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伊那市内の保育士を対象とした絵本講演会開催
読み聞かせの大切さ、意義を学んでもらおう竏窒ニ21日夜、伊那市内の保育士を対象とした絵本講演会「今こそ読みきかせを!」が、市役所であった。長野県図書館協会の会長である牛山圭吾さんと、その妻で読み聞かせグループの活動などに取り組む牛山貞世さんを講師に迎え、子どもの発達に与える言葉の役割や読み聞かせの基本などを学んだ=写真。
市内の保育士らでつくる伊那市保育園読み聞かせ推進委員会(春日由美子代表)が、保育士の資質向上や家庭向けの読み聞かせ推進を図ることなどを目的として初めて企画した講演会で、約150人が集まった。
牛山さんは今の子どもたちの周りには自然と情報が入ってくるテレビやゲームなどが溢れており、こうしたものが子どもたちの考え想像する力を司る最も重要な脳である前頭葉の発達を遅らせている危険性を指摘。また、こうした状況から「小学校に入った子どもの中には文字は読めるが本を読み解く能力がない子が多い」とし、「今の子どもたちは耳から読書する経験が不足している。いきなり文字から入るのではなく、耳から読書する体験をさせてあげる中で子どもの『聴脳力』を育てるにことに一生懸命取り組んでほしい」と語った。
そのほかにも絵本の選び方や読み聞かせ方法に関するお話があり、参加者は真剣に聞き入っていた。 -
伊那市土地開発公社の入札制度に関し、住民原告団が小坂市長を相手に住民訴訟を提訴
公的性質が強い組織であるにも関わらず、地方自治法にない「見積もり入札」という不透明な入札を用いた伊那市土地開発公社に、伊那市が庁舎内の部屋などを無償貸与してきたことなどは違法であるとして「公正な入札を実現する伊那市民の会」の126人が22日、小坂樫男伊那市長に対し、これまでの無償貸与代、光熱費、派遣職員の給与などにかかった877万1943円を市土地開発公社に返還させることを求める住民訴訟を長野地裁に起こした。原告団代表の若林敏明氏は「見積もり入札の実態が何なのか、いまだに明らかになっていない。長野地裁での裁判ということで長期戦になると思うが、できるだけ裁判を傍聴し、入札そのものに関する市民の関心を高めていきたい」と語った。
訴状によると、公社が「見積もり入札」と称する入札方法の法的性質は、地方自治法上の「随意契約」に当たるとしており、01年から06年度まで(03年を除く)に行われた契約金額500万円以上の入札5件のうち、4件は特定の1社により落札されているほか、これらの契約期間が終了した時に、当該事業が完了していなかった場合は「継続業務」として随意契約がなされているとしている。また、05年度に行われた1千万円以上の落札2件は、落札率97・9%という高い落札率にあり、「見積もり入札は透明性に欠け、公社、伊那市、伊那市民に損害を与える違法なもの」と主張している。
こうした違法な入札をする公社に対し、市の行政財産を無償貸与し続けている被告伊那市長に対し「その明け渡しを求める義務がある」とし、公社に対し、貸与している部屋の明け渡しを求めないことの違法確認と公社に対しての損害賠償請求を求めている。
訴えの根拠となっているのは公社の「違法な入札方法」。しかし、地方自治法の対象とならない公社は、その入札方法も地方自治法に縛られない。そのため、まずは裁判所が原告が主張する公社の入札の違法性をどう判断するかが訴訟の行方を左右することになる。
これに対し若林代表は「地方自治法の縛りがある中、厳しい住民訴訟だが、これだけ高額の随意契約が行われてきたということには、違法性があるのではないか」とした。
また小坂市長は「訴状を見ていないので何も申し上げられない」とコメントしている。 -
伊那西高校合唱コンクール開催
伊那市の伊那西高校は22日、07年度合唱コンクールを伊那市民会館で開いた。3学年17クラスが課題曲の「フユノヨル」と各クラスごとに選んだ自由曲1曲を披露=写真。結果、3年5組が今年の1位に輝いた。
コンクールは毎年この時期に開催しているもの。数年前から市民会館に会場を移し、一般の人にも広く聞いてもらえるようにしている。
自由曲に「瞳の宇宙」を選び、練習を重ねてきた3年5組は、これまでの成果を存分に発揮。場内に美しい歌声が響きわたった。また、午後は合唱部などの演奏もあり、集まった生徒たちを楽しませた。
音楽担当の橋爪えりか教諭は「今年はどのクラスもいつもよりレベルの高い演奏でした」と話していた。
コンクールの結果は次の通り。
(1)3年5組(2)2年3組、2年6組(3)2年2組、2年5組 -
上伊那建労組箕輪分会が箕輪中2年生に技術指導
箕輪町立箕輪中学校で21日、上伊那建設労働組合箕輪分会が2年生の技術の授業で、のこぎりやかんなの使い方を指導した。生徒は地元の職人の技を間近に見て学んだ。
1996年に箕輪分会がボランティアで訪れたのが始まりで、毎年続いている。2年生は昨年10月からテーブル作りの学習をしており、各クラスが2回ずつ組合員から技術を学ぶ。
この日は2年3組の1回目の授業。組合員4人が訪れた。学習はのこぎりびき、かんながけ。のこぎりびきでは、「真上から見てまっすぐ切る」「一番最初に刃を入れるところが肝心」とアドバイスを受けた。
かんながけでは、「小口は刃の調整をできるだけ小さくする」などと教わり、生徒は刃の微妙な調整具合を組合員に教わりながら何度もかんなをかけた。男子生徒は「かんなの刃は調節が難しい。勉強になった」と話していた。
箕輪中は本年度、町教育委員会が取り組む「ものづくり教育プログラム」を受け、技術の授業に「ユーザー視点のものづくり」学習を取り入れている。今回のテーブル作りでは、製作前にユーザーの意識調査として家族の意見を聞くなどの学習をしている。 -
「おはなしむら」で影絵公演
南箕輪村図書館の「おはなしむら」が19日、村民センターであり、村内保育士の有志10人でつくる影絵サークル「このゆびとまれ」が影絵を上演した。親子約80人が影で作り出されるお話の世界を楽しんだ。
サークルの公演は、本年度は夏に続き2回目。「おおきなかぶ」「大きな古時計」と、登場するディズニーキャラクターを当てる影絵クイズをした。今まで以上に演じることに力を入れたという公演で、子どもたちは薄暗い部屋の中でスクリーンに映し出される影絵に夢中になっていた。 影絵クイズでは、わずかに姿を現しただけで子どもたちは大きな声でキャラクターを言い当て、全キャラクターがそろって花火をバックにパレードすると手拍子しながら見入っていた。 -
2月2日に「中央アルプス千畳敷カールにおけるサルを考える集い」
NPO法人アルプスAyudaは2月2日、「中央アルプス千畳敷カールにおけるサルを考える集い」を南箕輪村の信州大学農学部で開く。
南アルプスにおけるニホンジカの食害が深刻化する中、中央アルプスではニホンザルの群れが標高2600メートルの千畳敷カールにまで行動範囲を広げ、シナノキンバイ、オヤマノエンドウ、イワスゲ、ハイマツなどといった高山植物を食べているということが確認されている。一方、一度失われた植生を再び回復するのは困難。また、、人に慣れ、サルが観光客などに危害を及ぼす危険性も懸念されており、さまざまな立場にある地域住民が、共通認識を持って自然保全活動に取り組んでいくことが求められている。
同会は、ニホンザルの生態について共通認識を持ち、千畳敷カールにおけるニホンザルの生態調査の結果報告などを通して、参加者にニホンザルの実態を把握してもらうことを目的としたもので、基調講演では野生動物の生態に詳しい信州大学農学部アルプス圏フィールド科学教育センターの泉山茂之准教授が「ニホンザルの生態と被害対策について」をテーマに講演。また、千畳敷カールにおけるサルの生態調査をしている駒ヶ根市学芸員・吉田保晴さんが、その現状について報告するほか、その2人をパネリストに迎えたパネルディスカッションも展開する。
午後1時縲恁゚後4時。場所は農学部構内にある食と緑の科学資料館「ゆりの木」。
問い合わせはアルプスAyuda(TEL82・6766)へ。 -
飯島町観光協会のフォトコンテスト
飯島町観光協会(会長・高坂町長)は22日、「飯島町の自然」「人と暮らし」の2テーマで募集した07年度フォトコンテストの審査会を役場で開いた。技術審査員の唐木孝治カメラマンや事業企画部会員、事務局ら11人が慎重に審査し「飯島町の自然」の特選には小林紀一さん(飯島町)の「こぶしの花の咲くころ」が、「人・暮らし」の特選は久保田由人さん(伊那市)の「クライマックス」が選ばれた。
コンテストには昨年より5人少ない17人から40点の応募があり、このうち「自然」は15人25点、「人・暮らし」には9人15点があった。
「自然の部」にはコスモス畑やそば畑、与田切公園、しだれ桜と中アなど豊かな飯島の自然を切り取った秀作がずらり。「人・暮らしの部」には、秋祭りの大三国やあんどん市、コスモス祭りなど人々の生活を感じされる力作が並んだ。
▽テーマに沿っているか▽飯島町の風景の特色が出ているか▽四季の変化を上手にとらえているか-などを観点に審査し、各部門ごと特選、準特選、入選を選んだ。
唐木さんは「『こぶしの花の咲くころ」は日常の民家風景の春を的確なアングルでとらえている。特に空に伸びるコブシの花がきれい。『クライマックス』は花火の火の粉が飛び散る様と、祭りの人々の動きをうまくとらえている」と講評した。
表彰式は2月15日午後6時30分から、文化館で行う。
審査結果は次の通り(敬称略)
◇自然▽特選=「こぶしの花咲くころ」小林紀一(飯島町)▽準特選=「花の競演」佐藤信一(松川町)、「与田切に春が」片桐久司(飯島町)▽入選=「春のため池」春日芳人(駒ケ根市)、「早い冬の足音」平沢繁美(飯島町)「晩秋の梨園」久保村由人(伊那市)「水車と中央アルプス」加藤平治(南箕輪村)
◇「人・暮らし」▽特選=「クライマックス」久保村由人(伊那市)▽準特選=「お田植の頃」向山世男(伊那市)、「あんどん市の姉妹」深沢和香子(飯島町)▽入選=「花火だ、まつりだ!」平沢繁美(飯島町)、「花咲く通学路」片桐久司(飯島町)、「かわいい主役」宮沢信(中川村)、「春耕」小林紀一(飯島町) -
みそづくり「出前」します
宮田村の学校給食を育てる会の女性有志7人でつくる「梅の里味噌研究グループ」は22日、昔ながらのみそづくりを出張して体験させる・ス出前講座・スを始めた。次代を担う若い人たちに伝統の食文化を理解してもらい、農産物本来の味を感じてもらうのが目的。この日の初出前には、若い親子の姿もありにぎやかに体験交流した。
村内の学校給食に自分たちがつくった農産物を提供するかたわら、将来的にはみそも納入したいと、伝統的な製法の研究を4年前から続けてきた7人。
今年度県の元気づくり支援金事業のひとつに認められ、その助成金で移動式の釜など・ス出前・スに必要な器材一式を揃えた。
北割区へ出前したこの日は、地元産の大豆を使って、参加者とメンバー約10人が一緒になり伝統の製法で仕込んだ。
大田切区の田村沙織さんは息子の朔弥君(3)と一緒に体験。「みそはお店で買ってくるものだと思っていた。こんな経験なかなかできない」と話した。
「『手前味噌』と言葉にあるように、自分でつくったものは何でも美味しい。安全安心も崩れつつある今の世の中。若い人たちに本当の食を体験し、つなげていってほしい」とグルーープ代表の有賀絹代さん=北割区=。
今季は4回ほどの出前を予定。参加に関する問い合わせなどは有賀さん85・2632まで。 -
第2次環境計画素案を説明
宮田村環境審議会は21日に役場で開き、村は本年度中に策定予定の第2次環境基本計画の素案を示した。第1次計画にあった6つの基本目標を、実態に沿うよう5つの目標に再編。地球温暖化対策の推進も前面に打ち出したが、委員からは「分かりやすいように具体的な目標数値なども盛り込んで」と意見が挙がった。
村は基本計画の策定にあたって、庁内で第1次計画の取り組み状況を計画の項目ごとに4段階で検証。
「適切実施されている」が24・2%だったのに対し、「一部改善の余地あり」が52・6%、「改善必要」が19%、未実施は4・2%だった。
レジ袋のかわりに買い物袋を持参する「マイ(エコ)バック」は改善必要と評価したが、この日の審議会でも委員から「何年も前から推進が必要と言われているが進んでいない」と指摘が挙がった。
村の担当者は「村民の皆さんの知恵も仰ぎながら、普及を進めたい」と説明した。
今後、村衛生部長会、各地区の行政懇談会でも素案を説明していく。
席上、大久保区の金岡商店が計画する主に金属くずの中間廃棄物処理の事業説明、上伊那広域のゴミ処理計画の検討結果なども報告し、ゴミ分別のあり方から環境教育まで幅広く意見交換した。 -
宮田観光開発に外部サポーター会が提言
観光ホテルなどを経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発(社長・清水靖夫村長)が、経営改革のひとつとして設けた外部モニター機関「サポーター会」は22日、2年間の評価を終えて清水社長に提言を行った。同社内で当初の改革の熱意が薄れていると指摘し、リーダーと人材育成が急務などと求めた。
評価に基づいて提言は6項目に及び、ホテル役員と村理事者が再建に向けて努力している実態を村民にアピールすべきとも要望。
料理や価格面などスタンスを持った統一性あるサービス提供も求め、社員一人ひとりがおもてなしの精神を刻むよう接客対応にもふれた。
コンサルタントを導入することで、入札制度などコスト意識が芽生え始めたことは評価。今後はホテルにおけるサービス、宣伝、集客に効果が持てるコンサルタントを活用すべきとも投げかけ、外部との対話で刺激にもなるサポーター会の継続も求めた。
同社は2007年3月期で4億6千万円の長期債務を抱え、4期連続の赤字を計上。
この日の提言は清水社長と小田切英夫副社長が同席。サポーター会が「何を売り物にするのか見えない」などと苦言を呈する中、清水社長は「村民の協力を何とか得たいのだが。まだ見えないのが本音」と変わらぬ現場の意識にクギも刺した。 -
みすゞ俳句会が新年総会
月刊俳句雑誌「みすゞ」を発行する上下伊那の俳句愛好者でつくる、みすゞ俳句会(城取信平主宰、会員約500人)は20日、伊那市内で新年総会を開いた。初句会や懇談会などもあり、集まった会員約100人が交流を深めながら新年を祝った。
「みすゞ」は本年6月で創刊700号を迎える。総会では本年の活動計画として6月15日に記念大会を開く予定。恒例の一泊吟行は止め、秋に日帰り吟行を計画する。このほか昨年の顕彰として、「みすゞ賞」「奨励賞」の計3人の発表もあった。
城取主宰はあいさつで、「県内の結社も高齢化が進んでいるのが現状。これからも新しい会員を募りながら俳句で語り合い、俳句の仲間と仲良く手をつなぎ、一日一日を精いっぱい生きていこう」と呼びかけた=写真。 -
第9回Wリーグ伊那大会 プロの熱戦に熱視線
第9回Wリーグ伊那大会は20日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館で行い、女子日本リーグ(W1リーグ)の甲府クイーンビーズとトヨタ紡織サンシャインラビッツが対戦した。プロ選手の白熱したプレーが、集まった観客約千人を魅了した。
伊那大会は2年ぶりで、日本バスケットボール協会など主催、上伊那バスケットボール協会所管。ホームタウンゲームの甲府は、61竏・7で速攻を意識した攻撃が特徴のトヨタ紡織に敗れた。甲府は時折、追い上げをみせ声援に応えたが痛い一敗を喫した。
会場には地元のミニバスケットボールや中学、高校の部活の児童、生徒らが多く観戦。上伊那農業高校男子バスケットボール部の北沢輝さん(15)は「さすがはプロ。選手たちは周りがよく見えている。勉強になる」と試合に熱い視線を向けていた。 -
小学生らが白熱のスケートレース 市民体育祭
第54回伊那市民体育祭スケート競技・第30回小学校低学年児童スピードスケート記録会(市教育委員会など主催)は19日夜、同市横山の市営伊那西スケート場で行った。市内を中心に70人が出場し、自己ベストの更新を目指し、タイムを競った。
大会は、園児から46歳以上までがエントリーし、300メートル、500メートル、千メートル、1500メートルの学年、男女別の計25種目で競った。照明が当たった夜の銀盤の上で選手たちは、クラスメートや保護者から熱い声援を受けながら白熱したレースを見せていた。
結果は次の通り(各種目上位3位)。
【男子】
◇300メートル▼小学1年 (1)武田晃英(伊那西)1分17秒39(2)小林佑輔(同)1分20秒26(3)網野翔太(同)1分20秒77▼小学2年 (1)新倉大智(西春近北)1分30秒43(2)橋原誠士郎(美篶)1分42秒68(3)唐木一京(西春近北)2分25秒95▼小学3年 (1)清水紀貴(伊那西)1分21秒66(2)清水康太(同)1分27秒30(3)田畑優真(同)2分06秒37◇500メートル▼小学2年 (1)小林竣一(伊那西)1分57秒43▼小学3年 (1)橋爪凱(富県)1分18秒25(2)山崎瑠(伊那西)1分53秒80(3)名取真司(西箕輪)1分54秒03▼小学4年 (1)駒津伸一郎(伊那)1分04秒56(2)網野幸大(伊那西)1分25秒33(3)小林慶一(同)1分26秒86▼小学5年 (1)落合恒輝(西箕輪)1分43秒57(2)草田陸(伊那西)2分02秒08(3)網野豊(同)2分08秒53▼小学6年 (1)唐木悠汰(伊那西)1分21秒35(2)山崎佑真(同)1分25秒87(3)小平裕矢(同)1分31秒65▼中学 (1)後藤大樹(東部)1分07秒30▼成年30歳以下 (1)武田英太1分06秒45▼成年45歳以下 (1)中村弘幸1分19秒98(2)小池充1分20秒49(3)小林雅生1分26秒44▼成年46歳以上 (1)浦野博1分03秒46(2)伊東俊光1分10秒86(3)小林哲1分11秒32◇1500メートル▼小学3年 (1)橋爪凱(富県)3分46秒82▼小学4年 (1)駒津伸一郎(伊那)3分28秒66▼成人46歳以上 (1)小林哲3分48秒94
【女子】
◇300メートル▼小学1年 (1)網野由茉莉(伊那西)1分20秒9(2)名取素子(西箕輪)1分36秒12(3)鈴木優梨香(伊那東)1分39秒36▼小学2年 (1)小池楓(伊那西)1分11秒57(2)唐木とも子(同)1分29秒64▼小学3年 (1)武田茉莉衣(伊那西)1分4秒5(2)丸山未鈴(同)1分4秒53◇500メートル▼小学3年 (1)唐木千聖(伊那西)1分36秒96(2)網野紅瑠美(同)2分25秒24▼小学4年 (1)武田真由子(伊那西)1分49秒56(2)小平美有(同)1分55秒69(3)伊藤舞花(同)3分2秒▼小学5年 (1)大野田百香(伊那西)1分49秒23▼小学6年 (1)林怜奈(伊那西)1分41秒71(2)伊藤夏輝(同)2分20秒80
◇千メートル▼中学 (1)落合悟花(西箕輪)3分16秒42▼一般(1)後藤美江子2分29秒94
【園児(オープン)】
◇300メートル (1)橋爪捷人(富県保育園)31秒79(2)唐木愛果(伊那西部保育園)38秒87(3)唐木大成(西春近北保育園)1分0秒8
大人顔負けのスピードでリンクを掛け回る児童ら -
高校フェンシング 伊那北男女そろって全国へ
フェンシングの北信越高校新人大会は20日、箕輪町民体育館で行われ、各地区予選を勝ち抜いた男女各5校が全国選抜大会(3月21竏・3日・岩手県)の出場を目指し、それぞれ総当りで戦った。県代表の伊那北は、男女そろって全国への切符を獲得。男子は2年ぶり、女子は10年ぶりの出場を決めた。
男子は富山西(富山)、北陸(福井)に敗れたが東京学館新潟(新潟)、金沢二水(石川)に勝ち2勝2敗の3位。女子は初戦で水橋(富山)に敗れたが新潟(新潟)、金沢二水(石川)、北陸(福井)に3連勝し、2位だった。
優勝は男子が富山西、女子が水橋。
全国の切符を手にした伊那北フェンシング部(写真=男子・伊那北竏昼熨・ -
箕輪町で下駄スケート体験会
昭和30年代に地元で楽しまれていたスケートを体験してもらおう竏窒ニ20日、下駄(げた)スケートの体験会が箕輪町の上古田スケート場であった。子どものころ、下駄スケートに親しんだ中高年や親子連れなど、約20人が挑戦。下駄の感触に戸惑いつつ、一風変わったスケートを楽しんだ=写真。
体験会は町郷土博物館が昨年から開催しているもので、館内に所蔵されている下駄スケート約20足のうち、現在でも使用可能な約10足を準備した。
まず最初に挑戦したのは過去に下駄スケートを経験したことのある中高年世代の大人たち。持参した地下たびを履き、下駄スケートを足に結び付けて鮮やかな滑りを披露した。 昨年から体験会に参加している丸山平治さん(68)は「馴れればくつよりも下駄の方がいい。自分は高校に上がる前まで下駄スケートだった。懐かしい」と話した。
また、木村昌貴君(7)、太田悠斗君(8)は、この日初めて下駄スケートに挑戦=写真。最初は立つのもままならなかったが、すぐにコツをつかみ、上手に滑って見せた。木村君は「冷たくて足が痛かったし難しかった。でも、滑れるようになったのは少し楽しかった」と話していた。
上古田スケート場は、今月5、6日に一時的に開放されたが、その後は雨が降ったりした影響で開放できずにいた。しかし、ここ数日の冷え込みでリンクが凍結し、この日の前日から一部開放できるようになった。今後も、リンクの状態が変わらなければ開放を継続するという。 -
伊那ファイターズ第27期生修了証書授与式
上伊那の中学生を対象とする硬式野球チーム「伊那ファイターズ」の第27期生の修了式が20日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。監督やコーチ、これまで共に励んできたチームの後輩や家族などに見守られる中、卒団する9人の修了生に、登内英夫会長から修了証書が手渡され(=写真)、三沢良男前監督が一人ひとりへのメッセージを贈ると、修了生はみな、目に涙を浮かべた。
修了式は3年生が高校へ進学するこの時期に合わせて毎年開催しているもので、登内会長ほか、チーム顧問など約100人が、修了式に集まった。
登内会長は「みなさんはこれまで、人の2倍、3倍も努力してきた。高校生となり、社会人として歩んでいく道は必ずしも平坦でないが、ファイターズで重ねてきた努力を思い出してもらえば、どんな苦労も乗り切れると思う。これからも頑張ってほしい」と激励。
また、これまでキャプテンを務めてきた山口俊君(15)=伊那市=は「全国という大舞台にも連れて行ってもらい、本当にいい経験になった。1年生、2年生には、このファイターズをもっともっと盛り上げていってほしい。ぼくたちは高校でも野球を頑張ります。絶対甲子園に行くので応援して下さい」と感謝の言葉とともにこれからの決意を語った。
27期生は昨年夏、13年ぶりに全国選抜大会に出場。そのほかにも、06年秋季大会信越連盟3位、新人戦中南信ブロック準優勝など、数々の功績を残した。
現在同団では、シニアリーグで硬式野球をやりたい新入団員を募集している。対象は伊那市や周辺市町村の小学校卒業予定者と中学生。体験入団や練習見学は随時受け付けている。練習は土日祝日の午前9時から随時行っているため、南箕輪村南原のグラウンドへ直接問い合わせること。
問い合わせは(TEL090・4624・6602)浦野コーチ、ホームグラウンド(TEL78・8939)※ホームグラウンドは練習日の日中のみ。 -
伊那市・知立市の伝統文化交流公演会開催
それぞれの地域に伝わる郷土芸能を知り、後世へと継承していってもらおう竏窒ニ20日、伊那市の生涯学習センターで「伊那市・知立市の伝統文化交流公演」あった。伊那市の友好都市である愛知県知立市に伝わる国の重要無形民俗文化財「知立山車文楽」と、伊那市長谷中尾地区に伝わる農村歌舞伎で、市の無形民俗文化財「中尾歌舞伎」が上演され、集まった約300人の目を楽しませた。
伊那市のNPO法人・伊那芸術文化協会が一昨年から開催している試みで、地元に伝わる郷土芸能を見てもらうとともに、地域に伝わる方言を織り交ぜながらその由来、成り立ちなどを伝える劇を公演。楽しみながら伝統文化に触れてもらうことを目的としている。
伊那市の友好都市である知立市を迎えるのは今回が初めて。「知立山車文楽」は、本来山車の上で人形浄瑠璃を上演する珍しい文楽で、第1部ではその由来や人形操作の方法などを紹介する劇の中で、保存会のメンバーが演目「日高川入相花王 渡し場の段」を上演=写真。人形たちは三味線演奏とともに華麗な演技を披露し、会場を沸かせた。
第2部では中尾歌舞伎保存会が「御所桜堀川夜討 弁慶上使の段」を披露。演じられた悲劇の物語に、観客も引き込まれていた。 -
農業問題研究会で集落営農の現状と将来について話し合う
上伊那の農業関係者らでつくる「これからの方向と政策を考える農業問題研究会」(三浦覚代表)が20日、初めての会合を伊那市狐島の上伊那農業協同組合(JA上伊那)本所で開いた=写真。国の新しい農業政策に基づき、上伊那地区でも組織化が進んできた集落営農をテーマに掲げ、その現況と課題を討論。「国の方針に基づき、5年後の法人化を目指して組織化してきた一方、組合の利益がでない今の状態では、法人経営は難しい」、「担い手のいない中山間地域などの集落営農組織は誰が運営を担うのか」など、さまざまな問題を共に認識した。また今後は、ワークショップなどを開催しながら会としての目標を明確化し、具体的政策提言につなげていくための「戦略地図」を作成する。
同会は、さまざまな問題を抱える農業に対し、現場で携わる人自らが理解を深め、具体的な政策を模索することを目的として昨年10月に発足。メンバーには農業者ほか、JA上伊那理事、信州大学農学部長なども参加している。
任意組織として各地に集落営農組織が発足する中、現在上伊那地区では6500人を超える農業者がいずれかの組織に加入している。しかし、国が求める法人経営にいたるには課題が多い一方、農地保全などといった側面から見れば、経営に特化した組織だけでは農地が守れなくなるため、JA上伊那としても今後は(1)経営主体として行う組織(2)農地保全を目的とし、あまり収益を追求しない組織竏窒フ二通りが必要となると考えていることを席上で職員が示した。また「現状の米、麦、大豆だけでは利益を出していける状況にない」として、今後は園芸作物への取り組みも拡大していく必要があることも指摘した。
参加者からは「農地の管理ができなくなったという人は山間地に多いが、山間地は農地の条件も良くないため、経営ベースの集落営農組織では、受け入れてくれないといったケースも生じてくる。こうした事態を解決する組織も必要」とする声があったほか、現在ほとんどの集落営農組織では、生産にかかる労働に対して参加者に配当金を支給しているのに対し、多くの農業者が土地を引き受けてもらえば配当がもらえると考えていることも多いなどといった、認識差を指摘する声もあった。
次回は2月11日にワークショップを開催する。 -
雪の話題
上伊那地域では20日、この冬初めてとなるまとまった雪が降り、朝から雪かきに追われる人の姿や、雪遊びを楽しむ子どもたちの姿が各地で見られた。
伊那市の竜東保育園(小松三枝子園長)では、登園してきた園児から身支度を整え、早速雪遊びを開始。寒さで顔を真っ赤にしながらも「寒くない」「楽しいよ」と話し、そり滑りをしたりかまくらを作るなどして、雪の感触を楽しんでいた=写真。
小松園長は「雪は子どもたちに体験させてあげたいものの一つだけど、なかなか雪が降らなかったので、この冬初めての雪遊び。子どもたちにとっても『待ちに待った』っていう感じだと思います」と話していた。 -
飯沼棚田産美山錦を使った「今錦おたまじゃくし」が完成、おり酒、原酒の試飲会
中川村大草の米沢酒造(米沢博文社長)が、飯沼棚田の美山錦だけを使ったオリジナル新酒「おたまじゃくし・おり酒、原酒」が完成、22日の新発売を前に、19日夜、JA中川支所で試飲会があった。来賓の村、商工会、JAをはじめ、酒米を栽培した飯沼農業活性化研究会、米沢酒造、南部酒販組合ら関係者のほか、一般村民ら約70人が参加。しぼりたての原酒、おり酒を口に含み「フレッシュで、調和の取れた味わい」に、地域活性化への期待を膨らませ、完売を確信した。
米沢社長は「39俵を12月に仕込み、若手の蔵人が力強い麹を作り、今井杜氏以下4人が蔵に泊まり込んで世話をした」と経過に触れ「小さなオタマジャクシがカエルになって、地域の活性化になれば」とあいさつ。
この後、発酵中のおり酒を互いに注ぎあって、乾杯した。
中組の鈴木信さんは「甘くてまろやか、トロトロしている」。南部酒販組合の下平勝治さん(飯島町)は「フレッシュで甘口、口当りがいい」。池上明さん(飯島町)は「味のバランスがいい。かろやかで、飲み口すっきり」と話していた。
「今錦おたまじゃくし」は一升瓶換算で原酒で1400本生産。
値段はおり酒720ミリリットル1743円、生原酒720ミリ1712円、1・8リットル3413円、特別純米酒と「秋あがり特別純米酒」は720ミリリットル1386円、1・8リットル2730円。
おり酒・生原酒の販売は村内、飯島町内の酒販店で22日から、特別純米酒は4月中旬以降、秋あがり特別純米酒は9月以降を予定。 -
安協飯島支会が年賀の会
伊南交通安全協会飯島支会は19日、JA飯島支所で理事、来賓の町、駒ケ根署、町議会ら合わせて50人が出席し、「年賀の会」を行った=写真。
開会で、下平憲夫支会長は「07年の町内の交通事故は死亡事故はゼロだったが、事故の発生件数、傷者数も大幅に増加した。アメリカのハインリュヒの法則では1件の重大事故が発生する背景には、29件の軽症事故と300件のヒヤリハットがあると言われている。いつ起こるか分らない事故を未然に防ぐために、早めの対策と実行が必要。行政と警察と連携を密に交通事故の発生原因を調査し、対策を講じたい」とあいさつ。
高坂町長は「町では05年10月以降、死亡事故は発生していない。7月には悲願の死亡事故ゼロ千日が達成できる」と述べ、安協役員の協力を求めた。
昨年の飯島町の事故件数(暫定)は死亡事故ゼロ、人身事故42件(前年比8件増)、けが人54人(3人増)と増加傾向。 -
杉本氏に当選証書付与
市長選に当選した杉本幸治氏は21日、市役所を訪れ、市選挙管理委員会の今福清二委員長から当選証書を受け取った=写真。杉本氏は「身の引き締まる思い。思っていることを着実に一つ一つ進め、住みよさが実感できるまちにしていきたい」と話した。
今福委員長は「文字通りの激戦を勝ち抜いて見事当選を果たしたことにお祝いを申し上げる。8項目にわたる重点的、具体的項目が単なる掛け声に終わっては新市長にとっても市民にとっても不幸。市民の力が結集された実のある市政が展開されることを期待する」と激励した。 -
【シンガー・ソングライター 吉本有里さん】
東京学芸大に入学はしたものの、教員になるための勉強に興味が持てなくなっていたある春の日、授業に出る気がせず、大学近くの小金井公園に足が向いた。折りしも盛りだった桜の花びらが空中をひらひらと漂う光景を眺めて「私も力を抜いたらあんなふうになれるのかな」と思っていると、知らず知らずのうちに体が舞っていた。「その時、桜の歌が体の奥からわき出てきて、いつの間にか口ずさんでいたんです」
初めての曲『花びら流れて』を「授かった」瞬間だった。
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卒業後、教員にはならず、シンガーとして全国各地で演奏した。32歳の時、知り合いのつてで探した米カリフォルニアの山中の小屋に移住。「お腹の中の子のためにも自分のためにも、どうしても自然出産がしたかった。でも日本にいると必ず誰かが心配して世話を焼いてくれるので仕方なく国外脱出です」
電気も水道もない、まさに自然の中での暮らしだった。
「生まれてからずっと物に頼って生きてきたけれど、動物としての野生を取り戻したように心が洗われてストレスがなくなった。出産だって初めてなのに、どうすればいいのか内なる声が聞こえてきたんです」
生活する金が底をつくと町に下りて赤ちゃんをおぶって歌を歌い、バイオリンを演奏した。「子連れのミュージシャン」と評判を呼んで、各地から演奏依頼の声が掛かった。
10年後に帰国してからもCDをリリースし、全国ツアーを行うなど活躍している。
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静岡県出身。ほとんどテレビも見ず、音楽も聴かずに育った。
「既製の音楽にとらわれないのはそのせいもあるかな。私の曲は作っているんじゃなく、胸の中に流れて来るもの。だから生みの苦しみはない。今までもそうだったし、今の生き方を続ける限り、これからもずっと流れて来てくれると信じています」
大切な人に裏切られて起き上がる元気もないくらい落ち込んだこともある。そんな時、ふとギターを手に取ってみると、やはり心に音楽が流れてきた。
「でも、失望し、恨んでいるはずなのに流れてきたのは違う歌。心の奥にある、本当の自分の思いだったんです。信じている、いつかまたきっと出会えるんだっていう竏秩B歌はいつも本来の自分を見せてくれる」
「人は歌を通して人生を分かち合うことができるんです。コンサートで私の歌を聞いた人が自分の人生を呼び起こされ、大切なことを思い出せるような…。そんな歌を歌っていきたい。私も音楽によって生かされているんです」
(白鳥文男) -
駒ヶ根市長選 杉本氏当選
任期満了に伴う駒ケ根市長選は20日、投開票が行われ、無所属で新人の元県教育次長・杉本幸治氏(58)=上穂町=が8975票を獲得して初当選を果たした。いずれも新人で無所属の前市議会議長・北沢洋氏(56)=上赤須=は7908票、元市議会議員・林高文氏(69)=中沢=は2725票だった。投票率は76・24%の高率だった4年前の前回選を約4ポイント下回る72・41%にとどまった。
前回選で現職の中原正純氏にわずかの差で敗れた杉本氏は「出馬表明が遅く、駒ケ根にあまりいられなかったために住民との対話ができなかった」反省を生かし、ミニ集会などの草の根型運動を地道に展開。「市民の声を聞き、市民とともに明るい将来を築く」と訴え、幅広い層の支持を受けて1067票差で北沢氏をかわした。
強固な支持基盤を持つ北沢氏は組織の強みを生かし切れず「思わぬ大差」(北沢陣営)で敗れた。林氏は「現市政からの転換」を叫んで一部に支持を広げたが、出馬の出遅れもあって票が伸びなかった。 -
箕輪町長岡のやらず会が妻をもてなす
箕輪町長岡辰己に住む50代から60代の男性有志でつくる「やらず会」(戸田昭嘉会長)6人が20日、それぞれの妻をもてなす食事会を辰己常会集会所で開いた。男性陣は手打ちそばをはじめ、自慢の料理を準備=写真。今後も、会の活動に対する変わらぬ理解を求めるとともに、普段から活動を支えてくれている妻たちを感謝の思いでもてなした。
同会は、年をとった時の趣味と話し仲間をつくろう竏窒ニ、20年ほど前に活動を始めた。普段はそば打ちのほか、シイタケの原木取り、ナメコの菌打ち、山の手入れ、草刈りなど、さまざまな活動を展開し、交流を深めているが、普段から好きなことをやらせてくれている妻への感謝を込めて、年2回の食事会を開催。そのほかにも隔年で旅行を企画するなどして、活動への理解を示してくれる妻たちをもてなしている。
戸田会長は「酒を飲んで帰っても大目に見てくれるし、日ごろ私たちの活動に対して温かく応援してくれている。夫婦が仲良くしていくには、やっぱりお互いに敬うことが大切」と話していた。 -
スキー靴で雪上リレー、冬期体力づくりクラブの子どもたち
宮田村の小学生を対象にした冬期体力づくりクラブは20日、駒ケ根市の駒ケ根高原スキー場でスキー教室と日ごろ鍛えた走力でリレー大会を開いた。
この日は、5、6年生の27人が参加。スキーを思う存分満喫した後に、スキー場の広場を使ってリレーを行った。
数チームに分かれて、慣れないスキー靴での雪上競争。転倒する子どもたちもいたが、元気に走った。
同クラブは宮田小学校の3年生以上で希望する73人が参加し、12月から2月まで始業前に学校周辺を走って冬期の体力づくりに役立てている。 -
宮田小の耐震診断結果、08年度から補強へ
宮田村宮田小学校の校舎のうち、1981(昭和56)年度以前に建設した特別教室棟、普通教室棟、体育館が耐震基準を下回ることが診断結果で正式に判明した。21日の村教育委員会定例会で報告し、今後2年間かけて補強工事に着手する。
新年度に特別教室、普通教室両棟、2009年度に体育館の補強をそれぞれ実施する計画。概算で工費は1億1千万円ほどを見込んでおり、今年度中に設計に入る。
同教委では、教室棟の改修にあたって影響が出る学級もあることから、空き教室を利活用して児童の学校生活に対応していく考え。
同じく診断した給食棟については基準を上回った。 -
宮田小児童が諏訪湖でハクチョウ観察会
宮田村宮田小学校の児童と家族約50人が20日、諏訪湖でハクチョウ観察会を開いた。冬の使者である多くの水鳥とふれあい、子どもたちが歓声をあげた。
昨年に続いて2回目の観察会で2年生が中心に参加。日本野鳥の会伊那支部の小口泰人さん、同諏訪支部の北沢千文さんを講師に、ハクチョウをはじめユリカモメなど湖に飛来した鳥たちと接した。
諏訪湖白鳥の会の協力で、エサやりの体験も。2年2組の市原春菜さんは「何羽も白鳥が観察できた」と喜んだ。
原一彦教諭は「鳥たちと自然な形で接することができ、子どもたちの良い体験になったと思う」と話した。 -
東春近公民館で信大出前講座
伊那市の東春近公民館で22日、信州大学の出前講座があり、同公民館の高齢者学級や女性教室の受講生を中心に同地区の40人が参加した。農学部森林科学科治山学研究室の北原曜(ひかる)教授が「暮らしを守る森竏註X林の公益的機能竏秩vと題して話した。
北原教授は、水源かん養や国土保全、生活環境保全、保健休養機能など、森林の公益的機能について説明。「森林が存在することによりこれらが発揮され、多数の人間が同時に享受することができ、他のものでは替えることができない」と訴えた。
森林の水源かん養機能を「河川流量調節機能を高度に保ち、洪水や渇水を防止することができる」と強調。年間降雨のうち4割は蒸発散されるが、残りの6割は地下に染み、川となって出てくるが、「森林が成長すれば洪水流量とピーク流量は減少し、洪水の到達時間も遅れる」と説明した。
また、森林の表面侵食防止機能では「今後、松枯れが予想される地域では、あらかじめ侵入木を生育させる必要がある」と述べた。
「暮らしを守る森林」と題して話す北原教授 -
08年度大学入試センター試験始まる
08年度大学入試センター試験が19日、全国の試験会場であった。上伊那の会場となっている南箕輪村の信州大学農学部と駒ヶ根市の県看護大学には、上下伊那の受験生約1300人がそれぞれの試験会場に集まり、これまでの努力の成果を発揮すべく、試験に臨んだ。
大学入試センターによると、08年度、センター試験を利用する大学は国公立、私立合わせて621大学(08年1月17日現在)と過去最多となっている。こうした状況からか、上下伊那のセンター試験受験者数も過去最多の1456人となり、2会場に収容できなくなる事態が発生したため、約100人が松本会場で試験を受けることとなった。
約900人が受験することとなっている農学部会場には、受け付け開始時刻の午前8時10分ころから受験生が集まり始め、会場の外で待ち構えていた担任の教師らに激励の言葉をかけられると、緊張した面持ちがほぐれて笑顔を見せる姿もあった。
伊那市内の高校に通う受験生の一人は「今まで勉強してきた成果を今日のセンターで十分発揮できるよう頑張りたい」と意気込みを語った。