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脱地区型選挙で混迷の宮田村議選、新人の浸透計りきれず
現職9人、新人4人が出馬した宮田村議選。村内では「盛りあがりに欠ける」と声も聞くが、各陣営は「今までとは違う。本当に告示後の戦い方が重要になる」と引き締める。複数の新人が地域や組織に頼らず独自の戦いを挑んでおり、多くの現職各派は浮動票や現職批判票の受け皿として票流出の可能性もあると危機感を強める。
告示直後の出陣式である現職陣営は「厳しい戦い。地元の候補として負けることのないよう、みんなでがんばろう」と、支持者を前に引き締め直した。
独自の戦いを展開するある新人は、ひとりで街頭に立ち「地盤、看板、カバンに頼らない市民派議員の誕生を」と訴えた。
新人のうち20代は2人いるが、前回29歳の新人が当選を果たしており、「若さ」に対する新鮮度がどれだけ有権者の意識にあるか未知数。2人はともに「若さ」を強調する戦略ではなく、自身の考えを強く訴える戦いに終始している。
「訴えを有権者に分かりやすく」という傾向は、候補者全般の流れにも。遊説車から名前を連呼することが多かった従来のスタイルから、街頭演説などに時間をさこうとする動きも目立つ。
21日に立候補者全員がそろって行われた公開討論会。終了後ある現職は「新人の皆さんは堂々と考えを語っていた。有権者の見方にも影響を及ぼすかもしれない」と話した。
今一歩といわれる有権者の関心に、どう浸透するかそれぞれの選挙戦は30日に審判が下る。 -
中越営農組合長に小田切さん
宮田村中越営農組合は23日に総会を開き、新たな組合長に小田切暢明さんを選ぶなど役員を改選した。
任期は2年。新役員は次の皆さん。
▽組合長=小田切暢明▽副組合長=吉沢和男、橋倉貞人▽会計=日向一男▽監事=近藤健一、新谷清人▽農政部長=酒井靖浩▽農政班長=新谷和彦(1班)伊藤恵三(2班)原田博安(3班)山本達男(4班)▽連絡員=小田切唯男▽トラクター係長=久保田秀男▽田植機係長=吉光孝男▽コンバイン係長=酒井重彦▽水稲部会長=片桐美義▽果樹部会長=新谷和美▽畜産部会長=原田博安▽中越担い手会=池上寛 -
宮田村3つの保育園で卒園式、103人が巣立ちの春
宮田村の3保育園は25日、卒園式を各園で行った。たくましく育った103人が、希望を胸に元気に巣立った。
このうち西保育園は34人が卒園。友情深めみんなで刻んだ思い出を、元気にひとりづつ振り返った。
保育証書を受け取ると、保護者のもとへ。感謝の気持ちを伝え、ギュッと抱き合う姿もあった。
吉川美幸園長は「あいさつは人と人の心がつながる魔法の言葉。元気良く心をこめてあいさつし、友達を助けあう。そんな1年生になってください」と励ました。 -
阿部氏事務局次長に、宮田村社協人事異動
宮田村社会福祉協議会は、4月1日付の人事異動を内示。阿部千元総務係長(57)が事務局次長兼任に昇格した。
事務局次長は5年間空席だったが、阿部氏の選任でより機能強化を図る。 -
南箕輪村輪の会が大福作り
農と食の大切さを考え活動する「南箕輪村輪の会」は21日、伊那市農村女性ネットワークのグループの一つ「伊那市あいの会」のレシピで大福づくりに挑戦した。
「あいの会」は伊那市手良で食育、収穫体験、直売などの活動をし、手良小学校と手良保育園に野菜の食材提供をするなどの活動をしている。大福はイベントのときに手作りし評判がいい。
今回、輪の会の07年度最終会合に合わせ、農業や食育など同様の活動をする先輩に学ぼうと、「あいの会」の大福レシピを教わった。
会員と信州大学農学部の学生ら11人が参加。輪の会では初の大福作りで、ついたもちを水の中に入れて人肌に冷ます、小麦粉を加えてつき直すなどのポイントを教わり、もち米1升で60個作った。
「軟らかい」「これならいっぱい食べられる」と話しながら試食。初めて作ったという信大生は「あんこを包むのが難しかった」と話していた。 -
駒ケ根市文化財団基金奨励賞
駒ケ根市文化財団(渋谷敦士理事長)が文化、芸術の振興などを目的に5年前から毎年贈っている文化財団基金奨励賞の第5回受賞者に生田流筝曲演奏家の気賀沢美香(雅号・雅巳樹)さん=駒ケ根市中央=と「伊南子ども劇場」(北村和枝運営委員長、会員数約400)が選ばれ23日、市総合文化センターで授賞式が行われた。代表者など3人が出席し、渋谷理事長から賞状と奨励金をそれぞれ受け取った=写真。
気賀沢さんは「栄えある賞をいただいて感謝する。筝が好きで演奏を続けてきたが、今後も邦楽をもっと気軽に楽しんでもらえるよう努力していきたい」、北村さんは「いろいろな活動をしているが、まだまだ市民に知られていない。子どもたちのためにさらに力を注いでいきたい」と喜びを語った。
気賀沢さんは4歳で筝を始め、正派音楽院、NHK邦楽技能者育成会を卒業。邦楽オーケストラ「むつのを」、和楽器バンド「SO竏鱈AB」(ソーラボ)、和楽器ユニット「まいまい」などで意欲的な演奏活動を行っているほか、後進の育成に当たっている。
伊南子ども劇場は1987年に発足。幼児から中高生に良質な舞台芸術鑑賞の機会を提供しつづけているほか、山遊びやキャンプなどの野外活動にも取り組んでいる。 -
桜の開花を前に伊那市商工会が高遠城址にぼんぼりを飾り付け
桜の開花を前に伊那市商工会(森本光洋会長)は24日、高遠城址公園の夜桜を妖艶(ようえん)に浮かび上がらせる「ぼんぼり」145基を園内に飾り付けた=写真。
「桜の名所」として全国から多くの観光客が訪れる高遠城址公園。園内の夜桜を幻想的に映し出す「ぼんぼり」は昨年新調したばかり。高さは約2・5メートル、ぼんぼりの部分は光の色彩を穏やかにする赤白の2色の張り合わせになっており、赤色の部分にはスポンサーとなった地元企業の名前が書かれている。
森本会長(65)は「桜は夜がきれい。ぼんぼりはお花見らしさを演出してくれる。訪れた人に、浮き浮きしてもらえる雰囲気をつくり出せれば」と話していた。
先日発表された高遠城址公園の開花予想は4月11日ころとなっている。 -
伊那市の子育て支援センター有料化に対し、新日本婦人の会伊那支部が2度目の反対署名と陳情を提出
来年度から有料化する子育て支援センターの無料存続を求めてきた新日本婦人の会伊那支部(木内律子支部長)が24日、これまでに集めた署名1173人分の署名と小坂樫男市長あての陳情書を市保健福祉部長に提出した=写真。
同会が署名と陳情書を提出するのは今回が2度目。1度目は536人分の署名とともに子育て支援センターの有料化案が3月議会で諮られる前に提出したが、同案は3月議会で可決された。そんな中署名活動を続けてきた同支部では、子育て支援センターの充実と母親らが使いやすい施設になるようにとこれまで集めた署名を提出することにした。
署名と陳情書の提出を受け、市子育て支援課は「一定の受益者負担をしてもらう中で、質を高めながら伊那市の支援センターを作っていきたいと考えている。情報の周知に努め、できるだけ市民のみなさんが使いやすい、利用しやすい環境を整えたい」として、減免措置、利用者への会計報告などにも取り組む方針を説明。有料化への理解を求めた。
木内支部長は「今回の活動を通して、子育て支援センターに対する市民のみなさんの関心が高まった。無料ということを訴えてきたが、良いセンターにして、お母さんたちが子育てに自信が持てるように支援していただきたい」と話していた。 -
箕輪町人事異動内示
組織機能充実を図る箕輪町は24日、4月1日付の人事異動を内示した。今回の異動で、「一味ちがう箕輪の子ども育成事業」「グリーンツーリズム事業」「まちづくり事業(都市計画・中心市街地活性化・土地利用計画)」「健康づくり推進事業」など、町の行政経営戦略に基づく重点施策の全面展開に向けて組織機能の充実を図った-とする。
係長8人(うち昇任2人)、係員50人の異動。課長異動は昨年10月に実施している。退職は6人。新規採用2人。派遣受け入れは4人が終了し、新たな受け入れは1人。
人材育成のため国、県、東京都豊島区などほかの自治体や県内一部事務組合への派遣研修に伴う異動も増えている。 -
宮田村議選きょう告示
任期満了に伴う宮田村議選(定数12)は25日、告示する。現職9人、新人4人の13人が出馬を表明しており、前回に続いて選挙戦になる見通しだ。
全員男性。年齢構成をみると、50代が5人で最も多く、次いで60代が3人、20代、40代が各2人、30代が1人となる。党派別では共産1人で、ほかは無所属。
23日現在の有権者数は7148人(男3460、女3688)。前回4年前に比べ157人増えている。
前回は29歳の新人が700票余の大量得票でトップ当選を果たすなど世代交代を意識した・ス新旧・ス勢力の争いが対立軸ともなったが、今回は独自の切り口で浸透を図りたい新人候補が既存の組織や地域票に頼らず、どこまで票を伸ばせるかが焦点となる。合併せず自立を決めた直後の4年前とは取り巻く状況も変化しているが、現職も地盤を固めながら、候補者不在区などへ支持拡大を図る。
有権者数を地区別にみると=表参照=、現職、新人各1人が立候補を予定する町三区が最大票田。次いで同じく現新各1人が出馬予定の南割区が923人と続く。
限られた地域票を考えると、あわせて740人の有権者がいる候補者不在区の大原区、つつじが丘区へ浸透を図ろうと、各候補とも虎視眈々。引退する現職の地盤も切り崩しが激しい。
現職は独自の戦いで集票をねらう複数の新人候補の動きにも神経をとがらせており、引き締めにも躍起だ。
無投票が2回続いた後だった前回4年前のの投票率は82・5%。過去最低だったが、今回も「盛りあがりは今一歩」と多くの陣営はみており、今回の投票率も横ばいか下がると見込む。 -
伊那 - 木曽連絡バス「ごんべえ号」の試乗会
4月1日に運行を開始する伊那竏猪リ曽連絡バス「ごんべえ号」の試乗会が24日あり、両地域の商工関係者、地域公共交通協議会員ら約80人が乗車した。1年間は試行期間で、本格運行に結びつけるため、事業主体の伊那市と木曽郡木曽町は多くの利用を呼びかけた。
参加者はバス3台に分乗し、木曽病院から木曽福島駅、日義木曽駒高原、みはらしファーム、伊那中央病院などのコースを走った。
乗車後の記者会見で小坂樫男伊那市長は「1年間の試行で終わることのないように、通院や通学、買い物など利用をお願いしたい」と述べた。
「ごんべえ号」は伊那バス本社前竏猪リ曽病院(運行距離43キロ)を1日4往復する。車内では権兵衛トンネル開通の経過や概要、伊那・木曽の観光案内を流す。
伊那バス本社前の発車時刻は午前6時55分、8時55分、午後1時25分、7時10分で、終点までの所要時間は1時間16分。運賃は150縲恊迚~。高齢者らが乗降しやすいように低床ワンステップバスを使う。
運行は、両地域のバス会社3社に委託。経費は2600万円で、国土交通省「地域公共交通活性化・再生総合事業」の支援を受ける。
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伊那バスの藤沢秀敬社長は「採算を取るには1便当たり15人はほしい。運行時間の手直しや意見を聞きながら育っていけば」と話した。
06年2月に権兵衛トンネルが開通したことから、路線バスを新設。生活圏や地域間交流の拡大に期待するほか、高速バスや特急への乗り換え、観光などの利用を見込む。 -
伊那消防組合議会3月定例会
伊那市など4市町村でつくる伊那消防組合議会の3月定例会が24日、伊那市役所であった。伊那消防署の水槽付消防ポンプ自動車の事故に伴う専決処分の承認や、2008年度一般会計予算など計4議案を原案通り可決した。
同自動車を早急に修繕する必要性があるため07年度一般会計第4回補正予算(債務負担行為)を専決処分。修理見積額710万円を来年度一般会計予算の同消防署費「消防車両等管理の修繕料」に計上した。修理完了予定は5月の中旬。
事故は1月12日午前0時5分ごろ、伊那市西春近の中央自動車道下り線で発生。同車両が車両火災に出動した際、作業を終え走行車線から追い越し車線に出たとき、後方から走行してきた大型トラックが追突し、同車両は左前方に停止していたパトカーと衝突した。
事故の過失割合については現在、相手の保険会社と伊那消防署と協議中。安全管理対策として、「全職員で事故原因を究明し、事故防止について話し合いを行い、隊員一人ひとりが安全運転と安全確認を徹底し、事故防止に努める」と説明した。 -
春の高校伊那駅伝 全国130チームが力走
伊那谷に春の訪れを告げる男子第31回、女子第24回の「春の高校伊那駅伝」(県高校新人駅伝競走大会)は23日、大会始まって以来最多となる県内外の男女計130チームが出場し、健脚を競った。沿道では地元住民が各種イベントを繰り広げ、高校生ランナーに声援を送った。
大会は、伊那市陸上競技場を発着点に市街地を通る男子6区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロのコース。81チームが出場した男子は佐久長聖が2時間6分45秒の大会新で3年連続5度目、49チームで競った女子は立命館宇治(京都)が1時間10分28秒の大会新で2年連続12度目の優勝を飾った。
上伊那勢は、男子で伊那北が2時間29分1秒で県内4位入賞(総合58位)。上伊那農が同8位(同63位)、伊那弥生が同10位(同67位)で、女子の伊那西は県内11位(総合47位)だった。
コースは前回から市街地や高遠町を駆ける新コースに変更。沿線では、地元商店街でつくる団体がPRタペストリーや横断幕を大会前から飾り付け。当日は7会場で地元太鼓グループや伊那西高校吹奏楽部が演奏したり、美篶青島区では住民が出場校の名前を記した手作り凧を上げたりと、大会を盛り上げた。 -
原田秀人さん(62)飯島町七久保千人塚
昨年11月11日に飯島町七久保の千人塚公園入口にそば工房「麗嶺庵」をオープン、4カ月が経過し「思っていたよりも順調、お客様は少ないが、口コミや1度来店していただいた人が友だちを誘ってきてくれる。春になり、季節もよくなれば、お客様も増えるのでは」と期待する。
1945年飯田市内に生れ。地元の精密工業に昨年7月まで勤務した。
そばとの出会いは8年前、ネパールのカトマンズで、日本で修業した現地人のそば屋でざるそばとそばがきを食べて「すごく、おいしい」と感動。帰国後、独学でそば打ちを始めたが「本格的にそば打ちを学ぼう」と、有給休暇や土日曜日を利用し、上京し、そば打ちの専門学校「江戸東京そばの会」で二八そばを基礎から学んだ。 学校では朝から晩まで、1番少ない基準1キロを1日20回以上打ち続けた。「習い始めた1、2年は切りの庖丁さばきが難しいと感じた」。3カ月基礎コースを終え、さらに研修生として3年間腕を磨き、そば打ちに自信がつき、出店の場所探しを始めた。
西に中央アルプス、東に南アルプスが連なり、里にはそばの花が咲く、七久保の地を見て、一目で気に入り、売地の看板を見て即決したという。「この地で自分で栽培したそばを提供したい」と、店の建設に並行し、8月盆過ぎに、隣接の休耕田に秋そばを蒔き、10月に200キロを収穫した。
現在、店で使用しているそばは、生産者とほ場を指定したこだわりの常陸秋そばだが、順次、自分で収穫したそばに切り替えていく考え。「自分で栽培したそばを試食してみたが、食味はいい」。
そばやつゆの味に大きな影響を与える水は、冬期間は飯田市の日本百名水の1つ、猿庫の泉から汲んでいるが、春になったら、与田切公園の「越百の水」を使用する「越百の水は猿庫の泉と比べて、全く遜色のない良い水質をしている」。
つゆの鰹節は本場から取り寄せ、しょう油、みりんも味を見ながら、そばに合う品を厳選した。
薬味の辛味大根は下伊那郡下條村の「親田辛味大根」を使用。畑を指定し、1番良い品を買い入れているとか。
厨房には電動の石うす挽き機の横に、天然記念物の蟻巣石の手挽き臼もあり「荒挽きにしたり、いろいろな挽き方ができ、味に差がでる」とか。
そば打ちの基本は水回し。水回しがよしあしが庖丁さばきにも影響し、味を決める。丁寧に水回しを行い、体全体でこね、コシを出す。1・2ミリまで薄く伸ばす「薄いと、短時間でゆでることができる」とか。
「ものすごくうまいそばを出したい。そのための準備、研究に時間を掛けたい。会食にも力を入れ、そばを使ったいろいろの料理を食べてほしい」と意欲的。
この日、町内の小池好高夫妻を誘って来店していた田切の堀内富重さんは「素材にこだわり、自信を持って提供していることが分る。景色もいいし、店主や奥さんの人柄にも引かれている」と話す。
営業日は金土日曜日の週3日。営業時間は午前11時縲恁゚後3時(予約があれば、時間外も対応する)。
メニューはざるそば、かけそば、山芋かけそば、ざるそば・手挽きなどのほか、5人以上の予約でそば会席も提供する。4月からあったかいそばに替わり仙人そばを提供する。
詳細は同店(TEL86・6456) -
風景街道講演会
信州みのわ花街道推進協議会は21日、中部地方の伝統や文化などを紹介する英文情報誌「アベニューズ」代表の佐藤久美さんを講師に招き、「風景街道講演会」を箕輪町長田の「ながた荘」で開いた。協議会員約50人が参加した。
同協議会が推進する「信州みのわ花街道」は県道与地辰野線の6キロ区間を主軸に、同線やその沿線地域を花桃や赤ソバ畑などで花満載の景観にする取り組みで、昨年11月に国土交通省の「日本風景街道」に登録された。
同協議会では情報発信の方法を学ぶとともに、異なった視点から地域資源について考えるため、今回の講演会を開いた。
佐藤さんは「あなたの町の魅力を世界の人々に伝えましょう」と題し公演。
「外国人が訪れて楽しめるところは国内のほかの地域の人にも楽しんでもらえるところが多い」と佐藤さん。自身の取り組みや体験談を交えながら、情報発信のポイントなどを話した。
また講演会の中で佐藤さんは「箕輪町から外国人へ情報発信するために、何をすればいいか」と聴講者たちに問いかけた。聴講者たちは6人ほどのグループに分かれて意見を出し合い、それを発表。
「箕輪町の映像をつくる」「インターネットで情報発信」「在住の外国人たちに協力してもらい口コミで広める」「青年海外協力隊員にパンフレットを配ってもらう」など聴講者たちからはさまざまな意見が出た。 -
コースも改良、同好会員がオープン控えたマレットゴルフ場を整備
4月1日に今季のオープンを控える宮田村マレットゴルフ場で23日、村マレットゴルフ同好会のメンバーがボランティアでコースの整備作業を行った。よりゲーム性を持たせるため31番ホールを改良。約30人が汗を流し、・ス球春・スの到来に備えた。
同好会のホームコースでもある同マレットゴルフ場。整備や管理を日常的にも行うが、この日は冬期間の閉鎖中にたまった落ち葉や枯れ木などを取り除き、コースを整えた。
さらに31番ホールの難易度を高めるため改良も実施。川手博人会長は「雪が例年に比べて多かったわりには状態が良い。このコースは誰もが楽しめる設定で人気が高いが、改良によってさらに多くの人に来てもらえれば」と話した。
プレー代(36ホール)、道具レンタルともに200円。3千円の年会員もある。予約、問い合わせは村民会館85・2314まで。 -
災害ボランティア立ち上げ訓練も、村社協理事会評議員会が新年度予算、計画を承認
宮田村社会福祉協議会(山浦正弘会長)は21日、理事会、評議員会を開き、総額1億3800万円の2008年度一般会計予算案、事業計画案など9議案を原案通り承認した。利用者の伸び悩みや制度改正により、現状で介護保険事業が前年度同期に比べ1・5%減で推移しているが、きめ細かなサービスで増収転換を図る。
デイサービスセンターのロビー改修、新規自動車の購入など除けば予算規模は前年度とほぼ横ばい。
居宅、通所、訪問の各介護事業を従来通りきめ細かなサービスで対応し、村民参加で災害時のボランティアセンター立ち上げの訓練を導入するなど、地域の身近な支えあいも支援する。
例年通り、戦没者慰霊祭(4月24日)、重度身体障害者の希望の旅(9月13日)、第13回福祉ふれあいまつり(10月6日)なども予定する。
また、協議会評議員の選任規定を一部見直し、休止などで空席だった高齢者クラブ連合会、母子寡婦福祉協議会各代表の2席を民生児童委員に振り分け、同委員選出の定数を12に増員した。 -
伊那アルプス美術館開館
箕輪町の伊那アルプス美術館が20日、今年の営業を開始した。11月30日まで。
開館12年目となる伊那アルプス美術館は常時約250点以上の絵画や版画などの作品を展示している。常設展は現近代の日本、外国作家の洋画・版画など。
また今年は企画展を5回予定しており、5月30日までは館主の垣内カツアキさんが描いた「諏訪の春」「伊那谷の春」「ダム湖の夏」など、県内の四季折々の風景画をメーンにした新作36点を展示。
「子どものころから絵が好きだった」という垣内さんは、油絵を描き始めて50年以上になる。「見る人の目線に立って心が和むような作品を描いていきたい」と話している。
午前10時縲恁゚後6時(土曜日休館)。入館料は高校生以上400円。小中学生、身体障害者、75歳以上は入場無料。
問い合せは、伊那アルプス美術館(TEL70・7020)へ -
いな少年少女合唱団ハンガリー訪問出発式
上伊那の小学校2年生縲恪mZ3年生によるいな少年少女合唱団が23縲・8日、ハンガリーを訪問する。21日、伊那市役所で出発式が開かれ、ハンガリーを訪問する団員25人が「さくらさくら」とハンガリーの童歌の「おなべがにげた」を、小坂樫男市長や市職員などに披露した。
いな少年少女合唱団では指導者の山岸めぐみさんがハンガリーに留学していたことから、過去2回ハンガリーを訪問しており、3回目の今回は10年ぶりの訪問となる。25日にはハンガリーのブダペストの民族博物館で演奏会を開き沖縄民謡や「さくらさくら」、ハンガリーの歌など15曲を合唱。そのうち2曲はハンガリーのマニフィカート児童合唱団と一緒に歌う。
いな少年少女合唱団の正木朋恵団長は「まったく違った環境で歌ったり聞いたりすることにとてもわくわくしてる。今までみんなで積み上げてきたものを楽しみながら、精一杯出しきってきたい」と意気込みを話した。
また、いな少年少女合唱団は帰国後の5月3日に伊那市駅前ビル「いなっせ」で演奏会を予定している。
午後6時開演。入場料500円。チケット販売は伊那市生涯学習センター事務室(いなっせ5階)。 -
中川村の人事異動
中川村は24日、4月1日付けの人事異動を内示した。課長、中堅職員などの退職対応で課長7人(うち昇格2人)、係長級10人(昇格3人)、一般職員4人、保育士3人、派遣等4人の異動総員28人と中規模となった。新規採用2人、退職7人。課長級の昇任では、保健福祉課長に宮下健彦氏が、教育委員会次長には玉垣章司氏が就く。
職員総数は前年度より5人減の82人。
曽我村長は「職員には専門的かつ量的増加に対応できる、スピード感と高度の水準が求められている。そのためのベストな布陣にした」と話している。 -
世界クロスカントリー選手権大会ジュニアの部に出場する箕輪町出身の千葉健太君が表敬訪問
今月30日に英国スコットランドで開催する第36回世界クロスカントリー選手権大会ジュニア男子の部で、日本の代表選手6人のうちの一人に選ばれた箕輪町出身の千葉健太君(17)が21日、平沢豊満町長のもとを表敬訪問し、大会への意気込みを語った=写真。
この4月から佐久長聖高校の3年生となる千葉君は現在、今週末にある「春の高校伊那駅伝」に出場するため、一時帰宅している。
今年に入ってからは千葉国際クロスカントリーで4位、福岡国際クロスカントリーで3位と優秀な成績を残し、今回初めて世界大会の代表選手に選ばれた。佐久長聖高校からは、千葉君ほか、2人の選手が同大会に出場する。
千葉君は、毎朝5時起きで練習をしていることや、1日に25縲・6キロを走っていること、26日に出国することなどを説明。
平沢町長は「町の人たちも応援している。ぜひ頑張ってほしい」と激励した。
千葉君は「世界大会は初めてなので、次につなげるようないい走りをしたい。大会では日本人トップを目指し、最終的には都大路で優勝できるようになりたい」と話していた。
町では千葉君の垂れ幕を消防署西側に、千葉君を応援する。 -
伊那緑ヶ丘幼稚園 卒業証書授与式
伊那市山寺区の伊那緑ヶ丘幼稚園(宮原光生園長)は22日、同園で07年度卒業証書授与式を行った。卒園児14人が卒園。園児たちは、友だちとともに遊び育った園舎を巣立ち、小学校生活への第一歩を歩み出した。
保護者や来賓の拍手で迎えられた園児らは元気いっぱいに入場し、園歌を合唱。一人ひとりに卒業証書を受け渡し、がっちりと握手をした宮原園長は「小学校では、楽しいことがいっぱいあるので一生懸命頑張って」と送り出した。
緑ヶ丘敬愛幼稚園は23日に卒業証書授与式を行う。
卒園児や担任、保護者がメッセージを交し合う「送る言葉」では、担任が「卒業おめでとう」、保護者は「幼稚園で楽しかった思い出を忘れず小学校でも頑張って」とあいさつ。園児らは「小学校でも友だちをたくさん作りたい」と答えた。
宮原園長から卒業証書を受け取る卒園児たち -
三岸節子展 ベル伊那25日まで
女性の油絵作家として初めて文化功労者に選ばれた、三岸節子さんの作品展「日本人の油絵を求めて」は25日まで、伊那市日影ベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。油彩や水彩、パステルなど約30点を展示販売している=写真。
華やかな独自の「花」を描いた代表作や詩情あふれる欧州の風景画など、見る人を魅了する展示会。全盛期に描いた作品が中心で、関係者は「これだけの作品が集まるのは県内で初めて」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
いなっせで「日本がうまい!全国味自慢物産展」
23日、伊那市の市陸上競技場を発着点に繰り広げる「春の伊那駅伝大会」の関連イベントとして、22日、市駅前ビルいなっせ2階ギャラリーで「日本がうまい!全国味自慢物産展」が始まった。初めての企画。23日はいなっせ屋外広場で午前9時縲恁゚後3時。
駅伝に参加する全国の出場校にちなんだ物産展。駅伝を応援する会に所属する旅行会社「トップツアー伊那支店」の企画で、9府県19種類の物産が並んだ。関係者によると、売れ筋は「もみじ饅頭」「チャンポン」「宮崎地鶏」など。朝からぞくぞくと客が詰め掛けたという。
全国9府県19種類の物産が並ぶ会場(いなっせ2階ギャラリー) -
上伊那和裁連盟会長
伊那市荒井区室町
竹入良子さん(71)和裁をしている母の姿を覚えている。
「あ、今は首の部分を縫っている」
幼な心にそう思いながら、母の針仕事を見ていた。それはすべて、満蒙開拓団として渡ったハルピンでの記憶だ。終戦を迎え、満州移民団のほとんどが国境地帯に取り残される中、命からがら両親とともに引き揚げてきたのは1946年、小学3年生の時だった。
帰国してからの生活も厳しかった。母も働きに出るようになり、和裁をする姿はあまり見なくなった。高校に進学することはできたが、家計に余裕はなく、家庭科の授業は受けられないまま、卒業を迎えた。
「だから和裁は一番苦手にしていたことだったんです」と語る。
◇ ◇
和裁を始めたのは40歳を過ぎてからだった。すでに終戦から30年がたち、生活は豊かになっていた。結婚して2人の娘にも恵まれ、母とも同居。日常生活は幸せだった。その一方で抱いた一つの思い。
自分の中に何か技術を残したい竏秩B
「昔に比べ、お金に困る生活はなくなったし、生活も幸せだった。でも、自分の中には確固としたものがない気がした。娘2人の嫁入り道具をそろえたいという気持ちもあったし、40歳を過ぎて、苦手に挑戦するのも良いかなって」と笑顔を見せる。
その後、教室に通って和裁を習得。和裁士となってからは日に数本の帯を仕立てることもあった。一つひとつの方法が厳格に決まった和裁の中でも、美しい直線を縫うことは特に難しかった。しかし、徐々に形を現す着物や帯を見ながら、針を進めるのは楽しく、とりわけ誰かのためにする仕事は喜びが大きかった。
◇ ◇ -
はらぺこ保育園で3年間を過ごした園児らが卒園式
伊那市富県の自由保育園「はらぺこ」で22日、同園で3年間を過ごした園児など11人の卒園式があった。小林成親保育士が手作りの保育証書を授与。これまでともに過ごしてきた仲間の園児や保護者、はらぺこ保育園を支援している地域住民などが小さな園舎いっぱいに集まり、11人の新たな門出を祝福した。
自然の中での自由な保育を竏窒ニ、考えた母親らが3年前に始めたはらぺこ保育園。今年は年少から年長までの3年間をここで過ごしてきた園児が初めて卒園することとなった。
式では、小林成親保育士が「みんなあなたが大好きです。ありがとう」などと、一人ひとりに向けたメッセージが添えられた保育証書を読み上げ、それを受け取る卒園児らも、その言葉にうなづきながら証書を受け取り、笑顔を見せた。
また、園の代表で卒園児の母親でもある林美紀さんは「年少さんの時はゆっくり歩いていた坂道を、昨日はすいすいと上がっていく姿を見て、とてもうれしかったです。小学校へいっても頑張ってください」と祝福。卒園児らも大勢の祝福に応え、歌を披露=写真。集まった母親が成長した我が子を改めて確認し、涙する姿もあった。 -
南箕輪村でキャンプインする信濃グランセローズが到着
23日から南箕輪村でキャンプインする信濃グランセローズの選手、コーチら31人が22日、南箕輪村に到着し、選手らが滞在する「フォレスト大芝」の前で歓迎セレモニーが行われた=写真。
南箕輪村でのキャンプは今年で2年目。選手らは2日まで滞在し、練習に励むほか、期間中には紅白試合や少年野球教室の開催を予定している。
南箕輪村の加藤久樹副村長は「今年は雪が多く、なかなか整備が進まなかったが、キャンプインを前に、頑張って整備を進めた。全力で練習してほしい」と選手らを激励。
また、信濃グランセローズの島田直也コーチは「今年こそ優勝して、恩返しができるように頑張りたい」と抱負を語った。
24日からは木田勇監督も合流するほか、25日には午後6時半から大芝高原大芝荘でグランセローズの激励会も予定されており、会費5千円となっている。
激励会に関する問い合わせは大芝荘(TEL76・0048)へ。 -
青島堤防でソメイヨシノ45本を植樹
伊那市美篶の三峰川右岸堤防(青島堤防)で22日、桜並木復活の記念植樹があった。市が進める「日本一の桜の里づくり」事業の一環で、地元の青島区民や美篶小学校児童ら約300人が参加し、ソメイヨシノ45本を植えた。数年後には約150本の桜並木が楽しめるという。
06年7月の豪雨災害に伴い、天竜川の河床掘削工事の土砂を活用し、堤防沿いに桜を植えるための第2堤防(長さ450メートル、幅3メートル、高さ2縲・メートル)を設けた。
参加者は残雪の中央アルプスをバックに、高さ2・5メートルのソメイヨシノを1本ずつ丁寧に植えた。
桜並木の復活を願う青島区桜堤防復活推進委員会の若林徹男委員長(70)は「青島は三峰川の濁流との闘いで、桜は鑑賞用だけでなく、災害防止の役割もあった。復活は感無量」と喜んだ。
青島堤防の桜は大正時代、地元の橋爪定太郎氏が堤防強化などを目的に、私財を投げ打って桜を植樹。昭和30年代に120本あったが、1972年ごろ、川砂利の採取で堤防が運搬道路になったことから伐採され、40本が残っただけ。地元区民や小学生らが桜の保護や植樹などに取り組んでおり、天竜川上流河川事務所の理解を得て桜並木の復活が実現した。管理は地元区民が当たる。
橋爪氏の孫、剛健さん(71)は「皆さんに、高遠城址公園へ続く桜並木を楽しんでもらえると思う。墓参りをして報告したい」と感慨深げだった。 -
春の高校伊那駅伝 開会式
「春の高校伊那駅伝2008・県高校新人駅伝競走大会(男子31回、女子24回)」の開会式が22日、伊那市の県伊那文化会館であった。出場する県内外の選手ら男女約千人が集まり、互いの健闘を誓い合った。
大会長の小坂樫男伊那市長は「郷土、学校の栄誉の下、精いっぱい春の信濃路を走ることを心から願う」と激励。女子で前回県内の部で優勝した丸子修学館の西山なつ美主将が「一本のたすきに仲間との思いを込め、力の限り走り抜ける」と選手宣誓した。
大会は市街地を駆ける男子6区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロのコース。この日までに男子6校、女子5校が棄権し、男子81校、女子49校の計130校がエントリー予定。上伊那からは上伊那農、伊那弥生、伊那北の男子3校、伊那西の女子1校が出場する。
23日は、女子が午前10時、男子が午後0時5分に伊那市陸上競技場をスタートする。 -
宮田村議選25日に告示
任期満了に伴う宮田村議選(定数12)は25日告示する。既に13人が出馬の意思を表明。12年ぶりとなった前回4年前に続いて選挙戦に突入する公算が高い。新人候補の顔ぶれをみても、従来の地区型選挙から様変わりしている要素もあり、現職批判票や浮動票への浸透が当落にも影響しそうだ。投開票は30日。
新人のうち3氏は、特定の組織や地域に頼らない形での戦い。天野氏は経営する商店のつながりも生かし、中心商店街から支持拡大を図る。大石氏は障害者の立場も訴えての議会参加、宮井氏はIターン者としての視点など、知名度不足も補いながら独自の切り口で集票を狙う。
もう1人の新人の城倉氏は最も出馬表明が遅かったが、2期務めた現職の引退で地元南割区の地盤を固める意識も強い。
共産は前回2人出馬して1人が落選したが、今回は9選を目指す小田切氏に一本化の動きで力を集中。
3選を目指す久保田、牧田、松田の3氏は、地盤を固めながら、一部には候補者不在区へも切りこむ。
前回トップの清水氏は支持を集めた若者層をはじめ、地元へも力を注ぐ。同じく再選を狙う赤羽、春日、加藤、田中の4氏も地元を固めながら、不在区や現職が引退する地盤にも支持拡大を図る。
前回は村が合併をせず自立を決めた直後の選挙で、世代交代も意識した「新旧」の攻防が争点に。期待票も呼びこみながら初陣の清水氏が700票余りを獲得するなど新人が台頭した。
一方で今回は一部の新人も含め複数の陣営が「前回よりも関心が低い」と分析し、多くは投票率の低下を予測。新人は前回よりも1人少ないだけだが、新旧攻防の構図にはなっていない。
ただ、潜在的な現職批判や浮動票が読みきれていない陣営も多く、当確ラインをつかみきれない状況だ