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駒ケ根市ふれあい広場ポスター展
9月2日に開かれる駒ケ根市の第23回ふれあい広場をアピールするポスターの応募作品が市役所ロビーで展示されている=写真。作品は小学2年生縲恍・w2年生の34点。広場のテーマである「思いやりのある 共に生きる 心豊かなまちを」の趣旨に沿った優しさあふれるポスターの数々に、訪れた市民らは思わず足を止めて見入っている。
展示作品はふれあい広場開催当日には会場の文化会館小ホールに展示される。 -
ベル伊那 油絵画家ノブ・サチさんの個展
駒ヶ根市にアトリエを構える洋画家ノブ・サチさんの油絵展「夢の世界をのぞいてごらん」は23日、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった。地球、子供たち、夢、希望をテーマとした、優しい色合いの詩情豊かな作品が並ぶ。28日まで。
2年前に続き、3度目の展示で、SM縲・0号までの新作を中心とした約40点を展示販売。ピンクやオレンジ色などの心温まる色使いで、人間と動物、自然が共存した世界を描いている。
地中の世界を自分のイメージで表現した50号の大作「ピコットの森の一日」は、ウサギなどの動物が地中で楽しそうに楽器を演奏。「いつまでもいろいろな動物が住める地球であってほしい」との思いを込めたという。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。会期中は作家が来場する。
ベルシャイン伊那店で3度目の個展を開くノブ・サチさん -
こまがね天竜ふるさとまつり
第19回こまがね天竜ふるさとまつりが25日、駒ケ根市のおもしろかっぱ館周辺のおまつり広場で開かれた。呼び物の「かっぱのいかだ下り大会」には15チームが趣向を凝らしたいかだで出場。川岸や橋の上に陣取った見物人が声援を送る中、それぞれ巧みなさおさばきで自在にいかだを操り、水面を渡る風を受けながらのんびりと天竜川を下った=写真。中には浅瀬に乗り上げたまま動けなくなってしまういかだもあり、見物たちの笑いを誘っていた。
多くの屋台が軒を並べた広場と周辺の会場では、演芸大会、もちつき大会やスイカ割り、金魚すくいのほか、マスのつかみ取り大会などが行われ、訪れた家族連れなどの歓声が一日中絶えなかった。
日中は強い日差しが容赦なく照りつけて真夏を思わせる陽気となったが、日が落ちて色とりどりの花火が夜空を華やかに彩るころになると涼しい風が川面を渡り、虫の鳴き声もあちこちから聞こえてくるなど、かすかに秋の気配が漂っていた。 -
シートベルトの県内着用率の調査結果
県は24日、シートベルトの県内着用率調査結果を発表した。上伊那では着用率99・1パーセントだった箕輪町がベスト・テン7位となった。
調査は7月25日から今月1日にかけて各市町村内の交通量の多い地点1カ所で実施(人口5万人以上の市は原則2カ所以上)。全96カ所で1万3393台を対象にした。
結果、運転席と助手席の着用率を合わせた総合的な平均着用率は96・1パーセントと前回より0・2ポイント上昇。運転席の平均着用率は97・1パーセントと前回より0・7ポイント上昇したが、助手席の平均着用率は91・4パーセントと前回を1・6ポイント下回った。
市町村別総合着用率では6つの町村が着用率100パーセントを達成。一方、着用率が最低だったのは朝日村の86・7パーセントだった。 -
かんてんぱぱホールでパン粘土の花ルナ・フローラ展
ルナ・フローラ伊那狐島教室(佐藤峰子代表)による「パン粘土の花2007ルナ・フローラ展」が27日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。石けん粘土「ルナブランカ」や樹脂粘土などで作った四季折々の花や、フラワーケーキなど約100点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
開講2年目となる佐藤さんの教室による作品展は今回が初めて。パン粘土の楽しさを多くの人に知ってもらおう竏窒ニ企画した。
今回はバラを中心に、サクラ、シクラメンなどといった作品のほか、プレゼント用の花などを展示販売。色鮮やかな花々とともに会場には石けんの香りが漂い、来場者の心を和ませている。
佐藤さんは「四角の粘土から思い通りの形が作れ、本物よりも自分の好みの色が出せる。パンフラワーのかわいらしさなどを感じてもらえれば」話していた。 -
箕輪町猟友会が鳥獣慰霊祭
箕輪町猟友会(小林弘人会長)による鳥獣慰霊祭が25日、萱野高原の鳥獣供養塔前であった。猟友会会員や行政、JA上伊那の関係者など約30人が参列し、この1年で捕獲された鳥獣の供養をした=写真。
狩猟従事者などによる年に1度の慰霊祭で毎年この時期に開かれている。狩猟期間内の捕獲のほか、最近は有害鳥獣駆除も増えており、この1年では狩猟期間外におけるクマなどの捕獲もあった。
神事の後、小林会長は「趣味としての狩猟のほか、有害鳥獣駆除への協力の中で多くの鳥獣の命を絶ってきたが、自然と人間と動物が共存するための手段の一つだと考えている。ここに犠牲になった御霊の慰霊と、猟友会員の安全を願いたい」とあいさつ。その後、参列者一人ひとりが玉ぐしをささげた。 -
高校サッカー選手権県大会 チーム紹介(4)赤穂
攻撃力が弱い分、きちんと守って粘り勝ちを目指す。「運動量の多い練習で鍛えてきた」と、就任1年目の伊東監督。昨秋の新人戦、今春の総体をすべて南信大会2回戦で落とし、悔しい思いをしてきたイレブン。結果が出ないもどかしさを胸に選手たちは、一丸となって上を見据える。
伊東監督は、試合中のメンバーの集中力の欠如を指摘。ボール、プレーヤーに対し、常に動く練習を心掛けることで、「へばっている時間も頑張れる力」を養ってきた。特に、ボールに触れていない時の選手たちの攻守の連動を、いつも考えながらプレーするよう伝えてきた。
ディフェンスラインは高めに位置する。主将のDF友野(3年)がラインを統率し、コンパクトなサッカーで相手にプレッシャーを掛ける。攻撃は、起点をつくるため、攻撃的センスのある元DF、木村(2年)をトップ下にコンバート。柔らかいボールタッチで右サイドを突破する、MF野溝(2年)との連携で得点チャンスをつくりたい。
初戦は、軽井沢と対戦(9月1日午前11時20分、岡谷東高校)。この試合を勝ち上がればシード校の松商学園と2回戦(9日午前11時20分、豊科高校)を戦う。
友野慎也主将
新人戦、高校総体と悔しい思いをしたので選手権大会では、どんな時も気を抜かず戦いたい。運動量豊富にしっかりと最後まで走り、ゲームを支配し、まずは1勝する -
第22回大芝高原まつり
南箕輪村の第22回大芝高原まつりが25日、大芝高原であった。名物のたらいレース、おまつりステージ、パレードなど多くの住民が参加して盛り上がり、出店が軒を連ねたふるさとの味コーナーは黒山の人だかりでにぎわった。
今年10周年のクラシックカーフェスティバルでは特別企画で、映画「007は二度死ぬ」で使われたボンド・カーの「TOYOTA2000GTオープン」(トヨタ博物館所蔵)を特別展示。祭り客は前から後ろからじっくりと眺めたり、写真を撮るなどしていた。
新企画の縁台将棋は、祭りのけん騒をしばし忘れて、子どもも大人も一緒になって木陰に据えた縁台で将棋を指した。
大芝高原音頭アレンジ曲「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」をメーン曲とするおまつりパレードには22団体約900人、ステージには22団体32チームの約700人が参加し、夏を締めくくる祭りで大いに盛り上がった。 -
伊南福祉会決算
伊南4市町村でつくる社会福祉法人伊南福祉会(理事長・中原正純駒ケ根市長)の06年度決算が23日の伊南行政組合議会全員協議会で報告された。全体の収支は2億1670万円の黒字で、繰越金は5億1080万円となった。
昨年12月に新築、移転した特別養護老人ホーム観成園は2億3800万円の黒字、救護施設順天寮は360万円の赤字だった。
老人保健施設フラワーハイツは3億1320万円の黒字、伊南訪問看護ステーションは870万円の黒字だった。 -
伊那市 「地域共生型福祉特区」の認定受ける
伊那市は、国の構造改革特別区域計画「地域共生型福祉特区」の認定などを受けた。高齢者のデイサービス、訪問介護などをする指定小規模多機能型居宅介護事業所で、障害者の生活介護事業サービスを受けることができる。
市社会福祉課によると、障害者自立支援法による福祉サービス体系が新たに変り、市内に一つの身体障害者療養施設「大萱の里」の受け皿が減少。法の規制が地域の現状に合わないため、介護保健法に基づく、指定小規模多機能型居宅介護事業所での受け入れができるように申請していた。
市はこれまでに、大萱の里以外の高齢者デイサービスなどをする市内5事業所でも生活介護事業ができるよう認め、受け皿を確保。今回の地域共生型福祉特区の認定により、障害者の生活介護事業サービスを受けられる施設は、6施設から7施設に増える。
また、市は国の地域再生計画「自然、歴史、文化等地域資源を活用した『人づくり』計画」の認定も受けた。支援事業「文化芸術による創造のまち」により、高遠町出身の伊沢修二が初代校長を務めた、東京音楽大学(現東京芸術大学)とのつながりを生かし、市民の音楽リーダーの養成を図り、人材を育てていく。
9月4日、東京都内で、いずれの認定書授与式がある。 -
中原市長高齢者学級で講演
駒ケ根市の中原正純市長は24日、赤穂公民館主催の高齢者学級の第5回定例会で講演した=写真。
5期目の任期が来年1月28日に満了となる中原市長は「市長として残された任期はわずかだが、最後まで誠心誠意務めたい」と述べるにとどまり、1月20日に行われることが決まっている市長選については特に言及しなかった。
伊那中央行政組合の小坂樫男組合長が昭和伊南総合病院の救急救命センター指定を伊那中央病院に変更してもらわなければ連携協力はできないなどと発言したとされる問題について中原市長は「本意ではないと思う。公の席で言ったことではないのでは」とした上で「指定の返上はするはずも、するつもりもなく、今後ともしっかり守っていきたい」と述べた。 -
伊南行政組合決算
伊南行政組合議会は23日、第4回定例会を開き、条例改正1、06年度決算2、07年度一般会計補正予算2の計5議案を原案通り可決、認定して閉会した。
昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)の06年度決算は総収益54億5670万円、総費用59億2500万円で、純損失はこの17年間で最大の4億6830万円となった。医業収益は外来、入院とも前年度に比べ微増だったが、収支を改善するまでには至らなかった。医業外収益は救急救命センター運営費補助金が廃止されたことなどにより、対前年度比8260万円(17%)の大幅減となった。
同病院は90年度から11期連続で赤字を計上し、01年度のみ黒字となったものの、02年度から再び5期連続の赤字経営を続けている。05年度末には資本剰余金を取り崩し、それまでの累積欠損金39億8千万円を解消する措置を取っている。
伊南行政組合の06年度一般会計決算は、歳入が18億8470万円で対前年度比2億1640万円(13%)増、歳出は17億8730万円で、同1億7720万円(11%)増。実質収支は9750万円の黒字となった。 -
第2回上伊那広域連合ごみ処理基本計画推進委員会
上伊那広域連合の新しいごみ処理中間処理施設の機種とごみの減量化などについて検討するごみ処理基本計画推進委員会(小沢陽一委員長)の2回目の会合が24日、伊那市内であった。今後の日程と現在のごみ排出実態や減量化に向けた各市町村の取り組みについて確認。一部の委員から検討事項に応じた専門部会の設置を求める声もあったが、それぞれの検討事項には関連性があるという理由から、現状では部会を設置せず、必要となった場合に改めて設置を検討することとなった。
今後の委員会スケジュールとしては、ごみの減量化、資源化の検討を進めながら処理対象物を検討。それに合った施設規模、機種を選定していく。
ごみ排出量の現状については、燃やせるごみが全体の約65パーセント、資源ごみが約25パーセントと大きな割合を占めていることを説明。また、家庭から出る燃やせるごみの約40パーセントは台所などから出る生ごみで、事務局は「減量化のためにはこうしたごみの減量化を考えるのが効果的ではないか」とした。 次回はごみの減量化、資源化に向けた具体的な対策を模索するほか、処理対象物の検討を始める。 -
地域中小企業育成プロジェクト事業の対象企業にミカドテクノスが決定
長野県産業振興戦略プランの重点プロジェクト「地域中小企業育成プロジェクト事業」の対象企業が24日、決定し、「瞬間真空プレス新技術の開発と事業化」をテーマとした箕輪町のプレス加工・専用機製造、ミカドテクノス(伊藤英敏社長)が選ばれた。
同事業は次世代を担う中小企業の育成を目的とするもので、有望な固有技術や特徴を持つ企業を発掘し、その企業に対して必要な専門家からなるプロジェクトチームが集中的な支援を行っていく。
今回は候補企業22社の中から8社を選定された。 -
かんてんぱぱホールでホームクラブ御子柴教室のニットソーイング展
駒ヶ根市のホームクラブ御子柴教室(御子柴直美代表)による作品展「お気に入りの一着」展が26日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。ニット生地で作った夏の洋服を中心とした作品約120点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
御子柴さんの教室受講者による作品展は2回目。前回は冬の装いを中心とした作品展だったため、今回は季節を変えて開催することにした。
御子柴さんの教室では「普段着をおしゃれに」をコンセプトとした作品づくりを展開しているが、今回は染色やステンシルなどとのアレンジを加えた作品も多く、受講者それぞれのオリジナルの一着が会場に並んでいる。
御子柴さんは「今は洋裁をされる機会も少なくなってしまったが、初めての人でも気軽にできるため、楽しさにはまる人も多い。少しでも興味がある人は、ぜひやってみてほしい」と話していた。
入場無料。午前9時半縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。
また、会期中は随時ニットソーイングの体験教室も行っている(半袖Tシャツ1枚で1050円)。 -
長野県議会土木住宅委員会が環状北線などを視察
長野県議会土木住宅委員会(風間辰一委員長)の現地調査が24日、上伊那であった。委員9人と地元県議を交えて、伊那建設事務所の07年度主要事業個所を視察。進展状況などについて説明を受けた。
市街地への車の流入緩和などを目的として本年度中の完成を目指す伊那市御園の環状北線では、ワークショップにより地元の要望を吸い上げながら事業を進めていることなどを説明。委員からの「環状北線を整備しても、今後は153号の混雑が予想される。環状北線から先の計画は」という質問を受け、山浦直人伊那建設事務所長は「バイパスを整備して交通整備をしていくことが必要だと考えている。現在伊那市の方とも話し合いを始めている。早く現実的なルート案を決めていきたい」と説明。そのほかにも道路改良事業として整備されている伊那バイパスや昨年の7月豪雨で被害を受け、現在災害対策関連事業などを進めている箕輪町や辰野町の事業個所を視察した。
また、視察に伴い上伊那広域連合(小坂樫男連合長)の陳情もあり、国道153号の改良整備と上伊那地区バイパスの建設促進や伊那中部・西部広域農道の県道昇格など、17事項を要望。小坂連合長は「153号線バイパス事業を進めていただいてはいるが、工事がなかなか進まず、伊那、宮田間はルートも決まっていないのが実情。また、権兵衛トンネルの開通に伴い交通量も増えており、環状北線から153バイパスまで続く先線の計画を作ってほしい」として、伊那バイパスの早期実現と東西道路網の強化を訴えた。 -
みはらしの湯で天体写真展
西箕輪在住の野口輝雄さん(56)による天体写真展が31日まで、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で開かれている。野口さんが過去10年にわたって撮影した彗星や月食などの天文写真約20点が、訪れた入浴客の目を楽しませている=写真。
市内の小学校に勤務する傍ら、伊那天文ボランティアサークル「すばるの会」の代表などを務め、上伊那から見える夜空の天体写真を撮影し続けている野口さん。昨年はシュワスマン・ワハマン第3周期彗星の撮影にも成功しており、今回はその写真も展示している。そのほかにもオリオン大星雲や獅子座流星群、アンドロメダ銀河などをとらえた天文写真が並んでおり、幻想的な世界が見る人の心をひき付けている。
野口さんは「上伊那は夜空が暗く、天体写真を撮影するには優れている。そんな環境をいつまでも守っていくことが私たちの責務ではないでしょうか」としている。 -
上の原保育園で地区社協と一緒にカレーパーティー
伊那市の上の原保育園(木下りつ古園長)の年長園児約60人が23日、上の原地区の社会福祉協議会(尾名高茂人会長)のお年寄りら12人を招いてカレーパーティーをした=写真。
開設3年目となる同園は昨年まで、園の畑がなかった。しかし今年は地区の協力があって、園の近くに畑を借りることができ、地区社協のメンバーとともにジャガイモやサツマイモを育ててきた。
そのジャガイモを7月末に収穫。お世話になった地域の人たちを招き、カレーパーティーを開くこととなった。
カレーの調理は年長園児らが担当。春にはジャム用のイチゴを包丁を使って切ったが、カレーの具材となるジャガイモやニンジンはイチゴよりも堅く、悪銭苦闘。パーティーに招いたお年寄りらの協力を得ながら、みんなでカレーを作り上げた。
その後、出来上がったカレーを試食。園児たちは「自分たちで作ったから余計おいしいよね」と語りかけるお年寄りの言葉にうなずきながら、自分たちで作ったカレーを口いっぱいにほうばっていた。 -
箕輪西小4年生が乳搾り体験
箕輪町農業者クラブ(根橋英一会長)と上伊那畜産振興協議会による「酪農1日体験学習縲恣菶p牛に触っちゃおう縲怐vが23日、箕輪町の箕輪西小学校であり、4年生(17人、山本三奈教諭)が乳搾りや牛乳を使った料理作りなどに挑戦した。
箕輪町農業者クラブが、伊那市手良の酪農家・酒井秀明さんが子ども向けに搾乳体験をしていることから、箕輪でもやりたいと初めて計画。地域の人に牛とふれあい、牛や牛乳の知識と理解を深めてもらうと同時に、食育の一環として子どもたちに食や命の大切さを考える場を提供したい-と学校に呼びかけ実現した。
4年生は今年、総合的な学習でアイガモを飼う計画で、命に触れる機会にしようと今回の体験に取り組んだ。
学校にやってきたのは酪農家の根橋会長の家の4歳のホルスタインと4カ月の子牛。児童は一人ずつ乳搾りに初挑戦し、乳を手のひらに受け「あったかい」と驚いた様子。「もう一度体験したい人は?」と聞かれると大急ぎで牛の周りに集まっていた。植田涼太君は「搾るのは少し難しいけど牛は怖くない。乳があったかいのは知らなかった」と話した。
児童は機械搾乳を見た後、搾りたての乳を入れたペットボトルを振り続けてバター作りもした。牛を怖がることなく優しくなでる児童もいれば、牛に向かって「モー、モー」と鳴き続ける児童も。子牛が排尿すると「しっこした!」と大騒ぎ。「牛はなんでモーっと鳴くのか」など、専門家を困らせる質問も飛び出し、牛とふれあいながらの学習を楽しんだ。
根橋会長は、「小さいころから牛とふれあい、酪農に関心を深めてほしい」と話していた。 -
ししカレー・しし丼を一緒に
伊那市役所の食堂「アザレア」は24日、イノシシ肉を使った「ししカレー」と「しし丼」が一度に味わえるミニセットを試験的に提供した。客の反応を見て、定番メニューに取り入れていきたいという。
カレーは毎週火曜日、丼は毎週金曜日に登場するメニューで、利用客の「どちらも食べたい」という強い要望にこたえた。2つのメニューで一人前の量。20食分を用意したが、次々と注文が入り、好評だった。600円。
男性の一人は「同じシシ肉料理だが、それぞれにおいしい。丼のシシの脂がうまい。量もちょうどいい」と平らげた。
疲労回復に効果のあるビタミンB1が多く含まれるシシ肉料理で、食堂は「シシ肉を地元産で安心して違和感なく食べられるよう、伊那の名物的なものになれば」と話した。
7月、試験的に出したローメンとソースかつどんのミニセットは毎週水曜日に提供している。 -
高校サッカー選手権県大会 チーム紹介(3)伊那弥生
春の高校総体県大会出場のシード校。選手権大会に向け、3年生が抜けた穴は大きいが、チームを経験豊富な2年生が中心となってけん引する。「自分たちの代になったとの自覚もあり、選手たちが中心となって練習に励んできた」と渋谷監督。この大会は新チームの実力を発揮する絶好のチャンスとなる。
攻撃的な個性の強い選手が集まる。前チーム比べ、技術的に見劣りしないが精神的支柱であり、特にDFラインを組織した3年生が引退し、全体的なコンビネーション不足に不安があった。この夏の長期休暇中は、他校との練習試合で実践的な連携を確認。9日間で20試合前後の過酷な日程を乗り越え、選手たちは、意思の疎通を得て、ひと回り大きく成長した。
トップ下のMF保科(2年)が攻撃の起点となり、サイドや相手DFラインの裏などに多彩なパスを配り、得点チャンスを演出する。チームの看板である2トップは、FW清水(2年)、FW北原(1年)で、力強いポストプレーが魅力だ。チームの課題である決定力不足を打破するため、大会中の2人のコンディション調整に期待したい。
初戦は、下諏訪向陽と須坂園芸の勝者と対戦(9月8日午後3時、飯田風越高校)する。
中島亮主将
3年生が残っている高校がある中、自分たちは2年生が主体となって1年生をまとめてきた。1試合でも多く試合に勝ちたい -
柄山祐希さん 野草スケッチ原画展
伊那市の伊那公民館の野草講座講師を務める、柄山祐希さん(82)=同市中央区=の野草スケッチ原画展は31日まで、同公民館ロビーで開いている。同講座OBの会「われもこうの会」の賛助作品を含む29点を飾っている。
墨入れによる植物スケッチ原画は、彩色11点、無彩色12点、俳句誌「みすず」に投稿した原画に随筆を添付した作品は9点を出品した。学術的な観察記録を中心とした原画で、柄山さんにとって初めての展示会となった。
1950年代からの彩色作品「メヒシバ」「アブラススキ」、2000年代作品「オオバコ」「キンミズヒキ」など市内でスケッチした原画を展示。観察力、植物調査における専門的なスケッチ力が見る人の足を止めている。
柄山さんは野草講座の講師を20年余務め、現在も継続。野草スケッチ、随筆は野草講座の観察資料として長年用いられているという。 -
交通安全功労 山崎喜美夫さん
交通安全活動に長年尽力したとして、関東管区警察局長感謝状(交通安全功労)を受賞した南箕輪村南殿の農業山崎喜美夫さん(72)=写真=が23日、県警察本部で本部長からの伝達を受けた。この日、伊那署を訪れ、小嶋惣逸署長に報告した。
山崎さんは、1956年以降、伊那交通安全協会、南箕輪村交通安全協会委員及び役員として、地域の交通安全活動に尽力。現在は、伊那安協参与、南箕輪村安協顧問を務める。感謝状授与は97年から始まり、同署管内では初めての受賞となった。
山崎さんは「警察のみなさんの積極的な指導、村の交通行政の推進のため、安協を重要と位置付けてくれたことが励みになった」と感謝の言葉。「村内の交通事故発生場所をマップ化し、再発防止のため対策を考えるなど、これからもやれることはやっていきたい」と抱負を述べた。 -
飯島選果場で、サンつがる(リンゴ)、幸水(ナシ)の出荷始まる
飯島町上の原のJA上伊那飯島果実選果場が24日開場し、早生(わせ)系のリンゴ「サンつがる」、ナシ「幸水」の選果・出荷作業が始まった。初日は伊南管内からリンゴ250ケース、ナシ300ケースを持ち込んだ。
目視やセンサーで、キズ、色、形、糖度などにより3縲・ランクに分け、大きさをそろえ、箱詰して名古屋方面に出荷した。
リンゴはサンつがるに続き、9月中旬から中生種の陽光、シナノスイート、主力のふじは11月から12月初旬まで、伊南地区全体で平年並の1500トンを予定。ナシは幸水、二十世紀、南水、ラ・フランスなど1500トンを計画する。
JA果実課の堀内隆文さんは「今年は平年並以上になりはいい。糖度も高く甘い」と話している。
選果場併設の直売所は29日オープンし、リンゴ、ナシの贈答用や格外品などを販売する。詳細はTEL86・6688へ。 -
特産ワインから・ス食・スの魅力を広げて検討に着手
宮田村で特産の山ぶどうワインを活用し、誘客もできる新たな食の魅力をつくりだそうと24日、テレビなどで紹介される有名シェフを招き本格的な検討が始まった。生産関係者でつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」のほか、村内飲食店や食品加工者ら約20人が参加。・スワインジャム・ス開発などの提案もあり、今後は県が行う県産食材を用いたレトルト食品事業への参加も視野に入れるなど、ワインから広がる付加価値を掘り起こす。
茅野市蓼科高原でフランス料理店を経営し、県の県産食材推進事業に加わる藤木徳彦オーナーシェフが協力。
自身の店で宮田村の山ぶどうワインを提供していると説明し「他には真似ができない味、品種」と、特産品として高い資質を秘めていることを話した。
料理や他の地元産品と組み合わせた販売戦略も必要と指摘。
その一つとして欧州で人気の「ワインジャム」の製品化を提案し、「人を呼びこむ特産品にするには、地元の熱意や発信の方法で大きく違う」と続けた。
推進会議事務局の村産業建設課は「ワインジャムも一つの候補として、何とかワインから派生するものをつくり、県産食材として認められるまでにしたい」と話す。 -
【記者室】もみじマークをペイント?
通称「もみじマーク」と呼ばれる自動車に張る「高齢者運転標識」。70歳以上を対象にしたこのマーク。運転者の保護が目的で現在は表示は義務ではないが、将来、表示が義務付けられ、表示しないと罰金になるなど法制化されるという▼「罰金となると、つけないわけにいかないな」と交通安全教室で話を聞いた参加者。もみじマークは、盗難に遭うこともあるようで、車の内部に張っておく方法を同じ参加者がアドバイスしていた▼そんな中で男性が一言。「75歳以上の人の車にマークを印刷したらどうだい」。車にペイントする日が来るかどうかは別だが、間違いなく表示され、違反も盗難もない。対象外の人が運転する場合は困るが、アイデアとしては面白い。(村上裕子)
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アマランサスのラーメン試食会
雑穀アマランサスによる地域振興を目指す伊那地域アマランサス研究会・伊那商工会議所は23日夜、伊那商工会館でアマランサス入りのラーメン・冷やし中華の試作品の試食をした。試食会での意見を参考に、改良を加え、来春の発売を目指す。
市内高遠町に本社を持つ食品加工会社「木曽屋」(熊谷和寛社長)がアマランサスを活用した生そばに次いで、商品化を手がけている。
風味やのどごしなどを生かすそばに比べ、中華めんは作りやすいという。小麦粉にアマランサスのポップした実を練り込み「アマランサスのもちもち感を出した」。
研究会メンバー約10人がラーメン、冷やし中華をそれぞれ試食。
木曽屋では出された意見を参考に、小麦粉の種類、アマランサスの割合、めんの太さ、つるつる感など改良を加える。
アマランサス入りの伊那名物ローメンも研究中。
研究会は、遊休荒廃農地を利用してアマランサスを栽培、栄養価の高い実を使った商品開発に取り組んでいる。すでに、菓子「サクサク勘助」などが商品化されている。 -
大田切区納涼祭
宮田村大田切区の納涼祭はこのほど、同区集落センターで開いた。区と分館、育成会などでつくる実行委員会の主催。20数年前に始まった住民手づくりの祭りは、今年も恒例となった地元中学生による夜店などで賑わい、多くの区民が夏の夕べを満喫した。
ミニデイサービスの高齢者も手作りの品を販売。盆踊りや余興などもあり、地域一緒に夏の思い出を刻んだ。 -
みはらしの湯で奥村憲さんのクレヨン・クレパス画展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の展示ロビーで31日まで、伊那市在住の奥村憲さんによる「クレヨン・クレパス画展竏鋳・宦E南アルプスの四季を描く」が開かれている=写真。
奥村さんは愛知県出身。公募団体「白日会」で油絵を中心とした制作活動を40年以上続けてきた。7年前、横浜から伊那へと移り住んでからはクレヨンやクレパスを使ったスケッチ制作にも精力的に取り組み、四季の移ろいや中央アルプス、南アルプスを望む情景などを描いてきた。
今回は二つのアルプスを望む四季の風景のほか、田園風景などを描いた作品17点を展示。クレヨンやクレパスが持つ独特な柔らかさが、雄大かつのどかに広がるこの地域の山や自然の雰囲気までを映し出している。
奥村さんは「夏休みの時期、子ども連れの家族や里帰りして温泉を訪れた人たちに二つのアルプスの四季をパノラマに描いたクレヨン、クレパスの世界を楽しんでいただければ」としている。
みはらしの湯の営業時間は午前10時縲恁゚後9時半。 -
箕輪町スイミングプール利用まとめ
箕輪町教育委員会は、町スイミングプールの今季の利用状況をまとめた。今年は50メートルプールを老朽化により開放しなかったこともあり、利用者は前年度より896人減少し3419人だった。
今季は7月14日縲・月19日の28日間営業。そのうち雨天中止が4日間。入場者は一般448人、高校生16人、中学生193人、小学生1203人、付き添い者626人、保育園・幼児933人。入場料は27万8050円。
町教委では、プールの忘れ物を町文化センター事務室に保管している。タオル、帽子、浮き輪、水中眼鏡など段ボール1箱分ある。心当たりのある人は、町文化センターへ。