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公民館親子ニュースポーツ講座
宮田村公民館の親子ニュースポーツ体験講座は20日、村体育センターで開講した。バレーボールに誰もが気軽に楽しめるゲーム性を加味した新たなスポーツ「ふらばーる」に挑戦。寒さも吹き飛ばして、元気に体を動かした。
ちょっと変わった形のビニールボールを使う「ふらばーる」。バレーボールのように返球するが、ワンバウンドを義務付けるなど、、ボールの形を活かしたユニークな種目となっている。
この日は30人ほどが参加。ルールの説明を受けた後に、さっそくコートに散った。
慣れないルールに戸惑いながらも、徐々にコツをつかんで試合は白熱。
ある母親は「ボールが大きいからルールさえ覚えれば誰でも楽しめそう」と話し、親子で歓声をあげて心地良い汗を流した。
同講座は2月17日、3月16日も開く。 -
理事者の報酬据え置きを答申
宮田村特別職報酬等審議会(唐木登会長)は24日、清水靖夫村長の諮問通り新年度の村長ら村理事者三役の給料を村条例規定額から13縲・0%減額した本年度と同額に据え置き、同じく5%減額していた村議の報酬については、本来の条例規定額に戻すよう同村長に答申した。
行財政改革の一環で理事者報酬の減額は2002年度から実施しており、村長13%、副村長、教育長各10%の減額率による措置は実施されれば5年連続。
条例通りに支給した場合と比べて約350万円の節減となる。
同審議会は23日に諮問を受け、上伊那郡下の他町村の状況や村財政、景気動向を加味したうえで内容を了承。
24日は唐木会長が役場を訪れ、答申を受けた清水村長は「健全で効果があがる村政運営につとめたい」と話した。
村は答申を尊重して理事者報酬を減額する特例条例案を3月村議会に上程する予定。
答申通りに決まった場合の月額給料は次の通り。理事者のみカッコ内は条例規定額。
【理事者】村長64万3800円(74万円)▽副村長55万2600円(61万4千円)▽教育長47万8800円(53万2千円)【議会】議長27万7000円▽副議長、委員長21万4千円▽議員19万2千円 -
宮田小の292人が漢字検定受験
宮田村宮田小学校の全児童の4割以上にあたる292人が19日、漢字検定を同小で受験した。一昨年から希望者を対象に実施し、上の段階を目指そうと子どもたちが試験に臨んだ。
学年やレベルに応じて、日本漢字能力検定協会が主催する5級から10級を受験。
児童の自主的な学習意欲にもつながっているといい、この日も真剣な表情で日ごろの積み重ねをぶつけていた。 -
手良小で「弁当の日」 児童たち手作り持参
伊那市の手良小学校の5、6年生約50人が21日、自分で作った弁当を持参し、給食の時間に味わった。同校が初めて取り組む、「食」への関心を高めるための企画。児童たちは弁当作りを通じ、家族への感謝の思いを感じた様子だった。
植木行雄校長の提案で昨年10月から月1回のペースで始まった「弁当の日」。学校の管理栄養士の早川佳代さんは「これまでの3回で、それぞれが栄養のバランスや味付けに関心を持ち、工夫するようになった」という。
この日は、おにぎりやサンドイッチ、ソースカツレツ、ナポリタン、ドリアなどの料理がテーブルに並んだ。児童たちは恥ずかしがりながら手作り弁当を互いに見せ合ったり、栄養士のアドバイスに耳を傾けたりしていた。
チーズ入り卵焼きを作った5年生の宮原すずえさん(10)は「家族にちょっと手伝ってもらったが、中にチーズを入れるのが難しくて何度も失敗してしまった。次は彩りがもっときれいなお弁当を作りたい」と意気込んでいた。
本年度は3月まで「弁当の日」を予定する。 -
小中学生書き初め展
駒ケ根市内の小中学生による書き初め作品展が同市下平のおもしろかっぱ館(小平容大館長)で2月23日まで開かれている。年末年始休業の課題として児童、生徒らが書いた書き初め作品の中から、各学校でそれぞれ選ばれた小学3年生から中学3年生の優秀作品92点を展示。「はつゆめ」「雪の正月」「希望の朝」などの学年課題を見事な筆遣いで書いた作品の出来栄えに、訪れた人たちは「子どもとは思えないね」などと感心しながら眺めている=写真。開催は11年目。今回初めて小学1、2年生による硬筆習字の作品も展示さた。
出展者には作品展終了後、学校を通じて賞状と副賞が贈られる。 -
消防職員意見発表会出場者激励会
2月7日に野沢温泉村で行われる第29回県消防職員意見発表会に伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)の代表として出場する南消防署の森谷智子消防副士長を激励する会が22日、同消防本部で開かれた。森谷副士長は集まった職員約50人を前にして本番さながらの堂々とした事前発表を行い、竹上消防長から激励金を贈られて職員から大きな拍手を受けた。竹上消防長は「うまくまとめてあり、訴えるものもあって良い内容だ。本番でもプレッシャーに負けず、伊南の代表として堂々と臨んでほしい」と激励した。
森谷副士長の発表は「少しの工夫で火災予防」と題し、同じ原因の火災が多く発生していることから、住民への広報のやり方にもっと工夫が必要だ竏窒ネどと呼び掛ける内容。 -
ヤングドライバークラブ交通事故防止コンクール表彰
県安全運転管理者協会主催の第18回ヤングドライバークラブ交通事故防止コンクール(県安全運転管理者協会、県警主催)の入賞者に対する表彰状の伝達式が21日、駒ケ根警察署で行われた。優秀クラブに選ばれた宮田村のタカノヤングドライバークラブ宮田(鈴木豪会長)と、交通安全メッセージの部佳作に選ばれた同クラブの小笠原いづみさん(23)が山本修作署長らから表彰状を受け取った=写真。同クラブは昨年に続いて、小笠原さんも一昨年に続いての受賞。
小笠原さんは『車を運転する責任』と題して「18歳になったから運転できるのではなく、自分で考えられるようになったから運転を許される。そう思いながら運転したい」などとするメッセージを書いた。 -
伊那東部中生が全国ロボコンへ 市長訪問
26日、茨城県である「第8回全国中学生創造ものづくり教育フェア」(全日本中学校技術・家庭科研究会など主催)のロボットコンテストに出場する、伊那市の東部中技術部3年の井口裕吾君(15)、丸山晃生君(15)ペアが22日夕、小坂樫男市長を表敬訪問し、意気込みを語った。
コンテストはロボットを操り得点を競う部門など5部門。東部中ペアは地方大会のオリジナル競技をビデオ審査する部門に初出場する。昨年12月、埼玉県で行われた関東甲信越大会の同部門(7チーム参加)で優勝し、同校から初めて全国大会への進出を決めた。
2人は、11月中旬にあった「県中学生ロボットコンテスト」に出場し、紙筒を相手陣地により多く運んだ方が勝ちとなるオリジナル競技「リングサザエ」で優勝。2人が昨年の夏から2カ月間かけて製作したロボットは、ベルトコンベア式のアームが上下に移動するスピードが早いところが特長だという。
全国大会で同ペアは、県大会の様子やロボットの性能を紹介した2分間のビデオを披露する。井口君は「全国大会に集まった多くの人たちに自分たちのロボットを見てもらいたい」。丸山君は「自信のあるロボットなので優勝したい。2人のアイデアを形にしたところを見てほしい」と意気込みを語った。 -
今季最大の雪 交通機関などに影響
発達した低気圧の影響で23日、県内は朝から雪が降り続き、長野地方気象台はこの日、南部などに対して大雪、着雪注意報を出した。中・南部のほぼ全域で、今季の最大の積雪を観測し、飯田では13センチの積雪だった。この雪により、各地で交通機関などに影響があった。
上伊那地域内では路線バスの運行が遅れ、箕輪町内の巡回バス「みのちゃんバス」は、コースによって午前中、最大70分の遅れが出た。中央道は上下線とも八王子縲怏原で終日、速度50キロ、チェーン規制となったが、同地域で目立った渋滞はなかった。
23日午前0時縲恊ウ午現在、伊那署管内で発生した交通事故件数は物損事故23件、人身事故3件で、駒ヶ根署管内は物損事故3件。いずれも速度超過、急ハンドル、急ブレーキ、車間保持不足などによるスリップ事故だった。 -
美篶地区安協女性部が手作りのお守りを美篶東部保育園の年長園児にプレゼント
小学校に入学しても安全に通学してもらおう竏窒ニ、美篶地区安協女性部(掛川一美部長)は23日、美篶東部保育園を訪れ、手作りのお守りを同園の年長園児8人にプレゼントした=写真。
美篶地区安協の女性部が今年初めて企画した取り組みで、地区内にある美篶中央、美篶西部、美篶東部3園で、この3月に卒園する年長園児76人に、新1年生になっても交通安全意識を持って日々の通学をしてもらおうと手作りのお守りをプレゼントする。
この日は、県交通安全教育支援センターなどによる交通安全教室に合わせて女性部メンバーも来園。掛川部長は「みなさんは4月から長い時間かけて小学校まで歩いて行きますが、自分の命は自分で守らなければなりません。みなさんが事故に遭わないようにとの願いを込めて一生懸命手作りしました。かばんにお守りをつけて安全に通ってください」と年長園児に呼びかけ、園児一人ひとりにお守りを手渡した。
お守りはちりめん布で作ってあり、今年の干支(えと)であるネズミをモチーフとしている。また、裏面には反射材も付いている。 掛川部長は「やっぱり子どもは地域の宝。地域で安全に生活していけるようにすることが一番大切だと思う」と話していた。 -
26日に伊那市、駒ヶ根市で「どんぐり販売」を開催
伊那養護学校高等部現在1年から3年まで72人が共に学ぶ伊那養護学校高等部。その生徒たちが26日、これまでの作業学習の中で製作してきたさまざまな製品を販売する「どんぐり販売」を伊那市狐島の上伊那農業協同組合(JA上伊那)本所と、駒ヶ根市東町のJA上伊那駒ヶ根支所内、介護サービスステーション伊南の2カ所で開催する。
作業学習の目的は“生きる力”“働く力”を培うこと。生活、陶芸、農芸、縫製、薪(まき)、木工の6班に分かれており、生活班はぼかし作り、縫製班はエプロンや手さげ袋作り、陶芸班は花瓶、小皿作り、といったように、班ごとさまざまな製品作りに取り組む。当日は、このほかにも焼きいも、竹炭、机などさまざまな製品が並ぶ。
高等部の横山真弓教諭は「最初、入部した時は自信が持てない生徒も多いんですが、作業学習の中で、できなかったことができるようになったり、一つの製品を完成させたりする経験をして、自信を持てるようになる生徒もいます。この時期は1年の中でも最も良い製品が出来てくる時期なんです」と語る。
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伊那保健所で「卒煙倶楽部」開催
禁煙することを目指す「卒煙倶楽部」が23日、伊那保健所であり、禁煙開始から3カ月間、継続できた1人の参加者に「禁煙成功者認定書」が授与されたほか、禁煙を望む新たな4人が、初回相談に訪れた=写真。
取り組みは禁煙希望者の支援を行うことを目的として伊那保健所が3年前から始めたもので、過去3年間で21人の参加者が禁煙成功の認定書を受け取っている。
この日は、集まった参加者に対し、たばこの害を説明し、ニコチン依存度チェック、呼気中一酸化炭素濃度などを測定。また、禁煙成功者認定書を受け取った参加者は「私も過去2回、禁煙をしたが、いずれも健康になったのと同時に再び吸うようになってしまった。今回はこの場に参加するとともに家族や職場に禁煙を宣言し、あまりタバコを吸う事を考えないよう、取り組む中で『ここまで続けてきたのだからもう少しもう少し』とやってきた。これからもぜひ禁煙を続け、人生を満喫していきたい」と、これから禁煙を始める人たちを励ました。 -
ガールスカウト長野県第34団
小学生のぼうさい探検隊マップコンクール入賞報告第4回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール(日本損害保険協会など主催)で「わがまち再発見賞」を受賞した、箕輪町のガールスカウト長野県第34団(金沢妙子団委員長)のジュニア部門団員は22日、町役場を訪れ平沢豊満町長に喜びの報告をした。
ジュニア部門は「もみじっ子防災探検隊」を組織。メンバーはリーダーの北小6年・田中琴美さん、南小6年・田中悠佳さん、中部小6年・小池佑果さん、中部小5年・橋本瑶子さん、東小5年・吉沢楓さん、北小5年・吉田みつきさん。
06年7月豪雨災害をテーマに、夏休みに天竜川堤防決壊場所や土石流被害のあった北小河内の復旧工事現場を探検し聞き取り調査をした。10月、地図上に探検の写真や調査結果、新聞記事、スカウトからのお願いなどをまとめ、「みのわ防災マップ」を作った。応募前には、町民に避難所・避難地を再確認してもらうため町文化祭で展示もした。
応募総数1374点の中、7つの賞の一つを受賞。19日に東京で表彰式があった。
報告を受けた平沢町長は「いい勉強になったと思う。いろいろな面で探検して町がよくなるようにお願いします」と話した。
団員は「初めて出品して賞がとれてびっくりした。うれしかった」「マップを作り、改めて防災について考えることができた」などと話した。 -
写真俳句展
俳句歴約40年という南箕輪村北殿の酒井昌好さん(72)は27日まで、「写真俳句展-美しい花に思いを託す俳句-」を大芝高原の大芝の湯ギャラリーで開いている。
今回で5回目を数える展示。作品は新作28点で、「天草の色に染まりて雪仙丈岳」「ひとつ葉に黒き実を乗せ花筏」「瑞々しき花蓮開く日和なり」などの俳句とそれぞれ仙丈ケ岳、花筏などの写真。写真と俳句という日本人が好きな表現分野を一つにして楽しく生きようという趣味だという。
「俳句と花の写真で美しい花に思いを託す、いわゆる芸術的対話をしようと思っている。写真を撮って詠む花の世界の醍醐味を感じたい」と話している。 -
【記者室】心温まった朝
廃油石けん作りに挑戦した小学3年生。一斗缶の中で米の研ぎ汁に苛性ソーダを溶かそうとしたとき、匂いと煙にびっくり。屋外でマスクもしていたのだが、「くさーい」の合唱となった▼匂いも煙も納まり、廃油を加えて長い棒でひたすらかき混ぜ始めたが、缶を囲むように並ぶ児童の中で一人見ているだけの子がいた。刺激臭に驚いたのか缶に近づかない様子。友達に「大丈夫だよ」「もう臭くないよ」と誘われ、恐る恐る棒を握ると、一緒に棒を持って混ぜてあげる児童がいた▼「出来たね」という教諭の言葉と共に皆の大きな拍手。児童はしばらくすると列に並んでいた。ぐっと冷え込んだ寒い朝だったが、友達を思う心とさりげない優しさに、心が温かくなった。(村上裕子)
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理事者の報酬据え置きを諮問、規定額の13縲・0%減額継続へ
宮田村特別報酬審議会(唐木登会長)は23日開き、清水靖夫村長は新年度の村理事者三役の給料を村条例規定額から13縲・0%減額して本年度と同額に据え置き、同じく特例条例で5%の減額が4年間続いた村議の報酬については、本来の条例規定額に戻すよう諮問した。同審議会は了承し、24日に諮問通りに村長に答申する。
諮問内容によると、村長は13%、副村長、教育長は10%の減額。期末手当にも反映させる。
この減額率による特例措置は2004年度から継続しており、条例通りに支給した場合と比べて年間約350万円の節減となる。
また、非常勤特別職のうち社会教育指導員の報酬については、新年度に2人から1人体制に変更し勤務日数を増やすことなどを考慮して、月額13万9800円から15万円に改めるとした。
公民館長や監査委員、農業委員などその他の非常勤特別職の報酬は据え置くとした。
審議会では上伊那郡の他町村の状況も考慮に入れて、村財政の状況も加味して検討。村議報酬の減額しないことを含め、諮問内容に異論はなかった。
諮問通りに決まった場合の月額給料は次の通り。理事者のみカッコ内は条例規定額。
▽村長64万3800円(74万円)▽副村長55万2600円(61万4千円)▽教育長47万8800円(53万2千円)▽議長27万7000円▽副議長、委員長21万4千円▽議員19万2千円 -
西山山麓観光開発研究会と村議会が懇談会
住民参加で中央アルプスのすそ野に広がる地元の豊かな自然環境を観光に活かそうと検討している宮田村の「西山山麓観光開発研究会」は22日夜、村議会との懇談会を開いた。約15人のメンバーと村議9人が出席し「村のために何とかしたい」という胸の内をざっくばらんに意見交換。「できる所から実際に取り組み、広げていければ」など前向きな声が寄せられた。
研究会の検討経過を説明した後、活性化への想いや誘客のアイデアなどを自由に語り合った。
修学旅行生へのアプローチをはじめ、農業を機軸とした体験型観光の導入も意見として挙がったほか、観光拠点でもある宮田観光ホテルの活かし方などについても言及。
案内看板をはじめ、客に対しての情報発信が不足していると現状指摘もあった。
拠点施設の課題も含め実践につながる仕組みづくりの難しさも指摘されたが「最初から大風呂敷を広げるのではなく、徐々に枝葉を広げていったら」「情熱を燃やしている人も多く、実行に移していくべき」などの声もあった。
同研究会は今後、商工会、農業関係者とも懇談を予定しており、産業連携も含めて実践につながる取り組みを模索していく考えだ。 -
押手沢の砂防えん堤着工控え地元説明会
宮田村南割区の押手沢で土石流対策の新たな砂防えん堤工事が近く始まることを受け22日夜、事業実施する県は地元住民への説明会を開いた。
一昨年の7月豪雨災害の影響などで、既存のえん堤が満砂となり、スリットダムと呼ばれる新たなえん堤を設けて対策を施す。2月から本工事に着手、8月の完成を予定する。
この日は県や業者が作業日程などを説明。参加者からは作業車両が通学通勤の朝の時間帯にも重なることから、安全に配慮するよう意見もあった。 -
箕輪町警部交番連絡協議会新年会
07年箕輪町内は犯罪・交通事故共に減少箕輪町警部交番連絡協議会は21日夜、運営報告・新年会を町内で開いた。会員や署員ら34人が出席し、交番所長が町の治安情勢などを報告した。
倉田千明所長は、07年の箕輪町の治安情勢は、犯罪、交通事故共に06年より減少したと報告。また、1月に入って脱衣場狙いや車上狙い、工場荒らしなどの盗難被害が連続発生しているため、物品管理や施錠の徹底を呼びかけた。
協議会の小林紀玄会長は、「交通事故が減少傾向にあり犯罪発生も少なく、安心して暮らせるのは交番の皆さんと会員のご協力のたまものと感謝申し上げる。安全安心で住みよい町づくりのため、署員のさらなるご活躍をお願いする」とあいさつした。
07年の町の治安情勢は、犯罪の届出件数は154件で前年比49件(21・1%)の減少。凶悪犯が1件増の3件、粗暴犯が2件増の6件となったが、侵入盗や自転車盗、車上狙いなどは減少した。地域別発生状況は、従来発生件数の多かった中心市街地や幹線道路沿いの松島、沢、大出、木下などはやや減少したが、中曽根、三日町、福与、北小河内の周辺で増加傾向にある。
交通事故発生状況は、人身事故件数は103件(前年比23件減)。死者は0人(3人減)、傷者は141人(26人減)。物損事故件数は526件(47件減)だった。
伊那署管内の人身事故件数は526件(4件減)。死者3人(5人減)、傷者670人(6人増)。物損事故件数は2822件(147件減)。 -
天竜川上流を訪ねて
天竜川の源流諏訪湖。ここには、冬になると遠くシベリアからコハクチョウが越冬のために飛来する。コハクチョウは、春、5月頃から産卵し、一ヶ月ほどでヒナが孵化。9月の末頃、シベリアが厳しい寒さの季節を迎えると、沼や川が凍りつき、エサを探したり、泳いだりできなくなるため、日本を目指して約4千キロの空の旅が始まるのだ。 こうして、北海道の湖などで羽を休めながら、その一部のコハクチョウたちが諏訪湖にやってくる。
諏訪市在住の珪藻研究者飯島敏雄さんによれば、コハクチョウたちが暮らす北シベリアの湖と諏訪湖には、同じ種類の珪藻が存在することが確認されており、「コハクチョウのエサの中に含まれていた珪藻が、糞などを介して運ばれたもの」(飯島さん)と推測されるという。
天竜川源流の水は、コハクチョウといういきものを通して、世界の水環境とつながっていると言えるだろう。
また、天竜川が太平洋に注ぐ河口の砂浜には、絶滅危惧種アカウミガメが産卵に訪れることが知られている。アカウミガメたちは、天竜川が運んだ砂に新しい命を託し、孵化したアカウミガメたちは、遠く赤道直下まで太平洋を移動し、やがて20年後に再び同じ砂浜に産卵にやってくると言われている。ここでも、アカウミガメといういきものを通して、世界にその環境がつながっている。
伊那市新山小学校では、約1年前、珪藻研究者飯島敏雄さんを迎えて、学校近くにあるハッチョウトンボが生息する湿地の水を調べる授業を開いた。その授業の中で、新山には貴重な水環境があり、日本でも珍しい珪藻が存在していることを確認している。そこで、新山小学校では昨年夏、その湿地の水がやがてたどりつく天竜川河口へ、アカウミガメの卵に出会う旅に出かけ、その貴重ないきものたちの存在と自分たちのふるさとがつながっていることを知った。
そして、この冬、自分たちのふるさと新山から天竜川を上流にたどり、諏訪湖の鳥たちに出会う旅に出かけた。 -
白梅咲き始める
「梅1輪いちりんほどのあたたかさ(嵐雪)」-。竜峡小梅の産地、中川村渡場の梅林では、早くも白梅が2、3輪とほころび始めた。
百花に先んじて、高い香気を放って咲く白い花は、清澄の空に映え、凛として気高い。 -
伊那公民館ロビー 「PA写心倶楽部」展示
伊那市内を中心とした写真愛好者でつくる「PA写心倶楽部」(伊藤好幸代表)は31日まで、同市の伊那公民館2階ロビーで写真展を開いている。風景写真を中心に、メンバー10人が一人1縲・点ずつの計25点を並べている=写真。
作品は、「中国雲南省元陽県棚田」「会津若松鶴ヶ城」「鳥取砂丘」など、旅行先の思い出や、「雪割り草」「白鳥」など季節の訪れを伝える題材が多い。同ロビーでの展示は2回目で、今回は各自がそれぞれのテーマを持って展示した。
PA写心倶楽部は3年前、市駅前ビルいなっせで開いた写真教室の卒業生有志で結成。メンバーは伊那市、辰野町に住む40縲・0代の男女10人で、伊那公民館を活動拠点に月1回の例会や年4回の撮影旅行を通じて技術の向上、会員の交流を目指している。
伊藤代表は「それぞれが心に残る、感動的な現場の一瞬を撮影しようと心がけている。これからも、みんなで楽しみながら撮影していきたい」と話している。 -
4カ国の食文化など学ぶ はなまる地域探検隊
伊那市内の小中学生を対象に体験活動の場を提供する事業「はなまる地域探検隊」は19日、同市駅前ビルいなっせで恒例の新春国際交流会を開いた。市内などに在住の米国、カナダ、バングラディッシュ、ネパール出身者を講師に招き、それぞれの食文化などを学んだ。
広く世界の人たちと交流する目的で4回目。児童や生徒約100人と、信州大学に通う学生や国際交流員ら5人が参加した。子どもたちは班ごとに分かれ、香辛料をたっぷり入れたカレーのほかクレープやクッキー作りに挑戦。おしるこやみそ汁も料理し、試食をしながら交流を広げた。
信大農学部の大学院生でネパール出身の男性、ウッダブ・バハドゥール・ギミレさん(38)は、羊肉とタマネギ、ニンニクなどを一緒に炒めた郷土料理「カシコレド」を調理。ウッダブさんは「ネパール料理に興味を持ってもらえてうれしい。交流は楽しい」と笑顔で話していた。
チョコレートチップクッキーを作った伊那中学校1年の牧田はるかさん(12)は「英語を使って、ちょっとお話ができて楽しかった。もっと英語で話して見たい」と目を輝かせていた。 -
三峰川みらい会議 「市民と行政の懇談会」
三峰川みらい会議(織井秀夫代表)は20日、伊那市役所で「第8回市民と行政の懇談会」を開いた。三峰川流域の行政や関係機関などから約80人が出席。出された意見を活動指針に反映するため、「これからの三峰川の未来を考えよう」と題してワークショップ(WS)を繰り広げた。
三峰川の整備基本計画である「三峰川みらい計画」が策定され10年となり、この計画による具体的な活動が開始され9年が経過。懇談会では、これまでの河川整備や同会議の活動を振り返り、これからの三峰川について意見を交し合った。
地元の小学生が初めて懇談会に参加。WSは三峰川の環境、利用、治水、源流、桜のテーマに加え、「子どもの目線から見た三峰川の今後」の計6テーマで話し合った。グループごとの発表で、三峰川の堤防沿いの桜並木を管理する美篶小学校の児童からは、魚釣りやスケートがしたい竏窒ネどの提案があった。
このほか「桜」では、「植樹した桜を管理するためオーナー、アダプト制度を取り入れ愛着を持ってもらう」。「利用」では、「川で遊ぶためには何が危険かを学ぶことも重要。そのために段階的な遊びのトレーニングが必要」との意見も上がった。
織井代表は「この10年間で市民団体と行政とが協力して活動していくことへ世間の認識が高まってきたと感じる。今後も行政とのパートナーシップで川づくりを進め、みんなの三峰川を次世代につなげていきたい」と話していた。 -
みはらしファームで「火起こし体験教室」
伊那市西箕輪羽広の農業公園みはらしファームは20日、「せいの神(どんど焼き)」のイベントに合わせ、火起こし体験教室を初めて開いた。同地区の小学生、保護者ら約30人が参加。NPO森の遊学舎(東京)代表の大西琢也さん(32)が木の棒や板などを使って火をつくる方法を教えた。
「TVチャンピオン初代野人王」の大西さんが同施設を訪れるのは、昨年の「せいの神」の点火イベントに続き2度目。本年は点火イベントの前に体験教室を開くことになった。子どもたちはマッチやライターを使わず、昔の人たちの火起こしを体験し、火の大切さを理解した。
参加者たちは協力しながら、両手に挟んだ火きり棒を火きり板に押し当て、棒を回転させながら一生懸命、火種をつくった。出来上がった火種を麻糸で包み、息をそっと吹きかけるなどすると、一気に火は燃え上がり、歓声がわいた。
大西さんは「昔からのつながりのなかに自分たちがいることを感じるよい機会。大変だと思うことに挑戦すること、みんなで協力することを体験してほしい」と話していた。 -
伊那署管内の事業所に伝達表彰
第18回ヤングドライバークラブ(YDC)交通事故防止コンクールの伝達表彰が21日、伊那署であった。優秀クラブなどに選ばれた同署管内の3事業所の代表者が訪れ、小嶋惣逸署長らから表彰状を受け取り、一層の交通安全意識を高めた。
管内の優秀クラブはタカノYDC伊那(伊那市)、大明化学工業YDC(南箕輪村)の2事業所。このほか入賞したのは、メッセージの部優秀のタカノYDC伊那の池田香さん、ポスターの部優秀の信英蓄電器箔YDC(南箕輪村)の北原美香さん、同佳作の大明化学工業YDCの伊藤学さん。
コンクールは、交通事故防止に取り組む各クラブの活動結果で、県内の351クラブから最優秀3クラブ、優秀37クラブを決定。メッセージの部は応募165点から最優秀1点、優秀3点、佳作5点、ポスターの部は応募30点から最優秀1点、優秀3点、佳作3点を選んだ。
タカノYDC伊那の会長、池田拓馬さん(25)=箕輪町=は「長期休みの前など年2、3回、社内で講習会を開くなどして交通安全を呼びかけてきた。これからも活動を通じ、歩行者への気配りや飲酒運転根絶に努めたい」と話していた。
ヤングドラ竏茶oーコンクールの各部門で入選した事業所の皆さん -
かんながけプロに学ぶ 伊那東部中2年生
伊那市の東部中学校の2年生(7クラス、各40人)は地元の大工からのこぎりびきや、かんながけの技術を学んでいる=写真。「地域触れ合い学習」の一環。技術科の時間を使ってプロの技を体験しながら、それぞれが本立てなどの製作に取り組んだ。
学習は21縲・0日の5日間の日程で、上伊那建設労働組合の伊那大工、美篶、富県、手良の4分会計22人が学校を訪れ、7クラスの生徒を指導する。初日は、手良分会のメンバー4人が3組の子どもたちと交流を深めた。
かんながけは習得に3年以上かかる技術で、「余分な力を入れず、手でなく腰で引くのがコツ」などと指導。体験した飯島裕太君(14)は「はじめは難しかったが慣れてくると木くずがきれいに出てきて面白かった」と講師の手の動きを観察していた。
手良分会長の向山達雄さん(66)は「今は職人の数も減ってきている。みんなに少しでも興味を持ってもらい、ものを自分の手で作り出す魅力を知ってほしい」と話していた。
かんながけに挑戦する東部中の2年生 -
科学遊び教室
駒ケ根市立図書館は19日、科学遊び教室を市総合文化センターで開いた。市内の小中学生約40人が参加し、「電気クラゲ」と「空気砲」作りを通じて科学の面白さを学んだ。
指導に当たったのは東伊那小学校の小川清美校長ら数人の教員。「電気クラゲ」は静電気を帯びた塩化ビニールのパイプを手に持ち、細く裂いた軽いビニールひもの束を電気の反発を利用して空中にふわふわと浮かせるもの。児童らは電気クラゲをできるだけ長く浮かせておこうと、歓声を上げながらパイプを操っていた=写真。
「空気砲」の実験では、穴を開けた段ボール箱を強くたたくと、飛び出した空気の塊が数メートル離れたろうそくの火を消すほどの威力があることを確認。参加者は空気の力の強さを知ろうと、先を争って実験に取り組んだ。児童らは「学校の理科の時間ではやらないことばかりで楽しい」と話していた。 -
駒ケ根市町一区子ども会お汁粉会
駒ケ根市の町一区子ども会(小町谷秋子会長)は19日、今年最初の行事、お汁粉会を区内の赤須町地域交流センターで開いた。親子ら約90人が参加し、母親らが愛情こめて作った甘い汁粉をたっぷりと味わった=写真。子どもたちは「甘い」「おいしい」と言いながら無中になって汁粉をほお張り「たくさん作ったからいっぱい食べてね」との呼び掛けに応えて何杯もお代わりを繰り返していた。
汁粉ができるまでの間、子どもたちは紙芝居を見たり、数人ずつ集まってトランプやかるた、百人一首などで遊ぶなど、歓声を上げながら正月の一日を楽しく過ごした。
汁粉会は子ども会が創設された1975年の翌年から30年以上にわたって途切れることなく続いている正月の行事。時に雑煮会に形を変えながらも、毎年連綿と受け継がれてきている。 -
青少年福祉の集い
駒ケ根市社会福祉協議会は19日、青少年福祉の集いをふれあいセンターで開いた。市内の5小学校、2中学校と2高校の児童、生徒約120人が参加。各学校の代表1グループずつが代わる代わるステージに立ち、この1年間にそれぞれ取り組んできた福祉活動などについて発表した。
赤穂小学校4年4組は総合的な学習の時間で取り組んできた活動についてスライドを交えて発表=写真。お年寄りとの交流でオペレッタ『地獄のそうべえ』を上演して喜ばれたことについて話したほか、児童会祭りで体験した目隠しや車いすの感想を「車いすはうまく動かすのが難しかった」「障害のある人の気持ちが少し分かった」などと発表した。