-
ペルー沖地震被災者支援のための写真展
伊那国際交流協会理事長の若林敏明さん(52)=伊那市富県=が8月に発生した、ペルー沖地震の緊急医療支援活動を続けるNGO国際医療ボランティア「AMDA」(本部・岡山県)の活動支援のための写真展を7日まで、同市立伊那図書館で開いている。
被災後、医師や看護師を現地に送ったAMDAの医療支援活動をテレビで知った若林さんは「私にも何かできることはないか」と写真展を計画。AMDAから借りた現地の被災状況や活動状況を写した写真パネル30点などを展示している。
パネル写真のほか、アンデスの山岳写真を撮る友人で写真家の中山秀幸さん(46)=伊那市美篶=が撮影したペルーの山や遺跡、人の写真30点を加えて展示。6日午後3時からは、青年海外協力隊員として同国に滞在していた経験のある演奏家、北原有さん(45)=同市長谷=らのケーナとハープの演奏がある。
被災状況は、死者約500人、負傷者約1300人、倒壊家屋約5万軒。若林さんは「ペルーの現状を写真で見てもらいたい」と話している。会場では、AMDAの活動に対し、支援金を募っている。 -
健康づくり推進週間
健康パネル展箕輪町は「健康づくり推進週間」(1縲・日)に合わせ、健康パネル展を役場庁舎1階ロビーで開いている。
生涯を通じていきいきと生活するため、自分の健康について関心をもち、考える機会にする週間。
パネルは▽バランス献立の基本型▽お口の健康チェック▽介護保険の現状と生活習慣病▽心の健康(ストレス解消法、ストレスからおこる病気など)▽メタボリックシンドローム▽みのわ健康アカデミーの紹介・効果-など。
メタボリックシンドロームの説明では、高血圧や脂質異常など項目別の資料が用意してあり、自由に持ち帰りもできる。 -
2007信州大芝高原イルミネーション・フェスティバル6日から
南箕輪村大芝高原で6日、「2007信州大芝高原イルミネーション・フェスティバル」が始まる。村の活性化を目的に住民有志による実行委員会の主催で、120の企業、団体、個人が参加を予定している。
昨年初開催し、村内外の多くの人でにぎわったイベント。参加者が自由なデザインで設置するイルミネーションの数は昨年より約50増え、村内だけでなく伊那市、箕輪町からも参加がある。
今年はイルミネーションを直線ではなく平面で楽しんでもらおうと、設置場所を大芝高原のメーンストリートに加え多目的広場にも広げ、遊歩道沿いを中心に飾る。
遠くからでもイベント開催がわかるようにメーンストリート入り口付近の広域農道沿いと多目的広場の南東の松林もライトアップする。
飲食・売店コーナーも新たに設け、味工房のほか有志5店舗が出店し軽食を販売。休憩ゾーンも設ける。
期間は昨年より1週間長く、6日から28日まで。点灯時間は午後5時半から10時まで。6日は午後5時からセレモニーがある。
来場者の駐車場は、屋内運動場西の温泉駐車場を除き、公園内駐車場と小運動場が利用できる。 -
羽広荘の昼食にアマランサスそばが登場
伊那市西箕輪の「羽広荘」のパノラマランチメニューが秋バージョンに切り替わり、雑穀アマランサス入りのそばが登場した。アマランサス入りそばが食べられるのは市内で羽広荘のみ。今後、徐々に増やしながら地元消費を図る。
アマランサスそばは、地元産そば粉にポップしたアマランサスの実を練り込んだもの。もちもちした食感で甘味があり、香ばしい香りがする。
アマランサスで地域振興を目指す伊那地域アマランサス研究会加工部会に所属する食品加工会社「木曽屋」(本社・伊那市高遠町、熊谷和寛社長)がアマランサスを活用したそば(生、半生、乾)を開発。4月に売り出したところ、客から市内で食べられるところはないかと問い合わせがあったため、羽広荘に依頼した。
価格はアマランサス入りでないものに比べて高めとなるが、羽広荘では安心した食材を提供しようとメニューの一品に加えた。好評であれば、秋以降の活用も考えるという。
4日の発表会では、研究会メンバーら10人余がパノラマランチを味わった。そばの中に入ったアマランサスを見ながら、味や食感を確かめた。
パノラマランチは地元で取れた季節の食材を使って作る。秋バージョン(1日縲・1月末)はアナゴとキノコの天ぷら、マイタケ炊き込みご飯などを提供。価格は2千円で、予約が必要。
問い合わせは、羽広荘(TEL78・6155)へ。 -
命の大切さ伝えたい
4年前に当時中学生の息子を急性骨髄性白血病で亡くした伊那市西春近の樋口秀子さん(49)が中心となって、息子の命日の7日、「命の大切さ」を伝えるための講演会を開く竏秩B貧困や病気に苦しむ子どもたちを支援するNPO法人「アジアチャイルドサポート」代表理事の池間哲郎さんを講師に迎え、西春近の伊那食品工業「くぬぎの杜(もり)」で開く。午後1時開場。入場無料。
樋口さんは昨年12月、東京で池間さんの講演を聴き、モンゴルやカンボジアなどでは、親から見離されホームレスとなった子どもや、ごみの山から探してきたアルミ缶を換金して生活する子どもたちがいることを知った。「息子を亡くして、なんとなく生きていた私に生きるすばらしさを池間さんが教えてくれた。この講演を地元の子どもたちに聴いてもらいたかった」
4人姉弟の末っ子の寛君=当時14歳、中学2年=は03年10月7日に亡くなった。同年1月に病気だと分かり、闘病生活は約9カ月間続いた。家族の誰もが最後まで助かることを信じて看病。中学で野球部に所属していた寛君は「オレは早くチームに戻らないとだから」と、つらい治療にも耐え、弱音も吐かずに病気と戦っていたが、その短い命を終えた。
「息子の中学の参観日にも忙しくていけなかった…」。息子が亡くなった後、中学校での生活や部活動の様子を学校の先生や同級生、その親たちから聞かされ、自分が情けなかった。看病しながらも自分の仕事のことを少しでも考えていたことが許せず、「もっと寛のためにできたのでは」と自問自答。心のどこかにポカンと穴が空き、何事にも無気力になっていた。
寛君が亡くなった翌年、乳がんで右乳房を失った時もそうだった。「命を失ってもよいか」と思えた竏秩Bと同時に腹立たしさがわき上がり、「息子を奪っておきながら、自分の胸を奪った。これ以上何を奪うのかと神様を憎んだ」
池間さんの講演を聴いて、アジアの貧しい子どもたちが生きることに執着する姿を知って、心の隙間は埋まった。「人に感謝する気持ち。今、与えら得た環境を精いっぱい生きる努力。・ス普通・スの生活のありがたさを感じる思いを講演を聴いて、息子を亡くして知った」
「生きたくても長く生きれなかった息子は、何か大切なメッセージを私たちに残す役目を授かっていたのかもしれない。夢や希望を持って生きることの大切さを、現代の子どもたちに伝えることが最愛の子どもを亡くした私の使命。今は息子の分も生きてあげようと、心を強く持ち続けれるようになれた」 -
有賀殿夫さん日本画展
南箕輪村南殿の日本画家、有賀殿夫さん(74)の作品展は9日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。約10年ぶりとなる同ホールでの個展。ここ5、6年の間に描き溜めた未発表作品約50点を展示販売している=写真。
「一つの題材に偏らずいろいろなものを描いた」(有賀さん)のが特徴となった展示。従来の草花や虫、鳥をテーマとした作品を中心に、日本画の古典的な画法にはない、街並などを描いた風景画などバラエティーに富ん力作が並んでいる。
百日草、福寿草、三峰川などを題材とした静物画や風景画は、身近な場所でスケッチしている。有賀さんは「遠方に出かけることは体力的に厳しくなっているため地元から題材を選んでいる。しかし、探せば描ききれないほど題材はあるもの」
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那交通指導員会 飲食店街を飲酒パトロール
伊那市、市交通指導員会、伊那署は28日夜、同市駅前ビルいなっせを中心とした周囲の飲食店街をパトロールし、夜間の飲酒運転防止を呼びかけた。「秋の全国交通安全運動」の一環で、関係者約30人が参加した。
「飲んだら乗らない」「乗るなら飲まない」などの飲酒運転防止を促す啓発チラシ千枚を用意。飲食店街付近に駐車中の自動車や市営駐車場内の車などのワイパーを利用してチラシを配布した。
本年6月に成立した改正道路交通法により、9月19日から飲酒運転及びこれを助長する行為に対する罰則が強化された。酒酔い運転は「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」から「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」に強化された。
市交通指導員会の内山寿会長は「罰則が強化されたということは、それだけ周囲が防止に盛り上がっているということ。各自が自覚してくれることを願う」と話した。
夜間の飲酒運転防止を呼びかける会員ら -
みのわ健康アカデミー
萱野高原で植物観察熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」は2日、集団健康講座で町郷土博物館の講座に体験入学し、萱野高原を散策して植物観察をした。
アカデミーは本年度、集団健康講座の年間計画に町生涯学習課が計画する講座への体験入学を盛り込んでいる。アカデミーと生涯学習課が連携し、受講生が在学中にいろいろな講座を体験して自分に合う講座に参加するなどして活動の場を広げてもらうねらい。
今回は、博物館が6月から4回シリーズで開いた「家族で楽しむ萱野高原自然教室」を体験。信州大学農学部の荒瀬輝夫准教授の説明を聞きながら、学生29人が遊歩道を歩いて植物を学んだ。
雨の晴れ間で青空が見えた高原で、広場近くで宿り木を見たり、遊歩道でノコンギク、ゴマナ、ツノハシバミなど名前を教わり観察を楽しんだ。 -
みのわ祭り実行委員会反省会
祭り検討委員会の早期立ち上げへ箕輪町の2007みのわ祭り実行委員会は2日、祭り反省会を松島コミュニティセンターで開き、祭り準備委員会が、大幅な祭りの改善が必要として早期の「みのわ祭り検討委員会」立ち上げを提言した。町では来月にも検討委員会を組織する。
祭り全体の反省では、「20年の節目を迎え、祭りを検討する時期にきている」「祭りは仕事のようで負担。上から言われて役員がやる祭りがこれ以上続くなら、やめたほうがよい」「区のテントをやめる検討も必要」などの意見があった。
準備委員会は、各部会や区の反省項目を協議した結果、「新たなまちづくり、協働のまちづくりの一環として大幅な祭りの改善が必要」との結論を出し、今後の祭り存続のためにも検討委員会立ち上げを提言。「若年層から熟年層の幅広い年代の町民に祭りの方向性を協議、検討してほしい」とした。
町は今後、検討委員会の委員構成、募集など立ち上げに向け準備を進める。 -
みはらしの湯が10周年
10月1日で開館10周年を迎えた伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で3日、記念セレモニーがあった。伊那市観光社長の小坂樫男市長ほか、入浴客、同施設スタッフなどが集まり、10年目の節目を迎えられたことを祝福した。
同施設は1997年にオープン。1日平均で600人前後の入浴客が訪れており、権兵衛トンネルが開通した昨年の年間利用者数は過去最も多い約22万人を記録した。
小坂市長は「今までに延べ240万人の利用をいただいたということで、これからもぜひ多くの方々に利用していただければと思う」と語った。
10周年ということで無料で楽しめる源泉掛け流しの足湯を玄関前に設置。友人らと訪れた伊那市東春近の北原たつ子さん(79)は「暇がある時は来るようにしているが、東京から孫が遊びに来た時も『お風呂行こう』って良く来る。寒くなれば余計いい」と話し、足湯を楽しんでいた。
そのほかにも同施設は10日までを記念感謝デーとして、足湯をはじめ、さまざまなサービスを実施する。食堂の一部メニューを割り引き価格で提供するほか、毎日入浴客の先着200人と回数券の購入者に記念品を贈呈。また、入り口ではみはらしファーム「とれたて市場」に野菜を出荷する地元農家らによる直売もある。 -
関東管区連名表彰など受賞者を伝達表彰
交通安全活動推進のため尽力した人や団体を称える、関東管区連名表彰(同管区警察局長・関東交通安全協会連合会会長)と、交通栄誉章「緑十字銅章」の伝達表彰式が27日、伊那署であった。
同署管内の受賞者は、関東管区連名表彰が1団体と2人、「緑十字銅章」が11人(交通功労者5人、優良運転者6人)。小嶋惣逸署長が同連名表彰者に、原義一伊那交通安全協会会長が緑十字銅章受章者に対し、伝達表彰した=写真。
小嶋署長は「それぞれの表彰は交通安全ボランティアに携わるみなさんにとって最高の栄誉。これまでの努力が今日、実を結んだと思う」とあいさつ。関東管区連名表彰を受賞した堀内四郎さんが代表して「これからも事故が減るよう努力していきたい」と意気込みを語った。
各表彰を受けたのは次に皆さん。
【関東管区連名表彰】=境区高齢者クラブ(伊那市)堀内四郎(伊那市)西村直音(伊那市長谷)
【緑十字銅章】
▽交通功労者=川合正紀(伊那市)伊藤國男(伊那市)黒沢靖(箕輪町)横道宗弘(南箕輪村)中原丈雄(箕輪町)
▽優良運転者=池上正(伊那市)矢島要治(伊那市)北原利夫(伊那市)沢島和彦(箕輪町)堀正弘(南箕輪村)北原ゆう子(伊那市長谷)
小嶋惣逸署長から伝達表彰を受ける受賞者たち -
箕輪町交通少年団の手紙に返事届く
秋の全国交通安全運動の一環で、箕輪町交通少年団が交通ルールの遵守を呼びかけドライバーに渡した手紙の返事が、町交通安全協会の事務局に届いている。
9月22日、町内沢上地籍の153号バイパスで手紙を渡すレター作戦をした。「飲酒運転をしないで下さい」「シートベルトをちゃんと締めてください」などと書いた手紙と一緒に返信用はがきも渡した。
返事は25日ころから上伊那地域を中心に塩尻市、東筑摩郡、遠くは宮城県仙台市からも届き、これまでに約40通になっている。
はがきには、「皆さんのため、自分のため、ルールを守り思いやりの心を忘れずに安全運転を心がけます」「子どもさんたちを守ってあげなければいけない大人が、反対に皆さんに助けられているのではないかと思った」などの文面に加え、「学校の行き帰りなど事故に遭わないように気をつけて」などの言葉がつづられている。
返事は事務局でまとめ、後日団員に届ける。 -
オールドノリタケ名陶展 ベル伊那
明治中期から大正初期にかけ日本から米国向けに輸出された磁器・オールドノリタケを中心とした展示販売会「明治・大正・昭和の輸出陶磁器小品展」は10月2日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
オールドノリタケは、当時の日本の職人たちが海外からの受注生産した磁器。「金彩コラリーン花図花瓶」をはじめ、ティーセットや飾り皿など24金を使用したあでやかな作品を出品している。
また、太平洋戦争後の1947縲・2年ごろ、米国向けの土産品として日本のメーカーが作った人形や壁かけ飾りなども多く並んでいる。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那学校が発明展
伊那発明学校(千田邦郎会長、33人)の例会300回を記念した「ひらめき・きらめき・おどろき・発明展」が30日、伊那市生涯学習センターであった。発明品の展示や考案者による紹介パフォーマンスなどがあり、子どもを含め、多くの来場者でにぎわった。
会場には、豆腐を同じ大きさに切る「豆腐サイの目カッター」、草取りが移動しながらでも座ってできるように、ふろいすとずぼんをマジックテープでくっつけた「どこでもイーッス」、ヘルメットスタンド、地震対策の家具転倒防止具「てんとうむし」など実用的なもの、ユニークなものなど約80点が並んだ。1割程度が商品化されている。
アイデアが詰まった発明品に、来場者は興味津々。発明品を手に取り、考案者から利用方法や発明のきっかけなどを直接聞いた。
千田会長(63)は「何か困ったときに発明の種が生まれる。新しい形が出来上がっていく楽しさがある。ふだんから問題意識を持つことで、会社の改善にも結びつく」と話した。
来場者全員に、会員の発明品グッズ(ペン置き、ヒノキ酒の素)をプレゼント。
展示には松本支部、諏訪支部も協力した。
発明学校は84年に発足。自営業、会社員、主婦など発明に関心のある人が集まり、伊那市内で月1回の例会を開き、発明相談やアイデア発表、雑談などで情報交換している。10月1日に例会300回を数えた。 -
変わった植物、ナンバンギセルが咲く
ススキやチガヤに寄生する、変わった植物、ナンバンギセルの花が飯島町本郷の林公明さん宅で咲き始めた。 ナンバンギセルは葉緑素を持たない寄生植物。長い花柄を伸ばし、その先にピンク色の花を咲かせる。花柄や花の形が南蛮人が持つパイプに似ていることから名付けられた。
うつむき加減咲く、風情ある花容は「オモイグサ」とも呼ばれるハマウツボ科の1年草。
林さんは昨年冬、ヤクシマススキの根元に粉のように細かい種を数百粒まきつけた。種はススキの根に付着し、発芽し、根を伸ばし、秋には花柄を伸ばした。発芽率は低く、数百粒まいても、数本しか生えない。
林さんは「花の形が面白い。ナンバンギセルを育てるというよりも、ススキを育てることに気を配っている」と話している。
##(写真) -
本郷神社例祭
豪快な大三国が人気の飯島町本郷の本郷神社例祭は29日夜、本郷第6耕地年番で壮大に繰り広げられた。昼間はしし練りを披露し、夜は打ち上げ花火と大三国の打ち上げ。境内を埋め尽くした見物客は、夜空を焦がす光と音、火の粉の舞に熱狂した。
午後9時、約60人余の厄年の男女や年番耕地の競い隊が、そろいのはっぴ姿で、玉箱を担いで境内に繰り出し、ほどなく、全ての灯りが消され、やみと緊張に包まれた境内で、突然、百メートル余の綱火が走り、「厄払」の焼き文字が浮き上がり、そして消え、境内の東西南北から吹き上げる庭花火に酔いしれる間なく、御神前(小三国)に点火した。間を置いて、再び、綱火が走り、ナイヤガラ、大三国に点火。噴き出す火の粉で「春夏秋冬」を描いた。
情け容赦なく降り注ぐ火の粉を浴びながら、競い隊は玉箱をたたき、おんべを振って「わっしょい、わっしょい」と気勢を挙げ、年番耕地の心意気を見せつけた。 -
子育て講座始まる
伊那市の木のがん具専門店「どうぞのいす」が主催する子育て講座が30日、伊那市図書館で始まった。市内を中心に、近隣市町村から子育て中の母親ら50人余が集まり、親子のコミュニケーション方法を学んだ。今後も月1回ずつ定期的に開きたいという。
「どうぞのいす」の子育てアンケートで、しつけに悩む人が多かったことから、子育て支援の一環として講座を企画。定員40人を上回る申し込みで、反響の大きさをうかがわせた。
市内に住む親業訓練協会認定インストラクター小椋佐代里さんを講師に迎え「親と子の心のきずなづくり」と題し、11月まで3回の日程で、子どもの心を開く聞き方を中心に学ぶ。
小椋さんは「親と子がスムーズにコミュニケーションを取るには、心の架け橋を作ることが大切。橋に障害物があると、親の言葉は子どもに伝わらない」とし「『聞く』ことは、質問して聞くことではなく、子どもの気持ちに寄り添い、感じること」と事例を出しながら、わかりやすく話した。
2回目は実際のコミュニケーションの取り方を練習する。
問い合わせは、「どうぞのいす」(TEL74・6697)へ。 -
かんてんぱぱホールで県内技術専門校木工科OBによる作品展
伊那、松本、上田にある県技術専門校木工科を卒業したOBらによる「木にたずさわる職人たちの手仕事展」が10月1日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。県内外で活動する20工房22作家が手がけたテーブルやイス、時計など約千点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
昨年までは伊那技専木工科OBだけの作品展だったが、今年は県内にあるほか2校の技術専門校OBにも呼びかけた合同展を企画。主催者によると、こうした作品展は初の試みだという。
会場にはちゃぶ台や本棚などといった大きめの生活家具のほか、カラーインクで着色した板絵、積み木など、それぞれの作家の個性が生きた多彩な作品が所狭しと並んでおり、木の木目や質感を生かした無垢の作品も多い。
出展者の一人は「こだわりを持って作っている人も多い。一人ひとりの個性やこだわりを見て、作品に触れてもらえれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後3時まで)。 -
ぺアーレ伊那で受講者の作品展
伊那市の社会保険健康センター「ペアーレ伊那」で29、30日、「第13回受講者作品展」が開かれている。20の教養文化講座で学んでいる受講者らの水彩画、水墨画、トールペイント、グラスアートなど作品約350点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
毎年この時期に開催している作品展。2日間の日程で開催しているが、受講者のほか、これから新たに講座を受講しようと考える人など、多くの人でにぎわう。
作品を出展しているのはこの4月に講座を受講し始めた人から継続して受講している人までさまざま。油彩、写真、陶芸などといった講座が人気だという。
また、作品展に合わせてプール、トレーニングジムの無料開放もしているほか、10月から開講する新講座「スクラップブッキング」、「ポリクレイ(樹脂粘土)」の実演や、「肩・腰・膝機能改善体操」の体験教室も実施している(体験教室は29日のみ)。
入場無料。午前9時半縲恁゚後4時。 -
アフリカ・キャラバン イン駒ケ根
来年日本で開催される第4回アフリカ開発会議とG8を前にアフリカへの理解を深めてもらおうと全国5カ所で開かれる巡回イベント「アフリカ・キャラバン」の第1回が29日、駒ケ根市のJICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所を会場に開かれた。アフリカを支援する市民グループ「ジンバブエ友の会」会員らでつくる実行委員会主催。「アフリカ人、日本人、みんな地球人」をテーマに、シンポジウム「信州におけるアフリカ理解の今とこれから」が開かれたほか、アフリカン・ダンスや伝統楽器のワークショップと演奏会、アフリカン・ドラムのライブ演奏、アフリカを支援するNGOの活動写真展などが多彩に催された。
シンポジウムではアフリカ・ギニアのアブライ・サンコンさんなどパネリスト6人が参加者とともに相互理解の現状と今後などについて討論。サンコンさんが「アフリカというと、裸でやりを持っている竏窒ニいうイメージができ上がっているが本当の姿を知ってほしい」と苦言を呈したのに対し、ほかのパネリストや参加者らは「まずは音楽やスポーツなど、互いに興味のある共通点から入るのがよい」、「学校教育にもっと力を入れるべき」などの意見を述べていた。 -
大芝高原まつり実行委員会反省会
08年は8月23日開催を決定南箕輪村の第22回大芝高原まつり実行委員会は28日夜、反省会を村民センターで開いた。反省点を確認し、08年は8月23日に開くことを決めた。各委員会の提案事項は今後、代表者会議で検討する。
今年は8月25日にあった。反省は、全体的には計画通り実施できた内容が多かったが、立ち入り禁止ロープを乗り越えて進入する人がいたという指摘があった。全体では▽今後のまつりのあり方について運営側と事務局を交えた話し合いをもつべき▽もっと多くの村民の参加があったほうがいい▽ごみ問題を参加者全員で考えなればいけない-などの意見が出た。
要望では、大芝荘入り口の歩道の街路灯確保、通行許可車の走行速度制限、車いすの通行のため大芝湖北側の未舗装カ所のアスファルト舗装などが上がった。 -
信州みのわ山野草クラブ第9回秋の山野草展示会
箕輪町の木下公民館クラブとして活動する「信州みのわ山野草クラブ」(22人、白鳥征男会長)の第9回秋の山野草展示会が29日、木下公民館で始まり、朝から多くの愛好者でにぎわっている。展示は30日まで。
発足から5年目。山野草の育成方法研修や寄せ植えなどを勉強するほか、自生地見学などもしている。
今年は8月に三峰川に流木拾いに出かけ、9月の例会で流木に部分的にくぼみを作って山野草を植え込む作品を学び合った。展示会で学習の成果を披露している。
作品は230点。ダイモンジソウ、イワシャジン、ノコンギク、ハゼ、ムラサキシキブなど季節の花木、斑入り植物などがあり、珍しい植物では実を付けたハナイカダもある。
今年は春先の天候不順、夏の暑さで秋の花が例年より少ないものの、展示会場にはきれいに花を咲かせた作品も並び、白鳥会長は「会員が頑張って、よくここまできれいに咲かせてくれたと思う」と話した。
会員が持ち寄る余剰苗の販売、来場者に抽選で無償苗の配布もある。開催時間は午前9時縲恁゚後4時。 -
古田の里赤そば花まつり
箕輪町上古田区主催の「古田の里赤そば花まつり」が29日、上古田公民館などであった。金原地区の一面の赤ソバ畑を散策したり、打ちたてのそばを味わうなど地元住民や観光客が祭りを楽しんでいる。30日まで。
公民館では、区内のそば打ち名人による手打ちそばを販売。そば打ちの様子を見ながらそばを味わい、子どもも「おいしい」と笑顔だった。体験もあり、名人の指導を受けて熱心にそばを打つ姿もあった。
そばは、1日限定800食で盛りそば400円、田舎そば500円。そば打ち体験(人数限定)は1500円。営業時間は午前10時から。完売次第終了する。公民館前と金原地区の赤ソバ畑入り口では、地元の新鮮農産物の直売、手工芸品の直売。営業時間は午前10時縲恁゚後3時。 -
茶道裏千家淡交会長野県支部南信分会が秋季茶会を開催
茶道裏千家淡交会長野県支部南信分会(羽生宗月代表)は30日、秋季茶会を箕輪町の松島コミュニティーセンターで開いた。会員や他分会の関係者など約300人が出席し、一碗を楽しんだ。
同支部では県内5分会ごとに年3回の茶会を催し、茶の湯の文化を地域の人たちに知ってもらうとともに会員らの成果を発表している。
この日は、立礼席、点心席、本席などを設け、出席者をもてなし。イスにかけて行う立礼席では、出席者もリラックスした様子で一服のお茶を楽しんでいた=写真。
羽生代表は「地域の人にお茶の心を感じてもらい、その良さを知ってもらえれば」と話していた。 -
箕輪町郷土博物館が身近な巨木を訪ねるイベントを開催
身の回りにある巨木について学ぼう竏窒ニ箕輪町郷土博物館は30日、松島地区の巨木を巡る「身近な巨木を訪ねて」を開いた。約10人が集まり、樹木医の唐沢清さんから説明を受けながら身近な巨木についての理解を深めた=写真。
同イベントは昭和公園、市川神社、松島神社など松島地区の4カ所を徒歩で巡り、各所にある巨木や植物などについて学ぶもので、町内まるごと博物館事業の一環として町郷土博物館が企画した。
市川神社近くの水神様では、周囲の段丘にサワラを中心とした巨木があることに触れ「大切な水源として保護されたため、樹木も切られずに残ったのではないか」と説明。また、町指定の文化財となっている松島神社では、周囲が6・1メートルもあるケヤキの巨木をはじめ、サワラの木などを見学。参加者も身近にありながらあまり知る機会のなかった巨木の数々に感心しながら巨木巡りを楽しんでいた。 -
安協宮田支会が交通指導所開設
秋の全国交通安全運動にあわせて宮田村の伊南交通安全協会宮田支会(橋爪利夫支会長)は27日、通行車両に安全運転を呼びかける交通指導所を村内の国道153号で実施した。
支会役員と駒ケ根署員の10人が役場前の国道に立ち、啓発チラシなどを通行車両に配布。「速度の出し過ぎに気を付けて」など声をかけながら手渡した。 -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会、調査対象地を視察
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する用地選定委員会が28日、伊那市内であった。前回事務局から示された調査対象地15カ所で現地調査を行い、住宅群までの距離や近隣水道水源の位置などを確認したほか、その後に第5回会合を開き、調査の感想を踏まえながら今後、候補地を絞り込んでいくうえで配慮すべき点などを話し合った。
調査の結果を受け次回は▽用地面積▽幹線道路の有無▽活断層の有無▽教育・福祉施設などとの位置関係竏窒ネど、前回委員会で決定した候補地を選定するための評価基準の大枠対する調査対象地の状況などを比較検討するため、資料の掲示を事務局から受ける。
現地調査に参加した委員からは「搬入路整備にもかなりの費用がかかるため、そういった点にも配慮すべき」「実際に建設すると交通量も増えるので、近隣の道路状況や小学校がないかどうかといった点でも見てみた」などといった声があったほか、昨年の7月豪雨の影響で辰野町のクリーンセンターが使えなくなったことに触れ、必ずしも人家の少ない山側へつくればいいわけではないとする声もあった。 -
箕輪町安全なまちづくり大会
箕輪町と町防犯協会は26日夜、安全なまちづくり大会を町役場で開き、伊那署管内の治安情勢や町交通安全協会の取り組みなどを聞き、安全意識を高めた。
防犯協会、安協、交通安全推進協議会、青少年健全育成協議会、安全見守り隊、長寿クラブ、区などから約120人が参加した。
町安協は交通安全運動、街頭啓発、交通安全教室、飲酒運転根絶夜間パトロールなどの活動を報告。町の防犯活動については、通学安全パトロール隊、企業や団体による防犯パトロール隊、青色回転灯装着車によるパトロールなどの取り組み事例を紹介した。
伊那署生活安全課長、箕輪町警部交番所長による生活安全講話、護身術講習もあった。 -
【記者室】箕輪を再発見
箕輪町郷土博物館企画の「みのわ訪ねて物語」。町全体を大きな天然の博物館と考え、現地に出向いて自然や文化に触れる事業の一つで、巨木や古墳、松島宿、古道などを訪ねる5回シリーズになっている▼過日終了した第1回のテーマは「伝説の舞台」で、西部地区の舞台を巡った。参加者の中には、天竜川の東に暮らし西部地区はあまり訪れないという人、引っ越してきたため町のことを知らないという人もいて、遠い昔に思いをはせて楽しんでいたようだ▼初回の参加者が大人ばかりだったのは少し残念。興味の有る無しで分かれるところだろうが、子どもたちも参加したら楽しいと思う。自分の町を知るちょっとした探検気分で出かけてみてはどうだろう。(村上裕子)
-
美篶郵便局 振り込め詐欺を未然防止
伊那署は27日、振り込め詐欺被害を未然防止したとして、伊那市の美篶郵便局に対し、署長感謝状を授与した。伊東正局長(59)が同署を訪れ、小嶋惣逸署長が感謝状を受け渡した。伊東局長は「これからも地域のよりどころになれるよう、注意を呼びかけていきたい」と話した。
調べによると、9月5日正午ごろ、市内在住の男性(68)が自分の娘が働く会社の上司を装った犯人からの偽りの電話を信用し、局窓口で現金を振り込もうとした。その際、振り込み理由を確認した伊東局長が疑念を抱き、「娘と警察に確認した方がよい」などと助言し、振り込め詐欺を未然に防いだ。
電話の内容は「(娘さんが)会社の経理部長にだまされて先物取引に手を出し、会社のお金を213万円使い込んでしまった。今日中に返済しないと首になってしまう」とのもの。伊東局長は「本人はとにかく『早く振り込んでくれ』と気が動転していた。慌てず冷静になってもらえるよう心がけた」と話した。
感謝状を受け取った伊東局長