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酒井さん2年ぶりのなごみ家コンサート
宮田村北割区のマリンバ奏者酒井保美さんが25日、2年ぶりに自身が勤務する村の福祉交流施設なごみ家でコンサートを開く。精神障害を抱え病気と向き合いながら、仕事や音楽活動を続けているが、「今までの体験を通じて考えたり、感じたことをコンサートに織り込めたら」と話している。
曲目はコスモスやノクターン、さくらさくらなどを予定。友人の倉田しのぶさんがピアノ伴奏、謎のミュージシャン伴想考さんもギターで友情出演する。
酒井さんは左半身がしびれる病気とも闘っているが、昨年末に駒ヶ根病院(駒ヶ根市)の病院祭で1年4カ月ぶりに音楽活動を再開。
ホームグラウンドのなごみ家では久しぶりのコンサートとなるが、今の想いを演奏にぶつけようと意欲を高めている。
入場無料で、午後1時半開演。問い合わせはなごみ家85・2922まで。 -
宮田城址保存会、城址一帯にモミジなどを植樹
宮田村北割区住民有志でつくる「宮田城址保存会」(春日甲子雄会長)は22日、モミジやヒノキなどの苗木約500本を宮田城址一帯に植樹した。約15人の会員が参加し、山の斜面や宮田氏一族の慰霊碑周辺で作業に励んだ=写真。
城址の保存を目的として活動してきた同会はこれまでも、登城用遊歩道の整備や慰霊碑の建設、オオヤマザクラの植樹などに取り組んできた。今回の植樹は、森林の保全を目的としたもの。城址一帯には広葉樹をはじめとしてさまざまな樹木が生育しており、今後も雑木林として整備を進めていきたいとしている。
参加したメンバーの一人は「ゆくゆくは宮田村の遺跡の一つになるように整備を進めていきたい」と話していた。 -
駒ケ岳3つの神社で例大祭
中央アルプス駒ケ岳(本岳)、中岳、宝剣岳の各山頂にある3つの駒ケ岳神社で18日、例大祭があった。宮田村の有志でつくる同奉賛会(田辺一清大総代)が、登山者や地域の安全を祈願して毎年夏山シーズンにあわせて開いているもの。残雪を踏み分け、14人が標高3千m近い3つの社を参拝した。
ロープウェーを降りた千畳敷カール内は、例年に比べかなり残雪が多かったが、参加した総代らは汗を流して頂上へ。
3つの神社に足を運び、シーズンの安全などを祈った。
もともと神社は村が管理していたが、20年ほど前の建て替え時に協力しようと、住民有志で奉賛会が発足。以来、管理を続けている。
この日は頂上の神社で、社殿を風雨から守る石積みの擁壁(ようへき)が雪の重みで崩れているのも確認。今後修復に入る。 -
山を愛する会がシーズン初めの夏山満喫
本格的な夏山シーズンを迎え、宮田村の愛好者でつくる「宮田山を愛する会」(藤田宜久会長、38人)は3千メートル級のアルプス連峰への山行を今季も開始した。11月まで毎週のように各地の山へ登る。
18日は南アルプス仙丈ケ岳とアサヨ峰の2手に分かれて登頂した。
「無理をせず、楽しく安全に」がモットーの同会。前日まで天気予報とにらめっこする日々が続いたが、天候は回復して計画通りに登山した。
梅雨の中休みで青空も広がり、稜線を登るごとに天空のパノラマは鮮やかに。
キバナシャクナゲなど咲き始めの高山植物や、羽の色が白から茶に変わったライチョウも出迎えた。
仙丈ケ岳を目指したパーティーのリーダーを務めた中村八重子さんや藤田会長らは「この幸せがあるから、疲れてもまた山へ登ろうと思う」と話した。
同会は村公民館が数年前に開いた村民登山をきっかけに発足。会員の年齢層も幅広く、無雪期の登山を基本としている。
7月中旬には同じく南アルプスの北岳へ1泊2日で登る。新規会員も随時募集中。問い合わせは藤田さん85・4366まで。 -
宮田小耐震対応へ
宮田村の宮田小学校の体育館や一部校舎が耐震基準を満たしていないことから、同村教委は来年度に改めて耐震診断し、08年、09年度で補強工事を行う計画であることを明かにした。
20日の村議会6月定例会一般質問で答えたもの。
村教委によると、同小は体育館が築37年で最も古く、本校舎も築20年以上経過。
96年度の耐震基準を使った調査では、体育館や教室の一部が基準を満たしていないことが分かっている。
予定する耐震診断は00年度に改正された新しい基準で行い、満たしていない部分について補強していく考えだ。
また、宮田中学校については96年度の基準を満たしており、再診断などの計画はない。
中央保育園も遊戯室が基準を満たしていないが、園自体の改築、廃止も含めた議論が今後行われる見通しで、耐震対応の予定はない。 -
ハワイアンバンド40年の時を経て再結成
還暦迎え今も青春
復活ライブ大成功1960年代を中心にハワイアンバンドを組んで音楽活動していた宮田村の男女5人が、約40年ぶりに再結成。21日に同村デイサービスセンターを慰問して復活ライブを開いた。当時10代、20代だったメンバーの多くは還暦を迎えたが、今再び青春を謳歌(おうか)している。
メンバーはリーダーでベースの蓑和茂さん(65)=町3区=、ウクレレ、ボーカル担当の小沢常明さん(68)=町1区=、松浦映子さん(60)=南割区=、スチールギターの北原琴治さん(60)=大原区=、サイドギターの小林孝さん(58)=町2区=。
新たにバンド名を「宮田プラムハワイアンズ(MPH)」と名付けた。
5人は同じ職場の元同僚で、若かりし頃にバンドを結成。ダンスホールなどでライブ活動もしていた。
その後、多くのメンバーは楽器にふれることもなかったが、「余暇をみんなで楽しもう」と今年になって再び集まった。
この日のライブではハワイアンのほか、かつて演奏していた当時の歌謡曲なども披露。
懐かしいメロディに観客の高齢者たちは口ずさんだり、体でリズムを取るなど大盛況。
想定していなかったアンコールも求めらたメンバーは「青春が戻ってきた感じ」と笑顔が広がった。
2月から本格的に練習を開始。「まだまだ未熟だが、昔の感覚が徐々に戻ってきた」と小沢さん。
今後も施設などに出かけ演奏活動する予定だが、蓑和さんは「もっと練習して、多くの人に喜んでもらえたら」と話した。 -
子どもたちに最高の音楽を
アンサンブル信州in宮田が7月8日に4回目の定期演奏会宮田村を拠点に国内外の新進気鋭の若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の第4回定期演奏会は7月8日、駒ヶ根市文化会館で開く。子どもたちに最高の音楽を届けたいと、今年も昼の部には小中学生1000人を無料招待。難曲とされるチャイコフスキーの弦楽6重奏曲に挑戦するなど、25人の若き団員たちが一流の室内楽を伊那谷で再現する。
地元有志らでつくる「アンサンブルを育てる会」が主催。東京音楽大学前学長の兎束俊之さんが音楽芸術監督を務める、年に一度のフルメンバーによる演奏会だ。
注目のコントラバス奏者小宮正寛さんをはじめ、新たに6人が参加。よりパワフルな陣容となった。
当日はバンハルのコントラバス協奏曲、生誕250年を記念して各地で盛りあがっているモーツァルトの器楽合奏曲を演奏。
一流プレイヤーでも苦労するチャイコフスキーの「フィレンツェの思い出」は、6重奏曲をフルメンバーで演奏する。
「誰もがやりたいが、良いプレイヤーでなければ弾きこなせない。私たちが立体感あふれる演奏をお聞かせする」と兎束さん。「子どもたちの心に音楽をぶつけていきたい」と意気込みを語る。
昼の部は午後2時からで、地元宮田小中学校の生徒らを招待。さらに上伊那各地の学校などにも参加を呼びかけて無料で招く。
一般対象の夜の部は午後5時半開場、6時開演。入場券は前売り3千円、当日3500円で、宮田村民会館のほか、駒ヶ根市、県伊那、飯島町の各文化会館などで取り扱っている。問い合わせは育てる会事務局85・4220、昼の部については宮田中学校瀧澤さん85・2004まで。 -
健全経営前提、施設改修は段階的に
老朽化する観光開発施設について答弁経営する観光ホテルや山小屋(山荘)の施設老朽化と長期債務が問題化している宮田村の第三セクター宮田観光開発の社長に5月末就任した清水靖夫村長は20日、施設を全面改修ではなく部分改修で内部検討していると明らかにした。また、今までの経営体質を反省、清算するために社長に就いたと語り、職場環境の整備、観光資源の有効活用を含めた5点からなる改革基本方針を示した。
村議会6月定例会一般質問で答弁。老朽化が進む現施設では経営に影響がある点にふれ「このままではどうか、という指摘もあり内部で検討している」と説明。
ただ、改修するにしても健全経営が前提との認識を示し「全面改修ではなく、段階的に部分的な改修の手段を考えている」と話した。
経営改革の一環で同社は昨年、当時の矢田義太郎前村長が経営トップの社長を退き、会長職に。
社長非常勤が経営に支障をきたすとの考えに基づいたが、今年の株主総会で、清水村長はあえて社長に就任した。
この日の答弁で示した改革基本方針は、責任と権限を持った職場環境の整備など内部強化のほか、村内や近隣を絡めた観光資源の有効活用なども盛りこみ、推進にむけて強い意欲をみせた。 -
一般質問、対面、項目ごとの質疑のほどは?
18万円の効果はいかが‐?。宮田村議会は20日の6月定例会一般質問から、議員と理事者が向き合い、質問項目ごとに質疑する方式を採用。将来的な「一問一答」方式の実現も見据えたもので、質問時間の制限も新たに設けた。
約18万円かけて特注した質問席は議場隅に設置。質問する議員は自席から移動して、村長らと向き合い質疑した。
項目ごとの質疑に「今までの一括質疑よりも、分かりやすくていいんじゃない」と複数の議員。
一方で40分の制限時間を気にしながら質問する議員も。
ある役場職員は「理路整然となった印象だが、あっさりしてる感じもする」と指摘。
2期目の議員は「村長の答弁時間は計算できず、配分が難しい。質問内容も含めてもっと勉強していかないと」と話した。 -
カジカの稚魚を200匹放流
宮田村の自然を呼び戻す会(加藤一彦会長)はカジカの稚魚の養殖に成功。18日、小田切川で会員や小学生ら約40人が参加し、初めて本格的にカジカの稚魚の放流をした。
小学生らは持参したバケツに加藤会長から7、8匹ずつ分けてもらい、「大きくなって」と親水護岸から放した。
子どもたちは「元気に泳いでいった」「早く大きくなるといいね」と笑顔。
今回放流した稚魚は、加藤会長が2月末、天竜川から雄、雌各1匹のカジカを捕獲、水槽で飼育。4月初旬に産卵、ふ化、2カ月飼育し約2センチに生育した。
加藤会長によると、小田切川にかつてカジカは生育していたが、今はほとんどいない。5年前から復活に向け、数10匹ほど放流していたが、今年初めて、稚魚の養殖に成功し、大々的に放流できたという。 -
宮田村消防操法大会
宮田村消防団は18日、ポンプ操法とラッパ吹奏大会を村農業者体育館駐車場で開いた。小型ポンプの部は昨年度上伊那大会も制した3分団5部(大原区)が優勝したほか、ポンプ車、ラッパも強豪が実力を発揮。日ごろ鍛えた技術を発揮した。
3分団5部は個人減点なしで、ほぼ完ぺきな内容。昨年県大会5位の実力をいかんなく見せた。
ポンプ車の部も6年連続で2分団3部(河原町)が優勝、ラッパも長期の連覇を続けている2分団(町区)が制した。
会場には関係者のほか、団員の家族らが声援する姿もあった。
各部門優勝は7月9日の上伊那大会に村代表として出場する(ラッパは合同チーム)。
成績は次の通り。
【ポンプ車】(1)2分団3部(春日真一、田中慶一、平沢裕治、間瀬令理、小川達也、増田雅敏、牧田久孝、小田切誠)(2)2分団2部
【小型ポンプ】(1)3分団5部(北原憲明、北原修一、中塚英介、中村宣昭、太田卓臣、小松賢吾、保科靖国)(2)1分団2部(3)3分団2部(4)2分団4部(5)1分団3部(6)2分団1部(7)3分団4部(8)1分団1部(9)3分団1部(10)3分団3部
【ラッパ】(1)2分団(本田宏行、小田切晃、橋爪成、白川透、宮脇清志、春日健一、唐木和幸、保科友幸、三澤敏昭)
【ポンプ操法最優秀操作員】2分団3部、3分団5部の出場者【同優秀操作員】春日政信、山浦典祐(以上2分団2部)中原淳(2分団4部)丸山正徳(2分団1部)近藤勉(3分団1部)細田昌也(3分団2部)上村桂永、浦野裕一(以上1分団2部)直井努(2分団4部)小田切一晴(3分団2部)中塚伸一(3分団4部) -
W杯対クロアチア戦、宮田村でも日本の勝利祈って観戦
サッカーW杯でクロアチア戦に臨んだ日本代表を応援しようと18日夜、宮田村町2区の食事処「萬里」には約20人の常連客らが集まり、勝利を祈って大画面テレビで観戦。引き分けという結果にも「みんなの心が一つになった」と、世界最大のスポーツの祭典を満喫していた。
同店ではW杯直前に42型のテレビを購入。
「集まって日本を応援しよう」と、18日の試合は飲み放題の特別観戦メニューを急きょ設けた。
日本代表のレプリカユニフォームに身を包んだサッカーフリークから、にわかファンまで様々だったが、試合が始まると気持ちはひとつに。
前半にGK川口能活選手が相手のPKを阻むと、全員総立ち。後半疲れが見える攻撃陣には、選手の名前を叫ぶなどして声援を送った。
「みんなで観戦すると雰囲気もまた違う。負けて悔しいが、理屈抜きに一緒に楽しめた」と同店の岩渕光江さん。試合後も興奮は冷めやらず、日付が変わってもサッカー談義に花を咲かせていた。 -
宮田村ボランティアの集い
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宮田村ボランティア連絡協議会(仁科智弘会長)は17日、村民会館で、24団体約百人が参加し、第7回ボランティアの集いを開いた=写真。駒ケ根市社協の片桐美登さんの講演「地区社協はなぜ必要か」に耳を傾け、交流会で懇親を深めながら、互いの活動に理解を深めた。
片桐さんは事例を挙げ、「近隣だから助け合える。近隣で解決するにふさわしい問題もある。近隣でないと解決できないこともある」と述べ「地区社協をつくる目的は、その地域に住む人が、誰もが安心して、暮らしていける地域づくり。住んでよかったと誰もが思える地域づくり」とした。
この後、会食をしながら、施設の激励慰問の出し物、踊りや歌、フラダンスなど活動内容を見ながら、親ぼくを深めた。 -
あばれ神輿今再び
町1区の小田切さん、伝統の祇園祭にむけて製作順調350年の歴史を誇る宮田村津島神社祇園祭宵祭りを来月15日に控え、主役となる「あばれ神輿(みこし)」の製作が進んでいる。祭りの最後に境内石段から投げ落として粉々になるため、毎年全てを新調。今年は小田切建築=町1区=の小田切保鉱さん(63)が手がけ、寸分変わらぬ姿によみがえらせている。
同神社の氏子である町1区、町2区、町3区の大工が毎年回り番で製作するのがしきたり。
小田切さんは40年ほど携わるベテランで、今回で17基目となった。
以前は数人の大工が協力してつくったというが、今は1人。それでも先輩譲りの技術と型板を駆使して、・ス壊れる運命・スの神輿を見事に再生している。
若い頃は神輿を担いだこともあり、壊す側としてのポイントも心得ている。
「壊れるのが早過ぎても、遅過ぎてもダメ。タイミング良く壊れるように、強度などは意識するね」と話す。
屋根の曲線や鳥居の造作など、普段手がけている一般住宅の建築とは違った技術も要求される。
「簡単にできるものは一つもない。この年になっても毎回勉強することばかりさ」。
現在、神輿を造れるのは各区1人の計3人だけ。厳しい後継問題にも直面しているが、妥協を許さない職人が今年も祭りを支えている。 -
夏まつりにむけ、踊り練習開始
2年に1度の宮田村「みやだ夏まつり」が来月に迫り、イベントの中心となる踊り連の練習が15日夜に役場であった。村内全11区などから指導責任者約40人が出席。町3区の春日悦子さん、町2区の伊藤みつ子さんから手ほどきを受けた。今後は各地区で練習を積み、7月16日の本番では1300人ほどが踊りの輪を繰り広げる。
新宮田音頭と村のイメージソング「心をこめていつまでも」の2曲にあわせ、村内全地区が息のあった振り付けで練り歩く。
この日の練習に参加した多くは経験者だったが、春日さん、伊藤さんは魅せるポイントを示しながら指導。繰り返し踊り、表現の美しさやフォームの正確さを確認していた。
毎回踊り連に華を添えている宮田小学校2年生と保護者だが、今年も参加が決定。この日も担任教諭が練習に加わり、来週から始まる児童の練習に備えた。 -
松くい虫被害の枯損木200本以上に
松くい虫被害を初めて確認した宮田村で、当初の想定よりも被害が拡大していることが分かった。1月末の調査で66本、4月末には166本のマツが被害に遭っていると目視調査で確認。さらに、拡大防止の伐倒処理を進めるうちに、目視では分からなかった枯損木が次々と判明し、最終的には200本以上に及ぶとみられる。
村は、本年度当初予算で松くい虫の被害対策費に40万円を計上。その後、166本の被害が判明し、現在開会中の6月村議会定例会に184万円を追加補正する予算案を提出している。
ただ、その後に判明した被害状況は算入されておらず、今後さらに追加補正することが予想される。
被害は天竜川、太田切川沿いに集中。中越区、大久保区、大田切区の3地区にまたがっている。
確認した枯損木は全て伐倒した後に、薫蒸して処理。ほぼ作業を終えた。
枯損木の処理は県の補助などで村の負担は1割程度で済むが、処理しても安心できず、今後の拡大防止策は悩みのタネ。
村産業建設課は「積極的な樹種転換も考えていかなければ」と話す。 -
福祉作業所春のハイキング
宮田村福祉作業所はこのほど、権兵衛トンネルを通って木曽路を楽しむ春のハイキングを行った。
江戸時代の情緒を今に漂わせる塩尻市の奈良井宿を散策。千本格子などが残る古い街並みをゆっくり歩いた。
木祖村のやぶはら高原こだまの森では、野外遊びを満喫。
高原の爽やかな風に吹かれて、心も体もリフレッシュしていた。
この日は心の病と向き合う当事者グループ「さくら」と合同で実施した。 -
クレーム応対など学ぶ 電電ユーザ協・実践セミナー
日本電信電話ユーザ協会伊那地区(塚越寛会長)・駒ヶ根地区(坂井武司会長)の両協会共催の「IT時代の電話応対実践セミナー」が16日、伊那市美篶の信州伊那セミナーハウスであった=写真。
会員の応対技術の向上を目指すための恒例セミナーに、約50人が参加。現代礼法研究所の岩下宣子主宰が「クレーム応対と顧客満足」と題して講演した。
すぐに全面的に謝罪するのでなく限定的に謝罪、相手の立場で考える竏窒ネどの、クレーム対応の5つのポイントや、話し方のコツなどについて学習した。
「クレームを言ってくれるお客さまはありがたい人」とし、クレームは製品改良、新製品開発、サービス改善のための貴重な意見だと受け止めることが必要だと教えた。
岩下主宰は「お客さまの気持ちをさっしていかなければ、いざという時にマニュアルを越えた応対はできない。百人いればそれぞれのマナーがあるので、一人ひとりの立場になって考えることが大事」と呼びかけた。 -
地域づくり支援事業新たに2件認定
宮田村は、住民の自主的なむらづくりを助成する「地域づくり支援事業」に大原区の公園整備、中越区のゴミ不法投棄防止事業を追加認定した。本年度は今回分も含め33事業を認定したことになり、現在申請、協議中の1件を入れて、予算化した290万円分がほぼ全て終了する。
大原区の事業は、遊具や砂場を整備するもので7万円を交付。
中越区は不法投棄防止用のネット設置を計画しており、15万円を助成する。
同事業は区や地域性の高い団体を支援する制度で15万円が上限。本年度は花壇整備に17件、地域安全確保、公園整備、道水路整備各3件、その他地域活性事業6件を認定。
交付金で物品を購入し、住民が協力しながら自主的な活動を展開している。 -
天竜川にかかる吊り橋「北の城橋」点検へ
建設から半世紀、疲労状況など調査全国的にも珍しい自動車が渡れる木製主体構造の吊り橋、宮田村中越区の北の城橋が、建設から半世紀近く経ち、村は大規模な点検調査を計画している。村議会6月定例会に300万円の費用を本年度予算に補正して提出。「文化財的な価値もあり、橋としての機能を今後も存続させるために安全性を確認したい」としている。
北の城橋は天竜川にかかる村道で、1958年(昭和33年)に完成。1980年代後半に床板の全面張り替えを行うなど、定期的に部分改修も行ってきた。
しかし、一部の床板の腐りが目立ち、今年4月には通行中の自家用車の底にはがれた床板が当たる事故も発生している。
村は、全面張り替えするかどうかも含め、橋を吊っているワイヤーのサビの状況なども点検調査する予定。
床板は幅20センチ、長さ3メートルで、総延長58メートルの木製の橋げたの上に1枚つづ張り合わせた構造。
材質は稀少なクリの木で、全面張り替えになると概算で1600万円ほどの経費がかかるという。
同橋は伊那市東春近方面から、宮田、駒ヶ根市街地を結ぶ最短ルートともなっており、かなりの交通量がある。 -
宮田小、中学校の自律学級が交流
宮田村の宮田小、中学校自律学級は15日、交流会を開いた。駒ヶ根市の森と水のアウトドア体験広場に出かけ、野外遊びを満喫。学校、学年の枠を超え、互いの絆を深めた。
時折雨がぱらつく天候だったが、子どもたちは元気一杯。遊具で遊んだり、太田切川の河原で石を拾って工作したりと楽しんだ。
駒ヶ根ファームではお楽しみのアイスクリーム。食べながらにぎやかに談笑していた。
時には中学生の先輩が後輩の小学生の世話を焼く姿も。担任教諭らは「互いのことを理解し、つながりを持つ良い機会になった」と話していた。
昨年は養護学級も交えた交流会を開いたが、小中の交流は今年度初めて。 -
農業委員会などの協力で宮田小5年2組が大豆栽培に挑戦
宮田村農業委員会と学校給食を考える会の呼びかけで、宮田小学校5年2組(鈴木由美子教諭)が大豆の栽培に挑戦している。13日には、同委員会の指導で町3区の畑に種まき。35人の児童が秋の収獲を夢見ながら、土にまみれた。
農業委員の一部も加わっている考える会は、宮田村産の大豆を加工し、手づくり味噌を学校給食に提供できないかと以前から研究。
ただ、加工製品の提供となると許可などが必要となるため、子どもたち自身に大豆を栽培してもらい、加工も体験してもらえればと計画した。
同委員会振興部会(田中一男部会長)が全面的に協力。この日も6人の委員が参加し、児童に大豆のまき方を教えた。
クラス替えする前の3年生の時に大豆栽培した経験がある子どもたちもいたが、多くは初体験。友人と協力しながら作業していた。
農業委員で学校給食を考える会のメンバーでもある樋屋喜代美さんは「大豆は日本の食事に欠かせないもの。この機会を通じて、子どもたちも、そして私たちも良さを見直したい」と話した。
同学級は大豆がどのような加工製品になるかなどの研究も行っており、今後栽培管理を続けながら、さらに学習を深めていく。 -
税収好調で、基金取り崩しせず逆に積み立てへ
法人税3割の大幅増、厳しい財政に寄与宮田村は2005年度の税収が前年度比8%増と好調で、当初予算に計上していた1億1400万円の財政調整基金の取り崩しを一切とりやめ、逆に4000万円積み立てた。5月末に専決処分し、14日開会の6月村議会定例会で報告した。12億円台の税収は過去最高水準。企業の業績回復で法人税が30%の大幅増となったことなどが、厳しい村財政に大きく寄与する格好となった。
村の預貯金にあたる財政調整基金。当初は厳しい財政事情を乗りきるために取り崩しを予定していた。
しかし、村は税収の増加を見込み3月議会で取り崩し額を9100万円に減額補正。さらに取り崩し自体を帳消しにして、積み立てた。
決算の税収状況によると、全体で12億1187万円。1990年代前後のバブル期も11億円台後半にとどまっており、初の12億円台とみられる。
そのうち法人税は2億6100万円で、前年度より6千万円も増えた。
個人村民税も7%、2千万円増の3億700万円。固定資産税は2%増の5億6100万円となった。
村総務課管理財政係は「新たな企業進出がないのに増加しているということは、業種によって好調な業績の企業があったのでは」と分析。
本年度も8千万円の基金取り崩しを予算化しているが、「できれば取り崩さないよう、財政の節減にも努めたい」と話した。 -
つどいの広場が開所
乳幼児親子がふれあい、自由に遊べる場所として14日、宮田村町2区の仲なかふれあいセンター1階に「つどいの広場」が開所した。村が社会福祉法人親愛の里(松川町)に事業委託。保育士の資格などを持った子育て支援員が常駐し、悩み相談などにも応じる。同センター内には福祉作業所もあり、関係者は「多くの人が集まる開かれた地域交流の拠点になれば」と期待を寄せている。
広場は間仕切りのない159平方メートルのカーペット敷きの空間で、滑り台やボールプールなどの遊具を設置。今後は利用者の要望も聞きながら、必要な設備を整備していく。
2人の支援員は乳幼児に詳しいだけでなく、福祉分野にも精通。交替で勤務する
利用時間帯は平日の午前9時から午後4時まで。
料金は年間登録制で千円(ただし、7月からの利用は750円、10月からは500円に減免)。村外者は1日100円(村内の人も利用可)となる。
ただし6月末までは無料。「お試し期間として多くの人に実際使ってもらいたい」と呼びかけている。
知的障害施設などを運営している親愛の里にとっては、初の子育て支援事業への参入。 この日の開所式で加藤孝正理事長は「親子だけでなく、住民が親しくやって来れる広場にしたい」とあいさつ。清水靖夫村長も「子育てや交流の中心地になれば」と期待した。
さっそく利用する親子の姿も目立ったが、ある母親は「同じ母親同士でこのような広場があったら、と話しはしていた。近いので利用したい」と語った。
「広場にあった名前を」と今月末まで愛称も募集中。広場や愛称に関する問い合わせは同広場85・5808、または村国保児童係85・5861まで。 -
宮田村議会6月定例会開会
宮田村議会6月定例会は14日、開会した。村は歳入、歳出に2403万2千円を追加する本年度一般会計補正予算案、国民保護協議会条例など13件を提出した。
会期は23日までの10日間。一般質問は20日で、最終日に議案討論、採決する。 -
学校シンボル・ス梅・スを収獲
引き継ぐ伝統、今年も全校生徒で宮田村の宮田中学校は13日、学校のシンボルでもある校内の梅並木で小梅の収獲作業を行った。全校生徒が丁寧にもぎ取った結果、昨年に比べて30キロ以上も多い324キロと豊作。学校の給食で使うほか、世話になった近所の人に配ったり、保護者らに頒布した。
「梅が里」と呼ばれる同村にふさわしい、梅の並木をと1975(昭和50)年に50本ほどを植樹。
以来、緑化委員会を中心に歴代の生徒たちが大切に守り続けてきた。
昨年からは各学級で5縲・本程度管理するようになり、生徒にとってより身近な存在に。
この日も、熱心に作業。天の恵みに感謝しながら、まばゆいばかりの緑色の実を次々と収獲していた。
例年、梅漬けやジュースなどに加工して給食で味わうほか、農協などに一部を販売。
さらに今年は、保護者にも安価で頒布し、今後の管理費用に充てる。
生徒会では梅の収獲量を当てるコンテストも実施したが、2年1組の浦野勝平君が見事1キロ差でトップ賞。さっそくランチタイムで表彰式があり、賞品の小梅3キロを手にした。 -
名物丼アイデア募集に169点も
宮田村商工会青年部が村民に公募した名物丼のアイデア募集に、169点もの作品が寄せられたことが分かった。予想をはるかに超える反響に「村民の皆さんの地域活性に寄せる期待感の現れ」と部員たち。現在、審査を行っており、今年度中の完成目指して当地ならではの味を追求していく。
老若男女問わず応募があり、独創性あふれた作品も。村の特産品やシンボルでもある、マスや梅、豆腐などを使った丼も多い。
現在、全49人の青年部員と商工会役員、村観光協会などが、投票形式で1次審査。数点に絞ったなかで、その後は試作品をつくるなどして厳選していく。
前林裕一青年部長は「こんなに応募があるとは正直思っていなかった」と驚きの表情。
「皆さん色々なアイデアを持っていることが分かった。ぜひ、地域活性に活かしていきたい」と話した。
宮田村をアピールし、新たな魅力をつくろうと始まった名物丼のプロジェクト。
部員たちは村民の絶大な協力も得ながら、新たな名物をつくろうと、やる気を高めている。 -
名水たどる伊勢滝ウォーク
宮田村の標高1900メートルの名水をたどる「伊勢滝の水巡りウォーキング」は11日、村内外から65人が参加して開いた。あいにくの雨降りとなったが、湧き水でのどを潤し、緑映える林道の散策を楽しんだ。
村商工会などが呼びかける村おこし事業実行委員会の主催。毎年春と秋の2回開いているが、昨年は治山工事などでルートの変更などもあり、今回久しぶりに伊勢滝まで足を運んだ。
宮田高原を出発し、ゆっくりと一歩づつ。宮田中学校陸上部員がこぞって参加したほか、親子連れも目立ち、雨にもめげず元気に目的地を目指した。
昼食には伊勢滝近くの湧水を使ったコーヒー、お茶、豚汁も振る舞われ、みんな大喜び。村にちなんだクイズを出題するゲームもあり、ふるさとの良さを見つめ直していた。 -
ひとり暮らし高齢者、バス旅行満喫
宮田村社会福祉協議会は9日、ひとり暮らしの高齢者を対象にした交流会を開いた。諏訪方面へ日帰りのバス旅行を満喫。諏訪湖遊覧や温泉入浴、博物館見学などを楽しんだ。
諏訪湖では竜宮丸に乗船。湖を一周し、湖畔の風景を船上からゆっくりと眺めた。
間欠泉を見た後は、諏訪湖を一望できる旅館で美味しい食事。温泉に入浴し、日ごろの疲れをいやした。
岡谷市の蚕糸博物館では、蚕から糸をつむぐ実演なども見学。
「懐かしいねぇ」などと話しながら、身を乗り出して館員に質問する姿もあった。 -
田中下遺跡見学会
約6千年前の縄文時代前期の竪穴式住居跡が新たに見つかった宮田村の田中下遺跡で10・11日の2日間、現地見学会が行われた。歴史に興味のある村民らが次々に訪れ「すごいね」などと感心しながら住居跡や土器などに見入った=写真。説明に当たった村教育委員会文化財主任の小池孝さんは、訪れた人たちに発掘の状況などを丁寧に解説し「大昔の人間がここでどんな生活をしていたか、これらの小さな手がかりからあれこれと想像する楽しさを味わってください」などと呼び掛けていた。
会場の一角にはこれまでに発掘された土器や石器、耳飾りなど約100点が展示されていて、訪れた人たちの注目を集めていた。