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厄年会が公園に時計寄贈
1982(昭和57)年度に駒ケ根市の赤穂中学校を卒業した同窓生らが来年厄年を迎えるのを機につくる「57さくら会」(松井秀之会長)は同市福岡にある馬見塚公園内の児童遊園地に屋外用ソーラー電波時計1台(設置費込み約12万円)を寄贈した。26日、現地で行われた贈呈式で松井会長が中原正純市長に目録を手渡した=写真。松井会長は「次代を担う子どもたちのために公園に時計を贈ることにした。厄年を迎えるのを機に、地域への感謝の気持ちを示したい」と述べた。中原市長は「善意を受け止め、大切に使いたい」と感謝した。
同会は12月11日、同窓生が卒業した赤穂小、赤穂東小、赤穂南小、赤穂中を訪れ、それぞれ玄関用掲示板1台、パソコン用プリンター2台、綱引きの綱1本、折りたたみ式パイプいす24脚を贈った。いずれも約10万円相当。来年5月には駒ケ根高原一帯の清掃ボランティアも行う予定。
同会は来年1月12日に総会とパーティーを市文化会館で、物故者の法要を安楽寺で開く。 -
駒ケ根市教委教育基金講演会
駒ケ根市教育委員会は25日、市内の小学5年生と中学2年生を対象にした教育基金講演会を同市文化会館で開いた。児童、生徒のほか学校関係者や一般など約800人が集まり、元NHK放送文化研究所専門委員でNPO「子どもとメディア」代表理事の清川輝基さんによる「・スメディア漬け・ス縲怎Lミは大丈夫?縲怐vと題した講演を聞いた。
清川さんはテレビやビデオ、パソコン、テレビゲームなどに向き合う時間が世界一長い日本の子どもたちの現状について「人間らしい心の働きや思考能力をつかさどる脳の前頭前野に深刻な悪影響があるほか、筋力や視力の衰えが現れるなど、危機的な状況だ」と説明=写真。その上で「子どもにとって一番大切なのは外遊びなどを通じて自然と触れ合い、いろいろな体験をすること。大げさではなく、日本の未来は今のメディア漬けからどう抜け出すかにかかっている」と強く警鐘を鳴らした。 -
土地開発公社の入札などに関する住民監査請求、2件とも却下
伊那市土地開発公社の測量、設計、許認可業務に関する発注、請負契約が不当であるとし、また、こうした同公社の不当な契約を認め続けている伊那市は違法であるとして、伊那市民有志でつくる「公正な入札を実現する伊那市民の会」(若林敏明代表、会員149人)が契約の適正化、市理事者及び職員に対して被害弁償をさせることなどを市と土地開発公社に求めた2件の住民監査請求で25日、同市監査委員は「地方自治法に規定する要件を具備していない」として、請求を2件とも却下し、住民に通知した。
これを受け26日、記者会見を開いた(=写真)伊那市民の会の若林代表は「監査の結果を棄却するならまだしも、門前払いなのは納得できない。これだけの見積経過書を書類として提出しているのに、監査を行わないのであれば、監査委員の見識を疑う。見積もり入札が何なのか、依然として不透明なまま」として、今後早急に会合を開き、住民訴訟に踏み込むことも含めてこれからの展開を検討したいとした。
今回の監査は、監査委員3人のうち、2人が土地開発公社の監事職にあったため、地方自治法に基づきこの2人を除斥。1人の監査委員が審査した。
公社に対する請求は、公社が市から独立した特殊法人であることから、地方自治法に規定する住民監査請求の対象にならないとして却下。しかし、附帯意見として「公社の公益性からすれば、透明性の高い入札・契約事事務を遂行する必要がある」と示し、公社の財務、会計については市に準ずる形で行うこととした規程(07年10月10日施行)を遵守し、今後の入札などを行っていくことを求めた。
住民監査請求で附帯意見が付くのは異例のこと。審査に当たった加藤正光監査委員は「監査請求があったということは、市民のみなさんが疑念を持つような状況があったということ。こうしたことが100%良いとは思えない」とし、規程の遵守を求めた。
市に対する請求の却下理由は、市の公社への支出行為の違法性を証明するにはまず、公社の違法性が立証されなければならないが、今回同会が提出した書類ではそれを証明できないとして却下。
同会が指摘した「見積り入札」については明言しなかったが、落札率の高さに関する指摘については、過去の判決から「落札率の高低がすなわち談合の有無や談合の危険性を示す客観的事実となるものではない」とした。 こうした結果につき、公社の理事長でもある小坂樫男伊那市長は「公社も市と同様、入札の透明性を高めるために試行錯誤している。市と同じようにやるのが透明性を高める上でも良いのではないかと思う」としたほか、公社が市に準じた形で財務、会計を行う規程を施行する以前に行った入札については「過去の分については、あくまで公正にやられていると思っている。出向職員を信頼している」とした。 -
リニア直線ルート想定案に伊那市長「Bルートにしてほしいと要望をしていきたい」とコメント
JR東海が2025年営業開始を目指す首都圏と中京圏を結ぶ中央リニア新幹線の整備費を全額自己負担で建設することを前提に手続きを進めることを発表し、これまでの長野県や各市町村が求めてきた伊那谷を通る「Bルート」と異なる南アルプスを貫通する直線ルートの想定を明らかにしたことにつき26日、伊那市の小坂樫男市長は「はたして効率だけを優先して決めていいものか。期成同盟会長野県、市町村とも協力して、Bルートにしてほしいと要望していかなければならないと思う」と語った。
JR東海の今回の方針は、国費負担に依存することで、整備計画が遅れることを懸念したものだが、建設には5兆円を超える資金が必要なため、資金の調達方法などが今後の課題とされている。
こうした方針を受け、小坂市長は「11月にもJR東海へ行き、執行役員の方と話す中でそんな向きの話があった。全体としてのルートは決まっていないが、県の期成同盟会としては伊那谷を通るBルートに決定した経緯がある。直線で結ぶのが一番効率がいいのかもしれないが、それが列車の旅としていいのかということを申し上げ、あくまでBルートでやってほしいとお願いしてきている。沿線市町村として協力していくことには変わりない」と語った。 -
上伊那地域産業活性化計画まとまる
上伊那地域産業活性化協議会は、地域の産業の活性化を図るため、上伊那地域産業活性化計画案をまとめた。上伊那8市町村を集積区域とし、業種に「高度加工技術産業」「健康長寿関連産業」を基軸にすえた。国の同意を得て、計画策定となる。県内では第1号。
6月に「企業立地の促進等による地域における産業集積の形成および活性化に関する法律」が施行され、地域の主体的、計画的な企業立地促進の取り組みに対して国が支援するもの。支援措置として、立地企業への設備投資減税、自治体の立地企業に対する地方税減免額への普通交付税による補てんなどがあり、伊那市産業振興部では「企業にも、自治体にも、企業立地しやすい環境が整う」という。
計画は5年間で、地域の強みを生かし、企業立地や設備投資などを促し、地域産業活性化の実現を目指す。
幅広い業種を網羅する形で、精密機械関連、電気・電子機械関連などの集積を図る「高度加工技術産業」と、食品、飲料品など農工連携の推進による地域ブランド化の「健康長寿関連産業」に取り組む。
目標に向けた事業環境整備に▽空き工場建屋、遊休地の情報収集・活用▽人材育成支援(企業ニーズに対応した支援プログラムの検討)▽技術高度化による成長産業分野への進出促進支援竏窒ネどを盛った。
計画の成果目標は、06年度と比べて、12年度の新規立地件数を50件、製造業従業者数の増加を千人、製造品出荷額の増加額を700億円と見込む。
協議会は、上伊那8市町村、県、伊那・駒ケ根商工会議所、県商工会連合会上伊那支部、県テクノバレー財団伊那テクノバレー地域センターなど課長級職員15人で組織する。 -
羽広道の丁石 スライド紹介
伊那市の西箕輪公民館の生涯学習講座「紅葉教室」の講座が25日、同の公民館であり、西箕輪羽広の西村幸男さん(84)が「スライドで見る“丁石”あれこれ」と題して講演した。同市の坂下から羽広の仲仙寺へと続く参拝ルート「羽広道」の道沿いにある54体の丁石について話した=写真。
紅葉教室の新講座「西箕輪の自然を学ぶ」(全4回)の第1回として、羽広道の丁石を研究する西村さんが講師を務めた。講座は丁石に関心のある人や教室メンバーら約20人に対し、西村さんが昨年10月ごろから自分で撮り貯めたスライド写真を使って説明した。
丁石は昔、田植えが終わった農家たちが農耕馬を連れて仲仙寺に墓参りに向かうための道標として用いたもの。船形の石に観音像と施主名、丁石の番号が彫られているのが特徴だという。
西村さんは「1番目から巡っていくと、3番目で初めて道路の右手に現れる」「12番目は中央区の住宅の建築現場の土の中から発見された」など、一つひとつの説明を受講者たちは聞き入った。 -
2学期終業式
中川村の中川西小学校(気賀沢厚典校長)は26日、2学期の終業式を行い、最も長く、忙しかった学期を締めくくり、13日間の楽しい冬休みに入った。
式では1年生が「お日様まぶしい日曜日、ホースで水まく水曜日、木から落ちて木曜日」など自作の詩「ようびうた」を朗読し、学級で飼育しているヤギのナナちゃんについて、食べ物や散歩コースなどを発表し、最後に「千の風になって」を歌い、2学期の成長ぶりを示した。
5年生はそれぞれのレベルに合わせた段数で、跳び箱「台上前転」を披露した。
気賀沢校長は「どの学年もすばらしく充実した」と2学期を振り返り「元旦には1年の計を立て、昔から伝わる伝統行事を大切に、お正月を楽しんで」と呼び掛けた。 -
年末夜警を町長、山本署長らが巡視
飯島町消防団の歳末消防防犯夜警が始まり、25日夜、高坂町長や駒ケ根署の山本署長ら約20人が町内の各分団の夜警拠点を巡視し警戒を続ける団員を激励した。
下平団長ら団幹部ら参加した出発式で、高坂町長は「町民が明るい正月を迎えることができるように、健康に留意し、職務の遂行を」とあいさつ。
この後、高坂町長らは第3分団(小池輝章分団長)の団員14人と田切自警団10人が地域の警戒に当たっている田切JA倉庫前に移動。
「異常なし」の報告を受け、山本署長は「伊南バイバスの開通により、田切地区は交通の流れが変わり、事故や犯罪上からも懸念されている。安全安心のまちづくりに向け、警察活動に協力を」と呼び掛けた。
歳末夜警は火災や犯罪が起きやすいこの時期に、町民の生活と安全を守るために、30日夜まで実施される。団員は交代で各地区の詰め所に深夜まで詰め、担当地区を巡回する。 -
太陽光や小水力など導入プランを検討
第3回飯島町地域新エネルギービジョン策定委員会(委員長・小池政雄信大農学部教授)が25日、役場であった。地域概況や町民意識調査、エネルギー消費量、エネルギーの期待可採量調査を踏まえ、ビジョンの中心となる方向性と、具体的な導入プランを検討した=写真。
ビジョンの方向性は、目標に「自然環境や生活空間を大切にするまちづくり」を掲げ、基本方針は▽まちづくりに活かす新エネルギーの利活用▽自然エネルギーの導入▽協働作業による新エネルギーの普及▽省エネルギーの推進▽児童・生徒への普及啓発-とし、導入プランは(1)飯島町に適した新エネルギーの利用(ハード事業)、太陽光、小水力、バイオマス、クリーンエネルギー自動車の普及(2)みんなで取り組む新エネルギー(協働事業)町民共同発電所建設、廃食用油の再利用(3)省エネ推進と児童・生徒への環境教育(ソフト事業)-など。
また、具体的に▽公共施設に太陽光発電システムの導入(導入候補場所・役場、文化館、小学校)▽公共施設にソーラーシステム導入(同・給食センター、保育園)▽ハイブリッド型街路灯の設置▽ミニ電力発電所の設置(飯島区新井用水路で検討中)▽小・中学校へペレットストーブ導入▽施設園芸ハウス補助用暖房薪温風機▽クリーンエネルギー自動車の導入(ハイブリッド車、電気自動車など)-などを盛り込んだ。
次回(来年1月28日)は推進体制、役割分担などを検討し、報告書にまとめ、答申する予定。 -
初詣では新装なった津島神社へ
氏子や企業など地域の寄付による・ス平成の大改修・スで社殿屋根や参道などが新装された宮田村津島神社で初めて、大晦日から元旦にかけての二年参りや初詣での参拝者にお神酒や甘酒が振る舞われる。氏子総代らでつくる改修委員会(保科充会長)が感謝の意味を込めて企画したもので、「ぜひ多くの人に足を運んでもらえたら」と話している。
12月31日午後11時40分から年を越して1日午前0時半までと、元旦の朝は午前8時から同10時まで振る舞う。
同神社では年越しから元旦三が日に個人的な参拝者も多いが、このようにお神酒や甘酒を振る舞うのは初めてという。
「改修には地元の皆さんに大変お世話になった。お礼の意味も込めてお迎えしたい」と委員の長矢好幸さんは話す。
73年ぶりの改修となった同神社。11月までに老朽化した社殿屋根の葺き替え、社標の新設などを終え、参道の改修(一部新設)整備も進めてきた。
大提灯、拝殿幕、屋台幕の整備、石段の修理を残すが、委員会は大事業の成功も祝い、地域とともに年始を迎えようと当日に向けて準備を進めている。 -
児童てづくりのクリスマス
宮田村宮田小学校4年2組は25日、ケーキやツリーなどを自分たちで手づくりし、クリスマス会を開いた。
11月からものづくりを学ぶうちに、自分たちでクリスマスを盛り上げたいと企画。準備を進めてきた。
村内で拾ってきた木々をツリーに飾り付け、できたてのケーキでパーティーは開始。出し物もあり、みんなで心ひとつに聖なる日を楽しく過ごした。 -
七久保煙友会
3尺玉の打ち上げは長年の会員の悲願、多くの人に会員が咲かせた夢の大輪を見てほしい-。大晦日の風物詩、飯島町七久保の七久保煙友会(大嶋学会長、13人)の大晦日新春花火大会は、七久保上通り集会所西側をメイン会場に、今年も元旦の0時から盛大に行われる。広域農道沿いに高さ4メートル、直径約1メートルの3尺玉用の巨大な打ち上げ筒を展示し、PRをしている。
同会は30年前、七久保三社合同祭(秋祭り)に奉納花火を継続しようと結成した。今年30周年を迎え、「いつかは3尺玉を上げたいというのが先輩から引継がれてきた長年の悲願。この節目を逃しては2度と上げることができないのではと、決心した」と大嶋会長。
3尺玉の打ち上げ場所は、保安距離を確保するため、人家から650メートル離れた上通りの私有林。3尺玉は上空600メートルまで打ち上げ、直径600メートルと大きく開き、駒ケ根市や宮田村からも見えそうだ。
21回目を数える大晦日新春花火大会は、「不景気風をふっとばそう」と始まった。最初は除夜の鐘108にちなみ尺玉8発を上げたが、評判は散々「なんで、大晦日に花火を上げるのだ」と、非難ごうごうだったとか。費用は個人からの寄付のみ、会員が友人、知人、親せきを回って捻出したが、最初の頃はなかなか集まらず、尺玉8発が精一杯だったとか。回を重ねるごとに、町内外から協賛者も増え、花火の内容も年々充実してきた。
豚汁やお神酒の振る舞いは5回目から、遠くから見物に来てくれた人に温まったほしいと始めた。
12月6日早朝、3尺玉の打ち上げ場所で測量作業をしながら、会員の1人、宮下正彦さんは「目の前で上がる大きな花火は迫力満点。冬の夜空は澄み渡り、最高にきれい」。那須野明さんは「地域の皆さんの協力で、30年続けてこられたことに感謝し、30周年にかけた会員の思いを見てほしい」。宮下雅規さんは「空に咲いた、その瞬間の美。花火を通じて、色々な人と交流できる」と魅力を。
大嶋会長は「3尺玉は初めての試みだけに絶対成功させたい。花火は大きくなれば、なるほど難しいといわれるが、実績があるアルプス煙火にお任せし、安心している。丸くて、色鮮やかな花になってほしい」と話す。
花火大会は3尺玉のほか、恒例の尺玉8発、超広角大スターマイン百発を打ち上げ、新春を祝う。
また、会場では年越しそばや豚汁、甘酒、お神酒が振舞われる(限定300食)。(大口国江) -
伊那東部中学校が伊那公園の桜を観察
伊那市の伊那東部中学校1年1組の生徒38人が21日、伊那公園を訪れ、今年最後の桜の木の管理・観察を行った。
同クラスでは今年6月から総合学習の一環として桜守の稲辺謙次郎さんに教えられながら、毎月1回伊那公園の桜の管理に携わってきた。児童公園内の桜に一人一本担当を決めて、「観察中」の文字や伊那東部中学校、番号などが書かれた札をひもで縛って止めている。今回は、その札を縛り直すとともに、木をスケッチしたり、高さを測ってみたり、さまざまな方法で観察した。
「今回はもっとも変化の見える一本があります」と稲辺さん。興味津々でついてくる生徒たちを一本の桜の元へ案内した。その木が小さな白い花を咲かせているのを見て、生徒たちは驚いた。冬にも花をつける十月桜との説明を受けて珍しそうに花を見ていた。
生徒たちから慕われているさん。「大きい木はこの時期には咲かないんですか」「寒暖の差のない地域だと花は咲かないんですか」など、生徒たちから次々と質問を受けていた。 -
小学生が手作り門松販売
総合的な学習の時間で取り組んでいるアフリカン・ドラムの太鼓の皮などの補修費用に充てようと駒ケ根市の赤穂小学校6年2組(吉田大輔教諭、32人)は25日、手作りの門松を一般市民に販売した。児童らは門松をリヤカーに乗せたり手に持ったりして元気に学校を出発。太鼓などの鳴り物を交え「安いですよ」、「買ってください」などと大きな声を張り上げながら国道沿いの歩道を練り歩いた。沿道の商店や通りかかった人などが次々に集まってリヤカーをのぞき込み「どれにしようか」と品定めをして2つ、4つと買い求めていた=写真。
門松は高さ約37センチの「大」が800円、約25センチの「小」が500円。高野普校長が作り方を指導し、一人が4、5個ずつ、計約150個作った。教職員や保護者などの予約も多かったため、この日販売したのは約50個とあってたちまち完売となった。高さ約1・5メートルの特製の門松も別に数組作り、数日前に市内の医院や事業所などに販売した。
同クラスは昨年からアフリカン・ドラムに取り組んでいて、年末の門松販売も2年目。 -
南箕輪村社協にニシザワ南箕輪店と信大前店が愛の1円玉募金を寄付
南箕輪村にあるニシザワ南箕輪店(御子柴健夫店長)とニシザワ信大前食彩館(下村清英店長)が25日、南箕輪村社会福祉協議会を訪れ、各店でこの1年に集まった「愛の1円玉募金」を寄付した=写真。
1円玉募金の寄付はニシザワが地域への感謝の思いを込めて各店舗のある市町村の社協などに対して毎年行っているもので、2店が南箕輪村社協に寄付するのは4年目。今年は、南箕輪店で1万7943円、信大前店で1万5794円集まった。
堀深志会長は「私どもも毎年助けられている。大切に使わせていただきたい」と感謝の気持ちを述べた。
募金は同社協に寄せられた募金をたる「善意銀行」に入り、利用者のために使われる。これまでにはAEDや大型液晶テレビなどの購入に充てられている。
また、両店は同日、養護老人ホームにはクリスマスプレゼントとして直径15センチのケーキ10個と飲み物を届けた。 -
箕輪北小5,6年生が地元のお年よりからしめ縄づくりを習う
自分たちで作ったしめ縄で新年を迎えよう竏窒ニ、箕輪町の箕輪北小学校5、6年生の児童約100人が25日、地元の長寿クラブのお年よりらからしめ縄づくりを教わった=写真。
地域に伝わる伝統のしめ縄づくりを体験することなどを目的として毎年この時期に行っているもので、箕輪北小の学区となる沢、大出、八乙女の長寿クラブが協力。今年は長寿クラブから33人のお年よりが小学校を訪れた。
始めに、大出長寿クラブの藤田隆美さん(78)が、どうしてしめ縄を飾るのかなどを説明。その後、一人のお年よりを5、6人の児童が囲む形で、しめ縄づくりを開始。お年よりらにわらをなうコツなどを教わりながら、〆の子を整え、自分だけのしめ縄を作り上げていた。
6年生の福沢妃奈乃さん(11)は「去年よりも上手にできた。巻くところが難しいけど楽しい」と話していた。 -
産科医療の拠点に伊那中病を位置づけ、各医療機関が役割分担
第3回上伊那地域における医療検討会が25日、伊那合同庁舎であった。来年度からの産科医療の連携体制について、拠点病院に伊那中央病院(伊那市)を位置づけ、各医療機関で役割分担することを了承した。
産科医療の連携体制は、医療機関、住民、行政が協力し、安心して出産できる体制を確保するためのもの。
各医療機関は「妊婦健診」「妊婦健診・分娩(ぶんべん)」「妊婦健診からハイリスク分娩」の取り扱いをそれぞれ担う。「健診」は診療所5カ所(うち2カ所が初診のみ)で、公立病院(昭和伊南総合病院、辰野総合病院)は非常勤医師の確保、医師の派遣元である信大の協力が前提となる。「健診・分娩」は民間病院1カ所・助産院3カ所、「竏茶nイリスク分娩」は伊那中病の1カ所。
連携に当たり、妊婦の分娩にかかわる情報や血液検査の結果などを記した「産科共通連絡票」を作成。妊婦が健診を受けた病院から、出産する伊那中病に転院する際に連絡票を持参し、医師間で情報を共有する。
検討会内に設けた「上伊那地域産科連携体制研究会」で、連携体制の枠組みを検討。公立病院、上伊那医師会、日本助産師会長野県支部など専門家9人がまとめ、検討会に提言した。
会議では、公立病院の医師確保の見通しや病院での助産師外来の考え、住民への周知方法などに意見があった。 -
箕輪消防署
高齢者一人暮らし家庭の火の元点検箕輪消防署は24日、町内の高齢者一人暮らし家庭を訪問して火の元点検をし、火事にならないよう注意点などをアドバイスした。
恒例の点検で、11月から順次実施している。
署員2人が訪問し、台所のガスコンロや電気、ストーブやこたつなどの暖房器具、風呂、仏壇の線香やろうそく、消火器の置き場所などを家人と話しながら確認した。
テレビや家具の後ろのコンセントが外れかけている場合、その部分にほこりがたまり湿気を帯びると火が出ることを説明し、「コンセントをしっかり挿して定期的に掃除して」と話した。
訪問を受けた女性は、「点検してもらってよかった。コンセントのことまでは気付かなくて、教えてもらって有難かった。安心して年を越せる」と話した。また、「年寄り向けに注意事項を書いたチラシをもらえると有難い」と要望していた。 -
北小河内宮下常会の住民有志
初のイルミネーション点灯箕輪町北小河内の宮下常会の住民有志が、竜東線沿いの広場にイルミネーションを点灯している。初の試みで、皆が手をつなぎ合う思いを込めた球体などの電飾が辺りを明るく照らし、人々の目を楽しませている。
場所は竜東線・宮下信号機の北西、バス停がある広場。竜東線は、アダプトシステムで北小河内地区が清掃など管理しており、広場は常会で草取りなどをしている場所。以前からイルミネーションの話があったが、「昨年は災害を経験し町にお世話になったが、皆で手を取り合って楽しんでいることを表現しよう」と、有志4人と2事業所、常会長で計画を実行した。
メーンは大きな光の球。皆の「輪」を面ではなく、多面的に縦にも横にも手をつなぎあっている思いを形にするため球体に作り上げた。「自分たちも楽しんで童心に戻ってやった。点灯してみるといいもんだ」と話している。
点灯は来年1月末まで。午後4時縲・1時。 -
南箕輪村水田農業推進協議会
08年度事業方針など承認南箕輪村水田農業推進協議会(会長・唐木一直村長)は25日、約40人が出席して村役場で開き、08年度米政策に伴う基本的事項案や事業方針案を承認した。
08年度米政策に伴う基本的事項のうち08年産米の需要量に関する情報は、南箕輪村は1697トン、253ヘクタール。1698トンだった07年産より1トンの減。
規約の改正は、協議会の会員で「上伊那西天竜土地改良区理事長」を「上伊那西天竜土地改良区地区理事代表」に改める。
同協議会事業方針は、重点目標が▽集落営農組織「南箕輪村まっくんファーム」の育成・支援▽振興作物の産地化▽環境保全に対する取組強化-。
村水田農業の方向は▽担い手の育成と支援(麦・大豆・ソバの作付支援、作業料・委託料の助成、農地集積に対する助成、環境に関する取り組みへの助成、法人化への取り組み支援)▽振興園芸作物の産地化(作付助成、作付農地確保促進対策、苗種子代購入費助成)▽水田農業の多様性の尊重(ペースト肥料購入費用助成、景観形成作物の作付助成、水稲直播栽培田への助成)▽低コスト農業への取り組み(低コスト農業育成事業、農地集積促進事業)-。
07年度水稲作付実績の報告もあり、配分は26810・3アール、作付面積は26665アール。目標達成率は99・5%だった。 -
中心市街地の空き店舗で高校生がライブ
駒ケ根市の中心市街地銀座通りの空き店舗で23日夜、下伊那の高校生4人バンド「スクーターズ」のクリスマスライブがあった。商店主らでつくる「わいわいワクワク市民の会」などが開き、会場は寒さも忘れて若い熱気でムンムン。ベンチャーズや加山雄三など夏を感じさせる・ス湘南サウンド・スの数々で中高年の観客も楽しませた。
高校2年生の北林貴大君、加瀬雄飛君、宮沢幹生君、林圭介君の4人は、最初からエンジン全開。
「テケテケテケ」というエレキの音色も懐かしく、60年代のヒット曲を中心に奏でた。
今年の平安堂コピーバンドコンテストでグランプリを受賞し、結成2年目だが実力は折り紙つき。
会場には若者だけでなく、60年代に青春を謳歌した人たちの姿も数多くみられ、なつかしのサウンドに体を揺らした。
この空き店舗を使った企画は9月の歌声喫茶に続いて2回目。
市民の会会長の福澤治郎さんは「このような機会も通じながら、多くの人に街に足を運んでもらえれば」と話していた。 -
宮田小児童が各種大会、コンクールで活躍
宮田村宮田小学校の児童が文化やスポーツで活躍し24日、その健闘をたたえて清水閣成校長が表彰状や楯、メダルなどを一人ひとりに伝達した。
小海町長杯スピードスケート男子500メートル小学校2年の部で田中大雅君が優勝。
3年の町田笑子さんは朝日新聞やスポーツ用具のトンボが主催する「トンボの絵画コンクール」で銅賞に輝いた。
上伊那歯科医師会主催の「歯の衛生絵画コンクール」で、6年の若林和輝君が最優秀賞、3年の唐澤諒太君が優秀賞。6年の工藤このみさんと3年の吉岡美奈さんも佳作に。
県牛乳普及協会の「牛さんありがとう絵のコンクール」では、ともに3年の中原未帆さんが銀賞、池田拓郎君、飯島依茉里さんは銅賞に入った。
県科学展では4年の小野挙君の「水生昆虫の観察」が入選。
「花や緑のある絵コンクール」では、4年の林恵輔君が中央審査に進み、長野放送賞を受賞した。
また、県児童生徒美術展習字の部では春日佑哉君、飯島菜水さん(以上2年)、芦部里紗さん(3年)伊藤巧裕君(5年)が入選。
清水校長は「よく頑張りました」とねぎらい、児童のたくましい姿に目を細めた。 -
財政にやさしい庁内情報系セキュリティ対策を開発
村とキャリコが共同でコンピューター保存する各種データの情報漏えいなど防ごうと、宮田村はコンピューターシステムを取り扱うキャリコ(駒ケ根市赤穂)と共同で、職員がデータを自由に外部に持ち出せないようにする「シンクライアントシステム」を開発した。従来のパソコンに変えて職員は記憶装置のない端末を使用し、データ情報はサーバーで一括管理。上伊那では箕輪町、辰野町で同システムを導入しているが、担当者によると大手メーカーに頼らない独自技術で、財政にやさしい格安なシステム構築が実現したという。
本年度開発に着手し、総務課企画情報係に端末2台を設けて試験運用。20日からはパソコンの更新時期を迎えた11台を切り替え、本運用を開始した。
本年度末までにさらに26台分、また今後3年間で学校、保育園など出先機関も含めて全86台の切り替えを完了する。
開発とサーバー設置、3年間の保守費用含めた初期投資は約200万円。
7月に本運用を開始した箕輪町では5年契約で200台分の保守、設置、リース費用込みで6670万円をかけているが、同村企画情報係は「大手の実績、安心度もあるが、小回りできる村の良さを発揮し、システムも簡素化した。共同開発した・ス宮田方式・スで財政的負担も軽減できたと思う」と説明する。 -
今月末で退任のプラムの里施設長・倉田勝利さんに村長感謝状
宮田村新田区の介護老人保健施設プラムの里(社会福祉法人しなのさわやか福祉会運営)の設立に尽力し、今月末で同施設長を後任に譲り退職する倉田勝利さん(70)=駒ケ根市赤穂=に25日、清水靖夫村長から感謝状が贈られた。利用者を心から思いやることに徹した施設運営を振り返り「小さな芽が立派な幹に育つよう、後輩の皆さんに期待している」と話した。
伊南行政組合に長年務め、昭和伊南病院、特別養護老人ホーム「千寿園」など福祉、医療畑も歩んだ倉田さん。退職後の1998年、プラムの里設置に当初から関わった。
当時、上伊那では宮田村と高遠町(現伊那市高遠)にだけ高齢者の入所施設がなく、矢田義太郎前村長にもかけあって実現に向けて奔走。
介護保健制度も始まる時で、その熱意は県や企業も動かし、通常3年といわれる法人認可をたった6カ月で取りつけた。
設置後は豊富な人脈も活かし、リハビリなどは総合病院にも劣らないスタッフを揃え、ショートステイ含め利用者100人のケア充実にもつなげた。
村長から感謝状を受け取り「身にあまる光栄」と笑顔を見せながら、情勢変化も激しい福祉事業の荒波を見据えて、現場で働くスタッフの就業改善が進むようにも願った。
村長表彰、感謝状は1978(昭和53)年度から数えて倉田さんで98人目。 -
伊那市西春近小出三区社会福祉協議会が高齢者に花を贈呈
伊那市西春近小出三区社会福祉協議会(埋橋増治会長)は、今年一年の事業の締めくくりとして地区内の一人暮しや、寝たきりの高齢者などを訪問し、慰労と長寿を祝し花を贈呈している。毎年行っており、今年は9人の高齢者を訪問した。
25日には辰野知子さん(82)宅を埋橋会長が訪れた。
辰野さんは礼を述べた後「三区は社協や民政委員の方がよく動いてくれて、暮らしやすいと思います」と感謝の気持ちを表した。 夫が入院しており、現在、辰野さんは一人暮し。カナダに住む長男とはインターネット電話を利用して、毎日顔を見ながら話をしているとのこと。「こちらが昼でも向こうは夜、お互いの時間を合わせて、パソコンを立ち上げるんです」。
小出三区社協では今年は温泉施設を利用したミニデイサービスや、そば打ち体験交流など、さまざまな活動を行ってきた。
埋橋会長は「今後もみなさんが集まる機会を多く作っていきたい」と述べた。
伊 -
小中学校で終業式
伊那市の伊那北小学校や富県小学校などで26日、終業式があった。児童たちは冬休みへの期待に胸を弾ませながら笑顔で帰途についた。
伊那北小学校(笠原富重校長)の終業式では、1年生と4年生の生徒3人が代表して「音楽会では大きな声で歌った」「2学期から図書館の本を借りられるようになった。本はおもしろい」「運動会や算数、体育でがんばった」と振り返った。
笠原校長は「新年を迎えみんなの笑顔に会えるを待っています」とあいさつを述べた。
今年最後となる校舎の掃除は、念入りに。児童たちは一生懸命、ぞうきんをかけ、掃き掃除に精を出した。冬休みにやりたいことは「雪合戦」「スキー」「カマクラを作って一日中、そこにいたい」「たくさん寝る」とのこと。
冬休みを思ってか、ぞうきんがけも、どこか楽しそうな様子だった。 -
特大の門松が役場庁舎前にお目見え
特大の門松でよいお年を-。飯島町の造園業、松光園の原薦園主は25日、飯島町役場に特大の門松1基を寄贈した。
高さ2・5メートル、直径80センチ。直径18センチの下伊那産のモウソウチク3本を中心に据え、町内産の赤松、黒松、ゴヨウマツ、紅白ナンテン、梅のほか、力強いしめ縄、紙四手、末広、ツル、カメなど縁起ものを飾った。
2段にしたはかまやしめ縄のわらは、わら細工用の稲を青刈りし、青みの残るものを使用した。
35年前から町の庭木手入れなどに携わってきた原さんは、20年前から感謝の気持ちを込め、毎年、役場と文化館に門松を寄贈し、99年には長野五輪を記念し、特大にした。「今年は2期目の高坂町政にエールを送り、職員や来庁の町民によい年をと願い、特大を作った」と話している。 -
南アルプスフォトギャラリー入場料 市に寄付
伊那市長谷の「南アルプスフォトギャラリー」を経営するヤマウラは25日、同市にギャラリーの1年間の入場料8万円を寄付した。長谷総合支所に増沢信夫伊那支店長ら2人が訪れ、宮下市蔵総合支所長に手渡した。
同ギャラリーでは現在、山岳写真家の津野祐次さんの写真展を行っている。年間約1500人が来場。そのうち有料(1回100円)で入場したのは約800人だった。 -
自分たちのわらでしめ縄作り 伊那東小5年
伊那市の伊那東小学校で21日、5学年の児童114人が地域住民を講師に招いて、しめ縄作りをした。同学年は総合活動で今春から稲作りに取り組んでいて、自分たちで収穫した稲のわらを使い児童一人ひとりが自宅の正月飾りを制作した。
5年生は本年度、自分たちで籾から発芽させた苗を使って稲を育て、稲刈りや脱穀などの工程をすべて手作業で体験。自分たちのわらでしめ縄づくりを学びたいと地域に呼びかけた。
児童たちの祖父母や地域で昔からしめ縄作りをしている人が講師となり、約10人ずつのグループに分かれて作り始めた。農薬などを使わずに育てた稲のわらは長さがまばら。それでも一生懸命に取り組むと、それぞれ個性のあるしめ縄が完成した。
宮下拓己君(10)は「うまくなえなくて、変になってしまった部分もあるが指導の先生に教えてもらい力作ができた。自分たちのわらで作れたことがうれしい」と話していた。
地元住民を指導者に招き、しめ縄作りをする伊那東小5年生 -
【記者室】「偽」漢字にご用心
年賀状をパソコンで作る竏窒ニいう人の割合はどれくらいになったのだろう。家庭にもよるが、今や受け取る賀状の半分は個人のパソコンによる手製ではないか。ほんの一昔前には考えられなかった状況だ▼まだ製作の真っ最中竏窒ニいう人もいるだろうが、急いで作って出した後に「しまった!」となるのが漢字の変換ミスだ。新聞でもこれには特に気を使う。一例を挙げれば「つとめる」。勤、努、務、勉竏窒ネどがあり、意味を十分理解していないと使い分けが難しい。どうかご注意を▼世相を表す今年の漢字は「偽」だった。相次ぐ食品の偽装表示、年金記録、防衛事務次官の接待問題など、世の中でたらめがまかり通る。来年こそは・ス間違い・スのない年になってほしい。(白鳥文男)