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環境講演会
市民団体、関係行政機関などでつくる「豊かな環境づくり上伊那地域会議」は5日、環境講演会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。信州大学繊維学部の鈴木栄二教授が「地球温暖化対策のウソ・ホント」を演題に講演。約100人が集まり、温暖化防止対策として取り組まれているさまざまな事業の効果や実情を学んだ=写真。
環境づくりを担う人材育成を目的として企画した講演会で、講師に迎えた鈴木教授は、二酸化炭素(CO2)の排出抑制など目的として燃料電池自動車、太陽電池の開発、砂漠緑化事業など取り組まれているが、本当に効果があるものなのかを検証。
「燃料電池自動車の場合、燃料とする水素を生産するとき、炭酸ガスを放出するため、それを合計すればガソリン車と炭酸ガスの排出量は変わらない状況にある」とし、自動車会社のイメージアップ戦略に過ぎないことを示した。
また、海洋性気候にある日本の場合、20年後であっても温暖化の影響で困ることはないとしながらも「温暖化は加速減少。何もしないとブレーキが効かなくなるため、絶対対策は必要」と指摘。地元でやりやすい取り組みとして、環境負荷の少ない木材チップの利用や小規模水力発電などの可能性を示し、「温暖化という必然的な世の中の流れに対し、どうやってビジネスをやっていけば良いかということも真剣に考えてほしい」と語った。 -
住民参加で運営のなごみ家、次のステップ模索へ
住民が4年前の開所時から積極的に運営に関わる宮田村の福祉交流施設「なごみ家」。村は精神障害者や初期認知症高齢者を利用主体として建設した経過もあるが、地域に開けた施設としてさまざまな人たちが接点を持つ・ス居場所・スにもなっている。一方で3日に関係者が開いた利用検討委員会では、障害を抱える利用者が社会復帰にむけて次の段階に進むための環境整備についても協議を開始。村の福祉構想とからませて意見を交わした。
・ス住民参加型・スを標ぼうするなごみ家は、村の事業として行う精神障害者のデイケアや高齢者介護予防などのほかに、住民主導で料理講習会や季節の行事、多彩な勉強会などを企画しながら、誰もが気軽に利用できる施設として運営。
村の事業がない時にも障害者らが日常的に利用し、地域の人たちと交流を深める姿も目立つ。年間ののべ利用者は6千人近い。
従来の利用検討会は当初から関わってきた住民主導だったが、今回初めて村も積極的に関わる形で開催。
交流する中で社会参加の糸口をつかもうとしている障害者らを、どのように次の段階へ進めることに協力できるかなど話しは及んだ。
村にはなごみ家の周辺に新たな施設を設けて対応する構想もあるが、住民との連携をさらに深めながら、なごみ家自体のあり方検討も一緒に考えていく方針だ。 -
【記者室】第一印象が決まるのは
知らず知らずのうちに、ぶっきらぼうになっていて、はっとすることがある。第一印象が決まるのはわずか数十秒で、視覚的、聴覚的な印象が9割を占めるそうだ。
接遇について講話を聞く機会があった。名刺交換のマナーや電話応対、話し方など実技を交えたもので、改めて自分自身の動作などを振り返った。相手に好感を持たれる応対というのは難しい。
ある店主から「悩みごとや心配ごとがあっても、店に立つ以上、一人ひとりが店の看板を背負うプロ意識を持つ」と聞いたことがある。例え、印象が悪かったのがたった1回であろうと、取り返しのつかないことになる。一人の社員をみて、相手はそれを会社の顔として判断する。常に、心しなければならない。(湯沢康江) -
県ロードレース伊那大会
第43回県ロードレース伊那大会(伊那市、長野陸上競技協会など主催)は2日、同市営野球場を発着点としたコースで開いた。5部門に県内外の612人が参加し、それぞれが自己新記録を目指して健脚を競った。
参加者の内訳は一般の部(10マイル=約16キロ)228人、高校の部(10キロ)79人、壮年の部(同)54人、女子の部(5キロ)103人、中学男子の部148人の計612人。
各部門の入賞者は次の通り。
【一般の部】
(1)松山克敏(飯田下伊那)51分51秒(2)杉本浩二(上田市陸協)51分55秒(3)松久哲治(上田市陸協)51分57秒(4)羽川英一(松本陸協)53分6秒(5)小林太一(内掘醸造)53分14秒(6)佐藤隆史(信州大学)53分43秒
【高校の部】
(1)柳沢哲成(佐久長聖)32分9秒(2)太田正史(松商学園)32分25秒(3)大蔵孝典(佐久長聖)32分54秒(4)倉沢昇平(高遠)33分12秒(5)生田大河(佐久長聖)33分21秒(6)村上剛(伊那北)33分26秒
【壮年の部】
(1)楜沢俊明(北安曇郡陸協)34分5秒(2)市川武(長野市陸協)34分25秒(3)小口秀哉(下諏訪町体協)34分54秒(4)松下善幸(飯田下伊那)34分56秒(5)菊池利治(諏訪南PC)35分48秒(6)菊地晃(諏訪市)35分55秒
【女子の部】
(1)牛越あかね(山辺中)17分30秒(2)宮沢加奈(辰野町)17分50秒(3)青木明日香(松商学園)17分53秒(4)福沢奈津美(東海大三高)17分56秒(5)北原成美(駒ヶ根東中)18分7秒(6)福沢志穂(駒ヶ根東中)18分8秒
【中学男子】
(1)臼田稔宏(松川)15分48秒(2)福沢潤一(駒ヶ根東)16分00秒(3)上野裕史(野沢)16分3秒(4)小林純平(駒ヶ根東)16分6秒(5)吉良充人(篠ノ井東)16分10秒(6)小田切将真(川中島)16分11秒
##(写真たてよこ)
一斉にスタートを切る一般の部 -
南箕輪村議会3月定例会開会
南箕輪村議会3月定例会は3日開会し、後期高齢者医療に関する条例など条例案や08年度一般会計予算案など26議案を提出した。07年度一般会計補正予算案など4議案は即決した。
提出議案は、村税条例の一部改正など条例案12件、07年度一般会計などの補正予算案6件、08年度の一般会計など予算案7件、長野県後期高齢者医療広域連合規約の変更。報告は村土地開発公社の経営状況、村開発公社の経営状況。
即決は07年度の補正予算で一般会計、介護保険事業特別会計、水道事業会計、下水道事業会計。
唐木一直村長は冒頭あいさつで08年度一般会計予算案について、「『安全で安心して暮らせる子育て・福祉・教育に優しい村づくり』と『活力と元気をはぐくむ村づくり』を目指し、第4次総合計画の着実な推進を図る、村民生活重視の予算を心がけた。引き続き健全財政を維持していけると確信している。自立の中で力強く歩んでいく。村政運営は、まず第一に村民益という姿勢を貫き、村民の目線に立ち満足度が上がるように、任期の締めくくりとなるよう努めていく」と述べた。
陳情は次の通り。
▽「鳥獣被害防止特措法」関連予算を、鳥獣捕殺ではなく自然林復元と被害防除に使うこと等を求める意見書提出に関する陳情▽森林環境税の創設と森林・林業・木材関連産業政策の充実を求める陳情▽農業委員会の必置規制の堅持を求める意見書提出に関する陳情書▽老人医療費給付事業の継続を求める陳情書▽保険業法から共済制度の適用除外を求める陳情書 -
伊那市中央区救助支援隊 区と協力して第1回訓練
伊那市中央区の区民でつくる、住民の安全を守る専門技術集団「中央区救助支援隊」は2日、同区と協力し、中央区公民館駐車場で初訓練を行った。震度6を超える地震が発生したと想定し、建築家や重機オペレーターら隊員30人が、倒壊家屋から被災者を助け出す手順を確認した。
隊は任期で役員が交代する自主防災組織と異なる恒久的集団。災害時、本格的な救助隊が到着するまでの間、区内の災害弱者を助けるため区役員らで組織づくりを計画し、昨年12月に発足した。住民独自で対応できる救助組織としては県内で初めてだという。
訓練は午後0時30分、警戒宣言の発令でスタート。区内で住宅倒壊を確認したとし、隊員らが、倒壊家屋に見立てて組んだ木材をチェーンソーやジャッキ、金てこなどを使って除去し、被災者に見立てた人形を手際よく救出した。
建築士の高沢勝隊長(66)は「訓練をやってみて救助の流れや方法が分かった。これからも訓練を重ね、有事に備えたい」。今後は、具体的な出動方法や、けが人への対応方法などについて研修していく考えだという。
チェーンソーを使って倒壊家屋から被災者を救助する訓練 -
08年度公立高校後期志願者、上伊那の倍率は1.01倍
県教育委員会は3日、08年度公立高校後期選抜試験、志望変更後の志願者数集計結果を公表した。最終的な上伊那の全日制志願者数は903人。2月26日の志願受付締め切り後より5人増加したが、倍率は前回と同じ1・01倍となった。一方、多部制の箕輪進修は前回調査時より7人減少し、110人。倍率は前回の1・16倍となっている。
学校、学科別に見ると、最終的に定員割れとなったのは3校5学科。前回定員割れだった伊那北普通科は、募集人員より1人少ない203人が志願している。
倍率では、伊那北理数科の1・75倍、赤穂商業の1・35倍、箕輪進修の1・16倍の順に高くなっている。
定時制の志願者数については変更がなかった。 -
街路樹剪定(せんてい)士資格更新研修会
日本造園建設業協会が認定している「街路樹剪定士」の資格更新研修会が1日、伊那市の県伊那文化会館であった。同資格を持つ県内の造園業者など約80人が集まり、美しい景観を保つとともに、その機能が十分発揮される街路樹とするために剪定(せんてい)技能などを学んだ。
「街路樹剪定士」の認定は適切な剪定と美しい街路樹の創出を目的に98年から始まった制度で、資格を得るにはただ伸びた枝を切るといった技術のみだけではなく、街路樹の機能を理解し、それを最大限発揮できる適切な管理方法を習得しているかなどが求められる。現在県内では約280人がこの資格を保有しているが、資格更新を5年ごとに行い、技術の質保持に努めている。
資格更新研修会は今回、伊那市、長野市の2会場で開催。講演会や実際の街路樹を見て、適切に剪定されているかなどを考えた。
日本造園建設業協会長野県支部の原孝昭支部長=飯田市=は「基本的な技術は当然だが、街路樹を剪定する職人として正しい技術を身に付け、地域住民の人たちに街路樹の大切さ、役割などを伝えられるファシリテーターとしての役割も担ってほしいと願っている」と話していた。 -
宮田村議選、新たな候補出馬の構えで選挙戦にむけた動きに
任期満了に伴う25日告示、30日投開票の宮田村議選に、新人で南割区の会社役員男性が出馬の意向をほぼ固め、12人の定数を超えて選挙戦に突入する公算が高まってきた。
先月末の立候補予定者説明会には新人3派、現職9派の計12派が出席。定数と同じだったがその後も、2期務めた現職が引退表明する南割区では候補者擁立に向けた動きが続いていた。
また、南割区と同様に引退表明した3期の現職が地盤にする中越区、大久保区でも擁立を探る動きが以前にあったが、全村的に女性の出馬を模索する動きなどともあわせて具体化していない。
今回の選挙に向けては地域に地盤を持たない新人が複数出馬を表明する一方で、模様眺めの展開にもなったが「だからこそ選挙にして判断すべき」という住民の声も強い。
予定者全てが出馬するか流動的ととらえる見方もあるが、3週間後に控えた今も低調といわれる選挙ムードにも変化は及ぼしそうだ。 -
駒ケ根市議会3月定例会開会
駒ケ根市議会3月定例会は3日開会し、杉本幸治市長が08年度施政方針演説をした。「地方の時代にふさわしい、市民が主役のまちづくりに向け、効率的な行財政改革を進めるとともに、基礎自治体としての体質を強化し、自らの力量を高めていかなければならない」とし、「駒ケ根市には豊かな自然という財産、感性やアイデアにあふれた人材や企業がある。活力を、知恵を、行動力を生かした地域づくりを進め、都市間競争に負けない力強い、足腰のしっかりしたまちづくりを進めていかなければならない」と、市民の理解と協力を求めた。
杉本市長は国の予算と地方財政計画について述べ、市の08年度予算の概略、主な取り組みを項目ごとに示した。昭和伊南総合病院の医師不足対策は、関係市町村や関係機関と連携しながら全力で取り組むこと、子育てや教育は妊婦健診を6回まで公費負担とすることや、新中学校建設を重点課題として第3次総合計画後期基本計画に位置付けていくことなどを挙げた。
産業振興では、積極的に企業誘致に取り組むこと、協働のまちづくりと市民生活の向上では「将来を考える100人委員会」(仮)の設置や、市外の駒ケ根出身者を中心とした「駒ケ根応援団」(仮称)の結成などを挙げたほか、市職員の意識改革の一環として、能力と業績による人事評価制度を全職員に対して運用する方針を示した。
本会議では市側が08年度一般会計予算など31議案を提出、委員会に付託した。会期と日程は次の通り。
▽4縲・1日=休会▽12、13日=本会議(一般質問)▽14、17、18日=予算特別委員会▽19、21日=委員会▽26日=本会議(採決) -
箕輪町交通安全協会総会
新会長に中村喜男さん箕輪町交通安全協会(小林交石会長)は28日夜、07年度総会を松島コミュニティセンターで開いた。07年度事業計画や決算の報告、08年度事業計画と予算案を承認した。役員改選では新会長に、現副会長の中村喜男さんが就任した。
07年度は、高齢者や小学校、保育園、いきいき塾での交通安全教室、街頭活動、交通少年団、女性部による保育園安全教室へのマスコット制作、交通安全施設や資材の整備、広報啓発活動などに取り組んだ。
08年度事業計画は、交通安全教育、交通少年団、女性部活動、各季別交通安全運動期間中の街頭指導をはじめとする街頭活動、広報活動など。
07年度の緑十字銅賞、県警察本部長・県交通安全協会連合会長連名表彰などの受賞者は47人。
役員は次の皆さん。任期は08年3月1日縲・0年2月末。
▽会長=新・中村喜男▽副会長=唐沢利夫、新・杉崎正巳▽女性部長=新・唐沢栄子▽副女性部長=新・唐沢きよ子▽監事=浦野忠男、北原宣明 -
古いものを大切に
箕輪町下古田
丸山平治さん自宅車庫の一角にある、古材を利用して自分で作った日当たりのいい作業場。農閑期の冬場は、父親が作った「ねこ」を敷いた上で、びくを作っている。
「古いものをできるだけ残したい。少なくとも親父がしていたことはやりたい」
定年退職後、竹細工を始めた。「親父がしていたのを見ていたけど、急所がわからない」。父親が亡くなっているため、同じ地区内の人に習い、11月に山ですす竹を取り、12月からびくを作り始めた。縁と網代を組むところは1年生の子竹という柔らかい竹を使うことも教わった。
底の網代は3本ずつひろって編んでいく。始めのうちは1、2、3と数えても2本しかひろっていなくて、一回り編み終わって「あれっ」となり、またほどしたこともあったという。「網代の組み立てが一番難しい。教わってもあきらめてしまった人が何人もいると聞いた。ある程度センスもいるけど、一度覚えてしまえばできる」。今は1、2、3と数えなくとも先まで目が読めるようになった。
一つのびくを作るのに最初は3日かかったが、今は1日で仕上げる。農作業では苗の植え直しのときなどに重宝で自分でも使っているが、父親がしていたように、親戚や一緒に仕事をした人にも配った。「持って行ったら親父のがまだあるよと言われた家もあった」。そう言ってうれしそうに笑った。
小正月の伝統行事「ほんだれ様」も、三十数年ぶりに復活させた。1月8日の「初山」に薪を取りに山に行き、今年も薪が取れるようにとの願いと、作物の五穀豊穣を願う行事。町内の農家も昔は飾っていたが、現在はほとんどやっていない。父親が飾っていた当時の写真を参考に飾り、毎年続けている。町郷土博物館の協議委員をしているため、07年には「ほんだれ様」の飾り方を子どもたちに教え、今年も博物館の入口に飾った。
昔の遊びをしようという企画でウツギの笛、紙鉄砲、水鉄砲を子どもたちに教えたこともある。振り万灯やしめ縄作りも指導。近年は下駄スケート体験の講師もし、近々開く「たこ作り体験会」でも作り方を教える。
食べるものから使うものまで、できる範囲で自給自足。「自分の口に入るくらいは作ろうと思って。家中そういうことが好きでね」。ソバを栽培し自分でひいてそばを打つ。作った大豆で奥さんがみそを作り、お嫁さんは納豆を作る。うるち米などをひくとケーキも作ってくれる。
「何をやるにもずくがいる。好きだけではできない。でも、古いものはなんとか残そうと思っている。親父にいろいろ聞いとけばよかったけど、手をとって教わらなかったから、思い出してできることは教えたいと思う」
古き良きもの大切にし、子どもたちにも気持ちだけは継いでほしいと願っている。(村上裕子) -
箕輪西小学校で環境授業
箕輪町の箕輪西小学校5年生(24人)が29日、シャープとNPO法人「気象キャスターネットワーク」が連携し06年度から全国の小学校4年生以上を対象に行っている「環境授業」を受けた。同授業を受講するのは県内で3校目。児童たちはシャープの林浩三さん、関善光さんと気象予報士の高野雅子さんから「地球温暖化と新エネルギー(太陽光発電)」についての話を聞いた。
箕輪西小学校では使用済みインクカートリッジの回収など環境教育に取り組んでおり、今回その一環として同授業を受講することになった。
まずは高野さんが地球温暖化について講義。地球の気温の上昇を人間の体温に例えるなど、分かりやすく説明した。
「このままだと今世紀末の世界の気温は最大で6・4度上がる」と高野さんが話すと、児童たちは驚きの声をあげた。また透明な二つのケースを使って片方のケースに二酸化炭素を入れて、赤外線ライトを当て温度上昇の差を調べる実験もした。
関さんは太陽光発電について講義。太陽光発電のシステムやその長所などを話した。手動発電機を使って電球をともす実験では、「クラスで一番力持ちの人」と林さんが呼びかけると、次々と男子児童が名乗りでて手動発電機を回したが、豆電球と違って一向に光らない。4つの手動発電機をつなげてようやくわずかに光らせることができた。
児童たちは「これからは電気を無駄使いしないように気をつけたい」と授業の感想を話していた。
シャープと気象キャスターネットワークは08年度も同授業を継続。実施校については検討中とのこと。 -
30年余のふれあい脈々と、明星大学の学生が大久保区の子どもたちと交流
春合宿をかねて宮田村を訪れた明星大学(東京都日野市)の児童文化研究会「人形劇団まめ」の学生9人が2日、大久保区の小学生と交流。人形劇を上演したほか、一緒に遊んで楽しい時間を共有した。1975年から続く交流で、開始当初から30年以上経た今も学生と子どもたちがふれあいを深めている。
工作したり、外で鉄棒やドッジボールなども楽しむなかで、すぐに仲良しに。
人形劇が始まると、学生のお兄さん、お姉さんが繰り広げる楽しいステージに子どもたちは目を輝かせた。
同大の学生が大久保区を集落調査したのが縁で始まった交流。地元の子どもたちは毎年楽しみにしており、この日も30人ほどが会場の集落センターに集まった。
時間を忘れて会話がはずむ光景も。部長の谷祐伊さんは「子どもたちと同じ目線でふれあえるのが楽しい。東京でも子どもたちと交流する機会があるが、宮田の子たちは本当に元気ですね」と目を細めた。
地元の大人たちも「子どもにとっても良い刺激になっていると思う」と話していた。 -
サッカーU‐14NAGANOトップリーグで飯島中優勝
県内の中体連、クラブチームの新人戦上位12チームで戦うサッカーのU‐14(14歳以下)NAGANOトップリーグ最終日は2日、飯島町飯島中学校が決勝で松本山雅を2‐0で破り、初参戦で優勝した。なみいる強豪を撃破しての頂点に「全員の気持ちが最後まで途切れない自分たちのサッカーができた」と飯中イレブンは歓喜に包まれた。
地元飯島町本郷運動場で行われた試合。予選B組2位だった飯島中は、準決勝でセダック(予選A組1位)と対戦し、、GK山口の好セーブなどでPK戦を制した。
決勝の松本山雅(予選B組1位)戦も守備の意識を高く保ち、カウンター狙い。
後半6分、MF西村のパスにFW市村が反応。再三攻撃の基点になっていたポストプレイヤーが確実に決め、リズムをつくりだした。
14分には今村が加点。準決勝、決勝2試合通じて相手に押し込まれる時間帯も長かったが、けがをおして出場したCBの平沢をはじめ、攻守ともに早いプレスで相手の好機をつんだ。
「個人能力の高いクラブチームに勝つには、11人全員が足を止めず、気持ちも連動すること」と渡辺監督。冬場の走り込みで培った体力と気力は、重圧のかかった局面を打開する精神力の向上にもつながった。
「(追われる立場になった)これからが大切」の西村。部長の市村は「小人数のチームだが切磋琢磨しさらに強くなる」と話した。 -
本田さん夫妻を村長表彰
「子どもたちのために」と400万円を宮田村に寄付した同村出身の本田光雄さん、美枝さん夫妻(東京都久留米市在住)に3日、清水靖夫村長から感謝状が贈られた。多額の善意は小中学校の備品に役立てられており、甥(おい)の秀明さん(76)=町一区=が代理で表彰を受け取った。
「おじとおばは太平洋戦争も経験し、過酷な状況にあった戦中、戦後の子どもたちの姿にずっと心を痛めていた。宮田の子たちが感謝していることを伝えたら、本当に良いことができたと喜んでいました」と秀明さん。
清水村長は「子どもたちも含めみんなで喜んでいる。大切に使わせて頂く」と改めて感謝した。
夫妻の善意で村は、小学校にグランドピアノ、中学校体育館のどん帳などを購入整備。いずれも老朽化が進み懸案だった備品ばかりで、子どもたちが日常的に利用を始めている。 -
平澤団長、酒井副団長の留任承認、宮田村消防団新旧役員会
宮田村消防団新旧合同役員会は1日、役場で開き、平澤成己団長、酒井学副団長の留任を承認した。分団長は3人とも交代する。辞令交付は4月1日。
幹部の任期は4月1日から2年で、平澤団長、酒井副団長ともに2期目。
席上、平澤団長は「4月からの新体制に期待し、今後も責任をまっとうしてほしい」とあいさつ。
駒ケ根市の複合店舗で先日発生した火災にふれながら「近隣の応援体制も改めて考え、さらに連携強化に取り組みたい」とも話した。 -
みはらしの湯で2日、桃の節句に合わせて桃花風呂
「桃の節句」に合わせて伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は2日、男女露天風呂桃の花を浮かべ、「桃花風呂」にする。
「桃花風呂」はひな祭りに合わせて毎年実に施している恒例行事。地元住民が提供してくれる桃の木の枝をハウスや浴室の中で温め、一足早く花を咲かせる。
今年も2月27日ころ、淡いピンク色をした花が咲き始めた=写真。当日は浴室にこの枝を飾るほか、露天風呂には花の開花した枝を浮かべ、春の訪れを感じてもらう。
唐沢寿男支配人は「桃の節句の時期。入浴するみなさんに季節を感じてもらえれば」と話していた。
みはらしの湯の営業時間は午前10時縲恁゚後9時半。また、8、9日は地元の小学生による抹茶の無料サービスもある。 -
かんてんぱぱホールで第4回信州の古布作家 当世華競市と古布・骨董市
古布を使った作品や骨董(こっとう)などが並ぶ「第4回信州の古布作家 当世華競市と古布・骨董市」が9日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。古布を使った木目込み人形やバッグ、着物などのほか、昔懐かしい骨董品など約5千点以上が並び、訪れた人の目を楽しませている=写真。
古いものの持つ良さ、古いものを大切にする心を感じてもらおう竏窒ニ、古布と骨董を扱う2人が中心となって4年前から開催しているもの。今年も県内から17人の古布作家が集まり、それぞれの作品を展示しているほか、ちりめんや古布の即売をしている。
会場には「福福だるま」と賞した古布のだるまや今年のえとであるネズミの雛(ひな)人形などアイデアに富んだ作品がずらりと並んでいる。また、最近人気のある「つるし雛」は誰でも簡単にできるキッドの販売もしている。
代表の高橋晃史さん(63)は「訪れてくれる人は年配の女性が多いが、男性の方にも訪れていただき、女性のパワーと古いものの持つ魅力を感じていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
親子わんぱくランド2008
南箕輪村教育委員会など主催の「親子わんぱくランド2008」が1日、南箕輪村民センターであった。人形劇団ポポロによる親子ふれあい劇場や工作、わたあめ作り、リサイクル本市などがあり、会場は順番待ちの行列ができ、イベントを楽しむ子どもたちであふれた。
抹茶体験コーナーは、伝統文化子ども教室でけい古している子どもと、指導者の沖村直次さんとその弟子がサービスし、子どもや保護者がお茶を点てる体験をした。初めての子どもたちは教わった通りに茶せんを使い、自分の点てた抹茶をおいしそうに味わっていた。
わんぱく選手権では、けん玉とお手玉で1分間の連続回数の記録に挑戦。鉛筆立て作りでは、トイレットペーパーのしんに折り紙を巻き台紙にはり、切り抜いた折り紙をはるなどし、小さい子どもも熱心に絵を描くなどしてきれいに仕上げた。 -
08春の小学生かけっこ大会兼市町村駅伝選考会
箕輪町を中心に小学生を対象にした「08春の小学生かけっこ大会兼市町村駅伝選考会」が1日、みのわ天竜公園発着、天竜川護岸道路のコースであった。雪が舞う中での大会となったが、小学生23人が家族の声援を受けて力走した。
箕輪町を中心に構成するランニングチーム「ちいむもみじ」の主催で、町陸上部が協力。スポーツの基本であるランニングで体を動かすことの気持ちよさ、走ることの面白さなどを経験できる場を作ろうと開いた。昨年に引き続き、県の市町村駅伝大会小学生の部参加を目指し、選手の選考会も兼ねた。
小学3年生から6年生で町外からの参加もあった。天竜公園の特設会場を発着にした1・5キロのコースで、全員が同時にスタートし、最後まで全力で疾走した。
市町村対抗駅伝小学生の部に参加する箕輪町チーム「みのわもみ児ーず」は、大会参加者の中から男女各3人を選考する。初参加した昨年は57チーム中47位で、今年は1つでも上の順位をねらってチーム編成したい-と意気込んでいる。
結果は次の通り(敬称略)。
◇6年男子=(1)松崎紘輝(中部小)6分01秒(2)村上誠(中部小)(3)小林勇満(中部小)◇5年男子=(1)北原賢人(中洲小)5分46秒(2)唐沢祐輝(西小)(3)林稜二(北小)◇4・3年男子=(1)日野志朗(西小4年)6分04秒(2)岡田友希(中部小3年)(3)恩田柾(中部小3年)◇女子=(1)北原莉子(中洲小4年)6分15秒(2)有賀八枝美(中部小3年)(3)今岡早希(中部小6年) -
中川村健康福祉大会
中川村は1日、村文化センターで「笑顔は人を幸せにする」をテーマに「第15回健康福祉大会」を開いた。百人余が参加、健康・福祉関連の展示、功労者表彰、記念講演で、年齢を重ね、身体に障害を持ってもいつまでも笑顔で元気暮らしていく方法、隣り近所、ボランティアなど地域でできることについて考えた。
式典で、曽我村長は「ユーモアは人を笑顔にし、幸せにし、そこから人と人がつながり、地域がつながっていく。地域が笑顔で助け合い、地域の力が一層強まるように」と呼びかけた。
この後、長年、社協理事、民生児童委員を務めた7人を表彰、多額な寄付をした2人に感謝状を贈った。また、飯島ロータリークラブには共同募金感謝状を伝達した。
この後、山の道化師、塚ちゃんこと、塚原成幸さん(日本クリニククラウン協会事務局長)が大きなボールに乗ってピエロメイクで登場。ビデオで「入院している子どもに笑顔を届ける」県立こども病院でのクリニクラウン(臨床道化師)の活動を紹介した後、「なぜ道化師という仕事を行き方にしようとしたか」から話し始め、阪神淡路大震災でのボランティア活動を契機に「人は出来ごとでなく、ものの解釈で変わる。悲劇は人間の笑顔を奪えない」と考えたと話し、「人は楽しいから笑うのではなく、人生は笑うから楽しい」と結んだ。
最後に▽支え合いの地域づくりの推進▽家庭・学校・公民館などが連携し、思いやりの地域づくりの推進▽地域の仲間と共に学習活動を展開▽健康寿命の延伸と保健福祉活動の推進▽社協の基盤強化-など5項目の大会宣言を採択し大会を閉じた。
村社会福祉協議会表彰、感謝状、受賞者は次のみなさん(敬称略)
▽表彰=上沢茂(美里、社協副会長・理事9年3カ月、民生児童委員12年▽浜崎喜久美(南陽、民生児童委員9年)▽北村志保子(中央、同6年)▽宮崎輝雄(南田島、同6年)▽大島千二(中通、同6年)▽富永久子(中組、同6年)▽下平すみ子(中央、同6年)
▽感謝状=片桐豊(渡場)、中村利弘(沖町)、飯島ロータリークラブ(中川村) -
伊那市中心商店街 高校駅伝PRタペストリー設置
23日にある春の高校伊那駅伝に向けて「伊那市商店街活性化イベント委員会」は1日から、コースとなる中心商店街の沿道約2キロにわたって、大会をPRするタペストリーを取り付け始めた。取り組みは2年目。地元商店主らは地域活性化につながればと期待している。
タペストリーは横40センチ、縦65センチ。赤色の布地に白色で「歓迎 春の高校伊那駅伝」と記した。飾り付け枚数は、中心商店街が新コースとなった昨年と同じ約600枚を見込む。関係者は「今年は駅伝に合わせ、イベント数を増やすなど各商店街の意気込みが違う」と話す。 -
上伊那3高校で卒業式
辰野、伊那弥生ケ丘、高遠の3高校で1日、それぞれ卒業式があった。厳しかった部活動、仲間と協力して作り上げた文化祭など3年間の思い出を胸に、学びやを巣立った。
そのうち高遠の卒業生は102人(男57、女45)。
卒業証書授与に続き、福沢務校長は、自発的に校舎を磨く生徒の姿などを紹介し「一人ひとりが自分と向き合い、個性を磨き、明るく前向きに生きてほしい」と式辞。
卒業生代表の北原直弥君は、仲間と協力することの楽しさを学んだ3年間を振り返り、全国各地で発生する飲酒運転や犯罪など痛ましい事件に触れ「犯罪はあってはならない。他人を思いやることを伝え、世の中に貢献したい」と社会の一員として新たな一歩を踏み出す決意を述べた。
また、皆勤・精勤者19人の表彰もあった。
卒業後の進路は進学が64%、就職(製造業が中心)が33%。
辰野の卒業生は179人(男70、女109)で、進学が58%、就職が42%。伊那弥生ケ丘は283人(男125、女158)で、就職は一けた台で、ほとんどが進学する。 -
駒ケ根地域自立支援施設開所式
駒ケ根市は1日、児童発達支援施設「つくし園」、地域活動支援センター「伊南桜木園」、小中学校に長期間登校できない児童・生徒の復帰を支援する中間教室が入る駒ケ根地域自立支援施設「サポートセンターきらら」の開所式を同所で開いた。各施設の利用者など関係者約70人が出席して運営開始を祝った。杉本幸治市長はあいさつで「違った場所にあった3施設が一つになる。その利点を生かし、目的と問題点を共有して誇りと生きがいの持てる施設にしていってほしい」と述べた=写真。
施設の愛称は利用者から寄せられた名称37点の中から2点を合わせて決定した。
施設は06年に新築、移転した老人ホーム観成園の建物を改修したもので鉄筋コンクリート2階建て、述べ床面積は約1660平方メートル(つくし園560平方メートル、伊南桜木園440平方メートル、中間教室90平方メートル、その他570平方メートル)。敷地面積は約3250平方メートル。建設費は7190万円。 -
駒ケ根市社会福祉大会
地域福祉の推進を図ろうと「自立とふれあいの中で安心と安全、支え合う地域社会を」を大会スローガンに掲げた第44回駒ケ根市社会福祉大会が1日、市文化会館で開かれた。記念講演として『世界がもし100人の村だったら』の再話で知られる作家で翻訳家の池田香代子さんによる講演「100人村とわたし・たち」が行われたほか、地域団体などによる意見発表や東伊那小学校児童による体験発表、社会福祉に寄与した個人、団体の表彰などが行われた=写真。
大会には約300人が参加し「だれもが幸せを実感できる多様な福祉サービスを実現するため、障害者福祉、高齢者福祉、児童福祉などの一層の充実を図ろう」などとする大会宣言を採択して閉幕した。
小ホールやホワイエには福祉の広場として福祉活動の展示や紹介コーナーが設けられ、訪れた多くの市民らでにぎわった。 -
太陽光発電システム設置補助金の新設について
伊那市は08年度当初予算に新規事業「太陽光発電システム設置補助金」を盛り込んだ。市初となる同補助金には300万円を充てている。
補助の対象はこれから同システムの設置を考えている市民。
設置前にまず市に相談。市は設置後にシステム設置費用の一部(1キロワット当たり3万円、最大5キロワットまで)を負担する。条件は▽システムを設置する場所は一般住宅であること▽電力会社と余剰電力の売電契約を帰結できる▽部品は全て新品であること竏窒ネど。
市は太陽光発電が普及すれば火力発電も減りCO2排出の削減につながると考えている。
「伊那は太陽光発電に適した場所。太陽光発電システム設置の呼び水になれば」と市。すでに5件の問い合わせがきているとのこと。 -
箕輪町 08年「還暦祝」
箕輪町の08年「還暦祝」は2日、同町松島の伊那プリンスホテルで行った。1948(昭和23)年4月2日縲・9(同24)年4月1日生まれの町在住・出身者166人が出席し、60歳の節目を祝った。
還暦者でつくる実行委員会の主催。式典で荻原利一実行委員長は「素晴らしい箕輪町を今まで培った経験と知識を生かし、後世に残す義務がある。還暦は一つの通過点。微力ではあるが生涯現役の心で頑張る」と式辞を述べた。
来賓の平沢豊満町長は祝辞で、「箕輪町は現在、県内で人口規模が最大の町となった。住んでよかった、住んでみたいと思える町づくりを進めるにはこれからも皆さんの力添えが必要。健康に留意し、明るく、楽しく、前向きにそれぞれ活躍することを願う」とした。
実行委員会は18万円を町に寄付した。
神事で玉串奉奠を行う還暦者代表 -
宮田小トランペット鼓隊と合唱団がコンサート
宮田村宮田小学校トランペット鼓隊と合唱団は1日、6年生の卒業を前に「さよならコンサート」を村民会館ホールで開いた。立見もでる満員の会場で、心ひとつに元気な歌声、楽しい演奏を響かせ、支えてくれた多くの人たちに感謝を込めた。
今まで鼓隊、合唱団は別々にコンサートを開いてきたが、今回初めて合同で行うことに。毎朝続けてきた練習にもさらに磨きをかけ、学校の仲間や家族、地域の人たちが集まった大観衆の本番に臨んだ。
団員はともに4年以上の高学年。6年生は下級生をリードし、4、5年生は6年生にも感謝をこめてステージを楽しんだ。
最後は鼓隊と合唱団が「翼をください」で一緒のステージに。会場も一緒に歌い万感の想いで終演を迎えた。 -
西春近の天竜川で河川内樹木の伐採 1、2日
伊那市の西春近地区の住民でつくる「天竜川の環境を守る会」(酒井勝幸代表)は1、2日、地区内の天竜川河川敷の環境整備作業をする。国道153号沢渡南信号機縲怎^カノ伊那工場の河川敷内を対象に、繁茂する樹木の伐採や外来植物アレチウリの駆除、ごみ拾いなどの作業を行う。
「天竜川の環境を守る会」の立ち上げは、06年3月、沢渡地区の有志で行った、初の環境整備作業がきっかけ。同河川敷の環境整備を地区全体で継続的に推進するため、地区内の各種団体でつくる「西春近自治協議会」の傘下団体として、1回目の作業を展開する。
作業は国土交通省天竜川上流河川事務所、市建設部管理課の協力で実施。西春近地区住民で趣旨に賛同する人が参加する。
河川内樹木の伐採作業などがある西春近沢渡の天竜川