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クマがまた出没、マレットゴルフ場、体験広場近くで
7日午前7時50分ころ、宮田村新田区の村マレットゴルフ場と駒ケ根市の森と水のアウトドア体験広場をはさむ村道で、子連れのクマが目撃された。近くの山林では5日にも体長1メートルほどのクマが出没したばかり。両施設は利用者も多く、村や駐在所などは注意を呼びかけている。
体験広場の管理人が出勤したところ、広場方面から道路を渡ってマレットゴルフ場方面へ横切っていく親子のクマを目撃した。マレットゴルフ場北側の山林に逃げたとみられる。
管理人は5年前から広場へ通っているが、クマを目撃するのは初めて。「近くで出没するとは聞いていたが、朝とはいえ日中に出るとは」と話した。
同マレットゴルフ場では、この日も愛好者がプレーを楽しむ姿がみられたが、場内に音楽を流すなど、対応もみられた。
山が近いことから通称・ス西山山麓・スと呼ばれる同村道沿線では近年、中央道西側の一帯でクマの目撃情報が相次いでいる。 -
アマランサス地域活性化にどう生かす
日本アマランサス・キノア研究会による第10回「アマランサス・キノアシンポジウム竏鋳n域でアマランサスをどう活かすか」が16、17日、南箕輪村の信州大学農学部である。
地域活性化などを目的として、上伊那でもアマランサスの栽培が始まり、「それをどう生かして商品開発を進めていけばよいか」などの課題がでてきている。そこで今回は、学術研究の発表とおもむきを変え、市民フォーラム的なシンポジウムを企画した。
16日は総合実験実習棟30番教室で午後1時縲・時。アマランサスを用いた活動に取り組む各界の関係者が、普及と課題、加工食品開発の取り組み、地域おこし事業における役割など、それぞれの視点から発表する。17日はエクスカーションで、農学部内にあるほ場や伊那市高遠町のアマランサス畑の見学を予定している。午前9時縲恊ウ午ころ。
参加費は一般千円、学生は500円(懇親会参加者は、別途3千円)。申し込み、問い合わせは、信大農学部(TEL77・1619)根元さんへ。 -
箕輪町酪農振興協議会がマレットゴルフで親ぼく
箕輪町酪農振興協議会(根橋英夫会長)のマレットゴルフ親ぼく会が3日、同町のながた自然公園マレットゴルフ場で開かれた=写真。会員の家族を対象とした交流に14軒、約30人が参加し、会話を交えてプレーを楽しんだ。
親ぼく会は年一度の恒例。昨年までは公園内の「自然公園コース」を会場にしていたが、豪雨災害で同コースが使えず、本年は「ながたコース」で熱戦を展開。使いなれたコースとは違った「新鮮さ」を口にする人も多く、それぞれが満喫した様子だった。
同協議会は県内で唯一の酪農振興協議会、本年で発足48年を迎え、町内の46軒が会員。発足当時に比べて会員数は3分の1以下に減っているが、乳牛の総頭数は最盛期の2千頭を維持するも、牛乳の消費量が減っていることが課題だという。
根橋会長は消費量減少の問題について、「我々自身が消費拡大に務める必要がある」と会員に呼び掛けた。 -
韓国の若手農業者が宮田村で農業視察
韓国・忠南道地域の農業者が5日、宮田村を訪れて農業視察した。昨年に続き2回目で、担い手の高齢化が進むなかで、どのような土地利用に取り組んでいるかなどを学んだ。
一行は農業者で組織する「全国農民会忠南道連盟」のカン・サ・ヨン団長をはじめとした15人。集団営農を先駆けて取り入れてきた宮田村の農業に学ぼうと、昨年参加した人も含め若い農業者が大半を占めた。
高齢化や国の食糧政策により、脚光を浴びた「宮田方式」も変化を遂げていると、村の担当者が説明。
その後、ライスセンターや、リンゴ、山ぶどうのほ場を見学し、機械化が進んでいることなどに関心を寄せた。
忠南道地域の農業は米作が中心で、高麗人参の産地としても有名。韓国でも担い手の高齢化の予兆があり、同様の問題を抱える日本の農山村の現状に理解を深めていた。
この日は飯島町も訪れ、9日までの滞在中、飯田市、岐阜県大垣市などを訪問する。 -
またまた村職員がクマに遭遇
宮田村新田区の南平工業団地北側の山林で5日午前10時半ころ、体長1メートルほどのクマが出没した。作業中だった村上下水道係の職員が目撃。防災無線などで周辺地域に注意を呼びかけている。
職員は20メートルほど前方にクマを発見。気付かない様子だったため、一時避難して撃退用のトンガを持って現場に戻ると、クマはその物音に驚き山中に逃げていったという。
7月には豪雨災害の被災状況を調査していた別の村職員が、出会い頭に遭遇したクマに襲われそうになったばかり。
今回目撃した職員も、以前にもクマに遭遇した経験を持つが「正直ビックリした。何かを食べているようだった」と話した。
現場付近は4月にもクマが出没するなど、近年目撃情報が複数寄せられている。 -
箕輪町農業委員会
農地パトロールで遊休農地確認箕輪町農業委員会は5日から11日まで「農地パトロール週間」とし、各営農組合単位で遊休農地の現状確認に取り組む。初日の5日は、中部営農組合と箕輪営農組合がパトロールした。
中部営農組合は5人が農業委員会の腕章を着け、「農地パトロール」のステッカーをつけた軽トラックで松島、上古田、中原地区を回った。昨年までのデータや地図と照らし合わせながら全農地を調べ、耕作放棄地や、遊休地から耕作地に戻った農地などを確認した。
今後、各営農組合のパトロール結果を集約し、遊休荒廃地の予防、減少に向け対策を検討する。
農業委員会農地部会の黒木一郎部長によると、町外在住者が所有する農地が遊休地になっていることもあり、なかには雑木や草が生い茂っている農地もあるという。「耕作放棄地になる前に農業委員や営農組合員に相談してほしい」と話している。 -
信州伊那路共選の果樹直売所オープン
箕輪町八乙女の広域農道沿いに3日、信州伊那路共選の果樹直売所がオープンした。サンつがる、幸水など秋の味覚を求めて地元や近隣から買い物客が訪れている。
品種は梨が幸水、リンゴはサンつがる、さんさ。いずれも1袋500円。今後、梨は20世紀、南水、リンゴはシナノスウィート、ジョナゴールド、紅玉、王林、ふじが順次出てくる。
選果場によると今年は梨、リンゴともに少し小玉。幸水は糖度、味はよく、今週末が出荷のピーク。サンつがるは熟度、糖度、硬度ともによく来週がピークの見込み。リンゴは今年、長雨後の晴天続きで日焼けがあり、鳥や害虫被害もあって出荷量は計画の3割減という。
直売所は午前9時縲恁゚後6時。贈答用も扱う。当面、売り切れの場合に閉店時間を繰り上げることもある。 -
南箕輪村で農作業事故防止・安全推進協議会
農作業安全運動月間に合わせて南箕輪村営農センターは1日、農作業事故防止・安全推進会議を、南箕輪村のJA上伊那南箕輪支所で開いた=写真。
稲刈りの時期に合わせ、利用が増えるコンバインなどによる作業事故を未然防止することが目的。県内の農作業事故の実態や機械操作講習などから、作業中の留意点などを講習した。
村内における昨年の農作業死亡事故は1件だが、比較的軽微な事故は何件か発生している。こうした事故が、大事故につながる危険性もあるため、背後の見えないコンバインで作業する場合は補助者が配慮したり、草が詰まった場合は機械を停止して取り除くなど、十分な注意を払うよう促した。また、県内の傾向として高齢者の事故が多いため、基本を怠らず、適度な休憩を取るなどして心と体を休めながら、安全な機械使用をするよう求めた。 -
4月からみはらしぶどう生産組合長に就任
伊那市西箕輪
林正隆さん(66)野菜は毎年考えて、いろんな作り方をしなければならないけど、ブドウは1年目にやったことを応用して、続けていくことができる。それに果物ってなんか、夢があるでしょ竏秩B
開園して5年目となる「みはらしぶどう園」。3年目から徐々に実がつき始め、4年目となった昨年は、これまでにない実りがあった。「今年は長かった梅雨の影響が心配だったけど、夏場の好天で持ち返した。ここは標高が高く、昼夜の寒暖差が大きいから糖度の高い果物ができる。まだ始めたばかりだから、ブドウの先進地に比べて来場者が少ないのは残念だけど」ともらす。
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退職後はゆっくりしようと考えていたが、古くからの友人に声を掛けられたことや、自宅近所でできることもあり、ぶどう園に参加することを決めた。それまで、手伝い程度に農業をすることはあったが、出荷までする本格的な農業は初めてだった。木を育てる1、2年目はそれほど手間もかからなかったが、実がなりはじめた3年目、ブドウづくりの大変さを思い知った。
6月から7月にかけ、作業は本格化する。木の剪(せん)定から始め、房作りのための摘果、種なしにするためのジベレリン処理、袋がけ、消毒竏窒ニ続く。ピオーネ、シナノスマイルなどの大粒種は、60粒を36粒ほどまで摘果し、粒が大きくなるように促すが、実が成長してしまうと摘果のはさみが入らなくなるため、作業は短期間に集中する。連日、ブドウを見上げ、腕を上げたままで作業を続けなければならないため、次第に体が悲鳴を上げ始める。また、暑さ寒さも我慢しなければならない。それまでの会社勤めと違うことばかりだった。その一方で、無事に果実が成長する姿を見続けることへの喜びも覚えた。「自分の場合、ほかに何かしているわけでもないから、ぶどう園のおかげでいつも必ず一つは楽しみがあるのはいい。こんなに手がかかるとは思わなかったけど」と苦笑いする。
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生産者のほとんどは、ぶどう園の開園と同時にブドウ作りを始めた人ばかり。専門家の技術指導を受けたり、土壌改良をするなどして試行錯誤を続けているが、味には絶対的な自信を持てるまでになった。「最初は小粒で甘味もあまり出ていなかったが、木も安定し、酸味と甘味のバランスも良くなった。これからまだまだ良くなっていくよ」と自信を見せる。だからこそ、より多くの人に来てもらいたいという思いも強い。
「より多くの人に楽しんでもらえるよう、品種を増やすことも考えている。若い人は大粒が好きだけど、お年寄りは小粒が好きな傾向にあるから、そういうことも考慮して。市内でも、ここにぶどう園があることを知らない人もいる。すぐに広めるのは無理でも、美味しいブドウをつくり続けて、徐々に知っていってもらえばと思ってるよ」 -
「農事組合法人みのわ営農」(仮称)設立発起人会第2回会議
箕輪町の「農事組合法人みのわ営農」(仮称)設立発起人会は30日夜、第2回会議を町役場で開いた。役員会で検討した法人化計画や出資金の金額などを示し、10月の集落懇談会開催を確認した。
全町一円を対象とした法人設立を目指し5月下旬、設立発起人会(会員50人、柴正人代表)を立ち上げた。12月に設立総会を開く予定で、7人で構成する役員会で細部検討を進めている。
「農事組合法人みのわ営農」(仮称)は、水稲を中心とした基幹作業(耕起、代かき、田植え、収穫)を請け負う法人で、経理を一元化する。出資金は1口が水田面積1アール100円で、200口を上限とすることなどを説明した。
加入を勧める農家に(1)米を出荷している(2)水田耕作できなくなった(3)協業組織や営農組合に水田作業を全て、または一部委託されている(4)オペレーターとして参画したい-農家を挙げた。
今後は農家組合長会、ライスセンター運営委員会、コンバイン協業組合長会などの会議を重ね、10月に第3回会議を開く。集落懇談会は10月17、18、19日の3日間に15会場で開催。資料と加入申込書を配り、10月末までに加入申し込みを取りまとめる予定。 -
伊那市、みはらしいちご園でLEDを使ったイチゴ栽培実験を本格化
伊那市は、成長促進や病害虫防除などの効果が期待される発光ダイオード(LED)を使った養液栽培の実証実験を、西箕輪の農業公園みはらしファームの観光農園「みはらしいちご園」で本格的に開始する。研究は信州大学農学部に委託する。他地域には、野菜栽培などでLEDを導入して効果を上げている事例もあり、実用化ができれば、無農薬栽培の実現、労働負担低減などの成果が期待される。
市は、新技術の導入による産業振興、農業振興の効果への期待から、LEDによる農作物栽培に着目。昨年10月から今年の6月にかけて、信州大学農学部、みはらしいちご園と連携しながら、試験的にLEDでのイチゴの栽培を試みた。
その結果、一定の効果が見られたが、実際にどれだけの成果があるか、具体的なデータを得るには至らなかった。そのため、整った施設で実験をして、具体的成果を得るとともにコスト面なども考慮し、実用化を視野に入れて検証する。
現在は、信大とみはらしいちご園で具体的な実験内容を検討している。 -
村内生産農家と児童が給食交流
安全、安心な食のありがたさに感謝宮田村の宮田小学校は30日、日々の給食に農産物を提供している村内生産農家を招いて「地域食材100%の日」を開いた。いつもは提供する側の生産者と食べる側の児童が顔をあわせ、地域食材ふんだんの給食で交流。「安全、安心な食材を」と取り組む熱心な地域の姿を知り、子どもたちは食のありがたさ、大切さを改めて実感した。
地元の新鮮な農産物を届けてくれる「学校給食を育てる会」との交流で3年目。この日は同会から10人が訪れ、各学級で会食した。
当然、給食は会員が丹精込めた野菜や肉を使用した献立に。
ボリューム満点のソースカツ丼、ジャガイモ、ニンジン、シメジ、タマネギ、豆腐と地の食材が彩り豊かな、その名も「宮田汁」も登場した。
豆類豊富な「まめまめサラダ」、デザートはリンゴと、豊かな宮田の大地を実感するメニューとなった。
児童と会員が歓談しながら一緒に給食を満喫。モリモリたいらげる子どもたちの姿に、3年1組で会食した白鳥静子さん=町三区=は「喜んで食べてもらえて本当にうれしい」と話した。
6年3組で交流した大平一郎さん=中越区=は、リスクを負っても無農薬栽培に取り組んでいると説明。安全なものをつくろうと努力する農家の想いにふれ、児童は感謝しながら食べていた。 -
上伊那のいも焼酎を全国配信 伊那八峰・12月発売へ
全国へ発進できる焼酎をつくろう竏窒ニ、上伊那産のサツマイモを原料にしたいも焼酎「伊那八峰(仮称)」の販売店企画会議が29日、伊那市西春近の県酒類販売伊那支店であり、焼酎は市町村産地別に製造することが、企画立案者側からの発表された。
この日は、販売に関しての呼び掛けに集まった、上伊那の販売店主ら12人が参加。生産、製造、販売代表ら5人から、今までの経緯や今後の販売方法などの説明を聞いた。
いも焼酎は上伊那内の産地別の8本に加え、権兵衛トンネル開通記念の1本(産地は同トンネル出入口近くの同市西箕輪)の計9種類を製造予定。それぞれ、蒸留方法、アルコール度数、イモの種類の違いなどで、味に変化を持たせる。
本年度から販売に向け、全8市町内で生産者組合員、ボランティアらが原料のイモ「黄金千貫」などの苗を植えている。総収穫数量は200トン(推定)。その一部で9種類の計、約1万6千本(1本720ミリリットル)を「喜久水酒造」(飯田市)が製造する。
話し合いの中では、ラベルの図案となる水墨画(作者=上山仁司・飯島町)の披露=写真=もあり、販売店からは「ラベルには『無農薬』の表示を盛り込みたい」などの意見もあった。
企画立案者の池上明さん(50)=池上酒店社長・飯島町=は、遊休農地の活用、伊那谷のPRに役立てばと期待。今回集まった12人が中心となって販売していく考えで、「売りたいという意思のある店に置きたい」とし、イモの収穫に参加する意思のある人を条件としている。
9月中旬にも会議があり、価格や味などの決定について話し合う予定。収穫、焼酎の製造は10月中旬からで、12月上旬の発売を目指す。 -
枝豆狩り
箕輪町の南部営農組合が水稲育苗ハウスで栽培している黒大豆の枝豆狩りイベントが27日、中原のJA上伊那北部育苗センターのハウスであった。約50人が訪れ一抱えもある枝豆を嬉しそうに持ち帰り、盛況だった。
水稲育苗ハウスを有効かつ効率的に利用し、農業生産に役立てようと、今年初めて黒大豆「玉大黒(タマダイコク)」の栽培に取り組んだ。第1段階は枝豆として収穫、残りは黒豆として販売する栽培体系の確立のため、ハウス6棟約11アールで試験栽培している。
枝豆狩りは、1メートルの荒縄で結わえるだけ収穫した枝豆を持ち帰りできる。長岡区の夫婦は、「主人が枝豆が大好きで1年中食べる。黒豆は味が違っておいしい」「すごくうれしい。今日はおいしく飲める」と話しながら収穫していた。
育苗ハウスで黒大豆の栽培は珍しく、南部営農組合は先進地の事例などを参考に栽培。摘芯(しん)による収量などの比較試験では摘芯したほうが多く実がつく結果を得た。無農薬栽培で、少し虫がついてしまうなど来年に向け課題もあるが、柴正人組合長は、「初の企画だったが予想より大勢訪れてくれた。まめまめしく働き、正月には黒字になるようにとの願いを込めて、残りは黒豆として収穫する。来年も研究して育てていきたい」と話した。 -
信大食料保健機能開発研究センター開所
食品の機能性研究や産学連携の拠点となる「食料保健機能開発研究センター」が28日、南箕輪村の信州大学農学部に開所した。学部の中核を担う機能性食料開発研究を充実・強化を図りながら、産学連携や機能性研究に関する企業相談を受け付けていく。唐澤豊農学部長は「センターは、“食”の活動拠点となるもの。食料関係企業と協力しながら、学生の育成にもつなげていきたい」と語った。
同センターは、食品の機能性研究などに関する企業から寄せられる相談に対し、共同研究などを提案していく地域連携の場として機能する一方、企業という媒体を通して大学が行っている研究を、社会に還元する役割も担っていく。
総事業費は約6500万円。農学部棟の一画約415平方メートルを改築し、学内の分析機器を集約し、分子量などから物質の詳細な成分を分析ができるLC竏樽S/MSなど、最新分析機器3台も導入した。企業の研究者に貸し出せるオープンラボもあり、専門的な機器のない中小企業の研究者などが、高度な研究に取り組める環境も整えられている。
今後は、これまで地元企業と共同研究してきた「無塩みそパウダー」などを、同センターの事業として取り組んでいく予定で、さらなる相談・要望を各企業から受け付け、共同研究などを提案していく。
開発研究に関する問い合わせは(TEL77・1518)橋本さん、産学連携受託に関する問い合わせは(TEL77・1647)清水さんへ。 -
高原スープさらに美味しく
野ひばりの会メンバーが相互に研さん宮田村の農村女性グループ・野ひばりの会(田中みち子会長)が、村内のイベントなどで提供し、人気を集める手作りの「高原スープ」。夏野菜のトマトを使うが、12月に開かれる山ぶどうワインまつりにも美味しいスープを振る舞おうと、22日夜に下準備を兼ねて講習会を開いた。
宮田の新しい味の名物にと、作り始めて9年。3年前まで宮田高原で行っていた「風まつり」で提供し、評判になった。
現在も各種イベントで振る舞い定着しているが、会員はさらに美味しくと、互いに研さんを積んでいる。
この日もベテラン会員の指導を仰ぎながら、スープの素になるトマトピューレづくりに取り組んだ。
ピューレは冷凍保存が可能なため、12月の山ぶどうワインまつり用に取り置くことに。
「冬のトマトは高いし、夏に比べると品質も落ちる。今のうちに作っておけば、冬にも美味しいスープができます」とベテラン主婦の知恵も発揮していた。 -
サンつがる(リンゴ)、幸水(ナシ)の出荷始まる
飯島町上の原のJA上伊那飯島果実選果場が23日開場、早生(わせ)系のリンゴ「サンつがる」、ナシ「幸水」の選果、出荷作業が始まった。初日は伊南管内20軒がリンゴ200キロ、ナシ1500キロを持ち込んだ。
目視やセンサーで、キズ、色、形、糖度などで3-4ランクに分け、大きさをそろえ、箱詰され、名古屋方面に出荷された。
リンゴはサンつがるに続き、9月中旬から中生種の陽光、シナノスイート、主力のふじは11月から、12月初旬まで、伊南地区全体で平年並の22万ケースを予定。ナシは幸水、二十世紀、南水、ラ・フランスなど14万ケースを計画する。
JA果実課の堀内隆文さんは「今年はひょう害や天候不順の影響を受け、品質も収量ともに例年よりも良くない」と話していた。
選果場ではリンゴ、ナシの贈答用や格外品などの直売をしている。詳細は(TEL86・6688) -
水稲育苗ハウス利用で黒大豆栽培
枝豆収穫、黒豆販売の栽培体系の確立探る箕輪町の南部営農組合は今年、水稲育苗ハウスの有効利用のため、JA上伊那北部育苗センターのハウスで黒大豆の栽培に取り組んでいる。
水稲育苗ハウスは4、5月に水稲苗を育て、水稲耕作者に配って年間の役目が終わる。残りの期間を有効かつ効率的に利用し、農業生産に役立てようと、これまで花、野菜の栽培、イチゴの採苗などで優先的に利用しているが、全ハウスの利用には至っていない。
このため、黒大豆を栽培し、第1段階は枝豆として収穫、残りは黒豆として販売する栽培体系の確立のため、今年から試験栽培を始めた。
大豆の品種は「玉大黒(タマダイコク)」。栽培面積はハウス6棟で約11アール。6月1日に種をまいた。
伊那西部農業振興推進協議会の栽培技術試験も併せて実施。摘芯(しん)をすることによる収量などの比較試験で、7月27日に試験ハウスで摘芯をした。25日に調査する。
今年の栽培状況などをみながら、大豆栽培を来年につなげていきたい-としている。 -
中川村農業委員一般選挙の書類事前審査に10派
中川村選挙管理委員会は22日、9月10日の任期満了に伴う中川村農業委員選挙の届出書類事前審査を役場で開いた。定数10に対し、同数の10派が出席し、審査を受けた。
選挙委員定数が14から10に削減された農業委員選挙は29日告示、定数オーバーなら、9月3日、投開票で10人の選挙委員が決まる。
立候補予定者は次のみなさん(受付順)
▽柳生仁氏(59、新)=美里▽大島澄男氏(61、現)=小和田▽松沢吉久氏(57、新)=横前▽京沢豊氏(63,新)=北組▽片桐武氏(63、新)=上前沢▽平沢延俊氏(66、新)=桑原▽大島隆氏(61、新)=田島▽大場隆夫氏(63、新)=中田島▽下平宗男氏(62、新)=柏原▽北島勝義氏(60、新)=葛北 -
愛知県の三谷水産高校が上農から自転車で母校を目指す
自分たちの住む愛知県蒲郡市まで流れる水の源流・天竜川を見ながら自転車で母校まで帰ろう竏窒ニ、南箕輪村の上伊那農業高校から愛知県立三谷水産高校までの約210キロを、水の流れを見ながら自転車で完走するイベントを企画した三谷水産高校の生徒が22日、上農高校をスタートした。
上伊那農業と三谷水産は、3年前から互いの文化祭に参加し合うなど、「山と海」の交流を深めてきた。
三谷水産のある蒲郡市の貯水池「とよおか湖」などに流れ込む豊川用水は、天竜川の佐久間ダムから一部の水が流れ込んでいる。その天竜川をさかのぼると、上伊那農業のある上伊那地方までたどり着くことができるが、こうした事実はあまり知られていないため「自然を肌で感じながら、その事実を確かめよう」と、今回の旅を企画。
旅に臨むのは三谷水産生徒会役員ら7人。2台の自転車のうち、1台はメンバーが交代で走るが、1台は河合聖君が3日間連続で完走する。旅は1日ごとの日帰りで、次の日は前日の終了地点からスタートする。
河合君は「天竜川の水の一部が自分たちのまちに流れ着いていることを自分の目で見てみたい。がんばりたい」とあいさつ。
上伊那農業の生徒も、子牛などと共に見送りに出向き、エールを送っていた。 -
柳沢地区の農地、年内を目途に復旧を目指す
7月の豪雨災害から1カ月が経過した。土石流災害が発生した伊那市柳沢地区の農地では、堆積した土砂が乾燥し、手付かずの状態。市は、復旧に40万円以上かかることが予測される農地には、国の災害復旧事業へ補助申請をしようとしており、現在は9月の現地視察を待っている。視察などが済み次第、速やかに工事に着手し、来年度のまき付けに影響がでない年度内を目途として、工事を完了したいとしている。
柳沢地区で被害があった農地のうち、災害復旧事業の対象となりそうな面積は約7ヘクタール。しかし、今なお被害報告が各地から上がってくるため、実際にはもっと拡大する可能性があるという。
また、災害復旧事業の補助を受ける場合、所有者が費用の一部を負担しなければならないが、被害があった農地の中には耕作放棄地もあり、あえて出費をしてまで復旧を望まない所有者もいる。そのため市は現在、各所有者に復旧の意思を確認する作業に入っている。
また、用水路など農地周辺の設備改善にはすでに着手しており、来年度への影響がないようにしたいとしている。 -
山林に一部流出の桐の木沢で土砂撤去始まる
7月の集中豪雨で押し出された土砂の影響などにより、沢の水の一部が山林に流出していた宮田村新田区の桐の木沢で21日、村は土砂の撤去作業を始めた。沢の整備も進め、山林への流出防止を図る。
現場は天竜川漁協宮田養魚場の場内脇。業務や安全に支障があるとして、同養魚場は村に早期撤去を要望していた。
豪雨では沢が氾濫し、同養魚場では約3万匹の稚魚が流出。その後に応急の河川復旧を行ったが、沢の水の一部が本流を離れ、山林へと流出していた。 -
県内そば打ち愛好グループ宮田村に集結
初の交流会で、連絡協旗揚げ県内6つのそば打ち愛好グループが19日、宮田村に集まり交流会を開いた。同村のグループ「そばの実の会」(酒井昌子代表)が全面的に協力して初開催。今後も互いに研さんしあおうと「信州そば愛好会連絡協議会」(仮称)も旗揚げし、宮田村から新たなそばの文化交流が始まった。
集まったのは、いずれも信州飯田そばの会(飯田市)から技術指南を受けているグループ。
軽井沢、松本、木曽、飯田、そして上伊那からは箕輪町のそばの会と宮田村のそばの実の会が参加した。
来月9日に飯田市で「第2回日本そば大学」(全国麺類文化地域間交流推進協議会主催)が開かれることもあり、その前段として県内のそば文化をさらに盛り上げようと集まったもの。
会場では上伊那生まれの品種「サンルチン」を使ったそば打ち実演も。
そばの実の会は計画段階から協力し、宮田村の特産品を使った手づくりのごちそう、そして自分たちが手打ちしたそばを振る舞い、各地から訪れた愛好者をもてなした。
席上、今後も継続的に交流を続けようと確認し、連絡協議会の発足を決定。
飯田そばの会の仁科保会長は「交流でさらにそばが文化として広がる。熱心なお母さんたちがいる宮田村から発信できるのは喜ばしい」と話した。
そばの実の会の酒井さんは「他地区のグループと顔をあわせる機会が少なかったが、これを契機にさらにそば打ちの熱が高まると思う」と期待した。 -
南箕輪村「担い手」集落営農組織
加入手続き説明会始まる南箕輪村「担い手」集落営農組織「まっくんファーム」(仮称)への加入手続き説明会が17日夜、村内で始まった。初日は久保地区対象で、久保コミュニティセンターに35人が集まり、説明を聞いた。説明会は9地区で21日まで開く。
村集落営農組織設立準備委員会、営農センター、「担い手」育成総合支援協議会の主催。南箕輪村「まっくんファーム」と「農用地利用改善組合(団体)」の規約案を示した。加入申し込みは8月30日が提出期限で、申込書の記入方法を説明した。
集落営農組織は農家の全戸加入を目指す。対象農用地の範囲は、西天竜水路より東側の農用地と西側の水田。加入対象として▽水田を所有、耕作している農家▽水稲・麦・大豆・そばを作付け、出荷計画のある農家▽コンバインなど農作業委託をする農家▽飯米だけで自分で作業する農家も今後の農地管理、集団作付け、農地利用調整からも加入を-など6項目を挙げた。
7月までの仮加入申し込みでは、全体で約390人、40%程度が加入を希望している。
説明会で原英雄代表理事は、「11月にはスタートしないと間に合わないため、8月いっぱいで加入を取りまとめ、設立していきたい。加入しないと国からのメリットが受けられなくなる懸念もある。一人でも多く、できれば全員に加入してほしい」とあいさつした。 -
夏を彩る野菜を収獲
かかし隊、天の恵み実感しながら農作物の栽培を通じて季節の行事にもふれる宮田村公民館の親子学級「われら、かかし隊」はこのほど、野菜の一部を収獲した。たわわに実った天の恵みに「豊作だァ」と歓声をあげた。
この日は当初の事業計画に入っていなかったが、順調な生育で収獲期を迎えたことから、希望した家族が栽培している町3区の畑を訪れた。
トマトにキュウリ、ナスにおくら、枝豆、ジャガイモ。春に植えた種や苗は、夏を彩る豊かな実へと変身し、子どもたちは大喜び。
吉澤小百合さん=大久保区=の協力で、食べ頃を迎えた野菜を次々ともぎ取った。
井沢明歩さん(7)=同区=も目を輝かして収獲。吉澤さんから野菜の話しも聞きつつ、汗を流した。
父親の輝彦さんは「自宅で家庭菜園をやっていますが、かかし隊にはただ植えて収獲するだけではない違った魅力がありますね。子どもたちも喜んでいます」と話した。
真夏の陽射しが照りつけたが、参加した親子は暑さも忘れて畑仕事を楽しんでいた。 -
箕輪町で夏ソバ刈り取り
箕輪町水田農業推進協議会の夏ソバ部会(日野国章部会長)が栽培している夏ソバの刈り取り作業が終盤を迎えている。
町内では今年、従来から夏ソバを栽培している中部営農組合に加え、2営農組合が新規参入し、夏ソバ部会を設立。町水田農業推進協議会が乾燥機など一式を購入した。
17日は、中部営農組合と東箕輪営農組合長岡支部が作業した。長岡支部は9人が刈り取り、乾燥、秋ソバ播種に取り組んだ。箕輪ダム下の1ヘクタールの畑では、コンバインを運転する人、トラクターをかける人など分業し、作業に精を出した。19日ころまでに刈り取りを済ませ、秋ソバの播種を終わらせる予定。
夏ソバの蒔きつけ面積は中部6ヘクタール、南部1・2ヘクタール、東箕輪2ヘクタール。今年は雨の影響で少し生育が遅れ、わずかに品質が低下したという。刈り取りは今月7日から始まっており、JAに出荷し販売する。 -
南割区の子どもたちがソバの種まき
宮田村南割区の小学生45人がこのほど、区内2カ所の畑でソバの種まきを行った。年末には収獲した実でそば打ちを計画しており、「元気に育って」と願いを込めて汗を流した。
同区の小学生は愛知県田原市吉胡地区と児童交歓しているが「子どもたち自身が打ったソバで交歓会をもてなそう」と始まったのがきっかけ。
同区育成会(浦野宗明会長)の主催。6年目を迎えた種まきは4縲・年の地元児童が参加した。
5アールほどの畑に、子どもたちは一列に整列。暑さにもめげす、均等に種をまいていた。 -
上農果樹班、日本学校農業クラブ北信越ブロック大会出場
県内の12農業高校が出場した長野県農業クラブ連盟主催プロジェクト発表会・意見発表会の県大会食料区分で最優秀賞を受賞した南箕輪村の上伊那農業高校果樹班が17日から、富山県である北信越ブロック大会に出場する。北信越への出場は2年ぶり。代表の宮本悠里さん(17)は「理解するのも大変で休みも返上でやってきた。県代表として自分たちの成果を存分に発表してきたい」と語った。
果樹班は、ナシ栽培で問題となる凍霜害に負けない受粉方法を研究。現在は、凍霜害を防ぐためのファンを用いる農家もあるが、兼業農家が多い上伊那では、高額なファンを取り付ける農家は少ない。そこで果樹班は、凍霜害が発生した場合でも結実する方法を過去6年にわたり模索。本年4月からは、凍霜害被害が発生した場合、被害に遭わなかった花を確実に受粉させる方法として花粉を混ぜた溶液散布による受粉を研究してきた。
溶液受粉は従来の綿棒による人口受粉より気象条件などを選ばず、実際に自分たちの育てているナシで実験をしたところ、一定の効果があった。
研究当初は、凍霜害に遭った花を受粉なしで結実できるジベレリン散布を用いる研究を進めていたが、農薬取締法の関係でジベレリン散布で結実したナシが販売できないことが分かり、研究を切り替えた。
北信越大会で最優秀賞を受賞すると、全国大会へと進む。 -
小田切川魚つり大会
宮田村の自然を呼び戻す会(加藤一彦会長)は14日、小田切川魚つり大会を村民会館周辺の同河川で開いた。天候にも恵まれ、例年よりも多い約300人が参加。家族連れが目立ち、ふるさとの自然にふれながら、夏の思い出をつくった。
村観光協会の共催で1300匹のニジマス、ヤマメを放流。参加無料とあって、村内外の・ス太公望・スが釣り糸を垂らした。
塩尻市から伊那市美篶に帰省中の小学5年生橋爪幹君は、父親の靖さんと参加。肩を並べ、竿先をじっとみつめた。
一緒に釣りに行く機会は多いというが「子どもとお盆をこのように過ごせるのはいいですね」と靖さんは話していた。
釣り終了後は、魚のつかみどりも。子どもたちは川の中に入り、素早く動く魚影を元気に追った。
同会はコンクリート護岸となった小田切川にも、魚などの生物が数多く棲めるようにと活動。河川清掃のほか、つり大会も毎年続けている。 -
伝統の盆花市
上伊那で最も歴史があり30年以上続く宮田村の「盆花市」が12日朝、JA宮田営農センター前で開いた。用意した約400束は、次々と売れていった。
壮年連盟(小林正信委員長)とJA生活部会(下村富美子部会長)が協力。自分たちで育てたアスターを中心に、約10種類の草花を揃えて良心価格で販売した。
午前6時から約50人が参加して花束をつくり、その場で直売。早朝から行列ができるなど、盆の準備を急ぐ買い物客で賑わった。
下村部会長は「今年のアスターは盆にあわせるかのように花が咲き、多くの量が集まった。地域の人があてにしてくれており、今後も栽培していきたい」と話していた。