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第9回Wリーグ伊那大会 プロの熱戦に熱視線
第9回Wリーグ伊那大会は20日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館で行い、女子日本リーグ(W1リーグ)の甲府クイーンビーズとトヨタ紡織サンシャインラビッツが対戦した。プロ選手の白熱したプレーが、集まった観客約千人を魅了した。
伊那大会は2年ぶりで、日本バスケットボール協会など主催、上伊那バスケットボール協会所管。ホームタウンゲームの甲府は、61竏・7で速攻を意識した攻撃が特徴のトヨタ紡織に敗れた。甲府は時折、追い上げをみせ声援に応えたが痛い一敗を喫した。
会場には地元のミニバスケットボールや中学、高校の部活の児童、生徒らが多く観戦。上伊那農業高校男子バスケットボール部の北沢輝さん(15)は「さすがはプロ。選手たちは周りがよく見えている。勉強になる」と試合に熱い視線を向けていた。 -
小学生らが白熱のスケートレース 市民体育祭
第54回伊那市民体育祭スケート競技・第30回小学校低学年児童スピードスケート記録会(市教育委員会など主催)は19日夜、同市横山の市営伊那西スケート場で行った。市内を中心に70人が出場し、自己ベストの更新を目指し、タイムを競った。
大会は、園児から46歳以上までがエントリーし、300メートル、500メートル、千メートル、1500メートルの学年、男女別の計25種目で競った。照明が当たった夜の銀盤の上で選手たちは、クラスメートや保護者から熱い声援を受けながら白熱したレースを見せていた。
結果は次の通り(各種目上位3位)。
【男子】
◇300メートル▼小学1年 (1)武田晃英(伊那西)1分17秒39(2)小林佑輔(同)1分20秒26(3)網野翔太(同)1分20秒77▼小学2年 (1)新倉大智(西春近北)1分30秒43(2)橋原誠士郎(美篶)1分42秒68(3)唐木一京(西春近北)2分25秒95▼小学3年 (1)清水紀貴(伊那西)1分21秒66(2)清水康太(同)1分27秒30(3)田畑優真(同)2分06秒37◇500メートル▼小学2年 (1)小林竣一(伊那西)1分57秒43▼小学3年 (1)橋爪凱(富県)1分18秒25(2)山崎瑠(伊那西)1分53秒80(3)名取真司(西箕輪)1分54秒03▼小学4年 (1)駒津伸一郎(伊那)1分04秒56(2)網野幸大(伊那西)1分25秒33(3)小林慶一(同)1分26秒86▼小学5年 (1)落合恒輝(西箕輪)1分43秒57(2)草田陸(伊那西)2分02秒08(3)網野豊(同)2分08秒53▼小学6年 (1)唐木悠汰(伊那西)1分21秒35(2)山崎佑真(同)1分25秒87(3)小平裕矢(同)1分31秒65▼中学 (1)後藤大樹(東部)1分07秒30▼成年30歳以下 (1)武田英太1分06秒45▼成年45歳以下 (1)中村弘幸1分19秒98(2)小池充1分20秒49(3)小林雅生1分26秒44▼成年46歳以上 (1)浦野博1分03秒46(2)伊東俊光1分10秒86(3)小林哲1分11秒32◇1500メートル▼小学3年 (1)橋爪凱(富県)3分46秒82▼小学4年 (1)駒津伸一郎(伊那)3分28秒66▼成人46歳以上 (1)小林哲3分48秒94
【女子】
◇300メートル▼小学1年 (1)網野由茉莉(伊那西)1分20秒9(2)名取素子(西箕輪)1分36秒12(3)鈴木優梨香(伊那東)1分39秒36▼小学2年 (1)小池楓(伊那西)1分11秒57(2)唐木とも子(同)1分29秒64▼小学3年 (1)武田茉莉衣(伊那西)1分4秒5(2)丸山未鈴(同)1分4秒53◇500メートル▼小学3年 (1)唐木千聖(伊那西)1分36秒96(2)網野紅瑠美(同)2分25秒24▼小学4年 (1)武田真由子(伊那西)1分49秒56(2)小平美有(同)1分55秒69(3)伊藤舞花(同)3分2秒▼小学5年 (1)大野田百香(伊那西)1分49秒23▼小学6年 (1)林怜奈(伊那西)1分41秒71(2)伊藤夏輝(同)2分20秒80
◇千メートル▼中学 (1)落合悟花(西箕輪)3分16秒42▼一般(1)後藤美江子2分29秒94
【園児(オープン)】
◇300メートル (1)橋爪捷人(富県保育園)31秒79(2)唐木愛果(伊那西部保育園)38秒87(3)唐木大成(西春近北保育園)1分0秒8
大人顔負けのスピードでリンクを掛け回る児童ら -
高校フェンシング 伊那北男女そろって全国へ
フェンシングの北信越高校新人大会は20日、箕輪町民体育館で行われ、各地区予選を勝ち抜いた男女各5校が全国選抜大会(3月21竏・3日・岩手県)の出場を目指し、それぞれ総当りで戦った。県代表の伊那北は、男女そろって全国への切符を獲得。男子は2年ぶり、女子は10年ぶりの出場を決めた。
男子は富山西(富山)、北陸(福井)に敗れたが東京学館新潟(新潟)、金沢二水(石川)に勝ち2勝2敗の3位。女子は初戦で水橋(富山)に敗れたが新潟(新潟)、金沢二水(石川)、北陸(福井)に3連勝し、2位だった。
優勝は男子が富山西、女子が水橋。
全国の切符を手にした伊那北フェンシング部(写真=男子・伊那北竏昼熨・ -
箕輪町で下駄スケート体験会
昭和30年代に地元で楽しまれていたスケートを体験してもらおう竏窒ニ20日、下駄(げた)スケートの体験会が箕輪町の上古田スケート場であった。子どものころ、下駄スケートに親しんだ中高年や親子連れなど、約20人が挑戦。下駄の感触に戸惑いつつ、一風変わったスケートを楽しんだ=写真。
体験会は町郷土博物館が昨年から開催しているもので、館内に所蔵されている下駄スケート約20足のうち、現在でも使用可能な約10足を準備した。
まず最初に挑戦したのは過去に下駄スケートを経験したことのある中高年世代の大人たち。持参した地下たびを履き、下駄スケートを足に結び付けて鮮やかな滑りを披露した。 昨年から体験会に参加している丸山平治さん(68)は「馴れればくつよりも下駄の方がいい。自分は高校に上がる前まで下駄スケートだった。懐かしい」と話した。
また、木村昌貴君(7)、太田悠斗君(8)は、この日初めて下駄スケートに挑戦=写真。最初は立つのもままならなかったが、すぐにコツをつかみ、上手に滑って見せた。木村君は「冷たくて足が痛かったし難しかった。でも、滑れるようになったのは少し楽しかった」と話していた。
上古田スケート場は、今月5、6日に一時的に開放されたが、その後は雨が降ったりした影響で開放できずにいた。しかし、ここ数日の冷え込みでリンクが凍結し、この日の前日から一部開放できるようになった。今後も、リンクの状態が変わらなければ開放を継続するという。 -
伊那ファイターズ第27期生修了証書授与式
上伊那の中学生を対象とする硬式野球チーム「伊那ファイターズ」の第27期生の修了式が20日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。監督やコーチ、これまで共に励んできたチームの後輩や家族などに見守られる中、卒団する9人の修了生に、登内英夫会長から修了証書が手渡され(=写真)、三沢良男前監督が一人ひとりへのメッセージを贈ると、修了生はみな、目に涙を浮かべた。
修了式は3年生が高校へ進学するこの時期に合わせて毎年開催しているもので、登内会長ほか、チーム顧問など約100人が、修了式に集まった。
登内会長は「みなさんはこれまで、人の2倍、3倍も努力してきた。高校生となり、社会人として歩んでいく道は必ずしも平坦でないが、ファイターズで重ねてきた努力を思い出してもらえば、どんな苦労も乗り切れると思う。これからも頑張ってほしい」と激励。
また、これまでキャプテンを務めてきた山口俊君(15)=伊那市=は「全国という大舞台にも連れて行ってもらい、本当にいい経験になった。1年生、2年生には、このファイターズをもっともっと盛り上げていってほしい。ぼくたちは高校でも野球を頑張ります。絶対甲子園に行くので応援して下さい」と感謝の言葉とともにこれからの決意を語った。
27期生は昨年夏、13年ぶりに全国選抜大会に出場。そのほかにも、06年秋季大会信越連盟3位、新人戦中南信ブロック準優勝など、数々の功績を残した。
現在同団では、シニアリーグで硬式野球をやりたい新入団員を募集している。対象は伊那市や周辺市町村の小学校卒業予定者と中学生。体験入団や練習見学は随時受け付けている。練習は土日祝日の午前9時から随時行っているため、南箕輪村南原のグラウンドへ直接問い合わせること。
問い合わせは(TEL090・4624・6602)浦野コーチ、ホームグラウンド(TEL78・8939)※ホームグラウンドは練習日の日中のみ。 -
伊那市・知立市の伝統文化交流公演会開催
それぞれの地域に伝わる郷土芸能を知り、後世へと継承していってもらおう竏窒ニ20日、伊那市の生涯学習センターで「伊那市・知立市の伝統文化交流公演」あった。伊那市の友好都市である愛知県知立市に伝わる国の重要無形民俗文化財「知立山車文楽」と、伊那市長谷中尾地区に伝わる農村歌舞伎で、市の無形民俗文化財「中尾歌舞伎」が上演され、集まった約300人の目を楽しませた。
伊那市のNPO法人・伊那芸術文化協会が一昨年から開催している試みで、地元に伝わる郷土芸能を見てもらうとともに、地域に伝わる方言を織り交ぜながらその由来、成り立ちなどを伝える劇を公演。楽しみながら伝統文化に触れてもらうことを目的としている。
伊那市の友好都市である知立市を迎えるのは今回が初めて。「知立山車文楽」は、本来山車の上で人形浄瑠璃を上演する珍しい文楽で、第1部ではその由来や人形操作の方法などを紹介する劇の中で、保存会のメンバーが演目「日高川入相花王 渡し場の段」を上演=写真。人形たちは三味線演奏とともに華麗な演技を披露し、会場を沸かせた。
第2部では中尾歌舞伎保存会が「御所桜堀川夜討 弁慶上使の段」を披露。演じられた悲劇の物語に、観客も引き込まれていた。 -
農業問題研究会で集落営農の現状と将来について話し合う
上伊那の農業関係者らでつくる「これからの方向と政策を考える農業問題研究会」(三浦覚代表)が20日、初めての会合を伊那市狐島の上伊那農業協同組合(JA上伊那)本所で開いた=写真。国の新しい農業政策に基づき、上伊那地区でも組織化が進んできた集落営農をテーマに掲げ、その現況と課題を討論。「国の方針に基づき、5年後の法人化を目指して組織化してきた一方、組合の利益がでない今の状態では、法人経営は難しい」、「担い手のいない中山間地域などの集落営農組織は誰が運営を担うのか」など、さまざまな問題を共に認識した。また今後は、ワークショップなどを開催しながら会としての目標を明確化し、具体的政策提言につなげていくための「戦略地図」を作成する。
同会は、さまざまな問題を抱える農業に対し、現場で携わる人自らが理解を深め、具体的な政策を模索することを目的として昨年10月に発足。メンバーには農業者ほか、JA上伊那理事、信州大学農学部長なども参加している。
任意組織として各地に集落営農組織が発足する中、現在上伊那地区では6500人を超える農業者がいずれかの組織に加入している。しかし、国が求める法人経営にいたるには課題が多い一方、農地保全などといった側面から見れば、経営に特化した組織だけでは農地が守れなくなるため、JA上伊那としても今後は(1)経営主体として行う組織(2)農地保全を目的とし、あまり収益を追求しない組織竏窒フ二通りが必要となると考えていることを席上で職員が示した。また「現状の米、麦、大豆だけでは利益を出していける状況にない」として、今後は園芸作物への取り組みも拡大していく必要があることも指摘した。
参加者からは「農地の管理ができなくなったという人は山間地に多いが、山間地は農地の条件も良くないため、経営ベースの集落営農組織では、受け入れてくれないといったケースも生じてくる。こうした事態を解決する組織も必要」とする声があったほか、現在ほとんどの集落営農組織では、生産にかかる労働に対して参加者に配当金を支給しているのに対し、多くの農業者が土地を引き受けてもらえば配当がもらえると考えていることも多いなどといった、認識差を指摘する声もあった。
次回は2月11日にワークショップを開催する。 -
雪の話題
上伊那地域では20日、この冬初めてとなるまとまった雪が降り、朝から雪かきに追われる人の姿や、雪遊びを楽しむ子どもたちの姿が各地で見られた。
伊那市の竜東保育園(小松三枝子園長)では、登園してきた園児から身支度を整え、早速雪遊びを開始。寒さで顔を真っ赤にしながらも「寒くない」「楽しいよ」と話し、そり滑りをしたりかまくらを作るなどして、雪の感触を楽しんでいた=写真。
小松園長は「雪は子どもたちに体験させてあげたいものの一つだけど、なかなか雪が降らなかったので、この冬初めての雪遊び。子どもたちにとっても『待ちに待った』っていう感じだと思います」と話していた。 -
飯沼棚田産美山錦を使った「今錦おたまじゃくし」が完成、おり酒、原酒の試飲会
中川村大草の米沢酒造(米沢博文社長)が、飯沼棚田の美山錦だけを使ったオリジナル新酒「おたまじゃくし・おり酒、原酒」が完成、22日の新発売を前に、19日夜、JA中川支所で試飲会があった。来賓の村、商工会、JAをはじめ、酒米を栽培した飯沼農業活性化研究会、米沢酒造、南部酒販組合ら関係者のほか、一般村民ら約70人が参加。しぼりたての原酒、おり酒を口に含み「フレッシュで、調和の取れた味わい」に、地域活性化への期待を膨らませ、完売を確信した。
米沢社長は「39俵を12月に仕込み、若手の蔵人が力強い麹を作り、今井杜氏以下4人が蔵に泊まり込んで世話をした」と経過に触れ「小さなオタマジャクシがカエルになって、地域の活性化になれば」とあいさつ。
この後、発酵中のおり酒を互いに注ぎあって、乾杯した。
中組の鈴木信さんは「甘くてまろやか、トロトロしている」。南部酒販組合の下平勝治さん(飯島町)は「フレッシュで甘口、口当りがいい」。池上明さん(飯島町)は「味のバランスがいい。かろやかで、飲み口すっきり」と話していた。
「今錦おたまじゃくし」は一升瓶換算で原酒で1400本生産。
値段はおり酒720ミリリットル1743円、生原酒720ミリ1712円、1・8リットル3413円、特別純米酒と「秋あがり特別純米酒」は720ミリリットル1386円、1・8リットル2730円。
おり酒・生原酒の販売は村内、飯島町内の酒販店で22日から、特別純米酒は4月中旬以降、秋あがり特別純米酒は9月以降を予定。 -
安協飯島支会が年賀の会
伊南交通安全協会飯島支会は19日、JA飯島支所で理事、来賓の町、駒ケ根署、町議会ら合わせて50人が出席し、「年賀の会」を行った=写真。
開会で、下平憲夫支会長は「07年の町内の交通事故は死亡事故はゼロだったが、事故の発生件数、傷者数も大幅に増加した。アメリカのハインリュヒの法則では1件の重大事故が発生する背景には、29件の軽症事故と300件のヒヤリハットがあると言われている。いつ起こるか分らない事故を未然に防ぐために、早めの対策と実行が必要。行政と警察と連携を密に交通事故の発生原因を調査し、対策を講じたい」とあいさつ。
高坂町長は「町では05年10月以降、死亡事故は発生していない。7月には悲願の死亡事故ゼロ千日が達成できる」と述べ、安協役員の協力を求めた。
昨年の飯島町の事故件数(暫定)は死亡事故ゼロ、人身事故42件(前年比8件増)、けが人54人(3人増)と増加傾向。 -
杉本氏に当選証書付与
市長選に当選した杉本幸治氏は21日、市役所を訪れ、市選挙管理委員会の今福清二委員長から当選証書を受け取った=写真。杉本氏は「身の引き締まる思い。思っていることを着実に一つ一つ進め、住みよさが実感できるまちにしていきたい」と話した。
今福委員長は「文字通りの激戦を勝ち抜いて見事当選を果たしたことにお祝いを申し上げる。8項目にわたる重点的、具体的項目が単なる掛け声に終わっては新市長にとっても市民にとっても不幸。市民の力が結集された実のある市政が展開されることを期待する」と激励した。 -
【シンガー・ソングライター 吉本有里さん】
東京学芸大に入学はしたものの、教員になるための勉強に興味が持てなくなっていたある春の日、授業に出る気がせず、大学近くの小金井公園に足が向いた。折りしも盛りだった桜の花びらが空中をひらひらと漂う光景を眺めて「私も力を抜いたらあんなふうになれるのかな」と思っていると、知らず知らずのうちに体が舞っていた。「その時、桜の歌が体の奥からわき出てきて、いつの間にか口ずさんでいたんです」
初めての曲『花びら流れて』を「授かった」瞬間だった。
◇ ◇
卒業後、教員にはならず、シンガーとして全国各地で演奏した。32歳の時、知り合いのつてで探した米カリフォルニアの山中の小屋に移住。「お腹の中の子のためにも自分のためにも、どうしても自然出産がしたかった。でも日本にいると必ず誰かが心配して世話を焼いてくれるので仕方なく国外脱出です」
電気も水道もない、まさに自然の中での暮らしだった。
「生まれてからずっと物に頼って生きてきたけれど、動物としての野生を取り戻したように心が洗われてストレスがなくなった。出産だって初めてなのに、どうすればいいのか内なる声が聞こえてきたんです」
生活する金が底をつくと町に下りて赤ちゃんをおぶって歌を歌い、バイオリンを演奏した。「子連れのミュージシャン」と評判を呼んで、各地から演奏依頼の声が掛かった。
10年後に帰国してからもCDをリリースし、全国ツアーを行うなど活躍している。
◇ ◇
静岡県出身。ほとんどテレビも見ず、音楽も聴かずに育った。
「既製の音楽にとらわれないのはそのせいもあるかな。私の曲は作っているんじゃなく、胸の中に流れて来るもの。だから生みの苦しみはない。今までもそうだったし、今の生き方を続ける限り、これからもずっと流れて来てくれると信じています」
大切な人に裏切られて起き上がる元気もないくらい落ち込んだこともある。そんな時、ふとギターを手に取ってみると、やはり心に音楽が流れてきた。
「でも、失望し、恨んでいるはずなのに流れてきたのは違う歌。心の奥にある、本当の自分の思いだったんです。信じている、いつかまたきっと出会えるんだっていう竏秩B歌はいつも本来の自分を見せてくれる」
「人は歌を通して人生を分かち合うことができるんです。コンサートで私の歌を聞いた人が自分の人生を呼び起こされ、大切なことを思い出せるような…。そんな歌を歌っていきたい。私も音楽によって生かされているんです」
(白鳥文男) -
駒ヶ根市長選 杉本氏当選
任期満了に伴う駒ケ根市長選は20日、投開票が行われ、無所属で新人の元県教育次長・杉本幸治氏(58)=上穂町=が8975票を獲得して初当選を果たした。いずれも新人で無所属の前市議会議長・北沢洋氏(56)=上赤須=は7908票、元市議会議員・林高文氏(69)=中沢=は2725票だった。投票率は76・24%の高率だった4年前の前回選を約4ポイント下回る72・41%にとどまった。
前回選で現職の中原正純氏にわずかの差で敗れた杉本氏は「出馬表明が遅く、駒ケ根にあまりいられなかったために住民との対話ができなかった」反省を生かし、ミニ集会などの草の根型運動を地道に展開。「市民の声を聞き、市民とともに明るい将来を築く」と訴え、幅広い層の支持を受けて1067票差で北沢氏をかわした。
強固な支持基盤を持つ北沢氏は組織の強みを生かし切れず「思わぬ大差」(北沢陣営)で敗れた。林氏は「現市政からの転換」を叫んで一部に支持を広げたが、出馬の出遅れもあって票が伸びなかった。 -
箕輪町長岡のやらず会が妻をもてなす
箕輪町長岡辰己に住む50代から60代の男性有志でつくる「やらず会」(戸田昭嘉会長)6人が20日、それぞれの妻をもてなす食事会を辰己常会集会所で開いた。男性陣は手打ちそばをはじめ、自慢の料理を準備=写真。今後も、会の活動に対する変わらぬ理解を求めるとともに、普段から活動を支えてくれている妻たちを感謝の思いでもてなした。
同会は、年をとった時の趣味と話し仲間をつくろう竏窒ニ、20年ほど前に活動を始めた。普段はそば打ちのほか、シイタケの原木取り、ナメコの菌打ち、山の手入れ、草刈りなど、さまざまな活動を展開し、交流を深めているが、普段から好きなことをやらせてくれている妻への感謝を込めて、年2回の食事会を開催。そのほかにも隔年で旅行を企画するなどして、活動への理解を示してくれる妻たちをもてなしている。
戸田会長は「酒を飲んで帰っても大目に見てくれるし、日ごろ私たちの活動に対して温かく応援してくれている。夫婦が仲良くしていくには、やっぱりお互いに敬うことが大切」と話していた。 -
スキー靴で雪上リレー、冬期体力づくりクラブの子どもたち
宮田村の小学生を対象にした冬期体力づくりクラブは20日、駒ケ根市の駒ケ根高原スキー場でスキー教室と日ごろ鍛えた走力でリレー大会を開いた。
この日は、5、6年生の27人が参加。スキーを思う存分満喫した後に、スキー場の広場を使ってリレーを行った。
数チームに分かれて、慣れないスキー靴での雪上競争。転倒する子どもたちもいたが、元気に走った。
同クラブは宮田小学校の3年生以上で希望する73人が参加し、12月から2月まで始業前に学校周辺を走って冬期の体力づくりに役立てている。 -
宮田小の耐震診断結果、08年度から補強へ
宮田村宮田小学校の校舎のうち、1981(昭和56)年度以前に建設した特別教室棟、普通教室棟、体育館が耐震基準を下回ることが診断結果で正式に判明した。21日の村教育委員会定例会で報告し、今後2年間かけて補強工事に着手する。
新年度に特別教室、普通教室両棟、2009年度に体育館の補強をそれぞれ実施する計画。概算で工費は1億1千万円ほどを見込んでおり、今年度中に設計に入る。
同教委では、教室棟の改修にあたって影響が出る学級もあることから、空き教室を利活用して児童の学校生活に対応していく考え。
同じく診断した給食棟については基準を上回った。 -
宮田小児童が諏訪湖でハクチョウ観察会
宮田村宮田小学校の児童と家族約50人が20日、諏訪湖でハクチョウ観察会を開いた。冬の使者である多くの水鳥とふれあい、子どもたちが歓声をあげた。
昨年に続いて2回目の観察会で2年生が中心に参加。日本野鳥の会伊那支部の小口泰人さん、同諏訪支部の北沢千文さんを講師に、ハクチョウをはじめユリカモメなど湖に飛来した鳥たちと接した。
諏訪湖白鳥の会の協力で、エサやりの体験も。2年2組の市原春菜さんは「何羽も白鳥が観察できた」と喜んだ。
原一彦教諭は「鳥たちと自然な形で接することができ、子どもたちの良い体験になったと思う」と話した。 -
東春近公民館で信大出前講座
伊那市の東春近公民館で22日、信州大学の出前講座があり、同公民館の高齢者学級や女性教室の受講生を中心に同地区の40人が参加した。農学部森林科学科治山学研究室の北原曜(ひかる)教授が「暮らしを守る森竏註X林の公益的機能竏秩vと題して話した。
北原教授は、水源かん養や国土保全、生活環境保全、保健休養機能など、森林の公益的機能について説明。「森林が存在することによりこれらが発揮され、多数の人間が同時に享受することができ、他のものでは替えることができない」と訴えた。
森林の水源かん養機能を「河川流量調節機能を高度に保ち、洪水や渇水を防止することができる」と強調。年間降雨のうち4割は蒸発散されるが、残りの6割は地下に染み、川となって出てくるが、「森林が成長すれば洪水流量とピーク流量は減少し、洪水の到達時間も遅れる」と説明した。
また、森林の表面侵食防止機能では「今後、松枯れが予想される地域では、あらかじめ侵入木を生育させる必要がある」と述べた。
「暮らしを守る森林」と題して話す北原教授 -
08年度大学入試センター試験始まる
08年度大学入試センター試験が19日、全国の試験会場であった。上伊那の会場となっている南箕輪村の信州大学農学部と駒ヶ根市の県看護大学には、上下伊那の受験生約1300人がそれぞれの試験会場に集まり、これまでの努力の成果を発揮すべく、試験に臨んだ。
大学入試センターによると、08年度、センター試験を利用する大学は国公立、私立合わせて621大学(08年1月17日現在)と過去最多となっている。こうした状況からか、上下伊那のセンター試験受験者数も過去最多の1456人となり、2会場に収容できなくなる事態が発生したため、約100人が松本会場で試験を受けることとなった。
約900人が受験することとなっている農学部会場には、受け付け開始時刻の午前8時10分ころから受験生が集まり始め、会場の外で待ち構えていた担任の教師らに激励の言葉をかけられると、緊張した面持ちがほぐれて笑顔を見せる姿もあった。
伊那市内の高校に通う受験生の一人は「今まで勉強してきた成果を今日のセンターで十分発揮できるよう頑張りたい」と意気込みを語った。 -
かんてんぱぱ小学生絵画コンクール表彰式
伊那食品工業(本社・西春近、井上修社長)主催の「第3回かんてんぱぱ小学生絵画コンクール」の表彰式が19日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールであった。市内の小学校から寄せられた作品738点を展示したホールに入賞者23人が集まり、井上社長などから表彰状を受け取った=写真。
同コンクールは、絵を描くことを通して子どもたちに古里を見つめてもらおうとの願いで、一昨年から開催されている。この日は、11月に行われた審査会で見事入賞作品に選ばれた児童らが会場に集まった。
井上社長は「絵を通して自分の古里を見続けてほしいというのがコンクールの思い。応募してくれた738人、すべてのみなさんが主役だと考えている」と語り、入賞者に表彰状を手渡した。
最優秀賞のかんてんぱぱ賞を受賞した新山小学校2年の両角あずささん(8)は「最初は難しいと思ったが、意外に簡単だった。大豆の色が難しかった」と話していた。
子どもたちの作品は2月11日まで同ホールに展示している。入場無料。午前9時縲恁゚後6時。 -
山寺子育てサークル「ためになるお話」会を開催
伊那市の「山寺子育てサークル」(井口ゆき子代表)は18日、「ためになるお話会」を伊那市の福祉まちづくりセンターで開いた。同サークルのメンバーなど約20人の母親らが集まる中、講師に昨年まで宮田村の保育士として32年間勤務してきた倉沢ひろ子さんを迎え、保育士としての経験や、家族の介護経験の中で倉沢さん自身が学んできたことを聞いた=写真。
3歳未満児の母親らでつくる同サークルでは、毎月さまざまなイベントを開催して交流を深めるとともに情報交換をしている。お話会もその一環で、毎年1月に開催している。
倉沢さんは20代の時に祖母の痴呆が始まり、6年ほど介護した経験や、13年近く一人暮らしをしていた姑(しゅうとめ)にも痴呆の症状が出始め、それをきっかけに現在一緒に暮らすようになったことなどを説明。苦労話を織り交ぜながら、一緒に暮らすようになって姑の症状が徐々に善くなってきたことを話し、「同居して、一緒に接している中で痴呆の症状も良くなるんだと実感した」と語った。
また、保育士時代には重度の自閉症の園児と向き合った経験を語り、コミュニケーションが取れないストレスの大きさ、その子どもを抱える母親の苦労をつくづく感じたことを話した。
最後に「介護の経験、自閉症の子どもと関わった経験が自分の宝となりました」と語り、さまざまな経験の中で多くのことを学んだことを示した。 -
西箕輪公民館の脳イキイキ出前講座で、南京玉すだれなどを楽しむ
伊那市の西箕輪公民館が地区の高齢者を対象として開催している「脳イキイキ出前講座」が17日、西箕輪の大萱公民館であった。地区のお年寄りら約25人が参加。現在伊那市勤労青少年ホームで指導員を務める柘植晃さんが、さまざまな話と「南京玉すだれ」などを披露=写真。集まったお年寄りを楽しませた。
地区の高齢者が増加する中、寝たきりとなってしまったり介護を必要とするお年寄りを増やさないよう、高齢者同士元気に交流を深めてもらおう竏窒ニ始まった活動で、7年目。毎回地域で活動する講師を迎え、西箕輪地区内にある全分館でさまざまなプログラムを展開。今回の講師には、現在伊那市勤労青少年ホームで指導員を務める傍ら、音楽や芸道など、多彩な活動を展開する柘植晃さんを迎えた。
阪神淡路大震災から13年目に当たるこの日、柘植さんは当時の現地での様子に触れ「大災害の時、消防も救急もつながらない。その時助けてくれるのは近所の人。今は『自分さえ良ければいい』という人も増えているが、みんなで生きていくにはそうはいかない。年をとったからといって家に引きこもるのではなく、自分にできることは何かを考えて行動してほしい」と語った。
その後、南京玉すだれやクラリネット演奏を披露。次々にすだれが変化すると、会場には「すごいね」という声とともに拍手があふれた。 -
卒業式着用の繭コサージュを親子で手作り
晴れの卒業式に繭を使った手作りのコサージュを着用しようと駒ケ根市の赤穂小学校6年1組(堀内恵子教諭、33人)の児童と保護者らは19日、同市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムでコサージュを作った。児童と保護者は繭クラフト・サークル「桑の実の会」の会員らの指導を受けながら、材料をはさみで切ったり、接着剤でつけたり=写真。「花の茎に色テープを巻くのが大変」「部品が細かくて難しい」などと話しながら、笑顔で作業に当たっていた。コサージュは駒ケ根市の花であるスズランを繭を使って表現したもので、長さ約5センチ。花の色は男子が水色、女子がピンク。
卒業式用のコサージュ製作は同館が今年初めて発案、企画した。学芸員の宮崎久美さんは「ふるさと駒ケ根で昔養蚕が盛んだったことを、コサージュ製作を通じて知ってもらえたらうれしい。来年以降も続けていきたい」と話している。
同小は卒業児童全員が自身で製作した繭のコサージュを着用することにしている。市内の中沢小、飯坂保育園、赤穂南幼稚園もそれぞれ採用する予定という。 -
ハーモニカ教室、心温まる発表会
宮田村公民館ハーモニカ教室は19日、3年間の練習の成果を披露する発表会を村民会館視聴覚室で開いた。郷愁誘う音色で訪れた聴衆を魅了。会場一体となり心温まるコンサートとなった。
「緊張で頭が真っ白」と話すメンバー。会場からは「がんばれ」と声援も飛び、練習を重ねてきた曲を合奏や独奏で披露した。
知床旅情にもみじ、冬景色など情感も豊かに演奏。
独奏する女性の音色にあわせ、会場も一緒に口ずさんで盛りあげる場面もあった。
3年前の発足以来、村文化祭出演や村内の福祉施設を訪問するなど、対外的にもハーモニカの楽しさを発信してきた同教室。
この日の発表会も多くの村民と一緒に満喫し、心地良い緊張感を次なる力にしていた。 -
北川製菓のドーナツ、ふるさと小包全国人気2位に
北川製菓(本社駒ケ根市)が製造する「信州牧場(まきば)のドーナツ」が、全国の名産を直送する郵便局「ふるさと小包」の昨年1年間の販売実績総合ランキングで2位に入った。松阪牛など知名度の高い商品を上回る人気で、北川浩一社長は「家庭でつくるような手作り感が受けたのだと思う」と高い評価に喜んでいる。
菓子部門では1位を獲得。5年ほど前からふるさと小包に出品しているが、10位までのランキング上位に入るのは初めてという。
水を使わず卵と牛乳を用いる焼き菓子を同社は「信州牧場」と商標登録。20年余り生産する定番商品だが、ドーナツのふるさと小包による売上げは2007年に前年比で倍以上の伸びとなった。
大々的な宣伝をしているわけではないが、注文は北海道から沖縄まで全国各地から寄せられ「お母さんが子どもにつくるような家庭的な味が評価された。リピーターが増えた結果だと思う」と北川社長は分析する。
現在は宮田村新田区で昨年秋に稼動を始めた駒ケ岳工場で生産。近くホームページもリニューアルし、情報を発信していく考えだ。 -
箕輪南小学校で百人一首大会
箕輪町の箕輪南小学校(北原文雄校長)は18日、百人一首大会を同校で開いた。全校生徒90人が参加し、伝統的な遊びを楽しんだ。 百人一首大会は同校では毎年恒例の行事。1、2年生は2人一組で、3縲・年生は5、6人でグループとなり札を囲んだ。
低学年の児童たちは下の句を聞いてから一枚一枚探す。上のを聞いたらすぐに札を探しにかかる。見つけたら、「はい」と素早く手を伸ばし、札を叩いた。 -
上伊那美術教育研究会OB有志 スケッチ旅行展
小、中学校の美術科担当教諭でつくる上伊那美術教育研究会のOB有志による「スケッチ旅行作品美術展」は22日まで、伊那市駅前ビルいなっせ2階ギャラリーで開いている。研究会の研修の意思を引き続き、毎年続けてきたスケッチ旅行の成果を初めて並べた。
1998年から始まったスケッチ旅行も10年目となり、「せっかく続けてきたので」と、作品を一般の人に見てもらうことを決めた。作品展には、旅行で訪れた欧州など国内外の風景を題材とした絵画をOB有志9人が一人5、6点の計47点出展した。
展示を企画したOB会有志でつくるスケッチ旅行作品研究会の事務局で、洋画家の小林修一郎さん=伊那市西町=は「同じ場所を描いているのに、みんな違う作品になっているところがよい。多くの人に見てもらえれば」などと来場を呼びかけている。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。
それぞれの力作が並んだ「スケッチ旅行作品美術展」 -
「新春版画二人展」 ベル伊那・22日まで
木版画家の宮本秋風さんと、水彩画家の安野光雅さんの作品展「新春版画二人展」は22日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。両作家の版画計30点を展示販売している=写真。
宮本さんは福岡県生まれ。版画制作の全工程を一人で手がけ、“ぼかし”を使い独特の詩情あふれる世界をつくる。「雨音」「さみだれ」「雨上り」など雨や雲、霧をモチーフとした作品は見る人を和ませている。
島根県生まれの安野さんは、絵本作家としても有名。淡い色調の水彩画は落ち着いた雰囲気を持っている。今回は「マドリード・太陽の広場」「バース近くの村」など欧州をテーマとした新作版画を展示した。
このほか、両作家のカレンダーやポストカード、図録などのグッズも並ぶ。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
西箕輪中で熱戦 百人一首大会
伊那市の西箕輪中学校は17日、全校生徒を対象とした新春恒例の百人一首大会を開いた。体育館に集まった生徒約160人は、学年の枠を超えた5縲・人ずつのグループで札を取り合い、喜びを声に出しながら熱戦を繰り広げた。
大会は、全校を26グループに分けたクラスマッチ形式。各クラスの総合獲得枚数をクラスの人数で割った平均枚数で競い合った。上位3クラスのほか、各グループの最多獲得者を表彰した。
3学期に入ってから国語の授業で取り組んできた百人一首。それぞれの自主練習に励んできた成果が試された。大会は札が少なくなるにつれて激しさは増し、終盤になると各グループで歓喜の声がわいた。
各クラスの実力者を集めた3つある「選抜グループ」の一つでは、1年生の千代(ちしろ)昌吾君が先輩を退け36枚の札を獲得。千代君は「家でけっこう練習した。先輩たちがいて緊張したが、家にいるような感覚で臨んだら勝てた」と笑顔を見せていた。
熱戦を繰り広げた西箕輪中の百人一首大会 -
南ア世界遺産登録に向け、学術調査検討委員会を設置
南アルプス世界自然遺産登録長野県連絡協議会に、長野県地域の傑出した自然などの学術的知見の集積を図る学術調査検討委員会を設置し、18日、伊那市役所で第1回会議を開いた。登録基準となる地形・地質、生態系、自然環境、生物多様性の観点からデータを集め、夏までに報告書をまとめる。
長野県連絡協は飯田市、伊那市、諏訪郡富士見町、下伊那郡大鹿村で構成。03年の環境省の世界自然遺産候補地に関する検討会で、南アは学術的知見が不足しているとして推薦に至らなかった。そのため、学術的・客観的に顕著で普遍的価値を証明する必要がある。
委員は、信州大学農学部、飯田市美術博物館など学識経験者や関係行政機関職員ら9人。委員長に、信大農学部付属アルプス圏フィールド科学教育研究センター長の中村寛志さんを選んだ。
範囲は南ア国立公園に限らず、幅広くとらえ、委員の専門性に合わせて地質、植物、昆虫、動物など各分野でデータを収集し、特徴的なキーワードを添えたリストを作る。検討委員会に持ち寄り、登録基準に沿ってまとめる。他分野で足りない場合、委員の補充を検討する。
会議では、学術調査の流れや文献収集の方法などを協議。
次回は2月下旬ごろで、文献収集のまとめ方などを話し合う。
中村委員長は「南アにしたかないデータを集めていきたい」と話した。
南アは日本の中央に位置し、標高3、000メートル級の高山が連なる。特別天然記念物ライチョウ、南ア固有種キタダケソウなどがある。
伊那市は全国の自治体関係者で構成する「日本ジオパーク連絡協議会」に加盟。地質遺産を含む自然公園「ジオパーク」への登録を目指すことで、世界遺産登録に生かせると説明した。