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年金支給日に振り込め詐欺撲滅呼び掛け
年金支給日の15日、伊那警察署などは振り込め詐欺撲滅のためATM利用客にむけ注意を呼びかけた。
八十二銀行伊那市駅前支店など5カ所で、伊那警察署の署員と防犯ボランティア団体「伊那エンジェルス隊」が注意を呼びかけた。
この活動は、年金支給日に合わせて行っているもので、今年で3年目。
訪れたATM利用客に詐欺の手口などが書かれた広報用チラシと啓発用グッズを配り注意を促した。
伊那署管内では一昨年10件総額809万円だった振り込め詐欺の被害は、去年はなく、また今年も14日までに被害はない。
伊那市などで息子の名をかたり「インフルエンザで声が変わった」などという内容の不審電話が発生していることから、伊那署では不審な電話があった場合は、一度電話を切り、家族に相談するか、伊那警察署に連絡するよう呼び掛けている。 -
新上伊那地方事務所長に聞く
市川武二さん
上伊那地方事務所の所長に、今年4月1日付けで新しく市川武二さんが着任した。
市川武二さんは、埼玉県生まれの57歳で、東筑摩郡の現在の筑北村で育った。
1975(昭和50)年に県職員となり、企画局企画課土地対策室長、商工労働部産業政策課長などを歴任、今年4月に上伊那地方事務所長に着任した。
上伊那の印象については、「上伊那は上の段から見ると、北海道かと思うような、これが長野県かと思うような風景がみられる。長野県でも珍しいと感じている」と話す。
企画局企画課土地対策室長時代は、南アルプスなどでの風力発電事業について問題となった時期で、環境アセスメントの強化などの条例を整備した。
また、商工労働部産業政策課長時代には、リーマンショックから始まる世界同時不況の中で、県の緊急経済対策に取り組んだ。
上伊那の産業については「上伊那の工業出荷額が多いことは承知しているが、そんなに他地域と大差があるわけではない。産業といっても製造業に限らず、観光・農業・林業も産業だ。観光で言えば上伊那だけでなく広域的な観光を考えなければならない。製造業だけを見た場合でも上伊那管内だけを取り上げて見ないほうが良いだろうと感じている。今後の取り組みとしては、農商工の連携で、他にないものを作り出していくことが今後ますます重要になるのではないかと感じている。」と話している。
市川さんは、商工労働部で7年、企画局で6年勤めていて、得意だった分野から着手したいとしている。
家族は妻と息子2人娘1人。家族を長野市に残し、現在は単身赴任。
趣味は県職員になってから始めたという野球で、現在も県職員でつくるOBチームで、全国大会出場を目指しているという。 -
有賀殿夫さん日本画展
南箕輪村在住の有賀殿夫さんの日本画展が、伊那市坂下のはら美術で開かれている。
会場には、日本画42点が展示されている。
個展を開いている有賀殿夫さんは現在76歳。
はら美術での個展は5年ぶり、2度目になる。
有賀さんは、仕事をしながら趣味で日本画を描き続け、中央の展示会で数多く入選している。
日本美術院の院友で、研究会に参加して絵の勉強を続けている。
今回は、桜の作品をはじめ、山や花などを描いた作品を展示している。
有賀殿夫さんの日本画展は18日まで。 -
箕輪町地域スポーツセンター安全祈願祭
今年12月の完成を予定している箕輪町地域スポーツセンターの安全祈願祭が12日、ながた自然公園で行われた
地域スポーツセンターが建設される、ながたの湯西側にあるテニスコートで、町や工事関係者ら約60人が出席し、工事の安全を祈願した。
事業費は約4億円で、国からの補助金などを活用し建てられる。
地域スポーツセンターは、鉄筋コンクリートの2階建てで、延床面積約3400平方メートル。
外壁には、厚さ4.5センチの太陽光を取り入れることができる半透明な特殊なプラスチックを使い、オールシーズン活用できる。
内部には、観客席を288席設置し、コートには人工芝を張り、運動のほか各種イベントにも活用できる施設として整備される。
平澤豊満町長は「町では初めての総合スポーツ施設。地域の活性化や町民の健康づくりの場にしていきたい」と話していた。
箕輪町地域スポーツセンターは、12月中旬完成予定で、名称は公募により決定するという。 -
民話「孝行猿」資料館開館
伊那市長谷に伝わる民話、孝行猿の資料館が、伊那市長谷の南アルプス生涯学習センター「入野谷」内に完成した。
14日は市の関係者など約70人が、完成した資料館を見学した。
資料館は、孝行猿の話のゆかりの地、伊那市長谷市野瀬にある入野谷の2階に設けられ広さは約28平方メートル、工事費など事業費は約570万円となっている。
孝行猿の資料館はこれまで個人の住宅内にあったが、平成19年に閉館となったため、今回あらたに設置された。
孝行猿の話は、猟師に打ち殺された親猿を3匹の子猿が助けようとする民話で、伊那市無形文化財に指定されている。
資料館には物語をイメージする囲炉裏のある部屋がつくられ、殺された親猿を助けようとする子猿の姿が彫刻で表現されている。
また小学校の道徳の時間に教材として読まれていた「孝行猿の話」を掲載した本が展示されている。
ほかには、長谷に関する映像記録を見ることができるコーナーや展示パネルなどがある。
14日は資料館完成を祝う記念式典も開かれ、長谷小学校の児童が「孝行猿の歌」を披露した。
式典ではほかに、地元の民話を紙芝居で伝える活動をしているグループが孝行猿の紙芝居を披露した。
資料館は伊那市長谷の南アルプス生涯学習センター「入野谷」内にあり入場無料で見学することができる。 -
伊那北小で1年生を迎える会
伊那市の伊那北小学校で、14日、1年生を迎える会が開かれた。
5日に入学した1年生83人は、6年生に手を引かれながら、アーチをくぐって入場した。
1年生を迎える会は、児童会が企画し2週間ほど前から準備を進め、くす玉も手作りした。
児童を代表して6年生の濱 望(のぞみ)くんは「学校には、楽しい事が沢山あります。早く仲良くなって一緒に遊びましょう」と呼びかけた。
この後、6年生とペアになって座った1年生は、自己紹介をしたり、ゲームや○×クイズを楽しんだ。
伊那北小学校の1年生は、今週いっぱい午前中での下校となっているが、来週からは午後の授業も始まるという。 -
禁煙友愛会が南箕輪村に車いす寄贈
日本禁煙友愛会は13日、南箕輪村に車いす1台を寄贈した。 伊那支部の橋爪 渡会長ら4人が村役場を訪れ、目録と車いす1台を唐木一直村長に手渡した。
伊那支部は車いすの寄贈を4年前から行っていて、贈った車いすは今年で5台になる。
贈られた車いすはハンドル部分にブレーキレバーがついていたり、低反発のクッションなどが備わっている。 唐木一直村長は「福祉事業に役立てていきたい」と感謝していた。
この車いすは、住民福祉課で利用していくという。 -
江戸芸かっぽれ披露
伊那市高遠町の高遠城址公園で14日、東京の大道芸人が江戸芸かっぽれを披露した。
この催しは花見客に楽しんでもらおうと伊那市観光協会が開いた。
光江流社中、桜川光江家元率いる20人が披露した。
桜川さんらのメンバーの中に高遠出身者がいたことなどが縁で訪れることになり、今年で2回目。
集まった花見客は、手拍子をしたり、一緒に踊るなどして楽しんでいた。
桜川さんによると、かっぽれは元気の出るおめでたい大道芸として江戸の末期に始まり、次第に寄席や歌舞伎などでも踊られるようになったという。
桜川さんは「満開の桜の元でやれてよかった。来年も訪れたい」と話していた。 -
JA上伊那東春支所 完成
建て替えが進められていた、伊那市のJA東春近支所の完成を12日、関係者が祝った。
JA上伊那の宮下勝義代表理事組合長の合図で、テープカットが行われ、新しい施設の完成を祝った。
新しい支所は、これまでの建物の西側に作られ、鉄骨2階建て、総面積がおよそ1千3百30平方メートル。
2階には新たに、組合員の要望により調理室が作られ、今後料理教室の開催をして行く計画。
宮下代表理事組合長は「地域のよりどころとして活用される施設にしてきたい」と挨拶した。 -
上伊那で軽自動車の出張車検検査始まる
普通自動車の車検を行っている伊那市上の原の上伊那自動車検査場で13日、軽自動車の車検の出張検査ができるようになった。
上伊那自動車検査場に13日から検査官が派遣され、軽自動車の出張車検検査が始まった。
自動車整備工場は、検査官がいて自社で車検ができる指定工場と、点検整備のみで車検ができない認証工場がある。
上伊那地域の認証工場はこれまで、軽自動車の車検は松本市にある軽自動車検査協会の松本支所で検査を受けていた。
上伊那自動車検査場維持会などの10年に及ぶ陳情活動が実を結び今回、上伊那で検査が受けられることになった。
検査官は月2回派遣され、1日120台の検査が可能になる。
初日は80台が持ち込まれた。
松本支所での軽自動車の車検台数は、上伊那分は年間約5千台。松本支所では、今後、車検全体の6割程度を上伊那で実施していきたいとしている。 -
高遠城址公園 さくら茶のサービス
満開を迎えている伊那市の高遠城址公園で13日、伊那市商工会女性部高遠支部がさくら茶を振る舞った。
さくら茶は、八重桜の塩漬けにお湯を注いだもので毎年、女性部が観光客に振る舞っている。
3千杯のさくら茶と、名物の高遠まんじゅう千個が用意された。
天候にも恵まれ、高遠城址公園には多くの花見客が訪れ桜の木の下でさくら茶を味わっていた。
このさくら茶のサービスは14日も午前10時から行われることになっていて、女性部では「地元のみなさんにも味わってほしい」と地元からの来場も呼び掛けていた。 -
竜東地区農道竣工
伊那市美篶と箕輪町三日町をつなぐ農道が開通し13日、竣工式が行われた。
開通セレモニーでは、伊那市の手良保育園の園児や関係者約120人が、今回整備された八ツ手大橋を渡り、完成を祝った。
道路が整備された地域は竜東地区の上段。
これまでこの地域には、南北をつなぐ道路がなかったため、平成6年から県が主体となって農道の整備を進めてきた。
今回、伊那市手良の整備区間が完成し、全線開通となった。
農道は伊那市美篶と箕輪町三日町をつないでいて、総延長は約6キロ、総事業費は約32億円。
式典で小坂樫男伊那市長は、「箕輪から美篶までをつなぐ立派な道路ができた。これがまた、この地域の発展につながることを期待している」と話した。 -
伊那市議選立候補予定者25人
伊那市議会議員選挙告示まで1週間を切った。
13日までに立候補を予定しているのは25人で、定数21に対し4人オーバーとなっている。
12日から13日にかけ行われた立候補書類の事前審査では、立候補を予定している25派のうち24派が審査を済ませている。
伊那市長選挙、市議会議員選挙は18日告示、25日投開票となっている。 -
伊那RCと分水RCが記念植樹
伊那中央ロータリークラブと新潟県の分水ロータリークラブが9日、病気の人を元気づけようと伊那市の伊那中央病院の敷地に、ソメイヨシノ2本を植樹した。
9日は記念セレモニーが行われ、伊那中央ロータリーの鈴木 一比古会長と、分水ロータリーの八子(やこ)英雄会長が、桜の木の根元にスコップで土をかけた。
分水ロータリーがある新潟県燕市(つばめし)には、およそ3千本のソメイヨシノが植えられた「大河津(おおこうつ)分水堤防」があり、「桜の名所百選」の一つとして知られている。
伊那市には、天下第一の桜として知られる高遠城址公園があることから、桜を縁に、両地区のロータリーは友好提携を結び、2008年から交流をしてきた。
去年は、伊那のタカトオコヒガンザクラを分水で植樹したため、今年は分水のソメイヨシノを伊那で植樹することにした。
今後も、交互にお互いの地区を訪れるなどして、交流を続けていくという。 -
はらぺこ入園式
伊那市東春近の保育園「山の遊び舎はらぺこ」で10日、入園式が行われた。
青空の下、園舎の庭で入園式が行われた。
はらぺこは今年、3歳児9人が入園し、園児は全員で19人になった。
園児紹介では、新入園児が一人ずつ呼ばれて、年中・年長園児と手をつないだ。
細田直哉理事長は、「皆がしたいことを思いっきりして、どんどん大きくなってください」と園児に呼び掛けていた。
式では、園児と保護者が一緒に歌を歌った。
式の後には、入園を祝うもちつきが行われた。
入園式でのもちつきは、毎年恒例となっている。
園児は、交代で杵を持ち、元気にもちをついていた。 -
大芝村有林整備基本計画案示す
南箕輪村は、大芝村有林の森林整備基本計画案をまとめた。
12日開かれた南箕輪村議会全員協議会で、村が計画案を示した。
計画案は、今後10年間の大芝村有林の整備計画をまとめている。
基本方針は、アカマツを松くい虫被害から守ること、アカマツ林の一部を広葉樹に樹種転換することなど。
大芝高原内を5つのエリアに分け、年次計画に沿って整備を進める。
整備は間伐が中心で、健全なアカマツ林やヒノキ林を育て、さらに広葉樹の生育を目指すという。
村では、今回の計画案を地区懇談会で示し、村民の意見を聞くことにしている。 -
伊那市マレットゴルフ協会市長杯
伊那市マレットゴルフ協会の伊那市長杯が11日、美篶の南割マレットゴルフ場で開かれた。
小雨が降る中での大会となったが、伊那市マレットゴルフ協会の会員およそ70人が参加した。
会員は4人1組に分かれて36ホールのコースを回った。
日頃、例会で利用しているコースだが、会員は優勝を目指し、各ホールで慎重にプレーしていた。
大会結果は次の通り。
▽総合優勝=小林岩夫さん▽男子1位=渋川洋一さん▽女子1位=林清子さん -
上伊那聴覚障害者協会総会
上伊那聴覚障害者協会の第52回総会が10日、伊那市の福祉まちづくりセンターで開かれた。
昨年度の活動や本年度の計画が報告された。
上伊那聴覚障害者協会の降旗久会長は、「高齢な聴覚障害者のためのグループホームの建設について、上伊那の各市町村へ要望しているが、あまり良い回答はない。今後も引き続き交渉していきたい」とあいさつした。
協会では、本年度も引き続き、聴覚障害者の福祉向上などに関して行政と交渉していくほか、協力会員の拡大、要約筆記・手話奉仕員の養成講座の継続などを行っていくとしている。 -
新入社員激励会
伊那商工会議所主催の新入社員激励会が12日、伊那商工会館で開かれた。
激励会には、この春入社した152人が出席した。
伊那商工会議所は、市内の企業を対象に毎年、合同の激励会を開いている。
向山公人会頭は「目標をしっかり持ち、やる気、元気、根気を持って、企業になくてはならない人になってほしい。今、仕事があることに感謝して頑張って」と激励した。
これを受け、新入社員を代表して南信美装伊那の齋藤貴紀さんは、「会社の戦力になれるよう日々努力し、初心を忘れず真摯な姿勢で頑張っていきます」と誓いの言葉を述べた。
本年度の激励会参加は31社152人で、昨年度と比べ企業は1社、新入社員は25人増えている。 -
市長選告示まで1週間 事前審査に2派
伊那市長選挙の告示まで1週間。これまでに立候補を表明しているのは新人二人で、一騎打ちとなる公算が高まっている。
立候補を表明しているのは、地区別50音順で野口俊邦さん、白鳥孝さんの2人。
信州大学名誉教授で元農学部長の野口俊邦さん(67)は、3月11日に立候補することを表明した。
南箕輪村南原から伊那市西町に住所を移した。
市民本位の市制への転換、4年以内での中学校卒業までの医療費無料化、市長の給料・退職金の3割削減、住民投票条例の制定などを掲げている。
前の副市長白鳥孝さん(54)は、2月21日に立候補することを表明した。西箕輪在住。
民間の発想による行政改革、中学校卒業までの入院費の無料化、工科短期大学の誘致、JR飯田線の高速化などを掲げている。
12日、伊那市役所で行われた立候補届出書類の事前審査に、野口さん、白鳥さんの2派が訪れ、審査を受けた。
これは、告示日当日の手続きをスムーズに行うためのもの。
伊那市選挙管理委員会によると、これまでに届け出書類を持ち帰り同日事前審査を受けたのは、両陣営のほかにはないという。
なお、伊那市議会議員選挙の事前審査は、12、13日の2日間行われ、12日は高遠・長谷地区と旧伊那市伊那地区以外の立候補予定者が審査を受けた。 -
伊那市保健センター竣工式
旧市営伊那中央総合病院跡地に新たに建てられた伊那市保健センターが完成し12日、竣工式が行われた。
雨のため室内で行われた竣工式には、市の職員や地元関係者ら約40人が出席し、完成を祝った。
式の中で小坂樫男伊那市長は、「国道に接しているため交通の利便がよく、また今までの保健センターの機能に介護予防トレーニング室といった高齢者保健機能を加え、保健や福祉サービスを効率かつ効果的に提供できる」とあいさつした。
新しい施設は延床面積約1700平方メートル、鉄筋コンクリート造の平屋建てで総事業費は約5億5千万円。
新たに介護予防トレーニング室が設置されたほか、検診室や調理室などが備えられている。
外断熱工法などで断熱性を高め、太陽光利用の床暖房など、省エネルギー化が図られている。
また、上伊那口腔保健センターも併せて移設され、引き続き歯科保健事業や休日歯科治療事業も実施していく。
保健センター、口腔保健センターとも、5月6日から新しい施設での運営を予定している。 -
高遠城址で大野さん篠笛演奏
桜が満開を迎えている高遠城址公園で12日、日本の伝統楽器篠笛の演奏が行われた。
演奏したのは埼玉県在住でプロの篠笛奏者大野利可さん。
公園の中で行う予定だったが、雨となったため高遠閣で演奏会が開かれた。
演奏会は、公園を訪れた人たちに篠笛の演奏と桜を楽しんでもらおうと、3年前から開かれている。
この日は、1時間ほどの演奏の中で、自分で作曲したオリジナル曲や、春にちなんだ曲などを披露した。
訪れた人たちは、大野さんが奏でる篠笛の音色に聞き入っていた。 -
伊那市山寺の奇祭 やきもち踊り
伊那市山寺に伝わる奇祭で県無形民俗文化財に指定されている、やきもち踊りが11日、白山社八幡社合殿で行われた。
やきもち踊りは、江戸時代伊勢参りに行った人たちが習ってきてお宮の例祭で踊ったのが始まりとされている。
踊りの唄の中に「やきもちがはらんで」という歌詞があることから、やきもち踊りと呼ばれるようになったといわれている。
11日は保存会会員31人が羽織、袴、白足袋姿で足を高く上げ、飛び跳ねるユーモラスな踊りを披露していた。
踊りは前踊り、中踊り、後踊りの三つに分かれていて、踊りと踊りの合間には酒盛りが行われ、アユの串焼きを肴に、どぶろくを飲んだり、キセルで刻みタバコを吸ったりしていた。
後踊りが終わると踊り手たちは一斉に鳥居の外に駆け出す。
逃げ遅れると厄病にかかるといわれていて、下駄もはかずに一目散に駆け出していた。 -
伊那節まつり
伊那市中央区の伊那公園内伊那東大社で11日、51回目の伊那節まつりが開かれた。
このまつりは、伊那節を後世に唄い継ごうと、伊那商工会議所などが開いた。
まつりには商工会や市関係者ら約50人が参加した。
伊那公園には1960(昭和35)年に伊那節発祥之地の石碑が建立されていて、毎年桜の時期に合わせてまつりを開いている。
例年は石碑の前で行われるが、今年は雨のため、園内の伊那東大社の中で伊那節保存会会員が、三味線や唄に合わせて踊りを披露していた。
伊那節は、古くは「おんたけやま」と呼ばれ江戸時代に権兵衛峠を行き来するときに唄われた馬子唄。
保存会では「伝統ある伊那節を唄い継ぎ、後世に伝えていきたい」と話している。 -
伊那公園桜愛護会が桜まつり
伊那公園で11日、園内の桜を管理している、伊那公園桜愛護会による桜祭りが開かれた。
今年はより賑やかな桜祭りにしようと、伊那節まつりと開催日を合わせて実施した。
朝方から降っていた雨も止み、昼頃には大勢の花見客が訪れた。
園内では桜の下にシートを広げ、お弁当を食べる家族連れの姿などが見られた。
桜まつりで屋台やカラオケコーナーを設置した桜愛護会は、伊那市中央区の住民有志でつくる会で、園内の桜の管理などを行っている。
伊那公園には約300本のソメイヨシノが植えられていて、桜愛護会では年に数本づつ桜の植樹も行っている。
桜愛護会によると、伊那公園の桜はあと1週間ほどは楽しめるという。 -
エネルギー利用技術研究会 事例発表会
上伊那電気主任技術者協会のメンバーでつくるエネルギー利用技術研究会は、22回目となる事例発表会を、8日、伊那市西箕輪の伊那技術形成センター開いた。 上伊那電気主任技術者協会は、上伊那を中心とする50社ほどの企業から61人が参加している。
協会の活動の一つとして、エネルギー利用技術研究会があり、毎年1回、この時期に事例発表会を開いている。
8日は、節電や、二酸化炭素削減の取り組みなど15の事例が発表された。
この22回目を数える伝統ある発表会の活動について広く一般にも知ってもらおうと、20回の記念として、これまでの活動の中から100の事例を集めた記録メディアも作成した。
上伊那電気主任技術者協会会長で(株)東信鋼鉄の川上 国男さんは、「企業でのエネルギー有効利用の取り組みは、一般の取り組みの参考になると思う。研究会の活動で地域に貢献したい」と話していた。 -
箕輪消防署に新しい救急車導入
箕輪消防署に、新たな高規格救急車が、8日、導入された。
8日は、新しい救急車の入魂式が、箕輪消防署で行われた。
新しい救急車は、前の車両が老朽化に伴い、箕輪消防署が加盟する伊那消防組合が、国の補助をうけて更新した。
入魂式の中で平澤豊満町長は「一刻も早く医師のもとに患者を届ける救命の機能は素晴らしいものが整った。そなえられた機能を使いこなし、町民の皆さんの命を守って欲しい」と挨拶した。
この高規格救急車は、約2400万円で、これまでのものより一回り大きくなっているため、車両内のスペースが広くなり、救命活動が行いやすくなったという。
なお、この車両の導入は、国の緊急消防援助隊事業の補助を受けていて、県内外で災害が発生した場合、被災地に派遣されるという。 -
宮下源明さん水墨画・墨彩画展
伊那市西箕輪羽広の宮下源明さん(75)の水墨画・墨彩画展が、みはらしの湯ロビーで開かれている。
ロビーには、水墨画など25点が展示されている。
宮下さんは、仕事中の事故で体が不自由になり、リハビリをしながら絵を始めた。
水墨画教室に3年間通い、今は、教材の課題に取り組みながら自宅で絵の勉強を続けている。
展示作品は、墨の濃淡で風景を描いた水墨画や、赤や青などで色をつけた植物の絵などがある。
宮下さんは、「水墨画は、墨の奥深さがある。やればやるほど難しい」と話している。
この水墨画・墨彩画展は4月末まで。 -
中山秀幸さん写真集発売
昨年10月脳腫瘍のため亡くなった山岳写真家、中山秀幸さんの写真集が完成した。
写真集「ピュア 中山秀幸写真作品集 山に愛された男がのこしたもの」には、雪山の写真など約100点が掲載されている。
写真集には、色鮮やかで雄大な山の表情を写した作品が並んでいる。
また秀幸さんの妻・広美さんの写真に対する印象や思い出なども合わせて掲載されている。
この写真集は11日まで伊那文化会館で、また13日からは駒ヶ根高原美術館で開かれる中山秀幸写真遺作展の会場で買い求めることができる。
価格は2400円。写真集の購入や問い合わせは中山広美さん(電話090・9358・7675)へ。 -
伊那谷新酒祭り
桜が見ごろを迎えた伊那市の春日公園で10日、伊那谷新酒まつりが開かれた。
伊那谷新酒祭りは、地元の個性的な酒蔵の新酒を桜の下で味わってもらおうと、毎年開かれていて、今年で9回目。
今年は、伊那谷の9つの蔵元が出店した。
訪れた人達は、グラス付きのチケットを購入して、各酒蔵のブースで新酒を味わっていた。
また、それぞれの酒蔵に新酒の説明をしてもらい、飲み比べをしていた。
伊那谷新酒祭りを開いているルネッサンス西町の会の向山等会長は、「この祭りも定着してきた。マンネリ化しないように工夫しながら、続けていきたい」と話していた。