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伊那市子育てガイドブック08年度版完成
誕生から就学前までの子育て支援の一環として伊那市と市地域子育て支援ネットワーク連絡会が昨年度初めてまとめた「子育てガイドブック」の08年度版(A5判、29ページ)が完成した=写真。子どもに関する市役所への各種届け出方法や問い合わせ先、市が行っている支援の詳細や相談窓口、図書館や医院などの施設の案内などが系統別に見やすくまとめられている。本年度は新たに助産院の一覧なども加えた。
保健福祉部の原武志子育て支援課長は「昨年度版に寄せられた市民の意見を反映させ、分かりやすさと見やすさを第一に心掛けた。毎年度情報は増えていくが、その都度工夫を加えてさらに役立つものにしていきたい」としている。
市内4カ所の子育て支援センター、いなっせ内ちびっこ広場、各公民館で閲覧できるほか、希望者には14日から市役所と保健センターの情報コーナーで無料配布している。転入、出生届け提出時と3歳児健診受診時にはその場で配布する。 -
大萱福祉ふれあいの集い
伊那市の大萱社会福祉協議会は13日、大萱福祉ふれあいの集いを大萱公民館で開いた。100人近い住民が、脳をイキイキさせるための健康講座や落語などを楽しんだ。
地域のお年寄りを対象に年1回開く集い。本年度は、西箕輪公民館で開いている「脳イキイキ講座」の出前講座を大萱地区内2カ所で年間を通して開くことが決まっており、今年の集いは出前講座の拡大版の意味もある。
保健師による健康講座と手遊びでは、脳をイキイキさせるため前頭葉の活性化を図る方法を学んだ。衰えやすいと言われる前頭葉の活性化のために大切なことは運動、人との関わり、手先の作業、食事など。保健師は、週2、3回程度運動をする習慣をつけること、人が集まる場所に出向いて話をし笑うことなどをアドバイス。「脳イキイキの歌」を歌いながら手遊びをしたり、筋肉を伸ばすなど簡単なストレッチもした。 -
伊南行政組合、清水亀千代・駒ケ根市副市長を助役に選出
伊南行政組合(杉本幸治組合長)の臨時議会が14日、駒ケ根市役所であり、先日駒ケ根市の副市長に就任した清水亀千代氏(60)を同組合助役に選任する人事案件に、全会一致で同意した。
清水氏は「身の引き締まる思い。国、地方とも先行きが不透明な状況だが、伊南行政組合を通じて、地域課題に取り組み、地域福祉の向上、地域の発展に努めたい。そのためにまず、昭和伊南病院の安全・安心のより所としていくことが求められている。そのために最善をつくしたい」と語った。
また、宮田村の村議会選挙に伴なって不在となっていた議長には、前副議長の前原茂之議員(65)=中川村=を指名推薦により選出。また、副議長には織田信行議員(64)=飯島町=を選出した。 -
駒ケ根ソースかつ丼会、15周年に合わせてイメージソングの作成など記念イベントを展開
駒ケ根市内の飲食店などでつくる「駒ケ根ソースかつ丼会」(会員42事業所、下平勇会長)は、今年15周年を迎えることに合わせてイメージソングの作成など記念イベントを展開する。
まちおこしの一環としてソースかつ丼のPR、普及に取り組んできた同会では、これまでもマップやのぼり旗の作成、看護大学歓迎かつ丼無料配布、B竏・グランプリへの参加などをといった事業に取り組んできた。
そんな中、本年度は15年の節目に当たるため「ソースかつ丼の本場」として躍進しよう竏窒ニ、各種記念事業を企画。
具体的には▽イメージソングの作成▽スタンプラリーなどを通じたお客様還元事業の実施▽記念式典の開催竏窒ネどを予定しており、詳細は今後の役員会でつめていく。
14日の総会で新規事業の承認を得た下平会長は「『ソースかつ丼と言えば駒ケ根』というPRも着々と進んでいる。食によるまちおこしが各地で取り組まれる中、卵で閉じたかつ丼ではなく、地域独自で食していたソースをかけたかつ丼を『ソースかつ丼』と名付け、先駆的に取り組んできた自負がある。15周年を機に、お客様に喜んでもらえる事業に取り組みたい」と語った。 -
昭和伊南病院の救命救急センターの機能につき県が独自調査する方針 - 杉本組合長「県としても一定の責 任を果たすべき」と言及
14日に開かれた伊南行政組合臨時議会(組合長・杉本幸治駒ケ根市長)で杉本組合長は昭和伊南病院の新型救命救急センターの機能につき、県が独自で機能評価を行う方針であることを報告した。杉本組合長は県の方針の意図を測りかねている心情を示し「県としても一定の責任を果たすべき」として、同病院をセンターに指定している県も、センター運営に協力すべき」とを強く訴えた。
県衛生部から昭和伊南病院の救命救急センターの機能評価の申し出があったのは先月25日。県衛生部によると「毎年国の方で実施している機能評価が、今年は遅れていることから、適切な機能評価を行うため、県独自の評価を行うことにした」としている。
しかし、今年3月には伊那中央行政組合(組合長・小坂樫男伊那市長)が、伊那中央病院を救命救急センターに指定することを求める要望書を県へ提出しするなど、ここへきて救命救急センター移転問題が浮上しているだけに、伊南行政組合事務局長を兼務する昭和伊南病院の渋谷勝清事務長は「昭和伊南は06年に新型救命救急センターとしてスタートしたばかり。救急センターは県内に6施設あるのに、どうして最初に昭和伊南病院なのか疑問。県としても責任を持つべき」と、県の姿勢に不信感を募らせている。県は「現段階でそういうことは考えていないが、地元からのそういう要望もあるので、適切に機能を評価したい」としている。 -
箕輪町子育て支援センター開所
箕輪町は15日、子育て支援センターを同町松島の「いきいきセンター・サンライズ」内に開所した。利用対象は0縲・歳児とその保護者(保育園に通園兄・姉がいる場合は一緒に来所も可)。午前9時から午後4時まで(水、日曜日定休。祝日、年末年始、盆は休み)利用できる。
子育て支援センターは親子が楽しく遊べる場所の提供のほか、育児、子育てなどの悩みの相談にも応じるための施設で、専門の保育士2人(うち1人は園長クラス)がつく。
デイサービス室をプレイルームに、会議室を相談室に使用するなど「いきいきセンター」の施設をそのまま利用。開所にあたり、庭をフェンスで囲ったほか、遊具も整備した。ブランコや滑り台の設置など、これからさらに遊具を充実させていく。
いきいきセンターとしての高齢者や身体障害者などのサークル活動の場としての機能は、そのまま保持。サークルなどは水曜日や木曜日に同施設を利用する。
町では子育て中の親子や高齢者などとのふれあいを同施設の特色の一つとしている。
平沢豊満箕輪町長は開所式で「施設的にはもとは保育園として使われていたので大変広く庭も遊具も充実している。箕輪町としては初めての経験なので、周辺の子育て支援センターのいいところは取り入れ、今の時代に合ったかたちで改善をしていきたい」とあいさつ。
14日にはさっそく9組の親子が利用した。
親たちは「子育て支援センターが近くにできてうれしい」「今までは伊那や辰野に通っていたので、ぜひ利用したい」と話していた。
問い合わせは、箕輪町子育て支援センター(TEL71・1560)へ。 -
南ア世界自然遺産登録推進協議会 日本ジオパーク連絡協議会加入へ
山梨県、静岡県、長野県の関係10市町村でつくる南アルプス世界自然遺産登録推進協議会は14日、伊那市生涯学習センターで総会と記念講演会を開いた。地域住民を含め約300人が出席。本年度の事業計画に、日本ジオパーク(地質遺産を含む自然公園)連絡協議会への加入などを盛った。
本年度の基本方針として学術的な価値の集積の推進をすえ、事業計画に▽地質遺産の価値を高めるための推進協議会内へのジオパーク推進部会の設置▽南アに関する各分野の研究者による研究成果発表の南ア学会の開催▽国立公園フェアへの出展▽関係機関への要望活動竏窒ネどを決めた。
会長の小嶋善吉静岡市長は「登録を目指して力を合わせていきたい」と述べた。
役員改選は前年度と同じで、小坂伊那市長は副会長に再任された。
記念講演会は、北海道斜里町の前町長・午来昌さんが12年かかって05年に世界自然遺産登録された知床の歩みを話した。伊那市ふるさと大使・秋山智弘さんと「南ア世界遺産推進の課題と期待」についても対談。
午来さんは「世界遺産登録が次代を担う子供たちに宝物を残し、ふるさとを育てることにつながる」と地域が生き残る手段として取り組んだ思いを語り「年数がかかってもやるんだという情熱は欠かせない。どこのだれよりも住んでいる人が誇りに思うことが大切」と3県の地域住民が結集する必要性を訴え、出席者にエールを贈った。
15日は、現地視察で関係市町村長や議長らが南ア林道を通って歌宿まで行く予定。 -
大草城址公園で桜祭り
春うらら、中川村の大草城址公園で11日「第13回桜祭り」がにぎやかに開かれた。満開の江戸彼岸、染井吉野、八重彼岸、八重しだれ桜など数種類、約200本の桜が多くの花見客を魅了した。
花の下では威勢のよい「陣馬太鼓」が披露され、「琴と尺八の競演」が花に風情を添えた。
管理棟周辺には五平もちや焼きイカ、おどん、ビール、ジュースなど食べ物や飲物の出店が並び、おいしそうなにおいが、来場者の食欲を誘っていた。
ビンゴゲームには大人や子ども250人が参加し、熱中した。
また、公園内は県内外から多くのアマチュアカメラマンが訪れ、ずらりと三脚を並べ、残雪の中央アルプスをバックに咲き誇る桜にカメラを向けていた。 -
梅公園で花見イベント
宮田村新田区の梅公園で13日、お花見イベントが開かれた。住民有志により同公園を整備した村おこし実行委員会の主催で3年目。数十本が満開に咲き誇るなか出し物や軽食販売などもあり、「サクラもいいけど梅も素晴らしい」と訪れた人たちを楽しませた。
宮田太鼓の演奏で開演。信州みやだ梅舞会によるYOSAKOIソーランの演舞でも会場は盛りあがった。
村内各種グループの協力で豚汁やお茶などの無料サービスも。
農業女性グループ野ひばりの会が提供した梅おこわも好評で、花見をしながら舌鼓を打つ家族連れなどの姿もあった。
雲の切れ間からのぞく駒ケ岳の残雪と鮮やかな梅のコントラストも映え、春の宴は和やかな雰囲気に包まれた。 -
駅前の観桜会2年ぶりに復活
宮田村のJR宮田駅前で13日、2年ぶりに復活した観桜会が開かれた。同駅周辺で地域活性などに取り組む4団体が協力。あいにく降り始めた雨のため屋内に会場を移したが、窓から見える駅前のサクラを眺めながら、春の宴で地域の輪をより深めた。
約40人が参加。本来は駅前広場「輪苑」で開く予定だったが「雨を気にせずゆっくり楽しめるように」と、近くの富寿司に会場を移した。
酒を酌み交わしながら楽しく歓談。「やっぱり花見は大勢が楽しいね」と笑顔がこぼれた。
観桜会は商店主らでつくる駅前共同体が10年余り続けており、地域の人にはおなじみ。昨年は諸事情で中止したが、今回は一輪の会、ともいきの会、自然を呼び戻す会と共催で復活した。 -
保育園で年少、未満児の給食開始
宮田村の3保育園で14日から、年少園児と未満児の給食が始まった。入園から10日余りが経過し、生活にも慣れてきた子どもたち。調理師が心をこめたメニューに「おいしいよ」と笑顔がこぼれた。
西保育園でも新入園児たちが初めての給食を楽しみに。この日はカレーとさわやかキャベツの人気メニューで、子どもたちがモリモリ元気に食べる姿があった。
栄養と愛情が一杯つまった保育園の給食。園児たちは毎日味わいながら、食の楽しさ、大切さを学んでいく。 -
地域が愛したサクラ今年も満開に、トヨセット駒ケ根工場で花見大会
駒ケ根市北の原工業団地内にあるトヨセット駒ケ根工場は13日、住民の強い要望を受けて残した工場敷地内のしだれ桜を地域に開放し、花見大会を開いた。従業員を含め数百人がにぎやかに楽しみ、同社関係者は「このサクラのように地域に愛される企業に」と願いを込めた。
同工場は昨年竣工。かつて龍水社赤穂工場があった場所だが、当時から地域に親しまれたしだれ桜は伐採せずに、敷地内の一部を緑化公園にして残した。
初めて開いた花見には、数多くの周辺住民が来場。ある男性は「しだれ桜は地域のシンボルでもあった。このような形で残って良かった」と、満開の花を感慨深げに眺めた。 -
飯島区が小水力発電所建設推進に向け、建設委員会を設置
飯島町の飯島区(竹俣栄二郎区長)は10日夜、成人大学センターで、農業灌漑用の新井水路を利用した小水力発電所の建設に向け、建設委員会を設置。今後の取り組みを協議し、合わせて役員構成も行った。
建設研究委員や区会、地権者、町議ら17人を前に、竹俣区長は「区会で建設が議決されたのを受け、国交省に発電用水利権の取得を申請し、認可が下りる見通しがついた。建設委員会を立ち上げ、発電事業を推進したい」とあいさつ。
引き続き、今後の取り組み、スケジュールについて説明。新エネルギー特別措置法(RPS法)による事業認可を申請、引き続き、新エネルギー産業開発機構(NEDО、ネド)の補助金を申請する、合わせて、中部電力との売電単価交渉も実施していく。NEDОの補助金が確定次第、用地買収、着工の運びとなる。早ければ10月着工、来年秋に完成する。
委員からは「騒音や低周波被害について、どう対応していくか」「早期に地権者や周辺住民へ情報提供し、理解を得るべきでは」など進め方について、さまざまな意見が出された。
発電所予定地は新井水路の取水場所から約2キロ下流の朝待(第1発電所)と、さらに200メートル下流のうどん坂分水地(第2発電所)の2カ所。朝待では1分間に120キロW発電、うどん坂は220キロW発電する計画で、朝待は中部電力に売電、うどん坂分は役場庁舎まで電柱を立て送電し、庁舎など公共施設で使用する考え。総事業費約3億円(うち2分の1は国庫補助)
同区は06年秋、中電の子会社、シーティクの遠藤喜紀さん(現在フリーのコンサルタント)から提案を受け、区議会や全体説明会で検討し、1月の区会臨時会で推進を決定した。
役員構成は次の通り(敬称略)
▽委員長=竹俣栄二郎(区長)同副=小林章吾(建設研究委員)、野村則勝(区会)、吉沢徳保(区友会)、森岡一雄(町議)▽総務委員長=市村幸一(建設研究委員)▽設備委員長=石田耕一(建設研究委員)▽財務委員長=伊藤和夫(建設研究委員) -
箕輪消防署一般見学
今年3月に完成した箕輪町の「地域交流センターみのわ」と箕輪消防署で12、13日、施設の一般見学会があった。
同施設は地上1階地下1階で「地域交流センターみのわ」が地下1階に、箕輪消防署が地上1階にある。消防署は1日に移転しており、すでに新庁舎で業務を行っている。
12日は見学会の初日ということもあり多くの見学者たちが両施設を訪れた。
消防署内では署員が見学者たちに施設内を案内。「この通信室にはみなさんが火災や救急の時にかけた電話がつながります」「ここは食堂。昼食は各自弁当持参ですが、朝食、夕食は自分たちで作ります」「仮眠室は10部屋あります。何かあったら通信室から連絡が入ります」などと説明していった。
火災現場へ出動する際の装備を収めた出動準備室では、一つのロッカーに3セットの装備が収納されており、回転させることによって、新しい装備が現れるシステムに見学者たちから感心する声が上がった。
また駐車場ではずらりと並んだ消防車両に子どもたちが目を輝かせた。親たちは運転席に座った子どもや、ポンプ車のワイヤー収納ボックスの上に立った子どもの姿を写真に収めていた。 -
やきもち踊り
伊那市山寺区の八幡社白山社で13日、県無形文化財の「やきもち踊り」があった。
「やきもち踊り」は酒盛りと踊りを繰り返し、踊り終わると鳥居から一目散に走り出す奇祭で、江戸時代に伊勢参りに行った人たちが習い、例祭で奉納したのが始まりといわれている。歌詞に「大津の浦はヤレコリヤ焼きもちがはらんで…」とあり、その名がついたとされる。
今年は羽織はかま姿の保存会員ら35人が円なり、手を上げ足を上げ、ユーモラスに踊った。踊りは前踊り・中踊り・後踊りがあり、合間の酒宴では刻みたばこをキセルでふかし、串焼きのアユをさかなにどぶろくを飲んだ。
境内には踊る家族の姿を見にきた地元住民や、珍しい踊りを写真に収めるために訪れたアマチュアカメラマンなど大勢の見物客が集まり、振る舞われた酒や魚を味わった。
最後の後踊りが終わると、踊り手たちは一斉に走りだした。逃げ遅れると厄病にかかると伝えられ、我先にと鳥居を駆け抜け道に飛び出した。 -
危険業務従事者叙勲
著しく危険性の高い公共的な業務に長年従事し、功労を重ねたとして、政府は12日付けで第10回危険業務従事者叙勲の受章者を発表した。
全国で3625人、県外在住者を含む県内関係では73人が受章する。上伊那では、瑞宝双光章に上村章一さん(76)=南箕輪村(警察功労)、桜井朋幸さん(61)=伊那市美篶(防衛功労)、瑞宝単光章に内山寿さん(76)=伊那市伊那(警察功労)の3人が輝いた。
発令は29日。 -
駒ケ根市で緑化木の無料頒布と展示即売会
緑化運動月間に合わせて駒ヶ根市は12日、緑化木の無料頒布会を市役所南庁舎西側駐車場で開催した。苗木を自宅の庭などに植えたいと考える市民らが朝早くから集まり、ミツバツツジとナツツバキなどの苗木を持ち帰った=写真。
緑化木の無料頒布は毎年開催しているもので、上伊那森林組合の協力のもと、苗木や山野草の展示即売会も同時開催している。
今年はミツバツツジ360本、ナツツバキ140本を2日間に分けて頒布。頒布する苗木は市内の各戸から募った「緑の募金」の還元金で購入しており、今年は昨年より頒布する苗木を増やした。
無料頒布は例年訪れる人もいるほど人気で、開始から15分ほどで終了。早い人は午前7時半ころから整理券を入手しようと集まっていた。
ミツバツツジを手にした駒ヶ根市飯塚の70代の女性は「販売の方も、普通で買うより値打ちになっているのでありがたい。持って帰って庭に植えたい」と話していた。
無料頒布会と展示即売会は13日もある。
担当職員は「無料頒布の整理券は午前8時から配り始めるので、希望される方は早めに来ていただければ」と話していた。
時間は午前8時半縲恁゚後3時。 -
駅前ビル「アルパ」で如月会華道展
伊南地域で活動する生け花7流派の師範などでつくる「如月会」(本田郁子会長)の生け花展が13日まで、駒ケ根市駅前ビル「アルパ」で開かれている。その美しさをさらに引き立たせるよう生けられた花々約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
毎年この時期に開く生け花展で51回目。生け花を学ぶ受講者らのほか、同ビルにを訪れた買い物客なども会場を訪れるという。
今回は91人の会員が作品を出展。大作3点、中作2点、個人作品75点が並んでおり、桜、ぼけなど、今の季節の花々をさまざまに生けた作品が目を引く。
本田会長は「常に躍進するよう、鍛錬を重ねているので、その成果を見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後4時半。 -
シルクミュージアムでまゆのかぶと作り講座開催
駒ヶ根市東伊那の広域総合交流促進施設「シルクミュージアム」で12日、まゆ玉を使ったかぶと作り体験講座があった。家族連れなど9組が参加。さまざまな色に染色したまゆをはさみで切り分け、のりで張り付けながら、まゆ玉より少し大きめのかぶとを作り上げた=写真。
同ミュージアムでは、養蚕文化を別の形で残していこうとさまざまな活動を展開しているが、季節の行事に合わせて開催するまゆ玉クラフト教室もその一環。今回は端午の節句を前にかぶと飾り作りを企画した。
「まゆかぶと」の考案者である橋本佐知子さんの指導に従いながら、参加者はまゆに切り目を入れたり、編み込んだりと奮闘。まゆ玉が徐々にかぶとの形になっていく姿を楽しみながら、創作に取り組んだ。
この日、宮田村から参加した平沢由美子さん(35)優紀さん(9)親子は「下に2歳の弟がいるので、その子のためのかぶとを作ってみようと参加した。まゆ玉自体、触るのも初めてで、どんな風に仕上がるのか楽しみ」と話しながら、かぶと作りに励んでいた。
現在は通常の一般の体験講座でも「兜とこいのぼり」作りができる。体験料600円。時間は午前9縲恁゚後3時。
問い合わせはシルクミュージアム(TEL82・8381)へ。 -
南箕輪村 自然環境調査の会発足
南箕輪村は12日、村環境基本計画の施策展開への基本調査として、村内の自然環境の現況を把握するための調査会を立ち上げた。同日、村民センターで発足式があり、同会の趣旨に賛同した、植物や動物、野鳥などに知識のある上伊那の小中学校教諭ら会員14人に調査などの事業を委託した。
1975(昭和50)縲・9(同54)年、村誌の編さんに合わせて動植物などの自然環境調査が行われ、以後28年が経過。近年、宅地化の進む村内は、状況が変化しているため現況調査を目的とした組織を立ち上げた。前回の調査に携わった、県自然観察インストラクターの征矢哲雄会長=塩ノ井=が呼び掛け人となった。
調査は植物、動物、野鳥、陸水、地形の5分類に会員を分け、それぞれで基礎データの収集、分布の現状整理、地域別特性の把握などを調べ、前回資料との比較から減少した生物などの変化を考察する。調査期間は09年3月までで、委託料100万円。同9月までが原稿執筆期間となる。
征矢会長が「温暖化に伴った環境変異で外来植物、動物が入るなど村内の自然環境は変化している。それぞれの力を発揮してほしい」とあいさつ。唐木一直村長は「遅ればせながら本年度から、村として環境に力を入れていきたい。調査がこれからの土地利用や自然環境保全のために生かせれば」と期待した。
村長と委託契約を締結する征矢会長 -
伊那JC4月公開例会
伊那青年会議所(唐沢幸利理事長)の地域共育実践委員会(清水剛委員長)は11日夜、日本青年会議所が制作したアニメ『学の夏休み』を教材として活用する教育実践プログラム実施の第一弾として、一般市民を集めての公開例会を伊那商工会館で開いた=写真。地域の小学生や保護者、教員など約30人が参加。プログラムについてJCメンバーの説明を聞き、上映されたアニメを視聴した。
『学の夏休み』は、都会に住む10歳の小学生、学が山間にある父の実家で体験する夏休みの出来事を通して、思いやりや命の大切さなどを学んでいく姿を描いている。プログラムは、小学生と保護者らがアニメを見て感じたことを「家庭学習シート」に記入することで親子で話し合う機会をつくるとともに、次代を担う子どもたちに日本の伝統的な価値観を身につけさせる狙い。
伊那JCは今後小学校や学童クラブ、公民館などに出向き、無料で実践に当たるとして、プログラムの活用を呼び掛けている。期間は5月縲・0月。問い合わせは伊那JC(TEL78・2328)へ。 -
伊那中央RCが新潟のRCと友好提携
サクラが取り持つ縁で竏秩B伊那中央ロータリークラブ(田中洋会長)は12日、新潟県燕市を中心とした地区で活動する分水ロータリークラブ(田辺松夫会長)との友好クラブ締結書に伊那市で調印した。締結書を取り交わした両会長は笑顔で握手した=写真。伊那中央としては初めての友好提携。
両RCはいずれも日本さくらの会が選定する「桜の名所100選」に選ばれた名所を地域内に持つことから、これを縁に互いの活動の幅を広げていこうと2年前に分水RCが提携を呼び掛けた。
伊那中央の田中会長は「伊那の人間は穏やかでのんびりしている。競争心に欠けるきらいはあるが、争いは好まない気質なので、どうか安心してお付き合いを」とあいさつ。会場からは和やかな笑いが起こった。伊那中央は約30人、分水は14人が調印式に出席し、互いの桜を話題に交流を深めた。
分水は江戸時代の僧侶、良寛が住んだ地としても知られる。 -
青島霞堤防のサクラライトアップ
高遠城址公園に通じるナイスロード沿いの三峰川青島霞堤防でサクラのライトアップが始まった=写真。青島区田園地帯景観形成住民協定委員会(矢島信之委員長)が信州伊那アルプス街道推進協議会(有賀正喜会長)の協力で2年ぶりに実施にこぎつけた。
11日夜、ライトアップに協力する青島サクラ保存会の小林安博さんが照明器具を配置して結線。明るいライトの光がサクラの木を照らし出すと、辺りに人家もほとんどない暗闇の中にピンクの花がクッキリと鮮やかに浮かび上がった。小林さんは「まだ咲き始めで、これからが見ごろ。高遠の夜桜見物で通る人たちが楽しんでくれれば何よりだ」と話している。
堤防沿いには約40本のサクラがあるが、このうち道路近くの10本を6基の照明で照らす。ライトアップは開花状況によるが、約2週間続ける予定。
同委員会は一昨年、護岸工事中だった業者の好意により、電気を無償で供給してもらって初めてのライトアップを実施。好評を博したが、昨年は工事が終了していて電源費用のめどがたたず、実施を見送らざるを得なかった。 -
南箕輪村おもしろ将棋塾
土曜日の昼下がり。南箕輪村公民館の一室で静かに将棋を指す仲間がいる。
「南箕輪村おもしろ将棋塾」。95年6月1日に活動が始まり、まもなく丸13年になる。
発足の1年前、将棋の総本山である日本将棋連盟が将棋普及指導員制度を始め、その公認指導員1期生となった村内在住の荻原文博さんが、最初の普及活動として立ち上げた。
発足時の会員は13人。将棋好きな前南箕輪村長の山口一男さんと、中川新聞店会長の中川澄雄さんを顧問に迎えてのスタートだった。
将棋塾の初代代表を務めた武井清純さんは発足のとき、「愛好家の要望で塾ができた。将棋を楽しみながら地域に貢献したい。愛好家を増やし親ぼくをより深めたい」と語ったのだという。現在、会員の中で最高齢の86歳。三度の飯より将棋が好きで、脳の活性化のために-と必ず例会にやってくる。
例会は毎月第1土曜日の午後1時から5時まで。相手を交代しながら1人でも多くの仲間と対局できるように心がけている。年3回程度、勝ち抜き戦の大会も開催。個々には各地の大会にも参加しているという。
会員は16人で、そのうち女性1人、中学生1人。会員ではないが小学生も訪れ、大人から指導を受けて楽しんでいる。
第3土曜日に村民体育館であるNPO法人南箕輪わくわくクラブカルチャースクールの将棋にも、会員の多くが参加している。
「愛好家の集いだから、皆で仲良く親ぼくを図るのが第一」と話すのは、4代目代表の野沢勝さん。「将棋は頭を使うのでボケ防止にもなる。よく考えることがすごくいいのかな。思考力が備わるので子どもたちにもいい」という。
事務局を担当する公認指導員の荻原さんも、「塾の中では勝敗にこだわらず、頭の体操のつもりでやっている。集中力や決断力が身につき、人と接することで礼儀や人への思いやりに効果がある。親子で参加することで触れ合いも広がる」と話す。
「将棋を通して人の輪を広げ、地方の自治体の活性にも役立てる」と、仲間も随時募集している。(村上裕子) -
フォーラム「発掘50年 歴史をゆるがす神子柴遺跡」
13日は基調報告、記念講演上伊那考古学会など主催のフォーラム「発掘50年 歴史をゆるがす神子柴遺跡」が12日、2日間の日程で伊那市生涯学習センターで始まった。1958年の南箕輪村の神子柴遺跡発掘から50年を記念し、刊行した神子柴遺跡の発掘報告書(林茂樹・上伊那考古学会編)の成果を広く公開するため開催。遺跡の石材利用や石器分布などの基調報告に、北海道から九州までの専門家や地域住民ら約100人が聞き入った。
国重要文化財指定の神子柴遺跡の石器群は、大型の尖頭器と石おので構成され、旧石器時代末期から縄文時代草創期と推定される。特殊な出土状況や優美な石器形態、年代的位置付けは「神子柴論争」とも呼ばれ議論を呼び起こしてきた。
50年前の発掘の当事者である御子柴泰正さんは、当時の発掘の様子を報告した。58年11月8日から土・日曜日の3日間で試掘。自然の地形がそのまま残っていたといい、3メートル×6メートルのわずかな場所で求めていたポイントが重なって出たという。
神子柴遺跡は住居跡か、石おのなどを一時的に保管した場所か、議論が分かれ結論が出ていないため、住居跡の可能性を示す炭化物は重要視される。
炭化物出土の有無についての質問に御子柴さんは、「炭化物的なものが出た」とし、発掘最終日の埋め戻し作業直前に、赤土の中に面的に黒いものが出たことを話した。
13日は午前9時半から基調報告と討論、午後1時半から新潟県立歴史博物館長で考古学者の小林達雄さんによる記念講演「日本列島の歴史を揺さぶる神子柴遺跡」がある。 -
風船メッセージの返事を保管 52年目に対面
1956(昭和31)年10月、伊那中学校1年2組が飛ばした風船を拾った群馬県富岡市の斉藤朝男さん(82)が12日、来伊した。当時の生徒は64歳。伊那中学校前に、22人が集まり、52年目にして初めての対面を喜び合った。
斉藤さんは山へキノコ採りに行き、赤い風船を見つけた。返事を書いて送ったあと、生徒46人から斉藤さんのもとに手紙が届いた。その後、全く交流はなかったが、年齢を重ね「手紙を返したい」と伊那中学校を通じ、当時の生徒と連絡を取り、対面が実現した。
斉藤さんにとって手紙は宝物。「ちょいちょい見ていた。ぼつぼつ返しに行こうかと思いながら10年、20年と過ぎてしまった。手紙を返せて晴々とした気持ち」と話し、当時担任だった西村幸男さんに手紙の入った封筒を手渡した。
ほとんどの人が理科の実験で風船を飛ばしたことを忘れていたが、長年、保管されていた手紙を広げ「まさか群馬まで行ったとは思いませんでした」などと書かれた懐かしい文面に目を通した。
斉藤さんは、妻と二男夫婦の4人で訪れ、名刺代わりに手作りコンニャクをプレゼント。
同クラスは11月に同級会を開く計画で、斉藤さんを招待する予定という。 -
臨時列車「高遠さくらまつり号」運行
JR東日本、JR東海は12日、伊那市の高遠城址公園の観桜期に合わせ、臨時列車「高遠さくらまつり号」を新たに運行した。初日は長野・松本方面を中心に、家族連れなど150人が利用し、出足は好調だった。
臨時列車の運行区間は松本竏宙ノ那北間(一部快速)。岡谷駅で「特急あずさ」などの乗り換えができることから、東京方面の花見客も2割程度いた。車内では、桜の花びらをかたどった「記念乗車証明書」が発行された。
伊那北駅から高遠までは、市の委託でジェイアールバス関東がシャトルバスを運行。住民有志が観光ボランティアを買って出て、花見客と一緒にバスへ乗り込んだ。
松本市から来た女性は「数年前、高遠に来たときは渋滞だったが、今日は電車とバスですんなり行けた。南側が満開で、桜も十分楽しめた。こういう企画があれば、また利用したい」と話した。
伊那市政策推進課は「利用客は予想以上。来年以降は反省点を踏まえ、平日運行などを含めて方向性を決めたい」と期待した。
臨時列車の運行は第2、3土・日曜日の4日間。伊那北駅前では臨時列車の利用者に限り、シャトルバス乗車券、高遠城址公園入園券などがセットになったパスポートを大人千円、中学生以下500円で販売している。 -
高遠中の生徒が花見客をおもてなし
伊那市の高遠城址公園の駐車場として開放している高遠中学校グラウンドで12日、中学生が花見客の接客に当たった。
観桜期のボランティア活動は恒例行事。第2・3土・日曜日午前8時縲恁゚後4時、2・3年生約100人が2時間交代で売店や休憩所の対応、桜茶のサービス、トイレ案内をする。
高遠城址公園は三分咲きで、満開には早かったものの、県内外から続々と花見客が訪れた。
事前に講習会を受け、町の歴史や交通案内など基本的な知識を身につけた生徒たち。花見客に「桜茶はいかがですか」「トイレはこちらです」など元気良く対応した。
「何かありましたらお尋ねください」と書いたプラカードを首から下げていた3年生の岡部格明君(14)は「バスの発車時刻や桜の開花状況を聞かれる。接客が楽しいし、働く喜びもある」と話した。
栃木県から来た女性は「子どもたちの接客で、好印象を持った」と感心。
例年、同校には生徒の接客に対して感謝の手紙が届くという。 -
菜の花、サクラ、モクレンが競演、宮田観音近くで
「宮田観音」で有名な宮田村北割区真慶寺近くで、一面の菜の花が咲き始めた。満開となった同寺のサクラなど一帯の花々と咲き競うかのように見事で、訪れた人たちの目を楽しませている。
近くの春日甲子雄さんと春日好章さんの2軒が、6年ほど前から鑑賞用に栽培。
今年は例年より2、3日早い開花。甲子雄さん宅ではハナモクレンも満開となっており、付近は黄、白、ピンクと鮮やかな花々に囲まれている。
菜の花は今月いっぱい楽しめそうだ。 -
大地とのふれあい3年目に、われらかかし隊
親子が一緒に農産物の栽培を通じてさまざまな体験をする宮田村公民館「われら、かかし隊」は12日、今年度最初の講座を町三区斎藤診療所横の畑で開いた。3年目を迎えた・ス大地・スとのふれあい。さっそく野菜の種をまき、土に親しんだ。
かかし隊協力隊の後藤寛さん=新田区=の指導で、カレーの具材になるジャガイモ、ニンジンと、ミニ大根2種類の種を植えた。
本年度は新たに4組が加わり19組の親子でにぎやかに再出発。
慣れている子どもたちは率先して土にふれ、新たに入った親子も大地のあたたかな感触を味わった。
娘の結月ちゃん(2)と参加した間瀬令理さんは「このような機会でもないと、なかなか体験できない。これからが楽しみ」と話した。
5月には田植して稲作も開始。そばやリンゴ栽培も行うほか、新たに宿泊体験も予定し、昔ながらの生活も味わう計画だ。