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みはらしファームで五穀豊穣を願ってホンダレ様を飾り付け
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームは13日、五穀豊穣を願う小正月の伝統行事「ほんだれ様」を園内とれたて市場前に飾り付けた=写真。
かつては多くの家庭で小正月に飾っていたほんだれ様。その名前は「穂垂れ」に由来しており、米やアワ、ヒエなど、同地域で作られていた穀物の穂が垂れた様子を見立てている。
この日は同ファームのスタッフらが朝から集まり、事前に山から採取しておいた直径5センチほどの白木(コシアブラ、クルミ、カエデなど)を、約30センチ幅に切り、その木の半分だけ皮を削り、御幣約80本を作成。それを薪(まき)束に差し込まれた約4メートルのナラの木に、一つひとつ飾り付けた。
「何をやっているのですか」と、尋ねる観光客も多く、スタッフはほんだれ様の由来や意味などを丁寧に説明していた。
ほんだれ様は20日まで飾り、同日の午後1時から開くどんど焼きで焚(た)き上げる。 -
赤穂中同年会が設立総会
1982(昭和57)年度に赤穂中学校を卒業した男性の同窓会員らが今年厄年を迎えるのを機につくる赤穂中卒業生の同年会「57さくら会」(松井秀之会長)の設立総会が12日、駒ケ根市の文化会館で開かれた。卒業生403人のうち247人が出席し、懐かしい校歌を歌って会の設立を祝った=写真。松井会長はあいさつで「厄年を迎え、人生の大きな節目としてここに会を設立する。向上進取の気持ちを持ち続けること、責任を持つこと、感謝と恩返しの大切さを忘れず、地域の発展に貢献していこう」と呼び掛けた。
総会後に開かれたパーティーでは、出席者らが久しぶりに会った友人らと笑顔で昔話に花を咲かせるなど、恩師らも交えて旧交を温めた。
総会に先立ち、厄除けと物故者8人の慰霊の法要が市内の安楽寺で行われた。
同会は記念事業の一環として昨年12月、馬見塚公園内の児童遊園地に屋外用ソーラー電波時計1台(設置費込み約12万円)を寄贈したほか、同窓生が卒業した赤穂小、赤穂東小、赤穂南小、赤穂中には、それぞれ玄関用掲示板1台、パソコン用プリンター2台、綱引きの綱1本、折りたたみ式パイプいす24脚を贈った。いずれも約10万円相当。5月には駒ケ根高原一帯の清掃ボランティアも行う予定。 -
これからの観光について考える信州観光フォーラムが伊那市で開催
これからの観光のあり方について考える「信州観光フォーラム2008in伊那縲恍n域観光の展開と人材育成縲怐vが12日、伊那市の生涯学習センターであった。基調講演では、スイスに在住する傍ら、“観光カリスマ”として日本各地で講演活動を展開する山田桂一郎さんが、スイスの事例を交えながら地域に住む一人ひとりが地域の魅力を知り、その良さを伝えていくことや、人材育成が今後の観光の鍵となることを指摘。約300人の聴衆が集まり、上伊那地域の観光産業のあり方を模索した。
フォーラムは信州大学、伊那市の主催で開かれた。基調講演の講師を務めた山田さんは、観光客のニーズが多様化する現在、その地域の伝統や文化がそのまま生活の中に息づいている地域への観光ニーズが高まっていることを説明。「決して素材的なものの魅力だけではない。これは、『その地域らしさ』がいかに大切かということ」と語り、まずは地域の人たちが自分たちの生活に愛着を持ち、感動を伝えていくことが、ハード的なものでは対応できない観光の魅力の創出、リピーターにつながっていくことを示した。そのうえで、地域に精通した人材を育成の重要性を強調した。
また、県や市、農学部などで取り組む観光振興について報告もあり、農学部の唐沢豊学部長は、過疎化、荒廃が進む中山間地に眠る観光資源を掘り起こし、観光産業を発掘することで地域活性化を図ろうとする新たな取り組み「アルプス県ツーリズム」について紹介。こうした地域の魅力を発掘する人材を養成する場を同学部のコースとして導入し、そこで育った人材を再び地域に返し、観光振興に携わる人材育成をしていこうという構想を示した。
その後のパネルディスカッションでは、人材の重要性を再認識し、行政主導ではなく、民間主体の観光を確立しながら、各機関が連携、協力していく必要性を語り合った。 -
高遠町藤沢荒町で山ノ神講
伊那市の高遠町藤沢荒町で13日、「山ノ神講」があった。手作りの弓で矢を放ち、五穀豊じょうを願った。昨年まで男性のみに限られていたが、人口減で女性が初めて加わり、にぎやかな祭事となった。
荒町の貴船神社近くのほこらに、林業や農生産をはじめ、衣食住の守護神である「大山祇命(おおやまつみのみこと)」が祭られている。
講員数は10戸。男性がヨウズミの木で弓を、ススキで約40本の矢を作ってから、ほこらに出向いた。
参拝してお神酒を飲み、講員8人が「恵方(あきのかた)」の北北西に向けて数本ずつ矢を放った。
参加した講員のうち女性が半数を占め、男性から弓の引き方を教わりながら「当たーりー」の声とともに矢を飛ばした。
そのあと、講宴でいも汁などを味わった。
荒町には4つの「山ノ神講」があったが、現在は2つ。1912年からの記録が残っているが、別の山ノ神講の記録から江戸時代末期から続いているのではないかという。 -
JC新春会員大会
伊那青年会議所(JC)の新春会員大会が12日夜、伊那市内であった。会員ら約80人が出席。08年度の事業発表などがあり、1年のスタートを切った。
唐沢幸利理事長は「自分たちの価値観を磨き、正しい判断基準を持って、豊かな社会の実現に向けたい」とあいさつ。
スローガンに「一所懸命!まもろう地球、つくろう未来竏鋳n域のみんなで勇気ある一歩を踏み出そう、世界が変わる夢を見ながら」を掲げ、重点活動として▽地球環境問題対策の実践▽住民と企業が主体となって行政との協働による地域づくりを進めるためのローカルマニフェスト推進運動の実施▽食に感謝する心、他国を思いやる心をはぐくむ魅力ある人材育成竏窒ネどを挙げた。会員は伊那市、箕輪町、南箕輪村の52人。 -
し烈な舌戦スタート 駒ケ根市長選
任期満了に伴う駒ケ根市長選は13日告示され、いずれも無所属新人で、前市議会議長の北沢洋氏(56)=上赤須、元県教育次長の杉本幸治氏(58)=上穂町、元市議会議員の林高文氏(69)=中沢=の3人が立候補した(届け出順)。投票日の20日まで1週間。三つどもえのし烈な戦いが火ぶたを切った。
各陣営とも市役所で立候補の届け出を済ませ、北沢氏は北割一区の選挙事務所前で支持者ら約500人を集めて、杉本氏は三和森広場で支持者ら約400人を前に、林氏はJR駒ケ根駅前広場で約150人を集め、それぞれ力強く第一声(人数は各陣営発表)。支持者からの大きな拍手と声援を受けた候補者は笑顔で遊説カーに乗り込み、市内全域を回る遊説に出発した。
各陣営とも個人演説会や街頭演説、決起集会などで政策をアピールしていく。中原市長の後継者の立場を強調し、現市政の流れを継続したいとする北沢氏、県職員としての長い行政経験を生かした行財政改革を標ぼうする杉本氏、箱物行政から福祉重視の市政への転換を図りたいとする林氏竏秩B掲げる政策は三者三様。
市民は各候補の声をどう聞き、どう判断するか。20年間続いた中原市政への評価がどんな形で票に反映されるかも含め、短期決戦の行方が注目される。
12日現在の選挙人名簿登録者数は2万7554人(男1万3381、女1万4173)。 -
宮田少年剣道部初げいこ
宮田村の宮田少年剣道部(平澤武夫部長)は13日、新年の初げいこを村勤労者体育センターで開いた。小中学生18人の部員が厳しい寒さを忘れ、今年1年の気合も込めて竹刀を振るった。
凍るような床の上で、素振りや打ち込みに励んだ子どもたち。「面」「胴」と元気な掛け声が響き渡った。
同部には現在、小学生8人、中学生10人が所属している。
平澤部長は「一人ひとり目標を立て、中学生は段位に挑戦し、小学生は基本を身につけよう」とあいさつ。
部員を代表して中学1年の小田切広樹君が「振りや足さばきをもっと良くしたい」と新年の抱負を語った。
毎週土曜日が練習日。剣道に脈づく礼儀を重んじながら、心技体を磨く。 -
しし追いで地域の平穏迎え入れ、町一区で小正月行事
宮田村町一区で13日夕、小正月の伝統行事「しし追い」が行われた。子どもたちが棒で羽子板を打ち鳴らしながら、区内の各戸を訪問。玄関先で「しし追いの歌」を元気に歌い、地域の安全、無病息災などを願った。
午後5時前に約50人の小学生が集まり、数人づつの班に分かれて巡回。ヤナギやネムの木でつくった鵬遣棒(ほうやりぼう)をたたいてリズムを取り「ししやい、とりやい:」と独特の調子で歌を響かせた。
害を及ぼす動物を追い払い、豊作を祈願するのが由来。「鳥追い」とも呼ばれ、歌などが微妙に違いながらもかつては村内のかなりの地区で行われたが、途絶えた所も多い。
町一区では20年ほどの中断期間を経て、1995年に復活。育成会やPTAの協力で、子どもたちが主役の昔ながらの行事を今に伝えている。
ししを追ってもらった家庭は、子どもたちに菓子を渡すのが恒例となっており、その光景も各所でみられた。
14日は町二区で「しし追い」、町三区の河原町、駒ケ原では「鳥追い」の呼び名で同様に行う。 -
駒ケ根ライオンズクラブ新春祝賀例会
駒ケ根ライオンズクラブ(井口美義会長)は11日夜、08年の初例会と新春祝賀会を駒ケ根市のいわたやで開いた。会員ら約60人が出席し、和やかに新年のスタートを祝った。井口会長はあいさつで「現体制になって半年過ぎ、ようやく折り返し点を迎えた。残りはあと半分だが、正月の箱根駅伝のように、最後にゴールテープを切るまでは何があるか分からない。最後まで気を引き締めて頑張っていこう」と力強く呼び掛けた=写真。
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還暦祝実行委員会第1回
箕輪町の08年還暦祝実行委員会は10日夜、第1回会議を町文化センターで開き、役員と開催日などを決めた。
今年の還暦祝は3月2日、伊那プリンスホテルで開く。対象は1948年4月2日から49年4月1日までに生まれた町内に住所を有する人で、学年を基本とする。07年11月19日現在の対象者は483人(男性238人、女性245人)。
実行委員は80人。委員長は荻原利一さん。今後、役員会と実行委員会で詳細を決める。 -
高遠北小学校書き初め展示
伊那市高遠町の高遠北小学校(宇治正隆校長、70人)は10日、3年生以上が年末年始休業中に仕上げた書き初めの作品を各教室の廊下へ展示した。18日まで。
「雪の正月」の文字を書いた5年生。自分たちの作品を見て「難しかった」「・スの・スが大変だった」と筆を持ったときのことを振り返る。
3年生は「白いはと」、4年生は「元気な子」、6年生は「創造する心」の字を休み中にそれぞれ書きあげた。 -
JA上伊那役職員新年の集い
上伊那農業共同組合(JA上伊那)は11日、「JA上伊那役職員新年の集い」を伊那市民会館で開いた。約900人が参加した。
宮下勝義組合長はあいさつの中で、08年は支所の再編に重きを置くこと、組織の基盤強化、組合員の増強などの方針を述べた。組合員の増強については、3万人を目指していく(現在2万4千人)。
同組合長は最後に「県下ナンバーワンの農協を目指してみんなでがんばろう」と力強く参加者を激励した。 -
太陽光発電パネルリユース販売
自然エネルギー利用の発電事業を展開する駒ケ根市のネクストエナジー・アンド・リソース(伊藤敦社長)は太陽光発電パネルのリユース販売を始めた。20年前に製造されたパネル6500枚を一括入手して性能検査し、中古品としては異例の1年保証をつけた上で、市場価格の約半額の1枚9800円で販売する。
同社はその性能を証明しようと、駒ケ根市下平の同社太陽光発電リサイクルセンター敷地内にデモンストレーションのための発電システムを整備し、発電を行っている=写真。伊藤社長は「製造から20年たったパネルだが全体の8割は発電性能90%以上を維持している。パネルの寿命は40縲・0年ともいわれ、今後も長く使えるはず。廃棄されるはずの製品を再使用することで環境負荷の軽減にもつながる」と話している。
今回入手した中古パネルは1988年、北海道の上士幌町がトマトの水耕栽培農場のために設置した大規模発電システムのほぼ全数。3年間使用した後、農場閉鎖に伴い、倉庫に保管されていた。伊藤社長は「パネルは傷んでくると白濁して性能が落ちるが、寒冷な北海道にあったせいか状態は非常に良い」としている。
パネルはHOXAN社製のH竏・810で、外形寸法は縦95センチ、横42センチ、厚さ3センチで、質量6・1キロ。最大出力は48ワット。 -
仲仙寺「仁王門」本体完成 春にはしゅん工
老朽化に伴う1世紀ぶりの建て替え工事を進めている、伊那市西箕輪羽広の天台宗「仲仙寺」の仁王門の本体がこのほど、完成した。門は県宝である木造金剛力士像を安置するもので、07年8月から改築工事を進めてきた。あとは門に彫刻を取り付け、道路整備を終わらせ、4月までにしゅん工させる予定だ。
05年に県宝の指定を受けた金剛力士像は、室町時代の主流仏師の作。明治中期の建立と推定される仁王門は、これまでに改修を繰り返したが、雨漏りなどによる像への影響を心配し、06年春に総代会で新築にすることを決めた。事業費は檀家450戸を中心とした寄付で約4千万円。
新しい門は木造の本格的な一層式楼(ろう)門。かわらぶきだった屋根は、銅板ぶき屋根の入母屋作りとなり、規模はこれまでとほぼ同じの幅7メートル、奥行3・6メートル、高さ7・3メートル。また、門と参道の石段などを元の場所から南側へ2・4メートル移動した。
師田香雪住職は「県宝の仁王さまにふさわしい立派な建物ができた。先輩方が約500年間守ってきた仁王さまをこれからは新しい門で守り、後世につなげていきたい」と話している。
今後は総代会を中心に組織する建設委員会が門の完成を祝い、春から秋の間に「落慶法要」を開く予定だ。 -
上伊那教職員美術展 ベル伊那14日まで
第34回上伊那教職員美術展が12日、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった。小、中学校の美術科担当教諭らでつくる上伊那美術教育研究会(酒井照明会長)の主催。14日まで。
20縲・0歳代の会員30が一人、1、2点ずつの計40点の絵画やデザイン画、石こう像などを出品。夏の研修会や教職の合間をぬって制作した力作が並ぶ。会場には児童や生徒らが多く訪れている。
作品は油彩や水彩などで描かれた風景画や人物画のほか、コンピューターを使ったデザイン画などジャンルは幅広い。今回は工芸作品にも力が入り、シカを題材に鍛金した高さ1・8メートルほどの大作などが目を引いている。
会員の一人、亀井政昭教諭(伊那養護学校)は「私たちが日ごろ取り組んでいる成果を足を運んで見てもらえるとうれしい」と来場を呼び掛けている。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時30分まで)。 -
【洋画家 小松茂郁さん】
幼いころから絵を描くのが大好きだった。学校の教科書や手帳のほか、家のガラス窓などに手当たり次第描いていたため、客間への出入り禁止を言い渡されたほどだった。
「とにかくあらゆる物に描いていました。おかげで小学校の図工の成績は良かったですね」
進学した飯田高校でも美術班で絵を描き続けた。だが大学卒業後は仕事も忙しく、鼻の病気のせいで体調も思わしくなかったため、制作からは遠ざかっていた。
35歳の時、日展会友の画家、中島覚雄さん(故人)が駒ケ根で講座を開くことを知って入会。
「飛びついた竏窒ニいう感じでした。鼻の具合が悪いと何をしていても苦しくて、集中できない。言い訳に聞こえるのが嫌で人にも言えず、一人で苦しんでいたんです。子どものころから大好きだった絵も描く気にはなれなかった。だが中島先生の講座を知った時、絵に対する情熱が一気によみがえったんです。大げさなようですが、まさに人生の救世主のように思えました」
中島さんには当初から「何か独特のものを持っている」と高い評価を受け、いろいろと目をかけてもらった。指導をきっかけに、乾いた土が水を吸い込むようにさまざまなことを吸収し、急速に実力を高めた。だが、中島さんはある日突然「欧州に行くから」と言い残して去ってしまい、講座も自然消滅。
「残念でした。もう少し教えてもらいたかったが竏秩Bでも絵というのはいつかは自分のスタイルを確立しなければならないので、先生に頼ってばかりいては先に進めない。そういう意味ではちょうど良い頃合だったかもしれないですね」
最初はどういう絵がいいのか分からず、手探りで描いていたが、経験を重ねるに従って少しずつスタイルが固まってきた。
「自分の絵というのを早くつかむべき。やはり人まねでなく、信念や思いを自分なりに表現することが大切ですね」
その後、県展、県勤労者展など、さまざまな展覧会に連続入選するなど活躍。県高齢者展では県知事賞を受けた。
◇ ◇
主に静物を描くが「特にテーマは持っていない。ひらめきと思いつきで題材を決めています。タッチを効かせて自由奔放に描くことを心掛けていますが、実は意識しなくても自然と写実的でない描き方になってしまうんでうよ」。
「タッチが独特だ」「色が美しい」と評される反面、「いいかげんな絵で楽に描けそうだ」などと批評されることもあるというが「とんでもない。1枚の絵を完成させるというのはいつでも苦しいものです。絵描きはみんなそうだが、絵が良いのか悪いのか自分では分からない。私もたくさん描いてきたが、いまだに会心の作というのはないんです。入選しても『こんな絵で賞をもらっていいのか』と後ろめたい思いをする時さえあるくらいなんですよ」。
(白鳥文男) -
飯島陣屋で書初めと繭玉づくり
飯島町歴史民俗資料館飯島陣屋は12日、書初めと小正月の伝統行事繭玉づくりをした。
町内を中心に約20家族が参加、いろりばたで、飯島陣屋友の会の会員から、繭玉の言われなどを聞きながら、米の粉をこね、ゆで、もう1度しっかりとこね、手の平で丸め、まゆの形にした。
出来上がった繭玉はソヨギの木に飾ったり、もち帰り用に小枝に数個ずつさした。
子どもたちは「煙い、目が痛い」などと言いながらも、丁寧に丸めていた。
また、堀越康寛さん(教委職員)を講師に、書初めもあり、丁寧に墨をすり、手本を見ながら、「初夢」「合格」「新春」など好きな言葉や字を書いた。
最後に17日の「おにぎりの日」にちなみ、いろりで焼きおにぎりを作り、熱々をほおばった。 -
かるた大会、
中川村図書館(杉沢かおり館長)は12日、新年恒例のかるた大会を開いた。園児から小学生、大人まで約40人が参加、園児、小学校低学年、同高学年、百人一首の4グループに分かれ、5種類のかるたと百人一首を使い、2-3回戦の合計点で競った。
かるたは「犬も歩けば棒に当る」で始まる昔なじみの犬棒かるた、電車や汽車、飛行機などさまざまな乗り物が登場する「のりものカルタ」、「にんじん嫌いの忍者」など言葉の遊びが楽しいダジャレかるたなど。
子どもたちは職員が読み上げると、すばやく、札の上を視線を走らせ、「あった!」と手を伸ばした。中にはお手つきをし、1回休みになったり、同時に手を伸ばし、札の上に手を重ね、じゃんけんで決めるなど、白熱した展開になった。
各部門の優勝者は次のみなさん(敬称略)
▽保育園の部=大竹あやめ▽小学校低学年の部=山上琴未▽高学年の部=若林幸佑▽百人一首=大竹竜馬 -
駒ケ根市長選今日告示
任期満了に伴う駒ケ根市長選は13日、告示される。立候補予定者はいずれも新人で無所属の前市議会議長、北沢洋氏(56)=上赤須、元県教育次長、杉本幸治氏(58)=上穂町、元市議会議員、林高文氏(69)=中沢=の3人。ほかに動きはなく、三つどもえの激しい選挙戦となりそうだ。立候補の届け出は午前8時30分縲恁゚後5時まで。各陣営は届け出を済ませて選挙運動の7つ道具を持ち帰り、それぞれ市内で出陣式。候補者が第一声を上げて1週間の選挙戦に突入する。
投票は20日。市内22カ所の投票所で午前7時縲恁゚後8時まで(一部午後7時まで)行われ、午後9時に市民体育館で開票作業が始まる。
期日前投票、不在者投票は14縲・9日の午前8時30分縲恁゚後8時まで市役所2階の大会議室で行われる。
12日現在の選挙人名簿登録者数は2万7554(男1万3381、女1万4173)人。 -
雇用対策講演会
産・学・官が連携して地元の雇用対策に取り組んでいこうと昨年7月に設立された駒ケ根雇用対策協議会(会長・中原正純市長)は10日、雇用対策講演会を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。新卒学生の採用を検討している市内の企業経営者など約20人が参加し、愛知工業大学キャリアセンター課長の高島田孝之さんによる講演「最近の学生の就職活動の現状」を聞いた。高島田さんは「学生は就職情報誌の情報に振り回されているが、それは企業側も同様。Uターン希望者が8割くらいいるのに、地方の企業からの求人が大学にあまりこない。まずは求人を出してほしい」と話した。
講演に先立ち、山下善広理事長はあいさつで「初めての講演会。これを手始めに今後、若者のU、Iターン促進につなげていきたい」と述べた。 -
伊那市の東春近柔道教室 新柔道場開場式
伊那市の東春近公民館、東春近柔道教室は12日、同教室が本年から練習の拠点として使う新柔道場(旧東春近支所)の開場式を現地で開いた=写真。小中学生の所属生徒や保護者ら約40人が出席し、新たな決意を胸に柔道に励むことを誓った。
同教室は、東春近田原にあるJA上伊那東春近支所の倉庫を柔道場として使い、1987(昭和62)年から活動。しかし、同倉庫は老朽化が進んでいるため、同市の協力を得て、旧東春近支所事務室を柔道場として使えることになった。
神事の後、久保村清一公民館長が「地元で続けたいとの保護者の熱い想いが叶った。ここで心身ともに立派な子どもが育つことを期待する」とあいさつ。伊藤信一保護者会長は「寒くて、おっくうになる季節だが、子どもたちが練習に参加できるよう送り迎えなどの協力を」と呼びかけた。
決意表明では、教室の生徒代表として伊藤航平君が「素晴らしい柔道場ができてうれしい。これからも一生懸命練習して強くなりたいと思う」と意気込みを語った。 -
かま塾で小学生が凍りもち作り
南箕輪村神子柴の小・中学生を対象にした「かま塾」で12日、凍りもち作りがあった。小学生4人が参加し、地域のボランティアと一緒にもちをつき、切ったもちを障子紙で包むなどした。
「凍りもちは、戦前は子どものおやつだった。昔のことを子どもたちに伝えたい」と、昨年から年間計画の中に取り入れている。
うすと杵で子どもたちも順番に5升のもちをつき、伸したもちを冷ました後に長方形に切り、1つずつ障子紙で包んだ。
6つずつひもで縛ったもちは、3月ころまでボランティアの家の軒先につるし、凍りもちが出来上がったら、かま塾で食べるという。
この日は凍りもち作りのほか、小正月行事で、カヤの先にもちをつけて稲穂も作った。子どもたちは、たこ作りやこま回し、羽根つきなど正月遊びもし、皆でついたもちも、あんこときなこで味わった。 -
公正な入札を実現する伊那市民の会、住民訴訟提訴へ
伊那市の土地開発公社の入札方法の不当性と、土地開発公社に、公金を支出する市の責任を問う住民監査請求を求めた「公正な入札を実現する伊那市民の会」(若林敏明代表)は11日夜、緊急総会を開いた=写真。集まった25人の請求人に対し、若林代表が2件の住民監査請求が却下されたことを報告。今後の方針について検討した結果、今回の却下を不服として伊那市長である小坂樫男氏を相手取って住民訴訟を提訴し、損害賠償などを求めていく方針を固めた。伊那市で住民訴訟が行われるのは初めて。若林代表は「改めて身の引き締まる思い。訴訟の必要性もみんなで確認できた。訴訟によって事実が解明されることが公正な入札制度が実現される一歩」と語った。
提訴は伊那市に対して求めた住民監査請求に絞る方針で、今後は、市に対する監査請求で請求人となった149人全員に訴訟に参加してもらうことを目指す。18日までに委任状を集め、予定では22日に訴訟を提出する。
この日、若林代表は「残念な報告をしなければならない」として、2件の請求が却下となったことを報告。「見積もり入札とは何なのか、依然して不透明のまま。公正で適正な入札のためには、過去もうやむやにせず、正していくことが必要ではないか」と訴えた。また、同会の代理人である松村文夫弁護士は「公社はともかく、市の違法、不当については監査もせず、門前で却下するのはひどい。裁判は公判廷で行われるため、今度は相手も言い分を出さなければならなくなる。正々堂々と訴訟をやるべき」とした。 -
酪農家の挑戦竏衷繹ノ那の現場から竏・
飼料価格の高騰に伴う経営危機に、自給飼料の面から対抗策を打ち出す酪農家の姿がある一方、牛乳そのものの質“乳質”を高めることが、この危機を脱する一つ方法になると考える酪農家もいる。
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宮田中生徒会引き継ぎ会
宮田村宮田中学校は11日、3年生から2年生への生徒会引き継ぎ会を開いた。会長を小田切昂軌君から、選挙で昨年のうちに選ばれた吉水大介君にバトンタッチ。週明けから2年生が主体となって生徒会を運営していく。
新旧の正副会長、書記、会計、12ある委員の役員が出席。
吉水新会長は「全校参加の生徒会を築いた先輩方の良い所を吸収し、より良い学校にしていきたい」とあいさつした。
さっそく執行部、各委員会ごとに事務的な引き継ぎも行われ、2年生は責任の重さを痛感しながら、活発な生徒会にしていこうと3年の先輩から手ほどきを受けていた。 -
小学校始業式
伊那市内の小学校で8日、3学期の始業式があった。
長谷小学校(原孝寿校長)の始業式では、1、3、5年生の6人が代表して3学期の目標や抱負を発表。
「2学期にみんなでアズキを作ったので、3学期はそれを使ってあんこを作りたい」「2学期は学校から帰るとすぐ寝ていたので、学校から帰ってもすぐ寝ないようにしたい」「ロッカーや引出しを整理整頓する」「たくさんの友達と話したい」などの決意が聞かれた。
原校長は「今年という白い紙にみなさんがどんな絵を描いてくれるか楽しみ。友達を大事にして豊かな心の良い3学期にしてください」とあいさつした。話の中で、原校長が「冬休み、家のお手伝いはどうでしたか。できた人」と聞くと、児童たちは次々と元気に手を上げていた -
箕輪ミニバスケットボールクラブ北信越大会結果報告
箕輪町にある「箕輪ミニバスケットボールクラブ」は昨年12月22、23日に富山県で開かれた北信越ミニバスケットボール大会に出場。予選リーグで敗退した。8日、主将の唐沢恵介さん、副キャプテン田中壮汰さん、田中和樹さんらが同町役場を訪れ平沢豊満町長と小林通昭教育長に大会の結果を報告した。
唐沢さんは「残念ながら決勝には残れませんでしたが、他県のレベルの高さを目の当りにして、励みになりました。これからは全国大会を目指してがんばって練習して北信越大会で負けたところにも勝てるようにしたい」と報告した。
平沢町長は「大変良い経験をしたので、がんばってください」と激励した。
北信越大会は全12チームが4ブロックに分かれて予選リーグを行い、勝ち進んだ4チームが決勝トーナメントを戦った。箕輪ミニバスケットボールクラブは定塚ファイアーズ(富山県)、中条ミニバスケットボールスポーツ少年団(新潟)と予選リーグを行った。初戦の定塚との試合は39対36で箕輪が勝利したが、2試合目の中条戦では43対30で敗北。決勝トーナメントには箕輪、定塚両チームに勝利した中条が駒を進めた。
選手たちは「雰囲気にのまれてしまいあまりいいプレーができなかった」「みんな強いチームだった」と大会を振り返る。
26、27日には全国選抜長野県ミニバスケットボール大会が長野市で開かれる。昨年11月に行われたパナホーム東海杯長野県ミニバスケットボール選手権大会での上位8チームが出場し、全国大会への出場かけて覇を競い合う。同県大会で優勝した箕輪ミニバスケットボールクラブも出場。全国を目指す。 -
伊那技術専門校伝達式
南箕輪村の伊那技術専門校は9日、資格試験などの合格者への賞状伝達式を開いた。今年度、技能検定や情報処理技術者試験などに合格した生徒たちが、石川秀延校長から賞状を受け取った。
伊那技専は企業のニーズに応えるため国家資格の技能検定受検を積極的にカリキュラムに取り入れている。特にメカトロニクス科は「数値制御旋盤作業2級」「普通旋盤作業2級」「電気系保全作業2級」の受検を必須としている(在校中に3級合格者は受検資格が得られる)。技能検定2級取得を必須受検として3種目取り入れている教育機関は全国的にも珍しいとのこと。
石川校長は「資格取得が一番良い中間目標になる。自分を高めていく大きなエネルギーになるのではないかと思う」と話す。
伊那技術専門校では平成20年度生の2次募集を受け付けている。18日まで(選考日28日、合格発表2月7日)。詳しくはホームページ(http://www.inagisen.ac.jp)を参照。
また21日には同校の見学説明会を予定している。(1)午後1時30分縲・2)午後6時30分縲怐B
問い合わせは、伊那技術専門校(TEL72・2464)へ。 -
高遠さくらホテル写真コンテスト受賞者決定
高遠さくらホテルが昨年2縲・2月に募集していた写真コンテストの受賞者が決まった。
同コンテストには高遠さくらホテル近辺を撮影した作品約30点の応募があり、その中から特選1点、支配人賞2点、ホテル賞5点が選ばれた。
特選を受賞した向山世男さんの「そば畑とさくらホテル」は、一面に白い花の咲くそば畑の奥に、深緑の山を背に高遠さくらホテルが建っている。
受賞者には無料宿泊券(特選)、無料食事券(支配人賞、ホテル賞)が贈られる。また応募作品は高遠さくらホテルのロビーに展示されている。
受賞者は次のみなさん
▽特選=向山世男さん▽支配人賞=牧野翼さん、北村顕彦さん▽ホテル賞=伊籐光広さん(2点)、北村顕彦さん(2点)、加籐平治さん竏秩B -
高遠、長谷地区交通安全祈願祭
高遠地区交通安全協会(長谷地区も含む)は12日、交通安全祈願祭を伊那市高遠町の鉾持神社で開いた。会員や伊那警察署員など約40人が参加した。代表者たちが玉ぐしを奉てんするなどして今年一年間の交通安全を祈った。
高遠地区交通安全協会の前田茂会長は「昨年は目標としていた交通死亡事故ゼロを達成できた。今年も同様の目標を掲げていきたい」とあいさつした。
最後に、車で足を運んだ出席者もいることから、お神酒(みき)の代わりに甘酒で乾杯し、祈願祭を締めくくった。