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信大大学院農学研究科 派遣先企業の成果発表
信州大学大学院農学研究科は24日、文科省が採択した事業「派遣型高度人材育成協同プラン」の2007年度実施報告会を南箕輪村の信大農学部で開いた。昨年度は修士学生4人が参加し、地元などの食品企業で企業活動を体験。それぞれが派遣先での活動内容と成果を発表した。
06年度から始まった同事業は、機能性食品開発を学ぶ技術系学生を地域の食品企業に派遣し、広い視野と経営感覚を企業の中で磨くことが狙い。昨年度は伊那食品工業へ2人、養命酒製造へ1人、サラダコスモへ1人を派遣し、9月から3カ月間、研修を積んだ。
参加学生を対象とした人格形成に寄与した点をアンケートした結果、行動力や思考力、チームワーク能力の向上を確認。学生たちは「テーマを持って実行するという社会人生活で重要な姿勢を身に付けた」「研修を通じて学んだことを今後の自分が成長するための糧にしたい」などと話した。
事業は5年計画で、3年目となる本年度は派遣協力企業、参加学生の拡大、対象専攻科の充実を図りながら展開していく。
派遣型高度人材育成協同プランの実績報告をする参加学生 -
【叙勲】旭単・土地改良事業功労 有賀正さん(75)
80年前から上伊那北部の農地を潤してきた西天竜用水は「命の水」竏秩B同用水を維持管理する上伊那郡西天竜土地改良区の職員として40年以上携わってきた功績が評価された。昨年秋、20年余務めた理事長を勇退。「肩の荷も下りたが、これからは先人が築いた水路をわが子たちに伝えていかねば」
自然のありがたみを大切にしなければと1961(昭和36)年、西天竜土地改良区の職員に就いた。71年からは3期連続で村議会議員、86年には村消防団長を務めるなど2足のわらじを履きながら地元に貢献。87年からは同土地改良区理事長として、各種事業に尽力してきた。
78年には岡谷市内の取水口から伊那市に至る西天竜地区幹線導水路設置の全面改修に着手し、18年間で総事業費40億円の大事業の推進に努力。2001年には老朽化が進んでいた宮所サイホン(辰野町)の改修に取り組むなど、独自の発想、リーダーシップ力で事業を展開してきた。
天竜川から取水した水を岡谷市川岸から伊那市小沢までの26キロにわたり運び、伊那市、辰野・箕輪町、南箕輪村の計1180ヘクタールの水田を潤す同用水。「これからは命の水の大切さを再確認し、農業を守り育て、自然と共存しながら郷土を守ることが求められている」
趣味は野球、釣り、「自然の土を踏むこと」など。上伊那農業高校卒。妻、長男夫婦と孫2人の6人で暮らす。南箕輪村南殿。 -
あっぷる豚ラーメンが登場
駒ケ根市上穂南にあるラーメン店「麺匠・がむしゃら」(斎藤敬一店主)で23日、駒ケ根市の新ブラント豚「あっぷる豚」を使ったあっぷる豚ラーメン」の発売を開始した=写真。ラーメンを考案した斎藤店主は「味も若い方からお年寄りの方まで、男女問わず食べていただけると思う。価格的には厳しいが、なるべく多くの人に食べてもらえるようぎりぎりまで抑えた。この味を知ってもらいたい」と語る。
「あっぷる豚」は地元に根付いたおいしい食材を提供しよう竏窒ニ、「駒ケ根高原リゾートリンクス」を経営するフジケン(本社・愛知県岡崎市、牧甫社長)が昨年から開発を進めてきた豚で、肉質に定評のある「幻豚」を生産するハヤシファーム(飯田市)に生産を依頼。穀物類を中心として育てた豚に、生後4カ月ころからリンゴを混ぜたえさを与えることで、臭みのないフルーティーな甘味を持った豚肉を開発した。
そんな中、もともと幻豚に関心を持っていた斎藤さんとフジケンが、今回共通の知人を通じて出会い、今回のあっぷる豚ラーメンが実現。試作には約2カ月を費やした。
チャーシューはもちろん、豚骨のだしにもあっぷる豚の骨を使用。臭みのないとんこつラーメンに仕上がった。また、一番こだわったのはコクを出しつつもさっぱり感を出すこと。チャーシューは肉質の良さをそのまま生かしてしょうゆベース煮込み、トッピングにはねぎ、卵、クラゲ、アクセントの黒こしょうを添えている。
この日、あっぷる豚ラーメンを食べた客は「あれだけ油が浮いていたわりに、さっぱりしていて食べやすかった」と話していた。
価格は1500円で1日限定20食。
問い合わせは麺匠がむしゃら(TEL83・1301)へ。 -
夏日…伊那の最高気温25・1度
高気圧に覆われ、青空が広がった22日、伊那市の最高気温は25・1度と夏日を記録した。暑い1日で、半そで姿で歩く人が目についた。
4月中に夏日になることは、それほど珍しいことではないそうだが、「こんなに暑くなるとは思わなかった」と長そでをまくり上げたり、「あなたは、日焼け防止対策はしなくていいの?」と日傘を差し、長そでを着込む女性も。
長野気象台によると、23日も高気圧に覆われて晴れるが、日本海に低気圧が進むため、夕方から雲が広がる。 -
飯島町の新ふるさと大使に岩間辰志さん、圓山武さんを委嘱
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飯島町は21日、役場で町にゆかりがあり、東西の経済界で活躍している岩間辰志さん(埼玉県在住、サッポロホールディングス名誉顧問)と圓山武さん(奈良県生駒市、イナ・オプティカ代表取締役会長)の2人を新たに飯島町ふるさと大使に委嘱し、飯島町の魅力のPRやまちづくりへの意見、助言を期待した。
新大使らは企業や岩間城址、道の駅、千人塚公園など町内視察を終え、役場で開いた委嘱式に臨んだ。
式には後藤俊夫大使、斉藤彰大使のほか、町議、町幹部職員ら20人が出席した。
高坂町長は「2人に委嘱書と観光名刺を交付した後「2人はそれぞれ東西の経済界の重鎮で、ともに県人会の副会長でもある。飯島町が持続可能で発展するために、全国に情報発信していただくとともに、有益な情報や助言で町にカツを入れて」と期待を込めた。
新大使の圓山さんは「大役をおおせつかり、緊張と不安を感じているが、お引受した以上、持てる力を発揮し、少しでも町のお役に立ちたい」。岩間さんは「私の知恵と努力でできることがあれば、お申し付けいただきたい。お役に立ちたい」とそれぞれ、町への尽力と貢献を誓った。
この日、旅行ジャーナリストの津田令子さん(東京在住)の委嘱も行われる予定だったが、体調不良により延期された。
岩間辰志さんは佐久市出身、サッポロビールホールディングスの社長を経て、現在、名誉顧問。埼玉県公安委員を務める。ルーツがは飯島町岩間。
圓山武さんは飯島町南町出身、イナ・オプティカ社長を経て、現在会長。飯島町には信州配送センター、長野営業所がある。 -
駒ケ根市教育委員会定例会で確約書の提出を含む学校給食費滞納対応マニュアル示される
駒ケ根市教育委員会の定例会が22日、市役所南庁舎であり、本年度から導入する「学校給食費滞納対応マニュアル」が示された。連帯保証人を伴なう確約書の提出を求める滞納抑止策については「滞納をなくさなければならないのは確かだが、今は複雑な家庭環境もある。その辺を十分配慮する仕組みを取ってほしい」との指摘もあったが、中原稲雄教育長は「この制度は払えるのに払えない家庭を前提としている。最終的に各家庭の状態を調査し、悪質なケースのみ徴収したい」と、理解を求めた。
同制度は保護者の納入意識を高めることを目的として市が本年度から導入する。本年度は全学年の保護者に、来年度以降は新入児童保護者に確約書と連帯保証書の提出を求める。
徴収の流れはまず、指定日に講座振替できず、その状態が2カ月継続した場合、集金袋により現金徴収を促す。それでも納入されなかった場合、今度は個別で分納相談を実施。分納誓約書の提出を求めるが、それも提出されなかった場合、分納相談不成立となる。最終的には各家庭の状況を調査し、納入できる場合のみ、法的手段をとって徴収していきたいとしている。
昨年度の駒ケ根市の給食費の徴収率(原年分)は98・48%。前年より0・17ポイント上昇した。しかし、過年度分をトータルした場合、前年比は0・08ポイント下がる。未納者のほとんどは、払える能力があるの、継続的に給食費を滞納しているという。 -
昭和伊南総合病院の充実を求める会が要望書提出
伊南地区の住民でつくる「昭和伊南総合病院の充実を求める会」(林奉文代表)が22日、杉本幸治駒ケ根市長のもとを訪れ、昭和伊南病院の救命救急センター存続、院内助産院の早期実施などを求める8事項を示した要望書を提出し、一つひとつの事項についての市長の見解、今後の方針について懇談した=写真。
救命救急センター機能の存続については「救命救急がなくなることで医師のモチベーションが下がり、患者も昭和伊南への信頼を寄せなくなること」と指摘。
これに対し杉本市長は「市としても、昭和伊南の救命救急センターの位置付けを守っていきたい。しかし、整形の常勤医師がいない現状にあり、いかにして医師確保が課題。この病院のよさを伝える中で医師確保につなげていきたい」とした。
また、院内助産所に関しては、「出産の7割は正常分娩。ぜひ伊那中央病院と連携する中で、昭和伊南では助産師が正常分娩を扱うという風にできないか」との意見も出たが、「病院で助産所を設置する場合、万が一のケースに備えるためにもやはり常勤の医師がいないとできない。常勤医師がいない現状では、院内助産所は無理」と説明し、医師確保が最重要課題であることを改めて示した。
懇談を終え、林代表は「努力の姿勢は見えるが、簡単に進められる問題でないだけになかなか難しい。なるべく情報提供してもらい、病院、行政、住民が連携して対応していかなければならないと感じている」と話していた。 -
琴伝流大正琴全国普及会がギネス記録を報告
今月13日に静岡県のグランシップの大ホールで開催した第23回琴伝流全国大会で、2864人による大正琴の一斉演奏に挑戦し、見事ギネス記録を更新した駒ケ根市福岡の琴伝流大正琴全国普及会の北林篤副会長が21日、杉本幸治市長のもとを訪れ、英国から送られてきたばかりの認定書を披露した=写真。
琴伝流は大正琴の世界で全国2大流派の一つとなっている。今回は日本一の高さを誇る富士山のある静岡県で全国大会を開くことになり、何か記録に挑戦しよう竏窒ニ、大正琴の一斉演奏のギネス更新企画。当初は富士山の高さ3776メートルにちなみ、この人数で演奏ができないかと画策したが、会場の都合から、3千人以内で記録更新を目指すことになり、各地で活動する琴伝流の教室に呼びかけたほか、一般からの参加も公募。結果、これまでの1034人を1830人上回る人員が集まった。
ギネス認定を受けるには▽5分以上演奏すること▽必ず指揮者をつけること竏窒ネどが条件とだったため、スクリーンに映した指揮者を写し、「茶摘」「さくらさくら」など童謡4曲のメドレーを6分12秒にわたって演奏。その場でギネス認定を受けることができた。
北林副会長は「当日はベテランから初心者まで、顔も知らない人とともに音楽を奏で、達成感を共有した。それは舞台の上で演奏する普段とは異なり、参加した方にも大変良い経験になったと思います」と話していた。 -
飯島町慈福院の第27回北街道延命地蔵尊祭り開催
飯島町七久保地区北街道区(67戸、野原正明総代)は20日、「第27回北街道延命地蔵尊祭り」を集会所「ハーモナイス」で開いた。家族連れなど、多くの住民が集まり、祭りを祝うとともに多彩な催しを楽しんだ。
祭りはこれまで延命地蔵尊が安置されている慈福院の境内で行われてきた。しかし、天候を気にせず多くの住民に参加してもらえるようにと、04年から室内で行うようになり、地元の保育園児や小学生、趣味のクラブなどがそれぞれに催しを披露するようになった。
最初のステージでは、七久保保育園の野原聖太君、倉家将君、那須野歩香ちゃんが、この日のために練習してきた「どうぶつ体操」を披露=写真。かわいらしい踊りに大人も子どもも笑顔を見せ、会場からはおひねりが投げられた。
野原総代(63)は「地区としては一番大きな行事。普段はあまり接点がない小さい子どもとお年寄りもこういう機会には交流できると思うので、多くの人に来て、気楽に楽しんでいってほしい」と話していた。 -
KOA3月期決算
KOA(箕輪町、向山孝一社長)は21日、08年3月期決算を発表した。子会社18社、関連会社2社を含む連結売上高は前期比5・1%減の531億5600万円。車載機器向け抵抗器の売上はさらに拡大できたものの、国内と北米市場を中心とした固定抵抗器需要の減少を補えなかった。
経常利益は41・7%減の41億7700万円、純利益は54・3%減の22億9900万円。原材料高騰の影響に加え、期末にかけての急激な円高による為替差損の発生などによる。
1株当たりの年間配当は2円増の20円とする。
役員人事では取締役に花形忠男氏、社外取締役にコーバー・マイケル・ジョン氏、監査役に浦野正敏氏が新たに就任する。就任予定は6月14日。 -
伊那中央病院防災訓練
万一の火災発生に備えて伊那市の伊那中央病院(小川秋実院長)は21日、08年度前期防災訓練を行った。病棟の3階にある屋外テラスのごみ箱から出火した竏窒ニの想定で訓練開始。消火班の職員が消火器を持って駆け付け、初期消火に当たるが消火できず…。本部長を務める芝伸彦副院長の指示で防火扉を閉める一方、自力で動けない入院患者を病室の窓から数人がかりで抱えて運び出したり、逃げる途中に転倒し、頭を打って意識不明となった職員を臨時救護所に搬送して救急処置をする訓練などが行われた=写真。
いざという時に臨機応変に対応するため、多くの職員には訓練スケジュールなどが示されなかったこともあり「どうすればいいの」と戸惑う職員の姿も見られた。
終了後の講評で小川院長は「今回は本部長を副院長に任せて現場を見させてもらった。反省点を参考にして、よりよい防災体制に生かしていきたい」と述べた。訓練を見守っていた伊那消防署員は「あたふたしていた。全員が防災マニュアルを知っていないと自分が何をすればいいのか分からず、指示を待っていることになる。次回に生かしてほしい」と述べた。
後期訓練は11月実施の予定。 -
北村広志さん写真展
アマチュア写真家の北村広志さん=駒ケ根市中央=は作品展「光の彩りを感じて…II」を伊那市中央の中部電力伊那営業所ギャラリーで5月2日まで開いている。サクラ、夏の高原、紅葉、白鳥など、四季折々の美しい自然の風景を見事にとらえた作品27点を展示している=写真。
写真は3年前から独学で始めたという。同ギャラリーや伊那中央病院などで写真展を開いているほか、雑誌のコンテストにも投稿している。
入場無料。午前8時30分縲恁゚後5時10分。土・日曜日休館。 -
JA上伊那あぐりスクール伊那校開校
JA上伊那あぐりスクール伊那校が19日、65人が参加して開校した。初回は畑でジャガイモやトウモロコシなどの種まきをし、皆で20メートルもの長い太巻きずし作りを楽しんだ。
あぐりスクールは3年目。小学2年生から6年生までが参加した。駒ヶ根校は27日開校で51人が参加する。12月まで毎月1回、稲作、野菜栽培、リンゴ栽培を体験するほか、イチゴ狩りやブルーベリー狩り、川遊びなどのお楽しみもある。今年は新たに畜産農家の協力で牛の見学も計画に入れ、伊那校と駒ヶ根校の交流会、農産物の対面販売も体験する。
伊那校は、東春近榛原の農業・伊東千元さんの協力で農業体験をする。
参加した親子は、JA上伊那本所で初回のお楽しみ、長い太巻きずしに挑戦した。材料は上伊那産コシヒカリ30キロ、キュウリ60本、玉子焼き1・4キロ、かんぴょう4キロ、でんぶ460グラム、のり350枚。子どもたちがキュウリと玉子焼きを切って具を用意し、2班に分かれ親子が一列に並んで酢飯の上に具をのせ、声をそろえてすしを巻いた。巻き簾を外し長さ20メートルもある太巻きが姿を見せると「わぁーっ」「大成功!」と大歓声。皆で太巻きを持ち上げ記念撮影し、昼食に味わった。
第1期から毎年参加している伊那東小学校5年の井沢くるみさんは、「違う学校の友達ができて楽しい。太巻きは皆で持つのが大変だったけどよくできた」と話していた。 -
行者にんにくを使って料理実習 村研究会など
南箕輪村の「行者にんにく研究会」(小林幸雄会長)と、農と食の大切さを考え活動する「輪の会」(木村歌子会長)は23日、村公民館調理室で行者にんにくを使った料理実習を開いた。両会員計10人に加え地元住民4人が参加し、調理を通じて同食材について学んだ。
料理実習は、行者にんにくに注目してもらうため、村内の生産者でつくる同研究会が「輪の会」に協力を呼び掛け、初めて計画。今が旬となる葉っぱの部分を使い、餃子(ぎょうざ)作りを体験した。
このほか、葉は豚肉炒めや、酢味噌和えにしたり、根はてんぷらにしたりして食べることができると紹介。食材に興味があって参加したという主婦(50)=神子柴=は「ニラの代用で料理ができそう。この機会にどういう食べ方ができるか学びたい」と話した。
研究会によると、ユリ課ネギ属の多年草の山菜である行者にんにくは、山で修行する行者がスタミナ源として食したのが名前の由来。繁殖力は弱く、発芽から生育するまで7、8年を要する。食べると血行をよくする働きがあるという。
調理するため行者にんにくの葉を刻む参加者(右) -
村民対象のワインセミナー開講、広がる山ぶどうの里づくり
県の原産地呼称管理制度に5年連続で認定されるなど人気も高い赤ワイン「紫輝」「駒ケ原」の生産地・宮田村で21日、村民対象のワインセミナーが始まった。ワインを地元の文化として定着させようと、村公民館と村産業建設課が共催。栽培や仕込み体験も織り交ぜて年間12回開き、参加20人が知識を学んでいく。
同村内産の山ぶどう(ヤマソービニオン)を原料にワイン醸造開始から10年目。村が掲げる「山ぶどうの里づくり構想」を実現するため、住民レベルの意識を高め、将来的にはソムリエなど普及活動の推進役となる人材育成も視野にセミナーは開講した。
参加者は女性15人、男性5人。女性の関心の高さを示したが、もともと・ス日本酒党・スという倉田富夫さん(61)=町三区=は「地元にせっかく素晴らしいワインがある。知識を学んで味わいたいと思って」と話した。
初回のこの日は村民会館で開き、ワイン醸造元・本坊酒造信州ファクトリー(新田区)製造主任の志村浩樹さんが講師。ワインの基礎的知識や特性などを紹介した。
07年産紫輝と06年産駒ケ原のテイスティングもあり、参加者はさっそく持参した・スマイグラス・ス片手に試飲。違いを感じながら、ワインの奥深さにふれていた。
次回は5月24日。山ぶどう栽培組合の協力でほ場に出て、芽かき(摘芽)の作業を体験する。 -
新組合長に小田切さん、山ぶどう栽培組合
特産赤ワインの原料ヤマソービニオンを生産する宮田村の山ぶどう栽培組合は21日、定期総会をJA宮田支所で開いた。役員を改選して新たな組合長に小田切敏明さん=南割区=、副組合長に小林通泰さん=新田区=を選任。目標収量を25トンに設定し、安全で高品質なワイン原料の生産に取り組む。
同組合は高齢化による担い手が課題となっているが、今季新たに大田切区の40代男性が加入した。
技術検討会を時期ごとに開くほか、品質安定対策を実施。先進地視察なども行って、栽培管理の底上げを図る。 -
宮田村ナイター野球リーグ開幕
宮田村ナイター野球会(伊藤哲也会長)は21日夜、半年に及ぶリーグ戦を開幕した。新規でレジェンド、復活でナイトホークスが参入し全9チーム。初めて前後期制を導入し、今まで以上に熱い戦いを繰り広げる。
開幕式では前年覇者のNHKGsが優勝旗を返還。愛球クラブの原良一主将が「シーズン最後まで全力で戦う」と選手宣誓した。
伊藤会長は「選手のやりくりなど厳しいが、各チーム組織力を高めてみんなで盛りあがろう」とあいさつ。
さっそく愛球クと一撃の開幕戦で長いシーズンが始まった。
総当りの2回戦。前期1位と後期1位のプレーオフの決勝戦を10月27日に行い、優勝チームを決める。 -
第1回みのわ祭り実行委員会
箕輪町のみのわ祭り実行委員会が21日夜、町役場であり、08年みのわ祭りについて話し合った。会長は、みのわ祭り検討委員会の会長を務めた唐沢修一さんが就任。検討委員会で提言された会場や日程を承認した。
みのわ祭りについては、07年の反省会であった「20年の節目を迎え、祭りを検討する時期にきている」「祭りは仕事のようで負担。上から言われて役員がやる祭りがこれ以上続くなら、やめたほうがよい」などの意見から、検討委員会(各種団体の代表や中学生含む公募委員ら32人)を立ち上げ、昨年11月から2月にかけて、運営方法などを検討。運営を担う実行員会は、行政主体から民間主体への移行を目指し「行政、民間の半々で構成し、会長は民間とする」ことを提言した。
08年みのわ祭り実行委員会は検討委員会の提言に基づき、公募による委員の募集や検討委員会メンバーから参加者を募り、構成。町の行政や民間団体、サークルなどに所属する26人が現在名を連ねている。今後、さらに実行委員会参加を呼び掛け拡充を図る方針。
第1回の実行委員会で承認した日時は、例年通り7月の最終土曜日で、7月26日。会場は国道153号バイパス(十沢交差点縲恂・輪町交番入口交差点)とバイパスから天竜公園へと続く道、バイパスの隣りを平行して走る工専道路。
ポスター図案などの募集方法は、昨年一般公募し、集まった点数が少なかったことを考慮し、「デザインを委託し、数点の候補から選ぶようにしてはどうか」「作品1点に絞らず、小学生などに書いてもらった作品をすべて張るのはどうか」などの意見が出た。
今回は、小学生から一般まで公募することに決定。賞金の代わりに図書券などの賞品に変更となった。唐沢会長は「小学校などに足を運び、協力を呼びかけたい」とした。
また、納涼花火大会の協賛金についても協議。協賛金は商工会役員を中心に事業者を回り集金してきたが、集金の負担が大きく、協賛金のあり方について検討委員会から実行委員会での検討が提言された。1戸500円で全戸から集めている市町村もある竏窒フ意見も検討会では出ていた。
実行委員会は他市町村の協賛金の集め方などを参考に、今後検討していく。
第2回の実行委員会は5月12日、午後7時から町役場で予定。 -
上伊那郡民生児童委員総会
辰野町、箕輪町、南箕輪村、宮田村、中川村、飯島町の民生・児童委員による上伊那郡民生児童委員協議会は22日、上伊那郡民生児童委員総会を箕輪町文化センターで開いた。
加藤寿一郎会長は「最近は高齢化が進み、一人暮しの高齢者や高齢者家庭からの相談も増えてきている。また住民のニーズも多様化してきている。私たちの基本的な姿勢は社会的奉仕の精神、基本的人権の尊重、職務場の地位の政治的中立、この三つをしっかり踏まえ活動していきたい」とあいさつ。
式典では9年勤続表彰があり、上伊那地方事務所の宮坂正巳所長から受賞者に表彰状が渡された。
受賞者代表の辰野町の三浦薫子さんは「これからも民生委員信条の隣人愛を持って社会福祉の増進に努めるという気持ちを持ち、日々過ごしていきたい」とあいさつした。
式典後には、長野県看護大学の北山秋雄教授が「児童・高齢者への虐待について 現状と課題」と題して講演した。 -
南箕輪村交通安全協会定期総会
2008年度南箕輪村交通安全協会定期総会は23日夜、村役場講堂であり、会員ら約80人が出席し、本年度の事業計画など5議案を承認した。役員改選では会長に飯島英之さん、副会長に清水貴男さん、会計に増沢宮雄さんを再任するなどした。
本年度は「交差点と交差点付近及び生活道路の事故防止」を村の重点事項とし、事故防止のための啓もう活動や環境整備に取り組むことを確認。飯島会長は再任のあいさつで、「1つでも村内の交通事故がなくなるよう誠心誠意、努力したい」と決意を述べた。
交通安全運動の重点としては、▽高齢者の交通事故防止▽飲酒運転の根絶▽シートベルト・チャイルドシート着用の徹底▽夕暮れ時と夜間の交通事故防止▽自転車安全利用の推進竏窒フ5つを上げた。
07年、村の交通事故発生状況は物損事故376件(前年比32件減)、人身事故100件(同20件増)、死者0人(同2人減)、けが人118人(同20人増)だった。
役員改選で自己紹介する新役員のみなさん -
南箕輪村消防団長 松沢武夫さん(53)
「今まで宮島団長の下で副団長を4年間やってきた。今まで学んできたことを自分が団長としてやっていかねばという自覚がある。団員の命を預かる身として、災害現場の中で事故を起こさないよう、幹部の人たちや行政と一緒になってやっていきたい」
村消防団に入団したのは20代前半で、地元田畑の第3分団1部の団員としてスタート。その後は中学時代に取り組んだブラスバンドの経験を生かそうと、先輩に誘われて本部ラッパ隊に所属し、ラッパ長まで務めた。35歳で一時退団し、4年前、49歳で副団長として復帰。そして、本年度4月、団長の職を任された。
一家の二男だったため、本来なら消防団に入団することはできなかったかもしれない竏秩B当時は団員確保がそれほど困難ではなかったため、1家族から1人が入団すればよかった。しかし、21歳の年、入団を予定していた人がキャンセルしたため自分に声が掛かり、入団することを決めたという。
「もともと消防団には、地域との密着力という魅力を感じていたので、入団するきっかけができてうれしかった。密着力は現代社会の方がよりいっそう消防団には大切なことだと思う。人とのつながりの中で、みんなが住んでいることを忘れてはいけない」
同時多発の大規模災害が起きたときなど、消防団は地域住民の生命、財産を守る、身近で頼れる存在であってほしいと願う。
「全国的に消防団の人員確保が課題となっている。『お酒を飲む人たちの集まり』『早朝の訓練が大変だ』など、新入団員の勧誘のときに断られてしまうことがあるが、大切なのは、自分たちの地域は自分たちで守りたいという気持ち」
昨年度からは、地域にある信州大学農学部の学生が入団し始めるなど、個人の防災意識の高まりを感じている。「在学中の短い期間だけだが、消防団の役割を理解し、一緒に活動できることがうれしい。団での経験を地元に帰ってから生かしてくれれば」
「各分団で定数割れしてしまっている状態。消防団の考えをもっと地域に浸透させていかねば。災害が起きてからではなく、いざというときは自分たちで守っていかねばという意識を持ってほしい」
田畑で鉄工所を経営する。趣味はスキー。23歳くらいから本格的に取り組み、現在は指導員の資格を持つ。南箕輪村スキークラブ会長として、スキーの魅力を地域に広めている。
(布袋宏之) -
中曽根のエドヒガンザクラ満開
箕輪町の中曽根公民館北のエドヒガンザクラ(権現桜)が満開となった。
樹齢千年といわれ県内にあるエドヒガンの巨木の3本の指に入り、県の天然記念物に指定されている。
県の内外から訪れた観光客やアマチュアカメラマンたちは、「すごいもんだな」「大きい」と感嘆し、咲き誇る権現桜の姿をカメラに収めている。 -
南箕輪村消防団・赤十字奉仕団 合同春季訓練
南箕輪村の消防団と赤十字奉仕団は20日、2008年度の合同春季訓練を大芝公園陸上競技場で開いた。消防団の団長以下135人、赤十字奉仕団の委員長以下78人が参加し、規律訓練や救命講習などで、一つひとつの動きをしっかりと確認し、有事に備えた。
式典で唐沢一直村長が「災害はいつ起きるか分からないもの。本日の訓練が災害を抑えるための第一歩となる」と式辞。松沢武夫団長は「団員が安全かつ、的確に行動するための大切な訓練。団員としての自覚を持って臨んでほしい」と訓示した。
春季訓練では、消防団員が規律訓練や分列行進などを実施。奉仕団員がAED(自動体外式除細動器)の取り扱い方法などを学んだ。
式典では、3月に東京であった自治体消防制度60周年記念式典で、村消防団が「消防団等地域活動表彰」を受賞したことを伝達した。 -
萱野高原山開き
箕輪町の萱野高原で20日、高原の山開きを行い、今シーズンの安全を祈願した。今季は10日早いオープンとなり、同日開催した「ミズバショウ祭り」には、高原の春を楽しもうと訪れた町内外の約100人が振る舞いのとん汁やおにぎりを味わったり、高原を散策したりして楽しんだ。
町観光協会主催の高原山開きには関係者約30人が出席し、神事を行った。観光協会長の平沢豊満町長は「萱野高原は住民や関係者のおかげで憩いの場として定着してきた。貴重な観光資源として、さらなるみなさんの協力で育ててほしい」とあいさつした。
標高1200メートル、伊那谷を一望できる萱野高原。高原を訪れた人たちは「箕輪町民謡を楽しむ会」による萱野高原音頭の踊りや、地元アマチュアバンド「たそがれシーラック」の演奏などを満喫し、700株の水芭蕉が群生するなどの高原を散策した。水芭蕉は5月上旬まで楽しめるという。
この日は、「信州かやの山荘」がオープン、11月10日までの営業を開始した。宿泊予約などの問い合わせは、(TEL0265・79・2822)へ。 -
「春らんまんのみはらしまつり」にぎわう
伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」は20日、地元産の花や野菜の販売、スタンプラリーなど各種イベントを繰り広げる「春らんまんのみはらしまつり」を行った。県内外から多くの家族連れらが同施設に集まり、にぎわいをみせた。
恒例の「アスパラ釣り」「一貫目ゲーム」「シイタケ打ち」な10数種類の催しを開催。「ポン菓子を作ろう」は随時あり、大きな音とともに米が菓子に変るのを楽しみ、もちつき大会は、子どもたちが協力して作ったもちを来場者に配るなどして、盛り上がった。
「ジャンケンに勝てたら野菜を激安奉仕」と急きょ開かれたイベントなどもあった -
軟式野球連盟伊那市支部 審判講習会
県軟式野球連盟伊那市支部(北原俊信支部長)は19日、市営球場で審判講習会を開いた。同支部に登録する各チーム代表者やスポーツ少年団の指導者ら計約25人が参加。これから秋まで行われる各年代の試合に向け、それぞれが勉強した。
講習会は軟式野球のシーズン幕開けに合わせた恒例で、同支部の審判員9人が審判としての心構えや球審、各塁審に必要な知識などを講義。判定の難しいストライクゾーンの見分け方では、一人ひとりが納得するまで説明した。
北原支部長はあいさつで、「シーズンが始まり、これから1年間の試合がうまくいくよう講習する必要がある。ルールがあって初めて野球ができるもの。それぞれが勉強していってほしい」と話した。
ストライクゾーンの見分け方を学ぶ参加者たち(市営球場) -
入園者数700万人突破 高遠城址公園
「天下第一の桜」として有名な伊那市高遠町の高遠城址(し)公園の入場者数が20日午後、1983(昭和58)年の有料化以来累計700万人を突破した。市や市観光協会などは節目を祝うため、該当者と前後2人ずつに記念品を贈った。
700万人目は家族5人で訪れた山梨県北杜市の小学3年生、小沢史遠(しおん)君(8つ)。父の修一さん(31)が地元特産のアリストロメリアの花束や「高遠さくらホテルペア宿泊券」などを受け取った=写真。修一さんは「びっくりしている」、史遠君も「うれしい」と笑顔だった。
市観光協会によると、園内のタカトオコヒガンザクラは散り始めで、23日ごろまで楽しめる。今季の入園者数は30万人を見込んでいる。 -
中川村消防団、村直営診療所と南消防署と連携し、患者のトリアージ救急搬送までを訓練
中川村消防団(団員167人、下平道弘団長)は20日、観閲式を開き、村営の片切診療所(南宗人院長)と伊南行政組合南消防署(田中利寛署長)と連携した患者の搬送訓練を展開した。診療所の南医師が患者の重傷度を判断し、搬送先の病院を指定。南署の救急隊が救急車で搬送し、村消防団の救護班は医師の判断に基づき判別された患者らの手当てに当たる。消防団、病院、消防署が連携して、こうした訓練を行うのは上伊那でも初めて。近隣病院の医師確保が深刻化する中、今後は重症患者の搬送に時間を要するケースが出てくると想定されるため、連携のもとで患者のニーズを的確に把握し、早期救出につなげようというのが今回の訓練の狙いだ。
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各地で病院の医師不足が深刻化する中、中川村から最も近い駒ケ根市の昭和伊南総合病院でも、産婦人科、整形外科、小児科の医師不足がいまだ解消しない状況。現状では「重症患者の受け入れは困難」との判断から、重症患者の救急搬送は伊那市の伊那中央病院や飯田市立の各病院に搬送してもらう方針をとっている。
しかし、同村から伊那や飯田まで患者を搬送した場合、想定される所要時間は少なくとも1時間。一方、重症の救急搬送は、1分1秒が患者の生命を左右する。
そのため重症患者を少しでも早く搬送するには▽患者の緊急性を見極めるトリアージ▽早期対処▽搬送する消防署との連携竏窒ェ必要と認識。今回の訓練が実現した。
訓練に参加した片切診療所の南医師(54)は「実際に訓練をしてみて、反省する点もあったので、いい機会になった。今後に生かしたい」と話していた。
また、村消防団の下平団長(48)は「地域の医療体制が十分とは言えない中、中規模、大規模災害に限らず、今後ますます連携が大切になると思う」と話していた。 -
世界的ビオラ奏者の兎束俊之さんが、宮田村の自宅でこけら落としコンサートを開催
宮田村を拠点として活動する弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の音楽芸術監督で世界的なビオラ奏者・兎束俊之さん(60)が20日、同村駒ケ原に建てた自宅でオープニングコンサートを開いた。コンサートには兎束さんと交友が深く、ともに演奏活動を展開してきたピアノ奏者の石井克典さんも駆け着け、「信濃の国」ほか、クラシックの名曲数曲を披露=写真。集まった観客を魅了した。
音楽文化の発信地としていきたい竏窒ニの願いを込め、この地に自宅を設けた兎束さん。最初の演奏会には、アンサンブル信州を育てる会の委員のほか、村関係者、住民など約60人が集まった。
兎束さんは「半世紀、ビオラを弾いて生きてきた。逆に言えばこのことしか分からないということなので『この村はこういう風に生活しているんだ』ということを指導していただき、生きていきたいと思うのでよろしくお願いします」と語り、石井さんとともに演奏を披露。中でも、ワーグナーの「マイスタージンガー前奏曲」は、兎束さんの知人・鈴木行一さんが兎束さんのために編曲しており、いつの間にか「信濃の国」に変化。凝った演出に、聴衆は盛んに拍手を送った。
また、この日は全国各地で活動する演奏家が兎束さんのために駆け、それぞれに演奏を披露。1曲ごと演奏が終わるたびに盛大な拍手を送った。 -
宮田村の白心寺で第19回白心寺花まつり
宮田村町2区の浄土宗・白心寺(山田弘之住職)で20日、第19回花まつりが開かれた。稚児行列には地元の子ども約30人が参加。お釈迦様を乗せた象の乗り物を引きながら町内を巡り歩き、町民に甘茶を振舞った=写真。
地域の子どもたちのためにできる行事を竏窒ニ、先代住職の時から始まった花まつり。毎年工夫を重ねる中で、子どもが楽しめる出店やゲーム、アトラクションも増やしてきた。また、村民も寺の取り組みに主体的に協力しており、壮青年部の部長を務める後藤孝浩さん(47)=新町=は「地域の若い人たちも参加してくれるようになってきた。来年は20周年を迎えるため、稚児衣装を来て稚児行列をしたり、内容を充実させたい」と語る。
また、山田住職(46)は「先代から取り組んできてくれた人たちの思いを引き継ぐ形で、今もまつりを続けている。子供たちが少なくなっている中、明るく、楽しく、仲良くが一番大切なことだと思う」と話していた。