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萱野高原に桜の苗木植樹
箕輪町の三日町区や福与区の生産森林組合役員や区長などでつくる萱野高原活性化委員会(13人)は5日、同町からの依頼で萱野高原に80本のオオヤマザクラの苗木を植えた。
萱野高原へのオオヤマザクラの植樹は05年に町発足50周年記念「さくらの萱野高原づくり」事業として始まり、「萱野高原を見上げたとき、高原がピンク色に見えるような桜の山にしたい」という方針のもと、萱野高原活性化委員、町議、一般町民らでつくる「萱野高原の桜を育てる会」などが作業にあたり今までに500本を植えている。
かやの山荘前に集合した萱野高原活性化委員会メンバーは、まず空席となっていた委員長を選出。福与生産森林組合長の中村善男さんを決めた。
その後、2、3人が一組となり同高原の樽尾沢林道やみはらし線周辺などに高さ3・5メートルほどの苗木をくわやシャベルを使いそれぞれ植えていった。
町では今後、地元の生産森林組合と協力しながら植樹できる場所を調査し、毎年50本をめどに植樹を進めていく方針。 -
高遠城址公園開き
「天下第一の桜」と称される伊那市の高遠城址公園で5日、公園開きがあった。タカトオコヒガンザクラ1500本は、まだつぼみの状態。伊那市観光協会によると、開花予想は平年並みの11日ごろで、昨年に比べて6日ほど遅い。
公園開きには市観光協会員、商工関係者、区長ら約100人が出席。
小坂市長は「全国の夜桜ベスト10にも入る高遠城址公園。多くの皆さんに来て、まちを知っていただきたい」とあいさつし、期間中の安全を祈った。
琴の演奏や地元の保育園年長児約50人が元気な歌声を響かせたあと、小坂市長や保育園児が手をつなぎ、桜雲橋を渡った。
さくら祭りは5月5日まで。初日、穏やかな陽気に誘われてか、県内外から多くの家族連れなどが訪れ、公園内を散策した。
期間中は、高遠ばやしの巡行やさくら茶のサービスなどがある。
入園者数は年間30縲・0万人で、1983(昭和58)年の有料化以来、700万人に達する見込み。
入場料は一般500円、小中学生250円。
高遠の桜情報は、テレフォンサービス(TEL0265・94・3939)で確認できる。 -
神子柴水道組合 地元業者と災害時協定
南箕輪村の神子柴水道組合(原光治組合長、98人)は4日夕、神子柴公民館で災害などにおける応急復旧工事に関する協定を地元の建設機械販売業者ら2業者、1個人と結んだ。同水道を利用する住民の災害時における安心を確保する目的。有事の際は重機などを優先的に貸し出し、応急復旧に協力する。
同組合は2006年7月の豪雨災害、全国各地の大震災を教訓に、地元業者らと災害時協定を締結。今回、協定を結んだのは、建設機械販売レンタル業のフジヤ機工(花岡昇社長)、水道設備業の高木設備(高木篤社長)と、バックホーン3台などを所有する会社員登内明二さん(65)の2事業所、1個人。
調印式には組合理事13人が出席。フジヤ機工の花岡朗会長(74)が代表で「地元のみなさんを応援できるよう、できる限りの対応はしていきた。災害が起きては困るが、いざというときは全面的に支援していきたい」とあいさつした。
神子柴水道組合は1924(大正13)年、地元の簡易水道組合として発足した。83年間の歴史と伝統を受け継ぎ現在、個人と事業所の計245戸に水道水を供給。原組合長は「これからも自分たちの水道を守りながら住民の安心を確保していきたい」と話している。
災害時協定を結んだ(左から)登内さん、原組合長、花岡会長、高木社長 -
伊那市の歌、花、木、鳥のお披露目式
伊那市の歌・花・木・鳥のお披露目式が5日、市役所であった。市歌の作詞・作曲家の家族や地域住民ら約350人が出席。選定理由などが報告され、市民に親しまれるように願った。
昨年12月、市歌は旧伊那市の「伊那市の歌」、花は「さくら」、木は「かえで」、鳥は「らいちょう」に決定。
小坂市長は「合併して2年が経過した。新しい市の象徴で、伊那市が発展するべく心新たに努力していく」と述べた。
市役所前の芝生広場で、小坂市長らが高さ3メートルのタカトオコヒガンザクラと、高さ4メートルのイタヤカエデを1本ずつ植えた。
そのあと、伊那市の歌を作曲した高木東六の遺志を引き継ぐ女声コーラス「ザ・シワクチャーズ伊那」と伊那東小学校合唱団のメンバー約100人が市の歌を披露。続いて、高木東六の長女緑さんの指揮で、出席者全員が歌った。
伊那市の歌を作詞した宮脇至さんの長男瑞穂さん(67)は「格調高く『あがるしぶきに虹(にじ)が立つ』などロマン性を持つ。『平和に生きる』は身に染みて感じた平和の尊さを込めたようだ。これからも歌われることをうれしく思う」と話した。
市は、市歌の木彫額や花・木・鳥の写真パネルを市役所1階の市民ホールに展示し、市民に周知する。 -
伊那公園桜五分咲き
伊那市の伊那公園で4日、公園内に飾られたボンボリの点灯式があった。同公園にはコヒガンザクラやソメイヨシノなど280本13品種が植えられ、公園内ではコヒガンザクラが五分咲き、ソメイヨシノも赤くなり始めている。
伊那公園桜愛護会によると13日にはソメイヨシノも見ごろを迎えそうとのこと。
同会は13日、伊那公園芝生広場で「健康歩道を歩き・太鼓演奏を聴き・カラオケを楽しみながら食事をする会」を開く。太鼓演奏午前11縲恁゚後1時、カラオケを楽しむ会午後1時縲恁゚後4時、足湯につかり健康歩道を歩く会午前11時縲恁゚後2時。 -
箕輪町観光協会写真コンテスト手筒賞最優秀賞受賞
箕輪町
杉井道明さん07年夏、箕輪町の「みのわ祭り」イベントの一つ、みのわ手筒会による手筒花火を撮影に出かけた。打ち揚げはすでに始まっており、愛用のフィルムカメラでシャッターを切ったのはわずか3回。現像が出来上がった写真に「これはいける!」と思った。
箕輪町観光協会主催の07年度写真コンテストで今回初めて設けた手筒賞。応募した作品「勇敢みのわ手筒花火」が見事、最優秀賞を受賞した。
「イメージ通りに撮れた。手筒花火は、いかに熱い中で我慢しているかという表情がなければ意味がない」
写真を撮るときは、前もってタイトルを決めて出かける。今回のタイトルは「勇敢」。(1)火花が打ち揚げ者のヘルメットや腕、肩に当たって砕けている(2)火花が雨あられではなく滝のようにザーッと降っている(3)はっぴの「みのわ」の文字がはっきり見える-の3点にこだわった。
「これ以上のものを次に撮れと言われても、ちょっとわからないね」。滝のように降る火の迫力を出すため横写真にし、人物の大きさ、立ち位置などすべてを計算して撮った1枚だった。
カメラを手にしたのは10年前。書や水墨画に親しんでいた妻に刺激を受け、定年後に始めた。
本を開き独学で撮影。さまざまな写真クラブから誘いがあったが、「相手がいると気兼ねする。フリーがいい」と、一人で写真を撮り続けている。
99%は風景写真。山梨の忍野八海、富士五湖、田貫湖、世界遺産の白川郷、県内では屋島湿原、高ボッチ高原など各地に出かける。
「田貫湖は4月20日ころ、富士山からの日の出と湖に映る太陽の両方が撮れる。皆、場所取り合戦ですごいね。鍋釜積んで、車に泊り込んで。それが結構楽しい。知らない人同士がだんだん仲良くなって皆でわいわいやってね」。各地に写真仲間も増えた。
コンテストへの応募は、「自分で満足するだけでなく、人様に恥ずかしくない写真かどうか、世間の人に評価してもらったら」という妻の言葉がきっかけ。町観光協会の写真コンテストは、05年度に萱野高原を撮影した「高原の輝き」で特選、06年度も赤ソバの写真で入選している。
1年数カ月前に妻が他界し、今は母親の介護をしながらの生活。「たまに写真を撮るときだけ羽が伸ばせる。写真の趣味があってよかったと思うよ」。これから撮りたいものは、「あるある!」。人が感動する“表情”のある写真にこだわり、相棒のカメラとともに出かける日を心待ちにしている。(村上裕子) -
南箕輪わくわくクラブオープニングセレモニー
NPO法人南箕輪わくわくクラブ(有賀直実理事長)の08年オープニングセレモニーが5日、南箕輪村民体育館であった。6年目の始動で、約70人が参加して各スクールの活動内容などの説明を聞いた。
本年度のスクールは屋外スポーツ8、屋内スポーツ14、カルチャー6。新スクールのフェンシングは、小学1年生から中学3年生までの男女を対象に5月14日から毎週水曜日に開く。
イベントは5月スポーツデイ、8月べとリンピック、11月体育館開放デー、1月新春イベント、2月ニュースポーツ大会の5つ。今年は5イベント全て参加して人に粗品をプレゼントする。年4回のマレットゴルフ大会、年2回の硬式テニスカップもある。
式で原副理事長は、「これからますます盛んになるため、皆さんのご協力で大きくなっていかないといけない。“いつでも、どこでも、だれとでも”というクラブ。一つのスクールではなく幅広く参加できるので、楽しくスクールに励んでほしい」とあいさつした。 -
信州高遠美術館で高崎昇平日本画展
伊那市の信州高遠美術館で画家高崎昇平さん=東京都在住=の日本画展が開かれている。雪、川、海をテーマに水のうつろいを描いた作品と、「桜・伊那路」を画題にした作品25点を展示。30日まで。
高崎さんは「第1回信州高遠の四季展」で大賞を受賞している。
水面に浮かぶ桜の花びらを描いた「あたたかな漂い」、雪の降る中に立つ木を描いた「冬に立つ」など。
午前9時縲恁゚後5時。5月6日まで無休。入館料は一般500円、小中学生150円。高遠桜まつりの期間は高遠城址公園入園券持参者は割引。
問い合わせは、信州高遠美術館(TEL94・3666)へ。 -
【記者室】"押し掛け"で勝ち取った入社
新卒社員を採用する予定がなかった会社に・ス押し掛け・ス入社を果たした猛者がいる。といっても、この春高校を卒業したばかりという小柄なかわいらしい女性だ。「どうしてもここで仕事がしたいんです」「入れてくれるまで動きません」と言って座り込んだとか。
なまはんかな根性ではまねのできない見上げた行動力だ。その迫力に会社もとうとう折れ、特別に採用を決めたという。もちろん企業であるからには、ただ熱意があるというだけで採用するはずもない。その覚悟に見合うだけの実力があると認めたからこそだろう。
人生を自力で切り開いた彼女に比べ、挑戦もしないうちにあきらめてしまう人の何と多いことか(筆者を含む)。この勇気を見習いたいものだ。(白鳥文男) -
伊那市交通指導員委嘱式 交通事故のない市へ
交通安全指導などの啓発活動に取り組む、伊那市交通指導員の委嘱式が4日、市役所1階多目的ホールで行われた。指導員22人のうち16人が新人。それぞれ、小坂樫男市長から委嘱状を受け取った。
小坂市長は「交通事故は加害者、被害者ともに心に傷を負ってしまう。交通指導員の活動はこのような悲惨な事故をなくすための重要な活動。伊那市の交通事故が減少するため、協力してほしい」とあいさつした。
7期13年目となる、市交通指導員会の内山寿会長(76)=同市山寺区=は「交通事故は尊い命を奪い、家庭や社会に多大な影響を及ぼす。期待に応えられるよう、市民の交通安全意識の高揚、推進に努力していきたい」と決意表明した。
交通指導員は、交通安全運動への参加や地域啓発活動などで、市民へ交通事故防止を呼びかける。任期2年。
小坂市長から委嘱状を受け取る指導員ら -
不法投棄監視連絡員の委嘱式
廃棄物不法投棄の早期発見と未然防止を図ることを目的とした活動を展開する不法投棄監視連絡員の委嘱式が4日、伊那市の県伊那合同庁舎であり、上伊那では市町村などの推薦があった11人に宮坂正巳上伊那地方事務所長が委嘱状が手渡した=写真。
不法投棄監視連絡員は県が不法投棄防止対策の一環として04年度から取り組んでいるもので、連絡員は自身が住む市町村内で不法投棄の多い場所などをパトロールし、不法投棄を発見した場合は市町村や地方事務所などに通報する役割を担う。本年度は伊那市3人、駒ヶ根市2人、そのほかの町村は各1人が委嘱を受けた。
宮坂所長は「07年度の2月までの不法投棄件数は75件。前年同期と比較して、ほぼ横ばいとなっており、これもみなさまの活動実績が上がっているということだと思う。今後も、みなさまからの情報を活用して、市町村と連携しながら確実に不法投棄対策を進めていきたい」と語った。
不法投棄監視連絡員による不法投棄の発見状況は、07年度、2月までで75件。すべて一般廃棄物だった。パトロールは上伊那全域で476日、時間にして964時間実施されている。 -
伊那西高校で入学式
伊那市の高松学園伊那西高校で4日、入学式があり、真新しい制服を着た176人の新入生が教職員や保護者などに見守られる中、新しい学校生活をスタートした=写真。
新入生らは吉川英人校長から入学許可を受け、新入生代表の伊藤優里さんが「ただいま、入学の許可をいただけたことを大変嬉しく思う。本日より建学の精神に基づき、1日たりとも無駄にすることのないよう、勉学、クラブ活動、生徒会活動に最善を尽くしたい。また、高校生としての本分を尽くすことを誓います」と宣誓の言葉を述べた。
吉川校長は式辞で「本校は自分に与えられた命を大切にしていく場。みなさんは今、新しく始まる高校3年間の生活に胸を膨らませていると思うが、高校生にとって一番大切なことは学習することで、できる、できないにとらわれず、1時間1時間を大切にしてほしい。みなさんが膨らませている夢を実現するよう願っている」と語った。 -
駒ケ根市内小中学校入学式
駒ケ根市内の全小中学校で4日、入学式が一斉に行われた。5小学校は午前に、2中学校は午後にそれぞれ式を行い、初々しい新入生を迎えて希望に満ちた新学期をスタートさせた。
東中学校(小木曽伸一校長)では指定学校変更制度により、赤穂地区から入学を希望した24人を含む66人の新入生が真新しい制服に身を包んで入場=写真。在校生や保護者らの温かい拍手で迎えられた。
新入生を代表して萩原峰音さんは「中沢、東伊那、赤穂の仲間とともに新しい生活がスタートする。今日からあこがれの中学生の一員。勉強をはじめ多くのことに全力で取り組みたい」と述べた。
在校生代表の野溝優太君は「皆さんの入学を心待ちにしていた。期待と不安でいっぱいだと思うが心配することはない。分からないことは先輩にどんどん聞き、あせらず、楽しみながら中学校生活をスタートさせてください」と歓迎の言葉を述べた。
小木曽校長は式辞で「体を鍛え、心を磨いて多くの知識を習得し、仲間とともに励まし合って生きる力を身につけていってほしい」と呼び掛けた。
入学者数は小学校が赤穂127、赤穂東90、赤穂南99、中沢18、東伊那26。中学校は赤穂272、東66。 -
英語あそび充実へ
国際交流員1人配置箕輪町は08年度、保育園に導入している英語あそびの充実を図るため、国際交流員1人を配置し、園生活の中で英語で園児とふれあう時間を増やす。
英語あそびは、「一味ちがう箕輪の子ども」育成事業で06年度に始まり3年目を迎える。英語あそびの充実で国際感覚を醸成しようと、町が本年度取り組む重点施策の一つに掲げている。
昨年度までは英語講師が英語あそびの時間に各園を訪問していた。本年度は、町内9園でローテーションを組み、国際交流員が1園に1日席を置く。
昨年度と同様に楽しく遊びながら英語に触れる「英語あそびの時間」30分間を年長、年中それぞれに確保。年長は9園で13クラスあり1クラスが年間12回、年中は12クラスで1クラス年間6回。それ以外は園児とふれあうことで外国の文化に触れる環境を整える。
昨年度、講師を派遣したエー・トゥ・ゼットが開いた保護者との座談会では、幼児期から英語に触れる必要性を感じている保護者が多く、「遊びとして楽しんでくれるとうれしい」「もう少し時間を増やしてほしい」など好意的な意見が多かったという。
本年度は7日、松島保育園から始まる。 -
斎場「虹のホール竜西」のしゅん工祝賀会
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の出資会社で、斎場を運営するグレースは4日、南箕輪村のJA上伊那ライスセンター南側に新設した斎場「虹のホール竜西」のしゅん工祝賀会を現地で開いた。JA上伊那、工事関係者ら約70人が集まり、落慶法要をした=写真。
「虹のホール竜西」は斎場として、伊那市東春近、同高遠町、駒ヶ根市に続く4カ所目。敷地面積約3500平方メートル、建物は鉄骨造り平屋建てで、床面積約770平方メートル。総事業費1億4千万円。設計監理はJA全農長野一級建築士事務所(長野市)、開発造成監理は理財(伊那市)、建築工事は西武建工(同)、設備工事はエビヤ鉄工設備(同)、電気工事は東陽興業伊那支店(同)が行った。
宮下勝義組合長は祝賀会で、「地域の要望に応え、2年前から検討してきた。今後、北部と南部に建設を計画している計6施設で葬祭事業を行っていきたい。この施設は人生に安らかに別れを告げる場、法要の場として、利用していただきたい」とあいさつした。
同斎場は4日にオープン。5日午前10時縲恁゚後5時、6日午前10時縲恁゚後3時、内覧会がある。問い合わせは、虹のホール竜西(TEL0265・77・1109)へ。 -
新山小学校で入学式 新入生は2人
伊那市の新山小学校(山岡清孝校長、43人)で4日、入学式があった。新入生は、市内で最も少ない2人。1・2年生の複式学級となり、7日から2年生と一緒に机を並べる。
上級生が太鼓演奏などを披露し、新入生を歓迎した。
式終了後、新入生は教室に入り、ノートや鉛筆、はさみなど教材が置かれた机に着席。担任が一人ひとりの名前を呼ぶと、右手を挙げて元気よく「はい」と返事。「学校で何が楽しみですか」と尋ねると「勉強」と口をそろえた。
複式学級は8人以下が基準で、2年生6人と合わせても8人。市内で初めての複式学級となるが、国語と算数は1・2年生が別々の教室で受ける。また、教育に支障がないよう、選科1人(新山小と伊那西小)を市負担で配置した。 -
上伊那農高 08年度入学式
南箕輪村の上伊那農業高校(三井忠人校長)で5日、2008年度入学式があり、新入生159人が入学した。保護者らに見守られながら生徒たちは、期待と不安の気持ちを交差させ、新しい学校生活のスタートを切った。
新入生の入学を許可した三井校長は式辞で、「自然、命に学び、それを生かすことがこれからの時代に必要なこと。みなさんの初期の願いが、立派に果たされることを期待する」とあいさつした。
新入生代表の生産環境科の山田一樹さん(長谷中出身)は「輝かしい歴史と伝統ある上伊那農業高校に入学し、これからの高校生活を充実させるため、勉学をはじめ諸活動に励みたい」と宣誓した。
##写真(たてよこ)
期待と不安の気持ちを交差させながら入場する新入生たち -
雑穀アマランサス入りあまざけ」開発発表
「
雑穀アマランサスによる地域振興を目指し商品開発に取り組んでいる伊那地域アマランサス研究会は3日、「雑穀アマランサス入りあまざけ」の発表会を伊那市の伊那商工会館で開いた。商品を開発、製造した同会に所属する仙醸(本社・伊那市高遠町、黒河内靖社長)から商品の説明があり、関係者などが試飲した。
今回発表したアマランサス入りの甘酒は米麹(こうじ)95%に対し、ポップしたアマランサスを粉末にしたものを5%配合。アルコール、甘味料、化学調味料など無添加。好みにより冷やしても、温めても味わいを楽しめるとのこと。
仙醸ではビン入り、内容量400グラム(約360ミリリットル相当)の商品を約千本製造(製造年月日08年3月29日・賞味期限09年1月29日)。観光客が訪れる場所で徐々に販売していくということで、5日から高遠城址公園の公園開きに合わせ同公園内の仙醸臨時販売店での販売や、11日から高遠町本町の仙醸旧酒蔵などで販売。税込み480円。
発表会では関係者たちがアマランサス入りの甘酒と、米麹のみの甘酒を飲み比べた。アマランサス入りの甘酒は「コクがある」「味わいが違う」など好評だった。
仙醸では今後、取り扱いを希望する店舗などでも随時販売していきたいとのこと。
問い合わせは、仙醸(TEL94・2250)へ。 -
津野祐次さん伊那市に写真寄贈
写真家の津野祐次さん=伊那市長谷在住=が4日、伊那市役所を訪れ、市に3枚の写真を寄贈した。
写真は山と渓谷社の08年のカレンダー「日本百名山」に掲載された「将某頭山から望む木曽駒ケ岳(西駒ケ岳)」(縦43センチメートル横53センチメートル)、山と渓谷社の「日本の美景」上巻や雑誌などに掲載され、今年2月に東京都新宿区の区役所ロビーに展示された「高遠城址公園の桜」(縦100センチメートル横150センチメートル)、「伊那まつりの花火」(縦103センチメートル横73センチメートル)。
津野さんは写真が本などに掲載されたことにより伊那市に問い合わせが来ることなどを考慮して、今回、写真を市に寄贈。
「すばらしい写真をいただき、大変うれしい」と小坂樫男伊那市長は礼を述べた。
写真は7日から市役所ロビーにて展示する。 -
宮田ビジネス学院、新設2年制コースに1期生7人入校
宮田村商工会運営の宮田ビジネス学院は4日、新卒者ら若者を主な対象に新設した全日2年制ITスペシャリストコースの入校式を開いた。県外出身者を含む10縲・0代の7人が入校。情報系技術や資格取得のほかビジネスマナーなども実践的に学び、将来の夢の実現目指して学びを広げる。
1期生となる7人は高校新卒者5人、社会人経験(大学含む)が2人。村内をはじめ伊那、駒ケ根、箕輪、下伊那郡豊丘村、東京と幅広い地域から若者が集まった。
東京から入校した石井創さん(21)は「今までは大学に通っていたが考えと違った。この学院で勉強して多くの資格を取り、信州の自然にも親しみたい」と希望を寄せた。
高校新卒の大槻拓未さん=箕輪町=は「学校の先生に勧められたのがきっかけ。資格を取って就職に活かしたい」と話した。
同学院は2001年2月にパソコンスクールとして開学し、以来社会人対象の職業教育を展開。利用者はのべ2千人以上にのぼる。
新設の2年制コースは、プレゼンテーション実技なども取り入れ、高いスキルを持った即戦力を養成。就職も支援する。 -
任期満了で3氏が議場をあとに
宮田村議会は2日任期満了となり、先月末の選挙に出馬しなかったベテラン3人が慣れ親しんだ議場をあとにした。
通常は本会議にしか使用しない議場で全員協議会を開き、引退する議長の小林茂さん(71)=南割区=があいさつ。
議員定数の問題にふれ「村民の一部には異論もあり課題だが、村議会が主体性を持って取り組んで」と話し、新たな議会のさらなる発展に期待を寄せた。
清水靖夫村長は「今後も村のために指導、協力を」と3人の長年の労苦をねぎらった。
閉会後はお別れ会を開いて懇親。4期務めた山浦正弘さん(74)=町一区=は「老兵はただ去るのみ。村のさらなる発展を祈念しています」、3期務めた片桐敏良氏(72)=中越区=は「自立の道は厳しいが、さらに力を発揮し、村民の付託に応えて」と後輩議員を励ました。 -
宮田小、中学校入学式
宮田村の宮田小、中学校は4日、入学式を各校で開いた。期待に胸ふくらませ元気に登校。先輩らの温かな祝福に出迎えられ、新生活の一歩を踏み出した。
宮田小は100人が新入学。上級生や保護者、地域の人たちの拍手にあわせて入場し、「ドキドキドン!1年生」をさっそく心あわせて合唱した。
清水閣成校長は、エプロンシアターで新入児童を楽しませながら「1人では難しくてもも力をあわせるとできることが一杯ある。友だちと協力する楽しさを小学校で感じてください」とあいさつ。
児童会長の平林嶺君は「困ったことがあったら何でも言って。一緒に学校生活がんばろう」と励ました。
宮田中は104人が真新しい制服に身を包み、緊張な面持ちで入学式に臨んだ。
温かく出迎えた上級生、教職員らと対面し、新入生代表の上條途夢君が「宮田中では自己を見るという言葉を大切にしていると聞いた。心身ともに鍛え日々自分を見つめ、1日も早く制服が似合う中学生になりたい」と力強くあいさつ。
在校生を代表して吉水大介生徒会長は「挑戦し、全員で協力してより良い学校にしていこう」と激励した。
帯刀昇校長は「思いやり、いたわりの心を持ち、挑戦する努力を」と呼びかけた。 -
高遠高校で入学式
上伊那の5高校で4日、それぞれ入学式があった。新入生は期待に胸を膨らませ、新たな高校生活をスタートさせた。
高遠高校には106人(男61、女45)が入学。制服が94年以来15年ぶりに、紺色のブレザーから黒を基調とした制服に替わった。
福沢務校長は「何のために本校を選んだのか考え、学ぶ意識を持ってほしい。勉強、部活動、生徒会とバランスよく学び、みんなのために自分を生かしてほしい」と式辞。
新入生の馬場千紗登さんは「一人ひとりが勉学に励み、専門性を身につけ、個性や能力を高めたい。進徳館の実学の精神を受け継ぎ、校風を遵守する」と宣誓した。 -
村職員の名刺に企業広告、若手女性職員のアイデアで
宮田村は新年度から、職員の名刺裏面に企業広告を掲載している。公募により村内の8社を採用し、期間は1年間。対外的に幅広く配られる職員名刺の効力を活かして、PRにつなげる。
名刺1枚に4社の広告を掲載。採用した企業以外に村外からも問い合わせがあった。
名刺に広告を載せるアイデアは、若手女性職員の発案。この職員は「(民間と)一緒になって村をもっとアピールできれば」と話した。 -
市営球場 改修に向け08年度から設計取り組む
伊那市教育委員会は来年度、老朽化が進む同市中央区の市営球場の改修工事に向け、耐震診断・設計業務委託費用800万円を新年度当初予算に盛り込んだ。09年度から改修工事は始まり、1、3塁側スタンドを取り壊すなどして、グラウンドを芝生で囲んだ形の球場に生まれ変わる。
市営球場は1947年の建設。面積1万7780平方メートル、両翼90メートル、センター120メートルで、収容人数1万1千人。建設から約60年が経過するコンクリート造りの1、3塁側スタンドは老朽化のため取り壊し、外野席の盛り土は取り除く。76年に改築した同造りのメーンスタンドは、耐震診断を受けてから補修するか決める。
球場の改修工事に向け、2006年、庁内で検討委員会を発足。市営球場の今後の在り方としては、球場に隣接する伊那公園と一体感を持たせるため、「開放的でフラットなイメージ」へと改修することが決まった。改修費用は合併特例事業債。
関係者は「今後、県営伊那球場は競技をするための設備を充実させ、市営球場は市民が気軽に利用できる球場へと変え、2つの球場の位置付けをはっきりさせていきたい」と話している。
老朽化が進み、09年度から改修工事が始まる市営球場 -
グランセローズ南箕輪キャンプ終了 壮行会
南箕輪村の大芝野球場で第2次キャンプを終えた、BC(ベースボール・チャレンジ)リーグの信濃グランセローズは3日、村を離れた。壮行会で同球団を受け入れた、唐木一直村長ら関係者は今シーズンの活躍を期待した。
同球団は3月23日、同村で第2次キャンプイン。11日間のキャンプにより、順調な仕上がりを見せる選手たちに対し、唐木村長は「目つきが去年と変わり、今年は優勝を目指して頑張れると思う。長いシーズンが始まるが、県民の期待を背負い頑張って」と激励した。
三沢今朝治球団社長は「短い期間だったがそれぞれ成果はあった思う。今年1年間、グランセローズをよろしくお願いします」とあいさつ。今井主将は「今シーズンの優勝で恩返しをしたい。シーズンが終わったとき、喜んでもらえるよう頑張りたい」と意気込みを語った。
壮行会では選手らが宿泊した大芝荘、大芝の湯から球団に対し、ドリンク2ケースの贈呈があった。
2008年度シーズン、上伊那地方では5月5日(対戦チーム・新潟)、9月15日(同・石川)の2試合を県営伊那球場で行う。
バスに乗り込む選手たちを見送る村関係者や支援者たち -
中山間地の栽培に適した新品種のダッタンソバをタカノと信大が協同開発、伊那市内の遊休農地などで栽培開始
タカノの(本社・宮田村、鷹野準社長)保健福祉関連事業部と信州大学農学部の井上直人教授が共同開発してきた新種のダッタンソバ3品種がこのほど、種苗登録を完了し3日、報道関係者に公開された。今回開発したダッタンソバは、ルチンなどの栄養素を豊富に含むことに加え、収量が普通のソバの2倍確保できるが、普通のソバ同様、手間はかからない。また、表皮が固く、鳥害を受けにくいのが特徴。このことから、産学官連携の一環として同事業の栽培を担う伊那市は、農業者が高齢化し、野生動物の農作物被害が深刻化する中山間地でこのソバを普及したいと考えており、タカノとの契約栽培のもと、生産を進めることで、生産から販売、流通までの一環したルートを確立する。また、タカノは、ダッタンソバの栄養効果を生かした商品開発を進め、食品の安全性や健康を重視する消費者市場への参入を狙う。
今回種苗登録した新品種は成熟期が異なる3品種。2000年から開発に着手し、今年2月に「気の力」「気の宝」「気の豊」として品種登録された。
今後は伊那市内で試験栽培を開始するため、現在長谷、高遠地区などの中山間地を中心にこのソバを栽培してくれる農家を募集している。
昨年の市内のソバの作付けは約220ヘクタール。ソバの栽培は手間がかからないため、取り組む農家もいるが、市の交付金を受けてもほとんど収益はないのが現状。しかし、このソバを生産した場合、補助金を受けながら販売収入も得られるため、従来よりも収益性が高くなると見込まれる。
また、二次製品についても、現在国内に出回ってる生そばの8割が外国産のそば粉であることから、タカノの企画室臼井敏行室長は「現在国内には安心・安全を求める消費者ニーズがある。また、今回のソバは収量が一般の約2倍確保できるため、商品価格も一般のそばと同じくらいで販売できると思う。そう見ればニーズはあると思う」と話していた。
タカノでは今後、今年の収穫を待って新商品の開発を進める。 -
林野火災予防パレード実施
山火事予防意識の啓発を目的とする「林野火災予防パレード」が3日、上伊那伊北4市町村であった。同地区を管轄する関係行政機関の各担当者が集まり、広報車などで各地区を巡回=写真。山火事予防を呼びかけた。
パレードは例年、農繁期を前にしたたき火や山菜採りで山に入る人が増えることで、山火事の発生する危険が増えるこの時期に合わせて実施している。
出発に先立ち、上伊那地方事務所の宮坂正巳所長は「この時期は風などが強くなる気象条件に加え、山へ入る人が増えるなどといったことから火事が発生しやすくなる。本日のパレードを通じて、地域のみなさんに山火事予防に努めてもらい、森林を守る意識を高めていただきたい」と語った。
上伊那地区で昨年発生した林野火災の件数は9件で、焼失面積は39アール。たき火を原因とするものが全体の56%を占めており、前年比5件増となった。また、08年に入ってからもすでに3件の林野火災が発生している。
4日は伊南4市町村で同様のパレードをする。 -
西部ふれあいサロン・西部診療所開所式
箕輪町が上古田に新築した西部ふれあいサロン・西部診療所が3日、開所した。町理事者、町議会議員、診療所医師、地元西部4地区の区長が出席して開所式があった。
町直営西部診療所の老朽化に伴い診療所と、高齢者のサロン機能を充実させ世代間交流のできる場としてサロンを併設した。
延床面積は133・32平方メートル(ふれあいサロン101平方メートル、診療所32平方メートル)。木造平屋建で診療室、処置室、カーペット敷きの「ふれあい広場」、畳で掘りごたつがある「ふれあいサロン」、事務室、トイレ、ミニキッチンなどがある。
地域介護・福祉空間等整備事業で総事業費は約2813万円(国の補助金2040万円)。診療所部分は町一般財源で改築した。
平沢豊満町長は、「お茶飲みをし運動し、また診療を受けるという複合施設。西部地区の健康作りの核施設として十分ご利用いただきたい」とし、診療を受け持っている福島病院の福島雅夫医師に「西部の皆さんが本当に頼りにしているこの地区の医療の一端を担っていただく。お願いします」とあいさつ。福島医師は、「微力だがこの地域の健康の維持増進に努めたい」と話した。
施設を管理する上古田区の唐沢千洋区長は、「高齢化率の高い地区なので施設に医療とサロンが併設された心強さは地元にとってはありがたい。地域でこの施設を支えていきたい」とあいさつした。
診療日は月・木曜日。工事期間中は上古田公民館内に仮診療所を設けていたが、同日から新施設で診療を始めた。 -
宮田村保育園入園式
宮田村の3保育園は4日、入園式を各園で開いた。梅の花が咲き揃う春本番の陽気に恵まれ、緊張気味の新入園児が登園。友情深める集団生活が始まった。
中央保育園の入園式は、新入園児が保護者とともに入場。
年長、年中のお兄さん、お姉さんが拍手で迎え、さっそく一緒に歌って心を通わせた。
関礼子園長は「保育園は楽しいことがいっぱい。仲良く遊びましょう」とあいさつ。
式終了後は親元を離れて、それぞれのクラスへ。寂しさを隠せない子どもの姿もあったが、おやつのバナナを食べて、元気に新生活をスタートさせた。
3保育園の新3歳児(年少)入園者は中央保育園が25人、東保育園が38人、西保育園が28人で計91人。