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信大農学部で卒論発表
南箕輪村の信州大学農学部で16日、卒業論文発表会があった。森林学科田園環境工学コース分野の会場では、各研究室の34人が発表=写真。4年間の成果を披露した。
発表者の一人、農業工学研究室の吉田敦さんは、昨年の7月豪雨で農地被害を受けた伊那市柳沢地区の土砂災害とその特徴を発表。
大規模な土石流被害が発生した前沢川では、流出した土砂量7万4千立方メートルのうち、同河川を横断する中央道より山側の地域に2万6千立方メートルが、里側地域に2万5千立方メートルが堆積していたことから、中央道が土砂流出を約半分に食い止めたことを指摘。一方、食い止められた土砂は別方向へ流出し、中央道の通路口などへ流出。本来なら被害を免れたかもしれない宅地・農地に新たな被害を生じさせた可能性を示した。
また、前沢川では大量の土砂が暗渠部をふさいだために土砂が流出したため、面積、区画数、土砂量ともに被害が拡大したが、土石流が発生しなかった隣の大洞川では土砂が比較的緩やかに流れたため、水路から溢れる量が少なくなり、中央道通行口にそれた土砂の割合も低かったと考察。中央道の存在と土石流の有無が、被災地とその規模を決定付ける要因になったことを示した。 -
ヤギ飼育の感動を本に 伊那小3年秋組
伊那小学校3年秋組(伊藤道彦教諭・32人)はこのほど、総合学習・活動でヤギと一緒に過した3年間の出来事をまとめた本「メイメイ家族となかまたち」を制作し、市内の出版社の協力で700部、発刊した。「多くの人たちに活動を知ってもらいたい」と一般の人に向け、本の販売を始めている。
秋組は、1年生の時から雌ヤギの「メイちゃん」を飼い始め、現在では雄の「メイすけ」との子どもなど計5頭を飼育。4年生になるとクラス替えで活動を終えないといけないため、これまでの学習をまとめようと、本年10月末から本の制作を始めた。
本は、児童約10人でつくる編集委員が中心となり、3年間の思い出を65項目に分け、4人1班の計8班で分担して執筆。子ヤギの出産に立ち会ったことや、エサ代を捻出するために野菜を育てて売ったこと、父親ヤギが病気になったことなどを児童たちがその時、感じた思いとともに描いた。
伊澤雄人君(9つ)は「メイちゃん家族が命の大切さを教えてくれた」と感想。伊藤教諭は「子どもたちの思いが、一つの形として本になった。これまでの感動を、子供たちは皆さんに伝えたいと思っている」と話している。
本は700部を発行。A5判サイズ、144ページ、価格1500円(税込み)。購入などに関する問い合わせは、伊那小学校(TEL72・5205、FAX72・5206)へ。 -
赤穂東小大縄跳び大会
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)で14日、全校大縄跳び大会が始まった。学年縦割り編成の「仲良し学級」9チームが3チームずつ対戦する予選を3日間にわたって行い、勝ち上がった3チームで19日に決勝を行う。
予選初日に対戦したのは1年生と6年生のそれぞれ1縲・組でつくる3チーム。児童らは審判の開始の合図で一斉に跳び始めた=写真。競技は10分間に何回跳べるかを競うもの。児童らは回る縄の中にタイミングを見計らって飛び込んでは次から次へとジャンプして回数を重ねた。うまく跳べた児童はつかの間緊張から解放され、友達と顔を見合わせて喜んでいた。
各チームとも全力を尽くして頑張った結果、3組チームが329回で決勝に進出した。15日は2・4年生、16日は3・5年生による予選が行われる。 -
西春近中央保育園、親子で柳沢運動プログラム
家でもできる親子運動を知ってもらおう竏窒ニ、伊那市の西春近中央保育園は15日、心身の健全な発達を促す目的で導入している「運動あそび」を親子で体験するイベントを開いた。同園の親子約60人が、普段園児らが取り組むプログラムや、親子一緒にできる運動を楽しんだ。
同園は本年度、自由参観という形で公開。保護者にも運動遊びを知ってもらう取り組みをしてきた。今回は保育参観に合わせて実際に親子で運動遊びを体験してもらう機会を設置。家庭で親子のかかわりのヒントにしてもらおう竏窒ニ、一緒できる運動を中心とした。
親子は飛行機や動物を模した動きなどに挑戦。「手足の力が弱い子が多いが、家でできることをしっかりやってもらうと、けがすることも無くなると思う」などと話す保育士の声に耳を傾けながら体を動かし、触れ合いを楽しんでいた。
運動あそびは、市が05年から小鳩園を含む市内23園で導入しているプログラムで、身体だけでなく脳の前頭葉を刺激し、集中力を高める効果などもあるとされている。 -
宮田小6年、小学校生活最後の授業参観
宮田村の宮田小学校は15日、高学年の授業参観を行なった。小学校生活最後の参観となる6年生は、卒業を控えた今の気持ちや将来の夢などをスピーチにして発表。訪れた保護者は堂々と自分の言葉で話す我が子の成長に目を細めた。
今一番伝えたいことを文章にした6年の児童たち。改めて尊く感じる友情や、夢中になって取り組んでいること、中学への期待など、それぞれの想いを1分間スピーチした。
歌や今までの学習成果なども発表。参観したある保護者は、立派に育った子どもたちの姿に「具体的な目標や夢を持つようになり、改めて成長を感じた」と話した。 -
伊那市よりよい教育環境推進連絡会
伊那市よりよい教育環境推進連絡会は14日、市役所で本年度2回目の会合を開いた。市内の小中学校21校の校長、育成会やPTA会長ら約50人が集まり、子供たちの安全に向けて取り組んできたそれぞれの活動内容を発表し、情報を交換した=写真。
取り組み実績の報告では、地域に設置された有害図書自販機の撤去運動や、危険箇所などを示した通学路マップの作成などについて報告。そのほか、市内の全小中学校に設置された、子供たちの登下校の安全を見守る組織の特徴などを、それぞれの学校代表者が説明した。
同連絡会は、家庭、学校、地域社会が連携し、よりよい教育環境をつくる目的。
北原明教育長はあいさつで「子供たちから危険なものを隔て、守るのと同時に、子供たちの心を育てる活動も重要となる。もっと直接的な大人の活動が求められている」と呼び掛けた。 -
箕輪北小体育館しゅん工式
箕輪町の箕輪北小学校(長田伊史校長)で14日、新体育館しゅん工式があり、児童がコカリナ演奏や作文などを発表して完成を祝った。
現在の体育館の老朽化に伴い新設した。鉄骨2階建、延べ床面積1561・77平方メートル。
平沢豊満町長は、「町民の理解をいただいて立派な体育館ができた。感謝の気持ちを忘れずに体育館を活用してほしい」とあいさつし、児童には「体育館で十分に体を動かし、いろいろなことに挑戦して素晴らしい児童に育ってほしい」と話した。
長田校長は、「もっともっと素晴らしい体育館にするため、どんどん利用して体を丈夫にしたり友達と仲良くし、皆だけのものではないので長く使えるように大切にしてほしい」と呼びかけた。
児童は、体育館建設のために伐採した桜の木で作ったコカリナの演奏や作文、歌などを発表した。
児童代表の1年生は「自慢の体育館でドッジボールをするのが一番楽しみ」、6年生は「新体育館で初の卒業式になる。一生の思い出になると思う。大切に使いたい」と発表。伐採されたメタセコイアの木について学んできた5年生は、挿し木でメタセコイアを育てていることなどこれまでの学習を発表し「木を大切にして」と呼びかけ、伐採木で作ったコカリナで「かっこう」「とんび」を演奏した。 -
高校前期選抜合格者数発表
県教育委員会は14日、07年度公立高校前期選抜合格者数を発表した。8校17学科で前期選抜を実施した上伊那では865人が受験し、511人が合格したが、募集人員合計である536を25人下回る結果となった。
学校別に見ると、定員割れとなった箕輪工業高校普通科の合格者数が募集人員より12人少ない28人となったほか、50人の募集に対し87人が受験した赤穂高校普通科でも、定員を13人下回る37人のみの合格となった。
そのほかの高校では募集定員どおりの合格者数となっている。
後期選抜試験の受付期間は21日縲・3日正午、志願変更受付は26日縲・月1日正午となっている。 -
宮田小6年、薬物濫用の危険性学ぶ
宮田村宮田小学校6年生は9日、薬物濫用(らんよう)防止の学習をした。シンナーや麻薬、覚せい剤など、一般の健常者が使った場合に人生をも破壊する作用があることを知り、薬害の怖さを学んだ。
村内の薬剤師田辺一路さんが、覚せい剤などに手を出した場合に、どのような体の変化がおきるか詳しく解説。
脳などを破壊し、幻覚などに悩まされるようになると話し「バラバラに脳細胞が壊れるので、元の機能に戻すのは大変難しい」と説明した。
一度手を出すと、全てを失ってしまうことを学んだ子どもたち。熱心に目と耳を傾けていた。 -
宮田小5年の太田君2位、保科君3位に入賞、少年少女けん玉県大会
宮田村宮田小学校5年1組の太田智也君が少年少女けん玉道選手権長野大会男子の部で2位、同級生の保科仁平君も3位に入賞した。6月には全国につながる甲信越北陸ブロック大会も控えており「もっと上手になりたい」とさらに意欲を燃やしている。
1対1の対戦トーナメント方式の同大会。勝ちあがった太田君と保科君は準決勝で激突した。
5年生になってからクラスの仲間と一緒にけん玉を始めた2人。技を競う大会には初出場だったが、決勝進出を争って火花を散らした。
「何としても勝ちたいと思った」という保科君に対して、「できれば戦いたくなかった」と太田君。普段から実力は伯仲しているが、この日は太田君に軍配があがった。
決勝は敗れたが「技のレベル的には同じだが(優勝者は)集中力がすごいと思った」と2人は冷静に分析。
「全国も目指して練習に励みたい」と声をそろえた。 -
上伊那アンサンブル交歓会
上伊那の小中学生が合唱や合奏などの響きを競う第9回上伊那アンサンブル交歓会(上伊那音楽教育研究会主催)が10日、駒ケ根市の市文化会館で開かれた。学校ごと2縲・4人で編成された84グループが代わる代わるステージに登場し、日ごろの練習の成果を存分に発揮して美しいハーモニーをホールいっぱいに響かせた=写真。
審査の結果、小学校では新山、東春近、赤穂、中沢、辰野東、高遠、宮田、赤穂南、飯島の13グループが、中学校では伊那、赤穂の6グループが金賞を受賞した。 -
伊那映像祭
伊那ビデオクラブ(飯島尚美会長、30人)の「伊那映像祭2007」が11日、伊那市生涯学習センターであった。新伊那市誕生記念の冠イベントの一つで、旧3市町村を結ぶ三峰川を題材にした作品などを上映した。伊那毎日新聞社など後援。
昨年4月、映像祭に向けてプロジェクトチームを立ち上げ「三峰川その流れと暮らし」などをテーマに、クラブ員がそれぞれ撮影を分担した。撮影の失敗、過去の撮影分を含めた映像の絞り込み、史実の確認など苦労して作品を仕上げた。
「暴れ三峰川」は、治水工法の霞堤防の知恵や、私費を投じてかんがい用水路を改修した長谷村出身の伊東伝兵衛(1801縲・2年)の業績、高遠・美和ダムの完成など解説を盛り込みながら、住民と川との闘い、水の恩恵をとらえた。
また、長谷の伝統文化中尾歌舞伎、江戸時代の高遠の石工守屋貞次、江戸時代に伊那谷を縦断する伊那街道の要所として栄えた伊那の宿場町など3地域の持つ歴史や文化、自然、観光なども紹介。
特別招待作品として、松商学園放送部が高校生の視点から戦争を問うドキュメンタリー作品「海からの慟哭(どうこく)」(NHK全国高校放送コンテストNHK会長賞受賞作)なども上映した。 -
宮田小2年の3人が絵画コンクールで入選
第34回全労済小学生作品コンクール県審査版画の部で宮田村宮田小学校2年の松下太一君が金賞、同じく堀井満里奈さんが銀賞に輝いた。県の読書感想画コンクール低学年指定図書部門でも、同2年の鈴木藍さんが優秀賞を受賞。3人とも家族や自然の織り成す情景を版画にして見事にとらえ、高い評価を受けた。
松下君は落ち葉で秋を感じて描写し、掘井さんは家族団らんで楽しんだ様子を版画に。
鈴木さんは読んだ本を生まれたばかりの自分の妹とだぶらせて、赤ちゃんを抱きかかえあやしている自分の姿を描いた。
松下君の作品は中央審査へ出品される。 -
「Beauty-美しきもの」が大鹿村大磧神社でクライマックスの半次の引退公演を撮影
飯島町在住の後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る「Beauty-美しきもの」の現代の歌舞伎シーンの撮影が10、11日、大鹿村大河原の大磧神社舞台で行なわれた。
11日は主役の半路役を演じる片岡孝太郎さんや麻生久美子さんが出演したほか、遠くは長谷、高遠、箕輪町、近くは中川村、飯島町など上伊那各地から住民約500人がバスを仕立てて、大鹿入りし、観客役としてエキストラ出演。拍手をしたり、大向こうの声掛けをするなど、映画を盛り上げ、感動を共有した。
撮影シーンは戦傷で足が動かなくなった半次の引退公演、最後の舞台で万感の思いを込め、渾身の力を振り絞り、半次が舞うのは、雪夫が舞うはずだった「天竜恋飛沫」、映画のクライマックスシーン。
今後、4月下旬から最終の春ロケを行ない、クランクアップする。 -
第8回飯島お陣屋行燈市俳句大会
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第8回飯島お陣屋俳句大会が10日、お陣屋行燈市に合わせ、Aコープ飯島支所2階であり、入選句の表彰を行った。町教委など実行委員会主催。
投句状況は、一般の部には伊那谷を中心に、県内外から178人から783句が、小中学生の部には町内3小中学校の828人から2909句が寄せられた。一般の部は9人の選者がそれぞれ特選3点、秀逸2点、佳作1点を選び、上位選で上位入選句22句を決定した。
上位3句は行燈市の市場開きで披露した。
入選は次の通り(敬称略)
▽行燈市俳句大賞「アルプスを容れて転がる芋の露」水上泉風(駒ケ根市)▽飯島町長賞「息かけて裏の顔消す初鏡」早川武志(須坂市)▽飯島教育委員会賞「産土の葱の甘さに血を濃くす」堀川草芳(岡谷市)以上上位3句
▽飯島町俳句会賞=宮下睦郎(飯田市)▽飯島町商工会賞=福沢静子(伊那市)▽南信俳句会賞=宮下白泉(岡谷市)▽上伊那俳壇賞=堀川草芳(岡谷市)▽みすず俳句会賞=浦野和子(宮田村)▽信濃毎日新聞社賞=田中文雄(松本市)▽中日新聞社賞=溝口幸子(伊那市)▽長野日報社賞=早川武志(須坂市)▽伊那毎日新聞社賞=片桐千代(飯島町)▽エコーシティ駒ケ岳賞=志津充(駒ケ根市)
▽行燈市賞=伊藤あかね、林代志江(以上飯島町)、井川孤星(飯田市)、塩沢英子(下條村)、紫芝一風(飯島町)、城取信平、松田伊都子(以上伊那市)、滝川重子(岡谷市)、羽場桂子(伊那市)
◇小・中学生の部▽飯島小学校=ゆざわこうへい(1年)、久保田里菜(3年)、矢沢悠、米沢歩(以上5年)、片桐亜由美(6年)
▽七久保小学校=うるしざわかずき(1年)、川井けん太(2年)、山口ありさ(3年)、那須野日菜(5年)、片桐貴央(6年)
▽飯島中学校=小林いづみ(1年)、伊藤加奈子、太田絵理、宮下恵梨佳(以上2年)、高坂美沙(3年) -
箕輪町文化センター付属劇団「歩」
アトリエ公演「ザ・シェルター」17、18日箕輪町文化センター付属劇団「歩(あゆみ)」のアトリエ公演が17、18日、町文化センターである。初の試みのアトリエ公演で、北村想作品「ザ・シェルター」を上演する。舞台げいこも始まり、作品づくりも終盤を迎えている。
02年の結成から5年目を迎え、これまでの年1回の公演を、本年度から書き下ろし作品上演を本公演とし、既成作品上演をアトリエ公演として年2回の公演に取り組む。
初のアトリエ公演は、84年刊行の「ザ・シェルター」(作・北村想)に挑戦する。
ストリーは、核戦争に対処するため、企業が最新設備を備えた民間向け核戦争用シェルターを開発。社から住居模擬実験のモニターを仰せつかった父は、張り切って3日間の実験に臨むが、母、祖父、娘の反応はいまひとつ。シェルターにもトラブルが続出して密室となり、電気も水もない最悪な状態に…。
団員は12人。これまで、常に「関係」を注視した作品をテーマに取り組んできた。今回は、3世代の「家族の関係」をベースに、「外部社会との関係」の表現に挑む。
演出の飯島岱さんは、「皮肉的な喜劇。対社会にどう存在感を示すか、芝居が対社会にどう関わりうるか、役者に課題を与えた」と言い、極限状態に追い詰められた人間の瞬間的な変化など、役者として演技の幅を広げることも求めている。「北朝鮮の核実験とも無縁ではない。政治ではないので、外部との関係を芝居として表現したい。メッセージをはにかみながら出したい」と話している。
17日午後7時、18日午後4時の2回公演。入場料大人千円、高校生以下500円。チケットは町文化センター(TEL70・6601)で扱っている。 -
南箕輪小2年2組豆腐作り
南箕輪村の南箕輪小学校2年2組(30人、赤塩佳織教諭)はこのほど、皆で栽培した大豆を使って豆腐作りに挑戦し、出来立ての豆腐とおから料理を味わった。
生活科の一環で、信越放送の「大豆100粒運動」に参加し、畑を借りて大豆を栽培してきた。収穫した大豆で豆腐を作ろうと、村内の豆腐店を見学して作り方を教わった。
豆腐作りは保護者も協力。大豆5キロをミキサーにかけて細かくすりつぶし、鍋で煮たものをさらしに入れて絞り、豆乳とおからに分けた。豆乳は、にがりを加えて固め、おからはクッキーとサラダにした。
児童は、さらしで絞る作業に苦戦。熱さを我慢し、さらしをねじったり、手で押したりして豆乳を絞った。おからが出来上がると、少しずつ口に入れ、「甘い」「大豆の味」と話し、別のグループのおからと食べ比べもした。 -
保育園でハンバーガー屋さん
宮田村中央保育園は8日、ハンバーガー屋さんを開いた。年長園児が店員に扮し、年少、年中の園児を・スおもてなし・スした。
手作りで帽子もつくり、さながらファーストフードの店員さん。「いらっしゃい、開店だよ」と威勢良く呼び込むと、続々とかわいいお客さんが訪れた。
調理されたハンバーガーにポテト、サラダ、さらにデザート、ジュースまで。トレイに乗せてあげて、手作りの折り紙もプレゼントした。
「おいしい」と喜んで食べる子どもたち。サービス満点の年長園児の接客が、雰囲気をさらに盛り上げていた。 -
伊那市高遠町で伝統の「だるま市」
伊那市高遠町の冬の風物詩「だるま市」が11日、鉾持神社参道であり、町内外から福だるまを買い求める人でにぎわった。
五穀豊穣(ほうじょう)を願う鉾持神社の祈年祭に合わせて開催する伝統行事。上伊那では高遠町だけの風習となっている。
昨年のだるまを持って訪れた人たちは、鉾持神社にだるまを奉納して、一年の無事のお礼と今年の安全を祈願していた。
参道には大小さまざまなだるまや、熊手などの縁起物の露店が並んだ。だるまを買う際に値引きしてもらうと福がくるともいわれ、客と業者との駆け引きが盛んだった。
大きいだるまが売れたり、ご祝儀が入ったりすると、購入者に向けて「商売繁盛、家内安全、無病息災」と、威勢のいい手締めがあり、参道は活気に満ちていた。
また、権兵衛トンネルの開通で昨年に続いて、王滝村などの物産販売もあった。商店街には、町商工会の人形飾りコンクールに出品した6団体の作品が並び、通行人の目を楽しませた。 -
駒ケ根東中が青年海外協力隊訓練所見学
駒ケ根市の東中学校1年生39人は9日、同市にある駒ケ根青年海外協力隊訓練所を見学した。海外に派遣された元隊員の体験談を聞いた生徒らは、日本では考えられないような体験の数々に感心したり驚いたりしていた=写真。
訪れた生徒らはスタッフの案内により、訓練所の施設内を見学。図書室、食堂、宿泊棟など、館内をじっくりと見て回った。候補生らが70日間寝起きする居室を見て「狭いな」などと感想を話し合ったり、図書室の蔵書の多さに感心したりしていた。生徒らは説明で協力隊の任務や現地での苦労などを聞いたほか、貧しい国に住む子どもたちの生活の様子を聞くなどして、まだ見ぬ遠い国々の文化や暮らしに思いをはせていた。 -
上伊那地区生徒会交流会
上伊那地区の高校生徒会役員らによる交流会が10日、伊那市の伊那北高校であった。上伊那8校の生徒会役員約100人が集まり、取り組み発表を通して今後の生徒会運営について考えた。
生徒会活動の情報交換、意見交換を通して他校生徒と交流を深めるとともに、生徒会活動を活性化することを目的とする取り組み。3年生から生徒会活動を引き継いだ2年生が、さまざまな活動を参考にしながら新しい1年の生徒会運営を考える場にもなっている。
それぞれの高校は、全体会の中で1年間の取り組みを紹介。辰野高校は、PTA代表者、教職員、生徒代表で学校のあり方を話し合う「三者協議会」の取り組みについて触れ、話し合いを通じて制服の扱いなどを決めてきた経緯を示した。
また分科会では、携帯サイト、服装、ごみ問題など、高校生の生活に密接なテーマ6つを取り上げ、グループごと討論=写真。他校の取り組みを学びながら、自分たちの高校のあり方を考えていた。 -
南信中学生ロボットコンテスト・過去最多50チーム
第4回南信中学生ロボットコンテストが10日、伊那市の伊那中学校であった。上伊那の9校と下伊那の1校から過去最多の50チーム、250人が参加。生徒らは、アイデアを凝らしたロボットを操って、得点を競い合った=写真。上伊那技術・家庭科教育研究会の主催。
独自のロボットで紙製の輪を運び、筒に掛けたり、相手の陣地へ押し出したりできた数で競った。出場ロボットは、リングを押し込むタイプが中心で、中には2本の腕で一度に5つの輪を挟み、筒にかけるタイプもあり、それぞれのチームのアイデアが光った。
大会は、4ブロックで予選トーナメントを開き、各ブロックの上位2チームと審査員が推薦した2チームの計16チームで決勝トーナメントを展開。リングを押し込む、はめ込むなど3つの機能を持つタイプで出場した伊那東部中(伊那市)の「The天竜」チームが、決勝戦で同校対決に勝ち、優勝した。
ロボットを操作した2年・伊藤貴樹君(14)は「去年は焦ってしまい失敗してしまったが、冷静に望んだのがよかった。初めての優勝できてびっくりしてる」と、アシスタントの1年・山口昌太君(13)らと喜びを分かち合っていた。 -
市書店組合「新伊那市かるた」初の大会
伊那市書店組合(小林史麿組合長)は10日、同市荒井の市立図書館で、新市誕生記念の一環として販売した「新伊那市かるた」を使った、かるた大会を初めて開いた。市内を中心に駒ヶ根市などから幼児縲恆蜷lの33人が集まり、年齢ごとの部門に分かれて楽しんだ=写真。
昨年春に販売し始めた同かるたは、高遠城址(し)公園のコヒガンザクラ、長谷の孝行猿、天竜川のザザ虫などを題材に、合併したふるさとを知ってもらおうと3千部を制作。現在は約2500部を売り、地元出身者などからの問い合わせもあるという。
読み手は、伊那朗読の会の会員の一人、柄山祐希さん(83)=同市中央区=が務め、かるたの題材になっている場所について解説しながら進行。参加者は、関心しながらも次第に札数が少なくなると、体勢を前のめりにして札を取り合う熱戦を展開した。
小学校3年生以下の「年少の部」で9枚獲得した、西春近北小3年の本間はるかちゃん(9つ)は、前半で稼いだリードを守りきって優勝。「端から端まで見渡して取った。勝ててうれしい」と喜んでいた。
小林組合長は「新しい伊那市の歴史や文化を理解してほしい」と、かるたの題材になっている場所を巡る企画を検討しているという。かるた大会も継続していく考えでいる。 -
代官行列が広小路を通行
江戸時代の風情や縁日の姿を再現する飯島町の冬季最終となる「第14回お陣屋行燈市」が10、11日、JR飯島駅前広小路で開催。穏やかな早春の日差しの中、大型時代劇「遠山の金さん」や代官行列、陣馬太鼓、どんどろしし舞など多彩なイベントが繰り広げられ、夕闇が迫れば、大小の百基の行燈に火が点り幻想的を醸した。
今年の時代劇は行燈一座の「遠山の金さん」と「代官行列を楽しみ会」も出し物を用意した。2日目は古田人形芝居の上演もある。(関連記事11面)
##(写真よこ多分 -
高遠高の董君が豪州語学留学帰国報告
高遠高校振興会の海外短期派遣事業で、1月20日から17日間の日程でオーストラリアのブリスベンに語学留学していた同校進学コース1年の董永超さん(16)が9日夕、伊那市役所に振興会長の小坂樫男市長を訪ね、帰国報告をした。
中国出身で、01年に来日した董さんは、中国語と日本語の読み書きができる。将来、通訳を目指し、英語も習得するために留学を希望した。
現地ではホームステイをしながら英語学校に通学。日々、5縲・時間の勉強を重ねたといい「英語での会話は相手に通じたけど、発音の違いによく注意されて苦労した」。
また、「世界各国から来ていた大勢の留学生と友だちになれた」と喜んでいて、帰国後も、ホームステイ先の家族や、友人とメールのやり取りをしているという。
董さんは「もう一度留学したいし、ほかの国の言葉も勉強していきたい」と話していた。
小坂市長は「若いときに海外で勉強してくることはいいこと。今後に生かして頑張ってほしい」と激励した。
事業は7年目。市と同窓会で構成する振興会が、渡航や研修費用の約半額を補助し、意欲ある生徒を語学留学に送り出している。 -
中沢小大縄跳び大会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は7日、全校大縄跳び大会を開いた。全学年児童が所属する縦割りの仲良し班8班による対抗戦。2人で回す縄を1人ずつ跳んだ回数を競うもので、5分間の競技を2回繰り返した合計回数で勝負を決めた。
休み時間などを利用して練習を重ねてきた児童らは緊張した表情で合図を待ち、審判の笛で一斉に競技開始。タイミングを合わせて次々に縄に飛び込み、10回、20回竏窒ニ回数を重ねた=写真。低学年児童の中には跳ぶタイミングがなかなかつかめずに立ち往生したり、縄に足を引っ掛けて転倒する児童もいたが、皆に励まされながら順番が来るたび何回も挑戦していた。
競技の結果、5班が1回目325回、2回目343回のずば抜けた記録で優勝した。28日には学年対抗の大縄跳び大会が行われる。 -
東伊那小ふるさと学習発表会
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)は7日、児童らが学年ごとに学んできたさまざまな学習や活動の成果を保護者らに発表するふるさと学習発表会を体育館で開いた。約100人の保護者や来賓らが訪れ、懸命に発表する児童の姿を温かい目で見詰めた。
5年生は「通学合宿を通して学んだ料理体験」として、7月に同市東伊那の農業体験宿泊施設「ふるさとの家」で3泊4日を過ごした時の料理作りについて発表。実際に体育館で卵焼きや野菜サラダ、ウインナーエッグなどを作って見せた=写真。保護者らは卵焼きを作る様子などを見て「上手」などと感心していた。1年生はアサガオを育てた苦労や花が咲いた時の喜びなどについて寸劇仕立で発表して大きな拍手を受けた。
体育館の壁面には模造紙に書いた学習のまとめなどがずらりと掲示され、訪れた保護者らがじっくりと見入っていた。 -
南箕輪小学校2年1組
「大豆を作るのは大変だったけど、いっぱい出来てうれしかった」
南箕輪村の南箕輪小学校2年1組(30人、片桐恵子教諭)は、生活科の学習の一環で、信越放送の「大豆100粒運動」に応募し、児童1人に200粒ずつの大豆をもらって栽培、加工などに取り組んでいる。
学校近くに畑を借り、土づくりから活動が始まった。1人が2畝を受け持ち、6月に種をまいた。自分の大豆が分かるように、看板も絵を描くなど手作りして立てた。
栽培は、児童の祖父の協力を得て、土寄せや草取りなどに励んだ。大豆の芽が土から顔を出し、花が咲き、さやができた。固く小さな一粒の大豆が、どんどん大きくなり実をつけ、9月には枝豆として味わった。「すごーくおいしい」。それは感動の味だった。
収穫を迎えた11月。はざかけをして乾かした後、棒を手に豆たたきをした。「豆がポンポン飛び出してすごーい」。ほこりだらけになりながら頑張ってたたき続け、手の皮がむけてしまった児童もいたが、200キロもの大豊作だった。
収穫した大豆で次は、きなこ、豆腐、納豆作りに取り組んだ。事前に図書館の本やインターネットで作り方を調べるなど、皆夢中になった。
きなこ作りでは、学校でやる前に、児童が自分で考えた方法を家庭で試し、出来上がったきなこを学校に持ってきて皆に食べてもらい、アイデアを出し合って再度挑戦することもあった。学校では、炒った大豆を石うす、すり鉢、コーヒーミル、ミルサーなど、児童が考えたさまざまな方法で挑戦。2度目は、きなこもちにして食べた。
村内の豆腐店を見学して豆腐の作り方を教わり、収穫祭の親子学習会で保護者と一緒に豆腐とおから料理作りもした。おからはクッキー、ケーキ、ドーナツ、卯の花煮、サラダにした。「おいしかった」。頑張って育てた大豆を使った料理は、忘れられない味となった。
大豆は、参観日に袋に入れて販売し、売上金を収穫祭の費用にあてたほか、栽培でお世話になったおじいさんに、お礼としてランニングシューズを贈るために使った。
たくさん収穫できた大豆を「皆にお返ししよう」と考えた児童は、節分に食べてもらうために、全30学級に配る豆を準備。丁寧に炒って袋詰めにし、学級に配った。「お年寄りにも喜んでほしい」と、村社会福祉協議会のデイサービスセンター松寿荘にも、生の大豆3キロを届けた。松寿荘では、煮物にして食べると言い、児童はお年寄りにあてた手紙も渡した。
片桐教諭は、「地域の方、お家の方に支えられて、本当にいい学習ができた。児童はすごく楽しんで、とても意欲的だった」という。
20日には学習発表会がある。1年間の学習をまとめ、家の人に聞いてもらう予定だ。(村上裕子) -
【記者室】「子育て10カ条」どう生かす
駒ケ根市教育委員会が子育て10カ条を策定中だ。全国各地でも同様の試みがなされていて「子育ては褒める、しかる、見守る、抱きしめる」「まず親がきちんと実行 社会のルール」「子どもができる役割を一つ持たせましょう」などが掲げられている▼制定すること自体には何ら異論はないのだが、気になるのは現実の家庭教育にどう生かすのか竏窒セ。市教育長は「額に入った飾りにせず実際に役立つものにしていきたい」と言うが、まったく同感▼社会で起きている問題の多くは家庭にその原因があるといわれる。外部が立ち入ることが難しい領域だけに効果を上げるのはなかなか大変だが、家庭教育を立て直すくらいの意気込みで取り組まれることを強く期待したい。(白鳥文男)
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山を愛する会がそば打ち
宮田村の登山愛好会「宮田 山を愛する会」(藤田宜久会長、38人)はこのほど、新年恒例のそば打ちを村民会館で行なった。自分たちで打ったそばをすすり、酒を酌み交わし・ス山談義・ス。春からのシーズンに向けて、親睦を図った。
同会は「安全第一」がモットーで冬山登山はしないが、スキーなどでシーズンオフも交流を深めている。
そば打ちも4年前から行なっており、この日も名人2人が指導。20人ほどが協力しながら挑戦した。
「手つきがいい」とほめあったり、「それじゃうどんになっちゃう」など、冗談飛ばしながら和気あいあい。
おいしい酒と一緒に舌鼓を打ち、新緑の山々に思いをめぐらせながら会話もはずんだ。
今年も4月中旬の戸倉山(駒ケ根市)登山で始まり、秋にかけて北、中央、南各アルプスへの山行を計画している。
会員も随時募集中。問い合わせは藤田さん(85・4366)または、村民会館(85・2314)へ。