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南箕輪村議会臨時会
南箕輪村議会臨時会は10日開き、後期高齢者人間ドック受診補助金などの一般会計補正予算案を可決した。臨時会の会期は11日までの2日間。
一般会計補正予算は、488万4千円を追加し総額を44億1802万8千円とする。歳出の主なものは、後期高齢者人間ドック受診補助金100万円。一般ドック3万円、日帰りドック1万5千円、脳ドック2万円を補助する。村は後期高齢者医療制度の導入で人間ドック費用の助成を受けられなくなった75歳以上の該当者に、制度導入の4月にさかのぼって補助する。
南箕輪小学校の陸上チームが東海大会に出場するための大会補助金は7万2千円。児童1人あたり8500円の12人分から、PTA補助の3万円を引いた金額。
歳入は市町村振興協会基金交付金(社会教育施設事業)で488万4千円。
臨時会2日目は、村農業委員会委員の議会推薦に対する動議がある。 -
夏期食品一斉取締り始まる
夏期の食中毒の発生しやすい時期を迎え、伊那保健所は8日から、スーパーや市場、食品製造業などの大型施設などで衛生管理の徹底のため夏期食品一斉取締りをしている。
監視対象はスーパー、市場、そうざい製造業、乳製品製造業、食肉製品製造業などの大型施設38施設ほか。夏に多く発生しているO-157、カンピロバクターなどによる食中毒を防止するため、食品の取り扱いを重点的に点検する。
9日は、市内の大型店で伊那保健所職員が立ち入り検査した。レーザーで食品の温度を測定し温度管理を見たり、食品の衛生的な取り扱い方法、賞味期限や製造者など食品の適正表示の確認などをした。
食肉製品、牛乳、魚介類加工品、うなぎ、小麦、ミネラルウォーターなど43品の抜き取り検査もする。
取り締まりは8月7日まで。伊那保健所管内では本年度、食中毒は発生していない。 -
長野県埋蔵文化財センター速報展「長野県の遺跡発掘2008」
伊那市の県伊那文化会館開館20周年記念、長野県埋蔵文化財センター速報展「長野県の遺跡発掘2008」が10日、県伊那文化会館で始まった。中野市柳沢遺跡で見つかった弥生時代の銅戈(どうか)、銅鐸(どうたく)を中心に07年度の遺跡発掘調査の成果を展示している。
柳沢遺跡は弥生時代中期(約2千年前)。銅戈はこれまで西日本で出土しているが、柳沢遺跡で銅戈7点、銅鐸1点が出土。日本における銅戈・銅鐸の分布図を塗り替える大発見という。
出土した銅戈は「大阪湾型」で、祭りの道具。最も大きな銅戈は全長36・1センチ、重量713・5グラムで、日本で出土している中で最大級という。展示は6点で、1点は保存処理作業中のため写真。出土した状態の実物大模型があり、銅戈・銅鐸の全点をスライドショーでも紹介している。
県埋蔵文化財センターによると、「県内の銅戈・銅鐸の資料がほとんどないので、どうして長野に入ってきたかなど、想像をかきたてる部分」という。
展示遺跡は21遺跡。弥生時代の伊那谷の遺跡出土品、これまでに県内で見つかった平安時代の古代印の展示もある。
12日は、調査報告会・講演会が同館小ホールである。報告会は午後1時縲・時20分。講演会は、県遺跡調査指導委員で柳沢遺跡調査指導委員長の笹沢浩さんが「柳沢遺跡と南信の弥生文化」を話す。午後2時半縲・時。
会期は8月3日まで。午前9時縲恁゚後5時。週末は展示解説がある。土器の立体パズルや模様付など体験広場は午前10時縲恁゚後4時。入場無料。 -
上伊那電気主任技術者協会総会
上伊那電気主任技術者協会は10日、第30回通常総会を伊那市美篶の信州伊那セミナーハウスで開いた。上伊那に在住、事業所勤務の電気主任技術者など約40人が出席。施設・工場などの見学会実施や「やさしいエネルギー利用研究会」、技術研修会の開催などを盛り込んだ08年度事業計画・予算案などのほか、新役員人事を承認した。任期1年。
総会に先立って研修会を開き、日立産機システム空圧システム事業部の「空調圧縮機の基礎と省エネ」、中部電力長野支店の「電力情勢について」を聴いた=写真。
同会は電気設備の保安管理技術向上と情報交換を目的に79年に発足。近年は省エネルギー、環境活動にも力を入れている。現在の会員は63人。
主な役員は次の皆さん。
▽会長=川上国男▽副会長=岩崎和彦、山下良一、西村隆一、浅野真司、広田誠一▽会計=下島岩男、武田忠 -
伊那北2回戦で散る
▽2回戦・諏訪湖スタジアム
岩村田
3200003109
0010011003
伊那北
【岩】坂井竏昼{森
【伊】近藤、丸山、宮原、近藤竏昼{島、小田切
○…伊那北は先発近藤が1回に3失点、急きょ2回からリリーフした丸山も2点を失うなど、5点を追う苦しいスタートなった。
3、6回にそれぞれ1点ずつを返し、2竏・と追い上げムードが高まった7回、マウンドを3回から任され、4イニングを無失点に抑えていた3番手の宮原が岩村田打線につかまり、安打、スクイズなどで3点を失って突き放された。
伊那北はその裏、犠牲フライで1点を返したが反撃もここまで。続く8回にはダメ押しとなる9点目を失い、3竏・で敗れた。
久保村智監督 もう少し競った展開を予想していたが、序盤に5失点したのが痛かった。継投は当然考えていて、抑えの宮原にどんな形でつなげるかが今日のポイントだと思っていたが、先発の近藤と2番手の丸山が打たれ、3回という早い回に宮原にスイッチすることになってしまったのが悔やまれる。2、3点でしのげば後半勝負に持ち込めたと思うが、やはりあせりが出た。実力は紙一重だったのではないか。
畑一樹主将 隙のない野球をしようと、1球1球集中して頑張った。苦しい展開だったが、みんな最後まであきらめなかった。この仲間と戦ってこられてすごくよかった。 -
全国高校野球長野大会 第5日
第90回全国高校野球長野大会は第5日の10日、県内6球場で2回戦17試合を行った。上伊那勢は、赤穂が坂城を序盤から突き放し8竏・で勝利、上伊那農が木曽青峰を4竏・のサヨナラで破り、いずれも3回戦進出を決めた。伊那北は岩村田に3竏・で敗れ、箕輪進修は蓼科に0竏・で7回コールド負けした。
【第5日=10日】
▽2回戦・長野オリンピックスタジアム
赤穂
003011030=8
000002000=2
坂城
【赤】鈴木、赤羽竏註剿{
【坂】小林稜、小野竏昼{入、石田
▽本塁打=小林(赤)
○…赤穂は3回、倉田の内野安打、小林の右前打でつくった好機に唐木が2点適時打を放つなどでこの回、3点を先制。8回は相手暴投で1点を加えた後、1死三塁から小林が右中間を抜くランニング本塁打で2点を加えた。
【赤穂竏注竢驕z8回1死三塁からランニング本塁打を放った小林
◆それでも課題あり
2回戦から出場した赤穂は、初戦となる坂城戦を8竏・で勝利した。しかし、1、2回にあった好機での凡打などをあげ、山岸監督は「打撃が全体的にもたもたしていた。点は取れたのだが…」と厳しい表情だった。
速度のない相手主戦の投球に対し、打線が力んでしまった。「投手を中心に守備はよく守れたが、初戦の硬さが打撃に出てしまった」と高嶋主将。本塁打を放つなど、2安打3打点の活躍だった小林も「自分の打撃が出来てない場面があった」と反省した。
チームの課題は正確性と粘り強さ。山岸監督は「決して打撃力のあるチームではないので、きっちりと打って点に結びつけなくてはいけない。それぞれが気持ちを整理し、次に臨んでほしい」と期待した。3回戦は12日、松本工と対戦する。
▽同・県営上田球場
木曽青峰
000001110=3
000001201=4
上伊那農
【木】奥原竏注ィ
【上】柴、茅野、石本竏駐vリ
▽本塁打=磯村(木)唐沢孟(上)
▽2回戦・諏訪湖スタジアム
岩村田
320000310=9
001001100=3
伊那北
【岩】坂井竏昼{森
【伊】近藤、丸山、宮原、近藤竏昼{島、小田切
○…伊那北は先発近藤が1回に3失点、急きょ2回からリリーフした丸山も2点を失うなど、5点を追う苦しいスタートなった。
3、6回にそれぞれ1点ずつを返し、2竏・と追い上げムードが高まった7回、マウンドを3回から任され、4イニングを無失点に抑えていた3番手の宮原が岩村田打線につかまり、安打、スクイズなどで3点を失って突き放された。
伊那北はその裏、犠牲フライで1点を返したが反撃もここまで。続く8回にはダメ押しとなる9点目を失い、3竏・で敗れた。
久保村智監督 もう少し競った展開を予想していたが、序盤に5失点したのが痛かった。継投は当然考えていて、抑えの宮原にどんな形でつなげるかが今日のポイントだと思っていたが、先発の近藤と2番手の丸山が打たれ、3回という早い回に宮原にスイッチすることになってしまったのが悔やまれる。2、3点でしのげば後半勝負に持ち込めたと思うが、やはりあせりが出た。実力は紙一重だったのではないか。
畑一樹主将 隙のない野球をしようと、1球1球集中して頑張った。苦しい展開だったが、みんな最後まであきらめなかった。この仲間と戦ってこられてすごくよかった。
▽同・県営長野球場
箕輪進修
0000000=0
210303×=9
蓼科
(7回コールド)
【箕】片桐将、山田竏虫R田、唐沢
【蓼】栗栖竏注。井 -
涼を求めてそうめん流し
宮田村の福祉交流施設なごみ家で10日、夏恒例の流しそうめんが行われた。涼を求めて利用者や地域住民約30人が参加。次々と流されるそうめんをすくい、ワイワイにぎやかに舌鼓を打った。
若い親子の姿もあり、風流な伝統の食べ方に興味津々。水の上をすべるように流れてくるそうめんに歓声をあげながら、幼い子どもたちもパクリとたいらげた。
ボランティアが季節の野菜でつくったかき揚げも食し、ボリューム満点。「おいしいね」と笑顔が広がった。
1歳10カ月の伊藤彩羽ちゃんも大喜び。母親のさえ子さん=北割区=は「屋外でみんなで食べるのは楽しいですね」と話していた。 -
田原市のメロンが給食デザートに、友好都市の農産物味わって
給食を友情のかけ橋に‐。宮田村宮田中学校の給食で、同村と友好都市を結ぶ愛知県田原市の農産物を取り入れる試みが始まった。10日は第一弾でデザートとしてメロンを盛り込んだ。今後も季節ごとに旬の農産物を仕入れて、生徒に味わってもらう考えだ。
村と田原市の農協マーケットが農産物の販売などで交流している点に、同校の小原啓子栄養士が着目。
9日には小原さんが実際に田原市まで足を運び、生産関係者らと懇談するなかで、同市産のメロン「ルビアレッド」を仕入れた。
「田原市は全国を代表する農産地。給食から友好都市のことを学び、輪を広げていくことも良いのでは」と小原さん。
「キャベツや菜の花、ブロッコリーと品目も多彩。毎月は難しいが、季節に1回ほどは田原産の農産物を給食に使いたい」と話す。
同校の給食は地元産食材の活用に熱心で、生産者との交流も実施。さらに世界の料理を献立に取り入れる日を設けるなど、学びや楽しさを盛りこみながら子どもたちの食を育んでいる。 -
秋の味覚、新サンマ早くも入荷
宮田村町三区の生鮮スーパー「こいち」に10日朝、秋の味覚を代表するサンマが早くも入荷した。前日に北海道根室・花咲港で水揚げされた初物を空輸で直送したもので、さっそく店頭に並ぶと品定めする買い物客の姿がみられた。
初物とあって卸値は1キロ2500円ほどと高値だが、同店は1尾490円と卸値と同程度の価格で提供。
サンマは比較的近海で獲れるため、原油価格高騰の影響を現在までは大きく受けていないといい、前林善一社長は「今年は比較的、型も大きい」と話す。
同店にはこの日、6キロが入荷。漁が最盛期を迎える8月末から9月に向けて入荷量も増え、徐々に値段は下がっていく。 -
リニア建設促進上伊那地区期成同盟会総会
リニア中央エクスプレス建設促進上伊那地区期成同盟会(会長・小坂伊那市長)の総会が10日、伊那市生涯学習センターであった。東京縲恆蜊繧汲ヤリニア中央新幹線計画で、甲府から茅野、伊那、飯田を通過するBルートの早期建設に向けた運動の展開を決議した。
JR東海は2月下旬、南アルプスを貫くルートを想定し、水平ボーリングによる地質調査を開始。5月、上伊那の商工団体から同盟会にBルート実現に向けて県・国の関係機関へ働きかけるよう要望が出された。
小坂市長は「南アを貫通して最短距離で結びたいとしているが、そうなると地域への波及効果はない。ただ経済効率を求めるのが果たしていいのか疑問を感じる」とBルート推進を強調した。
本年度事業として▽Bルートによる早期建設のための要望活動▽上伊那地区内駅設置の実現を図るための活動竏窒ネどを挙げた。リニア中央新幹線建設促進のため、住民の意識高揚を図るパンフレットを独自に作成する。
総会には上伊那8市町村や議会、商工団体などから約50人が出席し、事業計画などを協議。役員改選では、会長の小坂市長らを再任した。任期は2年。
決議は県、国などに対して、それぞれ要請する。
8月には、伊那市で長野県協議会の総会が開かれる。 -
獣害防除対策技術研修会と現地診断
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飯島町農村環境改善センターなどで10日、獣害の防除対策技術研修会と現地診断があった。上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会主催。
農林業者やJA、市町村職員ら約40人が参加し、講義と現地指導で、ニホンジカ、イノシシ、ニホンザルなどの生態や防除技術を学んだ=写真。
講義では、県農業総合試験場の桜井多美子主任研究員が「野生獣被害の防除対策について」と題して、野生獣の生態や増殖の原因、被害の実態などを紹介し、被害対策の3本柱に▽農地管理(農地周辺の環境整備、廃果、廃棄作物の適性管理、作付けの工夫)▽侵入防止(防護柵、電気柵による囲い込み)▽個体数調整-を挙げ、イノシシとニホンジカの被害対策は個体数調整、農地管理、侵入防止など、ニホンザルは農地管理、侵入防止、個体数調整など防除手法の組み合せで対応する-とした。
この後、日曽利に移動、ニホンジカ対策で、ネットで囲ったほ場を見ながら、具体的な指導があった。 -
通学区一部変更検討委員会、下平区については通学区変更の方針固める
駒ケ根市の中学校通学区一部変更検討委員会(委員長・堀内修身下平区長)は8日夜、2回目の会合を開き、市教育委員会のたたき台で通学する中学校を赤穂から東へ変更するとされた地区の一つに名前が挙がっている下平区で、通学区変更を進めるよう、議論をつめていくことを確認した。同区のは変更対象地区の中でも東中学校に最も近く「早急に進めてほしい」という要望も多かった。一方、区、PTAとも通学区変更に消極的な姿勢を見せた町二区、三区、四区については、通学路整備などの具体案や、児童らの中学校見学での感想を踏まえながら、次回再検討する。実施時期についても意見が二分し、議論を次回に持ち越した。
◇ ◇
今回は各委員が、それぞれの所属する団体で集約した意見の結果を報告。それぞれ通学区変更の必要性は認めながらも、竜東と竜西でそれぞれ異なる見解を示した。
竜西地区で通学区変更の対象となる赤穂東小PTAは「通学路環境の整備計画などが具体的に示されていない中、来年4月からの変更では期間が短かすぎる。受け入れがたい」とし、当面は現在の指定校変更で東中の生徒を確保すべきとした。また、関係区の町二、三、四区も「来年度実施では問題点が解決されないのでは」などといった声が挙がった。
一方、竜東地区では「単級化は避けたい」という思いから、区、PTAとも来年4月からの通学区一部変更を要望。立場の違いが明確になった。
市教委では、下平地区の児童が東中に通うようになった場合、赤穂中の大規模化と東中の小規模化は若干緩和されるが、同地区だけでは2017年度から再び東中で単級が生じると予測しており、下平区のほか、町二区8町内、13町内、町三区飯坂第2、町四区第6の通学区を変更する案を示している。
児童らの中学校見学会は今月中に開く。 -
駒ケ根市職員共済組合が四川・ミャンマー災害義援金を集める
駒ケ根市職員共済組合(組合長・清水亀千代副市長、280人)は8日、大地震とサイクロンの発生で甚大な被害が発生した中国四川省とミャンマーの人たちのために集めた義援金14万8593円を、日本赤十字社県支部駒ケ根地区の会長である杉本幸治市長を通じて寄付した=写真。
災害の発生後、日本赤十字社では各自治体に義援金の呼びかけなどをしているが、同市では「職員も一住民として協力しよう」と、先月9日から30日までの間に義援金を募集。は組合員だけでなく、嘱託、臨時職員なども募金に応じてくれた。
現在、宮城県、岩手県で発生した地震被災者に向けた義援金も集めており、こちらも杉本会長を通じて日本赤十字社へ寄付する。 -
駒ケ根市教育委員会、幼年教育研究会で愛着障害を学ぶ
駒ケ根市教育委員会は7日、幼児幼年教育研修会を赤穂公民館で開いた。保育園・幼稚園の年長園児の担任、小学校1、2年生の担任など約60人が参加。同市の保育カウンセラーで臨床心理士の清水多加志さんを迎え、虐待などにより、子どもたちに現れる症状の一つ、愛着障害について学んだ=写真。
同研究会は子どもの成長に大きな影響を与える幼児期、幼年期のスタッフに同じ意識を持って取り組んでもらうことなどを目的として毎年テーマを換えて開催している。
今回のテーマは「愛着障害とその連鎖」。清水さんは虐待を受けた子どもは本来なら親から学習する絶対的な安心感や信頼感を学ぶことができず、約束を守れなかったり、遊べないなど、当たり前のことができないことを説明。また、小さいころから愛情を与えられた経験がないため、きりがない要求をするなどの症状があることを示した。
また、そうした子どもが親になった場合、子どもに対してどう接したらよいか分からず、結局は虐待の連鎖が生じてしまうことを指摘。そのため、親に対しても個人として認めてあげ、話を聞いてあげるなどといった対応の中で幼いころに形成できなかった「愛着」を少しずつ学んでもらい、子どもには「自分は無条件で愛されている存在なんだ」と実感を持たせてあげられるよう、接していくことが重要であることを示した。
また「幼児期に得られなかった愛着は二度と得ることはできないが、愛着は成長に合わせて形を変え、生涯存続していくもの。その年齢に合わせた形で獲得するチャンスはあると思う」と語った。 -
母子生活自立支援講演会
母子家庭親子に自立的な生活をおくる足がかりにしてもらおう竏窒ニ6日、「母子生活自立支援講演会」が駒ケ根市の文化センターであった。上伊那、諏訪、飯田地区の88人が参加。県看護大学で母性看護学講座を担当する清水嘉子教授の講演会などがあり、母と子が一緒に自立的な生活を送っていくうえで、心得るべきことなどを学んだ=写真。
母子家庭が急増する中、同講演会は県の委託事業として県母子寡婦福祉連合会が昨年から始めた。昨年は北信地区で開催したが、今年は南信で開催することとなり、地元地区の駒ケ根市母子寡婦福祉会と一緒に企画した。
講演会で清水さんは、今の子育ての傾向について説明。子どもを1、2人しか産まない人が増えた結果、「母親の中には“良い子に育てなければならない”というプレッシャーを感じる人が多い」と指摘。一方で子育てだけでは満たされず、仕事をしたいと考える人が多いことを示した。
しかし、実際子育ての中で幸せを感じる場面もあり、「子育ては大変なことだらけだが、たった一つ良いことがあればそれで幸せになれる。それを大切にしてほしい」とした。
また、子どもや親の介護など、他者の世話を担う女性の役割について触れ、「人の世話をするということは、その人自身が成長するという意義のあること。これがまさに女性が生きるということに通じる」とし、その関係の重要性を語った。 -
梅が里ギャラリー「手づくり屋」でラベンダー祭り開催
季節の花でクラフトを楽しんでもらおう竏窒ニ、宮田村の住民有志が中心商店街の空き店舗に開設する梅が里ギャラリー「手づくり屋」で6日、「ラベンダー祭り」があった。訪れた人たちは、同店に作品を並べる作家の一人、市川明子さんに指導を受けながら、ラベンダースティックやラベンダーの花かご作りに挑戦。香を楽しみながら作品づくりを楽しんだ=写真。
今の季節、優しい香とその色で道行く人を楽しませてくれるラベンダーだか、そのまま放置され、枯れていくものも多い。そこで、このラベンダーを使って何かできないかと企画した。
この日は会員の自宅の庭などに生えている生花を使用。それをリボンと一緒に編みこむことで、香が楽しめるラベンダースティックと花かごに仕上げた。乾燥させると2、3年は楽しめるという。
参加者は「楽しいね」などと話ながらそれぞれの作品を仕上げていた。 -
大久保区民が地震体験車で大地震の揺れを体感
大地震の揺れを体験してもらい、日ごろの防災意識を高めてもらおう竏窒ニ宮田村の大久保区(小田切修区長)は6日、地震体験車の体験乗車を開いた。家族連れなどが朝から集まり、過去の大地震の揺れを体験=写真。改めて事前の備えの大切さなどを学んだ。
世界や国内で大地震により甚大な被害が発生している中、区民にもこうした時の対応方法を学んでほしいと今回の体験乗車を企画。 集まった区民は4人一組で体験車に乗り込み、さまざまな揺れを体験。
関東大震災の揺れを体験した小田切千寿さん(45)は「座っていたから良かったが、すごい揺れだった。これだけ揺れると危ないと実感した」と語った。
また、小田切区長(64)は「ほとんどの人たちは震度2、3程度の地震しか知らないと思う。『地震とはこういうものなんだよ』ということを知っておいてもらうことで、万が一の時、けがをせず、避難してもらえれば」と話していた。
同区では今年、ハンドマイクや照明、炊飯釜などといった防災グッズを県や村の支援金などを活用してそろえている。 -
全国高校野球長野大会 第4日
第90回全国高校野球長野大会は第4日の9日、県内6球場で2回戦15試合を行った。上伊那勢は、伊那弥生が丸子修学館と対戦し4竏・1で敗れた。
大会第5日の10日は、県内6球場で2回戦17試合を実施。箕輪進修竏剃ネ(午前9時・県営長野)、伊那北竏抽竭コ田(同9時・諏訪湖スタ)、赤穂竏注竢・同10時・長野五輪スタ)、上伊那農竏猪リ曽青峰(午後2時・県営上田)がある。
【第4日=9日】
▽2回戦・県営長野球場
伊那弥生
00000400=4
00500222=11
丸子修学館
(8回コールド)
【伊】佐々木、北野康、北野健竏忠桝・br>【丸】下村竏虫R嵜 -
伊那商工会議所会頭杯争奪会員ゴルフ大会
伊那商工会議所は9日、第44回会頭杯争奪会員ゴルフ大会を伊那市の伊那国際ゴルフクラブで開いた。会員ら104人が参加し、スコアを競い合いながら笑顔で親ぼくを深めた。
時折小雨がぱらつくものの、風は穏やかでまずまずのコンディション。参加者は「ナイスショット」などと互いに明るく声を掛け合いながら、和気あいあいで18ホールのプレーを楽しんだ=写真。
上位と各賞入賞者は次の皆さん。
(1)原年弘(2)藤沢秀敬(3)原一馬(4)田畑一安(5)平沢正博(6)倉田明弘(7)守屋賢一(8)鈴木俊英(9)山田喜堆(10)伊藤五男▽ベスグロ賞=原年弘▽シニアトップ賞=田畑一安▽レディーストップ賞=小泉弘子 -
三峰川総合開発事業対策協議会
今後30年間の河川整備計画の指針となる「天竜川水系河川整備計画」の策定に当たって学識経験者の意見を聞く「天竜川流域委員会」の第5回会議(6月16日、名古屋市)の中で、国が伊那市長谷の三峰川上流部に計画していた戸草ダムの建設を当面見送る方針を明らかにしたのを受け、市議会議員や関係機関などの代表者らでつくる「伊那市三峰川総合開発事業対策協議会」(会長・小坂樫男市長)は9日、本年度第1回の会議を市役所で開いた。委員など約20人が出席し「美和ダム上流域の住民の安全のために戸草ダムは必要」「天竜川全体の計画としては納得できるが、一部地域に被害が集中するようなことがあってはならない」「ダムを造らないなら、代わって安全を確保できるだけの代替案を示すべきだ」など、ダムの重要性について強い調子で意見を述べた。
「見送り」の経緯などについて説明するため出席した国土交通省天竜川上流河川事務所の伊藤仁志事務所長は「財政、効果などを総合的に考えて提案したが、長期的にみて戸草ダムの必要性は変わらない。提案は議論のためのたたき台として示したものであり、今後審議していく中で整備計画の原案に反映させていくことになる」として「見送り」の方針が変更になる可能性について示唆した。
小坂市長は「見送りについては事前に何の相談もなかったので聞いてびっくりした。ダムの必要性についてもう少し考えた上で『見送り』という直接的な表現を避けてもらいたい。6月以降、国、県に建設を強く要望してきたので、次の流域委員会では少し流れが変わるのではないか」と「見送り」撤回に期待をかけている。
「天竜川流域委員会」の第6回会議は11日に名古屋市で開かれる。 -
伊那ロータリークラブ新体制
伊那ロータリークラブの第49期(08年7月1日縲・9年6月30日)が新体制の下でスタートした。新会長には中山一郎さん=プリンティアナカヤマ社長=が就任した。少年野球大会、自然教室、植樹の支援や助成など、さまざまな奉仕活動を行っていく。
主な役員・理事は次の皆さん。
▽会長=中山一郎▽会長エレクト=中川博司▽副会長=大沢一郎▽幹事=下枝正一▽副幹事=藤沢洋二▽会計=山口健雄▽副会計=竹腰哲夫▽SAA=木下誠一郎▽副SAA=平沢泰斗▽クラブ管理運営委員長=平沢泰斗▽クラブ会報委員長=松下正博▽会員増強委員長=小林孝行▽親ぼく活動委員長=中村和之▽情報・プログラム委員長=竹腰哲夫▽国際奉仕・財団委員長=橋爪利行▽職業・社会奉仕委員長=松崎敏彦▽新世代育成委員長=立石誠▽直前会長=鈴木多門 -
長野県自主防災アドバイザー
伊那市山寺
河合邦房さん 関川重雄さん今年1月下旬、長野県から「自主防災アドバイザー」の委嘱を受けた。南信で20人、伊那市3人のうちの2人で、山寺区上村町自主防災会で共に活動している。
河合さんは、自主防災会発足時からの会長。役員は3年任期で、今年で2期4年目を迎えた。関川さんは伊那市民生児童委員協議会長でもあり、「自主防災会になくてはならない存在」という民生委員の立場で会発足から関わっている。
自主防災アドバイザーは、市町村や県と連携して自主防災活動を支援するボランティア。任期は3年。年1回、県の研修を受けるほかは、地域住民により近い立場で、市町村職員と一緒に自主防災組織の立ち上げ、防災訓練、支え合いマップ作りなどの相談に乗り指導、助言をする。
「説明してくれと言われれば、いくらでもする」。2人には、上村町自主防災会で培ったノウハウがある。
上村町自主防災会は05年6月、「実際に行動できる自主防災組織が必要不可欠。自分たちで出来ることは自分たちでやろう」と発足した。その背景にあったのは、04年の台風23号で戸谷川が氾濫し伊那北駅前が浸水した災害経験。隣り地区のため応援に駆けつけたが傍観するしかない現実に、町総代が会長を務め1年で組織更新する当時の自主防災組織では有事に機能しないことを実感したからだ。
会員は男女40人。これまでに自主防災緊急連絡網、防災地図、救助マップ、危険個所マップを作成。救助マップは、緊急時救助承諾書の作成で各戸を回り、理解を求めて頭を下げ、当初60%の回答率も今は100%になった。梅雨期の防災訓練と秋の救護訓練、備品の手入れ、消火栓点検、貯水池の点検や泥上げのほか、大雪の日には1人暮らし世帯の雪かきもする。
「会員はすごく盛り上がっている。ただ町民が乗ってきてない。それが切ない」と河合さん。200世帯560人、さらにアパートの住民110人余。大災害発生時の救助は2日は来ないと考えた場合、会員40人だけでは限界がある。「これからの勉強会やPRだと思う。住民の意識向上の働きかけが課題」と関川さんはいう。
「4年目でやっと余裕が出来てきた」自主防災会。医療関係者の入会勧誘の検討など、活動は次の段階を迎えている。
「地震、災害の怖さを経験しないと真剣に考えてくれない」。防災意識を広める難しさも知る2人。課題も含め、これまでの歩みすべてが自主防災アドバイザーとしての助言に生きてくる。
「伊那市の住民支え合いマップ作成率は21・8%。中心市街地がすぽっと抜けてマップがないことが一番心配。この3年で少なくとも60%にしたい」と関川さん。河合さんは「自分たちがやったことを、皆さんに優先的にやってもらうよう勧めたい」という。(村上裕子) -
アスペルガー症候群に関するシンポジウム
上伊那圏域障害者総合支援センターきらりあ主催のアスペルガー症候群に関するシンポジウムが5日、伊那市役所であった。保護者や養護学校教諭らの事例紹介も含めた話に、上伊那の保育士、教諭、保護者らが熱心に聞き入った。
アスペルガー症候群は自閉症の一つのタイプ。ほかの人との社会的関係を持つこと、コミュニケーションをとること、想像力と創造性に障害を持つのが特徴。市へのアスペルガー症候群の相談は増えているという。
保護者で、つばさの会伊那支部代表の平沢和恵さんは、「遠慮なく相談できる場を作ることは一番大事。皆で相談し合うと、子どもがどうなれば幸せになっていくか考えるヒントが与えられると思う」とし、告知については「短所が理解でき、自分の長所に自信がついたときがグッドタイミング」と話した。
長野県精神保健福祉センターの寺島進一さんは、「落ち着ける居場所は重要。本人が、苦手な部分があってもいい、人に助けを求めてもいいという安心感が大切」と述べた。 -
伊那公民館高齢者教室オープン講座「保科正之公を語る」
伊那市の伊那公民館高齢者教室のオープン講座が9日、同館であり、高遠町歴史博物館の北原紀孝館長が「保科正之公を語る」と題して講演した。歴史の町・高遠にまつわる話第3弾で、一般参加も含め100人余が、高遠が生んだ仁政の名君の話に熱心に聞き入った。
北原館長は、保科正之の生い立ちから話し、政治では徳川300年の基礎を作り、人道主義的哲学を持ち、相手に嫉妬心を抱かせず地位と立場をわきまえ行動した人物だったと紹介した。
保科正之の人格形成について、「指導者も素晴らしかったが、四季がはっきりしている伊那谷の自然環境の中から臨機応変、安全・安心と危機管理能力などを学び、同時に感性を育てたのではと感じる」と語った。
4代将軍家綱を補佐するため20年も江戸にいた間、会津藩がしっかり治められていたことについては、「会津を支えていたのは、この伊那から着いていった人たち」と話した。 -
消防団協力事業所表示証を6事業所に交付
飯島町は9日役場で、町内6事業所に消防団協力事業所表示証を交付した。
消防団員の被雇用化率が増大していることから、事業所との協力体制の構築を図り、従業員が入団しやすい、活動しやすい環境づくりと、事業所の防災力の提供などの協力ができる事業所に対し、その証として表示証を交付し、消防・防災体制の充実強化を図るねらい。4月1日要綱制定し、初の交付。
認定事業所はオートパル上伊那オートパル南部(本郷)、野村建設(飯島)、下平建設(田切、以上5月認定)、鈴木プレス工業(七久保)、ひかり味噌飯島グリーン工場(田切)、久保田組(本郷、以上6月認定)。
高坂町長は全国統一デザインの認定プレートを交付した後「申請していただいた6事業所は審査の結果、認定となった。団員と有事の際の機動力の確保は緊急課題であり、民間の協力なくしては十分に対応できない」と述べ、各事業所の理解と協力に感謝した。
また、下平町消防団長は「90%の団員がサラリーマンという現状の中、事業所の理解、協力がなくては活動できない」と述べ、活躍を期待した。
認定基準は▽団員が2人以上勤務▽就業規則などで、勤務時間中の出動体制が整備されている▽災害時に資機材が提供できる-などいずれかの条件を満たしている事業所。 -
新山発見!親子バスツアー
伊那市新山の自然を体験する「新山発見!親子バスツアー」が6日にあった。親子など約20人が参加し、ハッチョウトンボや山野草を観察。新山の豊かな自然を満喫した。
伊那市の荒井区で喫茶店「アビエント」を経営する若林敏明さんら新山の自然環境を生かした環境教育を応援する「新山の保育園・小学校を考える会」が企画。昨年に続き2回目となる。
まずは「トンボの楽園」でハッチョウトンボを観察。ハッチョウトンボを初めて見る参加者もおり、「いた、いた」と見つけて喜ぶ参加者や、「雌はなんだか地味ねえ」と赤い雄と茶色い雌を見比べ感想をもらす参加者の姿があった。
その後、山野草に詳しい伊那市中央区の柄山祐希さんの案内で「トンボの楽園」付近の山野草を観察。葉っぱの上に花のつぼみがついているハナイカダや、ムラサキシキブなど柄山さんの説明を聞きながら眺めていった。
また実のなったモミジイチゴ(キイチゴ)を見つけ、「昔よく食べた」と会話が弾んだ。
「今の子どもたちはおいしいものをいっぱい食べてるから」と試食する子どもたちの反応をうかがう大人たち。「おいしい」「もっとちょうだい」との声に顔がほころんだ。 -
松くい虫防除募金に寄付
南箕輪村マレットゴルフ同好会(伊沢文雄会長、119人)は10日、同村の松くい虫防除募金に6万円を寄付した。この日、大芝高原マレットゴルフ場に唐木一直村長が訪れ、伊沢から寄付金を受け取った=写真。
同MG場を日ごろホームコースとして活用しているので、感謝の気持ちを込めて村の松くい虫対策に協力できればと実施。前年に続いて2度目。募金は、1人500円以上の協力を6月から呼び掛けており、今回、ほぼ全員が善意を寄せた。
唐木村長は「松くい虫被害は、天竜川北では箕輪町まで北上している。いつ村に入ってもおかしくない状況。同好会をはじめ、村民からいつも温かい寄付をいただき、ありがたい」とあいさつ。
村は大芝高原の赤松を守るため、06年度から高原内約1万3千本の赤松の2割にあたる2500本を対象に防除剤の樹幹注入を行っている。 -
宮田高原に赤そばの花畑を
宮田村は、標高1650メートルに広がる宮田高原の誘客につなげようと、赤い花が咲くそば品種「高嶺ルビー」の栽培に乗り出した。同品種を開発した村内企業のタカノが協力。牧草地に育てるため、通常の農地とは違って土を耕さない「不耕起栽培」を採用した。順調にいけば平地よりも1カ月早い8月中旬に開花予定。客の入り込みが最盛期の夏季と重なるため「高原の早咲き赤そばとしても話題になれば」と、関係者は期待を寄せている。
役場職員とタカノの担当者が9日、現地で作業。高原キャンプ場から望める最適地にと、牛が放牧される北西斜面を選んだ。
今季は試験的に経過をみようと、時期をずらしながら25平方メートルを4区画栽培。この日は無肥料と有肥料に分け、2区画に種をまいた。
「様子を見るなかで来季以降は、さらに本格的な栽培につなげたい」と平沢正典産業建設課長。放牧牛の減少や頭打ちが続くキャンプ場利用者など課題も抱える同高原だけに「活性化の一助になれば」と期待は大きい。
タカノでは10数年前に標高2千メートルを超える場所で高嶺ルビーの栽培に成功しているが、「不耕起栽培」との組み合わせはテストケースともなる。
今回は牧草の上から種をまき、刈り取りながらからめていく播種方法で、通常栽培の約4倍の種を用いた。
同社企画室の北林広巳係長は「土に届かなかったり水で流れることもあるため種を多くした。気象や土壌条件も生育に関係するが、うまく花が咲いてくれれば」と話した。 -
竹製のとんぼ販売から1年
ベトナムの障害者や孤児支援を目的としたNGO(非政府組織)「マイニャーベトナム」(宮島洋子代表)が、とんぼの形をした竹製がん具を販売して1年が経った。売上金は341万円余と予想を大きく上回った。その一部を奨学金として使い、9月からベトナムの孤児ら5人が高校へ通う。
竹製のとんぼは、ベトナム北部ハタイ県に住む身体障害者や孤児らが作っている。やじろべえのように、とんぼの頭を視点にバランスを取って止まる、ベトナムの民芸品。1個200円で▽がん具を作った障害者や孤児らの賃金▽がん具を作る作業所の整備▽孤児が学校へ通うための奨学金▽とんぼ販売のチラシ代など必要経費竏窒ノ各50円を充てる。
目標は年間5千個の販売だったが、1万6千個余。とんぼを置く竹製の台も2千個以上売れた。
奨学金は、両親がいないなど家庭の経済的な事情で高校進学を断念しなければならない子供に対し、3年間の学費、教科書代、寮費など最低限必要な費用を支援する。
年間1人当たり8万円かかり、5人の3年間分120万円を確保するため、8月末までに2万個を販売したいと考えている。
宮島代表は3月上旬、ベトナムを訪れ、奨学金を送る子供の家庭事情や学業成績を見て選考した5人(いずれも15歳)と会い「楽しんで勉強してほしい」と伝え、ベトナムを支える人材になればと期待する。
また、とんぼの製作現場も初めて視察し、製作費85万円を渡した。障害の程度によって竹を切ったり、赤や青などカラフルに色付けしたりと作業を分担し、黙々と働く姿を見て、関係者から「とんぼを作ることで、障害者や孤児が自分の存在価値を見いだせていると聞いた」。
現場は民家の軒先を借りているが、当面は現状のままで構わないとしていることから、販路拡大のため、木工絵画の取り扱いなど効果的な支援を検討中。
とんぼは伊那市を中心に県内7カ所で販売しているほか、イベントや高校の文化祭などにも呼ばれ、取り組みの輪は広がっている。
ハッチョウトンボの保護・育成などに取り組む市内の新山山野草等保護育成委員会からも110個の注文が入り、13日、「トンボの楽園」で開くハッチョウトンボ観察会で長さ3センチのとんぼのがん具が販売される。
宮島代表は「趣旨を理解し、とんぼを買ってくれる」と反響の大きさに驚き「いろんな人の協力で成り立っている。会員を増やしながら、活動を継続させていきたい」と話した。
問い合わせは、市内のアジアンカフェ&雑貨「カフェ・ドゥドゥ」内事務局(TEL78・5650)へ。 -
戦争体験記録集「平和へのいのり」を副読本にと、市内各校に配本
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駒ケ根市立博物館(小川清美館長)は10日、3月発刊した戦争体験記録集「平和へのいのり」を市内の2中学校、5小学校に合計200冊を配布した。
このうち、赤穂中学校(杉田純治校長)には、小川館長や博物館職員ら3人が訪れ、「授業などで副読本や資料として活用を」と、図書委員会の春日直也委員長らに80冊を手渡した=写真。
杉田校長は「身近なみなさんの戦争体験を知ることは大切。社会科や総合学習で使わせていただく」。春日委員長は「駒ケ根市の方の戦争体験を平和学習に役立てたい」と話していた。
「平和へのいのり」は、戦争を知らない次世代に悲惨な戦争の記憶と、平和への祈りを伝える記録集。「太平洋戦争のあらまし」「戦争体験者十九人の証言」「十六人からの寄稿」「写真と資料」の4章からなる。現在、市博物館で販売している。1冊千円。