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森林セラピーモニターツアー実施へ
南箕輪村は、大芝高原内「みんなの森」にある「森林セラピーロード」を活用した健康づくりコースメニューを考案するため、来月、モニターツアーを実施する。
これは、23日開かれた村議会全員協議会で示された。
大芝高原内にある森林セラピーロードは、森林浴により、ストレスを抑える効果などが科学的に実証されている森林。
モニターツアーでは、南箕輪村の村内外から30人を募集し、脂肪燃焼効果や血圧・血糖値を下げる効果があるとされているインターバル速歩などを体験してもらう。
この結果を踏まえて、村では「健康づくり」をキーワードとしたコースメニューを提供し、リピーターを増やしたいと考えている。
セラピーロードの利用者を増やすことで、味工房や大芝の湯の利用促進にもつなげたい考え。
モニターは、来月1日から募集する予定。 -
平成22年度 後期選抜募集人員発表
長野県教育員会は23日、平成22年度公立高校後期選抜の募集人員を発表した。
上伊那8校の募集人員は次の通り。
辰野高校は、普通科96人、商業科20人の募集。
上伊那農業高校は、生産環境、園芸科学、生物工学、緑地工学ともに20人ずつの募集。
高遠高校は、普通科72人の募集。
伊那北高校は、普通科204人、理数科4人の募集。
伊那弥生ヶ丘高校は、普通科199人の募集。
赤穂高校は普通科112人、商業科40人の募集。
駒ヶ根工業高校は、機械、電気、情報技術一括で60人の募集。
箕輪進修高校は、普通I部・II部・III部合わせて69人、工業I部が22人の募集。
後期選抜の志願受付期間は2月24日縲・6日まで、志望変更受付期間は3月1日から4日までとなっている。 -
南箕輪村 空き工場等活用事業補助制度の導入を検討
南箕輪村は、村内にある空き店舗や空き工場に進出する企業に対し、店舗の賃借料の一部を補助する制度の導入を検討している。
これは、23日開かれた南箕輪村議会全員協議会で示された。
南箕輪村では、新たにできた国道153バイパス沿いで、店舗の出店が進んでいる。
一方、これまでの主要道路沿いでは店舗や工場の撤退、廃業が進み、空き店舗、空き工場が増加している。
村では、不況が続く中、新たな企業の進出も望めないとみていて、不況対策の一環として、今回、補助制度の導入を決めた。
補助の対象となるのは、空き工場などを借りて、南箕輪村に新たに進出しようとする企業。1カ月あたりの賃借料7万円以上となる場合、村では、5万円を上限に賃借料の2分の1を補助する。
補助期間は1年で、今議会での予算の承認を受け、4月1日から施行する予定。 -
伊那タクシーとつばめタクシー統合
伊那バスグループの、伊那タクシー(株)とつばめタクシー(株)は、今月21日から経営を統合し営業をスタートさせた。
景気低迷による需要の減少に伴い今月21日つばめタクシーが伊那タクシーに経営統合をした。
呼び名は、これまでの両社の名称を残し伊那・つばめタクシーに、正式名称は、伊那タクシー(株)とした。
本社の建物に、名称が書かれた看板が設置された他、すべての車両のナンバーを電話番号の下4桁にした。
統合により伊那タクシー(株)では、車両の台数が増えたことで効率的に乗客を運べる事や、経費の削減が可能になると話している。
伊那タクシー(株)では、より多くの人達に利用してもらえるようサービスの向上を図っていきたいとしている。 -
伊那養護学校高等部が販売
伊那養護学校の高等部の生徒は21日、作業学習でつくった製品などの販売を伊那市のAコープ中央店で行った。
伊那養護学校の高等部の生徒54人は、作業学習の一環で陶芸品や竹炭、机や椅子などを作っている。
販売は、その作業学習の成果を発表する場にしようと毎年この時期に開いている。
会場には、生徒達が作った300点の製品が並べられ、訪れた人たちが買い求めていた。
生徒達は、お揃いのバンダナを身に付け、元気に接客をしていた。
商品は4時間ほどで売り切れになったという。
伊那養護学校では、「この販売でお客さんが声をかけてくれる事が生徒達の励みになる。また来年に向けて頑張りたい」と話していた。 -
シニア大学伊那学部卒業式
長野県シニア大学伊那学部の卒業式が23日、伊那合同庁舎で行われた。
シニア大学で学んだ134人が、2年間の課程を修了し卒業した。
シニア大学は、仲間とともに、健康でいきいきと社会活動を実践する人を養成するための大学。
おおむね60歳以上が対象で、2年間で、国際理解や防災、県政など広い分野について学んだ。
伊那学部長の宮坂正巳上伊那地方事務所長は、「若い世代と交流しながら積極的に地域社会の担い手になっていただきたい」と式辞を述べた。
卒業生を代表して赤須(あかす)弘侑(ひろゆき)さんは、「学友との絆を大切に、学んだ知識、技能を生かして地域貢献していきたい」と話していた。
シニア大学は2年間で120時間のカリキュラムがあり、30人の卒業生が皆勤だった。 -
木曽駒ケ岳周辺の高山植物 全体的に増加
中央アルプス木曽駒ヶ岳の周辺で荒廃が進んでいる高山植物の植生を復元する対策事業の検討会が23日開かれ、全体的に植物が増加している事が解った。
23日は、伊那市の南信森林管理署で検討会が開かれた。
これは、中部森林管理局が取り組んでいるもので、登山者による踏み荒らしなどで荒廃した木曽駒ヶ岳の植生を復元しようと平成16年度から5年間実施している事業。
復元作業は、ボランティアにより行われ、荒廃が著しく緊急性の高い場所を選んで行った。
作業では約1平方メートルの区画を複数つくり条件を変えて効果を調査した。
5ヵ年のとりまとめ結果によりますと、全体的に植被率は増加しつつあるとしている。
植被率は標高や風の強さにより異なるが標高が低いほど効果が見られ、8合目は、平成19年度の0.44%から平成21年度は0.88%と増加している。
しかし、稜線上では、生育環境が厳しく再生の速度は遅いという。
また、登山者の踏みつけがある所はロープで仕切ること、表土や植生が風で飛ばされないようマットを可能な限り地面に密着させて敷くなど植生復元の効果的な方法も報告された。
事業は今年度で終了となるが、中部森林管理局では、マットの敷設作業や調査は継続していくとしている。 -
箕輪町木下で天神様
学問の神様にこの一年の学業成就を祈る天神様の行事が21日、箕輪町で行われた。
木下区上の段常会にある天神様を祭る社で神事が行われた。
木下区青少年健全育成会では毎年、区の小中学生を対象に天神様祭を行っていて、この日は小学生など300人が集まった。
天神様は学問の神様とされる菅原道真を奉っていて、命日の2月25日に合わせ各地で祭りが行われている。
集まった子供達は、頭を下げ、手を合わせて学業成就を祈っていた。
育成会の倉田進会長は「一生懸命勉強し、地域や日本の未来を担う大人になってほしい」と話していた。 -
いーな伊那プレミアム商品券
2並びの日に抽選会平成22年2月22日、2が並んだこの日にちなみ、総額で2億2千万円発行した第2弾いーな伊那プレミアム商品券の「お楽しみ抽選会」が開かれた。
抽選は関係者が出席し、伊那市の伊那商工会館で、午後2時22分22秒にスタートした。
第2弾いーな伊那プレミアム商品券は、総額で2億2千万円発行され、昨年12月に売り出された。
商品券にはお楽しみ抽選会の応募券が添えられていた。
締め切りの2月15日までに約7300枚の応募があり、抽選で液晶テレビやゲーム機、図書カードなどが67人に当たった。
伊那商工会議所の向山公人会頭は、「プレミアム商品券が、地域経済の景気回復の足がかりに繋がってくれれば」と話していた。
2月15日現在、商品券の利用率は約65%となっている。
商工会議所では、「利用期日が3月末までとなるので、忘れずに使ってほしい」と呼びかけている。 -
伊那市長選 白鳥孝さん出馬表明
任期満了に伴い4月に行われる伊那市長選挙に前副市長の白鳥孝さんが21日、立候補することを表明した。
白鳥さんは、地元西箕輪の中条公民館で正式に立候補することを表明した。
白鳥さんは「市民との対話や現場主義を大切にして、観光や産業、福祉などを充実させていきたい」としている。
また政党からの推薦は受けない考えを示している。
また、地元中条の後援会組織が発足した。
中条後援会の田中清会長は、「7万市民のために生活を守ってほしい。地区をあげて一生懸命後押しをしたい」と話した。
白鳥さんは立候補することを正式に表明した事を出席者に伝え、「地元中条のみなさんのご支援をお願いしたい」と協力を呼びかけた。
28日には西箕輪地区の後援会組織が発足する予定。
立候補を表明した白鳥さんは54歳。伊那北高校を卒業後、立教大学に進み、昭和54年に信英蓄電器箔株式会社に入社。平成16年に伊那市収入役に就任。平成19年から副市長を務め21日付けで退職した。
伊那市長選で立候補を表明したのは白鳥さんが初めて。
市長選をめぐっては、候補を擁立する動きはあるが、現在のところ白鳥さんの他に立候補を表明した人はいない。
伊那市長選は4月18日告示、25日に投開票される。 -
環境アセスメント説明会
上伊那広域連合などは、新しいごみ中間処理施設の建設候補地に対し21日夜、環境アセスメントのスケジュールを示した。
伊那市富県の桜井研修センターで環境アセスメントの概要説明が行われ、区民約50人が出席した。
環境アセスメントは、環境に及ぼす影響について調査・予測・評価などを行う。
桜井区では昨年12月に環境アセスメント実施に同意をしている。
この日は、上伊那広域連合の職員がアセス実施までのスケジュールを説明した。
上伊那広域連合が示したスケジュールによると、5月頃から調査方法などを決める方法書案を作成し、まとめた物を今年の秋頃に関係地区に説明する。
来年の春から1年間、現況調査を行い、3年かけて評価書を作成する計画。
春日康造区長は「当面は区の役員が窓口となり必要があれば対策委員会を設置して対応したい」と話していた。
27日には同じく地元区の北新区で環境アセスメントの概要説明会が行われることになっている。 -
キッズ王国 親子でにぎわう
手作りの遊びや紙芝居などが楽しめるキッズ王国が21日、伊那市の伊那公民館で行われ、親子連れで賑わった。
キッズ王国は冬の時期に室内で出来る手作りの遊びを楽しんでもらおうと伊那市公民館連絡協議会などが開いたもので、今年で18回目。
会場には、小麦粉粘土遊びや紙の魚を釣るコーナーなどが設けられ、訪れた子ども達は夢中になって遊んでいた。
中でも、紙のプールは毎年子ども達に人気で、頭から紙をかぶったり、投げ合ったりしていた。
初めて訪れたある母親は「たくさんのコーナーがあってびっくりしました。子どもと一緒に楽しめました」と話していた。
伊那市公民館連絡協議会によると、イベントには約700人が訪れたという。 -
南箕輪村平成22年度一般会計予算案
総額48億7100万円南箕輪村は22日、総額48億7100万円とする平成22年度一般会計当初予算案を発表した。
平成22年度当初予算案の一般会計の総額は48億7100万円で、本年度より3億4900万円、率にして7・7%の増額となっている。
歳入では、長引く景気の低迷などにより、村民税が19億3千万円と本年度より約1億2千万円の減額となっているが、地方交付税や国庫支出金は合せて4億1千万円あまりの増額が見込まれている。
主な新規事業として、防災行政無線の更新に伴うデジタル化工事や消防ポンプ車の購入等に3億400万円、老朽化に伴う北部保育園の改修工事に5100万円、春日街道から大芝公園へ通じる村道6号線に歩道を設置する事業に1800万円などが盛り込まれている。
ソフト事業では、障がいのある園児の保育を専門家が月に1・2回程度、試行的に行う療育保育事業に80万円、0歳から18歳までの子供やその保護者を対象に子育てと教育支援を一元化して行う子育て教育支援室設置事業に200万円などが盛り込まれている。
このほかに緊急雇用対策に関する事業として、1200万円を計上している。
この予算案は来月開会する南箕輪村議会3月定例会に提出される。 -
上伊那に特別養護老人ホーム建設計画
上伊那地域に特別養護老人ホームを新たに建設する計画があることが22日、分かった。
同日開かれた上伊那広域連合議会の一般質問で、連合長の小坂樫男伊那市長が明らかにした。
説明によると、上伊那地域に特別養護老人ホームのベッド120床が県から割り当てられたことから、施設の建設を検討しているという。
伊那市の酒井茂助役をキャップに組織を立ち上げる方針で、上伊那広域連合では3月1日から特別養護老人ホームの整備・運営事業者を募集し、プロポーザル方式で決めることにしている。 -
南ア食害対策中部森林管理局長賞
ニホンジカの被害対策に取り組んでいる南信森林管理署と南アルプス食害対策協議会が、中部森林管理局長賞を受賞した。
南信森林管理署と南アルプス食害対策協議会が22日、小坂樫男伊那市長に受賞を報告した。
2月初旬に長野市で開かれた中部森林技術交流発表会で、南信森林管理署と南ア食害対策協議会が共同でニホンジカの被害対策について発表し、局長賞優秀賞3点のうちの1点に選ばれた。
発表した取り組みは、仙丈ケ岳馬ノ背周辺にボランティアの協力を得て防護ネットを設置したことと、職員自らがくくりワナによる捕獲をしたことについて。
南信森林管理署の竹内正比古署長は、「今後も共同事業を続けていきたい」と協力を呼びかけた。
小坂市長も「一緒にシカ対策に取り組んでいきたい」と話していた。 -
上伊那景観フォーラム
景観について考える上伊那地域景観フォーラムが16日、伊那市のいなっせで開かれた。
フォーラムは地域住民の景観意識を高めようと市町村や各種団体でつくる上伊那地域景観協議会が開いた。
フォーラムでは景観に関する活動の発表が行われ、伊那市は日本一の桜の里づくり事業について発表した。
市が行った調査によると市内には、2226カ所に1万2338本の桜の木があるという。
三峰川堤防の桜並木の整備を行っている地域住民や小学生による活動も報告され、10年先には見事な景観になると思うと話していた。
第二部の講演では、千葉大学で建築・都市科学を専門とする宮脇勝准教授が「風景の計画」をテーマに講演し、景観育成が進んでいるイタリアの事例などを紹介した。
宮脇准教授は、「景観を守るには景観教育が大切。自分たちの街に出て風景の大切さを認識し、景観保護を進めてほしい」と話した。 -
西春近北小で2分の1成人式
伊那市の西春近北小学校で、10歳の節目を祝う2分の1成人式が、19日行われた。
2分の1成人式には、4年生の児童35人や、その保護者、地域の人たちなど約90人が参加し、子供達の成長を祝った。
児童を代表して、田中悠羅(ゆら)さんは「成長を見守ってくれた、両親や地域の人達に感謝し、どんな大人になりたいか考える機会にしたいです」と挨拶した。
続いて児童一人一人が、「スポーツ選手になり親を喜ばせたい」「食べた人が笑顔になれる、料理人になりたい」等、将来の夢を発表した。
式では、保護者と手紙の交換も行われた。
子ども達からは、日頃の感謝の気持ちなどが書かれた手紙が、保護者からは妊娠からこれまでの成長の様子等を記した手紙が送られていた。
酒井照明校長は、「夢や希望に向かいチャレンジし、立派な大人になって下さい」と話していた。
また、担任の曽根原 浩教諭は「二十歳までに沢山の友達を作り、成人式の時に報告して下さい」と話していた。 -
みんなで学ぼう食の安全
上伊那地域の事業者でつくる伊那食品衛生協会は18日、食品の安全、安心を考えるシンポジウムを、伊那市の伊那文化会館で開いた。
シンポジウムは今年で6回目で、18日は消費者や製造・流通に係る事業者・行政などおよそ200人が参加した。
17日は、群馬大学教育学部の高橋久仁子教授が、「メディアに惑わされない食生活」と題し講演した。
高橋さんは、「飲んでやせるとも体脂肪の燃焼を促すとも書いていないのにそう思わせるようなキャッチコピーが増え警戒が必要。宣伝広告文ではなく、読むべきは栄養表示」と呼びかけた。
またこの日は、パネルディスカッションも行われ、伊那市消費者の会や伊那食品衛生協会の代表者らが意見を交わした。
伊那食品衛生協会では、シンポジウムを通し今後も食の安心安全に力を入れたい考え。 -
どろカップ 今年は東春近で開催
地域の活性化を目指し伊那商工会議所青年部が毎年開いている、どろんこサッカー全国大会「どろカップ」が、今年は8月28日に伊那市東春近で開催される。
伊那商工会議所青年部は19日夜、商工会館で記者会見を開き、どろカップの開催期日と会場を発表した。
新しい会場については、青年部が開催地を公募したところ、東春近の細田清登さんから応募がありました。
青年部では、市街地に近いことや、中央アルプスを臨める景観が素晴らしいことなどから、応募のあった東春近を開催地に決めた。
会場となる細田さんの田んぼは、広さおよそ3千800平方メートルの転作田で、大会参加者が身体の泥を落とすための水場も確保できるという。
青年部では大会に向け準備を進め、5月から参加チームの募集を始める。 -
洋らんの花を咲かせる会展示会
春の訪れを告げる洋らんの展示会が、20日と21日の2日間、箕輪町富田のガーデン和らぎで開かれている。
展示会は、町内外の有志でつくる洋らんの花を咲かせる会が毎年開いているもので、今年で9回目になる。
会場には会員65人の洋らん30種類、約270点が並んでいる。
去年の夏は涼しかったため、洋らんの生育が進み、展示会に合わせて花を咲かせるのに苦労したという。
会場を訪れた人たちは、洋らんから漂う春の香りを楽しんでいた。
平松生男会長は「会員が丹精込めた洋らんがたくさん並んでいる。会場へ来て春を感じてもらいたい」と話していた。
洋らんの花を咲かせる会の展示会は20日まで、箕輪町富田、与地・辰野線沿いのガーデン和らぎで開かれていて、時間は午前9時から午後4時までとなっている。 -
振り込め詐欺防止担当者連絡会議
振り込め詐欺被害を未然に防ごうと、金融機関の担当者を集めた連絡会議が17日、伊那警察署で開かれた。
会議には伊那署管内にある金融機関の担当者、約60人が集まり、振り込め詐欺の現状とその対策について、生活安全課の玉井元幸課長が説明した。玉井課長は、「本人が振り込め詐欺でないと信じ込んでいることも多い。一歩踏み込んで確認をしてほしい」と呼びかけた。
去年、伊那署管内では、振り込め詐欺による被害の報告はなかった。
一方、県全体では、被害件数が119件、被害額の合計は1億2千万円近くに及んでいる。 -
信大農学部で国際シンポジウム
信州大学国際シンポジウム2010が20日、南箕輪村の信州大学農学部で開かれた。
国際シンポジウムは、信大を卒業した留学生の意見などを参考に、留学生の過ごしやすい環境づくりを学ぼうと開かれた。
会場には学生や地域住民など約100人が集まった。
20日は「農学部における国際交流の現状と課題」をテーマに、卒業した留学生と日本人学生をパネリストに迎えパネルディスカッションが行われた。
「留学中に感じたことは?」という質問に対し、タイ出身のオラピンさんは「初めて日本に来た時はまったく言葉が通じず大変だった。日本語クラスの存在がありがたかった」と話していた。
言葉の問題についてフィンランド出身のヨニさんは「日本に学びにきた留学生として、その国の言葉を学ぶことはその国の文化を知る上で大切なことだと思う」と述べた。
また中国出身の鄭(てい)さんは「久振りに大学に来て、留学生と地域との交流が減ったように感じる」と話した。
これを受け、日本人学生の村上貴昭さんは「地域交流サークルの人たちが、留学生と地域との間に入って交流を補助できたらいいと思う」と話していた。
コーディネーターの南峰夫教授は「留学生の人たちの率直な意見が聞けて良かった」と話し、受け入れる側の協力の重要性を強調していた。 -
箕輪町「セーフコミュニティー」取得へキックオフ
行政や民間が連携して安心安全なまちづくりを進める取り組み、「セーフコミュニティー」の世界認証取得を目指す箕輪町は、20日、推進協議会を立ち上げ、具体的な活動をスタートさせた。
20日は、町内の各種団体の代表や関係者などおよそ80人が集まり、箕輪町セーフコミュニティー推進協議会を発足させ、会長には、平澤豊満町長を選出した。
箕輪町が認証取得を目指す「セーフコミュニティー」は、世界保健機関、WHOが認証しているもので、事故や自殺などは予防できるという考えのもと、安心安全なまちづくりを進める。
協議会では、箕輪町内で発生した事故などの過去のデータに基づき、安心安全なまちづくりのためには、何に取り組む必要があるかなどを2年間かけて分析する。
今後の取り組みとしては、現在町として力を入れている子どもの運動遊びを活かした「子どもの事故予防」や、「高齢者の交通事故予防」、全国的に問題となっている「自殺の防止」に力を入れたいとしている。 -
伊那朗読の会発表会
伊那市の朗読愛好者でつくる「伊那朗読の会」の発表会が20日、伊那市のいなっせで開かれた。
20日は、伊那朗読の会のメンバー15人が、それぞれ好きな詩やエッセーなどを朗読した。
そのうち、『どうぶつニュースの時間』という作品の朗読を行ったグループは、6人がさまざまな動物になり、動物の世界のニュースを伝え、会場を楽しませていた。
訪れた人たちは、メンバーのさまざまな朗読に聞き入っていた。 -
「雨水」 春の歌声響く
19日は、雨水。雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころとされている。
いなっせでは、恒例の童謡・唱歌教室が開かれ、春らしい歌声が響いていた。
参加者たちは、オルガンの伴奏に合わせて早春にちなんだ歌を歌っていた。 -
【カメラリポート】緑のさなぎから出てきたものは・・
建石さんは、1月に安曇野市に出かけた際、緑色のさなぎを見つけた。
これまで本などで緑色のさなぎを見たことはあったが実際に見つけたのは初めてだったという。
建石さんは、どんなチョウが出てくるか観察しようと自宅に持ち帰りプラスチックケースに入れ羽化を待っていた。 -
銭湯で健康づくり
地域にある銭湯を活用して生活習慣病の予防や健康増進を図っていこうと、19日伊那市荒井の菊の湯でモデル事業が実施された。
19日は、日ごろから銭湯を利用している人たち約20人が参加した。
伊那市荒井の銭湯、菊の湯は、この日健康情報発信の場へと早代わり。
参加者たちは、保健師による血圧測定や保健指導を受けたり、健康運動指導師による有酸素運動を行っていた。
銭湯で健康づくりをしようというこの取組みは、県内で公衆浴場を営む業者の組合と財団法人長野県生活衛生営業指導センターが国と県の補助を受け、毎年県内2カ所でモデル事業として展開している。
一時は300以上あった銭湯は、現在では37軒に、上伊那地域では、菊の湯も含めて3軒しかない。
年々減少傾向にある銭湯を健康に関する情報発信の場として活用することで、新たなニーズを掘り起こそうという狙いもある。
財団法人長野県生活衛生営業指導センターでは、利用者には健康増進を図ってもらい、庶民の生活に密着している銭湯には、新たな活用法でファンを増やしてもらいたいと話している。 -
アマランサス写真コンテスト
伊那地域で特産品化を目指している雑穀、「アマランサス」を題材にした写真コンテストの審査会が17日夜、伊那市の伊那商工会館で開かれた。
大きな葉っぱの間にしゃがんだ子どもたち、アマランサス入りのご飯をしゃもじですくい上げる女の子など、アマランサスのある暮らしを写した作品が寄せられた。
コンテストは、アマランサスの加工・栽培などを行っている伊那地域アマランサス研究会が企画したもので、この日はメンバー10人が審査にあたった。
今回は、アマランサスが徐々に浸透し始めている中、暮らしの中に、どう取り入れられているか知ろうと作品を募集し、14人から38点が寄せられた。
審査の結果、伊那市富県の小林兼久さんの作品が、最優秀賞に選ばれた。
作品には、色とりどりに咲いたアマランサスと、夏の南アルプスが映し出されている。
ほかにも、優秀賞や特選5点が選ばれた。
作品は、来月6日に開かれるアマランサス研究会のシンポジウムで展示する予定。 -
伊那市土地開発公社入札問題など住民訴訟和解
伊那市土地開発公社の入札問題などをめぐり、伊那市民126人が小坂樫男市長に対して起こしていた住民訴訟で、両者が19日、和解に合意した。
伊那市民126人でつくる原告団は、伊那市土地開発公社の入札問題と、住所表示変更事業をめぐる2件の訴訟を起こしていて、今回、この2件がまとめて和解となった。
土地開発公社の入札問題について原告は、公社が測量などにおいて、見積入札を行うことは違法として、2008年1月22日に住民訴訟を起こした。
長野地方裁判所が示した和解条項では、見積入札は地方自治法の趣旨に照らして不適切であったとして、被告が今後、伊那市土地開発公社が地方自治法所定の契約方法を採用し、業務運営が健全に行われるよう監督することを誓約すること、また、談合に結びつきやすい方法であったとして、市民の信頼回復のため契約手続きの透明性確保に努めることを表明することとしている。
また住所表示変更事業については、伊那市が、伊那市測量事業協同組合の設立を指導し、その組合と随意契約を結んだことを違法として、原告が2008年11月14日に訴訟を起こした。
和解条項では、競争入札を原則とする地方自治法に照らして不適切であったとして、被告が、今後は各種契約の締結を厳正かつ適正に行うことを誓約するとしている。
原告団は19日、長野市内で会見を開き、長野地方裁判所で同日行われた口頭弁論で和解に合意したと報告した。
若林敏明原告団代表は、「公社及び市の発注業務で、地方自治法の趣旨から不適切であったという事実認識において、市民と市長が初めて共通認識に立ったことは極めて重要。今回は幕引きでなく、改革の開幕。市民の持つ監査力が問われる新たな宿題をいただいた」と話した。
一方、被告の伊那市長側は、和解成立を受け市役所で記者会見を開いた。
小坂市長は、「透明性を図るという意味から土地開発公社も地方自治法の手続きをふんだ入札を行なっていく必要がある。透明性の確保、市民に開かれた行政という意味から、住居表示変更のような業務は今後ないと思うが一般競争入札を行っていく」と述べた。
今回の和解により、原告は訴えを取り下げ、訴訟費用は各自が負担することになる。 -
白鳥副市長退任式
4月の市長選挙に立候補するため21日付けで退任する伊那市の白鳥孝副市長の退任式が今日市役所で行われた。
退任式で小坂樫男市長は、「持ち前の若さを発揮し、人脈を活かして、改革をしていただいた。心から感謝したい」と、収入役時代から6年にわたり市の幹部を務めた労をねぎらった。
また職員の代表から花束が送られた。
白鳥副市長は「またこの場所にもどってきて皆さんと一緒に仕事をしたい」と最後の挨拶をした。
白鳥孝副市長は、特命の副市長として、行政改革や産業立地などを主に担当した。
白鳥さんは、21日に正式に市長選挙への立候補を表明する。
白鳥副市長の退任により、今後は、酒井茂副市長の1人体制となる。
白鳥さんは職員の拍手で送られ、市役所を後にした。