-
ワインもイイけど、ジュースもいかが
山ぶどうジュース9日発売今秋収獲した宮田村の山ぶどう(ヤマソービニオン)を原料にした果汁100%ジュースが9日、数量限定で同村の本坊酒造信州工場から発売される。
味、香りをそのまま生かしたストレートタイプ。12月発売予定の新酒ワイン「紫輝」に先駆けて、濃厚で豊かな味わいが気軽に楽しめる。
500ミリリットル入りで1000円。上伊那各地の酒販店、同工場売店でも取り扱うが、数量限定のため「春までには、全てが売り切れてしまう」人気商品だ。
問い合わせは同工場85・4633まで。 -
第1回南箕輪村「まっくん収穫まつり」
第1回南箕輪村「まっくん収穫まつり」は29日、大芝公園屋内運動場西の駐車場で開いた。村営農センターと地区営農組合主催の初企画。好天に恵まれ、農産物や加工農産物の販売は大盛況だった。
「健康・安全・安心」な農産物生産、販売を促進し、南箕輪ブランドとなりうる特産品の開発を目指すため、村内農業者が中心となり消費者ニーズの把握、的確な情報発信、消費者との心の通った交流、安心安全で顔の見える農業の確立を目的にまつりを計画した。
レンゲをすき込んで栽培したレンゲ米の試食販売、リンゴと梨の詰め放題、味工房の新商品「黒大豆味噌」の販売、ブドウやキュウリなど農産物の販売、カーネーションとシンビジュームの販売、信大生が栽培した農産物販売など多彩なブースが並んだ。
訪れた人は試食しながら農産物を買い求め、カーネーションのアレンジメントに挑戦したり、子ども達は無料で配られたポン菓子を食べて楽しんでいた。 -
養魚場周辺でクマの出没あとを絶たず、村は漁協に電気柵設置を要請
宮田村新田区の天竜川漁協が運営するマス養魚場周辺で、クマの出没が相次いでいる。27日には前日仕掛けたばかりの罠で、体重43・5キロの若いオスを捕獲。村などは養魚場が絶好の・スエサ場・スになっているとみて、クマが近づけないように養魚場に電気柵の設置を要請した。周辺には遊歩道やマレットゴルフ場、公園などもあり「いつ誰が襲われてもおかしくない」と事情に詳しい関係者は警鐘を鳴らしている。
同養魚場では2つの池の周囲に電気柵を設置しているが、それ以外に柵はないためか頻繁に出没。先日も同職員がクマと出合い頭に遭遇し、格闘する事例も発生した。
村は周辺の安全性に支障があるとして、他の池など施設全体を電気柵で囲うように要請している。
本紙の取材に対し、同養魚場は「我々の施設だけの問題ではない。地域として安全面に取り組んでもらわないと」と話した。
27日に捕獲したクマを調べた、NPO法人信州ツキノワグマ研究会の林秀剛代表は「養魚場があるから、これだけクマが出没する。電気柵をきちんと整備するなど、対策を施せば来なくなる」と説明する。
一方で、現場周辺をを含め伊那谷各地で長年クマの生態を現地調査する写真家の宮崎学さん=駒ケ根市=は「山にはエサが豊富で自然界全体に変化が起きており、ココに限った問題ではない」と指摘。
山を利用したり、その近くに住む一人ひとりが安全に対する意識を高く持つことが必要と訴える。
村は遊歩道に看板を設置して通行に注意するよう呼びかけているが、「何よりも安全性を最優先して対応を図りたい」と話した。 -
ボクたち、ワタシたちの野菜いかが
宮田小3年2組、対面販売に挑戦農産物を栽培するだけでなく、消費者にどう届けるか自ら汗を流して学習している宮田村宮田小学校3年2組は、初めての対面販売に挑戦している。今までは育てた野菜などをスーパーに出荷するだけだったが、接客して直接手渡すことで、人の想いや温もりを肌で感じている。
学校近くのスーパーこいちの協力で、同店頭で販売。数人の班ごと約1時間ほど店先に立ち、客の呼びこみや接客、品物の受け渡しなどを行った。
23日には試験的に小菊を販売。好評のうちに売り切れたが、さっそく反省会を開き、言葉遣いや、どうやったら喜ばれるかなどを全員で話し合った。
26日は前回の経験を踏まえて、大根とサツマイモを販売。次々と訪れる客に笑顔で応対し、「ありがとうございました」と元気な声も響き渡った。
自分たちでつくった農産物を販売し、社会貢献したいと始まった学習だが、多くの人の協力や善意も受けて目の輝きを増す子どもたち。
27日も午前10時から午後3時まで同店頭で販売を予定している。 -
チューリップの観光農園目指し球根植え
遊休荒廃農地を無くし地域を活性化させようと活動する箕輪町上古田の住民組織「これからの農業林業を考えるEグループ」(唐沢光範グループ長)は25日、休耕田にチューリップの球根5千個を植えた。上古田長寿クラブ、西部花街道の会上古田支部、有志らも協力し35人が、来年6月ころの開花を楽しみに作業に精を出した。
球根の植栽は、箕輪町まちづくり住民提案事業の補助金とEグループの会費でまかなう。チューリップ農園は、上古田公民館から東へ100メートルほど下った道路沿いの休耕田。15アールの広さがある。
チューリップは「素朴なものにしよう」と本来のシンプルな形の品種ゴージャスとレインボーの2種類を選び、黄、紫、桃、赤、白の各5色。農園を10ブロックに区画し、1ブロックに500球ずつ植え、開花時に自由に散策してもらえるように各ブロックの間に遊歩道も確保した。
唐沢グループ長は、「遊休荒廃農地が少なくなるように頑張っているが、こうして皆が作業に集まることだけでも地域の活性化になる」と話し、チューリップの観光農園に期待を寄せている。
Eグループは春から柴桜、青いアサガオなどの植栽にも取り組み、アサガオは多くの人が訪れた。チューリップと平行して上古田区民や区外の人から提供されたスイセンの球根も、チューリップ農園近くのほ場に順次植えている。 -
山ぶどう収獲量、過去最高に
糖度、酸味も目標以上、良質なワインに期待主にワインの原料となる宮田村の特産品・山ぶどう(ヤマソービニオン)の今季収獲量が31・6トンに達し、過去最高となったことが農協宮田支所のまとめで分かった。天候不良などで、上伊那地域では果樹全般的に作柄を落とす中での・ス豊作・ス。糖度や酸味も目標数値を上回っており、同支所は「栽培技術の安定化などが大きな要因」と説明する。
生産関係者らが集まる山ぶどうの里づくり推進会議幹事会で報告。同支所は前年度を7トンも上回り、当初目標にしていた30トンも上回ったとした。
収獲した山ぶどうをワインに醸造している本坊酒造信州工場(同村新田区)は、全ほ場で糖度が目標値の20度を超えたと説明。「飲みやすいワインが期待できる」と、品質にも自信をみせた。
今年の山ぶどうは例年よりも成育が遅れ、今月3日に収穫を開始。当初は品質や収量への影響も懸念されたが、17日までに全てのほ場で無事に収獲を終了した。
農協の担当者は「他の果樹が収量を落とすなかで、目標以上の収獲。軸枯れなどの問題も抑えられ、実も房も例年以上の大きさ」と指摘し、14戸の栽培農家が努力して取り組んできた栽培技術を評価した。
現在醸造中で、新酒の「紫輝」は12月に発売を開始する。 -
信大農学部で落葉松祭
南箕輪村の信州大学農学部で21日、「落葉松祭」があった。学生らが取り組んでいる研究成果報告会があったほか、さまざまな食べ物屋台や多彩なステージ発表が、訪れた人たちを楽しませた。
ロータリーでは、学生や地元農家がつくった地元農産物を販売。シロネギなど、この時期旬を迎えている新鮮な農産物がを安く購入できるとあって、地域客を中心とする多くの人でにぎわった。
また、ロータリー前の特設ステージでは、学生らがジャズ演奏などを披露。伊那スキーリゾートの平日休日宿泊券や、ダチョウに関する景品などが当たる大抽選会もあり、会場をわかせた。
祭りは22日も一般公開され、ステージでは、地元の子どもらが参加する催しもある。また、もちつき大会や、伊那市のイメージキャラクター「い縲怩ネちゃん」と、南箕輪村のイメージキャラクター「まっくん」と触れ合えるイベント「い縲怩ネちゃん、まっくんと遊ぼう」なども行う予定。 -
伊那谷うまいもん市を開催
伊那谷一帯にあるさまざまな地域農産物加工品を知ってもらおう竏窒ニ21、22日、「伊那谷うまいもん市」が伊那市のアピタ伊那店で開かれている。上・下伊那でで活動する17団体が、地元農産物を使った郷土料理や特色あるさまざまな農産物加工品を販売し、訪れた人たちを楽しませている。
上伊那の「のうさん味ネット上伊那」と、下伊那の「南信州特産加工開発連絡会」が合同企画した初イベントで、農産物加工品の販売と、消費者との交流を目的としている。今回は上伊那14団体、下伊那3団体が出店した。
喬木村からは、テレビ番組で注目されたトマトケチャップを加工する「小池てづくり農産加工所」や、地元の農村女性が摘んだヨモギを使った餅やまんじゅうを加工する下條村の「下條ふるさとうまい会」など出店。上伊那の団体も、おからドーナツや特産品である「シメジ」を使ったおやきなどを販売し、訪れた人たちを楽しませていた。
22日は午前10時縲恁゚後6時に開催する。 -
「えごま学校」3年目の収穫
エゴマ栽培に取り組む上伊那の「えごま学校」は20日、伊那市西箕輪のほ場7アールでエゴマを収穫した。
2年前から、県農業開発公社上伊那支所が保有する土地の有効活用や、食材の再発見などをねらいにエゴマを栽培。昨年からオーナー制に切り替え、本年は南箕輪村、伊那市などから24人が申し込んだ。栽培面積は20アール。
刈り取り作業には、オーナー14人が参加。5月に種まきしたエゴマの草丈は1メートルを超え、コンバインで刈り取り、軽トラックでハウスまで運んだ。
世話人の唐沢俊男さん=南箕輪村=は「まずまずの出来。乾燥させ、11月中旬ごろからえごま油を販売できるのでは」と話した。
エゴマ1キロから油300グラムができるといい、オーナーに分配したり、JA上伊那の生産物直売所「あじ縲怩ネ」で販売する。
エゴマは生活習慣病の予防に効果があるといわれ、オーナーの女性は「ゴマに比べてくせのある味だが、エゴマをいってふりかけにしたり、ヨーグルトにかけて食べている」と利用法を紹介した。 -
牧草収集機械研修会
上伊那畜産振興協議会は18日、牧草収集機械の研修会を南箕輪村の採草地で開いた=写真。県内の畜産家や酪農関係団体、信州大学農学部の学生など約30人が参加し、実演を交えながら機械の作業性について話し合った。
国際競争の中、畜産分野でも低コストで労力負荷の少ない生産が必要となっており、大規模畜産農家経営においては、自給飼料の生産の効率化が重要な課題。そんな中上伊那では03年から、牧草の収穫作業を効率的にできる新しい機械の導入が進んでおり、現在県内にある9台全てが上伊那で使用されている。今後は、県内全域でこれらの導入が進むと考えられ、メリットや使い方を知ってもらいながら、導入の参考にしてもらおう竏窒ニ、研修会を企画した。
この日紹介した3台は、従来、別々の機械で行わなければならなかった牧草をロール状にする作業と、ロールをラップする作業を行うことができる。労働力の軽減を実現した農家も多く、実際に使用している畜産農家のアンケートで「牧草の耕作面積を増やした」という意見もあった。 -
浦国有林で国有林視察ツアー
伊那市長谷の浦国有林で16日、三峰川流域国有林視察ツアーがあった。一般や伊那市の行政関係者など約30人が参加。ここにしか自生しない貴重な植物や独特の地形について学んだり、現在治水工事の行われている荒川流域などを訪れた。南信森林管理署主催。
旧長谷村には、県内国有林の約30%が存在しているが、旧伊那市や旧高遠町の住民にはなじみが薄い。そこで、視察を通して地域住民に地域の森林への理解を促し、今後の活動や市政に役立ててもらおう竏窒ニ、林内が色付く季節に合わせて今回の視察ツアーを初企画した。
参加者は、美しく色付いた紅葉に目を奪われながら森林内を散策。この地に落ち延びた平家と関係した巫女(みこ)が身を投げたとされる「巫女淵」を見たり、八ヶ岳や南アルプスの一部にしか見られない絶滅危惧種・ヒメバラモミや、固有種・トダイハハコなどについて学んだ。
参加者の中には、昔この地に住んでいたという人もおり、「昔はこの辺にふちがあった」などと話しながら、散策を楽しんでいた。 -
東伊那きのこ祭
駒ケ根市のJA上伊那東伊那支所は14、15日、恒例のきのこ祭を開いている。毎年好評の「きのこ宴会」では1人5千円でマツタケをふんだんに使ったすき焼きや吸い物、きのこおにぎりなどが食べられるとあって、争って予約を申し込んだ人たちが宴会場を訪れ、ぐつぐつと煮える鍋を囲んで秋の味覚に舌鼓を打った=写真。
不作だった昨年から一転してキノコの当たり年となった今年は、マツタケをはじめたくさんのキノコが特売コーナーにお目見え。キノコのほか、野菜や果物、漬物などが特価で販売されたほか、毒キノコの見分け方などを教える鑑定コーナーや、きのこ汁やきのこうどんなどを販売する軽食コーナーが出店し、訪れた人たちでにぎわった。 -
めいきん生協ワインクラブ、山ぶどう収獲体験
名古屋勤労市民生協(めいきん生協)の組合員でつくる「ワインクラブ」の6人が14日、宮田村の畑で山ぶどう(ヤマソービニオン)の収獲を体験した。「ワインの原料を自分たちの手でもぎ取れるなんて幸せ」と作業を満喫。同生協は年末に解禁される山ぶどうワインの新酒から、組合員への本格的な販売も予定しており、宮田と中京圏を結ぶつながりの深まりに関係者も期待を寄せている。
宮田村では同生協とのリンゴオーナー制度で多くの組合員を毎年迎えているが、ワインクラブも宮田村の山ぶどうワインが生産を始めた8年前に発足。
理念に賛同したオーナーの組合員15人ほどで構成し、収獲や仕込などの作業を体験し、年末の新酒発表会にも参加している。
この日は6人が訪れ、山ぶどう栽培組合長の春日伊平さんの畑で収獲体験。
初めて山ぶどうを収獲したという春日井市の女性は「こんなに味が濃くて甘いとは思わなかった。ワインを飲む楽しみが、またひとつ増えた」と話した。
同生協は法改正で昨年から酒類を取り扱うようになり、注文書に山ぶどうワインも掲載し組合員に販売する。 リンゴオーナーとワインクラブの事務局を務める同生協の川瀬春雄さんは「農業や食育など理解を深める面からも、産地と消費地がつながりを深めることは良いこと」と話した。 -
信州花の里いいじまコスモスまつり賑わう
伊那谷最大規模、200万本が咲く飯島町上の原のコスモス畑で14、15日、信州花の里いいじまコスモス祭りが開かれ、ミニコンサートや花の摘み取り、テント村などでにぎわっている。町・観光協会などでつくる実行委員会主催。
秋咲き大輪系を中心に、黄花、クリーム系、オレンジ系など多彩な花が咲く4ヘクタールのほ場では、来場者は5本、10本と好みの花を摘み取ったり、駐車場特設ステージで繰り広げられる駒ケ根アルプホルンや飯島小学校合唱部、フルートアンサンブルなどの演奏に耳を傾け、餅つきを楽しみ、花の中でのどかな時を過ごしていた。
また、リンゴやナシ、野菜、花など農産物、五平もち、おやき、おこわなどの農産加工品が並ぶテント村では、1点2点と飯島町の特産品を買い求めていた。
15日は午前10時30分からマーケット開店、駒ケ根アルプホルン演奏、午前11時30分、餅つき、引き続き、セントラル愛知交響楽団、飯島中学校吹奏楽部などが演奏する。 -
大芝高原で上伊那郡市育樹祭開催
上伊那郡市育樹祭が13日、南箕輪村の大芝高原みんなの森であり、関係者や地元小学生ら総勢330人が除伐作業などを体験した。上伊那地方事務所、南箕輪村、上伊那山林協会、上伊那森林組合主催。
「育樹月間」(10月)に併せた恒例事業。森林づくりの大切さなどを学んでもらう目的で、上伊那各市町村を巡って開催している。今年は市町村や林業団体などの関係者、南箕輪と南部の両小学校6年生、一般が参加した。
式典で竹松政博地方事務所長は「森林の良さを見つめ直してもらい、多くの人の力で整備が推進され、より良い状態にしていければ」とあいさつ。
児童を代表して南箕輪小の清水泰志君と南部小の福沢咲さんが「豊かな緑を守り育て、大切な宝物として次の世代に引き継ぎたい」と宣誓。記念品として、南箕輪小に農業用フォークと草かき、南部小に樹木ラベル一式が贈られた。
参加者たちはアカマツ林1・8ヘクタールで、ナラやカエデ、リョウブなどの広葉樹を間伐。児童たちも指導を受けながらナタやのこぎりを使って作業した。ほかに、13年前に植えられたヒノキの枝払いなど、約1時間作業に汗を流した。 -
秋の風物詩「わらにお」作り
駒ケ根市東伊那の白川泰章さん(70)方で12日「わらにお」作りが始まった。白川さんは稲刈りの終わった田に3本の長い木で支柱を組み、形がゆがまないよう気を使いながら丁寧にわらを積み上げた=写真。「昔はどこの家でも作っていたもんだがこのところ全然見ない。この辺では今じゃうちだけだよ」と白川さん。1つ作るのに約1時間かかる重労働だが、白川さん方では毎年10個ほど作っているという。
「わらにお」は稲わらを良い状態で保存するために高さ約2メートル、直径約1・5メートルの円柱状に積んだ物。農業の機械化により家畜を飼わなくなったことなどからわらの需要がなくなり、最近ではほとんど見られなくなった。 -
農事組合法人
名称「みのわ営農」に決まる箕輪町の農事組合法人みのわ営農(仮称)設立発起人会は11日夜、第3回会議を町役場で開き、設立趣意書案を承認し、法人名を「農事組合法人みのわ営農」に決定した。
「みのわ営農」は、町内を一円とする農事組合法人。設立の趣意は▽国の農政大転換に対応した受け皿づくり▽農業機械への過剰投資を抑え競争力のある米産地づくり▽荒廃農地の防止と担い手育成の基盤づくり▽地域農業者の協同組織としての農事組合法人づくり-。担い手組織要件をクリアし、税制度や経営面でメリット追求がより期待できる農事組合法人を選択した。
今後は、加入申込みに向け17日から19日まで町内15地区で集落懇談会を開き、31日までに第1次申込みを取りまとめる。設立総会は12月10日に伊那プリンスホテルで開く。 -
伊那市長谷のNPOと信大農学部が雑穀収穫
ミレット(雑穀)を復活・普及させ、中山間地の地域活性化を狙う伊那市長谷のNPO法人「南アルプス食と暮らしの研究舎」と信州大学農学部食料生産科学科の井上直人教授の研究室は11日、長谷の田んぼで栽培してきたキビやヒエ、アワなど6品目20種を収穫した。
雑穀の栽培は「ミレット復活事業」の一環で、同地に適当な品種を調査し、普及を目指す。来年度以降は栽培面積を除々に拡大していくとともに、研究舎では品種の特性に合った料理の開発、提供も考えている。
両者は昨年12月から取り組み、全国各地で栽培されているさまざまな品種を集めて、大学の苗場には種。6月に長谷の約5アールの田んぼに苗を移植し、手を加えたのは2度の草刈りのみで、無農薬で育てた。この日は、会員や学生ら約20人が作業にあたり、種類ごとに実の部分だけを刈った。
雑穀は栄養価が高いことから井上教授は「長寿社会の現在、健康面からニーズがあり、都会では白米より高値で取り引きされている」と話し「山村の農家が主体的に栽培していければ、地域振興にもつながる」と期待していた。 -
人気上昇ペレットストーブ
県補助、原油高も追い風に原油高や県の補助制度新設などで、木質ペレットストーブの人気が高まっている。製造販売する宮田村の近藤鉄工(近藤満社長)は、昨年の出荷台数の2倍にあたる300台の生産を見込んでおり、本格的な冬の到来を控えてフル操業の状態。県外からの問い合わせも多く、対応に追われている。
県は近藤鉄工やヨウホク(駒ケ根市)など3社のペレットストーブ3機種を「信州型」と認定。購入する個人や事業者に10万円を補助し、100件の枠に11日現在で45件の申し込みが来ている。
また、市町村への補助制度も設けたほか、県施設や県立高校に新たに100台の導入も予定している。
積極的な普及策の追い風になっているのが、最近の原油高。「割高だったペレットだが、灯油などの値上がりで価格差もなくなった。環境にやさしい面も受けている」と県の担当者は説明する。
近藤鉄工は3年前の初年度は35台の出荷だったが、順調に生産台数を伸ばしてきた。
同社のホームページはストーブを全面に取り扱い、遠くは広島、山口などからも問い合わせが寄せられる。
「コスト面が有利になってきたこともあるが、環境にやさしいことや火の見えるストーブの暖かみも人気が高まっている理由」と同社の・ス木重由総括担当。
全てが職人の手作りのため月産50台ほどだが、今月から来月にかけて生産の最盛期を迎える。 -
おいしい芋焼酎に
原料のサツマイモ収獲上伊那の酒販店などが地域の協力も得て企画する、地元産サツマイモを原料にした芋焼酎づくり。宮田村では9日に、イモの収獲作業を行った。春先から生産を手がけた農事グループ「駒原ファーム」のメンバーら約10人が、「おいしい焼酎になれば」と思いを馳せつつ額(ひたい)に汗した。
全8市町村でそれぞれ賛同者を募り取り組んでいるが、宮田村では「駒原ファーム」が町三区の休耕田28アールを使って栽培。
取り寄せた「黄金千金(こがねせんがん)」の種を苗におこし、5月に植えた。
この日は、ファームのメンバーに加え、住民の有志も参加。トラクターで畑をかき、大きく実ったイモを手作業で次々と掘り起こした。
焼酎用のイモ栽培は同ファームにとって初めての経験で、当初は試行錯誤の連続だったが、宮嶋正明代表は「1年やってみて様子も分かった。生産調整した休耕田の活用になり、地域おこしにも役立てれば」と期待を寄せた。
宮田村分の収獲量は約5トン。既に箕輪町などでも収獲を行っているが、飯田市の喜久水酒造で醸造し、12月には産地別など9種類の焼酎として販売される予定だ。 -
みはらしファームゴボウオーナー収穫
実りの秋を迎え、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで8日、ゴボウオーナーの収穫作業があった=写真。6家族が集まり、春先にまいたゴボウを次々と収穫。その感触を楽しんだ。
今年、ゴボウづくりに参加したのは9家族。上伊那在住者が中心だが、遠くは下諏訪町などからの参加者もおり、リピーターが多いという。
園主の西村勇一さんから、春先の天候不順や梅雨の長雨の影響で、今年のゴボウは成長が遅れ気味であることなどの説明を受けた後、掘り起こしに挑戦。ゴボウは約1メートル近くまでに成長していたが、側面を少しだけ掘り起こすと、子どもの力でも抜けるようになり、するっと抜けたゴボウを見て「抜けた」と笑顔を見せていた。
11月にはナガイモの収穫も行う。 -
実りの秋に歓声
かかし隊、稲刈りに力あわせ農作物の栽培を通じて季節の行事も味わう宮田村公民館の親子学級「われら、かかし隊」は7日、稲刈りを行った。鎌を使って手作業で収獲。心地良い汗を流し、実りの秋を喜んだ。
同隊は町3区の休耕地を借りて野菜などを栽培。水田もつくり、春に植えた稲も立派に成長した。
黄金色に垂れた稲穂に、子どもたちはニッコニコ。町3区の川手友幸さん、加藤政義さん、大田切区の田中一男さんらの指導で、親子一緒に力をあわせ収獲した。
昔ながらに、はざかけして乾燥。脱穀してもち米にし、来月の収獲祭で味わう。
作業後は、十五夜の郷土食「オカラコ」で昼食。地元に伝わる風習も体験し、秋の一日を満喫した。 -
山ぶどうワイン仕込み式
宮田村の特産品・山ぶどうワインの仕込み式が6日、醸造する新田区の本坊酒造信州工場で開かれた。村内農家14戸が栽培する山ぶどうは今季も豊作で、糖度、酸味とも最高の状態。同工場も新たな製法を取り入れ、さらに美味しいワインとして12月には新酒を発売する。
式には山ぶどう栽培組合や村、農協など関係者約20人が出席。茎を取り除く破砕機(はさいき)に、収獲したばかりの山ぶどう500キロを次々と投入した。
312本で始まったワイン醸造も8年目を迎え、今年は25トンほどの収量で1万8千本近い生産を予定。現段階では新酒の「紫輝」と、「駒ケ原」を共通銘柄にした熟成、樽熟成、甘口と4種類の発売を計画している。
そのうち当初から生産を続けている12月発売の「紫輝」は、ボジョレ・ヌーボーにも使われる製法を一部に導入。
茎などを取り除かず房のままタンクに投入して自然発酵させる方法で、今まで通りの茎を取り除く一般的な製法で醸造するワインに一部調合する。
「新酒にあったフルーティーな仕上がりが期待できる」と、同工場長の藤野公宏さんは話す。
高品質を証明する県の原産地呼称管理制度に3年連続で認定されている山ぶどうワイン。生産者のたゆまぬ努力で良質なワインが完成する。 -
入笠牧場で下牧始まる
伊那市高遠町の入笠牧場で5日、牛の下牧が始まった。4カ月間伸び伸びと過ごした牛たちは広大な草地との別れを惜しむように下山した。
放牧は丈夫な乳牛の育成や種付け、酪農家の労力軽減が狙い。今季は南信地方の酪農家42軒から希望を受け、ホルスタインや黒毛和種162頭を放した。
降雨日が少なく高温が続いた影響で牧草の伸びが悪い上、鹿に食べられたことで乾草を与えて補ったため、「健康状態が良くない牛も見受けられた」。例年、下牧時には平均40縲・0キロ体重が増えるという。
JA上伊那職員や酪農家など関係者約50人が作業。妊娠鑑定や体重測定、駆虫剤の投与などをして下牧させた。初日は約70頭で、2日かけて全頭を下ろす。 -
みはらしファームでフジの台木に懐かしいリンゴ3種類が実る
懐かしのリンゴはどんな味?竏秩Bフジの台木に昔懐かしい「国光」など3品種を接ぎ木したリンゴの木に今年、4種類のリンゴが一斉に実った=写真。接ぎ木は2000年から始めたが、実がなったのは初めて。担当者は「今年はどんな味かをみることができる」と笑顔を見せる。
「国光」は、約20年前まで上伊那で良く食べられていた品種。しかし、甘味の強いフジが台頭するにつれて徐々に作られなくなり、今では木そのものもなくなってしまったという。
そんな思い出の味をもう一度食べてみたい竏窒ニ、同公園事務所の職員らが思いたち、上伊那農業改良普及センターに依頼して2000年に国光を接ぎ木。その後、03年までに「大国光」「東光」など、いずれも現代では見かけなくなった品種を接木したが、花が咲いたことはなかった。
しかし、今年の春はすべての枝の花が開花。担当者は「昨年の秋、根の回りを掘り起こして肥料を上げた。それが刺激となって、今年は花が咲いたのでは」と話す。
現在は、約60個近い実がなっており、徐々に色付き始めている。大きさはやや小ぶり。収穫適期を迎え次第、試食会をする予定。 -
りんどう、仏花から喜びのシーンにも似合う花に
高原の空のように青く、水のように涼しげな「青」、ブライダルにも似合う華やかな「ピンク」-。県花リンドウのりんと咲く、清楚で日本的な姿にひかれ、そのリンドウを仏花から脱皮させ、洋花にもマッチする華やかな花に改良、50種類余を品種登録した瀬戸尭穂さん、日本一のリンドウ育種家である。
花の色はブルー、ピンク、パステル、ホワイト系。筒咲きから花弁が外反転するもの。豪華な3倍体、アレンジしやすいスプレー咲きなど、リンドウのイメージを一新、多彩な花を次々と世に送り出した。 -
出産モォー大丈夫
林道崩落の宮田高原で下牧何とか下界で出産できます‐。7月豪雨による林道崩落で寸断状態にあった宮田村の宮田高原で3日、放牧していた牛9頭の下牧作業があった。出産を今月中に控える牛もいたため、急ピッチで林道を仮復旧。関係者の努力の甲斐もあって健康状態はいずれの牛も良好で、車に揺られて元気に下山した。
豪雨で宮田高原に通じる寺沢林道は各所で寸断。起点から6・5キロ地点では、道が10メートル以上にわたって跡形もなく崩れ、仮復旧も手間取った。
2日の段階でも道は開いておらず、関係者はヤキモキ。それでも悪天候の中、作業を続けて何とか間に合わせた。
豪雨以後の2カ月間は、村職員が交替で高原に入り、牧場を管理。牛の健康面に気を配り、大きな問題などはなかった。
出産を控える12歳の黒毛和牛も、胎児ともに健康状態は良好。この日、下牧作業に参加した獣医や畜産関係者は「あと1週間ほどで生まれそう」と話し、運搬車に乗せた。
他のホルスタイン8頭も体重が数十キロほど増加。豪雨の影響を感じさせなかった。
林道崩落でキャンプ場の今季営業を休止するなど被害が大きかった標高1650メートルの同高原は、里より一足早く長い冬を迎える。 -
良質なワイン期待大
宮田村特産「山ぶどう」収穫始まるワインに加工する宮田村の特産品「山ぶどう(ヤマソービニヨン)」の収獲が、3日朝から始まった。昨年に比べ1週間ほど遅いが、糖度も日増しに高くなっており、房の成り具合も上々。「今年も美味しいワインができそう」と、栽培農家は・ス実りの秋・スに期待をふくらませている。
14戸の栽培農家のトップをきって、駒ケ原にある秋山泰久さんの畑で収獲が開始。県外からも収獲したいと仲間が訪れ、にぎやかに作業初日を迎えた。
今年は病害もほとんどなく、7月豪雨など夏の日照不足で心配された糖度も、秋の深まりとともに順調に上がってきた。
「ぶどうの木は5年で大人になる。宮田のほ場では7年ほどを迎えており、一番脂の乗った成熟期。渋みもでてきて、より本格的なワインが期待できる」と秋山さんは話す。
今年は過去最高の出来だった昨年を若干上回る25トンから30トンの収量を予定。栽培組合の春日伊平組合長も「ここに来て寒暖の差も加わり、良質なぶどうに仕上がった」と胸を張った。
村内の本坊酒造で仕込むワイン「紫輝」と「駒ケ原」の2銘柄は、県の原産地呼称管理制度の認定を受けるなど、業界内でも高い評価。最も早い新酒は12月に発売する。 -
雨の中、スイセン1万球を植え付け
駒ケ根市の北割2区光前寺参道で1日、スイセンの植え付け作業があった。北割2区農政組合(清水丈明組合長)や中山間地域農業協定(小原俊文代表)、育成会など園児から高齢者まで160人が参加、小雨の中、「花の咲くのを楽しみに」1万球を植え付けた。
びくやつるはし、トンガなどを持って集まった参加者は、4班に分かれ、参道周辺の田の畦に植え穴を開け、5センチ間隔で、黄色のラッパスイセンとアイスフォーリスの2種類の球根を植え付けた。
不安定な土手の上とあって、参加者は足元に注意を払いながら、作業を進めた。
清水組合長は「光前寺のしだれ桜とともに、参道のスイセンが花の名所として有名になり、観光客も増えている」。小原代表は「今年は8アールに菜の花を作付けした。来春はスイセンと菜の花ではすばらしい景観になるのでは」と期待した。 -
わくわくカミーちゃん農園
)
JA上伊那の「わくわくカミーちゃん農園」が1日、飯島町、中川村であった。
郡内から32組94人の親子が参加し、ブドウや二十世紀の収穫体験、果実選果場の見学し、地元の農産物に理解を深め、農業の大切さを実感した。
JA上伊那片桐駐車場に集合した参加者は、西原ぶどう園に移動、甘みが乗ったブドウ(ピオーネ)を味見をした後、レインカットのほ場で大きく黒く熟した房を2房ずつ切り取った。
祖母と2人で参加した、駒ケ根市の太田早紀ちゃん(小3)は「甘くておいしい。大きな房が採れた」と大喜び。
この後、一行は七久保の梨園に向かい、黄色に完熟した二十世紀梨のもぎ取りを体験した。
飯島選果場では「ふるさとの味いいじま」の会員の指導でカボチャのおやきづくり、新米で好きな具を入れて、おにぎりを握り、食欲の秋をたん能した。