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伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会、「近隣住民の意向」、点数化はしないが評価する方向で確認
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する伊那市の用地選定委員会が6日、市役所であった。適地を選定するための評価基準28項目の具体的評価方法をまとめた小委員会が、検討結果を報告。「評価するのが難しい」として懸案事項となっていた「近隣住民の理解度」に関する項目については「点数評価はしないが評価は行う」という小委員会の結論を採用することとし、点数評価する27項目とは別として、評価項目に残すこととなった。しかし、その評価方法については具体的結論を得るまでに至らず、候補地やその近隣地区などを対象として一定の期間、意見を募集する意向調査を実施し、評価方法を模索するとともに、集まった意見をこれまで検討してきた項目の中で最大限、反映させていく。
「近隣住民の理解度」に関する項目については、小委員会では結局、評価方法を決定することができなかった。しかし、住民の意見を聞くことの重要性を確認し合う中で▽住民アンケートの実施▽一定期間を設けて意見を募集する▽公聴会の開催竏窒フいずれかを候補地や近隣地区住民を対象として実施することを提案。
それを受けて全体会は、この「近隣住民の理解度」という項目を評価すべきかどうかを再検討。「住民の理解度は重要だが、項目の中で適地を絞り込み、それで決定した地区の住民に理解してもらうようにすべき」とし、評価項目から外す意見も多数あったが、最終的には小委員会の結論を尊重する形で「住民の理解度」を評価項目として残し、住民意向調査を行うこととなった。
意向調査の内容や対象者などは、正副委員長と事務局が今後検討し、次回の委員会で示す。
取材に対し、伊藤精晤委員長は「意向調査は建設の是非を問うものではなく、出てきた意見はこれまでの評価項目の中で最大限、反映させていくことが、結果として、住民の意向を評価することにもつながっていくと思う。実質的な用地選定は点数評価する27項目の総合点によって決定せざる得ないと考えている」とした。 -
西春近北保育園で子どもたちの1年を総まとめした「にじの子発表会」開催
家族にも保育園でのこの1年の成長を知ってもらおう竏窒ニ、西春近北保育園(牧野美智子園長)で6日、「にじの子発表会」があった。未満児から年長園児まで約100人の全園児がクラスごとに舞台に立ち、これまで練習してきた歌や踊り、劇などを集まった家族の前で発表=写真。成長した姿を披露した。
園児らによる活動発表会は市内の各園では12月に開催されているが、昨年4月に統合し、新たなスタートを切った同園は今年、より園児らの成長が見られる2月に活動発表会を企画。各クラスごと園児と保育士が話し合い、工夫した催しを準備してきた。 -
教育美術展で宮田小の7人が入賞
読書感想画コンクールの堀井さんは中央審査へ宮田村宮田小学校3年の堀井満里奈さんが第19回読書感想画コンクール(毎日新聞社主催)の県審査で入選し、全国の作品が集まる中央審査に進んだ。また全国教育美術展(財団法人教育美術振興会主催)では同校2、3年の7人が入賞した。
全国教育美術展では、2年の北原颯也君、小松木蓮さん、3年の中山紗希さん、池上和人君が特選。
2年の笹古凌我君、3年の飯島依茉里さん、吉岡美奈さんは入選となった。
読書感想画コンクールは県審査で県内の小中学生あわせて38人が入選したが、中央審査に進んだのはそのうち7人。上伊那からは掘井さんと、中学校の部で伊那市高遠中学校の小松美穂さんの作品が選ばれた。 -
宮田中吹奏楽部3月の定演、OB、OGに出演要請
宮田村宮田中学校吹奏楽部(津山碧部長)は、3月20日に村民会館で開く定期演奏会「スプリングコンサート」に同部出身のOB、OGにも出演してもらい一緒に盛り上げたいと呼びかけている。
同校の吹奏楽部の歴史は古く数十年の伝統を持つ。
出身者数は把握できていないが、定期演奏会が復活して3年目を迎える今年「先輩がたと一緒に演奏会がしたい」と、OB、OGへの出演呼びかけを始めた。
既に20人くらいが快諾し、準備も進めているが「もっと多く集まれば」と現役生徒たちの期待も高まるばかり。
OBが演奏する曲目はサウンドオブミュージックのメドレーや威風堂々、校歌など。
練習日程は3月15日から本番当日20日までの4日間を予定する。
「演奏から離れていた人でも取り組み易い楽曲を選んだ。協力してもいいという方はぜひご一報を」と顧問の瀧澤敏郎教諭。問い合わせは宮田中学校瀧澤さん85・2004、FAX85・5441。 -
西保育園交通安全教室
今春から小学校に通う宮田村西保育園の年長園児が6日、公道を使って横断歩道の渡り方、信号機の見方などを学ぶ交通安全教室を行った。事故なく通学できるように、肌身で感じた。
村駐在所の中田祐記さんの指導で、まずは信号機のない交差点で横断歩道の渡り方を体験。
左右の安全確認をした後に、遠くのドライバーにも分かるように大きく手をあげて渡った。
信号機のある交差点では、青信号になったら横断することを徹底。
信号が点滅を始め、戸惑う園児の姿もあったが、中田さんは「渡っている途中で点滅したら、引き返すのではなく、注意して素早く渡ってください」と教えた。
この日は全園児対象の交通安全教室もあり、保護者の母親4人がペープサートで分かりやすく交通安全を呼びかけ。「道路では遊ばない」「手をあげて右左見て渡りましょう」と、園児も一緒に交通安全の約束を繰り返した。 -
自立支援法見直しに働きかけを、身障協が村長に要請
宮田村身体障害者福祉協会(川手巖治郎会長、52人)は6日、障害者自立支援法の抜本的見直しを国へ積極的に働きかけるよう、清水靖夫村長に要請書を提出した。要請は6項目に及び、障害者の雇用改善、相談員制度の存続など求めた。
自立支援法の施行の影響で県が廃止した障害者相談員は、県・上伊那の両身体障害者福祉協会の委嘱により本年度は存続。
要請に対し、村は2008年度も国の事業を活用しながら相談員2人を確保していきたい考えを説明した。
村職場における障害者の雇用機会拡大、障害者に対する福祉タクシー券の利便性向上、身障協の加入促進への協力、福祉担当部署の充実についても要請書には盛り込んだ。
清水村長は「自立支援法によって不安があってはならないと受けとめている。皆さんと情報を共有し、施策に反映していきたい」と答えた。
村は正式な回答を3月初めの身障協役員会に寄せる予定。 -
産業立地スピードアップ図る
伊那市土地開発公社は企業誘致のため、キッツ(本社・千葉県、小林公雄社長)が所有する東春近の東原工業団地の一部4・7ヘクタールを取得した。
産業立地は重点施策の3本柱の一つ。産業立地課を設置した04年から十数社と契約し、15万平方メートルを売却している。伊那市進出を考える企業の要望に素早くこたえるため、工業用地として先行取得した。
同社伊那工場は1974年、東原工業団地に進出し、鉄鋼バルブを生産。91年、用地を追加買収したが、現在、近くの春富中学校に無償で貸し、部活動で使われている。4年前に中国へ進出し、生産能力が2縲・割増えても現工場で対応できることから、売却しても支障がないと判断した。
用地は伊那工場の北・東側。取得額は6億2900万円。
6日の工業用地売買契約調印式で、小坂市長は「工業立地を進めたい」と企業の協力に感謝。
小林社長は「土地を売却することで、資産効率が高まり、社会貢献の一助になることは幸いである」と述べた。 -
村長査定終了、新年度一般会計本年度並みの32億円台で固まる
宮田村の予算編成は村長査定を終え、2008年度の一般会計予算額は本年度当初と同じ32億円台で固まった。
県単農道、防災無線の整備などが本年度中に終わるため、普通建設事業費を中心に抑制。子育てや学校関連などが事業的にも手厚くしているという。
予算の発表は22日を予定している。 -
箕輪町自衛隊協力会特別記念事業
防衛講演会&箕輪ふれあいコンサート箕輪町自衛隊協力会(市川治実会長)は3日、特別記念事業「防衛講演会&箕輪ふれあいコンサート」を箕輪町文化センターで開いた。会場は満席で、観客は自衛隊の活動の話や音楽隊の演奏を楽しんだ。
講演は、長野地方協力本部長で一等陸佐の田上健吾さんが「防衛省の諸活動」を話した。92年からカンボジアやモザンビーク、インドなどで国際平和協力活動、国際緊急援助活動をし、自衛隊員24万人のうち3万人が海外で活動していることを紹介した。
イラク人道復興支援のエピソードでは、ご近所プロジェクトでサマワで演奏をしたり、ユーフラテス川の護岸強化という任務外の活動をしたことや、5月5日に200匹のこいのぼりを飾り、その翌日にサマワの住民が日本の自衛隊基地を守ろうとデモをしてくれたことなどを話した。
イラク人道復興支援の成果として「国際貢献することで自衛隊の活動が世界で評価され防衛に役立っている」と話し、「安全保障を考えるとき、敵を作らず世界から見捨てられないことが大事」と述べた。
演奏会は、陸上自衛隊東部方面音楽隊が、「威風堂々」「双頭の鷲の旗の下に」など10プログラムですばらしい演奏を披露した。 -
中沢小でユカイナ作り
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)の4、5、6年生児童は5日、昨年まで校庭に植えられていたサクラの木を材料にした手作り楽器「ユカイナ」を製作した。児童らは学校を訪れた製作工房のスタッフらにユカイナの作り方を教えてもらい、接着剤で接着したり、のこぎりやサンドペーパーで形や表面を整えたりして完成。早速口に当てて音を確かめていた=写真。完成したユカイナを手にした児童らは笛師久兵衛さんの指導で『ちょうちょう』を練習。指使いに慣れると全員で合奏を楽しんだ。
ユカイナは漢字では「愉歌伊那」。伊那市発の愉快な楽器にしようと、アイデア商品開発のIKE2企画が開発し、木彫工房「夢庵」がキットを製作した。縦6センチ、横4センチ、厚さ2センチの木製で、オカリナと似た甲高い音が出る。小さな指穴が6個あり、音域は約1オクターブ。
材料のサクラは学校横を通る県道駒ケ根長谷線の改良工事に伴って昨年伐採されたが、教員らが児童の心に残る思い出にならないかと楽器にすることを考案。キットの加工と製作指導を夢庵に依頼した。 -
赤穂南小児童が車いす寄贈
駒ケ根市の赤穂南小学校6年2組(鈴木宏平教諭、41人)の児童らは5日、同市福岡のデイサービスセンター大原こだま園(鈴木文子園長)を訪れ、フリーマーケットで得た収益金で購入した車いす1台を寄贈した=写真。集まった利用者や職員約40人の前で代表の児童ら数人が「自分たちでミサンガやスライム、ビーズ細工などを作り、苦労して売ったお金で買いました。大切に使ってもらえたらうれしいです」「ユニセフに寄付しようと思っていたけど、いつも交流しているこだま園に車いすを贈ることにしました。おじいさん、おばあさんが少しでも楽になってくれればうれしいです」と話し、市社会福祉協議会の北沢洋会長に車いすを手渡した。北沢会長は「南小がいい学校になっていてうれしい。お年寄りを思いやる心をこれからも大切にしていってください」と感謝を述べ、お礼に竏窒ニノートをプレゼントした。
同クラスは2年間にわたり、市内や飯島町で開かれるイベントなどのフリーマーケットで手作りの品を販売してきた。 -
杉本新市長にレクチャー
駒ケ根市の杉本幸治市長は5日、市職員による業務の説明を受けた。3日間にわたって行われる説明の初日には総務部と民生部からのレクチャーが行われ、杉本市長はそれぞれの業務内容や抱えている課題などについて担当者から詳細な説明を聞いた。
新市長を前にしてやや緊張気味の職員らに対し、杉本市長は「早く顔と名前を覚えないといけないね」と笑顔で話すなど、リラックスした様子でレクチャーに臨んだ=写真。
6日には産業振興部、まちづくり推進部、伊南行政組合、7日に教育委員会からの説明がそれぞれ行われる。 -
伊那西小学校で保護されていたチョウゲンボウを放鳥
昨年末に伊那市内の路上で衰弱しているところを保護され、県傷病鳥獣救護ボランティアの小口泰人さん(駒ケ根市)が介抱してきたワシタカ目ハヤブサ科の猛禽類「チョウゲンボウ」が無事、回復し、伊那市の伊那西小学校の児童約70人の前で5日、放鳥された=写真。
県では「野生傷病鳥獣救護ボランティア事業」として、傷ついて衰弱した野生鳥獣を保護し、再び野生へ返す取り組みを続けている。その救護は各地の登録ボランティアに依頼しており、小口さんは上伊那で唯一の登録者となってる。
今回保護したチョウゲンボウはメスの成鳥で体長は約36センチ。翼を広げると約70センチ近くになる。市内で衰弱していたところを発見され、その後、小口さんのもとに預けられた。
チョウゲンボウは小口さんからビタミン剤の投与などを受け、自力で飛べるまでに回復。放鳥することとなった。
保護した野鳥は原則として保護した場所の付近で放鳥しているが、今回は保護場所が特定できなかったため、チョウゲンボウの住みやすい環境が近くにある伊那西小学校で放鳥することを決定。
小口さんは「チョウゲンボウは上伊那で一番保護されることが多い。それだけ人と近い位置に生活している。みんなの友だちだと思って、これからも見守ってほしい」と児童らに呼びかけ、チョウゲンボウを披露。チョウゲンボウが元気良く飛び立つと、児童たちは歓声を挙げた。
タカの種類としては最も小型のチョウゲンボウは県のレッドデータブックで、絶滅危惧の対象ではないが留意すべき種「留意種」となっているが、人間の生活圏付近で営巣することも多いという。 -
第5回明日に翔け!上伊那ファーマーズの集いで食害、ジビエ料理について考える
上伊那の農業者が一堂に会し、これからの農業について考える「
第5回明日に翔け!上伊那ファーマーズの集い」が5日、伊那市狐島のJA上伊那本所であった。農業関係者など約250人が集まり、深刻化する有害鳥獣対策について考えるとともに、駆除した野生鳥獣をジビエ料理として活用する方法を模索した。
獣害防除対策に着目した今回、農業者のほか、猟友会関係者にも参加を呼びかけた。
第2部では、伊那市長谷地域の事例紹介に続き、信州大学農学部の竹田謙一助教が「集落ぐるみの獣害防除対策」をテーマに講演。竹田助教は耕作放棄地が野生動物のえさ場となっていることに触れ「集落の中で一つでもこうした場所を作らないことが大切」と説明した。また、駆除したニホンジカの肉などをジビエ料理などに有効利用することで、地域の資源としてこれらの野生動物をとらえていくことを提唱した。
ジビエ料理について学ぶ第3部では、飯田市南信濃にある山肉料理専門店「星野屋」の4代目店主・片町元彦さん(32)を迎え、実際に片町さんが作ったシカ肉を使ったステーキやメンチカツなど料理3品を試食=写真。星野さんは「これまでのジビエというと、一部の人がワインを片手に食べるなどといったイメージが強いが、女性や子どもにもすんなり受け入れられるメニューにした」と語り、これまであまり用いられなかったアキレス腱などの部位を使ったコストが比較的安いメニューなども紹介した。
実際試食した参加者は「シカ肉と分からないくらいおいしい」と話し、3つの料理に次々とはしを伸ばしていた。
また、上伊那農業委員会協議会による功労者表彰と感謝状授与もあり、後世に残したい技術などの伝達者を認定する農業名人には、新たに3人を認定した。
表彰などは次の通り。
◇農業功績者=平沢明彦(伊那市)原伊一(伊那市)堺沢政江(駒ケ根市)一ノ瀬博(辰野町)柴正人(箕輪町)久保田明美(飯島町)征矢寛美(南箕輪村)横前アップルランド(中川村)田中宮男(宮田村)
◇農業功績者感謝状=平沢信助(伊那市)北條富男(辰野町)
◇農業名人認定者▼新鉄砲百合栽培名人=井上修一(伊那市)▼アルストロメリア名人=宮崎国治(中川村)▼農業機械改良名人=保科治男(宮田村) -
天竜川上流河川事務所が上下伊那8市町村、県と連携して「天竜川流域防災GIS」(仮称)を導入
天竜川上流河川事務所は、災害時の被害発生場所やその状況などを関係行政機関が速やかに共有することを目的とした「天竜川流域防災GIS」(仮称)を導入する。同事務所のほか市町村や県などがパソコン上で地図情報を共有し、災害の発生を確認した場合、関係者それぞれが把握している情報をその地図上へ速やかにアップし、情報共有を図る。対象地区は同所の直轄砂防がある伊那市、駒ケ根市、飯島町、宮田村の上伊那4市町村と下伊那4市町村。システムの運用は各市町村と県、伊那建設事務所、飯田建設事務所と連携しながら行っていく。テスト運用の開始は3月末を目指す。
災害時、被害が発生した時間や場所、規模などに関する情報を早急に把握することが的確な措置を講じていくためには必要不可欠となるが、関係行政機関の把握する情報をやり取りするには同一の地図が用意されていなかったり、同様の地図があっても作成年や縮尺が異なるなどといった理由から、情報共有が困難な状況にあった。
そんな中、同事務所では、この「防災GIS」に着目し、05年から検討を重ねてきた。
ベースとなる地図データは、学識経験者の見解を聞きながら同事務所が作成。県の土砂災害地図の情報や市町村の防災計画の情報、道路交通網の状況などを掲載し、災害時に関係者が被害を確認した場合、その地図上へ災害情報を書き込んでいくようになる。
当面は行政関係機関が速やかに情報共有を図るために運用する予定で、今後は災害情報をアップするためのルール作りなどを進めていく。 -
箕輪町「メール配信システム」を改修
保育園・子育て情報のメール配信追加
5日から登録受付開始箕輪町は、現在運用中のメールマガジンや緊急情報を配信する「メール配信システム」を改修し、新たに町内9つの各保育園情報と子育て情報のメール配信サービスを追加した。5日に登録受付を開始し、保護者会理事会への説明を終えた22日以降に本格的な情報発信を始める。
メール配信システムは02年度に整備し現在、緊急メール、メールマガジン、学校向けメールの3分類18項目で運用している。
保育園用メール配信は、06年度に松島保育園保護者会が、メールによる連絡網の是非などを調査し約8割が「賛成」「おおむね賛成」という結果を得て町にシステム整備を要望。町は、有効活用が期待できる-として07年度事業で取り組んだ。
県の「地域発元気づくり支援金」の事業採択を受けて整備。保育園・子育て情報の10項目を追加し、情報発信する職員側にも保育園ごとの設定や標準のフォーマットを用意し運用しやすくした。事業費は82万8450円(うち元気づくり支援金予定額82万8千円)。
配信内容は▽連絡網としての活用(行事の決行・中止の連絡、雪かきなどの作業の連絡)▽保育園での日々の出来事など▽インフルエンザなど感染症の状況や予防の注意喚起▽災害時などの登園や帰宅のお知らせ▽子育てに関する制度、手続き方法や子育てに関する情報-。情報の作成・発信は主に各保育園と保健福祉課子育て支援係で行う。
メール配信サービスは町ホームページからだれでも登録でき、すでに利用している人は登録情報の修正で選択項目を追加し利用できる。
町総務課広報係は、「保育園などで保護者に十分説明し、多くの保護者に登録していただき、有効活用したい」と話している。
今後、運用中の学校向けメール配信についても、現在の教育委員会主体から各学校で情報発信できるよう運用を拡大し、今月中に開始する予定という。 -
南箕輪村北部保育園で親子運動あそび
南箕輪村の北部保育園で3日、親子運動あそびがあった。子どもたちが取り組んでいる運動あそびを親子一緒に体験し、コミュニケーションを図りながら楽しく体を動かした。
村は試行を経て06年度から村内の全保育園に運動あそびを導入。運動保育士の金井仁美さんが指導している。親子運動あそびは、年長の親子を対象に06年度に行い、本年度も6月に年長の各クラスで1回ずつ行った。
親子運動あそびの機会をもっと作ってほしい-との保護者の要望を受け、本年度は年少、年中の親子にも10月から実施している。
北部保育園では2、3日の2日間の日程で開いた。3日の年少組は10組が参加。親子でくまさん歩きやカンガルー跳びなどをした。日ごろの様子を知ってもらおうと鉄棒、跳び箱、フラフープ、マット、はしごの5種目のサーキットにも挑戦。お父さんやお母さんと手をつないで子どもがはしごの上を歩いたり、鉄棒に“ブタの丸焼き”でぶら下がる、跳び箱の上からジャンプするなど保護者も一緒に楽しんだ。
運動保育士の金井さんは、「脳の成長は10歳まで。小さいうちの体験は大人になるまで繋がっている。保護者向けアンケートで50%の人が子どもと接する時間が少ないと答えている。親子でコミュニケーションをとってほしい」と話した。
参加した父親は、「家では一緒に運動することはないので楽しかった。保育園でやっていることがわかり参考になったし、子どもも友達と仲良くやっているようでよかった」と話していた。 -
神奈川フィルと新山小児童が共演
伊那市の新山小学校(山岡清孝校長・52人)で5日、文化庁主催「本物の舞台芸術体験事業」のオーケストラ公演があり、神奈川フィルハーモニー管弦楽団が演奏した。児童たちは自分たちで作詞・作曲した曲を楽団の伴奏に乗せて歌うなど、プロの演奏家との共演を楽しんだ。
公演は全国から応募のあった小中学校14校であり、県内での実施は同校1校だけ。演奏は楽団による「交響詩フィンランディア」「歌劇カルメンより『前奏曲』」など7曲で、会場に響き渡る音色が集まった児童や地域住民ら約200人を魅了した。
6年つつじ組(8人)作詞、六波羅あかりさん(4年)、宮崎愛美麗さん、橋爪栞奈さん(いずれも5年)作曲の「飛び立とう、すてきな仲間と」は、新山の自然や人の温かさを残したい竏窒ニのメッセージを込めた。児童たちはオーケストラの演奏に合わせ、胸を張って歌った。
児童の一人は「本番はとても緊張したが、一生に一度の体験ができた。テレビとは違った迫力を感じた」などと感想を述べていた。
演奏会ではこのほか、弦楽器、木管楽器、打楽器などの楽器紹介や、同校の校歌をオーケストラ演奏するプレゼントなどがあった。
新山小児童と共演する神奈川フィルハーモニー管弦楽団 -
高嶺ルビー新そば試食会
宮田村のタカノは5日、中川村田島の望岳荘で「高嶺ルビー新そば試食会」を開いた。 中川村の曽我村長、宮田村の清水村長をはじめ、両村関係者や中川赤そばまつり実行委員長ら約80人が招待され、昨年収穫した新そばを石臼挽き、手打ちで味わった。
高嶺ルビーはまつり会場になった田島の転作田2・5ヘクタールで栽培、初めて約230キロを収穫した。
試食に先立ち、同社企画室の臼井俊行室長は「昨年の赤そばまつりには1万8千人が来場し、赤いソバの花を楽しんで頂いた。今日はその畑で獲れた新そばをたん能し、そば談義に花を咲かせて」とあいさつ。
来賓の曽我村長は「赤そばまつりは村の観光イベントの目玉として大きく育ってきた。次回の祭りは一層盛大にやろう」と呼び掛けた。
この日のメニューはゆで立ての赤そば、赤そば粉を入れたそば豆腐、たれに高嶺ルビーはちみつを用いた五平もちなど。
瞬く間に1枚平らげて、元県議の小原勇さんは「腰が強く、しっかりした味わい。従来の赤そばとは食感が違う」と満足そう。前原村議会議長は「少し固めで、のどごしにもうひと工夫ほしい」と辛目の批評を。
そば談義の中で、富永朝和さん(中川赤そば花まつり実行委員長)は「4月から、望岳荘内『いろり』で赤そばの手打ちそばをメニューに加える。現在、そば打ちの研修に派遣している」などの報告もあり、高嶺ルビーにかける関係者の夢は一層膨れ上がった。
なお、中川村の赤そばの販売は、タカノが通信販売で取り扱っている。 -
初の外国籍町民共生推進会議
飯島町役場で4日夜、外国籍町民共生推進会議があった。外国籍町民が人口の7%756人(2月1日現在)人口比率では県下で2番目に多いことから、町は外国籍町民と互いに意志疎通を図り、気持ちよくまちづくりを進めようと、初めて開いた。町側は総務課・住民福祉課関係、飯島町国際協力会、人材派遣会社3社の合わせて15人が出席し、率直に意見交換した=写真。
はじめに町側から、地震等の災害時の対応、ごみの分別、国保税の徴収、転入、転出手続きについて説明し、留意点について要望した。
これを受けた懇談では、人材派遣会社から「日曜日の昼間、大人を対象にした日本語教室の開催を」。国際協力会からは「防災やごみ収集など生活全般について、外国人向けの総合案内冊子を作ってほしい」「町のEメール、ホームページの多言語化を」などの要望が出された。
今後、年1回程度、継続的に推進会議を開く予定。 -
厳寒のハードウォッチング
飯島町中央公民館は2日、バードウォッチングを行った。約20人が参加し、高谷昌利さん(豊岡)を講師に、町文化館から厳しい寒さの中、上の原のアグリネーチャーまで往復5キロを歩き、冬の自然と、冬空に舞う野鳥を観察した。
文化館駐車場に集合した参加者を前に、高谷さんは「だれでも知っているスズメは体長15センチ前後、ハトは30センチ、カラスは50センチと3種類の鳥の大きさを基準に、種類を調べるといい。冬は葉が落ち、鳥を見つけ易い」と話した。早速、参加者は双眼鏡や肉眼で、ケヤキの枝に止まったムクドリや上空を飛び去ったキジハトを見つけた。
また、文化館の北側ではスズメとほぼ同じ大きさの野鳥を発見、双眼鏡で黄色の羽根を見て、カラワヒワと確認した。
散策しながら、自然の草木、野鳥、花、木の実などを探す、フィールドビンゴも楽しんだ。 -
第2回県小学生長野米カップ上下伊那ブロック大会
中川村社会体育館など3会場で3日、第2回長野米カップ県小学生バレーボール大会上下伊那ブロック大会があった=写真。
上下伊那ブロック相互の交流、バレーボールによる小学生の体位向上と体力養成を目的にした同大会に、男子6チーム、女子23チームが出場。予選リーグ、決勝トーナメントで戦い、男子は松川町ジュニアが優勝、女子は伊賀良クラブAが優勝、たつえクラブAが準優勝し共に、県大会(3月2日長野市)に駒が進めた。上伊那勢は健闘したが、県代表にはなれなかった。
結果は次の通り
▽男子・優勝=松川町ジュニア(2)伊賀良ガッシュペルズ(3)辰野クラブ(4)なかがわ
▽女子・優勝=伊賀良クラブA(2)たつえクラブA(3)喬木ジュニア(4)辰野クラブ -
宮田小5、6組、山形村に遠征公演
演劇に力をいれる宮田村宮田小学校特別支援学級5、6組は5日、東筑摩郡山形村の福祉作業所に遠征した。同作業所の利用者とボランティアでつくる「しゃぼん玉劇団」や上田市真田地域ボランティア連絡協議会と劇を通じて交流。元気に楽しく演じる宮田村の子どもたちの取り組みは、他地域の人たちの心も見事に・スわしづかみ・スした。
練習を続けてきた劇「猫山」を上演した児童たち。今までとは勝手が違う見知らぬ人たちばかりの会場でも、堂々と臆することなく演じた。
終演時には満場の拍手で包まれ、「私たちよりずっと上手」「衣装も工夫して立派だ」と絶賛の声が。
自分たちの演技で笑ったり、驚いたり、時には考えたりしてくれた観客の姿に、子どもたちも大きな手応えをつかんだ様子。
「大きく演じるように心がけた」「せりふを一生懸命覚えた」など、感想も話した。
県内各地で公演する山形村福祉作業所の劇団「しゃぼん玉」の芝居も鑑賞。
音楽や踊りも取り入れた内容に、ある児童は「すごく楽しい」とじっと見入った。
交流会を実現させた同作業所の大池幸一郎所長は「年齢や障害の有無なんて関係ない。元気で頑張る姿にこそ、世の中の人たちを楽しませ、幸せにする力があるはず」と、5、6組の熱演に目を細めた。 -
宮田版の栽培指針策定へ、大豆専門部会
宮田村の大豆栽培農家でつくる「大豆専門部会」(保科治男会長)はこのほど全体会議を開き、品質と生産性を高めようと宮田版の栽培指針を策定しようと取り組みを始めた。
農家によって違う除草剤の種類や使用時期などについて、一定の目安をつくり、農家全体の底上げを図る。
同村内では13年前から大豆栽培が始まり、昨年に専門部会が発足。
宮田産の大豆を用いて豆腐製品をつくる「宮田とうふ工房」の担当者も全体会議に出席し、「大豆の数量確保が一番の懸念。私どももも品質的に勉強して、おいしい製品をだしていきたい」と協力を求めた。 -
節分豆まき大会
宮田村のAコープ宮田店は3日、節分恒例の豆まき大会を開いた。豪華商品や半額券などが当る福豆がまかれ、家族づれなど多くの人たちでにぎわった。
福豆はヒーターや敷き毛布をはじめ豪華商品を300本用意した。
降雪のため、店舗内で行った豆まきに約150人が集まり、農協理事らが「鬼は外」「福はうち」の掛け声もろとも、福豆をばらまいた。
子どもも大人も夢中になって、福豆を拾い集めた。 -
箕輪町交通安全祈願祭
箕輪町交通安全協会と町交通安全推進協議会は2日、交通安全祈願祭を伊那プリンスホテルで開き、約140人が神事に参列して今年1年の交通安全、交通事故撲滅を祈願した。
町安協、町、県議、町議、伊那警察署、消防団、区長会、教育委員会、学校など関係者が出席した。
町安協の小林交石会長は、「箕輪町では事故防止、死亡事故0を目指して活動してきた。昨年は死亡事故0で、今年1月26日に死亡事故『0』500日を達成し素晴らしい年になった。交通事故も負傷者も減少した」と話し、「素晴らしい結果は安協、推進協、会員一人ひとりの意識のたまもの。交通事故防止の重要性を認識し合い、会員自らが交通マナーやルールを遵守し、交通事故撲滅を誓う」と誓いの言葉を述べた。 -
高遠高校の音楽専攻生らによる演奏会
伊那市の高遠高校芸術コース音楽専攻の生徒らによる演奏会は2日、同市高遠町の信州高遠美術館展示ホールで行った。専攻生や同校吹奏楽部員ら約30人が、これまで取り組んできた学習の成果を披露した=写真。
生徒たちが具体的な目標を持って学習するために設けた発表の場で、開催は8回目。演奏会は、会場に集まった保護者ら約100人の前で生徒たちがピアノ、ギターの弾き語りや独唱、卒業生参加の合唱など全21プログラムを繰り広げた。
音楽専攻1年生は、テレビドラマで話題となった曲「ラプソディー・イン・ブルー」に挑戦。本来はオーケストラとピアノで演奏する曲を、けん盤ハーモニカで合奏した。ところどころに出てくる振り付けにも注目が集まった。
演奏会は、高遠高校の「第7回芸術フェスティバル」のなかの一つ。このほか、芸術コース美術・書道専攻の生徒による「第11回卒業制作展」が8日まで、信州高遠美術館で開かれている。 -
東中同窓会が母校に寄贈
1982(昭和57)年度に駒ケ根市の東中学校を卒業した同窓生の男性が今年厄年を迎えるのを機に設立した同窓会「羊申(ようしん)会」(松井和彦会長)は4日、母校の東中、中沢小、東伊那小を訪れ、それぞれ記念の品を寄贈した=写真。
役員4人とともに中沢小を訪れた松井会長は「設立記念として、母校への感謝をこめてパイプいす8脚を贈る」と北原三千生校長に目録を手渡した。北原校長は「行事の時にいすが足りなくて困っていた。素晴らしいいすをいただいて大変ありがたい。皆さんの母校への思いは子どもたちにも伝える」と感謝を述べた。
東中には掲示用パネル1脚、東伊那小には図書券を贈った。いずれも5万円相当。
同会は昨年12月、東中陸上部が全国中学校駅伝大会に出場する際にも、応援用の横断幕を寄贈した。 -
大法寺節分厄除け
節分の3日、駒ケ根市赤穂北割一区の大法寺(藤塚義誠住職)で厄除けの法要と豆まきが行われた。法要は3回行われ、計400人を超える檀徒や一般の人たちが本堂に集まり、住職らが「南無妙法蓮華経竏秩vと唱える中、手を合わせて家内安全や健康長寿、交通安全、学業成就などを祈願した。
法要後、豆まきが行われた。中央に進み出た年男、年女らが「福は内」と威勢よく掛け声をかけながら豆やみかんなどを投げた=写真。集まった人たちはご利益にあずかろうと、夢中になって手を伸ばしたり身を乗り出したりして投げられる豆を拾っていた。 -
【駒ケ根ソースかつ丼会会長 「中華料理きよし」店主 下平勇さん】
大衆食堂を営んでいた父の仕事ぶりを物心ついたころから見て育った。
「長男だし、いずれは店を継ぐつもりでいた。一時期、ほかの道を考えないでもなかったが、最終的には何の迷いもありませんでした」
高校を出てすぐに料理を学ぶため、松本の中華料理店に修業に入った。
「中華は伸びるんじゃないかと思ったし、自分でも好きでしたから」
3年半で修業を終えて帰郷。大衆食堂を中華料理店に衣替えし、父とともに仕事を始めた。景気が良い時代で店は繁盛。人手が足りなくて困ったくらいだった。だが8年後、父が突然の脳こうそくで倒れた。
「ひょっとしてこのまま1日、2日で駄目か竏窒ニも思ったが、何とか命は取り留めることができた。ただ半身に麻痺が残り、もう仕事はできなくなった。これからは自分一人で店を守っていかなければならないと思うと、その不安と責任感で押しつぶされそうになりました」
その後、苦労しながらもさまざまな困難を乗り越え、受け継いだのれんを背負って店を発展させてきた。
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3年前から駒ケ根ソースかつ丼会の会長を務める。駒ケ根の名物を全国に発信しようと昨年6月、静岡県富士宮市で開かれたB級ご当地グルメの祭典「B1グランプリ」への出場を果たした。
「前年に第1回大会が開催されたことを知り、いいアピールの場になるのではないかと考えて出場を会員らに相談してみたが、反応はあまり良くなかった」
現地に赴くスタッフは約10人必要だが、会員はそれぞれが店を持っているため、2日間の大会中店を閉めなければならない人に無理強いはできなかった。しかし、どうしても挑戦したいと強い熱意を示し、何とか皆の賛同を得て出場決定にこぎつけた。
だが、未経験のイベントで本当に売れるのか。もしも大量に売れ残った場合には、赤字を会長以下3役で負担する悲壮な覚悟で大会に臨んだ。
「うちも結局4日間休業しました。その間は売上がないわけだからそれは厳しい。いろいろな不安を抱えての出場でしたが、当日は予想をはるかに上回る盛況で、一時は作るのが間に合わなくなるほど。2日間で2800食を売り上げ、出場21団体中8位を獲得することができました」
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「最近、ソースかつ丼の本家論争が伊那市との間で起きましたが、うちとしてはどちらが先でもいいじゃないか竏窒ニいうスタンスです。そんなことよりもまずお客さんが喜んでくれることが第一です。お客さんはおいしいものでないとすぐに離れていってしまうので、味にさらに磨きをかけていくことを考えたい。この仕事をしていて一番うれしいのは、食べ終わって帰るお客さんが『おいしかったよ』と言ってくれた時ですからね」
(白鳥文男)