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東春近小3学期始業式 伊那三曲協会18回目の演奏
伊那市の東春近小学校(中塚経子校長・373人)で9日、3学期の始業式に合わせ恒例の慶祝音楽鑑賞があった。伊那三曲協会のメンバー9人が訪れ、箏(こと)と尺八で新年を祝う2曲を演奏。児童たちは、しっとりとした音色に耳を傾け、気持ちを新たに新学期のスタートを切った。
音楽鑑賞は、日本古来の音楽に触れる機会とし、新年の新たな気持ちを音楽で感じてもらえればと始まった。18回目を数え、毎年、伊那三曲協会に依頼している。曲目は「希望の光」「ふじ山」で、「ふじ山」は児童たちが演奏に合わせて一緒に歌った。
中塚校長が「新年らしさ、日本らしさを楽しみましょう」とあいさつ。同協会指導普及委員長の福沢雅志世(靖子)さんは代表者として、「18年間、演奏が続けられ私たちも幸せ。この幸せを音楽に乗せたい」と曲を披露した。
5年生の春日瑠介君(11)は「毎回、よい演奏が聞けるので楽しみ。音楽で気持ちも落ち着き、これから3学期に向けて頑張りたい」と話していた。
東春近小で3学期の始業式に合わせて伊那三曲協会が演奏 -
みはらしいちご園でハウス用ペレット暖房機の試験運転開始
重油、灯油などの燃料価格が高騰する中、伊那市西箕輪の「みはらしいちご園」は9日、ペレットを燃料とするハウス暖房機の試験運転を開始した=写真。みはらしいちご園の泉沢勝人組合長は「原油燃料に代わるものとしてペレットには期待している。試験の結果を見て、ペレットの方が良いということになれば前向きに検討したい」と語った。
原油の高騰は、重油などを燃料とする暖房機器を使うハウス栽培農家などの大きな負担となっている。その対策として、同園でもハウスの二重張りなど、さまざまな対策を講じてきたが、県や関係機関を通じて今回のペレット暖房機のことを知り、試験運転に協力する中で、今後、新たな暖房機として導入できないかを検討することとに決めた。試験運転は3月まで行う予定。
このペレット暖房機は農業用機械、ペレットストーブなどを製造する山本製作所(本社・山形県、山本丈実社長)が開発を進めているもので、昨年から一部で試験運転を実施。同園で試験運転するものは、さらに改良したもので、最大出力は約4万キロカロリー。1棟当たり330平方メートルから500平方メートルのハウスを温められる(今回は約120平方メートルのハウスで試験運転を行う)。最大出力で運転した場合、一時間当たり必要とするペレットの量は12キロとなる。
単純なカロリーベースで見ると、ハウス暖房用などに用いるA重油の発熱量は1キロ当たり約1万キロカロリー。上伊那農業改良普及センターによると、現在重油は契約単価で売買されているため、平均価格が分からない状況にあるが、全農の平均単価で比較すると、04年12月末には1リットル当たり52円だったものが、昨年11月初めには83円まで値上がりしているという。
一方ペレットは、上伊那森林組合の生産しているもので1キロ当たり42円。キロ当たりの発熱量は4600キロカロリー。 -
県税務課が個人住民税の徴収対策会議を中南信地区市町村と実施
未納金が増加傾向にある個人県民税の徴収対策強化を目的として県税務課は9日、併任徴収協定を結ぶ中南信地区市町村の担当者を集めた徴収対策会議を、伊那市の県伊那合同庁舎で開いた=写真。
個人県民税は、各市町村が徴収する市町村民税と一括してそれぞれの市町村が個人住民税として徴収している。07年度はその未納金が増加傾向にあり、昨年11月末現在の徴収率は前年同期と比べて1・4%減。こうした事態を受けて県は、個人住民税の徴収支援を目的として併任徴収協定を結ぶ県内55市町村から、県に対する要望を聞くとともに市町村への徴収取り組み強化を求める会議を招集した。
現在県では、地方事務所と本庁の県内4カ所に個人県民税対策室を設置し、併任協定を結ぶ市町村の要望を受けて個人住民税の滞納金の徴収などにも取り組んでいるが、参加市町村からはその駐在員数を増やして欲しいなどといった意見が出された。
また、県としても希望があった市町村に電話や文書催告、滞納整理の共同実施などといった緊急対策で各市町村と連携を図っていきたいと考えている方針を示した。
現年分、滞納繰越分を合わせた年収入歩合を比較すると、04年は91・8%だったものが、05年は92・3%、06年は93%とここ2年は順調に推移してきている。しかし、本年度はここへきて収入歩合の大幅な遅れが見られている。 -
社協デイセンターでイルミネーション点灯、地域防犯にひと役
宮田村社会福祉協議会デイサービスセンターは、夜間の防犯にも役立て地域を明るく照らそうと、イルミネーションによるライトアップを始めた。午後10時まで点灯し、冬期間試行する考えだ。
同センター周辺には村民会館や村老人福祉センター、東保育園もあり、通学路にもなっているが「照明が少なく夜間は歩道が暗い」と以前から指摘があがっていた。
同社協は、クリスマスに使ったイルミネーションの再活用で協力しようと思案。道路に面したセンター西側の壁の一部に設置した。
点灯式には山浦正弘会長をはじめ職員が出席し「安全に快適に通行できるお手伝いになれば」と話した。 -
区長新たな顔ぶれで、会長には唐木さん
宮田村内全11地区の区長が新年改選となり9日、新たな顔ぶれによる区長会を役場で開いた。村は合併せず自立を決めて5年目を迎え、住民協働が欠かせないキーワードにもなっており、一緒に手を携えながら地域づくりに取り組む。
区長会長に北割区の唐木登さん、副会長に大田切区の田中静男さん、会計につつじが丘区の橋爪政由さんを選任。
席上、唐木会長は「暗中模索の点もあるが、みんなで協力していきたい」とあいさつ。清水村長も「地域と村がさらに連携を深め、小さくても元気な宮田村にしていきましょう」と呼びかけ、協力を求めた。
この日は役場各課から村の事業説明も受けた。各区長の任期は12月末まで。新区長は次の皆さん。
▽町一区=大蔵重樹▽町二区=黒岩崇▽町三区=唐澤通夫▽北割区=唐木登▽南割区=小林研二▽新田区=田中英男▽大田切区=田中静男▽大久保区=小田切修▽中越区=小田切武人▽つつじが丘区=橋爪政由▽大原区=大久保満義 -
少林寺拳法宮田支部が初げいこ
宮田村の少林寺拳法宮田支部は8日夜、新年の初げいこを村武道館で行った。同支部は全国をはじめ各種大会で活躍するが、基本となる礼儀や態度から見つめようと、気持ち新たに心身を鍛錬した。
子どもたちを前に、指導する鈴木英仁さんは「しっかりとあいさつをして、自分のことは自分でできるように。仲間もいっぱい増やしましょう」とあいさつ。
さっそく畳の上で座禅を組み、一人ひとり今年の目標を決めた。
全国大会入賞メンバーが模範演武したほか、じっくりと柔軟体操して型の練習もした。 -
宮田小3学期始業式
宮田村の宮田小学校は9日から、3学期が始まった。子どもたちが元気に登校し、年末年始の思い出や新年の抱負などを仲間に披露した。
各学級では「あけましておめでとうございます」とあいさつをかわし、友人と会話を楽しむ姿も。新学期もきれいな学び舎で励もうと、さっそく清掃もした。
3年3組は正月2日に各自が家庭で毛筆した書き初めを見せ合い、「上手に書けた」「習字は楽しい」と歓声をあげた。
始業式では2年3組の町田祥太郎君と5年2組の松島百花さんが新年に懸ける想いを発表。「いっぱい練習してきれいな漢字が書きたい」「算数や体育のマット運動をがんばりたい」と話した。
清水閣成校長は「間違うことは大切なことです。それをおそれずに挑戦してください」と呼びかけた。 -
「まほらいな市民大学」 高遠よもやま
伊那市の「まほらいな市民大学」は10日、同市駅前ビルいなっせで、今年度8回目の講座を開いた。学生約100人が出席。伊東義人市高遠町地域自治区長が「高遠よもやま」と題し、桜の名所である高遠城址(し)公園など、高遠町の文化と人物について話した。
講演で伊東自治区長は、高遠町の4大祭りとして、4月に同公園である「さくら祭り」や2月に鉾持神社参道である「だるま市」などを紹介。さくら祭りは毎年、県内外から35万人が訪れ、来年度には累計700万人に達する見込みだという。
また、2代将軍徳川秀忠と大奥女中お静(志津)との間に生まれた、高遠藩主保科正光公の養子、正之公についても解説。4代将軍家綱の後見人として、玉川上水道の開設、飢饉に備えた備蓄米による共済制度を創設するなど、幕政を成功させた功労者とした。
まほらいな市民大学講座で講演する伊東高遠町地域自治区長 -
伊那市消防団音楽隊
伊那市消防団の一つの分団として位置づけられる音楽隊(小林明彦隊長、35人)。上伊那で音楽隊があるのは伊那だけ。演奏を通し、地域住民の防火や防災意識を高める広報活動に取り組んでいる。
隊員は市内を中心に、近隣市町村の20縲・0代で構成される。初心者もいるが、ほとんどが吹奏楽の経験を持つ。
練習日は毎週月曜日の夜。年間を通し、伊那市民会館で2時間ほど練習している。
レパートリーは行進曲をはじめ、クラシック、ジャズ、ポップス、演歌、アニメソング、吹奏楽のための曲など幅広い。消防団出初め式や春季訓練、「伊那まつり」「ふるさと祭り」などで演奏を披露。福祉施設などから依頼があれば出張もする。
2月10日には「スーパーファミリーコンサート」(午後1時半開演、伊那市生涯学習センター)を初めて開く。無料。「地域住民にまず見てもらうことで、音楽隊の目的達成につなげたい」と独自のコンサートを企画。選曲から始まり、企画、運営など隊員自身が当たっている。
演奏曲目はアニメソング(「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」…)、テレビ番組のテーマソング(「きょうの料理」「笑点」…)、服部良一メドレーなど十数曲で、子どもからお年寄りまでが楽しめる内容。
当日は消防団ラッパ隊も出演する。
隊員は6日にあった消防団出初め式の演奏と合わせ、昨年の秋ごろから練習に入った。本番まで、あと1カ月となり、練習にも熱が入っている。
「コンサートというと敷居が高いイメージがあるが、気軽に足を運んでほしい。タイトルにある『スーパー』は、子どもが飛び回っても、泣いても気にしないで聞いてほしいという思いを込めた。にぎやかに楽しくやりたい」と隊員。
来年以降も続けたいと考えている。
活動する上での悩みは、隊員の確保と打楽器の不足。「仕事を持ちながらだと、どうしても演奏会に出られないときがある。パートがごそっと抜けてしまうと、曲目も限られてしまう」。そのため、地域住民に演奏を楽しんでもらうと同時に、音楽隊の活動をPRする。(湯沢康江) -
伊南消防特別点検
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は8日、中原正純組合長による年頭訓示を受けた。昨年秋に完成したばかりの新庁舎に署員約50人が整列し、新年のスタートに当たって職務への意気込みを新たにした=写真。
中原組合長は「消防本部・北消防署が完成したことで広域消防の基盤が整備された。住民の身体、生命、財産を守るために日々研さん、精進し、旺盛な消防精神と心意気で1年頑張ってほしい」と訓示した。 -
木下山車飾り準備進む
箕輪南宮神社祈年祭12、13日に奉納箕輪町の木下山車(だし)飾保存会(蟹沢廣美会長)は、12、13日の箕輪南宮神社祈年祭に、今年も町民俗無形文化財の山車飾りを奉納する。新たに木ノ下駅前広場にも展示を計画し、小学生のクラブ「スマイル山車くらぶ」の舞台も含め6舞台の準備に励んでいる。
今年は、干支にちなんだ縁起物「ねずみと米俵」を神社入口の神苑池の上に展示。境内には「義経の弓流し」「桜田門外の変」「大石良雄 妻子との別れ」。スマイル山車くらぶは「ねずみの嫁入り」。駅前には「信玄と由布姫」を商工会南部支会、木下区初祭り実行委員会、保存会の共同で展示する。
保存会は11月下旬から、夜作業で人形作りや舞台組み立て、飾り付けなどをしてきた。縁起物の「ねずみと米俵」はすでに設置済みで、年末年始に稼働した。これから残りの舞台の飾り付けに取り組む。
02年発足の「スマイル山車くらぶ」は、小学4年生以上の11人が参加。11月から毎週土曜日に制作し、舞台への設置を終えた。
保存会は、「舞台に飾って細部の調整をし仕上げる。皆で一生懸命作った。ぜひ見てほしい」と話している。祈年祭当日は、恒例の山車飾りクイズもある。 -
駒ケ根青年会議所新春会員大会
駒ケ根青年会議所は7日夜、08年度新春会員大会を駒ケ根商工会館で開いた。伊南4市町村の首長をはじめ約60人の招待者を前に田中靖隆理事長ら新役員らが決意を述べ、たる酒の鏡を開いて華々しく新年度のスタートを切った=写真。
田中理事長はあいさつで「地球温暖化や社会秩序の荒廃、地域格差などの課題が多い時代だからこそ、人と人とが信頼で結ばれた、夢と希望に満ちた明るい豊かな社会をつくりだすべく、JCの衆知を集め、率先して行動していこう」と決意を述べた。
同会議所の08年度スローガンは「We Believe 信頼が人をつなぎ まちをつくる縲怩オなやかに力強く、時代を切り拓く気概を胸に縲怐v。 -
警察犬嘱託
警察犬として働く2頭の犬への嘱託書交付式が8日、駒ケ根警察署で行われた。委嘱を受けたのは共にジャーマン・シェパードのペガ・フォン・トーキョウシゲル(8歳、メス)とフローレンス・フォン・ミナトツネイシ(6歳、メス)。ペガ号を連れて警察署を訪れた飼い主で警察犬指導手の田中京子さん=駒ケ根市下平=が県警本部長名の嘱託書を山本修作署長から受け取った=写真。嘱託期間は12月31日までの1年間で、1年ごとに審査を受けて更新される。田中さんは「2頭は少し神経質だが、しっかりした犬。頑張って捜査の役に立ってほしい」と話している。ペガは行方不明者の捜索などに昨年1年間で3回出動している。委嘱を受けるのはペガが6年目、フローレンスは3年目。
警察犬は現在県下で29頭。県警が毎年行う嘱託警察犬審査会を経て嘱託を受け、警戒業務や足跡追求などに活躍している。 -
南殿老壮会50周年記念祝賀会
南箕輪村南殿区の65歳以上を対象にした老人クラブ「南殿老壮会」は8日、発足50周年の祝賀会を南殿コミュニティセンターで開いた。会員40人が集い、節目を祝った。
老壮会は、発足時の記録は残っていないものの、1958(昭和33)年から会計簿があり、同年の南殿区長にお年寄り数人から「年寄りの会を持ちたい」という話があったことなどから、58年を発足年として50周年を迎えた。
08年の新年会に併せた祝賀会では、南殿区出身の唐木一直村長や有賀彰司村議会議長を招いて皆で会食し、ゲームや歌も楽しんだ。
現在の会員は91人。最高齢者は102歳の女性。活動は、毎月8日に南殿コミュニティセンターの掃除、4月から11月まで八幡宮境内の掃除が8回、20日には三嶺神社の掃除と奉仕活動に取り組むほか、新年会や花見など年4回の食事会、年1回の研修旅行もある。掃除だけでも1年に延べ600人が参加する。
福沢元市会長は、「65歳以上でも青年だと言っている人が多い。会員は減少傾向にあるけど、毎回30人近くが集まり、掃除も一つの楽しみ。活動を続けていきたい」と話した。 -
「すくすくちびっ子だより」
育児の工夫アンケート結果報告箕輪町の有志「子育てママさんs」が編集・発行する未就園児を持つお母さんお父さんのための情報誌「すくすくちびっ子だより」第6号で、初のアンケート「育児の工夫」の結果を特集している。
アンケートは、子育てでどんな工夫をしているのか調べるため、おむつ替え、外出、睡眠、家事などの項目で質問。町公民館や地域、有志の子育てサークルの一部にアンケートへの協力を依頼した。
今回は食事・入浴編の結果。食事編は授乳、調理、食事テクニックの3項目で、「授乳クッションを使ったら楽でした」「製氷皿におかゆを入れて冷凍し、ブロック状にして保存している」など。入浴編は入り方、入浴テクニック、着替えの3項目で、「シャンプーを嫌がるので洗面器のちょろちょろ水で洗い嫌がりをなくした」「自分の着替え置き場を作ると喜んですばやく着るようになった」などの回答がある。
結果の続きは次号に掲載を予定する。情報誌は町文化センターなどに置いてある。問い合わせは町教育委員会の町子どもセンター事務局(TEL70・6603)へ。 -
伊那市山小屋のあり方検討委員会「西駒山荘必要」が大半
老朽化が進む、中央アルプス駒ケ岳にある市営の山小屋「西駒山荘」の今後のあり方や、中ア、南アを含む山岳観光の方向性などを検討する第1回伊那市山小屋のあり方検討委員会(委員長・中村寛志信州大学教授)が8日、市役所であった。山岳グループや観光関係者など10人を委員に委嘱。傷みが激しい西駒山荘については、08年度始めころに方向を示す。初日となったこの日は「西駒山荘が設置された経緯や安全性の面から考えるとあの位置に何らかの山小屋は必要」とする声が大半を占めた。
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伊南バイパスの交通事故で重傷
9日午前11時50分ごろ、駒ケ根市赤穂市場割の国道153号線伊南バイパスの「中通り入口」信号交差点で、駒ケ根市赤穂北割二区の飲食業遠藤由憲さん(32)運転の軽ワンボックス車と、箕輪町中箕輪のパート従業員上田芳宏さん(64)運転の普通乗用車が衝突。遠藤さんは右脚の骨を折る重傷、上田さんは肺挫傷などの重傷の見込み。共に命に別状はないもよう。
駒ケ根署の調べによると、バイパスを南に向けて走っていた遠藤さんが交差点を右折しようとしたところ、対向してバイパスを直進してきた上田さんの乗用車とぶつかった。同署は詳しい原因を調べている。
信号のない丁字路だった同交差点は12月15日に4方向の供用が開始されたばかりだが、同月24日にもミニバイクと普通乗用車が衝突し、ミニバイクの男性が肋骨と左脚の骨を折る重傷を負う事故が起きている。 -
特産山ぶどうの皮を使って染物に
宮田村宮田小学校3年1組は、村特産の山ぶどう(ヤマソービニオン)の皮を使って染物に挑戦した。どうやったら上手に色やデザインが出るか試しながら、自慢の一品に仕上げた。
学校給食で山ぶどうワインを使った村の名物丼「紫輝彩丼」が出た時、1粒づつ丁寧に房から取る手伝いをした同学級。残った皮で染物にできないかと、学習を進めてきた。
布を牛乳につけて乾かしてしぼり、煮たてた皮の汁に一日漬け込む。布をしばったり、糸で縫ったりして模様が出るよう工夫も凝らした。
色の出具合などが納得いかず、再度挑戦する子どもたちも。
普通ならば捨ててしまう皮を大切に再利用しながら、一人ひとり手づくりのオリジナル作品を完成させた。 -
大原区でどんど焼き
宮田村大原区で8日朝、どんど焼きが行われた。地域の子どもたち約40人が各戸の門松や正月飾りを集め、高さ約4メートルに組み上げて点火。真っ赤な炎に無病息災を願った。
小学生にとってはこの日が冬休みの最終日。会場の大原天満宮には多くの大人も一緒に集まり、地域の絆を深めながら正月の思い出を刻んだ。
焼けた竹が「ポンッ」と勢い良くはぜる音に歓声も。
大人たちは「今年も1年、穏やかな年になってくれれば」と、伝統行事に親しむ子どもたちの姿に目を細めた。 -
保健補導員会08年発足会、メタボ予防にも力を
宮田村保健補導員会の2008年発足会は8日、村老人福祉センターで開いた。新たな会長に代田香代子さん=町二区=、副会長に丸山美代子さん=町三区=、佐藤千子さん=大田切区=が就き、住民の実情にあった保健活動を展開しようと情報交換。4月から始まる特定健康診査(特定健診)をにらみ、メタボリックシンドローム(内蔵脂肪型肥満)の予防活動などを重点にすえ地域の健康を推進する。
市町村などの医療保険者に国が実施を義務付けて始まる特定健診。40歳以上75歳未満の全員が対象となり、メタボや同予備軍と診断された人には、保健指導も義務付けている。
同会では研修会などを通じて学習を深め、制度などの住民周知にも力を入れていく。
発足会で代田会長は「出会いを大切に、見聞きしたり、学んだりした(健康の知識)を1人でも多くの人に伝えていきたい」とあいさつした。
村の保健補導員は地区ごとに2人から6人が選出され、任期は2年。新年に半数を改選している。
08年の保健補導員は次の皆さん。
【町一区】高橋登美子、友野悦子、酒井啓恵【町二区】近藤ふみゑ、代田香代子、小池清子、渡邉まさ子【町三区】小田切由美子、伊藤重美、加藤弘子、藤田和子、丸山美代子、春日晃子【北割区】太田詔子、櫻井明美【南割区】川手秀子、高久孝子、松下サユリ【新田区】浦野智恵子、米田留美子【大田切区】佐藤千子、田中眞弓【大久保区】加藤ちづ子、細田冨美子【中越区】小田切房世、近藤美江【つつじが丘区】服部かよ子、原茂代【大原区】下平和子、小松ゆき子 -
北原よしゑさん(66)
飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」で昨年、初めて、9教室の受講生70人のちぎり絵作品を一堂に集め、展示した。「違うグループの人の作品に触れ、いい刺激になった」。会場には受講生の習作のほか、07年度第8回日美絵画展ちぎり絵部門に初めて出展、いきなり、秀作に選ばれた創作ちぎり絵「いろり」も披露した。
1940年、飯島町七久保生まれ。地元の高校を卒業後、職場結婚し、駒ケ根市に。ちぎり絵との出会いは40年以上前、小学校で教諭が制作した「かまくら」を一目見て、何時かはちぎり絵を作りたいと思ったとか。子どもに手が離れた18年前から、伊那市のちぎり絵教室に通ったり、通信教育でも勉強した。初めての作品「テッセン」が完成した時は感激ひとしおだった」。JA祭に出品すると、「教えてほしい」と請われ、自宅で数人に教え始めた。
10年前から、本格的にJAのカルチャーリーダーとしてちぎり絵教室を受け持った。埼玉県の小川和紙から、下絵、和紙をセットにしたちぎり絵キッドを取り寄せ、簡単に出来るとあって、教室は次々と増えた。
教える一方でオリジナル作品づくりも手掛けるようになった。「花を観察し、スケッチして、下絵を描く。色々な和紙を組み合わせて、色を作りはっていく。日常の生活用品を見ても、ちぎり絵の素材にならないだろうかと、考えてしまう」。
創作ちぎり絵「いろり」は「東伊那の夫の実家には今もいろりがあり、現役で活躍している。息子が中学生の時描いた絵からヒントを得た」。
構想から完成まで約3カ月かかった。厚く、毛羽立たない神戸和紙を用いた労作。審査員から「田舎のにおいがする」と評価され、受賞した。
「囲炉裏や茅葺き民家などなくなっていくものに心引かれる。今年は茅葺き民家をテーマにしたい」と話す。
また、新たな挑戦として、白い繭を剥がして作ったバラとちぎり絵と融合した立体作品も試みる。
「ちぎり絵は下絵があり、絵心がなくても、制作できる。神経の細やかな人はち密な作品に、大らかな人は大胆な作風と、同じ材料でもその人のセンスで個性的にし上がる」と魅力を。(大口国江)##(写真)
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蘭ミュージアム
国内随1の展示数を誇る高森町の蘭ミュージアムを見学。ランは不思議がいっぱい。巧妙な受粉機構を持つバケツラン。小人たちがそろいのマントで行列しているようなクレセンティラビア。強い香りでハチを酔わしたり、雌ハチそっくりな花の形で雄ハチをダマすランなど、いくら見ていてもあきない▼昼夜の温度差が大きく、冬の日照時間の長い伊那谷(高森)はラン栽培適地である。しかし、同館は今年、規模縮小され、貴重な野生ランの多くが沖縄海洋博記念公園に寄贈されるという▼経費高騰で施設維持が1自治体では無理なのか、残念だ。伊那谷全体で同館を支援できないのだろうか。文化的、観光面でも伊那谷にとって重要施設と思うが(大口国江)
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新装の神社で新年の願いを
・ス平成の大改修・スで社殿屋根や参道が新装された宮田村の津島神社は正月3が日、例年以上の初詣で客でにぎわった。年越しの二年参りと元旦の朝には初めて、お神酒や甘酒を振る舞うサービスもあり、気持ち新たに門出を祝った。
地域の協力で改修が進んだことに感謝し、氏子総代らでつくる同神社改修委員会(保科充会長)が振る舞いを企画した。
きれいになった参道を踏みしめ、次々と訪れる参拝者。良き年になるよう願いを込めていた。 -
駒ケ根市長選 林高文氏出馬表明
任期満了に伴う駒ケ根市長選(1月13日告示・20日投開票)に7日、新人で元市議会議員の林高文氏(69)=無所属、中沢=が立候補を表明した。林氏は「これまでの市政は箱物づくり中心で、福祉や教育、子育てなどの予算は順次削られてきた。市民の暮らしを切り捨ててきた市政を今こそ転換させなければならない。7期28年の市議生活で培った実績と経験を生かしたい」と立候補に向けての決意を述べた。主な政策として医師確保、市長の報酬30%減額と退職金ゼロ、公共事業の入札制度の見直し、市役所の構造改革と天下り廃止などを挙げた。東中学校の移転、新築計画については、移転せずに現在地で機能を拡充し、同時に通学区の見直しを図りたい竏窒ニする考えを示した。
同氏を支援する共産党などでつくる市民団体「市民のくらしを守る駒ケ根みんなの会」の林奉文代表は出馬に至るまでの経緯について「できれば無党派の人を擁立したいと考えて昨年10月から調整を進めてきた。人選が難航したことで表明が遅れたが、市長として最もふさわしい人だと自信を持って言える。市民が待ち望んだ候補者だ」と話した。
これまでに立候補を表明しているのはいずれも新人の、前市議会議長、北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=と、元県教育次長、杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町。ほかに立候補の動きはなく、この2氏に林氏を交えた三つどもえの戦いとなることが確実な情勢となった。
林氏は木曽山林高卒。中沢森林組合(当時)を経て75年、日本共産党公認で市議に初当選。経済、建設委員長などを務め、7期で引退した。現在市東部土地改良区理事長。共産党駒ケ根市委員。農業。 -
駒ケ根市長選 北沢氏総決起大会
任期満了に伴う駒ケ根市長選(1月13日告示・20日投開票)に立候補を表明している新人で前市議会議長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=は6日夜に駒ケ根市内で開かれた総決起大会で「中原市長が進めてきた社会基盤整備はいまだ成長過程にある。現在のこの市政の流れを絶やしてはいけない。福祉、子育て、経済、まちづくりなど、市民の暮らしに安心をもたらす施策をきっちりやっていく。何としても当選させてほしい」と集まった約700人の支持者らに協力を強く訴えた=写真。
来賓には中原正純市長、吉田博美参院議員、佐々木祥二県議、竹内正寛市議会議長らのほか、宮下一郎衆院議員、若林正俊参院議員の秘書らが顔をそろえ、それぞれ激励の言葉を述べた。中原市長は「今の市政の良い流れを引き継いで、将来に向かって発展させてほしい。後を継いでくれる新たな市長にふさわしい人物に成長している北沢さんに市政を任せよう」と激励した。
後援会「洋光会」の渋谷敦士会長は「出馬表明以降、各戸訪問や集会などで北沢さんの人柄や決意など、市民への理解は深まったが、これからが大事な期間。緊張感を持って詰めに入ろう」と呼び掛けた。 -
駒ケ根東中始業式
駒ケ根市の東中学校(小木曽伸一校長)は7日、3学期の始業式を開いた。全校生徒を前に各学年の代表生徒が学習や部活動、高校受験など、3学期に懸けるそれぞれの目標や決意を堂々と発表した=写真。
小木曽校長は「3学期は一年間のまとめの時期であり、来年度の準備期間でもある。登校日数は50日に満たない短い学期だが、新年を迎えた新たな気持ちで夢や希望を膨らませながら一日一日を大事に過ごし、それぞれの目標を達成してほしい」と呼び掛けた。 -
宮田村の5地区でどんど焼き
年末年始に家に飾った正月飾りを集めて燃やすどんど焼きが6日、宮田村の5地区で行われた。町二区では子どもたちが集めたたくさんの門松やしめ飾り、おやす、だるまなどを宮田小学校のグラウンドにうず高く積み上げ、保護者が点火。赤い炎が上がり、黒い煙が噴き出して竹などがはじける音が響く中、火を取り囲んだ親子らは今年の無病息災や家庭円満などを願って手を合わせていた。
火勢が弱まると、子どもたちは楽しみにしていたもちを灰の中から取り出し、両手に持って「フーフー」と吹きながらおいしそうにいくつもほお張っていた。 -
駒ケ根市消防団出初式
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)は6日、出初式を行った。団員約410人が駒ケ根駅北公園から市文化会館まで威風堂々の分列行進を行って団の意気を示した。昨年に続いて団員の子供たちなど約80人も隊列に加わり、団員らとともに中原正純市長らの観閲を受けた=写真。
文化会館で行われた式典では出席者全員が消防殉職者への黙とうをささげたほか、功労者らに対する表彰が行われた。中原市長は「住民の身体、生命、財産を守る皆さんの努力に市民を代表して心から感謝する」と団員らの労をねぎらった。
表彰を受けたのは次の皆さん。
◇日本消防協会長表彰▽精績章=副団長・北原義康
◇県消防協会長表彰▽功労章=分団長・田中良英、松崎宗孝、萩原道彦、副分団長・原浩則、班長・倉田義裕▽努力章=分団長・山本郁勇、湯沢英喜、副分団長・北原義伸、部長・唐沢裕二▽精績章=副分団長・北沢隆、宮脇勝、藤井茂、部長・下島裕一、竹村英樹、滝沢博文▽技術章=副分団長・久保田博昭、部長・堀内英樹、小原正隆、亀山剛▽精勤章=副分団長・中嶋健作、部長・石沢正志、下島篤、佐久間弘司、北原伸一、班長・小林昌誠、福沢達也、横山隆、小沢康弘、西村克弘、田畑博利、大石正人、吉瀬哲郎、松田伸也、春日隆志、和田明浩、木下昌俊、北原宏明、竹村孝、馬場達弘、坂井比呂六、下島寿哉、下平隆弘、団員・渋谷豊彦
◇上伊那消防協会長表彰▽分団優秀章=1分団▽功労章=部長・林健司、北沢文彦、平沢勝也、羽場昭▽精勤章=部長・小出徳一、班長・春日崇、春日浩幸、浦岡俊希、石原政伸、山本喜裕、酒井健一、桜井真一、宮沢郁夫、宮沢伸浩、松本寛明、松本貴史、吉沢淳、戸枝仁、横山大樹、森和広、宮沢武史、野村貴、春日秀明、三室真、春上聡、下平直樹、市村実、団員・遠山秀明
◇駒ケ根市長表彰▽15年勤続章=副団長・北原義康、分団長・田中良英、湯沢英喜、部長・竹村英樹、滝沢博文、班長・北原宏明、竹村幸弘、野村貴、春日秀明、三室真、団員・林嘉雄、上山和則、菅沼裕一、馬場浩志、湯沢曽門、佐藤年彦▽10年勤続章=副分団長・北原義伸、部長・林健司、下島裕一、水野毅、浦岡俊希、小林昌誠、福沢達也、西村克弘、清水義和、大石正人、宮沢郁夫、宮沢伸浩、山田盟、飯島和彦、松本貴史、久保田公明、森田徹也、宮下正義、下島重一、木下敦、宮沢隆行、大沼孝之、団員・北原忍、榎本宗良、川上博幸、下沢猛、北村真一、大林澄勇、吉沢国洋、小林晃宏、山田賢二、関幸英、島村吉一、小木曽貴生、林秀樹、宮下和喜、宮脇剛旨、林純司、伊藤徹治、新井裕史、杉本英樹▽5年勤続章=班長・中村昌敬、団員・池上祐司、山本智彦、伊東主税、堺沢智、小松貴志、堺沢伸吾、友野正明、池上英孝、垣屋健一、川上智史、小原誠、遠藤広之、松尾茂樹、今井克明、丸山文彦、村沢祐也、西沢健一、木下昌彦、森脇栄亮、小林雅博、木下平治郎、小岩井久士、向山正浩、岩崎博季、梶田審、西川正樹、北沢篤史、青木広司、窪田敏行、松崎貴志、松崎雄介、気賀沢謙史、池上弘志、下島正史、坂井和樹、竹村大輔、木下肇、竹村彰、木下雅希、小池勝、熊谷精二、田村浩之、小池哲也、寺沢徹、伊藤光一、湯沢貴志、大沼孝章、森田直之▽永年無火災表彰=町二▽1カ年無火災表彰=赤穂中割、北割一、小町屋、市場割、町二、町三、上穂町、中沢▽市長感謝状=信濃燃料、マルトシ、駒ケ根青年会議所
◇駒ケ根市消防団長表彰▽分団無火災章=4分団▽団長特別章=部長・唐沢裕二▽特科勤続章=団員・窪田敏行、松崎貴志、下島正史、熊谷精二、湯沢貴志、小松貴志、西川正樹▽操法功労章=班長・中村昌敬、団員・塩沢俊昭、池上英孝、川上智史、宮下昌邦、横山喬幸、松尾茂樹、丸山文彦、木下知也、小松義知、戸枝昭人、向山正浩、吉瀬誠司、飯山豊、宮下秀和、辰口哲也、森貴、原仁恒、柏原克好、山口源秀、竹村弘光 -
宮田村商工会売り出し抽選会
宮田村商工会は6日、年末年始の大売り出し抽選会を商工会館で開いた。訪れた家族連れなどが年末年始の買い物の金額に応じた回数分、抽選器を回し、出る玉の色を見て一喜一憂した=写真。景品は特賞の灯油400リットルをはじめ、1等の家具調こたつ、ファンヒーター、自転車など、総額約200万円の豪華版とあって、会場は多くの来場者であふれかえり、当選を喜ぶ歓声と威勢の良い鐘の音が響いた。
大売り出しは加盟70店で12月15日から1月5日まで実施。抽選は買い物300円ごとに1枚出る補助券20枚で1回。 -
小学生書き初め教室
飯島町の飯島公民館(下平貢館長)は6日、小学生と保護者を対象にした書き初め教室を飯島成人大学センターで開いた。今年が初めての試み。約50人が参加し、年末年始年休みの宿題や、正月らしい言葉の書き初めなどに取り組んだ。指導に当たったのは町商工会書道クラブの会員や地域の書道愛好家など。子どもたちは「そこは筆先をしっかり止めて」「大きくはねて」などと細かな注意を受けながら、一文字一文字を真剣な表情で書いていた。
下平館長は「ただ字を書くだけでなく、親子や地域の大人たちとのふれあいの機会になってくれればうれしい。できれば来年以降も続けていきたい」と話した。