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田園セラピーロード効果分析調査
箕輪町は2日、町が進めるグリーンツーリズム事業の一環の「田園セラピーロード」整備に向けて、同道の効果分析調査をした。50代以上の町職員15人が田園セラピーロード整備予定区間を歩き、そのうち7人の歩行前と歩行後の脳活性化状況や免疫機能などを測定。測定結果から科学的に田園セラピーロードの健康増進への効果を分析する。
田園セラピーロードは、地域住民らが委員会をつくり景観の保全などに取り組んでいる「東山山麓(ろく)歴史コース」(北小河内縲恤泓^)の一区画で北小河内の無量寺から長岡の長松寺までの6キロ区間を予定。コース近辺には国重要文化財の無量寺の阿弥陀如来座像をはじめ、県指定天然記念物の宮脇のハリギリ、ふるさと歴史小図書館、上の平城跡などがあり、景観と歴史文化を楽しみながら歩き健康増進を図る。
町から今回の分析調査の依頼を受けた大脳の活性化の研究に取り組む信州大学教育学部の寺沢宏次教授は「運動とコミュニケーションが脳にとってとても重要。子どもや高齢者が運動をする契機になれば」と話していた。 -
ニシザワ箕輪ショッピングタウンオープン
箕輪町三日町の国道153号線バイパス沿いに4日、ベルシャイン箕輪店を中心としたニシザワ箕輪ショッピングタウンがオープンした。午前9時のオープン前には、ベルシャイン箕輪店前に長蛇の列ができた。
同ショッピングタウンにはベルシャイン箕輪店のほかに、ニシザワ直営の南信地区最大規模の書店「TSUTAYA」やテナントとしてゲームセンターの「SAINT」などがある。
買い物客らは「ここに大きな店ができて便利」「バイパスが早く伊那までつながってくれると」「近くに本屋がなかったから助かる」と話していた。 -
箕輪町図書館講演会「絵本・おはなしについて」
箕輪町教育委員会主催の町図書館講演会「絵本・おはなしについて」は30日、町文化センターで開いた。上郷図書館長の下沢洋子さんを講師に、日ごろ読み聞かせなどをしている町民15人が、質の高い絵本を選ぶポイントなどを学んだ。
「かさじぞう」の3種類の絵本を見比べ、瀬田貞二著「絵本論」の中で絵本の特質について学んだことを基に、子どもにとってどの絵本がいいのか、グループで話し合った。
下沢さんは、「昔話は再話でないといけない」とし、再話になっている1冊を選び、地蔵を最初から6体描かない、俵などを全て描かずに断ち落としにすることでどっさりという感じを表現している-などの絵の解説文を紹介した。
また「昔話は筋を楽しんでいく」と、3冊の文章だけを並べ比較したものを読み、違いも学んだ。
下沢さんは「質の高い本当にいいものを、子どもだからこそ読んで与えてあげてほしい」と話した。 -
高校野球選手権長野・学校紹介(8)伊那弥生
チームは投手を中心に守り抜く昨年の野球から、投打の均衡が取れた野球へ変化した。「決定的なものはないがプレーの幅が広がった」と原監督。総合力の高さは昨年を上回っている。主体となる3年生は昨夏を知る選手ばかり。今夏は、その経験量を武器に大会を勝ち上がる。
最速130キロの直球にカーブ、スライダーなどを交えた右上手の主戦佐々木をはじめ、昨夏完投した右上手の宮沢、右横手の中嶋ら先発5人が大会前にそろった。守備は遊撃手新井、中堅手滝沢らが要。昨春から正捕手として経験を積んできた塩沢にも期待したい。
打線は、俊足の名取、滝沢が1、2番、中距離打者の宮沢、佐々木、塩沢が中軸を担う。上位から下位までむらはないが、原監督は「好機を作れても点が入らないので、一つひとつの打席を大切に。冷静になって、バッターボックスに入ってもらいたい」と期待する。
春以降は、走者を置いた打撃、守備の練習でイメージトレーニングを積み、課題となっていた終盤の粘りや勝負強さを培ってきた。初戦は田川と対戦(6日午後2時、県営長野球場)。原監督は「普段通り、試合に入れれるかが大きな鍵になる」と話す。
滝沢雄造主将
例年より3年生が多く元気があり、勢いに乗ったら止められないチーム。たくさん打てるわけではないので、細かなミスをなくし、チャンスでの一本を大切にしたい。 -
西春近北小4年生
同窓生寄贈の太鼓で演奏初披露伊那市の西春近北小学校4年ひのき組(31人、原安彦教諭)は2日、同窓生から同校に昨年寄贈された和太鼓での演奏を校内音楽会で初披露した。同窓生の故郷への思いが込められた和太鼓を元気いっぱいにたたく力強い演奏に、児童や保護者から大きな拍手が起きた。
1929年に同校を卒業した東京都在住の本田美枝さんが、故郷のためにと、昨年9月に大太鼓1張り、宮太鼓8張り、小太鼓2張り、鉄筒、収納箱などを寄贈した。
これを受け同校は、全校児童が1度は和太鼓に触れるようにと、4年生が学ぶことにした。
今年の4年ひのき組は、総合的な学習の時間に太鼓に取り組むことを決め、地元の小出太鼓の神山修二さんの指導を受けて練習に励んできた。
演奏曲「夏祭り」は小出太鼓の曲で、昨年度から太鼓に取り組んでいる5年生も演奏した曲。同校で代々演奏していく許可をもらっている。
寄贈の太鼓のほか、地元の沢渡太鼓の太鼓を借り、姿勢や打ち方など基礎から始め、音楽会前は音楽の授業時間にも練習。こうして迎えた音楽会では、そろいの法被姿で動きを入れながら、体育館中に威勢のいい音色を響かせ堂々と演奏した。
ひのき組は、7月下旬に地元の太鼓演奏会への参加を予定。太鼓を引き継いでいけるよう、年度末には来年度太鼓に取り組む3年生と交流しながら太鼓を教える計画という。 -
池坊伊那支部青年部が郵便局に生け花展示
華道家元池坊伊那支部青年部の中部ブロックは18日まで、伊那市中央区の伊那東郵便局ロビーに生け花を展示している。
年2回の青年部の展示奉仕。池坊の生け花を広く知ってほしい-という願いと共に、公共の場に花を飾ることで地域住民に季節を感じ心和んでほしい-との思いも込め取り組んでいる。
1週間を前期と後期に分け、2作品ずつを展示。3週間で12人がカーネーションやアジサイ、ユリなど季節の花、庭に咲く身近な花を生ける。
中部ブロックでは、「家のどこにでも飾られるような、どんなスペースでも、どこからでも見てもらえる自由な花。生け花をしていない方にも、飾ってみようかなと思っていただける参考になればありがたい」と話している。 -
特定給食施設等従事者研修会
伊那保健所は2日、特定給食施設等従事者研修会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。関係者が、給食施設の衛生管理で管理マニュアルを作る重要性などについて学んだ。
社会福祉施設や医療機関、事業所など約60施設の管理者、管理栄養士、栄養士、調理師ら約100人が参加した。
伊那保健所の食品・生活衛生課が給食施設の衛生管理について講話。NASAが宇宙食による食中毒事故を防止するために考え出した食品製造工程の衛生管理システム・HACCP(ハサップ)の概念を取り入れた衛生管理マニュアルにより、重点的な管理点の明確化、調理する全員の食品衛生意識の向上、定期的な検証による同じ衛生水準の保持-などの利点があることを挙げた。
手順書の作り方を説明し、「衛生の概念はすべての人に共通ではない。文書になったものを見て確認することが共通の衛生レベルを保つ一番の方法。ぜひ手順書を作ってほしい」と話した。
ノロウイルス感染症についても、「特に冬季に多く発生するが、冬だけの問題ではなくなっている」として、二次感染防止の基本事項などを示した。 -
橋爪まんぷ漫遊スケッチ展 桜咲く伊那の風景並ぶ
第37回日本漫画家協会賞で特別賞を受賞した伊那市境の漫画家・橋爪まんぷさん(67)の「漫遊スケッチ展」が3日、ベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった。桜咲く伊那の風景を中心に、水彩スケッチ62点がそろう。8日まで。
題材は旅先の漁港もあるが、9割が伊那の風景。雪をかぶった仙丈ケ岳をバックに、ピンク色に染まる高遠城址公園を描いた「城花遠望」、駅前開発ビル「いなっせ」北側の「街路交叉」、天竜川を入れた「河畔深遠」、高遠町山室の「山裾香桜」などほのぼのとした作品が並ぶ。2月から6月にかけ、スケッチブックを持って、あぜ道や民家の裏、山すその集落などをふらふらと歩き、出合った風景の数々。
橋爪さんは「身近な場所も立ち止まって左右前後を見ると、車では見えない、描くことが楽しくなる風景が広がる。新たな発見があるのでは」と話す。
タイトルはすべて四文字熟語で、作品と一緒に楽しむことができる。サイズはA4判と8号。
営業時間は午前10時縲恁゚後6時(最終日4時)。 -
園児向け環境紙芝居制作、上演へ
環境問題に長年取り組んでいる伊那商工会議所女性会(小林旬子会長、40人)は幼少時から環境保護の大切さについて考えるきっかけにしてもらおうと本年度、幼稚園・保育園児向けのオリジナル環境紙芝居を制作、上演する。年度内の上演実施に向け、現在ストーリーの制作に取り掛かかっている。
子どもたちにとって難しくなりがちな環境問題を紙芝居で見てもらうことにより、ごみの分別や減量、リサイクルの推進、資源の大切さなどについて楽しみながら無理なく理解してもらう狙い。
ストーリーは会員らが考案する完全オリジナルで、数種類制作する予定。会員には環境問題を身近なこととして認識している家庭の主婦が多いことから、題材には事欠かない。電気の節約、エコバッグの使用、水道水の節約など、日ごろの取り組みを生かしつつ、専門家のアドバイスを受けながら楽しいストーリーを組み立てたい竏窒ニいう。
本年度の上演対象は同会議所管内の市内17園・園児約1600人。事務局は「紙芝居を見た子どもたちが家でその内容を話題にすることにより、保護者たちにも環境への取り組み意識が高まる効果が期待できる」としている。1年だけで終わらせるのではなく、今後継続的に実施していく計画であることから、傷みやすい紙にはしっかりした材質を採用したいという。
総事業費は65万円。県の08年度地域発元気づくり支援金事業に採択され、約60万円の支援が決まっている。 -
ボランティアで水銀灯清掃
伊那市内の電気工事業者らでつくる伊那市電設業協会と電気工事協力会は3日、市内の3公園の水銀灯の清掃作業をした。地元への感謝の気持ちを込めた奉仕作業の一環として、8年前から年1度ボランティアで行っている。
加盟14事業所から21人が参加し、春日公園、伊那公園、高遠ほりでいパークの3カ所の公園内や駐車場などに設置されている水銀灯計110基の汚れを落とした。数人ずつの班に分かれた参加者はそれぞれ高所作業車や脚立、はしごなどを使い、カバーの内外の汚れや虫の死がいなどをブラシで取り除いたり、電球を布で丁寧に磨いたりした。
伊那市電設業協会の田中和俊代表(伊那エンジニアリング)は「市民のために少しでも役に立ちたいと考えて始めた。公園の管理の一助になればうれしい」と話した。市建設部の浦野晃夫監理課長は「水銀灯は高い所にあるため、なかなか清掃ができない。市民の憩いの場である公園をこうしてきれいにしてもらうのは大変ありがたい」としている。 -
駒ケ根市空手スポーツ少年団の北沢君兄弟と栗山さん、県スポーツ少年団競技別交流大会で入賞
駒ケ根市武道館を拠点をして活動している駒ケ根市空手スポーツ少年団の北沢久遠(くおん)君(10)、北沢以進(いしん)君(8)兄弟=福岡第二=と、栗山歩未(あゆみ)さん(7)=赤穂中割=がこのほど、長野県スポーツ少年団競技別交流大会(6月22日、小諸市総合体育館)に出場し、各部門で優勝から3位までに入賞した=写真。久遠君は形で優勝、組手で2位という2部門入賞。以進君は形の部で優勝したほか、栗山さんも形の部3位となり、それぞれに健闘を見せた。
今大会では学年別に分かれて対戦し、各学年ごと、形、組手で競い合い、順位を決定した(組手の部は小学校高学年、中学生の実施)。
そのうち久遠君は、今回何度も延長戦になる厳しい試合展開となったが、プレッシャーを乗り切って優勝。「自分の力を出し切ってできた。また、組手は大きな大会では初めての入賞なので嬉しい。でも、まだ頑張りたい」と意欲を見せた。
また、形の部で今回初めて優勝したという以進君は「いっぱい練習したので、優勝できた」と笑顔を見せた。
県大会で初めて入賞した栗山さんは、練習を休むことも少なく、その積み重ねが今回の結果につながった。 -
国民安全の日に合わせ箕輪町安協執行部員らが信号機清掃活動
1日の国民安全の日に合わせ、箕輪町交通安全協会執行部員、町交通安全推進協議会事務局員らが役場付近の交差点2カ所の信号機の清掃をした。
「制服を着て活動する姿を見せることによって、交通安全や防犯意識の啓発につながれば」と町安協の中村喜男会長。
国道153号線の「役場入口」交差点の歩行者用信号機12個と同線「松島駅入口」交差点の歩行者用信号機8個を、一つひとつ雑巾で奇麗に拭いた。
「役場入口」交差点は05年から歩行者分離式に、今年3月から完全なスクランブル交差点へと移行。移行後から現在まで交通事故は起きていない。 -
5日に本番、アンサンブル信州in宮田がリハーサル開始
国内外の有望な若手演奏家が集まる宮田村の弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」は3日、2日後に控えた定期演奏会に向けてリハーサルを始めた。6回目を迎える今年の定演は、地元合唱との共演を盛り込むなど話題づくめ。管楽器を新たに客演に迎えるなど、本番を成功させようと団員、関係者が心ひとつに意気込んでいる。
「子どもたちに本物の音楽を」と、住民有志の熱意で発足した同合奏団。毎年の定演には一般向けのほかに、上伊那各地の小中学生を無料招待してコンサートも開いている。
この日のリハーサルも宮田小学校3年3組の児童が見学。プロの奏者の練習風景にふれ、音楽を心から楽しみながらも真剣に打ち込む様子を肌で感じた。
5日に駒ケ根市文化会館で開く定演では、一般向けの夜の部で地元の子どもたちを中心とした合唱と初共演が実現。
前東京音楽大学長で、今年から住まいも村内に移して音楽芸術監督を務める兎束俊之さんは「合唱した子どもたちの記憶は大人になってからも残るはず。より地域と密着した合奏団になれば」と、今回の定演にいつも以上の期待を寄せる。
5日は午後2時から子どもたち対象のコンサート、6時からが一般対象で合唱共演のほか、バッハやドボルザークの名曲を奏でる。
入場料は前売り3千円、当日3500円で宮田村民会館ほか、駒ケ根市文化会館、飯島町文化館などで取り扱っている。問い合わせは加藤テレビ85・4220へ。 -
宮田小ふれあい委員会、プラムの里で交流
宮田村宮田小学校児童会ふれあい委員会は2日、村内新田区の介護老人保健施設プラムの里を訪問し、利用者のお年寄りたちと交流を深めた。
同委員会は校内の異学年交流を中心に活動しているが今回、「お年寄りとふれあいたい」と意見が出され、準備を進めてきた。
学級活動などで同施設を訪れた経験がある子どもたちもいて、慣れた様子で交流する姿も。
百人一首やだるま落しなど昔懐かしいおもちゃなどを持参して一緒に遊び、笑顔を広げていた。 -
沙羅双樹見ごろに
朝(あした)に開き、夕べに散る。夕べに咲いて、朝に散る、はかない1日花-。
駒ケ根市中沢の常秀禅院(吉江修深住職)の沙羅双樹(さらそうじゅ)の花が見ごろを
迎えた。今月中旬から開きはじめ、7月上旬まで咲き続ける。木の根元の太い部分で直径80センチ余、高さは約20メートル、幹から2本ずつ対生に枝を出し、四方に広がっている。
推定樹齢150年余のこの巨木は、明治時代に檀家が南方(インドシナ半島)から持ち帰った苗木が根づいたもので、これほどの大木は国内でも少ない。 ナツツバキの1種だが、花は1回り大きく、葉は緑濃く、厚みが
ある。
釈迦がこの木の林の中で亡くなり、瞬く間に花の色が変わったと言われている、インド原産のリュウノウコウ科の常緑高木。
吉江住職は「1日花のはかなさに無常を感じ、次々咲き続ける花に、しみじみと命の継続を感じてもらえれば」と話していた。 -
土砂災害危険個所パトロール
伊那建設事務所は30日、梅雨期に土砂災害から人命、財産への被害を防ぐため、管内8市町村で土砂災害危険個所パトロールをした。同事務所によると、今回の巡視では、緊急対応の必要な個所は確認されていないという。
毎年実施しているパトロールで、今回は避難所がある危険個所を重点にした。県が土砂災害危険個所に定める管内1719カ所のうち、各市町村の希望をもとに避難所が危険個所に入っている12カ所、要援護者関連施設のある2カ所を含む26カ所。地元自治会役員や市町村職員、県砂防ボランティア協会員、伊那建設事務所職員ら延べ50人が参加した。
3班に分かれ、急傾斜にひび割れ、ブロック積みの変状、落石などがないか確認。伊那市内をパトロールした中部班は、伊那小学校周辺の傾斜地では、「この法面は不自然。以前に崩れている」などと話しながら、斜面の状態や排水状況などを注意深く確認した。 -
高校野球選手権長野・学校紹介(7)箕輪進修
部員不足のため昨夏以降の公式戦には出場していない。しかし、夏の大会に向け、正規部員5人のほか、他の運動部などから助っ人を加えて計11人のチームを構成。多部制・単位制転換で校名変更した「箕輪進修高校」の野球部として、初めての大会を迎える。
大黒柱は正規部員唯一の3年で主戦の山田主将となる。完投を目指す右上手投げの山田は、四球が目立ち制球力を課題とするが、鈴木監督は「夏という目標が出来たので気持ちも高まっている。ストライク先行で試合を組み立ててほしい」と期待する。
11人全員がそろって練習を行うことは困難なため、打撃は素振りやバント、守備はノックを中心に、少ない人数で出来る練習メニューをこなす。実戦形式の練習経験は少ないが、鈴木監督は「選手たちは現状の中で精いっぱいやっている」と話す。
最近、メンバーがそろったため、十分な練習を積むことが出来ずチームの完成度は低いが、「夏の大会に出場したことで、選手たちにとって何かしら得るものがあればうれしい」と鈴木監督。初戦は長野俊英竏剃ネの勝者と対戦(9日午前9時・県営長野球場)する。
山田輝主将
自分たちを磨きつつ、正規部員がチームを引っ張っていけるよう練習している。今までやってきたことを出し切るため、チームが一丸になれるよう、声を出して、夏の大会に臨みたい。 -
「社会を明るくする運動」メッセージ伝達
「社会を明るくする運動」の強化月間にあわせ、上伊那地区保護司会は2日、関係市町村庁舎を訪れ、各市町村単位で構成する同運動実施委員長の各市町村長らに「法務大臣メッセージ」を伝達した。
運動は、犯罪や非行のない社会を築くための全国的な取り組みで、法務省が主唱し、運動の趣旨に賛同した機関・団体が協力して推進する。県内は各市町村、保護区などを単位とした同運動実施委員会を置いている。
南箕輪村には、上伊那地区保護司会の湯沢敏中部分区長ら3人が訪れ、運動への協力を求める「法務大臣メッセージ」を唐木一直村長に手渡した=写真。唐木村長は「犯罪のない社会を築くため、今後も保護司のみなさんと連携を取りながら活動していきたい」とあいさつした。 -
南信一水会出品者展
一水会展に南信地区から出品している仲間でつくる「研水会」は6日まで、第18回南信一水会出品者展を伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで開いている。100号を中心とした洋画の大作が並び、見ごたえある展示になっている。
互いに研さんを積もうと組織した会で、年間に勉強会3回、展覧会1回、スケッチ会1回の活動をしている。
出品者展は伊那、飯田、茅野の3会場を回り持ちで開催。「里山」「水」などそれぞれのテーマに沿った写実を中心とした作品で、今回は21人が一水会展に出品した作品や、これから出品を考えている作品など60点を展示した。
一水会常任委員で研水会代表の篠原昭登さん=茅野市=は、「絵の魅力は感動をどう表現していくか。作家の個性は、まず何を描くか、次に色に表れる。作家が何をねらっているのか、それぞれの個性をよくみてもらいたい」と話している。 -
上伊那医師会と伊南行政組合が昭和伊南総合病院の夜間一次救急診療に関する協定を締結
昭和伊南総合病院に勤務する医師の負担軽減策として、地域の開業医が夜間の一次救急診療の一部を担うことを検討してきた伊南行政組合(組合長・杉本幸治駒ケ根市長)と上伊那医師会(神山公秀会長)が1日夜、協定を締結した=写真。今後は週3日、南部地区の開業医22人が交代で同病院の救急外来で午後7時から午後10時までの夜間一次救急診療を担う。開始は早ければ7月中となる見込み。
取り組みは医師不足が深刻化する中、仕事が激務化する公立病院勤務医の負担軽減を目的として上伊那広域連合が上伊那医師会に協力を求めたもの。すでに伊那中央病院では昨年7月から始まっている。
報酬は1回につき5万円。時間延長または時間短縮があった場合、報酬もそれに順じて増減する。協定期間は来年3月31日まで。伊南地区は伊那地区より開業医の数が少ないため、協力日数を週3回に限定した。
上伊那医師会の神山会長(68)は「開業医として、公立病院の夜間診療に何とか協力したいと考えた。夜間一次救急は『昼間行く時間がないから行く』というものではなく、明日の朝まで待てない人が来る場所。医師という資源に限度がある中、地域住民のみなさんには適切な利用をしてほしい」と呼びかけた。
すでに先行して開業医による夜間一次救急診療を開始している伊那中央病院では、1日平均で4・3人の患者を開業医が診察しており、6月30日までに訪れた患者数は延べ1199人になっている。 -
河川モニター委嘱式
日常生活の中で知った河川に関する情報を伝えたり、市域住民に対し、河川愛護の普及啓発などに取り組む国土交通省中部地方整備局の「河川愛護モニター」の委嘱式が1日、駒ケ根市の天竜川上流河川事務所であり、今後2年間、モニターとして活動する6人が、伊藤仁志事務所長から委嘱状を受け取った=写真。
モニターの委嘱は河川整備や河川利用などに対する地域の要望を把握するとともに地域連携を図ることなどを目的とするもの。一般から公募したところ、今回は上下伊那に住む6人が委嘱を受けることになった。
各モニターは自宅付近の河川約2、3キロ圏内で、ごみの不法投棄や河川流域の異常などを監視するとともに、河川利用などに関する要望を寄せる役割を担う。
伊藤事務所長「みなさんからいただいた情報を適切な河川整備活動に利用させていただきたい。安全を第一に考え、楽しみながら活動してください」と語った。 -
伊南交通安全協会駒ケ根支会全国国民安全週間に合わせて国道沿いの信号機を清掃
良好な交通環境を守ろう竏窒ニ、伊南交通安全協会駒ケ根支会(赤羽根徳彦会長)は1日、市内にある国道153号線沿線の交差点9カ所で、歩行者用信号機清掃作業に取り組んだ=写真。
取り組みは「全国国民安全週間」である7月1日から7日までの間に毎年実施している。
今年は11人の会員が参加。手分けして各交差点に設置された歩行者用の信号機にはしごをかけ、表示板やその周りなどをきれいにふき取った。
赤羽根会長は「こうして毎年信号機を掃除してみると、結構汚れている。活動を通して一般の人にも交通安全への意識を高めてもらい、安協のPRになれば」と話していた。 -
【ラーメン屋「咲来軒」店長 桜井純一】
「やっぱり、自分で店をやるというのは責任が必要。大変だけどお客様が満足そうに、ごちそうさまと言ってくれる、小さな子どもが、おいしかったと言ってくれる、その言葉にいつも元気づけられる」と笑顔で話す。
伊那市の上牧、県道・伊那辰野停車場線(通称・竜東線)沿いに「咲来(さくらい)軒」を開店して1年と2カ月が過ぎた。
子どものころから料理が好きだったこともあり高校卒業後、松本市の松本調理師専門学校へ進学。卒業後、岡谷市の「来々軒」で修行を始めた。
「父が店長と知り合いで、小さいころからよく食べに行った。昔から来々軒の味が好きだったから」と理由を話す。
来々軒は1949年から続いている老舗のラーメン屋。「見て覚える」を基本に、店の味を修得するため8年間修行。「家族のように接してくれて、今も公私にわたってお世話になっている」と感謝する。修行の後半にはスープやギョーザを任された。
来々軒からのれん分けしてもらったが、伊那市にすでに同名の店があることから、来々軒の店長が桜井の・スサク・スと来々軒の・ス来・スの字を取り「咲来軒」と名前をつけた。
「自分が好きな来々軒の味を、伊那で広めていきたい」そんな思いを抱き、昨年4月に開店。
「今、一番の目標は来々軒みたいに自家製のめんで作ること」と意気込みを語る。
現在メニューはラーメン(650円)、パーコーメン(880円)、豚バラーメン(900円)、チャーシューメン(千円)やギョーザ(400円)、カツ丼(900円)など。
今年は夏のメニューに力を入れていきたいとのことで「冷やし中華」「冷やしラーメン」「ジャージャーメン」「冷やしタンタンメン」「冷やしマーボーラーメン」などを企画している。
伊那市上牧出身。趣味は野球で現在伊那市の早起き野球チームに所属している。実家で両親と祖母、妹と4人で暮らす。 -
名水地ビール「伊勢滝の風」、2年ぶり4日に発売開始
宮田村の酒販店が共同企画した名水地ビール「伊勢滝の風」が4日、村内7店舗のみで発売を開始する。当日は飲み放題の発売記念パーティーを村内で開催。2日は醸造する新田区の南信州ビール駒ケ岳醸造所でビン詰め作業があり、初回出荷分の500本を準備した。
標高1900メートルにある村内でも評判の湧水を使用。昨年は一昨年の豪雨災害の影響で採水ができず、2年ぶり3回目の醸造となった。
6月初めに関係者が協力して採水し、仕込みを開始してから約1カ月。
順調に発酵熟成し、「華やかな香りを残しつつ、キレのあるのどごしが味わえる。伊勢滝の水を感じられるビールに仕上がった」と、同醸造所の竹平考輝所長も太鼓判を押す。
千リットルの限定発売で、価格は330ミリリットルビン一本500円。4日午後6時半からは、オードブルなども用意してJA宮田支所で発売記念パーティーを開く。
会費は2千円で、チケットは「伊勢滝の風」を取り扱う7店(入田細田酒店、喜多屋酒店、正木屋酒店本店、同バイパス店、伊東酒店、スーパーこいち、Aコープ宮田店)で販売中。
問い合わせは入田細田酒店85・2105まで。 -
2年ぶり宮田高原キャンプ場再開、さっそく地元宮田小6年が飯ごうすいさん
一昨年の豪雨災害で林道が崩落し休止していた標高1650メートルに広がる宮田村の宮田高原キャンプ場が1日から、2年ぶりに本格営業を再開した。2日にはさっそく地元宮田小学校6年生が野外体験学習で訪れ、はんごう炊さんなど楽しんだ。
6年生はオリエンテーリングで高原内を散策。丘の上で「ヤッホー」と叫ぶなど用意された関門をクリアし、自然にふれながら楽しくはんごう炊さん用の食材をゲットした。
火をおこし、ご飯を炊いた子どもたち。協力して完成させたカレーライスは格別な様子で、舌鼓を打った。
中央アルプスを望む雄大な高原として自然派キャンパーの支持も得る同高原。
キャンプサイトのほかにログハウスもあり、牛の放牧や遊歩道、少し足をのばせば黒川渓谷などもある。
近年は利用客が1500人ほどだが、村内では大切な観光資源として見直す動きも始まっており、赤そばの試験栽培も近くスタートする。
村産業建設課によると既に20件以上の予約が入っているという。9月末まで営業。予約、問い合わせは高原管理室85・2683まで。 -
北川製菓の洋菓子が全国菓子大博覧会で名誉総裁賞
北川製菓(本社駒ケ根市)の洋菓子「ドゥスールカスタード」が、寛仁親王が名誉総裁を務める4年に1度の全国菓子大博覧会で名誉総裁賞(技術部門)を受けた。北川浩一社長は「品質が評価されてうれしい」と喜んでいる。
ドゥスールカスタードはカスタードクリームの入ったソフトケーキ。
賞味期間は60日と長いが、柔らかな食感を損なうことなく作りたての味わいが楽しめる人気商品で、スーパーやコンビニ、キヨスクなどで販売している。
同博覧会は全国の菓子に関連する組合が開き、今回は兵庫県姫路市であった。同製菓は初出展で、数ある全国の名菓を抑えて快挙を成し遂げた。
先日発売を開始した焼きドーナツに続き、もち入りアンドーナツなど新製品の開発も次々と進んでおり、「受賞を契機に今後も開発型の企業としてまい進していく」と北川社長は話した。 -
花ろまん41
梅雨の花、アジサイ。咲き始めは緑を帯びた白、後に淡紅色、淡青色、やがて濃青紫色に変わり、「七変化」の別名を持つ。青い花が集まり手まり状に咲く風情から「集真藍(あづさあい)」から転じたとも。大伴家持が「言問わぬ木すら味狭藍(あじさい)」と詠んだ万葉の花。白楽天の詩から「紫陽花」と名付けられ、日本固有の植物でドイツ医師、シーボルトがヨーロッパに移入し、改良され、「西洋アジサイ(ハンドランジア」として逆輸入された花。雨に濡れて古刹に咲く日本アジサイには格別の風情がある。今回は「あじさいまつり」でにぎわう伊那市西春近の深妙寺(重盛快典住職)と、アジサイの小道に数百株が競って咲く駒ケ根高原の光前寺(吉沢道人住職)を取材したほか、近年、人気の山アジサイ(日本アジサイ)を紹介する(大口国江)
◇寺の雰囲気に合い、花の色の変化が魅力な日本的な花
伊那市西春近の深妙寺
「あじさい寺」の異名を持つ伊那市西春近の深妙寺(重盛快典住職)では200種2000株余のアジサイが咲いている。白から淡青色、紅、青紫色と色とりどりの花色が、訪れた人々の目を楽しませている。
同寺は25年ほど前、重盛住職の母、故・登美子さんが挿し木で増やし、境内に植えたのがきっかけ。その後、重盛住職も引き続き、珍しい苗木を購入したり、挿し木で増やし、広い境内を花で埋め尽した。
花の種類は額アジサイや山アジサイなど日本アジサイを中心に、花が大きく豪華な西洋アジサイ(ハイドランジア)、柏葉アジサイ、ノリウツギなど多彩。
祭り期間中(縲・月10日)は無料の茶菓の接待、くずもち(有料)もある。4縲・日は午後7時から9時まで夜間照明もする。
重盛住職は「アジサイの雨に濡れたしっとりとした風情が寺のたたずまいに合い、心が和む。花の色の変化も魅力」と話す。
◇重盛住職のワンポイントアドバイス「挿し木と管理」
アジサイの繁殖方法は梅雨時の緑枝挿しが一般的だが、冬の凍み上がりでだめになってしまう。3月頃の休眠挿しの方が成功率が高い。
花後は花の下から2節目で切ると、来年も開花する。
花の色はアルカリ性土壌では赤く、酸性土壌では青くなると言われるが、遺伝子が異なり、肥料で赤花を青に、青花を赤くすることは難しい。
##(写真)
(1)「(2)(3)青色のガクアジサイが数10本咲く園内
◇花の少ない梅雨の季節に咲く日本情緒豊かな花
光前寺吉沢道人住職
駒ケ根市の古刹光前寺では約20種類、400株のアジサイが境内を彩っている。
山アジサイ系(ガクアジサイ)が中心で、がく(装飾花)が白からピンクに変わる「紅がく」「清澄沢」。真紅になる「紅」。がくが濃紫の「黒姫」など多彩。
日当たりのよい駐車場前に植えられた「紅がく」は今が見ごろ、辺りをピンクに染めている。
また、鐘楼の周辺には数百株のアジサイを植え、あじさいの小道を作っている。
吉沢道人住職は「アジサイは桜の木の下でもよく咲いてくれる。寺の雰囲気に合うガクアジサイを中心に集め、挿し木で増やしている」と話す。 -
メール配信サービスに新しい分野 南箕輪
南箕輪村のメール配信サービスに新しい分野「村からのお知らせ」が追加された。同分野の内容は、各種健診日程や公共施設利用案内などで、配信は1日から始まる。受信者は「エリアの追加」の登録内容変更で利用が可能となる。
同サービスは、07年7月から運用を開始し、現在までに1300件の登録。本年度に入ってからは月200件ずつの新規登録があり、定着しつつあるという。 -
定数と同じ8人が無投票当選、宮田村農業委員選挙
宮田村農業委員会選挙は1日告示し、定数と同じ8人の立候補により今回も無投票で全員の当選が決まった。内訳は現職2人と新人6人で全員男性。任期は20日から3年間。
当選者は届け出順に次の皆さん(氏名、年齢、地区名、当選回数の順)。
小田切暢明(62)=中越区(1)=、鈴木幸雄(62)=北割区(1)=、小林定義(57)=南割区(1)=、田中賢一(61)=大田切区(2)=、小田切多聞(64)=新田区(1)=、宮嶋正明(64)=町三区(1)=、吉澤要祐(53)=大久保区(1)=、保科充(70)=町二区(4)= -
【写真家 木彫家 牧田博江さん】
1924(大正13)年に父が興した「マキタ写真館」を、東京での修行を経て20歳で受け継いだ。父とともに好きな仕事に励んだが10年後、父が亡くなってしまう。父と一緒に植えた思い出のイチイの木も、時を同じくして枯れてしまった。
「枯れた木を見ていたら、飛騨高山の一刀彫りが頭に浮かんできてね。木彫はやったことがなかったが、なぜか大黒様を彫ろうと思った。あれが原点だ」
その後しばらくは我流で彫っていたが、伊那を訪れた指導者に教えを受ける機会があった。
「一番勉強になったのは木の選び方。材料の木は硬かろうが軟らかかろうが太ければ何でもいいと思って使っていたが、その時に北海道産は木目が細かいとか、イチイはつやがあるとか、多くの知識を学ぶことができた」
もともと絵やデザインが好きだったこともあって木彫の奥深さにとりつかれ、仏像、道祖神、だるま、風景、人物など、さまざまな作品の制作に熱心に取り組んだ。
ある時、龍光寺(伊那市狐島)に水子地蔵を贈ったところ大変に喜ばれたことから、それ以降、苦労して彫り上げた作品を図書館などの市の施設や神社、寺などに惜しげもなく寄贈してきた。
請われて伊那公民館の木彫講座の講師を務める一方、伊那木彫クラブを設立し、木彫の魅力を広める活動に取り組んだ。
「木彫は簡単にできるもんじゃないから、それだけ出来上がった時の喜びは大きい。数限りなく作品を作ってきたが、望まれれば差し上げる。飾って喜んでくれるのがうれしいからね」
◇ ◇
写真家としても、10年に1度ずつ、主に伊那谷の景観をテーマとした個展「ふるさとの四季」を開いてきた。毎年元旦には西箕輪与地に出掛けて行き、仙丈岳の頂部から昇る日の出を撮影する。
「かれこれ30年にもなるかな。ポイントを決めて撮るんだが、10メートル違っても作品は変わってくる。ある年など、考えたイメージと違うことに日が昇り始めてから気が付いて、慌てて三脚を持って移動したこともある。まあ何しろ魅力的だね、仙丈岳は。伊那の一番の象徴だ」
個展は今年で4回目の開催。終了後、前回に続いて作品すべてを市に寄贈した。
「今の伊那図書館ができる時に建設委員会の事務局を務めたのだが、文化振興のためにもぜひ館内にギャラリーをつくってほしいと掛け合った。それが認められて今の広域情報コーナーができたんだ。いつかここで作品展を開きたいと思っていたが、古希の節目に当たる今回、ようやく希望がかなったよ」
(白鳥文男)