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地域づくり支援29事業を認定
宮田村は地域づくり支援事業の一次分の審査を行い、申請があった29事業すべてを認定した。道路修繕や安全対策、環境美化など住民の手による地域整備を補助していこうと始まった同事業は今年度で5年目を迎えたが、村総務課は「積極的に拡大が図られており、さらに一歩進めた地域づくりに発展すれば」と期待を寄せている。
村は本年度も同事業に260万円を予算化。一次分の交付申請で既に167万4千円に達した。
「環境整備から道路管理、防災安全面にまで広がりをみせている」と同課。事業を通じて住民の地域づくりに関する意識も高まっているとも分析する。
今回の認定分をみても、大久保区が地域にある井水の関連施設を史跡として整備しようと考えるなど、内容は多岐に及ぶ。
花壇整備を除いて最大3年間が補助の期限となるが、「本来の地域づくりに新しい発想も盛り込まれ始めている」(同課)格好だ。
20日まで二次募集。問い合わせは村総務課85・3181まで。一次分の認定団体は次の通り。
【新規】区有林整備等に関する有志の会=里山の環境保全▽町一区=交通安全対策、自主防災組織充実▽北割区=道路と側溝整備▽大田切区=公園遊具の点検改修▽大久保区=自主防災組織の充実▽大久保区=丸山井の史跡整備【継続】「おおはら」を発行する会=地域情報紙発行▽町二区=自主防災組織充実と環境美化▽南割区=道路の安全確保【街並みづくり事業(花壇整備)】花と緑のある街角づくり会、大久保区ふれあい花壇ボランティア、おおはら花の会、米松会、三班辰巳会、里宮花の会、新田区、いきいきサロン、大田切曙会、北割寿会、つつじが丘景観委員会、北割5班婦人部、一輪の会、町三区、河原町通り景観委員会、三一会、仲町モール商店会、新田5班、つつじが丘区、大原区 -
防犯指導員会、地域ぐるみの取り組み再確認
宮田村防犯指導員会はこのほど役場で開き、安全で安心なむらづくりを推進しようと今年度の事業計画を決めた。駒ケ根署員を講師に迎えた研修会もあわせて開き、子どもたちを取り巻く犯罪や振り込め詐欺などに理解を深め、地域ぐるみで防犯に取り組もうと再確認した。
今年度も防犯パトロール、街頭補導活動、全戸防犯診断などを実施し、住民への意識啓もうも図る。
会長には北割区の浦野正喜さん、副会長には中越区の小田切武人さんを互選した。
研修会では駒ケ根署員が最近の犯罪状況を解説。村内の金融機関で職員の機転により、振り込め詐欺が寸前で防がれる事案があったことも紹介した。
そのうえで地域にも犯罪の影が忍び寄っていることを指摘し「小さなことでも見逃さないことが大切。安全を守るために家のまわりを歩いて弱者の視点で考えてみて」と、協力も呼びかけた -
「やまびこリーグ」開幕 9チームで熱戦展開
伊那市やまびこソフトボール連盟(渋谷三男会長)は9日夜、同市の富士塚スポーツ公園グランドで2008年度リーグ戦の開会式を開いた。本年度は昨シーズンと同じ9チームが参戦し、ナイターゲームで熱戦を繰り広げる。
渋谷会長は「ようやくこの日を迎えることができた。昨年は連盟創立30周年の節目だったが、40周年を目指して今日から新しいシーズンが始まる。各チームのカラーを出して楽しいシーズンにしてもらいたい」とあいさつした。
選手宣誓は「西町」の主将で、自営業の唐沢武治さん(47)=同市小沢=が「やまびこリーグ精神にのっとり、正々堂々と戦うことを誓う」と宣言。式典が終わると、早々にリーグ戦が始まり、開幕戦2試合を行った。
同連盟は、満年齢40歳以上の男子、満年齢20歳以上の女子選手を対象としたリーグ。8月まで、富士塚スポーツ公園グランドを会場に全チームが総当たり戦を展開。引き続き10月にかけてトーナメント戦がある。
開幕戦の試合結果は次の通り。
▽西町●竏秩恬ウ東クラブ▽インターフェアOB●竏秩恚ムクラブ -
南箕輪村防犯協会全体会議
南箕輪村防犯協会(会長・唐木一直村長)の全体会議は9日夜、村役場で行った。地区防犯部長や村議会、区長会、消防団代表者ら委員約30人が出席し、2008年度の事業計画などを承認した。また、「青色回転灯車による防犯パトロール」についての講習会で防犯意識を高めた。
本年度の重点活動は、防犯パトロールの充実と防犯灯整備などを盛り込んだ。06年度から始まったパトロールは月3回ほど、地区防犯部が順番で青色回転灯車を使って学校通学路を巡視しているが、今後は各地区や学校などの自主活動にも期待したいとした。
講習会では伊那署生活安全課の森山穣防犯指導係長が講話した=写真。森山係長は「青色回転灯車で、周りの人にパトロールしていることをPRすることが防犯につながる。全国で起きている事件がここでも起きるのでは、と警戒しながらパトロールしてほしい」と呼び掛けた。 -
中学生サッカー「INA CUP」
第7回中学生サッカー大会「INA CUP」は4、5日、伊那市陸上競技場、同市富士塚スポーツ公園など上伊那9カ所で行った。地元9チームに加え、東京都、愛知・三重県など県内外から集まった計36チームで熱戦を演じた。
FC伊那東部・伊那東部中サッカー部の主催。大会を通じて上伊那のサッカー技術の向上を図るとともに、他地区との交流を深める目的。初日は8グループに分かれ予選リーグ展開、最終日は各グループ各1位チームが優勝を目指し、決勝トーナメントを繰り広げた。
決勝カードは、上伊那勢から同トーナメントへ進出した飯島中(飯島町)竏樽ACサルト(南箕輪村)。それぞれ前半に1点ずつ得点したが後半、延長前後半ともに無得点のまま、勝負はPK戦にもつれ込んだ。結果は、5竏・で飯島中が競り勝った。
会場には、わが子の頑張る姿を見守る保護者らの声援が飛び交った。「シュート、シュート」「頑張れー」などの応援を受け、選手たちはフィールドを力強く駆け回った。
決勝トーナメント・1回戦の飯島中竏忠鱒K中 -
第18回長野県市町村対抗駅伝競走大会
第18回長野県市町村対抗駅伝競走大会は6日、松本市で開き、上伊那勢では駒ケ根市が3位入賞した。優勝は長野市で、9連覇。町の部では辰野町3位、飯島町6位、村の部は中川村が2位と健闘した。区間賞は上伊那勢ゼロと残念な結果となったが、駒ケ根市チーム2区(3・2キロ)の湯沢ほのか(駒ケ根東中)が区間5位ながら区間新記録(11分59秒)の好走を見せた。
前回、前々回と続けて2位の駒ケ根市は、長野市の連覇をなんとか止めようと選手らが必死に頑張ったが、長野市に力の差を見せつけられる形になった上に「まったくノーマークだった」(下島修監督)千曲市に2位の座も譲ってしまった。上伊那勢から区間賞獲得選手が一人も出ない年は18回の大会史上今年が初めてで、関係者からは「戦力の強化が急務」とする声も聞かれた。
大会コースは、松本城太鼓門前スタート、松本平広域公園陸上競技場ゴールの8区間、39・3キロ。参加チーム数は昨年より1チーム少ない56チーム。
駒ケ根市チームは1区(3・6キロ、中学生男子)で寺沢尚之(駒ケ根東3年)が9位と上位につけ、2区(3・2キロ、中学生女子)の湯沢ほのか(駒ケ根東2年)へ。湯沢は4人抜きの力走でチームを5位に浮上させた。3区(中学生男子、4・3キロ)の天野進(駒ケ根東3年)も2人を抜き3位で4区(一般女子、3・2キロ)の福沢奈津美(東海大三高3年)へ。福沢と5区(一般男子、7キロ)の北原英一(トーハツマリーン)は3位を維持。6区(一般男子、5・4キロ)で滝沢勉(ジェルモ)が区間3位の走りでチーム順位を2位に上げ、最長区間でエースが揃う7区(一般男子、7・5キロ)の小林太一(内堀醸造)へつないだ。ここで小林が千曲市にわずかの差で抜かれ、最終8区(一般男子、5・1キロ)の松崎雄介へ。松崎は区間3位の力走を見せたが、千曲市の実力選手利根川裕雄を抜くことが出来なかった。
駒ケ根市チームの下島監督は「長野市との格の差を感じた。5千メートルを14分台で走る選手をつくらないと厳しい。ノーマークの千曲市にも負けた原因は、攻めの気持ちが私にも選手にも足りなかったからだ」と悔しがった。
【3位までのチームの記録と上伊那の市町村チームの順位と記録】
(1)長野市(2時間3分6秒)(2)千曲市(2時間5分23秒)(3)駒ケ根市(2時間6分12秒)(12)辰野町(2時間13分16秒)(17)伊那市(2時間15分7秒)23中川村(2時間18分13秒)27飯島町(2時間20分43秒)30箕輪町(2時間21分22秒)42南箕輪村(2時間25分44秒)48宮田村(2時間28分2秒) -
第4回長野県市町村対抗小学生駅伝競走大会
第4回長野県市町村対抗小学生駅伝競走大会は6日、松本市の松本平広域公園陸上競技場発着6キロ(4区間)コースで開き、上伊那勢では南箕輪村チームが「村の部」で優勝、総合でも10位入賞と健闘した。「村の部」では宮田村も6位入賞(総合29位)、「町の部」は箕輪町が6位入賞(総合30位)した。第1回、第2回と連続優勝の実績を持つ駒ケ根市チームは総合18位と振るわなかった。
南箕輪村チームは新谷純夫新監督の下、いずれも南箕輪小学校の6年生の唐沢咲良、清水康太郎、小池明日香、村上晴彦、宮原浩二郎、高坂萌子の6選手(補欠含む)でチームを編成し、練習に励んできた。
新谷監督は「村の部1位はねらっていた。21分台欲しかったが、追う形のレース展開になってしまった」と話していた。
一方、期待された駒ケ根市チームの林正俊監督は「かぜで体調を崩した選手がいたりして、チーム力は完全ではなかった」と残念がっていた。
【1位と上伊那のチームの記録】
(1)上田市(21分6秒)(10)南箕輪村(22分13秒)(18)駒ケ根市(22分33秒)29宮田村(23分39秒)30箕輪町(23分40秒)31伊那市(23分43秒)36辰野町(23分54秒)44飯島町(24分13秒)52中川村(25分3秒) -
村議会全協で介護保険料について説明
上伊那8市町村で介護保険料の過誤徴収があった問題に関し、南箕輪村議会は7日、村役場で開いた全員協議会で、村の対応状況について話し合った。村住民福祉課によると、対象者からは「総体的には、特に苦情などはなかった」。還付は26に口座振替、27日から訪問による受け渡しを始めるという。
説明だと、05年度の税制改正により、介護保険料が急激な負担増となる人の保険料を緩和するための経過措置を講じた。同8市町村では、上伊那情報センターで介護保険料の共同処理を実施しいたが、保険料算定システムの改修の際、激変緩和措置の要件設定に誤りがあり、2年間に渡って過誤徴収していたという。
村の保険料還付対象者数と金額は96人73世帯、99万3360円だった。4月25日の記者発表以降の問い合わせに対応するため、同日午後5時半縲恣ッ10時と休日の26、27日に担当職員を出勤。26縲・8日、還付該当者へ電話連絡、5月3日から対象世帯を訪問し、説明を実施した。 -
八重桜は面白い
八重桜は面白い。彼岸桜や染井吉野の開花に、人々が「3分咲きになった」「満開だ、花見だ」と大騒ぎしている時は、桜でないような白けた顔をしていて、それらが葉桜になると、突然、つぼみを膨らませ、咲き始める。花びらはわき上がるように、10枚、20枚、菊咲きなどは200枚、300枚にもなる。色も桜色とは似ても似つかない黄色や緑色さえもある。だから八重桜は楽しい。今回は八重桜が30縲・0種類咲いている伊那市高遠町の花の丘公園で取材した。(大口国江)
◇次々と八重桜250本が咲く 高遠町東高遠花の丘公園
同園の八重桜の品種は50とも60種類とも言われ、近隣でこれほど多品種の八重桜が見られる所はほかにない。
今咲いているのはピンクのハナガサ、ベニシグレ、ベニユタカ、淡紅色のイチヨウ、フゲンゾウ、白系のシロタエ、ショウゲツなどのほか、黄色の桜ウコン、緑色の珍しいギョイコウも咲いている。 同園の八重桜250本の3割を占める代表品種カンザンも咲き始め、まもなく満開になる。
また、中国から贈られたパンダ「ランラン」の死を悼み、北海道松前町の子どもたちが名付けた極淡紅色の「ランラン」、交流記念に静岡県三ケ日町から贈られた「ミッカビサクラ」、天然記念物の「オオムラサクラ」も見ごろ。
花の丘公園は1989年、ふるさと創生の一環として、宝くじ桜千本の配布を受け、高遠町民の手で植樹した。町内24団体300人が八重桜500本、山桜250本、大島桜250本を植え付けた。 -
中沢地区食文化を考える会シイタケなどの駒打ちを実施
地元の食文化についてもう一度考え直そう竏窒ニ、中沢公民館と同地区の営農組合、保育園、小学校などでつくる「中沢地区食文化を考える会」が7日、シイタケやナメコ、クリタケなどの駒打ちをした。初回のこの日は「ふるさとの自然と体験の会」のメンバーや、中沢小学校の児童など約30人参加。シイタケ栽培農家の水上平八郎さん(53)=北割1区=が駒打ちの方法などを伝授した後、児童らはかなづちを使ってキノコの菌を原木にうめ込んだ=写真。
同会は子どもたちに地域の食文化を伝えていくことなどを目的として昨年2月に発足。今後は、田植えや大豆の種まき、フナ取りなど、地域に根ざした食農体験学習を年間を通して展開していく。
今回は中沢地区でも生産する家庭が多いシイタケに着目。どうやってキノコが育つのかを学ぶとともに、キノコが苦手な子どもにはそれを克服してもらおうと考えた。
児童らは、大人がドリルで穴を開けた原木に、さまざまなキノコの菌をかなづちで打ち込む作業に挑戦。この日初めて駒打ちをした6年生の竹村泰地君(11)=菅沼=は「初めてやったけど、たくさん打てて良かった」と話していた。
また、中沢公民館の山口久人館長は「今の子どもはキノコが嫌いな子も多いが、自分たちで作ったものは何でも食べられるという。子どもたちに地元のキノコを好きになってもらえれば」と話していた。 -
美篶きらめき館しゅん工式
伊那市美篶に、美篶支所・公民館・伊那図書館美篶分館の機能を併せ持つ「美篶きらめき館」が完成し6日、しゅん工式があった。美篶公民館支所の老朽化に伴う移転新築で、関係者約100人が集い祝った。
美篶公民館支所は1962年に建設し、77年に増改築したが老朽化していた。98年に建設委員会を発足。06年8月に建設位置を決定し07年2月から設計開始。同年7月に建設着工し08年3月にしゅん工した。
式で小坂樫男市長は、「美篶地区の行政、文化の中心地になる。高遠・長谷地区からも旧伊那町からもご利用があると思う。きらめき館を地域の文化活動、行政の中心として、皆さんのよりどころとして大事に使っていただき、皆さんに愛され末永く続くことを願う」と式辞を述べた。
美篶公民館支所建設委員長の赤羽要さんは、「年を取るごとにきらめきを増し、名前に恥じない施設になることを心から願う」とあいさつした。
きらめき館は、蔵書約2万冊の図書館、冬は床暖房になるプレイルーム、講堂、研修室、実習室、会議室などがある。 -
シニアサッカー「南信35リーグ」08年度リーグ戦始まる
35歳以上のサッカー愛好者でつくる「南信35リーグ」の08年度リーグ戦が6日、伊那市陸上競技場で始まった。11月2日まで、同競技場と飯田市の飯田松尾グラウンドでホーム&アウェーの試合を繰り広げる。
南信35リーグは上伊那6チーム、茅野市と飯田市各1チームの8チームが参加。生涯選手としてサッカーをやっていこうと、県サッカー協会シニア委員会の活動でシニアの競技人口増をねらい昨年発足。リーグ戦は今年2年目。
選手は、県リーグの現役チームに所属している人も含め35歳から59歳まで。リーグ戦は2回の総当りで、初戦は4試合あった。
チーム「いなのかんたろう」に所属する南信35リーグの運営委員長・小沢広志さんは、「芝生の上でけがのないように楽しくやりたい」と話している。 -
伊那市西箕輪
本藍染「静香しげ八」
吉田恒雄さん「どこにでもあるような草から、どうしてこんな色がつくんだろう。自然の不思議さ、力強さが一番の魅力かな」
愛知県小牧市からIターンし、西箕輪羽広に本藍染の工房を構え1年になる。
染色は、繊維製造・染色をしていた父親の仕事を手伝ったのが始まり。今から40年前、高校を卒業し専門学校に通いながらのことだった。父が亡くなりサラリーマンになったが、「自然の流れで、年を取れば取るほどやってみたくなった」と、趣味として続けていた染色を専業にするため早期退職した。
工房名「静香」の静は親の戒名からもらい、「しげ八」は父が使っていた名を引き継いだ。
「天然灰汁発酵建て」という江戸時代から続く人と環境にやさしい伝統の染色法にこだわる。蓼藍草(たであいそう)から出来る藍染色液の原料「すくも」を、木灰から取った灰汁水で発酵育成させ染色液を得る。薬品や合成染料を一切加えず、菌の育成には清酒やふすまなどの天然栄養素を与える。
工房には染色液を取るための2石(360リットル)の大がめが4つある。親の代からのものと、九州の骨董市で見つけ運んだもの。
毎朝5時か6時には4つのかめを確認し、空気を入れるため染色液をかき混ぜる。「染色液の発酵菌は生き物なので、温度とアルカリ度の管理が一番難しい」。温度計、pH計を使ってはいるが、毎日自分の舌で液をなめて状態を確認する。
発酵菌にとっての最適温度は25度から27度。愛知県にいたころは夏に温度が上がり過ぎないよう液を管理したが、伊那では冬の管理に気を配っている。
染めるのは麻、綿、シルク、ウールの天然素材のみ。藍色を出す難しさは、色の「濃さ」で、濃い色を出すには元気な状態のかめ、薄い色はわざと少し元気のないかめを使うなど、そこは職人の勘が物を言う。
「どこまでいっても合成染料では出ない藍色。自然の染色液の持つ美しさがある」
柄に染めるにはろうけつ、板締め、縫い絞り、糸くくりなどの技法がある。「下絵も描かないし、絞りはその日の気分でやる」。絞りは途中で糸をほどき、また絞り直したり、ろうけつと板締めを混ぜるなどして、独自の柄に染め上げる。
若いころから山登りが好きで、よく訪れていた長野県。「自然が気に入った。自然素材を使うので合うのかな。落ち着く感じがする」と移り住んだ伊那の地で、「一生修業」と本藍染に打ち込んでいる。(村上裕子) -
アユの稚魚300キロ放流
アユ釣り解禁(6月28日)を前に、天竜川漁業協同組合(上條純敬組合長)は7日、伊那市や駒ケ根市の天竜川にアユの稚魚300キロを放流した。6月中旬にかけて、天竜川水系に岐阜産養殖や琵琶湖産天然の稚魚5トン、約62万匹を放す予定。
伊那市の天竜川漁協前では、組合役員やザザ虫漁など河川について学ぶ伊那小学校6年順組28人が参加。
稚魚は体長9センチ、重さ8グラム。天竜川の災害復旧工事に携わった業者の協力も得て用意した。
児童たちは入れ物に稚魚を数匹ずつ入れ、天竜川へ放した。ぴちぴちと跳ねる稚魚を手でつかみ、川へ投げ入れる児童もいて「大きくなって」と元気に泳ぐアユに声をかけた。
上條組合長は「アユがどの程度、成育するのか心配するが、大水が出て泥がなくなると、石に藻が付く」と釣果に期待。
天候が良ければ、解禁日には体長18縲・0センチ、シーズン後半の9月には30センチを超えるアユがかかるとみる。 -
菜の花まつり
箕輪町の広域農道沿いに広がる菜の花畑で6日、菜の花まつりがあった。NPO法人伊那谷菜の花楽舎の主催で、空の青に一面の黄色が映え、訪れた家族連れらはユカイナとコカリナの演奏や菜の花摘み、菜の花料理の試食を楽しんだ。
伊那谷菜の花楽舎が、栽培した菜の花から食用の菜種油を作り、家庭で使用した廃食用油を回収してバイオディーゼル燃料(BDF)を精製する活動のため、昨年秋に1・3ヘクタールの畑に菜の花の種をまいた。
見ごろを迎えた菜の花畑での祭りを計画。伊那発祥の楽器で木のオカリナ「ユカイナ」のグループ「ユカイナクラブ」、箕輪町のコカリナサークル「明音」が、花の中の特設ステージで優しい音色を響かせ、「朧月夜」「トンビ」「背比べ」などを演奏した。
訪れた人は菜の花を摘んだり、写真を撮って春を満喫し、子どもたちは自分の背丈と同じくらいの高さに育った菜の花の中を走り回って遊んでいた。 -
シンクライアント導入進む
個々のパソコン端末がハードディスクなどの記憶媒体を持たず、データの処理や管理は中央コンピューターともいえるサーバーが一括して受け持つ「シンクライアント・システム」を導入する動きが上伊那の各市町村で進んでいる。すでに導入、稼動しているのは辰野町(06年)箕輪町、宮田村(共に07年)の3町村。7月1日には伊那市が本庁舎の一部で稼動を開始する。市が管理するパソコンは約千台だが、本年度は880万円をかけて200台を入れ替え、今後3年間で全数を更新する計画。
残る駒ケ根市、飯島町、南箕輪村、中川村もそれぞれ導入に向けて研究、検討を始めていて、いずれも時期は未定だが早い所は09年度中にも導入したい考えだ。
同システムの利点は情報が個々の端末ではなくサーバーに保存されるため、機器の持ち出しや盗難などによるデータ流出の可能性がほとんどないこと。さらに、どの端末からも同じ情報にアクセスできることからパソコンの共有化ができ、保有台数を減らす効果もある。伊那市の担当者は「パソコンは現在職員1人につきほぼ1台を配備している状態だが、将来的には台数を7、8割にまで削減できるのではないか」としている。
導入当初の費用がかさむことが難点だが、セキュリティ強化に加え、台数減や管理業務の軽減などによるコスト減少が見込めることから、導入は今後ますます加速しそうだ。 -
地球を救えエコレンジャー、西保育園年長、年中全園児で発隊
環境への関心を高めながら、人やものを大切にするやさしい心を育もうと宮田村西保育園は7日、年長、年中全園児が日替りで隊員となる「エコレンジャー」を結成した。ゴミの分別や再利用、整理整頓のパトロールなど率先して活動。困っている仲間の良き相談相手となる役割も担い、地球にもやさしい・スニューヒーロー・スが誕生した。
年長、年中の各組1人計3人がレンジャーに変身。水色帽子と黄色のビブスのコスチュームに身を包み、当番制で全員が体験する。
「環境にしても仲間のことを考えるにしても、全てがやさしさにつながる。子どもたちが取り組めば、その意識は大人へも広がるはず」と吉川美幸園長。
結成式では「まだ使えるものを捨てたり、食べ残したりしてませんか?・スもったいない・スという気持ちも大切にして、地球をみんなで救いましょう」と全園児に呼びかけた。
さっそく、レンジャーの活動を開始。園内を歩いて点検し「トイレのスリッパが散らかっていたよ」など、仲間に報告して改善していた。
同村では環境基本計画を策定し、住民レベルから意識を高めようと取り組みを始めているが、園児たちのエコレンジャーは大きな味方になりそうだ。s -
桑原の滝に遊歩道、歴史ある名瀑より身近に
中川村の山あいを流れる四徳川の桑原の滝へ向かう遊歩道が完成し6日、披露を兼ねた散歩会が開かれた。県道から気軽に入山、散策できるようになり、村内を中心に約40人が参加。1961(昭和36)年の「三六災害」により、同地を離れることを余儀なくされた松川町の女性も参加して昔を懐かしんだ。
村が県の地域発元気づくり支援事業を活用して約300万円かけて整備。NPO法人山里の暮らしと豊かな森を守る会が手がけ、除伐材も活用しながら快適な約300メートルの遊歩道へと生まれ変えた。
それまでは木々が生い茂り入山は容易ではなかったが、一の滝を経由して二の滝をたどるコースも。
この日の参加者も親子連れが目立ったが、50種に及ぶ広葉樹林に名札をつけながら楽しく散策し、水量豊富で落差ある美しい滝の姿を堪能した。
「少し大変だったけど、滝がすごかった」と同村南原の小学2年生竹内優貴君と弟で園児の智貴君。母親の緑さんは「滝の存在を聞いたことはあったけれど見るのは初めて。気持ちがいいですね」と話した。
遊歩道が整備された近くはかつて集落があったが、三六災害の被害により廃村に。
移住者のひとりで松川町元大島の山本芳子さん(80)は遊歩道ができたと知って駆けつけ「この辺りには12戸あった。滝の頭を通って田んぼに行ったものだが、今は変わってしまったね」と感慨深げだった。 -
県小学生対抗駅伝の入賞を報告
第4回県市町村対抗小学生駅伝大会(6日、松本平広域公園陸上競技場)村の部で6位となった宮田村宮田小学校6年生の6人は7日、清水閣成校長に入賞を報告した。全力を尽くしてタスキをつないだレースを振り返り、清水校長は「よく頑張った。いい走りだった」と健闘を称えた。
同小は昨年の同大会村の部でも2位に入っており連続入賞を達成した。
「スタートは良かったけれど、後半つかれた」と、重圧がかかる1区の大役を果たした田中翔子さん。前半は飛ばして3人ほどを抜いた2区の野々村大輔君は「楽しもうと臨んだ。自分の力を精一杯だせた」と話した。
練習を始める前は任された1・5キロも思うように走りきれなかったという3区の宮下祐美さんは「最後までタスキをつなごうと思って走った」、5分台前半の好タイムだった最終4区の宮下竣君は「こんなに疲れたのは初めて」と振り返った。
「みんな練習以上に頑張っていた」と、会場で声援を送った補欠の田中陽達君と松島百花さん。
監督の山田智寿教諭は「タスキをつなぐことを心に留めて、最後まであきらめずよく走った」とねぎらった。
男子の3人は24日の上伊那小学生陸上競技大会で個人種目への出場を予定しており、駅伝の経験も活かして上位を狙う。 -
上伊那農 4季ぶり県大会へ
第118回春季北信越高校野球県大会南信予選の第4日は6日、諏訪湖スタジアムと県営飯田球場で県大会代表決定戦4試合を行い、上伊那勢の上伊那農は飯田長姫を5竏・で破り、4季ぶりの出場を決めた。上伊那農は10日、下伊那農と準決勝(諏訪湖スタジアム・午前10時)を戦う。
上伊那農
000040001=5
100201000=4
飯田長姫
【上】柴、藤森、茅野竏駐vリ
【飯】岡島竏猪q田
▽三塁打=唐木、小島(上)竹折(諏)▽二塁打=唐沢光(上)岡島(飯)
○…初回に1点、4回には2点を失った上伊那農は5回に反撃する。四球や唐沢孟の左前打などで2死満塁とすると、唐木の一塁線を破る三塁打で同点。続く清水の中前打で逆転に成功する。その後、一時同点とされるが9回、左前打で出塁した先頭の石本を犠打で送り、唐沢光の適時二塁打で勝ち越し、そのまま逃げ切った。
【上伊那農竏樗ム田長姫】上伊那農は9回1死2塁、唐沢光の適時二塁打で石本が生還し勝ち越す -
駒ケ根警察署大草駐在所主任、笠松大二巡査部長
3月下旬、大草駐在所に着任、1カ月を経て「自然が豊かないい所に来たというのが第1印象。役場や消防署などあいさつ回りをしたが、親切で、住み良さそうだ。隣組の皆さんも良くしてくれる。道で会えば、向こうから声を掛けてくれて、本当にうれしい」
岡谷市生まれ、大学卒業後、民間企業に就職したが、親の希望もあり、長野県に戻り、警察官に応募。松代警察学校で半年間研修した後、初任地の木曽警察署で交番勤務に「やること、成すこと、何もかも初体験。だだ仕事をこなすだけだった」。木曽警察署は当時迂回路なしの1本道だった国道19号を抱え、ひとたび正面衝突などの大事故が発生すると、事故処理に時間がかかった。
定期便のトラック運転手は事情がわかっており、理解してもらえたが、行楽客はイライラし、不満をぶつ掛けられたこともあったとか。「もう1本迂回路があれば、いいのにと思った」
この後、長野中央警察署に、善光寺の門前、城山交番に勤務した。「昼間は参拝者でにぎわい、すりや遺失物も多く、落し物もどっさり届いたが、夜はにぎわいは権堂に移り、静かで助かった」。
豊科、穂高交番勤務に続き、駒ケ根署の駅前交番へ。保育園児と小学生の子どもを伴っての赴任で、送り迎えなどでほかの父兄と交流があり、住民の輪の中に入りなじめた。 高遠の藤沢駐在所時代に、観桜期に中学のグランドに駐車できないことがあり、車列が駐在所までつながったことも。高遠城址内の交番にも勤務「ピンクがかった色は見事だった」高遠町には4年勤務し、4シーズン、天下第1の桜を楽しんだ。
この後、飯田市上郷に住んで高森町駐在所に通った。「高森町は飯田市のベッドタウンで人口が増加し、振興住宅地が増え、人間関係が希薄で事件、事故が多かった」と振り返る。
「大草は桑原や小渋ダムと奥が深い。歩いて道を覚え、村内の地理をしっかりと頭に入れたい。巡回連絡で家庭訪問し、村民と顔なじみになり、地域になじんで仕事をしたい」。(大口国江) -
赤穂公民館のギャラリー道くさで「駒ケ根版画の会」の作品展
駒ケ根市赤穂公民館の文化サークル「駒ケ根版画の会」(三井康弘代表、会員11人)による作品展が26日まで、同館の「ギャラリー道くさ」で開かれている。風景や植物など、さまざまなモチーフをテーマとした版画作品24点が、ギャラリー訪れた人の目を楽しませている=写真。
今年で15周年を迎える同会。これまでは主に公民館の文化祭で作品発表をしてきたが、こうしたギャラリーで作品を展示するのは初めて。今回はそれぞれ日ごろ制作した作品の中から、2点ずつを持ち寄った。
会の活動は週1回だが、作品制作は個々の日常生活の中で時間の合間をみて取り組んでいる。題材も気に入ったモチーフを探してきて版に写す人、自らのスケッチを版画とする人までさまざま。今回も残雪の美しい中央アルプスやコブシなどをテーマとした作品など、多彩な作品が並んでいる。 -
(登場)駒ケ根市立図書館、博物館の館長
小川清美館長(60)今、日本の子どもの読解力が低くなったと言われている。なぜこんなに低くなったか。その根幹には、やっぱり読書離れがある。自分自身教育の中で読書を大切にしてきたが、図書館としても「小さいうちから親子で語らい、読書をしましょう」と地域や家庭に呼びかけていきたい竏秩B
今年3月、東伊那小学校の校長を定年退職した後、駒ケ根市立図書館長に着任した。現在博物館の館長も兼務している。教育の一線からは退いたが「身近なところに本がたくさんあるっていうのはいいね。学校に比べれば、ここには20倍、30倍の本がある。だから子どもたちには『おいでおいで』って呼びかけていきたい」と語る。
教員時代から、読書教育には力を入れてきた。校長を務めた東伊那小学校では、朝読書を導入。また「ノーゲーム・ノーテレビデー」などを通して、読書しやすい環境づくりと親子で語らう時間づくりに務めてきた。
今後もこうした経験を生かしつつ、保育園、学校、家庭、地域と連携し、子どものうちから読書の習慣を身につけてもらうための取り組みを進めていきたいと考えている。
「子どもたちには『本ってこんなに楽しいんだよ』ということを伝えていきたい」
生まれは飯山市。東伊那小に在籍した4年の間に、山と自然、人の優しさに魅了され、この地に住むことを決意。最近出来上がった新居には「先生いる?」と東伊那小の児童がのぞきに来る。趣味は山歩きや写真。 -
みんなで、きれいにしま走! 拾いま走!
上伊那中心のランナーで活動するランニングチーム「ちいむもみじ」(唐沢文生代表)は3日、毎年恒例の地域清掃活動「みんなで、きれいにしま走! 拾いま走!」を箕輪町で行なった。今年はチームメンバーのほかに、地元の少年野球チーム「Sジャパン」や「箕輪彗星クラブ」が参加。総勢約80人で上古田地区や県道与地辰野線沿いのごみを拾った。
ちいむもみじでは4年前から、語ろ合わせでごみとなる5月3日に同清掃活動に取り組んできた。
「走っている最中だと、ごみが目に付いてもなかなか拾いにくいので、この機会に」と唐沢文生会長。「今回は子どもたちもいるので、ごみを拾う側に立ち、地球を大切にするという気持ちを持ってもらえれば」と話していた。
箕輪彗星クラブのメンバーは日程の都合から早朝にごみを拾い、ちいむもみじとSジャパンは午前9時に上古田公民館西側に集まった。
ちいむもみじは集合場所から県道与地辰野街道を南北に進み、Sジャパンは上古田周辺を担当。
集まったゴミは全部で指定袋20袋分にもなった。 -
箕輪町でチューリップ堀り取り体験会
休農地をなくし地域を活性化させようと活動している箕輪町上古田の住民組織「これからの農業林業を考えるEグループ」(唐沢光範グループ長)は3、4日、チューリップの掘り取り体験会を箕輪町上古田のチューリップほ場(箕輪西小から250メートルほど東)で開いた。
チューリップは昨年10月にEグループや上古田長寿クラブ、西部花街道をつくる会上古田支部、上古田保育園児や箕輪西小学校生たちで植えたもの。チューリップの栽培は今年で2年目となる。
「せっかくだからみんなに掘り取りをしてもらい、家庭でも花を楽しんでもらいたい」との思いから今年は掘り取り体験会を企画。
3日には町内外の家族づれなどが訪れ、赤、青、白、黄色と彩り豊かなチューリップをスコップで掘り取っていた。
「来年は玄関の回りをピンクの花で飾りたい」とピンク色のチューリップを掘り取った来場者もいれば、「一色につき3本ずつ」と全ての色を掘り取る来場者の姿もあった。
掘り取ったチューリップは根本の方に葉を残して切り、花を花瓶などに、根を土に植えておけば球根が育ち、翌年にはきれいな花を咲かせるとのこと。 -
南箕輪村ナイターソフト リーグ戦開幕式
南箕輪村ナイターソフトボール連盟(孕石勝市会長)の2008年度リーグ戦開幕式は7日夜、大芝公園陸上競技場で行った。前年度と同じ15チームが参戦。会場に集まった約300人の愛好者はシーズン開幕を喜び、ぞれぞれが力を出し切り熱戦を展開することを誓った。
開幕式で孕石会長は「10代、女性、70歳近い高齢者と幅広く参加してくれたことに感謝。相手への思いやりを持って、ルールは易しくマナーは厳しく、楽しいリーグ戦になることを期待する」。来賓の唐木一直村長は「チームの結束を強めながら優勝を目指して」とあいさつした。
選手代表で「南原バスターズ」の主将で自営業の林義人さん(36)=宮田村=が「スポーツマンシップにのっとり、最終戦まで楽しくけがなくプレーすることを誓う」と力強く選手宣誓した。
リーグ戦は8日から8月末まであり、同村を中心に上伊那の愛好者でつくる15チームが総当りで対戦する。9縲・0月には、トーナメント戦の同連盟会長杯がある。
力強く選手宣誓する「南原バスターズ」の林主将 -
手づくりロボット展&電車模型展
子どもの日の5日、子どもたちに科学に親しんでもらおうと伊那市生涯学習センターは「手づくりロボット展&電車模型展」を伊那市のいなっせで開いた。多くの親子連れなどが訪れ、目の前で動くロボットやレール上を走る電車の動きにキラキラと目を輝かせた。
伊那東部中学校の技術部が製作した約10種類の小型ロボットは、ピンポン球程の大きさの発泡スチロール製ボールをさまざまな方法で運んだりはね飛ばしたりできるもの。「動かしていいよ」と言われた子どもたちは大喜び。早速リモコンを手にすると夢中で操作して無邪気な笑顔を見せた=写真。
伊那東部中学校と高遠中学校は昨年の中学生ロボットコンテストに出場させた競技用ロボット計10台を対戦させるデモを披露。複雑な動作を見せるロボットに大きな歓声がわいた。
電車模型展の会場には長さ約20メートルの楕円コースが設置され、HOゲージ(レール幅16・5ミリ、縮尺87分の1)の模型電車が周回。子どもたちは実車の運転台に似せた操作盤でアクセルやブレーキを操作し、トンネルや鉄橋、駅などを走らせて運転士気分を味わった。中には子どもそっちのけで操作に夢中になる父親の姿も見られた。 -
BCリーグ 伊那市で公式戦
BC(ベースボール・チャレンジ)リーグの公式戦は5日、伊那市の県営伊那球場で行い、ホームの信濃グランセローズが新潟アルビレックスと対戦した。雨が降る中、スタンドには地元を中心に約1500人のファンが集まり、一投一打・スに熱い声援を送った。
07年開幕のBCリーグが上伊那で公式戦を行うのは、前シーズン9月に続いて2度目。試合は4回、1点を先制し、なお満塁の場面で、三塁線に落ちる2点二塁打を放った伊那市出身の坂田の活躍などがあり、5竏・でグランセローズが勝利した。
試合が始まる前から小雨が降る悪天候となり、前回より約500人少ない入場数。しかし、球場はチームの今季2勝目に盛り上がった。
南箕輪村の教員・千菊夫さん(49)は「去年、観に来たときは負けだったので今回は勝てて良かった。9月にここ(県営伊那球場)である試合もぜひ来たい。雨が降っていても」と笑顔で話した。
試合前のセレモニーでは、地元のダンス教室「M,sスターズ」の児童や、太鼓グループ「美舞打」のメンバーがダンス披露や太鼓演奏で観客をわかせた。 -
母の日に向け カーネーション出荷ピーク
母の日(11日)に向けたカーネーションの出荷が最盛期を迎え、南箕輪村田畑にある「清花園」(加藤隆志代表)のハウスでは早朝から、村内の栽培農家4家族が選花や箱詰めなどの作業に追われている。
清花園では、赤、ピンク、緑色など人気色を中心に、母の日に向けて約30種類のカーネーションを栽培。1日から8日までの間に4回、例年より少なめの約5万本を関東を中心に関西、中京方面などの市場へ出荷する。
栽培農家の一人は「花は景気に左右される。ガソリン価格が30円高くなれば、花を買う人も減ってしまうのでは」。結婚シーズンなど、これからカーネーションの用途が増えていく時季への影響を心配している。 -
こどもの日歩行者天国
伊那大道芸フェスタ2008こどもの日歩行者天国「伊那大道芸フェスタ2008」(伊那市商店街活性化委員会主催)が5日、通り町3丁目から入船交差点の間で繰り広げられた。7組の大道芸や商店街のイベントがあり家族連れでにぎわった。
大道芸は2会場で、笛師九兵衛の楽器演奏、田楽座の太鼓や南京玉すだれなどがそれぞれオープニングを飾り、ゴンベエワールドのバルーンアート、一輪車に乗りながらのジャグリング、ハンドベルなどを演奏する音楽的道化などが次々とあり、大人も子どもも歓声を上げ、拍手をしたり、アンコールしたりと楽しんでいた。
会場では子どもたちによる「ロックソーラン節」、ゲームなどもあった。