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大芝高原入り口看板など 利活用審議会答申
南箕輪村大芝高原利活用等審議会(伊藤幸雄会長)は27日、唐木一直村長から諮問を受け審議を進めている「信州大芝高原総合利用計画」の改正のうち、08年度事業となる「大芝高原入口看板及び誘導・案内看板について」を先行的に答申した。
答申の内容は誘導看板の設置場所、表示内容の見直しと、同高原の入り口がすぐ分かる看板竏窒フ設置など3点。村は高原内にある農産物加工販売施設「味工房」の改築オープンにあわせ、今年度、看板設置事業を行うため08年度当初予算に750万円を盛り込んでいる。
伊藤会長は審議課程の中で出された主な意見として、入り口看板は「味工房建設に伴う支障木などを利用したオブジェクト的な看板を検討してほしい。デザインは専門家、学生などの公募も一案である」とした。
答申のうち、本年度当初予算に盛り込んでいない、高原内の各種施設を案内する統一看板の設置について唐木村長は、「検討し、予算化したい」とした。 -
ヒカリゴケ神秘的な光放って
宮田村中越区下河原に自生するヒカリゴケ。一昨年の豪雨災害で水没して危ぶまれたが、今年も神秘的な光を放ち続けている。
春日政美さん(85)=町一区=所有の小屋内にある野菜貯蔵用の石室に、10年ほど前から自生。まるで蛍光塗料を塗ったように壁一面、光を放つ。
06年7月豪雨による天竜川のはん濫で、石室内は人間の胸あたりまで水没したが、奇跡的にもヒカリゴケはその翌年から再び光を放ち始めた。
「一時は心配したけど。みんな珍しいって見に来てくれるでね。本当にうれしいことです」と春日さん。
コケを良い状態に保とうと水や空気調節の管理にも余念がない。
「環境が適していたのだろう。1年中見えるけど、今が一番きれいだ」。
ヒカリゴケはレンズ状の細胞からなり、光を反射するため光っているように見える。 -
ゴミ減量化推進などで住民説明会スタート
宮田村は環境保全とゴミ減量化を推進するため25日から、各地区を巡回して住民説明会を開いている。初回の大久保区では会場の区集落センターに約80人の住民が出席。意識の高さもうかがわせるなかで、各家庭からできる環境への取り組みに理解を深めた。
村は第2次環境基本計画を策定し、まず村民の意識を高める部分から着手。
説明会もその一環で、基本計画の概要説明を含めながらゴミの減量化、資源化、さらにはエコバッグや廃油石けんの利用促進などにふれ、身近な所からできる環境対策を中心に理解を図る。
「小さなことでも積み重ねが大切。分別をはじめちょっとした意識が重要になっており、住民の皆さんの理解を図りながら進めていきたい」と村住民福祉課の担当者は話す。
今後の説明会の日程は次の通り。カッコ内は会場、時間はいずれも午後7時。
▽27日=町一区(同区公民館)▽30日=町三区1縲・班(同区公民館)▽7月1、2日=大原区(同公民館)▽3日=町三区4縲・班(里宮会館)▽4日=北割区(同区集落センター)▽7日=町二区(同区公民館)▽8日=大田切区(同区集落センター)▽9日=新田区(同区転作センター)▽10日=南割区(同区集落センター)▽11日=中越区(同区集落センター)▽14日=つつじが丘(勤労者研修センター) -
大芝高原ブルーベリー狩り 5日オープン
南箕輪村のブルーベリー観光農園組合と開発公社が企画する「大芝高原ブルーベリー狩り」は今季、5日から始まる。農園は昨年と同じ県道伊那・箕輪線(通称・春日街道)西側の4つで、8月上旬までの営業となる。
本年で4年目となるブルーベリー狩り。神子柴、田畑、大芝の4農園、計95アールのほ場で7縲・年生のブルーベリーを育てている。わせから晩成品種までの数種があり、全体では7月中旬ごろが最盛期となる。
摘み取りは1時間食べ放題で、料金は中学生以上千円(1パックのおみやげ付)、3歳以上500円。摘み取りのほか、各農園などでは100グラム300円、250グラム500円で販売する。
時間は午前10時縲恁゚後4時。受け付けは、大芝高原内の大芝荘(TEL76・0048)、味工房(TEL76・0054)へ。
「今年はつぶが大きくてよい」という関係者 -
赤十字南箕輪分区 岩手・宮城内陸地震募金箱設置
日本赤十字社南箕輪分区は、岩手・宮城内陸地震の被災者を救済するための義援金を募っている。7月18日まで、同村役場入り口に募金箱を設置し、協力を呼び掛ける。集まった義援金は日本赤十字社岩手県支部、同宮城県支部に半額ずつを送金し、それぞれの被災地で役立ててもらう。
募金の協力を呼び掛ける役場職員 -
上伊那地方松くい虫防除対策協議会
県や関係市町村などでつくる上伊那地方松くい虫防除対策協議会は25日、伊那市の県伊那合同庁舎で開き、今年1月に箕輪町で松くい虫被害が確認されて以降、「エリアの北上はしていない」と報告した。ただし、5月末現在の被害量は、07年の同時期と比べ1・3倍に増えている状況も示した。
上伊那地区の07年度松くい虫被害状況は、被害量5250立方%A -
住んでいて良かったと思える「集落ビジョン」策定へ
伊那市東春近の下殿島で24日夜、集落ビジョン策定委員会が立ち上がった。来年3、4月ごろを目途に、住んでいて良かったと思える集落の理念を創造するビジョンをまとめる。
市農業振興センターは農業の担い手が減り、遊休荒廃地が拡大すると予想。農村社会を維持するためにも住民が共有できる目標を持つ必要があるとして、1月に集落ビジョン策定を推進する方針を出した。
それを受け、下殿島集落営農振興センター運営委員会は集落ビジョン策定を事業計画に盛り込み、市内で初めてとなる組織を立ち上げた。
ビジョンは農業だけでなく、子育て、自然環境、文化伝承など地域全体をとらえ、今後、ビジョンの内容や策定にかかる住民意向調査などを検討しながら、キャッチフレーズを決め、達成するために何をするのかを考えていく。
委員は区、営農組合、ミセスの会、消防団、小・中学校PTAなど20縲・0代の27人で、委員長は地元集落農業振興センター運営委員会委員長の田中美喜雄さんが務める。
初回は、県集落営農アドバイザーで、ワークショップ(WS)による住民参加型の地域づくりを指導する内山二郎さんを講師に迎え、今後の進め方について研修を受けた。
内山さんは「住民の思いやつぶやきから発した計画でなければ、機能する計画にはならない」と話し、委員は4グループに分かれて地域の課題などを出し合った。
模造紙に「農業後継者がいない」「道が狭く、荒地が目に付く」「新しい人が来ても交流がない」「独り暮らしが多くなってきた」など課題を書き込み「課題は単独ではなく、からみ合っている」と実感。解決するために「共同で荒地を耕作する」「さまざまな世代が集まる場を作る」など自由に意見を交わした。 -
新ごみ中間処理施設の最終候補地、上伊那広域連合正副連合長会で了承
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設場所を検討してきた伊那市用地選定委員会(伊藤精晤委員長)が最終候補地を富県の天伯水源付近(桜井区・北新区)と報告したことを受け25日、上伊那広域連合の正副連合長会があり、了承した。
小坂樫男連合長(伊那市長)は、用地選定委員会から伊那市に報告があった内容を説明。これまで検討してきた経過や選定理由などを踏まえ「報告の通り、これを承知いただきたい」と同意を求め、了承された。
27日の広域連合議会でも了承を求める。7月からは地元区となる桜井区、北新区を中心に説明会を進めていく予定で、周辺地区からも要望があれば応じていく。
取材に対し、小坂連合長は「全体的に、ごみ処理施設に対する理解が低いと感じられる。今の施設はほとんどダイオキシンも出ない。他地域のごみ処理施設などを地元の人たちに見学してもらうなどして、理解を得ていきたい」とした。 -
高校野球選手権長野・学校紹介(1)高遠
第90回全国高校野球選手権長野大会(県高野連など主催)は5日に開幕し、熱戦を繰り広げる。夏の甲子園出場を賭けた舞台に出場する上伊那8校を順次紹介していく。
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野球経験のある1年生15人が入部し、チームは活気付いている。「2・3年生7人の一生懸命さが1年生に伝わり、チームのまとまりが出てきた」と就任3年目の大槻監督。投攻守いずれも過去最高のチームに仕上がった。・ス全力疾走。全力発声・スの高遠野球で念願の初戦突破を目指す。
守備から攻撃のリズムをつくるため「しっかりと守れるチーム」へと変わり、失策数が減った。・ス声・スで引っ張る捕手宮下(2年)を中心に二塁手桜井、遊撃手中平真の1年生コンビと中堅手の島袋主将が守備の柱となる。
右上手投げの主戦伊藤(3年)は「制球力がよくなってきた」と大槻監督。打たせて取る投球で試合を組み立てる。左上手の小牧、右上手の都志(いずれも1年)にも期待する。打撃は多彩な小技を持つ島袋主将を先頭に、中軸には打率の高い宮下、長打力のある大野田(3年)らを配置する。
大槻監督は「しっかり練習してきたので自信はある。あとは、いかに試合で実力を出せるか、思いっきりやれるか。劣勢のときほど元気を出していってもらいたい」と話す。
初戦は塩尻志学館と対戦(6日午前9時・県営長野球場)。勝ち上がると2回戦で長野商と戦う。
島袋健太主将
チームが心掛けている・ス全力疾走。全力発声・スを1試合ごと出すことが高遠の野球。まずは夏の大会の1勝を監督さんにプレゼントしたい -
宮田観光ホテル「松雲閣」で吉本爆笑ディナーショー
人気お笑い芸人のステージを楽しんでもらおう竏窒ニ、宮田村の宮田観光ホテル「松雲閣」は22日、「2008吉本爆笑ディナーショー」を同ホテルコンベンションホールで開いた。吉本興業の若手お笑い芸人4組が登場。第1部、第2部とも家族連れなどで満席となり、観客は次々に繰り広げられる笑いのステージを楽しんだ=写真。
同ホテルは年2回、ディナーショーを催しているが、地元客を中心に人気が高い。今回も第1部、2部とも定員180人で前売り券を発売したところ、上回る申し込みがあった。
今回は子どもたちにも人気のある「ムーディー勝山」のコンビ「勝山梶」ほか、俳優・児玉清のものまねで人気の「博多華丸・大吉」などがステージを展開。ムーディー勝山がテレビでもなじみの歌を歌いはじめると、見ていた子どもたちも一緒になって口ずさむなどして、ステージを楽しんでいた。 -
路上で倒れていた男性を救助した南信森林管理署の三島文雄さんに北消防署長が感謝状を贈呈
今月初め、路上に倒れていた61歳の男性を発見し、通報、救助した南信管理署駒ケ根森林事務所に勤務する三島文雄さん(45)=豊丘村=に25日、伊南行政組合消防本部北消防署の宮下清署長から感謝状が贈られた=写真。三島さんは「身が引き締まる思い。これから高齢化社会を迎える中、お年寄りの方々には健康であっていただきたい」と語った。
三島さんは今月1日午後1時25分ころ、職場近くにある駒ケ根市上穂南の交差点でうつぶせになって倒れている男性を発見。すぐに119番通報し、通信司令員の指示に従いながら心臓マッサージなどの的確な救命処置を実施した。その結果、男性は一命を取り留めることができた。
三島さんは「遭遇した時は驚いてどうしたら良いか分からなかったが、職場の救急講習会を思い出し、必死で心臓マッサージをした。助かって良かった」と語った。
家の中で家族の誰かが倒れているという通報はよくあるが、路上で倒れている人を他人が救助するケースは珍しいという。現在消防署では、119番通報があった時、救急車が到着するまでの間、電話による口頭指導で救命処置方法を伝授しており、こうしたケースに遭遇した場合、まずは消防署へ通報してほしいとしている。 -
飯島町スポーツ連絡協議会が研修会で楽しく取り組む体力づくりを学ぶ
飯島町スポーツ連絡協議会は22日、「スポーツ講演会」を飯島体育館で開いた。木曽地域を拠点として高齢者の機能訓練や介護予防教室などの体力づくりに取り組んでいるトレーニング指導員・田口仁さん(57)を講師に迎え、楽んで続けられる体力づくりについて学んだ=写真。
研修会はスポーツ指導などの参考にしてもらおう竏窒ニ同協議会が毎年開催しており、会員のほか各スポーツの指導員や一般などに参加を呼びかけている。今年は約20人が集まった。
田口さんはこの日、使っていない筋肉を動かすストレッチや、大勢で楽しみながら取り組めるボールを使った体力づくりなどを紹介。
参加者はそれらを実践し、楽しみながらできる体力づくりを体感した。
また、講演会の後はニュースポーツの交流会もあり、交流を深めていた。 -
中川村図書館がエコ工作教室を開催
中川村図書館は21日、エコ工作教室の第1弾として「ペットボトルでけんだまをつくろう!」を同館で開いた。児童や親子など13人が集まり、ペットボトルを使ったオリジナルのけん玉づくりに挑戦した=写真。
取り組みは今年のテーマである「エコ」に合わせて企画したもの。定員10人で募集したところ、それを上回る参加者が集まった。
ペットボトルけん玉は、同図書館の司書らが考案。大きいペットボトルと小さいペットボトルの胴を横半分に切り、頭の部分をテープなどで張り合わせると、玉の受け口が完成。玉も、ガチャポンの入れ物を利用した。
参加者らは出来上がったけん玉に柄や色の付いたテープなどでデコレーションし、自分だけのオリジナルけん玉に仕上げていた。
この日母親の一恵さんと一緒に参加した小学2年生の小塩貫汰君は「ひもを通すところが難しかった」と話し、早速出来上がったけん玉の練習をしていた。 -
伊那市、7月から情報セキュリティ強化などを目的とする「シンクライアントシステム」を一部で運用開始
情報保護対策強化などを目的として職員が利用しているパソコンのシンクライアント化を進めてきた伊那市は7月1日から、一部で同システムの運用を開始する。通常のパソコンは本体内に情報を記録する装置を持っているが、シンクライアントシステム化したパソコンは本体内に情報記録装置がなく、各パソコンの情報は庁舎内に設置した母体装置(サーバー)が一括管理。万が一パソコンが外部に持ち出されても、情報は持ち出せない仕組みとなっている。本年度は本庁舎1回ほか、各支所のパソコン200台で導入し、2010年度までに400台をシンクライアント化する予定でいる。
現在全国の各自治体でシンクライアントシステムの導入が進んでおり、上伊那では3番目。
パソコンを利用するには専用のICカードが必要で、職員以外は利用できない。また、シンクライアント化したパソコンの場合、ICカードを差し替えれば普段利用しているパソコンと異なるパソコンもそのカードの持ち主に応じた設定で立ち上がるようになっているため、パソコンの共同利用もできると考えており、現在は職員一人ひとりがパソコン使用しているが、共同利用を図る中で台数の削減も実施していく。 情報を管理する母体となるサーバーは総務省の合併推進体制整備補助金を使用。金額は1785万円。また、各パソコンのリース代は市費から支給。リース代は毎年年間で約800万円を見込んでいる。
今後は小中学校での導入も検討していく。
伊那市では昨年8月、庁舎内でノートパソコンのハードディスクが盗まれる事件などが発生している。 -
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会
08年度シカの林業被害増加上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会は25日、伊那市の県伊那合同庁舎で開き、07年度の野生鳥獣による農林業被害で、シカの林業被害額が8397万円に上り、06年度の3772万円を大幅に上回った被害状況を報告した。
林業被害はシカによる被害が突出。造林木の樹皮や新葉の食害などで、主な被害地域は伊那市長谷と箕輪町の天竜川より東側。上伊那地方事務所では被害増大の原因について、「はっきりは分からない」としているが、前年度初めて被害マップを作製したことにより被害調査の精度が上がった可能性も挙げた。
農業被害の総額は9984万円。イノシシ、シカは増加したが、クマが減少し、合計額は全年度を下回った。
協議会は本年度、新事業で防除対策の実証と効果の反復を目的に住民が希望する地域をモデル地区に設定しモデル地区育成に取り組む計画。昨年度に引き続き農業被害マップも作製する。 -
少林寺拳法県大会で宮田支部が大活躍
宮田村の少林寺拳法宮田支部は、22日の県大会(松本市松本平広域公園)に出場し、小学生団体の部で連覇を達成。同じく最優秀賞となった少年黒茶帯の部とあわせて県代表となり、女子3段以上の部を加えた3部門で全国大会(11月・岡山県)に出場する。中学生の部でも2位、3位と上位を占め、8月の全国中学生大会への出場を決めた。
少年茶黒帯の部最優秀賞は向山椋太君(宮田小6年)、西出伊織君(同4年)のペア。向山君は伊織君の兄・伊吹君と組んで昨年まで3連覇しており、今大会も僅差ながら新たなパートナーと組んで見事に1位に輝いた。
小学生団体は向山君、西出君に加え、原海斗君、小松大和君、伊藤楓馬君(以上同6年)、伊藤椋馬君(同4年)。6年生と西出君の5人は昨年の全国大会も経験しており、今回も落ち着いた演武で2連覇を成し遂げた。
中学生の部は湊純也君(宮田中2年)、鞍成健人君(同1年)のペアが2位、平沢健太君、西出伊織君(以上同1年)のペアが3位でともに優秀賞。
4人とも全国の舞台を何度も経験しているが、「上位のレベルは半端なく高い。予選を突破して本選を目指したい」と意気込む。
女子3段以上の部で全国出場の小林三智代さん=伊那市西春近=、西出あゆみさん=宮田村南割区=ペアは、県大会一般団体の部のメンバーとして優秀賞を獲得。「もっとレベルアップして全国に挑みたい」と話した。
その他の同支部県大会入賞者は次の通り。
【少年黄白帯】優秀賞=小林愛海・伊藤蒼一郎▽優良賞=前林昌隆・山本寛樹、小松木蓮・向山芙由香【少年緑帯】優良賞=鞍成雄大・高倉涼輔、松下はる菜、松下太一【少年茶黒帯】優秀賞=小松大和・原海斗、伊藤楓馬・伊藤椋馬【親子】優良賞=西出あゆみ、西出伊織【小学生団体】優秀賞=松下はる菜、下平春香、小林愛海、小松木蓮、向山芙由香、鞍成雄大【一般団体】優良賞=小林隆志、小林三智代、気賀沢明、山本佳宏、下平幸子、西出あゆみ -
給食のブルーベリー、委員会の子どもたちが収獲
宮田村宮田小学校の児童会給食委員会は24日、全校の給食用にブルーベリー約10キロを収獲した。同小の給食に地元農産物を提供する「学校給食を育てる会」が協力したもので、4縲・年の約30人の委員が駒ケ原の農園まで出かけ、栽培者とふれあいながら丁寧にもぎ取った。
育てる会メンバーの樋屋喜代美さんの農園で収獲。色付きが進み美味しそうな実を試食しながら見極めて、作業を進めた。
「酸っぱさもあっておいしい」と歓声も。委員長の平澤瑠菜さんは「つくる人の苦労も感じた。この貴重な体験は新聞もつくって、全校に伝えたいと考えています」と話した。
収獲したブルーベリーは25日の給食に出され、全校児童がさっそく口に運んだ。
給食時間中には、委員会の子どもたちが収獲の感想などを全校放送。農家の協力で自分たちの給食が育まれていることにも関心を寄せた。
同委員会は昨年から育てる会と交流し、給食に出る野菜の種植えを体験。2年目となり育てる会の吉澤小百合さんは「子どもたち自身が収獲したものが給食に出ることで、食に対する見方も変わるはず」と期待を寄せる。秋には村特産山ぶどうの収獲も行う予定だ。 -
宮下建設安全衛生大会
伊那市の宮下建設(宮下金俊社長)は20日、08年度安全衛生大会を同社で開いた。社員と宮下建設協力会の約150人が、安全衛生管理計画や事故防止対策などを確認し、1年間の無事故・無災害を誓った。
同社は昭和50年代から安全衛生大会を実施。近年は、7月の全国安全週間に向けた準備期間中の6月20日を大会日と定めている。
08年度の安全衛生管理計画などを説明。安全管理の基本理念は「安全は全てに優先する」。安全目標に重大災害・休業災害ゼロ、衛生目標に生活習慣病の予防を掲げる。重点項目は▽三大災害の撲滅▽安全教育の徹底▽安全点検制度の確立と点検の励行▽作業環境の整備-。下請に関しては▽総合的安全衛生管理の推進-を挙げる。
宮下社長は、07年度に休業4日以上の災害が2件発生したことに触れ、「一瞬の気の緩みや集中力が無くなったときに災害を起こしてしまう。一つひとつの安全に対する配慮の積み重ねが無事故、無災害につながる」として安全管理の取り組みを呼びかけた。
協力会の宮下守会長は「安全安心の職場環境確保が第一。安全対策の認識を深めてほしい」とあいさつした。 -
駒ケ根市が組織機構改革に伴ない7月1日付け人事を内示
駒ケ根市は24日、組織機構改革に伴なう7月1日付け人事を内示した。
人事異動の総員は42人。うち、昇格は一人となっている。
【部長級】▽まちづくり推進部長(まちづくり推進部長兼建設課長)中村宗一郎
【課長級】▽市民課長(市民生活課長)下島修▽都市整備課長(区画整備課長)河口芳美▽環境対策課長(市民生活課廃棄物対策調整幹)安富久和▽都市計画課区画整理調整幹兼都市計画係長(区画整理課工事補償係長兼課長補佐)片桐忠彦
【係長(副参事級)】▽環境対策課生活環境係長兼課長補佐(市民生活課生活環境係長兼課長補佐)倉田宗明▽市民課市民係長兼課長補佐(市民生活課市民係長)加藤勝教▽都市整備課道路河川係長兼課長補佐(建設課道路河川係長兼課長補佐)竹内啓剛
【係長(主幹級)】▽環境対策課環境保全係長(建設課まちづくり係長)竹内雅彦▽市民課国保医療係長(市民生活課国保医療係長)平岩肇▽都市整備課区画整理室長(区画整理課計画換地係長)下井朗▽都市整理課監理係長(建設課監理係長)小林哲▽環境対策課消費生活担当幹(市民生活課消費生活担当幹)佐藤敬子▽環境対策課建築住宅係長(建設課建築住宅係長)松沢仁史
【主査】▽都市整備課(区画整理課)宮下佳和▽環境対策課(建設課)表利彦▽環境対策課(市民生活課)中村努▽都市整備課(区画整理課)渋谷昭二▽都市整理課(区画整理課)北村篤▽環境対策課(市民生活課)久保田浩人▽市民課(市民生活課)井上直▽環境対策課(市民生活課)横山健▽市民課(市民生活課)吉沢淳▽庶務課付(税務課)高坂貴和▽市民課(市民生活課)車田典子▽都市整備課(建設課)中嶋健作▽都市整備課(建設課)原孝之▽昭和伊南総合病院医事課(保健福祉課)平沢勝也▽都市整備課(建設課)桜井拓雄▽環境対策課(建設課)伊藤智久▽都市整備課(建設課)荒井博之▽保健福祉課(昭和伊南総合病院医事課)木下啓司▽市民課(市民生活課)気賀沢治典▽都市整備課(建設課)塩沢俊昭
【主任縲恷蜴磨z▽市民課(市民生活課)矢沢国明▽市民課(市民生活課)松崎雄介▽都市整備課(建設課)小林伸行▽都市整備課(建設課)林茂則▽市民課(市民生活課)坂井瑠依子▽環境対策課(建設課)木下平治郎▽都市整備課(建設課)玉置和基▽市民課(市民生活課)小町谷枝里子
組織改革では、区画整理事業の完了に伴ない、区画整理課事務所を本庁内に移転。建設課の一部と統合した「都市整備課」を設置する。また、環境対策課を新設し、市民生活課生活環境係、建設課建築住宅係、同課まちづくり係の事務の一部を担う。それに伴ない、市民生活課は市民課に改める。 -
福岡区が防災講演会を開催
駒ケ根市福岡区(笹井良彦区長)の自主防災会と同地区社会福祉協議会は22日、区民を対象とした各種防災講演会を開いた。区民約150人が参加。AEDによる心肺蘇生法を学ぶ講習会や、地震体験車による震度7に相当する揺れを体験するなどして、防災意識を高めた。
防災講演会は2年に1度のペースで開催しているもので、各地で地震や豪雨による深刻な被害が発生する中、いつ起こるか分からない災害への備えを行うとともに、区民同士の結束を強めることなどを目的としている。
今年は2年前に作った「災害時住民支え合いマップ」の見直しを実施。各地で支え合いマップづくりが進む中、同区ではすでに支え合いマップが作成されているが、2年という月日を経る中で、区内の状況も変化してきたため、今回の講習会で更新を行うこととなった。
また、地震体験車では、新潟中越地震や、阪神大震災など、過去に発生した大規模地震の揺れを実際に体験=写真。
女性の一人は「全部揺れ方が違っていたけど、中越地震の揺れが一番恐かった。これを機に、災害時への備えをしたい」と話していた。 -
杉本市長「公立3病院の事務長、病院長レベルで機能分担の話し合いを始めている」
依然として上伊那の公立3病院で深刻な医師不足が続く中、駒ケ根市の杉本幸治市長は24日の記者会見で、各病院の事務長、病院長レベルで機能分担の話し合いを始めていることを明かした。
杉本市長は就任してからこれまでの間、市民から寄せられたさまざまな要望の中でもとりわけ医療問題への要望が高いことを示し、公立3病院の機能分担、連携が必要であることを指摘。その上で「今までにも伊那の中央病院が厳しい時には昭和伊南が受け入れをしてきた経過もある。機能分担については現在、事務長、病院長を中心により現実的な部分で話し合いを始めている」とした。 -
一八会が「さつきと山野草展」の収益金を駒ケ根市に寄付
駒ケ根市を中心とする伊南地区の会員でつく一鉢会(会員20人)薮原勇会長(77)=北町=が24日、駒ケ根市役所を訪れ、今月14、15日に開催した「さつきと山野草展」で販売した山野草やサツキの盆栽の収益金2万8050円を寄付した=写真。
さつきと山野草展は今年で9年目を迎えるが、チャリティー販売は3年目。展示会に合わせて山野草やサツキの盆栽などを販売し、その収益全額を市に寄付している。
各鉢は市価の3分の1程度で販売していることもあって人気が高く、今年も初日の14日にはほぼ完売となった。
薮原会長は「寄付金は市の福祉に充ててもらうえれば」と話していた。
今回の寄付金は市の全員銀行に納め、そこから市の福祉事業に使用される。 -
給食費確約書のとりまとめ、保護者の意識向上に一定の効果
給食費の滞納対策として本年度から連帯保証人付きの確約書を導入した駒ケ根市教育委員会は24日、5月末までの提出状況を定例会で示し、納入意識向上に一定の効果があったことを報告した。
市教委は先月、市内の小中学校に通う児童・生徒3161人、一人ひとりに付き、各家庭から確約書の提出を求めた。結果、3072人分が確約書を提出。昨年度分の給食費を滞納している43人も確約書を提出した。
一方、未提出者は89人。そのうち15人が昨年度の給食費を滞納したままとなっている。
保護者の意見としては「今回の導入はPTAの末端まで行き届いておらず、一方的なやり方」「滞納は限られた人数。まずはその人たちに対して法的手段に出る方が先」とする声もあった一方、「やるならあくまできちんとやるべき」とする意見もあった。
確約書の導入後は、以前は何気なく給食費を納め忘れていた保護者が、意識的に給食費を納めるケースも出てきており、意識向上という点で一定の効果があったと見ている。
今後は、確約書を提出しない家庭に対しては何らかの措置を講じ、確約書が形骸化しないように努める。
確約書の提出後、おおむね半年以上納入がなかった場合、連帯保証人に報告する。さらに一年以上納入がない場合、連帯保証人に支払いの催促をするほか、悪質な滞納に関しては法的手段をとる。 -
伊那市観光協会法被新調
昨年4月に伊那、高遠町、長谷の各観光協会が統合して発足した伊那市観光協会は新・伊那市の魅力を広くピーアールしようとスタッフ用の法被を新調した。
法被は濃紺の地に大きな「いな」の白文字と「信州伊那」をデザイン。市の花「サクラ」をピンクで、市の木「カエデ」と仙丈岳、天竜川、三峰川を山吹色であしらって、市のキャッチフレーズ「パノラマ伊那市」を表現している。50着製作した。
昨年からデザインの検討を重ね、6月に完成。早速大阪市でのイベントに着用した。今後同協会のスタッフが着用し、各種イベントなどに活用していく。阿部凱人事務局長は「新・伊那市の豊かな自然環境の魅力をアピールしていきたい」と話している。 -
仙丈ケ岳にシカ防護柵設置へ
拡大するニホンジカの食害に歯止めをかけようと伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村と地方事務所、南信森林管理署などが集まって07年9月に設立された「南アルプス食害対策協議会」(会長・小坂樫男伊那市長)は初めての事業としてこの夏、シカ防護柵を南アルプス仙丈ケ岳の標高2600縲・700メートル付近の馬の背周辺に設置する。
南信森林管理署によると、増え過ぎたシカによる食害などの被害は管内でも数年前から急速に拡大し、馬の背付近の花畑ではシナノキンバイなどの高山植物が食べられる被害に遭っているという。被害拡大を防止するため、7月に現地調査を行い、設置場所を選定した上で8縲・月にかけて柵を設置する計画。設置作業は、6縲・月にかけてインターネットなどを通じて一般から募るボランティア延べ約100人(予定)の力を借りる。
同地付近への柵設置は環境省もほぼ同時期に計画していることから、協議会はできるだけ連携して取り組んでいきたい考え。
併せて、シカによる被害の実態や生態についての調査を信州大農学部の竹田謙一助教を中心とした調査団に委託して行う。竹田助教は「どんな柵がどういう場所に適しているか、柵がどの程度効果があるかなどを、3縲・年かけて検証していきたい」としている。
協議会の08年度予算411万円全額は、東京農工大の奥富清名誉教授が理事長を務める財団法人「自然保護助成基金」の助成金を充てる。信大への調査委託費に90万円、防護柵などの資材購入費に204万円を予定している。 -
箕輪中学校50周年記念事業の資金募集活動
箕輪中学校が今年度創立50周年を迎えるにあたり、同校とPTA、同窓会は実行委員会(平出政敏委員長)を立ち上げ、式典や記念誌の発行などさまざな記念事業を計画している。実行委員会は今月末から同事業のための資金を募集していく。
同実行委員会は記念事業として「派手にならず、心豊かに生徒の心に残るものを。生徒たちが普段の生活に生きるものを」との思いをもとに式典、記念誌の発行、学校施設の充実の3事業を企画。
記念式典は11月8日午後1時40分から2時20分までを予定しており、式典後には記念講演会として元バレーボール日本代表選手の三屋裕子さんが講演。
記念誌「箕輪中学校のあゆみ縲恤ス成版縲怐vは同校30周年記念以降の20年間の歩みをまとめたもので、全178ページ(カラー)で写真を中心に構成。1冊千円。
また学校施設の充実として、トロフィー棟列棚、中学校体育館映写スクリーン、玄関前大時計、記念清掃ロッカーの購入や、視聴覚室と音楽室じゅうたん替え、電子ピアノ全教室配置などを計画している。
同校生徒会役員も「自分たちにも何かできることはないだろうか」との思いから、記念事業の案内と協力を呼びかけるチラシを作成。PTAや同窓会役員にさきがけ、9日から部活動のない月曜日の放課後を中心に、1人10軒を目標に、チラシを持って地域の家庭を訪問してきた。
寺平怜央生徒会長は「地域の人たちに応援されて箕輪中学校も創立50周年を迎えることができました。少しでも多くの寄付金が集まればと思い」と話していた。 -
第2回箕輪町雨水排水計画策定委員会
第2回目となる箕輪町雨水排水計画策定委員会が25日、箕輪町役場であった。経過と計画の今後の進め方について、町が委員会に報告した。
同計画は浸水被害防止と良好な雨水排水を実現する「雨に強いまちづくり」に向けてのもので、上伊那のほかの自治体に先行した取り組み。
委員会は町内15区の代表や県や国などの関係者ら約30人で構成。第1回目の委員会は今年1月にあり、事業の目的、排水計画の作成方針などについて業者から説明を受けた。
同計画の策定は(1)基礎調査(2)現地調査(3)現況解析(現況の雨水排水能力の調査)、対策候補案検討(4)対策検証(5)他事業管理者との協議(6)施設計画(7)事業計画竏窒フ順で進めていく。
基礎調査はすでに終了し、前回の委員会で説明があった。現地調査と現況解析、対策候補案検討は現在実施中。
町は8月中旬から下旬にかけて対策候補案検討のため、雨水排水の実態や問題点を地区住民から聞く場として町内15地区ごとのブロック会議を計画している。
委員会ではブロック会議に向けて、事前に浸水実態を把握するためのヒアリング用の図面が各地区の代表者に配られた。図面には各地区ごと水路が記されており、頻繁に雨水が道路を流れる個所や浸水被害が生じる個所を書き込む。 -
上伊那地区の電気工事協力会が昇柱訓練
県電気工事協力会飯田支部上伊那地区(湯沢喜一地区長)は25、26日、南箕輪村の大芝高原で電気の引き込み工事を担う作業員を対象とした昇柱訓練を実施した。33社から約200人の電気工が参加し、安全に作業をするための手順を確認した。
訓練は住宅を建てた時に必要となる電気の引き込み工事を中部電力から委託・許可されている電気工事店作業員が対象で、毎年同所で開いている。安全作業の実施と公衆災害防止などが目的。2日間に分かれ、実技と学科を行った。
参加者は、中部電力伊那営業所の社員らの指導を受けながら、昇柱や高所作業における基本動作を実際行い、一つひとつチェック。このほか、危険予知の講習や災害事例の再周知などで安全対策についての理解を深めた。
基本動作を一つひとつ確認しながら昇柱訓練を行う参加者 -
住宅デーに合わせて上伊那建設労働組合赤穂分会が包丁とぎなどのPR
地元の職人の技術を見てもらおう竏窒ニ、住宅関係の職人らでつくる上伊那建設労働組合赤穂分会(宮原兼正分会長)は22日、「住宅デー」(6月25日)に合わせたPR活動を駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店などで展開した。
多くの住宅メーカーが進出する中、地域の人たちに地元の職人を知ってもらうことを目的に毎年開催しているいるもので、各職人が応じる「住まいの何でも相談」ほか、青年部はその手腕をPRするために「包丁研ぎ」を実施している。
中でも包丁研ぎは人気。何本もの包丁を持ってくる人もおり、この日も朝から次々と包丁を持参する買い物客が訪れ、青年部のメンバーが丁寧に研ぎ上げ、その技術をアピールしていた。 -
中川村の有志でつくる「笑うちかたび」がキャンドルナイトに合わせてキャンドルづくり
中川村の有志でつくる「笑うちかたび」(今井健一会長)は21日、「キャンドルナイトinかたつむり」を同村の山のパン屋「かたつむり」であった。一般や会員など約15人が参加。昼の部では、蜜ろうキャンドルと竹を使った灯ろうづくりに挑戦した=写真。
「キャンドルナイト」は、ロウソクの光の中でひと時を過ごす中で、時間や生活について考えよう竏窒ニ、全国各地で夏至の日に合わせて取り組まれており、夜の8時から10時までの間、電気を消してロウソクなどのあかりで時間を過ごすことを呼びかけている。
同会では昨年からキャンドルナイトに取り組んでおり、今回はキャンドルづくりから挑戦してみよう竏窒ニ企画。蜜ろうキャンドルの原料となるはちの巣は、信州日本みつばちの会から提供してもらった。
参加者は、キャンドルを作る班と灯ろうを作る班に分かれて作業を開始。巣を溶かしてロウを作るなど、普段はあまり見ることのない作業に、参加者も興味津々で見入っていた=写真。
今井会長(31)=中川村美里=は「キャンドルの光で過ごす中で、火のありがたさを感じたり、日常生活を見直すきっかけにしてもらえれば」と話していた。