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下水道使用料15%値上げ 答申
伊那市上下水道事業運営審議会は、下水道使用料を現行より15%値上げするなどとした改正はやむをえないとする審議結果を小坂樫男市長に答申した。
4日に、審議会が伊那市役所で開かれ、下水道料金の改定などについて検討した。
市では、現行の使用料のまま運営を続けた場合、来年度から3年間の赤字額が約12億円になると試算している。
水洗化率を現在の67%から80%まであげ、料金を15%引き上げた場合、赤字額は3年間でおよそ9億円まで圧縮できるという。
委員からは、「どうしてこのような状況になるまで放っておいたのか残念だと感じる。」といった意見も出ていた。
審議会は、下水道料金の値上げはやむをえないなどとする審議結果を小坂市長に答申した。
審議会は、下水道事業の経営健全化計画に、全力を挙げて遂行すること、下水道使用料金の改定以外の方法も含め、経営改善する努力を行うこと、などの附帯意見をつけている。
小坂市長は、「市民の理解を得ながら水洗化率を上げられるよう精一杯がんばりたい。みなさんの期待に添えるよう改善計画を実施していきたい」と挨拶した。
この下水道料金などの改定案は、伊那市議会3月定例会に提出される。
可決されれば、高遠町地区、長谷地区では来年4月1日から、旧伊那市地区では今年10月から実施される。 -
南箕輪村消防団が危険予知訓練
南箕輪村消防団は、公務災害を防ぐため、幹部を対象とした危険予知訓練を3日村民センターで行った。
この日は、来年度幹部となる予定の40人ほどが参加した。
南箕輪村消防団では、過去5年間に7件の公務災害が発生している。
打撲など軽いものがほとんどだが、骨折も1件あり、重大な事故につながる前に、危機管理をしていこうと、今回初めてこの訓練を行った。
この危険予知訓練、S-KYTは、イラストを使って、災害現場で想定される危険を把握し、対策を立てるというもの。
S-KYTではまず、指をさして安全を確認する「指差し呼称」を繰り返し行った。
また、訓練を行う前にリーダーが、団員の顔色を見ながら健康チェックを行っていた。
S竏狸YTでは、ホースを延長しているイラストを見ながら、どのような危険が考えられるかをワークシートに書き込んだ。
団員らは、実際の活動を思い浮かべながら、より具体的な危険性などを出し合っていた。
南箕輪村消防団では、先を読んで行動することで事故をなくし、更に住民から信頼の得られる消防団にしていくという。 -
伸光製作所 寄付
プリント配線板の設計・製造・販売を行っている箕輪町の伸光製作所は1日、社員から集めた寄付金6025円を箕輪町に寄付した。
労働組合の小塩崇委員長と総務課の山岸雅通担当課長が役場を訪れ、平澤豊満町長に寄付金を手渡した。
伸光製作所では、労働組合と会社が協力し、昨年12月募金箱を食堂に設置し、社員からの寄付を募った。
町への寄付は10年以上前から続いていて、小塩さんは「今年は金額が伸びなかったが、気持ちを届けることができた。福祉に役立てほしい」と話していた。
平澤町長は、「経済が厳しい中寄付を頂きありがたい。福祉にしっかりと使いたい」と感謝していた。 -
小学校防火作品の入賞作品決まる
伊那防火管理協会が小学4年生から6年生を対象に募集した火災予防に関する防火ポスターなどの最優秀作品が決まった。
1日、伊那公民館で審査会が行われ、ポスターの部の最優秀賞には、応募219点の中から、伊那小学校5年の片桐大輝君の作品が選ばれた。
書道の部は、応募166点の中から、伊那東小学校6年の赤羽真弥さんの作品に決まった。
作文の部は、応募136点の中から、伊那小学校6年の唐澤佑季さんの「早く火を消して!」が選ばれている。
ポスターと書道の入賞作品は、3月1日から7日の春の火災予防週間中に、伊那市役所市民ホールに展示される。 -
アマゴ成魚放流
天竜川漁業協同組合は3日、上伊那の主な川でアマゴの成魚を放流した。
組合員が伊那市の小沢川などでアマゴの成魚約500キロ分を放流した。
放流は今月16日から解禁となる渓流釣りを前に行われたもので、辰野町から駒ヶ根市までの6カ所で行われた。
漁協によると、今年は雪があまり降らないため、水の量が例年より少ないということで、解禁当初は川の下流から中流にかけてが狙い目だという。
また昨年11月に放流した稚魚が成長しているということで、釣果も期待できると話している。
漁協では、今回のアマゴに続き、4月にはイワナの放流も計画している。
渓流釣りの解禁は2月16日で、遊漁料は1日券が千円、年間券は6千円となっている。 -
柘植伊佐夫講演会
伊那市出身でNHK大河ドラマ「龍馬伝」のスタッフとして活躍している柘植伊佐夫さんの講演会が2日夜、伊那市役所で開かれた。
柘植さんは伊那市山寺出身の50歳で、現在東京でヘアメイクなどの会社を経営している。
柘植さんは現在放映中のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の人物デザイン監修として、出演者全員の衣装やかつら、メイクの仕方などを決める仕事をしている。
約180人が集まった講演会で、柘植さんは「人物デザインの監修という仕事をNHKの部外者である自分が担当できることは奇跡的なこと。今後この分野の可能性を広げていくという意味で責任は重い」と話していた。
柘植さんはほかに、アメリカのアカデミー賞でオスカーを獲得した映画「おくりびと」でも、ヘアメイクなどに関するディレクターとして活躍した。
柘植さんは総合学習の時間をいち早く取り入れた伊那小学校の出身で、取材に対し「今の自分のベースとなっているのは小学校時代だと思う。自分で考え創りだす学習は役に立っている」と話していた。 -
150歳記念二人展
伊那市西箕輪上戸の小林武さんと弘子さん夫妻による150歳記念二人展が、伊那市羽広のみはらしの湯で開かれている。
二人展は小林武さんと弘子さんの年齢が合わせて150歳の区切りとなることを記念して開かれている。
武さんは77歳で展示しているのは水墨画、弘子さんは73歳で和紙人形を趣味としている。
武さんは風景や花などを描いた水墨画約20点を展示している。
40歳を過ぎたころから公民館活動で水墨画を始め、今でも月に1、2点は描いているという。
弘子さんは、立体的なものや平たいものなど約50点の和紙人形を出品している。
それぞれ作るものは違うが、長い間好きな作品づくりを続けてこられたのは、幸せなことだと話す。
この150歳記念二人展は2月末まで。 -
節分 各地で豆まき
3日は節分。各地の寺などで厄を追い払おうと豆まきが行われた。
伊那市高遠町の蓮華寺では、今年厄年にあたる人や年男年女ら9人が、無病息災や家内安全を祈っていた。
本堂には、厄除けに訪れた人の家族や親せきら約100人が集まった。
長谷川湛道住職の読経が終わると恒例の豆まきが行われた。
本堂に集まった人たちは、福を招きいれようと、投げられた豆や菓子などを拾い集めていた。 -
上伊那ブロックボランティア交流研修会
上伊那のボランティア団体などの交流研究集会が31日、伊那市のいなっせで開かれた。
上伊那ブロックボランティア交流研究集会は、情報交換や研修などを目的に毎年、市町村持ち回りで開かれている。
この日は、上伊那のボランティア団体や地区社協などから400人が参加した。
会では、ボランティアに対する姿勢を学び活動を充実させようと、講演が行われた。
講師は、神戸市在住で病院や福祉施設でコメディーパフォーマンスを行っている道化師・塚原成幸さんが務めた。
塚原さんは、「悲劇を喜劇に変えるのが道化師の仕事。皆さんにも、苦手なことを楽しむような逆転の発想を学んで欲しい」と話していた。 -
三峰川河川内樹木伐採
河川環境の保全に取り組んでいる市民団体三峰川みらい会議は31日、伊那市高遠町小原の三峰川河川敷で樹木の伐採を行った。会員や一般など60人が参加した。
みらい会議では、外来種のニセアカシアを取り除くことで、昔ながらの川の景観を取り戻そうと、毎年この時期に伐採作業をしていて今回で5回目。
伐採したニセアカシアは、参加者が持ち帰って薪にできるよう、短く切断された。
みらい会議の織井秀夫代表は、「昭和30年代に見られたような川本来の姿を取り戻したい」と話していた。 -
上伊那大雪 高遠城址公園では桜守が雪下ろし
1日の夕方から夜遅くにかけて上伊那地域は大雪となった。
伊那市の高遠城址公園では、桜の枝に積もった雪を落とす作業が深夜遅くまで行われていた。
雪に覆われた深夜の高遠城址公園。
公園内には約25センチの雪が積もった。
桜の木の保護にあたっている桜守の3人が深夜1時頃まで作業を行った。
作業は、桜の木に積もった雪の重さで枝が折れないよう行うもので、桜守のメンバーは、1日の夜7時から高遠閣で待機をして、公園内の桜の木の雪を落した。
まとまった雪を落とすのは3年ぶりという。
桜守達は雪深い公園内を歩きながら、長さ7メートル程の竹の棒で枝をゆすったりして雪を落としていた。
雪落しはこの時期桜を守る為の大事な作業という。
雪が溶けたら観桜期に向けて公園内の柵の補修作業などが本格的に始まる。
なお、今回の雪の伊那での積雪は、6センチとなっている。長野地方気象台によると、向こう一週間の県南部の天気は、比較的晴れ間が多いものの、6日頃まで低い気温が続く予想。 -
箕輪町で生ごみ資源化モデル事業スタート
生ゴミの資源化を目指す箕輪町は2日から木下の北城地区で試験的に生ごみ処理モデル事業をスタートさせた。
この事業は、各家庭から出た生ごみを集めて処理し、堆肥を作るもの。
2日は、モデル地区となった木下の北城地区でセレモニーが行われ、区の関係者など20人が参加した。
北城地区はごみの収集の効率が良い事や収集場所が広い事等から、モデル地区に選ばれた。
式の中で、永岡文武副町長は「地球環境を守る大きな運動の一つとしてスタートする事が出来た。みなさんのご協力を突破口に、この事業を町内に広めていきたい」と挨拶した。
初日の2日は、地区住民がゴミ専用の袋に生ゴミを入れていた。
町によりますと、今回モデル地区となった北城地区では185戸あるうちの180戸がこの事業に賛同したという。
また、町が北城地区で生ごみの処理について実施したアンケートによりますと4割の家庭で自家処理しているという。
毎週火曜日と金曜日にごみ専用袋が地区内4ヶ所に設けられ業者が回収する。
箕輪町では、この生ごみ処理モデル事業を試験的に3年ほど実施する計画で、堆肥にしたものは必要な家庭での利用を考えている。 -
高遠高校の生徒が人形飾り制作
今月11日に伊那市高遠町で伝統のだるま市が開かれる。
これに合わせ毎年訪れる人たちを楽しませている人形飾りの準備が進められている。
伊那市商工会では今年はじめて、市内全域の企業や学校などに人形飾り出品の参加を呼びかけた。
高遠高校では、今回はじめて人形飾りを出品することを決めた。
美術部の2年生2人が中心となり放課後を利用して作業を進めている。
生徒達が制作している人形飾りは木製ロボット。
現在は、約1メートル50センチほどの骨組みが完成している。
これに、新聞紙や電気コードなどを巻きつけたりして完成させる計画で、生徒達は今までの人形飾りにないオリジナル作品に仕上げたいと意気込んでいる。
また、不要になったプリンターの部品やアンテナなども飾り付けるという。
生徒達は当日、何が出来上がるか楽しみにして欲しいと話している。
人形飾りが始まったのは1700年頃とされていて毎年、高遠町地区内の各地区で作られている。
今年は各地区内から8作品が出品され今月9日に審査が行われる。 -
自衛隊がふれあいコンサート
陸上自衛隊第12音楽隊のふれあいコンサートが31日、箕輪町文化センターで行われた。
コンサートは、箕輪町自衛隊協力会が2年に1回開いていて、今回で6回目。
陸上自衛隊第12音楽隊は群馬県が活動の拠点で、関東や中部地方を回って演奏会を開いている。
31日は、行進曲やポップスなど13曲を披露し、信濃の国では、会場も一緒になって唄った。
箕輪町自衛隊協力会の市川治實(はるみ)会長は、「地域の安全を守る自衛隊の活動を知ってもらう、良いきっかけになったと思う」と話していた。 -
大雪注意呼びかけ
長野地方気象台は、1日夕方から2日未明にかけて伊那地域は大雪となるとみて、車の運転など注意するよう呼び掛けている。
長野地方気象台によると、伊那地域は1日午後6時からの24時間の積雪量を15センチと予想している。
ただ雪は2日未明には止むという。
路面の凍結による車の事故や農作物が被害にあわないよう注意を呼び掛けている。 -
子ども心のフォーラム
健全な子どもの育成について学ぶ、子ども心のフォーラムが30日、伊那市役所で開かれた。会場には教育関係者や保護者ら約50人が集まった。
新潟県の児童自立支援施設、新潟学園の武井恒美園長が「子どもたちの未来を拓く」と題し講演した。
武井さんは、0歳から3歳までの期間が子どもの発達で最も大事な時期と話し「この時期は脳の7割が形成される大事な時期。愛情ある言葉、眼差しを注ぐことが大切」と説明した。
また、子どもが「嘘」を覚える4歳頃と、「秘密」を持つようになる9歳を発達の節目として、「非行の誘惑に負けないためには、家族間での会話が不可欠」と話していた。
武井さんは「日常のちょっとした変化を見逃さないためにも、家族団らんの時間を大切にしてほしい」と呼びかけていた。 -
振り込め詐欺対策強化月間で啓発
2月は振り込め詐欺総合対策強化月間。初日の1日は、伊那警察署などが大型店入り口で注意を呼びかけた。
伊那警察署管内2カ所の大型店で啓発活動が行われ、
このうち伊那市内の大型店では、伊那少年警察ボランティア協会が協力し、買い物客に広報用ティッシュと啓発チラシを配った。
長野県警は、2月を振り込め詐欺総合対策強化月間と定めている。
伊那警察署では、街頭啓発のほか、高齢者宅を訪問して注意を呼び掛ける予定。
伊那署管内の去年1年間の振り込め詐欺の被害は0件で、今年も、これまでに被害は起きていないという。 -
みはらしファームで豆まき
伊那市西箕輪のみはらしファームで31日、節分の豆まきが行われた。
登場したのは、去年、世間を困らせた11体の鬼。大勢の感染者を出した「新型インフルエンザ鬼」、去年に続き今年も登場「不況招きネコ鬼」、農作物の成長を脅かす「台風鬼」や「日照不足鬼」など、すべての鬼が出そろうと、集まった人達は一斉に豆をぶつけ退治していた。
みはらしファームでは、開園当初から毎年節分の豆まきを行っていて、今年で10回目になる。
今年は10周年を記念して、例年よりも多めに商品を用意した宝投げも行われた。 -
天満宮改築完成式
伊那市西春近の山本公民館西にある天満宮の新しい祠が完成し31日、山本区の住民が集まり、完成式が行われた。
天満宮の新しい祠は、これまで使われていたものが老朽化したことから新しく作り直した。
祠は、学問の神様とされる菅原道真を祭っていて、山本区では毎年1月に子供たちが集まって学問の成就を願う「天神様」の行事が行われる。
これまで使っていた祠は、昭和27年に造られていて、老朽化が進んでいたことから、区の有志3人が新しいものを寄進した。
寄進した3人のうちの一人、平澤信助さんは「立派なものができてうれしい。子供達にも伝統を守ってもらい、元気に育って欲しい」と話していた。 -
白鳥副市長 伊那市長選出馬へ前向き
伊那市の白鳥孝副市長は31日、地元中条区からの出馬要請に対し、「重く受け止め、一歩前進したい」と述べ、出馬へ前向きな姿勢を示した。
白鳥副市長の地元西箕輪中条区の総会の中で、有志が区としての出馬要請を提案し、全会一致で承認された。
白鳥副市長は、「まだ決める事はできない」として明言は避けたが、出馬へは、前向きな姿勢を示した。
また同日、伊那青年会議所卒業生有志が伊那市内で会合を開き、出馬を要請した。
会合には、卒業生240人に参加を呼びかけたところ64人が出席した。
白鳥副市長は、立教大学社会学部卒業後、南箕輪村の信英蓄電器箔に入社。生産課長、参事などを務め、平成16年に旧伊那市の収入役となり、平成19年からは企業誘致などを行う副市長に就いた。
任期満了に伴う伊那市長選挙は、4月25日投開票が行われる。今のところ立候補を表明した人はいない。 -
ふれんどわーく自主製品ネット販売スタート
箕輪町の町障がい者就労支援センター「ふれんどわーく」は先月から、自主製品のネット販売を始めた。
ホームページに紹介されているのは、アクリル繊維で作ったモップやマフラー、ラベンダー入りの置物など13種類。
これらの製品は、ふれんどわーくのオリジナル商品で、少しでも販路が広がり、利用者の収入の増加につながればと、ネット販売を始めた。
ふれんどわーくは、障がいのある人の自立や働く喜びを育てようと作られ、現在は20代から40代の22人が働いている。
主に自主製品の販売や、企業から依頼を受けた仕事、町内施設の清掃等を行い、収入を得ている。
しかし、月平均の売上も、多い時には20万円程あったが、一昨年前からの景気の悪化に伴い、最近は減少傾向にあるという。
ふれんどわーくでは、特殊な物や独自性のある物などはなかなか作れないが、多くの人が見るインターネットで商品を紹介することで、少しでも販路拡大につなげたい竏窒ニしている。
ふれんどわーくの商品は、箕輪町社会福祉協議会ホームページ、または検索サイトで「ふれんどわーく」と打ち込むと閲覧することができる。 -
上伊那観光活力アップセミナー
上伊那地方事務所は1日、県内でも観光が弱いこの地域に何が足りないのか考える、上伊那観光活力アップセミナーを伊那合同庁舎で開いた。
セミナーには、上伊那の自治体や観光関係者ら約100人が参加した。
平成20年に観光で上伊那を訪れた人は441万人で県内10地区中8位、訪れた人が消費した金額は111億円で10地区中最下位だった。
地方事務所では、上伊那地域の観光に「何が足りないのか、また何が求められているか」を考える機会にしてもらおうと、セミナーを開催した。
東京都在住で旅行雑誌の編集長などを務めた沓掛博光さんは「上伊那の観光を考える」と題し講演した。
沓掛さんは「首都圏では、高遠やアルプスなど一部地域は知られているが『上伊那』という名称、場所は知られていない」と話し、「これからは、それぞれの地域でPRするのではなく、上伊那が一つにまとまり活動していくことが大切」とアドバイスしていた。
また、「観光に訪れた人たちに満足してもらうおもてなしを常に考えなければならない」と話していた。 -
地域医療再生で交付金決定
伊那保健福祉事務所は1日、伊那中央病院、昭和伊南総合病院、辰野総合病院の機能分担と連携を進める地域医療再生計画について、厚生労働省が5年間で25億円を交付することを1月29日付けで正式決定したことを明らかにした。
地域医療再生計画は、上伊那の公立3病院が安定的に地域医療を担い続けていくため、将来的な経営統合を見据えた機能分担と連携により、上伊那医療圏を再生することなどを目標としている。
公立3病院の体制整備による機能再編後は、伊那中央病院が高度救急医療を、昭和伊南が急性期から回復期を、辰野病院が急性期から回復期、在宅医療を担う。
また救急医療充実のため公立3病院が構成員となり将来的な経営統合のあり方の検討などを行う「公立病院運営連携会議」が設置される。
ほかには、3次救命救急センターを担う病院を伊那中央病院とすることを検討し、「地域救急医療センター」の一部拡充と関連機器の整備など機能充実を図る。
また、内視鏡手術トレーニングセンター整備など医師確保のための仕組みづくりの研究、開業助産所などへの設備整備費補助など周産期医療体制の整備を図る。
上伊那広域連合では公立病院運営連携会議を3月頃に設立し、事務局を広域連合内に置くことにしている。
これら地域医療再生計画により上伊那地域の医療をこれまでの「病院完結型医療」から「地域完結型医療」へ転換を図りたいとしている。
国からの交付金は県の基金に積み立てられ、事業実施にあたり各病院へ配分されることになっていて、今後、連携会議で実施事業や予算配分が決定される予定。 -
カミ竏窒ソゃん農園で凍りもち作り
食と農業に親しむJA上伊那のカミ竏窒ソゃん農園に参加した親子約50人が30日、凍りもち作りに挑戦した。
カミ竏窒ソゃん農園は今年で5年目だが、昔ながらの保存食である凍りもち作りは今回初めて。
つきたての餅を四角く切り、そのもちを障子紙で包んでひもで縛る。
子どもたちは、餅を丁寧に障子紙に包み、「包むところや縛るところが楽しかった」と話していた。
凍りもちは、水に1週間ほど浸けた後、寒い場所に約1カ月間つるして乾燥させ、出来上がる。
参加したある母親は、「初めて作ったので、出来上がりが楽しみです」と話していた。
この日作った餅は、参加者がそれぞれ家に持ち帰って乾燥させるという。 -
炭焼き体験会
伊那市富県の炭焼き愛好家でつくるたかずや炭の会は30日、炭焼き体験会を開いた。市内外から11人が参加し、会のメンバーから炭焼きについて教わった。
たかずや炭の会では、炭の大切さや炭焼きの楽しさを知ってもらおうと毎年炭焼き体験会を開いている。
炭焼きは窯に薪を入れてから出すまでに1週間近くかかるということで、この日は出来上がった薪を取り出す作業と、新しい薪を詰める作業が行われた。
インターネットで企画を知り、東御市からやってきた森澤光昭さんは、メンバーから炭焼きのポイントを教わりながら作業をしていた。
たかずや炭の会の板山芳弘会長は、「みんなで話をしながら楽しくやるのが炭焼き。その楽しさを少しでも感じてもらえたら嬉しい」と話していた。 -
伊那北理数科課題研究発表会
伊那北高校理数科の2年生は30日、1年間の研究成果を発表した。
課題研究発表会は、理数科の2年生が毎年行っている。
この日は、理科や数学の分野から関心のある課題を見つけ出し、1年間かけて研究してきた結果を発表した。
発表したのは8グループ40人で、テーマは新聞紙による強度実験や、小惑星の発見、炎色反応などだった。
このうち、手作りの小型ロケットの制作を通して物理の研究をしたグループは、まっすぐ飛ばすために試行錯誤を繰り返した結果、ロケットの「重心」と、空気の流れによる圧力が働く「圧力中心」の2つの点が、ロケットの軌道に深く関係していることが学習できたと発表した。
また、数学について研究したグループは、コンピューターが普及していなかったころ、大きな数字の掛け算や指数の計算が簡単にできる方法として作られた「対数」の歴史や活用方法について発表した。
生徒たちは、4月から放課後や夏休みなどを使って研究をしてきたということで、2年生担任の池上博教諭は、「テーマを見つけて研究方法を考え、検証するという科学的学習ができたと思う」と話していた。 -
陶房木賊作品展
伊那市御園の陶芸教室、陶房木賊の生徒による作品展が31日まで、いなっせ2階の展示ギャラリーで開かれている。
会場には陶芸を学んでいる90人の作品約そ500点が並んでいる。
教室では、湯呑みや皿だけでなく、人形や重箱など、自由に作品づくりをしている。
会場に並んだ作品の中には、器の下が足の形になったものや、光を取り入れたものなども並んでいる。
講師の伊藤真一さんは、「たくさんの個性が並んでいるので、会場で何か刺激を受けてもらえたら嬉しい」と話していた。 -
信大農学部長に中村宗一郎教授
信州大学農学部の学部長選挙が29日行われ、新しい学部長に応用生命科学科の中村宗一郎教授が選ばれた。
唐澤豊学部長の体調不良による辞任に伴う学部長選挙が行われ、投票の結果、中村宗一郎副学部長が選ばれた。
中村教授は山口県出身の56歳で、鳥取県の鳥取大学を卒業後、山口県の宇部短期大学、島根県の島根大学で教授を歴任し、平成17年に信州大学農学部の教授に就いた。
主に食生活や食習慣に関する研究を行っている。
今後の信大農学部のあり方について中村教授は、「教育、研究、地域貢献を3本柱に大学づくりをしていきたい」と話した。
中村教授は2月1日付けで正式に信州大学農学部の学部長に就任する。任期は平成24年の3月31日まで。 -
子ども地球サミット応援団発足
会員を募集今年の夏に南箕輪村で開催予定のイベント「子ども地球サミット」の応援団が29日夜、発足し、応援団ではサミットのサポートなどをしてくれる会員の募集を始めた。
南箕輪村の味工房で発足式が行われ、唐木一直村長やサミットに2008年から出演している元宝塚歌劇団の但馬久美さんら約50人が参加した。
子ども地球サミットは、子供達がエコの大切さを発信していこうと2008年から南箕輪村などでスタートした。
応援団は、地域全体でイベントを盛り上げるための会員組織で、団長は但馬久美さんが務める。
サミットを企画・運営するトリニティーでは、会員数1000人を目指したい竏窒ニし、多くの参加を呼びかけている。 -
プチヴェールを富県の特産品に
伊那市富県では芽キャベツとケールを掛け合わせた新しい野菜「プチヴェール」を地域の特産品にしようと取組みが始まっている。
現在富県では地域の活性化を目的に、寒い気候にあった特産品づくりをしようと、農林産物直売所たかずやの組合員を中心に「プチヴェール」の普及・生産を進めている。
フランス語で「小さい緑」を意味するプチヴェールは、12月以降の寒い時期に甘さの増す野菜で、現在収穫の最盛期を迎えている。
30日は、直売所の会長を務める埋橋一さんの畑で収穫作業が行われていた。
また直売所たかずやでプチヴェールをPRしようと、直売所を訪れた人たちに料理が振る舞われた。
訪れた人たちは「甘味があっておいしい」「ひと口サイズで食べやすい」と話しながら味わっていた。
プチヴェールは富県地区でのみ作られているということで、直売所たかずやや、産直市場グリーンファームなどで購入することができる。