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東春近小4年生「りんご学習」感謝の会
伊那市の東春近小学校4年生を対象とした「りんご学習」のまとめの会が29日、同小学校であった。「感謝の会」と題し、1年間の学習に携わった同地区田原の農家、伊藤一路さん(80)と妻の豊子さん(76)を招き、児童たちが作ったリンゴケーキを一緒に味わった。
4年生(2クラス、62人)は昨年の4月縲・1月、農家の苦労を知るため、伊藤さん夫婦の果樹園で摘果や収穫作業を3度体験した。昨年11月は、児童たちが大きく成長したりんご(品種・ふじ)を丁寧に摘み、伊藤さん夫婦とともに喜びを実感した。
果樹園のりんごを使って調理したリンゴケーキを食べ、「上手に作れていておいしかった」と一路さん。子どもたちからの寄せ書きなどのプレゼントもあり、伊藤さん夫婦は笑顔で受けとっていた。
子どもたちは「大事なりんごを私たちに任せてくれてありがとうございます。これからも頑張ってください」と感謝。一路さんは「子どもたちは1年間よくやってくれた。今後も体が元気な限り、りんごづくりを続けたい」と話していた。
子どもたちからプレゼントを受け取る伊藤さん夫婦 -
小学生防火作品コンクール審査会
伊那防火管理協会は28日、伊那市の伊那公民館講堂で、伊那消防組合管内の小学生を対象とした「防火作品コンクール」の審査会を開いた=写真。ポスター、書道の部の各最優秀賞1点ずつなどを選んだ。
防火意識を高めるためのコンクールで、ポスター、書道、作文の部門に管内の小学4縲・年生から計459点の応募があった。この日は、協会関係者や小学校教諭ら7人が審査し、両部門の最優秀賞のほか、優秀賞(ポスター20点、書道21点)を決めた。
各部門の入賞作品の発表は後日あり、ポスターと書道の入賞作品を「春の火災予防運動」期間中(3月1縲・日)、伊那消防署などなどで展示。作文の部は2月上旬に審査し、入選作品を同期間中、有線放送で発表する予定だ。
それぞれの最優秀賞作品はポスターに作成し、管内の事業所などに配布する。 -
観光事業関係者を対象とした観光講演会開催
伊那市のふるさと大使で旅行案内書「ブルーガイド」の編集などに長年携わってきた森田芳夫氏=写真=を迎えた「観光講演会」が29日、伊那市内であった。市町村、観光協会の担当者など約40人が参加。森田氏の話を聞きながら、上伊那地域の観光振興について考えた。
上伊那広域連合、上伊那観光連合が企画した講演会で、森田氏は観光パンフレットの編集、公共の宿泊施設のあり方の2点について各地の事例を参考にしながら提言。現在上伊那広域連合が作成している観光パンフレット「上伊那」については、「上伊那というマイナーな地名を用いていては、全国でどう響くかが問題」とし、より、知名度の高い“伊那路”“伊那谷”などといった言葉に置き換えることなどを提案した。また「パンフレットの主たる役割はいかにして人を誘うかだと思う」とし、見る人にインパクトを与え、行ってみたいと思わせるような表紙とするには、よりシンプルな素材で、「上伊那」という地域を出していくことが重要であることを指摘した。
また、公共の宿泊施設の役割については、長年宿泊施設についての編集に携わってきた仲間の意見を参考に「宿のマネージャーや従業員が現地のことを熟知し、訪れた人に積極的に地域の情報提供をしたり、丁寧な対応をしている宿ほど、客は好感を感じている」と説明。一方、電話やフロント対応の悪さなど、ちょっとした対応の悪さからほとんどのクレームが発生している事実も紹介し、「設備の不備などでクレームが始まる訳ではなく、対応がしっかりしていればクレームは避けられる」とした。 -
アトピー、アレルギーの集い
アトピー、アレルギーの子どもを持つ上伊那の保護者らでつくるサークル「たんぽぽの会」(武田晃子会長、20人)と県看護大学小児看護学講座は27日、第10回講座として「アトピー、アレルギーを持つ子どもと親と支援者の集い」を駒ケ根市の県看護大学で開いた。会員など約20人が集まり、飯田市の矢野こどもクリニック院長矢野秀実さんや管理栄養士、保育士など4人の話を聞いたほか、参加者同士で情報交換するなどしてアトピー、アレルギーへの理解を深めた。
矢野さんは食物アレルギーの起こるメカニズムや症状について「子どもの場合、多くは加齢とともに軽くなる」とした上で、治療と予防法などについて詳しく説明した=写真。 -
お産勉強会
医師不足により昭和伊南総合病院で4月から産科が休止されることを受け、市民有志でつくるグループ「安心して安全な出産ができる環境を考える会(in駒ケ根)」は30日「よりよいお産のための勉強会 助産師さんを活用しよう!」を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。伊南地域の男女約40人が参加し、助産師の川手幸子さん、真木喜子さん、小林まゆみさんらとの対話や質問を通じて、お産のあり方と助産師の活用方法などを考えた=写真。参加者からは「医師確保が第一だが、病院、助産師、地域行政が協力し、連携していくことが安全、安心なお産につながる」などの意見が出た。
出産を控えた娘が大阪にいるという女性は「できれば里帰りで生ませてやりたいが、希望はないのか」と昭和病院勤務の助産師らに質問。助産師は「昭和は駄目だが、ほかの病院や助産院で出産できる」と回答した。助産院で出産しようとしたがなかなか生まれず、病院で出産したという女性は「出産は何が起こるか分からない。万一の場合に備える意味で病院との連携も大切」と体験を話した。助産院で2人目の子を出産した女性は「1人目は病院でだったが、苦しい思いをして二度と生みたくないと思った。助産院は病院とは全然違って自然な雰囲気で、精神的にも妊娠中の体調面からも大変よかった」と話した。 -
輝く!経営者~新たな挑戦~ 日本創健 舘内修一社長
株式会社日本創健
◆本社/駒ケ根市赤穂8754
◆創業/1990年
◆資本金/1000万円
◆従業員/10人
◆TEL/0265・82・3600 FAX/0265・82・5177
《組織の若返り》
肌トラブルなどを改善する馬油(ばあゆ)商品と・ス中国に伝わる長寿の神果・ス羅漢果(らかんか)から作る健康飲料水を製造販売する日本創健を本紙・ス輝く経営者・スシリーズで紹介したのが05年2月。その後、組織は大きく変わった。
創業者として異彩を放った舘内宗雄氏は07年7月に会長になり、長男で専務兼製造部長だった修一氏(38)が社長に就任。その8カ月前の06年11月には、宗雄氏の長女で日本創健企画部長の希美子氏(40)を社長とする新会社エヌエス・プランニングが立ち上がった。若返った日本創健と、ペット向け馬油商品を製造販売するエヌエス・プランニングの新たな挑戦が始まっている。
《馬油の需要は冬がピーク》
古くから家庭常備薬としても愛用されてきた馬油。アトピー性皮膚炎などの肌トラブルを改善することで知られる。日本創健の人気商品「ナチュラル馬油」の原料は放牧馬のたてがみ下部(こうね)の脂肪だけを使う。1頭からわずかしか取れない。この馬油には皮下組織の血行を促進し、新陳代謝を活発にする「α竏茶潟mレン酸」が豊富に含まれる。
冬季は肌トラブルが増え、馬油の需要も増加。この時期の売上が年間の業績に大きく影響する。社員の動きもきびきびしたものになり、新社長自ら午前5時に製造現場に立つ時もある。
新社長は製造と並行して新商品の研究・実験もする。「温度調整をちゃんとしないと違う商品になってしまう。気候の影響も受けるので、実験中は目が離せない。とにかく時間の勝負」
馬油のほか、馬油を加工したローション・クリーム・せっけんや、馬油関連商品など、アイテムは確実に増え続けている。同社製品の利用者は固定客がほとんど。それら多くの愛用者の意見を聞きながら「こういうのを作ろうか」と研究する。
自社ブランドのほか、PB(プライベート・ブランド=流通業者が企画した製品を外部の製造業者に生産させるブランド)商品の製造も行う。依頼主の仕様書に沿って改良実験を繰り返し、1縲・年かけてようやく完成するものもある。だが、依頼主がそれを気に入って商品化してくれるとは限らない、厳しい世界だ。
《社長の重責を担って》
社長の重責を引き受けたが、「何が変わったということは、特にない。肩書きは代わったが、やっていることは同じ」と、淡々と語る新社長は、原料管理のため、できるだけ現地視察に行くことを心掛けている。昨年6月にはハーブ仕入れ先のオーストラリアを訪れ、11月末にも、馬油と並んで同社の主力商品になっている「羅漢果」の栽培地・中国桂林を視察。「自分の目で確かめて仕入れたい」と強調する。
「会社をそんなに大きくするつもりはない。能力もないし、目も届かなくなってしまう。大量生産はしないし、出来ない。身の丈の経営をしていく」
「企業の信用は今の売上ではない、何年続いているかだ竏窒ニ、ある人に教えてもらい納得した。長く続けられる会社にしたい」
父親の宗雄氏と共通した経営の姿勢が言葉の随所にうかがえる。
一方で「商品あっての日本創健。あまり合理性は求めず、商品の良さを追求していく。会長が作り上げた良いものは壊さず、時代のニーズに合った形でそれを発展させたい」との思いも強い。「やりたいことはいっぱいある。今後・ス共同・スの方向も考えている」 -
駒工生が企業で検定準備
国家検定の「機械検査3級」を受験する駒ケ根工業高校(本間秀明校長)の生徒3人は29日夕、学校よりも測定施設が整っていることなどから駒ケ根市内の精密機器製造、コガネイ駒ケ根事業所の検査室で受験に向けての測定練習を行った。
機械検査は、複雑な形をした金属製の「サンプル」の各部分の寸法をできる限り正確に測定する技能を認定するもので、同校からは初めての受験。検定は学科と実技があり、実技は2月2日に行われる。地元製造業者などでつくるテクノネット駒ケ根の仲介とコガネイの好意により、学校外での事前練習が実現した。
3人の生徒はノギスやマイクロメーター、各種のゲージなどの測定器具を手に持ち、同社社員の資格者のアドバイスを受けながら、本番さながらの真剣な表情で測定の練習に取り組んでいた=写真。
本間校長は「地元の企業がこうして学校の活動に協力してくれるのは大変ありがたいこと。期待に応えられるよう、さらにレベルアップを図っていきたい」と話している。 -
花ろまん32
寒中に咲く花は凛として気高い。名もなき雑草でもいとおしい-。立春まで後4日、寒さは今が底。ものみな枯れて、あるいは雪の下でじっと春を待つ。しかし、日当たりの良い土手では、タンポポやホトケノザ、オオイヌフグリが咲き、落葉樹の下ではスノードロップが白く可憐な花をつける。
上伊那の南端、中川村渡場からは梅の便りも届いた。日差しは日毎伸びているが、まだ冬の真っ只中。雪は降るし、風も強い、それでも春はゆっくりと、そして確実に訪れる。今回は厳しい寒さの中で咲く花を特集した(大口国江)
◇福寿草 別名元旦草。「福寿」というめでたい名前を持ち、迎春花として珍重される。
キンポウゲ科の多年草。多数ある花弁は黄金色で光沢があり、陽が射すと輝く(中川村渡場)
◇白梅 「梅1輪いちりんほどのあたたかさ(嵐雪)」。竜峡小梅の産地、中川村渡場の梅林では、白梅が2、3輪とほころび始めた。百花に先んじて、高い香気を放って咲く白い花は、清澄の空に映え、凛として気高い。
◇スイセン 駒ケ根市の光前寺参道に植えられた、衝撃的に早いという名を持つ「ラインベルト アーリー センセーション」のつぼみが伸び始めた。まもなく、黄色のラッパ状の花を咲かせる。
東伊那の道路沿いに植えられた日本スイセンはもう花の色が見え始めている。今年は降雪が少なく、きれいな花が見られそうだ。
◇スノードロップ 「ユキノハナ」「マツユキソウ」とも呼ばれる。アダムとイブがエデンの園を追われた時、天使がイブを元気づけようと、雪に触れ、スノードロップに変えたという悲しい言い伝えがある花◇冬のクレマチス 壁を伝って、滝のように葉を広げ、ベル状の花を付けているのがコンナネンシス。内側に赤紫色の絞りがある花はシルホサフレックレス(駒ケ根市北割、手作りガーデン喫茶プチ)◇ツバキ 椿は木へんに春と書き、春の代表的な花木の1つ。一足早く、春の訪れを告げている(飯島町南町)
◇菜の花 アブラナ属の総称、花を賞美する菜の意味。黄色の十文字花を咲かせる(中川村渡場)
◇タイワンヒメサザンカ 台湾原産の低木、琉球列島の固有種。花は直径2センチと小ぶり、花弁の外側にはピンクのぼかしが入り、ほのかに甘い香りを放っている(中川村渡場)
タイワンヒメサザンカと花のアップ
◇ネコヤナギ 固い殻を破り、銀白色の花穂をのぞかせ、「春近し」を感じさせる春の使者。近年、ピンクの花をつける園芸種ピンクネコヤナギも人気。
##(写真)(13)
花屋の店先に並ぶピンクネコヤナギ
◇マンサク 「まず咲く」「豊年満作」から名付けられた落葉小高木。だ円形の葉に先立って、しんは褐色、黄色の細い花びらの花が咲く(駒ケ根市上穂町)。
##(写真)(14)
◇ロウバイ 別名唐梅、ろう細工のような透きとおった花は芳香を放つ。淡黄色の花弁の中央部分が暗紫色になっているが、この部分が黄色の花もある(中川村大草)
◇タンポポ、オオイヌフグリ、ホトケノザ
日当たりの良い土手には、ルリ色の星屑のようなオオイヌフグリ、光集めて輝くタンポポ、よく見るとピンクの愛らしい花は春の七草の1つ、ホトケノザが見られる(飯島町)。
##(写真)(17)タンポポとオオイヌフグリ
##(写真)(18)ホトケノザ
◇フキノトウ フキのつぼみ、食べるとほろ苦く、早春の味覚。フキは「富貴」に通じ、正月の鉢物にも珍重される(駒ケ根市福岡)
◇シバザクラ 陽春4月には白や濃いピンク、薄紫のじゅうたんで彩られ、シバザクラの名所となる中川村柳沢の土手だが、今は白花の中にわずかにピンクの花が混じる。 -
農林漁家民宿おかあさん100選の一人にみらい塾の市ノ羽幸子さんが選ばれる
農林水産省、国土交通省は29日、地域の素材を生かしたもてなしで農林漁家民宿を営む女性100人を選ぶ「農林漁家民宿おかあさん100選」の第1弾を発表し、伊那市長谷黒河内で農家民宿「蔵の宿 みらい塾」を営む市ノ羽幸子さん(60)が最初の20人の一人に選ばれた。一夜明けて30日、市ノ羽さんのもとには祝福に訪れる人たちや電話によるメッセージが相次いで届き、市ノ羽さんは「驚いている。支えてくれる人たちがいたから、できたこと。自分が嬉しい時に、一緒に喜んでくれる人がこんなにもいてくれることは嬉しい」と喜びを語った=写真。
取り組みは良質な農林漁家民宿の拡大、地域活性化などを目的とするもの。25の道県から推薦のあった42人の中から▽都市住民などとの交流を積極的に推進している▽農林漁家民宿おかあさんのイメージに即している竏窒ネどといった選定基準に合致した女性20人を選出した。
市ノ羽さんは農家民宿を始めて11年目。自宅の蔵を改装し、そこを宿泊場としているほか、囲炉裏(いろり)を囲んで食べる手作りの郷土料理、昔ながらのたたずまいなどが、訪れた人の心を和ませている。また、何よりも、いつも笑顔で訪れる人を迎え、帰る時にはその元気を分けてくれる市ノ羽さんの人柄そのものに魅力を感じる人も多く、リピーターが後を絶たない。
市ノ羽さんは「自分のうちに帰ってくるような感覚の民宿をやりたいと思って、自分も楽しみながらやってきた。若くなっていく訳ではないので、今までと同じようなスタイルでやっていければいいかな」と話していた。 -
伊那市用地選定委員会小委員会、「住民の理解度」を評価する方法定まらず
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を決めるため、候補地の適正を判断する評価項目の検討をしている伊那市用地選定委員会の小委員会が30日、市役所であった。「評価方法が公平性に欠ける」と指摘があった経済性に関する項目の点数評価方法については、用地にかかる造成費と道路整備費を分けて点数化。それぞれの標準値を決め、それより安くなる場合は加点、高くなる場合は減点していくが、最大でも33点差しか開かないようにした点数配分の方法を全体会に提案することになった。一方、「点数評価はしないが何らかの評価が必要」としてきた「近隣住民の理解度」については▽住民アンケートの実施▽公聴会の開催▽一定の期間を設け、住民から意見を募る竏窒ネどといった案が浮上したが、それを具体的にどのように評価に組み込れていくかまでは決定できずに終わった。
経済性に関する項目は、用地費、道路費とも、最大、最少を除く11地点の平均金額を基準値とし、そこに標準点(用地費は15点、道路費は10点)を配点する。造成費がその基準値より安くなる場合、標準点に加点され、高くなる場合は減点される仕組み。最大で46点の点数差が開くことになるが、前回提案した方式の最大点差87点よりは大幅に縮まった。
一方、住民の理解度に関する項目については「住民の聞くという意味でもアンケートは重要」とする意見もあったが、それを具体的に評価する方法が見当たらず、結局、住民の意見を聞く3つの方法を全体会に提案するだけになった。
評価項目に関する小委員会決定事項は、詳細評価項目45のうち、27項目(2項目を1つの項目として評価するものを含む)を点数評価し、該当がなかったり、ほかの評価項目と内容が同じなどといった12項目を評価から除外。また、現在の候補地の中に該当地区がない2項目は、最終確認の段階で実際に該当がなければ、評価項目から除外する。 -
はらぺこ保育園で本格ピザ作りに挑戦
伊那市富県北福地の自由保育園「山の遊び舎はらぺこ」の園児らが29日、自分たちで作った小麦粉を使って本格的なピザ作りに挑戦した=写真。
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次回選からの議員定数は「21人」
伊那市議会の議員定数問題特別委員会(中村威夫委員長、8人)が30日開かれ、次回改選からの議員定数を現行の26人から5人減らし「21人」とする案にまとめた。「22人」「24人」とする意見も出たが、市民の意見で多かった「21人」を尊重した。2月6日、市議会全員協議会で報告する。
これまで区長や地域協議会、各種団体などとの懇談などを踏まえ、定数について討論。
人口10万人都市の飯田市が特別委員会で次回改選の定数を23人で合意していることから、7万人の伊那市で「23人以上は、住民感情から理解が得られない」とおおかたの委員が判断。
住民から「21人」以外の意見もあり、激変緩和のため、21縲・4人の中間案として「22人」を審議対象に含めた。しかし、市民に「21人」「24人」の2案を示して意見を募った経過から、最終的に2案のうち、市の行政改革大綱の職員削減計画を準用し、現議員数の20%を削減する「21人」と結論づけた。
中村委員長は「民意を尊重した結論であると思う」と話した。
市議会3月定例会で委員長報告し、最終日に議員定数を改正する議員提出議案を出す予定。
議員定数は、合併協議で「2期目以降は削減の方向で検討する」ことになっており、一昨年6月に特別委員会を設置。市民の意見を踏まえながら議員定数の削減を検討した。 -
南箕輪村特別職報酬等審議会
村長が白紙諮問南箕輪村は30日、村特別職報酬等審議会を役場で開き、唐木一直村長が08年度の村議会議員の報酬額と村長および副村長の給料額の改定について白紙諮問した。
唐木村長は、「村の税収は比較的良好だが、財政状況は引き続く地方交付税及び補助金の削減に加え、原油高などの影響により法人村民税の減収が懸念され、08年度も依然厳しい財政運営を強いられると見ている。経済状況、郡下や類似団体の状況を加味してご審議いただきたい」とあいさつした。
委嘱を受けた委員は7人。会長は区長会長の加藤忠秋さん、職務代理は村商工会長の田中秀明さん。
本年度の状況は、村長、副村長、教育長は附則改正で5%引き下げ、議員の報酬月額は本則改正で約10%引き上げている。
答申期限は22日。 -
南箕輪村南原
送水管破損で流水南箕輪村南原の広域農道と村道8号線の交差点、南原信号機付近で30日、下水道工事により上伊那広域水道用水企業団の送水管が破損し流水、広域農道の一部が通行止めになった。夜には復旧工事を終え、通行止めを解除した。破損による断水被害は出ていない。
南箕輪村発注の公共下水道工事。村によると、広域農道に埋設している企業団の送水管の下に下水道管を埋設するため、道路を掘り返さず土中を掘り進める推進工法で工事をしていたところ、送水管を破損し午前10時ころ道路に水が流れ出した。広域農道を一部通行止めにして送水管を補修し、道路を埋め戻して復旧した。 -
【記者室】探検で防災を考える
箕輪町のガールスカウト長野県第34団ジュニア部門が、小学生のぼうさい探検隊マップコンクールで「わがまち再発見賞」を受賞した。06年7月豪雨災害をテーマに、災害の復旧工事現場などを探検した結果をマップにまとめた▼探検は好きだから-と楽しんで活動したジュニア部門の6人。改めて災害の怖さを知り、防災について考え、「スカウトからのお願い」として、日ごろからの避難訓練参加、災害時の声の掛け合いと助け合い、地区ごとの防災マップの活用を地図に書き込んだ▼今回のように子どもたちが楽しみながら、身近な問題として防災を考えることは重要に思える。さらに、子どもの目線から見た防災について広く住民に報告できる機会があるといい。(村上裕子)
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気軽に利用できるギャラリーを商店街に、村内有志が空き店舗を活用
宮田村南割区の木工業三浦敏夫さんら村内の有志が3月初旬をめどに、中心商店街の町2区仲町の空き店舗を使って、誰もが気軽に作品を展示したり販売ができるギャラリーを開設しようと準備を進めている。「商店街にはシャッターが閉まっている店もあり寂しい。さまざまな人が交流できるスペースにして、活気を出すきっかけにもなれば」と賛同者を幅広く募っている。
店舗は約30平方メートルで、1平方メートルほどの区画にして出展希望者に貸し出す計画。木工や陶芸、絵画など多彩な手づくり作品を主に考えている。
気軽に利用できるよう、1区画あたりの月額使用料は千円ほどを予定。
「作品などを発表したくても機会や場所に恵まれない人も多い。村内にも色々な才能を持っている人も多く、発表の場になれば」と三浦さんは話す。
さらに中心商店街という立地条件を活かして、さまざまな情報が発信できるギャラリーにしていきたい考え。
遊具を置いたり、畳みを敷いたくつろぎげる場所も設け、子どもから大人まで自由に立ち寄れるスペースにしたいと夢はふくらむ。
現在は、三浦さんらが店舗を改装中。床と壁にはヒノキを敷きつめ、あたたかみのある空間になりそうだ。
出展などに関する問い合わせは三浦さん090・3142・3691まで。 -
園児とお年寄りが豆まき交流
節分を前に30日、宮田村東保育園と隣接する村社会福祉協議会デイサービスセンターの豆まき交流会が始まった。手づくりの鬼の面をかぶった園児たちが、センターを訪問。利用者のお年寄りたちと豆を食べるなどしてふれあい、伝統の行事を一緒に楽しんでいる。
この日は年長ゆり組の子どもたちがデイセンターへ。
チビッコ鬼の登場に、おじいちゃん、おばあちゃんは「かわいいねぇ」と目尻を下げた。
「鬼は外、福は内」と元気に歌い、豆まきも。園児たちはみんなで取り組んでいるけん玉も披露し、歓声があがった。
交流会は31日も行われる。 -
宮田小で来入児の半日入学
宮田村宮田小学校は29日、4月に入学する来入児を対象に半日入学を行った。村内の年長保育園児が、1年生と交流するなかで春からの学校生活を垣間見た。
1年生はさまざまなゲームや手づくりの品を用意した・スお店屋さん・スを設けて、お出迎え。
やさしいお兄さん、お姉さんとのふれあいに、園児たちは大喜び。袋が満杯になるほど買い物を楽しみ、小学生になる期待も胸いっぱいにふくらませていた。 -
南信労政事務所が07年労働組合基礎調査結果上伊那概況を公表
南信労政事務所はこのほど、07年労働組合基礎調査結果上伊那概況を公表した。
同調査は労働組合数、組合員数、加盟組織系統などの状況を明らかにすることを目的とするもの。上伊那地区の全労働組合を対象に昨年6月30日に調査を実施した。
それによると、昨年6月30日現在の上伊那の労働組合数は前年より1組合少ない122組合。組合員数も前年より57人少ない1万5779人で、いずれも減少傾向が続いている。推定組織率は前年差0・7ポイント減の20・3%。県全体の21・6ポイントを下回っている。
適用法規別組合数では、労組法74組合(1万824人)、特労法3組合(373人)、地公労法1組合(4人)、国公法6組合(123人)、地公法38組合(4455人)。県全体と比べると、労組法適用の組合員の構成比が若干低く、地公法適用の組合員の構成比が若干高い。
上部団体への加盟状況を見ると、日本労働組合総連合会長野県連合会(連合長野)への加盟率が68・9%と最も高く、84組合、1万1064人が加盟している。継いで長野県労働組合連合会(県労連)が8・2%で10組合、638人が加盟。23%は無加盟かその他となっている。
市郡別、組合・組合員数では、伊那市で前年比3組合210人増の62組合、7819人となったほか、駒ヶ根市で前年と同数の18組合となったが、町村では前年比4組合282人減の42組合5713人となっている。 -
宗維潔老師による太極拳講習会
伊那市狐島の三沢カルチャーセンターは26、27日の両日、同センター講堂などで、全中国武術太極拳大会を6連覇した北京体育大学の講師女性、宗維潔(そういっけつ)老師(38)による講習会を開いた。上伊那などでつくる信州太極拳気功協会の会員らが2日間で延べ180人参加し、本場の技を学んだ。
三沢カルチャーセンターで宗老師を招いた講習会を開くのは初。講堂で開いた初日は、約60人の受講者が老師の指導の下、太極拳の基礎となる「24式」を中心に学習した。参加した同市内の50代女性は「丁寧に教えてくれるので、この機会に一つでも多く学びたい」と講習に取り組んでいた。
三沢カルチャーセンター校長で信州太極拳気功協会の三沢清美会長は「本場の技を見る機会は少ないので、実際に見ることが一番の勉強になる」と話していた。
本場の技を伝授する宗維潔老師(左) -
アルプス中央信用金庫アンケート、08年経営見通し
アルプス中央信用金庫はこのほど、上伊那の中小企業を中心に今年の経営見通しについてのアンケートを取った。
「08年の貴社の業況(景気)をどのように見通しているか」という問いには、「やや悪い」との回答が41%(小数点以下四捨五入以下同じ)で最も多かった。
業種別では製造業や卸売業で「普通」「やや良い」が6割近くととなったが、ほかの業種は「やや悪い」「悪い」「非常に悪い」の回答が半数を上回った。
「08年の貴社の売上高の伸び率は、07年に比べどのくらいになると見通しているか」との問では、「変わらない」が最も多く、次いで「10%未満の減少」、「10%未満の増加」の順となった。
業種別では増加の見通しを立てているのは製造業(42%)が最も多く、20%以上の増加を見通しているのも製造業のみとなった。減少の回答はサービス業が半数を上回り、小売業は4割に達した。
「自社の業況が上向く転換点をいつごろになると見通しているか」との問では、「業況改善の見通しは立たない」(34%)との回答が最も多かった。対して「すでに上向いている」との回答は16%となった。
業種別では製造業は「すでに上向き」19%、「見通し立たない」16%。改善の見通しを立てている企業の中では(すでに上向き・見通しが立たないと回答した企業を除いた企業)、「1年後」の回答が最も多い。
建設業は「すでに上向き」22%、「見通し立たない」36%。改善の見通しは、「6カ月以内」と「2年後」がともに11%で多い。
卸売業は「すでに上向き」8%、「見通し立たない」42%。改善の見通しは、「1年後」と「2年後」がともに17%で多い。
小売業は「すでに上向き」が4%。「見通し立たない」は6割近くを占めている。改善の見通しは「1年後」が最も多い。
サービス業は「すでに上向き」が15%。「見通し立たない」は6割を占めている。改善の見通しは「3年超」が最も多い。
不動産業は「すでに上向き」17%、「見通し立たない」が33%。改善の見通しは「2年後」までに業況が上向きになると見ている。
「構造改革の政策により、どのような変化が生じると思うか」の問では、ほとんどの企業が企業規模や業種、地域間での格差が拡大したと回答している。 -
JA上伊那あぐりスクール伊那校1組が作った壁新聞が子どもファーム活動コンクールで入賞
実体験を通じて子どもたちに食と農のあり方を感じてもらう上伊那農業協同組合(JA上伊那)のあぐりスクール伊那校1組の児童11人が作成した壁新聞がこのほど、農業体験などをテーマとした壁新聞を募る「07年度子どもファーム活動コンクール」で見事入賞を果たした=写真。
同コンクールは子どもたちに、体験した農業、農村体験を一枚の模造紙の壁新聞としてまとめてもらおう竏窒ニ、全国子どもファーム・ネット推進協議会、全国農業協同組合中央会が一昨年から始めたもの。JA上伊那が昨年から取り組んでいる「あぐりスクール」でも、自分たちの活動を地域の人に知ってもらうことを目的として壁新聞を作成し、昨年11月に開かれた「JA上伊那まつり」で展示したが、その新聞を同コンクールにも応募した。伊那校、駒ヶ根校合わせて15作品を応募したところ、全国から集まった161点の中から伊那校1組の作品が入選47作品の一点に選ばれた。
1組の作品には4月の開講式から種まき、田植え、収穫の時の体験などの時に感じた体験談が写真とともにまとめられており、「田植えでは思うように足が動かなくて大変でした」「落花生は土の中にあったからびっくりしました」など、実体験を通して感じた喜び驚きが子どもらしい言葉でまとめられている。
この入賞作品は、JA上伊那のホームページで見ることができる。 -
上伊那郷土館専門委員研究発表会
上伊那教育会(保科勇会長)は26日、伊那市駅前ビルいなっせで「第29回上伊那郷土館専門委員研究発表会」を開いた。小中学校教諭らでつくる同館専門委員11人が自然の部、人文の部に分かれ、それぞれの研究を発表した=写真。
研究発表は「経ヶ岳自然園の野草」「上伊那地方の局地気象の研究」「伊那市東春近における中世城館跡の研究」「山岸主計の創作版画とその人生」などがテーマ。自然の部と人文の部の2会場に合わせて約70人の教職員らが集まり、研究成果に耳を傾けた。
このなかで、星野正明教諭(伊那養護学校)は「上伊那のえびす講」と題して研究。上伊那の小中学校4校の児童、生徒にアンケートした、「えびす講の時期に合わせ、お焼きを食べる風習は現在、どのくらい残るのか」などについて発表した。
結果は124人中5人が「家庭でお焼きを作っている」。星野教諭は「ほとんど食べていないと言ってもよい結果に少しびっくりした。お焼きを食べる風習は廃れてきている。いつごろまでかなりの家庭で作っていたかを追跡調査する必要があると思う」と話していた。 -
伊那東部中生が全国ロボコン優勝
第8回全国中学生創造ものづくり教育フェア(全日本中学校技術・家庭科研究会など主催)のロボットコンテストが26日、茨城県で行われ、伊那市の東部中技術部3年の井口裕吾君(15)、丸山晃生君(15)ペアが最高賞を手にした。
井口・丸山ペアが出場した部門は、地方大会のオリジナル競技をビデオ審査する部門で、全国から22チームが参加。自分たちで製作したロボットの性能などを紹介した2分間のビデオを披露し合い、最高賞である全日本中学校技術・家庭科研究会長賞を受賞した。
2人は、昨年11月中旬にあった「県中学生ロボットコンテスト」に出場し、紙筒を相手陣地により多く運んだ方が勝ちとなる、県オリジナル競技で初優勝する実力。手がけたロボットは、ベルトコンベア式のアームが上下に高速移動できるところが特長だという。
最高賞を手にした井口・丸山ペア -
4年間伊那毎日新聞に連載してきたエッセー「山裾の井戸端だより」をまとめた著書を出版
伊那市西町大坊
斧研つね子さん(66)“自分が歩いてきた足どりを後々の子孫に残したい”。そう思った時、これが私のすべてだった竏秩B
4年間にわたり、伊那毎日新聞に連載してきたエッセーをまとめた著書『山裾の井戸端だより』(信濃文芸社)が出版されたのは、自身の66歳の誕生日である昨年11月15日のこと。そば打ちのこと、友人らとの世間話、南大東島を訪れた時の話、社会の話題竏秩B活動的な毎日の中で、自身が感じた思いをそのままにつづった一つひとつのエッセー。心温かなエピソードは、会う人をほっとさせる彼女の笑顔そのもの。社会に向ける真剣な眼差し、楽しい冗談話も、芯(しん)が強く、前向きに生きてきた彼女そのものだ。ページをめくるたびに、彼女との楽しい会話をしているような感覚を覚える。
「立派な文じゃないけど、読んでくれた人はかえって読みやすいって言ってくれる。褒められているんだかけなされているんだかね。でも、自分が書いた先に読んでくれる人がいることは嬉しい」照れ笑いする。
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肝臓に直径10センチのがんがあると分かったのは昨年8月。すぐに手術を受けることになり、急きょ松本の信大病院に移った。
20年前、幼い子ども3人を抱えたまま、夫をがんで亡くした。女手一つ、子どもたちを育てていかなければならないという現実を突きつけられる中「私が強く生きなきゃ」と、強い決心を固めた。10年前、自身が脳梗塞で倒れた時も「まだ死ねない」と奮起し、社会復帰も果たした。そうやって生来の気丈さと前向きさで、これまでも幾多の困難を乗り越えてきた。
しかし、今回は違った。「しっかりしなきゃ」と思う反面「もうだめかもしれない」という思いがよぎる。自分の死と直面する中で導き出された一つの結論が、これまでに書いたエッセーを本にすることだった。せめて自分の足どりを何かの形として残しておきたい竏秩Bその一心で、知人に本の出版への協力を頼み込んだ。
「分かったよ。でも、もし無事に生還したら、自分で本を配って回ること。それが約束だよ」
出版日は自身の誕生日と決め、交渉は成立した。 -
箕輪町が死亡事故「0」500日達成
箕輪町は26日、06年9月14日から町内の死亡事故「0」500日を達成した。
町内では06年の5、6、9月に合計3件の死亡事故が発生した。9月13日に広域農道と町道53号線の交差点で起きた事故を最後に死亡事故は発生していない。
町交通安全推進協議会と町交通安全協会は、3件の死亡事故を重く受け止め、一層の啓発活動に努めてきた。飲酒運転撲滅のためハンドルキーパー運動も推進し啓発チラシを配布したほか、シートベルト着用調査を毎月実施し、着用率も上がった。
町推進協では、「ドライバーの意識も上がってきたと思うが、500日達成で気を緩めることなく、1日でも長く死亡事故『0』を継続できるよう啓発活動に努めたい」と話している。 -
箕輪町水田農業推進協議会
08年産米の生産目標数量決まる箕輪町水田農業推進協議会(会長・平沢豊満町長)は29日、約50人が出席して町役場で開いた。07年度水稲生産実績を確認し、08年産米の生産目標数量は07年産数量と同規模の2714トンで取り組むことを決めた。
町の07年度水稲生産実績は、作付目標配分面積427ヘクタールに対し、作付面積は425・1ヘクタールで目標達成率は99・5%だった。基準反収は10アール当たり638キロ。
08年産米の目標面積配分は、生産数量が2714トン(主食用2581トン、加工用133トン)。生産面積は423ヘクタール(主食用402ヘクタール、加工用21ヘクタール)。基準反収は10アール当たり642キロで07年産米より4キロ増える。これにより生産面積は07年より2・1ヘクタール減少する。
町における配分ルールについては▽飯米相当面積を配分より控除する▽町に配分された「米の生産数量」を面積に置き換えて個人ごと配分する▽加工用の21ヘクタールを担い手枠とし認定農業者へ配分-などの案を了承した。 -
杉本市長初登庁
駒ケ根市の第6代市長に当選した杉本幸治新市長は29日、市役所に初登庁した。小雪がちらつくあいにくの門出となったが、庁舎の玄関前で花束を贈られ、出迎えた多くの職員らに笑顔で「おはようございます」とあいさつを交わした。
杉本市長は就任式で職員らに対し「地方行政を取り巻く状況は大変厳しく、また大きく変化している。行政は経済の動きに疎い傾向があるのでそこを意識しながら一体的に取り組んでほしい。市の行政も運営ではなく、経営という感覚が必要だ。これからは都市間競争で大きな差が出る時代。地域の力で新しい市をつくらないと負けてしまう。皆さんも庁舎の外に出て住民と話をし、どんどん提案をしてほしい。職員の協力がなければ一人では何もできない。私も全身全霊で取り組んでいきたい」と力強く決意を述べた。
市長室に入った杉本市長は「市長のいす」に座り「あらためて責任の重さを痛感している。昭和伊南総合病院の医師確保、市財政の健全化など、課題は多いが、急がず、一つ一つ着実に進めていきたい」と話し、緊張した表情で執務についた。 -
テクノネット講演会
連携して互いの体質強化を図る地域の企業でつくるテクノネット駒ケ根の固有技術別研究会、技能士会は28日、講演会を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。企業の経営者など約80人が参加し、元トヨタ自動車電子生技部部長の松原秀之さんの講演「製造現場の品質改善 縲恁ツ人のマインドが品質を変える」を聴いた=写真。
松原さんは長く生産現場に携わった経験から得た結論として「品質はいくら検査しても良くならない。技術者が良い製品の作り方を研究し、現場ではそのルールをしっかり守ることが原則だ」と話した。
品質確保はどの企業にとっても将来を左右する重要な問題だけに、参加者は一様に真剣な表情で話に聴き入っていた。 -
夏まつり「開催すべき」過半数で継続へ
宮田村が「みやだ夏まつり」の開催賛否などを問うために村内全戸を対象に実施したアンケート調査で、「開催すべき」が52・3%にのぼり過半数を超えたことが分かった。村産業建設課はこの結果をふまえ28日夜、まつりの継続意向を区長会に報告。一方で開催すべきと回答した半数近くは「方法を見直したうえで」と条件もつけており、同課では従来の日程や内容、運営方法などを白紙から再検討したうえで、開催にむけて準備を進めていく考えだ。
アンケートは昨年末に村内全戸にアンケート用紙を配布して実施。2658戸中1479件が回答し、回答率は55・6%だった。
開催すべきとしたなかで、「今まで通りの方法で」と答えたのは26・3%。「方法を見直したうえで」は26%だった。
「廃止したほうが良い」は38・8%、「分からない」は8・9%だった。
以前は毎年実施していた夏まつりだが、現在は隔年開催。踊り中心の内容にマンネリ化も指摘され、存廃の是非も毎回議論されてきたが、今年は開催年にあたる。
アンケートは踊りの内容についても聞き、42・9%が「若い人も参加できるよう踊りを考えるべき」と回答。
「全体の踊りはやめ、各区、グループでの出し物に変更すると良い」が14・8%で続き、「今まで通りが良い」は12・5%だった。
村産業建設課はアンケートに寄せられた意見なども考慮し、開催へむけて調整。「みんなが楽しく参加できるまつりにしたい」と話し、区長会でも説明して理解を求めた。