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箕輪町北小河内中村地籍 災害復旧事業 竣工式
平成18年の豪雨災害で土石流などの被害があった箕輪町北小河内の災害復旧事業がほぼ終了し、23日竣工式が行われた。
竣工式では、「災害復旧の碑」の除幕式が行われた。
北小河内区・中村常会は、平成18年の豪雨災害で発生した土石流により、大きな被害を受けた。
災害を受け、地区内には災害復旧対策委員会が設置され、国、県などと復旧事業を進めてきた。
砂防ダムの建設など、平成18年度に着工し、去年の12月にほぼ完成。総事業費はおよそ8億円となっている。
除幕式のあとに開かれた竣工式で北小河内区の丸山亮区長は「災害復旧事業で安心・安全な地域に近付いた。協力いただいた多くの方に感謝したい」とあいさつした。 -
無量寺で福ます準備
箕輪町北小河内の無量寺で23日、節分の豆まきに使う福ますの準備が行われた。
無量寺の中川弘道(こうどう)住職が、福ますに幸せを願う「福」と、長寿を願う「寿」の文字を書いた。
無量寺では、2月3日の節分に年男年女による厄除けの福豆まきを行う。
福ますは50個用意され、豆まきのときに使われる。
中川住職は、「世の中は先例のない不況。自分の信念を持って、精神力を整え、健康で頑張ってほしいという願いを込めました」と話していた。
無量寺の節分行事、護摩祈祷は2月3日の午後3時から、福豆まきは午後4時から行われる。 -
伊那少年剣道クラブ鏡開き
新たな決意で稽古に臨もうと、伊那市の伊那少年剣道クラブが23日、鏡開きを行った。
23日は、去年の4月に入部した33期のメンバー5人が、この10カ月間の稽古の成果を全員の前で披露した。
式では、美篶小学校6年の中山智裕くんと唐澤成悟くんが、「しっかり稽古をして、どんな時も頑張ることのできる強いこころの人になりたい」と誓いの言葉を述べた。
また、代表の蟹澤早百合さんは「自分を信じ、夢を求めて生きてほしい」と話した。
最後は、お汁粉を全員で味わい、今年1年の決意を新たにしていた。 -
全国中学校スケート大会出場報告
南箕輪中学校1年の竹松秋美さんと小池明日香さんは、今月30日から長野市で開かれる全国中学校スケート大会に出場する。
竹松さんと小池さんが21日村役場を訪れ、唐木一直村長に全国大会の出場報告をした。
2人は小学4年生の時に当時担任で、現在所属している宮田スケートクラブの監督を務める新谷純夫さんに誘われスケートを始めた。
監督の新谷さんはバンクーバーオリンピックに出場する新谷志保美選手の父親で、2人は新谷さんの指導のもと毎週6日間練習に励んでいるという。
全国大会には竹松さんが500mと1000mで、小池さんが1500mと3000mで出場する。
唐木村長は「夢を大きく持ち、オリンピックに出られるような選手を目指してください」と2人を激励していた。
全国中学校スケート大会は、今月30日から長野市のエムウェーブで開かれる。 -
伊那商工会議所議員新年会
伊那商工会議所の議員新年会が22日夜、伊那市内で開かれ、伊那商工会議所の議員など80人ほどが参加した。
新年会の中で、伊那商工会議所の向山公人会頭は、「厳しい経済状況が続いているが、今年は、国の2分の1補助を活用して、商店街の再生に取り組みたい。」、
また、リニア中央新幹線問題についても触れ、「均衡ある国土の発展や、都会と地域との格差をなくすために、Bルートの実現は欠かせない。可能性は低いかもしれないが、国への要望を強化していきたい。支援と協力をお願いしたい」と話した。
新年会では、15年以上議員を務めた11人に対し、日本商工会議所会頭・長野県商工会議所連合会長連盟表彰が伝達された。
また、20年以上商工会議所に勤めた職員6人に対しても、表彰状が伝達された。 -
変わり羽子板展
伊那市坂下の大十呉服店で、去年1年間の世相を反映した変わり羽子板展が開かれている。
店内には、人形メーカー久月が制作した10点が並べられている。
96歳で亡くなった昭和の巨星森繁久弥さん、鳩山総理大臣と幸夫人、即位20年と金婚を迎えられた天皇皇后両陛下、ノーベル平和賞を受賞したオバマアメリカ大統領、WBC監督も務めた原辰徳読売ジャイアンツ監督、日本選手初のワールドシリーズMVPを受賞した松井秀樹選手、大リーグ初の9年連続200本安打を達成したイチロー選手、18歳で最年少賞金王となったプロゴルファーの石川遼選手、子ども店長で大ブレイクした加藤清史郎君、ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長。
大十呉服店の池上直樹社長は、「羽子板をきっかけにお客様に商店街に足を運んでいただき、少しでも街が賑やかになればうれしい」と話している。
変わり羽子板展は25日まで。 -
伊那谷経済動向 水面下で持ち直し傾向
上伊那地域の去年10月から12月の業況は、依然として深刻な状況ながら、水面下で持ち直しの傾向が見られた。
アルプス中央信用金庫は、去年10月から12月の経済動向をまとめ発表した。
それによると、上伊那地域の業況については、好転企業割合から悪化企業割合を差し引いた数値がマイナス54・6と、7月から9月の数値より14・8ポイント改善した。
業種別では、製造業がマイナス56・0、建設業がマイナス30・3、卸売業がマイナス80・0、小売業がマイナス60・0、サービス業がマイナス63・7、不動産業がマイナス66.7で、すべての業種でマイナス領域となっている。
7月から9月の調査と比べて製造業、建設業、小売業、サービス業で改善がみられた。
中でも建設業はマイナス72・2から41・9ポイント上昇し大幅に改善した。
信金では、依然として全ての業種で深刻な状況に変わりはないものの、総じて改善の兆しが見られ、水面下ながら持ち直しの傾向が見られる竏窒ニしている。 -
信大農学部の学生らが林野庁賞受賞
大学と地域、行政が連携しながら里山への関心を高めていこうと取り組んできた信州大学農学部の学生らがこのほど、林野庁の研究発表会で最優秀賞となる林野庁長官賞を受賞した。
22日、最優秀賞を受賞した学生らに、南信森林管理署の竹内正比古署長から、賞状が伝達された。
受賞したのは、信州大学農学部森林科学科の有志でつくる「伊那守」のメンバー。
伊那守は一昨年から、伊那市手良地区の住民と一緒に、地元の里山「水無山」でハイキングコースを整備してきた。
昨年はハイキングイベントも企画し、地域と一緒になりながら、里山への関心を高めようと取り組んできた。
地元住民と学生を結びつけたのは、南信森林管理署の職員井元幸子さん。
井元さんは、地元住民が取り組む里山での活動に学生を参加させることで、学生が林業分野で活躍できる幅を広げたいと考えた。
この取り組みを、昨年12月に開かれた林野庁の研究発表会で発表したところ、「今後につながる活動」と評価され、最優秀賞の林野庁長官賞を受賞した。
また同日、伊那守のメンバー一人ひとりに、井元さんが手作りした感謝状も贈られた。 -
伊那北高の植木さんが高校生英語ディベート世界大会出場
2月にカタールで開かれる、高校生英語ディベートの世界大会に出場する、伊那北高校英語部の植木美渚さんが22日、唐木一直村長に出場の報告をした。
世界大会に出場するのは4人で、そのうち南箕輪村在住の植木さんと、伊那北高校の留学生で同じチームのデンマーク人、ディッテ・マリア・ミケルスンさんが村役場を訪れた。
伊那北高校英語部は、先月埼玉県で開かれた全国大会で優勝し、世界大会への出場を決めている。
大会では、4人1チームで与えられたテーマについて肯定側と否定側に分かれて英語で議論する。
植木さんは「大会に向けて緊張と不安がかなりあるが、世界のいろんな人と知り合える素晴らしい機会。とても楽しみ」と話していた。
現在、世界大会に向け与えられた課題を研究したり即興のディベートの練習などをしているという。
英語ディベート世界大会は、2月8日から中東のカタールで開かれ、世界59カ国が出場する予定。 -
花粉飛散予測発表
環境省は22日、今年春の花粉の飛散予測を発表した。
県内の飛散量は例年の半分程度、飛散開始時期は2月中旬となりそうだ。
環境省によると、今年長野県のスギやヒノキの花粉の飛散量は、例年の半分、昨年の3分の1程度の量になる見込み。
これは、昨年6月縲・月にかけ、日照時間が短く、降水量が多かったことが影響したためだという。
また、花粉の飛散開始時期については、例年に比べ数日から1週間程度早くなり、県の南部では、2月中旬頃になる見込み。
環境省では、今年の花粉総飛散量は、全国的に花粉症を発症するレベルだとして、早めの花粉症予防対策が必要と呼びかけている。 -
ポコリットが松寿荘で演奏披露
南箕輪村のハーモニカグループ、ポコリットみなみみのわが18日、村内のデイサービスセンター「松寿荘」で演奏を披露した。
メンバー8人が松寿荘を訪れ、15曲を披露した。
ポコリットみなみみのわは、公民館教室をきっかけに7年前に発足したグループ。
ハーモニカで地域貢献をしようと、発足当初から福祉施設などで演奏活動をしている。
主に季節の曲や昭和歌謡を演奏していて、聞いている人達が歌えるようにと、毎回歌詞を書いた模造紙を持ち込む。
この日もメンバーが昔懐かしい曲を演奏すると、お年寄りたちは歌詞を見ながら口ずさんでいた。
代表の高嶋一人さんは、「毎年多くの人が楽しみにしてくれている。演奏に来るたびに逆に元気をもらって次の演奏への励みになる」と話していた。 -
図書館ボランティア交流会
ボランティアで読み聞かせをしている人を対象とした図書館ボランティア交流会が18日、伊那市の伊那図書館で開かれた。
読み聞かせボランティアは主に学校に通う子供の保護者が中心となって活動している。
交流会は、ボランティア同士の情報交換の場にしようと伊那図書館が開いたもので、54人が参加した。
同館が小学生を対象に行っている図書館島探検が行われ、参加者が実際に体験した。
「子供達が喜んだ本を紹介せよ」といった課題が出され、参加者達は図書館にある本の中から探し出していた。
この後、探してきた本の内容などを紹介していた。
またこの日は、日頃学校での活動を紹介する情報交換会も行われた。 -
親子が小麦粉粘土で遊ぶ
伊那市の上の原子育て支援センターで19日、親子が小麦粉粘土を作って楽しんだ。
これは、上の原子育て支援センターで毎月行われている子育て講座の一つで、この日は15組の親子が参加した。
粘土は、小麦粉に水と油、食紅を加えて作るもので、小さい子供が口にしても安全という。
子ども達は、カラフルな粘土をちぎったり丸めたりして楽しんでいた。
ある母親は、「簡単に粘土も作れて、楽しく遊べました。家でも作って子どもと一緒に楽しみたい」と話していた。 -
高校入試後期選抜追試験実施なし
高校入試の新型インフルエンザ対応について、長野県教育委員会は21日開いた1月定例会で、後期選抜の追試験は実施しないことを決めた。
追試験を実施しない理由として、中学3年生全員分のワクチンが確保できたこと、新型インフルエンザの患者数が減少傾向にあることなどを挙げている。
新型インフルエンザにかかっている受験生については、別室を用意して当日試験が受けられるようにするという。
また受験会場には、消毒用アルコールや予備のマスクを用意し、試験当日に発熱や咳の症状がある受験生にはマスクの着用を指導するという。 -
西箕輪中 人権宣言採択
いじめや差別のない学校めざす伊那市の西箕輪中学校で21日、いじめや差別のない学校をめざす人権宣言が採択された。
この日、臨時生徒総会が開かれ、人権宣言について話し合われた。
同校では昨年度から、生徒会が中心となり、いじめ根絶にむけた活動を始めた。
活動を引き継いだ本年度の生徒会が、いじめに関するアンケート調査を行ったところ、生徒の4分の1が、学校にいじめはあると感じていることが分かった。
学校からいじめをなくすためにどうすれば良いかを生徒が話し合い、人権宣言を作ることになった。
この日は、生徒会から出された人権宣言の案を基に、各クラスが話し合った内容が報告された。
また、会場からも意見が出されていた。
人権宣言は▽個性を認め、いじめや差別を絶対に許さない▽どんな時でも、助け合い、支え合い、励まし合う友達をつくる竏窒ネど5カ条で作られている。
生徒会会則により、3分の2以上の生徒の賛同が得られたため、西箕輪中学校の人権宣言が採択された。
同校で人権宣言が採択されたのは、学校創立63年の歴史の中で初めて。
中心になって進めてきた前生徒会長の濱田啓介君は、「長い時間をかけて作ってきた宣言が採択できてよかった。全校のみんなが、仲良く楽しく学校生活を送れるようにしたい」と話していた。
また、いじめにより長男を亡くした前島章良さんが講演した。
13年前、須坂の中学校に通っていた前島さんの長男の優作君がいじめに遭い、遺書を残して自殺した。
前島さんは、悲惨な事件を繰り返さないために、いじめや暴力問題の解決に向けて活動している。
前島さんは、自身の経験から「絶対にいじめをしてはいけない」と生徒達に呼びかけていた。 -
JA上伊那農業振興大会
これからの農業のありかたを考えようと21日、JA上伊那農業振興大会が伊那市で開かれた。
大会は毎年この時期に開かれていて、この日は、集落営農組織や地区組織の代表など260人が出席した。
宮下勝義代表理事組合長は「不況で農業も大変な状況だが、食糧生産は人の命を育むもの。持続可能で、地域が元気になる農業を目指し、営農指導に取り組みたい」と挨拶した。
大会では、来年度から始まる国の戸別所得補償制度についての説明や、山形県で行われている観光農業の事例について発表があり、参加者が今後の農業振興策について理解を深めた。
また、JA上伊那で現在策定が進められている、H22年度から3年間の中期計画が説明された。
中期計画では、多様な担い手の育成、生産の共同化によるコスト削減、農商工産学官連携による地域振興などが目標として盛り込まれている。
大会の最後には、農業情勢の好転と今年の豊作などを願ってダルマの目入れが行われた。 -
南信地区の高卒就職内定率86.3%
県教育委員会は21日、今年3月の公立高校卒業予定者の就職内定状況を発表した。
南信地区の内定率は86・3%。
この日発表の就職内定状況によると、南信地区の男子は、 就職希望者数が531人で内定者は474人、内定率は89・3%で前年同期比で1・6ポイントの減となっている。
また女子は就職希望者数が
313人で内定者は254人、内定率は81.2%で10・1ポイントの減。
男女合計の内定率は86.3%で4.7ポイントの減。
県全体では内定率が81.5%で3.6ポイントの減。
厳しい就職内定率を受け今後県教委では、全ての県立高校に就職支援の相談窓口を整える方針。 -
伊那市農業振興センター運営委員会
国の新制度への取り組みなど了承伊那市農業振興センター運営委員会が20日、伊那市役所で開かれ、米の戸別所得補償モデル事業など、国が示した農業の新しい制度に沿った取り組みを行っていくことなどが了承された。
農業関係者ら約40人が出席した委員会では、国の米政策転換についての説明があった。
来年度から実施される米の戸別所得補償モデル事業は、生産にかかる費用が販売価格を上回る米に対して所得補償を国が直接支払うもの。
ほかに水田利活用自給向上力事業は、麦、大豆などの作物を戦略的に生産し自給率向上を国全体で取り組む対策。
伊那市では、これらの対策のメリット措置を最大限活用し、農業経営が安定的に推移できる取り組みを進めていく竏窒ニしている。 -
新型インフルエンザ発生状況 上伊那地域減少
長野県は20日、先週の新型インフルエンザ発生状況を発表した。
それによると、上伊那地域は1医療機関あたりの患者数が先々週の18人から10人に減少した。また全県では2週連続で10人を下回った。
しかし県ではまだ終息状況とは判断できないとして、インフルエンザ警報は解除せず、引き続き手洗いやうがいなど感染予防策を実施するよう呼びかけている。 -
伊東義人さんが保科政之の講演
伊那市東春近の春近郷ふれあい館で19日、大河ドラマ化実現を目指す保科正之についての講演が行われた。
講師は、旧高遠町長で、現在「名君保科正之公の大河ドラマをつくる会全国組織副会長を務める伊東義人さん。
講演会は、ドラマ化の活動が行われている保科正之について知りたいとの声を受け、東春近公民館が開いたもので、高齢者学級や女性教室、一般から約40人が参加した。
伊東さんは、殉死の禁止や救急医療制度の確立など正之の偉業を挙げ、「民のための政治が正之の根底にあり、その基礎を築いたのは高遠で過した青年期。今の時代、こうしたリーダーが求められている」と話し、「ドラマ化が実現するまで、しっかり運動をしていきたい」と協力を呼びかけた。
講演会終了後、参加者は署名を行った。
平成16年に始まった署名は、昨年35万人を突破し、今年1月19日現在で36万4235人となっている。 -
交通栄誉章受章 後藤一男さん、境区高齢者クラブ
伊那市の個人と団体が交通安全運動に功績があったとして、交通栄誉章を受章した。
表彰を受けたのは伊那市手良の後藤一男さんと境区高齢者クラブ。
後藤さんは49年間にわたり、交通安全指導や教育活動を行うなど、その功績が認められたほか、29年間にわたり無事故、無違反を続けている。
また一男さんの功績には、妻の恵子さんの協力も欠かせなかったとして、感謝状が贈られた。
ほかに境区高齢者クラブは、県高齢者交通安全モデル地区の指定を受けたことから、危険箇所の点検や啓発活動など交通安全に対する活動を活発化させたとして表彰を受けた。 -
伊那市西箕輪上戸で大文字下し
伊那市西箕輪上戸の小正月の伝統行事「大文字」。
行事を締めくくる大文字下しが20日、行われた。
大文字は、道祖神のある辻に柱を立て、厄除けや家内安全、五穀豊穣を願う行事。
上戸では、約300年前から始められたと言われ、毎年14日に建て、20日に下す。
朝5時半、触れ太鼓の音が響くと、大文字柱のある三ツ辻に区民が集まってきた。
男衆約60人が、綱やサスマタを使い、電線などに当たらないよう慎重に柱を寝かせた。
長さ12メートル程の柱が無事、寝かされると、巾着や花飾りが取り外される。
集まった女性や子供達は、外された飾りを手に取り、気に入った物を持ち帰っていた。
これらの飾りは、縁起物として今年1年間、各家庭の神棚に飾られる。
また古い物は、正月の縁起物などと一緒に24日に行われるどんど焼きで燃やされるという。 -
大寒なのに春の陽気
20日は大寒。1年で最も寒いころとされているが、伊那地域の最高気温は13.7度まで上がり春のような陽気となった。
この時期としては暖かな1日となり、箕輪町福与の福与城址公園には、福与城址を守る会の松崎久司会長と奥さんの仲子さんが訪れていた。
公園内には春を告げる花、福寿草が黄色い花を咲かせている。
福与城址は福寿草が咲く公園として有名で、松崎さんによると、福寿草はここ数日の間にいくつか咲き始めたという。
長野地方気象台の予想ではこの陽気は長続きせず、22日以降は平年並みの気温に戻るという。 -
【カメラリポート】 「ため池百選」
伊那市美篶の「六道の堤」。
伊那市野底の「野底堤」。
伊那市高遠町の「千代田湖」。
この3つは全国から608カ所の応募があった「ため池百選」から一次選定で選ばれた。
一次選定で選ばれた「ため池」は287カ所で、この中から一般の投票をもとに、選定委員会が「百選」を選ぶ。
農林水産省では、全国でも特色のあるため池を、百選に指定することで地域振興につなげたいとしている。 -
JA生活部会が車いすなど寄贈
JA上伊那伊那地区生活部会が18日、老人保健施設すずたけに、入浴・シャワー用車いすなどを贈った。
生活部会は、昨年11月のJAまつりでチャリティーバザーを行い、約15万円の収益があった。
その収益で、入浴・シャワー用車いす2台と、レクリエーションの風船バレーに使うゴム風船120個を贈った。
生活部会は毎年、チャリティーバザーの収益ですずたけに介護用品などを贈っていて、今回が7回目になる。
木下紀子部会長は、「毎日の生活に役立ててほしい」と話していた。
すずたけの新谷久男事務長は、「十分に活用させてもらう」と感謝していた。 -
AFS留学生お別れ会
南信地区の高校に留学していた外国人高校生のお別れ会が17日、伊那市のいなっせで開かれた。
今年2月に帰国する留学生6人と、その友人などが集まり、お別れパーティーが開かれた。
6人の留学生は、高校生の留学を支援している民間団体AFSの制度で、昨年3月から南信地区の高校で学んできた。
上伊那では、デンマーク出身のディッテ・ミケルスンさんが伊那北高校へ、ドイツ出身のジュリア・バンバッハさんが伊那弥生ケ丘高校へ留学し、地元の高校生と一緒に学校生活を送ってきた。
また、2月カタールで開かれる高校生の英語ディベート世界大会に出場する伊那北高校英語クラブの激励会も行われ、出場メンバーに拍手が送られていた。 -
高遠町引持で悪魔払いの獅子舞
伊那市高遠町の引持区で17日夜、獅子とひょっとこが舞う悪魔払いの獅子舞が行われた。
地区の若手でつくる保存会のメンバーが、集まった区民の前で舞を披露した。
引持区では小正月に合わせて、毎年この獅子舞が舞われてきた。
昔は各家庭を回っていたが、生活改善センターができた20年前から、この場所で舞うようになった。
獅子がひょっとこの体についたノミを食べるユニークな仕草もあり、これは、引持区だけのものだという。
中には、獅子を見て泣きだす子どももいた。
引持区の平岩健登常会長は、「少子高齢化の中、保存していくのは大変だが、若手が頑張ってくれている」と話していた。 -
郷土博物館で羽子板作り
自分たちで絵付けした羽子板で遊ぼうというイベントが17日、箕輪町の郷土博物館で開かれた。
募集定員を上回る20人が集まり、羽子板の絵付けに挑戦した。
これは、郷土博物館が今年初めて企画した。
博物館の庭にあるムクロジの木の実は、昔、羽根つきに使う羽の先端に使われていたことを知り、今回のイベントを企画。羽は、ムクロジの実を使って職員が手作りした。
参加者は、思い思いの絵を描き、色づけをしていた。
中には、自分の子どもを羽子板に描いた父親もいた。
羽子板が出来上がると、早速、試し打ちをしていた。 -
剣道クラブ伊那剣心館が鏡開き
伊那市の剣道クラブ「伊那剣心館」の鏡開きが17日、伊那商工会館で行われた。
小学生から中学生まで約60人が集まり、素振りなどをした。
伊那剣心館では、新たな気持ちで練習に励もうと毎年1月に鏡開きをしている。
式では、小林清二会長が、「剣道は礼に始まり礼に終わる武道。今年1年、感謝の気持ちを大切にがんばりましょう」と話した。
また、伊那小学校6年の唐澤誠君が、「強く、潔い剣士になるよう、一層の稽古に励みたい」と誓いの言葉を述べた。
また、代表して中学3年生が素手で鏡餅を開き、皆で分けて持ち帰った。 -
高遠高生が聴覚障害者と手話体験
伊那市の高遠高校福祉コースの1年生は18日、聴覚障害者を招いて体験授業をした。
福祉コースでは、福祉に対する幅を広げようと、高齢者介護に関する勉強のほか、手話の授業も行っている。
この日は、聴覚障害のある2人が講師に招かれた。
伊那市在住で難聴者の佐藤隆さんは、「手話をする時は、手の動きと同じくらい顔の表情が大切。表情があることで、気持が伝わりやすくなる」と話していた。
また、伊那市在住で、生まれながら耳が聞こえない城取定幸さんは、「昔は、町中で手話をしているだけで冷たい目で見られた。手話をする時は人に見られないようにした」と、差別され苦労した体験談を紹介した。
授業では、生徒達が手話を交え自己紹介したり、講師が手話に関するクイズを生徒達に出題していた。
授業の最後に城取さんは、「手話を覚えるのは大変だと思うが、一つでも多く覚えて下さい」と生徒達に呼びかけていた。