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諏訪圏工業メッセ2007に250社
上伊那からも20事業所が出展・技術アピールで取引拡大ねらう諏訪圏工業メッセ2007が18縲・0日、諏訪市の旧東洋バルブ諏訪工場跡地をメーン会場に開かれている。諏訪圏を中心に250の企業・団体が出展。上伊那からも約20社が参加し、新規受注などをねらって自慢の技術をアピールしている。諏訪圏の行政、経済団体などでつくる実行委員会が主催。上伊那からの出展は「精密・切削」「プレス」「治工具・金型・専用機械」「電気・電子」「表面処理・メッキ熱処理」「光学」「完成品」の7部門に各1社、、グループ部門に8企業・団体。出展常連もあれば、初参加もあり、それぞれ工夫を凝らしたブースで関心を集めている。
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プレス部門出展の共和(箕輪町)は、自社開発のトランスファーロボット加工による、金属プレス製品のコスト削減を提案。三次元NCロボットの効果を訴える。
小松浩総リーダーは「金型、プレスとロボット装置を同時に扱っている企業は国内でもまれ」として、30年以上前からロボット開発に取り組んできた実績をアピールする。
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完成品部門には、防犯用電子機器の設計、開発製造のアジャイルシステム(南箕輪村)が出展する。今メッセでのテーマは「住宅セキュリティ」。
建物の温熱および構造状態の監視機器・耐震機器などを展示し「耐震工法」と「制震工法」を合わせた強化システムを提案する。中島光彦社長は「地震から身を守り、住宅寿命も延ばすことができる」としている。
同社は「園児を守る緊急救助システム」も展示。中島社長は「地域ぐるみで子どもを守る発想で、塩尻市の保育園などで取りいれられている」と自信を見せる。
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電気・電子部門では画像処理の専業メーカー・アルゴル(南箕輪村)が各種画像検査装置を展示して「元気」を示す。
今年6月に完成した新製品「組込型画像処理装置」は、画面が本体に組み込まれ、タッチパネル操作に。担当者は「場所をとらないので狭いところにも設置できる」と訴える。
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グループ部門に宮田村商工会の一員として出展した宮田アルマイト工業は、RoHS(特定有害物質の使用制限についてのEU指令)に対応したノンクロム表面処理の量産システムを確立。そのためのラインを3倍に増設した。ノンクロム処理の量産対応は全国的にも注目を集めている。
清水光吉社長は「各メーカーがそれぞれ異なったノンクロム薬品を指定してくるが、それに対応できる。薬品を増やすには相当の投資が必要だが、うちはそれを見越して先行投資してきた」と説明している。
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諏訪工業メッセ2007は、午前9時30分縲恁゚後4時30分(最終日は午後4時まで)。問い合わせは実行委員会事務局(TEL0266・54・2588)へ。 -
英語で観光ガイド入門編開講
上伊那を訪れた外国人観光客などを英語で観光案内する技術の習得を目指す「英語で観光ガイド入門講座」が16日夜、伊那市駅前ビル「いなっせ」で開講した。上伊那各地から約30人が集まり、米国出身の県国際交流員で今講座の講師を務めるパトリシア・ドーシャーさん(23)と初顔合わせをした。
同講座は伊那国際交流協会が昨年から始めたもので、講師自らが作成したオリジナルテキストを使って、上伊那各地の名所や名物を英語で説明する技術を習得していく。今回は会話トレーニングに重点を置いた内容となっており、3月までに全10回開講する。最終日には実際に外国人在住者などを案内する実践もある。
初日のこの日は、簡単な英会話を使って自己紹介をし合い、それぞれの緊張を解きほぐしていた。 -
平沢さんが今年もデイ利用者にサツマイモをプレゼント
宮田村新田区の平沢善栄さん(78)は16日、丹精こめて育て収獲したばかりのサツマイモ約80キロを村社会福祉協議会に届けた。「デイサービスの利用者の皆さんに」と6年間続く善意。同社協は地域のあたたかな贈り物に喜んでいる。
「美味しいって言ってくれるんでね」と平沢さん。コンテナ4箱には一杯のサツマイモ。応対した社協職員は「本当にありがたい」と感謝した。
同社協は今後、調理してデイサービス利用者におやつとして味わってもらう予定だ。 -
仲なかふれあいセンターで防災訓練
福祉作業所と親子交流施設「遊ゆう広場」が入る宮田村町二区の仲なかふれあいセンターで16日、防災訓練があった。施設職員、利用者が参加し、避難や消火を訓練。火災を想定して室内の煙体験も行い、万が一の事態に備えて意識を高めた。
作業所の台所から火災が発生したと想定。職員が通報、誘導し、利用者は迅速に屋外の駐車場に避難した。
作業所利用者は消火訓練にも加わり、広域消防本部の消防署員の指導で消火器の使い方を学習。実際に水を出して、模擬体験した。
体に害を及ぼさない訓練用の煙を充満させ、火災が発生した場合の避難法も体験。
署員は「煙は上にあがるがら、まず姿勢を低くする。有毒なガスを吸わないようハンカチなどで口を覆って」と指導した。
同センターでは昨年も同様の内容で訓練を実施。
署員は「訓練をやっておくと万が一の場合に活かされる。一人ひとり考えて行動して」と呼びかけ、宮下明施設長は「個々の立場を考え、安全に配慮していきたい」と話した。 -
子育て学級、口の力鍛えて
宮田村公民館子育て学級は17日、上伊那口腔保健センター歯科衛生士の小町谷ちほりさんを迎えて子どもの発育に重要な口内環境などについて学んだ。見落としがちな「口のまわりの力」についても焦点をあて、若い母親たちが理解を深めた。
パネルシアターで幼児にも分かりやすく虫歯のことを伝えた小町谷さん。虫歯ができやすい口内環境を知る簡単なテストも行い、母親は我が子の口の中をチェックした。
上手にかめなかったり、呼吸ができない子どもたちが増えていることも説明し、口のまわりの筋力アップが健全な育ちには不可欠とも指導。
牛乳パックとストロー、ビニール袋などを使った簡単なおもちゃを工作し、息を吹き込むことで口の力を鍛える体験も行なった。 -
森の神に願いを込めて鉾立権現、ブナの森例祭1分足らずの神事
日本一短い宮田村で17日、山深い森の中にある3つの神社の例祭があり、鉾立(ほこだて)権現、ブナの森では例年通り1分足らずの神事で地域の安全などを祈願した。
宮田高原に近い標高1400メートルにある鉾立権現。同高原や駒ケ岳へむかう登山道に鎮座し、かつては放牧や登山者の往来を見守ってきたが、林道の開通により今では訪れる人も少ない。
一方で、村の関係者が手厚く守り続け、毎年この日に例祭を催行。昨年7月豪雨で通じる寺沢林道は復旧途上だが、その工事部分を通過しながら今年もいつも通りに現地で神事を行った。
車を降りて林道から山道を歩くこと6分ほど。村職員や村議、森林管理署などの10人は、まず神社鳥居前にある三十三体観音を参拝。急坂を登り、鉾立山頂上にある祠(ほこら)で神事を行った。
造林班の大澤光雄さんが神官役を務め、祝詞と拝礼だけの簡素さだが、色付き始めた木々に囲まれ厳粛なうちに終了した。
「日本一短いとされる塩嶺(岡谷市、塩尻市境)の祭りと並ぶくらい短いかも。それにしても立派な祭りだよ」と小林修副村長。
他の参列者も「かつてはみんなここを歩いたんだね」など往時をしのびながら、感慨深げな様子だった。
ブナの森では2礼1拍手とさらに短い時間で祭りを終えた。 -
小学生防犯写生大会
伊那地区防犯協会は14日、伊那市浄水管理センター事務所前駐車場で、小学生を対象とした写生大会を開いた。題材のパトカーや白バイ、ポンプ車など計4台を題材に、伊那地区を中心とした児童ら約50人が思い思いの視点で描いた=写真。
消防、警察車両に接することで、防火や防犯意識を高める27回目の取り組み。参加者らは手渡された画用紙に、水彩絵の具やクレヨンなどを使って描いた。パトカーとポンプ車に人気が集まっていた。
作品は小学校の美術教諭や同地区防犯協会長、伊那消防署長らが審査し、入賞作品を決め、市役所や市内大型店に展示する予定。 -
田楽座の高遠町公演 地元高校生が太鼓演奏
伊那市富県を拠点に活動する歌舞劇団「田楽座」の高遠町公演(伊那毎日新聞社など後援)が14日、同市の町文化体育館であった。高遠町での公演は4年ぶり。地元住民を中心に約200人が集まり、座員による獅子舞や曲芸などのほか、高遠高校生徒会有志による特別出演の太鼓演奏を楽しんだ。
高遠高校生は25人が出演し、3人一組になって一つの太鼓をたたく、神奈川県に伝わる「ぶちあわせ太鼓」を披露した。生徒たちは田楽座との交流の一環で、座員の指導を受けながら練習に励んできた。本番は息の合ったばちさばきを見せ、観客から大きな拍手を浴びた。
公演は「おまつりてれんどろん」と題した作品で、太鼓と語りに合わせてユーモラスに舞う「鳥さし舞」や観客全員参加の盆踊り体験など8演目。会場中央に設置したステージを中心に、座員が次々と繰り広げる民俗芸能が観客を魅了した。 -
箕輪中部ヤンキース 学童軟式野球大会優勝
箕輪町の少年野球チーム「箕輪中部ヤンキース」(平沢敏彦代表)が13日、松本市野球場であった第26回県学童軟式野球選手権秋季大会で、13年ぶり2度目の優勝を果した。表彰式で選手全員に金メダルが授与。その後、優勝旗を先頭にダイヤモンドを行進し、勝利を喜んだ。
大会は県内の各地区予選を勝ち抜いた4チームがトーナメント戦で争った。ヤンキースは東信地区代表の「わんぱくキッズスポーツ少年団(小諸市)」と対戦した初戦を8竏・で勝利し、決勝で中信地区代表の「山形キヨミズ」(山形村)を13竏・で下した。
決勝戦は初回に3点を奪われる苦しい展開となったが、その裏の攻撃、長単打で4点を取り逆転に成功。その後も毎回得点し、5回コールドで試合を決めた。
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【松本市野球場】
▽準決勝
わんぱくキッズスポーツ少年団(小諸市)
0000310=4
201500×=8
箕輪中部ヤンキース
▽決勝
山形キヨミズ(山形村)
30001=4
4315×=13
箕輪中部ヤンキース
(5回コールド) -
夢・アートフェスタ佐久「作品展」手芸の部
特別賞・亀井美枝子さん
奨励賞・高橋修司さん佐久市の長野県佐久創造館で9月21日から23日まで開いた「夢・アートフェスタ佐久」(第10回長野県障害者文化芸術祭)の作品展で、手芸の部に出品した箕輪町の2人が入賞した。木目込みパッチワークで松島の亀井美枝子さん(65)が特別賞、切り絵で沢上の高橋修司さん(67)が奨励賞を受賞し15日、平沢豊満町長に報告に訪れた。
亀井さんの作品は「金襴赤富士」(25・5センチ×30・5センチ)。病気のため利き手だった右手が不自由になり、左手で製作。月2回の手芸サークルでリハビリの一環で約3カ月かけて作り上げた。「時間はかかっても、やればやっただけ進む。やればできる。受賞でまた創作意欲が沸いた」と喜ぶ。
高橋さんの作品は「塩の里祭り」(37センチ×43センチ)。切り絵をしているときだけ不自由な足の痛みを忘れられると、1日3、4時間集中して制作する。出品作品は3カ月かけて仕上げた。「受賞で張り合いが出た。うんと励みになる。いろんなものに挑戦したい」と語った。
平沢町長は2人の作品を「すばらしい」と鑑賞し、「これからもお元気で頑張って。ぜひ町の皆さんを作品で励ましてほしい」と受賞を祝った。 -
箕輪町農業振興地域整備促進協議会
箕輪町農業振興地域整備促進協議会は16日、町役場で開き、委員15人を委嘱し、会長に黒河内将裕さん、副会長に中村喜男さんを選出した。
協議会は町議会議員、農業委員、上伊那農業協同組合理事、西部箕輪土地改良区理事、西天竜土地改良区理事、伊那土地改良区理事、区長会、町土地利活用検討委員会、識見者で構成。新任は7人。任期は09年4月30日までの2年。
平沢豊満町長が委員を委嘱し、「地域の発展にはバランスのとれた土地利用をしないといけない。町の将来の発展を前提にご意見を頂戴したい」と話した。
黒河内会長は、「大変重要な任務を持つ協議会。一生懸命務めたい」とあいさつした。 -
まちづくり拠点施設設置を駒ケ根市長に提言
協働のまちづくりについて考える市民団体「こまがね市民活動推進会議」(鈴木明座長15人)は17日「協働のまちづくりを進める上で、今後拠点となる施設の設置が必要不可欠」などとする提言書を中原正純市長に提出した。中原市長は「重く受け止めたい。施設の必要性は感じているので、一日も早く具体化できるよう努力する。(自身は)今期で引退するが、新市長に引き継ぐこととしたい」として設置に前向きな考えを示した。
提言では、協働のまちづくりにかかわる各種市民団体の活動を支援していくために・ス公設民営・スの「協働のまちづくり拠点施設」を設置することが必要竏窒ニして、仮称・こまがね市民活動支援センターを駒ケ根駅前ビル・アルパの空きスペースに約80万円をかけて設置し、市民自身が運営する竏窒ネどの具体例を挙げている。
こまがね市民活動推進会議は市が04縲・5年度にかけて設置した「第1次改革と創造へのまちづくり市民会議」のメンバー有志が07年、自主的に結成。協働のまちづくりの在り方について、市民へのアンケートや先進地の視察などを交えながらハード、ソフトの両面から議論を重ねてきた。 -
養命酒が災害に備えてミネラルウォーター寄贈
万一の災害発生時の備えにしてもらおうと養命酒製造(本社・東京都)は17日、同社製のミネラルウォーター1万2千本(500ミリリットルペットボトル入り、165万6千円相当)を駒ケ根市に寄贈した。ミネラルウォーターを生産している駒ケ根工場の松沢勝彦工場長ら3人が市役所を訪れ「新潟県中越沖地震の際に現地に飲料水を送って喜ばれたことから、工場のある駒ケ根市にも貢献したいと考えた。いつ起きるか分からない災害への備えとしてほしい」として中原正純市長に手渡した=写真。中原市長は「災害対応は大切な課題。中でも水は必要不可欠だ。早速配備して好意に応えたい」と感謝を述べた。
寄贈されたミネラルウォーターは7200本が市内の特別養護老人ホームなど福祉施設と病院に、4800本が市内2カ所の備蓄倉庫に配備される。 -
秋の「ぐるっと駒ケ根花めぐりバス」スタート
駒ケ根市近辺のさまざまな花の見所をバスで巡る「ぐるっと駒ケ根花めぐりバス」が17日、秋のシーズンの運行を開始した。菅の台の市観光案内所前を午前10時に出発したバスは、観光客ら約10人を乗せて飯島町のコスモス畑、中川村の赤ソバ畑、駒ケ根市の光前寺など5カ所を約5時間かけて回った。
伊那谷では最大規模という200万本のコスモスが咲き乱れる飯島町のコスモス畑を訪れた参加者らは「きれい」と感嘆の声を上げ、風に揺れる花にうっとりと見入っていた=写真。
花めぐりバスは昨年、早太郎温泉開湯10周年を記念する温泉郷感謝祭の企画として初めて実施して好評だったことから、今年も継続を決めた。春と秋のそれぞれ約1カ月間運行し、赤ソバ、コスモス、キクなど季節ごとの花の名所を訪ねる。予約が集中する日もあるため、市観光案内所は早めの予約を呼び掛けている。完全予約制。料金は昼食代込みで一人3500円。
問い合わせは市観光案内所(TEL81・7700)へ。 -
箕輪消防署がボート訓練
箕輪消防署は16、17日、箕輪ダム上流で本年度購入したゴムボートの取り扱い訓練に取り組んだ。
同署にはこれまでボートがなく、箕輪ダムで事故が発生した場合は伊那消防署や辰野消防署に応援要請していた。今年4月にも転落事案があり、迅速な救助活動のため、今回4人乗りゴムボート、ヘルメット、ウェットスーツなどを約50万円で購入した。
全署員29人が2日間に分かれて訓練に参加。17日は、全員でボートの組み立てや取り扱い方法を学んだ後、2人が乗船して進み具合やオールのこぎ方などを確認。次にこぎ手2人と指揮者1人の3人が乗船し目標物を決めて少し下流の地点まで往復した。陸への引き込みや陸揚げ手順も確認し訓練に励んだ。
ボートなど一式は救助工作車に積載する。 -
里山の保育園「はらぺこ」が森の中の写真展を19日から開催
里山の自然の中で遊ぶ子どもたちの姿を感じてもらおう竏窒ニ、伊那市富県の自由保育園「はらぺこ」は19日から、「森の写真展」を園舎周辺の里山の中で開く。里山の自然とともに過ごす子どもたちの生き生きとした姿を写した写真、約50点を60センチ×40センチの布にプリントし、普段子どもたちが遊び場としている森の中の木々に展示。保育士の小林成親さんは「自然とのかかわりの中で子どもたちがどんな表情をしているのか、見ていただけたら」と話している。
写真展の開催は2回目。前回はギャラリー展示だったが、今回は普段訪れる機会のない人たちにもはらぺこを訪れてもらい、普段の子どもの様子を感じてもらうため、園舎周辺で開催することにした。
作品は保育士の小林さんが昨年から今年にかけて撮影したもの。自然という大きな空間で自由に遊び、驚いたり喜んだりする子どもたちの表情が生き生きと写されている。
時間は午前10時縲恁゚後5時(初日は正午から、最終日は午後4時まで)。雨天決行。21日まで。また、期間中はバザーや木工体験、地元野菜の販売などもある。 -
伊那市有線放送でDSL高速通信実験10周年記念式典
DSL高速通信実験が伊那市有線放送のネットワーク上で行われてから10年が経った17日、伊那市のいなあいネット(伊那市有線放送農業協同組合)で記念式典があった。当時の実験に関わった関係者など約20人が集り、当時を振り返りながら今後のブロードバンド環境について語り合った。
通信事業者などの協力のもと、同有線放送DSL技術の実証公開実験が行われたのは97年9月。NTT電話網の場合、電話局から離れるとつながりにくくなるなどといった弊害もあり、当時はNTTもADSLを導入していなかった。しかし、有線放送の場合、本局と8支局をつなぎ、その支局と個人宅を結ぶことでADSLによる高速通信を実現。この実証実験の後、ADSLによる通信事業が一気に日本中に波及した。
2000年3月からADSLサービスを開始した伊那市有線放送でも現在、加入7500戸のうち、2500戸が同サービスを利用しており、地域の情報通信の一端を担っている。
実験から10年を経た記念に、「ADSL発祥の地」と示したモニュメントを同有線放送敷地内に設置。関係者らによる式典を開き、その除幕を行った。
当時、組合の参事として実験に参加した中川泰さん(63)=富県=は「放送と通信が双方に乗合になる時代が当然くるとは思っていた。今後は、信頼のできるネットワーク技術をきちんと構築していくことが課題だと思う」と話していた。 -
「1店逸品運動」勉強会
魅力ある個店づくりを目指し、独自の商品やサービスを提供する「1店逸品運動」の取り組みに向けた勉強会が16日夜、伊那市生涯学習センターであった。伊那市山寺縲恊シ町の商店主らでつくる商店街活性化イベント委員会主催。
講師に、静岡県呉服町名店街一店逸品委員長の大野義久さんを迎え、個店の資質向上のために委員会を立ち上げた経過、商品開発、活動内容などを聞いた。
商品開発では、つえと傘の機能を併せ持つ「つえ傘」などを紹介。なぜ、新商品が生まれたのかを消費者に伝えることや、失敗してもなぜ失敗したのかを詰め、突き進む熱意の必要性を挙げた。
運動によって▽他店で何を売っているのか商店街で情報共有できるようになった▽呉服町に行かなければ、その商品は手に入らないという他地域との差別化を図ることができた竏窒ネどの効果があるとし「客が買い物をするとき『呉服町』を思い出してもらえるように情報を発信する」など体験を交えて話した。
会場に集まった商店主ら約40人はメモを取るなど熱心に耳を傾けた。
活性化委員会では「逸品」のとらえ方について、個店の売りとするのか、他と比べて特化したものとするのか、考えを統一し、本年度中に方向づける。
伊那商工会議所は本年度、「1店逸品運動」支援事業を盛っている。 -
産業振興願って不動滝例祭、珍しい「神仏習合」で
宮田村の不動滝例祭は17日、昨年7月豪雨の影響が残り現地では行えず、麓(ふもと)の宮田観光ホテルで開いた。僧侶と神主による・ス神仏習合・スの珍しい祭事は今年も健在。村商工会や村関係者ら約60人が、地域の活性化や産業発展などを祈願した。
不動滝には不動明王と産業の神様である金山彦大神を合祀(ごうし)してあり、例祭も仏と神の両方に祈りを捧げている。
豪雨災害の影響で滝に通じる林道が車両通行できないため、10日に商工会振興委員会が徒歩で現地を代参。例祭は昨年に続いて会場を移した。
僧侶、神主が並んで祭事。お経が唱えられるなか、参列者が玉ぐしを捧げる姿がみられた。
終了後、前林善一商工会長は「例祭が終わると今年も70日。皆さんそれぞれ頑張りましょう」とあいさつし、神と仏の加護に感謝した。 -
感じた想いリズムに乗せて、宮田小1年1組が自作曲を音楽会で披露へ
宮田村宮田小学校1年1組は19日の同校音楽会で、学校生活で感じたことを歌や打楽器のリズムに乗せた自作曲「リズムにのってレッツゴー!!」を披露する。太鼓演奏に取り組む6年1組の姿に感銘を受け、自分たちもと意気込む子どもたち。本格的な練習を始めて日は浅いが、「心をこめて叩くんだ」と熱の入った練習が続いている。
8月に6年1組の太鼓演奏にふれた1年1組。先輩の奏でる力強い音が児童の心に響きわたった。
「僕たちに太鼓はないけど何でも叩けば音が出るんだ」。紙筒や竹、電線を巻いてあった木製のリールなど、入手できるものを活用。立派な打楽器に変身した。
さらに学校生活で体験したことを曲に。「カラカラ」と遊ぶクラスの仲間になったハムスター、おしりが痛かった公園すべり台の「ガラガラ」という響きなど、思い出に残った一人ひとりのリズムをつむいで完成した。
入学してから毎朝、始業前に歌うことが日課の同学級。それが元気の源だ。
「今回は子どもたち自身の曲だから、今まで以上に思い入れも強いみたい」と担任の大日野昭美教諭。難しいリズムを、自然のうちに友人同士教え合う姿に目を細める。
音楽会は19日午前8時50分から同校体育館。1年1組は先頭で登場し、他の学級も趣向を凝らしながら練習の成果を発表する。 -
市議会まちづくり特別委員会と市商工会が懇談
伊那市議会まちづくり特別委員会(馬場秀則委員長、8人)は15日夜、市商工会高遠町・長谷のメンバーを対象にした懇談会を高遠町商工会館で開いた。正副議長を含めた議員10人、商工会員約30人が集まり、「地域の活力あるまちづくりについて」をテーマに意見を交わした。
会員から「桜のブランドがあっても、観光客は桜を見て帰ってしまう。町文化センター付近に、町の駅となるような大型バスの駐車場、物産品の販売、桜シアター、そばむらなどを集め、花見時期だけでなく、観光客が滞在できるようにしてほしい」と観光センター建設を望む声が挙がった。合わせて、街中に燈籠(とうろう)祭で使う山車の展示スペースの確保も出た。
そのほか、三峰川右岸道路の建設、商店街の歩道改修、駐車場代の助成など、住民の生活を支える商店街として、また通年を通し、滞在できる観光の町としての地域づくりを要望。
馬場委員長は「協働のまちづくりを進めるために、夢を語りながら、住民がやる気を出すきっかけになれば」と話した。
商店街や地域の活性化の調査・研究の内容は来年3月の市議会定例会で議長に報告する。 -
松島南町4常会
大収穫のキノコでなべ会箕輪町松島南町4常会は14日、恒例の「きのこなべ会」を松島コミュニティセンターで開いた。今年はキノコが採れないと言われている中、区有林で驚くほどの大収穫に恵まれ、住民皆で秋の味覚を満喫した。
常会の親ぼくを深める住民が楽しみにしている行事の一つ。今年はキノコが採れないのでは-と心配しながら、朝6時から10人が区有林に入った。今年はクリタケがほとんど見つからなかったが、ジゴボウ、アワタケが山ほど収穫でき、きのこなべが大なべ2つ出来上がった。
4常会は71戸ある。コミュニティセンターには家族連れで90人が集まり、キノコの風味豊かななべや、きのこうどんを味わったが食べきれず、残りを持ち帰るほどだった。 -
焼酎用サツマイモを収穫
箕輪町焼酎いも生産組合(柴正人組合長)は13日、一般参加の「いも焼酎を愛する会」の焼酎用サツマイモ収穫イベントを町内2カ所の畑でした。町内外の約30人が掘り出し作業に精を出した。
住民参加型のサツマイモ生産により地産地消の意義を啓蒙しようと、昨年に引き続いて組織した「愛する会」は、6月に苗植えをし今回が2度目の作業だった。箕輪町職員労働組合も、町特産「いも焼酎みのわ」の栽培作業を支援する援農ボランティアとして苗植えに続いて参加した。
今年は地産地消のねらいから、一部を除き地元産の苗を使い、町内全体で約3ヘクタールにコガネセンガンとベニアズマを栽培した。11月上旬までに全畑で収穫を終える。
喜久水酒造(飯田市)で醸造し、今年も試飲会イベントを開く予定。 -
南箕輪小1年3組と南部保育園年長児が交流
南箕輪村の南箕輪小学校1年3組(31人、田中美保教諭)は15日、南部保育園の年長児を学校に招き、遊具やゲームで楽しく遊び交流した。
1年生が年長児と交流する取り組みは3年目。来春入学する年長児が、入学前に学校のことを知り不安なく過ごせるように生活科の学習で計画した。1学年は4組あり、南部小に入学する南原保育園を除く村内4保育園を1園ずつ受け持っている。
1年生は、自分たちも年長児のときに今の2年生にお世話になったので、今度は自分たちがやろうと交流会の計画を立て、1学期に南部保育園を訪れて年長児と仲良しペアを決めた。
2回目の交流を運動会前に予定したが台風で中止になり、この日は待ちに待った交流会。園児35人が来校し、仲良しペアで滑り台やブランコなど遊具で仲良く遊んだ。滑り台では1年生が怖がる園児と手をつないだり、後ろから支えて一緒に滑るなどやさしく接し、園児も笑顔を見せて繰り返し滑って遊んだ。
教室では音楽会で歌う「レッツゴー!いいことあるさ」を披露し、算数教材「数図ブロック」を使った積み上げゲーム大会も楽しんだ。
交流は入学までにあと2回程度計画しているという。 -
まなびピア箕輪2007
図書館まつり始まる箕輪町の生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2007のイベントの一つ、町図書館主催の「図書館まつり」が16日始まり、リサイクル本プレゼントに多くの町民が訪れている。
リサイクル本プレゼントは、保管期限の切れた雑誌をはじめ絵本、児童書、推理小説などがある。今回はプレゼント冊数に制限がなく、訪れた人は趣味の雑誌の本や子どもの絵本などを真剣に選び、抱えるようにして持ち帰った。
21日までのまつり期間中は、「ちびっこ集まれ図書館クイズ」もある。クイズに答えた子どもにお土産がある。「図書館まつり・おはなしのへや」は21日午前10時から松島コミュニティセンター。大型絵本、腹話術、カーテンシアター、楽しいマジックなど。入場無料。駐車場は役場駐車場を利用。下足袋を持参する。 -
上伊那郡市育樹祭
森林づくりの大切さをより深く理解してもらおうと県上伊那地方事務所、駒ケ根市、上伊那山林協会、上伊那森林組合は16日、第26回上伊那郡市育樹祭を駒ケ根市東伊那の東伊那財産区有林で開いた。林業関係者、緑の募金協力団体、上伊那の各市町村職員など約200人が参加し、ヒノキの枝打ちと不良木の伐採作業に汗を流した。地元の東伊那小学校の児童らでつくる東伊那小学校みどりの少年団の4、6年生児童約50人も参加し、のこぎりを手にして枝打ちに取り組んだ=写真。児童らは急な傾斜にバランスを崩しそうになりながらも、教わった通りにのこぎりを当て、横に伸びた枝を幹の付け根からきれいに切り取っていた。枝打ちしたヒノキは1994年に植樹祭で植えた木で高さ約5メートルほどに育っている。
地方事務所の宮坂正巳所長は開会式で「今日の育樹祭を契機に一人一人が森林の大切さを伝える応援団となり、森林整備の必要性を後世に引き継いでほしい」と呼び掛けた。 -
北割二区区民運動会
秋晴れに恵まれた14日、駒ケ根市の北割二区分館は赤穂小学校グラウンドで区民運動会を開いた。多くの区民が張り切って参加し、交流を深めながら大人も子どももスポーツの秋を楽しんだ。
ボール運びリレーはバレーボールを(1)足でドリブル(2)ちりとりで運ぶ(3)竹ぼうきで転がす(4)手でドリブル(5)ちりとりで運ぶ竏窒ニいう競技。はやる気持ちとは裏腹にボールはなかなか思うように扱えず、時折トラックをはみ出して応援席に飛び込んでしまうなど、参加者は四苦八苦=写真。抜いたり抜き返されたりの白熱したレースを展開した。
大玉送り、運試し、貯水競争、太公望、男女混合リレーなど、多彩な種目が行われ、区民らは奮闘する選手に「頑張れ」「そこだ」などと声をからして応援していた。
上位は次の通り。
(1)女体(2)柏木(3)光前寺 -
シルクミュージアム第16回特別展
駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは第16回特別展「10人の女性作家による絹工芸染織展」を11月25日まで開いている。同館にゆかりの深い県内外の女性作家の絹作品約20点を展示。それぞれの思いを込めて織り上げ、染め上げた個性豊かな着物の数々のほか、数百個の繭を使ってやわらかな風合いを見事に生かした灯りや、生糸製造時の副産物「屑糸」(キビソ)を使って織った壁掛けなどが訪れた人の目を楽しませている。
午前9時縲恁゚後5時。水曜休館。入館料は一般300円、小・中学生100円。問い合わせは同館(TEL82・8381)へ。 -
おひさまクラブ 秋の油彩画展
伊那市を中心とした油絵愛好者でつくる「おひさまクラブ」(17人)の油絵展は19日まで、同市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。メンバー9人が一人1、2点の計19点を出品している=写真。入場無料。
会社員や主婦、定年退職者などの30縲・0代の幅広い年代のメンバーが集まり、中央アルプスの西駒ケ岳やバラ、ツバキの花などを描いている。それぞれが風景や人物、静物などの題材を目の前に感じたままをキャンバスに向かって表現している。
おひさまクラブは、市駅前ビルいなっせで開いていた油絵教室の卒業生らが集まり、04年に発足。造形画家の碓井伍一さん=伊那市山寺区=を講師に、月2回の教室で学んでいる。同ギャラリーでの展示は、今回で5回目となる。
平沢孝一会長(64)=同市西春近=は「それぞれが自由な表現でやっているので、楽しみながら描いている。自分でも描いてみたいなと、少しでも思ってもらえるとうれしい」と来場を呼びかけている。
午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
ソフトバレーボールのはせくらぶ スポレク5位
伊那市長谷地区を中心としたソフトバレーボール愛好者でつくるクラブ「はせくらぶ」が9月下旬に青森県であった、第20回全国スポーツ・レクリエーション祭(スポレク)ソフトバレーボール大会で5位入賞を果した。15日、監督と選手6人が市役所を訪れ、小坂樫男市長に結果を報告した=写真。
スポレクは40、50歳代の男女各1人ずつ計4人1組で競技し、はせくらぶは、5月の県予選で優勝し、全国代表54チームが集まる本大会に初出場。大会では予選リーグ、順位別リーグをそれぞれ無敗で勝ち抜き、1位ブロックの決勝トーナメントへ進んだ。6チームによるトーナメントは初戦で敗退したが、セット率で5位入賞となった。
監督の新井良太さん(48)=長谷中尾=は「全国大会5位入賞はクラブ始まって以来の快挙」。決勝トーナメント初戦は、この大会優勝の「小松ひまわり」(愛媛県)に対し、セットカウント1竏・で惜敗したことを報告し、メンバーは「落としたら負けのラリー合戦となり、関係者からの注目も高かった」と熱戦ぶりを伝えた。
クラブ長で出場選手の中山芳一さん(54)=長谷溝口=は「これからも全国のいろいろなチームを見本に練習を重ねて頑張っていきたい」と意気込みを語った。
大会に出場したのは次のみなさん。
▽選手=中村和利(主将)、高坂武、春日孝二、中山芳一、中山初美、中村千里、木下利恵、伊藤月美▽監督=新井良太