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劇団メタボ公演、メタボレンジャー初登場
箕輪町の箕輪北小学校で6日、町内の元保健補導員らでつくる「劇団メタボ」(関奈保子会長)の寸劇の公演があった。劇中では町職員がげんき体操を広めるために生み出したキャラクター「メタボ撲滅もみじ戦隊メタボレンジャー」が出演。同キャラクターの初披露となった。
劇団メタボは、メタボリックシンドロームへの注意を促す内容を盛り込んだ劇を保育園や小学校で上映し、子どもたちへ生活習慣病予防を呼びかけている劇団。昨年6月に結成し、現在団員は14人が在籍している。
箕輪北小学校では昨年に続き2回目となる公演。前回は5、6年生のみだったが、今回は全校児童が劇を観賞した。
劇は小学生の「ケンちゃん」が、学校から帰ったらおやつをたくさん食べ、ゲームばかりしているという生活をしていたため体調を崩してしまうというストーリー。医者から野菜をしっかりと食べ、外に出て運動しないとメタボは治らないと言われ、「僕にできるかな」とつぶやくケンちゃん。児童たちから「できるー」と声援が飛んだ。
ケンちゃんを誘惑する悪魔が現れると、赤、青、緑のメタボレンジャーが登場。もみじのマークが入ったヘルメットをかぶり、体操服にバスタオルのマントを羽織ったメタボレンジャーに、児童は大喜び。メタボレンジャーは見事、悪魔を撃退し児童にメタボリックシンドロームにならないための「早寝早起き」「きちんと食事」「運動」の3つを教えた。 -
箕輪町議会6月定例会開会
箕輪町議会6月定例会は9日開会し、町側が補正予算案や条例の一部変更など18件の議案を提案し、繰越決算書など5件を報告した。専決処分の議案など10件を可決。08年度補正予算などの議案8件を各委員会へ付託した。
可決した議案は07年度一般会計や07年度国民健康保険特別会計など補正予算4件、箕輪町税条例と国民健康保険税条例の一部改正条例。上伊那広域連合や伊那消防組合などの規約の一部変更3件。まちづくり交付金事業地域交流広場整備工事の請負契約1件。
まちづくり交付金事業地域交流広場の整備工事請負契約相手はヤマウラ箕輪営業所(渡辺浩史所長)で契約金は6993万円。工期は08年10月31日。
請願は▽「義務教育費国庫負担制度の堅持」を求める意見書提出に関する件▽小人数学級の早期実現や複式学級の編成基準の改善、教職員定数増を求める意見提出に関する件▽長野県独自の30人規模学級の拡大および市町村における自由度の拡大と複式学級の解消、県独自に教職員配置増を求める意見提出に関する件竏秩B -
上伊那農政対策委員会総会
上伊那農政対策委員会(委員長・宮下 勝義JA上伊那代表理事組合長)の第12回総会は10日、JA上伊那本所で開き、08年度の事業計画案などのほか、「WTO農業交渉に関する特別決議」案と「畜産・酪農対策における特別決議」案を承認した。
計画では、08年度農政活動事業に、国内農業を守るため「WTO農業交渉」などに対する取り組み、認定農業者ら意欲ある経営体の所得確保に向けた支援、農畜産物の消費拡大運動と地産地消、農業の多面的機能を守る農地・水・環境保全向上対策、食農教育、GAP(農業生産工程管理手法)の取り組みなどを掲げる。
予算は収入、支出の総額それぞれ約1757万円。08年度の賦課金は1戸当たり前年度より100円引下げの600円に決めた。
宮下委員長は、「将来にわたって農業を継続、維持発展するため、再生産が可能な所得確保に取り組まねばならない。08年度も諸要求の実現のため幅広い農政対策に取り組みたい」とあいさつした。 -
北殿地区社協 恒例の交流会
南箕輪村の北殿地区社会福祉協議会(浦山幸男会長)は7日、村高齢者障害者交流施設「ぽっかぽかの家」などで交流会を開いた。地区の一人暮らし、平日の昼間一人暮らしの高齢者22人が参加し、昼食を食べながら親ぼくを深めた。
梅雨の晴れ間となったこの日、参加者たちは大芝高原の散策を楽しんだ後、本年5月に開所したばかりの「ぽっかぽかの家」で昼食をとった。同施設ではこのほか、加藤久樹副村長による村政についての話を聞いたり、村住民福祉課の出前講座で「後期高齢者医療制度」について学んだりした。
毎年恒例となっている6、11月の年2回を計画する交流会。浦山会長は「一人暮らしのお年よりはなかなか交流の場がないので、交流会を楽しんでもらえればうれしい。家から外へ出掛けるきっかけになってくれれば」と話していた。
「ぽっかぽかの家」で楽しく昼食をとる参加者たち -
新山小6年生記念植樹 トンボの楽園で
伊那市富県の地域住民らでつくる「新山山野草等保護育成会」(中山智会長)は8日、新山小学校6年生と一緒に地元にあるトンボの楽園で、オオヤマザクラの記念植樹を行った。児童たちは、早く桜が花を咲かせることを願いながら苗木に土をかぶせていった。
地域での思い出をつくってあげたい竏窒ニ、5年ほど前から始まった記念植樹。同小6年生10人を対象に8人が参加した。苗木は高さ50センチほどで児童と担任教師ら計12本を用意。子どもたちは、植樹作業に参加できなかった仲間の分も丁寧に植えていった。
児童会長の橋爪栞奈さん(11)は「緑に囲まれたこの場所に、ピンク色の桜の花が鮮やかに咲くのがイメージできる。自分で植えた苗木を時々、見にきたい。今からわくわくする」と話していた。
また、この日は、世界最小といわれるハッチョウトンボの生息地「トンボの楽園」で会員ら約30人が草刈りなどの環境整備作業を行った。関係者によると、ハッチョウトンボの発生ピークは6月中旬縲・月下旬で、7月13日には恒例の観察会を開く予定だ。
小学校の思い出に桜の苗木を記念植樹する児童たち -
「天竜杯」空手道選手権 上伊那中心150人出場
第2回「天竜杯」空手道選手権大会(活心術峰丈流護身武道上伊那支部主催)は8日、伊那市の高遠町スポーツ公園体育館で行った。上伊那を中心に総本部(茅野市)や県内外の支部の幼児から一般までの約150人がエントリーし、日ごろの練習成果を型と組手で披露した=写真。
大会は小学生、一般の「型の部」、幼児から一般まで男女別の「組手の部」の計15種目それぞれでトーナメント戦を繰り広げた。関係者によると、前回と比べて50人ほど多い参加人数。昨年の大会以降に入会した多くの会員にとっては、今大会がデビュー戦となった。
結果は次の通り(カッコ内は所属)。
【組手の部】 ▼幼年(1)飯田真那斗(長地)(2)遠藤亜海(箕輪)(3)土屋海渡(山梨)三浦成騎(木曽)▼小学1年(1)小幡英矢(長地)(2)原田來武(総本部)(3)杉原日向(山梨)岡部嘉徳(高遠)▼同2年(1)上條樹(塩尻)(2)小田切赳人(宮田)(3)岸本和士(川岸)金沢匠磨(箕輪)▼同3年男子(1)品川直輝(総本部)(2)森脇伶(赤穂)(3)名取哲平(宮川)小椋祐哉(きたっせ)▼同3年女子(1)池上美温(西町)▼同4年男子(1)遠藤未来哉(箕輪)(2)上條拓郎(塩尻)(3)大日野創(高遠)宮下友輔(美篶)▼同4年女子(1)両角萌恵(総本部)(2)白鳥里菜子(美篶)▼同5年男子(1)加島俊弥(辰野)(2)岩下航大(塩尻)(3)佐藤司(箕輪)北村希碩(塩尻)▼同5年女子(1)中川実菜穂(日影)(2)唐沢遥南▼同6年(1)有賀駿(箕輪)(2)佐藤誠也(箕輪)(3)伊藤大貴(南箕輪)落合恒輝(日影)▼中学(1)山田将平(長地)(2)白鳥浩太郎(美篶)(3)小池鉄美(総本部)関和真(長地)▼一般男子(1)北沢堅太(木曽)(2)唐沢武(沢渡)(3)吉田毅(下諏訪)森脇聡(赤穂)▼同女子(1)小池麻里亜(西町)(2)落合悟花(日影)
【型の部】 ▼小学(1)赤羽颯(美篶)(2)片桐圭斗(沢渡)(3)吉田賢汰(下諏訪)北原功大(美篶)▼一般(1)掛川恭吾(高遠)(2)保科有沙(松本)(3)塩沢愛花(日影)(4)中山大輔(美篶) -
ビオトープ作業
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宮田村の自然を呼び戻す会(加藤一彦会長)は8日、会員ら20人が参加し、南割の休耕田に整備したビオトープでゾーンの区分作業に精を出した。
約15アールのビオトープは「スイレン」「メダカ」「金魚、フナ、ドジョウ」「稚魚の養殖場」の4ゾーンに分け、木製の境界杭を打ち、網を張り、アヤメやショウブなど、水辺の植物を植栽した。
ビオトープで育てた金魚は8月の村商工会の「夏の夜店」で販売し、活動資金を得るほか、9月には村内の園児らをドジョウつかみやメダカ取りに招待している。 -
08年度春季スポーツ大会、
生涯スポーツ人口の増加と体力向上、地域づくりを目指す宮田村の「08年度春季スポーツ大会」が8日、宮田球場など4会場であった。ソフトボール、バレーボールに新たにグランドゴルフ、フットサルを加え、4種目の各区対抗で優勝を目指した。
結果は次の通り
◇ソフトボール(宮田球場)▽優勝=新田(2)北割(3)町3、南割
◇バレーボール(農業者トレーニングセンター)▽優勝=大田切(2)町3(3)新田、大久保
◇グランドゴルフ(中央グランド)▽優勝=大久保(2)大原(3)北割・つつじ
◇フットサル(つつじが丘グランド)▽Aリーグ1位=新田▽Bリーグ1位=町3 -
木下五郎彫鍛金展
日展会員の木下五郎さん=駒ヶ根市=による「SILVA MATER 森は母 木下五郎彫鍛金展」は15日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。40点余もの作品を紹介する展覧会は約10年ぶりで、日展初入選以降、約20年間に制作した作品を展示している。
伊那食品工業創立50周年企画展。日展、日本現代工芸美術展出品作品が中心で、最も大きな作品は300号。最近制作した小品もある。
主に銅を使い、ステンレスやアルミ、真ちゅうなどを併用。色は銅の複雑なさびで表現している。「じわっと素材から出てくる天然の色なので、安らぎを与えてくれる。金属は工業的イメージがあると思うが、絵のように表現できるところを見てほしい」という。
今回は、伊那食品工業が建設した研究棟(R&Dセンター)に設置した「漲盈」(縦190センチ×横240センチ×厚さ10センチ)も発表。「大自然が健康であることが、そこに生存する生き物の健康につながる。地球も宇宙も健康でありたいというエネルギッシュなものを表現した」と話している。
午前9時縲恁゚後6時。入場無料。 -
ふれあい花壇植えつけ
ふれあいの大きな花を咲かせて-。駒ケ根市の地区社協が中心に進めるふれあい花壇の植え付けが8日、下平区や小町屋下市場など市内各地で行われた。
このうち、下平区は区や下平地区水土里を守る会(堀内修身代表)が中心になり、浄化センター西側の田沢川左岸350メートルに、盛土し、花壇を整備した。 植え付けには園児から小中学生、高齢者まで区民ら130人が参加。市内最大延長の帯状花壇の植えつけ作業で交流を深めた。
参加者はうねに沿って並び、道路側に草丈の低いマリーゴールド、中間にアスター、ケイトウ、川沿いにサルビア、ドーム菊などを「満開の景色」を夢見ながら、一斉に定植。たちまち、5種類約5千本の植え付けが終了した。
同会の中城明雄事務局長は「多くの皆さんの協力で無事植え付けができた。満開になったら花見を計画したい」と話していた。 -
赤穂高校演奏会
駒ケ根市文化会館で8日、赤穂高校演奏会があった。吹奏楽部や器楽部、声楽部が日ごろの練習の成果を発表し、様々な音楽が数百人の聴衆を魅了した。
吹奏楽部の「ザ・リバリティー・ファンファーレ」で幕開け。08年度日本吹奏楽コンクール課題曲「天馬」を披露、華やかで、迫力ある和の響きで吹奏楽の魅力を伝えた。
器楽部はドラマ「白線流し」の主題歌でなじみの「空も飛べるはず」。のびやかで明るい曲想の「ラルゴ」など4曲を響かせた。 また、声楽部は洗練されたハーモニーで「未来行き、エクスプレス」「青春賦」。「心象の海」より「海よ、おまえは残るだろう」など4曲を歌い上げ、混声合唱の醍醐味を伝えた。 -
スパートライアル・エンデューロIN天竜
スパートライアル・エンデューロIN天竜
オフロードバイクの運転技術を競う「スーパートライアル・エンデューロ・イン・天竜」が8日、伊那市役所西側の天竜川中州広場特設会場であった。上伊那を中心に県内外の愛好者220人が愛車で出場し、砂じんとともに華麗なテクニックを披露した。
市内のバイク販売店などでつくる実行委員会主催で22回目。競技は、岩場や斜面などの障害物を足を着けずに走破する「トライアル」と、ジャンプ台やコーナーなどを設けた1周約1・2キロの周回コースを2時間耐久でレースする「エンデューロ」の計2種目で競った。
岩の上で前輪を浮かして停止したり、ジャンプ中にバイクを傾けたりする、バイク技術の迫力あるパフォーマンスが繰り広げられた会場は、多くの見物人でにぎわった。中にはコース間近でカメラを構えるアマチュアカメラマンの姿もあった。 -
大学ラグビー招待試合 1200人観戦
第12回伊那市大学ラグビー招待試合「東海大学竏駐ッ志社大学」(市、市教委などでつくる実行委員会主催)が8日、同市陸上競技場であった。東西リーグ戦の覇者の激突を一目見ようと1200人が観戦。試合は東海が59竏・4で同志社を破った。
イベントは1996年、インフィールドに芝を張るなどし、同競技場が正式認定されたことを記念してスタート。毎年6月に東西の強豪を招いており、同志社は第1回からの常連で、東海大は今回始めての招待となった。
スピード、パワーともに上回る東海大が9トライ、7ゴールの計59得点で大勝した。序盤から勢いよく攻め立てた東海は、相手のミスに乗じるなどして前半4トライ、3ゴールの猛攻。後半も勢いはそのままで、同志社にペースを作らせず、点差を広げていった。
招待試合の前には、同競技場で県高校総体ラグビー競技の決勝、地元小中学生の学びの場を提供する「はなまる地域探検隊」のタグラグビー体験があった。 -
伊那美術展
伊那美術協会(坂本勇会長)主催の・ス上伊那の美術の祭典・ス第84回伊那美術展が伊那市の県伊那文化会館で15日まで開かれている。展示作品は日本画、洋画、彫刻、工芸の4部門、計209点(協会員142点、一般入選者67点)。多くの人が会場を訪れ「色が素晴らしいね」などと話しながら、一つ一つの作品をじっくりと鑑賞している。
坂本会長は「全体的に大型の作品が多くなって、内容的にもバラエティに富み、密度の高い作品が増えた。制作に寄せる出品者の意気込みが強く感じられる点が今年の特徴」と評している。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時30分(最終日は午後4時)。問い合わせは同館(TEL73・8822)へ。
受賞者は次の皆さん。
▽伊那美術協会賞=酒井昭子▽伊那市長賞=竹中俊▽駒ケ根市長賞=三沢栄▽伊那市教育委員会賞=赤羽英子▽会員佳作賞=春日紀子、倉田多喜子、小坂千春、高見さゆり▽奨励賞=中原健司、中村隆志、吉沢かほる、小沼重夫▽新人賞=若尾桂治、伊藤久志、小松るり子、平沢一男、中村美須寿、根橋加奈▽ジュニア奨励賞=伊東圭太、鈴木ゆり香、高橋慎平、名和浩加、古旗葉月 -
伊那市の中央区救助支援隊が土のう作り
伊那市の中央区(横森孝心区長)の住民らでつくる中央区救助支援隊(高沢勝隊長)は8日、万一の水害に備えて土のう約300袋を作った。隊員や区の役員など約30人が同区公民館に集合。スコップやじょれんなどを使って砂を次々に袋に詰めた。作業は手際良く進み、予定よりも早く約1時間で終了した。
出来上がった土のうは同区公民館駐車場の一角に保管。緊急の際、トラックの荷台に素早く積み込めるよう、地面から一段高い場所にきちんと整頓して並べた。
横森区長は「災害は起きてほしくないが、備えは必要。土のうは数年前に作ったものがあったが、袋が傷んで砂が漏れるようになっていたので、今年新しく作ることにした。万一、河川のはん濫などの水害が起きた場合に被害を最小限に抑えるために役立てたい」と話した。
救助隊の活動は、3月に地震を想定した防災訓練を行ったのに続いて今年2回目。 -
山頭火、井月の句碑建立
伊那ゆかりの漂泊の俳人、井上井月の「出来揃ふ田畑の色や秋の月」、自由律俳句で知られる種田山頭火の「なるほど信濃の月が出てゐる」の句をそれぞれ刻んだ2つの句碑と、この建立地が古くから月の名所として親しまれた由来を刻んだ碑の除幕式が8日、伊那市美篶笠原の食品会社会長・堀内功さん(88)=東京都杉並区=方で行われた。
この地から眺める月は非常に美しく、南東方向には月を遮る山がないことから、周辺は平安時代の昔から月見里と書いて「やまなし」と呼ばれていたという。「井上井月顕彰会」会長でもある堀内さんは「昔の人は良い地名をつけたものだ。今は山梨と書いているが、ここが・ス月見里(やまなし)・スだということが忘れ去られないよう、碑を建てたいと以前からずっと思っていた。歴史や文化が少しでも伝承できればうれしい」と話した。
式には俳句の愛好者や地元住民、堀内さんの家族など約30人が出席し、碑を覆った白布を除幕した。3つの碑は安山岩製で、高さは台座を含めそれぞれ約150縲・60センチ。 -
梅狩り、梅もぎ体験販売
箕輪町南部営農組合は8日、同町木下の組合所有の梅園で梅狩り、梅もぎ体験販売会を開いた。梅漬けやジャムなどにしようと町内外から多くの人が訪れ、たわわに実った梅の実をもぎ取って持ち帰った。料金は1キロ300円の格安とあって、持ち帰る量は平均で約5縲・キロ。中には17キロ持ち帰った人もいたという。
同町松島の女性(56)は「梅漬けにする梅を取ろうと来た。良い実がたくさんあってうれしい」と話した。
面積約20アールの梅園内には竜峡小梅の木が20本ある。園を管理する同組合の担当者は「今年もかなり良い出来だ」としている。 -
サークルつばさ田植え
知的障害者を支援する箕輪町の「サークルつばさ」(唐沢皇治会長)は8日、同町木下の水田で田植えをした。田は土を耕さない不耕起(ふこうき)栽培農法で、刈った草が田の全面を覆っている状態。参加した約10人は一列に並び、草を手でどけながら稲の苗を1株ずつ丁寧に植え付けた。参加者は「これでいいかな」などと言いながら、楽しそうな笑顔で次々に苗を植えていた。今年で3年目の恒例行事。
田植え作業の前には豊作を祈り、太鼓のリズムに合わせて全員が「どっこい、どっこい、どっこい」と歌いながら田んぼの周囲を踊り回ったほか、「田んぼの神様、お願いします」とかしわ手を打ち、お神酒や塩などをささげた。稲刈りは10月の予定。
同サークルは、みのわ祭り(7月)大芝祭り(8月)ふれあいひろば(8月)などへの参加を計画している。 -
伊那市議会6月定例会開会
市議会6月定例会は9日開いた。市は、住居表示を分かりやすくするための地名変更に伴う条例改正案など条例案5、職員の公金着服に伴う市長などの給料減額の専決処分など報告1、08年度一般会計補正予算案など計14議案を上程。提案説明を経て各委員会に付託された。最終日の26日に採決される。
08年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに5840万円を追加し、総額307億1040万円とするもの。助産所整備支援事業補助金750万円、住民基本台帳カード多目的利用促進事業4500万円などを計上している。
日程は次の通り。
▼10縲・5日=休会▼16縲・8日=本会議(一般質問)▼19日=休会▼20日=委員会審査▼21、22日=休会▼23、24日=委員会審査▼25日=休会▼26日=本会議(委員長報告、採決、閉会) -
里山「団地化」で整備促進
所有者ごとでは間伐などの手入れが行き届かない私有林を団地化することにより里山の整備促進を図ろうと、伊那市富県北福地の山林所有者約30人は上伊那森林組合との間伐協定締結に向けた準備作業に取り組んでいる。
対象となる森林は北福地の里山約16ヘクタール。地権者らは間伐などの整備作業を上伊那森林組合に委託し、同組合は作業一切を無料で請け負う代わり、間伐した木材の売却益などを得る。間伐にかかった経費のうち90%が県の里山整備事業の補助対象となる。間伐作業には今年秋ごろに着手する見通し。
県林業経営者協会の会長も務めた橋爪庄一さん(77)が発起人となって団地化を呼び掛けたことにより、昨年から地権者が集まって数回の協議を重ねた結果、今年5月にほぼ合意に至った。山林の図面作成には信州大農学部の学生も協力した。
8日は地権者約15人が北福地集落センターに集まり、地図で大まかな区分の確認をした後、実際に山に入って土地の境界を画定した。山林内には目印が何もないため、地権者らは林道や沢筋、稜線などを手がかりに現在地を地図と照合。境界を確認すると、目印の赤いテープを立ち木に結び付けた。地権者らは「山にはほとんど来ないから荒れ放題だ」などとため息をつき「間伐でもっと明るい山になってくれればいいな」などと話し合っていた。 -
【記者室】園児の元気パワー
老人ホームを訪れた保育園児たちが、手遊びや歌を元気いっぱいに披露した。園児の発表を見ていつも思うことは、そこまで…と感じるほどの一生懸命さだ▼声が出なくなるのでは-と心配になるくらい大きな声で歌い、踊りも精一杯に手を振り足を振り、その頑張りが伝わってくる。たまには、ちょっと休憩しているのかなという子も見受けられるが、全体としては、やはり子どもの元気パワーに圧倒される▼お年寄りは、子どもと一緒に手遊びしたり、歌声に拍手したり。園児の姿に涙する姿さえあった。純粋な子どもたちの歌声、計算ではない一生懸命さが、お年寄りの心に響くのだと思う。世代を超えた交流、施設訪問は、子どもたちの元気お届け便なのだろう。(村上裕子)
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上伊那の善意、サイクロン被害のミャンマーに井戸建設へ
サイクロンで甚大な被害が発生したミャンマーの村に、上伊那の人たちが寄せた善意で多くの人命を救う井戸が建設されることになった。骨髄性白血病で愛息を亡くした樋口秀子さん(50)=伊那市西春近=ら有志が、昨年末から呼びかけた募金によるもの。貧困地域の支援活動をしているNPO法人アジアチャイルドサポートの池間哲郎さんが7日、宮田村に講演で訪れ、樋口さんが会場で直接託した。
「息子も最後まで望みを捨てなかったが、生きたいと思ってもできない人が世界にはいる。もっと生きることの意味を考えてほしい」と樋口さん。
この日は伊南子ども劇場主催の講演会。多くの子どもたちが見守る前で、35万円にものぼる善意を手渡した。
「信州伊那谷命の泉1号機」と名付けた井戸は、ミャンマーのエーヤワディー管区内の村に設置予定。
旧首都ヤンゴンから南西約200キロに位置し、サイクロンによって壊滅状態とされる地域だ。
「現地は水による感染症で亡くなる人が多いが、井戸1基できれば1500人から2000人ほどが助かる。ひとつの村の住民の命を救うんです」と池間さんは説明する。
池間さんの考えに共感する樋口さん。昨年10月には伊那市で講演会を開き、飲料水に苦しむアジアの人たちを支援しようと募金を始めた。
仲間や地元企業など支援の輪は広がり、活動を知った人たちからは口座に振りこみも。 若者からも善意が寄せられ「こんなにも集まるとは思わなかった。色々な人たちの力添えがあってこそ」と樋口さん。
今後も募金活動を続け・ス命の泉・スを広げていこうと考えている。 -
エコアクション学ぶセミナーに23事業所参加
宮田村と村商工会は9日、中小企業を主な対象にした環境経営システム「エコアクション21」の認証取得推進を図ろうと、初の合同セミナーを役場で開いた。村を含め製造業や建設業など村内23事業所が参加。審査に携わる専門家から制度の仕組みや取り組み方法の説明を受け、先行導入する村内の製造業者から経緯や課題など聞いた。村は「環境保全は避けて通れない課題。行動に移すきっかけにしたい」と期待する。
エコアクションは環境省が策定し、ISO14001などに比べて初期投資や維持コストが抑えられる。
村は地球的環境配慮の面から推進を重点施策に掲げるが、商工会工業部会に実施したアンケート調査では、取得に関心がある一方で制度そのものの理解が図られていない現状も浮き彫りになった。
セミナーでは審査人の丸田安尉さん=伊那市=が、制度の概略やメリット、費用面を含めた認証登録までの流れを解説。
村内で唯一、認証登録を受けるキョーシン精工(新田区)の長崎紀夫社長は、環境が社会的な要件となり導入したことを説明し、取り組み状況にふれた。
会場ではエコアクションの地域事務局を務める県産業環境保全協会の職員も加わり、個別相談にも応じた。
村などは今後、取得希望の事業者が複数あれば集団コンサルティングなども活用して推進を図りたい考え。
住民福祉課の担当者は「単独では難しくても数社が集まれば負担も減らせ情報交換もできる。一緒に取り組んでいければ」と話す。 -
南箕輪村職員互助会 四川大地震の義援金集める
南箕輪村職員互助会(約150人)は10日夕、中国・四川大地震の義援金のために集めた募金2万5300円を日赤南箕輪分区長の唐木一直村長に手渡した。募金は同分区の四川大地震募金と一緒に、日本赤十字社を通じて現地に送金する。
同分区が5月下旬、四川大地震の被災者を救済するため同村役場入り口に募金箱を設置し始めたのがきっかけ。職員互助会の間で募金活動を始めようと話が持ち上がり、各職場で支援金を集めた。
募金は同会ボランティア担当者が唐木分区長に手渡した。唐木分区長は「有効に活用されるよう、日本赤十字社にお願いしたい」と話していた。役場入り口の募金箱は7月10日まで設置している。
唐木分区長に募金を手渡す村職員互助会ボランティア担当者 -
大泉営農組合 営農講習会
南箕輪村の大泉営農組合(唐沢君人組合長、約160軒)は10日夜、大泉西部地区館で営農講習会を開いた。村産業課の松沢良行農政係長らを招き、集落営農の法人化について勉強。地域の水田を守りながら、後継者を育てる方法などについて考えた。
「集落営農法人化で何をめざすのか?縲恟W落の将来を水田とともに縲怐vと題した講習会に約30人が出席。村集落営農組織「まっくんファーム」に入る形での法人化を目指している同組合は、年一度の講習会で本年度、集落営農について勉強した。
松沢農政係長は、農業法人の種類などについて説明。「地域の中で最適な法人をみつけていく必要があり、自分たちの土地で生まれた作物をいかに売って、組織を維持するのかが大切。後継者たちに、愛着を持ってもらうことも組織の育成につながる」とした。
松沢農政係長の話に耳を傾ける組合員ら -
ミヤマシロチョウを保護
県の天然記念物に指定され、絶滅が危ぐされるミヤマシロチョウ保護のため、伊那市は6日、入笠山にメギの木の苗木100本を植樹した。地元の高遠、高遠北の2小学校4年生ら50人余が協力した。
ミヤマシロチョウの減少は、乱獲やメギの木の伐採が要因の一つに考えられることから、自然環境保全の学習を兼ね、ミヤマシロチョウの幼虫が葉を食べるメギの木を植えている。5年目の取り組み。
児童たちは面積600平方メートルの決められた場所に、とんがで穴を掘って肥料や水を与え、高さ30センチほどの苗木を植えた。
高遠小の伊藤朗君(9つ)は「僕の植えた木が一番大きくなって、ミヤマシロチョウが増えてくれたらいい」と話した。
植樹に先立ち、県自然観察インストラクター征矢哲雄さんが講話。「南アルプスにいるチョウは7種類。ミヤマシロチョウは霧ケ峰、入笠、鹿嶺高原でいっぱい見ることができたが、00年の入笠山調査では数匹を確認しただけ」と生態を交え、保護を促した。
ミヤマシロチョウは標高1800縲・500メートルに生息する高山チョウ。羽は白く、翅脈が黒色。羽化後、集団生活するのが特徴。征矢さんは「ゆくゆくは幼虫を放したい」と話した。 -
駒ケ根高原で杜の市開催
さまざまな人、モノと出会えるわくわくする空間を提供しよう竏窒ニ、全国からさまざまなクラフト作家らが集う「くらふてぃあ杜の市手作り工芸展in駒ケ根」が7、8日、駒ケ根市の駒ケ根高原菅野台、駒ケ池の特設会場で開かれている。木工、陶芸、ガラス工芸など、多彩な作品が並んだブースが軒を連ね、ここにしかない掘り出し物を買い求めようと訪れた来場者でにぎわっている=写真。
「杜の市」は例年、地元のクラフト作家らでつくる実行委員会(松本卓委員長)が企画し、開催しているもので、今年で12回目。出店者の半数以上は県外のクラフト作家が占めており、出店を希望する申し込みは年々増加傾向にあるという。
また、来場する側も普段の店ではなかなか見られないようなオリジナルのクラフトを目当てに地元以外訪れる人もおり、会場を訪れた人たちは各ブースを見て回り、「面白いものがたくさんあるね」などと話しながら楽しんでいた。
8日の開催時間は午前10時縲恁゚後5時。雨天決行。 -
水源祭で1年間の水の安全供給などを願う
6月の水道週間に合わせて市内の水道指定事業者21社でつくる駒ケ根市水道指定組合(山浦速夫組合長)は7日、「水源祭」を北原浄水場で開いた=写真。組合関係者や市職員などが集まり、この1年間の水の安全供給や安全などを願った。
水源祭は水の恵みに感謝するとともに水に関する災害や事故がないことを願い、毎年開催している。
例年は切石浄水場で開催していたが、現在同浄水場は更新のための建設工事中であるため、今年は切石浄水場にある水源碑を北原浄水場に移し、神事を行うこととなった。
神事に先立ち山浦組合長は「中国四川省の大地震では、想像を絶する被害に見舞われているが、私たちの地域でも同様の被害が起こりかねない。災害時、市民のライフラインである水道水を確保することが水道指定店の使命であり、今日は安心、安全を祈願したい」と語った。
駒ケ根市は現在、太田切川、箕輪ダムを水源として1日約1万2千トンの水を供給している。現在浄水場は市内3カ所にあるが、将来的には切石浄水場に一元化していく予定。 -
防災と気象フェスタ
市民に防災や気象、自然科学について関心をもってもらおうと伊那市は7日「防災と気象フェスタ」を開いた。昨年12月まで東春近に設置されていたアメダス(地域気象観測システム)が市役所南に移設されたことを機に今年初めて企画、実施した。
第1部「気象・環境おもちゃ箱」会場となった市役所の庁舎前広場や市民ホール、多目的ホールには長野地方気象台、市、信州大、市内の高校、小中学校の教諭らが運営する24のブースが並び、防災や気象についてのさまざまな実演や展示などを披露。訪れた多くの家族連れなどでにぎわった。
長野地方気象台はアメダスに使用されている物と同じ風向風速計や雨量計を持ち込み、機器の仕組みや計測方法などを分かりやすく説明した。子どもたちはプレゼントされたうちわで風速計を懸命にあおぎ「これでも風速3メートルかあ」などとため息をついていた。
過去に起きた地震の揺れを忠実に再現する地震体験コーナーでは、子どもたちが体験車に乗り、震度5や6などの激しい揺れに悲鳴を上げてテーブルにしがみついた。 -
伊那フォーラム
伊那青年会議所(唐沢幸利理事長)は7日「2008伊那フォーラム 輝く夢」の1日目を伊那市の生涯学習センターいなっせで開いた。「輝く人が地域を元気にする」をテーマに、ベストセラー『てっぺんの朝礼』の著者で居酒屋チェーン「てっぺん」社長の大嶋啓介さんによる基調講演「夢をもてば人は輝く」と、NPO法人茨城県経営品質協議会代表理事、鬼沢慎人さんをコーディネーターとするパネルディスカッション「愛とやる気とチームワーク」が開かれた。
大嶋さんは店での朝礼で「できない」「だめだ」などのマイナスの言葉を使うと罰金を取るルールを10年間続けていると紹介し「人間の心や脳の働きは言葉、動作、表情で良くも悪くも変わる。何事にもプラス思考で取り組めば、夢は必ずかなう」と呼び掛けた。
8日は県伊那文化会館で「輝く企業が人をつくる」をテーマに基調講演とパネルディスカッションが行われる。講演はネッツトヨタ南国の会長、横田英毅さんの「人を輝かせる経営」。パネルディスカッションは「人と経営研究所」所長の大久保寛司さんをコーディネーターに、伊那食品工業会長の塚越寛さんら3人が「輝く人、輝く企業、そして地域が輝く」をテーマに論じる。