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かんてんぱぱ小学生絵画コンクール表彰式
伊那食品工業(本社・西春近、井上修社長)主催の「第3回かんてんぱぱ小学生絵画コンクール」の表彰式が19日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールであった。市内の小学校から寄せられた作品738点を展示したホールに入賞者23人が集まり、井上社長などから表彰状を受け取った=写真。
同コンクールは、絵を描くことを通して子どもたちに古里を見つめてもらおうとの願いで、一昨年から開催されている。この日は、11月に行われた審査会で見事入賞作品に選ばれた児童らが会場に集まった。
井上社長は「絵を通して自分の古里を見続けてほしいというのがコンクールの思い。応募してくれた738人、すべてのみなさんが主役だと考えている」と語り、入賞者に表彰状を手渡した。
最優秀賞のかんてんぱぱ賞を受賞した新山小学校2年の両角あずささん(8)は「最初は難しいと思ったが、意外に簡単だった。大豆の色が難しかった」と話していた。
子どもたちの作品は2月11日まで同ホールに展示している。入場無料。午前9時縲恁゚後6時。 -
山寺子育てサークル「ためになるお話」会を開催
伊那市の「山寺子育てサークル」(井口ゆき子代表)は18日、「ためになるお話会」を伊那市の福祉まちづくりセンターで開いた。同サークルのメンバーなど約20人の母親らが集まる中、講師に昨年まで宮田村の保育士として32年間勤務してきた倉沢ひろ子さんを迎え、保育士としての経験や、家族の介護経験の中で倉沢さん自身が学んできたことを聞いた=写真。
3歳未満児の母親らでつくる同サークルでは、毎月さまざまなイベントを開催して交流を深めるとともに情報交換をしている。お話会もその一環で、毎年1月に開催している。
倉沢さんは20代の時に祖母の痴呆が始まり、6年ほど介護した経験や、13年近く一人暮らしをしていた姑(しゅうとめ)にも痴呆の症状が出始め、それをきっかけに現在一緒に暮らすようになったことなどを説明。苦労話を織り交ぜながら、一緒に暮らすようになって姑の症状が徐々に善くなってきたことを話し、「同居して、一緒に接している中で痴呆の症状も良くなるんだと実感した」と語った。
また、保育士時代には重度の自閉症の園児と向き合った経験を語り、コミュニケーションが取れないストレスの大きさ、その子どもを抱える母親の苦労をつくづく感じたことを話した。
最後に「介護の経験、自閉症の子どもと関わった経験が自分の宝となりました」と語り、さまざまな経験の中で多くのことを学んだことを示した。 -
西箕輪公民館の脳イキイキ出前講座で、南京玉すだれなどを楽しむ
伊那市の西箕輪公民館が地区の高齢者を対象として開催している「脳イキイキ出前講座」が17日、西箕輪の大萱公民館であった。地区のお年寄りら約25人が参加。現在伊那市勤労青少年ホームで指導員を務める柘植晃さんが、さまざまな話と「南京玉すだれ」などを披露=写真。集まったお年寄りを楽しませた。
地区の高齢者が増加する中、寝たきりとなってしまったり介護を必要とするお年寄りを増やさないよう、高齢者同士元気に交流を深めてもらおう竏窒ニ始まった活動で、7年目。毎回地域で活動する講師を迎え、西箕輪地区内にある全分館でさまざまなプログラムを展開。今回の講師には、現在伊那市勤労青少年ホームで指導員を務める傍ら、音楽や芸道など、多彩な活動を展開する柘植晃さんを迎えた。
阪神淡路大震災から13年目に当たるこの日、柘植さんは当時の現地での様子に触れ「大災害の時、消防も救急もつながらない。その時助けてくれるのは近所の人。今は『自分さえ良ければいい』という人も増えているが、みんなで生きていくにはそうはいかない。年をとったからといって家に引きこもるのではなく、自分にできることは何かを考えて行動してほしい」と語った。
その後、南京玉すだれやクラリネット演奏を披露。次々にすだれが変化すると、会場には「すごいね」という声とともに拍手があふれた。 -
卒業式着用の繭コサージュを親子で手作り
晴れの卒業式に繭を使った手作りのコサージュを着用しようと駒ケ根市の赤穂小学校6年1組(堀内恵子教諭、33人)の児童と保護者らは19日、同市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムでコサージュを作った。児童と保護者は繭クラフト・サークル「桑の実の会」の会員らの指導を受けながら、材料をはさみで切ったり、接着剤でつけたり=写真。「花の茎に色テープを巻くのが大変」「部品が細かくて難しい」などと話しながら、笑顔で作業に当たっていた。コサージュは駒ケ根市の花であるスズランを繭を使って表現したもので、長さ約5センチ。花の色は男子が水色、女子がピンク。
卒業式用のコサージュ製作は同館が今年初めて発案、企画した。学芸員の宮崎久美さんは「ふるさと駒ケ根で昔養蚕が盛んだったことを、コサージュ製作を通じて知ってもらえたらうれしい。来年以降も続けていきたい」と話している。
同小は卒業児童全員が自身で製作した繭のコサージュを着用することにしている。市内の中沢小、飯坂保育園、赤穂南幼稚園もそれぞれ採用する予定という。 -
ハーモニカ教室、心温まる発表会
宮田村公民館ハーモニカ教室は19日、3年間の練習の成果を披露する発表会を村民会館視聴覚室で開いた。郷愁誘う音色で訪れた聴衆を魅了。会場一体となり心温まるコンサートとなった。
「緊張で頭が真っ白」と話すメンバー。会場からは「がんばれ」と声援も飛び、練習を重ねてきた曲を合奏や独奏で披露した。
知床旅情にもみじ、冬景色など情感も豊かに演奏。
独奏する女性の音色にあわせ、会場も一緒に口ずさんで盛りあげる場面もあった。
3年前の発足以来、村文化祭出演や村内の福祉施設を訪問するなど、対外的にもハーモニカの楽しさを発信してきた同教室。
この日の発表会も多くの村民と一緒に満喫し、心地良い緊張感を次なる力にしていた。 -
北川製菓のドーナツ、ふるさと小包全国人気2位に
北川製菓(本社駒ケ根市)が製造する「信州牧場(まきば)のドーナツ」が、全国の名産を直送する郵便局「ふるさと小包」の昨年1年間の販売実績総合ランキングで2位に入った。松阪牛など知名度の高い商品を上回る人気で、北川浩一社長は「家庭でつくるような手作り感が受けたのだと思う」と高い評価に喜んでいる。
菓子部門では1位を獲得。5年ほど前からふるさと小包に出品しているが、10位までのランキング上位に入るのは初めてという。
水を使わず卵と牛乳を用いる焼き菓子を同社は「信州牧場」と商標登録。20年余り生産する定番商品だが、ドーナツのふるさと小包による売上げは2007年に前年比で倍以上の伸びとなった。
大々的な宣伝をしているわけではないが、注文は北海道から沖縄まで全国各地から寄せられ「お母さんが子どもにつくるような家庭的な味が評価された。リピーターが増えた結果だと思う」と北川社長は分析する。
現在は宮田村新田区で昨年秋に稼動を始めた駒ケ岳工場で生産。近くホームページもリニューアルし、情報を発信していく考えだ。 -
箕輪南小学校で百人一首大会
箕輪町の箕輪南小学校(北原文雄校長)は18日、百人一首大会を同校で開いた。全校生徒90人が参加し、伝統的な遊びを楽しんだ。 百人一首大会は同校では毎年恒例の行事。1、2年生は2人一組で、3縲・年生は5、6人でグループとなり札を囲んだ。
低学年の児童たちは下の句を聞いてから一枚一枚探す。上のを聞いたらすぐに札を探しにかかる。見つけたら、「はい」と素早く手を伸ばし、札を叩いた。 -
上伊那美術教育研究会OB有志 スケッチ旅行展
小、中学校の美術科担当教諭でつくる上伊那美術教育研究会のOB有志による「スケッチ旅行作品美術展」は22日まで、伊那市駅前ビルいなっせ2階ギャラリーで開いている。研究会の研修の意思を引き続き、毎年続けてきたスケッチ旅行の成果を初めて並べた。
1998年から始まったスケッチ旅行も10年目となり、「せっかく続けてきたので」と、作品を一般の人に見てもらうことを決めた。作品展には、旅行で訪れた欧州など国内外の風景を題材とした絵画をOB有志9人が一人5、6点の計47点出展した。
展示を企画したOB会有志でつくるスケッチ旅行作品研究会の事務局で、洋画家の小林修一郎さん=伊那市西町=は「同じ場所を描いているのに、みんな違う作品になっているところがよい。多くの人に見てもらえれば」などと来場を呼びかけている。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。
それぞれの力作が並んだ「スケッチ旅行作品美術展」 -
「新春版画二人展」 ベル伊那・22日まで
木版画家の宮本秋風さんと、水彩画家の安野光雅さんの作品展「新春版画二人展」は22日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。両作家の版画計30点を展示販売している=写真。
宮本さんは福岡県生まれ。版画制作の全工程を一人で手がけ、“ぼかし”を使い独特の詩情あふれる世界をつくる。「雨音」「さみだれ」「雨上り」など雨や雲、霧をモチーフとした作品は見る人を和ませている。
島根県生まれの安野さんは、絵本作家としても有名。淡い色調の水彩画は落ち着いた雰囲気を持っている。今回は「マドリード・太陽の広場」「バース近くの村」など欧州をテーマとした新作版画を展示した。
このほか、両作家のカレンダーやポストカード、図録などのグッズも並ぶ。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
西箕輪中で熱戦 百人一首大会
伊那市の西箕輪中学校は17日、全校生徒を対象とした新春恒例の百人一首大会を開いた。体育館に集まった生徒約160人は、学年の枠を超えた5縲・人ずつのグループで札を取り合い、喜びを声に出しながら熱戦を繰り広げた。
大会は、全校を26グループに分けたクラスマッチ形式。各クラスの総合獲得枚数をクラスの人数で割った平均枚数で競い合った。上位3クラスのほか、各グループの最多獲得者を表彰した。
3学期に入ってから国語の授業で取り組んできた百人一首。それぞれの自主練習に励んできた成果が試された。大会は札が少なくなるにつれて激しさは増し、終盤になると各グループで歓喜の声がわいた。
各クラスの実力者を集めた3つある「選抜グループ」の一つでは、1年生の千代(ちしろ)昌吾君が先輩を退け36枚の札を獲得。千代君は「家でけっこう練習した。先輩たちがいて緊張したが、家にいるような感覚で臨んだら勝てた」と笑顔を見せていた。
熱戦を繰り広げた西箕輪中の百人一首大会 -
南ア世界遺産登録に向け、学術調査検討委員会を設置
南アルプス世界自然遺産登録長野県連絡協議会に、長野県地域の傑出した自然などの学術的知見の集積を図る学術調査検討委員会を設置し、18日、伊那市役所で第1回会議を開いた。登録基準となる地形・地質、生態系、自然環境、生物多様性の観点からデータを集め、夏までに報告書をまとめる。
長野県連絡協は飯田市、伊那市、諏訪郡富士見町、下伊那郡大鹿村で構成。03年の環境省の世界自然遺産候補地に関する検討会で、南アは学術的知見が不足しているとして推薦に至らなかった。そのため、学術的・客観的に顕著で普遍的価値を証明する必要がある。
委員は、信州大学農学部、飯田市美術博物館など学識経験者や関係行政機関職員ら9人。委員長に、信大農学部付属アルプス圏フィールド科学教育研究センター長の中村寛志さんを選んだ。
範囲は南ア国立公園に限らず、幅広くとらえ、委員の専門性に合わせて地質、植物、昆虫、動物など各分野でデータを収集し、特徴的なキーワードを添えたリストを作る。検討委員会に持ち寄り、登録基準に沿ってまとめる。他分野で足りない場合、委員の補充を検討する。
会議では、学術調査の流れや文献収集の方法などを協議。
次回は2月下旬ごろで、文献収集のまとめ方などを話し合う。
中村委員長は「南アにしたかないデータを集めていきたい」と話した。
南アは日本の中央に位置し、標高3、000メートル級の高山が連なる。特別天然記念物ライチョウ、南ア固有種キタダケソウなどがある。
伊那市は全国の自治体関係者で構成する「日本ジオパーク連絡協議会」に加盟。地質遺産を含む自然公園「ジオパーク」への登録を目指すことで、世界遺産登録に生かせると説明した。 -
ガールスカウト長野県第34団(箕輪町)
小学生のぼうさい探検隊マップコンクールで「わがまち再発見賞」受賞第4回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール(日本損害保険協会など主催)で、箕輪町のガールスカウト長野県第34団が作成した「みのわぼうさいマップ」が、応募総数1374点の中、7つの賞の一つ「わがまち再発見賞」を受賞し、初挑戦で入賞を果たした。19日、東京での表彰式に児童代表や指導者が出席し、団員約20人がかけつける。
「ぼうさい探検隊」は小学生が自分達の住むまちを探検。危険な場所や防災施設・設備などを見て回り、その結果を防災マップとして模造紙上の地図にまとめ感想などを発表し合う教育プログラム。コンクールにより普及・啓発を図っている。
ガールスカウト日本連盟が、第3回コンクールで奈良県の団が入賞したのを機に昨年3月に入選作品集を全国の団に配布。これを受け、第34団のジュニア部門(小学4年縲・年)が取り組んだ。
6年生3人、5年生3人の6人が「ぼうさい探検隊」を結成。箕輪町で起きた06年7月豪雨災害をテーマに、夏休み中に天竜川の堤防決壊場所や土石流被害のあった北小河内などの復旧工事の様子を見て回り現場の話を聞いたほか、町役場で聞き取り調査もした。
10月に丸1日かけて、地図上に探検の様子や聞き取り結果、新聞記事、スカウトからのお願い、感想などをまとめた。
12月に入賞の連絡があり、表彰式のある東京行きを目標に頑張った児童は大喜び。「皆で協力し一生懸命作ったマップが受賞できてうれしい」と代表の箕輪北小学校6年・田中琴美さん。5年生は来年度も挑戦したいと話しているという。
指導者の上野良子さんは、「発団25周年にすばらしい賞をいただき最高の喜び。自分たちの住む町がさらに住みよい町になるために手助けできるよう学んだことを生かしたほしい」と話している。 -
影絵サークルこのゆびとまれ
19日の「おはなしむら」で公演南箕輪村の影絵サークル「このゆびとまれ」が、19日の村図書館「おはなしむら」で公演する。17日、会場となる村民センターでの練習で、演じ方や投光機の具合など最終確認をした。
サークルは、村保育園の保育士有志10人で構成。年1回、おはなしむらで公演してきたが、本年度は夏に続き新年公演も計画した。
演目は「おおきなかぶ」「大きな古時計」。いずれも過去に上演した作品で、「大きな古時計」はレパートリーの中で最も古い。ディズニーの影絵クイズもある。
昨年10月から題材を決め、今まで以上に演じることに力を入れ、月2回の練習を重ねてきた。これまではせりふ担当と演じる担当に分かれていたが、今回はナレーション以外は演じる人がそれぞれせりふを言う。
「一人ひとりの動きの面白み、『おおきなかぶ』は大きく作り直したかぶが最後に出てくる場面の楽しさを味わってほしい」と話している。
おはなしむらは午前10時半から村民センター2階。影絵のほか工作もある。 -
手作りパンを販売
箕輪町
根橋二三代さん箕輪町南小河内のイタリアン・ジェラートの店「みのわ愛す工房」が、昨年12月からパンの販売を始めた。焼きたてパンを提供しようと、店舗隣りの工房でパンを焼く。
ずっと以前から趣味でパンを焼いていたが、膨らみが悪いなどうまくいかず、95年から伊那市にある小沢燃料のパン教室に通い始めた。教室ではパンのほか和菓子、ケーキも学ぶ。年1回は名古屋のセミナーも受講するなど熱心に学び、4年前に講師資格、2年前に教師資格を取得した。今も月1回、通い続けている。
教室では最初に手ごねを習い、あんパン、クリームパンを作り、次にフランスパン、食事用のパンなど段階を追って勉強。病人食の塩の入っていないパンも作った。フランスパンは、「職人のように3本の切り込みがきれいに割れた焼き上がりにならず、一番難しかった」という。
元々家庭で食べるために始めたパン作り。分厚いレシピの中から好きなものを選び、家族のために焼いていた。今は夫婦2人で「男の人は食事以外にあまり食べないから」と、会合に持っていったり、近所に配ったり。地域ではちょっと知られていたため、「みのわ愛す工房」を始めたとき、パンも売ってほしいという声が寄せられた。
行楽で箕輪ダムを訪れた人たちがジェラートを食べに来てくれたとき、何か食べたいという感じを受けたこともあり、オープンから3カ月後にパン販売を始めることにした。
「地元の新鮮牛乳を練りこんだパン」が売り。教室で教わったパンは水で練るため、固形分がある牛乳を使う場合はレシピ通りにはいかない。何回か試作を重ね、納得のいくパンを作り出した。
「食べたときの皆さんの顔、おいしいと言ってくれる顔が何よりうれしい」
毎週土・日曜日限定販売だが、焼きたてのパンを机に並べて冷ましていると、近所の人は開店前に訪れ買っていってくれるという。
パン生地の材料は、牛乳、粉、ドライイースト、塩、砂糖だけ。家庭にある材料で作る。一人で焼くため何十種類も作ることはできない。「この季節は何がいいかな、今度は何がいいかなと、少しでも喜んでもらえるように考えながらやっています」。定番の食パン、シフォンケーキのほか5、6種類が店頭に並ぶ。
「お母さんが家族のために作ってきたパンを、今度は近所の人、お客様に食べてもらうために作る。お母さんのやさしい味を大事に、試作をしながら、おいしいものを出していきたい」(村上裕子) -
南信ブロック障害者就業支援ネットワークセミナー
南信の市町村や公共職業安定所、就労支援関連障害者施設などでつくる南信ブロック障害者就業支援ネットワークは17日、伊那市駅前ビル「いなっせ」でセミナーを開いた。関係者などおよそ120人が参加し、意見交換を行った。
基調講演として障害者就業・生活支援センター「アイ‐キャリア」(東京都世田谷区)の根本真理子所長が「障害者の就労ネットワーク」と題し話した。
根本所長は世田谷区で障害者就労ネットワークがどのようにして作られていったか、「アイ‐キャリア」の成り立ちを通して語った。またシステム構築のポイントとして「障害者の就労に視点を置くだけでなく地域の発展にも視点を置いて考える」こと、「ネットワークは生き物であり変動する」ことなどを語った。
講演の最後に根本所長は「楽しんで支援していく、つながりをつくっていく。それにより柔軟な発想がでてくる」と訴えた。 -
【記者室】ケータイで投票率アップ?
駒ケ根市長選の投票日がいよいよ明日に迫った。市民の関心の高まりはどれほどか取材しようと街頭で十数人に話を聞いたのだが、その中で気になったのは「関心? マジないっすよ」「投票なんかぜってえ(絶対)行かね」などのコメント▼いずれも20歳代の男性だが理由は「別にい縲怐v「興味ねえって」。言うまでもなく、投票率は高いほど真の民意に近い結果となる。1票差の選挙も実際にあるのだから「行っても結果なんて変わんねーし」とは言い切れないのだが…▼この際、ケータイを使った電子投票でも導入すれば面白いかもしれない。20歳代ならまず全員が持っているし、気軽さも手伝って投票率が劇的に上がる竏窒ゥな? 当選した市長に検討してもらおう。(白鳥文男)
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信濃グランセローズに南箕輪村出身の松沢俊充選手が入団
後援会発足へ準備南箕輪村田畑出身の松本大学4年生・松沢俊充さんが、プロ野球独立リーグ、北信越BCリーグの信濃グランセローズに入団することが決まった。村からプロ野球選手誕生の喜ばしいニュースに、有志が「松沢俊充選手後援会準備会」を立ち上げ、後援会発足の準備を進めている。
松沢選手は、小学生から野球を始め、小学生時代は南小ドラゴンズ、中学生時代は伊那ファイターズ、上伊那農業高校野球部に所属。松本大学では硬式野球部に所属し、4年生の昨季はキャプテンを務め活躍した。右投げ、右打ち、内野手。
信濃グランセローズは今年も3月20日から4月3日まで大芝高原で春季キャンプをするが、後援会準備会の有志は「球団に新風を吹き込んでくれるに違いない」と期待を寄せる。
後援会は、松沢選手を後援することで南箕輪村の活性化とスポーツの振興を図り、あわせて会員相互の親ぼくを深めることを目的とする。趣旨に賛同する会員を募っている。会費は年額千円。
後援会設立総会は2月23日午後6時から大芝荘で開く。併せて松沢選手激励会、懇親会をする。会費5千円(当日集金)。
問い合わせは後援会準備会代表の加藤忠秋さん(事務局・原浩さんTEL78・6121)へ。 -
日本語ボランティア養成講座
外国人に日本語を教えるボランティアを養成する講座(全5回)が16日夜、駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開講した。地域に住む外国人の支援と交流を目的に06年に設立された民間ボランティア団体「地球人ネットワークinこまがね」(清水敏晴代表)と駒ケ根市社会福祉協議会の共催で、昨年に続き2回目の開催。駒ケ根市や伊那市など上伊那各地区のほか、遠く諏訪市や塩尻市などから約20人が参加し、日本語を外国人に分かりやすく教える方法を学んだ。昨年は昼間の開催だったが、受講者の要望を受けて今年は夜の開催にした。
講師は同ネットワークの唐沢隆子さん。日本に滞在する留学生などの外国人向けの日本語講師を約10年間務めてきたと言う唐沢さんは「皆さんにとって日本語は母国語なので日常無意識に使っているが、言葉の分からない外国人に教えようとすると意外に難しいもの。分かりやすく教えるためには、日本語がどんな言葉なのか改めて意識する必要がある」と話した。参加者は真剣な表情で講義に聴き入っていた=写真。
講座は2月13日まで週1回ずつ開かれる。 -
上伊那岳風会初吟会
日本詩吟学院岳風会傘下の上伊那岳風会(堀内岳茂会長)は13日、新春を祝う初吟会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。駒ケ根市、宮田村の27の教室から約100人が参加し、日ごろのけいこの成果を堂々と披露し合った。出演者は緊張した面持ちで代わる代わる舞台に登場し、それぞれ得意の漢詩や和歌などを独吟、合吟、連吟などで朗々と吟じたほか、吟に乗せて華やかな扇舞も披露された=写真。吟じ終わってつかの間の緊張から開放された出演者には会場からは温かい拍手が送られていた。
同会は伊那地区の初吟会を2月3日に伊那市のJA本所で開くことにしている。 -
環境美化推進連合組合長会
駒ケ根市は15日、08年第1回の環境美化推進連合組合長会を市役所で開いた。市内各区の新組合長16人が出席して市職員らと初顔合わせをし、中原正純市長から委嘱状を受けた=写真。出席者はそれぞれ自己紹介をした後、市の担当者から廃棄物の処理体制などについて詳しい説明を受けた。中原市長は「1年間、市民の先頭に立って環境美化、保全と行政とのパイプ役をお願いする。リーダーシップを発揮してほしい」と激励した。同組合長会の会長には中村文昭さん(東伊那)が選出された。
会議に先立ち、組合長らは市内の施設の視察を行ったほか、ごみ分別についての研修などを受けた。
環境美化推進連合組合長は次の皆さん。
◇赤穂▽南割=唐沢政幸▽中割=堀越昭洋▽北割二=倉田金幸▽北割一=小原晃一▽小町屋=池場保雄▽福岡=秋城正之▽市場割=小松俊三▽上赤須=中山由郎▽下平=宮沢幸一▽町一=山田賢二▽町二=吉沢茂一▽町三=北沢和人▽町四=松岡宅吉▽上穂町=野牧輝一▽中沢=小牧一雄▽東伊那=中村文昭 -
駒ヶ根市長選 明日投開票
任期満了に伴う駒ケ根市長選は20日、投票が行われる。立候補しているいずれも新人で無所属の、前市議会議長・北沢洋氏(56)=上赤須、元県教育次長・杉本幸治氏(58)=上穂町、元市議会議員・林高文氏(69)=中沢=の3候補は連日遊説に、街頭演説に、個人演説会にと精力的に市内を駆け巡り、「最後のお願い」に声をからしている。各陣営とも「厳しい選挙戦で、結果はまったく読めない」と危機感をあらわにし、戦局が最終盤を迎えても気を緩める気配はまったくみられない。遊説カーのスピーカーから流れる「どうか勝たせてください」の声に悲壮感さえにじんできている。
強力な組織を持つ北沢氏が圧倒的に有利竏窒ニささやかれる中で始まった1週間の選挙戦だが、地道な草の根的戦略が功を奏し、杉本氏が女性や若年層の支持を拡大しているとみられ、出馬表明が遅れたことで大きく水を開けられたかにみえた林氏も北沢、杉本両氏と一味違う政策を武器にじわじわと好感度を上げるなど、ともに先行する北沢氏を激しく追い上げているもよう。
投票率は、現新の一騎打ちで関心が高く、76・24%の高率だった4年前の前回選に比べて低くなると予想される。しかし52年ぶりとなる三つどもえの激しい戦いとなったこともあり、投票日が近づくにつれて市民の関心は急上昇。各陣営は投票率を70縲・5%と高めに設定し、それぞれ票の上積みに必死だ。
投票率が低いほど、組織票を持つ北沢氏が有利とみられるが、杉本陣営、林陣営とも十分承知している。少しでも率を上げようと、勝敗を左右すると考えられる浮動層へのアピールを強めていることから、情勢は最後の最後まで予断を許さない。
投票率を各派予想の平均の72縲・3%と仮定すると、投票総数は2万票となる。当落ラインは8500縲・千票か竏秩B
期日前投票は17日現在で1086票。前回同時期(856票)を大きく上回っていることからも、新市長誕生に寄せる市民の関心の高まりがうかがえる。
12日現在の選挙人名簿登録者数は2万7554人(男1万3381、女1万4173)。 -
中川中で百人一首大会、
中川村の中川中学校で17日、新年恒例の百人一首大会があった。
全校生徒は28班に分かれ、クラスマッチ方式で競った。
ルールはお手つきは1回休み、クラスの取り札を合計し、クラス平均で優勝、準優勝を決めた。
国語科教諭が読み手になって、上の句から読み上げると、取り札を囲んだ生徒たちは、札の上をすばやく視線を滑らし「ハイ!」と手を伸ばした。
目の前にありながら、遠くの人に取られてしまった生徒は、悔しそうな声を上げた。
お手つきにならないように、下の句まで聞いて、慎重に取るなど、それぞれのスタイルで百人一首を楽しみ、枚数が少なくなると、いよいよ競技は白熱。体は前のめりになり「バン!」と音を立てて、札を取り、勢い余って札も舞い上がった。 -
伊那市に日本画寄贈
伊那市の日本舞踊家でみどり会代表の花柳弥寿太郎(本名白鳥敏雄)さんが16日、伊那市役所を訪れ、日本画2枚を市に寄贈した。
日本画は花柳さんと50年来の付き合いのある箕輪町出身(現在兵庫県在住)の日本画家日野とき江さんが描いたもので、舞子を描いたものは縦176センチ横90センチ、櫛で髪をとかす女性を描いたものは縦85センチ横72センチと大きい。
小坂樫男市長は「よく相談して飾る場所を決めたい」と話していた。 -
07年伊那署管内で発生した交通事故
07年に伊那署管内で発生した交通事故の死者数は前年と比べて5人減の3人だったことが、同署のまとめで分かった。このほか、人身事故は前年比4件減の526件、けが人は同6人増の670人だった。
3人の尊い命を失った交通死亡事故3件は、いずれも伊那市内で発生。車を運転していた死者2人のうち1人はシートベルトを非着用だった。飲酒運転事故はなかった。
人身事故の発生場所で依然として上位となるのが交差点内の事故。件数は前年比33件増の313件だった。一方、例年、目立っている高齢者の関係する事故は同6件減の153件、飲酒運転事故は同3件減の7件だった。
市町村別の人身事故の発生状況は、伊那市322件(前年比2件減)、箕輪町104件(同22件減)、南箕輪村100件(同20件増)だった。
車が横転し、出火した交通死亡事故の現場(07年9月11日・伊那市西春近) -
伊那西スケート場 一般開放はじまる
伊那市横山の伊那西スケート場が17日、一般開放された。暖冬の影響で南側の一部のみの開放となったが、早朝から地元住民や近くの小学生ら約100人が利用。初滑りを待ち望んでいた人の表情も笑顔であふれた。営業は2月11日まで。
約10センチの厚さの氷が張った南側のリンクで、市内の小学生を対象とした「ちびっこスケート教室」などは実施していたが一般開放は見合わせていた。しかし、市民からの要望もあり、同部分のみを開放。前年度と比べ4日遅いシーズン入りとなった。
市教育委員会ではこの日、市民体育祭スケート競技を予定していた19日に開くことを決定。一周約200メートルの南側の特設リンクを使い、大会には約50人が出場する予定だ。
スケート場の開場は午前7時縲恣ッ10時、午後6時縲恣ッ9時の一日2回。今季は一部開放のため入場料は無料。問い合わせは、伊那西スケート場(TEL78・7597)へ。
一般開放された伊那西スケート場 -
小型消防ポンプ入魂式 伊那市消防団
伊那市消防防災課は17日、伊那消防署で市消防団で使用する小型消防ポンプ(可搬)4台などのための入魂式を開いた。ポンプが導入される高遠分団第4部、三義分団、藤沢分団第4部、消防団本部などの関係者ら約30人が出席し、安全を祈願した。
それぞれの分団で15縲・4年間使用していた小型消防ポンプの老朽化に伴い、市が本年度事業で新しいポンプと装備品のホース、吸水管など4セットを購入。4台のうち1台のポンプは消防団の予備として団本部に設置される。装備品などを含め購入費は約600万円。
入魂式で田畑安彦団長が「ポンプの機能を熟知し、有事の際にポンプの性能を発揮できるよう訓練を十二分にしてほしい」とあいさつ。導入される分団を代表し、藤沢分団の北原友二分団長は「住民のため、無事故、無災害に努力したい」と話した。
新しく導入した小型消防ポンプに献酒する消防関係者 -
高遠小4年生 2分の1成人式
伊那市の高遠小学校で17日、20歳の半分、10歳を祝う「2分の1成人式」があった。4年生54人が将来の夢を発表。茶話会もあり、保護者らに感謝の気持ちを込めた。
児童たちは1人ずつ正面に立ち「救急救命士になって事故に遭った人を助けたい」「二酸化炭素(CO2)を少なくして、動物がすみやすい地球にやさしい車を造りたい」「パティシエになって、かわいいお菓子を作って買いに来てくれた人に喜んでもらいたい」など将来の夢を語った。
白鳥彰政校長は「人生とは今日1日のことである。10年間のうちに夢が変わるかもしれないが、夢を持つことを忘れず、努力し続けることが大事」とエールを送った。
保護者のほか、伊東義人高遠町総合支所長らも同席した。
茶話会で、児童たちは家族に向けた手紙と一緒にアルストロメリアの花束をプレゼント。
会場には、乳幼児期の写真付きで児童たちの生い立ちが紹介された。
2分の1成人式は、お世話になった人に感謝し、夢や希望を膨らませようと01年から開いている。20歳のとき、卒業時に埋めるタイムカプセルを開封する。 -
箕輪町観光協会HP運用開始
箕輪町観光協会(会員175人、平沢豊満会長)のホームページが完成し16日、運用を開始した。「箕輪町のこだわりが見えて、箕輪町の人の顔が見えるホームページ」をコンセプトに、町の観光を中心とした魅力を紹介している。
これまで観光協会独自のホームページはなく、箕輪町のホームページ中の観光コーナーから情報を得る形になっていた。独自のホームページを作ることで観光PR、誘客および箕輪ブランドの確立につなげると同時に会員のPRをする目的で、06年にプロポーザルで請負業者に信州アルプスを選定し作成を進めてきた。請負金額は58万9050円。
従来のホームページに見られる「見る」「食べる」というような区分けではなく、季節や時間帯、モデルコース、箕輪を知る-などの区分けにし、「ホームページを訪れた人が箕輪町を擬似体験でき行ってみたくなる」ことを目指して構成したという。
現在はまだ骨組みの段階で、随時更新し、会員ページも取材と掲載を進め「こだわり」を伝えるページ作りをするなど内容の充実を図る。また、花や紅葉などリアルタイムの情報も提供していきたいという。
ホームページアドレスはhttp://www.minowa-town.jp/kankou/
問い合わせは観光協会事務局の町役場産業振興課商工観光係(TEL79・3111内線157)へ。 -
箕輪中部小3年4組が石けん作り
箕輪町立箕輪中部小学校の3年4組(34人、気賀沢千鶴子教諭)は17日、廃油石けん作りに挑戦した。
総合的な学習で「交流」をテーマに取り組んでいる3年4組は、昨年11月に町生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪の「マナビィランド」でバザーをした。販売品を持ち寄った際に1人の児童が廃油石けんを持ってきたことがきっかけで、学校が取り組む「ものづくり学習」も兼ねて石けん作りをすることになった。
来年度のマナビィランドでの販売が目標で、今回が石けん作り1回目。廃油石けんを年1回作っているJA上伊那箕輪町地区生活部会の会員に教わった。
薬品を使うため児童はマスク、ゴム手袋を着用。米のとぎ汁に苛性ソーダを溶かし、給食室でもらった廃油を加え、木の棒で交代によくかき混ぜた。「キャラメルみたい」「卵にしょう油をかけた色」と話しながら、液体がとろりと重くなるまで休むことなく混ぜ続け、梨を箱詰めにするときに使う梨パックに液を流し込んだ。
数日、廊下で乾かした後、資料室に保管してしっかり固まるまで乾燥させる。1人3個ずつの石けんが出来上がる見込みで、「石けんで洗うと靴下が真っ白になるって」「うまく固まるかな」と楽しそうに話していた。
次回は、好きな型を作り、着色もするなどオリジナル石けんを作る計画という。 -
伊那市用地選定委員会、小グループで評価方法を具体化するための検討
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する伊那市の用地選定委員会が17日、伊那市役所であった。前回までに小委員会が検討してきた用地選定にかかる評価方法を、より具体化するために3グループに分かれて検討。次回24日に開く小委員会で3グループの検討結果を持ち寄り、より具体化した評価方法をまとめることになった。また同日、活断層や地盤の強弱などをどう評価すればいいか、専門家の意見を聞くための勉強会も開く。
候補地の適正を判断する評価基準の判断方法については、委員の一部を選出した小委員会が検討してきたが、前回全体会に示した評価方法には具体化されていない部分も多かったことから、全体会を3つに分けた小グループの中で各委員から意見を出してもらい、それを参考に再度小委員会が評価方法をまとめることになっていた。
今回3グループで検討したのは▽小委員会で点数評価を行わないとした項目の具体的な評価方法▽点数評価すると決定した項目の中で、定義が具体化されていない部分(住宅群の定義、距離など)の定義付け▽評価方法そのもの竏窒ネど。
第2グループでは、点数評価する項目の中で用地取得費、造成費など、建設コストに関する項目のみ、建設金額によって極端に点数差が出てしまう現在の評価の方法につき「コストだけこんなに開きが出るのは公平性に欠ける」といった意見が出て、ほかの項目と同じ方法で評価することなどを提案する声もあった。
また、現在「近隣住民の理解度」「景観」などといった項目については点数評価はしないが、何らかの形で評価するということになっているが、「点数評価しない項目はどうやって評価の中に織り込んでいくのか」などといった質問も出た。