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雪崩セミナー
雪崩のメカニズムを知り、遭難事故防止に役立てようと山岳関係者らでつくる県山岳レスキュー研究会(大村道雄代表)は26日、中央アルプスの千畳敷で雪崩セミナーを開いた。県下各地から約10人が参加し、雪崩の起きやすい積雪状態を確認する方法や、雪崩に埋まった人の救助法などを学んだ。
指導に当たったのは雪崩に詳しい元信州大教授の若林隆三さん。参加者は急斜面に積もった雪をスコップなどで垂直に掘り下げ、断面に現れた層の様子を見ながら雪崩の起きる可能性について確認した=写真。雪の柱を少しずつ崩しながら雪崩の起きやすさを確認する「弱層テスト」などの講習も行った。
セミナーは27日も開かれ、雪崩に埋まった状態を体験するなどの実技と救助法の講義を行う。大村代表は「雪があれば雪崩が起きるものと考え、まず危険性を確認することが必要。救助法も大切だが、一番大事なのは事故に遭わないことだ」と話している。セミナーは毎年冬に開かれていて、今年で8回目。 -
旧竹村家で防火訓練
第54回文化財防火デーの26日、国の重要文化財に指定されている駒ケ根市の旧竹村家住宅で防火訓練が行われた。住宅そばの土手から出火、強風にあおられて火が住宅に燃え移りそうだ竏窒ニの想定で管理人が消防署に訓練通報。数分後にポンプ車が駆けつけ、ホースをつないで放水した=写真。署員らは「この住宅は木造、わらぶきで火の回りが早い。火を出さないことが何より大切」などと話していた。
文化財防火デーは1949(昭和24)年の火災により奈良・法隆寺の金堂壁画が焼失したことから、貴重な文化財を災害から守ろうと55(昭和30)年、文化庁と消防庁が定めた。 -
この冬一番の冷え込み 伊那市で氷点下11・4度
上伊那地方は26日朝、冬型の気圧配置と放射冷却現象で前日に続いて厳しい冷え込みとなり、伊那市は最低気温が氷点下11・4度を記録し、この冬一番の寒さとなった。
25日は上伊那各地で今冬一の最低気温を記録。伊那市も初めて氷点下10度を下回る10・3度だったが、26日はさらに1度以上も下がった。伊那市長谷では小川も凍りつき寒々しい景色となった。
長野地方気象台によると、27日朝も放射冷却現象で厳しい冷え込みになるという。 -
福祉チャリティーオークションに絵画、書、陶芸など150点余
伊那市福祉まちづくりセンター「ふれあいーな」で28日まで、第11回福祉チャリティーオークション(実行委員会、市社会福祉協議会主催)が開かれている。市内や近隣の作家60人が寄贈した絵画、書、陶芸など150点余がそろう。
オークションは福祉充実を図るための社会福祉基金の積み立てを目的に、2年に1度のペースで開催。趣旨に賛同する作家が仙丈ケ岳の雪景色やスイセン、カタクリなどを題材にした日本画・洋画、漂泊の俳人・井上井月の句の書、禅画などを出品した。
作品にはそれぞれ最低価格が示され、購入希望者はそれ以上の価格を記入して入札する。最高額で落札した人に、28日午後3時から作品を引き渡す。
また、花器、えとであるネズミのイラスト、ひな人形を描いた友禅など即売のほか、似顔絵や書・禅画の実演、押し花・友禅染めの体験コーナーもある。
橋爪まんぷ実行委員長は「福祉に目を向ける機会になれば」とし「絵画や書だけでなく、生活で使う陶芸品、がん具などがそろい、見て楽しめる」と来場を呼びかける。
オークションは午前9時縲恁゚後6時(最終日3時)。 -
東保育園でチャレンジゲーム
宮田村東保育園は24日、いくつもの関門を突破して宝をゲットする「チャレンジゲーム」を開いた。趣向を凝らしたゲームの数々に園児が挑戦。ゴールを目指した。
年長をリーダーに、年中、年少3人1組のグループになってスタート。
羽子板を使ったバランスゲーム、クイズやボール投げなど、数種類の難関に立ち向かった。
年長が年下の園児たちをサポートする姿も。失敗をおそれず、友情を深めながら楽しんでいた。 -
「新春総合美術品ご奉仕会」 ベル伊那
中央画壇で活躍中の人気作家らの作品が集まる「新春総合美術品ご奉仕会」は29日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。日本画、掛軸、洋画など約60点を展示販売している=写真。
文化勲章作家の片岡球子の「嵯峨人形」、横山大観の「夕月」、田崎広助の「桜島」、奥村土牛の「筍」、奥田元宋の「牡丹」など、見所の多い作品が並ぶ。また、地元物故作家の中村不折や池上秀畝らの掛軸も出品している。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
観桜期 臨時列車「高遠さくらまつり」を運転
伊那市の高遠城址(し)公園の観桜期に合わせ、JR東日本とJR東海は24日、4月12、13、19、20日の4日間(土日)、臨時列車「快速『高遠さくらまつり』」(松本駅竏宙ノ那北駅間)を運転することを発表した。臨時列車は、「特急あずさ」から岡谷駅で乗り換える待ち時間が短いため、東京方面からの花見客にとってアクセスが便利になる。
東京方面からの誘客を期待し、伊那市が1年前から呼びかけてきたのがきっかけ。市は臨時列車の運転に伴い、今季から同列車利用者に対し、何らかのサービスを用意する考え。伊那北駅から公園までの輸送手段について、JRバス関東での受け入れも検討している。
臨時列車は一日1往復で、4日間ともに松本駅から伊那北駅は午前9時28分発、同10時50分着。伊那北駅から松本駅は午後3時57分発、同5時14分着。「特急あずさ」を利用した場合、新宿駅から伊那北駅までの所要時間は、通常、遅くても約4時間かかっていたが3時間20分程度に軽減される。
小坂樫男市長は「これを第一歩にして、今後は東京から伊那谷に入ってくる直通列車が年間を通じて走るようになってくれればありがたい」と話している。 -
西箕輪小で来入児給食試食
伊那市の西箕輪小学校(御子柴俊治校長)は24日、来年度入学予定児童を対象とした給食試食会を開いた。園児や保護者ら約100人が学校を訪れ、学校給食を味わった。
「嫌いな食材が出てくるかも」など、入学前から学校給食に対して不安を持つ児童や保護者たちの悩みに答えるための試食会。取り組みは前年度に続き2年目になる。
子どもたちは初めての学校給食をそれぞれのペースで試食。その後、保護者からの「この子は野菜が苦手なんです」「食べきれない給食はどうすればよいの」などの質問に学校関係者が丁寧に答えた。
来入児の保護者の一人は「入学する前に給食が食べられるなんて魅力的。子どもにとってこの機会が、給食を入学する楽しみの一つになるきっかけとなればうれしい」と話していた。
同校では2月、来入児を対象とした一日体験入学も企画している。 -
社会保険職員を装った不審電話に注意
長野社会保険事務局伊那事務所は、社会保険庁や社会保険事務所の職員を名乗り、個人情報を聞き出す不審電話が多発していると注意を促している。「不審と思われる電話や訪問者があった場合は、その場で対応せずに相手の所属と名前、連絡先を確認し、社会保険事務所などに問い合わせてほしい」と呼びかけている。
不審電話があったと同事務所に対し、25日午後3時までに伊那市内から11件の問い合わせがあった。
不審電話の内容は「医療費の還付金がある。昨年はがきを送ってあるが、まだ提出がないため電話した。キャッシュカードを持って、大至急、ATM(現金自動預払機)まで行き、フリーダイヤルに電話してほしい」「保険料の払い過ぎがあったので、銀行などのATMへ行って手続きをするように」竏窒ネど。
関係者は「社会保険庁、社会保険事務局、社会保険事務所では、一方的な電話で預金口座などの個人情報を聞くことはない。医療費や還付金などを支払う場合、電話で銀行などへ出向かせ、ATMの操作をさせることはない」と話している。 -
【記者室】文化財防火デーと住宅火災
1949(昭和24)年の今日、世界最古の木造建築として知られる法隆寺の金堂で火災が起き、貴重な壁画が焼損した。原因は壁画の模写をしていた作業員が使っていた電気座布団の過熱という。これがきっかけとなって1月26日が文化財防火デーと定められた▼文化財の防火はもちろん大切だが、わが家の火災となると重大さはその比ではない。最近の住宅火災の原因としていくつか聞いたのは、ストーブの上で洗濯物を乾かしているうちに落ちて燃え上がった竏窒ニいうケース。お宅は大丈夫ですか▼火災は何もかも奪ってしまう。情け容赦なく、時にはかけがえのない命さえも。空気が乾燥していることもあって冬は一年で火災が最も多い。どうかくれぐれもご注意を。(白鳥文男)
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いきいき塾で交通安全・防犯教室
箕輪町の75歳以上の住民を対象にした「いきいき塾」は、町交通安全協会と町防犯協会による交通安全・防犯教室を開いている。25日は松島地区1班が対象で、いきいきセンターに集まった14人が、道路の横断方法など交通安全の注意事項を確認した。
いきいき塾では年1回交通安全教室を開いているが、町安協に講師を依頼したのは本年度が初めて。
ビデオ「林家木久蔵交通安全物語」を見て交通ルールを学んだ後、町安協の小林交石会長が、「夜間は出歩かないほうがいい。どうしてもというときは反射材を着ける」「横断は特に気を付けて。自分の左から来る車が見えたら横断しない」などと話した。
町防犯協会は、「オレオレ詐欺が増えている」と注意を促し、最近の詐欺は、携帯電話を落として番号が変わったと、まず相手が先に電話番号を伝えてくる手口を紹介。「詐欺かなと思ったら警察に電話して相談していい」「家族に必ず連絡して確認して」と呼びかけた。
いきいき塾は7地区であり、2月1日までに全地区で教室を開く。 -
邦楽SALAD
2月10日公演伊那市の県伊那文化会館で2月10日、演奏会「邦楽SALAD」が大ホールである。公演に向け、出演者が練習に励んでいる。
「邦楽SALAD」は、サラダ感覚で邦楽の堅苦しいイメージを逸脱した企画により日本の音を楽しんでもらうという伊那文化会館と出演者による実行委員会主催の演奏会。07年の第17回公演を一区切りに、今年は新たな気持ちで公演する。
出演は、昨年4月に一般公募した地元出身者中心の30人。10月の顔合わせから月4、5回の練習を重ねている。音楽監督は尺八奏者の川村泰山さん。ゲストは和楽器奏者4人のユニット「ファンクンフォルク」と伊那市立東部中学校合唱部。
伊那東部中合唱部は「IMBENI縲恪ーの夜明け縲怐vを発表。尺八による「民謡縲恣・ゥら北へ縲怐vは、刈干切唄、こきりこ、ソーラン節の3曲を編曲し委嘱初演する。「箏・三絃・十七絃のための四重奏曲」は高度な技術を要求される曲。プロによる「カレーライス」、ファンクンフォルクのライブもある。
出演者とゲストによる「桜 SAKURA さくら」は編曲委嘱初演で、森山直太朗、ケツメイシ、河口恭吾、日本古謡、コブクロの5曲をメドレーにした合唱と和楽器が共演する初の試みになる。
音楽監督の川村さんは、「全国でも珍しい充実した内容。文化会館の委嘱で新作も出来ているし、中学生の若いエネルギーにも期待したい」という。
実行委員会は、「公募メンバーの息を合わせ、合唱部の生徒とプロと共に楽しい音楽、明るい雰囲気のサラダを作り上げたい。素晴らしいパワーあふれる舞台になると思う。演奏会を楽しんでほしい」と話している。
午後1時半開場、2時開演。全席自由一般2千円、高校生以下無料。当日託児室あり(前日までに会館に連絡する)。チケットの予約、問い合わせは伊那文化会館(TEL73・8822)へ。 -
源氏物語講演と座談会
駒ケ根市が開いた男女共同参画推進講座の修了生が中心となって05年8月に発足した「こまがね男女共同参画社会をめざす市民の会」は25日「いきいき輝く2008新春座談会」として「いまを見つめる源氏物語 縲恷㍽ョ部の熱い思い」を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員約20人が出席し、源氏物語研究会「源リウ会」代表の黒木睦子さんによる講演と、その後の座談会を楽しんだ。
黒木さんは「ぜひ原文のまま声に出して読んでほしい。難しいと思うかもしれないが、現代語訳では得られない味わいがある。あらすじをつかんで繰り返し読んでみれば、きっと理解できるはず。これは昔の日本語なのだから」などと話した上で、源氏をめぐる女性たちの心理などを分かりやすく解説した=写真。
参加者は黒木さんとともに原文を朗読し、興味深そうな表情で解説に聴き入っていた。 -
駒ケ根地域自立支援施設完成式
駒ケ根市は特別養護老人ホーム観成園の新築、移転に伴って空いた建物を利用して「駒ケ根地域自立支援施設」を設置する。新施設には児童発達支援施設「つくし園」、地域活動支援センター「伊南桜木園」、小中学校に長期間登校できない児童、生徒の復帰を支援する中間教室をそれぞれ移転し、3月に開所する計画。
昨年10月に着工した建物の改修工事がほぼ終わり25日、現地で完成式が行われた。各施設の利用者など関係者約100人が出席し、テープカットなどをして施設の完成を祝った=写真。中原正純市長はあいさつで「国の補助金の採択を受けて完成することができた。各施設が連携し、市民に親しまれるよう運営していってほしい」と述べた。
建物は鉄筋コンクリート2階建てで、述べ床面積は約1660平方メートル(つくし園560平方メートル、伊南桜木園440平方メートル、中間教室90平方メートル、その他570平方メートル)。敷地面積は約3250平方メートル。建設費は7150万円。 -
はらぺこ保育園の入園説明会27日に
伊那市富県北福地の自由保育園「山の遊び舎はらぺこ」で27日、第2回08年度入園説明会がある。
3年前、母親たちの「こんな保育園あったらいいね」の思いから始まったはらぺこ保育園。野外活動や自然とのかかわりを大切にした保育活動を展開し、母親らも一部保育にかかわりを持つ中で、母子ともども、里山の自然の中で成長している。また、月に2回、開放日として園の保育を体験してもらう機会を設けており、24日は、来年度同園への入園を考えている母子など3組が集まり、同園の園児らとともに雪遊びを体験=写真。
この日参加した母親の一人は「子どもを自然の中で遊ばせてあげたいと思っていた。まちの保育園も見学にいったんですが、もっと自然な遊びや昔ながらの子どもの遊びを体験させてあげたいと感じた。今は3歳だけど、いずれは入園したいと考えています」と話していた。
27日の入園説明会では、普段の子どもたちの生活の様子を説明するほか、同園の保育士・小林成親さんが、子どもと自然のかかわりについて話す。また、質疑応答の時間もある。
時間は午前10時縲恊ウ午、場所は園舎。参加希望者は事前連絡のうえ、来園すること。
また、同園の保育を体験できる開放日も毎月2回、開催しており、2月は12日、28日が開放日になっている(開放日は一家族300円の参加費が必要)。
問い合わせははらぺこ保育園(TEL76・3341)へ。 -
春高伊那駅伝 今年もカウントダウン看板でPR
「春の高校駅伝3月23日あと○日」竏秩B春の高校伊那駅伝のコースとなる伊那市美篶上川手の三峰川右岸農道沿線に、開催日までをカウントダウンする看板が設置されている。取りつけた地元の会社員白鳥博文さん(46)は毎夕、数字を入れ替え、ドライバーらに大会をPRしている。
「春の高校伊那駅伝は思い出の大会」と白鳥さん。上伊那農業高校2年生のときに出場した第1回大会で、1区の区間賞を手にしている。自分で何かできないかと、同沿線を通る新コースとなった前回大会に引き続き、同所に看板を設置し、大会の盛り上げに協力している。
手作り看板はA3判の大きさで、14枚を用意。大会名と開催日、残り日数を記し、下り線沿いに上下線のどちらからでも見えるように設置した。大会日まで残り50、40、30日…の区切りの日は、「襷(たすき)」「激走」と書いた、のぼり旗7本を一緒に取り付ける考えだ。
白鳥さんは「これで看板を見た人たちの士気が高まってくれればうれしい。本当は桜の時期に大会が開ければと思うが、沿道に集まった多くの人が・ス桜・スの代わりになって選手たちを応援してほしい」と期待している。 -
高遠高校福祉コースの2年生が保育園実習で披露するパネルシアターを制作
伊那市の高遠高校福祉コースの2年生22人が25日、保育園実習で披露するために制作してきたパネルシアターの実演練習をした=写真。
例年福祉コースでは、年に2度ほど、保育実習のために保育園を訪れ、園児との接し方を学ぶとともに交流を深めている。そんな中今年は、ただ交流するだけでなく、高校生たち自身が何かを表現し、それを園児らに伝えることができないか竏窒ニ、パネルシアターに初挑戦することになった。
6班に分かれ、10月ころから準備を開始。地元でパネルシアターなどを使ったボランティア活動を展開する矢田雅子さんに教わりながら、年長、年中、年少、それぞれの園児に対応したパネルシアターを自分たちで作り上げた。また、出来上がった後も、物語を園児に話すための練習を重ねてきた。
矢田さんは生徒らに対し「保育園に行ったときは恥ずかしがらず、自分も楽しもうという気持ちでやりましょう」とアドバイス。
今回初めてパネルシアター作りに取り組んだ今井理沙さん(17)=箕輪町=は「初めてなので作るのも難しかった。子どもに分かり易く、大きな声でやるのは大変だけど、楽しんでもらえれば」と話していた。
パネルシアターは31日に高遠第4保育園で披露するほか、2月8に高遠第1保育園でも披露する。
また今後は、老人福祉施設などでも実演できないか検討する。 -
07年長野県市町村広報コンクール町村の部で箕輪町、広報写真の部で飯島町、広報映像の部で駒ヶ根市が最優秀賞を受賞
県は25日、23日に開催した「07年長野県市町村広報コンクール」の入賞作品を発表した。上伊那では広報紙、町村の部で箕輪町が、広報写真の部(組写真)で飯島町が、広報映像の部で駒ヶ根市が、それぞれ最優秀賞を受賞した。
同コンクールは市町村の広報活動の向上を目的として県、県広報協会が開催したもので、広報紙の市の部、町村の部、広報写真(広報紙に掲載された写真)の1枚写真の部、組写真の部、広報映像の部の5部門で、07年1月から12月の間に発行、発表された作品を募集。審査会では、それぞれ上位3作品を選出した。
応募作品数は広報紙、市の部が13作品、町村の部が14作品、広報写真、1枚写真の部が26作品、組写真の部が12作品、広報映像の部が7作品。
最優秀賞のほかでは、町村の部で飯島町が優秀賞に入賞。また、1枚写真の部で駒ヶ根市が奨励賞を受賞している。
広報紙、広報写真のの部の入選作品は合わせて上位2点を全国広報コンクールへ推薦するほか、広報映像は上位1点を日本広報協会が主催する平成20年全国広報コンクールに推薦する。 -
山ぶどう栽培、担い手問題浮き彫りに
宮田村の山ぶどう栽培組合に加盟する12戸のうち3戸が、高齢などの理由で今季から栽培をやめる意向であることが分かった。24日に開いた関係者でつくる「山ぶどうの里づくり推進会議幹事会」で報告。組合員が育てた山ぶどう(ヤマソービニオン)で仕込む特産赤ワイン「紫輝」「駒ケ原」は県の原産地呼称管理制度に認められるなど、評価も高まっているが、栽培開始から10年を経て課題だった・ス担い手・ス問題が現実として浮き彫りになった。
推進会議では、構成する商工会、農協などに呼びかけて担い手探しを行っていくことを確認。
企業や観光農園などの掘り起こしも進めたい考えだが、農業全体の担い手不足と同様に、労力が報われるだけの対価の問題を抱えるなど根は深い。
今年生産をやめる意向の3戸のうち2戸が高齢を理由にするが、関係者は「同様に来年以降について、続けられるかどうかと考えている農家が他にも数戸ある」とも話す。 -
寒さも吹き飛ばして、元気に雪遊び
今週に入って連日の大雪に、憂うつ気味の大人を尻目に宮田村の子どもたちは大喜び。雪遊びに歓声をあげる日が続いている。
中央保育園の園児たちは雪だるまづくりに大忙し。「いっせーの」とかけ声をかけ、みんなで力をあわせ雪玉にして転がした。
「もっと大きくするぞ」と、寒さも気にせず元気いっぱい。白銀の世界は子どもたちの・スおもちゃ箱・スと化した。 -
権兵衛トンネル開通2周年記念特別展「木曽路の美-広重から現代工芸まで」25日から
伊那市の県伊那文化会館で25日から、権兵衛トンネル開通2周年記念特別展「木曽路の美-広重から現代工芸まで」が美術展示ホールで始まる。木曽郡上松町の木曽路美術館所蔵品を中心に浮世絵、絵画、彫刻、現代工芸、写真の約80点を紹介する。
上伊那と木曽地域の文化交流をすすめる活動の一環で、木曽の風土と歴史がはぐくんだ美術作品を伊那谷に紹介する初の企画。
歌川広重・渓斎英泉の浮世絵「木曽街道六十九次」の中から「小田井」から「馬籠」までの23点を紹介。途中展示入れ替えする。昨年秋に修復した千村士乃武の彫刻「首飾」(石膏)は修復前の写真も展示している。
木曽の伝統を受け継ぐ木工と漆芸は、木目や漆塗りが美しい大丸卓や盆などがあり、近代美術や現代絵画、そば猪口20点も並ぶ。
木曽路美術館の丸山時恵館長は「1点ずつ心のこもった作品。初代館長丸山利喜次が収集してきた流れが伝われば」と話している。
関連イベントで「信州農村歌舞伎祭」(2月16・17日、伊那文化会館)に出演する上松町「上若連」に関連する写真展示コーナーもある。
2月24日まで。観覧料一般300円、高校生以下無料。 -
箕輪町スポーツ功労表彰
箕輪中部ヤンキース監督・後藤袈裟之さんを表彰箕輪町は、町スポーツ功労表彰で、少年野球チーム「箕輪中部ヤンキース」の監督を務める後藤袈裟之さん(64)=松島=を表彰する。2月9日、箕輪中部ヤンキース創部30周年の記念式典で表彰状を贈る。
後藤さんは1980年4月にコーチ就任。86年4月から監督を務める。常に「大きな声であいさつのできる選手」を信条として献身的な指導に徹してきた。創部以来、毎年上伊那地区をはじめ県内外の数多くの大会に参加し輝かしい成績を収め、保護者や関係者をはじめ地域住民から、よき指導者として絶大な信頼と期待が寄せられている。
今回、多年にわたり少年野球の指導を通じて青少年健全育成に尽くした功績が認められた。
チームの主な成績は、長野県学童軟式野球選手権大会「ろうきん杯」で優勝3回、準優勝1回、「ミズノ杯」で優勝2回、準優勝2回、「中日旗争奪」で優勝2回、準優勝1回。春季全日本学童軟式野球兼長野県学童軟式野球選手権大会の上伊那大会で優勝4回、準優勝3回、県大会で準優勝1回。秋季長野県学童軟式野球選手権大会の上伊那大会で優勝6回、準優勝2回、県大会で優勝2回、準優勝3回。 -
伊南消防安全運転講習会
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は22日、職員を対象にした交通安全講習会を開いた。署員ら約50人が参加し、駒ケ根警察署の五十嵐三郎交通課長の講義を聞いた=写真。五十嵐課長は「昨年の県下の交通事故死者は減少したが、駒ケ根市では死亡事故が起きた。シートベルトさえしていれば助かったと思われる」としてベルトの大切さを強調。その上で「事故は交差点で起きることが多い。消防署員の皆さんは火災や救急など、緊急走行も日常的にしているが、そんな時でも安全第一の運転を心掛けてほしい」と呼び掛けた。署員らは時折うなずいたりしながら、真剣な表情で話に耳を傾けていた。
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駒工課題研究発表会
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)の3年生が思い思いに取り組んできた研究成果を発表する第10回課題研究発表会が24日、同校体育館で開かれた。ステージ上では電気、機械、情報技術の各科から2グループずつ選ばれた6グループが代わる代わる登壇し、それぞれの取り組みの成果を発表した。
市販の2足歩行ロボットにサッカーをさせる研究に取り組んだ情報技術科のグループは「片足で立って全身のバランスを取らなければならないキックの動作の制御が難しくて苦労したが、何とかできた。今後はもっと複雑な動作ができるようにしたい」と発表。ペレットストーブの製作に取り組んだ機械科のグループは「板金や溶接が思ったより大変だった」などと活動を振り返った。
会場には3年生がかかわった全作品が展示され、生徒らは訪れた人たちの求めに応じて作品をリモコンで動かしたり、質問に笑顔で答えたりしていた。
台湾から修学旅行の途上で同校を訪れた国立東勢高級工業職業学校の生徒らも発表を興味深そうに見詰めていた。 -
健康生活応援塾修了式
生活習慣病の予防を応援しようと駒ケ根市が今年度新たに開講した「健康生活応援塾」の修了式が24日、市保健センターで行われた。集団指導のAコースと個別指導のBコースに参加した40縲・0歳代の男女68人のうち約30人が出席。半年間にわたる努力の証しとして一人一人が修了証を受け取った=写真。講座の出席率が70%以下だった参加者には「続けま賞」が手渡された。
メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)の解消のためにインターバル速歩や食事の改善などに取り組んできた個別指導のBコースでは、多くの人に体重や腹囲の減少、血糖値の改善などの効果が表れた。
丸山和敏保健福祉課長は「意欲をもってメタボ解消に取り組んできた結果、多くの人に改善がみられた。これからも続けて取り組み、ぜひ健康で長寿を」とあいさつした。
A・Bコースとも、昨年6月28日に開講し、全11回(一部8回)の講座で食事や運動についての講義のほか、各種の測定、インターバル速歩などに取り組んできた。 -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会の小委員会、評価項目の再検討開始
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設候補地の絞り込み作業に取り組む伊那市の用地選定委員会の小委員会が24日、市役所であった。前回全体会の中で検討した候補地の適正を判断する評価項目を再検討。「評価するのが難しい」という意見が多かった「近隣住民の受け入れに対する理解度」という項目については、「評価しなくてもいい」とする意見の一方、「住民理解を得るためには何らかの評価をすることが必要」とする意見に分かれ、候補地の当該区とその近隣区の全戸を対象とした、住民アンケートの実施を行うという案が浮上。しかし、スケジュールの遅れを気にする事務局側の強い意向と対立し、次回の小委員会で再度検討することとなった。
小委員会はこの日、前回全委員でつくる3グループが検討した結果を参考にしながら、詳細な評価方法などが決まっていなかった12項目の評価方法を再度検討。一定距離内の住宅戸数に関する評価項目では、候補地から遠いほど、高い点数となるように点数配分していく。
また、これまで点数評価しないとされていた周辺の宅地化傾向も点数評価することになった一方、景観に関する評価項目は「点数評価するのは難しい」との判断から、景観への影響がある候補地には文言で付記することになった。 -
伊那市の音声情報配信システム 2月1日開始
伊那市は全国で初めてとなる、ブロードバンドを活用した音声情報配信システム「きこえるニュースボックス」の情報配信を2月1日から始める。点字や録音テープから日常情報を得ている視覚障害者を対象とした取り組みで、よりタイムリーに情報を提供するため、開発を進めてきた。
同システムは、新聞記事や行政の広報、福祉情報などのコンテンツの中から、利用者がほしい情報を選択し、インターネットを使って端末機(きこえるニュースボックス)に取り込む仕組み。文章情報をシステムが音声化し、配信することができるため迅速な情報提供が実現した。
機材の開発費は934万5千円(うち半分は県の補助)。05年度から民間企業、関係団体と協力し、機材の開発やコンテンツの作成などを進め、実証実験も済ませている。
端末機は1台10万5千円となるが、市の負担により1割の1万500円が本人負担となる。対象となる市内の視覚障害者は約80人で、そのうち64人が75歳以上の高齢者だという。
音声情報配信システム「きこえるニュースボックス」 -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会が建設用地選定に向けて防災的側面から各候補地の現状を学ぶ
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地の検討を進めている伊那市の用地選定委員会は24日、地形、地質の影響が建設地に与える影響を学ぶための学習会を伊那市内で開いた。信州大学名誉教授で山地環境防災研究所の北沢秋司氏が、伊那市の地形・地質、これまでに発生した自然災害などの経過から、各候補地の防災面から見た適正を説明=写真。「市内にある断層で、これまで地震を起こした形跡のあるものはない」としながらも、「常識的な判断から断層や河川の近くなどには建設物をつくらないという判断が正しい」とし、断層がなく、御岳の噴火による堆積物が深く積もっている候補地などが、建設には適していると説明した。
北沢氏は市内にある断層の位置、地質の強弱、過去に自然災害があった場所などを説明しながら、各候補地の地理的条件を説明。その中で、市内の断層には過去に地震を起こした証拠があるものがなく、「伊那市は直下型地震のない場所」と説明した。しかし、大規模地震が起きればどういう被害が起こるかは分からないため、「そういうことは念頭に置き、地震に備えておくのは大切」と指摘した。
また、三峰川の氾濫原にあり、市のハザードマップなどにも掲載されている天竜川、三峰川の合流点の候補地などはあらかじめ危険性が予知でき、「あえてこうした場所に施設をつくるのはおかしい」とした。 -
「い~なちゃんカード」「つれてってカード」がシステム利用提携
伊那市コミュニティーカード協同組合(中村紘司理事長)と駒ケ根市・飯島町・中川村のつれてってカード協同組合(矢沢哲也理事長)のカードシステム利用提携調印式が24日、伊那市内であった。2月1日から、商店街で使うカードのポイント機能の運用を開始。エリア拡大で、商店街の活性化に結びつける。
両組合は96年から、それぞれカードを発行し、事業を展開してきたが、老朽化に伴うシステム更新で同じシステムを採用。そのため、提携が可能となった。行政の枠を超え、カード利用できるのは全国に例がないという。プリペイド機能の共同利用も準備中で、5月を目途に始める予定。
カードは買い物や飲食した際、100円につき1ポイントがつく。どちらかのカードを持っていれば、両組合の加盟店で利用できる。
式で、中村理事長は「消費圏の拡大で、商店街の活性化に役立てたい」、矢沢理事長は「希望と夢を持ち、伊那谷の基軸となる商店街のカードにしたい」と期待を込めた。
加盟店は衣料品、飲食、理・美容など約310店。カード発行は「い縲怩ネちゃん」が6千枚、「つれてって」は1万4500枚(更新済み)。
各組合は2月1縲・日、提携記念イベントを企画。ポイント5倍セールや買い物券プレゼントなどの特典がある。
問い合わせは、各組合(い縲怩ネちゃんTEL72・7000、つれてってTEL81・7300)へ。 -
宮田小5、6組が中央保育園で劇公演
宮田村宮田小学校特別支援学級5、6組の10人は24日、中央保育園で劇「猫山」を上演した。園児たちを前に、臆することなく堂々と演技。自信を持てなかったり、感情を示すことにハンディを抱える児童も多いが、人前に出て演じることでたくましさも増す。来月5日には東筑摩郡山形村障害者相談センターで劇による交流も予定しており、ふれあいの輪も広げている。
ハッキリ大きな声で演じようと、この日の本番に臨んだ子どもたち。昨年東保育園で「力たろう」を上演した時よりも、さらに成長した表現力で役を演じきった。
昨年度は保護者にも披露し、今年度は演目を変えて春から取り組んできた同学級。
中央保育園での公演を控え、12月から本格的に練習を再開した。
舞台の背景に使う絵は児童自ら手づくりし、観客に分かりやすく伝えようと演出に工夫も。
我が子の演じる姿を園児と一緒に見守った保護者のひとりは「自信を身につけてきた。学級のまとまりも良くなっているなって感じます」と目を細めた。
山形村への・ス遠征公演・スに続き、3月の学習発表会では保護者に今までの成果を披露する。