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宮田小2学期始業、さっそく清掃して気持ち新たに
宮田村宮田小学校は21日、楽しかった夏休みを終えて2学期が始まった。休み中の課題や工作を思い出とともに抱え、元気に登校する児童の姿がみられた。
登校した子どもたちはさっそく、全員で学校を清掃。休み中にたまったほこりやゴミをきれいに落とし、新しい気持ちで始業式に臨んでいた。 -
箕輪町文化センター付属「劇団歩」公演「狐の婿入り」26日
箕輪町文化センター付属「劇団歩」は26日、民話シリーズ第1回「狐の婿入り」を同センターで上演する。本番に向け団員は連日のけいこに励んでいる。
結成5年目の今年、新たに「民話シリーズ」に取り組む。今回の作品は、町内在住の大槻武治さんの初戯曲「狐の婿入り」。02年に町内の明音寺で発見された伝承「古田奇談狐乃婿入」を題材に書き下ろした。江戸時代「天保飢きん」の中で困窮を極めたに違いない村人たちが、その険しさを逆手にとって、欲を絡めながら底抜けに明るく生き抜く姿を描いているという。
演出の飯島岱さんは、「単純なストーリーの民話は、より役者の技量が試される。集中力と想像力が必要。人一倍努力しないといけない」といい、「作品の素朴さをなくさないで、いろんなキャラクターが交ざりあって生活を営む姿が出せればと思う。腹の底から笑い声がいただければ、役者の苦労も報われると期待している」と話している。
団員は13人。今回は進学などで県外在住の団員3人も俳優として参加する。県外団員の山崎泰裕さん(20)=東京都=は、「高校卒業後、演劇に触れる機会が少なくなっているので、数少ないチャンス。頑張っていきたい」。役者を目指し勉強中の宮下智菜さん(20)=東京都=は、「学校でやるのと雰囲気が違う。週2回しか出られないので難しいが、皆のおかげで楽しくできている。いい公演になると思う」。浦野美樹さん(19)=京都府=は、「久しぶりに大声を出し、動けて楽しい。今回は今までと違う役。また新しい演技の仕方を身に付けていけたらと思う」と話している。
公演は26日午後7時から(午後6時半開場)。入場料大人千円、高校生以下500円。問い合わせは町文化センター(TEL70・6601)へ。 -
西部保育園の園児がトウモロコシの収穫体験
南箕輪村西部保育園の年長、年少園児は21日、大泉の清水伝之丞さんの畑で、トウモロコシの収穫を体験した。園児は自分が収穫したトウモロコシをうれしそうに見せ合っていた。
同園が清水さんに借りサツマイモを育てている畑で、トウモロコシは清水さんが栽培。園児に収穫を経験させたい、取り立てのおいしさを味わってほしい-と、昨年に続き収穫体験に招いた。
園児38人は、トウモロコシのひげが黒くなっているものを収穫することを教わり、畑の中に入って自分のトウモロコシを決めて収穫。中には力が足りずなかなか取れない園児もいたが、皆「取れた!」「おっきい!」と喜び、1人3本ずつ収穫していた。
園では、園児が1本ずつ家に持ち帰るという。 -
子育てサークル「木下プチキッズ」がフリーマーケット
箕輪町の木下公民館で活動する子育てサークル「木下プチキッズ」は21日、会員が子ども服などを持ち寄り、フリーマーケットを同公民館で開いた。
木下地区在住の0歳から3歳までの子どもとその親の30組が参加し、月2回活動している。一昨年のサークル反省会でフリーマーケット開催の要望があり、昨年初めて開いたところ好評だったため、今年も計画した。
洋服類、帽子、靴、子育てグッズなどを各自が10円から300円の間で値段をつけ、洋服はサイズも記入して販売した。
お母さんたちは、並んだ品物の中から我が子に似合う服などを探して買い物し、「ほかのお母さんと話をしながら交流の場にもなり、安く手に入るのでいい」「1、2回しか着ていなくてたんすの肥やしになっている服もある。こういう機会があるといい」と話していた。 -
【記者室】食中毒を防ぐには
全国の食中毒発生のピークは、年によって違うが7、8月が多い。気温と湿度が高い環境が細菌の増殖に適しているというから、この暑さが続く間はくれぐれもご用心を▼伊那保健所に管内の食中毒発生件数を尋ねてみたところ意外なほどに少なく、05年度3件、06年度は1件竏窒ニいう回答だった。ほっとひと安心したものの、よく考えてみると一般の家庭で食中毒が起きた場合、よほど重い症状でなければ届け出はしないから、実際にはもっと多くの発生があると想像できる▼一方で食品の偽装表示なども相次いで発覚しているが、これも氷山のほんの小さな一角に違いない。消費者の立場から偽装を見破るのはまず不可能。頼るべきは自身の五感だけなのかもしれない。(白鳥文男)
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ジュビロ磐田観戦ツアー参加者募集
駒ケ根市と磐田市の友好都市提携40周年を記念するイベントの第2弾としてジュビロ磐田早太郎応援団(橋本英雄会長)は、サッカーJリーグ・ジュビロ磐田の公式戦(9月29日、磐田市・ヤマハスタジアム、対ガンバ大阪戦)の観戦ツアーを企画。参加者を募集している。当日は「信州駒ケ根の日」で、記念イベントとして駒ケ根市の子どもたちが出場する前座試合や、両市の市民による試合前のセレモニーなども行われる。
参加費は観戦チケットB指定席、スタジアム弁当、バス代込みで1人8千円。募集人員は100人。駒ケ根市役所を午前8時15分に出発し、午後3時キックオフの試合を観戦して午後5時30分に磐田市発。午後7時50分ごろ帰着の計画。
問い合わせ、申し込みは南信ツーリストサービス(TEL73・6655)へ。 -
西駒郷協力会総会
知的障害者総合援護施設長野県西駒郷(吉江速人所長)に協力する事業所などでつくる西駒郷協力会(会長・中原正純駒ケ根市長)は20日、07年度総会を駒ケ根市のグリーンホテルで開いた=写真。会員と西駒郷職員など約20人が出席。新たに建設中の新居住棟「さくら寮」の概要と建設工事の状況などについて報告を聞いたほか、06年度事業・決算報告、07年度事業計画・予算案を承認した。
さくら寮は西駒郷の施設が老朽化していることなどから利用者の居住環境向上を図ろうと昨年8月に着工した。木造平屋建て、述べ床面積約2800平方メートルで、全室個室。定員は60人。にしこま祭が開かれる10月13日にしゅん工式を行う。 -
駒ケ根市内2小学校で始業式
駒ケ根市内の5小学校のうち赤穂と赤穂東の2小学校で21日、2学期の始業式が行われた。赤穂小学校(高野普校長)では2、4、6年生の代表児童らが全校児童を前に2学期に向けての決意を述べるなどして、気持ちも新たに新学期のスタートを切った。児童らは「一日も休まないで学校に来たい」、「運動会のかけっこで1位になりたい」、「漢字を練習してたくさんおぼえたい」などとそれぞれの目標を発表した=写真。
高野校長は児童らに「七転び八起き」の言葉を示し「人間は誰でも間違ったり失敗したりするが、くじけずに頑張ってほしい。2学期もいろいろなことに挑戦し、1回でできなくても何度でも挑戦しよう」と呼び掛けた。
残る3小学校と東中は22日に始業式を行う。赤穂中は年間2学期制を採用しているため、夏休み明けに始業式は行わない。 -
JA上伊那富県支所が「えがお見守り隊」ステッカーを公用車に貼付
富県地区児童の登下校時の安全確保を目的とする「えがお見守り隊」の活動に参加する上伊那農業協同組合(JA上伊那)富県支所に21日、公用車に張り付けるステッカーが届けられた。
「えがお見守り隊」は富県小学校、同PTA、地区育成会などが中心となって一昨年に発足したボランティア組織。昨年から本格的な活動を開始し、現在約25人のボランティアが「えがお見守り隊」と書かれた赤いステッカーを自家用車などに張って登下校時の児童らを見守っている。
富県支所は、登下校途中などの子どもが危険に遭遇した場合の緊急避難場所となる「子どもを守る安全の家」になっているが、今後は富県地区を巡回する公用車4台に同ステッカーを張り、児童の安全確保に一層貢献しようと考えた。
この日ステッカーを届けた中村一育成会長は「実際に子どもを思う気持ちからボランティアとして参加してもらえることはうれしいしありがたい」と話していた。 -
高校サッカー選手権県大会 チーム紹介(1)伊那北
第86回全国高校サッカー選手権大会県大会が9月1日、開幕する。県内87校が参加し、11月4日までの日程で優勝を競う。全国大会がある国立競技場を目指し、熱戦を繰り広げる上伊那勢8校を順次紹介していく。
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17年ぶりとなる春の南信総体敗退の歯がゆさから3年生の主力メンバー5人がチームに残った。1、2年生中心のチームで挑んだ前回大会はベスト8と健闘。「去年より総合的に力は上がった。経験値のある3年生が残り心強い」(杉田監督)。全国大会出場を目指し、部員全員が一丸となって戦う。
堅実的な守りから、奪ったボールを小さなパスでつなぎゴールを狙うのが基本的な戦術。試合の中で選手たちが相手に対応した戦術を選択していく・ス考えるサッカー・スを目指す。時折見せるカウンター攻撃は、チームが得意とするパターンであり、破壊力もある。
FW新村(2年)は、2年連続の国体県選抜選手に選ばれる攻撃の起点。力強いボールキープ力で前線に攻撃の・スタメ・スをつくる。MF村田(3年)のサイドの攻め上がり、FW岡(2年)の・ス前を向いたプレー・スで攻撃の幅を広げたい。守備は、1対1に強く、ミスが少ないDF赤羽(3年)が要となる。
初戦は、明科と対戦(1日午前9時30分、、岡谷東高校)。この試合を勝ち上がればシード校の岡谷東と2回戦(8日午後1時10分、辰野高校第2グラウンド)を戦う予定だ。
岡勇介主将
春の高校総体での悔しさを晴らすため、この大会では中と半端で終わりたくない。残った3年生5人とともに全国を目指して戦いたい -
商店街の1店逸品運動
伊那商工会議所は本年度、商店街の「1店逸品運動」支援事業を盛った。各店を広く情報発信することで、商店街の活性化を図る。
「1店逸品運動」は魅力ある個店づくりを目指し、独自のサービスや商品を提供し、消費者にアピールするもので、全国各地で展開されている。
山寺縲恊シ町の商店主らでつくる商店街活性化イベント委員会が中心となり、検討に入った。
「逸品」のとらえ方について、個店の売りとするのか、他と比べて特化したものとするのか、考えを統一するため、まず「1店逸品運動」に成功した商店街の事例を学ぶ予定。
取り組み範囲やパンフレットなど情報発信の方法も、これからの検討課題。
伊那商議所では年度中に情報発信の形を整えたいとしている。 -
企業誘致に力傾注へ、県外にも積極アプローチ
宮田村は今まで手薄だった県外の企業も積極的に誘致しようと、アプローチを本格的に開始する。PR用のパンフレットも新たに作成。東京、名古屋にある県事務所とのパイプを強め、企業情報を収集する。情報戦略を巧みに活用して誘致に成功している近隣の自治体もあることから、同様な条件にある交通網や環境の良さもアピールする。
22日は産業建設課長らが県東京事務所を訪問し、29日には同名古屋事務所へも職員が赴く予定。
「駒ケ根市などは足しげく通って、誘致につなげたと聞く。私たちも月に1回は最低顔を出して、企業情報を得ていきたい」と村産業建設課商工観光係は説明する。
今までは工業用地が限られるなどの面から、積極的に誘致に乗り出せなかった部分もあるが「農地の転用も含め、ニーズにあった用地確保にも取り組みたい」(同係)とする。
工業が盛んなイメージが強かった同村だが、近年は用地不足も重なり新たな進出は限られている。
さらには、地元に本社を置く有力な製造業が伊那市へ工場を新設するなどの動きも。村内でも懸念が広がり始めており、誘致強化も打開の一歩にと同係は力を傾注する考えだ。 -
議員定数維持、削減で平行線、決着は9月議会へ
宮田村議会は来春に選挙を控え、議員定数の維持、削減で内部意見が分かれている。21日の全員協議会で定数12の維持案を議会運営委員会(議運)は示したが、10に削減を主張する議員らは譲らず平行線。決着は9月議会の本会議に委ねられる見通しになった。
議運側は3月に行った区長会との懇談で削減に慎重な対応を求める意見、雰囲気が強かったことや、周辺自治体の状況など考慮するなかで「維持」が妥当と提案。4人の委員全会一致だったという。
対して・ス削減派・スの議員は「最終盤に来て、議運の考えを示すことが許されるのか」と反発。別の議員は「村民に自らの考えを示すことが一番大切。本会議で正式な手続きをとるべき」と続けた。
同議会は議会改革のひとつとして、区長会との懇談会や村広報紙の議会だよりに資料を掲載するなど、定数の議論を深めてきた。
・ス維持派・スのある議員は「12人が多いとは思わないし、批判もない」と言及。別の議員は「定数を16から12に減らしてまだ1期目。もう少し様子を見てからでも遅くない」と説明する。
・ス削減派・スのある議員は「村の自立を進めるために今以上の改革は不可欠。議員が自らの身を切って、一緒に頑張ろうと姿を示すことが大切」と主張。村議会規則で2人以上の賛同者が必要だが、条例改正案提出に意欲をみせる。
来春の選挙を見据えると、9月議会が最終判断を下す・スタイムリミット・スだが、削減、維持で揺れるある議員は「村民が議員定数の問題に余り関心がないことも確かなんだよ」と漏らす。 -
全国高校サッカー選手権県大会 9月1日開幕
国立競技場を目指して戦う、第86回全国高校サッカー選手権大会長野県大会(県サッカー協会主催)は、県内の87校が参加し、9月1日に開幕する。決勝は11月4日、松本市のアルウィンである。
上伊那勢は8校が出場する。県総体に出場した辰野、伊那弥生はシード。それぞれ上田染谷丘竏宙イ川、須坂園芸竏忠コ諏訪向陽の勝者と対戦する。前回ベスト8の伊那北は明科、ベスト16の赤穂は軽井沢と戦う。
組み合わせ別表あり -
南割区班対抗ソフト
宮田村南割区の班対抗ソフトボール大会は19日、宮田球場で開いた。うだるような暑さに負けない熱戦を展開。隣近所が力をあわせ、勝利を目指した。
夏恒例の同大会。女性2人以上の参加を義務付けるなど、より多くの人が参加できるように配慮し、約150人が参加した。
8つの班が戦い、好プレー、珍プレーも。炎天下にもかかわらず、和気あいあいとゲームを楽しんだ。
1班が優勝し、2位は3班。3位は4班と8班だった。 -
伊那市西箕輪の唐沢紀志子さん宅でサギソウ70鉢が見ごろ
伊那市西箕輪の唐沢紀志子さん(67)宅で「サギソウ」を植えた70鉢が見ごろを迎えている=写真。
シラサギが飛ぶ姿に似ていることからその名を持つ「サギソウ」はラン科の夏の山野草。唐沢さんがサギソウを育て始めたのは10年以上前。南箕輪村恩徳寺の当時の住職から鉢を譲り受けたことをきっかけに、サギソウを育て始め、毎年増えた分を鉢分けし、今では70鉢までになった。
今年は例年に比べ1週間ほど花の時期は遅めだが、しかし鉢数は過去最高。冬越しや土の入れ替えなどが大変な作業となるが、唐沢さんは「花が好きで育てきた。かわいいので、きれいに咲くと苦労も忘れて嬉しくなる」と話す。
花の見ごろは1週間ほどだという。 -
みのわ少年少女合唱団がみのわ園訪問
箕輪町子どもセンターの「みのわ少年少女合唱団」は18日、三日町にある特別養護老人ホームみのわ園を訪れ、1カ月早い敬老の祝いに歌を贈った。
昨年に続き2回目の訪問。団長の箕輪中学校1年の日野亮子さんが、「歌を通してご一緒に楽しく過ごさせていただくことをうれしく思う」とあいさつ。団員14人が「翼をください」「すてきな友達」「世界が一つになるまで」の3曲を熱唱した。30人余の入所者は、澄んだ歌声に耳を傾け、拍手を送った。
団員が入所者の間に立って一緒に「七つの子」「うみ」を歌ったり、指遊びをしながら「かたつむり」を歌うなど交流もはかり、最後は皆で「ふるさと」を歌い、和やかに過ごした。 -
【画家 ノブ・サチさん】
・ス夢の世界をのぞいてごらん みんなともだち み縲怩ネしあわせ・ス…。願いをこめて地球、子どもたち、希望をテーマに夢の世界を描く。「美しく平和な地球の素晴らしさを子どもたちに伝えたい、少しでもその役に立てたらという思いで楽しく描いています」
心を癒すような温かみのある作風が会社のイメージアップにつながると、作品は大手企業のカレンダーなどにも続々と採用されている。
「動物も植物も人間も同じ生き物。だからこそ、みんながいつまでも共存できる素敵な地球でいてほしい」
◇ ◇
神戸市出身。趣味で油絵、水彩画を描いていた母に影響を受けて絵を描き始めた。今の作品からは想像しにくいが「これでも昔は渋い絵が好きだったんですよ、岸田劉生とか…。描く絵も具象で風景や花が主でした」。好きな絵をもっと勉強したいと大阪芸術大に進学。描きたいものが見つからずに苦しんだ時期もあったが「苦しさから抜け出たら、描くことがあらためて楽しくなった」。模索の中から確立した独自のスタイルで次第に注目を集める存在となった。
「絵を仕事にできるなんて全然考えていなかったのに、周りの人たちの助けでいつの間にか作家にさせてもらっていました。今でもただただ好きで描いているだけで特に才能なんかありません。締め切りに追われてすごく忙しい時もありますが、それでも描くのは楽しくて、苦しいと思ったことはないんです」
作品から受ける印象そのままの温和な性格。子どものころから集団生活やチームワークが苦手で、友達が楽しそうに遊んでいるところを少し離れた物陰から見ているような少女だった。「怒ったり怒鳴ったりしたことがないんです。一言でいえばマイペースだけど、やっぱりちょっと変わっているのかな…」人前に出ることは今でも恥ずかしく、個展の会場に出るのも大変な勇気がいるという。
◇ ◇
ずっと以前から自然が素晴らしい長野県に住みたいと思っていた。3年前に駒ケ根市を訪れて一目で気に入り、即決でアトリエを購入。
「アルプスの美しさときれいな川。絵を描く時に頭の中で想像するだけだった森の世界が現実のものとしていつでも目の前に広がっていることに感激しました。ちょっと庭に出ただけでたくさんの虫や鳥が息づいているのを見ることができるなんて本当に最高の環境です」
静かな所でひっそりと誰にも会わない生活をしたかったのも本音だったというが「心配して声を掛けてくれる人たちがいて、それがとてもありがたくてうれしかったんです。私は一人で生きているんじゃないって気がつきました。そのことは、知らず知らずに絵にも表れてきているような気がします。こんな素晴らしい所で好きな絵を描いていられて幸せ。だから私だけでなく、みんなが幸せでありますように…」。
(白鳥文男) -
箕輪町内企業拡張用地契約調印式
箕輪町は20日、町内企業の拡張用地として提供するため、リズム時計工業(本社・埼玉県さいたま市、大川康寛社長)が町内に所有する土地約6064平方メートルを取得する契約調印式を町役場で開き、平沢豊満町長と大川社長が契約書を交わした。
町内の電子工業の企業が事業拡張のため、土地取得を町に相談。町が土地所有者のリズム時計工業と取得希望企業と話し合いを進め調印に至った。
土地は木下中条地区の6064・78平方メートル。リズム時計工業が社員の福利厚生施設のグラウンドとして利用していた。取得価格は1億8345万9595円。
平沢町長は、「町の産業がさらに発展するため、ご理解いただき今回の調印になった。心より感謝申し上げる」。大川社長は、「今後の町の産業の基盤として活用いただく。今後とも末永くよろしくお願いしたい」とあいさつした。
リズム時計工業は、木下中条に木枠の高級時計などを製造する工場、木下一の宮に貸倉庫を所有する。今回、調印の記念に「防災行政ラジオ」10台を町に贈った。
町は近く、今回取得した土地の売買契約を取得希望企業と結ぶ予定。 -
・ス虫瞰図・ス作品展示
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館が今月7日に開いた「小さな虫から命を学ぼう竏猪lたちの虫瞰図」に参加した駒ケ根市、伊那市の小中学生38人がワークショップで制作した絵画の作品展が9月9日まで同館で展示されている。色とりどりの個性豊かな作品40点が並び、訪れた人たちは小中学生ならではの自由な発想に感心しながら眺めている。
ワークショップは虫の視点から見た世界を表現する試みで、野外観察に出て感じ取ったモチーフやアイデアを絵画で表現した。 -
第3回伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会で「立地を回避する地域」の条件を決定
第3回伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会(伊藤精晤会長)が20日、伊那市役所であり、環境などへの配慮から、施設建設の候補地からあらかじめ除外する地域の条件を決定した。
この日事務局は、県の環境アセスメントの技術指針マニュアルを参考に設定した「立地を回避すべき地域」の条件を掲示。
(1)自然環境を保全すべき地域(2)生活環境の保全を図るべき地域(3)防災面で望ましくない地域竏窒フ3つを大枠に、▽自然公園地域▽鳥獣保護区▽水道水源保全地区(県指定)▽砂防指定地▽河川区域・河川保全区域▽土砂災害警戒区域竏窒ネど14項目のいずれかに該当する場合に、建設地対象から除外する。県のマニュアルは保安林もあらかじめ対象から除外しているが、保安林自体さまざまな種類があり、必要性が低いものについては保安林の解除をすることもできるため、今回は候補地に保安林が含まれていた場合に再度検討し、建設の是非を判断していく。また、委員から提案があった「教育・福祉施設・病院周辺」「集合住宅地域」「すでに廃棄物関連施設がある周辺地域」などは、具体的な基準を決めにくいという理由から、候補地の適正を評価する段階で評価項目の中に盛り込み、適宜に判断していくこととなった。そのほかでは、県のマニュアルには含まれていないが、防災面で望ましくない地域に「活断層の真上」という項目を追加した。
次回は候補地を評価するための項目設定を行うほか、伊那市や上伊那広域がこれまでに検討してきた候補地と、地元から働きかけのあった候補地、約12カ所が示される。 -
リニア中央エクスプレス建設促進上伊那地区期成同盟会総会
市町村長や商工会議所などでつくるリニア中央エクスプレス建設促進上伊那地区期成同盟会(会長・小坂樫男上伊那広域連合長)の07年度総会が20日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であり、リニア中央新幹線早期建設にための研究・検討に取り組むことなどを盛り込んだ本年度事業案などを承認した。
これまで同会では、他地域と協力しながら伊那谷ルートの実現に向けた取り組みを進めてきたが、本年度からは新たに上伊那地区内への駅設置実現に向けた研究・検討を行っていく。
一方本年度は、線路の補修工事などに伴ない、昨年度まで実施していた試乗会を行わない。
小坂会長は「全国ではまだだが、県の協議会の方ではすでに伊那谷を通るBルートで決定しており、今後は駅の誘致合戦をしていかなければならないと思っている」と語ったほか、地区内への駅設置に関して副会長の中原正純駒ヶ根市長は「誘致は大量輸送の犠牲となるようなものではなく、伊那谷の繁栄につながるようにする必要がある。そのためにはどこに誘致したとしても飯田線への接続を実現し、活性化を図るべき。会としても飯田線との接続の可能性やそれによる影響を検討していってほしい」と語った。 -
ガールスカウト長野第26団が和歌山県支部第10団と交流
伊那市、南箕輪村の小学生から高校生まででつくるガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)が18日、伊那市の国立信州高遠青少年自然の家を訪れている和歌山県支部第10団(平井侑子団委員長)と交流をした=写真。
和歌山県支部第10団が高遠青少年自然の家を訪れるのは2回目。前回訪れたのは冬だったため、夏の訪問は初めて。保育園の年長園児から高校生まで30人が16日から泊まり同施設に込んでいる。
今回は、地元のガールスカウトとの交流を通してこの地域に対する理解を更に深めよう竏窒ニ、長野第26団に話を持ちかけ、交流会が実現した。
双方のスカウトらは、初めに自己紹介や簡単なゲームをした後、「お国自慢」と題してそれぞれの地域のことを紹介。伊那まつりのドラゴン踊りを披露した26団に対し、10団は江戸時代に世界で初めて麻酔を使った乳がん手術を行った和歌山県を代表する外科医、華岡青洲をペープサートで紹介し、交流を深めるとともにそれぞれの地域への思いをはせていた。 -
三峰川釣り天国開催
昔の姿を取り戻した三峰川に親しんでもらおう竏窒ニ18日、小中学生を対象とした「第2回三峰川釣り天国」が伊那市の三峰川青島河原であった。約100人の小中学生が集まり、ニジマス300匹を放流した川で釣りに挑戦。夏の暑さを忘れて川に親しんだ。
市民団体の三峰川みらい会議(織井秀夫代表)が昨年から始めた小中学生を対象とした釣り教室。昨年12月から県営高遠ダムの維持放流が始まり、水の減少していた三峰川も本来の姿を取り戻しつつあるということで、子どもたちにも昔のようにもっと川と親しんでもらうおうと水生生物調査と同時開催した。 開始の合図とともに子どもたちはえさのついた針を一斉に川の中へ投入。しかし、午後になり水温が上がった影響で魚がえさを食べなくなっており、なかなか魚は釣れず、周囲の大人も「もっと竿をあげなきゃ」などとアドバイスしていた。
その後、連れ残った魚を使ってつかみ取り体験も行われた。
織井代表は「子どもたちにはこうした取り組みを通じて自然というものに対して敏感になってほしい」と話していた。
釣り天国は26日もある。 -
仲仙寺「仁王門」 全面改築へ起工式
伊那市西箕輪羽広の天台宗「仲仙寺」の県宝・木造金剛力士像を安置している仁王門の起工式が20日、同所であった。老朽化に伴う1世紀ぶりの新築工事。総代会を中心に組織する建設委員会(鈴木伸一郎委員長)ら約40人が集まり、本年12月末の完成を祈願した。
金剛力士像は室町時代の主流仏師の作で、05年に県宝の指定を受けた。仁王門は明治初期の建立と推定され、これまでにも改修が繰り返されたが、雨漏りや直射日光、風雨による同像への影響を心配し、昨年春の総代会で新改築を決定した。
新しい門は木造の本格的な一層式楼(ろう)門。銅板ぶき屋根の入母屋作りで、規模はこれまでとほぼ同じの幅7メートル、奥行3・5メートル、高さ7・3メートルほど。門と参道の石段などを現在地から南側へ2・4メートル移動する。事業費は、檀家450戸を中心とした寄付で約4千万円。
県宝の金剛力士像は専門家によって仲仙寺から運び出され、保管される。着工は8月末になる予定。師田香雪住職は「新しい仁王門を完成させ、先輩方が約500年間守ってきた金剛力士像をこれからも守り続けていきたい」と話している。 -
高遠高校文化祭に向け 生徒ら太鼓練習
伊那市の高遠高校生徒会執行部の36人は、同市富県を拠点に活動する歌舞劇団「田楽座」の指導で学んだ太鼓を同校文化祭・兜稜祭(9月1、2日)で披露する。17日、同校体育館で初練習があり、生徒たちは、ばちの握り方や太鼓のたたき方などを教わった。
10月14日、町文化体育館で4年ぶりの「高遠町公演」の開催を控え、田楽座が地元の高校生との交流を呼び掛けた。交流の成果は、文化祭初日の開会式で発表。田楽座の高遠町公演での特別出演も予定している。
本番で披露する演目は、神奈川県に伝わる「ぶちあわせ太鼓」。3人一組になって、一つの太鼓をたたくのが特徴だ。練習では、それぞれの組に分かれた生徒たちが座員の掛け声のリズムに合わせ、気持ちのよい太鼓の音を響かせた。
指導した田楽座の池光ねむかさんは「地域の人との出合いを作っていけたら」。高遠高校の北原直弥生徒会長は「交流の成果を文化祭にぶつけたい。今年の執行部は一味違うところを見せたい」と意気込んでいる。
練習は21日、文化祭前日の31日にもある。
初日の練習で基本的な太鼓のたたき方を学ぶ生徒たち -
飯島町長選挙、11月13日告示、18日投票
飯島町選挙管理委員会は20日、定例会議を開き、11月29日に任期満了となる飯島町長選挙日程を決めた。告示は11月13日、投票は同18日、立候補手続き説明会は10月24日、立候補届出の事前審査は11月8日。投票区は従来の9から7に減ることになった。
現職の高坂宗昭氏(65、1期目)=七久保=は、6月の町議会一般質問で宮下寿議員が「早く2期目の出馬表明を」と促すも「いずれ時期がくれば、判断しなければならないと思うが、現時点ではない」と述べるに留まり、態度を明確にしていない。9月の定例会で、同様の質問が出されれば、任期最終の定例会であり、なんらかの意志表示があると見られている。
一方、前回(03年)選挙では告示日の前日に、元町議で副議長を務めた林英彦氏を擁立し、善戦した共産党も対応を明かにしていない。 -
「生涯学習まちづくり計画(パートIII)」について答申
飯島町社会教育委員会議(坂井寛議長、10人)は20日、2008年度から5年間の「生涯学習まちづくり計画パートIII」について答申した=写真。答申には生涯学習センターの整備、地区公民館の常時開設、専門員の配置など公民館活動の展開や、新しく町に定住した人の地域での活動の場づくりや、団塊の世代が地域とどう関わっていくか-などを盛り込んだ。今後、庁内検討や関係機関との調整を進め、11月末までに計画を固め、来年4月より実施する。
計画では第1章「社会教育・生涯学習推進・支援体制」第2章「各機関の役割」の中で▽中央公民館を社会教育、生涯学習の総合的推進拠点とし、センター機能を持った基幹的施設、生涯学習センター(仮称)として整備統合する▽地区公民館は地域の社会教育、生涯学習関連拠点施設(独立館)とし、常時開設し、専門員を配置する。地域の人々の安らぎの場として、自由に集まり、楽しめる居場所づくりを目指す-とした。
また、第3章「住民・団体の役割」に「新たに町に定住した人など、新しい風を積極的に受け入れていくために、多様な他者の存在を認め合ったり、それぞれの個性を認め合ったりする気風づくりを進める」-などを加えた。 -
静かな夜のお話会・夏
中川村図書館は18日夜、「第19回静かな夜のお話会・夏」を開いた。約20人が詩や絵本、童話、手話の歌に耳を傾け、戦争の悲惨さに思いを馳せ、平和の尊さを実感した。
須田貢正さんの自作の詩「山のおばあちゃん」でスタート。独特の房総弁で「館山に米軍が上陸した。竹槍持って出ていった。勝てっこないさ、竹槍じゃあ。米軍が来たら、あやふみやを殺して、お前も死ねと言って出掛けた。もう駄目だと思った。戦争はやっちゃあいけない、絶対に」と結んだ。
また、中川麻衣さんはサラエボで戦争に巻き込まれた子どもたちが描いた絵を掲載した絵本「目をとじれば平和が見える」を紹介。「『私の中のきょうふ』は赤で血まみれの心臓と頭が描かれている。『おとうさん、戦争に行かないで』は青で深い悲しみを表現した」と説明し「戦争に巻き込まれた子どもたちは、恐怖に脅えて暮らしているが、いつか平和になると信じて、強く生きている」と話した。
松村満久さんの自作の童話「かえってきて」。松谷みよこ著「ミサコの被爆ピアノ」の読み聞かせもあり、最後に「手話の会」の歌「千の風になって」「夏の思い出」で締めくくった。 -
厳しい環境に活性化の道を探って、商業活性化研修会
宮田村商工会商業部会(宮下進八郎部会長)は19日、商業活性化研修会を開いた。周辺地域への大型店出店計画など、経営環境は厳しさを増しているが、商店主自ら考えて打開策を探ろうと、隣接する駒ケ根市の商業の現状などを聞いた。
部会員ら約20人が参加。駒ケ根市から駒ケ根商工会議所仲町支部の北沢英昭支部長、KOMA夏実行委員長の平澤徹さん、つれてってカード理事長の矢沢哲也さんの3人を講師に迎えた。
伊南バイパス開通後の商店街やイベントによる地域おこしの効果、商店街で使う共通カードの現況などを聞き、意見交換もした。