言。また、各地域の育成活動には、子どもの参加人数の偏りやボランティアの確保方法などに課題があるとした。
子どもはテレビゲームで遊んでいる時間が多い竏窒ニの現状について、イナリサーチ社長の中川博司委員は「地域の子どもが遊ぶための公園(空き地)がなくなっているのが原因」と意見。伊那食品工業会長の塚越寛委員が「自分たちで工夫しながら外で遊ぶことで、生きるために必要な知恵を養うことができる」と付け加えた。
そのほか、自立心を養うため、「読書を全面に押出した教育」「放課後の学校校庭を有効活用した教育」などについて意見が出された。
懇談会は今年度中に全4回を開く予定で、第3回は12月14日にある。次回は、教職員の業務負担の軽減などについて話し合う。 -
巖谷家3代の足跡を展示 高遠町歴史博物館
伊那市にある高遠町歴史博物館の第27回特別展「巖谷小波(いわや・さざなみ)と一六・貞子展」は12月2日まで開いている。高遠城址(じょうし)公園碑の執筆や高遠を題材に俳句を残すなどした児童文学者小波(1870縲・933年)と書家一六(1834縲・905年)親子と水墨画家の貞子さん(83)=東京都=の巖谷家3代の足跡を展示した。
博物館によると、小波は21歳でおとぎ話「こがね丸」を書いたほか、「桃太郎」などの民話を現代に再生した、明治を代表する児童文学者と称された「日本のアンデルセン」。特別展では、「こがね丸」「桃太郎」の直筆原稿や親子合作の掛軸「いろは」をはじめとする3人の作品計56点を並べている。
一六は明治の三筆の一人といわれ、明治政府の書記官僚を務めた人物として知られる。貞子さんは小波の二男の妻で書、水墨画をたしなみ、高遠の遠照寺の絵島句碑、桜の馬場の句碑の執筆をしている。
特別展初日のオープニング式典には、貞子さんが来館し、出席者に対し作品を説明するなどした。貞子さんは式典のあいさつで「一六も小波も、この展示を大変喜んでくれていると思う。心からうれしく思い、みなさんにお礼を申し上げたい」と話した。
オープニング式典で出席者に作品紹介する貞子さん -
伊那中学校文化祭 第60回泉が丘祭
伊那中学校の文化祭「泉が丘祭」が12、13日の両日ある。第60回の今回は「飛躍縲恣`統を飛び越えろ縲怐vがテーマ。節目を記念し、全校参加の「60メートル巻き寿司」作りや、60年間の学校の歩みを振り返る展示などのイベントを繰り広げる。
生徒会企画「60メートル巻き寿司」は、米9キロ、海苔(のり)300枚(縦20センチ、横20センチ)などを使って1本の巻き寿司を作る。かんぴょう、卵焼きの基本的な材料のほか、各クラス1品だけオリジナル具材を入れて完成。出来上がりを昼食で味わう。
そのほか、生徒たちが自宅や地域住宅から集めたアルミ缶を使って制作したモザイク画(縦8メートル、横8メートル)を生徒玄関前に展示。文化祭の発表では、有志によるコントや手品の披露、楽器演奏などの「ボランテリーステージ」や音楽会などがある。
1日目は午前8時40分縲怺J祭式、9時15分縲恃ュ表(1)選択教科、10時25分縲恃ュ表(2)泉が丘の時間、午後0時5分縲恊カ徒会企画、3時15分縲怎{ランテリーステージ。2日目は午前8時35分縲恃ュ表(3)文芸創作演劇の部、9時25分縲恣W示見学「祖父母案内」、10時25分縲恃ュ表(4)科学部・合唱部、吹奏楽部、午後0時45分縲怏ケ楽会、3時45分縲恤ツ祭式。
ぱんふ -
「伊那シニア」が全日本シニアソフトボール大会へ出場
第21回全日本シニアソフトボール大会(12縲・4日、三重県、日本ソフトボール協会主催)に出場する、県代表チーム「伊那シニア」(22人)の小牧文敏監督(69)=伊那市山寺=と西岡洋児副将(62)=箕輪町木下=が10日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に大会への意気込みを語った。
「伊那シニア」は、伊那市を中心とした60歳以上のシニア選手でつくるチーム。5月中旬にあった、県内22チーム参加の県大会で、全4試合を6点差以上の大差で勝ち抜き、2年連続3回目の全国大会出場を決めた。
本大会は、青森、鹿児島2県を除く各都道府県代表48チーム(開催県は3チーム出場)のトーナメントで、初戦は「松江シニアクラブ」(島根県)と対戦。小牧監督は「昨年と比べて、うちは投攻守のバランスがよい」。西岡副将は「目標は前回のベスト8の上を目指してる」と自信を口にした。
また、「伊那シニア」は5月下旬にあった第20回全国健康福祉祭(ねんりんピック)県大会で優勝していて、11月10縲・3日、茨城県で開かれる本大会にも出場を決めている。
意気込みを語る「伊那シニア」の小牧監督(右)と西岡監督代行・副将 -
選定委員会で市の歌・花・木・鳥の候補決まる
第4回伊那市の歌・花・木・鳥候補選定委員会(春日博人委員長、15人)が10日、伊那市役所であった。歌は旧伊那市の歌、花は「さくら」、木は「かえで」、鳥は「らいちょう」に決まった。次回(11月16日)、選定理由をまとめ、小坂市長に報告する。
花は「独自性を出すには、コヒガンザクラが良い」との意見もあったが「市内にある桜の種類は多岐にわたる。日本一の桜の里づくりを目指しているため、種類を特定しなくても良い」と「さくら」でまとまった。
木は「カツラ」「ケヤキ」が1人ずつ。そのほかは「カエデ」で「観光面から春の桜、秋のカエデでアピールできる」「秋の色づきが美しく、親しみやすい」などが出た。
鳥は、南アルプスに生息するライチョウ。「アルプスを象徴する鳥」などとして決まった。将来、絶滅することがないよう保護する取り組みの必要性も挙がった。
歌は、前回会議で旧伊那市の歌で良いとする意見が大半を占め、異論はなかった。
表記は、やわらかさを感じるひらがなに統一した。
春日委員長は「委員の意向が固まり、伊那市らしいものが出来たと思う」と話した。 -
有害鳥獣対策の助っ人、北海道犬が到着
08年度から北海道犬を活用した野生動物の追い払い事業に取り組む伊那市に10日、新たな北海道犬4匹が到着した。
今回到着した子犬は地元住民が飼う予定となっている2頭を含む生後40日から50日ほどのメス4、オス2匹。今後、これらの北海道犬を繁殖させる計画もあるため、近親相姦を避けるために子犬の親はすべて異なる。北海道犬は天然記念物北海道犬保存会鵡川支部から購入した。
今後、子犬たちは生後3カ月まで同事業を委託している元北海道大学助教授・鈴木延夫さん(66)=伊那市高遠町=宅に預け、追獣犬としての資質があるかどうかを見極め、資質のあるものは里山の地形での順応訓練、野生動物の発見・追跡訓練へと移行していく。
その間にも追獣犬として資質のないものについては一般市民に払い戻して北海道から新しい北海道犬を購入。最終的に追獣犬としての訓練を終えた10匹を市が保有することとなる。
鈴木氏は「6カ月から8カ月までに最終的なトレーニングを終える。約7カ月半すると追獣犬として活躍できるようになる」と話していた。
市が前回購入した北海道犬2匹は現在生後90日となっており、市が保有する北海道犬は今回の子犬と合わせて6匹となった。12月には新たに4匹を購入する。 -
花ろまん26コスモス
微風にも揺れ、結んだ朝露にも細い花茎はうなだれる。メキシコ原産、明治時代に日本に渡ったコスモスは、日本人好みの清楚な風情で、日本の秋を代表する花となった。野分けの風に折れても、ちぎれても、折れた所からお日様に向って、真っ直ぐに伸び、花を咲かせる。コスモスは思いのほか、したたな花である。今回のテーマはコスモス。伊那谷最大規模200万本が咲く飯島町飯島上の原のコスモス畑、桜の町の秋桜街道、伊那市高遠町の国道152号線沿いに展開する老人クラブのコスモス花壇を紹介する(大口国江)
##(中見出し)
4ヘクタールに6種類、多彩な花を咲かせる
秋桜まつりは20、21日
花のまち、飯島の景観形成作物として、転作田約4ヘクタールに作付けされたコスモスは秋咲き大輪をメーンに、さわやかな黄色のイエローキャンパス、優しい色目のオレンジキャンパス、真紅のティーブレッドキャンパスなど6種類。7月に種まき、各農家が除草など管理し、花の時期を迎えた。
現在、イエローキャンパスやオレンジキャンパス、縁取りがかわいいピコティーが見ごろを迎え、赤、白、ピンクの花が最大で直径18センチにもなる巨大輪は3分咲きから5分咲きになった。まもなく、コスモス畑を一望できる高見台も設置される。
11年前、飯島町制40周年記念事業の一環として、当時、JA上伊那営農課長の北原秀美さんが「農家も消費者もみんなで楽しんで、農地の持つ多様な価値を再認識しよう」と、広域農道沿線の農家に呼び掛け、延長400メートルの両サイドで栽培、翌年から秋桜まつりを開催。農道沿いに駐停車するなど交通安全上の問題から「ゆったりと見てもらおう」とメーン会場をJA飯島果実選果場北に移動した。北原秀美さんは「まつりの2日間に1万人が訪れる。たかがコスモス、されどコスモス。コスモスを見ながら、2つのアルプスの景観、おいしい空気に感動している姿を見て、農家の皆さんも共感している」と話す。
秋桜まつりは20、21日、コスモス畑や隣接の飯島果実場駐車場などで開かれる。
コスモス畑のミニコンーサート(セントラル愛知交響楽団、アルプホルン、飯島中奏学部、飯島小合唱部など)、コスモスの無料摘み取り、テント村での地元農産品、農産加工品の直売、飲食コーナーもある。
##中見だし
老人クラブが丹精込めて育てたコスモスで、国道152号を彩る、コンテストも
桜の町、伊那市高遠町は老人クラブを対象に花のまちづくりの一環として、コスモスコンテストを20年前から開いている。今年は9単位クラブ10カ所がエントリーした。この中から、今、満開の花壇を紹介する。
コスモスの種類
コスモスという言葉は英語では「宇宙」をさすが、植物の場合はギリシャ語で「美しい」「飾り」の意味。別名アキザクラ(秋桜)、オオハルシャギク(大春車菊)。キク科、コスモス属、メキシコ原産、スペインで「コスモス」と名付けられた。本来は短日植物だが、最近は日長に関係なく早咲きの園芸品種が作出され、は種から約3カ月で開花する。
種類は一重単色が一般的だが、八重咲き、シェル咲き、2色咲き、白地の花弁の縁に紅色の覆輪を持つピコティー咲きなどがある。 また、同属別種に、花壇用などで、広く栽培されているキバナコスモスがある。草丈は低く、花は4縲・センチの一重、半八重。花色は黄色、黄橙、朱赤もあり、夏から秋まで咲き続ける。このほか、色も香りもチョコレートの、メキシコ原産チョコレートコスモスもある。 -
「秋のナツメロ演歌祭り」 カラオケもりあがり
伊那市のカラオケ教室「歌謡アカデミー」などでつくる実行委員会は7日、伊那市駅前ビルいなっせで、カラオケ大会「秋のナツメロ演歌祭り」を開いた。上伊那を中心とした生徒ら約40人が出演。会場には約250人が押し詰め、歌声を楽しんだ。
同カラオケ教室は、日ごろの練習の成果を発揮する場をつくろう竏窒ニ05年から「いな歌謡祭」と題して発表会を開いている。今回はそれとは別枠で、懐かしい昭和の歌謡曲を聞いてもらおうと新企画を立ち上げた。
プログラムは3部構成で「旅の夜風」「東京のバスガール」など40曲以上。出演者たちは豪華な衣装でステージに登場すると、会場に自慢の歌声を響かせていた。
実行委員会では、08年3月30日、同会場で第4回歌謡祭の開催を予定している。
「ミネソタの卵売り」を熱唱する出演者 -
宵祭りで「区民慰安会」 富県南福地
伊那市富県南福地の諏訪神社と日枝(ひえい)神社の例大祭の宵祭りの一つのイベント「区民慰安会」が6日夜、南福地公民館であった。地元住民約200人が集まり、踊りや民謡などのさまざまなステージを熱演し、観客を楽しませた。
園児、児童やその保護者、公民館サークルなどに所属する詩吟会員などが出演。民謡保存会による「正調伊那節」や小学生有志4人による「ダンシング・オン・ザ・ロード」の踊り発表など、全21プログラムを次々と繰り広げた。
園児や未就園児とその保護者約20人でつくるグループは「おしりかじり虫」と題した、かわいらしいオリジナルダンスを披露。子どもたちは、周囲に笑顔を振りまきながら・スお尻・スをくねくねと振る、コミカルな踊りで会場をわかせた。 -
幼稚園祭 にぎやかに
伊那市の伊那緑ヶ丘と緑ヶ丘敬愛の両幼稚園(宮原光生園長)は7日、伊那小学校グラウンドで第51回幼稚園祭を開いた。「地球を守ろう!」をテーマとしたリズム体操やかけっこなどを展開し、多くの保護者らでにぎわった。
プログラムは、地球に見立てた大玉を2本の棒の間に乗せて競う親子競技「地球を守れ!親子レンジャー」や、ペットボトルやアルミ缶などのごみを分別する早さを競う「地球のためにリサイクル」など、テーマに添った競技を繰り広げた。
両幼稚園の計150人の園児が参加し、縄跳びや組体操、綱引き、鼓笛隊演奏など16プログラムを披露。閉会式では、全員でばんざいをした後、幼稚園祭で頑張った園児全員に特製のメダルが贈られた=写真。 -
伊那消防組合議会臨時会 通信指令システム更新を可決
伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那消防組合(組合長・小坂樫男伊那市長)の組合議会臨時会が9日、市役所議場であり、予算案件1件を原案通り可決した。議案は伊那消防署の通信指令システムの更新購入に伴う歳出予算の増額で、7800万円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ12億3600万円(前年同期比3%増)の補正とした。
通信指令システムは、119番受信装置、出動指令装置を主体に同消防署の通信室に導入され16年間にわたり、管内(伊那市、南箕輪村)の防災の対応業務に役立ててきた。しかし、装置の耐用年数が経過し、昨年度から故障が相次いでいたためシステムの更新が必要となった。
新システムは、119番通報を受信した通信員が場所や種別などの災害情報を入力すると、情報の確定と同時に音声合成装置で庁内指令と地図情報を記載した出動指令書により、出動隊に指令を出すことが可能。これまでは、受信後に出動指令書を制作していたため、指令するまでの時間短縮が期待できる。
そのほかの特徴としては、指令電送装置により、Eメールで消防職員、安心安全情報ネットワーク利用者らに災害情報を送ることができる。また、システムの更新により、署所端末装置を高遠消防署に設置(補正予算に含む)し、伊那消防署からの予告指令、指令放送、災害地点地図などを受けられるようになる。
システムの切り替えは今年度中を見込んでいる。 -
伊那市有線放送 番組コンクール県審査で最優秀賞
伊那市有線放送は、県情報ネットワーク協会が主催する07年度番組コンクール県審査(3日、長野市)の企画番組、お知らせ番組の2部門で最優秀賞を受賞し、23日の全国審査に駒を進めた。05年度(企画番組の部)に次ぐ受賞で、2部門同時は初めて。
制作したのは、放送課の樋代亜希子さん、唐沢英恵さん、市河早織さん、橋爪広一さん。
企画番組(10分以内)は、7月に解散した上伊那PTA母親文庫を取り上げた「時代を越えて、つなげる心」。「子どもの心にふるさとを作りたい」と東部中学校で読み聞かせをする活動を紹介しながら、母親文庫の歴史や「自分の子どもに本を読んであげたい」と話す生徒の思いなどをまとめた。
審査基準は企画、構成、表現技術で、7本の中から最優秀賞に選ばれた。
お知らせ(5分以内)は、家庭でできる災害への備えについての講演会参加などを呼びかけるもの。昨年7月の豪雨災害の際に録音した避難所の住民の声を織り交ぜたほか、街角インタビューを加え、番組に変化をつけた。
指導に当たった樋代さんは「一人ひとりが持てる力を出して作り上げた。挿入曲の使い方、インタビュー、アナウンスなど音の処理が良かったのでは」と受賞を喜び、日ごろから音をきれいにとって流すことの大切さを実感していた。 -
スーパーマイクロミニシクラメン出荷最盛期に
「世界一小さい花を」と、限界に挑戦する伊那市東春近のきのくにや花園(飯島光豊園主)のハウスで、鉢の直径5センチのスーパーマイクロミニシクラメン「小さな愛のシクラメン」の出荷が最盛期を迎えた。1週間に約1万鉢が全国に出荷されている。超ミニのシクラメンの量産化は全国的にも珍しい。
シクラメン栽培歴36年の飯島さんがミニ系に着目したのは16年前。「大鉢の値段が低迷する中、ミニ系を大量生産した方が採算が取れるのでは…」と、超ミニの種を輸入し、肥料や水、土、鉢など試行錯誤を重ね、8年前に6センチ鉢を完成。「もっと小さく」と肥培管理に心血を注ぎ、02年にようやく5センチ鉢を完成させた。
しかし、体長わずか0・5ミリのスリックス(アザミウマ)という細かい虫が花芽についてエキスを吸い、花が咲かないという病虫害が発生。昨年、研究の結果、網目が0・3ミリのネットを張ることで解決し、極ミニの栽培がようやく確立したという。
今年1月は種、6月に鉢上げ。5センチ3万鉢、5・5センチ4万鉢、6センチ1万鉢の合計8万鉢を生産、9月に出荷が始まり、11月末ころまで続く。
「長年の課題を克服し、ほぼ到達点に達した。かわいくて、どこにも置ける。管理は普通サイズと同じで、長い期間花が楽しめる」と話している。
1鉢200円で直売もしている。問い合わせは同園(TEL72・8487)へ。 -
スーパーマイクロミニシクラメン出荷最盛期に
「世界一小さい花を」と、限界に挑戦する伊那市東春近のきのくにや花園(飯島光豊園主)のハウスでは鉢の直径5センチのスーパーマイクロミニシクラメン「小さな愛のシクラメン」の出荷が最盛期を迎えた。1週間に約1万鉢が全国に出荷されている。超ミニのシクラメンの量産化は全国的にも珍しい。
シクラメン栽培歴36年の飯島さんがミニ系に着目したのは16年前。「大鉢の値段が低迷する中、ミニ系を大量生産した方が採算が取れるのでは:」と、超ミニの種を輸入し、肥料や水、土、鉢など試行錯誤を重ね、8年前に6センチ鉢を完成。「もっと小さく」と肥培管理に心血を注ぎ、02年にようやく5センチ鉢を完成させた。
しかし、体長わずか0・5ミリのスリックス(アザミウマ)という細かい虫が花芽につき、エキスを吸い、花が咲かないという病虫害が発生。昨年、研究の結果、網目が0・3ミリのネットを張ることで解決し、極ミニの栽培がようやく確立したという。
今年1月は種、6月に鉢上げ。5センチ3万鉢、5・5センチ4万鉢、6センチ1万鉢の合計8万鉢を生産、9月から出荷が始まり、11月末ころまで続く。
「長年の課題を克服し、ほぼ到達点に達した。かわいくて、どこにも置ける。管理は普通サイズと同じで、長い期間花が楽しめる」と話している。
同園では1鉢200円で直売もしている。 詳細は同園(TEL72・8487)