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駒ケ根市社会福祉協議会、本年度から緊急サポート実施へ
駒ケ根市社会福祉協議会は本年度、「子育て緊急サポート事業」を開始する。緊急の事態が発生した時、事情でどうしても対応できない家庭を支援する事業で、急な残業で保育園に迎えに行けない家族の代行、共働き家庭の病児の一時預かりなどを有償で提供する。
開始時期は10月ころを目途としている。担当者は「利用者家族が本当にこのサービスを必要としているのかをしっかりと見極め、サービスを提供していきたい」としている。
この事業は県社協の指定事業で、県内では昨年、長野市、安曇野市、飯田市の社協が取り組みを開始。本年度は上田市、諏訪市でも始める。
事業を担うのは一般から募るボランティアで、6月ころから研修講座を開講し、子育て支援の基本、緊急時の対応方法などを学んでもらう。
しかし、こうしたサービスは有償であるがために、安易に利用されるケースもある。安易な利用を避けるために駒ヶ根市社協は、サービスの利用を希望する家族と面接し、本当に頼れる人がいないのかどうかなどを、しっかり話し合っていきたいとしている。
担当者は「ただ『安いから』と安易にサービスを利用するのではなく、若いご家族には家族やご近所など、周囲との関係を築く努力をしてもらいたい。そうしたことも一緒に考えながら、サービスを提供していきたい」と話す。
また、本当にサポートを必要とする家族には、その家族の状況に合ったボランティアを探し、サービスを提供できるよう、体制を整えていく。 -
心の病と向き合う「さくら」が家族と仲良く花見
宮田村の心の病と向き合う当事者グループ「さくら」と、同家族会の「陽だまりの会」は12日、中越区の北の城で花見を行った。満開のサクラが一行を出迎え、美味しい料理に舌鼓を打ちながら宴を楽しんだ。
花見をするのは昨年に続いて2回目。約30人で訪れ、咲き誇る花々に歓声をあげた。
「心の病は当事者も家族も交流するのが難しい環境にあるが、さくらも陽だまりの会も積極的な活動をしている。今後もふれあいを深めていきたい」と関係者は話していた。 -
宮田宿本陣で夜桜妖艶に初のライトアップ、
県宝指定の宮田村新田区「宮田宿本陣旧新井家住宅」で、敷地内にあるシダレザクラの夜間ライトアップが初めて行われている。「違った雰囲気も楽しんでもらおう」と村観光協会が企画。江戸時代の歴史的建造物と一緒に照らし出される2本のサクラは妖艶(ようえん)さを増し、訪れた人たちの目を楽しませている。
1987(昭和62)年に町一区から、新田区ふれあい広場近くの文化会館西隣に移築された本陣。
シダレザクラはそれ以前の1967(昭和42)年に、地元の青年会が宮田観光ホテルのオープンにあわせて沿道をサクラ並木にしようと植樹したうちの現存する貴重な2本とされ、今でも毎年見事な花を咲かせている。
昼間とはまた違った雰囲気で、夜空に浮かび上がるサクラ。散り終わりまで毎日午後6時半から9時半まで点灯しており、新たな夜桜の名所となりそうだ。 -
里宮神社創建120周年、20日に例大祭
宮田村駒ケ原にある駒ケ嶽里宮神社(加藤恭一氏子総代)は創建120周年を迎え、20日の例祭で記念事業を行なう。氏子の寄進により新調した幟(のぼり)と小旗の御眼明け(おめあけ)神事のほか、恒例の演芸大会も充実させて、町三区と大田切区の一部に広がる約250戸の氏子が盛大に節目を祝う。
城倉将英さんを委員長に120周年記念実行委員会を組織して準備。白鳥剛村教育委員長が同神社の由来などを冊子にまとめ、当日お札とともに氏子各戸に配布する。
新調した幟と小旗は町三区の染織家細田伊佐夫さんが製作を手がけた。
宮田村誌や今回まとめられた冊子によると、1887(明治20)年「神風講社駒ケ岳会」の教会所に西駒ケ岳中岳にある「駒ケ岳神社」を分祀(ぶんし)して里宮神社となった。焼失にもあったが、1894年に現在の地に社殿が完成。以降も氏子が地域の守り神として大切にしてきた。
加藤氏子総代も「今回の記念事業も氏子の協力あってこそ」と話す。
20日は午前7時から御眼明け神事を行い、幟を掲揚。例大祭は9時半、10時20分からバンド演奏で11時から演芸大会を開演する。 -
宮田小、中学校の給食費値上げ
原材料の高騰と食の安全を守るため宮田村宮田小、中学校は本年度から給食費の値上げに踏み切った。1食あたり小学校で26円、中学校で29円の上昇だが、両校は既にPTA理事会などに報告し、文書でも保護者に伝えており「給食の充実を図るためにも理解して頂いている」と話す。
小学校は一食あたり現行244円が270円、中学校は現行271円が300円に。
年間にすると小学校で5万4810円となり5210円、中学校は6万円で6千円のそれぞれ負担増となる。
4月分から適用しているが、給食費の支払いは年間10回の分割方式のため5月の徴収が初回となる。
小学校は9年ぶり、中学校は12年ぶりの値上げ改定。
両校は今までも地元農家の協力を得ながら安価で安全な食材を活用するなどやり繰りしてきたが、油や小麦粉、そして肉類なども軒並み10縲・0%近く値上がりしており苦汁の決断をした。
「既製品に頼らず、手づくりにこだわりながら安価な費用を維持してきたが限界。負担をかけるが栄養価を維持し、さらに安全安心な給食を守っていく」としている。 -
宮田村商工会青年部総会
宮田村商工会青年部(小田切等部長)は15日、通常総会を開いた。4人の新入部員を迎え、引き続き地域の元気の源になって精力的な活動を行っていく。
名物丼の販売促進から村議選立候補予定者の公開討論会開催まで、地域を巻き込んだ多彩な活動を展開する同青年部。
総会では本年度の事業計画を承認し、小田切部長は「多くの協力で大きな成果をあげることができ、宮田村を広くPRできた。厳しい時代だが、将来を見すえて若者らしく行動に移していこう」と54人の部員に呼びかけた。
新しく入部した下井明人さん、酒井大介さん、清水博行さん、西澤明さんには、小田切部長からバッジを貸与。代表して下井さんが「微力ですが全力で臨みます」と抱負を語った。
3月末で年齢満了に伴い青年部を卒業した前林裕一さん、山田康治さん、伊東良文さんの3人には感謝の表彰状を贈呈。「多くの仲間に恵まれ、時間を共有できたことをうれしく思う」など一人ひとりあいさつした。 -
高遠城址公園でさくら茶サービス
伊那市商工会女性部(池上幸子部長)は16日、高遠城址公園で花見客にさくら茶をサービスした。17日午前10時からもある。
1500本のタカトオコヒガンザクラは満開で、公園内は花見客で大にぎわい。南曲輪(ぐるわ)に設けたサービスコーナーは開始時刻前から200人が並ぶほどで、部員約20人が接客に追われた。
さくら茶は部員の手作りで、地元産の八重桜を1年間、塩づけにした「桜志津久(さくらしづく)」を使用。高遠まんじゅうの試食と合わせて、1日3千人分を用意した。
湯の中で桜の花びらが広がり、花見客は「桜の香りがしておいしい」とさくら茶をすすった。
このサービスは20年ほど続き、池上部長は「さくら茶でもてなすことで、全国各地から来た花見客に高遠へ来て良かったなという思い出を作ってもらえれば」と話した。 -
【登場】南箕輪南部小学校長 日岐博子さん(57)
教員生活36年目の本年度、南箕輪南部小へ赴任。校長職は初めてとなる。「最初は不安な気持ちでいっぱいだったが、児童や先生、地域の人の顔を見たら不安が取れてきた。全校の触れ合いの輪がどんどんと広がっていければ」と期待で胸を膨らませている。
伊那市西春近の生まれ。信州大学教育学部を卒業し、1973(昭和48)年、下伊那郡阿智村の伍和小学校(現阿智第二小)で教員生活をスタート。その後は、宮田、西箕輪、西春近北など上伊那の小学校へ赴任し、前任校の新山小で教頭職に就く。南箕輪南部小は9校目となる。
ピアノ演奏の趣味を生かし、これまでの赴任先では児童たちと毎朝、校歌の練習に取り組んできた。低学年を担当することが多かったという理由もあり、入学直後の子どもたちとは歌を通じて交流してきた。「児童と接する中で、いつも心掛けていることは、子どもたちにとって学校が楽しい場所であること」
周辺に川が流れ、森に囲まれ、南アルプスの雄大な姿を望めることのできる南箕輪南部小は、素晴らしい環境竏窒ニ好印象。「木の温もりなど、自然豊かなこの環境を生かし、学校内外のコミュニケーションを大切にしていきたい。地域に学校の情報を発信し、地域に信頼される学校づくりを進めたい」
義母、夫、長男との4人暮らし。箕輪町木下。 -
【古文書研究家 新井勇さん】
三重高等農林学校(現三重大農学部)に進んだが、太平洋戦争激化のため、1943(昭和18)年に繰り上げ卒業となって台湾に出兵した。終戦から1年後の46年に復員。教員となり、県内各地の農業高校で教壇に立った。校長も務め、60歳で定年退職した。
妻を亡くしたのはその直後。
「大きなショックだった。数年間というもの、精神的に深く悩んだが、いつまでも悩んでばかりいないで、何かやらなければいけないと思うようになった」
そこで、あえて専門だった農業研究とはまったく違う古文書を勉強の対象に選んだ。家に古文書があったわけでもなかったが、興味はあり、いつか機会があったらやってみたいと思っていたからだ。市立博物館の古文書講座に参加し、熱心に勉強を始めた。
「古文書は現代の文字と違って崩し字が多いから読むのが大変なんだが、中でも特に難しいのは日記。人に見せるつもりで書いたわけじゃないので字にくせが強く、解読に手間がかかる。それだけに内容が理解できた時はうれしいね。いろいろな文書を読むうちに珍しい事実が分かった時の楽しさもまた格別だ。古文書を読むと、さまざまな時代に生きていた昔の人の考え方や行動が分かる。人々の生活の証しなんだ。歴史をさかのぼって先祖の歩みをたどる旅のようなものだね」
短期間で急激に伸びた実力が認められ、4年目からは早くも同講座の講師を務めることになる。
「力がないと人さまに教えることなどできない。もっともっと勉強しなくては」と、古文書インストラクターの資格取得を決意。NHK学園の通信講座を受講し、3年後に難関の試験合格を果たす。
講座ではただ読むだけではなく、歴史的、社会的な背景を重視することを心掛けた。文書がどのようにしてできたのかを理解してもらおうと、さまざまな副資料を作成して講座で使った。
「講師の仕事の半分は教材となる古文書を探してくることだ。個人的な手づるなどないから足で稼ぐだけ。各地の博物館はたいてい、地域のどの家にどんな古文書があるか分かっているので、リストを見せてもらい、私が直接行ってお願いするんだ。お借りしてコピーさせてほしいと頼むと、ほとんどのお宅は快く貸してくれるが、すべての家で『はい、どうぞ』というわけにはいかない。中には絶対に貸さない、見せないという家もある。貴重な物だから仕方ないがね」
18年間務めた講師はこの3月いっぱいでやめた。これからは余力を好きなことに向けたいという。
「ボケたつもりはないが、教えるからには万一にも間違ったことを言ってはならないから。もったいないと言ってくれる人がいるうちにやめるのが花だよ。まあ、個人的にやりたいこともあるしね。地元の上赤須や赤穂の資料を調べて郷土史を執筆したいんだ。体だけは丈夫だが、年取ってずくがなくなったので、一体いつのことになるか分からんがね」
(白鳥文男) -
JA上伊那
北部・南部ローンセンター・くらしとマネーの相談室開所JA上伊那の北部、南部ローンセンター・くらしとマネーの相談室が14日、北部は箕輪町木下の旧JA木下支所、南部はJA駒ヶ根支所構内にオープンした。現在伊那市にあるローンセンターと合わせた3拠点化により、地域により密着したサービス提供で利用者ニーズに応える。
北部エリアは辰野町、箕輪町。南部エリアは駒ヶ根市、飯島町、中川村、宮田村。それぞれ職員を4人配置する。うち1人はマネーアドバイザー。ローンセンターは平日午前8時半縲恁゚後7時、土・日曜日は午前9時縲恁゚後5時で、ローン相談に対応する。
くらしとマネーの相談室では、マネーアドバイザーがお金に関する相談窓口として対応するほか、各種セミナーや相談会の開催などに対応する。
各支所金融課の渉外担当者の活動拠点として管理や指導、相談などの支援機能も持つ。
問い合わせは北部ローンセンター(TEL79・7010)、南部ローンセンター(TEL81・1131)へ。 -
駒ケ根市壮年ソフトボール大会が開幕
第26回駒ケ根市壮年ソフトボール大会の開会式が12日夜、市営グラウンドであった。壮年14チーム、実年13チーム、シニア11チームの選手らが集まり、けがのないように気を付けながら、今シーズンのプレーを楽しむことを誓った。
市壮年ソフト連盟(小松照一会長)の主催する大会で、壮年(40代)、実年(50代)、シニア(60代)の3クラスに分かれ、それぞれ優勝をかけて10月までの間、試合を展開する。
壮年、実年についてはこれまでリーグ戦となっていたが、今年は試合数を増やすために総当たり戦に変更。シーズン中は全228試合が行われ、1チーム当たり10縲・3試合をこなすことになる。
選手宣誓では、昨年壮年で優勝したT4の小原透浩さん(40)=北町=が「自分たちが壮年であることを自覚し、自分の体と相談しながら好プレーを心がけ、試合で好プレーが出せなかった時は酒席での好プレーを出せるよう心がけ、けがのないよう試合に臨みたい」と宣誓し、会場の笑いを誘った=写真。
また、小松会長は「本年度は前年と異なる試合体系になるが、けがをせず、飲酒運転は絶対しないということを胸に置き、1年間、試合を楽しんでほしい」と選手に呼びかけた。 -
伊那公園で「健康歩道を歩き・太鼓演奏を聴き・カラオケを楽しみながら食事をする会」
伊那市の伊那公園で13日、「健康歩道を歩き・太鼓演奏を聴き・カラオケを楽しみながら食事をする会」(伊那公園桜愛護会主催)があった。満開に咲く桜(ソメイヨシノなど約280本)の下、大勢の家族連れが集まった。
和太鼓演奏には地元の小出太鼓や伊那太鼓のほかに、南箕輪村の鼓龍太鼓が加わり、公芝生広場の特設ステージで演奏を披露。
また今年は、足裏のつぼを刺激する健康歩道で、地元の保健委員らが健康歩道の正しい歩き方を指導するコーナーの手前に、「みはらしの湯」から借りた足湯の風呂桶(おけ)で足湯コーナーも設置。桜を見ながら、くつろぐ人が多かった。 -
駒ケ根市の共同募金高額寄付者に感謝状贈呈
長野県共同募金会(藤原忠彦会長)の感謝状贈呈式が15日、駒ケ根市役所であり、07年度共同募金において、多額の寄付をした駒ケ根市内の個人、団体3者に、駒ケ根市会長の杉本幸治市長から感謝状が手渡された=写真。
感謝状を受けたのは個人で3万円を寄付した竹内寿一さん(72)=上穂=ほか、駒ケ根ライオンズクラブ(5万円)、駒ケ根ロータリークラブ(10万円)の3者。
杉本会長は「みなさんのこうした協力を得て、住み良いまちづくりを進めていきたいと思う。今後もよろしくお願いします」と感謝の気持ちを述べた。
また、竹内さんは「30年前、父親が亡くなった時に禁煙会から還付金が返ってきた。それを寄付したのがきっかけで、募金活動を継続している。福祉に役立ててもらえれば」と話していた。 -
信大の大谷教授 日本農学賞受賞
信州大学大学院農学研究科の大谷元教授(58)=南箕輪村=がこのほど、日本農学賞を受賞した。牛乳たんぱく質の免疫調節機能を中心とした32年間の研究業績が認められ、同大学出身者として2人目の栄誉を手にした。
賞は日本農学会が授与する「日本の農学研究者間における最高の賞」とされ、本年度7人が受賞。5日、東京で受賞式があり、大谷教授は「信じられないこと。これまでの研究で大変だったことはない。すべて研究を支えてくれた人たちのおかげ」と語る。
大谷教授は、牛乳アレルギーを引き起こす原因となる抗体を作り出さないため、牛乳たんぱく質の分子を小さくする研究で、牛乳本来の風味を残し、アレルギー症状を起こさない領域を発見。この研究は、育児用調製乳の商品化に実用された。
また、アレルギーの原因物質となるたんぱく質を免疫調節し、健康維持に寄与するため、免疫力を高める家畜飼料を実用化した。
今後もアレルギー症状の解明に尽力する大谷教授は現在、花粉症低減化の食品素材の研究を進めている。
日本農学賞を受賞した大谷教授 -
伊那市富県の旧庄屋屋敷保存活用で郷土文化再創生へ
地域生活文化道場「伊那庄屋館」プロジェクト始動伊那市富県にある、かやぶき屋根の旧庄屋屋敷を郷土文化の技と志を学ぶ場として再生を目指す、地域生活文化道場「伊那庄屋館」プロジェクトが動き出した。新しい日本を創造する市民のためのネクストリーダー養成学校「NPO法人一新塾」(東京都)の21期生有志でつくるプロジェクトチーム「地域生活文化道場チーム」(八木晴之リーダー)の取り組み。所有者の埋橋さち子さん=伊那市山寺=から空家になっていた屋敷を借りて保存活用し、「郷土の文化再創生」をコンセプトに地域活性化の拠点として新たな命を吹き込もうとしている。
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タカトオコヒガンザクラ1500本が満開
「天下第一の桜」と称される高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラが15日、満開を迎えた。昨年に比べて3日遅いが、ほぼ例年並み。20日ごろまで楽しめる。
公園内には、樹齢140年の古木を含めて1500本があり、県の天然記念物に指定される。花はソメイヨシノよりやや小ぶりで、雲のようにもくもくと咲くのが特徴。昨年より花びらの薄紅色が濃いという。
花見客でにぎわい、静岡県から来た女性(67)は「桜の本数が多くて見事。山がかすんで見えないのは残念だけど、本当にきれい」と感激していた。 -
城址公園で高遠ばやし巡行
伊那市の高遠城址公園で14日夜、高遠ばやしの巡行があった。タカトオコヒガンザクラは八分咲き。ライトアップされた夜桜の下を高遠ばやし保存会員約20人がゆっくりと練った。
高張ちょうちんを先頭に、三味線、横笛、太鼓などが続き、「はーおう」のかけ声で高遠閣を出発。行きはテンポの緩い本ばやし「松ばやし」「南蛮ばやし」、帰りはテンポの早い帰りばやし「御箏(おんこと)ばやし」「勢能(せのう)ばやし」を演奏した。
夜桜と一緒に、写真に収める花見客が目立った。
観桜期に合わせた演奏は6年目で、小松友衛会長は「これだけ満開に近い桜を見ながらの巡行は最高」と話した。
高遠ばやしは8つの町内に残り、それぞれ独自の曲を持っている。
巡行は17日午後7時からもある。雨天中止。 -
地域公共交通活性化事業に認定
公共交通の活性化や再生に取り組む地域の事業を支援するため、国土交通省が08年度に新設した「地域公共交通活性化・再生総合事業計画」の対象事業に、伊那市と市内を走る公共交通機関の運行事業者らでつくる法定協議会が策定した事業計画が15日付で認定された。
計画の対象は市内全域。市街地循環バス、デマンドタクシー、循環タクシーなどの公共交通機関の効果的な運行を目指してネットワークを再編するほか、伊那竏猪リ曽連絡バスの運行により、両地域の一層の連携促進と新たなニーズ開拓を目指す竏窒ニしている。3年間の事業期間中、運行の状況を見ながら問題点を把握し、さらに改善を進めていく計画。
各交通機関の利用状況の評価、検証などを含めた08年度の事業費は約9千万円。補助金は事業費の2分の1で、補助金交付の申請手続きを経て金額が決定する。国の08年度予算枠は30億円。
小坂樫男市長は「ごんべえ号バスの利用者が少ないのが悩みだが、コースや運行時間を変えてみるなどいろいろと試行し、利用向上につなげていきたい」と話している。
認定を受けたのは全国で59件、県内では伊那市のほかに飯田市、上松町など7件。 -
伊那節まつり
伊那節の歌詞や由来を刻んだ伊那公園の「伊那節発祥の地」石碑の前で15日、第49回伊那節まつりが開かれた。満開の桜の下、伊那節保存会(鈴木一比古会長)が華やかに伊那節を披露=写真。出席した約40人の観光関係者らを楽しませた。
玉ぐしをささげるなどの神事の後には観桜会が催され、出席者は目の前いっぱいに広がる満開の桜を眺めながら、伊那節談義に花を咲かせた。
主催者を代表して伊那商工会議所の向山公人会頭は「伊那節に歌われている高遠は伊那市と合併し、木曽は権兵衛トンネルで結ばれた。時代の変化を感じるが、伊那節は地域の伝統として変わらずに受け継がれていってほしい」とあいさつした。
祭りは48年前、伊那市と伊那商工会議所が建立した石碑を桜の季節に合わせて除幕したのを機に始まり、毎年この時期に桜を楽しみながら行われている。 -
山寺活性化協議会発足
伊那市山寺地区の商店など約180事業所が加盟する伊那商工会議所山寺支部は、同地区内の高尾公園管理委員会、伊那北周辺活性化委員会を統合し、4月から名称を新たに山寺活性化協議会として活動を始めた。14日、役員会総会を開き、08年度の事業計画・予算案を承認した。高尾神社例大祭、祇園祭、伊那祭り、商工会議所商工祭協賛などに取り組んでいく。新理事長には矢野昌史さんを選出した。矢野さんは「できれば若い人たちに受けてほしかったが、やるからには頑張る」とあいさつした=写真。
最後の山寺支部長となった高山光春さんは「環状北線が開通するなど、山寺地域は伊那市の北の玄関口として重要な立場になってきた。山寺と伊那市が総合的に発展していくためにはこの際、新たな取り組みが必要だ」と趣旨を説明した。
三役は次の皆さん。
▼理事長=矢野昌史▼副理事長=名和義浩、熊谷健▼会計=宮下浩 -
すこやか会がプルタブ寄贈
伊那市の伊那地区保健委員のOBでつくる「すこやか会」(野沢伊代子会長、95人)は15日、会員がこの1年間に集めたアルミ缶のプルタブ約30キロを伊那市社会福祉協議会(御子柴龍一会長)に寄贈した。野沢会長と副会長の久保村玲子さん、会計の種橋節子さんが市社協を訪れ「ささやかなボランティアだが、お役に立ててほしい」と述べた=写真。御子柴会長は「これだけ集めるのは大変なこと。品物は金を出せば買うことはできるが、こうして皆でリサイクルすることに意味がある」と感謝した。
市社協はアルミがある程度集まったところで換金し、福祉用品の購入代金に充てることにしている。 -
伊那公民館女性教室開講
「女性の生き方について考えてみよう」をテーマに1年間さまざまなことを学習する伊那公民館(武田登館長)の女性教室が開講した。14日、同公民館で開講式が行われ、和気あいあいの活動をスタートさせた=写真。参加者は昨年度より2人増の52人で、新規受講者は9人。学級長の田畑幸子さんは「健康が第一。教室に参加できる感謝の心を持って一年頑張っていきたい」とあいさつした。
武田館長は「多くのクラブやサークルなどがあるが、この教室のように新たな参加者が増えるのは珍しい。先輩と一緒に楽しく勉強しよう。1年間一生懸命学習し、世のために行動してほしい」と呼び掛けた。
教室は毎月第2月曜に開かれ、講義、実技、研修視察などを行っていくほか、自由参加のクラブ((1)健康体操(2)民謡踊り(3)押し花絵(4)マレットゴルフ)もあり、3月まで学習と交流を楽しむ。 -
南箕輪村知的障害者育成会 08年度総会
南箕輪村知的障害者育成会(手をつなぐ親の会)は16日夜、村社会福祉協議会内にあるボランティアセンターで2008年度総会を開いた=写真。今年度事業計画・予算など3議案を承認。役員改選では会長に有賀一夫さんを再任した。
有賀会長は「福祉政策が目まぐるしく変わる中、自分たちが何をすべきかを勉強しながらやっていきたい」とあいさつした。
来賓の唐木一直村長は「村としてもみなさんを支援し、一緒になって問題を考えていきたい」と祝辞。また、07年度しゅん工の「高齢者・障害者交流施設」の利活用方法について、「みなさんの意見を聞きながら進めていきたい」と触れた。 -
宮田村ゲートボールリーグ開幕
宮田村ゲートボールリーグ協会は15日、半年間に及ぶリーグ戦を開幕した。大田切が優勝した昨年と同じ6チームが参加。総当り25試合で優勝を争う。
90代の2人を筆頭に70代以上が大半を占めるが、さっそく元気ハツラツプレー開始。チームプレーで勝利を目指した。
最高齢92歳でリーグ戦会長を務める加納義厚さん=大田切=は「ゲートボールは頭も使うのが楽しいねぇ」と、・ス球春・スの到来を待ちかねていた様子。
試合は毎週火曜日。参加チームは町一区、町二区、町三区、大田切、つつじが丘、大原
で10月中旬まで熱戦を繰り広げる。
今年度新たに協会長に選ばれた杉本吉男さん=つつじが丘区=は「実力伯仲しており、素晴らしい戦いになると思う。仲良く楽しく親睦深めれば」と話した。
本年度の協会役員は次の皆さん。
▽会長=杉本吉男(つつじが丘)▽副会長=宇佐美正治(大田切)▽会計=南澤ひで子(町三区)▽事務局=唐澤正一(大原)▽審判長=塩澤健▽地区理事=太田知恵吉(町一区)矢亀誠一(町二区)丸山恵三(町三区)宇佐美正治(大田切)唐澤正一(大原)杉本吉男(つつじが丘)▽リーグ戦会長=加納義厚(大田切)▽同会計=滝沢英子(大原) -
後期高齢者医療制度、不安抱えて天引き初日
75歳以上の1300万人が加入する後期高齢者医療制度の導入で15日、加入者の年金から保険料の天引きが始まったが、宮田村の窓口には同日午前中までに3件の問い合わせや相談があった。大きなトラブルなどはないが、この日を迎えるまでも担当者は対応に追われており「今日は天引きになったばかり。支給された年金を金融機関でおろす、これからが問題。混乱がなければいいが」と気を揉む。
宮田村の加入対象者は3月末現在で1108人。このうち15日に天引きとなったのは746人。
相談や問い合わせは1日平均5件ほどだが、事情によって個々の内容が異なるために1件あたりの相談時間は平均20分と長い。村住民福祉課の担当者は「1日中対応だけで仕事が終わってしまうこともある」と嘆く。
村広報やチラシなどを全戸配布して説明も図ってきたが、それだけでは周知できない部分も多い。
「要請があればグループ単位などの説明にうかがうなどの手段もあるが、逆に混乱してしまっても」と、国の新たな制度に不安は続く。 -
山の音&手って市にぎやかに
春うらら、中川村の望岳荘芝生広場で13日、第4回桜まつり・山の音&手って市(アルプスコンサート)があった。村民有志でつくる実行委員会主催。
蟹沢かつひろさんのフォーク弾き語り、彦音のオカリナ演奏に耳を澄まし、満開のソメイヨシノを見上げ、陽春の一時をのどかに過ごした。
また、会場では手作りパンや菓子、中川焼き、手織りの袋物、紙細工、鉢花の販売、フリーマーケット、喫茶などが催され、来場者でにぎわった。 -
伊那ビジネス専門学校入学式
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校で12日、08年度入学式があった。2学科に12人が入学し、1年または2年間で専門知識や技術を学び、各種資格の取得に励む。
入学生は情報経理学科(2年制)11人、OAビジネス学科(1年制)1人。上伊那出身者がほとんどで、木曽、岡谷から各1人。
三沢岩視理事長は、「厳しい社会情勢であっても努力に努力を重ね、あらゆる資格を取り、社会に十分生かすことが皆さんに与えられた使命。頑張って」と式辞を述べた。
三沢清美学校長は、「自立して自信にあふれた立派な社会人になる目標がある。学生だが半分は社会人という意識で勉強に励み、教えを自分で考えて修得し自分の血となり肉としてほしい」と訓示した。
入学生を代表して伊那西高校出身の岩波茜さんは、「学生の誇りを持ち、学業に専念する」と宣誓した。 -
伊那市08年度第1回インターネット公売参加受け付け開始
伊那市は07年11月に初めて導入したインターネット公売の本年度第1回(通算4回目)の入札参加申し込みを28日まで受け付けている。公売物件は座卓、フロアスタンド、テーブルセット、応接セット、皿など計15点。
入札(5月7縲・日)に先立ち、物件を実際に確認できる唯一の機会として下見会を22日午前10時縲恁゚後4時に市役所103会議室で開く。
過去3回の公売では、第1回で見積もり価格8万6千円に対し落札価格18万1500円、第2回で同35万5800円に対し76万3564円、第3回で同6万9600円に対し14万9151円など、いずれも見積もり価格の倍以上で落札されている。本年度は8回の公売を予定している。
公売のHP(ホームページ)は伊那市の公式HPからアクセスできる。問い合わせは市役所(TEL78・4111)市民生活部税務課収税係へ。 -
伊那市知的障害者育成会総会
伊那市知的障害者育成会(手をつなぐ親の会)は12日、08年度定期総会を市福祉まちづくりセンターで開いた=写真。関係者約30人が出席。育成会大会、療育キャンプ、ふれあい広場、福祉大会への参加などを盛り込んだ08年度事業計画と予算案を承認した。役員改選が行われ、会長には城取勝茂さんが選出された。任期2年。
城取会長はあいさつで「昨年で施行2年目となる自立支援法で重い負担がのしかかってきていたが、本年度の改正で負担が軽減される。ほとんど収入のない知的障害者にとって大変ありがたい。関係者には引き続き協力をお願いしたい」と述べた。
正副会長は次の皆さん。
▼会長=城取勝茂▼副会長=桐野三男(総務)田中秀昭(同)中村美智恵(婦人部)諸田寿美枝(会計) -
「歌のワ」コンサート
伊那市を拠点に活動する合唱グループ「歌のワ」は13日、発足10年目を記念した第2回コンサートを伊那市の県伊那文化会館で開いた。交流のある東京都の「多摩童謡友の会」を迎えたジョイントコンサートで、童謡や懐かしい外国の歌などを熱唱した。
「歌のワ」の会員は60縲・0歳代を中心とした約110人。伊那市をはじめ箕輪町、駒ヶ根市など近隣からも参加している。
今回は戦後生まれの童謡の中から「春の風」「みかんの花咲く丘」など、外国の歌から「浦のあけくれ」「ウィーンわが夢の街」など12曲を披露した。
多摩童謡友の会は、美しい日本語を歌う-として「スコットランドのつり鐘草」「故郷を離るる歌」、中山晋平の曲「シャボン玉」「砂山」など10曲を熱唱した。
多摩童謡友の会を主宰する高山佳子さんによるステージのほか、「高遠は」「おぼろ月夜」など歌のワと多摩童謡友の会のジョイントステージも観客を楽しませた。